JP2021001459A - 開口部装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内側機能部品と室外側機能部品との間の室内外に連通する空間部を有する枠または障子の室外側または室内側で火災が発生した場合でも、室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止する。【解決手段】枠または障子を構成する部材の室内側に取付けられた開口制限ストッパー21(室内側機能部品)と、同部材の室外側に取付けられた外部ツマミ22(室外側機能部品)と、同部材における開口制限ストッパー21と外部ツマミ22との間の室内外に連通する空間部に取付けられた加熱発泡材支持部材23とを備え、加熱発泡材支持部材23は、室内側部品用孔部12d21に連通した第1空間を形成する第1加熱発泡材支持金具23a(第1空間形成部)と、室外側部品用孔部12d31に連通した第2空間を形成する第2加熱発泡材支持金具23b(第2空間形成部)とを有し、第1空間と第2空間とは室内外方向に連通する。【選択図】図10

Description

本発明は、枠または障子を構成する部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間の空間部に加熱発泡材支持部材を介し設ける加熱発泡材とを備えた開口部装置に関する。
従来より、枠または障子を構成する部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間には、室内外に連通する大きな空間部が形成されており、その空間部を通じて室内で発生した火災を室外へ延焼させないように、加熱発泡材支持部材を介して加熱発泡材を設けた防火構造の開口部装置が各種提案されている(下記、特許文献1参照)。
特許文献1の開口部装置では、縦すべり出し窓において、障子の戸先に配置される框の見付け面にハンドル取付孔を有し、そのハンドル取付孔を覆う状態で取付部を介して操作ユニットのハンドルを框に取付けていると共に、框の中空内部に作動部材を配設し、ハンドルの操作によって作動部材を動作させることによって枠体に対し障子を開放できるように構成している。この開口部装置では、加熱発泡材(熱膨張性部材)を設けた支持部材を、障子の框の中空内部における操作ユニットの取付部に対応する位置に設けている。
特開2017−210723号公報
しかし、上述の特許文献1に記載の開口部装置では、その図7等に示すように障子の框の空間部(特許文献1において符号24C)における操作ユニット(同符号40)の取付部に対応する位置に加熱発泡材(同符号50)の支持部材(同符号60)を設けているものの、その支持部材(同符号60)は、室外側機能部品である操作ユニット(同符号40)の作動部材(同符号42)まで延びて設けられてなく、操作ユニット(同符号40)の作動部材(同符号42)が空間部(同符号24C)に露出している。
そのため、室内外の火災によって支持部材(同符号60)に設けられた加熱発泡材(同符号50)が膨張した際に加熱発泡材がその空間部(同符号24C)における作動部材(同符号42)周辺で上下左右方向に広がって膨張してしまい、加熱発泡材(同符号50)の量が少なかったりその膨張が不十分な場合、戸先框24に形成されたハンドル取付用孔部を塞ぐことができずに、室内外への延焼を防止することができないおそれがある、という問題があった。
また、上述の特許文献1に記載の縦すべり出し窓の開口部装置では、その図4等に示すように、加熱発泡材(同符号50)の支持部材(同符号60)は平面視、上下方向に側面を備えないアングル形状であるため、加熱発泡材材(同符号50)の量が少なかったりその膨張が不十分な場合、加熱発泡材(同符号50)が上下方向に大きく膨張して戸先框24に形成されたハンドル取付用孔部を塞ぐことができず、室内外への延焼を防止することができない可能性が増大する。
特に、最近は枠や障子を構成する部材の室内側や室外側には、樹脂製の機能部品が多く使用されており、その部材には機能部品の機能を発揮するため部品用孔部を設けているため、このような樹脂製の機能部品が火災によって溶解した際、その部材の空間部に支持部材を介し設けた加熱発泡材の量が少なかったりその膨張が不十分な場合、その部材の室内側や室外側に形成された部品用孔部を塞ぐことができず、空間部を介して室内外が連通してしまい、室内外への延焼を防止できないおそれがある。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するためなされたもので、室内側機能部品または室外側機能部品が設けられた枠または障子を構成する部材の室外側または室内側で火災が発生した場合でも、室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止することができる開口部装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る開口部装置は、枠または障子を構成する部材の室内側に取付けられ、室内側操作部の操作によって各種機能を実行させる室内側機能部品と、前記部材の室外側に取付けられ、室外側操作部の操作によって各種機能を実行させる室外側機能部品と、前記部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間の空間部に取付けられ、加熱発泡材を設けた加熱発泡材支持部材とを備え、前記加熱発泡材支持部材は、前記室内側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室内側部品用孔部に連通した第1空間を前記空間部に形成する第1空間形成部と、前記室外側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室外側部品用孔部に連通した第2空間を前記空間部に形成する第2空間形成部とを有し、前記第1空間と前記第2空間とは室内外方向に連通していることを特徴とする。
また、本発明に係る開口部装置では、前記第1空間形成部と前記第2空間形成部との何れか一方は、前記第1空間形成部と前記第2空間形成部との他方よりも狭小に区画することも特徴とする。
また、本発明に係る開口部装置では、前記第1空間形成部と第2空間形成部とには、それぞれ、上下方向の両端部に前記空間部から前記第1空間と第2空間とを区画して形成するための空間区画片が設けられていることも特徴とする。
また、本発明に係る開口部装置では、前記第2空間形成部に加熱発泡材を設けたことも特徴とする。
本発明に係る開口部装置では、枠または障子を構成する部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間の空間部に加熱発泡材支持部材を介し設ける加熱発泡材とを備え、加熱発泡材支持部材は、室内側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室内側部品用孔部に連通した第1空間を前記空間部に形成する第1空間形成部と、室外側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室外側部品用孔部に連通した第2空間を前記空間部に形成する第2空間形成部とを有し、第1空間と第2空間とは室内外方向に連通している。
そのため、本発明に係る開口部装置によれば、枠または障子を構成する部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間の空間部に室内外に連通する空間部があっても、第1空間形成部と第2空間形成部とでその空間部をそれぞれ第1空間と第2空間に狭く区画するので、室内側機能部品または室外側機能部品が設けられた部材の室外側または室内側で火災が発生した場合でも、室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止することができる。
本発明に係る実施形態の開口部装置が設けられた縦すべり窓を室内側から見た状態(内観)を示す正面図である。 本発明に係る実施形態の開口部装置が設けられた縦すべり窓を室外側から見た状態(外観)を示す正面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の開口部装置を構成する開口制限ストッパー(室内側機能部品)のアーム装置、半開全開切替操作装置の正面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の開口部装置を構成する外部ツマミ(室外側機能部品)の正面図、要部断面平面図、右側面図である (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の開口部装置を構成する外部ツマミ(室外側機能部品)の裏面図、加熱発泡材支持部材および加熱発泡材の図示を省略した状態での障子の戸先框における開口制限ストッパーと外部ツマミの取付位置等を示す断面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の開口部装置を構成する加熱発泡材支持部材の第1加熱発泡材支持金具(第1空間形成部)の正面図、左側面図、平面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の開口部装置を構成する加熱発泡材支持部材の第2加熱発泡材支持金具(第2空間形成部)の正面図、右側面図、底面図である。 (a)〜(c)それぞれ第1加熱発泡材支持金具(第1空間形成部)に第2加熱発泡材支持金具(第2空間形成部)を固定すると共に、それらに加熱発泡材を取付けて構成した本発明に係る実施形態の加熱発泡材支持部材の正面図、左側面図、A−A線断面図である。 戸先框に設けた本発明に係る実施形態の開口部装置の設置状態を示す要部断面図である 図9におけるB−B線部分断面図である。
以下、本発明に係る実施形態の開口部装置2について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態の開口部装置2はあくまで本発明の一例であり、本発明が下記に説明する実施形態の開口部装置2に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
本発明に係る実施形態の開口部装置2は、例えば、図1に示すような縦すべり出し窓1に設けたものである。
<縦すべり出し窓1>
縦すべり出し窓1は、周知のもので、例えば、図1(内観図)および図2(外観図)に示すように窓枠11を構成する上枠11aと下枠11bと、障子12を構成する上框12aと下框12bとの間にそれぞれ設けた上下1対のステー(図示せず。)により、障子12を外側(室外側)にすべり出して開けるように構成されている。
<実施形態の開口部装置2>
このような縦すべり出し窓1の障子12における戸先側の縦框(以下、戸先框)12dの室内側には、例えば障子12を窓枠11にロックする内ハンドル(図示せず。)等と共に、障子12の半開および全開状態を制御する開口制限ストッパー21を室内側機能部品として設ける一方、戸先框12dの室外側には、火災等が発生した際に、室外側から縦すべり出し窓1の障子12を開けることができるよう外ハンドル(図示せず。)等と共に、開口制限ストッパー21を解除する外部ツマミ22を室外側機能部品として設け、さらに戸先框12dにおける開口制限ストッパー21と外部ツマミ22との間の室内外に連通する空間部であるホロー部12d5に、加熱発泡材支持部材23を介し後述する加熱発泡材24a,24b,24cを設けることによって実施形態の開口部装置2を構成している。
尚、内ハンドル(図示せず。)および外ハンドル(図示せず。)は、周知な機能部品であり、本発明の特徴部分とは関係がないため図示を省略しており説明するが、開口制限ストッパー21および外部ツマミ22は、周知なものの本発明の特徴部分である加熱発泡材支持部材23や加熱発泡材24a,24b,24cの構成に関連するため構成や機能等を説明する。
(開口制限ストッパー21)
開口制限ストッパー21は、障子12の半開および全開を制御すると共に、障子12を半開状態で安定させる機能部品で、詳細な構成や動作は、例えば、特開2008−261152号公報や特開2004−132102号公報等に開示されているため、簡単に説明する。
開口制限ストッパー21は、縦枠11d側に取付けられる図3(a)に示すように構成されたアーム装置21aと、戸先框12d側に取付けられ、アーム装置21aのアーム21a3と係脱可能なすべり子であるピン軸21b1を有するピン装置21b(図5(b)参照)と、ユーザに操作され障子12の半開および全開を制御する図3(b)に示すような外観を有する半開全開切替操作装置21c等を備えて構成される。
(アーム装置21a)
アーム装置21aは、図3(a)に示すように、縦枠11dの見込み面(図5(b)参照。)11d1にネジやビス等で固定されるベース部21a1と、ベース部21a1に固定された支軸21a2と、支軸21a2に基部が回動可能で、且つ、支軸21a2の軸方向に対して傾動可能にゆるく嵌合するアーム21a3と、アーム21a3を室内側へ付勢している円錐形のねじりコイルばね21a4等を備えており、支軸21a2を回転軸としてアーム21a3が回動可能に構成されている。
アーム21a3は、その基部が支軸21a2に回動可能に支持されており、半開全開切替操作装置21cのピン軸21b1が係合した状態で移動する連続した一のピン案内孔21a31と、半開全開切替操作装置21cのピン軸21b1を入出自在に許容するピン逃がし孔21a32と、ピン軸21b1をロックする突起21a33,21a33等を有する。
(ピン装置21b)
ピン装置21bは、アーム21a3のピン案内孔21a31に係合するつば部21b11を有するピン軸21b1(図5(b)参照)と、図5(b)に示すように戸先框12dの外側見込み面12d1に形成されたブッシュ取付孔(図示せず。)に装着され、ピン軸21b1をスライド可能に支持するブッシュ21b2等から構成される。
(半開全開切替操作装置21c)
半開全開切替操作装置21cは、図5(b)に示すように障子12を構成する戸先框12dの室内側見付け面12d2に取付けられるもので、戸先框12dの空間部を形成するホロー部12d5内で先端のピン軸嵌合溝(図示せず。)がピン軸21b1の凹部等に嵌る二又ヨーク21c1と、二又ヨーク21c1と一体で構成され、戸先框12dの外側でユーザの操作によって図3(b)に示すようにスライドして二又ヨーク21c1を介しピン軸21b1を左右方向(見付け方向)にスライドさせる半開全開切替用つまみ21c2を備えている。
ここで、半開全開切替用つまみ21c2と二又ヨーク21c1とは一体であり、戸先框12dのホロー部12d5外に設けた半開全開切替用つまみ21c2の左右方向のスライドによってそのホロー部12d5内で二又ヨーク21c1がスライドしてピン軸21b1がスライドできるよう、戸先框12dの室内側見付け面12d2には半開全開切替操作装置21cの二又ヨーク21c1等をスライド可能に通す室内側部品用孔部12d21が形成されている。
これにより、障子12が窓枠11に閉められた状態でピン軸21b1がアーム21a3のピン逃がし孔21a32に位置している場合に、ユーザが半開全開切替用つまみ21c2を右方向にスライドさせると、ピン軸21b1がアーム21a3のピン逃がし孔21a32から離脱するので、窓枠11に対し障子12を全開させることが可能となる。
これに対し、半開全開切替用つまみ21c2を左方向にスライドさせた場合、ピン軸21b1先端のつば部21b11がアーム21a3のピン逃がし孔21a32に入り込み、窓枠11に対する障子12の回動動作に伴ってピン軸21b1がピン案内孔21a31に案内されてアーム21a3先端に向かうと、突起21a33,21a33を通り越えてピン案内孔21a31先端まで移動するので、ピン軸21b1が突起21a33,21a33で固定され、障子12は半開状態を保持できる。
(外部ツマミ22)
外部ツマミ22は、戸先框12dの室外側であって室内側機能部品である開口制限ストッパー21の反対側に設けられる主に樹脂部材から構成された室外側機能部品であって、図4および図5に示すように、外部ツマミ本体22aと、外部ツマミ本体22aに対し左右方向にスライド可能に設けられ、火災等が発生した際に、室外側から開口制限ストッパー21のアーム21a3に係合しているピン軸21b1をスライドさせる室外側操作部としてのスライド体22b等を備えた周知のものである。
外部ツマミ本体22aは、図4(a)に示すように正面視、ほぼ長方形状であって4隅が丸く形成され、図4(c)や図5(a)等に示すように底面側には戸先框12dの取付溝(図示せず。)に嵌合する嵌合爪22a1,22a1が設けられていると共に、スライド体22bの左右方向のスライドを案内するスライド案内凹部22a2が設けられている。
また外部ツマミ本体22aの上面側である室外への露出面側には、図4(a)に示すようにスライド体22bのスライド方向を示す三角マーク22a3,22a3が設けられている。
スライド体22bは、開口制限ストッパー21の解除用つまみ21c4と同一機能を有するもので、外部ツマミ本体22aに対し左右方向にスライド可能に設けられており、火災時には室外側から消防隊員等が操作できるように室外側へ露出して設けられるツマミ部22b1と、ツマミ部22b1と一体で外部ツマミ本体22aを貫通して室内側へ突出し、先端のピン軸嵌合溝22b21を開口制限ストッパー21のピン軸21b1に嵌めてピン軸21b1をスライドさせる二又ヨーク22b2と、ツマミ部22b1と二又ヨーク22b2との間に設けられ外部ツマミ本体22aの裏側に設けられたスライド案内凹部22a2の中でスライドするスライド部22b3等を備えて構成される。
そのため、戸先框12dのホロー部12d5外に設けたツマミ部22b1のスライドによってホロー部12d5内で二又ヨーク22b2がスライドしてピン軸21b1のスライド機能を発揮できるように、戸先框12dの室外側見付け面12d3には二又ヨーク22b2等をスライド可能に通す室外側部品用孔部12d31が形成されている。
(加熱発泡材支持部材23)
加熱発泡材支持部材23は、開口制限ストッパー21の機能を発揮するため戸先框12dの室内側見付け面12d2に形成された室内側部品用孔部12d21(図5(b)参照。)に連通した第1空間23a8(図6(a)参照。)を形成する第1空間形成部としての第1加熱発泡材支持金具23aと、第1加熱発泡材支持金具23aとは別部材であり、外部ツマミ22の機能を発揮するため戸先框12dの室外側見付け面12d3に形成された室外側部品用孔部12d31(図5(b)参照。)に連通した第2空間23b4(図7(a)参照。)を形成する第2空間形成部としての第2加熱発泡材支持金具23b等を備えており、後述する図8(a)〜(c)に示すように第2加熱発泡材支持金具23bはネジ23cで第1加熱発泡材支持金具23aに固定されて構成される。
(第1加熱発泡材支持金具23a)
第1加熱発泡材支持金具23aは、金属板を加工して図6(a)〜(c)に示すように構成されており、その上下方向中心よりやや上側に外部ツマミ22の二又ヨーク22b2をスライド可能に通すほぼ長方形状の外部ツマミ用貫通孔23a1を有すると共に、その外部ツマミ用貫通孔23a1における図6(a),(b)上、下側の周縁の一辺を長く延ばすと共に90度折り曲げてネジ23cによって第2加熱発泡材支持金具23bを固定する第2支持金具取付片23a2を設けている。
また、第1加熱発泡材支持金具23aの長手方向(図6(a),(b)の上下方向)の両端部には、それぞれ、90度折り曲げて戸先框12dのホロー部12d5内の空間部を上下方向に区画して第1空間23a8を形成するための空間区画片23a3,23a4を設けると共に、さらにその空間区画片23a3,23a4先端をそれぞれ90度折り曲げて戸先框12dの室内側見付け面12d2にネジ23d(図10参照。)によって固定するため上側固定片23a5および下側固定片23a6を設ける一方、第2支持金具取付片23a2と下側固定片23a6との間には、戸先框12dの内側見込み面12d4にネジによって固定するため中間固定片23a7を設けている。
そのため、図6(a)に示すように第1加熱発泡材支持金具23aにおける外部ツマミ用貫通孔23a1が設けられた面と、空間区画片23a3,23a4と、上側固定片23a5および下側固定片23a6等によって囲まれた空間が、第1空間23a8となる。
尚、上側固定片23a5および下側固定片23a6は、後述する図10等に示すようにそれぞれネジ23dによって開口制限ストッパー21の半開全開切替操作装置21cの上下と共に戸先框12dの室内側見付け面12d2に固定される。
また、第1加熱発泡材支持金具23aには、図6(b)に示すように、第1加熱発泡材支持金具23a用の例えば2つの加熱発泡材24a,24bを3本のネジ23eによって固定するため発泡材取付用ネジ孔23a9が3箇所設けられている
(第2加熱発泡材支持金具23b)
第2加熱発泡材支持金具23bは、上述したように第1加熱発泡材支持金具23aの第2支持金具取付片23a2にネジ23cによって固定されるもので、図7(a)〜(c)に示すようにネジ23cが挿入されるネジ孔23b11が形成された固定片23b1と、その固定片23b1に対向する対向片23b2と、固定片23b1と対向片23b2とを連結する連結片23b3とによって第1加熱発泡材支持金具23aの外部ツマミ用貫通孔23a1の周囲三辺を取り囲むようにコ字形状の金具から構成されている。
ここで、第2加熱発泡材支持金具23bでは、戸先框12dのホロー部12d5内の空間部を上下方向に区画する空間区画片は、固定片23b1と対向片23b2であり、固定片23b1と対向片23b2と連結片23b3等によって囲まれた空間が第2空間23b4(図7(a)参照。)となり、この第2空間23b4は第1加熱発泡材支持金具23aによって区画された第1空間23a8(図6(a)参照。)よりも狭小な空間である。
尚、第2加熱発泡材支持金具23bは、外部ツマミ用貫通孔23a1の周囲を取り囲むようにコ字形状に構成されている。本実施形態では、図7(a)に示すように固定片23b1および対向片23b2における戸先框12dの短手方向(幅方向)の長さL1を戸先框12dのホロー部12d5の内側面間の長さL2(図9参照。)とほぼ同一にして、固定片23b1、対向片23b2および連結片23b3と戸先框12dのホロー部12d5を形成する内側見込み面12d4とによって外部ツマミ用貫通孔23a1の周囲四辺を取り囲むように構成したたが、ロ字形状でも問題はない。
(加熱発泡材24a,24b,24c)
加熱発泡材24a,24b,24cは、火災が発生した際、発泡して数十倍に膨張する周知のもので、加熱発泡材支持部材23を構成する第1加熱発泡材支持金具23aおよび第2加熱発泡材支持金具23bそれぞれに図8(a)〜(c)に示すように設ける。
第1加熱発泡材支持金具23aには、図8(a)〜(c)に示すように、外部ツマミ用貫通孔23a1を上下方向から挟むように外部ツマミ用貫通孔23a1の上側と下側にそれぞれ加熱発泡材24a,24bを両面テープ(図示せず。)及びネジ23eで取付ける。
第2加熱発泡材支持金具23bには、図8(a)〜(c)に示すように、第2加熱発泡材支持金具23bの固定片23b1に加熱発泡材24cを両面テープ(図示せず。)で張り付けると共に、固定片23b1のネジ孔23b11(図7(b)等参照。)と第1加熱発泡材支持金具23aの第2支持金具取付片23a2のネジ孔23a21(図6(b),(c)等参照。)に螺合したネジ23c先端が固定片23b1の大きさに合わせた加熱発泡材24cを貫通するように取付ける。
そのため、図8(b),(c)から明らかなように、第2支持金具取付片23a2に設ける加熱発泡材24cの見付け方向(面内方向)の幅は、第1加熱発泡材支持金具23aに設ける加熱発泡材24a,24bの見付け方向(面内方向)の幅よりも広いものを使用することになる。
また、第2加熱発泡材支持金具23bでは、加熱発泡材24cの取付けに第1加熱発泡材支持金具23aの第2支持金具取付片23a2への固定に使用するネジ23cを兼用するので、その分だけコストを低減することができる。
さらに、図8(a),(b)から明らかなように、第1加熱発泡材支持金具23aにおける外部ツマミ用貫通孔23a1の下側に設ける加熱発泡材24bは、若干その上端部を外部ツマミ用貫通孔23a1に重なるように設け、その上端部が第2加熱発泡材支持金具23bの固定片23b1に設けた加熱発泡材24cと面一ないしは若干高くなるように設け、少なくても第2加熱発泡材支持金具23bの固定片23b1上面より高く設けている。
そのため、第1加熱発泡材支持金具23aの加熱発泡材24bは、火災によって膨張した際、外部ツマミ用貫通孔23a1を介して第2加熱発泡材支持金具23bの第2空間23b4(図7(a)参照。)側に回り易くなり、第2加熱発泡材支持金具23bの固定片23b1に設けた加熱発泡材24cの膨張が不十分な場合や、第2加熱発泡材支持金具23b側で加熱発泡材24cが無い場合でもそれを補填することが可能となる。
<実施形態の開口部装置2の取付け等>
次に以上のように構成された実施形態の開口部装置2の取付けの一例について説明する。
まず、戸先框12dのホロー部12d5内へその上端または下端のいずれか一方の開口部から、上述のように第1加熱発泡材支持金具23aに第2加熱発泡材支持金具23bを固定し加熱発泡材24a,24b,24cを設けた加熱発泡材支持部材23を挿入し、第1加熱発泡材支持金具23aによって形成される第1空間23a8(図6(a)参照。)が戸先框12dの室内側見付け面12d2に形成された室内側部品用孔部12d21(図5(b)、図9参照。)に連通し、かつ、第2加熱発泡材支持金具23bによって形成される第2空間23b4(図7(a)参照。)が、戸先框12dの室外側見付け面12d3に形成した室外側部品用孔部12d31(図5(b)、図9等参照。)に連通する所定高さまで移動させる。
次に、室内側機能部品である開口制限ストッパー21のピン装置21bを戸先框12dの外側見込み面12d1に形成されたピン装置挿入孔(図示せず。)から挿入してピン装置挿入孔周囲で固定すると共に、半開全開切替操作装置21cを構成する二又ヨーク21c1等の一部を戸先框12dの室内側見付け面12d2に形成した室内側部品用孔部12d21に嵌め、二又ヨーク21c1先端のピン軸嵌合溝(図示せず。)をピン装置21bのピン軸21b1の凹部に嵌める。
また室外側機能部品である外部ツマミ22の二又ヨーク22b2等を戸先框12dの室外側見付け面12d3に形成した室外側部品用孔部12d31(図5(b)、図9等参照。)から戸先框12dのホロー部12d5内に通し、半開全開切替操作装置21cの二又ヨーク21c1と同様に、二又ヨーク22b2先端のピン軸嵌合溝22b21をピン装置21bのピン軸21b1の凹部に嵌める。
これで戸先框12dへの実施形態の開口部装置2を構成する加熱発泡材支持部材23、室内外の機能部品である開口制限ストッパー21および外部ツマミ22の取付けが完了する。
<実施形態の開口部装置2における火災発生時の作用>
次に、実施形態の開口部装置2における火災発生時の作用について簡単に説明する。
(室内側で火災が発生した場合)
室内側で火災が発生し、例えば戸先框12dの室内側に設けた樹脂製の室内側機能部品である開口制限ストッパー21の半開全開切替操作装置21cが溶解すると、第1加熱発泡材支持金具23aの外部ツマミ用貫通孔23a1(図6(b)、図8(b)等参照。)が室内側に露出するため、露出した外部ツマミ用貫通孔23a1を介し室内側から戸先框12d内部へ火炎が侵入して室外側へ回ろうとする。
すると、まず、第1空間形成部である第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bが発泡して第1加熱発泡材支持金具23aの第1空間23a8(図6(a)参照。)で膨張し、第2加熱発泡材支持金具23bの第2空間23b4(図7(a)参照。)に連通する外部ツマミ用貫通孔23a1を埋める。そのため、室内側で発生した火炎が外部ツマミ用貫通孔23a1を介して室外側へ回ろうとすることを防止する。
また、その火災によって第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cも発泡して第2加熱発泡材支持金具23bの第2空間23b4(図7(a)参照。)で膨張した場合は、第2加熱発泡材支持金具23bの第2空間23b4でも、室内側で発生した火炎が室外側へ回ろうとすることを防止する。
その際、実施形態の開口部装置2では、戸先框12dのホロー部12d5内の空間部を第2加熱発泡材支持金具23bが区画した第2空間23b4(図7(a)参照。)は、第1加熱発泡材支持金具23aが区画した第1空間23a8(図6(a)参照。)よりも狭小、すなわち体積が小さいため、少ない量の加熱発泡材24cでも遮炎機能を発揮できる。
また、第2空間23b4が狭小であるため、第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bが膨張して外部ツマミ用貫通孔23a1を通って第2空間23b4に回ることによっても遮炎機能を発揮することが可能となる。
(室外側で火災が発生した場合)
室外側で火災が発生し、例えば戸先框12dの室外側に設けた樹脂製の室外側機能部品である外部ツマミ22が溶解すると、戸先框12dの室外側見付け面12d3に形成された室外側部品用孔部12d31(図5(b)、図9等参照。)を通って、室外側から戸先框12d内部へ火炎が侵入し室内側へ回ろうとする。
すると、まず第2空間形成部である第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cが膨張して第2空間23b4(図7(a)参照。)を埋めると共に、戸先框12dの室外側部品用孔部12d31も埋め、室外側で発生した火炎が室内側へ回ろうとすることを防止する。
その際、上述したように第2加熱発泡材支持金具23bが区画した第2空間23b4は、第1加熱発泡材支持金具23aが区画した第1空間23a8よりも狭小であるため、少ない量の加熱発泡材24cでも遮炎機能を発揮することができる。
また、室外側で発生した火災によって第1空間形成部である第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bも発泡して第1空間23a8で膨張した場合には、第1空間23a8において室外側で発生した火炎が室内側へ回ろうとすることを防止できると共に、膨張した加熱発泡材24a,24bが外部ツマミ用貫通孔23a1を通って第2空間23b4に回ることによっても室外側で発生した火炎の遮炎機能を発揮することができる。
<実施形態の開口部装置の主な効果>
以上説明したように、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、戸先框12dの室内側見付け面12d2に形成された室内側部品用孔部12d21に連通した第1空間23a8を形成する第1空間形成部としての第1加熱発泡材支持金具23aと、第1加熱発泡材支持金具23aとは別部材であり、戸先框12dの室外側見付け面12d3に形成された室外側部品用孔部12d31に連通した第2空間23b4を形成する第2空間形成部としての第2加熱発泡材支持金具23bとによって加熱発泡材支持部材23を構成し、第1空間23a8と第2空間23b4とは室内外方向に連通するため、第1加熱発泡材支持金具23aには加熱発泡材24a,24bを設ける一方、第2加熱発泡材支持金具23bには加熱発泡材24cを設けている。
そのため、室外側または室内側で火災が発生した場合でも、第1空間23a8を形成する第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bと、第2空間23b4を形成する第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cとの2段階(2箇所)で火炎等の侵入を防止するので、室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止することができる。
つまり、例えば、室内側で火災が発生し、室内側機能部品である開口制限ストッパー21が溶解した場合、火災発生場所に近い第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bが膨張して室内側から室外側への延焼を防止できると共に、火災発生場所から遠い第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cにおいても発泡して膨張すれば室内側から室外側への延焼を防止できる。
その一方、室外側で火災が発生し、室外側機能部品である外部ツマミ22が溶解した場合には、火災発生場所に近い第2加熱発泡材支持部材23bに設けた加熱発泡材24cが発泡し膨張して室外側から室内側への延焼を防止できると共に、火災発生場所から遠い第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bにおいても発泡し膨張すれば室外側から室内側への延焼を防止できる。
特に、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、戸先框12dにおいて室内側部品用孔部12d21および室外側部品用孔部12d31により室内外へ連通する空間部を形成するホロー部12d5内には、図8等に示すように加熱発泡材24a,24bを有する第1加熱発泡材支持金具23aと、加熱発泡材24cを有する第2加熱発泡材支持金具23bとほぼ隙間が生じないように設け、室内側部品用孔部12d21に面したホロー部12d5の空間部(戸先框12の長手方向全長)は第1加熱発泡材支持金具23a等によって形成される第1空間23a8で小さく区画される一方、室外側部品用孔部12d31に面したホロー部12d5の空間部は第2加熱発泡材支持金具23b等によって形成される第2空間23b4で小さく区画される。
そのため、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、上述した特許文献1の加熱発泡材の支持部材とは異なり、ホロー部12d5の空間部に露出している開口制限ストッパー21および外部ツマミ22双方の周囲を第1加熱発泡材支持金具23a等による第1空間23a8および第2加熱発泡材支持金具23b等による第2空間23b4によって小さく区画するので、この点でも室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止することができる。
また、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、第2加熱発泡材支持金具23bが区画する第2空間23b4(図7(a)参照。)は、第1加熱発泡材支持金具23aが区画する第1空間23a8(図6(a)参照。)よりも狭小にしている。
そのため、第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cは、第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bよりも狭小空間で密実に第2空間23b4を塞ぐことが可能となるので、遮炎効果をより発揮でき、コストを低減することができる。
また、第2加熱発泡材支持金具23bが区画した第2空間23b4は狭小であるため、第2空間23b4へは第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cだけでなく、第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bも膨張して外部ツマミ用貫通孔23a1を介し第2空間23b4に回って遮炎機能を発揮することも可能となるため、加熱発泡材支持部材23全体に対して、効率良く遮炎機能を発揮することができる。
また、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、加熱発泡材支持部材23は、第1空間形成部である第1加熱発泡材支持金具23aと、第2空間形成部である第2加熱発泡材支持金具23bとは別部材で構成しており、第2加熱発泡材支持金具23bは第1加熱発泡材支持金具23aにネジ23cで固定している。
そのため、第1加熱発泡材支持金具23aと第2加熱発泡材支持金具23bとを別々に製造できるので、複雑な形状であっても容易に製造でき製造コストを低減できると共に、第2加熱発泡材支持金具23bは第1加熱発泡材支持金具23aに固定して使用するので、加熱発泡材支持部材23自体の使用勝手も向上させることができる。更に、外部ツマミ用貫通孔23a1の周囲を囲む固定片23b1、対向片23b2及び連結片23b3からなる第2加熱発泡材支持金具23b単体を一つの基材から切れ目なく製造できるので、戸先框12のホロー部12d5内の空間部に火炎が漏れることをより確実に防止できる。
また、本発明に係る実施形態の開口部装置2では、第1加熱発泡材支持金具23aの上下方向の両端部には、ホロー部の幅L2(図9参照。)よりも少し短いもののほぼ同じ長さL3(図6(c)参照。)を有する空間区画片23a3,23a4を設けている一方、第2加熱発泡材支持金具23bの上下方向の両端部には、空間区画片としてホロー部12d5の幅L2(図9参照。)とほぼ同じ長さL1(図7(a)参照。)を有する固定片23b1および対向片23b2を設けている。
そのため、本発明に係る実施形態の開口部装置2によれば、上述した特許文献1の加熱発泡材の支持部材とは異なり、火災によって第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bが膨張して上下方向に広がった場合には空間区画片23a3,23a4でブロックする一方、第2加熱発泡材支持金具23bに設けた加熱発泡材24cが膨張して上下方向に広がった場合には固定片23b1および対向片23b2でブロックするので、加熱発泡材24a,24b,24cで、第1加熱発泡材支持金具23aの第1空間23a8と第2加熱発泡材支持金具23bの第2空間23b4を効率良く塞ぐことが可能となり、この点でも室内外への延焼を効率良くかつ確実に防止することができる。
尚、上記実施形態の説明では、加熱発泡材支持部材23を構成する第1空間形成部としての第1加熱発泡材支持金具23aと、第2空間形成部としての第2加熱発泡材支持金具23bとを別部材で構成して説明したが、本発明ではこれに限定されることはなく、第1加熱発泡材支持金具23aと第2加熱発泡材支持金具23bとを同一部材、すなわち一体で構成するようにしても勿論良い。また、第1空間形成部および第2空間形成部だけでなく、第3空間形成部や第4空間形成部等、3個以上の空間形成部によって加熱発泡材支持部材23を構成するようにしても勿論良く、第1空間形成部および第2空間形成部という少なくとも2つの空間形成部を有する限り、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
また、上記実施形態の説明では、第2加熱発泡材支持金具23bに加熱発泡材24cを取付けて説明したが、本発明ではこれに限らず、第2加熱発泡材支持金具23b側の加熱発泡材24cは省略しても良い。つまり、第2加熱発泡材支持金具23b側の第2空間23b4は狭小で、かつ、第2空間23b4は第1加熱発泡材支持金具23a側の第1空間23a8とは外部ツマミ用貫通孔23a1を介して連通しているため、第1加熱発泡材支持金具23aに設けた加熱発泡材24a,24bが発泡して外部ツマミ用貫通孔23a1を通り第2空間23b4に回って遮炎機能を発揮できる場合には、第2加熱発泡材支持金具23b側の加熱発泡材24cは省略することができる。
また、上記実施形態の説明では、内側機能部品として開口制限ストッパー21、外側機能部品として外部ツマミ22を一例に説明したが、本発明ではこれらに限定されるものではなく、例えば、締り金具等の他の内外の機能部品でも勿論良い。
また、本発明に係る開口部装置2を縦すべり出し窓1に適用して説明したが、本発明に係る開口部装置は縦すべり出し窓に限定されるものではなく、横すべり出し窓や縦軸回転窓、横軸回転窓、外倒し窓、引違い窓等の他の窓に対しても適用可能である。
1 縦すべり出し窓
11 窓枠
11a 上枠
11b 下枠
11c 戸尻框側の縦枠
11d 戸先框側の縦枠
12 障子
12a 上框
12b 下框
12c 戸尻框
12d 戸先框
12d1 外側見込み面
12d2 室内側見付け面
12d21 室内側部品用孔部
12d3 室外側見付け面
12d31 室外側部品用孔部
12d4 内側見込み面
12d5 ホロー部
2 開口部装置
21 開口制限ストッパー(室内側機能部品)
21a アーム装置
21a1 ベース部
21a2 支軸
21a3 アーム
21a31 ピン案内孔
21a32 ピン逃がし孔
21a33,21a33 突起
21a4 コイルばね
21b ピン装置
21b1 ピン軸
21b11 つば部
21b2 ブッシュ
21c 半開全開切替操作装置
21c1 二又ヨーク
21c2 半開全開切替用つまみ
22 外部ツマミ(室外側機能部品)
22a 外部ツマミ本体
22a1,22a1 嵌合爪
22a2 スライド案内凹部
22a3,22a3 三角マーク
22b スライド体
22b1 ツマミ部
22b2 二又ヨーク
22b21 ピン軸嵌合溝
22b3 スライド部
23 加熱発泡材支持部材
23a 第1加熱発泡材支持金具(第1空間形成部)
23a1 外部ツマミ用貫通孔
23a2 第2支持金具取付片
23a3,23a4 空間区画片
23a5 上側固定片
23a6 下側固定片
23a7 中間固定片
23a8 第1空間
23a9 発泡材取付用ネジ孔
23b 第2加熱発泡材支持金具(第2空間形成部)
23b1 固定片(空間区画片)
23b2 対向片(空間区画片)
23b3 連結片
23b4 第2空間
23c,23d、23e ネジ
24a,24b,24c 加熱発泡材

Claims (4)

  1. 枠または障子を構成する部材の室内側に取付けられ、室内側操作部の操作によって各種機能を実行させる室内側機能部品と、
    前記部材の室外側に取付けられ、室外側操作部の操作によって各種機能を実行させる室外側機能部品と、
    前記部材における室内側機能部品と室外側機能部品との間の空間部に取付けられ、加熱発泡材を設けた加熱発泡材支持部材とを備え、
    前記加熱発泡材支持部材は、
    前記室内側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室内側部品用孔部に連通した第1空間を前記空間部に形成する第1空間形成部と、前記室外側機能部品がその機能を発揮できるよう前記部材に形成された室外側部品用孔部に連通した第2空間を前記空間部に形成する第2空間形成部とを有し、前記第1空間と前記第2空間とは室内外方向に連通していることを特徴とする開口部装置。
  2. 請求項1記載の開口部装置において、
    前記第1空間形成部と前記第2空間形成部との何れか一方は、前記第1空間形成部と前記第2空間形成部との他方よりも狭小に区画することを特徴とする開口部装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の開口部装置において、
    前記第1空間形成部と第2空間形成部とには、それぞれ、上下方向の両端部に前記空間部から前記第1空間と第2空間とを区画して形成するための空間区画片が設けられていることを特徴とする開口部装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一の請求項に記載の開口部装置において、
    前記第2空間形成部に加熱発泡材を設けたことを特徴とする開口部装置。
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