JP2020535912A - 液体を導通する家庭用機器の漏水に対する安全装置 - Google Patents

液体を導通する家庭用機器の漏水に対する安全装置 Download PDF

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Abstract

液体を導通する家庭用機器用の漏水に対する安全装置は、液体供給源から家庭用機器への液体の流れを阻害又は可能にする閉鎖位置と開放位置との間で電気的に切り替え可能なバルブ装置を備えている。この装置は、更に、液体の流れのための液体不透過性の第1のパイプ(13)と、ダクト(30)を有する少なくとも1つの液圧ユニット(12)と、少なくとも1つの液圧ユニット(12)内の流量センサとを備える。第1のパイプ(13)は、ダクト(30)と流体連通して接続され、液体不透過性の第2のパイプ(14)内で少なくとも部分的に長手方向に延び、第1のパイプ(13)の少なくとも一部と第2のパイプ(14)の少なくとも一部との間に、近位端部及び遠位端部を有するギャップ(G)が形成される。少なくとも1つの液圧ユニット(12)は、ダクト(30)を形成するそれぞれの液圧本体(16)を有する。流量センサは、ダクト(30)内に少なくとも2つの電気検知素子(42)を有する非機械的流量センサである。【選択図】図12

Description

本発明は、液体を導通する家庭用機器及びシステム用の漏水に対する安全装置、特に、液体供給源と食器洗浄機や洗濯機などの水を使用する機器又はシステムとの間の接続のために事前に配置された溢水防止用安全装置に関する。
より具体的には、本発明は、水用の第1のダクトを有する少なくとも1つの第1の液圧ユニット又はコネクタユニットと、液体不透過性の少なくとも1つの可撓性を有する内側パイプ及び1つの可撓性を有する外側パイプと、を備えるタイプの安全装置に関する。内側パイプは、第1のダクトと流体連通して接続され、少なくとも部分的に外側パイプ内で長手方向に延び、2本のパイプの少なくとも一部の間に近位端部と遠位端部とを有するギャップが形成される。
液体を導通する機器、特に家庭用電気機器と言われるタイプの安全装置が、特に洗濯機及び食器洗浄機で使用するために広く知られている。一般的に、溢水防止装置において、内側パイプは、2つのコネクタ本体の間に延び、給水本管の取水口から家庭用電気機器内に水を運ぶように設計されているが、外側パイプは、内側パイプから漏れる可能性がある水が家庭環境に漏れることにより、溢水を引き起こすことを防止する機能を有する。この目的のために、以下では「バルブ本体」とも呼ばれる2つのコネクタ本体の一方には、漏水が検知された場合に、コネクタ本体の内側にあるダクトを閉鎖する開閉部材を備えるバルブ装置が設けられている。
既知の解決策の第1のタイプにおいて、外側パイプとギャップとは、底部、すなわち、遠位端部で、漏水の可能性のある収集用のトレイが設けられている家庭用電気機器の内部に向かって開放されている。このトレイ内には、電気機械式(例えば、マイクロスイッチ付きフロート)又は機械式(液体が接触すると体積が増加する無水スポンジの膨張に基づく)センサが設けられている。センサのタイプに関係なく、トレイ内の水が検知されると、センサは、制御信号(場合に応じて電気的、空気圧的、又は機械的)を生成し、バルブ本体内に設けられたバルブ装置を切り替え、吸水口ダクトを閉鎖する。これにより、内側の吸水パイプの故障が存在する場合に、更なる流入が防止され、溢水するリスクがある。これらの安全装置は、漏れが溢水防止安全装置の内側パイプの故障によるものではなく、家庭用電気機器の内部に取り付けられた異なる液圧部品の故障による場合でも、水の供給を中断するという利点がある。しかしながら、これらの装置の欠点は、上記の安全装置が作動した場合に、トレイに集められた水が家庭用電気機器内の部品の漏れによるものか、或いは、二重パイプの安全装置の誤動作又は故障によるものか否かをすぐに知ることができないことにある。
また、前述のものよりも簡単であり、家庭用電気機器の特定の事前配置を前提としない、第2のタイプの溢水防止安全装置が提案されている。この第2のタイプの装置において、内側パイプと外側パイプとの間に形成されたギャップは、内側パイプから外側パイプ(すなわち、2つのパイプ間のギャップ)に漏れる可能性のある水を集めることができるように、両端部で実質的に閉鎖される。これらの装置のいくつかは、ギャップと流体連通する、バルブ本体に動作可能に設置された無水スポンジの使用に基づいて動作する。無水スポンジは、通常、機械式バルブの開閉部材の保持位置と開放位置との間で移動可能に取り付けられた停止部材に連結されている。スポンジが無水状態にあるとき、前述の停止部材は、ダクトの開口部の位置で開閉部材を保持する。漏れが生じた場合、ギャップに集められた水は、スポンジと接触するまで上昇し、それにより、スポンジの体積が増加して、停止部材が開放位置に向かって移動し、バルブの開閉部材が水の圧力で吸水ダクトを閉鎖することができる。このタイプの溢水防止安全装置は、例えば、本出願人の名前で出願された独国特許出願公開第3618258号明細書から知られている(この文献は、更に、上記の第1のタイプの安全装置を説明している)。
記載された第2のタイプの他の装置は、内側パイプからの漏れに続いてギャップ内で生じる圧力の上昇に基づいて動作する。ギャップに流入する漏水は、ギャップ内の圧力の上昇、例えば、機械式バルブの開放/閉鎖部材の保持位置から開放位置への移動する停止部材に関連する膜のたわみを引き起こし、開放/閉鎖部材が水の圧力で吸水ダクトを閉鎖する。このタイプの溢水防止安全装置は、例えば、本出願人の名前で出願された国際公開第2012/140592号から知られている。
また、溢水防止安全装置に、装置自体又は装置が設置されている家庭用電気機器の動作に有用な流量計を組み込むことも提案されている。このタイプの解決策は、例えば、本出願人の名前で出願された欧州特許出願公開第517293号明細書及び欧州特許出願公開第1085119号明細書に記載されている。
このタイプの統合化装置において、流量計は、流入水によって回転駆動されるインペラの使用、及び、インペラの回転速度(すなわち、単位時間当たりのその回転数)を測定できる対応する検知ユニットの使用に基づく機械式タイプである。この目的のために、インペラは、通常、1以上の磁気インサートを備え、検知ユニットは、通常、水が流れるダクトの外側で、インペラと整列した位置に設置されたホール効果タイプの検知ユニットである。
場合によっては(例えば、欧州特許出願公開第517293号明細書を参照)、インペラは、軸流タイプ、すなわち、水が流れるダクト内に挿入されるアセンブリに属し、安全装置の電気式バルブを統合するコネクタ本体に形成されるインペラである。検知ユニットは、水ダクトの外側でコネクタ本体に設けられる。他の場合(例えば、欧州特許出願公開第1085119号明細書を参照)、インペラは、接線流タイプであり、検知ユニットも統合するコンポーネントに属する。このコンポーネントは、安全装置の電気式バルブを統合するコネクタ本体の意図的に設けられた座部に、後者によって画定されるダクトと流体連通して、液密式に連結されるように事前に配置されている。
既知のインペラ流量センサが固着する可能性があることを考えると、従来技術に係る溢水防止安全装置への流量計の統合は、一般的に問題の原因となる。この固着は、例えば、インペラのブレードとそれを収容する本体との間に経時的に堆積する砂や鉄の残留物など、水道本管から来る水中の不純物の存在によるものである可能性があり、それにより、インペラ自体の固着が引き起こされる。また、可動する機械部品を想定した既知のセンサは、摩耗しやすく、これは、検知の不正確さを引き起こす可能性があり、安全装置のバルブ装置から又は内側パイプとコネクタ本体の1つとの接続部からの僅かな漏れ又は液だれの場合に典型的に生じる、非常に小さな流量の水(例えば、毎分数ミリリットル)の検知にはほとんど適さない。
一般論として、本発明の目的は、基本的に、既知の技術の前述の欠点の1以上を解決することにあり、特に同様の用途向けに設計された既知の装置と比較して、特に長期に渡って改善される検知の精度及び/又は感度及び/又は信頼性によって区別されるタイプの安全装置を提供することにある。
以下により明らかになる上記及びその他の目的は、本発明に係る、添付の特許請求の範囲に特定された特徴を有する液体が導通する家庭用機器及びシステムの漏水に対する安全装置によって達成される。特許請求の範囲は、本発明に関して本明細書に提供される技術的教示の不可欠な部分を構成する。
本発明の更なる目的、特徴、及び利点は、純粋に説明的且つ非限定的な例として提供される添付図面を参照して、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明の可能な実施形態に係る安全装置を備えた液体を導通する家庭用機器の部分的に切断された概略斜視図である。 図1の家庭用機器の一部の概略斜視図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の異なる角度からの部分的且つ概略的な斜視図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の異なる角度からの部分的且つ概略的な斜視図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の液圧ユニットの部分的且つ概略的な斜視図であって、各ケーシングがない図である。 図5の液圧ユニットの断面斜視図である。 図6の液圧ユニットの部分分解図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の流量検知ユニットの分解斜視図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の流量検知ユニットの分解上面図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の流量検知ユニットに属する支持体の概略分解図である。 本発明の可能な実施形態に係る安全装置の液圧ユニットの概略上面図である。 図11の線XII−XIIに沿った概略断面図である。 図11の線XIII−XIIIに沿った概略断面図である。 図13の線XIV−XIVに沿った部分的且つ概略的な断面図である。 本発明に係る安全装置で使用可能な流量センサの動作原理を概略的に示すことを目的とした図14の詳細図である。 本発明による安全装置で使用可能な流量センサの動作原理を概略的に示すことを目的とした図14の詳細図である。 本発明の可能な別の実施形態に対応する、図5と同様の図である。 本発明の更なる可能な実施形態に係る安全装置の液圧ユニットの斜視図である。 図16の液圧ユニットの概略斜視図であって、対応するケーシング、樹脂製の本体、及び外側パイプを除いた図である。 図17の液圧ユニットの概略縦断面図である。 本発明の更なる可能な実施形態に係る安全装置の液圧ユニットの斜視図である。 図19の液圧ユニットの概略斜視図であって、対応するオーバーモールドされたケーシング及び外側パイプがない図である。 図19の液圧ユニットの概略縦断面図である。 本発明の更なる可能な実施形態に係る安全装置の検知ユニットに属する支持体の概略上面図である。 図22の支持体の概略分解図である。
この明細書中において「実施形態」、「1つの実施形態」、「様々な実施形態」などへの言及は、実施形態に関して記載された少なくとも1つの特定の構成、構造、又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを示すことを意味する。したがって、この明細書の様々なポイントに存在し得る「実施形態において」、「1つの実施形態において」、「様々な実施形態において」などのフレーズは、必ずしも同一の実施形態を言及するものではなく、それに代えて、異なる実施形態を言及するものであり得る。更に、この明細書中で定義される特定の形態、構造、又は特性は、示されるものとは異なる1以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせてもよい。ここで使用される参照番号及び空間参照(「上」、「下」、「頂部」、「底部」、「前」、「後」、「縦」など)は、特に図面の例を参照して、便宜のためにのみ提供されており、保護範囲又は実施形態の範囲を定義するものではない。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、「液体」という一般的用語は、家庭用機器の分野で使用される水又は他の液体を含む(水及び/又は他の液体を含む混合物及び溶液を含む)と理解されるべきである。同様に、「液体を導通する機器及びシステム」という一般的な定義は、少なくとも1つの液体を供給される又はより一般的には使用する全てのデバイス、機器、装置、及びシステムを含むと理解する必要がある。図面において、同じ参照番号は、互いに類似又は技術的に等価である構成要素を示すために使用される。
図1及び図2において、全体が1で示されているものは、液体を導通する家庭用器具、特に、ここでは例として食器洗浄機によって表される洗浄用機械である。しかしながら、家庭用電気機器は、洗濯機、液圧式熱衛生装置、ボイラー、空調機器など、他のタイプのものであってもよい。
公知の技術によれば、食器洗浄機1は、洗浄槽3を収容するキャビネット又は耐力構造体2を有する。洗浄槽3は、洗浄されるべき食器を出し入れするためのドア4で、正面が開放されている。耐力構造体2の内部の洗浄槽3の下方には、本明細書の導入部分で言及したタイプのフロート及びマイクロスイッチを有する水センサがその中に位置する収集トレイ5が設置されている。前述のセンサは、図2においては6で示されており、ここでは、表示を明確にするために、洗浄槽3の表示は省略されている。センサ6は、食器洗浄機1の内部の部品からの漏れの場合と、溢水防止安全装置からの漏れの場合の両方において、トレイ内の水の存在を検知するように設計されている。
実際、食器洗浄機1は、本発明の可能な実施形態に従って提供される、漏水に対する安全装置を備えている。この安全装置は、全体が10で示され、その第1端部に第1の液圧ユニット又はコネクタユニットを備えている。第1の液圧ユニット又はコネクタユニットは、全体が11で示され、例えば、図示されていない家庭用水道本管の蛇口などの液体供給源に接続されるように設計されている。また、装置10は、反対側の端部に、後述するように、特定の実施形態に応じて、回路構成を統合しても、統合しなくてもよい第2の液圧ユニット又はコネクタユニットを備えている。
様々な実施形態において、図1〜図2に示される場合のように、12で示される第2のコネクタユニットは、少なくとも1つの回路構成を統合し、特に食器洗浄機1の後部領域で食器洗浄機1に関連付けられるように設計されている。見られるように、2つのユニット11,12の間に延びるのは、機器に水を充填するための第1の可撓性パイプ(以下「内側パイプ」とも呼ばれる)である。第1の可撓性パイプは、第2の保護可撓性パイプ(以下、「外側パイプ」とも呼ばれる)によって少なくとも部分的に囲まれている。それにより、本明細書の導入部分で説明されるように、2本のパイプの間には、内側パイプから漏れる可能性のある水を収集及び/又は搬送するためのギャップが形成されている。様々な実施形態において、前述のギャップは、その上端部又はユニット11で閉鎖されている。
例示の場合において、ユニット12は、食器洗浄機のキャビネット2の後部壁2aの開口部に取り付けられている。他の実施形態において、ユニット12は、洗浄槽3の後壁に設けられた開口部に取り付けられてもよい。
図示された例において、ユニット12は、食器洗浄機自体に水を供給するシステムの一部を形成する機能ユニット、例えば、水を洗浄槽3に流れさせる、既知のエアブレイク装置を統合するユニットABと流体連通して接続される。ユニット12とユニットABとの間の流体接続は、パイプ7を介して提供される。最後に、9で示されるものは、センサ6を前述の装置10の回路構成に接続するとともに、回路構成自体を食器洗浄機の制御システムに接続するための配線の導体であって、以下に説明されるように、装置10の電力供給及び電気信号、例えば、装置10を通じて機器に引き込まれた水の流量値を表す電気信号、及び/又は、センサ6(存在する場合)を介して行われた検知を表す信号、及び/又は、装置10の内部の漏水の検知を表す電気信号を搬送するための配線の導体である。
可能な実施形態に係る装置10は、図3及び図4に概略的に示されており、前述の内側及び外側可撓性パイプは13,14で示され、パイプ14は部分的にのみ示されている。水を取り入れるための内側パイプ13は、例えばエラストマー材料で作製された滑らかな表面を有するパイプであり、外側保護パイプ14は、例えば熱可塑性材料で作製された波形パイプである。一方、可能な別の実施形態において、パイプ13,14の両方が熱可塑性材料で作られた波形パイプ(図12〜図13に例示される)であってもよいし、逆に、両方が滑らかな表面を有するパイプであってもよい。以下では、パイプ13,14の両方が波形パイプであると想定されるが、内側パイプ13の波形は、図3〜図4には示されていない。
15及び16で示されるものは、ユニット11,12に属する2つの液圧本体又はコネクタ本体であり、それぞれ、好ましくは電気絶縁材料、例えば熱可塑性材料で作製されている。17で示されるものは、コネクタ本体15のケーシングであり、これは、例えば、本体15(及び対応するバルブ装置)上にオーバーモールドされた電気絶縁性プラスチック材料で作製されたケーシングであってもよい。14aで示されるものは、パイプ14をケーシング17及び/又はコネクタ本体15に連結するために、例えば外側パイプ14の近位端部に、好ましくは液密式で、直接的にオーバーモールドされたエラストマー材料で作製されたスリーブ又はパイプ連結部である。18で示されるものは、水源への接続に使用される、コネクタ本体15に既知のモダリティに関連するねじ付きリングナットである。
19及び20で示されるものは、関連する回路構成を備えたコネクタ本体16のための、前方が開放されている箱状のケーシングの2つの部品である。この例では、筐体部品20は、以下で明らかにされるように、外側パイプ14との接続を提供するようにも構成されている。ケーシング部品20は、19aで示されるような1以上の機械的係合部材によって食器洗浄機の対応する壁2aに機械的に接続されてもよい。ケーシング19〜20は、全体として少なくとも1つの固定ネジで食器洗浄機1の構造に固定してもよく、19aで示されるものは、通路穴である(ネジは図11及び図12では19bで示される)。ケーシング部品19,20の一方又は両方は、例えば壁2aに設けられた対応する穴に挿入されるように設計されたピンの形で、食器洗浄機への正確な位置決めのためのコントラスト部材を備えてもよい(図4においてこれらのピンの一方は20bで示される)。いずれの場合でも、ユニット12のケーシングの構造、取り付け、及び固定の様式は、例示されたものとは異なってもよい。例えば、ケーシングは、単一の部品、又は3つ以上の部品で作製されてもよい。また、機械的係合部材は、他のタイプのもの、例えば、一部が家庭用機器に関連し、一部が安全装置10に関連する相補的係合部材(クイックカップリング係合部材など)であってもよい。
21で示されるものは、ユニット11の電気バルブ装置、例えば、溢水防止安全装置の分野で一般的に使用されるタイプのソレノイド電気バルブの電力供給のための配線である。この電気バルブは、ケーシング17で覆われているので、図3及び図4では見えないが、例えば、図17〜図18及び図20〜図21においてはEVで示される同様の電気バルブが視認できる。電気バルブは、例えば、常時閉鎖型であるか、或いは、それに電力が供給されない場合、対応する開閉ユニット(例えば、図17〜図18及び図20〜図21においては符号SHで示されるような膜を有する)が、リングナット18を介して水源に接続されているコネクタ本体15の内部に形成されたダクトを閉鎖したままにするように構成されてもよい。その代わりに、食器洗浄機の動作中に、水道本管から水を入れる必要が生じたとき、食器洗浄機の制御システムが、前述のダクトを通じて水が機器内に入るために内側パイプ13に向かって流れるのを可能にするのに必要な時間、前述の電気バルブに給電する。既知の技術のように、電気バルブが開放する時間は、食器洗浄機の制御システムによって決定され、例えば流量センサを介して検知される必要な量の水が洗浄槽3に入れられたときに終了する。
様々な実施形態において、ユニット12は、パイプ13,14を食器洗浄機1の後部に機械的に接続し、装置10を食器洗浄機の制御システムに電気的に接続するように構成される。
様々な好適な実施形態において、ユニット12は、以下に説明するように、水を取り入れる内側パイプ13内を流れる水の流量を測定する目的のために事前に配置される。付加的に又は代替的に、様々な実施形態において、装置10のユニット12は、以下に記載するように、ユニット11の前述の電気バルブから漏れる可能性のある水を検知するとともに、内側パイプ13から漏れる可能性のある水を検知するように事前に配置される。
図5には、各ケーシング部品19〜20がない検知ユニット12が示されている。この図では、様々な実施形態において、外側パイプ14の遠位端部に、ケーシング部品20の略管状部分20c(図3及び図4参照)に形成された対応する座部に係合するために事前に配置された外歯又はレリーフ22aを有する固定端子22を(例えば、オーバーモールドによって)関連付けられることに留意すべきである。端子22は、パイプ14自体の外側と筐体部品20の管状部分20aの内側との間の液密性の特性を改善するために、外側にシールリング22bのための座部を形成されてもよい。
様々な実施形態において、23で示されるシール部材又はガスケットが、コネクタ本体16に提供されて取り付けられ、それらは、基本的に2つのパイプ13,14間のギャップに集まる可能性のある水からケーシング部品19〜20の内部を保護する機能を有する。他方、見られるように、シール部材23は、意図的に設けられた検知容量部又はチャンバへの漏水の流れを可能にすることを目的とする少なくとも1つの通路を有する。
図5には、ユニット11の前述の電気バルブに給電するための電気ケーブル21も見られる。この電気バルブは、好ましくは2つのパイプ13,14間のギャップ内に含まれる。この例において、ガスケット23を通過するケーブル21は、コネクタ本体16に取り付けられた回路支持体又はPCB25に設けられた相補的なコネクタ24bに接続することができるコネクタ24a(例えば、rast−2.5型)で終結してもよい。ケーブル21は、コネクタがない場合、回路支持体又はPCB25に直接接続される。同じ回路支持体25には、装置と食器洗浄機1の制御システム又は主電源とが電気的に接続される場合に好ましくは想定される多極コネクタ26が導体9(図1〜図2参照)を介して接続されてもよい。
見られるように、様々な好適な実施形態において、コネクタ26は、単一の接続で、検知ユニット12の様々な機能の制御を可能にする。
また、図6及び図7を参照すると、様々な実施形態において、コネクタ本体16には、内側パイプ13を通じて供給される水の流れのためのダクト30が内部に形成されている。この目的のために、本体16には、内側パイプがエラストマー材料で作製される場合、内側パイプの遠位端部に嵌合される入口アタッチメント31が形成されている。例示されたものなどの様々な実施形態では、内側パイプ13の遠位端部において、エラストマー材料で作製されたスリーブ13aが、図5では部分的に見えるように、アタッチメントに嵌合されるように設けられる。スリーブ13aは、パイプ13の遠位端部の領域に取り付け又はオーバーモールドされてもよい(参考として、図12〜図13も参照)。
入口アタッチメント31の略反対側のダクト30の一部には、ダクトからの水の流出を可能にする出口アタッチメント33が形成されている。図1及び図2の例を参照すると、パイプ7は、出口アタッチメント33に接続されるように設計されている。様々な実施形態において、アタッチメント33は、ダクト30から、すなわちコネクタ本体16から横方向に放射状に延びる(幾つかの実施形態によれば、入口アタッチメント31は、出口アタッチメント33に対して角度が付けられていることが好ましい)。
好ましくは、以下に説明するように、アタッチメント31とアタッチメント33との中間にあるダクト30の領域は、電気検知素子又は電極が配置される通路の制限されたセクションによって区別される。このため、ダクト30を形成する本体16は、複数の部品を備えてもよい。様々な好適な実施形態において、入口アタッチメント31に対して反対側の上部では、ダクト30は、アタッチメント33を超えて軸方向に延び、コネクタ本体16は、ダクト30の前述の中間領域の成形を可能にするように適宜開放可能に設計されている。本体16によって形成されたダクト30の開放上部は、好ましくは封止リング34aを備えた閉鎖部材又はプラグ34によって閉鎖される。それに代えて、制限されたセクションを備えた通路は、出口アタッチメント33を形成する本体16の第2部分に関連する入口アタッチメント31を含む本体16の第1部分に形成されても、その逆でもよい。
様々な実施形態において、検知ユニット12は、パイプ13とパイプ14との間のギャップと流体連通する入口と、好ましくは食器洗浄機1の内部、特に収集トレイ5と流体連通するように設計された出口とを有する検知容量部又はチャンバを備える。
様々な好適な実施形態において、前述の検知容量部は、水用のダクト30を形成するコネクタ本体16自体によって少なくとも部分的に形成される。それに代えて、前述の容量部は、例えば液密式に固定又は溶接される、コネクタ本体16に関連付けられた更なる本体によって形成されてもよい。例えば、図6及び図7を再び参照すると、コネクタ本体16は、35で示される検知壁の一部を区画するようにダクト30に隣接して又はダクト30の周りに配置された一連の壁(幾つかの壁は、例えば図5〜図7では35aで示される)を形成するように成形されてもよい。この例では、チャンバ35は、一方のサイドでは、すなわち幾つかの壁35aの端部に、本体16に液密式に連結された蓋16aによって更に区画され、反対側では、本体16の別の壁35a(図14でのみ見える)によって区画され、壁35aは、一般的に回路支持体25に面し、回路支持体25はチャンバ35の外側にある。このようにして、チャンバ35の外側に蓋16aが取り付けられる。蓋16aは、機械的に、又は溶接(例えば、超音波溶接又はホットブレード溶接)、又は接着剤により取り付けられてもよい。
様々な実施形態において、チャンバ35の下壁(図6及び図7では35aで示される)は、図7では36で示される入口アタッチメントを有する。見られるように、入口アタッチメント36は、2つのパイプ13,14間に形成されたギャップと、特にガスケット23の通路及び筐体部品20の管状部分20cの内部のギャップを通じて、流体連通するように設計されている。
様々な実施形態において、チャンバ35の側壁35aの1つ、特に、出口アタッチメント33に対応する位置にある壁は、例えば図5〜図7では部分的に見える、出口アタッチメント37が設けられている。好ましくは、出口アタッチメント37は、見られるように、チャンバ35内にある程度の量の漏水を蓄積できるように、入口アタッチメント36よりも高い位置にある。再び、好ましくは、出口アタッチメント37は、出口アタッチメント33と同じ方向を向いている。すなわち、2つのアタッチメントは、互いに略平行である。様々な実施形態において、検知チャンバ35を食器洗浄機1の内部、特にその収集トレイと連通するように設置する目的を有するパイプは、出口アタッチメント37に接続されるように設計されている。例えば、図1及び図2を参照して、8で示されるものは、出口アタッチメント37に接続された一端部と、トレイ5に開口する反対端部とを有するパイプである。
様々な実施形態において、本発明に係る安全装置は、その液圧ユニット又はコネクタユニットの少なくとも1つに、インストールされた家庭用電気機器の制御システムによって使用できる信号又は情報を生成するように設計された流量(flow)又は流量(flow-rate)センサを統合する。例えば、これまで例示された事例を参照すると、前述の流量センサから導出され得る情報は、食器洗浄プログラムを実行するために毎回洗浄槽3に入るべき水の量の測定及び/又は分配の目的で、食器洗浄機の制御システムによって使用され、及び/又は、電気バルブEVの閉鎖の漏れ又は故障を検知するために使用されてもよい。
本発明の態様によれば、本発明に係る安全装置の流量センサは、非機械式流量センサ、すなわち、従来技術に従って通常提供される軸流インペラ又は接線インペラなどの可動部を想定しないものである。非機械式流量センサは、例えば、(特に液圧ユニット又はコネクタユニットの対応する液圧本体又はコネクタ本体によって形成される)対応する液圧又はコネクタユニットの水用のダクト(コネクタユニット12の本体16によって形成されるダクト30など)内に、(例えば金属又はグラファイトベースのペーストで作製された)導電性材料の電極又はトラックの形態の少なくとも2つの電気検知素子を備える。
様々な実施形態において、非機械式流量センサは、少なくとも1つの電気検知素子のために、好ましくは平面状及び/又は比較的硬くて直線状の少なくとも1つの支持体を備えている。様々な好適な実施形態において、少なくとも1つの支持体は、少なくとも1つの電気検知素子が対応するダクト内に流れる液体に届くように、装置の液体用のダクトに面する又は少なくとも部分的に挿入される。前述の支持体は、いずれの場合も、例えば液体用のダクトの壁の少なくとも一部に適合するように設計された、又は実質的に相補的な形状を有する、可撓性及び/又は成形された支持体などの異なるタイプのものであってもよい。前述の支持体は、ダクトの略中央の位置、又はダクトの千鳥状又は横方向の位置、又はダクトの壁に対応する位置の少なくとも一部に延在し、支持体の少なくとも一側又は一面上に、少なくとも1つの電気的検知素子をラップする液体を伴う。
様々な好適な実施形態において、少なくとも1つの支持体は、好ましくはダクトの壁の近くの領域で、少なくとも1つの電気検知素子が、対応するダクト内を流れる水によってラップされ得るように、上記水用のダクトを通じて少なくとも部分的に挿入される。
様々な実施形態において、非機械式流量センサは、電磁誘導流量(flow)又は流量(flow-rate)センサである。ファラデーの法則に基づく電磁誘導流量センサの動作原理は、それ自体既知であるため、詳細には説明しない。ここでは、そのようなセンサの動作のために、所定の直径の電気絶縁性ダクト内を流れる流体の流れが、所定の強度の磁束を液体の方向に対して略垂直な方向に通過させることを思い出すだけで十分である。流体が導電性である場合(通常は水道水)、流体の流れ及び磁界の方向に対して略垂直に整列して流体と接触する2つの電極によって検知され得る電位差が生じる。電極を介して測定され得る電位差は、ダクト内の液体の平均速度に比例する。
従って、様々な実施形態において、流量センサは、前述のダクト(ダクト30など)内の液体の流れを横切る方向に電磁場を生成するために事前に配置された電磁装置と、少なくとも電磁場を通る液体の流れによって生じる電位差を検知するための2つの電極を備える検知装置とを備える。2つの電極は、ダクト内に配置され、流量が測定されるべき液体と接触する。好ましくは、電位差を検知するための少なくとも2つの電極は、同一の支持体、例えば、液体の通路用のダクト内に横方向に挿入され、好ましくは液体の流れの方向に対して略垂直な2つの対向する面を有する単一の平面状の支持体によって保持される。他方、本発明の範囲から除外されないのは、2つの支持体、例えば両方が平面状であり、それぞれが少なくとも1つの検知電極を保持し、液体が流れるダクト内に、概ね平行な位置で、両方が横方向に挿入されるように設計されている場合である。
見られるように、本発明の可能な別の実施形態において、非機械式流量センサは、熱線又は熱膜センサである。また、このタイプの流量センサは、液体用のダクトの略中心に、又はダクトの千鳥状又は横方向の位置に設置された少なくとも1つの対応する支持体を備えてもよく、或いは、それ自体がダクトの少なくとも一部に形成され、支持体の少なくとも一側又は面上に、少なくとも1つの電気検知素子をラップする液体を伴ってもよい。
本発明の一態様によれば、流量センサ(以下に説明するようにそれ自体が漏れセンサを提供し得る)に加えて又はその代わりに、本発明に係る安全装置は、第2のセンサ、特に漏れセンサを備える。漏れセンサは、2つの可撓性パイプ間のギャップに流入する可能性のある漏水、例えば、パイプ13とコネクタユニット11及び/又は12の本体との接続部からの漏れ及び/又は内側パイプの故障に起因する水、を検知するように事前に配置されている。
様々な実施形態において、漏れセンサは、水の存在を検知するための一対の電極を備え、一対の電極は、安全装置の液圧ユニット又はコネクタユニットの1つ(特に、液圧ユニット又はコネクタユニット自体に存在する水ダクトに対して周辺の位置)に形成された検知容量部(チャンバ35など)に配置され、当該容量部は、装置の内側パイプと外側パイプとの間のギャップと流体連通して接続されている。このような漏れセンサの動作原理は、非常に単純である。2つの電極間に導電性流体(通常は水道水)が存在する場合、電極間に電気的導通が得られ、電極が接続される安全装置の回路構成は、この電気的導通から、検知容量部内の漏れ流体の存在を立証できる。
様々な好適な実施形態において、本発明に係る安全装置は、前述のセンサの両方、すなわち前述の流量センサと前述の漏れセンサの両方を備える。非常に有利には、これらの実施形態において、特に電位差を検知するための流量センサ用の第1電極と、特に水の存在を検知するための漏れセンサ用の第2電極とが設けられ、これらは、同一の支持体、例えば平面状の支持体によって保持される。この支持体は、安全装置の液圧ユニット又はコネクタユニットで形成された水用のダクト(コネクタ本体16で形成されたダクト30など)内に延びる第1電極を保持する第1部分と、前述の検知容量部内で、水のダクトの外側に延びる第2電極を保持する第2部分とを備える。好ましくは、前記第1部分は、支持体の中央又は中間部分、好ましくは第1の略平坦部分であり、一方、前記第2部分は、支持体の一端部、好ましくは第2の略平坦部分である。
支持体が電位差を検知するための第1電極と水の存在を検知するための第2電極の両方を備える様々な実施形態において、支持体自体は、水ダクトの壁に形成された少なくとも1つの意図的に設けられた通路に挿入され、少なくとも1つの通路には、局所的に適用されるガスケット又はシーラント材料などの適当なシール手段が設けられている。好ましくは、支持体のための前述の通路は、支持体の断面に実質的に相補的な形状を有する(略平面状の支持体の場合、前述の通路は、好ましくは略長方形又は楕円形の形状を有する)。
様々な実施形態において、電磁誘導式流量センサを使用する場合、好ましくは、電位差測定用の電極に実質的に対応する位置又は当該電極の近くの位置において、電磁(又は永久磁石)装置によって生成される磁界の強度を測定するための装置又はセンサも設けられてもよい。この測定装置は、装置の組み立て状態において、コイル又は巻線が電磁装置によって生成された磁界に浸るように、支持体上にコイル又は巻線(例えば、支持体上にエッチング又は堆積された螺旋状トラックの形態、又はワイヤで得られ且つ支持体に取り付けられたコイルの形態)を備えてもよい。
また、磁界を測定するための前述の装置又はセンサは、例えば、流量計の電極の支持体などの支持体に取り付けられた電子チップを含む、ホール効果タイプのものであってもよい。このようなホール効果センサは、ダクト30内に配置されることができるように、又は、ダクト30の外側(例えば本体16に設けられた座部)に取り付けることができるように、保護層(以下、41で示されるタイプの層など)及び/又は樹脂で有利にコーティングされてもよい。
前述の測定装置(又はセンサ)は、例えば、温度によって引き起こされる、磁界の予期できない変動を検知するために使用されてもよい。
様々な実施形態において、電極の支持体は、多層支持体である。
図8及び図9に概略的に示されているものは、本発明の様々な実施形態で使用可能な電磁誘導式流量センサの部品、すなわち検知装置40及び電磁装置50である。
この例において、検知装置40は、例えば、プラスチック材料、又はセラミック材料、又は複合材料(例えば、FR4)、又は複数の異なる材料の組み合わせで作製された支持体41(好ましくは、平面状で比較的硬くて直線状の支持体)を備える。支持体41上に存在するものは、信号電極42,43、導電性トラック(その一部は図10では44で示される)、及び接続パッド45である。略平面状で示される電極、トラック、及びパッドは、例えば、好ましくはシルクスクリーン又は堆積技術を使用して堆積されるか、或いは、エッチング技術で得られてもよい。以下で明らかになるように、電極42は、ダクト30内の水の流量値を表す電位差を測定するために使用され、一方、電極43は、検知チャンバ35内で起こり得る漏水を検知するために使用される。
様々な実施形態において、支持体41には、電磁装置50によって誘導される磁界を測定するための前述の装置又はセンサが設けられてもよい。図8及び図9に例示する場合を参照すると、この目的のために測定コイルが設けられ、測定コイルは、電極42に実質的に対応する位置にある多層構造を有する支持体41内に形成される限り視認できない。前述の測定コイルは、有利には、電極42の領域内で装置50によって生成された磁界の強度の直接的なフィードバックを提供し、それにより、製造公差及び/又は経年変化による変動及び/又は温度の変動、又は装置の損傷に伴う故障など、電磁システムの生じ得る変動又は問題の存在を評価するのに有用な信号を利用可能にするように使用されてもよい。
様々な実施形態において、電磁装置50は、略U字型の構造、又は、略平行に配置されるか或いは互いに並んで配置された2つのポール又はヨークの存在によって区別される構成を有し、それらの間に前述の磁界が生成される。図8及び図9に例示される場合、装置50は、強磁性材料で作製された2つのヨーク又はポール51を備え、これらは概ね平行であり、強磁性材料で作製された第3のヨーク52によって互いに接続され、第3のヨーク52には、対応する供給導体54を備える電気コイル53が配置又は巻かれている。コイル52は、対応する供給導体54を備えた電気コイル53である。ヨーク52は、有利には、高い残留磁気を有する材料(半硬質材料)から作製されてもよい。
また、図10を参照すると、様々な実施形態において、支持体41は、互いの上に積み重ねられた複数の層を提示する。様々な実施形態において、プラスチック材料(例えば、ポリカーボネート)、又はセラミック材料、又は複合材料(例えば、FR4)などの電気絶縁材料で作製されたベース層41が設けられている。
種々の実施形態において、ベース層41上には、46で示される磁界測定用の前述のコイルを形成する少なくとも1つの第1導電性トラック44が形成され、特に、第1の導電性トラック44は、螺旋状に巻かれている。ベース層41は、第1のトラック44を保護及び絶縁する電気絶縁材料で作製された中間層41でコーティングされ、コイル46の略中心である通路44自体の遠位端部に貫通開口部47を備える。
層41上には、44及び44で示される複数の導電性トラックを備える第2パターンが形成されている。トラック44には、それぞれの遠位端部に電極42と、想定される場合、層41の中央領域及び端部領域にそれぞれ配置される電極43とが形成される。トラック44の遠位端部には、下方にあるコイル46の中心部(すなわち、対応するトラック44の遠位端部)との電気的接続のため、中間絶縁層41の開口部47において接点46aが形成される。これにより、トラック44,44のパッド45において、電磁装置50によって生成される磁界の強度に比例する電位差を検知することができる。
中間層41は、下方にある全ての導電性トラックを保護及び絶縁する電気絶縁材料41の更なる層でコーティングされ、流量に比例する電位を測定するために、水に浸漬される電極42のみを露出させ、水の存在を検知するための電極43は、チャンバ35内で起こり得る漏水の存在下で電気的に導通するように設置される。図示される例において、層41は、電極42を露出したままにすることを可能にするために開口部48を備えるとともに、電極43を露出したままにするために、層41よりも短い長さを有する。同じ長さの層41,41を設け、層41に通路に設けることによって電極43を露出したままにすることも可能であることは明らかである。
様々な導電性トラックには、それぞれの近位端部において、層41,41の一方の縁部に位置する接続パッド45が形成される。パッド45を露出したままにするために、層41,41には、各通路49が形成される。
この例において、電極42を形成するトラック44は、ベース層41の一主面だけに存在する。一方、ベース層41の反対側の主面に、例えば、水の流量値を表す電位差を測定するために、同様のトラック(及び同様の電極42及び層41)を設け、当該反対側にいくつかのトラックを移動させるか、或いは、電極の感応面を2倍にしてもよい。
支持体41上に設けられる導電性トラックは、例えば、石炭又はグラファイト又は金属をベースとするインクを使用して、シルクスクリーン印刷技術又は他の堆積技術によって形成されてもよい。
様々な好適な実施形態において、本発明に係る装置の液圧ユニット又はコネクタユニットの1つで形成される液体用のダクトは、流量センサが設置される検知領域を有する。この検知領域では、ダクトの通路の断面が、電位差を測定するための電極の位置の上流と下流とで変化する。
図6及び図7を参照すると、様々な実施形態において、流量センサが設置されている液圧本体又はコネクタ本体(ここでは本体16)は、ダクト30を形成する管状壁に、図6及び図14ではSLで示される2つの対向する貫通開口部を、例えば、略長方形又は楕円形のスリット又は支持体の断面に対して実質的に相補的な形成を有するスリットの形態で有する。しかしながら、開口部SLは、その目的のために設計された他の形状、特に、支持体41及び/又は対応する電極42の少なくとも一部を(好ましくは、液体の流れによってラップされるような位置で)液体と接触するように配置されるよう設計された形状を有してもよい。開口部SLは、ダクト30の前述の検知領域に形成される。
様々な実施形態において、支持体41は、その主面が水の流れの方向に略平行になるように、開口部SLを通して横方向に挿入される。支持体41は、電極42が位置する中央領域がダクト30内に又は液体によってラップできるような位置にあり、電極43が位置する遠位端部の領域がチャンバ35内に突出するように挿入又は配置されてもよい。好ましくは、貫通開口部SLには、支持体41とコネクタ本体16との間の液密性を確保するように設計された手段SMが設けられ、これらの手段は、局所的に適用されるエラストマー材料及び/又はシーラント材料、例えば、樹脂(エポキシ、又はアクリル、又は一成分、又は二成分タイプの)又はポリマーオーバーモールディングで作製されたガスケットを備えてもよい。
例示された場合(特に図7を参照)、前述の検知領域は、水の入口用の領域30aを含み、通路30の断面、又は少なくともダクト30の幅の寸法が、電極42が位置する隣接する検知領域30bまで減少又は狭くなり、その後、水の出口用の隣接する領域30cが続く。領域30cでは、ダクト30の通路又は寸法が再び広がり、好ましくは実質的に元の大きさ(すなわち、入口領域30aの直ぐ上流の通路と同じ通路の断面)まで広がる。
検知領域30bの通路の断面、又は少なくともダクト30の幅の寸法は、入口領域30aの初期の通路断面及び出口領域30cの最終の通路断面の少なくとも一方(好ましくは両方)よりも小さいか又は狭いことが好ましい。検知領域30a〜30cの通路断面の変化、特に領域30bの断面の減少は、電極42が配置された検知領域30bで水の流量が増加し、その結果、この領域において、磁界によって電荷の分離の効果が増加し、電位差の検知が容易になるという利点を提供する。
様々な実施形態において、ダクト30の断面又は検知領域の検知領域30bの形状は、略楕円形(oblong)、或いは、略長方形又は長円形(elliptical)であり、支持体41は、前述の領域30bにおいて、楕円形の断面のより大きい寸法に対して略平行な方向に挿入されるか、いずれにせよ設置される。図14に示す例を参照すると、楕円形の断面は、少なくとも略長円形であるが、少なくともほぼ長方形であってもよい。これにより、電極42は、検知領域30bにおいて、ダクト30の通路の制限区域内ではあるが、互いから可能な限り離れて配置されることができる。電極42間の距離は、電位差の測定の感度の増加を可能にする。電位差が磁界にさらされた水の通路の断面の交差方向の寸法に略比例することを考慮すると、交差方向の寸法の増加により、測定感度の増加が可能になる。
支持体41の近位端部の領域には、接続パッド45が、エッジコネクタタイプの雄多極コネクタとして実質的に配置され、回路支持体25の表面に存在する対応する雌多極コネクタ60に連結される。回路支持体25の表面は、ダクト30に対向し、雌多極コネクタ60から食器洗浄機1への電気接続のための導体9が延びている。また、回路支持体25のこの表面には、電極42,43及び測定コイル46〜46aを介して生成される信号を管理及び処理するため、並びに、回路支持体25に接続される対応する導体54を介して、電磁装置50のコイル53に給電するための、61で示される様々な電気部品及び電子部品が実装されている。また、回路支持体25には、装置10のユニット11に存在する電気バルブに給電するための多極ケーブル21が接続されている。多極ケーブル21は、前述したように、2つのパイプ13,14間のギャップ内に、好ましくは部分的に延びる。
回路支持体25は、チャンバ35の外側でコネクタ本体16上の位置であり、ダクト30を流れる水及びチャンバ35に到達する可能性のある漏水から完全に隔離された位置に固定されている。
電磁装置50は、ダクト30の外側で支持体41にほぼ対応する位置、具体的には、ダクトの検知領域30bに取り付けられている。この目的のために、コネクタ本体16には、2つのヨーク51の取り付け座部(これらの座部は、例えば、参照符号で示されていないが図13及び図14で視認可能である)が、好ましくは互いに平行及び/又は対称に、非常に好ましくは互いに同様に形成されてもよい。電磁装置50(すなわち、ヨーク52及びコイル53)は、回路支持体25にコネクタ本体16を介して全体的に支持されてもよい(例えば、コイル53の機械的接続及びヨーク52の機械的接続も除外されない)。
コネクタユニット12は、組み立て状態で図11及び図13に示されており、本発明を理解するために直接関心のある部分に限定して、図14にも示されている。図12及び図13から、好ましくは外側パイプ14の遠位端部に設定される末端部22の中空構造、並びに、内側パイプ13と外側パイプ14との間で、Gによって示される前述のギャップがどのように画定されるか(ここでは略環状である)を認識することが可能である。上記の図から、好ましくは対応する端部スリーブ13aを備えた内側パイプ13と、好ましくは円筒状又は管状の形状を有するケーシング部品20の部分20cとの間で、末端部22の中空構造のために、パイプ13とパイプ14との間のギャップGの一種の「延長部」を提供するように設計された、Gによって示される更なる略環状のギャップがどのように形成されるかについても留意すべきである。
再び図12及び図13から、様々な実施形態において、ガスケット23がケーシング部品20の円筒部分20cを閉鎖するようにどのように配置されるかについても留意すべきである。しかしながら、図13から明らかなように、ガスケット23には、略軸方向に互いに流体連通する2つの通路23a,23bが形成され、下方通路23aはギャップGで開放し、上方通路23bは検知チャンバ35の入口アタッチメント36に連結されている。
図13及び図14から、互いに平行に設置された複数のヨーク51とそれらの間の検知領域30bとの可能な配置であって、流量検知のために使用される磁界を検知領域30bを通じて方向付けるための配置に留意すべきである。
本発明に係る装置の可能な動作を以下に説明する。
食器洗浄機1がオフ状態であるとき、対応する制御システムは、装置10のコネクタユニット11に存在する電気バルブに給電しない。したがって、このバルブは、ユニット11内のダクトを閉鎖する状態のままであり、それによって機械への水の流入を防ぐ。
洗浄サイクルの開始後、機械への水の投入が必要になると、食器洗浄機1の制御システムは、電気バルブに電気を供給することによって、電気バルブの開放を可能にする。必要な供給電圧は、食器洗浄機の制御システムによって、配線9を介してコネクタユニット12の回路支持体25に供給されるとともに、ケーブル21を介して回路支持体25からユニット11の電気バルブに伝達される。回路支持体25は、導体54を介して流量センサの電磁装置50のコイル53にも供給して、ダクト30の検知領域30bを通して囲まれたヨーク51に、水の流れを横切る磁界を生成する。この磁界は、図14aの詳細において、ダクト30、すなわちその検知領域30を横切る矢印によって概略的に表されている。
電気バルブが開放されると、ユニット11の内側へ水道本管から来る水は、内側パイプ13を通過して、コネクタユニット12のダクト30に達する。その後、水の流れは、ユニット12のダクト30の検知領域30a〜30cを通過して、出口アタッチメント33に入り、パイプ7(図1)を介して、食器洗浄機の洗浄槽に達する。
水の流れを横切る磁界の存在(図14a)は、水(イオン)に存在する電荷に、それらの電荷が正か負かに応じて反対方向に押す電磁力を受けさせる。例えば、図14bの詳細を参照すると、全ての正の電荷は矢印「+」に従って移動し、全ての負の電荷は矢印「−」に従って移動する。磁界が反転すると、水の電荷は反対方向に移動する。
電荷の変位は、水の流量がゼロ以外の場合にのみ存在し、電荷の変位の程度は、流量に比例する。すなわち、水の流量が多いほど、移動する電荷の量が多くなる。検知領域30bの側部での電荷の変位は、磁界を通過する流れの流量に比例する、支持体41上に存在する電極42間の電位差を生じさせる。
電極42を横切る信号は、回路支持体25(対応する導電性トラック44、パッド45、及びコネクタ60−図6、図7、及び図10−)に達し、部品61を介して処理される。流量値を示す電気信号は、回路支持体25から食器洗浄機1の制御システムに、配線9を介して送信される。データの管理、処理、及び送信の様式は、任意の既知の技術によって実施可能であることに留意すべきである。例えば、好ましくは、電極42にわたって検知される電位差及び既に知られているパラメータ(検知領域30aの通路の断面寸法及び装置50によって生成される磁界の強度)に基づく流量値の計算は、回路支持体25上に存在する意図的に設けられ部品によって(例えば、マイクロコントローラを介して)行われ、例えば、電圧及び/又は周波数のバイナリコード又は信号変数の形式の信号として、食器洗浄機の制御システムに送信される。一方、適当に増幅された電位差の値が食器洗浄機の制御システムに直接的に送られ、流量(flow-rate)又は流量(flow)の計算が既に知られている前述のパラメータに基づいて行われるという解決策は、本発明の範囲から除外されない。
いずれにせよ、食器洗浄機の制御システムは、流量値に基づいて、タンクに充填される水の量を測定することができる。食器洗浄機の制御システムは、洗浄プログラムの対応するステップによって決定された量の水が洗浄槽に入れられると、コネクタユニット11の電気バルブの給電を中断する。
前述したように、様々な実施形態において、コイル46〜46a(図10)によって示される磁界のセンサが、支持体41上に設けられている。前記センサは、概ね電極42にあり、装置50によって生成された磁界内にある。したがって、前述のコイルを横切って、すなわち対応するパッド45で、ヨーク51によって生成される磁界の強度を表す電位差を検知することが可能になる。この電気的な値は、好ましくは電子制御器及び不揮発性メモリ手段を備える回路支持体25上に存在する電気/電子部品61によって処理され、例えば、電極42の領域における磁界の有効強度に関する利用可能な情報を得て、電磁システムの起こり得る問題又は変化の存在を評価する可能性が得られる。
このタイプの情報は、例えば、流量センサの動作の起こり得る不具合を知らせるために、液体を導通する家庭用電気機器の制御システムに信号の形式で送信されてもよい。コイル46〜46aによって測定される磁界の有効強度に関する情報は、流量値の計算の目的用の制御論理回路(回路支持体25又は食器洗浄機の制御システムに実装される)によって、すなわち、磁界の強度を表す値がコイル46〜46aを介して行われた測定に基づいて毎回更新されるパラメータであることに応じた適応型の論理回路で、有利に使用することができる。
前述のように、様々な好適な実施形態において、少なくともヨーク52は、半硬質材料、すなわち、高い残留磁化を有する材料で作製されてもよい。このタイプの材料は、コイル53の給電が停止した場合でも一定時間磁界を維持することを可能にする。このことは、特に装置が電気エネルギの自発的な供給源(後述するバッテリ65など)を想定している場合、電気エネルギの消費の削減の観点から有利である。例えば、様々な実施形態において、コイル53の給電のためのパルスは、短い時間間隔、好ましくは1秒より短い間隔(例えば、750ミリ秒)で発生する。半硬質材料の使用により、そのような数マイクロ秒の持続時間のパルスの適用が可能になり、必要な残りの時間にわたって磁界の存在が保証される。理解され得るように、このことは、バッテリなどの電力供給の場合に有用なエネルギの節約を可能にする。
或いは、ヨーク52に半硬質材料が使用される場合、電磁装置50の制御電子部品が、第1の磁界を生成した後、給電を中断し、給電の中断に続いて特定の時間間隔で特定の磁界を発生させるように、コイル53に給電するように事前に配置されてもよい。好ましくは(必ずしも必要ではないが)、制御電子部品は、例えば、磁界の測定値を補償する及び/又はコイル53への給電をいつ再起動するかを確立するため、給電されないコイル53に伴う磁界の減衰を立証するために、前述の時間間隔内に残る磁界を(例えば、前述の測定コイル又は前述のホール効果センサを介して)測定するように事前に配置されてもよい。理解され得るように、このことは、バッテリなどの電力供給の場合に有用なエネルギの節約を可能にする。
食器洗浄機内で内部部品の故障により漏水が発生した場合、漏水は、トレイ5に到達し(図1〜図2)、センサ6によって検知される。対応する電気信号(通常、センサ6内のスイッチの切り替え、又はセンサ6内の2つの電極間の短絡から得られる)は、配線9の対応する導体を介して回路支持体25に達し、再び電気信号の形式で、対応する情報が、適当な警告を発する及び/又は是正処置を実施するために、支持体25上に実装された回路から食器洗浄機の制御システムに、配線9の他の導体を介して送信される。例えば、そのような信号/情報が存在する場合、制御システムは、コネクタユニット11の電気バルブの給電を中断するか(その時点で電気バルブが給電されている場合)、或いは、意図的に提供されたリセットコマンドが発行されるまで(通常、食器洗浄機の技術的支援を提供するスタッフによって実行される)、電気バルブを給電する可能性を無効にする。
また、例えば内側パイプ13の故障のために、安全装置10内で漏水が発生することが起こり得る。この場合、漏水は、ギャップG内で外側パイプ14によって収集される。水は、ギャップGからギャップG1(図12〜図13)を通過し、対応する入口アタッチメント36を介して検知チャンバ35に達する。チャンバ35内の水の水位が出口アタッチメント37に達するまで上昇すると、水は、パイプ8(図2)を通じて食器洗浄機1の内側の収集トレイ5内に流れる。
再度、トレイ5に設置されたセンサ6をトリガーする前に(このオプションのセンサ6が設けられる場合)、チャンバ35内の漏水により電極43が導通し、回路支持体25上に存在する電気回路構成によって検知可能な電気信号が発生する。チャンバ35内の水の存在を表す信号は、機械の内部の漏れの場合に対して既に説明されているのと同様に、適当な警告を発する及び/又は是正処置を実施するために、食器洗浄機1の制御システムに送信される。本発明に係る装置を使用する場合、食器洗浄機の制御システムは、トレイ5に収集された漏水が、内部部品の誤動作、或いは、装置10の故障又は誤動作によるものであるか否かを、迅速且つ簡単な方法で認識する状態に設定できることが理解されるであろう。結果として生じる警告は、好ましくはディスプレイ又は警告灯システムを通じて、或いは、携帯電話やタブレットなどの携帯型電子機器への高周波又は無線信号を介して、洗浄用の機械、例えば食器洗浄機の制御パネルによって利用可能であり、漏れのポイント(機械1又は装置10)を示すことにより、技術スタッフによる不具合の識別を簡素化する。また、支持体25の前述の回路によって制御される意図的に設計された不具合警告システム(例えば、ユニット12に設置された(又は、ブザーへの電力供給がケーブル21を介して提供される場合、ユニット11にも設置された)ブザー及び/又は光学警告装置を含む)を装置10に直接設けることも可能である。このタイプの警告は、スマートデバイスなどの外部電子装置へのワイヤレスモード(例えば、Bluetooth又はWi-Fi)での信号の送信を通じて提供されてもよい。この場合、本発明に係る装置の回路構成には、適当な無線通信モジュール、例えば無線トランシーバが設けられる。
様々な実施形態によれば、回路支持体25に実装された回路は、コネクタユニット1の電気バルブ(現在開放されている場合)の直接給電を中断するために、又は、電気バルブの電力供給を継続して防止するため、チャンバ35内の水の存在を表す信号を利用するように事前に構成されてもよい。
様々な実施形態において、本発明に係る安全装置は、例えば少なくとも1つのバッテリを介して、特に流量センサ(及び可能な漏れセンサ)に対応する回路構成の少なくとも一部に給電するために、それ自体の回路構成の電力供給用の自発電源を備えている。これにより、主電源からの給電がない場合、又は液体を導通する家庭用機器がオフになっている場合でも、装置の自発的動作が可能になる。装置の内部供給源を提供する単数又は複数のバッテリは、好ましくは、主電源から直接又は機器を介して充電することができる充電式タイプのバッテリである。
図15には、このタイプの実施形態が概略的に示されている。この図においては、食器洗浄機1が設置される電気配線システムに電圧がない場合でも装置10に適当な電気回路の電力供給を可能にする2つのバッテリが65で示されている。これにより、主電源からの電力供給がない場合(停電)でも、電極43を介して、検知チャンバ35内の水の存在を検知することができ、それにより装置10の故障又は誤動作、特に内側パイプの故障を識別することができる。コネクタ本体16又はユニット12は、バッテリ用に設けられた座部を形成するように事前に構成されてもよい。例示として、コネクタ本体16には、互いに平行な2つの電池65のパックのための係合部材66が形成される。
装置10内の電気回路は、主電源から食器洗浄機1を介して給電されるとともに、主電源の電圧が存在しないことを検知した場合、バッテリ65を介した給電を可能にするように事前に構成されてもよい。一方、装置10内の回路構成によって決定される電気エネルギの消費が非常に低い(基本的に装置50を介した磁界の生成に必要な消費に制限される)ことを考えると、回路構成は、常にそれ自体の内部供給源によって給電される。
様々な実施形態において、本発明に係る装置に設けられた非機械式流量センサは、水漏れの「仮想センサ」として使用することができる。例えば、コネクタユニット11に属する電気バルブを閉鎖する必要があるときに、センサ40〜50がダクト30を通る水の最小流量を検知すると仮定する。これらの条件において、水の流量の検知は、水の流入がプログラムされていない場合、内側パイプ13を介して液体を導通する家庭用機器への(最小流量ではあるが)水の流入を開放したままにするか、いずれにせよ可能にする、前述の電気バルブの問題を明確に示す。これらの状況では、食器洗浄機1及び/又は装置10に警告システムが装備されている場合、食器洗浄機1及び/又は装置10自体によって、漏れの適当な警告を作動させてもよい。
センサ40〜50が装置10の自発電源66を介して給電されるとき、同じ論理が実施され得る。食器洗浄機1がオフであり、センサ40〜50が最小流量を検知すると仮定する。これらの状況において、装置10は、例えば、それ自体の警告システムを介して、漏れを示す音響警告を作動させるか、食器洗浄機1の後続のスイッチオンを検知し、検知された動作不具合に対応する情報又は信号を後者の制御システムに送るように事前に構成されてもよい。また、このようなタイプの警告は、既に述べた方法と同様に、ワイヤレスモードで信号を送信することで発することができる。
様々な実施形態において、装置の制御電子回路、すなわち支持体25に設けられた回路は、(ここでは食器洗浄機1で表される)液体を導通する家庭用機器の電子制御システムへの電気接続のために事前に構成されている。この目的のため、既に述べたように、26で以前に示されたコネクタ、例えばrast−2.5型のコネクタなどの幾つかの接点を備えた適当なコネクタを使用することができる。接点(すなわち導体9)の数及びタイプは、例えば、図2のセンサ6の有無を考慮して、用途に応じて異なってもよい。様々な実施形態において、少なくとも
a)ユニット11のバルブ装置(前述のように、電気ソレノイドバルブを含み得る)の電気制御用の2つの接点と、
b)検知装置40及び電磁装置50を含む回路支持体25上に存在する構成部材の電力供給のための2つの接点と、
c)流量の測定値を表す信号(すなわち、非機械式流量センサ40,42,50を介して取得された信号)を読み取るための1つの接点と、
d)漏水の検知を表す信号(すなわち、電極43を介して得られた信号)を読み取るための1つの接点と、
が存在し得る。
装置10が漏水を直接検知する機能を想定していない(すなわち、電極43を想定していない)場合、ポイントd)で言及される接点は省略されてもよい。
様々な優先的な実施形態において、ここでは「プログラミング接点」と定義される少なくとも1つの追加の接点が設けられる。プログラミング接点は、受信データとして使用され得るが、例えば非機械式流量センサの動作を最適化するのに有用又は必要なパラメータの書き込み及び/又は通信及び/又は変更のために、装置10の回路支持体25に好ましくは事前に記憶されたデータ又は記憶され得る送信データであってもよい。
また、製造プロセス中に、安全装置の完全な機能試験のために、コネクタ26などの言及されたタイプの多接点コネクタの存在を利用することができる。この場合、食器洗浄機1の電子機器に接続される代わりに、前述のコネクタは、装置10の適当な動作を検証するように事前に構成された特定の試験装置に接続される。
好ましくは、前述の試験装置は、対応する機能を試験するために、利用可能な全ての接点a)〜d)を使用するように事前に構成されている。また、この設備は、回路支持体25に存在する不揮発性メモリ(例えば、EEPROM)に、回路構成40,50(特に、流量の測定用に設計されたその一部)の動作を制限するように設定された1以上のパラメータの書き込み又はアップデートのために、前述のプログラミング接点を使用するように事前に構成されてもよい。次に、装置10の通常の動作中、すなわちその設置後、プログラミング接点は、使用されなくなる可能性がある(そうでない場合は、メンテナンス及び/又は技術支援の介入の後に)、又は他の目的のため(例えば、洗浄機に信号を送信するため)に使用される可能性がある。前述の1以上のパラメータは、一般的な書き込み方法に従って、前述の不揮発性メモリに設けられたセルに、プログラミング接点を介して試験装置によって書き込まれてもよい。他の実施形態において、このプログラミングは、物理的接点を追加することなく無線モードで行うことができる。
様々な実施形態において、前述の1以上のパラメータは、装置10を得るために使用される構成部材及び/又はその製造に使用されるプロセスの公差のために、可能な生産拡大を相殺することを目的とした少なくとも1つの較正パラメータを含む。
較正パラメータに関する可能な論理が以下に説明される。装置10の試験中、非機械式流量センサ40,42,50を介して測定された水の流量値は、設定された水の流量値に対してチェックされ、実際の基準値とみなされる。(構成部材及び/又は生産プロセスのばらつきのため)流量センサによって測定された値が実際の基準値に対応しなかった場合、装置10の制御部の制御プログラムに、測定値が基準値と正しく一致するように、「較正係数」と呼ばれる乗算係数を入力することが可能である。
実際には、例えば、乗算係数は、実際の基準値と測定値との比によって与えられてもよい(乗算係数=実際の基準値/測定値)。その後、装置10の通常の使用において、基板上の電子回路からの出力信号は、非機械式流量センサによって測定された値に乗算係数を乗算することにより、制御部によって補正される(出力信号=乗算係数*測定値)。
付加的又は代替的に、前述の不揮発性メモリに書き込むことができる1以上のパラメータは、以下に列挙する1以上のパラメータを有してもよい。
1)「パワーダウン時間」−非機械式流量センサ40,42,50の最小の電気消費量を低減するために、回路支持体25に実装された回路に存在する制御部は、ある測定と次の測定との間でセンサ自体への給電を中断するために事前に構成されてもよい。2つの測定の間に経過する時間が調整可能であるため、「パワーダウン時間」のパラメータが想定されている。「パワーダウン時間」パラメータの値を増加することによって、流量センサの非アクティブ期間が長くなり、(装置の基板上の電子回路が前述の自発電源を介して給電される場合に特に利点がある)消費量が減少する。これにより、通常「サンプリングレート」と呼ばれる、流量センサの出力信号の1つの読み取りと次の読み取りとの間で経過する時間も長くなる。したがって、パラメータ「パワーダウン時間」によって、エンドユーザの要求に合わせてサンプリングレート(単位時間当たりの読み取り回数)を調整することができる。
2)「フィルタ有効化」−安定性を改善するために、対応する出力信号をフィルタリングするように流量センサの制御電子回路が事前に構成されてもよい。これは、数学的タイプの一般的な動作、すなわち、装置10からの出力でデータを供給する前に実行される、読み取られた値の数学的処理を介して得られる。パラメータ「フィルタ有効化」は、この動作の有効化又は無効化を可能にする。この機能が無効化されている場合、流量センサの制御電子回路は、いかなる処理もせずに読み取った数値を出力として供給する。
3)「フィルタパラメータ」−フィルタ論理回路は、適応型であることが好ましい。すなわち、フィルタ論理回路は、フィルタ処理される信号の振動が小さいか大きいかに応じて、少なくとも2つの動作モードを示す。大きな信号の振動は、流量の広範な変動に対応する。この状況は、通常、装置10を通る水の流れの開閉時に発生する。これらの場合、信号が、その変動を遅くするフィルタ処理なしで(すなわち、数学的な処理なしで)、流量の変化に迅速に追従することが好ましい場合がある。フィルタは、読み取った値を前の値と比較する。これらの値の差がパラメータ「高デルタ流量」よりも大きい場合、フィルタは、数学的計算を実行せず、読み取った値を提供する。逆に、小さな信号の振動は、通常、実際に流量が変化していなくても信号の値に変動が生じる電気的又は流体力学的外乱に対応する。この場合、小さな変動をフィルタ処理し、より安定した信号値を提供する数学的計算を想定することが有利である。この場合も、フィルタは、読み取った値を前の値と比較する。これらの値の差がパラメータ「低デルタ流量」よりも小さい場合、フィルタは、読み取った値を平均化する目的で数学的計算を実行し、より安定した値を提供する。
4)「時定数」−ポイント2)及び3)で参照される数学的計算は、パラメータ「時定数」を考慮して実行される。「時定数」は、フィルタ処理された値(異なるタイプの平均計算式による)を計算するために、どれくらいの流量の連続的読取値を考慮しなければならないかを定義する。実際には、パラメータ「時定数」の値が大きいと、より安定した値を得られるが、流量の有り得る変動にゆっくりと追従する。
5)「流量カット値」−このパラメータは、ゼロに非常に近い水の流量値を示すことを目的としている。パラメータ「流量カット値」よりも小さい非機械式センサによって読み取られた流量値は、人為的にゼロの数値に強制される。これにより、実際には現実の流量を生じさせないが、一般に電気的外乱/ノイズの結果である信号の非常に小さな振動を無視することができる。
6)「ゼロ送信」−このパラメータ(真/偽タイプ)により、装置10に搭載された電子機器がゼロ流量値を送信するか否かを定義する。電気消費の観点から好ましい構成は、ゼロ流量値を送信しないことである。この場合、電子機器は、非ゼロ流量が存在する場合にのみ出力信号を送信するが、流量の検知がない場合には信号を送信しない。このことは、食器洗浄機1の制御電子機器に対しても利点があり、ゼロ、すなわち重要でない値を管理する必要がない。
以上では、洗浄機に接続可能なコネクタユニットなど、安全装置の内側可撓性パイプの下流に配置された液圧ユニット又は本体内に、非機械式流量センサ(好ましくは電磁式)及び/又は漏水の存在を検知するセンサを統合する場合について言及されている。しかしながら、蛇口又は水道に接続可能なコネクタユニットなど、パイプ13の上流にある液圧ユニット又は本体内に、上記センサの一方又は両方を統合する場合にも同じ概念が適用される。
実際、コネクタユニット12に関連して前述した様々な特性及び機能をコネクタユニット11にも適用できることは、当業者には明らかであろう。
例えば、図16〜図18は、非機械式流量センサ、特に電磁流量センサをユニット11に統合した場合を示している。これらの図では、前の図面と同じ参照番号が、既に上記で説明した構成部材と技術的に同等の構成部材を示すように使用される。
例示されたものなどの様々な実施形態において、ユニット11は、対応するコネクタ本体を囲む2つの半外郭17’及び17”で構成される外側ケーシングを有する。特に図18に見られるように、この場合、コネクタ本体は、機械的及び液圧的に互いに連結された2つの部品15及び15で構成され、それぞれの部品はユニット12内の水用のダクト30の各部分を形成することが好ましい。しかしながら、コネクタ本体は、多数の部品で構成されても、単一の本体で構成されてもよい。2つの本体部品15及び15は、電気的に絶縁性の材料、例えば、成形された熱可塑性材料で作製される。また、この場合、2つの部品内の液圧本体又はコネクタ本体の優先的な形成は、成形によるいくつかの輪郭(具体的にはダクト30の可変断面を備える検知領域30a〜30c)を得る必要性によって決まる。いくつかの輪郭は、流量センサの構成部品、EVで示される電気バルブの取り付け座部、及びSHで示される対応する開閉部材(好ましくは膜を含むタイプ)の取り付け座部を収容する容量である。このタイプのバルブは、それ自体既知であり、溢水防止安全装置で広く使用されている。好ましくは、2つの本体部分15及び15間の連結領域、特にダクト30の各部分間の連結領域には、Oリング型のガスケットなどの、SEで示される少なくとも1つのシール部材が設けられる。シール部材SEが好ましくは設けられる領域において、2つの本体部分15及び15間の機械的連結は、例えば、バヨネット連結タイプ、或いは係合部材又はピンを使用するタイプであってもよい。また、レーザ又はホットブレード溶接など、2つの本体部分15及び15間の接着又は溶接の場合には、シール部材は省略されてもよい。
見られるように、様々な実施形態では、同一の液圧本体又はコネクタ本体に、電気バルブの第1の電磁装置及び流量センサの第2の電磁装置を関連付けることができる。好ましくは、部分15などの第1の本体部分に関連付けられるのは第1の電磁装置であり、一方、部分15などの第2の本体部分に関連付けられるのは第2の電磁装置である。様々な実施形態において、電気弁の開閉部材は、部分15などの第1の本体部分に関連付けられ、一方、流量センサの電極は、開閉部材の上流又は下流の部分15などの第2の本体部分に関連付けられる。
好ましくは、液圧本体又はコネクタ本体、すなわち、その部分15は、この場合、70で示される箱状の容量部又はハウジングを画定し、これは、前述のチャンバ35といくつかの点で類似しているが、この場合、電磁誘導式流量センサの構成部材を収納する機能を有する。また、この場合、センサは、好ましくは平面状の支持体41と、前述のタイプの電磁装置50とを備える。しかしながら、支持体41は、電位差を検知するための電極42、ならびに磁場の強度を検知するための可能なコイル(46〜46a)のみを保持する。この場合、回路支持体25は、ハウジング70の一端部に取り付けられる。
例示される場合、リングナット18の上流には、フィルタF及び流量調整器FRが設けられており、両方とも既知の概念であり、いずれも装置10の任意の構成部材を構成する。
リングナット18に対して反対側において、ケーシング17’〜17”は、好ましくは、例えば、外側パイプ14の近位端部にオーバーモールドされたエラストマースリーブ14aを収容することができる略円筒形の管状部分17aを形成する。次に、このスリーブ14aには、エラストマー材料で作られた閉鎖ガスケット14bが部分的に取り付けられてもよい。ガスケット14bは、本体部分15の対応する円筒形部分を取り囲む。当該円筒形部分は、ガスケット14bを通じて延在する水用のダクト30の対応する部分である。ガスケット14bは、好ましくは、本体部分15によって形成されたフランジ構造15a(図17も参照)に圧迫され、ケーブル21のための液密通路を有する。
スリーブ14a及びガスケット14bは、ガスケット14bによって上部が閉じられている2つのパイプ間のギャップGにおいて、外側パイプ14の機械的且つ液密な固定を確保にするために、少なくとも部分的に弾性圧縮状態でケーシング17’〜17”の部分17aに囲まれることが好ましい。内側パイプ13は、スリーブ13aを介して、液圧本体又はコネクタ本体、すなわち、その部分15の出口アタッチメント31に連結される。
回路支持体25から離れているのは、支持体25に実装された回路の給電、並びに電磁装置50の給電及び制御信号の搬送に必要なケーブル21である。電磁装置50がバッテリを介して給電されない場合、ケーブル21は、好ましくは、少なくとも5つの導体を含み、そのうちの2つは電気バルブEVのソレノイド用であり、そのうち3つは流量センサ用である(給電+流量を表す信号)。
様々な実施形態において、バルブ装置及び流量センサを備えた液圧ユニットは、対応する液圧本体上にオーバーモールドされたポリマー、樹脂、又は熱可塑性材料の少なくとも一部で作成されたケーシングを有する。前述のケーシングは、流量センサの電極、及びソレノイドバルブの電磁石及び/又はソレノイドバルブの磁気ヨーク、並びに流量センサの少なくとも1つの磁気ヨーク及び/又はソレノイドバルブを作動させるためのコイル及び流量センサのコイルを少なくとも部分的に囲む又は覆うために設けられてもよい。
例示された場合において、コネクタ本体15〜15、電気バルブEV、及びケーブル21の各部分に設けられるのは、電気絶縁性及び吸湿機能(水及び湿度からの保護)を有するポリマー又は樹脂OCの塊である。この塊は、対応する外郭OCに閉じ込められ、ケーシング17’〜17”に囲まれる。有利には、塊OCは、2つの本体部分15及び15間の機械的遮断のためのシステムとして機能する。
理解され得るように、図16〜図18に表される装置の流量センサ40〜50の動作は、以前に記載されたものと全く同様である。図19〜図21は、図16〜図18の実施形態と全く同様の実施形態を参照するが、ユニット11の外側ケーシング17は、オーバーモールド材料、具体的には、ポリマー又は熱可塑性材料の本体OMによって直接形成され、目的に応じて適切に成形される。図21から、この場合、本体OMが、コネクタ本体15〜15を少なくともリングナット18と内側パイプ13のアタッチメント31との間の中間部分で完全に囲むようにオーバーモールドされていることに留意すべきである。有利には、オーバーモールドされた本体OMは、2つの本体部分15及び15間の機械的遮断のためのシステムとしても機能する。再び図21から、有利には、オーバーモールドされた本体OMが、外側パイプ14の近位端部のスリーブ14a用の位置決めシート17cを画定するためにも形成され得ることに留意すべきである。この実施形態において、前の図18に示された外郭OCは必要ではない。
図19〜図21に示される装置の流量センサ40〜50の動作は、前述の動作と同様である。
図16〜図18及び図19〜図21の実施形態において、ユニット11には、漏水の存在を検知するためのセンサが設けられていない。しかしながら、単純な改造により、内側パイプからの漏れなどの漏水の検知動作も、単に以下によってコネクタユニット11に統合できることが理解されるだろう。
−ユニット11(具体的には、その本体部分15)に、以前に35で示されたものと機能的に類似した検知チャンバを形成し、
−パイプ13,14間のギャップGを前述の検知チャンバと流体連通するように設置し、その代わりに、例えば、ケーブル21のための液密通路を有するガスケットで、その下端部のギャップGを閉鎖し、
−支持体41とその取り付けを図1〜図15のものと同様にする、すなわち、支持体41に電極43を設け、電極43を保持する支持体41の一部が検知チャンバ内に突出するように、検知領域30a〜30cに設けられたそれぞれ対向する開口部を通じて支持体41を挿入し、
−回路支持体25に、漏水を検知するためのセンサに必要な回路を実装する。
この場合、漏水は、検知チャンバに到達するまで2つのパイプ13,14間のギャップGを次第に満たし、それにより、前述したのと同様の方法で電極43を短絡させる。
場合によっては、ユニット11は、図15を参照して前述したものと同様の方法で、それ自体の自律的な電力供給源を備えてもよい。
前述したように、本発明に係る安全装置を装備する流量センサは、必ずしも電磁誘導センサである必要はなく、場合によっては他の非機械式タイプ、具体的には、熱線又は熱膜タイプのものであってもよい。
例えば、図22及び図23は、全体として図22の40’で示される熱線又は熱膜流量センサの使用に基づいて、本発明に係る液圧制御装置で使用できる支持体の可能な変形実施形態を示す。
図22の支持体41’は、前述したものと同様の方法で、起こり得るあらゆる漏水を検知するための電極43、並びに複数の抵抗器を有する。
例示されたものなどの様々な実施形態では、42、42、及び42で示される3つの抵抗器が提供される。3つの抵抗器は、好ましくは、支持体41’の高さの方向に、すなわち、支持体41の取り付け状態を基準にして、流量検知領域(30b、前の図を参照)内の水の流れの方向に、互いに実質的に整列して配置される。図22では、水の流れが矢印HOによって概略的に示されている。特に、図23から分かるように、電極43は、それぞれの導電性トラック44によって形成され、それぞれの導電性トラック44の近位端部は、接続パッド45を提供する。また、抵抗器42、42、及び42は、(例えば、図示されていない電気絶縁材料の更なる上層を介して)液体から隔離されたそれぞれの導電性トラック44によって形成され、それぞれの導電性トラック44の近位端部は、接続パッド45を提供する。
中央抵抗器42は、電流が供給されたときに熱を生成するように事前に配置されている限り、熱線又は熱膜を提供する。側方又は端部の抵抗器42及び42は、検知された温度に基づいて、それらのオーム抵抗の値を変更する。
前の図に示されているように、支持体がダクト30の検知領域30a〜30cに取り付けられ(但し、通路の断面が可変であるような領域は厳密には必要ない)、それにより、支持体が検知領域30bに横方向に挿入され、水用のダクト内にある抵抗器42,42,及び42を保持する支持体41’の中間部分を有し、前述の検知チャンバ35内に延びる電極43を保持する支持体41’の遠位端部分を有することを想定する。支持体41’の近位端部分、すなわち、対応する接続パッド45は、同一の回路支持体25によって保持される対応するコネクタ60に連結される。
ダクト30内に水HOの流れが存在する場合、抵抗器42及び42は、抵抗器42によって生成される熱によって非対称に加熱される。すなわち、図22のHで示される領域の温度は、Hで示される領域の温度よりも低くなる。領域H及びHは、それぞれ、抵抗器42による加熱が誘導される領域Hの上流及び下流である。抵抗器42及び42のオーム抵抗の差として測定されるこの温度の差は、水の流量に比例する。逆に、流量がゼロの場合、温度の差、すなわち、抵抗器42及び42のオーム抵抗の差はゼロであると想定される。図22では、例えば図16〜図18又は図19〜図21と同じタイプの用途の場合、流れの方向は上から下であることに留意すべきである。図6〜図7及び図12〜図13と同じタイプの用途の場合、流れの方向は下から上になり、抵抗42及び42、並びに、対応する領域H及びHの動作は、ここで説明したものとは逆になる。
もちろん、熱線又は熱膜流量センサの場合、前の図の電磁装置50は不要であり、システムの制御論理回路が、検知されたオーム差に基づく流量の値を導出するために実装される。
図23から分かるように、支持体41’も多層構造を有することができ、ベース層41上に電極43を形成する導電性トラック44が形成されてもよい。このベース層41及び対応するトラック44は、電極43を露出したままにするために貫通開口部48が設けられた電気絶縁部材41の層によって覆われている。層41上には、抵抗器42,42、及び42を形成するトラック44が設けられている。
また、この実施形態において、ベース層41は、プラスチック材料(例えば、ポリカーボネート)、セラミック材料、又は複合材料(例えば、FR4)で作製することができる。導電性トラックは、シルクスクリーン印刷技術又は他のいくつかの堆積技術によって、例えば、経路44に石炭又はグラファイトをベースとするインク、及び経路44に石炭又はグラファイトをベースとするシルクスクリーンペーストなどの抵抗材料を使用して形成することができる。
支持体41’は、支持体41に関して説明したものと同様の方法で、ダクト30に対して横方向に取り付けることができることが理解されよう。更に、図16〜図18及び図19〜図21を参照して説明したものと同様の用途、又は容積測定のみのための装置での使用の場合、支持体41’は電極43が無くてもよいことが理解されよう。
本発明に係る装置で使用される熱線又は熱膜流量センサは、それ自体、既知の技術に従って、異なる構造を有してもよい。
本発明の主題を形成する液圧制御装置に搭載された電子機器の電気的接続、試験、及び較正の取り得る様式に関連して前述したことは、図16〜図18,図19,図22〜23に示される装置の場合にも適用され得る。
上記の説明から、本発明の特徴が明らかになり、同様にその利点も明らかである。
非機械式流量センサを想定する本発明に係る安全装置は、本出願人が摩耗を受けやすいことが分かっているインペラセンサの使用に基づく既知の技術と比較して有利であり、測定及び/又は固着の結果的な変化を伴う。
実際に提案されている流量センサは、可動部品なしで液体の流量を測定できるため、既知の機械技術と比較して信頼性が高くなる。更に、これらのセンサは、非常に低い流量(1分当たりミリリットルのオーダ)でも測定できるため、例えば、装置の電気バルブの僅かな漏れや滴下を検知することができる。安全装置内の水漏れを検知するように設計されたセンサの存在は、そのような漏れの原因を迅速且つ簡単な方法で認識することを可能にする。すなわち、それらが、本発明の主題を形成する装置を介して液圧で供給される家電機器の部品の故障又は誤作動によるものか、或いは装置自体の故障又は誤作動によるものかを識別する。
添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲から逸脱することなく、例として記載された液体の漏れに対して、装置に多くの変更が当業者によって行われ得ることは明らかである。
例えば、以前に35で示されたタイプの検知チャンバは、外側パイプの下流の液圧ユニット又はコネクタユニットに実装されている場合でも、必ずしも出口を備える必要がないことは理解されるだろう。
非機械式流量センサ及び/又は漏れセンサを、内側パイプの上流にある液圧ユニット又はコネクタユニットに統合する場合、対応するユニットの下流の構造は、前に示したものよりも簡単になる(既に述べたように、実際には、以前は35で示されていたタイプの検知チャンバが、内側パイプの上流にある液圧ユニット又はコネクタユニットに、遠位端部で閉鎖しているパイプ間のギャップを有するように設けられている)。例えば、下流の接続部は、2つのパイプ間のギャップを閉鎖するために(電気ケーブル21の液密な通路がある場合)、及び内側パイプとそれによって供給される液体を導通する家電機器の水用の入口コネクタとの液圧接続を提供するためにのみ事前に構成されている(例えば、国際公開第2012/140592号の図18、又は独国特許第3618258号明細書の図8に示されているものと同様の方法で)。下端部で2つのパイプ間のギャップが開放している装置の場合、下流の接続部は、それによって供給される家電機器の水用の入口コネクタ(例えば、リングナット)を備えた内側パイプと、外側パイプの下端部(すなわち、機器内に設けられている収集容器又はトレイに単に面している2つのパイプ間のギャップ)との機械的及び液圧的連結のための簡単な装置で構成することもできる(例えば、欧州特許出願公開第1028190号明細書の図1に示されているものと同様の方法で)。内側パイプの機械的及び液圧的連結のための前述の装置は、簡単なエラストマースリーブ(欧州特許出願公開第1798326号明細書の図1〜2のように)、又は内側パイプの遠位端部の簡単なクランプ又は固定リングの制限で構成することもできる(独国特許第3618258号明細書の図1又は図5のように)。下流の接続部は、本発明に係る装置を介して供給される機器の一部であってもよい。
装置のバルブ装置、例えば、以前にEVで示されたタイプの電気バルブは、その上流のユニットではなく、内側パイプの下流の液圧ユニット又はコネクタユニットに統合されてもよい。
前述の実施形態を参照して述べられた個々の特徴は、他の実施形態に組み合わせてもよい。更に、上流の液圧ユニット又はコネクタユニットに示された特性及び機能は、下流の液圧ユニット又はコネクタユニットに適用されてもよく、その逆であってもよい。
最後に、本発明に係る安全装置は、それ自体のバルブ装置を必ずしも備えている必要はなく、それが設置されている液体を導通する家庭用機器の制御システムに、機器に適したバルブ装置の制御のために、記載された流量センサ及び/又は漏れセンサによって生成される信号が実際に送信され得ることを理解されたい。

Claims (19)

  1. 液体を導通する家庭用機器又はシステム用の液体の漏れに対する安全装置であって、
    前記安全装置(10)は、液体供給源と液体を導通する家庭用機器又はシステム(1)との接続用に設計され、
    前記液体供給源から来る液体のための第1のパイプ(13)と、
    液体用のダクト(30)を有し、前記第1のパイプ(13)の上流又は前記第1のパイプ(13)の下流にある少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)と、
    前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)内の流量センサと、
    を備え、
    前記第1のパイプ(13)は、前記ダクト(30)と流体連通して接続され、液体に対して不透過性を有する第2のパイプ(14)内で少なくとも部分的に長手方向に延び、前記第1のパイプ(13)の少なくとも一部と前記第2のパイプ(14)の少なくとも一部との間に、近位端部及び遠位端部を有するギャップ(G)が形成され、
    前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)は、前記ダクト(30)を形成するそれぞれの液圧本体(15,16,15〜15)を有し、
    前記安全装置(1)は、前記第1のパイプ(13)を通過する液体の流れを阻害又は可能にするために、閉鎖位置と開放位置との間で電気的に切り替え可能なバルブ装置(EV)を任意に含み、
    前記流量センサは、前記ダクト(30)内に少なくとも2つの電気検知素子(42,42,42,42)を有する非機械的流量センサである、安全装置。
  2. 前記非機械式流量センサは、前記少なくとも2つの電気検知素子(42,42,42,42)のうちの少なくとも1つのための、少なくとも1つの支持体(41, 41 ')を有し、前記支持体(41,41’)は、前記少なくとも1つの電気検知素子(42,42,42,42)が前記液体に到達可能であるように、好ましくは、前記ダクト(30)に少なくとも部分的に挿入されるか、或いは、その内部に面する、請求項1に記載の安全装置。
  3. 前記非機械式流量センサは、電磁誘導式流量センサである、請求項2に記載の安全装置。
  4. 前記電磁誘導流量センサは、少なくとも、
    前記ダクト(30)内の液体の流れの方向を横切る方向に電磁場を生成するために事前に配置された電磁装置(50)と、
    前記電磁場を通る液体の流れによって誘導される電位差を検知するための少なくとも2つの電極(42)を有し、前記少なくとも2つの電極(42)は前記少なくとも2つの電気検知素子に設けられる、検知装置(40)と、
    を備える請求項3に記載の安全装置。
  5. 前記少なくとも2つの電極(42)は、両方とも前記少なくとも1つの支持体(41)上にあり、
    前記少なくとも1つの支持体(41)は、前記ダクト(30)を横切る方向に挿入されるか、或いは、その内部に面し、好ましくは、液体の流れの方向に延びる2つの対向する主面を有し、更により好ましくは、液体の流れの方向に略平行に延びる2つの対向する主面を有する、請求項4に記載の安全装置。
  6. 前記電磁装置(50)は、概ねU字形の構造、又は前記電磁場がそれらの間に生成される2つのヨーク(51)によって区別される構造を有し、前記2つのヨーク(51)は、好ましくは、対応する供給導体(54)を有する電気コイル(53)が設置された第3のヨーク(52)によって、互いに接続される、請求項4〜5のいずれか1つに記載の安全装置。
  7. 前記電磁装置(50)によって生成された電磁場を測定する装置又はセンサを更に備える、請求項4〜6のいずれか1つに記載の装置。
  8. 前記非機械式流量センサは、熱線又は熱膜流量センサである、請求項2に記載の装置。
  9. 前記熱線又は熱膜流量センサは、液体用ダクト(30a,30b)内の液体の流れの方向に応じて、少なくとも1つの支持体(41')上に配置された少なくとも2つの電気検知素子又は抵抗器(42,42,42)を備え、
    前記熱線又は熱膜流量センサ(40')は、好ましくは、
    電流が供給されたときに熱を生成するように事前に配置された少なくとも1つの第1の抵抗器(42)と、
    検知温度に基づいてオーム抵抗の値を変化させるように設計され、液体の流れの方向に対して前記第1の抵抗器(42)の上流及び/又は下流にある少なくとも1つの第2の抵抗器(42,42)と、
    を備える、請求項8に記載の安全装置。
  10. 少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)内に漏電センサを更に備え、
    前記漏電センサは、前記第1のパイプ(13)と前記第2のパイプ(14)とのギャップ(G)及び/又は検知チャンバ又は検知容量部(35)に流入する可能性のある漏水を検知するために事前に配置されている、請求項1〜9のいずれか1つに記載の安全装置。
  11. 前記漏電センサは、前記検知容量部(35)内に配置された液体を検知するための少なくとも2つの更なる電極(43)を備え、
    前記検知容量部(35)は、少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)、特に対応する液圧本体(15,16,15〜15)及び前記ダクト(30)の周辺位置に形成され、
    前記検知容量部(35)は、前記第1のパイプ(13)と前記第2のパイプ(14)とのギャップ(G)と流体連通して接続され、
    前記検知容量部(35)内で起こり得る漏水は、前記2つの更なる電極(43)間に電気的導通を生じさせる、請求項10に記載の安全装置。
  12. 前記漏電センサの前記少なくとも2つの更なる電極は、前記少なくとも1つの支持体(41,41’)上にある、請求項2又は11に記載の安全装置。
  13. 前記少なくとも1つの支持体(41)は、前記電磁誘導流量センサの前記少なくとも2つの電極(42)を保持する第1の部分と、前記漏電センサの少なくとも2つの更なる電極(43)を保持する第2の部分と、を有し、
    前記少なくとも1つの支持部(41)の前記第1の部分は、前記ダクト(30)内に延びるか、或いはその内部に面し、前記少なくとも1つの支持体(41)の前記第2の部分は、前記検知容量部(35)内で、前記ダクト(30)の外側に延びている、請求項4又は12に記載の安全装置。
  14. 前記少なくとも1つの支持体(41’)は、前記熱線又は熱膜流量センサの前記少なくとも2つの電気検知素子又は抵抗器(42,42,42)を保持する第1の部分と、前記漏電センサの前記少なくとも2つの更なる電極(43)を保持する第2の部分と、を有し、
    前記少なくとも1つの支持体(41')の前記第1の部分は、前記ダクト(30)内に延びるか、或いはその内部に面し、前記少なくとも1つの支持体(41')の前記第2の部分は、前記検知容量部(35)内で、前記ダクト(30)の外側に延びている、請求項9又は12に記載の安全装置。
  15. 前記ダクト(30)は、前記非機械式流量センサが設置される検知領域(30a〜30c)を有し、前記検知領域(30a〜30b)において、前記ダクト(30)の通路の断面が前記少なくとも2つの電気検知素子(42,42,42,42)の位置に対して上流及び/又は下流で変化し、前記検知領域(30a〜30c)は、好ましくは略楕円形の断面を有する検知領域(30b)を含む、請求項1〜14のいずれか1つに記載の安全装置。
  16. 自発的な電力供給源(65)、好ましくは再充電可能な電力源を備える、請求項1〜15のいずれか1つに記載の安全装置。
  17. 液体を導通する家庭用機器又はシステム用の液漏れに対する安全装置であって、
    前記安全装置(10)は、液体供給源と液体を導通する家庭用機器又はシステム(1)との接続用に設計され、
    ダクト(30)を有する少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)と、
    液体不透過性の内側パイプ(13)及び外側パイプ(14)と、
    前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)内の電気的な流量センサと、
    を備え、
    前記内側パイプ(13)は、前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)の前記ダクト(30)と流体連通して接続され、前記外側パイプ(14)内で少なくとも部分的に長手方向に延び、前記内側パイプ(13)の少なくとも一部と前記外側パイプ(14)の少なくとも一部との間に、近位端部及び遠位端部を有するギャップ(G)が形成され、
    前記安全装置(10)は、前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)内に、漏電センサを更に備え、
    前記漏電センサは、前記内側パイプ(13)と前記外側パイプ(14)との前記ギャップ(G)内に流れる漏水を検知するように事前に配置され、
    好ましくは、前記電気流量センサは、第1の電気検知素子を有し、前記漏電センサは、第2の電気検知素子を有し、前記第1の電気検知素子及び前記第2の電気検知素子は、前記ダクト(30)内を流れる液体及び前記ギャップ(G)内を流れる液体とそれぞれ接触するように事前に配置され、前記ダクト(30)の内部に部分的に延びるか、或いは前記ダクト(30)の内部に部分的に面するとともに、前記ダクト(30)の外部に部分的に延びるか、或いは前記ダクト(30)の外部に部分的に面する同一の支持体(41,41')によって保持される、安全装置。
  18. 液体を導通する家庭用器具又はシステム用の液体の漏れに対する安全装置であって、
    前記安全装置(10)は、液体供給源と液体を導通する家庭用機器又はシステム(1)との接続用に設計され、
    液体用のダクト(30)を有する少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)と、
    液体不透過性の内側パイプ(13)及び外側パイプ(14)と、
    を備え、
    前記内側パイプ(13)は、前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)の前記ダクト(30)と流体連通して接続され、前記外側パイプ(14)内で少なくとも部分的に長手方向に延び、前記内側パイプ(13)の少なくとも一部と前記外側パイプ(14)の少なくとも一部との間に、近位端部と遠位端部とを有するギャップ(G)が形成され、
    前記安全装置(10)は、前記少なくとも1つの液圧ユニット(11,12)内に非機械式流量センサ及び漏電センサのうちの少なくとも1つを更に有する、安全装置。
  19. 請求項1〜18のいずれか1つに記載の安全装置を備える、液体を導通する家庭用機器又はシステム。
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