JP2020534983A - 遊園地カプセル型乗り物 - Google Patents

Abstract

カプセル型乗り物システム１０が、チャンバを定めることができる湾曲した環状壁部を含むことができるドラム２０を含むカプセル１４を含む。カプセル１４は、チャンバ内に収まって乗客用拘束具２８を支持することができるプラットフォーム２２も含む。システム１０は、カプセル１４の中心軸４６を中心としたカプセル１４の回転を引き起こすとともに、軌道１２に沿ったカプセル１４の前方及び／又は後方への移動を引き起こすことができる駆動システム３４をさらに含む。【選択図】図１、図４

Description

本開示は、一般に遊園地の分野に関する。具体的には、本開示の実施形態は、中心軸を中心とした回転と、前方及び／又は後方への動きとを特徴とする遊園地乗り物のためのシステム及び方法に関する。

テーマパーク又は遊園地の乗り物アトラクションは、ますますその人気が高まってきている。いくつかの従来の乗り物は、固定経路に沿って進む多乗客用車両を含むことができる。車両が経路に沿って進む際に速度又は車両方向の変化によってもたらされる興奮に加え、車両自体が音響効果及び／又は運動効果などの特殊効果を生じることもできる。しかしながら、これらの従来の乗り物では、車両が経路に沿って順方向及び／又は逆方向にしか進まないこともある。従って、乗客に独特な動き及び視覚的体験をもたらす新たな乗り物を開発することが必要とされている。

以下、当初の特許請求の範囲の主題と同一範囲のいくつかの実施形態を要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろ開示するいくつかの実施形態の概要を示すものにすぎない。実際に、本開示は、以下に示す実施形態と同様の又は異なる様々な形態を含むことができる。

１つの実施形態では、システムがカプセルを含むことができ、カプセルは、チャンバを定めることができる壁部を含むことができるドラムを含むことができる。カプセルは、チャンバ内に収まって乗客用拘束具を支持することができるプラットフォームを含むこともできる。システムは、カプセルの中心軸を中心としたカプセルの回転を引き起こすとともに、軌道に沿ったカプセルの前方及び／又は後方への移動を引き起こすことができる駆動システムをさらに含むことができる。

１つの実施形態では、システムが、軌道と、乗客拘束具、及びその拘束具によって支持された乗客に画像を表示するように構成された画面を含むカプセルと、カプセルの中心軸を中心としたカプセルの回転を引き起こすとともに、システムの軌道に沿ったカプセルの前方及び／又は後方への移動を引き起こすことができる駆動システムとを含むことができる。

１つの実施形態では、方法が、カプセルの壁部によって定められたチャンバ内に、乗客拘束具を支持するプラットフォームを配置するステップと、駆動システムを使用して、軌道に沿ったカプセルの前方又は後方への移動を引き起こすステップと、駆動システムを使用して、カプセルの中心軸を中心としたカプセルの回転を引き起こすステップと、を含むことができる。

全体を通じて同じ部分を同じ符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、本開示のこれらの及びその他の特徴、態様及び利点がより良く理解されるであろう。

本開示の実施形態によるカプセル型乗り物システムの斜視図である。 本開示の実施形態による、図１のカプセル型乗り物システムにおいて使用できる、開位置にあるカプセルの側面断面図である。 本開示の実施形態による、閉位置にある図２のカプセルの斜視図である。 本開示の実施形態による、図１のカプセル型乗り物システムにおいて使用できる、内部にさらなるドラムが配置されたカプセルの側面図である。 本開示の実施形態による、図１のカプセル型乗り物システムにおいて使用できる、半径方向外面の周囲に複数の転動要素が円周方向に配置されたカプセルの側面図である。 本開示の実施形態による、図１のカプセル型乗り物システムの動作方法のブロック図である。

以下、本開示の１又は２以上の特定の実施形態について説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、本明細書では現実の実装の特徴を全て説明していない場合もある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような現実の実装の開発においては、実装によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実装固有の決定を行わなければならないと理解されたい。さらに、このような開発努力は複雑かつ時間の掛かるものとなり得るが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みであると理解されたい。さらに、本発明において環状、球状、半径方向、軸方向、円周方向及び平行などの特定の用語を使用する限り、これらの用語は、厳密な数学的定義からの逸脱を可能にし、例えば製造上の不完全性及び関連する許容誤差に関連する逸脱を認めるものであると理解されたい。

本開示の実施形態は、遊園地乗り物アトラクションに関する。具体的に言えば、実施形態は、軌道に沿って移動するように構成されたカプセルを有するカプセル型乗り物システムに関する。カプセル型乗り物システムの乗り物サイクル中には、カプセルが開位置にある間に、乗客を拘束するように設計されたプラットフォームに乗客が乗り込むことができる。プラットフォームは、カプセルのドラム（例えば、円形又は八角形シリンダ）内のプラットフォーム軌道に沿って移動してカプセルを閉じることができる。１つの実施形態では、プラットフォームがドラム内の適所にロックされる。カプセルは、閉位置に収まると、軌道に沿って前方及び／又は後方に駆動し始めることができる。さらに、カプセル型乗り物システムは、カプセルの中心軸を中心としたカプセルの回転を引き起こす駆動システムを含むことができる。乗客を保持するプラットフォームをドラムにロックできるので、駆動システムは、ドラム及びプラットフォームの両方の回転を引き起こすことができる。従って、乗客は、乗り物サイクル中に前方及び／又は後方への移動と同時に、及び／又はこれとは別に、中心軸を中心とした回転を体験することができる。さらに、カプセルの動きに関連するメディア及び／又は物語が、バレルロールの形で飛行機を操縦することなどの体験の視野、音及び動きを乗客が同時に想像できるようにするモーションシミュレータ体験を創出することができる。乗り物サイクルの最後には、プラットフォームがドラム内のプラットフォーム軌道に沿って移動して、カプセルを開いて乗客をカプセルから退出させることができる。

図１に、カプセル型乗り物システム１０を示す。カプセル型乗り物システム１０は、開口溝（ｏｐｅｎ ｔｒｏｕｇｈ）に類似できる軌道１２を含むことができる。軌道１２は、様々な構成で組み立てることができる。例えば、１つの実施形態では、図１に示すように、軌道が坂、斜面及び／又は回転部分を形成することができる。１つの実施形態では、軌道１２を渦巻配置又は螺旋配置で構成することができ、及び／又は軌道１２がループ（例えば、連続ループ又は閉ループ）を形成することができる。さらに、１つの実施形態では、軌道１２の構造物が、開口溝部分と共に及び／又は開口溝部分の代わりに、中空シリンダに類似する管状部分（例えば、環状部分）を利用することもできる。図示の軌道１２は湾曲した壁を含むが、軌道１２は、平壁又は平坦部分などのあらゆる好適な形状を有することができると理解されたい。さらに、カプセル型乗り物システム１０は、軌道１２と共に使用される１又は２以上のカプセル１４を含むことができる。１つの実施形態では、カプセル１４が、軌道１２の半径方向内面の曲率に収まって概ねこの曲率に対応する円筒形状を有する。１つの実施形態では、カプセル１４が、軌道１２に沿って順方向及び／又は逆方向に移動するとともに、カプセル１４の中心軸を中心に回転することができる。１つの実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、軌道１２が、カプセル１４を開いて乗客の乗車及び下車を行う区域を含むことができる。

図２に、開位置にあるカプセル１４を示す。説明を容易にするために、カプセル１４及びそのコンポーネントについては、軸方向軸又は方向１６、半径方向軸又は方向１７、及び円周方向軸又は方向１８を参照して説明することができる。開位置では、カプセル１４が、ドラム２０内のプラットフォーム軌道２６上に支持できるプラットフォーム２２上への乗客の乗り込みを可能にすることができる。カプセル１４のドラム２０は、カプセル１４内にチャンバを定める湾曲した環状壁を有することができる。プラットフォーム軌道２６は、１又は２以上のプラットフォーム車輪４４（例えば、車輪、滑動部）を支持できるレールを含むことができる。プラットフォーム車輪４４は、プラットフォーム軌道２６に固定され、及び／又はプラットフォーム軌道２６に沿って移動することができる。例えば、プラットフォーム車輪４４は、プラットフォーム２２が反転した（例えば、カプセル１４が回転した）場合にプラットフォーム車輪４４がプラットフォーム軌道２６に固定された状態を保つことができるようにプラットフォーム軌道２６に係合することができる。すなわち、プラットフォーム車輪４４は、プラットフォーム軌道２６に嵌まり込むことができる延長部を含むことができる。これに加えて、又はこれとは別に、プラットフォーム車輪４４は、各プラットフォーム車輪４４がプラットフォーム軌道２６の上下のレール間に固定されるように、プラットフォーム軌道２６上の１組の平行なレール間で転動することもできる。１つの実施形態では、プラットフォーム２２が、カプセル１４が回転している間にドラム２０に結合してプラットフォーム２２を適所に固定できる機構（例えば、１組の円柱）を含むことができる。さらに、プラットフォーム２２は、乗客を固定するための拘束具２８を含むこともできる。拘束具２８は、カプセル１４が軌道１２に沿って進む際に各乗客を拘束又は支持するための座席、シートベルト、ラップバー、引き下げられて胴部を覆う頭上拘束具、及び／又はこれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。さらに、プラットフォーム２２上の拘束具２８の数は、ドラム２０及び結果として得られるカプセル１４の寸法によって定められるチャンバのサイズを決定することができる。従って、列内の拘束具２８の数を増やすとカプセル１４の半径が増大し、拘束具２８の列数を増やすとカプセル１４の長さが増大することができる。図３に示すように、プラットフォーム２２は、乗客が乗車して確実に拘束された後に、プラットフォーム軌道２６に沿って矢印３０の方向に閉位置まで移動することができる。１つの実施形態では、プラットフォーム駆動システム３２が、プラットフォーム軌道２６に沿ったプラットフォーム２２の動きを引き起こすことができる。例えば、プラットフォーム駆動システム３２は、プラットフォーム車輪４４の回転を引き起こすことによってプラットフォーム２２の動きを引き起こすように構成された１又は２以上のモータを含むことができる。１つの実施形態では、プラットフォーム２２が、プラットフォーム軌道２６に沿ったプラットフォーム２２の動きを制御するために使用できる機械的ウインチに結合することができる。

さらに、カプセル１４は、カプセル１４を閉位置にロックすることによってプラットフォーム２２をドラム２０の内部に固定してドラム２０のチャンバを密閉するために、ロック機構２４を有することができる。ロック機構２４は、プラットフォーム２２をドラム２０内に確実にロックするための機械的ロック及びキー構成を含むことができる。１つの実施形態では、ロック機構２４がモータによって駆動することができる。これに加えて、又はこれとは別に、ロック機構２４は、磁気及び／又は電磁ロックシステムを利用することもできる。例えば、１つの実施形態では、ロック機構２４が、プラットフォーム２２及び／又はドラム２０に結合された電磁石を含むことができる。電磁石は、給電されると、磁力を利用することによってプラットフォーム２２をドラム２０内の適所にロックすることができる。１つの実施形態では、ロック機構２４が、停電及び／又は機械的な問題などの場合にプラットフォーム２２を矢印３０とは逆の方向に閉位置から開位置に駆動する付勢部材及び／又はフェイルセーフ機構を含むこともできる。例えば、１つの実施形態では、カプセル１４が、プラットフォーム２２をドラム２０から解放するために利用できる、ロック機構２４に結合された機械式レバーを含むことができる。

さらに図２に示すように、１つの実施形態では、カプセル１４に対するプラットフォーム２２の動きを引き起こすアクチュエータ３１がプラットフォーム２２に結合することができる。アクチュエータ３１は、プラットフォーム２２に結合するために、プラットフォーム２２がドラム２０に確実にロックされた時点でプラットフォーム２２に係合することができる。従って、プラットフォーム２２は、プラットフォーム軌道２６に沿って矢印３０の方向に閉位置まで移動する際に、アクチュエータ３１上で摺動することができる。１つの実施形態では、アクチュエータ３１が、プラットフォーム２２の震動（例えば、振動）及び／又は傾動を引き起こすことができる。アクチュエータ３１は、軸方向軸又は方向１６、半径方向軸又は方向１７、円周方向軸又は方向１８、或いはこれらの組み合わせに沿ったプラットフォーム２２の動きをさらに引き起こすことができる。このようにして、プラットフォーム２２を再配置することができる。従って、これに加えて、又はこれとは別に、１つの実施形態では、カプセル１４の回転時又は軌道１２に沿った移動時にプラットフォーム２２も移動することができる。さらに、アクチュエータ３１は、プラットフォーム２２の動きを引き起こすためにあらゆる好適な場所に位置することができると理解されたい。これに加えて、又はこれとは別に、１つの実施形態では、例えばアクチュエータ３１が、プラットフォーム軌道２６の下方及び／又はプラットフォーム軌道２６内に位置することもできる。

１つの実施形態では、プラットフォーム２２に後部パネル４５が結合される。さらに、後部パネル４５はバッテリ４２を支持することができる。バッテリ４２は、カプセル１４のコンポーネントに電力を供給することができる。これらのコンポーネントは、ロック機構２４と、プラットフォーム駆動システム３２と、さらに詳細に説明する追加コンポーネントとを含むことができる。追加コンポーネントは、数ある中でも特に、例えばカプセル１４の前方移動、後方移動及び／又は回転運動を引き起こすように設けられた駆動システム３４、及び／又はドラム２０内の乗客にメディアを提供する１つ又は多くの画面５８を含むことができる。１つの実施形態では、バッテリ４２を、誘導を介して充電を行うように構成することができる。従って、誘導充電パッド及び／又はその他の充電コンポーネントを軌道１２に組み込んで、カプセル１４が軌道１２に係合している間にバッテリ４２を充電することができる。これらのパッドは、カプセル１４が静止している間に（例えば、プラットフォーム２２上に乗客が乗車している間に）バッテリ４２が充電を行えるように、乗客乗車ゾーンなどの軌道１２の単一の区域に局所化することができる。このように、カプセル１４は、軌道１２上に留まってそのバッテリ４２を充電することができ、従って定期的に再充填されるバッテリ４２によってコンポーネントに給電が行われた状態で複数回の乗り物サイクルを完了することができる。これに加えて、又はこれとは別に、カプセル型乗り物システム１０は、乗り物サイクルにおいて使用される、軌道１２とは別のカプセル充電ステーションを含むこともできる。充電ステーションは、それぞれ無線及び／又は有線充電を介してカプセル１４を充電するための誘導充電パッド及び／又はコンポーネントを含むことができる。１つの実施形態では、カプセル１４を軌道１２から取り除いて充電ステーションにおいて充電し、少なくともカプセル１４が乗り物サイクルを完了できるほど十分にバッテリ４２が充電された後に軌道１２に戻すことができる。

上述したように、プラットフォーム２２は、カプセル１４を図２に示す開位置から図３に示す閉位置に遷移させるために、ドラム２０に対して矢印３０の方向に進むことができる。図３では、カプセル１４が完全に見えるように軌道１２の一部を除去している。閉位置では、後部パネル４５がドラム２０（例えば、ドラム２０の後端部の環状面）に接触し（例えば、ドラム２０内に埋没し）、プラットフォーム２２が、後部パネル４５及びドラム２０によって定められるチャンバ内に封入される。カプセル１４は、閉位置に収まると、カプセル型乗り物システム１０の軌道１２に沿って移動し始めることができる。駆動システム３４は、軸方向軸１６に沿った順方向５２及び／又は逆方向５４のカプセル１４の動きを引き起こすことができる。これに加えて、又はこれとは別に、駆動システム３４は、中心軸４６（例えば、中心長手方向軸又は軸方向軸）を中心にカプセルを回転させることもできる。

これに加えて、又はこれとは別に、１つの実施形態では、カプセル１４の壁部（例えば、側壁）にドア３９を設けて乗客の入退場を容易にすることもできる。従って、ドア３９は、プラットフォーム２２がドラム２０内にロックされている間に利用することも、及び／又はプラットフォーム２２がドラム２０に対して固定された（例えば、プラットフォーム２２が移動可能でなく、及び／又はカプセル１４がプラットフォーム軌道２６を有していない）１つの実施形態において利用することもできる。すなわち、ドア３９は、開いた時にカプセル１４のドラム２０に対する乗客の入退場を可能にすることができる。ドア３９は、カプセル１４のドラム２０の外壁と同一平面上に存在することができ、ドアが駆動システム及び／又はカプセル１４の動きを妨げないように外壁と同一平面上の（すなわち、外壁から半径方向外向きに突出しない）ハンドル４０を含むことができる。

１つの実施形態では、駆動システム３４が、ボギー台車３５（例えば、シャーシ又はフレーム）と、球形タイヤなどの第１の転動要素３８とを含むことができる。ボギー台車３５は、カートに類似することができる。ボギー台車３５は、モータ（例えば、球形誘導モータ）と、球形タイヤ又は車輪などの第１の転動要素３８及び第２の転動要素３６の回転を引き起こす結合要素とを支持することができる。１つの実施形態では、駆動システム３４が、第１の転動要素３８及び第２の転動要素３６の回転をそれぞれ引き起こすための別個のシステムを含むことができる。さらに、異なるタイプのシステムを使用して各転動要素（すなわち、第１の転動要素３８及び第２の転動要素３６）を駆動することもできる。例えば、第１の転動要素３８は球形タイヤを含むことができ、駆動システム３４は、球形誘導モータと、あらゆる方向への第１の転動要素３８の動きを引き起こすのに適した結合要素とを含むことができる。球形誘導モータは、第１の転動要素３８をあらゆる方向に回転させるように構成された湾曲インダクタ（ｃｕｒｖｅｄ ｉｎｄｕｃｔｏｒｓ）を含むことができる。第２の転動要素３６は、例えば駆動システム３４内の異なる結合要素と、第２の転動要素３６を順方向５２及び／又は逆方向５４に回転させるように構成された別個のモータとに結合された車輪とすることができる。１つの実施形態では、第１の転動要素３８が、ドラム２０の半径方向外面（例えば、湾曲環状面）に接触してカプセル１４の回転を引き起こすことができる。カプセルは、ドラム２０の中心軸４６を中心に第１の方向４８に、又は第１の方向４８とは逆の第２の方向５０に回転することができる。例えば、駆動システム３４が、第１の転動要素３８をその中心軸５６（例えば、中心長手方向又は軸方向軸）を中心に第１の方向４８に回転させるようにモータを制御すると、カプセル１４は、中心軸４６を中心に第２の方向５０に回転することができる。同様に、第１の転動要素３８が第２の方向５０に回転すると、カプセル１４は第１の方向４８に回転することができる。さらに、１つの実施形態では、カプセル１４が、回転中にカプセル１４のバランスを保ってこのカプセル１４の回転を容易にしながら、駆動システム３４及びそのコンポーネント（例えば、ボギー台車３５、第１の転動要素３８及び第２の転動要素３６）に対する応力を緩和するのに役立つように、平衡錘５５（例えば、重量）をさらに含むことができる。

第１の転動要素３８及び第２の転動要素３６は、球形タイヤとして示しているが、第１の転動要素３８及び／又は第２の転動要素３６は、カプセル１４に対して前方及び／又は後方への動き及び／又は回転を引き起こすように配向された電動タイヤ（例えば、モータによって駆動される車軸に取り付けられた輪状タイヤ）とすることもできると理解されたい。

さらに、駆動システム３４は、カプセル１４の前方５２及び／又は後方５４への動きを引き起こすために、軌道１２の表面（例えば、湾曲壁の半径方向内面）に接触する第２の転動要素３６に結合されたモータを制御することもできる。これに加えて、又はこれとは別に、１つの実施形態では、駆動システム３４が、カプセル１４の前方５２及び／又は後方５４への動きを推進するために水、空気、磁石及び／又はその他の駆動力を組み込むこともできる。例えば、１つの実施形態では、カプセル１４と、カプセル１４を回転させるために使用される第１の転動要素３８とを、図示のボギー台車３５の代わりに、水流によって前方５２又は後方５４に駆動されるいかだ上に支持することができる。

これに加えて、又はこれとは別に、１つの実施形態では、転動要素３８及び／又は３６を軌道１２に結合することもできる。例えば、軌道１２の１つ又は多くの部分は、カプセルの前方５２及び／又は後方５４への動き、及び／又は中心軸４６を中心とした第１の方向４８又は第２の方向５０へのカプセル１４の回転をそれぞれ引き起こす転動要素３６及び／又は３８を含むことができる。このような実施形態では、転動要素３８及び／又は３６の動きを引き起こす（例えば、モータを有する）駆動システムを設けることができる。

駆動システム３４は、カプセル１４の前方５２、後方５４への移動時、及び／又は第１の方向４８又は第２の方向５０への回転時にカプセル１４の動きを制御するために、コントローラ６２（例えば、電子コントローラ）に結合することができる。コントローラ６２は、マイクロプロセッサ６４及びメモリ６６などの好適な処理要素及びメモリ要素を含むことができる。コントローラ６２は、駆動システム３４内のモータの動作に影響を与えることによって第１の転動要素３８及び／又は第２の転動要素３６の回転、及び対応するカプセル１４の動きを引き起こすためのロジック及び／又は実行可能命令を提供することができる。１つの実施形態では、コントローラ６２が、プラットフォーム駆動システム３２と、カプセル型乗り物システム１０内の他のいずれかの好適なコンポーネントとに通信可能に結合することができる、

１つの実施形態では、図４によって示すように、カプセル１４’が、さらなるドラム７４（例えば、環状ドラム）内に配置されたドラム２０を含むことができる。従って、駆動システム３４は、第１の転動要素３８によるドラム２０の回転駆動を可能にし、第２の駆動システム３６は、カプセル１４の順方向５２及び／又は逆方向５４への動きを引き起こすことができる。このような実施形態では、駆動システム３４が、さらなるドラム７４の内面に結合することができる。駆動システム３４に結合された第１の転動要素３８は、ドラム２０の半径方向外面に接触してドラム２０の回転を引き起こすことができる。これに加えて、又はこれとは別に、駆動システム３４は、ドラム２０に結合された車軸７６に動作可能に結合することもできる。駆動システム３４は、車軸７６及びドラム２０を中心軸４６の周囲で第１の方向４８及び／又は第２の方向５０に回転させるように構成されたモータを含むことができる。駆動システム３４は、さらなるドラム７４の半径方向外面に結合されたボギー台車３５をさらに含むことができる。ボギー台車３５は、軌道１２の半径方向内面に接触して軌道１２に沿ったカプセル１４’の順方向５２及び／又は逆方向５４への動きを可能にすることができる第２の転動要素３６を支持することができる。従って、カプセル１４’の動きから独立してドラム２０の回転を引き起こすことができる。しかしながら、ドラム２０内の乗客は、ドラム２０の回転と、軌道１２に沿ったカプセル１４’の動きとを共に体験することができる。

図５に、カプセル１４及び駆動システム３４の１つの実施形態を示す。１つの実施形態では、駆動システム３４が、カプセル１４の半径方向外面に結合された転動要素７２を含むことができる。転動要素７２は、ドラム２０の周囲で円周方向に離間した異なる場所に位置することができ、ドラム２０から半径方向外向きに延びて軌道１２の半径方向内面に接触することができる。１つの実施形態では、転動要素７２が、例えば球形誘導モータによって作動する球形タイヤを含むことができる。従って、駆動システム３４は、球形誘導モータが組み込まれると、転動要素７２をあらゆる方向に回転させることができる。転動要素７２が軌道１２に沿ってあらゆる方向に回転できるので、カプセル１４は、前方５２、後方５４に進み、及び／又は中心軸４６を中心に回転することができる。例えば、カプセル１４を順方向５２に移動させるには、駆動システム３４が転動要素７２を軸方向軸１６に沿って順方向５２に回転させることができる。カプセルを中心軸４６の周囲で回転させるには、駆動システム３４が転動要素７２を円周方向軸１８に沿って回転させることができる。カプセル１４を中心軸４６の周囲で回転させながら順方向５２に移動させるには、駆動システム３４が軸方向軸１６と円周方向軸１８との間のベクトルに沿って転動要素７２を回転させることができる。さらに、転動要素７２がカプセル１４の半径方向外面沿いの複数の位置に配置されると、カプセル１４は、軌道１２の開いた溝状部分及び軌道１２の閉じた管状部分の両方において中心軸４６を中心に回転することができる。

さらに、図２を参照すると、カプセル１４及び／又はプラットフォーム２２の動きの体験を強化するために、動きを映画及び／又はメディアの物語に関連付けることができる。これを行うために、１つの実施形態では、ドラム２０の内部に、画像を表示するための１又は２以上の画面５８を配置することができる。これらの画面５８は、表示画像が乗客を取り囲んで没入的メディア体験を生み出すように湾曲し、及び／又はドラム２０の内面に結合することができる。例えば、画面５８は、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、プラズマディスプレイ、又は有機発光ダイオード（ＯＬＥＤ）ディスプレイなどのあらゆる好適なタイプのディスプレイを含むことができる。カプセル１４のチャンバは、乗客にオーディオを提供するのに適したスピーカ及び／又は装置を含むこともできる。オーディオ装置は、ドラム２０、プラットフォーム２２、及び／又はいずれかの好適な位置に結合することができる。従って、カプセル１４は、カプセル１４の動き及び／又はプラットフォーム２２の動きに対応するようにタイミングを合わせたメディアを提供することができる。従って、乗客は、飛行機内、宇宙船内、及び／又は他のいずれかの好適な物語の中に存在するように感じることができる。例えば、カプセル１４は、画面５８が離陸中の飛行機の物語に関連する画像を表示している時に、軌道１２上で前方に移動して坂５２を上ることができる。カプセル１４が中心軸４６に沿って回転し始めると、メディアは、乗客が追跡中の飛行機などの物語の没入的な動き及びメディア体験を受け取るように、バレルロールを操作している飛行機に対応することができる。さらに、アクチュエータ３１がプラットフォーム２２を振動させると、例えばメディアは、乱気流を受けている飛行機に対応することができる。

これに加えて、又はこれとは別に、乗客の制御によるカプセル型乗り物システム１０のカスタマイズによってカプセル型乗り物システム１０の乗客の体験を強化することもできる。ユーザ（すなわち、乗り物オペレータ及び／又は乗り物客）は、カプセル型乗り物システム１０をカスタマイズするために、乗り物サイクル中にカプセル１４の動作に関連するパラメータを制御するための入力を（例えば、入力装置を介して）提供することができる。これらのパラメータは、他の要素の中でも特に、カプセル１４が順方向５２及び／又は逆方向５４に移動する速度、カプセル１４が中心軸４６を中心に回転する速度、及び／又はカプセル１４が中心軸４６を中心に回転する頻度などの１又は２以上の要素を制御することによってユーザが乗り物の強度を調整できるようにすることができる。さらに、ユーザは、乗り物サイクル中に乗客に提供されるメディアのタイプを（例えば、入力装置を介して）選択することもできる。例えば、ユーザは、乗り物の動きに結び付けることができる画像の物語及び／又はテーマ、及び／又はその他のメディアを選択することができる。従って、ユーザは、カプセル１４の動き及びメディアの全体的体験を柔軟で個人化されたものにできるようにカプセル型乗り物システム１０をカスタマイズすることができる。

コントローラ６２は、乗り物体験のカスタマイズ及び／又は更新を容易にするために、入力装置から入力を受け取り、この入力に基づいてカプセル型乗り物システム１０のパラメータを制御するように構成することができる。入力装置は、タッチ画面又はキーボードなどの選択を行うのに適した装置に結合されたいずれかの好適なタイプのディスプレイを含むことができる。さらに、例えば乗り物オペレータ及び／又は乗り物客は、拘束具２８内に位置している間に入力装置にアクセスすることもできる。１つの実施形態では、コントローラ６２に提供される、カプセル型乗り物システム１０のパラメータに影響を与えるための入力を乗客が制御できるように、カプセル１４内のプラットフォーム２２が１つ又は多くの入力装置を含むことができる。例えば、入力は、飛行中の飛行機に関連するメディアをドラム２０内の画面５８上に表示するようにコントローラ６２に命令することができる。或いは、入力は、宇宙を飛行中の宇宙船に関連するメディアをドラム２０内の画面５８上に表示するようにコントローラ６２に命令することもできる。さらに、コントローラ６２は、カプセル１４の駆動システム３４と通信して、入力に基づいてカプセル１４の回転運動、前方移動５２及び／又は後方移動５４を調整することもできる。１つの実施形態では、カプセルの動きの調整が、カプセル１４の前方移動５２、後方移動５４及び／又は回転運動の速度の調整を伴うことができる。

これらを踏まえた上で、図６に、本明細書で説明した実施形態による、カプセル型乗り物システム１０の乗り物サイクルを完了する方法８０のフローチャートを示す。以下の方法８０の説明は、特定の実施形態を表す特定の順序で行うが、方法８０はあらゆる好適な順序で実行することができ、ステップは追加又は省略することができる。

カプセル１４が図２に示すような開位置にある場合、乗客は、ブロック８２に示すように、ドラム２０の内部チャンバ内のプラットフォーム２２上に配置された拘束具２８内に乗車することができる。プラットフォーム２２上の各乗客に拘束具２８が固定された後に、プラットフォーム２２は、ブロック８４に示すように、カプセル１４のドラム２０に対して図２に示す開位置から図３に示す閉位置に移動することができる。さらに、方法８０のこの部分は、ロック機構２４を介してプラットフォーム２２をロックしてカプセル１４を確実に閉位置に密閉することを伴うことができる。カプセル１４が正しく閉じられて閉位置にロックされると、駆動システム３４は、ブロック８６に示すように、軌道１２に沿ったカプセル１４の前方５２への動き及び／又は後方５４への動きを引き起こすことができる。さらに、ブロック８６と同時に及び／又は別個にブロック８８を生じさせて、駆動システム３４がカプセル１４を中心軸４６の周囲で回転できるようにすることもできる。ブロック８６及び／又はブロック８８と共にブロック９０を生じさせて、カプセル１４が軌道１２に対して及び／又は中心軸４６の周囲で移動する際に、画面５８及び／又はスピーカ（又は、その他の効果）がカプセル１４及び／又は軌道１２の動きに相関できる画像、音及び／又はその他のメディアを提供できるようにすることもできる。上述したように、このメディアは、飛行中の飛行機などの、カプセル１４及び／又は軌道１２の動きに関連する物語の形で提示することができる。上述したように、乗り物オペレータ及び／又は乗客は、例えば移動速度、回転頻度及びメディアなどの乗り物体験の側面をカスタマイズするための、プロセッサによって処理される入力を提供することができる。カプセル１４が軌道１２のコースを完了すると、プラットフォーム２２は、ブロック９２に示すように、ロック機構２４からのロック解除を行い、ドラム２０に対して閉位置から開位置に移動することができる。さらに、ブロック９４において、乗客の拘束具２８を解放して、乗客がプラットフォーム２２から下車してカプセル１４から退出できるようにすることができる。ブロック９４は、誘導充電を介したバッテリ４２の再充電を含むこともできる。その後、カプセル１４が開位置にある間にカプセル１４のプラットフォーム２２に新たな乗客が乗車すると、方法８０を繰り返すことができる。

本開示は、本明細書で説明したコンポーネントの構造及び配置の詳細に用途が限定されるものではない。上述した変形及び修正も本開示の範囲に含まれる。本開示は、上述した又は本文及び／又は図面から明らかな２又は３以上の個々の特徴の全ての別の組み合わせにまで及ぶ。これらの異なる組み合わせは、全て本開示の様々な別の態様を構成する。本明細書では、本開示のいくつかの特徴のみを図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が浮かぶであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神の範囲内に含まれるものとして全てのこのような修正及び変更を網羅するように意図されたものであることを理解されたい。

Claims (20)

1. カプセルと、
   チャンバを定める壁部を含む、前記カプセルのドラムと、
   乗客用拘束具を支持して前記チャンバ内に収まるように構成された、前記カプセルのプラットフォームと、
   前記カプセルの中心軸を中心とした前記カプセルの回転を引き起こすとともに、軌道に沿った前記カプセルの前方又は後方への移動を引き起こすように構成された駆動システムと、
   を備えることを特徴とするシステム。
2. 前記プラットフォームは、前記ドラム内のプラットフォーム軌道上に支持される、
   請求項１に記載のシステム。
3. 前記カプセルは、前記プラットフォームを前記ドラムに対して開位置と閉位置との間で調整するために前記プラットフォーム軌道に沿った前記プラットフォームの移動を引き起こすように構成されたさらなる駆動システムを含む、
   請求項２に記載のシステム。
4. 前記カプセルは、前記プラットフォームを前記ドラム内で閉位置にロックするように構成されたロックアセンブリを含む、
   請求項１に記載のシステム。
5. 前記ロックアセンブリは、前記ロックアセンブリのロックに電力を供給して前記ロックをロック位置に維持するように構成された電源と、前記電源からの電力の遮断に応答して前記プラットフォームを前記閉位置から前記開位置に駆動するように構成された付勢部材とを含む、
   請求項４に記載のシステム。
6. 前記ドラムと共に配置された、画像を表示するように構成された画面を備える、
   請求項１に記載のシステム。
7. 前記画面は、前記ドラムの内面に結合された湾曲画面を含む、
   請求項６に記載のシステム。
8. 前記カプセルの回転を容易にするように構成された平衡錘を備える、
   請求項１に記載のシステム。
9. 入力装置から入力を受け取り、前記入力に基づいて前記カプセルの動きに関連するパラメータを調整するために前記駆動システムを制御するよう構成されたコントローラを備える、
   請求項１に記載のシステム。
10. 前記パラメータは、前記カプセルの回転頻度、前記カプセルの回転速度、前記軌道に沿った前記カプセルの移動速度、又はこれらのいずれかの組み合わせを含む、
    請求項９に記載のシステム。
11. 前記駆動システムは、前記ドラムの半径方向外面に接触して前記中心軸を中心とした前記カプセルの回転を引き起こすように構成された第１の転動要素を支持するフレームを含む、
    請求項１に記載のシステム。
12. 前記駆動システムの前記フレームは、前記軌道の内面に接触して前記軌道に対する前記カプセルの前方又は後方への移動を引き起こすように構成された第２の転動要素を支持する、
    請求項１１に記載のシステム。
13. 前記駆動システムは、球形誘導モータを含む、
    請求項１に記載のシステム。
14. 軌道と、
    乗客拘束具と、該拘束具によって支持された乗客に画像を表示するように構成された画面とを含むカプセルと、
    前記カプセルの中心軸を中心とした前記カプセルの回転を引き起こすとともに、前記軌道に沿った前記カプセルの前方又は後方への移動を引き起こすように構成された駆動システムと、
    を備えることを特徴とするシステム。
15. 前記カプセルは、
    チャンバを定めるドラムと、
    前記乗客拘束具を支持するように構成されたプラットフォームと、
    を含み、前記ドラムは、該ドラムの外壁と同一平面上のドアを含む、
    請求項１４に記載のシステム。
16. 前記画面は、前記カプセルの内面に配置された湾曲画面を含む、
    請求項１４に記載のシステム。
17. 入力装置から入力を受け取り、該入力に基づいて前記カプセルの動きに関連するパラメータを調整するために、又は前記入力に基づいて前記画像をデータベースから選択するために前記駆動システムを制御するように構成されたコントローラを備える、
    請求項１４に記載のシステム。
18. 誘導を介して充電され、前記駆動システムに電力を供給するように構成されたバッテリを備える、
    請求項１４に記載のシステム。
19. 前記カプセルは、
    前記乗客拘束具を支持するように構成されたプラットフォームと、
    前記プラットフォームに接触して、前記カプセルに対する前記プラットフォームの動きを引き起こすように構成された複数のアクチュエータと、
    を含む、請求項１４に記載のシステム。
20. カプセルの壁部によって定められたチャンバ内に、乗客拘束具を支持するプラットフォームを配置するステップと、
    駆動システムを使用して、軌道に沿った前記カプセルの前方又は後方への移動を引き起こすステップと、
    前記駆動システムを使用して、前記カプセルの中心軸を中心とした前記カプセルの回転を引き起こすステップと、
    を含むことを特徴とする方法。

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