JP2021002739A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021002739A
JP2021002739A JP2019115238A JP2019115238A JP2021002739A JP 2021002739 A JP2021002739 A JP 2021002739A JP 2019115238 A JP2019115238 A JP 2019115238A JP 2019115238 A JP2019115238 A JP 2019115238A JP 2021002739 A JP2021002739 A JP 2021002739A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accumulation
image
time
signal holding
sequential
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019115238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7346094B2 (ja
Inventor
公介 木矢村
Kimisuke Kiyamura
公介 木矢村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019115238A priority Critical patent/JP7346094B2/ja
Publication of JP2021002739A publication Critical patent/JP2021002739A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7346094B2 publication Critical patent/JP7346094B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】バルブ撮影において露光量の異なる画像を撮影する際に、露光量比を保持しながら被写体の位置ずれを低減することが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】光電変換部と複数の信号保持部とを備える画素が2次元に配列した撮像素子を有し、撮影者の操作による撮影終了の指示に応じて露光を終了し、読み出し処理を行う撮像装置を設ける。撮像装置は、第1の信号保持部に対する電荷の第1の蓄積と第2の信号保持部に対する第2の蓄積を順次行う順次蓄積を、第1の蓄積と第2の蓄積の蓄積時間比を一定として、読み出し処理の開始までの間に繰り返す制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
露光開始と露光終了のタイミングを撮影者が任意に指示するバルブ撮影が可能な撮像装置が提案されている。バルブ撮影では、例えば撮影者がレリーズボタンを押している間だけ露光されるので、任意の時間範囲における被写体を撮影することができる。バルブ撮影は、例えば、花火撮影の際、刻々と変わる花火の尾の長さを調整したい場合などに有効である。
一方、予め決められた露光量比にしたがって、露光量の異なる複数の画像を連続して撮影する露出ブラケット撮影が可能な撮像装置が提案されている。また、得られた複数の画像を合成することで、ダイナミックレンジを拡大するHDR合成が可能な撮像装置が提案されている。特許文献1は、長時間露光信号と短時間露光信号との露光量比を検出し、検出した露光量比に基づいてゲイン調整を行うことで、ダイナミックレンジ拡大を実現する撮像装置を開示している。また、特許文献2は、焦点検出を行うための信号を保持する信号保持部を有する撮像素子を開示している。
特開2001−339633号公報 特開2013−172210号公報
バルブ撮影では、撮影者による撮影終了の指示に応じて、露光が終了するので、撮影前には露光時間が不確定である。したがって、撮像装置は、予め決められた露光量比で複数枚の画像を取得する場合、1枚目の撮影が完了した後に、2枚目以降の撮影の露光条件を決定する必要がある。また、バルブ撮影では、撮影者による撮影終了の指示に応じて露光が終了するので、カメラで露光時間を設定する撮影と比較して、長秒露光となり、2枚目以降の露光時間も比較的長秒露光となる。したがって、バルブ撮影を行って、露出ブラケット撮影やHDR合成を行う場合、1枚目の撮影と2枚目以降の撮影に大きな時間差が生じる。特に、花火などのように、動きのある被写体を撮影する場合には、複数枚の画像間で被写体の位置ずれが発生し、所望の画像が得られなくなる。本発明は、バルブ撮影において露光量の異なる画像を撮影する際に、露光量比を保持しながら被写体の位置ずれを低減することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、撮影者の操作による撮影終了の指示に応じて露光を終了し、電荷の読み出し処理を行う撮像装置である。前記撮像装置は、光電変換部と複数の信号保持部とを備える画素が2次元に配列した撮像素子と、第1の信号保持部に対する電荷の第1の蓄積と第2の信号保持部に対する第2の蓄積を順次行う順次蓄積を、前記第1の蓄積と前記第2の蓄積の蓄積時間比を一定として、前記電荷の読み出し処理の開始までに繰り返す制御を行う制御手段と、を有する。
本発明の撮像装置によれば、バルブ撮影において露光量の異なる画像を撮影する際に、露光量比を保持しながら被写体の位置ずれを低減することが可能となる。
撮像装置の外観を示す図である。 撮像装置の機能ブロック図の一例である。 撮像素子の構成の一例を示す図である。 撮像素子の駆動シーケンスを説明する図である。 撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。 撮像素子の駆動シーケンスのタイミングチャートを示す図である。 撮像装置によって得られる画像の例を説明する図である。 従来例の撮像素子の駆動シーケンスを示す図である。 従来例の撮像装置によって得られる画像を説明する図である。 撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。 撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。 撮像素子の駆動シーケンスのタイミングチャートを説明する図である。 撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。 撮像素子の駆動シーケンスのタイミングチャートを説明する図である。 撮像素子の駆動シーケンスのタイミングチャートを説明する図である。 撮像装置によって得られる画像を説明する図である。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の撮像装置の外観を示す図である。
図1に示す撮像装置は、デジタルカメラである。図1(A)は、撮像装置の正面を示す。図1(B)は、撮像装置の背面を示す。本体部151は、撮像装置の本体であり、内部に撮像素子、シャッタ装置、記録媒体等を収納している。撮像光学系152は、内部に絞り、レンズを有している。可動式の表示部153は、撮影情報や画像等の各種情報を表示する。表示部153は、ダイナミックレンジの広い映像に関しても輝度範囲を抑制することなく表示できる表示輝度範囲を有している。
スイッチST154は、主に静止画の撮影を行うために使用する操作部材である。スイッチMV155は、動画撮影を開始および停止するために用いられる操作部材である。撮影モード選択レバー156は、撮影モードを選択するために用いられる操作部材である。メニュー釦157は、撮像装置の機能設定を行う動作モード(機能設定モード)へ移行するために用いられる操作部材である。アップダウンスイッチ158、159は、各種の設定値を変更するために用いられる操作部材である。ダイアル160は、各種の設定値を変更するために用いられる操作部材である。再生ボタン161は、本体部151に収納されている記録媒体に記録されている映像を表示部153上で再生する動作モード(再生モード)へ移行するために用いられる操作部材である。
図2は、撮像装置の機能ブロック図の一例である。
撮像装置は、撮像光学系152乃至無線I/F198を有する。撮像光学系152は、被写体の光学像を撮像素子184に結像させる。撮像素子184は、撮像光学系152を介して結像された被写体の光学像を電気的な映像信号に光電変換する。光軸180は、撮像光学系152の光軸である。絞り181は、撮像光学系152を通る光の量を調節する。絞り制御部182は、絞り181を制御する。光学フィルタ183は、撮像素子184に入射する光の波長、および撮像素子184に伝達する空間周波数を制限する。撮像素子184は、Ultra High Definition Televisionの規格を満たすに十分な画素数、信号読み出し速度、色域、ダイナミックレンジを有している。デジタル信号処理部187は、撮像素子184から出力されたデジタル映像データに各種の補正を行った後に、映像データを圧縮する。タイミング発生部189は、撮像素子184、デジタル信号処理部187に各種タイミング信号を出力する。
システム制御CPU178は、各種演算と撮像装置全体を制御する。映像メモリ190は、画像データ(映像データ)を一時的に記憶する。表示I/F191は、映像を表示部153に表示するためのインタフェースである。記録媒体193は、映像データや付加データ等を記録するための記憶手段である。記録媒体193は、例えば着脱可能な半導体メモリ等である。記録I/F192は、記録媒体193にデータを記録、または記録媒体193からのデータの読み出しを行うためのインタフェースである。外部I/F196は、外部コンピュータ1000等と通信するためのインタフェースである。プリントI/F194は、映像をプリンタ1001に出力するためのインタフェースである。無線I/F198は、ネットワーク199と通信するためのインタフェースである。スイッチ入力部179は、スイッチST154、スイッチMV155等の複数の操作部材を含む。
図3は、撮像素子の構成の一例を示す図である。
撮像素子184は、光電変換部(フォトダイオード)と複数の信号保持部とを備える複数の画素(単位画素)を備える。複数の画素は、撮像素子184において2次元に配列している。図3では、撮像素子184が有する複数の画素のうち、1行1列目(1,1)の画素と最終行であるm行1列目(m、1)の画素が示される。1行1列目(1,1)の画素と、m行1列目(m、1)の画素の構成は同じなので、構成要素は同じ番号で付番している。
1つの画素は、フォトダイオード500、第1の転送トランジスタ501A、第1の信号保持部507A、第2の転送トランジスタ502A、第3の転送トランジスタ501B、第2の信号保持部507B、第4の転送トランジスタ502Bを有する。すなわち、画素は、図3に示す例では、1つのフォトダイオード500に対して複数(例えば2つ)の信号保持部507A、507Bを有している。したがって、本実施形態の撮像素子184によれば、露光時間の異なる第1の画像Aと第2の画像Bを同時に得ることが可能である。
また、画素は、第5の転送トランジスタ503と、フローティングディフュージョン領域508と、リセットトランジスタ504と、増幅トランジスタ505と、選択トランジスタ506とを有する。信号保持部を有する撮像素子184の基本構造は、特許文献2にて開示されているので説明は省略する。
第1の転送トランジスタ501Aは、転送パルスφTX1Aで制御される。第2の転送トランジスタ502Aは、転送パルスφTX2Aで制御される。第3の転送トランジスタ501Bは、転送パルスφTX1Bで制御される。また、第4の転送トランジスタ502Bは、転送パルスφTX2Bで制御される。また、リセットトランジスタ504は、リセットパルスφRESで制御される。選択トランジスタ506は、選択パルスφSELで制御される。また、第5の転送トランジスタ503は、転送パルスφTX3で制御される。各制御パルスは、不図示の垂直走査回路から送出される。また、520、521は電源線を示し、523は信号出力線を示す。
図4は、第1実施形態における撮像素子の駆動シーケンスを説明するタイミングチャートである。
システム制御CPU178は、撮影者が1回のバルブ撮影を行う間に、撮像素子184が備える信号保持部に対して露光時間の異なる複数の蓄積を順次行う順次露光を繰り返すことで、露光時間の異なる第1の画像Aと第2の画像Bを得る。本実施形態では、撮影者の操作による撮影終了の指示に応じて露光を終了し、電荷の読み出し処理を行う撮影をバルブ撮影と記述する。バルブ撮影では、撮影開始の指示があった時点で撮影終了の指示があるタイミングが確定しない。
時刻t1において、撮影者によるスイッチ154の操作により、スイッチ入力部179からシステム制御CPU178に対してバルブ撮影の開始が指示される。時刻t3(1)aにおいて、信号電荷の蓄積が開始される。時刻t1からT_REL秒が経過した後、時刻t1eにおいて、撮影者によるスイッチ154の操作により、スイッチ入力部179からシステム制御CPU178にバルブ撮影の終了が指示される。そして、時刻t6において、画像信号が読み出される。上記の一連の動作によって、1回の撮影が行われる。
撮影終了の指示は、撮影中の撮影者の操作によって行われる。したがって、撮影者による撮影開始の指示があった時刻t1において、撮影者による撮影終了の指示が出される時刻t1eと、撮影終了の指示によって信号保持部から電荷が読み出される時刻t6は、確定しない。
撮像素子184は、垂直方向に多数行の画素列がある。図4では第1行の画素に関する駆動タイミングが例示される。図4を参照して説明する制御が、水平同期信号φHにより垂直方向に走査されることで、撮像素子184の全画素の蓄積動作が行われる。
時刻t1において、レリーズ信号RELがハイレベルになる。バルブ撮影が行われるので、撮影者は、一定期間スイッチ154を押し続け、RELも一定期間ハイレベルとなる。時刻t2において、第1行の転送パルスφTX2A(1)およびφTX2B(1)が、ハイレベルとなると、第1行の第1の転送トランジスタ502Aおよび第2の転送トランジスタ502Bがオンとなる。このとき既に全行のリセットパルスφRES(1)がハイレベルになり、リセットトランジスタ504がオン状態になっているので、第1行のフローティングディフュージョン領域508、第1の信号保持部507A、第2の信号保持部507Bがリセットされる。リセットが完了すると、第1行の転送パルスφTX2A(1)およびφTX2B(1)がローレベルになる。なお、時刻t2には、第1行の選択パルスφSEL(1)はローレベルになっており、転送パルスφTX3(1)がハイレベルになっている。
時刻t3(1)aにおいて、第1の画像Aを得るための信号電荷の蓄積(第1の蓄積)が開始される。第1の蓄積は、第1の信号保持部507Aに対する信号電荷の蓄積である。時刻t3(1)aにおいて、第1行の転送パルスφTX3(1)がローレベルとなると、第5の転送トランジスタ503がオフとなり、第1行のフォトダイオード500のリセットが解除されてフォトダイオード500で信号電荷の蓄積が開始される。時刻t4(1)aにおいて、第1行の転送パルスφTX1A(1)がハイレベルになると、第1の転送トランジスタ501Aがオンとなる。そして、フォトダイオード500に蓄積された信号電荷が、第1行の電荷を保持する第1の信号保持部507Aに転送される。
時刻t5(1)aにおいて、第1行の転送パルスφTX1A(1)がローレベルとなると、第1の転送トランジスタ501Aがオフとなり、フォトダイオード500に蓄積された信号電荷の第1の信号保持部507Aへの転送が終了する。同時に、第1行の転送パルスφTX3(1)がハイレベルとなり、第5の転送トランジスタ503がオンとなり、第1行のフォトダイオード500がリセットされて、フォトダイオード500での信号電荷の蓄積が終了する。
時刻t3(1)aから時刻t5(1)aまでの期間が、第1の画像Aを得るための第1の蓄積に係る1回目の蓄積時間Ta=1/480秒に相当し、右上がり斜線部領域の蓄積A(1)として図示される。
時刻t3(1)bにおいて、第2の画像Bを得るための信号電荷の蓄積(第2の蓄積)が開始される。第2の蓄積は、第2の信号保持部507Bに対する信号電荷の蓄積である。時刻t3(1)bにおいて、第1行の転送パルスφTX3(1)がローレベルになると、第5の転送トランジスタ503がオフとなり、第1行のフォトダイオード500のリセットが解除され、フォトダイオード500で信号電荷の蓄積が開始される。時刻t4(1)bにおいて、第1行の転送パルスφTX1B(1)がハイレベルになると、第3の転送トランジスタ501Bがオンとなり、フォトダイオード500に蓄積された信号電荷が、第1行の電荷を保持する第2の信号保持部507Bに転送される。
時刻t5(1)aにおいて、第1行の転送パルスφTX1B(1)がローレベルとなると、第3の転送トランジスタ501Bがオフとなり、フォトダイオード500に蓄積された信号電荷の第2の信号保持部507Bへの転送が終了する。同時に、第1行の転送パルスφTX3(1)がハイレベルとなり、第5の転送トランジスタ503がオンとなり、第1行のフォトダイオード500がリセットされて、フォトダイオード500での信号電荷の蓄積が終了する。
時刻t3(1)bから時刻t5(1)bまでの期間が、第2の画像Bを得るための1回目の蓄積時間Tb(1/1920秒)に相当し、右上がり斜線部領域の蓄積B(1)として図示される。第2の画像Bを得るための蓄積B(1)の蓄積時間Tbは、第1の画像Aを得るための蓄積A(1)の蓄積時間Taに対して短い。すなわち、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対する蓄積は、蓄積時間が異なる。
本実施形態では、第1の画像Aを得るための第1の信号保持部507Aへの蓄積と、第2の画像Bを得るための第2の信号保持部507Bへの蓄積を順次行うことを、蓄積セットまたは順次蓄積と記述する。
前述したように、第1の画像Aを得るための蓄積A(1)と第2の画像Bを得るための蓄積B(1)によって、1回目の蓄積セットが完了する。以降、2回目の蓄積セットである蓄積A(2)、B(2)、3回目の蓄積セットであるA(3)、B(3)、・・・、n回目の蓄積セットであるA(n)、B(n)が順次行われる。これらの各蓄積に関する駆動シーケンスは、蓄積A(1)、B(1)に関して説明した駆動シーケンスと同様であり、各蓄積の駆動シーケンスを示す時刻に(2)、(3)、・・・、(n)の添え字を付し、説明を省略する。
本実施形態では、蓄積A(1)〜A(n)の蓄積時間は、それぞれ等しく、Ta=1/480秒である。また、蓄積B(1)〜B(n)の蓄積時間は、それぞれが等しく、Tb=1/1920秒である。ある蓄積セットが開始した時刻から、次の蓄積セットが開始されるか、または、画像信号が読み出されるまでの時間を蓄積セット周期dTとする。すなわち、蓄積セット周期dTは、蓄積セット(順次蓄積)が繰り返される周期である。蓄積セット周期dTは、1回の撮影中の各蓄積セットでそれぞれ等しい。また、蓄積セット周期dTは、1回の撮影の最初の蓄積(図4に示す例では、蓄積A(1))が開始される前に予め決められている。
蓄積A(1)の蓄積時間に対する蓄積B(1)の蓄積時間の比を蓄積時間比R(1)とする。前述のように、蓄積A(1)〜A(n)の蓄積時間は、Ta=1/480で等しく、蓄積B(1)〜B(n)の蓄積時間は、Tb=1/1920で等しい。したがって、蓄積時間比Rは、1回の撮影で一定となり、以下の式(1)のように表される。
R=R(1)=R(2)=・・・=R(n)= Tb/Ta=(1/1920)/(1/480)=1/4 ・・・式(1)
すなわち、本実施形態では、システム制御CPU178は、複数の信号保持部である第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対して、蓄積時間比Rを一定として、電荷の読み出し処理が開始されるまで順次蓄積を繰り返す。
図5は、撮像素子の制御処理の一例を説明するフローチャートである。
図5を参照して、バルブ撮影の際の電荷の蓄積と読み出しに関する制御に関して説明する。S101において、システム制御CPU178が、制御処理を開始する。S102において、システム制御CPU178が、レリーズ信号RELを検出する。続いて、S103において、システム制御CPU178が、レリーズ信号RELがハイレベルであるかを判断する。レリーズ信号RELがハイレベルである場合は、システム制御CPU178が、バルブ撮影の開始指示がされたと判断する。そして、処理がS104に進む。レリーズ信号RELがハイレベルでない場合は、処理がS102に戻る。
次に、S104において、システム制御CPU178が、リセット処理と蓄積開始処理を行う。リセット処理とは、第1行のフローティングディフュージョン領域508、第1の信号保持部507A、第2の信号保持部507Bをリセットする処理である。また、蓄積開始処理とは、第1行の画素の蓄積を開始する処理である。第1行以降のリセット処理と蓄積開始処理は、S104より後のステップと並行して順次行われる。
S105において、システム制御CPU178が、再度レリーズ信号RELを検出する。続いて、S106において、システム制御CPU178が、レリーズ信号RELがローレベルであるかを判断する。レリーズ信号RELがローレベルである場合は、システム制御CPU178が、バルブ撮影の終了指示がされたと判断して、処理がS107に進む。レリーズ信号RELがローレベルでない場合は、処理がS105に戻る。
次に、S107において、システム制御CPU178が、実行中を含む通算の蓄積セット数nを取得する。そして、S108において、システム制御CPU178が、蓄積B(n)が終了したかを判断する。蓄積B(n)が終了していなければ、処理がS108に戻る。蓄積B(n)が終了した場合は、処理がS109に進む。そして、S119において、システム制御CPU178が、読み出し処理を実行する。読み出し処理とは、信号保持部に蓄積された電荷を画像信号として外部に出力することである。読み出し処理の後、S110において、制御処理が終了する。
以上説明した動作によれば、システム制御CPU178は、n回目の蓄積セット中に、撮影者の操作によってレリーズ信号RELがローレベルになった場合、蓄積A(n)と蓄積B(n)が行われてから読み出し処理を実行する。すなわち、撮影終了の指示があった後に、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対する順次蓄積が終了してから読み出し処理が行われる。図5を参照して説明した動作によれば、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対する蓄積の回数が、同じ回数となる。
図4に戻り、駆動シーケンスの説明を続ける。時刻t3(n)aにおいて、システム制御CPU178が、蓄積A(n)を開始した後、時刻t1eにおいて、撮影者によるスイッチ154の操作により、レリーズ信号RELがローレベルになる。その後、図5で示したフローチャートに従い、時刻t5(n)aにおいて、蓄積A(n)が完了する。また、時刻t3(n)bにおいて、蓄積B(n)が開始し、時刻t5(n)bで蓄積B(n)が完了する。
次に、時刻t6において、第1行のリセットパルスφRES(1)がローレベルとなると、第1行のリセットトランジスタ504がオフとなって、フローティングディフュージョン領域508のリセット状態が解除される。同時に、第1行の選択パルスφSEL(1)がハイレベルとなると、第1行の選択トランジスタ506がオンとなって、第1行の画像信号の読み出しが可能となる。さらに、第1行の転送パルスφTX2A(1)がハイレベルとなると、第1行の第1の転送トランジスタ502Aがオンとなる。フローティングディフュージョン領域508の電位の変化に応じた出力信号が、増幅トランジスタ505及び選択トランジスタ506を介して信号出力線523に読み出される。読み出された信号が、不図示の読み出し回路に供給されて、第1の画像Aに対応する第1行の画像信号として外部に出力される。すなわち、第1の信号保持部507Aの電荷が読み出される。出力が完了すると、第1行の転送パルスφTX2A(1)がローレベルとなる。
時刻t7において、第1行の転送パルスφTX2B(1)がハイレベルとなると、第1行の第2の転送トランジスタ502Bがオンとなる。そして、第2の画像Bに対応する第1行の画像信号が外部に出力される。すなわち、第2の信号保持部507Bの電荷が読み出される。出力が完了すると、第2行の転送パルスφTX2B(1)がローレベルとなる。時刻t8において、第1行の選択パルスφSEL(1)がローレベルとなるとともに、第1行のリセットパルスφRES(1)がハイレベルとなり、第1行の読み出し処理が完了する。
なお、第2行目の画素に関するタイミングチャートは、時刻t1直後の水平同期信号φHに同期して実行される。すなわち、時刻t1から時刻t6の間に、全行のタイミングチャートが開始される。例えば、時刻t0のときの水平同期信号φHによって第m行のタイミングチャートが開始されるものとする。このタイミングチャートでのスイッチ信号は、φSEL(m)、φRES(m)、φTX3(m)、φTX1A(m)、φTX1B(m)、φTX2A(m)、φTX2B(m)と表すことができる。各行のタイミングチャートは、第1行のタイミングチャートと同様であり、蓄積が完了してから読み出し処理が行われる。
第1の画像Aを得るための蓄積時間の総和を第1の露光時間Ta_allとする。また、第2の画像Bを得るための蓄積時間の総和を第2の露光時間Tb_allとする。第1の露光時間Ta_allに対する第2の露光時間Tb_allの比を露光時間比R_allとすると、露光時間比R_allは、蓄積時間比Rと等しく1/4となる。すなわち、第1の画像Aを得るための露光量と、第2の画像Bを得るための露光量は、予め決められた蓄積時間比Rにしたがって決まる。例えば、図4を参照して説明した駆動シーケンスにおいては、第1の画像Aを得るための露光量に対する、第2の画像Bを得るための露光量の比は、1/4となる。以上説明した駆動シーケンスによって、バルブ撮影時に露光量の異なる画像を得る際に、露光量比を保持することができる。
図6は、第1実施形態の撮像装置による撮像素子の駆動シーケンスに対応するタイミングチャートを説明する図である。図6には、蓄積、レリーズ信号、読み出しのタイミングのみを示している。図6では、蓄積セット数nが、例えば4または3の場合を例示しているが、蓄積セット数nは、図6に示す例に限定されない。
図6を参照して、第1実施形態の撮像装置が奏する効果について説明する。
図6(A)は、n=4の場合の撮像素子184の駆動シーケンスを示す。時刻t1からT_REL秒が経過した後、蓄積A(4)中の時刻t1eで、レリーズ信号RELがローレベルになる。図5のフローチャートに従って、蓄積B(4)が完了した後に時刻t6で読み出しが可能となる。すなわち、蓄積A(n)と蓄積B(n)とからなる蓄積セットが終了してから読み出し処理が行われる。
図6(B)は、撮像素子の駆動シーケンスの他の例を示す。図6(B)では、図6(A)とは異なり、時刻t1からT_REL2秒が経過した後、蓄積B(4)が終了する直前の時刻t1e2でレリーズ信号RELがローレベルになる。このように蓄積B(n)中にレリーズ信号RELがローレベルになった場合においても、図5のフローチャートに従って、蓄積A(n)と蓄積B(n)からなる蓄積セットが終了してから読み出し処理が行われる。
図6(C)は、撮像素子の駆動シーケンスの他の例を示す。図6(C)では、図6(A)とは異なり、時刻t1からT_REL3秒が経過した後、蓄積A(4)が開始された直後の時刻t1e3でレリーズ信号RELがローレベルになる。このような場合においても、図5のフローチャートに従って、蓄積A(n)と蓄積B(n)からなる蓄積セットが終了してから読み出し処理が行われる。
本実施形態では、複数の信号保持部である第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対して蓄積時間比Rを一定として、読み出し処理の開始までの間に順次蓄積が繰り返される。そして、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bに対する順次蓄積が終了してから、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bの電荷が読み出される。図6(A)乃至(C)を参照して説明したように、バルブ撮影において、レリーズ信号RELのタイミングによらず、第1の画像Aに対応する露光量と第2の画像Bに対応する露光量との比(露光量比)は一定となる。
図6(D)は、撮像素子の駆動シーケンスの他の例を示す。図6(D)では、図6(A)の蓄積セット周期dT、蓄積時間Ta、Tbが変更されている。蓄積A(1)とB(1)からなる1回目の蓄積セットにおいて、蓄積セット周期dT、蓄積時間Ta、Tbは、それぞれdT1、Ta1、Tb1である。蓄積A(2)とB(2)からなる2回目の蓄積セットおよびそれ以降の蓄積セットにおいて、蓄積セット周期dT、蓄積時間Ta、Tbは、それぞれdT2、Ta2、Tb2であり、1回目の蓄積セットとは異なる。ただし、蓄積セット数nに対応する蓄積セット周期dTは、撮影前に予め決められている。dT2、Ta2、Tb2に対して、dT1、Ta1、Tb1はそれぞれ長く設定されている。
図6(D)に示す例において、蓄積時間比Rは、以下の式(2)のように表される。
R=Tb1/Ta1=Tb2/Ta2 ・・・式(2)
蓄積セット周期dT、蓄積時間Ta、Tbは、1回の撮影で一定としてもよいし、1回の撮影で可変としてもよい。蓄積セット周期dT、蓄積時間Ta、Tbを可変としても、複数の信号保持部に対して蓄積時間比が一定となるように順次蓄積を繰り返すことにより、第1の画像Aと第2の画像Bとで、露光量比を所定の値に保持することができる。撮影者やカメラの指示に従って、1回の撮影の特定期間内において、蓄積セット内の蓄積時間比Rを一定とし、上記特定期間内の露光量比を一定とするようにしてもよい。すなわち、本実施形態の撮像装置によれば、バルブ撮影において露光量の異なる画像を撮影する際に、露光量比を所定値に保持することができるという効果が得られる。
図7は、本実施形態の撮像装置によって得られる画像の例を説明する図である。
図7(A)には、被写体Oが示される。被写体Oは、撮像装置によって得られる画像のフレームFrに相当する視野Fi中を、矢印で示すX方向に速度Vで等速移動している。視野Fi中の被写体Oの移動は、被写体Oと撮像装置の相対位置の変化によって発生する。したがって、視野Fi中の被写体Oの移動は、図7(A)のように被写体Oの移動に起因するものであってもよいし、撮像装置の移動に起因するものであってもよいし、両方に起因するものであってもよい。被写体Oを、図6(A)や図6(B)で示したタイミングチャートに従って露光した場合、以下に説明するような第1の画像A、第2の画像Bが得られる。
図7(B)は、本実施形態の撮像装置によって得られる第1の画像Aを示す図である。撮像装置は、1回の撮影を行う間に、複数の信号保持部に対して順次蓄積を繰り返す。したがって、第1の画像Aを得るための各蓄積で得られた像が重ねて記録される。また、被写体Oは、移動しているので、それぞれの像は移動方向に少しずつずれて記録される。したがって、第1の画像Aに関しては、フレームFr内に、蓄積A(1)〜A(4)で得られる被写体Oの像A1〜A4が、被写体Oの移動方向であるX方向に少しずつずれて重ねて記録される。
図7(C)は、本実施形態の撮像装置によって得られる第2の画像Bを示す図である。第1の画像Aと同様に、第2の画像Bに関しては、フレームFr内に、蓄積B(1)〜B(4)で得られる被写体Oの像B1〜B4が、被写体Oの移動方向であるX方向に少しずつずれて重ねて記録される。
図7に示す例では、第1の露光時間Ta_allに対して、第2の露光時間Tb_allは短いので、第1の画像Aに対して第2の画像Bの方が暗く撮像される。前述のように、第1の画像Aと第2の画像Bとで、露光量の比は、予め決められた蓄積時間比Rにしたがって決まる。したがって、撮像装置は、第1の画像Aと第2の画像Bとを別々に保存することで、露出ブラケット撮影と同等の画像を得ることが可能となる。また、撮像装置が備えるシステム制御CPU178が、第1の画像Aと第2の画像Bとを合成することで、ダイナミックレンジを拡大した画像を取得するようにしてもよい。HDR合成については特許文献1に詳細が開示されている。
図8は、従来例の撮像素子の駆動シーケンスに対応するタイミングチャートである。
本実施形態と同様の符号については、カンマ(「’」)を付して区別する。図8に示すように、時刻t1からT_REL秒が経過した後の時刻t1eで、レリーズ信号RELがローレベルになる。
時刻t1から1回目の蓄積A’(1)が開始される。図8に示す例では、蓄積Aと蓄積Bとからなる蓄積セットが繰り返されない。時刻t1eでレリーズ信号RELがローレベルになると、蓄積A’(1)が終了して、蓄積時間Ta’が確定する。所定の蓄積時間比Rに従って決定された蓄積時間Tb’の蓄積B’(1)が実行され、時刻t6’で読み出し処理が行われる。上記駆動シーケンスにて、予め決められた露光量比である第1の画像Aと第2の画像Bとが取得される。蓄積時間比Rは以下の式(3)のように表される。
R=Tb’/Ta’ ・・・式(3)
図9は、従来例の撮像装置によって得られる画像を説明する図である。
被写体は、図7(A)に示す被写体Oと同じであるので、図示を省略する。図9(A)は、従来例の撮像装置によって得られる第1の画像A’を示す。本実施形態とは異なり、1回の撮影を行う間に、複数の信号保持部に対して順次蓄積が繰り返されないので、第1の画像A’に対応する単一の像が記録される。また、被写体Oは移動しているので、それぞれの像は移動方向に引き伸ばされて記録される。したがって、第1の画像A’に関しては、フレームFr内に、蓄積A’(1)で得られる被写体Oの像A1’が、被写体Oの移動方向であるX方向に引き伸ばされて記録される。
図9(B)は、従来例の撮像装置によって得られる第2の画像B’を示す。第1の画像A’と同様に、第2の画像B’に関しては、フレームFr内に、蓄積B’(1)で得られる被写体Oの像B1’が、被写体Oの移動方向であるX方向に引き伸ばされて記録される。蓄積時間Ta’に対して蓄積時間Tb’は短いので、第1の画像A’に対して第2の画像B’の方が暗く撮像される。
図8および図9を参照して説明した従来例と比較して、本実施形態の撮像装置の効果を説明する。
図7(B)に示すように、第1の画像Aに記録される像A1〜A4の、X方向の中心を中心Caとする。また、図7(C)に示すように、第2の画像Bに記録される像B1〜B4の、X方向の中心を中心Cbとする。図6(A)に示すように、蓄積A(1)〜蓄積A(4)の時間的な重心となる時刻tcaと、蓄積B(1)〜蓄積B(4)の時間的な重心となる時刻tcbとの間の時間をα秒とする。αは、隣接する蓄積Aと蓄積B(A(3)とB(2))の中心時刻の間の時間となる。蓄積を切り替える際に必要な切り替え時間をTswとすると、αは、以下の式(4)のように表される。
α=Ta/2+Tb/2+Tsw ・・・式(4)
また、中心Caと中心CbのフレームFr中におけるX方向の差dx、すなわち被写体の位置ずれは、以下の式(5)ように表される。
dx=V×α=V×(Ta/2+Tb/2+Tsw) ・・・式(5)
一方、従来例においては、図9(A)、図9(B)に示すように、第1の画像A’に記録される像A1’の、X方向の中心を中心Ca’、第2の画像B’に記録される像B1’の、X方向の中心を中心Cb’で表す。
また、図8に示すように、蓄積A’(1)の時間的な重心となる時刻tca’と蓄積B’(1)の時間的な重心となる時刻tcb’の間の時間をα’秒とする。αは、隣接する蓄積A’(1)と蓄積B’(1)の中心時刻の間の時間となる。蓄積を切り替える際に必要な切り替え時間を、本実施形態と同じTswとすると、α’は、以下の式(6)のように表される。
α’=Ta’/2+Tb’/2+Tsw ・・・式(6)
また、従来例においては、中心Ca’と中心Cb’のフレームFr中におけるX方向の差dx’、すなわち被写体の位置ずれは、以下の式(7)のように表される。
dx’=V×α’=V×(Ta’/2+Tb’/2+Tsw)・・・式(7)
前述のように、本実施形態では、1回の撮影を行う間に、複数の信号保持部に対して順次蓄積が繰り返されるので、一回の蓄積時間Taは、従来例の蓄積時間Ta’に対して小さい。また、第2の画像Bを得るための蓄積についても同様であり、蓄積時間Tbは、従来例の蓄積時間Tb’に対して小さい。したがって、式(6)、式(7)から、本実施形態におけるdxは、従来例のdx’より小さい。すなわち、本実施形態の撮像装置によれば、第1の画像Aと第2の画像Bの被写体の位置ずれが低減できるという効果が得られる。
また、図7(B)に示すように、第1の画像Aに記録される像A1〜A4の、X方向の長さをLaで表す。また、図7(C)に示すように、第2の画像Bに記録される像B1〜B4の、X方向の長さをLbで表す。Laは、蓄積A(1)が開始してから蓄積A(4)が終了するまでの時間βaに被写体Oが移動する距離によって決まる。また、Lbは、蓄積B(1)が開始してから蓄積B(4)が終了するまでの時間βbに被写体Oが移動する距離によって決まる。βa、βbは、図6(A)に示される。
βa、βbおよび両者の差であるdβは、以下の式(8)〜式(10)のように表される。
βa=(Ta+Tb+Tsw×2)×(n−1)+Ta ・・・式(8)
βb=(Ta+Tb+Tsw×2)×(n−1)+Tb ・・・式(9)
dβ=βa−βb=Ta−Tb=(1−R)×Ta ・・・式(10)
一方、従来例では、図9(A)に示すように、第1の画像A’に記録される像A1’の、X方向の長さをLa’で表す。また、図9(B)に示すように、第2の画像B’に記録される像B1’の、X方向の長さをLb’で表す。La’は、蓄積A’(1)が開始してから終了するまでの時間βa’=Ta’に被写体Oが移動する距離によって決まる。また、Lb’は、蓄積B’(1)が開始してから終了するまでの時間βb’=Tb’に被写体Oが移動する距離によって決まる。
従来例においては、βa’、βb’および両者の差であるdβ’は、以下の式(11)のように表される。
dβ’=βa’−βb’=Ta’−Tb’=(1−R)×Ta’・・・式(11)
前述のように、本実施形態では、1回の撮影を行う間に、複数の信号保持部に対して順次蓄積が繰り返されるので、一回の蓄積時間Taは、従来例の蓄積時間Ta’に対して小さい。式(10)、式(11)から、本実施形態のdβは、従来例のdβ’より小さい。すなわち、本実施形態では、従来令と比べて、第1の画像Aに記録される像と第2の画像Bに記録される像の長さの差が小さい。したがって、本実施形態の撮像装置によれば、第1の画像Aと第2の画像Bの被写体の位置ずれが低減できるという効果が得られる。以上説明したように、本実施形態の撮像装置によれば、バルブ撮影において露光量の異なる画像を撮影する際に、露光量比を保持しながら被写体の位置ずれを低減することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の部分については同じ番号を付すことで説明を省略する。第2実施形態の第1実施形態に対する主な相違点は、被写体情報に基づいて、蓄積セット周期を設定することである。
図10は、第2実施形態における撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。
図5に示すフローチャートと異なるステップを主に説明する。S103の判断処理で、レリーズ信号RELがハイレベルであると判断された場合、システム制御CPU178が、バルブ撮影の開始指示がされたと判断して、処理がS121に進む。S121において、システム制御CPU178が、被写体情報を取得する。被写体情報は、自動露出制御(AE)などに用いられる被写体の輝度情報である。続いて、S122において、被写体情報に基づいて、蓄積セット周期dTを設定する。そして、処理がS105に進む。
S121、S122の処理について具体的に説明する。システム制御CPU178は、絞り181におけるF値と、撮像素子184等に設定されたISO感度の情報とに基づいて、所定のプログラム線図やルックアップテーブル等を用いて輝度情報を取得する。すなわち、システム制御CPU178は、ライブビュー画像等から取得した信号量と、撮影条件に基づいて、被写体の輝度情報を逆算することで被写体情報を取得する。そして、システム制御CPU178は、取得した被写体情報と蓄積セット周期dTとを事前に紐づけしておいたテーブル等に基づいて蓄積セット周期dTを設定する。なお、蓄積セット周期dTを演算によって求めてもよい。例えば、被写体情報に基づいて蓄積時間Taを予測し、予測した蓄積時間Taを決められた所定数で割ることで、蓄積セット周期dTを求めてもよい。なお、プログラム線図やルックアップテーブルは、事前にメモリ記憶されたものであってもよいし、外部I/F196経由で取得したものであってもよい。
また、バルブ撮影の対象となるシーンは非常に低照度である場合が多いが、星や外灯などの点光源は比較的明るい。このような点光源が存在する場合には、輝度情報を取得するための領域を限定するなど被写体を選択的に決定するようにしてもよいし、通常撮影時よりもアンダー露出となるように輝度情報を取得してもよい。すなわち、本実施形態の撮像装置は、信号保持部への蓄積が開始される前に、被写体情報に応じて複数の信号保持部に対して順次蓄積が繰り返される周期を設定する。
本実施形態における、レリーズ信号RELがローレベルになる時刻t1eから、2つの画像の読み出し処理が行われる時刻までの時間について説明する。図6(A)に示すように、レリーズ信号RELがローレベルになる時刻t1eから、2つの画像の読み出し処理が行われる時刻t6までの時間をγとする。γが短いほど、撮影者が撮影終了の指示を出してから実際に画像が取得されるまでの時間が短くなり、望ましい。γが最小となるのは、図6(B)に示すように、蓄積B(4)が終了してから読み出しが可能になるまでの時間γ2である。また、γが最大となるのは、図6(C)に示すように、蓄積A(4)が開始してから読み出しが可能になるまでの時間γ3である。したがって、γの範囲は、以下の式(12)のように表される。
γ2≦γ≦γ3=Ta+Tsw+Tb+γ2=(1+R)×Ta+Tsw+γ2
・・・式(12)
一方、従来例においては、図8に示すように、レリーズ信号RELがローレベルになる時刻t1eから、2つの画像の読み出し処理が行われる時刻t6’までの時間をγ’とすると、γ’は、以下の式(13)のように表される。
γ’=Tsw+Tb’+γ2=R×Ta’+Tsw+γ2・・・式(13)
本実施形態のγ3が、従来例のγ’より小さくなる条件は、以下の式(14)のように表される。
(1+R)×Ta<R×Ta’・・・式(14)
すなわち、Ta<R/(1+R)×Ta’となる。したがって、蓄積時間Taを十分に小さくすることで、レリーズ信号のタイミングによらず、γが従来例のγ’より小さくなる。
システム制御CPU178が、被写体情報に基づいて、撮影者がバルブ撮影の終了を指示する時刻を予測し、蓄積セット周期dTを設定するようにしてもよい。被写体の輝度情報から、取得される画像の露光条件が、撮影者が適切と考えるであろう総露光時間が予測できる。すなわち、従来例の蓄積時間Ta’に相当する時間が予測される。この蓄積時間Ta’をもとに、γが予め決められた許容時間以内となるように、式(14)から蓄積時間Taを決定し、蓄積セット周期dTを設定できる。本実施形態の撮像装置によれば、撮影者が撮影終了の指示を出してから実際に画像が取得されるまでの時間が短くなるという効果が得られる。
一方で、蓄積時間Taを小さくすると、予測される総露光時間中に繰り返す蓄積セット数nが多くなる。蓄積セット数nが多くなると、複数の信号保持部の間で蓄積を切り替える回数が多くなり、スイッチングによるノイズの影響が大きくなる。例えば、蓄積回数が同じで露光量が異なる蓄積Aと蓄積Bに対し、同量のスイッチングノイズが乗った場合、第1の画像Aと第2の画像Bの露光量比に誤差が生じるおそれがある。したがって、予測される総露光時間に応じて蓄積時間Taまたは蓄積セット周期dTに下限を設定するなどして、ノイズの影響を低減することが望ましい。システム制御CPU178が、被写体情報を、撮影者が予め設定した撮影モードから推定してもよい。また、システム制御CPU178は、シーン情報を被写体情報としてもよいし、複数撮影した結果に基づいて被写体情報としての輝度情報を決定するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態における撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。
図5に示すフローチャートと異なるステップを主に説明する。S108の判断処理で、蓄積B(n)が終了していないと判断された場合、処理がS131に進む。S131において、システム制御CPU178が、現蓄積時間比Rnと、予め決められた蓄積時間比Rとの差の絶対値が、閾値(許容値E)より小さいかを判断する。現蓄積時間比Rnは、現時刻における第1の画像Aを得るための蓄積時間の総和と、現時刻における第2の画像Bを得るための蓄積時間の総和との比である。現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rとの差の絶対値が、許容値Eより小さくない場合は、処理がS108に戻る。現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rとの差の絶対値が、許容値Eより小さい場合は、システム制御CPU178は、直ちに蓄積を終了しても第1の画像Aと第2の画像Bの露光量比が所定の範囲内であると判断する。そして処理がS109に進む。すなわち、蓄積セットが完了しておらず、蓄積Aと蓄積Bとが同じ回数となっていなくても、直ちに蓄積を終了して、読み出し処理が行われる。
図12は、第3実施形態の撮像装置による撮像素子の駆動シーケンスに対応するタイミングチャートを説明する図である。
図12(A)は、特にn=iの場合の撮像素子184の駆動シーケンスを例示している。時刻t1からT_REL4秒が経過した後、蓄積A(i)が開始してからTr秒後の蓄積A(i)中の時刻t1e4で、レリーズ信号RELがローレベルになる。現蓄積時間比Rnは、以下の式(15)のように表される。
Rn=Tb×(i−1)/(Ta×(i−1)+Tr) ・・・式(15)
T_REL4は、n=jの場合の図12(B)に示すT_REL5に比べて十分小さい。すなわち、iはjに比べて十分小さく、現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rの差の絶対値は許容値Eより大きい。したがって、図11のフローチャートに従って、蓄積A(i)および蓄積B2(i)が行われ、時刻t6で読み出しが可能となる。蓄積B2(i)では、現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rの差の絶対値が許容値Eより小さくなった時点で蓄積を終了する。
図12(B)は、特にn=jの場合の撮像素子184の駆動シーケンスを例示している。時刻t1からT_REL5秒が経過した後、蓄積A(j)が開始してからTr秒後の蓄積A(j)中の時刻t1e5で、レリーズ信号RELがローレベルになる。現蓄積時間比Rnは、以下の式(18)のように表される。
Rn=Tb×(j−1)/(Ta×(j−1)+Tr)・・・式(16)
T _REL5は、図12(A)に示すT_REL4に比べて十分大きい。すなわち、jはiに比べて十分大きく、現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rの差の絶対値は許容値Eより小さい。したがって、図11のフローチャートに従って、蓄積A(j)は、時刻t1e4で終了し、時刻t6で読み出しが可能となる。
図12を参照して説明したように、第3実施形態の撮像装置は、現蓄積時間比Rnと蓄積時間比Rの差の絶対値が許容値Eより小さい状態で読み出し処理を行う。第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、蓄積A(n)と蓄積B(n)を行った場合に比べて、撮影者が撮影終了の指示を出してから実際に画像が取得されるまでの時間が短くなるという効果が得られる。
(第4実施形態)
図13は、第4実施形態における撮像素子の制御処理を説明するフローチャートである。
図5に示すフローチャートと異なるステップを主に説明する。S108の判断処理で、蓄積B(n)が終了していないと判断された場合、処理がS141に進む。S141において、システム制御CPU178が、蓄積セット数nが、予め決められた閾値Nより大きいかを判断する。蓄積セット数nは、図4において、蓄積セット(順次蓄積)の繰り返しが開始される時刻t3(1)aから、撮影者による撮影終了の指示がある時刻t1eまでの蓄積セットの繰り返し回数である。したがって、S141の判断処理は、順次蓄積の繰り返し回数が所定回数より多いかを判断していることに対応する。蓄積セット数nが閾値Nより大きくない場合は、処理がS108に戻る。蓄積セット数nが閾値Nより大きい場合、すなわち順次蓄積の繰り返し回数が所定回数より多い場合は、システム制御CPU178は、直ちに蓄積を終了しても第1の画像Aと第2の画像Bの露光量比が所定の範囲内であると判断する。そして処理がS109に進む。すなわち、蓄積セットが完了しておらず、蓄積Aと蓄積Bとが同じ回数となっていなくても、直ちに蓄積を終了して、読み出し処理が行われる。
図14は、第4実施形態の撮像装置による撮像素子の駆動シーケンスに対応するタイミングチャートを説明する図である。
図14(A)は、特にn=iの場合の撮像素子184の駆動シーケンスを例示している。また、図14(B)は、特にn=jの場合の撮像素子184の駆動シーケンスを例示している。図14に示す例では、蓄積時間Tbに対して蓄積時間Taが短い。すなわち、システム制御CPU178は、順次蓄積である蓄積セットを、蓄積時間が短い第1の信号保持部507Aに対する蓄積から開始する。
図14(A)に示す例では、時刻t1からT_REL6秒が経過した後、蓄積A(i)が開始してからTr秒後の時刻t1e6で、レリーズ信号RELがローレベルになる。この例においてiはN以下であるので、図13のフローチャートに従って、蓄積A(i)と蓄積B(i)が行われ、時刻t6で読み出しが可能となる。
また、図14(B)に示す例では、時刻t1からT_REL7秒が経過した後、蓄積A(j)が開始してからTr秒後の時刻t1e7で、レリーズ信号RELがローレベルになる。この例において、jはNより大きいので、図13のフローチャートに従って、蓄積A(j)は時刻t1e7で終了し、時刻t6で読み出しが可能となる。
図14(B)の例のように、蓄積セットが終了していなくても信号保持部の電荷が読み出される際に、第1の画像Aと第2の画像Bとの露光量比の誤差が最大となるのは、蓄積A(n)の直後に読み出される場合である。この場合に、Trが蓄積時間Taと等しくなり、最大誤差Emaxは、以下の式(17)のように表される。
Emax=|Tb×(j−1)/(Ta×(j−1)+Tr)−R|
=|Tb×(j−1)/(Ta×j)−R| ・・・式(17)
第4実施形態では、第1実施形態と異なり、蓄積時間Tbに対してTaが短い。したがって、最大誤差Emaxを小さくできるという効果が得られる。
なお、システム制御CPU178が、蓄積セットすなわち順次蓄積の繰り返しが開始されてから撮影終了の指示があるまでの時間が、所定時間よりも長い場合に、順次蓄積が終了していなくても電荷の読み出し処理を開始するようにしてもよい。
(第5実施形態)
図15は、第5実施形態の撮像装置による撮像素子の駆動シーケンスに対応するタイミングチャートを説明する図である。
第1実施形態と同様の部分については同じ番号を付すことで説明を省略する。第5実施形態では、蓄積時間Taと蓄積時間Tbが等しい。すなわち、第1の信号保持部507Aに対する蓄積時間と第2の信号保持部507Bに対する蓄積時間とが等しい。また、システム制御CPU178は、互いに蓄積時間が等しい第1の画像Aと第2の画像Bとを合成する。
時刻t1からT_REL8秒が経過した後、蓄積A(n)中の時刻t1e8で、レリーズ信号RELがローレベルになる。第1実施形態と同様に、図5のフローチャートに従って、蓄積A(n)と蓄積B(n)が行われ、時刻t6で読み出しが可能となる。
図16は、第5実施形態の撮像装置によって得られる画像を説明する図である。
被写体は、図7(A)に示す被写体と同じである。図7と同様にn=4の場合を例示する。図16(A)は、第5実施形態の撮像装置によって得られる第1の画像Aを示す。フレームFr内に、蓄積A(1)〜A(4)で得られる被写体Oの像A1〜A4が、被写体Oの移動方向であるX方向に少しずつずれて重ねて記録される。
また、図16(B)は、第5実施形態の撮像装置によって得られる第2の画像Bを示す。第2の画像Bには、フレームFr内に、蓄積B(1)〜B(4)で得られる被写体Oの像B1〜B4が、被写体Oの移動方向であるX方向に少しずつずれて重ねて記録される。蓄積時間Taと蓄積時間Tbとが等しいので、第1の画像Aと第2の画像Bの明るさは同等の明るさである。
図16(C)は、第1の画像Aと第2の画像Bとを合成して得られる第3の画像Cを示す。合成により、第3の画像Cは、第1の画像Aと第2の画像Bより明るい画像となる。すなわち、システム制御CPU178が、第1の信号保持部507Aと第2の信号保持部507Bから得られた画像を合成することで、露光量が異なる画像を取得することができる。第1の画像Aまたは第2の画像Bと、第3の画像Cとを別々に保存することで、露光量が異なる画像を取得することができ、露出ブラケット撮影と同等の画像を得ることが可能となる。また、第1の画像Aまたは第2の画像Bと、第3の画像Cとを合成することで、ダイナミックレンジを拡大した画像を取得するHDR合成を行うことが可能となる。
本実施形態で適用する複数の信号保持部は、2つの信号保持部に限定されない。第5実施形態において、例えば、HDR合成に用いられる露光量が異なる画像の数に応じた、3以上の任意の個数の信号保持部を用いてもよい。3つの信号保持部を有する撮像素子を適用した場合、同じ露光量の3つの画像が得られるので、合成無しの画像、2枚を構成した画像、3枚を合成した画像という、3段階に露光量が異なる画像が得られる。本発明は、以上説明した第1実施形態乃至第5実施形態に限定されない。第1実施形態乃至第5実施形態のうちのいずれかを任意に組み合わせてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
178 システム制御CPU
189 タイミング発生部

Claims (11)

  1. 撮影者の操作による撮影終了の指示に応じて露光を終了し、電荷の読み出し処理を行う撮像装置であって、
    光電変換部と複数の信号保持部とを備える画素が2次元に配列した撮像素子と、
    第1の信号保持部に対する電荷の第1の蓄積と第2の信号保持部に対する第2の蓄積を順次行う順次蓄積を、前記第1の蓄積と前記第2の蓄積の蓄積時間比を一定として、前記電荷の読み出し処理の開始までに繰り返す制御を行う制御手段と、を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮影終了の指示があった場合に、前記順次蓄積が終了した後に、前記電荷の読み出し処理を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記撮影終了の指示があった場合に、前記第1の蓄積に係る蓄積時間の総和と前記第2の蓄積に係る蓄積時間の総和との比が閾値より小さいときには、前記順次蓄積が終了していなくても前記電荷の読み出し処理を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記順次蓄積の繰り返しが開始されてから前記撮影終了の指示があるまでの前記順次蓄積の繰り返し回数が、所定回数よりも多い場合に、前記順次蓄積が終了していなくても前記電荷の読み出し処理を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記順次蓄積の繰り返しが開始されてから前記撮影終了の指示があるまでの時間が、所定時間よりも長い場合に、前記順次蓄積が終了していなくても前記電荷の読み出し処理を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、被写体情報に基づいて、前記順次蓄積を繰り返す周期を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記設定される周期は、一定である
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記設定される周期は、可変である
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記順次蓄積を前記第1の蓄積から開始し、
    前記第1の蓄積は、前記第2の蓄積よりも蓄積時間が短い
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の蓄積と前記第2の蓄積とで、蓄積時間が等しく、
    前記第1の蓄積により得られる第1の画像と、前記第2の蓄積により得られる第2の画像とを合成する合成手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 光電変換部と複数の信号保持部とを備える画素が2次元に配列した撮像素子を有し、撮影者の操作による撮影終了の指示に応じて露光を終了し、電荷の読み出し処理を行う撮像装置の制御方法であって、
    第1の信号保持部に対する電荷の第1の蓄積と第2の信号保持部に対する第2の蓄積を順次行う順次蓄積を、前記第1の蓄積と前記第2の蓄積の蓄積時間比を一定として、前記電荷の読み出し処理の開始までに繰り返す制御を行う工程を有する
    ことを特徴とする制御方法。
JP2019115238A 2019-06-21 2019-06-21 撮像装置およびその制御方法 Active JP7346094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115238A JP7346094B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 撮像装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019115238A JP7346094B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 撮像装置およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021002739A true JP2021002739A (ja) 2021-01-07
JP7346094B2 JP7346094B2 (ja) 2023-09-19

Family

ID=73994355

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019115238A Active JP7346094B2 (ja) 2019-06-21 2019-06-21 撮像装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7346094B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130135486A1 (en) * 2011-11-28 2013-05-30 Chung Chun Wan High dynamic range imaging with multi-storage pixels
JP2014171145A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Canon Inc 撮像装置、撮像方法、および、そのプログラム
JP2015056807A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP2017103728A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 キヤノン株式会社 撮像装置の駆動方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130135486A1 (en) * 2011-11-28 2013-05-30 Chung Chun Wan High dynamic range imaging with multi-storage pixels
JP2014171145A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Canon Inc 撮像装置、撮像方法、および、そのプログラム
JP2015056807A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP2017103728A (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 キヤノン株式会社 撮像装置の駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7346094B2 (ja) 2023-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5144481B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
US8289441B2 (en) Imaging apparatus and imaging control method
US8018498B2 (en) Image pickup apparatus and exposure control method
JP5090692B2 (ja) 撮像装置
JP2007300410A (ja) 撮像装置
US9210333B2 (en) Image capturing apparatus for generating composite image and control method thereof
JP2008187615A (ja) 撮像素子、撮像装置、制御方法、及びプログラム
US8634003B2 (en) Image sensing apparatus that estimates dark current and control method therefor
JP5090302B2 (ja) 撮影装置および方法
JP3999321B2 (ja) 電子カメラ
CN101729782A (zh) 成像设备和成像方法
JP5800664B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
CN111917947B (zh) 摄像设备及其控制方法和机器可读介质
JP5791765B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP7013254B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
US11974058B2 (en) Image capturing apparatus and control method thereof
JP7346094B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP6231814B2 (ja) 露出決定装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム
JP2014171145A (ja) 撮像装置、撮像方法、および、そのプログラム
JP7277284B2 (ja) 焦点調節装置および焦点調節方法
JP7252730B2 (ja) 撮像制御装置及び撮像素子の駆動方法
JP7234015B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP4827577B2 (ja) 撮像装置及び制御方法
JP2019041168A (ja) 撮像装置およびその制御方法
CN111601045B (zh) 控制闪光拍摄的摄像设备及其控制方法和存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230906

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7346094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151