JP2020536081A - 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク - Google Patents

歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク Download PDF

Info

Publication number
JP2020536081A
JP2020536081A JP2020518648A JP2020518648A JP2020536081A JP 2020536081 A JP2020536081 A JP 2020536081A JP 2020518648 A JP2020518648 A JP 2020518648A JP 2020518648 A JP2020518648 A JP 2020518648A JP 2020536081 A JP2020536081 A JP 2020536081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
composite material
dental
urethane
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020518648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020536081A5 (ja
Inventor
ウテロト アンドレアス
ウテロト アンドレアス
ライシュル クアト
ライシュル クアト
シェーンホーフ ネリ
シェーンホーフ ネリ
エック ミヒャエル
エック ミヒャエル
ココグル ライフ
ココグル ライフ
シュナイダー ユタ
シュナイダー ユタ
ケンプカ カロリーネ
ケンプカ カロリーネ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kulzer GmbH
Original Assignee
Kulzer GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kulzer GmbH filed Critical Kulzer GmbH
Publication of JP2020536081A publication Critical patent/JP2020536081A/ja
Publication of JP2020536081A5 publication Critical patent/JP2020536081A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/70Tooth crowns; Making thereof
    • A61C5/73Composite crowns
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/0003Making bridge-work, inlays, implants or the like
    • A61C13/0022Blanks or green, unfinished dental restoration parts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C13/00Dental prostheses; Making same
    • A61C13/225Fastening prostheses in the mouth
    • A61C13/26Dentures without palates; Partial dentures, e.g. bridges
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/20Repairing attrition damage, e.g. facets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/70Tooth crowns; Making thereof
    • A61C5/77Methods or devices for making crowns
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0012Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the material or composition, e.g. ceramics, surface layer, metal alloy
    • A61C8/0016Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the material or composition, e.g. ceramics, surface layer, metal alloy polymeric material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/15Compositions characterised by their physical properties
    • A61K6/17Particle size
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/30Compositions for temporarily or permanently fixing teeth or palates, e.g. primers for dental adhesives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K6/00Preparations for dentistry
    • A61K6/70Preparations for dentistry comprising inorganic additives
    • A61K6/71Fillers
    • A61K6/77Glass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C2201/00Material properties

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dental Preparations (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

本発明は、(i)70〜85重量%の無機フィラー構成要素であって、少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の非晶質金属酸化物を含む、無機フィラー構成要素、(ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物、(iii)0.01〜5重量%の少なくとも1種のウレタン(メタ)アクリレートではない二、三、四、または多官能性モノマー、(iv)0.01〜10重量%の少なくとも1種の開始剤、開始剤系、ならびに任意選択により少なくとも1種の安定剤および任意選択により少なくとも1種の顔料を含む、重合性歯科コンポジット材料であって、全組成物が100重量%となるコンポジット材料に関し、かつ間接法の義歯を製作するための200MPa以上の曲げ強さおよび15〜20GPaの弾性係数を有する重合コンポジット材料に関する。

Description

本発明は、
(i)70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素であって、平均粒径d50が0.7〜7.5μmの少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の非晶質金属酸化物を含む、無機フィラー構成要素、(ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物、(iii)0.01〜5重量%のウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマー、ならびに(iv)0.01〜10重量%の少なくとも1種の開始剤、開始剤系、ならびに任意選択により安定剤および任意選択により顔料を含む、重合性歯科コンポジット材料であって、全組成物が100重量%となるコンポジット材料に関し、かつ200MPa以上の曲げ強さおよび15〜20GPaの弾性係数(乾燥保管)を有する重合コンポジット材料に関する。
直接法の接着修復物にも、口腔外での間接法の義歯製作にも、全般的に使用できる多くの歯科コンポジットが知られている。歯科コンポジットの材料クラスでは、歯科用ガラスおよび/または無機物ナノ凝集体などの無機充填材料のほうを多く含む無機−有機ハイブリッド材料だけが適している。1980年代に導入されたプレポリマーフィラーを含有するマイクロフィラーコンポジットは、耐摩耗性(耐研磨性)に限界があるため、後域(クラスIおよびII)への使用には適していない。
硬化したコンポジットの非常に良好な機械的特性を実現するために、そして硬化中に同時に起きる重合収縮を減じるために、高いフィラー含有率が有利である。こうした特性は、義歯材料の長期的成功も左右する。
直接法の接着修復物用のポリ脂環式構造要素を含む歯科コンポジットの優れた材料特性、特に低い収縮力および高い曲げ強さは、周知である。
本発明の目的は、より大型の材料ブロック、特に切削ブロックなどの幾何学的成形体の製作に適した歯科コンポジット材料を提供することであった。また、本発明の目的は、重合の前と後に均質な単色の着色を有する歯科コンポジット材料を提供することであった。この文脈では、均質な単色の着色は、より大型の材料ブロックでも実現可能でなくてはならない。さらに、所定色の多色すなわち複数色の材料ブロックが製作可能でなくてはならない。さらに、より大型の材料ブロックを製作する場合でも、非重合状態では容易に流動可能でありながら、重合状態では優れた機械的特性を有し、かつ重合中の収縮率が低い歯科コンポジット材料が提供されなくてはならない。さらに、コンポジット材料は、体積が大きい材料ブロックであっても、硬化中に亀裂や孔が生じてはならない。
最先端のウレタン誘導体系コンポジットから出発して、フィラー系、モノマー混合物、および顔料系を改変する必要があった。広い粒径分布は、高い充填密度および優れた機械的特性のために有利であるが、維持することができなかった。本発明では、狭い粒径分布を開発した。粒径分布の平均値は、0.7μm〜7.5μmの範囲に設定した。この文脈では、全組成物に対する含有率が5〜75重量%の歯科用ガラスであって、歯科用ガラス粒群の粒度分布d50が1.2〜1.7μm(マイクロメートル)の範囲の、好ましくはd50が1.5μmプラス/マイナス0.25μmの、特に好ましくはd99が5μm以下の、またはd99が10μm以下の歯科用ガラスに基づき、2つの選択肢が設けられる。これら2つの選択肢に、異なるより小さいおよび/またはより大きい粒径分布を有するさらなる歯科用ガラス粒群を加えて、最適な充填密度になるよう調節してもよい。調節された充填密度により、機械的特性の、および減じた収縮率の、最適な設定が可能になる。
より大型の材料ブロックを製作するための大きな成形部品は、コンポジット材料内に光が浸透する深度が限られるため、光重合させることができない。そのため、熱重合開始を可能にする少なくとも1種の過酸化物を用いて開始剤系を改造し、さらに開発する必要があった。また、熱反応により、または材料ブロックの寸法の大幅増により、既存の光開始剤が変色するのを防止する必要もあった。したがって、コンポジットの層厚による変色を防止するために、カンファーキノン開始剤系などの通常の青色光の光開始剤は除外した。材料の熱伝導性が低いので、開始剤系を選択する際は、一方ではたとえば過酸化物の反応速度のせいで大型材料ブロック内に応力が蓄積しないよう注意して、ブロック内部に亀裂が生じるのを防止する。
材料ブロックを製作するための成形は、重合性歯科コンポジット材料を、特に圧力下で、鋳型(以後単に「型」と呼ぶ)に挿入することで実行される。印加する圧力は、好ましくは500〜300MPaまたは[N/mm]である。重合は、高温で、好ましくは約90〜150℃の温度範囲で実施される。重合は、約90〜300MPaまたは[N/mm]の圧力で実施される。気泡の形成を最小限にするために、好ましくは気泡が形成しないように、密閉鋳型で重合させる。好ましくは、圧力120〜320MPa、好ましくは300MPa以下で、および/または温度100〜180℃で、好ましくは約140℃で、少なくとも10分〜10時間かけて重合させる。材料ブロックは、好ましくは、すべての空間的方向に少なくとも1cmの寸法を有し、幾何学的成形体として存在している。
驚くべきことに、テトラヒドロジシクロペンタジエンなどの脂環式構造要素を有するウレタンモノマー系のコンポジットが、間接法の義歯の製作に極めて好適であることが見出された。これは、熱により重合を開始させることで、驚くほど高い曲げ強さが実現できるためである。上述した光硬化歯科コンポジットの場合の光重合に比べて、ポリマー強度のレベルは驚くほど高く、値がこれほど大幅に増加するとは予想外であった。同時に、1つのプロセスステップで比較的大量のコンポジットが低収縮率で架橋されることは、ブロック/ブランク内の応力による亀裂を防止するために有利である。架橋密度が高いことは材料強度の点では望ましいが、収縮応力が高いため重合成形部品が使いものにならないことも多々ある。
本発明の一主題は、
(i)70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素であって、平均粒径d50が0.7〜7.5μmの、特に0.7〜5.5μmの、好ましくは0.8〜5.5μmの少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の非晶質金属酸化物を含む、無機フィラー構成要素、
(ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの、好ましくは少なくとも3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの、特に二〜十官能性ウレタン(メタ)アクリレートの混合物、
(iii)0.01〜5重量%のウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマー、
(iv)0.01〜10重量%の少なくとも1種の開始剤、開始剤系、ならびに任意選択により少なくとも1種の安定剤および任意選択により少なくとも1種の顔料を含む、重合性歯科コンポジット材料、特に熱重合性コンポジット材料であって、特に該少なくとも1種の顔料は蛍光顔料および着色顔料の両方を含み、該コンポジット材料の全組成物が100重量%となる。
一変形実施形態では、熱重合性コンポジット材料が、さらに光化学重合性であることが好ましい。ここでは、熱重合性コンポジット材料とは、60℃以上150℃以下で、好ましくは70℃以上150℃以下で、特に好ましくは90〜150℃で重合させることができるコンポジット材料を意味するものとする。この文脈で、本発明では、体積収縮率が1.5%以下であることがさらに好ましい。
本発明のコンポジット材料を重合させることにより、乾燥保管で、200MPa以上の、特に220MPa以上の曲げ強さ、および15〜20GPaの、特に16GPa〜20GPaの弾性係数を有する重合コンポジット材料が得られる。該コンポジット材料は、好ましくは、脱イオン水中37℃で7日間保管した後に熱サイクリングに供した場合に、170MPa以上の曲げ強さ、および14〜21GPaの弾性係数を有する。重合コンポジット材料は、好ましくは、材料ブロックとして、特にすべての空間的方向に少なくとも10mmの寸法を有する切削ブランクの形態で存在する。
本発明のコンポジット材料は熱重合性であり、EN ISO 6872:2008に則り、200MPa以上260Mpa以下の曲げ強さ(7日、23±2℃、乾燥)および15GPa以上20GPa以下の弾性係数(7日、23±2℃、乾燥)を有する、特に210MPa以上の、好ましくは220MPa以上の曲げ強さ、および16GPa以上20GPa以下の、好ましくは17GPa以上20GPa以下の、さらに好ましくは18〜20GPaの弾性係数を有する、重合コンポジット材料を得ることができる。さらに、本発明の一主題は、熱重合性コンポジット材料であり、EN ISO 6872:2008に則り、160MPa以上260MPa以下の曲げ強さ(脱イオン水中37℃で7日間保管した後、1000サイクル以上、特に約5000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上、任意選択により60秒以下))、および14GPa以上21GPa以下の弾性係数(脱イオン水中37℃で7日間保管した後、1000サイクル以上、特に約5000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上))を有する、特に170Mpa以上の、好ましくは210MPa以上の曲げ強さ、および15GPa以上21GPa以下の、好ましくは16GPa以上20GPa以下の、さらに好ましくは18〜21GPaの弾性係数を有する、重合コンポジット材料を得ることができる。好ましくは、熱重合コンポジット材料は、前述の2つの特性(乾燥、および熱サイクリング後)を有する。
一変形実施形態では、無機フィラー構成要素が、少なくとも1種の歯科用ガラスまたは複数種の歯科用ガラスの混合物、特に前述の平均粒径をもつ歯科用ガラス、および非晶質金属酸化物、特に非凝集非晶質金属酸化物、好ましくはシラン化非晶質金属酸化物からなることが特に好ましい。歯科用ガラスも好ましくはシラン化することができる。
次のような歯科用ガラスが好ましくは想定される:アルミノシリケートガラスまたはフルオロアルミノシリケートガラス、バリウムアルミニウムシリケート、ストロンチウムシリケート、ストロンチウムボロシリケート、リチウムシリケートおよび/またはリチウムアルミニウムシリケート、ならびに前述の歯科用ガラスの少なくとも2種の混合物。酸化物または混合酸化物に基づく非晶質球状フィラー、たとえば非晶質SiO、ZrO、またはSiOとZrOとの混合酸化物を、金属酸化物として、または複数種の非晶質金属酸化物の混合物として用いてもよい。
本発明の一主題はまた、
a)1.5μmプラス/マイナス0.25μmの平均粒径d50を有し、好ましくは10μm以下のd99を有する歯科用ガラス、または
b)平均粒径i)d50が2〜8μmで任意選択によりプラス/マイナス0.5μm、特に4〜6μmで任意選択によりプラス/マイナス0.25μm、ii)d50が1.0〜2.0μmで任意選択によりプラス/マイナス0.25μm、特に1.2〜1.7μmで任意選択によりプラス/マイナス0.5μm、好ましくは1.5μmで任意選択によりプラス/マイナス0.15μm、およびiii)d50が0.5μm〜1.2μmで任意選択によりプラス/マイナス0.15μm、0.7〜0.9μmで任意選択によりプラス/マイナス0.5μmの異なる粒群の歯科用ガラスの混合物を含み、粒群i)とii)とiii)とは1〜4:1:4〜8、特に2〜3:1:6〜7の割合で存在している、歯科用ガラスを含む、歯科コンポジット材料である。特に好ましいのは、i)d50が5μmで任意選択によりプラス/マイナス0.5μm、ii)d50が1.5μmで任意選択によりプラス/マイナス0.25μm、およびiii)d50が0.85μmで任意選択によりプラス/マイナス0.15μmであって、粒群i)とii)とiii)とは、1〜4:1:4〜8、特に2〜3:1:6〜7の割合で存在している。
好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、平均粒径d50が1.2〜1.7μmの、好ましくは平均粒径1.35〜1.65μmの、特にd50が1.5μmで任意選択によりプラス/マイナス0.15μmの、好ましくはd99が10μm以下の少なくとも1種の歯科用ガラス、特に放射線不透過性歯科用ガラスを含む。特に好ましくは、平均粒径d50が約0.85μmで任意選択によりプラス/マイナス0.1μmの、特にプラス/マイナス0.05μmの、好ましくはプラス/マイナス0.03μmの、そして好ましくはd99が10μm以下の、追加の歯科用ガラスが存在している。特に好ましい歯科用ガラスは、バリウムアルミニウムボロシリケートガラスを含む。さらに、反射指数n=1.52〜1.55の、好ましくは1.53のバリウムアルミニウムシリケートガラスが特に好ましい。特に好ましい粒径分布の範囲は、d10が0.2μm以上からd99が7.5μm以下、好ましくはd10が0.4μm以上からd99が7.5μm以下であり得、平均直径d50が0.7〜7.5μmであり得る。
好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、(i)70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素を含み、ここで平均粒径d50が0.7〜2.0μmである少なくとも1種の歯科用ガラスが、コンポジット材料に対し50重量%以上80重量%以下、特に55重量%以上76重量%以下、好ましくは60重量%以上75重量%以下、特に好ましくは全組成物中60重量%以上71重量%以下、存在している。さらに好ましくは、全組成物中4〜7.5重量%の非晶質二酸化ケイ素との組み合わせ。
さらに、本発明の一主題は、(i)70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素であって、特にシラン化されている、好ましくはメタクリルオキシプロピル基で官能化されている、バリウムアルミニウムボロシリケートガラス、バリウムアルミニウムボロフルオロシリケートガラスを含む少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の一次粒径2〜45nmの非凝集非晶質金属酸化物を含む、無機フィラー構成要素を含む、歯科コンポジット材料であり、該非晶質金属酸化物は、沈降二酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、混合酸化物、またはそれらの混合物を含み、特に金属酸化物はシラン化されている。
高い曲げ強さを実現するために、歯科コンポジット材料は、好ましくは、無機フィラー構成要素として、全組成物中(i.1)66〜84重量%の、特に68〜78重量%の、あるいは75〜78重量%の少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により(i.2)2〜10重量%の、特に3〜10重量%の、好ましくは4〜8重量%の非晶質金属酸化物を含む。歯科用ガラスと非晶質金属酸化物の割合は、好ましくは20:1〜5:1、好ましくは15:1〜10:1となる。
好ましくは、無機フィラー構成要素には、85〜99重量%の、好ましくは91〜99重量%の、あるいは92〜99重量%の少なくとも1種の歯科用ガラスまたは複数種の歯科用ガラスの混合物、および任意選択により1〜13重量%の、特に8〜15重量%の、あるいは1〜8重量%の非晶質金属酸化物または複数種の金属酸化物の混合物、特に焼成シリカおよび/または沈降二酸化ケイ素が存在している。
特に好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、
(i)全組成物に対し、70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素であって、(i.1)60〜84重量%の、特に66〜78重量%の、好ましくは66〜70重量%の、または75〜78重量%の、平均粒径d50が0.7〜7.5μmの、特に1.5μmから任意選択により前述の標準偏差の、少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により(i.2)1〜34重量%の、特に3〜15重量%の、好ましくは3〜10重量%の、特に好ましくは4〜10重量%の、少なくとも1種の一次粒径2〜45nmの非晶質シラン化金属酸化物および/または焼成シリカを含む、無機フィラー構成要素、
(ii)10〜30重量%の、特に15〜30重量%の、好ましくは18〜22重量%の、少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの、特に二〜十官能性ウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、好ましくは15〜19重量%の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および5〜6重量%の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および任意選択により0.1〜2重量%の少なくとも1種の六官能性ウレタン(メタ)アクリレートまたは樹状ウレタンメタクリレートの混合物、ならびに
(iii)0.01〜5重量%の、特に0.5〜3重量%の、好ましくは0.8〜2.0重量%のウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマー、特に少なくとも1種のポリエーテルの二、三、四、または多官能性メタクリル酸エステル、好ましくはジメタクリレートトリエチレングリコール、
(iv)0.01〜10重量%の、特に0.5〜5重量%の、好ましくは0.5〜2重量%の少なくとも1種の熱重合開始剤、熱重合開始剤系、ならびに任意選択により少なくとも1種の安定剤および任意選択により少なくとも1種の顔料、特に蛍光顔料および着色顔料から選択される顔料を含む顔料混合物
を含み、該コンポジット材料の全組成物が100重量%となる。
二〜十官能性ウレタン(メタ)アクリレートは、モノマーとして使用され、ペルオキシ基を含んでいない。
特に好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、(ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの、好ましくは3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、特にビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10異性体のおよび/またはシス異性体およびトランス異性体の混合物を含む二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートの、好ましくは3種の異なるウレタン(メタ)アクリレート、ならびに任意選択により少なくとも1種の少なくとも四官能性の樹状ウレタン(メタ)アクリレート、好ましくは少なくとも1種の六官能性樹状ウレタン(メタ)アクリレートを含む。
特に好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、(ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10異性体のおよび/またはシス異性体のおよびトランス異性体の混合物から選択される、少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および少なくとも1種のさらなる二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、特に少なくとも1種の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートを含む混合物を含み、3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートが好ましく、ならびに任意選択により少なくとも1種の少なくとも四官能性の樹状ウレタン(メタ)アクリレート、好ましくは少なくとも1種の六官能性樹状ウレタン(メタ)アクリレートを含む。
特に好ましい変形実施形態では、歯科コンポジット材料が、(ii)少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物、好ましくは3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物を含む。
括弧付きの(メタ)がついた(メタ)アクリレートまたはウレタン(メタ)アクリレートは、その用語が、メチル基をもつ、またはもたないアクリレートまたはウレタンアクリレートを含み得ることを意味している。
特に好ましい変形実施形態では、歯科コンポジット材料が、ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの、好ましくは少なくとも3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および少なくとも1種の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、ならびに任意選択により少なくとも1種の少なくとも四官能性の樹状ウレタン(メタ)アクリレート、好ましくは少なくとも1種の六官能性樹状ウレタン(メタ)アクリレートを含む混合物を含む。
特に好ましい二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートは、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロ−ペンタジエン、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10異性体のおよび/またはシス異性体のおよびトランス異性体の混合物を含むか、それらから選択される。特に好ましくは、二価脂環基を有する二官能性ウレタンアクリレートは、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10異性体のおよび/またはシス異性体のおよびトランス異性体の混合物から選択される。
Figure 2020536081
二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートは、好ましくは、二価アルキレン基で官能化されている直鎖状または分枝状ウレタンジメタクリレート、アルキレン基を有するウレタンジメタクリレート官能化ポリエーテル、たとえばビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)アルキレン、ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)置換ポリアルキレンエーテル、好ましくは1,6−ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)−2,4,4−トリメチルヘキサン、UDMA(別名HEMA−TDMI)から選択される。アルキレンが直鎖状または分枝状の炭素3〜20個、好ましくは3〜6個を含むビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)アルキレンが好ましく、たとえばメチル基で置換されているアルキレン、たとえばHEMA−TMDIが特に好ましい。二価アルキレンは、好ましくは、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンおよび/または2,4,4−トリメチルヘキシメチレンを含む。
少なくとも四官能性の樹状ウレタンメタクリレートは、四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレートを含む。
また、(ii)が、全組成物に対し、10〜30重量%の、好ましくは15〜20重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物、たとえば少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および少なくとも1種の六官能性樹状ウレタン(メタ)アクリレート、および任意選択により少なくとも1種の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートを含むことも、好ましい。
好ましくは、コンポジット材料は、全組成物に対し、5〜25重量%の、特に15〜19重量%のビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10−異性体のおよび/またはシスおよびトランス異性体の混合物、1〜15重量%の、特に5〜6重量%のUDMA(1,6−ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)−2,4,4−トリメチルヘキサン)、またはHEMA−TMDI、および0.1〜5重量%の、好ましくは0.2〜2重量%の、特に好ましくは0.1〜1重量%の少なくとも1種の四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレートを含む。
好ましくは、コンポジット材料は、全組成物に対し10〜20重量%の少なくとも3種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、10〜18重量%の、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10−異性体のおよび/またはシスおよびトランス異性体の混合物、3〜8重量%の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、特にUDMAまたはHEMA−TMDI、および0.1〜2重量%の、好ましくは0.2〜2重量%の、特に好ましくは0.1〜1重量%の少なくとも1種の四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレート、から選択されるウレタン(メタ)アクリレートの混合物を含む。
さらに好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料は、構成要素として、(iii)0.01〜5重量%の少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマーを含み、該モノマーは、ウレタンアクリレートではなく、ポリエーテルのジメタクリル酸エステル、ポリエーテルの三、四、または多官能性メタクリル酸エステルから選択される。
好ましくは、構成要素(iii)の含有率は、0.15〜5重量%の、特に好ましくは1.0〜2重量%のポリエーテルのジメタクリル酸エステル、たとえば好ましくはジメタクリレートポリエチレングリコール、ジメタクリレートポリプロピレングリコールとなる。ジメタクリレートトリエチレングリコール(TEGDMA)、ジエチレングリコールジメタクリレート(DEGMA)、およびジメタクリレートテトラエチレングリコール(TEDMA)が、特に好ましい。
歯科コンポジット材料に、安定剤として水を添加して、プロセス工学的に加工しやすいように粘稠性および流れ特性を改良した。コンポジット材料に安定剤を添加したのは、早期の重合を防止するため、および材料に一定の保管寿命を与えるためであった。コンポジット材料は、構成要素(iv)中、好ましい安定剤として、水、少なくとも1種のベンゾフェノン誘導体、好ましくはアルコキシ置換ベンゾフェノン、および/またはフェノール誘導体、たとえば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,6−ビス(1,1−ジメチル)−4−メチルフェノールから選択される少なくとも1種の安定剤、またはこれら3種の安定剤の混合物を含む。安定剤は、好ましくは、全組成物中0.01〜14重量%、特に好ましくは0.7〜10重量%、特に0.5〜2重量%だけ存在している。また、コンポジット材料が、安定剤として0.01〜2重量%の水を、好ましくは0.1〜1.0重量%の水を含有するのが好ましい。
重合コンポジット材料の色および自然な美感を最適に調節するために、少なくとも1種の蛍光顔料ならびに任意選択により少なくとも1種の有機着色顔料および/または少なくとも1種の無機着色顔料、特に非蛍光着色顔料を含む、少なくとも1種の顔料が、コンポジット材料に添加される。該少なくとも1種の蛍光顔料は、好ましくは有機蛍光顔料であり、特に非重合性有機蛍光顔料であり、アリールカルボン酸エステル、アリールカルボン酸、クマリン、ローダミン、ナフタレンイミド、または該物質各々の誘導体を適宜含む。無機蛍光顔料は、CaAl:Mn2+、(Ba0.98Eu0.02)MgAl1017、BaMgF:Eu2+、Y(1.995)Ce(0.005)SiOを含み得る。
コンポジットは、顔料として、特に着色顔料として、有機顔料と同様に無機顔料を含むことができ、該顔料は特にジエチル−2,5−ジヒドロキシテレフタレート、N,N′−ビス(3,5−キシリル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルビミド)、銅フタロシアニン、チタン酸塩顔料、特にクロムアンチモンチタナート(ルチル構造)、黒色スピネル、特に黒色酸化鉄(Fe)系の顔料(鉄(Fe)は部分的にクロムおよび銅またはニッケルおよびクロムまたはマンガンで置換されている)、亜鉛鉄クロムスピネル、褐色スピネル、((Zn,Fe)(Fe,Cr))、コバルト亜鉛アルミナート青色スピネルおよび/または酸化チタンを含む。蛍光顔料および着色顔料を含む顔料は、好ましくは、全組成物中0.01〜10重量%、特に好ましくは0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜1重量%だけ存在している。
顔料は、重合性コンポジットと重合コンポジットの両方で均質な着色を実現するために、歯科コンポジットの組成に特化して選択する必要がある。また、大型の材料ブロックの製作では、重合後の材料ブロックの寸法による望ましくない変色を避けるために、顔料の選択および濃度に関する調整が必要である。
過酸化物、ヒドロキシル過酸化物、任意選択によりアゾ化合物、またはそれらを含む混合物は、開始剤、特に熱重合開始剤、または開始剤系として好適である。好適な熱重合開始剤は、ラジカル開始剤として、70〜150℃の、好ましくは90〜150℃の温度範囲で用いることができる。好ましい熱重合開始剤は、ジラウロイルペルオキシド、ジ−tert.−ブチルペルオキシド、tert.−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、ジベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジクミルヒドロペルオキシド、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、ベンジルバルビツル酸誘導体、特に好ましくはtert.−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、ジベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジクミルヒドロペルオキシド、アゾビスイソブチロニトリル、ベンジルバルビツル酸誘導体から選択される少なくとも1種の開始剤を含む。
さらなる特に好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、フィラー構成要素を形成する構成要素(i)を含み、該フィラー構成要素は、該フィラー構成要素中、(i.1)85〜95重量%の、特に90〜94.5重量%の、好ましくは92〜94.5重量%の少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により(i.2)5〜15重量%の、特に5〜10重量%の、好ましくは5.5〜8重量%の非晶質金属酸化物を含み、(i.1)と(i.2)とでフィラー構成要素の100重量%となる。
さらなる特に好ましい実施形態では、歯科コンポジット材料が、モノマー構成要素を形成する構成要素(ii)および(iii)を含み、該モノマー構成要素は、
(ii.1)55〜75重量%の、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物の3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10−異性体のおよび/またはシス異性体のおよびトランス異性体の混合物の少なくとも1種、および(ii.2)21〜38重量%の少なくとも1種の二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および任意選択により(ii.3)0.1〜14重量%の、特に0.2〜9重量%の少なくとも1種の四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレート、特に樹状六官能性ウレタンメタクリレート、および
(iii)1〜10重量%のウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマー
を含み、これらのモノマー(ii.1)と(ii.2)と(ii.3)と(iii)とで該モノマー構成要素の100重量%となる。
本発明の別の主題は、本発明のコンポジット材料の重合により、特にコンポジット材料の圧力500〜300MPa(=[N/mm])での、特に50〜300Mpaでの、好ましくは100〜300Mpaでの、特に好ましくは120〜200Mpaでの、好ましくは120〜170Mpaでの、および/または高温での、好ましくは90〜150℃での重合により得ることができる、重合歯科コンポジット材料である。重合は好ましくは鋳型中で行われ、該鋳型は好ましくは幾何学的形状を有する。高圧下での重合により、重合コンポジット材料中の気泡の形成が最小限化または回避される。
重合性コンポジット材の収縮率は、好ましくは2.0%以下、特に1.5%未満、特に好ましくは1.4%以下となる((Bonded-Disc method - Dental Materials, Watts et al, (2004) 20, 88-95;23℃、Translux Energy、曝露時間60秒)。
重合コンポジット材料には、好ましくは200nm以上の大きさのブローホールまたは亀裂がなく、特に材料ブロックにはブローホールまたは亀裂がない。重合コンポジット材料の密度は、2.0g/cm以上であり、特に2.1g/cm以上である。
驚くべきことに、重合歯科コンポジット材料は、特にコンポジット材料の熱重合により得ることができる重合歯科コンポジット材料は、高い曲げ強さと硬質歯牙組織の範囲の弾性係数とを相乗作用的に併せ持っている。曲げ強さおよび弾性係数の測定は、熱重合した試験片を周囲室温(23±2℃)で7日間乾燥条件下に置き、または試験片を脱イオン水中37℃で7日間保管してから熱サイクル装置(HA−K178、Tokyo Giken Inc.、日本国東京)を用いて5000熱サイクル(5℃〜55℃、保持時間30秒)に供し、それから曲げ強さおよび弾性係数を測定することで、可能である。驚くべきことに、重合歯科コンポジット材料は、特にコンポジット材料の熱重合により得ることができる重合歯科コンポジット材料は、EN ISO 6872:2008に則り、210MPa以上の、好ましくは220MPa以上の曲げ強さ、および16GPa以上20GPa以下の、好ましくは17GPa以上20GPa以下の、さらに好ましくは18〜20GPaの弾性係数を有し(7日、23±2℃、乾燥)、また、EN ISO 6872:2008に則り、160MPa以上260MPa以下の曲げ強さ(脱イオン水中37℃で7日間保管してから、1000サイクル以上、特に5000サイクル(5℃〜55℃、保持時間30秒以上、任意選択により最大60秒))、および14GPa以上21GPa以下の弾性係数(脱イオン水中37℃で7日間保管してから、1000サイクル以上、特に5000サイクル(5℃〜55℃、保持時間30秒以上))を有する。曲げ強さおよび弾性係数は、Dent. Materials J 2014; 33(4/5), 705-710と同様に、すなわちEN ISO 6872:2008に準じて、または水中保管を追加して、準備し測定した(乾燥、ならびに水中で7日間保管および熱サイクリング)。
ISO 6872規格は、CAD/CAMブロックとして利用可能なセラミック材料の試験用に開発された。コンポジット材料も同じ寸法で製作され加工されるので、同様の水中保管の比較試験も行うべきである。コンポジットの規格(ISO 4049)の試験片は、試験片の寸法のため1個のブロックからは製作できない。歯科コンポジットの曲げ強さは高い値(>100MPa)に限定されないが、バランスのよい/最適な弾性は用途にとって有利である。使用目的でなるべく不良にならないように、弾性係数は、硬質歯牙組織の象牙質に相当するのが理想である。脆性が高過ぎる(弾性係数が高い)材料は、欠けまたは割れが生じる傾向がある。弾性が強過ぎる(弾性係数が低い)材料は、咀嚼の荷重で変形して、セメント接合が外れてしまう(装置除去)。
ヒトの硬質歯牙組織の材質特性(曲げ強さおよび弾性係数)は、方向の関数(結晶の方向による異方性の材質特性)として、文献に記載されている(Dwayne D. Arola et al. Biomaterials 27(2006) 2131-2140)。それによると、ヒトの硬質歯牙構造の弾性係数は、方向によるが、15〜19GPaである。したがって、目的は、弾性係数がヒトの硬質歯牙組織の範囲、つまり好ましくは15〜20GPaの範囲にあるコンポジットを提供して、歯のような特性を模倣することであった。
したがって、本発明の別の主題は、重合歯科コンポジット材料、特に、好ましくは80〜150℃で10分〜10時間かけて重合させた熱重合コンポジット材料であり、90〜150℃で重合させたコンポジット材料が好ましく、また、熱重合により得ることができる、EN ISO 6872:2008に則り200MPa以上260MPa以下の曲げ強さ(7日、23±2℃、乾燥)および15GPa以上20GPa以下の弾性係数(7日、23±2℃、乾燥)を有する、特に210MPa以上の、好ましくは220MPa以上の曲げ強さ、および16GPa以上20GPa以下の、好ましくは17GPa以上20GPa以下の、さらに好ましくは18〜20GPaの弾性係数を有するコンポジット材料も好ましい。本発明の別の主題は、重合コンポジット材料、特に、EN ISO 6872:2008に則り160MPa以上から260Mpa以下の曲げ強さ(脱イオン水中27℃で7日間保管してから、1000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上)、および14GPa以上21GPa以下の弾性係数(脱イオン水中27℃で7日間保管してから、1000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上)を有する、特に、170MPa以上の、好ましくは210MPa以上の曲げ強さ、および15GPa以上21GPa以下の、好ましくは16GPa以上20GPa以下の、さらに好ましくは18〜20GPaの弾性係数を有する熱重合コンポジット材料である。
前述の出版物はまた、表3でさらに、異なる歯科材料のCAD/CAMブロックの3点曲げ試験の測定結果を比較している。そこで測定されている歯科材料は、乾燥保管後に170MPaの曲げ強さ、および9.6または14.5GPaの弾性係数を有し、また、熱サイクリング後に117.6MPaまたは120.1MPaの曲げ強さ、および7.2GPaまたは12.2GPaの弾性係数を有する。242MPaまたは204MPaの曲げ強さ、および10.0GPaまたは14.7GPaの弾性係数を有する歯科材料でも、乾燥保管後は194.3MPaまたは165.1MPaの曲げ強さ、8.7GPaまたは13.2GPaの弾性係数しかない。したがって明らかに、乾燥保管でも37℃での保管プラス熱サイクリングでも、弾性係数を硬質歯牙組織と同様の15〜20GPaの範囲に設定することは、これまでは不可能だった。
表1:Dent. Mater. J. 2014; 33(5) 705-710の表3の曲げ強さ(MPa)および弾性係数(GPa)
Figure 2020536081
特に好ましい実施形態では、本発明の一主題は、70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー構成要素であって、平均粒径d50が0.8〜5.5μmの範囲の、好ましくはd99が7.5μm以下の少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の非晶質シラン化金属酸化物、特に一次粒径2〜45nmの沈降二酸化ケイ素および/または焼成シリカを含む、無機フィラー構成要素、10〜30重量%の、少なくとも1種のモノマーを基本とする少なくとも1種のポリマーであって、好ましくは、テトラヒドロジシクロペンタジエンのビス−ウレタン誘導体、特にテトラヒドロジシクロペンタジエンの二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および少なくとも1種の二価アルキレン基を有するジウレタン(メタ)アクリレート、少なくとも1種の四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレート、および少なくとも1種のポリエーテルの二、三、四、または多官能性メタクリル酸エステル、好ましくはジメタクリレートトリエチレングリコールの少なくとも1種を含むモノマーの混合物を基本とする、ポリマー、ならびに0.01〜10重量%の少なくとも1種の顔料、特に少なくとも1種の蛍光顔料、および少なくとも1種の有機着色顔料および/または少なくとも1種の無機着色顔料であって、好ましくは蛍光発光しない、顔料、を含む重合歯科コンポジット材料であって、該コンポジット材料の全組成物が100重量%となる。
重合歯科コンポジット材料は、好ましくは、材料ブロックの形態で、特に三次元の材料ブロックとして幾何学的成形体の形態で、特に材料を除去する自動式装置に固定するためのアダプター付きの切削ブランクの形態で、特に好ましくは円筒の形態で、立方体の形態で、好ましくは正六面体の形態で、存在することができる。また、成形体の稜および/または頂点を丸くすることが好ましい。円筒の寸法は、好ましくは、高さ10mm以上15mm以下、半径3mm以上7mm以下、あるいは高さ10mm以上20mm以下、半径5mm以上7mm以下である。立方体のa、b、およびcの寸法は、好ましくは、4mm以上、特に10mm以上となり、aは20mm以下、特に18mm以下、bは14mm以下、cは20mm以下、特に18mm以下である。好ましくは、三次元の材料ブロックは、少なくとも稜の長さが、それぞれ少なくとも10mm、好ましくは14mmである。切削ブランクとして用いられる材料ブロックは、好ましくは、立方体の形状であり、該立方体の体積は、好ましくは、12mmx14mmx17または18mm、あるいは高さ17〜18mmで14x14mmまたは15x15mmである。1つから全部の稜および頂点を、まっすぐにしても丸くしてもよい。
さらに、本発明の一主題は、歯科補綴修復物を製作するための、特に間接法の義歯を製作するための、材料除去プロセスでの、特に重合コンポジット材料を切削、切除、研磨、破壊、はつり、および/または穴開けにより除去するプロセスでの、特に好ましくはコンポジット材料をレーザーエネルギーにより除去するプロセスでの、歯科コンポジット材料の使用である。特に好ましい材料の使用は、材料がレーザーエネルギーにより除去される材料除去プロセスで、歯科補綴修復物を製作する方法での使用である。粒径および好ましくは粒径分布は、レーザーエネルギーにより重合コンポジット材料を除去して、補綴修復物を製作できる、または直接法の歯科接着修復物を製作する方法に特化した。本発明の歯科材料の特別な利点は、歯科医や技工士が患者の口内を少なくとも1回口腔内スキャンした後、そうやって取得した歯のデジタル情報を使って、他の機器のパラメーター等も考慮に入れつつクラウンやインレーなどの歯科補綴修復物を直接製作する、間接法の義歯製作プロセスを大幅に簡素化できる可能性にある。続いてこうして製作した歯科補綴修復物を患者の口内に挿入し、固定し、必要に応じて微調整することができる。たとえば、クラウン用の歯の根を作るために歯を研削する前に一度口腔内スキャンをとり、別途この歯の根の口腔内スキャンをとる。
さらに、重合コンポジット材料は、クラウン、インレー、アンレー、上部構造人工歯、歯のブリッジ、歯科用バー、スペーサー、アバットメント、またはベニアを含む歯科補綴修復物の製作に使用することができる。重合コンポジット材料はさらに、直接法の歯科接着修復物を製作するためのコンポジット材料として用いることもできる。
本発明のウレタン(メタ)アクリレートとしてはまた、(ii)少なくとも1種のウレタン(メタ)アクリレート、特にウレタンジメタクリレート、好ましくはビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)アルキレン、ジウレタンアクリレートオリゴマー、アルキル官能性ウレタンジメタクリレートオリゴマー、芳香族官能化ウレタンジメタクリレートオリゴマー、脂肪族不飽和ウレタンアクリレート、ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)置換ポリエーテル、芳香族ウレタンジアクリレートオリゴマー、脂肪族ウレタンジアクリレートオリゴマー、脂肪族ウレタンジアクリレート、六官能性脂肪族ウレタンレジン、脂肪族ウレタントリアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、不飽和脂肪族ウレタンアクリレートも好ましいとされる。二官能性および多官能性ウレタン(メタ)アクリレート、たとえば特にウレタンジ(メタ)アクリレートが好ましく、少なくとも1種の(iii)ウレタンジメタクリレートは、特に好ましくは、直鎖状または分枝状アルキル官能化ウレタンジメタクリレート、ウレタンジメタクリレート官能化ポリエーテル、特にビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)アルキレン、ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)−置換ポリエーテル、好ましくは1,6−ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)−2,4,4−トリメチルヘキサンから選択される。好適なウレタン(メタ)アクリレートは、Ebecryl 230(脂肪族ウレタンジアクリレート)、Actilane 9290、Craynor 9200(ジウレタンアクリレートオリゴマー)、Ebecryl 210(芳香族ウレタンジアクリレートオリゴマー)、Ebecryl 270(脂肪族ウレタンジアクリレートオリゴマー)、Actilane 165、Actilane 250、Genomer 1122(単官能性ウレタンアクリレート)、Photomer 6210(cas no.52404−33−8、脂肪族ウレタンジアクリレート)、Photomer 6623(六官能性脂肪族ウレタンレジン)、Photomer 6891(脂肪族ウレタントリアクリレート)、UDMA、Roskydal LS 2258(脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー)、Roskydal XP 2513(不飽和脂肪族ウレタンアクリレート)といった商標名で入手可能である。ウレタン(メタ)アクリレートは、好ましくは、前述のウレタン(メタ)アクリレートから、または前述の異なるウレタン(メタ)アクリレートの少なくとも2種の混合物から、好ましくは少なくとも3種の混合物から選択してもよい。
ウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマーは、好ましくは以下のモノマーの少なくとも1種、特に1,4−ブタンジオールジメタクリレート(1,4−BDMA)またはペンタエリスリトールテトラアクリレート、ビス−GMAモノマー(ビスフェノール−A−グリシジルメタクリレート)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)、およびジエチレングリコールジメタクリレート(DEGMA)、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキシルデキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ならびにブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシル化/プロポキシル化ビスフェノール−A−ジ(メタ)アクリレートを含むモノマー混合物、これらの(メタ)アクリレートの少なくとも1種および/または前述のモノマーの1種もしくは少なくとも2種を含むコポリマーを含む混合物から、選択される。
架橋剤および/または多架橋剤とも呼ばれる一般的な二官能性モノマーとしては、トリまたはテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、BDMA、1,4−ブタンジオールジメタクリレート(1,4−BDMA)、ビス−GMAモノマー(ビスフェノール−A−グリシジルメタクリレート、メタクリル酸とビスフェノール−Aジグリシジルエーテルとの付加物)、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノール−Aジ(メタ)アクリレート、デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ドデカンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキシルデキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ならびにブタンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシル化/プロポキシル化ビスフェノール−A−ジ(メタ)アクリレートが挙げられる。以下の二官能性モノマーも、希釈剤(低粘性アクリレート)として添加され得る。三および四官能性モノマーおよび/または多架橋剤は、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)−イソシアヌレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレートを含む。
少なくとも1種のモノマーを含む、二、三、または多官能性モノマー(1種または複数種)に加えて、以下のモノマーの少なくとも1種、特にメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、テトラヒドロフリルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ポリプロピレングリコールモノアクリレート、テトラヒドロフリルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレート、またはフェニル(メタ)アクリレートのモノマー混合物、これらの(メタ)アクリレートの少なくとも1種および/または前述のモノマーの1種もしくは少なくとも2種を含むコポリマーを含む混合物が、コンポジット材料に存在してもよい。
さらに、本発明の一主題は、フィラー、顔料、安定剤、調整剤、抗菌添加剤、UV吸収剤、チキソトロープ剤、触媒、および架橋剤からなる群の少なくとも1種または複数種の物質を好ましくは追加で含む、コンポジット材料である。このような添加剤の使用量は、顔料、安定剤、および調整剤の使用量と同じく、材料の全質量に対し、たとえば全部で0.01〜3.0重量%、特に0.01〜1.0重量%と、かなり少量である。好適な安定剤としては、たとえばヒドロキノンモノメチルエーテルまたは2,6−ジ−tert.−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)が挙げられる。
以下の自己重合または低温重合用の開始剤および/または開始剤系は、a)少なくとも1種の開始剤、特に少なくとも1種の過酸化物および/またはアゾ化合物、特にLPO:ジラウロイルペルオキシド、BPO:ジベンゾイルペルオキシド、t−BPEH:tert.−ブチル−ペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、AIBN:2,2´−アゾビス−(イソブチロニトリル)、DTBP:ジ−tert−ブチルペルオキシド、および任意選択により、b)少なくとも1種の活性剤、特に少なくとも1種の芳香族アミン、たとえばN,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジンおよび/またはp−ジメチルアミノ安息香酸ジエチルエステル、またはc)酸化還元系から選択される少なくとも1種の開始剤系、特にジベンゾイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、およびカンファーキノンから選択されるものと、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、およびp−ジメチルアミノ−安息香酸ジエチルエステルから選択されるアミンとの組み合わせを含む。あるいは開始剤は、過酸化物を含む酸化還元系であってもよく、還元剤はアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、バルビツル酸またはバルビツル酸誘導体、スルフィン酸、スルフィン酸誘導体から選択され、特に好ましくは(i)バルビツル酸またはチオバルビツル酸またはバルビツル酸誘導体またはチオバルビツル酸誘導体、および(ii)少なくとも1種の銅塩または銅錯体、および(iii)イオン性ハロゲン原子を有する少なくとも1種の化合物を含む酸化還元系であり、特に好ましくは、1−ベンジル−5−フェニルバルビツル酸、銅アセチルアセトナート、および塩化ベンジルジブチルアンモニウムを含む酸化還元系である。特に好ましくは、二構成要素の補綴床材料の重合を、バルビツル酸誘導体により開始させる。
一般に、低温重合または自己重合の出発混合物の重合反応開始剤は、ラジカル重合反応を開始させることができるもの、と考えられている。好ましい開始剤は、過酸化物ならびにアゾ化合物、たとえばLPO:ジラウロイルペルオキシド、BPO:ジベンゾイルペルオキシド、t−BPEH:tert.−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノアート、AIBN:2,2′−アゾビス−(イソブチロニトリル)、DTBP:ジ−tert.−ブチルペルオキシドである。
過酸化物によるラジカル重合の開始を促進するために、好適な活性剤、たとえば芳香族アミンを添加することができる。好適なアミンの例は、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジヒドロキシエチル−p−トルイジン、およびp−ジベンジルアミノ安息香酸ジエチルエステルである。この文脈では、アミンは通常は共開始剤として機能し、通常は最大で0.5重量%だけ存在している。
以下の実施例は、本発明をそれらに限定することなく明確化するものである。
実施例:
3点曲げ試験
ISO 6872:2008(ISO 6872:2008.歯科用セラミック材料 第3版、2008年、国際標準化機構、スイス国ジュネーブ)に則り、3点曲げ試験を用いて、曲げ特性を決定した。幅4.0mm、長さ14.0mm、厚さ1.2mmの棒状試験片を、低速ダイヤモンドソー(Isomet、Buehler社、米国イリノイ州レイクブラフ)で作製した。全試験片を、#600および#1000ダイヤモンドホイール(Maruto社、日本国東京)および#1000ダイヤモンドブレード(Maruto社)を取り付けた金属平板ラップマシン(Dia−Lap、ML−150P、Maruto社)で湿式研削し研磨して、所要の寸法の4.0±0.2×14.0±0.2×1.2±0.2mmを得た。曲げ試験中に棒状試験片の稜が破断するのを最小限化するために、幅0.15mmの稜の面取りを、#1000ダイヤモンドブレードを取り付けたラップマシンで行った。研磨後、曲げ試験前の7日間、全試験片をシリカゲルデシケーター内に保管した。それぞれ10個の試験片からなる3群を、各CAD/CAMブロックからランダムに作製した。第1群の試験片を乾燥条件で周囲室温(23±2℃)で7日間保管した。第2群を脱イオン水中37℃で7日間保管し、第3群を脱イオン水中37℃で7日間保管した後、熱サイクル装置(HA−K178、Tokyo Giken Inc.、日本国東京)を用いて5000熱サイクルに供した(熱サイクル=TZ、5℃〜55℃、保持時間30秒)。各試験片の幅および厚さは、デジタル式マイクロメーター(MDC−25M、Mitsutoyo Co.、日本国東京;最小値:0.001mm)で測定した。3点曲げ試験を、支点間距離12.0mm、トラバース速度1.0mm/分で、周囲室温(23±2℃)で、万能試験機(AG−X、Shimadzu Corp.、日本国京都)を用いて実施した。曲げ強さおよび曲げ係数は、ソフトウェア(TRAPEZIUM X、Shimadzu Corp.、日本国京都)を用いて計算した。曲げ係数(E)を式
E=FL/4bh
[式中、Fはばね特徴の直線部の適切なポイントでの荷重を表し、Lは支点間距離(12.00mm)を表し、bは試験片の幅を表し、hは試験片の厚さを表し、dは荷重Fでの屈曲を表す]で計算した。曲げ強さ(σ)を式
σ=3FL/2bh
[式中、Fは曲げ試験中の最大荷重を表す]で計算した。
硬さ試験を、Zwickユニバーサルデバイスを用いて実施した。本発明の試験片の測定値は、800〜850の範囲である。
以下に、比較例の光硬化製品Venus Diamond(VD)およびVenus Pearl(VP)をISO 4049およびISO 6872に則り測定し(EN ISO 4049:2009 7.11に記載されている方法に則り、曝露はTranslux 2Wave(1200mW/cm)を用いて1つの曝露点につき20秒の曝露時間で、点ごとに実施した)、本発明の実施例1と比較する。
表2:実施例1とVenus製品との比較
Figure 2020536081
表3:実施例1〜3
Figure 2020536081
本発明の歯科コンポジットの重合は、通常95℃で約3時間かけて実施した。
表4:曲げ強さ(EN ISO 6872に準じる)
Figure 2020536081
*重合後、**7日後、1)b)2〜3:1:6〜7の3種の歯科用ガラス粒群の粒径分布、2)a)d50が1.5μmの粒径分布
表5:弾性係数(弾性係数)
Figure 2020536081
*重合後、**7日後、1)b)2〜3:1:6〜7の3種の歯科用ガラス粒群の粒径分布、2)a)d50が1.5μmの粒径分布

Claims (15)

  1. (i)70〜85重量%の無機フィラー構成要素であって、平均粒径d50が0.7〜7.5μmの少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の非晶質金属酸化物を含む、無機フィラー構成要素、
    (ii)10〜30重量%の少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレートの混合物であって、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス−(4′,7′−ジオキサ−3′,8′−ジオキソ−2′−アザ−9′−メチル−デシル−9′−エン)テトラヒドロジシクロペンタジエンおよび/またはそれらの混合物ならびに任意選択により前述の化合物3,8−/3,9−/4,8−/3,10−/4,10異性体のおよび/またはシス異性体のおよびトランス異性体の混合物を含む少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレートを含む、混合物、
    (iii)0.01〜5重量%のウレタン(メタ)アクリレートではない少なくとも1種の二、三、四、または多官能性モノマー、
    (iv)0.01〜10重量%の少なくとも1種の開始剤、開始剤系、ならびに任意選択により少なくとも1種の安定剤および任意選択により少なくとも1種の顔料
    を含む、重合性歯科コンポジット材料であって、全組成物が100重量%となる、重合性歯科コンポジット材料。
  2. a)前記歯科用ガラスが、1.5μmの平均粒径d50、および好ましくは10μm以下のd99を有すること、または
    b)前記歯科用ガラスが、平均粒径i)d50が2〜8μm、ii)d50が1.0〜2.0μm、およびiii)d50が0.5μm〜1.2μmの異なる粒群の歯科用ガラスの混合物を含み、前記粒群i)とii)とiii)とが1〜4:1:4〜8の割合で、特に2〜3:1:6〜7の割合で存在していること
    を特徴とする、請求項1記載の歯科コンポジット材料。
  3. 前記非晶質金属酸化物が、少なくとも1種の一次粒径2〜45nmの非凝集非晶質金属酸化物を含み、前記非晶質金属酸化物は、任意選択により、沈降二酸化ケイ素、焼成シリカ、酸化ジルコニウム、または混合酸化物を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の歯科コンポジット材料。
  4. (i)無機フィラー構成要素として、全組成物に対し(i.1)70〜84重量%の少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により(i.2)1〜15重量%の非晶質金属酸化物、特に焼成シリカおよび/または沈降酸化ケイ素を含むことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料。
  5. (ii)が、少なくとも2種の異なるウレタン(メタ)アクリレート混合物を含み、前記混合物は、少なくとも1種の二価脂環基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、および二価アルキレン基を有する二官能性ウレタン(メタ)アクリレート、ならびに任意選択により少なくとも1種の少なくとも四官能性の樹状ウレタン(メタ)アクリレート、好ましくは少なくとも1種の六官能性樹状ウレタン(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料。
  6. (ii)が、ポリエーテルのジ−メタクリル酸エステル、ポリエーテルの三、四、または多官能性メタクリル酸エステルから選択されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料。
  7. 前記少なくとも1種の安定剤が、水、少なくとも1種のベンゾフェノン誘導体、および/または少なくとも1種のフェノール誘導体を含むことを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料。
  8. 前記少なくとも1種の顔料が、蛍光顔料、有機着色顔料、および無機着色顔料を含み、特にジエチル−2,5−ジヒドロキシテレフタレート、N,N′−ビス(3,5−キシリル)ペリレン−3,4:9,10−ビス(ジカルビミド)、銅フタロシアニン、チタン酸塩顔料、特にクロムアンチモンチタナート(ルチル構造)、黒色スピネル、特に黒色酸化鉄(Fe)系の顔料(鉄(Fe)は部分的にクロムおよび銅またはニッケルおよびクロムまたはマンガンで置換されている)、亜鉛鉄クロムスピネル、褐色スピネル、コバルト亜鉛アルミナート青色スピネルおよび/または酸化チタンを含むことを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項記載のコンポジット材料の重合により得ることができる、特に圧力50〜300MPaおよび/または高温、好ましくは90〜150℃での、特に10分〜10時間の重合により得ることができる、重合歯科コンポジット材料。
  10. EN ISO 6872:2008に則り、200MPa以上260MPa以下の曲げ強さ(7日、23±2℃、乾燥保管)および15GPa以上20GPa以下の弾性係数(7日、23±2℃、乾燥保管)を有する、請求項9記載の重合歯科コンポジット材料。
  11. EN ISO 6872:2008に則り、160MPa以上260MPa以下の曲げ強さ(脱イオン水中37℃で7日間保管後、1000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上))および14GPa以上21GPa以下の弾性係数(脱イオン水中37℃で7日間保管後、1000サイクル以上(5℃〜55℃、保持時間30秒以上))を有する、請求項9記載の重合歯科コンポジット材料。
  12. −70〜85重量%の少なくとも1種の無機フィラー化合物であって、平均粒径d50が0.7〜7.5μmの少なくとも1種の歯科用ガラス、および任意選択により少なくとも1種の一次粒径2〜45nmの非晶質シラン化金属酸化物を含む、無機フィラー化合物、
    −10〜30重量%の、少なくとも1種のモノマーを基本とする少なくとも1種のポリマーであって、少なくとも1種のテトラヒドロジシクロペンタジエンのビス−ウレタン誘導体、少なくとも1種の二価アルキレン基を有するジ−ウレタン(メタ)アクリレート、少なくとも1種の四〜十官能性樹状ウレタンメタクリレート、および少なくとも1種のポリエーテルの二、三、四、または多官能性メタクリル酸エステル、好ましくはジメタクリレートトリエチレングリコールを含む、ポリマー、ならびに
    −0.01〜10重量%の少なくとも1種の顔料、特に少なくとも1種の蛍光顔料および少なくとも1種の有機着色顔料および/または少なくとも1種の無機着色顔料
    を含む、重合歯科コンポジット材料であって、全組成物が100重量%となる、重合歯科コンポジット材料。
  13. 材料ブロックの形態で存在しており、特に前記材料ブロックは三次元幾何学的成形体として、特にアダプターなしの切削ブランクとして、または材料を除去する自動式装置に固定するためのアダプター付きの切削ブランクとして存在していることを特徴とする、請求項8から12までのいずれか1項記載の重合歯科コンポジット材料。
  14. 歯科補綴修復物を製作するための、材料除去プロセスでの、特に前記重合コンポジット材料を切削、切除、研磨、破壊、はつり、および/または穴開けにより除去するプロセスでの、特に前記コンポジット材料をレーザーエネルギーにより除去するプロセスでの、あるいは直接法の歯科接着修復物を製作するための、蹄修復材料としての、骨セメントとしての、人工関節補綴物、歯列矯正装置および器具を接合する骨セメントとしての、請求項1から13までのいずれか1項記載の歯科コンポジット材料の使用。
  15. クラウン、インレー、アンレー、上部構造、人工歯、歯のブリッジ、歯科用バー、スペーサー、アバットメント、またはベニアを含む歯科補綴修復物を製作するための、請求項14記載の使用。
JP2020518648A 2017-10-04 2018-10-01 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク Pending JP2020536081A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102017123009.2 2017-10-04
DE102017123009.2A DE102017123009A1 (de) 2017-10-04 2017-10-04 Dentales Kompositmaterial sowie Fräsrohlinge dieses Kompositmaterials
PCT/EP2018/076600 WO2019068618A2 (de) 2017-10-04 2018-10-01 Dentales kompositmaterial sowie fräsrohlinge dieses kompositmaterials

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020536081A true JP2020536081A (ja) 2020-12-10
JP2020536081A5 JP2020536081A5 (ja) 2021-01-28

Family

ID=63833976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020518648A Pending JP2020536081A (ja) 2017-10-04 2018-10-01 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11219505B2 (ja)
EP (1) EP3654925A2 (ja)
JP (1) JP2020536081A (ja)
CN (1) CN111511339A (ja)
DE (1) DE102017123009A1 (ja)
WO (1) WO2019068618A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020536079A (ja) * 2017-10-04 2020-12-10 クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKulzer GmbH 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11951191B2 (en) * 2019-12-20 2024-04-09 University Of Tabuk Dental material containing nanosized fillers and preparation methods thereof
EP4085078A1 (en) * 2019-12-30 2022-11-09 3M Innovative Properties Company Light and redox curable compositions
CN114404658B (zh) * 2022-02-18 2023-01-31 中国科学技术大学先进技术研究院 骨水泥及其制备方法、骨科植入材料
CN117064765B (zh) * 2023-10-16 2023-12-29 长春新斯达科技有限公司 牙科粘接修复材料组合物及其应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024013A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Heraeus Kulzer Gmbh 低い収縮歪みと高い屈曲強さを有する歯科用コンポジット
EP2436365A2 (de) * 2010-09-30 2012-04-04 VOCO GmbH Kompositmaterial umfassend ein Monomer mit einem polyalicyclischen Strukturelement
JP2013203741A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Heraeus Kulzer Gmbh 改善された使用特性を有する重合可能な歯科用コンポジット材、重合可能な歯科用コンポジット材の使用特性の調整方法および前記方法により最適化された歯科用コンポジット材
JP2020536079A (ja) * 2017-10-04 2020-12-10 クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKulzer GmbH 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2931925A1 (de) * 1979-08-07 1981-02-26 Bayer Ag (meth)acrylsaeureester von ethergruppen enthaltenden tricyclischen decandiolen
DE3522006A1 (de) * 1985-06-20 1987-01-02 Bayer Ag (meth)-acrylsaeure-derivate von tricyclodecanen und ihre verwendung
DE3703120A1 (de) 1986-07-25 1988-01-28 Bayer Ag Urethangruppen enthaltende (meth)-acrylsaeurederivate von tricyclo (5.2.1.0(pfeil hoch)2(pfeil hoch)(pfeil hoch).(pfeil hoch)(pfeil hoch)6(pfeil hoch))decanen
US20100076115A1 (en) 2006-12-20 2010-03-25 Heraeus Kulzer Gmbh Compositions For Dental Composites With Tricyclo[5.2.1.02.6]decane Derivatives
DE102012203875A1 (de) * 2011-04-21 2012-10-25 Schott Ag Glaspulver mit verbesserter Korngrößenverteilung und Verfahren zu dessen Herstellung

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009024013A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Heraeus Kulzer Gmbh 低い収縮歪みと高い屈曲強さを有する歯科用コンポジット
EP2436365A2 (de) * 2010-09-30 2012-04-04 VOCO GmbH Kompositmaterial umfassend ein Monomer mit einem polyalicyclischen Strukturelement
JP2013203741A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Heraeus Kulzer Gmbh 改善された使用特性を有する重合可能な歯科用コンポジット材、重合可能な歯科用コンポジット材の使用特性の調整方法および前記方法により最適化された歯科用コンポジット材
JP2020536079A (ja) * 2017-10-04 2020-12-10 クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKulzer GmbH 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020536079A (ja) * 2017-10-04 2020-12-10 クルツァー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングKulzer GmbH 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク

Also Published As

Publication number Publication date
US11219505B2 (en) 2022-01-11
CN111511339A (zh) 2020-08-07
WO2019068618A3 (de) 2019-06-20
WO2019068618A2 (de) 2019-04-11
DE102017123009A1 (de) 2019-04-04
EP3654925A2 (de) 2020-05-27
US20200253691A1 (en) 2020-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020536081A (ja) 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク
CA2814863C (en) High strength dental material
US11458076B2 (en) Dental composite material with adapted ratio of flexural strength to elastic modulus, and mill blanks made of said composite material
JP5670022B2 (ja) 表面修飾充填剤を含有する歯科組成物
KR102575314B1 (ko) 치과용 경화성 조성물
JP6739809B2 (ja) 歯科用組成物、及び該歯科用組成物を用いた歯科切削加工用複合レジン材料
JP2020536079A (ja) 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク
JP2012214398A (ja) 歯科切削加工用レジン材料
JP2020536081A5 (ja)
JP7203836B2 (ja) 歯科コンポジット材料および該コンポジット材料の切削ブランク
JPH0655654B2 (ja) 光硬化性歯冠材料および該歯冠材料を用いる歯冠成形法
JP2019178105A (ja) 歯科切削加工用レジン材料の製造方法
JP2019505580A (ja) 硬質の組成物を含むバランスのとれた義歯系
JP2023501960A (ja) 歯科用複合材料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200407

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220606

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230214