JP2021002097A - タッチペン - Google Patents

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清志 藤沢
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正史 阪上
厚則 佐竹
Atsunori Satake
厚則 佐竹
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Abstract

【課題】精度良く座標情報を入力することができると共に、操作性も向上するタッチペンを提供する。【解決手段】静電容量方式のタッチパネルに、パネル接触部4を接触させて情報入力をするタッチペン1であって、軸筒2と、軸筒2の前端部に取り付けられた非導電性の素材により形成されたホルダー3と、ホルダー3の前端部に取り付けられた導電性を有する素材により形成されたパネル接触部4と、ホルダー3内に配置され軸線方向に弾発作用を有して、前端部がパネル接触部4に当接して導通する導電性素材による、導電部6a、ばね部6b、嵌合部6c及びテーパ部6dから成る接続部材とが備えられる。パネル接触部4の軸線方向に直交する外径寸法に比較して、接続部材の軸線方向に直交する外径寸法が小さく設定されている。【選択図】図19

Description

この発明は、静電容量方式のタッチパネルに対して座標情報を入力するためのタッチペンに関する。
近年において急速に普及している例えばスマートフォンやタブレットPCなどの携帯型情報端末機器には、指先で触れることにより座標入力の指示ができるタッチパネルが採用されており、このタッチパネルは例えば液晶表示パネルと一体化させることで、タッチスクリーンを構成している。
そして、タッチスクリーン上の表示画像に連携させて、指先などによる軽いタッチ操作により、入力指示を可能にするために、タッチパネルとしては投影型の静電容量方式が多く採用されている。
この投影型静電容量方式のタッチパネルの基本原理について、図35および図36に基づいて説明する。図35に分解斜視図で示したように、静電容量方式のタッチパネル30は、例えば透明な絶縁フィルム33の裏側にY方向の座標検出を行なうための複数の電極を有するITO膜(酸化インジウム・スズ膜)31が形成され、表側にX方向の座標検出を行なうための複数の電極を有するITO膜32が形成されている。
前記ITO膜31は、X方向に連結されて相互に電気的に接続された複数の菱形の電極パッド34(センサ電極)がY方向に複数行設けられており、またITO膜32は、Y方向に連結されて相互に電気的に接続された複数の菱形の電極パッド35(センサ電極)がX方向に複数行設けられている。
前記ITO膜31,32が形成された絶縁フィルム33を平面視すると、図36に示すように各電極パッド34,35が所定の隙間を空けて面方向に配列された2次元格子状の構造をなしている。
このタッチパネル30に対して、保護のカバーガラス(図示せず)を介して、例えば指先を接触させると、X方向に連結された電極パッド34のうち、接触位置の電極パッド34の静電容量が所定以上に変化する。これによりY方向の座標位置が検出される。
また、Y方向に連結された電極パッド35のうち、接触位置の電極パッド35の静電容量が所定以上に変化する。これによりX方向の座標位置が検出される。
ところで、前記した静電容量方式のタッチパネル30に対しては、スクリーンの画面を指紋等で汚すことが少ないタッチペンも広く使われており、このタッチペンによると指先の入力に比較して、細かく正確な入力操作が可能であり、したがって文字、サイン、イラストなどの筆記入力に適している。
静電容量方式のタッチパネル30に用いるタッチペンは、使用者の手で把持される導電性を有する素材により成形された軸筒と、この軸筒の先端部に取り付けられ、同じく導電性を有する素材により形成されたペン先としてのパネル接触部が備えられ、前記軸筒とパネル接触部とは電気的に導通されている。
静電容量方式のタッチパネルに用いるタッチペンについては多くの提案がなされており、本出願人においても例えば特許文献1および2に示すタッチペンについて提案をしている。
特許文献1に開示のタッチペンは、パネル接触部に導電性ゴムを用いたものであり、特にゴム素材に導電性カーボンブラック、または金属の粉末あるいは繊維などを配合した複合材料により構成した点に特徴を有するものである。
また、特許文献2に開示のタッチペンは、ゴム素材にカーボンナノチューブを分散してパネル接触部を成形したものである。これによりパネル接触部の体積抵抗率を低くし、たとえ細いパネル接触部であっても、電極パッドに対して低荷重で良好なタッチ反応を与えることができるタッチペンを提供できるものとなる。
特開平10−161795号公報 特開2016−91089号公報
ところで、前記した特許文献1および2に記載のタッチペンを含めて、静電容量方式のタッチパネルに用いるタッチペンは、例えば円筒状に成形された軸筒の先端部に、ペン先としてのパネル接触部が備えられた構成、もしくは軸筒の先端部に円錐形状の口先部を形成して、この口先部の先端部にパネル接触部を備えた構成が採用されている。
そして、安定した容量結合を得るために円錐形状の口先部も前記軸筒と同様の導電性を有する素材により成形されている例が多い。
したがって、前記タッチペンをタッチパネルに対して鉛直方向に向けてタッチ操作を行う場合には、タッチ位置の誤認識は少ないものの、タッチペンを鉛直方向から所定以上傾けて反応が過敏に調整されたタッチパネルへのタッチ操作を行なう場合には、タッチした電極パッドとは異なる近隣の電極パッドが反応して、誤認識が生ずるという問題が発生する。
これは、パネル接触部と比較して面積の大きな導電性の軸筒、もしくは円錐形状の口先部が、タッチペンを傾けるほど電極パッドに近づくため、近隣の電極パッドに与える容量結合の影響が強くなることに起因するものとなる。
そこで、この発明は前記した技術的な問題を解消しようとするものであり、反応が過敏に調整された静電入力型タッチパネルに対して、精度良くかつ誤入力の少ない座標情報を入力することができると共に、その操作性も向上し得るタッチペンを提供することを主要な課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係るタッチペンは、静電容量方式のタッチパネルに、パネル接触部を接触させて情報入力をするタッチペンであって、導電性を有する軸筒と、前記軸筒の前端部に取り付けられた非導電性の素材により形成されたホルダーと、前記ホルダーの前端部に取り付けられたグラファイトを含む素材により外径が1.5〜2.5mmの範囲に球体に形成されたパネル接触部と、前記ホルダー内に配置され軸線方向に弾発作用を有して、前端部が前記パネル接触部に当接して導通する導電性素材による接続部材とが備えられ、 前記パネル接触部の軸線方向に直交する外径寸法に比較して、前記接続部材の軸線方向に直交する外径寸法が小さく設定され 軸筒とパネル接触部とのインピーダンスが1.6×10Ω未満であることを特徴とする。
この場合、前記パネル接触部は、アモルファス炭素と、前記アモルファス炭素中に均一に分散した炭素繊維とを含み、前記炭素繊維の平均長が10μm以上500μm未満であり、かつ前記炭素繊維が一方向に配向しているに成形されていると共に、摩擦係数が0.20未満に形成される。
そして、好ましい形態においては、前記接続部材は、前記パネル接触部に当接する直線状の棒軸体による導電部と、前記導電部に接続されてコイル状の巻回部が形成されたばね部と、前記ばね部に接続された嵌合部を有し、 前記導電部の軸線方向に直交する外径寸法が、前記パネル接触部の軸線方向に直交する外径寸法より小さく設定され、前記ばね部の軸線方向に直交する外径寸法が、前記嵌合部の軸線方向に直交する外径寸法より小さく設定され、前記軸筒の表面には導電層が形成されて、前記導電層は前記接続部材の嵌合部の外周に位置している構成が採用される。
また嵌合部は、前記ばね部におけるコイル状の巻回部よりも、外径が拡大されて構成され、前記ホルダーの後端部を利用して形成される環状の凹部内に、前記嵌合部が嵌合されて取り付けられた構成が採用され、嵌合部の軸線方向に直交する(いわゆる外径方向)軸筒の表面には導電層が位置していることが望ましい。
そして、前記ホルダーの先端部はパネル接触部の軸線方向の中心より前側に位置すると共に、前記ホルダーの先端部が、前記パネル接触部と前記ホルダーを結ぶ接線よりも、ホルダーの軸線側に位置された構成が採用される。
また、軸筒には熱変色性インクを収容した筆記リフィールを収容し、前記軸筒の後端部に、導電性を有する熱可塑性エラストマーにより形成された第2パネル接触部が配置されていると共に、第2パネル接触部は筆記リフィールの筆跡を変色可能に構成されていることが望ましい。
前記したこの発明に係るタッチペンによると、タッチパネルに対してタッチペンを傾斜してタッチ操作を行なっても、前記接続部材がタッチパネルの電極パッドに容量結合される度合いを少なくすることができる。したがって、十分な反応精度を確保したままタッチペンの一部が目標の電極パッド以外に反応して誤認識を起こす問題を解消させることができる。
また、この発明に係るタッチペンの一つの好ましい形態によると、前記接続部材は、パネル接触部に当接する直線状の棒軸体による導電部と、この導電部に接続されてコイル状巻回部が形成されたばね部と、このばね部に接続されて前記コイル状巻回部よりも外径が拡大された嵌合部が備えられる。
そして、前記嵌合部は前記ホルダーの後端部を利用して形成される環状の凹部内に、嵌合されて取り付けられた構成が採用される。したがって、前記ホルダーを軸筒に装着する際、もしくはホルダーを軸筒の前端部に取り付けられた把持部に装着する際に、同時にホルダーの後端部に形成される環状の凹部内に嵌合により取り付けることができる。
これにより、タッチペンの組み立ての容易性を確保することができる。
この発明に係るタッチペンにおける第1実施例の全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 第1実施例の軸筒の部品構成を示し、(A)は斜視図、(B)は中央断面図である。 同じくパネル接触部のホルダーを示した斜視図である。 同じくホルダーを視点を変えて示した斜視図である。 同じくホルダーの中央断面図である。 第1実施例のタッチペンの先端部について一部を破断して示した斜視図である。 この発明に係るタッチペンにおける第2実施例の全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 第2実施例の把持部の正面図である。 同じく把持部の中央断面図である。 同じく把持部の斜視図である。 第2実施例のパネル接触部のホルダーを示した斜視図である。 同じくホルダーの中央断面図である。 同じくホルダーの斜視図である。 同じく接続部材の斜視図である。 第2実施例のタッチペンの先端部について一部を破断して示した斜視図である。 この発明に係るタッチペンにおける第3実施例の外観構成を示し、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は背面図である。 第3実施例の先端部側から見た拡大した左側面図である。 第3実施例の尾端部側から見た拡大した右側面図である。 同じく中央断面図である。 同じく軸筒の部品構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図、(C)は前端部側から見た斜視図である。 同じく第2ホルダーを前方側から見た斜視図である。 同じく第2ホルダーの中央断面図である。 同じく第2ホルダーを後方側から見た斜視図である。 同じく接続部材の斜視図である。 第3実施例のタッチペンの先端部について一部を破断して示した斜視図である。 同じくタッチペン先端部の拡大断面図である。 パネル接触部のホルダーへの取り付け状況を示した拡大断面図である。 パネル接触部とホルダーとの関係を示した先端部の拡大図である。 ホルダー先端部の変形例を示した拡大図である。 ホルダー先端部のさらに他の変形例を示した拡大図である。 タッチペンの単品をノック式筆記具とした第4実施例の全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 第4実施例のタッチペンの単品構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 タッチペンの単品を複式筆記具の軸筒内に収容した第5実施例の全体構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 第5実施例のタッチペンの単品構成を示し、(A)は正面図、(B)は中央断面図である。 従来のタッチパネルの要部を模式的に示した分解斜視図である。 図35に示すタッチパネルの要部を示した平面図である。
この発明に係るタッチペンについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
なお、以下に示す各図においては、同一もしくは相当する部分を同一符号で示しているが、一部の図面においては紙面の都合で代表的な部分に符号を付けて、その詳細な構成については、部品単位で示した図面に付けた符号を引用して説明することもある。
また、以下の実施例の説明において、タッチペンおよびその構成部品について、前方または先端もしくは前端とは、ペン先としての後述するパネル接触部4を備えた方向または端部を示し、後方または後端とは、その反対側の方向または端部を示すものとする。
先ず、図1〜図6は第1実施例のタッチペンについて示しており、図1はその全体構成を正面図および中央断面図で示している。この第1実施例のタッチペン1は、把持部を構成する軸筒2の前端部に、円錐状のホルダー3が取り付けられ、このホルダー3の先端部に、ペン先としてのパネル接触部4が取り付けられている。また、軸筒2の後端部には尾栓5が嵌め込まれて取り付けられている。
前記軸筒2は、図2に示されているように、全体が円筒状に形成されると共に、その前端部には、外径を若干縮小した縮径部2aが形成され、この縮径部2aの前端部には軸線方向に直交して閉塞面2bが形成されている。そして、閉塞面2bの中央部には柱状の小突起2cが、閉塞面2bに対して鉛直方向に向って形成されている。すなわち、柱状の小突起2cは、軸筒2の軸線方向と一致するように形成されている。なお、小突起2cは閉塞面2bに対して突出せずに凹部形状とすることもできる。
また、前記軸筒2は導電性を有し、樹脂素材の外周に導電性材料を含んだ転写フィルムを用いたものである。
図3〜図5は、前記したパネル接触部4を先端に支持するためのホルダー3を示しており、この第1実施例においては、前記ホルダー3は第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bとにより構成されている。前記第1ホルダー3Aは、円筒部3aと円錐部3bが一体成形されており、前記円筒部3aの内周面が前記軸筒2の縮径部2aに、嵌合されることにより取り付けられている。また、円錐部3bの先端部には軸線方向に沿って開口3cが形成されており、この開口3cに前記第2ホルダー3Bの軸筒部3dが嵌合されて取り付けられている。
第2ホルダー3Bの先部は、前記円錐部3bのテーパ面に沿って円錐状に成形されると共に、先端部にはペン先としてのパネル接触部4が嵌め込まれる支持孔3eが形成されている。
また、支持孔3eに連通して前記軸筒部3dを貫通する軸孔3fが形成されており、支持孔3eの開口径に対して軸孔3fの内径は若干小さく成形され、前記軸孔3fはストレート状に形成されている。
そして、図1および図6に示すように、ホルダー3の円筒部3aが、軸筒2の縮径部2aに嵌合されて取り付けられた状態において、前記軸孔3fの後端部には、軸筒2の小突起2cが挿入された状態になされる。
なお図に示す例は、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bは、例えばポリアセタール樹脂(POM)などの非導電性の樹脂素材により、それぞれ個別に成形されているが、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bとは、一体成形することでホルダー3を形成しても良い。ここで記載する非導電性とは、インピーダンスが1.6×10Ω以上となる材料を示す。
前記ホルダー3の支持孔3eには、図6に示したように外径が1.5〜2.5mmの球体(ボール)状に成形された導電性を有するパネル接触部4が、圧入または接着されて取り付けられている。
このパネル接触部4は、静電容量方式のタッチパネルに接触して円滑かつ適格な入力操作を得るために、摩擦係数を0.2未満とすることが望ましい。
パネル接触部4は、少なくとも黒鉛粉末、クラスターダイヤモンド、フラーレンおよびカーボンブラックからなる群から選ばれた1種又は2種以上の炭素粉末からなるグラファイトを含む。グラファイトは、平均粒子径0.5〜10μmのものを用いるのが望ましいが、またグラファイトの平均粒子径は、粒度分布測定装置〔粒子径測定器マイクロトラックHRA(日機装社製)〕にて、体積基準にて測定した値である。
さらにアモルファス炭素と、前記アモルファス炭素中に均一に分散した炭素繊維とを含み、炭素繊維の平均長が10μm以上500μm未満であり、かつ前記炭素繊維が一方向に配向して成形されている。また、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、窒化硼素、タルクおよびマイカからなる群から選ばれた1種又は2種以上の無機フィラーを含むことでホルダーへの挿入性並びに耐落下衝撃性を向上させることができる。なお、前述のアモルファス炭素の出発原料としては、好ましくは不活性ガス雰囲気中での焼成により5%以上の炭化収率を示す有機物質が使用される。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合体、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂、イミド樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂、リグニン、セルロース、トラカントガム、アラビアガム、糖類等の縮合多環芳香族を分子の基本構造内にもつ天然高分子物質、および前記には包含されない、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物、コブナ樹脂等の縮合多環芳香族を分子の基本構造内にもつ合成高分子物質が挙げられる。使用する組成物の種類と量は、目的とする摺動材料の特性、強度、形状により適宜選択され、単独でも2種以上の混合体でも使用することができる。
また、パネル接触部4の製造例として、アモルファス炭素としての塩化ビニル樹脂30%、フラン樹脂30%、炭素粉末としての天然鱗状黒鉛(平均粒子径5μm)10%、および炭素繊維としてのピッチ系黒鉛質炭素繊維(日本グラファイトファイバー製 HC600−15M、平均直径7μm、平均長さ150μm)30%に、可塑剤としてジアリルフタレートモノマーを添加して、ヘンシェルミキサーで分散させた後、3本ロールにて混練し、ペレタイザーにてペレット化し成形用組成物を得た。これを、成形機にて成形して炭素繊維を押出方向に配向させ、180℃のエアオーブン中で3時間処理し、所定の長さに切断し、研磨をすることで、球状のパネル接触部4とすることができる。
パネル接触部4として、前記したような構造を用いることで、タッチパネルに対して傷を付ける度合いを低減できると共に、パネル面に対して滑らかに摺動操作を行うことが可能となり、操作性も向上させたタッチペンを提供することができる。なお、タッチペン1を垂直状態にして、荷重1.5N、移動速度を3.3m/minとした際のガラス面(iphone6s:登録商標)上との摩擦係数を0.1〜0.2とすることで適度な操作感を得ることができる。摩擦係数は、表面性測定器(HEIDON−14D、新東科学株式会社)を用いて計測することができる。
そして、図6に示したように、ボール状のパネル接触部4と、軸筒2の先端部に形成された小突起2cとの間には、その両者を電気的に導通させる接続部材6として、ステンレス等の金属製または導電性樹脂からなるコイルスプリングが介在されている。
すなわち、接続部材6としてのコイルスプリングは、ホルダー3に形成された軸孔3f内に収容され、前記軸筒2の軸線方向に沿って直線状に配置されている。そして、コイルスプリングの弾発(拡開)作用により、軸筒2とボール状のパネル接触部4とを電気的に導通させている。
また、前記したパネル接触部4における軸筒の軸線方向に直交する外径寸法に比較して、前記接続部材6における軸筒の軸線方向に直交する外径寸法は小さく設定されていることが望ましい。
パネル接触部4と接続部材6の外径寸法を、前記した関係に設定することで、タッチパネルに対してタッチペン1をある程度傾けてタッチ操作を行なっても、前記接続部材6がタッチパネルの電極パッドに容量結合される度合いを少なくすることができる。したがって、タッチペンの一部の導電部が目標以外の電極パッドに反応させて、誤認識を起こす問題を大幅に解消させることができる。
なお、この第1実施例においては、ボール状のパネル接触部4の外径(直径)は2.4mmのものが用いられ、軸筒2とパネル接触部4とを電気的に導通させる接続部材6としてのコイルスプリングは、線径が0.5mmのものが用いられている。
さらに、接続部材6としてのコイルスプリングの軸線方向の寸法は、15mmに設定されている。この軸線方向の寸法は少なくとも、10mm以上に設定することが望ましく、これによりタッチペンの一部が目標の電極パッド以外に反応して誤認識を起こす問題を解消させることができる。
一方、前記したボール状のパネル接触部4の外径(直径)は、好ましくは1.5〜2.5mmの範囲に設定される。この直径が1.5mm未満であると、タッチパネルとの間の容量結合が不足して、センサ電極に対してタッチ反応を与えることが困難となる。これを補うためにセンサ電極の反応感度を高めると、電極パッドの誤認識を起こす確率が高くなる。
また、パネル接触部4の直径が2.5mmを超える場合には、パネルにタッチする際のパネル接触部4の先端部が視認し難いだけでなく、多数のセンサ電極に対してタッチ反応を与えることになり、タッチパネルを筆記入力パネルとして利用する場合には、分解能が低下するものとなる。
また、前記パネル接触部4に対して、軸線方向に弾発作用を有する導電性素材による接続部材6が当接して装着されるので、タッチペン1を誤って落下させたような場合も含めて、パネル接触部4に対する前記接続部材6の接触状態を常に良好に保ことができる。これにより、長期にわたり動作の信頼性が確保し得るタッチペンを提供することができる。
以上のとおり、この発明の第1実施例のタッチペンによると、静電入力型タッチパネルに対して、精度良く座標情報を入力することができると共に、その操作性も向上し得るタッチペンを提供することができるなど、前記した発明の効果の欄に記載した作用効果を得ることができる。
また、以上説明した第1実施例においては、軸筒2としては他にアルミ合金などの金属素材を用いたものを利用することもできる。
また、ペン先としてのパネル接触部4も、カーボンボールを用いているが、このカーボンボールに代えて金属製のボールなどを用いることもできる。
さらに、軸筒2とパネル接触部4を導通させる接続部材6として、コイルスプリングを用いているが、このコイルスプリングに代えて軸線方向に弾発作用を与えることができる棒状の導電ゴムなどを用いることもできる。
次に図7〜図15は、第2実施例のタッチペンを示しており、図7はその全体構成を正面図および中央断面図で示している。この第2実施例のタッチペン1における軸筒2は、円筒状の軸筒本体2Aと、軸筒本体2Aの前端部に取り付けられた把持部2Bとにより構成されている。また、把持部2Bには、前端部が円錐状になされたホルダー3が取り付けられ、このホルダー3の先端部に、ペン先としてのパネル接触部4が取り付けられている。そして、前記軸筒本体2A及び把持部2Bは樹脂素材の外周面にアルミ蒸着転写フィルムからなる導電性薄膜2mを接着することで、導電性を持たせた構成にされている。
また、軸筒本体2Aの後部側内部には先端から超硬合金からなるボールを備えた金属製の筆記チップ21aを備えた筆記リフィール21が収容されている。筆記チップ21aのボールの球径は、パネル操作部4の球形とは異なる大きさに形成されることで、視認性を向上させ使用上の間違いを防ぐことができる。また、筆記チップ21a自体をステンレス等の導電性材料で形成することで、筆記チップ21a側でパネルを操作する際に誤反応を容易になるため、より使用上の間違いを防ぐことができる。
筆記リフィール21の内部には熱変色性インクが収容されている。熱変色性インクとは、常温(例えば25℃)で所定の色彩(第1色)を維持し、所定温度(例えば65℃)まで昇温させると別の色彩(第2色)へと変化し、その後、所定温度(例えば−10℃)まで冷却させると、再び元の色彩(第1色)へと復帰する性質を有するインクを言う。一般的には第2色を無色とし、第1色(例えば赤)で筆記した描線を昇温させて無色とする構成でもよい。従って、描線が筆記された紙面等に対して熱可塑性エラストマーで形成された摩擦部25によって擦過して摩擦熱を生じさせ、それによって描線を無色に変化させる。なお、当然のことながら第2色は、無色以外の有色でもよい。詳細に述べると、熱変色インクの色材となる熱変色性マイクロカプセル顔料としては、少なくともロイコ色素、顕色剤、変色温度調整剤を含む熱変色性組成物を、マイクロカプセル化したものが挙げられる。可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、粒子径の平均値が0.1〜5.0μm、好ましくは0.5〜2μmの範囲にあることが好ましい。可逆熱変色性マイクロカプセル顔料は、インキ組成物全量に対し、好ましくは4〜30重量%配合することが好ましい。なお、平均粒子径の測定は、粒子径測定器N4Plus(COULTER社製)を用いて測定した。測定時には試料がN4Plusの推奨濃度に到達するまで水で希釈して、25℃の温度条件で測定する。
用いることができるロイコ色素としては、電子供与性染料で、発色剤としての機能するものであれば、特に限定されものではない。具体的には、発色特性に優れるインクを得る点から、トリフェニルメタン系、スピロピラン系、フルオラン系、ジフェニルメタン系、ローダミンラクタム系、インドリルフタリド系、ロイコオーラミン系等従来公知のものが、単独(1種)で又は2種以上を混合して(以下、単に「少なくとも1種」という)用いることができる。
具体的には、6−(ジメチルアミノ)−3,3−ビス[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−1(3H)−イソベンゾフラノン、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、1,3−ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−クロロ−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、3,6−ジ−n−ブトキシフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−ジブチルアミノフルオラン、1,2−ベンツ−6−エチルイソアミルアミノフルオラン、2−メチル−6−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(N−フェニル−N-−メチルアミノ)−6−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)フルオラン、2−(3’−トリフルオロメチルアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−メチル−6−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メトキシ−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジフェニルアミノ)フルオラン、メチル−3’,6’−ビスジフェニルアミノフルオラン、クロロ−3’,6’−ビスジフェニルアミノフルオラン、3−メトキシ−4−ドデコキシスチリノキノリン、などが挙げられ、これらは、少なくとも1種用いることができる。
これらのロイコ色素は、ラクトン骨格、ピリジン骨格、キナゾリン骨格、ビスキナゾリン骨格等を有するものであり、これらの骨格(環)が開環することで発色を発現するものである。好ましくは、熱により有色から無色となるロイコ色素の使用が望ましい。
用いることができる顕色剤は、上記ロイコ色素を発色させる能力を有する成分となるものであり、例えば、フェノール樹脂系化合物、サリチル酸系金属塩化物、サリチル酸樹脂系金属塩化合物、固体酸系化合物等が挙げられる。具体的には、o−クレゾール、ターシャリーブチルカテコール、ノニルフェノール、n−オクチルフェノール、n−ドデシルフェノール、n−ステアリルフェノール、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、o−フェニルフェノール、ヘキサフルオロビスフェノール、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸n−オクチル、レゾルシン、没食子酸ドデシル、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、1−フェニル−1,1−ビス( 4'−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−デカン、1,1−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ドデカン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)エチルプロピオネート、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタン、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)n−ノナンなどの少なくとも1種が挙げられる。
用いる顕色剤の使用量は、所望される色彩濃度に応じて任意に選択すればよく、特に限定されるものではないが、通常、前記したロイコ色素1質量部に対して、0.1〜100質量部程度の範囲内で選択するのが好適である。
変色温度調整剤は、前記ロイコ色素と顕色剤の呈色において変色温度をコントロールする物質であり、従来公知のものが使用可能である。例えば、アルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル類、酸アミド類、アゾメチン類、脂肪酸類、炭化水素類などが挙げられる。
また、軸筒本体2Aの後端にはキャップである摩擦部25が装着されている。摩擦部25は、ボールペンリフィール21で筆記した筆跡を消色または変色可能にすると共に、第2パネル接触部として機能することができる。摩擦部25は、主材として熱可塑性エラストマーを用い、例えば、シリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン系樹脂、ニトリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、等があげられ、筆跡の摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性材料で構成され、さらに炭素繊維や金属繊維を混ぜ込んだ導電性樹脂で形成する。粘弾性を有したエラストマー樹脂に導電性繊維を混ぜ込んだ導電性エラストマーで凸曲面状に成形することで、第2パネル接触部として入力パネルへ接触させた際のパネル表面の傷つきを防止し、入力体を誤って紙面に接触させてしまった場合でも紙面が傷つき難いものとなる。
また、前述のタッチペンと筆記具とを一本の軸筒に収容される構成にすることで、タッチパネルへの入力操作しながら紙面へのメモ書きへの繰り替え動作とメモ書きの書き直しを容易、または摩擦部25がパネル接触部4と異なる接触面積のため、異なるタッチパネルへの入力切り替えを容易にすることができる。
前記把持部2Bは、図8〜図10に示されているように、全体が円筒状に形成されると共に、その後半部が小径部2eを形成し、前半部が大径部2fを形成している。そして、小径部2eの周側面には、雄ねじ2gが施されている。
また、把持部2Bの内側面における大径部2fと小径部2eの境界部分には、内径を細くする段部2hが形成されている。この段部2hは、後で説明する金属線により形成された接続部材6の嵌合部(座巻部)6cを、嵌合係止する機能を果たすものとなる。
さらに大径部2fの開口内には、内側に向かって環状に突出する嵌合用のリブ2iが形成されている。このリブ2iは、後で説明する第1ホルダー3Aを嵌合係止する機能を果たすものとなる。
なお、軸筒本体2Aの前端部内面には、図7および図15に示すように、雌ねじ2kが施されており、この雌ねじ2kに前記把持部2Bに施された雄ねじ2gを螺合させることで、軸筒本体2Aと把持部2Bは結合されて、軸筒2が構成される。
なお、この例においては軸筒本体2Aと把持部2Bは別部材になされているが、タッチペン1として十分なインピーダンスを確保するために、後述で説明する接続部材6の嵌合部(座巻部)6cの嵌合部の軸線方向に直交する(いわゆる外径方向)表面に導電性薄膜2mが形成できる構造であれば、一体に成形してもよい。導電性薄膜2mは、嵌合部6cの前端から前方に5mmから後方にかけて嵌合部(座巻部)6cの後端から後方に5mmの外面の範囲が望ましい。
図11〜図13は、前記したパネル接触部4を先端に支持するためのホルダー3を示しており、このホルダー3は、外形形状は異なるものの図3〜図5に示した第1実施例のホルダー3と同様に、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bとにより構成されている。
前記第1ホルダー3Aは、中央の円筒部3aに対して前方に円錐部3bが、また後方に外径を若干細くした筒体部3hが一体に成形されており、円錐部3bの前端部には第2ホルダー3Bが嵌め込まれて取り付けられている。
前記第2ホルダー3Bは、第1ホルダー3Aにおける前記円錐部3bのテーパ面に沿って円錐状に成形されており、第2ホルダー3Bの先端部には、ペン先としてのパネル接触部4が嵌め込まれる支持孔3eが形成されている。
そして、第1ホルダー3Aの先端部には、前記支持孔3eに連通する軸孔3jが施されている。この軸孔3jは、後で説明する接続部材6の先端部を挿通するために利用される。
さらに、第1ホルダー3Aの後部に形成された筒体部3hの外周面には、外側に向かって環状に突出する嵌合用のリブ3iが形成されている。
なお図に示す例は、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bは、例えばポリアセタール樹脂などの非導電性の樹脂素材により、それぞれ個別に成形されているが、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bとは、一体成形することでホルダー3を形成しても良い。
そして、第2ホルダー3Bに形成された支持孔3eには、図7および図15に示すように、球体(ボール)状に成形された導電性を有するパネル接触部4が、圧入されて取り付けられている。この球体状のパネル接触部4は、すでに説明した第1実施例のタッチペンに用いたパネル接触部4と同様のものが利用されている。
図14は、接続部材6の部品構成を示しており、この接続部材6は一本の金属線を用いて成形されている。すなわち、この接続部材6は先端部が前記パネル接触部4に当接して電気的に導通する直線状の棒軸体による導電部6aと、前記導電部6aに接続されてコイル状の巻回部が形成されたばね部6bと、前記ばね部6bに接続されてばね部のコイル状の巻回部よりも、外径が拡大されて構成された円環状の嵌合部(座巻部)6cを備えている。
この導電性の接続部材6は、前記把持部2Bとパネル接触部4を電気的に接続させるように構成される。
図7および図15には、前記接続部材6がタッチペン内に装着された組み立て完成状態を示しており、以下に個々に説明した各部材を用いて、第2実施例のタッチペンを組み立てる手順について説明する。
先ず、図11〜図13に示したホルダー3の第2ホルダー3Bに形成された支持孔3eには、すでに説明したとおり球体状のパネル接触部4が、圧入されて取り付けられる。この状態で第1ホルダー3Aの後部開口より、前記した接続部材6の導電部6aを先にして、接続部材6を挿入する。これにより、導電部6aの先端は図12に示す軸孔3jを介してパネル接触部4に当接して接続される。
続いて、第1ホルダー3Aの後部に形成された筒体部3hに対して、図8〜図10に示した把持部2Bの前端開口を被せて、把持部2Bを第1ホルダー3Aに向かって押し込む。これにより、把持部2Bの開口内に形成された環状のリブ2iが、第1ホルダー3Aの筒体部3hに形成された環状のリブ3iを乗り越えて、第1ホルダー3Aと把持部2Bとは軸線方向で嵌合される。
この時、接続部材6の後部に形成された円環状の嵌合部6cは、把持部2Bの内面に形成された段部2h(図9参照)と、第1ホルダー3Aの後端部3kとの間で形成される環状の凹部2j(図7、図15参照)内に、嵌合されて取り付けられる。
そして、接続部材6のばね部6bは、前記把持部2B内に位置し、接続部材6のばね部6bが有する弾発(拡開)作用により、棒軸体による導電部6aの先端部をパネル接触部4に当接させる。これにより、ペン先としてのパネル接触部4と把持部2Bは、接続部材6を介して導通した状態になされる。
そして、前記把持部2Bの小径部2eに形成された雄ねじ2gに、軸筒本体2Aの前端部内面に形成された雌ねじ2k(図7、図15参照)を螺合させることで、軸筒本体2Aと把持部2Bは結合され。
そして、軸筒2Aの後端から筆記リフィール21を挿入し、口先部材の取り付けさらに第2パネル接触部としての摩擦部25を嵌合することによって、図7に示す状態のタッチペン1が組み上げられる。
前記した第2実施例における接続部材6を構成する金属線の直径は、0.3mmのものが用いられており、また接続部材6の直線状の導電部6aの軸線方向の寸法(長さ)は、30mmに設定されている。
これに対して、第2実施例におけるボール状のパネル接触部4の外径(直径)は前記したとおり、2.4mmのものが用いられている。
また、ペン先としてのパネル接触部4の詳細は、第1実施例のタッチペンと同様であるので略す。
したがって、この第2実施形態によると、パネル接触部4の軸線方向に直交する外径寸法(2.4mm)に対して、接続部材6の棒軸体による導電部6aの軸線方向に直交する外径寸法(0.3mm)は、遥かに小さく設定されており、これによりタッチパネルに対してタッチペン1をある程度傾けてタッチ操作を行なっても、前記接続部材6の導電部6aがタッチパネルの電極パッドに容量結合される度合いを少なくすることができる。したがって、接続部材6が目標以外の電極パッドに反応させて、誤認識を起こす問題を大幅に解消させることができる。
以上のとおり、この発明の第2実施例のタッチペンにおいても、静電入力型タッチパネルに対して、精度良く座標情報を入力することができると共に、その操作性も向上し得るタッチペンを提供することができる。
図16〜図28は、第3実施例のタッチペンを示しており、この第3実施例のタッチペン1は、図7〜図15に第2実施例として示したタッチペンと筆記リフィール21と第2パネル接触部25の有無を除き主要部の構成は同一である。したがって、すでに説明した各部に相当する部分を同一符号で示し、その詳細な説明は省略する。
なお図16〜図25は、第2実施例に比較して外観上を含めて多少相違する部分を含むものであり、以下においては第2実施例に対して特に相違する要部について説明する。
図16は、第3実施例のタッチペン1について、90度ごとに軸回転させた状態の外観構成を示しており、また図17と図18を含めて、第3実施例のタッチペン1の基本六面図を示している。さらに図19は、タッチペン1の中央断面図であり、図20は軸筒単品の構成を示しており、先ずはこれら図16〜図20に基づいて、主にタッチペン1の外観構成について説明する。
このタッチペン1は、軸筒2が例えばABS樹脂による非導電性材料により成形されており、図19に断面図で示すように、この軸筒2の後端部には、尾栓5と一体に成形された軸方向に長い飾り部材5aが取り付けられている。この尾栓5と飾り部材5aは、軸筒2とは異なる色に着色された例えばABS樹脂により成形されている。
なお、この実施の形態においては、前記尾栓5と飾り部材5aを一次側とし、軸筒2を二次側とした二色成形により形成されている。
そして、前記飾り部材5aは、軸筒の周面に対して軸方向に長く突出して形成されることで、タッチペン1の転がり止めとしての機能も果たすものとなる。
前記軸筒2の前半部の周面には、導電層である導電性薄膜2mが形成されており、これは軸筒2の前半部の周面に、約500オングストローム厚のアルミ蒸着転写フィルムを貼着し、このアルミ蒸着転写フィルムを覆うように、5〜6μm厚のアクリル樹脂層(透明樹脂層)を形成することにより構成されている。これにより、軸筒2の前半部は、アルミ蒸着転写フィルムによる金属製の光沢を有する意匠になされている。
この導電性薄膜2mは、軸筒2を把持する使用者の手指と、軸筒2内に収容されペン先としてのパネル接触部4に導通する金属製の接続部材6との間に介在することで、利用者の手指と前記接続部材6とを、容量結合させることになる。これにより、タッチペン1によるセンサ電極に対するタッチ感度を向上させることに寄与できる。
前記した軸筒2の前端部には、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bからなるホルダー3が装着されており、第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bは、それぞれポリアセタール樹脂(POM)などの非導電性の樹脂素材により成形されている。
この構成は図7〜図15に示した第2実施例のタッチペン1と同様である。ただし、この第3実施例のタッチペン1においては、第2実施例において用いた把持部2Bは用いずに、図19および図25に示すように、第1ホルダー3Aの軸筒2内に挿入される長さ寸法が拡大されている。そして、第1ホルダー3Aの後端部3kを利用して、金属製の接続部材6における嵌合部6cを嵌合により係止する構成が採用されている。
すなわち、図19および図20に示すように、軸筒2の内周面には、軸方向に沿って複数本の直線状のリブ2nが形成されている。そして前記リブ2nの前端部が、前記した金属製の接続部材6における嵌合部6cに後方から当接し、リブ2nと第1ホルダー3Aの後端部3kとの間に形成された環状の凹部2j内に、接続部材6の嵌合部6cが嵌合により係止(図19、図25参照)されている。
なお、前記リブ2nによって接続部材6における嵌合部6cを、押さえる構成を採用したことで、軸筒2の肉厚を薄く成形することができ、これにより軸筒2の軽量化を果たすことができる。
前記軸筒2の前端部と前記リブ2nとの間における軸筒2の内周面には、軸芯に向かって突出する環状のリブ2p(図19、図20(B)参照)が形成されている。また、第1ホルダー3Aに形成された外側に向かって突出する環状のリブ3iが、前記環状のリブ2pを乗り越えることにより、軸筒2の前端部に第1ホルダー3Aが軸方向に嵌合されて取り付けられる。
なお、第1ホルダー3Aには、第2の環状リブ2q(図19、図25参照)が形成されており、この第2の環状リブ2qは、軸筒2の前端部に第1ホルダー3Aが取り付けられた状態において、第1ホルダー3Aが軸筒2に対してガタつくのを防止するように機能する。
さらに、前記軸筒2の前端部には、周方向の対向する2か所に切欠き状の凹部2rが形成されている。この凹部2rは、軸筒2に第1ホルダー3Aを取り付ける際の空気抜き孔として作用する。
図21〜図23は、前記したパネル接触部4を先端部に支持する第2ホルダー3Bを示しており、この第2ホルダー3Bは、第1ホルダー3Aの前端部に径を細くして形成された突起部3m(図19、図25参照)に対して嵌合により取り付けられる。なお、この突起部3mの軸芯部分には軸孔3j(図25参照)が形成されており、この軸孔3jは、接続部材6の前端部を挿通させるために利用される。
第2ホルダー3Bは、第1ホルダー3Aにおける円錐状のテーパ面に沿って、外形が円錐状に成形されている。そして、第2ホルダー3Bの先端部には、ペン先としてのパネル接触部4が装着されている。
図21〜図23に示す例は、第2ホルダー3Bの先端部にパネル接触部4を収容する支持孔3eが形成されているが、パネル接触部4は、例えばインサート成形により第2ホルダー3Bの支持孔3eで示す部分に、第2ホルダー3Bと一体となるようにして保持した構成とすることが望ましい。
なお、この第3実施例においても、前記パネル接触部4は、第1および第2実施例に用いた例と同様の素材および外観構成のものが用いられている。ただし、第3実施例においてはボール状のパネル接触部4の外径(直径)は2.0mmのものが用いられている。
そして、第2ホルダー3Bには、後方から前方に向かって段階的に内径を縮小する嵌合孔3pが形成されており、この嵌合孔3p内には前記突起部3mに対して、第2ホルダー3Bが嵌合係止するための内側に突出する環状リブ3qが施されている。
また、嵌合孔3pの先端部側には、インサート成形により支持孔3n内に保持された前記パネル接触部4の背面と、嵌合孔3p内に挿入された前記した突起部3mとの間において空間部を形成する開口3rが形成される。
さらに第2ホルダー3Bに形成された前記開口3rの内周面と、パネル接触部4との間には、第2ホルダー3Bの軸線Ax(図28参照)に対して直交する平坦面3sが、第2ホルダー3Bと一体に形成されている。
なお、前記第1ホルダー3Aの軸孔3j、第2ホルダー3Bの開口3rと平坦面3sとの関係については、図26および図27に基づいて後で説明する。
図24は、第3実施例に用いられた接続部材6の構成を示しており、この接続部材6は、図14に示した第2実施例に用いられた接続部材6に比較すると、直線状の棒軸体による導電部6aと、コイル状の巻回部を形成したばね部6bとの間に、テーパ部6dが形成されており、これは一本の金属線を用いて成形されている。
この接続部材6は、線径が0.3mmのステンレス鋼が用いられ、直線状の導電部6aの軸線方向の寸法(長さ)は、31.0mmになされ、テーパ部6dは軸線に対して45度に設定されている。また、ばね部6bの外径は4.0mmになされ、ばね部6bの軸線方向の寸法は、8.15mmに設定されている。そして、嵌合部(座巻部)6cの外径は6.0mmに設定されている。
なお、前記テーパ部6dは、タッチペンの組み立てに際し、第1ホルダー3A内に導電部6aを先にして、ばね部6bが円滑に挿入できるように作用する。
この第3実施例においても、パネル接触部4の軸線方向に直交する外径寸法(2.0mm)に対して、接続部材6の棒軸体による導電部6aの軸線方向に直交する外径寸法(0.3mm)は、遥かに小さく設定されており、これによりタッチパネルに対してタッチペン1をある程度傾けてタッチ操作を行なっても、前記接続部材6の導電部6aがタッチパネルの電極パッドに容量結合される度合いを少なくすることができる。したがって、接続部材6が目標以外の電極パッドに反応させて、誤認識を起こす問題を大幅に解消させることができる。
ところで、前記接続部材6におけるコイル状のばね部6bは、このばね部6bによるパネル接触部4に対するばね押し荷重が、0.26Nに設定されており、これに対して第2ホルダー3Bに取り付けられたパネル接触部4の保持荷重(ボール保持荷重)は、約5Nに設定されている。すなわち、ボール保持荷重に対する前記ばね押し荷重の比率は、5.2%になされている。
パネル接触部4が第2ホルダー3Bから分離する(ばね力によってパネル接触部4が飛び出す)のを、長期にわたって避けるためには、ボール保持荷重に対する前記ばね押し荷重の比率は、最大で50%、好ましくは30%以下に設定することが望ましい。
また、前記接続部材6の素材としては、前記したとおりステンレス鋼が用いられており、このステンレス鋼の素材を図24に示す状態に成形したのち、熱処理により焼き入れを施すことで、特にコイル状のばね部6bに、へたりが生じないように工夫されている。
なお、この接続部材6の素材としは、例えば鉄系の素材にメッキを施したものを利用することも考えられるが、鉄系の素材によると例えメッキを施しても、例えば導電部6aの先端部において錆が生じ易く、これによりボール状のパネル接触部4との間で接触不良を発生させる確率が高くなる。
したがって、このタッチペン1においては、接続部材6の素材としては、前記したとおりステンレス鋼を用いることが望ましい。
前記した接続部材6における特にコイル状のばね部6bは、タッチペン1の設計上において、各部材による軸方向の寸法ばらつきを効果的に吸収するために有用である。
すなわち、この実施の形態を例にすると、先端部側からボール状のパネル接触部4、第2ホルダー3B、第1ホルダー3A、軸筒2が軸方向に接続され、これらの4つの部品にわたって、接続部材6が存在することになる。
したがって、前記した4つの各部品における1部品あたりの公差が±0.05mmであるとした場合、4つの部品による最大累積ばらつきは、±0.2mm(レンジ0.4mm)となる。
一方、前記接続部材6は、その全長ばらつきが±1.0mm(レンジ2.0mm)で設計しており、したがって、前記4つの部品による最大累積ばらつき+接続部材6の全長ばらつきは、±1.2mmとなる。
この4部品と接続部材6とによるばらつき±1.2mmは、接続部材6におけるばね部6bの圧縮量(設計値2.0mm)でカバーしている。したがって前記圧縮量2.0mm+前記ばらつき±1.2mmの範囲であれば、接続部材6の先端部がボール状のパネル接触部4に確実に接触し、電気的な導通が補償されるものとなる。
そして、このタッチペンに用いられる接続部材6のばね定数は、0.13N/mmであり、接続部材6の自重は0.14gである。したがって、タッチペン1を上向きにして、接続部材6がそれ自身の自重を全て受けても、接続部材6(ばね部6b)の変形量は0.011mmであり、接続部材6の先端部とボール状のパネル接触部4との電気的な導通は補償されることになる。
なお、前記した接続部材6においては、コイル状のばね部6bよりも外径が拡大された嵌合部6cが採用されている。しかし、この嵌合部6cは接続部材6の取り付け機構の変更により、コイル状のばね部6bよりも外径が縮小された構成が採用されることがある。
一方、この第3実施例においては、前記した軸筒2の前半部には、導電性薄膜2mとして、アルミ蒸着転写フィルムが全周にわたって用いられ、これをアクリル層で被覆した構成が採用されている。これについて発明者は、軸筒2のアルミ蒸着フィルムを軸筒の径方向に覆う量を変えたサンプルを作成すると共に、これらのサンプルを用いたタッチペンと、第3実施例のタッチペン(本発明品)との間で、軸筒のインピーダンス特性の比較を行っている。
サンプルは、アルミ蒸着フィルムがそれぞれ軸外周の3/4周(サンプル1)、1/2周(サンプル2)、1/4周(サンプル3)、1/8周(サンプル4)を巻いたものに加えアルミ蒸着フィルムが一切巻かれていないもの(サンプル5)も含めて、これらのサンプルと第3実施例のタッチペンとの間でインピーダンス特性と入力感度の比較を行っている。
インピーダンス特性の評価は、先端部のパネル接触部4と、パネル接触部4より45mm後退した軸筒2との間の測定値とした。
入力感度の評価は同一の対応デバイスの描画ソフトウェアを用いて、ロボットにて同一の描線パターンを描いた時に、実際に描画できた画素数を測定することによる対比評価とした。
なお、インピーダンスの測定はエヌエフ回路設計ブロック社製のLCRメーター「ZM2410」を用い、測定条件は1MHz(2V)で測定した。
また、入力感度の描画条件は、タッチペンのデバイスに対する傾斜角度を45°、垂直荷重1Nとなるように卓上ロボットに固定し、タッチペンの移動速度を100mm/sとした動作とした。
この結果、インピーダンスについてはサンプル1が1.2×10 Ω、サンプル2が1.5×10Ω、サンプル3が2.0×10Ω、サンプル4が2.2×10Ω、サンプル5は、2.3×10Ωであり、アルミ蒸着フィルムが巻かれるほどインピーダンスが低くなる値が得られた。また、入力感度はサンプル1が非常に良好、サンプル2が良好、サンプル3がやや悪い、サンプル4と5は悪いという結果であった。この結果から、適切に入力できるインピーダンスは、1.6×10Ω未満であることも確認された。
これに対して、第3実施例においては、インピーダンスは8.0×10Ωの測定値を得ることができ、入力感度は非常に良好であった。この結果から、アルミ蒸着フィルムが多く巻かれているほどインピーダンスが低くなり、入力感度が向上することが確認された。
この実験から、例えばアルミ蒸着フィルムのデザイン性を高めるためにアルミ部が格子状であったり、スリットが入っていたりする場合でも、軸のインピーダンスとして1.6×10Ω未満であれば良いということが言える。
一方、第3実施例において、導電性薄膜2mは、アルミ蒸着箔を用いているが、導電層としては、これに限らない。例えば鉄素材などを含む熱伝導率が高い素材を薄肉の管状に形成し、導電性薄膜2mの素材に用いることで、同様に適切なインピーダンス特性を得ることができる。
因みに、300K条件下において、アルミニウムの熱伝導率は237W/m・k、鉄の熱伝導率は80.3W/m・k(共に化学便覧基礎編 改訂四版:日本化学会編)であり、前記した導電層に用いる素材としては、前記以外に熱伝導率が10W/m・k以上の素材を好適に利用することができる。
また、導電性薄膜2mは、少なくとも接続部材6の嵌合部(座巻部)6cの前端から前方に5mmから後方にかけて嵌合部(座巻部)6cの後端から後方に5mmの間の外面に形成すれば、1.6×10Ω未満のインピーダンスを得ることができ、導電性薄膜2mを把持してパネルに入力する際に電気的性能を確保することができる。
図26は、第3実施例のタッチペン1の先端部における拡大断面図であり、前記したとおり第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bには、パネル接触部4に接続される接続部材6の導電部6aを通す軸孔3jおよび開口3rがそれぞれ形成されている。
そして、第1ホルダー3Aの前端部に形成された前記軸孔3jの内径bに対して、第2ホルダー3Bに形成された前記開口3rの内径aが大きく形成されている。
この構成によると、第1ホルダー3A側の内径の小さな軸孔3jを介して、接続部材6の導電部6aが通され、この導電部6aの前端部は、第2ホルダー3B側の内径の大きな開口3rを介して、ボール状のパネル接触部4における背面側のほぼ中央部に、精度良く当接することになる。
一方、図27に示すように第2ホルダー3Bに形成された前記開口3rの内周面と、パネル接触部4との間には、第2ホルダー3Bの軸線Ax(図28参照)に対して直交する平坦面3sが、第2ホルダー3Bと一体に形成されている。
これは、ボール状のパネル接触部4がインサート成形により第2ホルダー3Bに取り付けられる際に、パネル接触部4の背面側開口3rに、図示せぬコアピンが挿入される。この場合、前記した平坦面3sを成形することで、前記コアピンの端部には前記平坦面3sに沿った平坦部が施されるものとなる。
これにより、コアピン側にパネル接触部4の背面に沿った円環状のナイフエッジを形成しなければならない問題を解消することができ、コアピンに形成される前記ナイフエッジの危険性を解消し、コアピン自身の耐久性を保証することができるものとなる。
ところで、前記した平坦面3sを形成することにより、ボール状のパネル接触部4の背面側の露出部分(面積)は、より少ないものとなるところ、図26に示したように、「開口3rの内径a>軸孔3jの内径b」の関係に設定することで、接続部材6の導電部6aは、パネル接触部4の背面側のほぼ中央部に当接することができる。したがって、接続部材6とパネル接触部4との確実な接続が保証できるものとなる。
図28は、タッチペン1を例えばパネル面8に対して、極度に傾けて入力操作を行う場合を想定した場合において、タッチペン1の先端部を拡大して示している。
この場合、第2ホルダー3Bの先端部P1は、パネル接触部4と第2ホルダー3Bとを結ぶ接線(パネル面8と同一符号で示す。)よりも、第2ホルダー3Bの軸線Ax側に位置するように構成されている点に特徴を有する。
この構成によると、タッチペン1をたとえ極端に傾けても、第2ホルダー3Bの先端部P1は、パネル面8に接することはない。したがって、タッチペン1の長期の使用により、第2ホルダー3Bの先端部が摩耗などの影響を受けて、パネル接触部4の保持力が低下するのを効果的に避けることができる。
換言すれば、ホルダー先端部P1を、ある程度薄肉状態に形成させて、ホルダー先端部におけるパネル接触部4の視認性を良好にすることができる。これにより、タッチパネル8に対するタッチミスを低減させることができるタッチペンの提供が可能となる。
図29は、図28に示した例と同様の状態で示したホルダー先端部の第1変形例を示した拡大図である。また図30は、図28に示した例と同様の状態で示したホルダー先端部の第2変形例を示している。
これら、第1および第2変形例のタッチペンにおいては、第2ホルダー3Bの先端部の外観形状が、図16〜図28に示した第3実施例と若干異なるものの、その他の構成は第3実施例と同様である。
これら第1変形例(図29)および第2変形例(図30)においても、第2ホルダー3Bの先端部P1は、パネル接触部4と第2ホルダー3Bとを結ぶ接線8よりも、第2ホルダー3Bの軸線Ax側に位置するように構成されている。
したがって、図29および図30に示すタッチペンにおいても、図28に基づく説明と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図28〜図30に示す例は、いずれも第2ホルダー3Bの先端部P1と、パネル接触部4と第2ホルダー3Bを結ぶ接線8との関係について示しているが、これは第1ホルダー3Aと第2ホルダー3Bを含むホルダー3の全体に着目して、前記した関係について配慮することが望ましい。すなわち、ホルダー3の先端部P1は、パネル接触部4とホルダー3を結ぶ接線8よりも、ホルダー3の軸線Ax側に位置するように構成されることが望ましいものとなる。
図28〜図30に示した構成によると、ホルダー3の先端部が、パネル接触部4とホルダー3とを結ぶ接線8よりも、ホルダーの軸線Ax側に位置するように構成されるので、タッチペン1をパネル面8に対して極度に傾けて入力操作を行っても、ホルダー3の先端部がパネル面8に接することはない。したがって、タッチペンの長期の使用により、ホルダー3の先端部が摩耗などの影響を受けて、パネル接触部4の保持力が低下するのを効果的に回避することができる。
換言すれば、時間経過に依存したパネル接触部4の保持力の低下が阻止できるので、ホルダー先端部のパネル接触部に接する部分を、ある程度薄肉状態に形成させることができる。これにより、ホルダー先端部におけるパネル接触部4の視認が容易となり、タッチパネルに対するタッチミスを低減させることが可能なタッチペンを提供することができる。 また、ボール状のパネル接触部4を先端に保持する第2ホルダー3Bおよびその直後の第1ホルダー3Aは、前記したとおりポリアセタールなどの自己潤滑性を有する樹脂により成形されている。したがって、例えば図28〜図30に示すように、軸筒を極度に傾けて入力操作を行う場合において、ホルダー3の一部がパネル面などに接触しても、パネル面などに傷を付ける度合いを低減させることに寄与できる。
次に図31および図32は、この発明に係るタッチペンの第4実施例を示している。
この第4実施例として示すタッチペン11は、第2実施例として示したタッチペン1と同様に構成されたタッチペンの単品(以下、タッチペンリフィール1とも言う)が軸筒12内に収容され、タッチペンリフィール1のパネル接触部4が軸筒12の先端開口14より出没可能となるように軸筒12内に収容されている。
軸筒12内に収容されるタッチペンリフィール1については、図32に示されており、第2実施例として説明したタッチペン1の各部に相当する部分を同一符号で示している。したがって、その詳細な説明は省略する。
ただし、このタッチペンリフィール1は、第1ホルダー3Aが軸体7に取り付けられており、接続部材6の嵌合部6cは、軸体7と第1ホルダー3Aとの間に嵌合されて取り付けられている。
図31に示すように軸筒12の前端部側には、表面粗さを大きくした滑り止め部12aが施されており、この滑り止め部12aが施された軸筒12の内部に、タッチペンリフィール1に内装された接続部材6のばね部6bおよび嵌合部6cが位置するように配置されている。
すなわち、この実施の形態は、前記滑り止め部12aを握る指先と、表面積が比較的大きな接続部材6のばね部6bおよび嵌合部6cとの間で容量結合されることで、パネル接触部4に静電容量によるタッチ機能を持たせるように構成されている。
前記軸筒12の後端部には、クリップ13の基端部13aが嵌め込まれて取り付けられており、また軸筒12の先端部は先細に形成されて、先端開口14よりパネル接触部4が出没するように構成されている。
前記クリップ13の基端部13aには、軸方向に移動可能なノック棒15が基端部13aを貫通するようにして配置されており、このノック棒15のノック操作ごとに、タッチペンリフィール1のパネル接触部4を、先端開口14より出没させる駆動機構16が配置されている。この駆動機構16としては、カム溝と回転カム部材を備える周知のカーンノック機構などの回転繰り出し機構を利用することができる。
なお、図31における符号17は、軸筒12とタッチペンリフィール1との間に配置され、タッチペンリフィール1のパネル接触部4を、軸筒12内に収容する方向に付勢する戻しばねである。
図31および図32に示したタッチペンの第4実施例においては、ノック棒15のノック操作により、軸筒12の先端開口14より、タッチペンリフィール1のパネル接触部4が出没するように構成されているが、例えば軸筒12の前軸に対して後軸を相対回転させることで、先端開口14よりパネル接触部4が出没する回転繰り出し式のタッチペンとして構成することもできる。
前記したノック式筆記具にタッチペンリフィール1を備えた第4実施例によると、ノック棒15のノック操作荷重が大きい程、戻しばね17によってタッチペンリフィール1が軸筒12内に後退する時の衝撃の度合いは大きい。このために、タッチペンリフィール1の接続部材6におけるばね部6bによるパネル接触部4に対するばね押し荷重をある程度高める必要がある。
図32に示すタッチペンリフィール1のコイル状のばね部6bによるパネル接触部4に対する押し荷重は、0.26Nに設定されており、これに対して図31に示す第4実施例のノック操作荷重は4Nである。すなわち、ノック操作荷重に対するばね押し荷重の比率は、6.5%になされている。
このノック操作荷重に対するばね押し荷重の比率は、最大で50%、好ましくは30%以下に設定することが望ましく、前記した6.5%の比率は、安全率を考慮して好ましい数値であると考えることができる。
図33および図34は、この発明に係るタッチペンの第5実施例を示している。
この第5実施例として示すタッチペン11は、タッチペンの単品(タッチペンリフィール)1が軸筒12内に収容されると共に、熱変色性インクを収容した筆記リフィール21も軸筒12内に収容されることで、タッチペンを兼ねる複式筆記具が構成されている。
軸筒12内に収容されるタッチペンリフィール1については、図34に示されており、第2実施例として説明したタッチペン1の各部に相当する部分を同一符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
ただし、このタッチペンリフィール1は、第1ホルダー3Aが軸体7に取り付けられており、接続部材6の嵌合部6cは、軸体7と第1ホルダー3Aとの間に嵌合されて取り付けられている。そして、軸体7の後端部には係止孔7aが形成されている。
第5実施例として示すタッチペンを兼ねる複式筆記具は、図33に示すように軸筒12が前軸12Aと後軸12Bにより構成されている。そして、前軸12Aは樹脂成形により構成され、後軸12Bは好ましくは前軸12Aと異なる金属素材、もしくは樹脂素材に例えばカーボンブラックなどを分散させた素材により成形、または樹脂素材に導電性薄膜2mとした導電性を付与することで、導電性を持たせた構成にされる。
前記後軸12Bの後端部には、クリップ13が取り付けられており、また前軸12Aの前端部は先細に形成されて、先端開口14が形成されている。
この実施の形態においては、前軸12Aを握る指先に近接するように、タッチペンリフィール1に内装された金属製接続部材のばね部6bおよび嵌合部(座巻部)6cが配置される。すなわち、この実施の形態においても、前軸12Aを握る指先と、表面積が比較的大きな接続部材6のばね部6bおよび嵌合部6cとの間で容量結合されることで、パネル接触部4に静電容量によるタッチ機能を持たせるように構成している。
また、前記軸筒12内に収容される筆記リフィール21として、熱変色性インクを収容したボールペンリフィールが用いられている。筆記リフィール21については、第2実施例と同様である。
前記軸筒12内には円筒状のガイド部材22が配置されて、このガイド部材22に対して軸方向に摺動する複数(3つ)のスライド部材23が、ガイド部材22の周に沿って等間隔に配置されている。そして1つのスライド部材23の前端部に形成された突起23aがタッチペンリフィール1の軸体7に形成された係止孔7aに挿入されて嵌合係止されている。また、互いにインク色の異なるそれぞれのボールペンリフィール21のインク収容管の後端部も、同様にスライド部材23の突起23aが挿入されて嵌合係止されている。 図33には示されていないが、各スライド部材23に設けられた操作部は、後軸12Bの軸方向に沿って形成されたそれぞれのガイドスリットを介して、後軸12Bから突出して配置されている。
したがって、タッチペンリフィール1を係止するスライド部材23の操作部を、後軸12Bに沿って前進させることで、図33に示すようにタッチペンリフィール1のパネル接触部4が先端開口14から突出する。これによりタッチペンリフィール1が利用可能になされる。また、ボールペンリフィール21を係止するスライド部材23の操作部を、後軸12Bに沿って前進させることで、タッチペンリフィール1は戻しばね24により後退し、ボールペンリフィール21のボールペンチップ21aが先端開口14から突出する。これにより、ボールペンリフィール21を用いる筆記具として利用可能になされる。
さらに第5実施例においては、後軸12Bの後端部に先端部が凸曲面に形成された第2パネル接触部25が配置されている。この第2パネル接触部25には、導電性エラストマーが用いられており、熱変色性インクの摩擦部としても機能することができ、後端の露出部がほぼ半球状となるように構成されて、固定リング26によって、後軸12Bの後端部に取り付けられている。
そして、第2のパネル接触部25は固定リング26を介して導電性の後軸12Bに電気的に導通されており、利用者は後軸12Bを把持することで、第2のパネル接触部25に対して、静電容量によるタッチ機能を持たせることができる。
図33にも示されているように、前記した第5実施例によると、タッチペンリフィール1のパネル接触部4の曲率半径に比較して、第2のパネル接触部25の曲率半径は大きく構成されている。したがって、利用するタッチパネル面の大きさ(表面積)に応じて、また細かく正確な入力操作が必要であるか否かなどに応じて、これらパネル接触部4および第2のパネル接触部25を使い分けすることができる。
1 タッチペン(タッチペンリフィール)
2 軸筒
2A 軸筒本体
2B 把持部
2a 縮径部
2b 閉塞面
2c 小突起
2e 小径部
2f 大径部
2g 雄ねじ
2h 段部
2i リブ
2j 環状凹部
2k 雌ねじ
2m 導電性薄膜(アルミ蒸着転写フィルム)
2n 直線状リブ
2p 環状リブ
2q 第2環状リブ
2r 凹部
3 ホルダー
3A 第1ホルダー
3B 第2ホルダー
3a 円筒部
3b 円錐部
3c 開口
3d 軸筒部
3e 支持孔
3f 軸孔
3h 筒体部
3i リブ
3j 軸孔
3k ホルダー後端部
3m 突起部
3p 嵌合孔
3q 環状リブ
3r 開口
3s 平坦面
4 パネル接触部
5 尾栓
5a 飾り部材(転がり止め)
6 接続部材
6a 導電部
6b ばね部
6c 嵌合部(座巻部)
6d テーパ部
7 軸体
7a 係止孔
8 パネル面
11 タッチペン
12 軸筒
12A 前軸
12B 後軸
12a 滑り止め部
13 クリップ
14 先端開口
15 ノック棒
16 駆動機構
17 戻しばね
21 筆記リフィール(ボールペンリフィール)
21a 筆記チップ(ボールペンチップ)
22 ガイド部材
23 スライド部材
23a 突起
24 戻しばね
25 第2パネル接触部(摩擦部)
26 固定リング
Ax ホルダー軸線
P1 ホルダー先端部

Claims (6)

  1. 静電容量方式のタッチパネルに、パネル接触部を接触させて情報入力をするタッチペンであって、
    導電性を有する軸筒と、前記軸筒の前端部に取り付けられた非導電性の素材により形成されたホルダーと、前記ホルダーの前端部に取り付けられたグラファイトを含む素材により外径が1.5〜2.5mmの範囲に球体に形成されたパネル接触部と、前記ホルダー内に配置され軸線方向に弾発作用を有して、前端部が前記パネル接触部に当接して導通する導電性素材による接続部材とが備えられ、
    前記パネル接触部の軸線方向に直交する外径寸法に比較して、前記接続部材の軸線方向に直交する外径寸法が小さく設定され
    軸筒とパネル接触部とのインピーダンスが1.6×10Ω未満であることを特徴とするタッチペン。
  2. 前記パネル接触部は、アモルファス炭素と、前記アモルファス炭素中に均一に分散した炭素繊維とを含み、前記炭素繊維の平均長が10μm以上500μm未満であり、かつ前記炭素繊維が一方向に配向しているに成形されていると共に、摩擦係数が0.20未満であることを特徴とする請求項1に記載のタッチペン。
  3. 前記接続部材は、前記パネル接触部に当接する直線状の棒軸体による導電部と、前記導電部に接続されてコイル状の巻回部が形成されたばね部と、前記ばね部に接続された嵌合部を有し、
    前記導電部の軸線方向に直交する外径寸法が、前記パネル接触部の軸線方向に直交する外径寸法より小さく設定され、前記ばね部の軸線方向に直交する外径寸法が、前記嵌合部の軸線方向に直交する外径寸法より小さく設定され、
    前記軸筒の表面には導電層が形成されて、前記導電層は前記接続部材の嵌合部の外周に位置していることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチペン。
  4. 前記嵌合部は、前記ばね部におけるコイル状の巻回部よりも、外径が拡大されて構成され、前記ホルダーの後端部を利用して形成される環状の凹部内に、前記嵌合部が嵌合されて取り付けられたことを特徴とする請求項3に記載のタッチペン。
  5. 前記ホルダーの先端部はパネル接触部の軸線方向の中心より前側に位置すると共に、前記ホルダーの先端部が、前記パネル接触部と前記ホルダーを結ぶ接線よりも、ホルダーの軸線側に位置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタッチペン。
  6. 前記軸筒には熱変色性インクを収容した筆記リフィールを収容し、前記軸筒の後端部に、導電性を有する熱可塑性エラストマーにより形成された第2パネル接触部が配置されていると共に、第2パネル接触部は筆記リフィールの筆跡を変色可能であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタッチペン。
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