JP2008295705A - 採血管用栓体 - Google Patents

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Abstract

【課題】血液の衝突による溶血が生じ難く、かつ血液の液面における泡立ちを抑制することが可能な採血管用栓体を提供する。
【解決手段】採血管の容器本体4の開口4aを閉栓するために取り付けられる採血管用栓体1であって、外表面部分2eから内表面部分2dに向かって中空針が刺通されるように構成されている、ゴム弾性材料からなる栓体本体2と、栓体本体2内において外表面部分2eと内表面部分2dとの間に設けられたガイド3とを備え、ガイド3が、中空針5の先端5aから供給される血液が採血管の容器本体4の内側壁4bに向かうように中空針5の栓体本体2内における進行方向を斜め方向に誘導する採血管用栓体1。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば真空採血管のように、血液を内部に採取するための採血管の開口を閉栓するのに用いられる採血管用栓体に関し、より詳細には、中空針が刺通される部分の構造が改良された採血管用栓体に関する。
従来、臨床検査等において、真空採血管などの採血管に血液が採取されている。この種の採血管では、採血管本体の開口にゴムなどからなる栓体が圧入され、密封されている。また、圧力差により血液を速やかに採取するために、内部が減圧されている真空採血管も広く用いられている。
真空採血管などの採血管に用いられている栓体は、上記のようにゴムなどの弾性材料により形成されている。このような栓体として、従来、様々な採血管用栓体が提案されている。例えば、下記の特許文献1には、ゴムからなる栓体の頭部の窪みの内面に突起などを設けることにより、開栓装置による栓体の採血管本体からの取り外しが容易とされている。
特開2001−058694号公報
特許文献1に記載のように、従来、採血管用の栓体について種々の工夫がなされてきている。しかしながら、この種の栓体を用いた場合、溶血が生じたり、血液の泡立ちが生じたりして、正確な検査が行い得なかったり、血清等を確実に分離することができないことがあった。
通常、採血管の栓体は均一なゴムなどの弾性材料からなる。例えば、採血管が管状容器本体からなる場合、中空針を管状容器本体の軸方向に平行に移動させるようにして栓体に中空針を刺通するのが普通である。従って、中空針の先端から供給される血液は、管状容器本体の底部にまず溜まり始め、さらに底部に貯留した血液の液面に後から供給される血液が直接衝突し、血液が採取される。この場合、血液が、既に貯留されている血液の液面に衝突する際の衝撃により、赤血球が破壊し、溶血を生じることがあった。特に、真空採血管などにおいては、採血の駆動力となる圧力差が大きい場合、赤血球がより一層破壊しがちであった。
加えて、既に貯留されている血液の液面に、新たに供給される血液が衝突した際に泡立ちが生じることがあった。そのため、例えば、血液凝固促進剤が添加されている真空採血管などでは、血液が泡立ったまま凝固しがちであった。泡立ったまま凝固すると、凝固完了後に遠心分離を行い血清を採取した場合、血清を良好に分離することができないことがあった。
なお、減圧度が低い真空採血管を用いた場合には、血液の流入速度を低下させることができる。よって、血液の血液面への衝突による衝撃を低めることが可能である。しかしながら、減圧度が低い真空採血管を用いた場合、十分な量の血液を採取することは困難となる。
また、上記のように問題を解決するには採血時に採血管を斜め方向に保持する方法も考えられる。すなわち、採血ホルダーに真空採血管を挿入したなど場合においては、ホルダー内で真空採血管をホルダーの軸心方向に対して斜め方向に手などにより保持すればよい。その場合には、血流が採血管の内側壁に沿うように流入され、血液に加わる衝撃を緩和することができる。しかしながら、採血に際してこのような作業を実際に行うのは非常に困難であり、看護師等に多大の負担を強いることとになる。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、採血管の開口を閉栓する採血用栓体であって、中空針を刺通させて血液を採取するにあたり、血液に加わる衝撃を弱めることができ、それによって、溶血や血液の泡立ちを抑制することが可能とされている、採血管用栓体を提供することにある。
本発明によれば、採血管の開口を閉栓するために採血管に取り付けられる採血管用栓体であって、採血管外に臨む外表面部分と、採血管の開口に取り付けられた際に採血管内に臨む内表面部分とを有し、外表面部分から内表面部分に向かって中空針が刺通されるように構成されているゴム弾性材料からなる栓体本体と、前記栓体本体内において前記外表面部分と内表面部分との間に設けられており、中空針の先端から供給される血液が採血管の内側壁に向かうように、前記中空針の栓体本体内における進入方向を斜め方向に誘導するガイドとを備えることを特徴とする、採血管用栓体が提供される。
本発明に係る採血管用栓体では、好ましくは、前記ガイドが、前記中空針の先端が当接した際に、前記中空針の進行方向を、斜め方向に誘導する傾斜面部を有する。この場合には、採血に際し、栓体内に進入してきた中空針の先端が傾斜面部に当接すると、中空針の進行方向が傾斜面部によって斜め方向に誘導される。従って、採血管の内側壁に確実に血液を向かわせることができる。
より好ましくは、前記傾斜面部が、外表面部分側の端部から内表面部分側の端部に至るにつれて、栓体本体の軸方向中心から栓体本体の径方向外側に至るように傾斜されている。この場合には、傾斜面部に当接した中空針の先端が傾斜面部に接触すると、栓体本体の軸方向中心から栓体本体の径方向外側に向かうように移動され、すなわち、中空針の先端が、栓体本体内において確実に斜め方向に誘導される。
上記傾斜面部は様々な形状により形成することができるが、好ましくは、円錐の側面により形成される。この場合には、傾斜面部分が栓体本体の軸針の周りを周回するように形成されているため、中空針の先端をより確実に栓体本体の径方向外側に向かって誘導することができる。
本発明に係る採血管用栓体では、好ましくは、前記ガイドが、前記栓体本体の内表面部部分に開口している開口から栓体本体の内部に圧入されて前記栓体本体に固定されている。この場合には、別部材として用意したガイド本体に圧入するだけで採血管用栓体を容易に形成することができる。
好ましくは、前記ガイドが、前記圧入方向と交差する方向に延びる係止面を有し、前記栓体本体に圧入されたガイドが前記栓体本体から採血管側に脱落しないように係止されている。この場合には、ガイドが係止面を有するため栓体本体に圧入されたガイドの脱落を確実に防止することができる。
本発明に係る採血管用栓体によれば、ゴム弾性材料からなる栓体本体内において、該栓体本体の外表面部分と内表面部分との間にガイドが設けられており、ガイドにより中空針の栓体本体内における進行方向が斜め方向に誘導され、それによって、中空針の先端から供給される血液が採血管の内側壁に向かうこととなる。そのため、例えば、真空採血管のように、内部が減圧されており、圧力差により血液が採血管内に比較的高速で供給される場合であっても、血液が採血管の底部に直接向かわずに、内側壁に向かうように誘導されるため、内側壁に沿って血液が流下することとなる。そのため、既に貯留されていた血液の液面への新たな血液の直接的な衝突が生じ難いため、溶血を防止することができるとともに、血液の泡立ちも抑制することができる。
よって、本発明の採血管用栓体を用いることにより、溶血や血液の泡立ちを抑制することができるので、検体として良好な血液や血清等を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る採血管用栓体の正面断面図であり、(b)は本実施形態の採血管用栓体の作用効果を説明するための模式的部分切欠正面断面図である。
図2(a)〜(c)は、採血管用栓体1の平面図、正面図及び底面図である。
図1(a)に示すように、採血管用栓体1は、ゴム弾性を有する弾性材料からなる栓体本体2と、栓体本体2内に固定されたガイド3とを有する。
図1(a)及び図2(a)〜(c)に示すように、栓体本体2は、相対的に径の大きな大径部2aと、大径部2aよりも径の小さな小径部2bを有する。小径部2bは、採血管に圧入される部分であり、その径は、採血管の開口に圧入されるように、採血管の開口の内径よりも若干大きくされている。他方、大径部2aの径は、採血管の外径よりも大きくされている。
また、栓体本体2の上面には、窪み2cが形成されている。窪み2cは、窪み2cが形成されている部分において、栓体本体2の肉厚を薄くするために設けられている。すなわち、肉厚が相対的に薄い薄肉部を栓体本体2の中央に設けることにより、中空針の刺通が容易とされている。
上記栓体本体2を構成する弾性材料については特に限定されず、適宜のゴムもしくはエラストマーを用いることができる。このようなゴムもしくはエラストマーとしては、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、シリコーンゴムなどの様々なゴム、あるいは、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーもしくはポリアミド系エラストマーなどの各種エラストマーを利用することができる。
また、栓体本体2では、少なくとも血液が接触する表面部分は、血液の付着を防止するために血液付着防止剤でコーティングされていることが望ましい。このような血液付着防止剤としては特に限定されないが、シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシアルキレン縮合体、ポリオキシアルキレンアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール誘導体などを例にすることができる。血液付着防止剤によるコーティングを施す場合には、採血管の栓体以外の部分においても、血液が接触する表面部分を同様に血液付着防止剤でコーティングしておくことが望ましい。
なお、栓体本体2の小径部2bの横断面形状は、本実施形態では円形であるが、採血管の開口の平面形状に応じた適宜の形状とされ得る。すなわち、採血管の開口が円形である場合には、本実施形態により、小径部2bの横断面形状は円形とされており、開口部が矩形の場合には、栓体本体2の小径部2bの横断面形状も矩形等の開口に応じた形状とすればよい。
図1(a)において、小径部2bは前述したように採血管の開口に圧入される部分であり、従って、栓体本体2の下面が採血管に装着された際の内表面部分2dとなる。他方、窪み2cが形成されている部分は採血管に取付けられた後に採血管外に臨む外表面部分2eとなる。
本実施形態の栓体1の特徴は、上記外表面部分2eと内表面部分2dとの間において、栓体本体2にガイド3が配置されていることにある。ガイド3は、図1(a)及び図3に示すように円柱状部分3aと、円柱状部分に連ねられた円錐状部分3bとを有する。円錐状部分3bの底面の径は、円柱状部分3aの直径よりも大きくされている。従って、上記円錐状部3bの底面の外周縁が円柱状部分3aよりも側方にはみ出しており、それによって、ドーナツ上の係止面3cが形成されている。
ガイド3を構成する材料は、中空針が刺通不可能な堅い材料であれば特に限定されてない。このような材料としては、例えば、金属、セラミックス、ガラス、または合成樹脂などを挙げることができる。合成樹脂としては、中空針が刺通不可能である限り、特に限定されず、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、硬質塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂などを挙げることができる。
上記ガイド3の円錐状部分3bは、先端3dが栓体本体2の外表面2e側に位置している。すなわち、本実施形態では、上記ガイド3は、内表面部分2dと外表面部分2eとの間に配置されているが、ガイド3の上記栓体本体2の外表面2e側の端部が上記円錐状部分3bの先端3dであり、内表面2d側の端部が上記円柱状部分3aの端部である。そして、ガイド3は、栓体本体2の内表面部分2dに開いた孔に圧入することにより、栓体本体2に固定されている。この場合、上記係止面3cが、採血管の軸方向すなわち栓体1の軸方向に交差するように延ばされているため、より具体的には、直交する方向に延ばされているため、圧入されたガイド3が栓体本体2からの脱落が確実に防止される。なお、係止面3cは、上記軸方向と交差している限り、必ずしも直交する方向に延ばされておらずともよい。
本実施形態では、ガイド3の円錐状部分3bの側面が傾斜面部3eを形成しているため、中空針の採血管への進入方向が斜め方向に誘導される。これを図1(b)を参照して説明する。図1(b)は、真空採血管に本実施形態の採血管用栓体1を応用した例における上記採血管用栓体1の作用効果を説明するための部分切欠正面断面図である。ここでは、有底の管状容器からなる採血管本体4の一端に開口4aが形成されている。開口4a側から、容器本体4に栓体1の小径部2bが圧入されてて、採血管用栓体1が容器本体4に固定されている。また、このようにして構成された真空採血管内は、通常、5〜70kPa程度に減圧されている。
採血に際しては、真空採血針の一端側に配置された中空針5により、採血管用栓体1を刺通する。この場合、窪み2cが設けられている薄肉部を狙って中空針5を栓体本体2の外表面部分2eに接触させ、刺通する。栓体本体2内に進入してきた採血針5の先端5aは、下方に位置しているガイド3の円錐状部分3bの傾斜面部分3eに当接すると、図示のように該傾斜面部3eに沿って移動し、斜め方向に誘導される。そのため、中空針5の先端5aは、供給する血液を容器本体4の内側壁4bに向かうように案内される。
従って、圧力差により血液を採取した場合、血液は、まず容器4の内側壁4bに向かうこととなる。よって、供給される血液が直接容器本体の底部に貯留し、かつ貯留された血液の液面に直接次の血液が衝突しない。すなわち、供給される血液は、中空針の先端5a近傍において、上記本体4の内側壁4bに接触し、内側壁4bを伝って流れることとなる。
中空針5の先端5aと、血液が最初に接触される内側壁4bとの間の距離は比較的短いため、かつ、内側壁4bに対して血流が斜めに接触するので、内側壁4bに血液が接触する際の衝撃は、底部まで血液が移動した場合等に比べてかなり弱められることとになる。従って、本実施形態の採血管用栓体1を用いることにより、赤血球の破壊を防止することができる。また、血液の泡立ちも抑制することができる。よって、採取された血液を凝固させ、血清を分離する場合、血清を良好に分離することができる。
なお、血清を分離するために内部で血液を凝固させる場合には、予め真空採血管内に適宜の凝固促進剤を収納しておけばよい。
なお、本発明が適用される採血管は、真空採血管に限定されないが、真空採血管の場合、内部が減圧されており、圧力差により、血液の流入速度が高くなる。そのため、真空採血管では、赤血球の破壊や血液の泡立ちが生じ易いため、本発明の採血管用栓体1を用いた場合の効果が、より大きい。すなわち、本発明の採血管用栓体1を用いることにより、真空採血管においても、溶血や血液の泡立ちを確実に抑制することができ、望ましい。
また、本発明が適用される採血管の形状は、有底の筒状の容器に限らず、角筒状のセルであってもよく、様々な形状の開口及び様々な形状を有する採血管に広く用いることができ、そのような開口の形状に応じて、前述したように、栓体の圧入される部分の形状が変形されればよい。
また、上記実施形態では、ガイド3は、円柱状部分3aと円錐状部分3bとを有していたが、ガイド3の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図4に示す変形例の真空採血管用栓体11では、ガイド13は円錐状の形状を有する。このように、円錐状の形状を有する部分のみにより、ガイド13が形成されていてもよい。ガイド13では、円錐状部分の先端13aが上記栓体2の外表面部分2eに至っている。すなわち、ガイドは、栓体2において、内表面部分2dから外表面部分2eの間において、内表面部分2d及び外表面部分2eの双方に至る寸法とされていてもよい。
また、図5に示す変形例のように円錐状ガイド23を用いてもよい。この場合、ガイド23は、栓体21の栓体本体2の外表面部分2eから、内表面部分2d側に延ばされているが、内表面側の端部は、内表面側の端部は内表面部分2dには至っていない。このように、本発明におけるガイドは、内表面部分2dと外表面部分2eとの間に位置されている限り、適宜の位置に設けられ得る。
すなわち、図4に示す円錐形状のガイド13及び図5に示す円錐形状のガイド23のいずれにおいても、側面が本発明における傾斜面部を構成しているため、上述した実施形態のガイド3と同様に中空針が当接された際に、中空針の先端の進行方向において斜め方向に誘導する作用を果たし、上記実施形態と同様の効果を与える。
なお、傾斜面部分は、上述した円錐の側面または円錐台の側面に限定されず、他の形状とされていてもよい。
また、ガイドの栓体本体への固定方法は、前述した圧入による固定方法に限らず、接着等により固定されていてもよい。
次に、具体的な実施例及び比較例を挙げて、本発明の効果を明らかにする。
(実施例)
実施例の採血管用栓体としては、図1〜図3を参照して示した実施形態の形状の採血管用栓体1を用いた。ここでは、小径部2bの高さ方向寸法が11mmであるブチルゴムからなる栓体本体2に、円錐状部分3bの底面の径3mm、円錐状部分3bの高さが3mm、円柱状部分3aの径が2mm、高さ方向寸法が4mmであるポリエチレンテレフタレート製の成形体からなるガイド3を栓体本体2に圧入した。このようにして、採血管用栓体1を作製した。
内径13mm長さ100mmの有底の円筒状のガラス管からなる容器本体内を15kPaに減圧した状態で、上記実施例の採血管用栓体で密封し、真空採血管を作製した。採血ホルダー及び採血針を上記真空採血管とともに用い、静脈から真空採血を行った。この場合、真空採血管を正立させた状態で、真空採血を行い、血液上面の泡層の厚みを測定した。真空採血管を、正立させた状態で真空採血管を室温で0.5時間放置し、血液の凝固を確認した。しかる後、真空採血管を1500Gで遠心分離し、得られた血清の赤味を目視より観察し、溶血の有無を確認した。
その結果、遠心分離前の上記血液上面の泡層の厚みは、1mmであった。また、血清の赤味を目視で観察した場合、赤味は認められず、溶血は認められなかった。
(比較例)
上記ガイドが用いられておらず、小径部の底面に孔が形成されていないことを除いては、実施例と同様に形成された採血管用栓体を用いたことを除いては、実施例と同様にして真空採血を行い、評価した。
その結果、遠心分離前の血液上面の泡層の厚み8mmと大きく、血液の泡立ちが実施例に比べて著しかった。また、血液の凝固を確認した後、遠心分離により得られた血清の赤味を観察したところ、赤味が認められて、溶血が生じていることが確かめられた。
(a)は、本発明の一実施形態に係る採血管用栓体の正面断面図であり、(b)は、その使用状態における作用効果を説明するための部分切欠正面断面図である。 (a)は、図1に示した実施形態の採血管用栓体の平面図であり、(b)正面図であり、(c)は底面図である。 図1に示した実施形態で用いられているガイドの正面図である。 図1に示した採血管用栓体の変形例に係る採血管用栓体を示す正面図である。 図1に示した採血管用栓体の他の変形例に係る採血管用栓体を示す正面図である。
符号の説明
1…採血管用栓体
2…栓体本体
2a…大径部
2b…小径部
2c…窪み
2d…内表面部分
2e…外表面部分
3…ガイド
3a…円柱状部分
3b…円錐状部分
3c…係止面
3d…先端
3e…傾斜面部
4…容器本体
4a…開口
4b…内側壁
5…中空針
5a…先端
11…採血管用栓体
13…ガイド
21…採血管用栓体
23…ガイド
23a…傾斜面部

Claims (6)

  1. 採血管の開口を閉栓するために採血管に取り付けられる採血管用栓体であって、
    採血管外に臨む外表面部分と、採血管の開口に取り付けられた際に採血管内に臨む内表面部分とを有し、
    外表面部分から内表面部分に向かって中空針が刺通されるように構成されているゴム弾性材料からなる栓体本体と、
    前記栓体本体内において前記外表面部分と内表面部分との間に設けられており、中空針の先端から供給される血液が採血管の内側壁に向かうように、前記中空針の栓体本体内における進入方向を斜め方向に誘導するガイドとを備えることを特徴とする、採血管用栓体。
  2. 前記ガイドが、前記中空針の先端が当接した際に、前記中空針の進行方向を斜め方向に誘導する傾斜面部を有する、請求項1に記載の採血管用栓体。
  3. 前記傾斜面部が、前記栓体本体内において、前記外表面部分側の端部から前記内表面部分側の端部に至るにつれて、栓体本体の軸方向中心から栓体本体の径方向外側に至るように傾斜されている、請求項2に記載の採血管用栓体。
  4. 前記傾斜面部分が、円錐の側面により形成されている、請求項3に記載の採血管用栓体。
  5. 前記ガイドが、前記栓体本体の内表面部部分に開口している開口から栓体本体の内部に圧入されて前記栓体本体に固定されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の採血管用栓体。
  6. 前記ガイドが、前記圧入方向と交差する方向に延びる係止面を有し、前記栓体本体に圧入されたガイドが前記栓体本体から採血管側に脱落しないように係止されている、請求項5に記載の採血管用栓体。
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