JP2020532550A - リゾホスファチジン酸受容体1(lpar1)阻害剤化合物 - Google Patents

リゾホスファチジン酸受容体1(lpar1)阻害剤化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、記載される式(I)の化合物、またはその薬学的な塩、使用、その調製方法を提供する。【化1】

Description

本発明は、リゾホスファチジン酸受容体1(LPAR1)阻害剤化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびに治療におけるそれらの使用を提供する。
LPAR1は、小さな生理活性グリセロリン脂質であるリゾホスファチジン酸(LPA)に対して同定された最初の高親和性受容体である。LPAを介したLPAR1の活性化は、細胞の増殖、遊走、および生存を含む多くの細胞応答に関係している。特に、LPA−LPAR1経路は、脂肪沈着、炎症、および組織損傷を特徴とする肝疾患である非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の発症に寄与する可能性がある。NASHの進行は、肝臓に瘢痕化または線維症の蓄積をもたらす。さらに進行すると、NASHは肝硬変および門脈圧亢進症を引き起こす可能性がある。成人アメリカ人の約2〜5パーセント、および肥満の人の最大20パーセントが、NASHに罹患する可能性がある。線維症および肝硬変を超えて、NASHは肝細胞癌および肝不全に進行する可能性がある。
LPAR1の阻害は、炎症、線維症、および他のLPAR1媒介疾患または障害の治療に有用である可能性が示唆されている。例えば、米国特許第9,272,990号は、線維症を治療するためのLPARアンタゴニストを開示している。
国際公開第2017/086430号は、NASHの治療および/または予防のためのLPAR1アンタゴニストとしてのαハロゲン置換チオフェン化合物を開示している。
米国特許第9,272,990号明細書 国際公開第2017/086430号
NASHならびに他のLPAR1媒介疾患または障害を治療するのに有用であり得るLPAR1アンタゴニスト化合物についての必要性は満たされていない。したがって、本発明は、インビトロでの強力かつ選択的なLPAR1アンタゴニスト活性、ならびに肝臓炎症および線維症の動物モデルにおける効力を示す化合物を提供する。さらに、本発明は、そのようなLPAR1アンタゴニスト化合物のエステルプロドラッグを提供する。本発明は、式I:
Figure 2020532550
[式中、
およびXは、それぞれ独立してCHまたはNであり、Xは、C−RまたはNであり、ただし、XがCHの場合、XはCHで、XはC−Rであり、XがNの場合、XおよびXのうちただ1つがNであることができ、
およびYは、CHまたはNであり、ただし、YまたはYのうちただ1つがNであることができ、
は、
イソプロピル、
イソブチル、
t−ブチル、
2−ヒドロキシプロパ−2−イル、
シクロプロピル、
シクロプロピルオキシ、
t−ブチルオキシ、
シクロブチルオキシ、
3,3−ジフルオロシクロブチルオキシ、
2−フルオロプロパ−2−イル、
1,1−ジフルオロエチル、
トリフルオロメチル、
イソプロピルオキシ、または
2−メトキシプロパ−2−イルであり、
は、Hまたはフルオロであり、
は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシメチル、CF、シアノメチル、またはシアノであり、
は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、CF、またはシアノであり、
は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである]
の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
一実施形態では、Xは、Nである。
一実施形態では、Xは、CHである。
一実施形態では、Yは、CHである。
一実施形態では、Rは、イソプロピルである。
一実施形態では、Rは、シクロプロピルオキシである。
一実施形態では、Rは、H、メチル、メトキシメチル、シアノメチル、またはシアノである。
一実施形態では、Rは、H、メチル、CF、またはシアノである。
一実施形態では、Rは、Hである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、実施例の化合物のいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である。
本発明の別の態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む薬学的組成物が提供される。本発明のこの態様はまた、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、および1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む、哺乳動物、特にヒトのNASHを治療するための薬学的組成物を提供する。さらに、本発明のこの態様は、哺乳動物、特にヒトにおいて、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、心臓線維症、または皮膚線維症などの線維症を治療するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、および1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む薬学的組成物を提供する。さらに、本発明のこの態様は、哺乳動物、特にヒトにおいて、例えば、慢性呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多発性硬化症、関節リウマチ、骨関節炎、乾癬、全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、およびクローン病などの炎症性疾患を治療するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、および1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む、薬学的組成物を提供する。
本発明の別の態様では、哺乳動物、特にヒトにおいてNASHを治療する方法であって、NASHを治療する必要のある哺乳動物に有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
本発明のこの態様の一実施形態では、哺乳動物、特にヒトにおいて、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、心臓線維症、または皮膚線維症などの線維症を治療する方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
本発明のこの態様の別の実施形態では、哺乳動物、特にヒトにおいて、例えば、慢性呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多発性硬化症、関節リウマチ、骨関節炎、乾癬、全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、およびクローン病などの炎症性疾患を治療する方法であって、このような治療を必要とする哺乳動物に有効量の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
本発明の他の実施形態では、治療に使用するための式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩が提供される。この態様内で、本発明は、哺乳動物、特にヒトにおけるNASHの治療に使用するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。本発明はまた、哺乳動物、特にヒトにおける、例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症、心臓線維症、または皮膚線維症などの線維症の治療に使用するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。本発明はまた、哺乳動物、特にヒトにおける炎症性疾患の治療に使用するための、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。本発明のこの態様の一実施形態では、炎症性疾患は、慢性呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多発性硬化症、関節リウマチ、骨関節炎、乾癬、全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、およびクローン病からなるがこれらに限定されない群から選択される。
本発明の別の態様は、哺乳動物におけるNASHの治療用の医薬の製造における、式I化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明の別の態様は、哺乳動物における繊維症の治療用の医薬の製造における、式I化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明のさらなる一態様は、哺乳動物における炎症性疾患の治療用の医薬の製造における、式I化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。本発明のこの態様の一実施形態では、炎症性疾患は、慢性呼吸器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、多発性硬化症、関節リウマチ、骨関節炎、乾癬、全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、潰瘍性大腸炎、およびクローン病からなるがこれらに限定されない群から選択される。
本明細書で使用される場合、化合物の「有効量」または「治療有効量」という用語は、本明細書に記載されるようなNASH、繊維症、炎症性疾患、他のLPAR1媒介疾患または障害などの障害または疾患を治療するのに有効な量または投薬量を指す。主治医の診断医は、当業者として、従来技術の使用によって、および類似の状況下で得られた結果を観察することによって、有効量を容易に決定することができる。化合物の有効量または用量を決定する際に、投与される化合物、使用される場合は他の薬物の共投与、哺乳動物の種、そのサイズ、年齢、および全般的な健康状態、障害の程度または重症度、個々の患者の応答、投与の様式、投与される調製物の生物学的利用能特性、選択される投薬レジメン、他の併用薬の使用、およびその他の関連する状況を含むがこれらに限定されない多くの要因が考慮される。
本明細書で使用される用語「治療」および「治療する」は、全てのプロセスを指すことを意図しており、既存の障害および/またはその症状の進行の遅延、中断、停止、制御、または停止があり得るが、必ずしも全ての症状の完全な排除を示すとは限らない。
用語「薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤」は、担体、希釈剤、および賦形剤が組成物の他の成分と薬学的に適合性であることを意味する。特定の実施形態では、薬学的組成物は経口投与用の錠剤またはカプセル剤として製剤化される。錠剤またはカプセル剤は、繊維症、炎症性疾患、NASH、他のLPAR1媒介疾患または障害を治療するのに有効な量で本発明の化合物を含み得る。
本明細書で使用される場合、「線維症」という用語は、器官または組織における過剰な結合組織の形成または存在を指す。線維症は、組織損傷や炎症などの刺激に対する修復または置換反応として生じ得る。線維症の特徴は、過剰な細胞外マトリックスの産生である。損傷に対する正常な生理学的応答は、治癒過程の一部として結合組織の沈着をもたらすが、この結合組織沈着が持続し、病的となり、組織の構造および機能を改変することがある。例示的な実施形態では、線維症は、肺線維症、肝線維症、腎線維症、心臓線維症、または皮膚線維症である。
本発明の方法で使用される化合物を製剤化せずに直接投与することは可能であるが、化合物は通常、有効成分として式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩、ならびに少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤および/または賦形剤を含む薬学的組成物の形態で投与される。これらの組成物は、経口、舌下、鼻、皮下、静脈内、および筋肉内を含むさまざまな経路で投与することができる。そのような医薬組成物およびそれらを調製するためのプロセスは、当該技術分野において周知である。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(University of the Sciences in Philadelphia,ed.,21st ed.,Lippincott Williams & Wilkins Co.,2005)を参照されたい。
式Iの化合物は一般に、広い投与量範囲にわたって効果的である。例えば、1日当たりの投与量は、通常、体重1kgあたり、約0.2mg/kg〜約15mg/kg、より一般的には約0.7mg/kg〜約7.5mg/kgの範囲内であり、例えば、約1.5mg/kgである。ある場合には、前述の範囲の下限よりも低い投与量レベルが十分以上である場合があり、他の場合には、いかなる有害な副作用を伴うことなく、さらに多い用量が用いられてもよく、したがって、前述の投与量範囲は、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。また、1日用量を1日にわたって部分に分けて投与することも有益である(例えば、1日あたり1/2用量を2回、または1日あたり1/3投与用量を3回)。実際に投与される化合物の量は、治療される状態、選択された投与経路、投与される実際の化合物(単数または複数)、個々の患者の年齢、体重、および応答、ならびに患者の症状の重症度を含む関連する状況を考慮して、医師によって決定されることが理解される。
組成物は、好ましくは、単位用量形態で製剤化され、各用量は、約20〜約2000mg、より通常は、約50〜約500mg、例えば、約200mgの活性成分を含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の哺乳動物のための単位投薬量として適切な、物理的に別個の単位を指し、各単位は、少なくとも1つの適切な薬学的に許容される担体、希釈剤、および/または賦形剤と関連して、所望の治療効果を生じるように計算された、予め決定された量の活性物質を含有する。
本発明の化合物は、塩基性および酸性部分を有し、したがって、多数の有機および無機酸および塩基と反応して、薬学的に許容される塩を形成する。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、本出願の範囲内で企図される。本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、生きている生物に対して実質的に非毒性である本発明の化合物の任意の塩を指す。そのような薬学的に許容される塩およびそれらを調製するための一般的な方法論は、当該技術分野において周知である。例えば、P. Stahlら、HANDBOOK OF PHARMACEUTICAL SALTS:PROPERTIES、SELECTION AND USE、(VCHA/Wiley−VCH、2008);およびS.M. Bergeら、「Pharmaceutical Salts」、Journal of Pharmaceutical Sciences、Vol 66、No.1、January 1977.を参照されたい。
本明細書で使用される略語は次のように定義される。
「ブライン」は、飽和NaClを意味する。
「BSA」は、ウシ血清アルブミンを意味する
「DAST」は、三フッ化ジエチルアミノ硫黄を意味する。
「DCM」は、ジクロロメタンを意味する。
「DMF」は、n,n−ジメチルホルムアミドを意味する
「DMSO」は、ジメチルスルホキシド(NMRの場合は過重水素化[d6]された)を意味する。
「EtOAc」は、酢酸エチルを意味する。
「FLIPR」は、蛍光イメージングプレートリーダーを意味する。
「HBSS」は、ハンクス緩衝塩溶液を意味する。
「HEPES」は、4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸を意味する。
「HPLC」は、高圧液体クロマトグラフィーを意味する。
「hr」または「h」は、時間を意味する。
「IC50」は、最大阻害の50%が達成される濃度を意味する。
「LCMS」は、液体クロマトグラフィー質量分析法を意味する。
「MeOH」は、メタノールを意味する。
「MS」は、質量分析または質量スペクトルを意味する。
「MTBE」は、メチルtert−ブチルエーテルを意味する。
「PE」は、石油エーテル溶剤を意味する。
「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。
式Iの化合物は、化学技術分野において周知のプロセスによって、または本明細書に記載の新規のプロセスによって調製されてもよい。式Iの化合物および式Iの化合物の製造のための新規中間体の調製プロセスは、本発明のさらなる特徴を提供し、以下の手順で説明される。
一般に、式Iの化合物は、式IIの化合物から調製され得る(スキーム1)。より具体的には、式IIの化合物は、適切な溶媒中、トリス(ジベニリデンアセトン)ジパラジウムなどの適切な遷移金属触媒、および炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、式IIIの化合物と反応し、式Iの化合物を提供する。適切な溶媒には、ジオキサンが含まれる。式IIIの化合物は、化学技術分野で既知の方法、ならびに調製例および実施例で提供される方法によって調製することができる。
あるいは、式Iの化合物は、式IVの化合物から調製してもよい(スキーム1)。より具体的には、式IVの化合物は、適切な溶媒中、トリス(ジベニリデンアセトン)ジパラジウムなどの適切な遷移金属触媒、および炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、適切なR−ホウ素試薬と反応し、式Iの化合物を提供する。適切な溶媒には、ジオキサンが含まれる。適切なR−ホウ素試薬化合物は、化学技術分野で既知の方法、ならびに調製例および実施例で提供される方法によって調製することができる。
式Iの化合物の調製中に使用される特定の官能基は、最終的に式Iの化合物に含まれる基の前駆体として作用し得ることが理解される。そのような基は、化学技術分野で知られており、調製例および実施例において開示され得る。例えば、式Iの化合物のR5−O−(C=O)−基は、シアノ(−CN)などの適切な前駆体基の化学変換により獲得され得る。
Figure 2020532550
あるいは、式Iの化合物は、式Vの化合物および式VIの化合物から調製してもよい(スキーム2)。より具体的には、式VIの化合物を、ジオキサンなどの適切な溶媒中、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムなどの適切な遷移金属触媒の存在下で、ビス(ピナコラト)ジボロンと最初に反応させて、中間体ピナコラトボロン化合物を得、これを、炭酸ナトリウムなどの塩基の存在下で、式Vの化合物とさらに反応させて、式Iの化合物を得る。式Vの化合物または式VIの化合物は、化学技術分野で周知の方法、ならびに調製例および実施例で提供される方法によって調製することができる。
Figure 2020532550
スキーム3に示すように、式IIの化合物は、適切な溶媒中、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムなどの適切な遷移金属触媒および炭酸ナトリウムなどの適切な塩基の存在下で、式VIIIの化合物を式VIIのピナコラトボロン化合物と反応させることにより、調製することができる。適切な溶媒にはジオキサンが含まれる。
カップリング法に適した反応基は、化学技術分野で知られており、かつ調製例および実施例に開示されていると理解される。例えば、式VIIの化合物のピナコラトボロン反応基は、トリブチルスタニルなどの代替カップリング基で置換されてもよい。
あるいは、式IIの化合物は、式IXの化合物から調製してもよい(スキーム3)。より具体的には、式IXの化合物は、適切な溶媒中、トリス(ジベニリデンアセトン)ジパラジウムなどの適切な遷移金属触媒、および炭酸セシウムなどの塩基の存在下で、4−ブロモ−2−メチル−ピラゾール−3−アミンと反応し、式IIの化合物を提供する。適切な溶媒にはジオキサンが含まれる。
式VII、式VIII、または式IXの化合物は、化学技術分野で既知の方法、ならびに調製例および実施例で提供される方法によって調製することができる。
Figure 2020532550
調製1:2−クロロ−6−(シクロプロポキシ)ピラジン
Figure 2020532550
0℃でテトラヒドロフラン(10mL)中のシクロプロパノール(1.00g、17.0mmol)に水素化ナトリウム(1.36g、34.1mmol、60質量%)を加え、反応混合物を20℃で30分間撹拌する。次に、2,6−ジクロロピラジン(2.57g、17.0mmol)を加え、混合物を20℃で12時間攪拌する。反応混合物を飽和NHCl(30mL)に注ぐ。得られた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.50g、81.7%)を白色固体として得る。LCMS(m/z):170.9[M+H]
調製2:2−クロロ−6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン
Figure 2020532550
1.1−(6−クロロピラジン−2−イル)エタノンの合成
Figure 2020532550
雰囲気下、無水トルエン(100mL)中のトリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(8.08g、22.2mmol)に、2,6−ジクロロピラジン(3.00g、20.1mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.33g、2.01mmol)を加える。次に、混合物をN雰囲気下、100℃で16時間撹拌する。室温に冷却した後、混合物を飽和KF水溶液(300mL)およびMTBE/EtOAc(1/1、200mL)へ注ぎ、1時間攪拌する。固体をセライトで濾過し、MTBE/EtOAc(1/1、150mLx2)で洗浄する。濾液を分離する。水層をEtOAc(200mL)で抽出する。合わせた有機層を減圧下で濃縮する。残渣をアセトン(200mL)に溶解し、1NのHCl水溶液(120mL)で処理し、10〜15℃で1時間攪拌する。混合物を減圧下で濃縮して、ほとんどのアセトンを除去し、残渣をMTBE/EtOAc(1/1、100mLx3)で抽出する。合わせた有機層を、飽和NaHCO(150mL×2)、ブライン(150mL×2)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、残渣を、PE中0〜10%のEtOAcで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.0g、31.4%)を黄色固体として得る。
H NMR(400MHz、CDCl):δ=9.14(s、1H)、8.80(s、1H)、2.74(s、3H)。
2.2−クロロ−6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジンの合成
Figure 2020532550
0℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(2.81g、17.2mmol)をジクロロメタン(30mL)中の1−(6−クロロピラジン−2−イル)エタノン(540mg、1.15mmol)に加え、溶液を15℃で12時間攪拌する。反応混合物を氷水(30mL)に注ぎ、NaCO水溶液(水中10%質量)を滴下して、pH=8に調整する。反応混合物を30mLの水で希釈し、DCM(40mLx3)で抽出する。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物(800mg)を黄色の油として得る。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、PE中の0〜30%EAで溶出して精製し、表題化合物(385mg、90質量%、56.3%)を黄色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl):δ=8.86(s、1H)、8.71(s、1H)、2.05(t、J=18.4Hz、3H)。
調製3:2−クロロ−6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン
Figure 2020532550
1.2−(6−クロロピラジン−2−イル)プロパン−2−オールの合成
Figure 2020532550
THF(100mL)中の6−クロロピラジン−2−カルボン酸メチル(20.0g、116mmol)を、ジエチルエーテル(120g、348mmol、3.0mol/L)中のメチルマグネシウムブロミド(3.0mol/L)に0℃で加え、混合物をこの温度で2時間撹拌する。1.0MのHCl溶液(100mL)で反応をクエンチし、EtOAc(100mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色の油を得る。黄色の油を、PE中0〜30%のEAで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.80g、18.0%)を褐色の油として得る。LCMS(m/z):172.8[M+H]
2.2−クロロ−6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジンの合成
Figure 2020532550
0℃でDAST(6.74g、41.8mmol)をCHCl(30mL)中の2−(6−クロロピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(3.80g、20.9mmol)に加え、反応混合物を0℃で1時間攪拌する。水(20mL)で反応をクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出する。合わせた有機層を飽和NaHCO(20mL)、1MのHCl(20mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、黄色の油を得る。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで、PE中0〜30%のEAで溶出して精製し、黄色の油として表題化合物(3.40g、84%)を得た。LCMS(m/z):174.9[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.75(s、1H)、8.53(s、1H)、1.76(d、J=22.4Hz、6H)。
調製4:2−クロロ−6−イソプロポキシ−ピラジン
Figure 2020532550
0℃で、油中の水素化ナトリウム(1.07g、26.8mmol、60質量%)をTHF(20mL)中のプロパン−2−オール(0.807g、13.4mmol)に加え、混合物をこの温度で20分間撹拌する。次に、2,6−ジクロロピラジン(2.00g、13.4mmol)を加え、混合物を20℃で18時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl溶液(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(2.20g、85.4%)を茶色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.93(s、1H)、7.88(s、1H)、5.25−5.04(m、1H)、1.21(d、J=6.4Hz、6H)。
調製5:2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン
Figure 2020532550
1.2−クロロ−6−イソプロペニル−ピラジンの合成
Figure 2020532550
下、2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.00g、35.4mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.32g、1.77mmol)、および炭酸ナトリウム(9.37g、88.4mmol)を、1,4−ジオキサン(80mL)および水(20mL)中の2,6−ジクロロピラジン(10.6g、70.7mmol)へ加える。反応物を100℃で6時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(200mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、PE中0〜50%のEtOAcで溶出して精製し、無色の油として表題化合物(3.0g、54.9%収率)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl、)δ=8.65(s、1H)、8.45(s、1H)、6.02(s、1H)、5.47(s、1H)、2.21(s、3H)。
2.2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジンの合成
Figure 2020532550
下、酢酸エチル(40mL)中の2−クロロ−6−イソプロペニル−ピラジン(5.00g、19.4mmol、60質量%)に、活性炭担持パラジウム(500mg、10質量%)を加える。分子水素(15psi)の下で20℃で12時間攪拌する。固体を濾過で除く。混合物を蒸発させて、粗生成物を得る。残渣を、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題化合物(1.56g、45%収率)を得る。LCMS(m/z):156.8[M+H]
H NMR:(400MHz、CDCl)δ=8.42(s、1H)、8.38(s、1H)、3.14−3.05(m、1H)、1.34(d、J=7.2Hz、6H)。
調製6:2−tert−ブトキシ−6−クロロ−ピラジン
Figure 2020532550
THF(20mL)中の2,6−ジクロロピラジン(2.0g、13mmol)を、カリウムtert−ブトキシド(1.0g、8.8mmol)に0℃で加え、反応混合物を0℃で20分間攪拌し、次に、反応混合物を20℃で18時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl溶液(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mL×2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、白色の固体として表題化合物(2.18g、86%)を得る。LCMS(m/z):131.2[M−CH=C(CH+H]
調製7:2−クロロ−6−(シクロブトキシ)ピラジン
Figure 2020532550
シクロブタノール(2.00g、17.0mmol)を、0℃でテトラヒドロフラン(20mL)中の水素化ナトリウム(0.5g、19.8mmol、60質量%)に加え、反応混合物を20℃で30分間攪拌し、次に、2,6−ジクロロピラジン(2.0g、13.0mmol)を加え、混合物を20℃で12時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl(30mL)に注ぐ。得られた混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機相を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.1g、87%)を白色固体として得る。LCMS(m/z):185.2[M+H]
調製8:2−クロロ−6−(3、3−ジフルオロシクロブトキシ)ピラジン
Figure 2020532550
3,3−ジフルオロシクロブタノール(2.00g、17.0mmol)を、0℃でテトラヒドロフラン(20mL)中の水素化ナトリウム(0.5g、19.8mmol、60質量%)に加え、次に、混合物を20℃で30分間攪拌する。2,6−ジクロロピラジン(2.0g、13.0mmol)を加え、混合物を20℃で12時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl(30mL)に注ぐ。得られた混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機相を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(2.4g、85%)を得る。LCMS(m/z):221.1[M+H]
調製9:2−クロロ−6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)ピラジン
Figure 2020532550
1.2−(6−クロロピラジン−2−イル)プロパン−2−オールの合成
Figure 2020532550
0℃で、テトラヒドロフラン(40mL)中の6−クロロピラジン−2−カルボン酸メチル(5.00g、28.7mmol)の溶液に、エーテル(28.7mL、86.1mmol、3mol/L)中のメチルマグネシウムブロミド(3mol/L)を加え、混合物を0℃で2時間攪拌する。1.0MのHCl溶液(50mL)で反応をクエンチし、EtOAc(50mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、黄色の油を得る。黄色の油を、石油エーテル/EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、褐色の油として表題化合物(600mg、11.5%)を得た。
2.2−クロロ−6−(1−メトキシ−1−メチルエチル)ピラジンの合成
Figure 2020532550
0℃で、水素化ナトリウム(0.0792g、1.98mmol、60質量%)を、DMF(1mL)中の2−(6−クロロピラジン−2−イル)プロパン−2−オール(180mg、0.991mmol)の溶液に加え、混合物を30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(0.213g、1.49mmol)を溶液に加え、混合物を20℃で2時間撹拌する。水(20mL)で反応をクエンチし、EtOAc(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(150mg、77.1%)を茶色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.75(s、1H)、8.48(s、1H)、3.25(s、3H)、1.57(s、6H)。
調製10:4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン
Figure 2020532550
1.(E)−2−(5−ブロモ−2−ピリジル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリルの合成
Figure 2020532550
オルトギ酸トリエチル(30mL)中の2−(5−ブロモ−2−ピリジル)アセトニトリル(5.00g、25.1mmol)を無水酢酸(7.93g、75.4mmol)に加え、混合物を125℃で36時間攪拌する。反応混合物を濃縮して、次の工程のためにさらに精製することなく、褐色の粗生成物として表題化合物(5.6g、88%)を得る。LCMS(m/z):253.1[M+H]
2.4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミンの合成
Figure 2020532550
エタノール(10mL)中の(E)−2−(5−ブロモ−2−ピリジル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリル(5.5g、21.8mmol)をメチルヒドラジン(10mL)に加える。反応混合物を100℃に温め、3時間撹拌する。次に、反応混合物を濃縮し、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.15g、57.1%)を得る。LCMS(m/z):254.8/256.8[M+H、Br79/Br81
調製11:N−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロポキシ−ピラジン−2−アミン
Figure 2020532550
水素化ナトリウム(0.585g、14.6mmol、60質量%)を、DMF(15mL)中の4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(1.30g、4.88mmol)の溶液へ加える。反応混合物を50℃に加熱し、次に、2−クロロ−6−イソプロポキシ−ピラジン(0.975g、5.37mmol)を加える。反応混合物を50℃で3時間撹拌する。反応混合物を塩化アンモニウム溶液(20mL)に注ぎ、EtOAc(30mLx2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mL×2)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。残渣をカラムクロマトグラフィー(PE中0〜80%のEA)で精製し、黄色の油として表題化合物(1.20g、60.0%)を得る。LCMS(m/z):389.0/390.8[M+H、Br79/Br81
実施例1A 1−[4−[6−[5−[(6−tert−ブトキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下、1,4−ジオキサン(10.0mL)および水(2mL)中の4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(0.9g、3.56mmol%)、炭酸ナトリウム(0.754g、7.11mmol)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボキシレート(1.19g、3.73mmol)を、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.266g、0.356mmol)へ加える。次に、N下で、反応混合物を100℃で4時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色の固体を得、これをEtOAc:CHCl(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.1g、89.2%)を茶色固体として得る。LCMS(m/z):348.9[M+H]
2.1−[4−[6−[5−[(6−tert−ブトキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
25℃で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(116mg、0.123mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(110mg、0.185mmol)を、O−不含1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(430mg、1.23mmol)、2−tert−ブトキシ−6−クロロ−ピラジン(254mg、1.23mmol)、および炭酸セシウム(1.21g、3.7mmol)の溶液へ加える。次に、混合物を100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッドで濾過し、濾液を濃縮する。残渣を、PE/EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(160mg、25%)を得る。LCMS(m/z):499.3[M+H]
実施例1B 1−[4−[6−[5−[(6−tert−ブトキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
水酸化リチウム一水和物(200mg、8.1mmol)を、MeOH(3mL)および水(3mL)中の1−[4−[6−[5−[(6−tert−ブトキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(160mg、0.32mmol)に加える。得られた混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=4〜6に酸性化する。混合物をDCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、濃縮し、分取HPLCで精製して[カラムSunFire C18、5μm、30x100mm 条件:水(0.1%FA)−ACN 開始B29 終了B44 勾配時間(分)10 100%B 保持時間(分)9.0 流速(ml/分)30]、黄色の固体として表題化合物(100mg、64%)を得る。LCMS(m/z):485.3[M+H]
H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ9.15(s、1H)、8.80(s、1H)、8.08(s、1H)、7.98(m、1H)、7.76(s、1H)、7.83(s、1H)、7.60−7.57(m、3H)、7.54(s、1H)、7.43−7.40(m、3H)、3.67(s,3H)、1.48(m、2H)、1.23−1.23(s、9H)、1.15(m、2H)。
実施例2A 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
不含条件下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(116mg、0.123mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(110mg、0.185mmol)を、1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(430mg、1.23mmol)(実施例1Aに従って調製)、2−クロロ−6−(シクロブトキシ)ピラジン(250mg、1.36mmol)、および炭酸セシウム(1.21g、3.7mmol)の1,4−ジオキサン(4mL)溶液へ加え、100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッド(200〜300マッシュ)を通して濾過し、濾液を濃縮する。石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、表題化合物(260mg、41%)を得る。LCMS(m/z):497.3[M+H]
実施例2B 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
水酸化リチウム一水和物(200mg、8.1mmol)を、MeOH(3mL)および水(3mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(シクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール[−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(260mg、0.51mmol)の溶液に加え、混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=4〜6に酸性化する。混合物をDCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相を、ブライン(10mL)で洗浄し、濃縮し、次に、分取HPLCで精製して[カラムSunFire C18、5μm、30x100mm 条件:水(0.1%FA)−ACN 開始B29 終了B44 勾配時間(分)10 100%B 保持時間(分)8.5 流速(ml/分)30]、黄色の固体として表題化合物(50mg、23%)を得る。LCMS(m/z):483.3[M+H]
H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ9.32(s、1H)、8.80(s、1H)、8.80(s、1H)、8.08(s、1H)、8.00(m、1H)、7.79(s、1H)、7.63−7.57(m、3H)、7.54(s、1H)、7.41(m、2H)、4.63(m、1H)3.68(s、3H)、2.11(m、2H)、2.02(m、2H)。1.68(m、1H)、1.49(m、1H)、1.46(m、2H)、1.14(m、2H)。
実施例3A 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)アセトニトリルの合成
Figure 2020532550
窒素下、−78℃で、ヘキサン中のn−ブチルリチウム(110g、381mmol、2.5mol/L)を、無水THF(50mL)中のアセトニトリル(17.2g、419mmol)の溶液に加える。混合物を−78℃で30分間撹拌する。次に、THF(100mL)中の5−クロロ−2,3−ジフルオロ−ピリジン(60.0g、381mmol)の溶液を加え、混合物を−78℃で2時間撹拌する。混合物を20℃に温め、1時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl(300mL)でクエンチする。反応混合物をEtOAc(200mLx3)で抽出する。合わせた有機相を、水(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、濃縮して黄色の残渣を得、これをPE:EtOAc(10:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)アセトニトリル(20.0g、30.8%)を黄色の油として得る。LCMS(m/z):170.8[M+H]
2.(Z)−2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリルの合成
Figure 2020532550
無水酢酸(47.9g、469mmol)中の2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)アセトニトリル(20.0g、117mmol)を、オルトギ酸トリエチル(100mL)に加え、混合物を125℃で36時間攪拌する。反応混合物を濃縮して、表題化合物(Z)−2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリル(45.7g、117mmol、58質量%、99.5%)を茶色の油として得る。これをさらに精製することなく、次の工程で直接使用する。LCMS(m/z):226.9[M+H]
3.4−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミンの合成
Figure 2020532550
メチルヒドラジン(40.4g、351mmol、40質量%)を、エタノール(100mL)中の2−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリル(45.7g、117mmol、58質量%)の溶液に加え、反応混合物を100℃で3時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、PE:EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題(5.50g、19.7%)を茶色の固体として得る。LCMS(m/z):226.9[M+H]
4.1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
Pd(dba)(0.576g、0.629mmol)およびトリシクロヘキシルホスフィン(0.184g、0.629mmol)を、1,4−ジオキサン(16mL)および水(4mL)中の炭酸ナトリウム(1.33g、12.6mmol)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(1.55g、4.61mmol、90質量%)、および4−(5−クロロ−3−フルオロ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(1.00g、4.19mmol)に加え、次に、反応混合物を窒素下で90℃で1時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色残渣を得、これをPE:EtOAc(2:3)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題(1.20g、74.2%)を茶色の固体として得る。LCMS(m/z):367.1[M+H]
5.1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
Pd(dba)(0.107g、0.117mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0675g、0.117mmol)を、1,4−ジオキサン(3mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(300mg、0.778mmol)、2−クロロ−6−(シクロプロポキシ)ピラジン(0.168g、0.933mmol)、および炭酸セシウム(0.760g、2.33mmol)の溶液へ加え、次に、反応混合物を90℃で1時間窒素下で攪拌する。反応混合物を濃縮し、PE:EtOAc(1:2)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(320mg、87%質量、71.5%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):501.2[M+H]
実施例3B 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0461g、1.04mmol)を、メタノール(1mL)および水(1mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(300mg、0.521mmol、87質量%)の溶液へ加え、混合物を60℃で1時間撹拌する。その後、反応混合物を1NのHClでpH=6に酸性化し、溶媒を除去する。粗生成物を、分取HPLCにより精製し[カラム:YMC−ActusTriart C18 150x30mmx5μm、条件:55〜85%のB(A:水/0.05%のHCl、B:CH3CN)、流速:25mL/分]、凍結乾燥して、表題化合物(153.0mg、55.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):487.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDOD)δ=8.65(s、1H)、8.00(d、J=2.0Hz、1H)、7.95(brd、J=12.0Hz、1H)、7.83(s、1H)、7.63(d、J=8.0Hz、2H)、7.60(s、1H)、7.49(d、J=8.0Hz、2H)、3.99−3.92(m、1H)、3.86(s、3H)、1.64−1.58(m、2H)、1.25−1.20(m、2H)、0.70−0.58(m、4H)。
実施例4A 1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
下、炭酸セシウム(1.18g、3.63mmol)およびPd(dba)(85.7mg、0.0907mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(350mg、0.907mmol)(実施例3Aに従って調製)、2−クロロ−6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン(220mg、1.13mmol)、90質量%)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン81.0mg、0.136mmol)へ加える。反応物を100℃で12時間撹拌する。水(20mL)で反応をクエンチし、EtOAc(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。残渣を、PE中の0〜80%のEtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィーにより精製して、茶色の油として表題生成物(350mg、60質量%、45.9%)を得る。LCMS(m/z):505.1[M+H]
実施例4B 1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(53.5mg、1.25mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)および水(0.5mL)中の1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(350mg、0.416mmol、60質量%)へ加える。反応物を50℃で14時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=5〜6に調整し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCにより精製し[カラムYMC−Actus Triart C18 100x30mmx5μm 条件:水(0.05%のHCl)−ACN 開始B50 終了B80 勾配時間(分)9.5 100%B 保持時間(分)2.5 流速(ml/分)25]、黄色の固体として表題生成物(116mg、51.6%)を得る。LCMS(m/z):491.1[M+H]
H NMR(400MHz、MeOD):δ=8.71(d、J=1.6Hz、1H)、8.25(s、1H)、8.20(dd、J=11.6、2.0Hz、1H)、8.14(s、1H)、8.07(d、J=2.0Hz、1H)、7.67(d、J=8.4Hz、2H)、7.53(d、J=8.4Hz、2H)、3.89(s、3H)、1.68−1.61(m、2H)、1.44(d、J=22.0Hz、6H)、1.29−1.22(m、2H)。
実施例5A 1−[4−[6−[5−[[6−(3,3−ジフルオロシクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(116mg、0.123mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(110mg、0.185mmol))、および炭酸セシウム(1.21g、3.7mmol)を、25℃で、O−不含1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(530mg、1.52mmol)(実施例1Aに従って調製)、および2−クロロ−6−(シクロブトキシ)ピラジン(250mg、1.36mmol)に加える。混合物を100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッド(200〜300マッシュ)を通して濾過し、濾液を濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(260mg、41%)を得る。LCMS(m/z):497.3[M+H]
実施例5B 1−[4−[6−[5−[[6−(3,3−ジフルオロシクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
水酸化リチウム一水和物(200mg、8.1mmol)を、MeOH(3mL)および水(3mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(3,3−ジフルオロシクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(260mg、0.51mmol)の溶液に加える。得られた混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=4〜6に酸性化し、DCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、濃縮し、分取HPLCにより精製し[カラムSunFire C18、5μm、30x100 mm 条件:水(0.1%のFA)−ACN 開始B29 終了B44 勾配時間(分)10 100%B 保持時間(分)8.5 流速(ml/分)30]により、黄色の固体として表題化合物(50mg、23%)が得られる。LCMS(m/z):483.3[M+H]
H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ=9.41(s、1H)、8.79(m、1H)、8.80(s、1H)、8.10(s、1H)、7.99(m、1H)、7.86(s、1H)、7.63−7.58(m、4H)、7.43(m、2H)、4.61(m、1H)3.69(s、3H)、2.79(m、2H)、2.57(m、2H)。1.45(m、2H)、1.14(m、2H)。
実施例6A 1−[4−[6−[5−[[6−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0384g、0.0407mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0364g、0.0611mmol)、および炭酸セシウム(0.398g、1.22mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(0.142g、0.387mmol)、2−クロロ−6−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)ピラジン(80.0mg、0.407mmol)の溶液に加える。反応物を100℃で4時間撹拌する。水(20mL)で反応をクエンチし、EtOAc(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。残渣を、石油エーテル:EtOAc(1:5)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、茶色の油として表題化合物(90mg、44.3%)を得る。LCMS(m/z):521.1[M+Na]
実施例6B 1−[4−[6−[5−[[6−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
室温で、水酸化リチウム(11.4mg、0.271mmol)を、テトラヒドロフラン(4mL)および水(4mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(90mg、0.181mmol)の溶液へ加える。反応物を60℃で2時間撹拌する。混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出し、水性物をHCl(1M)でpH=5〜7に調整する。混合物をEtOAcで抽出する(30mL×3)。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。分取HPLCにより精製し[カラム Boston Green ODS 150*30、5μm、条件 水(0.05%のHCl)−ACN 開始B35 終了B65 勾配時間(分)3 100%B 保持時間(分)1.66 流速(ml/分)25]、黄色の固体として表題化合物(44.1mg、45.3%)を得る。LCMS(m/z):485.2[M+H]
H NMR(DMSO−d6、400MHz)δ=9.99(s、1H)、8.85(s、1H)、8.43(d、J=7.2Hz、1H)、8.27(d、J=4.4Hz、2H)、8.09(s、1H)、7.81(d、J=8.4Hz、1H)、7.68(d、J=8.4Hz、2H)、7.46(d、J=8.0Hz、2H)、3.78(s、3H)、2.92(s、3H)、1.52−1.45(m、2H)、1.22−1.09(m、2H)、1.09(s、6H)。
実施例7A 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル
1.2−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)酢酸エチルの合成
Figure 2020532550
硫酸(3.68g、2mL)を、エタノール(20mL)中の2−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)酢酸(2.00g、8.73mmol)の混合物に加え、反応混合物を80℃で2時間攪拌する。反応混合物を20℃に冷却し、水(100mL)に注ぐ。得られた混合物を飽和NaCOによりpH=8に中和する。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機相を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、表題化合物(2.30g、97.3%)を黄色の油として得る。
H NMR(400MHz、CHLOROFORM−d)δ=7.34(s、1H)、7.29(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、7.07(d、J=8.4Hz、1H)、4.16(q、J=7.2Hz、2H)、3.58(s、2H)、2.30(s、3H)、1.25(t、J=7.2Hz、3H)
2.1−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
油中の水素化ナトリウム(60質量%)(0.296g、7.39mmol、60質量%)を、DMF(5mL)中の2−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)酢酸エチル(1.00g、3.69mmol)の混合物へ加える。混合物を20℃で0.5時間撹拌し、次に、1,2−ジブロモエタン(0.764g、4.06mmol)を加え、20℃で2時間撹拌する。反応混合物を飽和NHCl(10mL)でクエンチする。得られた混合物をEtOAc(10mLx3)で抽出する。合わせた有機相を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、次に、PE:EtOAc(10:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(100mg、9.08%)無色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.32(d、J=1.6Hz、1H)、7.27(dd、J=1.6、8.4Hz、1H)、7.10(d、J=8.4Hz、1H)、4.10(q、J=7.2Hz、2H)、2.30(s、3H)、1.70−1.65(m、2H)、1.16(t、J=7.2Hz、3H)、1.14−1.09(m、2H)
3.1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
Pd(dppf)Cl(0.0225g、0.0302mmol)および酢酸カリウム(0.0916g、0.906mmol)を、1,4−ジオキサン(0.5mL)中の1−(4−ブロモ−2−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチル(90.0mg、0.302mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.0861g、0.332mmol)の溶液へ加え、その後、反応混合物を窒素下で90℃で1時間撹拌する。N−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロポキシ−ピラジン−2−アミン(0.136g、0.332mmol)、炭酸ナトリウム(0.0960g、0.906mmol)、および水(0.1mL)を上記の溶液に加え、窒素下で90℃で1時間撹拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをPE:EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(90mg、58.0%)を黄色の油として得る。LCMS(m/z):513.2[M+H]
実施例7B 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0137g、0.323mmol)を、メタノール(1mL)および水(1mL)中の1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]3−ピリジル]−2−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(90mg、0.162mmol)の混合物に加え、次に、反応混合物を60℃で2時間撹拌する。反応混合物を1NのHClによりpH=6に酸性化し、EtOAc(30mLx3)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−ActusTriart C18 150x30mmx5μm、条件:30〜60%B(A:水/0.05%のHCl、B:CH3CN)、流速:25mL/分]により精製し、凍結乾燥して、表題化合物(17.9mg、20.5%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):485.2[M+H]
H NMR(400MHz、CDOD)δ=8.90(d、J=2.0Hz、1H)、8.71(dd、J=2.0、8.8Hz、1H)、8.27(s、1H)、8.11(d、J=8.8Hz、1H)、7.81(brs、1H)、7.62−7.57(m、2H)、7.54(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、7.44(d、J=8.0Hz、1H)、4.78−4.67(m、1H)、3.87(s、3H)、2.46(s、3H)、1.74−1.66(m、2H)、1.25−1.17(m、2H)、1.12(d、J=6.4Hz、6H)。
実施例8A 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル
1.2−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸の合成
Figure 2020532550
酢酸(2mL)中の2−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトニトリル(600mg、2.25mmol)の溶液に塩酸(2mL、12M)を加え、混合物を窒素下で2時間100℃で攪拌する。反応混合物を濃縮して、表題化合物(600mg、89.5%)を無色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.82(d、J=1.6Hz、1H)、7.67(dd、J=1.6、8.4Hz、1H)、7.29(s、1H)、3.83(s、2H)。
2.2−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸エチルの合成
Figure 2020532550
エタノール(10mL)中の2−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸(600mg、2.0mmol)の溶液に硫酸(3.68g、2mL)を加え、混合物を窒素下で80℃で3時間攪拌する。反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mLx2)で抽出する。合わせた有機層を飽和NaHCO(20mL)、ブライン(20mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、無色の油として表題化合物(600mg、91.0%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.80(d、J=1.6Hz、1H)、7.66(dd、J=1.6、8.0Hz、1H)、7.28(d、J=9.2Hz、1H)、4.17(q、J=7.2Hz、2H)、3.77(s、2H)、1.25(t、J=7.2Hz、3H)。
3.1−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
パラフィン油中の水素化ナトリウム(0.148g、3.69mmol、60質量%)を、DMF(5mL)中の2−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸エチル(550mg、1.68mmol)の溶液に加え、次に、混合物を50℃に1時間加熱する。1,2−ジブロモエタン(0.335g、1.76mmol)を加え、反応液を50℃で2時間撹拌する。飽和NHCl溶液(30mL)で反応をクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC[カラム:BostonGreenODS150x30、5μm 条件:35〜65%B(A:水(0.05%のHCl)、B:ACN)、流速:25mL/分]により精製し、無色の油として表題化合物(0.150g、25.2%)を得る。LCMS(m/z):336.9/338.8[M+H、Br79/Br81
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.78(d、J=2.0Hz、1H)、7.63(dd、J=1.6、8.4Hz、1H)、7.34(d、J=8.4Hz、1H)、4.13−3.96(m、2H)、1.65−1.58(m、2H)、1.33−1.19(m、2H)、1.12(t、J=7.2Hz、3H)。
4.1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
Pd[dppf]Cl(0.0316g、0.0423mmol)および酢酸カリウム(0.128g、1.27mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[4−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(150mg、0.423mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.120g、0.465mmol)の溶液へ加え、その後、反応混合物を窒素下で90℃で1時間撹拌する。次に、4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(0.124g、0.465mmol)、炭酸ナトリウム(0.134g、1.27mmol)、および水(1mL)を上記の溶液に加え、窒素下で90℃で1時間撹拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをPE:EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(140mg、77.6%)を黄色の油として得る。LCMS(m/z):431.1[M+H]
5.1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0300g、0.0328mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0190g、0.0328mmol)、および炭酸セシウム(0.320g、0.984mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(140mg、0.328mmol)、2−クロロ−6−(シクロプロポキシ)ピラジン(0.0706g、0.393mmol)の混合物へ加え、次に、反応混合物を窒素下で95℃で2時間攪拌する。反応混合物を濃縮し、PE:EtOAc(4:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(133mg、72.0%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):565.1[M+H]
実施例8B 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0187g、0.446mmol)を、メタノール(2mL)および水(2mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(133mg、0.223mmol)の混合物へ加え、次に、反応混合物を60℃で1時間撹拌する。反応混合物を1NのHClでpH=6に酸性化し、次に、分取HPLCにより精製し[カラム:YMC−Actus Triart C18 150*30mm*5μm、条件:40〜70%B(A:水/0.05%のHCl、B:CH3CN)、流速:25mL/分]、凍結乾燥して、表題化合物(34.4mg、25.3%)を白色固体として得る。LCMS(m/z):537.0[M+H]
H NMR(400MHz、CDOD)δ=9.01(d、J=2.0Hz、1H)、8.76(dd、J=2.4、8.8Hz、1H)、8.27(s、1H)、8.15(d、J=8.4Hz、1H)、8.09(s、1H)、8.00(dd、J=1.6、8.0Hz、1H)、7.92(s、1H)、7.77(d、J=8.0Hz、1H)、7.70(s、1H)、3.91−3.84(m、4H)、1.97−1.54(m、2H)、1.54−1.08(m、2H)、0.65−0.55(m、4H)
実施例9A 1−[2−シアノ−4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル
1.2−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)アセテートの合成
Figure 2020532550
クロロトリメチルシラン(0.233g、2.10mmol)を15℃のテトラヒドロフラン(20mL)中の亜鉛(2.55g、39.0mmol)の混合物に加える。混合物を15分間撹拌し、次に、テトラヒドロフラン(10mL)中のブロモ酢酸エチル(5.11g、30.0mmol)の溶液を滴下して加える。反応物を40℃に30分間加熱する。混合物を20℃に冷却し、上清を次の工程で表題化合物ブロモ−(2−エトキシ−2−オキソ−エチル)亜鉛(30mmol、1mol/L、100%)として直接使用する。窒素下で、ブロモ−(2−エトキシ−2−オキソ−エチル)亜鉛(15.4mL、15.4mmol、1mol/L)を、テトラヒドロフラン(10mL)中の5−ブロモ−2−ヨード−ベンゾニトリル(4.00g、12.9mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0.187g、0.322mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.188g、0.322mmol)の混合物へ加える。反応物を65℃に12時間加熱する。飽和NHCl溶液(30mL)で反応をクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を、石油エーテル/EtOAc(10/1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡い灰色の固体として表題化合物(0.520g、14.3%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.80(d、J=2.0 Hz、1H)、7.70(dd、J=2.0、8.4 Hz、1H)、7.32(d、J=8.0 Hz、1H)、4.21(q、J=7.2Hz、2H)、3.84(s、2H)、1.29(t、J=7.2Hz、3H)。
2.1−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
パラフィン油中の水素化ナトリウム(0.162g、4.05mmol、60質量%)を、DMF(10mL)中の2−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)酢酸エチル(0.520g、1.84mmol)の溶液に加え、混合物を1時間50℃に加熱する。次に、1,2−ジブロモエタン(0.367g、1.93mmol)を加え、反応液を50℃で2時間撹拌する。飽和NHCl溶液(30mL)で反応をクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を、石油エーテル/EtOAc(20/1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、灰色の固体として表題化合物(0.370g、64.9%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.79(d、J=2.0Hz、1H)、7.67(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、7.28(d、J=8.4Hz、1H)、4.14(q、J=7.2Hz、2H)、1.85−1.79(m、2H)、1.29−1.24(m、2H)、1.20(t、J=7.2Hz、3H)。
3.1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−シアノ−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0482g、0.0646mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチル(200mg、0.646mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.184g、0.711mmol)、および酢酸カリウム(0.196g、1.94mmol)の混合物に加え、反応混合物を窒素下で90℃で1時間攪拌する。次に、4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(0.189g、0.711mmol)、炭酸ナトリウム(0.205g、1.94mmol)、および水(1mL)を上記の溶液に加え、窒素下で90℃で1時間撹拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをPE:EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(230mg、87.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):388.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.68(d、J=2.4Hz、1H)、7.86(d、J=1.6Hz、1H)、7.80(dd、J=2.4、8.4Hz、1H)、7.76−7.71(m、2H)、7.49(dd、J=1.6、8.4Hz、2H)、5.62(brs、2H)、4.17(q、J=7.2Hz、2H)、3.71(s、3H)、1.88−1.81(m、2H)、1.36−1.30(m、2H)、1.22(t、J=7.2Hz、3H)。
4.1−[2−シアノ−4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.0695g、0.0736mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0434g、0.0736mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−シアノ−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(200mg、0.490mmol)、2−クロロ−6−(シクロプロポキシ)ピラジン(0.106g、0.589mmol)、および炭酸セシウム(0.479g、1.47mmol)の混合物へ加え、次に、反応混合物を窒素下で95℃で2時間撹拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをPE:EtOAc(1:4)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg、63質量%、49.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):522.1[M+H]
実施例9B 1−[2−シアノ−4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0203g、0.483mmol)を、メタノール(2mL)および水(2mL)中の1−[2−シアノ−4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(200mg、0.242mmol、63質量%)の混合物へ加え、その後、反応混合物を60℃で1時間撹拌する。反応混合物を1NのHClによりpH=6に酸性化し、濃縮する。その後、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30mmx5μm、条件:35〜65%B(A:水/0.05%のHCl、B:CHCN)、流速:25mL/分]により精製し、凍結乾燥して、黄色の固体として表題化合物(49.6mg、92.44質量%、35.8%)を得る。LCMS(m/z):494.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=9.02(s、1H)、8.77(d、J=7.2Hz、1H)、8.28(s、1H)、8.22(s、1H)、8.18(d、J=8.4Hz、1H)、8.05(d、J=7.2Hz、1H)、7.96(s、1H)、7.79−7.67(m、2H)、3.99−3.80(m、4H)、1.86−1.75(m、2H)、1.45−1.34(m、2H)、0.71−0.54(m、4H)。
実施例10A 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
25℃で、O−不含1,4−ジオキサン(10mL)中の1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(530mg、1.377mmol)(実施例1Aに従って調製)、2−クロロ−6−(シクロプロポキシ)ピラジン(300mg、1.758mmol)、および炭酸セシウム(1.0g、3.1mmol)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(300mg、0.33mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(280mg、0.483mmol)に加える。次に、混合物を100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッド(200〜300マッシュ)を通して濾過し、濾液を濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油として表題化合物(300mg、45.2%)を得る。LCMS(m/z):483.2[M+H]
実施例10B 1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
THF(4mL)および水(2mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(300mg、0.621mmol)を、水酸化リチウム一水和物(200mg、8.1mmol)へ加える。得られた混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=4〜6に酸性化する。混合物をDCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、濃縮し、分取HPLCにより精製し[カラムSunFire C18、5μm、30x100mm 条件:水(0.1%のFA)−ACN 開始B29 終了B44 勾配時間(分)10 100%B 保持時間(分)7.5 流速(ml/分)30]、黄色の固体として表題化合物(50mg、42.1%)を得る。LCMS(m/z):469.2[M+H]
H NMR(500MHz、DMSO−d6)δ9.41(s、1H)、8.80(d、J=2.0Hz、1H)、8.10−7.98(M、2H)、7.81(s、1H)、7.68(s、1H)、7.62−7.60(m、3H)、3.94(m、1H)、3.70(s、3H)、1.45(m、2H)、1.13(m、2H)、0.60(d、J=6.0Hz、4H)。
実施例11A 1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0712g、0.0778mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0450g、0.0778mmol)、および炭酸セシウム(0.507g、31.56mmol)を、1,4−ジオキサン(3mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(200mg、0.519mmol)(実施例3Aに従って調製)、2−クロロ−6−イソプロポキシ−ピラジン(0.113g、0.622mmol)の溶液へ加え、次に、反応混合物を窒素下で90℃で1時間撹拌する。反応混合物を濃縮し、PE:EtOAc(1:2)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130mg、49.9%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):503.2[M+H]
実施例11B 1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化物リチウム水和物(0.0217g、0.517mmol)を、メタノール(1mL)および水(1mL)中の1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(200mg、0.259mmol、65質量%)の混合物に加え、反応混合物を60℃で1時間撹拌する。反応混合物を1NのHClによりpH=6に酸性化した。得られた混合物を、分取HPLCにより精製し[カラム:YMC−ActusTriart C18 150x30mmx5μm、条件:48〜78%B(A:水/0.05%のHCl、B:CHCN)、流速:25mL/分]、凍結乾燥して、表題化合物(101.6mg、99.69質量%、74.6%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):489.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.60(s、1H)、8.00(d、J=2.8Hz、1H)、7.84(dd、J=2.0、12.0Hz、1H)、7.69(s、1H)、7.60(d、J=8.4Hz、2H)、7.47(d、J=8.4Hz、2H)、7.45(brs、1H)、4.86−4.83(m、1H)、3.84(s、3H)、1.63−1.59(m、2H)、1.25−1.20(m、2H)、1.16(d、J=6.4Hz、6H)
実施例12A 1−[4−[6−[5−[[6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.103g、0.109mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0976g、0.164mmol)を、1,4−ジオキサン(8mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(0.400、1.09mmol)(実施例1Aに従って調製)、2−クロロ−6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン(0.325g、1.64mmol、90質量%)、および炭酸セシウム(1.42g、4.36mmol)に加える。反応物を100℃で12時間撹拌する。混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(50mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルEtOAc:PE(1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題(361mg、68.1%)を得る。LCMS(m/z):491.1[M+H]
実施例12B 1−[4−[6−[5−[[6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(91.0mg、2.12mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)および水(0.5mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(360mg、0.706mmol)の溶液に加える。反応物を50℃で14時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=5〜6に調整し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCにより精製し[カラムYMC−Actus Triart C18 100x30mmx5μm 条件:水(0.05%のHCl)−ACN開始B30終了B60勾配時間(分)9.5 100%B保持時間(分)2.5 流速(ml/分)25]により、表題化合物(80.0mg、21.0%)を黄色の固体として得た。LCMS(m/z):477.0[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=10.06(brs、1H)、8.78(s、1H)、8.43(s、1H)、8.23−8.16(m、3H)、7.73(d、J=8.4Hz、1H)、7.65(d、J=8.4Hz、2H)、7.44(d、J=8.0Hz、2H)、3.75(s、3H)、1.65(t、J=18.8Hz、3H)、1.50−1.43(m、2H)、1.23−1.15(m、2H)。
実施例13A 1−[4−[6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
Pd(dba)(1.10g、1.20mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(1.04g、1.80mmol)、および炭酸セシウム(9.80g、30.1mmol)を、1,4−ジオキサン(60mL)中の2−クロロ−6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン(2.50g、12.0mmol、84質量%)、1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル))−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(4.19g、10.8mmol、90質量%)(実施例1Aに従って調製)に加え、次に、反応混合物を窒素下で100℃で5時間攪拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをPE/EtOAc(1:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(3.10g、50.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):487.2[M+H]
実施例13B 1−[4−[6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.750g、17.9mmol)を、THF(30mL)および水(30mL)中の1−[4−[6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(6.10g、11.9mmol)の溶液に加え、次に、反応混合物を60℃で1時間撹拌する。水相を1NのHClによりpH=6に酸性化し、次に、EtOAc(60mLx3)で抽出し、合わせた有機相を濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC[カラム:Phenomenexluna C18 250x50mmx10μm、条件:20〜45%B(A:水/0.05%のHCl、B:CH3CN)、流速:25mL/分]により精製し、凍結乾燥して、表題化合物(2.7380g、37.8%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):473.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDOD)δ=8.88(d、J=2.0Hz、1H)、8.67(dd、J=2.4、8.8Hz、1H)、8.36−8.28(m、1H)、8.26−8.22(m、1H)、8.19(s、1H)、8.12−8.05(m、1H)、7.71(d、J=8.4Hz、2H)、7.56(d、J=8.4Hz、2H)、3.91−3.85(m、3H)、1.67−1.62(m、2H)、1.40−1.29(m、5H)、1.27−1.22(m、2H)、1.19(s、1H)
実施例14A 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.2−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)酢酸エチルの合成
Figure 2020532550
エタノール(50mL)中の2−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)酢酸(5.00g、20.7mmol)の混合物に硫酸(9.2g、5mL)を加え、反応物を80℃に3時間加熱する。混合物を20℃に冷却し、飽和NaHCO溶液(30mL)に注ぐ。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(5.30g、94.4%)を無色の油として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.48(d、J=8.0Hz、1H)、7.16(s、1H)、6.98(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、4.16(q、J=7.2Hz、2H)、3.54(s、2H)、2.39(s、3H)、1.26(t、J=7.2Hz、3H)。
2.1−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
NaH(1.63g、40.6mmol、60質量%)を、20℃で、DMF(50mL)中の2−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)酢酸エチル(5.00g、18.5mmol)の混合物に加え、混合物を50℃で1時間撹拌する。次に、2−ジブロモエタン(3.68g、19.4mmol)を加え、反応液を50℃で12時間撹拌する。飽和NHCl溶液(30mL)で反応をクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(50/1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題化合物(550mg、9.99%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.46(d、J=8.4Hz、1H)、7.21(d、J=2.0Hz、1H)、7.03(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、4.11(q、J=7.2Hz、2H)、2.39(s、3H)、1.63−1.56(m、2H)、1.22−1.11(m、5H)。
3.1−[4−ブロモ−3−(ブロモメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
四塩化炭素(10mL)中のNBS(0.369g、2.03mmol)および2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(31.0mg、0.184mmol)を、四塩化炭素(10mL)中の1−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチル(550mg、1.84mmol)の混合物に加え、混合物を70℃に12時間加熱する。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(20/1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題化合物(500 mg、71.1%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.51(d、J=8.4Hz、1H)、7.44(d、J=2.0Hz、1H)、7.16(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、4.59(s、2H)、4.10(q、J=7.2Hz、2H)、1.65−1.60(m、2H)、1.21−1.13(m、5H)。
4.1−[4−ブロモ−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
ナトリウムメトキシド(0.0515g、0.944mmol)を、20℃で、メタノール(5mL)中の1−[4−ブロモ−3−(ブロモメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(300mg、0.787mmol)の溶液に加え、反応駅を50℃で2時間攪拌する。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(20/1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題化合物(200 mg、80.7%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.48(d、J=8.0Hz、1H)、7.44(d、J=1.6Hz、1H)、7.14(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、4.51(s、2H)、3.63(s、3H)、3.49(s、3H)、1.65−1.58(m、2H)、1.22−1.14(m、2H)。
5.N−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロピル−ピラジン−2−アミンの合成
Figure 2020532550
DMF(8mL)中の4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(1.68g、6.31mmol)の懸濁液に、油中の水素化ナトリウム(1.26g、31.5mmol、60質量%)を加える。反応混合物を50℃に加熱し、次に、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(1.12g、6.94mmol)を加える。反応混合物を50℃で1時間撹拌する。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液(20mL)に注ぎ、EtOAc(30mL*2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mL×2)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣を得る。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE中0〜30%EtOAc)により精製して、表題化合物(850mg、34.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):373.0[M+H]
6.1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
窒素下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0356g、0.0476mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−ブロモ−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(150mg、0.476mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.128g、0.500mmol)、および酢酸カリウム(0.142g、1.43mmol)の混合物へ加える。反応物を100℃に1時間加熱する。混合物を20℃に冷却し、次に、N−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロピル−ピラジン−2−アミン(0.196g、0.500mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0356g、0.0476mmol)、炭酸ナトリウム(0.153g、1.43mmol)、および水(0.5mL)を窒素下で加える。反応物を100℃に12時間加熱する。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、固体を濾別する。濾液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:2)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油として表題化合物(153mg、62.7%)を得る。LCMS(m/z):513.3[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=9.38(s、1H)、8.54(d、J=1.6Hz、1H)、8.07(s、1H)、7.98(s、1H)、7.92(s、1H)、7.74(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、7.54(d、J=8.4Hz、1H)、7.51(d、J=1.6Hz、1H)、7.38(dd、J=2.0、8.0Hz、1H)、7.25(d、J=7.6Hz、1H)、4.31(s、2H)、3.87(s、3H)、3.66(s、3H)、3.37(s、3H)、3.00−2.92(m、1H)、1.68−1.63(m、2H)、1.27−1.25(m、8H)。
実施例14B 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0380g、0.895mmol)を、THF(3mL)および水(0.5mL)中の1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(0.170g、0.298mmol、90質量%)の混合物へ加え、混合物を50℃に12時間加熱する。混合物を1.0MのHCl溶液でpHを5〜6に調整し、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。混合物を、分取HPLCにより精製する(カラム:YMC−Actus Triart C18 100x30mmx5μm、勾配:32〜62%B(A=水/0.05%のHCl、B=アセトニトリル)、流速:25mL/分)。所望の画分を凍結乾燥して、表題化合物(59.5mg、36.9%)を白色の固体として得る。LCMS(m/z):499.1[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=10.09(brs、1H)、8.64(brs、1H)、8.36(brs、1H)、8.31−8.19(m、2H)、7.97−7.80(m、2H)、7.50(brs、1H)、7.42(brd、J=7.2Hz、1H)、7.30(d、J=8.0Hz、1H)、4.27(brs、2H)、3.78(brs、3H)、3.22(s、3H)、2.77−2.63(m、1H)、1.56−1.42(m、2H)、1.24−1.09(m、2H)、0.93(d、J=6.4Hz、6H)。
実施例15A 1−[3−(シアノメチル)−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル
1.1−[4−ブロモ−3−(シアノメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
THF(0.63mL、0.630mmol、1.0mol/L)中のトリメチルシリルシアニド(0.0637g、0.630mmol)およびテトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/L)を、THF(5mL)中のn1−[4−ブロモ−3−(ブロモメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(0.200g、0.525mmol)(実施例14Aに従って調製)の溶液へ加え、反応物を20℃で3時間撹拌する。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル/EtOAc(20:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、無色の油として表題化合物(100mg、58.7%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.54(d、J=8.4Hz、1H)、7.51(d、J=2.0Hz、1H)、7.21(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、4.11(q、J=7.2Hz、2H)、3.84(s、2H)、1.69−1.61(m、2H)、1.24−1.14(m、5H)。
2.1−[3−(シアノメチル)−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
窒素下で、Pd(dppf)Cl(0.023g、0.031mmol)酢酸カリウム(0.0917g、0.925mmol)を、1,4−ジオキサン(3mL)中の1−[4−ブロモ−3−(シアノメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(0.100g、0.308mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.083g、0.324mmol)、および酢酸カリウム(0.0917g、0.925mmol)の混合物に加える。反応物を100℃に3時間加熱する。混合物を20℃に冷却し、次に、N−[4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロピル−ピラジン−2−アミン(0.127g、0.324mmol)(実施例14Aに従って調製)、Pd(dppf)Cl(0.0230g、0.0308mmol)、炭酸ナトリウム(0.0990g、0.925mmol)、および水(0.3mL)を加える。反応物を100℃に3時間加熱する。固体を濾別し、濾液を水(20mL)で希釈した。混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、石油エーテル/EtOAc(1:2)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色固体として表題化合物(81.0mg、50.4%)を得る。LCMS(m/z):522.1[M+H]
実施例15B 1−[3−(シアノメチル)−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0079g、0.186mmol)を、THF(2mL)および水(0.2mL)中の1−[3−(シアノメチル)−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(90.0mg、0.155mmol、90質量%)の溶液へ加え、混合物を50℃に12時間加熱する。混合物を1.0MのHCl溶液でpHを5〜6に調整し、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。混合物を、分取HPLCにより精製する(カラム:YMC−Actus Triart C18 100x30mmx5μm、勾配:35〜65%B(A=水/0.05%のHCl、B=アセトニトリル)、流速:25mL/分)。所望の画分を凍結乾燥して、表題化合物(27.6mg、33.2%)を白色の固体として得た。LCMS(m/z):494.1[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=9.91(brs、1H)、8.62(d、J=1.6Hz、1H)、8.30(s、1H)、8.20−8.12(m、2H)、7.92(s、1H)、7.88(d、J=8.4Hz、1H)、7.53(s、1H)、7.43(dd、J=1.6、8.0Hz、1H)、7.27(d、J=7.6Hz、1H)、4.00(s、2H)、3.75(s、3H)、2.81−2.70(m、1H)、1.57−1.45(m、2H)、1.24−1.14(m、2H)、0.98(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例16A 1−[3−シアノ−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル塩酸塩
1.2−(4−ブロモ−3−シアノ−フェニル)酢酸エチルの合成
Figure 2020532550
ブロモ−(2−エトキシ−2−オキソ−エチル)亜鉛(2.97g、12.7mmol)(実施例9Aに従って調製)を、THF(20mL)中の2−ブロモ−5−ヨード−ベンゾニトリル(2.60g、8.44mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0.121g、0.211mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.122g、0.211mmol)の混合物へ加え、次に、反応混合物を65℃で窒素下で1時間攪拌する。反応混合物を水(10mL)でクエンチする。得られた混合物をEtOAc(10mLx3)で抽出する。合わせた有機相を水(10mL)で洗浄し、濃縮して、黒色の残渣を得、これをPE:EtOAc(20:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(1.00g、42.0%収率)を黄色の固体として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.65(d、J=8.4Hz、1H)、7.60(d、J=2.0Hz、1H)、7.39(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、4.18(q、J=7.2Hz、2H)、3.61(s、2H)、1.28(t、J=7.2Hz、3H)
2.1−(4−ブロモ−3−シアノ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
油中の水素化ナトリウム(0.142g、3.54mmol、60質量%)を、DMF(5mL)中の2−(4−ブロモ−3−シアノ−フェニル)酢酸エチル(500mg、1.77mmol)の溶液に加え、混合物を20℃で1時間撹拌し、次に、1,2−ジブロモエタン(0.333g、1.77mmol)を上記溶液に加え、20℃で2時間撹拌する。反応混合物をMeOH(5mL)でクエンチし、EtOAc(20mL)で希釈する。得られた混合物を水で洗浄し(10mL×2)、濃縮して、淡黄色残渣を得、これをPE:EtOAc(20:1)で溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(260mg、47.4%)を黄色の固体として得る。
H NMR(400MHz、CHLOROFORM−d)δ=7.68−7.58(m、2H)、7.44(dd、J=2.0、8.4Hz、1H)、4.11(q、J=7.2Hz、2H)、1.70−1.65(m、2H)、1.21−1.15(m、5H)
3.1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−シアノ−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
Figure 2020532550
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0482g、0.0646mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−(4−ブロモ−3−シアノ−フェニル)シクロプロパンカルボン酸エチル(200mg、0.646mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.182g、0.711mmol)、および酢酸カリウム(0.190g、1.94mmol)の溶液に加え、反応混合物を窒素下で90℃で1時間攪拌する。反応混合物を20℃に冷却し、次に、4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(0.189g、0.711mmol)、炭酸ナトリウム(0.205g、1.94mmol)、および水(1mL)を上記の溶液に加え、窒素下で90℃で1時間攪拌する。反応混合物を濃縮して黒色の残渣を得、これをEtOAcで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130mg、46.7%)を黄色の油として得る。LCMS(m/z):388.1[M+H]
4.1−[3−シアノ−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル塩酸塩の合成。
Figure 2020532550
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0277g、0.0736mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0262g、0.0736mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−シアノ−フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(130mg、0.302mmol)、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(0.0585g、0.362mmol)、および炭酸セシウム(0.295g、0.906mmol)の懸濁液へ加え、次に、反応混合物を窒素下で100℃で3時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色残渣を得、これを、EtOAcで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗生成物を得、これを分取HPLC[カラム:YMC−ActusTriart C18 150x30mmx5μm、条件:45〜75%B(A:水/0.05%のHCl、B:CH3CN)、流速:25mL/分]により精製して、黄色の固体として表題化合物(60.0mg、35.1%)を得る。LCMS(m/z):508.2[M+H]
実施例16B 1−[3−シアノ−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(4.4mg、0.106mmol)を、メタノール(1mL)および水(1mL)中の1−[3−シアノ−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸エチル;塩酸塩(60.0mg、0.106mmol)に加え、次に、反応混合物を60℃で1時間撹拌する。反応混合物を水(10mL)で希釈し、1NのHClでpH=4に酸性化する。沈殿物を濾過し、真空で乾燥させて、表題化合物(29.5mg、96.9質量%、52.3%)を白色の固体として得る。LCMS(m/z):480.1[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.65(s、1H)、8.10(s、1H)、8.02(s、1H)、7.92(d、J=8.0Hz、1H)、7.85(s、2H)、7.74(d、J=8.0Hz、1H)、7.67(d、J=8.0Hz、1H)、7.53(d、J=8.0Hz、1H)、3.80(s、3H)、2.89−2.80(m、1H)、1.67−1.60(m、2H)、1.28−1.20(m、2H)、1.10(d、J=7.2Hz、6H)
実施例17 1−[4−[4−[5−[(6−イソブチルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
1.1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
DMF(50.0mL、646mmol)中の1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸(10.0g、41.5mmol)を、炭酸カリウム(11.5g。、83.0mmol)およびヨードメタン(11.7g、83.0mmol)に加える。次に、混合物を20℃で0.5時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)を加え、得られた混合物をEtOAc(50mLx3)で抽出し、次に、合わせた有機相を水(30mLx2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、無色の油として表題化合物(10.0g、94.5%)を得る。LCMS(m/z):254.8/256.8[M+H、Br79/Br81
2.1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
ジオキサン(50.0mL)中の1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸メチル(10.0g、39.2mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(10.5g、41.2mmol)を、酢酸カリウム(18.9g、137mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(2.9g、3.92mmol)に加える。次に、反応混合物をN下で100℃で2時間撹拌する。反応混合物に水(50mL)およびEtOAc(100mL)を加える。溶液を分離し、水層をEtOAc(50mLx3)で抽出する。合わせた有機相をブライン(50mLx2)、水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(10.0g、84.4%)を白色固体として得る。LCMS(m/z):303.1[M+H]
3.1−[4−(4−ブロモフェニル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
ジオキサン(50.0mL)および水(10.0mL)中の1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボキシレート(10.0g、33.1mmol)、1−ブロモ−4−ヨード−ベンゼン(10.5g、34.7mmol)を、炭酸カリウム(9.1g、66.2mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(2.4g、3.31mmol)に加える。反応混合物を100℃で2時間N下で撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色の固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)により精製し、白色の固体として表題化合物(10.0g、91.2%)を得た。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.56−7.40(m、8H)、3.65(s、3H)、1.64(m、2H)、1.22(m、2H)。
4.1−[4−[4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
1,4−ジオキサン(50.0mL)中の1−[4−(4−ブロモフェニル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(10.0g、30.2mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(8.1g、31.7mmol)を、酢酸カリウム(14.6g、106mmol)、および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(2.2g、3.02mmol)に加える。次に、反応混合物をN下で100℃で2時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色の固体を得る。黒色の固体をカラムクロマトグラフィー(PE:EtOAc=10:1)で精製し、淡黄色の固体として表題化合物(8.00g、70.0%)を得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.87(m、2H)、7.61−7.57(m、4H)、7.41(m、2H)、3.65(s、3H)、1.64(m、2H)、1.22(m、2H)。
5.1−[4−[4−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
エタノール(4.00mL)、トルエン(20.0mL)および水(3.00mL)中の1−[4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボキシレート(2.00g、5.29mmol)、4−ブロモ−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(1.1g、6.34mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.60g、0.529mmol)を、炭酸ナトリウム(2.3g、21.1mmol)に加える。反応物を110℃で4時間N2下で撹拌する。反応混合物を濃縮して、黄色の残渣を得る。残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=10:1)で精製し、表題化合物(1.12g、61.0%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):347.9[M+H]+。
6.1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
油中の水素化ナトリウム(60質量%)(0.131g、3.28mmol、60質量%)を、DMF(3mL)中の1−[4−[4−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(300mg、0.820mmol)の溶液に加える。反応混合物を50℃に加熱し、次いで2,6−ジクロロピラジン(0.123g、0.820mmol)を加える。反応混合物を50℃で2時間撹拌する。反応混合物を塩化アンモニウム溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mLx2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し(40mL×3)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC(カラム:Phenomenex Gemini 150*25mm*10μm、勾配:36〜66%B(A=水/0.05%のHCl、B=アセトントリル)、流速:25mL/分)で精製し、表題生成物(75.0mg、20.8%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z)446.0[M+H]
7.1−[4−[4−[1−メチル−5−[[6−(2−メチルプロプ−1−エニル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.0127g、0.0170mmol)を、1,4−ジオキサン(6mL)および水(1mL)中の4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−メチルプロプ−1−エニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.0329g、0.179mmol)、炭酸ナトリウム(0.0361g、0.341mmol)、および1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(75.0mg、0.170mmol)の溶液へ加える。次に、反応混合物をN下で100℃で2時間撹拌する。混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、表題生成物(63.0mg 79.4%)を黄色固体として得た。LCMS:(m/z)466.2[M+H]
8.1−[4−[4−[5−[(6−イソブチルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
活性炭上のパラジウム(10.0mg、10質量%)を、メタノール(5mL)中の1−[4−[4−[1−メチル−5−[[6−(2−メチルプロプ−1−エニル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(70.0mg、0.135mmol、90質量%)の溶液に加える。次に、反応混合物を水素分子(15psi、バルーン)下で、25℃で1時間攪拌する。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x305μm;条件:43〜73%のB(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製し、黄色の固体として表題生成物(22.0mg、34.8%)を得る。
LCMS:(m/z)468.4 [M+H]
H NMR:(400MHz、DMSO−d6)δ=9.17(s、1H)、7.92−7.85(m、2H)、7.78(s、1H)、7.58−7.51(m、6H)、7.40−7.32(m、2H)、3.65(s、3H)、2.34(d、J=6.8Hz、2H)、1.87−1.74(m、1H)、1.50−1.42(m、2H)、1.18−1.11(m、2H)、0.75(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例18A 1−[4−[2−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピリミジン−5−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.(E)−2−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリルの合成
Figure 2020532550
2−(5−ブロモピリミジン−2−イル)アセトニトリル(950mg、4.75mmol)、およびオルトギ酸トリエチル(3mL、17.7mmol)の溶液に無水酢酸(2.50g、23.7mmol)を加え、反応混合物を5時間120℃で攪拌する。反応混合物を濃縮して、表題化合物(0.96g、79.6%)を茶色の粗生成物として得る。LCMS(m/z):255.9[M+H]
2.4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミンの合成
Figure 2020532550
エタノール(3mL)中に溶解した(E)−2−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−3−エトキシ−プロプ−2−エンニトリル(0.96g、3.78mmol)の溶液に、メチルヒドラジン(2.18g、18.9mmol、40質量%)を加える。反応混合物を100℃に2時間加熱する。反応混合物を濃縮し、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.7g、72.9%)を茶色の粗生成物として得る。
H NMR(DMSO−d6、400MHz)δ=8.74(s、2H)、8.02(s、1H)、7.70(s、1H)、6.50(brs、2H)、4.87−4.72(m、1H)、4.79(brs、1H)、3.57(s、3H)、2.90(s、2H)。
3.N−[4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロピル−ピラジン−2−アミンの合成
Figure 2020532550
N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(210mg、0.826mmol)の懸濁液に、油中の水素化ナトリウム(0.165g、4.13mmol、60質量%)を加える。反応混合物を50℃に加熱し、次に、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(0.140g、0.909mmol)を加える。反応混合物を50℃で3時間撹拌する。反応混合物を塩化アンモニウム溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(50mLx2)で抽出する。合わせた有機層をブラインで洗浄し(20mL)、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(1:3)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、黄色の固体として表題化合物(140mg、45.3%)を得る。LCMS(m/z):374.0[M+H]
4.1−[4−[2−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピリミジン−5−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0140g、0.0187mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)および水(1mL)中の1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(0.125g、0.393mmol)、炭酸ナトリウム(0.0793g、0.748mmol)、およびN−[4−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−2−メチル−ピラゾール−3−イル]−6−イソプロピル−ピラジン−2−アミン(200mg、0.374mmol、70質量%)の懸濁液に加える。次に、反応混合物をN下で100℃で3時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色の固体を得る。混合物を水(20mL)で希釈し、EA(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(1:2)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、黄色の固体として表題化合物(90mg、51.2%)を得る。LCMS(m/z):470.2[M+H]
実施例18B 1−[4−[2−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピリミジン−5−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.0205g、0.479mmol)を、THF(4mL)および水(2mL)中の1−[4−[2−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピリミジン−5−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(90mg、0.192mmol)の溶液に加える。反応混合物を50℃で12時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=5〜6に調整し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製し、白色固体として表題化合物(44.3mg、50.7%収率)を得る。LCMS(m/z):456.2[M+H]
H NMR(400Mhz、DMSO−d6)δ=9.43(s、1H)、8.92(s、2H)、8.12(s、1H)、8.09(s、1H)、7.87(s、1H)、7.64(d、J=8.0Hz、2H)、7.42(d、J=8.0Hz、2H)、3.71(s、3H)、2.79−2.71(m、1H)、1.49−1.43(m、2H)、1.18−1.13(m、2H)、0.98(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例19A 1−[4−[5−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.1−[4−(5−クロロピラジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.445g、0.596mmol)を、1,4−ジオキサン(20mL)および水(4mL)中の1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(2.00g、5.4mmol)、炭酸ナトリウム(1.26g、11.9mmol)、および2,5−ジクロロピラジン(8.93mmol)の懸濁液に加える。次に、反応混合物をN下で100℃で3時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色の固体を得る。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(1:2)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、黄色の固体として表題化合物(1.0g、57.6%)を得る。LCMS(m/z):288.9[M+H]
H NMR(400MHz、CDCl)δ=8.80(d、J=1.2Hz、1H)、8.65(d、J=1.2Hz、1H)、7.96(d、J=8.4Hz、2H)、7.51(d、J=8.4Hz、2H)、3.67(s、3H)、1.72−1.66(m、2H)、1.28−1.23(m、2H)。
2.1−[4−(5−トリブチルスタニルピラジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.108g、0.0935mmol)、およびトリシクロヘキシルホスフィン(0.0535g、0.187mmol)を、1,4−ジオキサン(3mL)中の1−[4−(5−クロロピラジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(540mg、1.87mmol)、ヘキサブチルジスズ(1.71g、2.81mmol)および塩化リチウム(0.481g、11.2mmol)の溶液に加える。反応物を100℃で12時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を飽和KF(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、茶色の固体として表題化合物(288mg、28.3%)を得る。LCMS(m/z):545.1[M+H]
3.1−[4−[5−[5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.0276g、0.0530mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中1−[4−(5−トリブチルスタニルピラジン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(288mg、0.530mmol)、およびN−(4−ヨード−2−メチル−ピラゾール−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(0.256g、0.795mmol)の懸濁液に加える。反応物を80℃で16時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を飽和KF(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(1:3)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、茶色の固体として表題化合物(67.0 mg、28.3%)を得る。LCMS(m/z):450.2[M+H]
4.1−[4−[5−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
トリフルオロ酢酸(1mL)を、ジクロロメタン(3mL中の1−[4−[5−[5−[5−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(67.0mg、0.150mmol)に加える。溶液を25℃で2時間撹拌する。反応液を減圧下で濃縮する。残渣を飽和NaCO溶液(10mL)に加え、CHCl(15mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、表題化合物(32.0mg、60.0%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):350.1[M+H]
5.1−[4−[5−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
下、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.00730g、0.00773mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.00691g、0.0116mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[4−[5−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(27.0mg、0.0773mmol)、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(0.0136g、0.0850mmol)、および炭酸セシウム(0.0504g、0.155mmol)の懸濁液に加える。反応物を100℃で2時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(1:3)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、茶色の固体として表題化合物(16.0mg、44.1%)を得る。LCMS(m/z):470.2[M+H]
実施例19B 1−[4−[5−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
水酸化リチウム水和物(0.00433g、0.102mmol)を、THF(1mL)および水(0.5mL)中の1−[4−[5−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(16mg、0.0341mmol、80質量%)のの混合物へ加え、60℃で4時間撹拌する。混合物を1.0MのHCl溶液でpHを5〜6に調整し、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製し、表題化合物(6.3mg、37%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(m/z):456.0[M+H]
H NMR(メタノール−d4、400MHz)δ=8.93(s、1H)、8.85(s、1H)、8.59−7.70(m、5H)、7.51(d、J=8.4Hz、2H)、3.86(s、3H)、3.00−2.92(m、1H)、1.65−1.61(m、2H)、1.28−1.21(m、2H)、1.10(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例20A 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
25℃で、O−不含1,4−ジオキサン(10mL)中の1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(240mg、0.654mmol)(実施例1Aに従って調製)、2−クロロ−6−イソプロポキシ−ピラジン(138mg、0.720mmol)、および炭酸セシウム(427mg、1.31mmol)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(61.8mg、0.0654mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(58.6mg、0.0982mmol)に加える。次に、混合物を100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッド(200〜300マッシュ)を通して濾過し、濾液を濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc=1:1で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg、59.3%)を茶色の油として得る。LCMS(m/z):485.2[M+H]
実施例20B 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩
Figure 2020532550
THF(4mL)および水(2mL)中の1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(200mg、0.388mmol)を、水酸化リチウム一水和物(48.8mg、1.16mmol)に加える。得られた混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=約6まで酸性化する。混合物をDCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、濃縮する。残渣を、分取HPLC[カラム:DYA−5 C18 150x25mmx5μm、条件:18〜48%B(A:水/0.05%のHCl、B:アセトニトリル)、流速:25mL/分]で精製し、表題化合物1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(48.0mg、24.4%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):471.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ9.75(s、1H)、8.87(d、J=2.0Hz、1H)、8.45(d、J=8.4Hz、1H)、8.31(s、1H)、7.86(d、J=8.4Hz、1H)、7.83(s、1H)、7.71(d、J=8.0Hz、2H)、7.54(s、1H)、7.47(d、J=8.0Hz、2H)、4.73−4.59(m、1H)、3.76(s、3H)、1.54−1.45(m、2H)、1.23−1.14(m、2H)、1.05(d、J=6.0Hz、6H)。
実施例21 A1−[4−[6−[1−メチル−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
Figure 2020532550
25℃で、O−不含1,4−ジオキサン(10mL)中の1−[4−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(240mg、0.654mmol)(実施例1Aに従って調製)、2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)−ピラジン(131mg、0.720mmol)、および炭酸セシウム(427mg、1.31mmol)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(61.8mg、0.0654mmol)および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(58.6mg、0.0982mmol)に加える。次に、混合物を100℃で6時間撹拌する。混合物をシリカゲルのパッド(200〜300マッシュ)を通して濾過し、濾液を濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油として表題化合物(280mg、65.8%)を得る。LCMS(m/z):495.2[M+H]
実施例21B 1−[4−[6−[1−メチル−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
THF(4mL)および水(2mL)中の1−[4−[6−[1−メチル−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(280mg、0.430mmol)を、水酸化リチウム一水和物(54.2mg、1.29mmol)に加える。得られた混合物を25℃で12時間撹拌する。混合物を濃縮し、水(5mL)で希釈する。混合物をHCl(1M)でpH=4〜6に酸性化する。混合物をDCM(5mLx5)で抽出する。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、濃縮し、凍結乾燥して、表題化合物(92.0mg、42.1%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):481.2[M+H]
H NMR(400Mhz、DMSO−d6)δ10.13(brs、1H)、8.70(d、J=2.0Hz、1H)、8.49(s、1H)、8.40(s、1H)、8.10(s、1H)、8.04−7.93(m、1H)、7.70−7.58(m、3H)、7.41(d、J=8.0Hz、2H)、3.71(s、3H)、1.51−1.43(m、2H)、1.20−1.13(m、2H)。
実施例22 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩
1.1−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
下で、パラフィン油中の水素化ナトリウム(952mg、23.8mmol、60質量%)を、THF(5mL)中の2−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)アセトニトリル(1.00g、4.76mmol)の溶液に0℃で加える。混合物を20℃で1時間撹拌する。1、2−ジブロモエタン(1.07g、5.71mmol)を上記混合物に加える。反応物を20℃で3時間撹拌する。混合物を飽和NHCl(30mL)で希釈し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE中0〜8%のEtOAc)により精製して、表題化合物(576mg、51.2%)を黄色の固体として得る。
H NMR(400Mhz、CDCl)δ=7.50(d、J=8.0Hz、1H)、7.20(d、J=2.0Hz、1H)、6.94(dd、J=8.0、2.0Hz、1H)、2.41(s、3H)、1.79−1.66(m、2H)、1.44−1.33(m、2H)。
2.1−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
下で、Pd(dppf)Cl(182mg、0.244mmol)を、1,4−ジオキサン(6mL)中の1−(4−ブロモ−3−メチル−フェニル)シクロプロパンカルボニトリル(576mg、2.44mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(650mg、2.56mmol)、およびKOAc(479mg、4.88mmol)に加える。反応物を100℃で3時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE中0〜8%のEtOAc)により精製して、表題生成物(700mg、70質量%、71%)を黄色の固体として得る。
H NMR(400MHz、CDCl)δ=7.74(d、J=8.0Hz、1H)、7.11(d、J=1.2Hz、1H)、7.04(dd、J=8.0、1.2Hz、1H)、2.54(s、3H)、1.78−1.68(m、2H)、1.45−1.39(m、2H)、1.34(s、12H)。
3.1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
下で、Pd(dppf)Cl(27.7mg、0.0371mmol)を、水(1mL)および1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]シクロプロパンカルボニトリル(300mg、0.742mmol、70質量%)、4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(229mg、0.816mmol、90質量%)、およびNaCO(196mg、1.85mmol)の混合物に加える。反応物を100℃で5時間撹拌する。固体を濾過で除く。濾液を水(20mL)で希釈し、EtOAc(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(PE中0〜70%のEtOAc)により精製して、表題生成物(200mg、85.2%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):330.1[M+H]
H NMR(400Mhz、CDCl)δ=8.42(d、J=1.6Hz、1H)、7.73(s、1H)、7.56(dd、J=8.4、2.4Hz、1H)、7.46(d、J=8.4Hz、1H)、7.27−7.25(m、1H)、7.22(d、J=7.6Hz、1H)、7.17(dd、J=8.0、1.6Hz、1H)、5.72−5.46(m、2H)、3.72(s、3H)、2.32(s、3H)、1.85−1.69(m、2H)、1.50−1.42(m、2H)。
4.1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
水(3mL)中のNaOH(300mg)を、エタノール(3mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボニトリル(200mg、0.631mmol)の溶液に加える。反応物を80℃で3時間撹拌する。混合物をHCl(1M、20mL)で中和し、CHCl(40mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、黄色の固体として表題生成物(140mg、63.6%)を得る。LMCS(m/z):349.0[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6、)δ=12.34(brs、1H)、8.41(d、J=1.6Hz、1H)、7.80(s、1H)、7.68(dd、J=8.4、2.4Hz、1H)、7.63−7.55(m、1H)、7.36−7.14(m、3H)、6.49(s、2H)、3.59(s、3H)、2.27(s、3H)、1.52−1.41(m、2H)、1.21−1.12(m、2H)。
5.1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸塩酸塩の合成
Figure 2020532550
下で、油中の水素化ナトリウム(92.0mg、2.3mmol、60質量%)を、0℃で、DMF(4mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸(200mg、0.46mmol、80質量%)の溶液に加え、次に、混合物を50℃で10分間撹拌する。DMF(1mL)中の2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(110mg、0.51mmol、70質量%)の溶液を上記混合物に加える。反応物を50℃で3時間撹拌する。混合物をHCl(1M)で中和し、CHCl(30mL*3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150*30、5μm、条件:25〜55%のB、A:水(0.05%のHCl)、B:ACN、流速:25mL/分]により精製し、表題の生成物(24.8mg、99.1質量%、28.6%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):469.1[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=9.78(brs、1H)、8.59(brs、1H)、8.28−8.18(m、1H)、8.17−8.00(m、2H)、7.90(s、1H)、7.84−7.69(m、1H)、7.31(s、1H)、7.26(d、J=8.0Hz、1H)、7.18(d、J=7.6Hz、1H)、3.75(s、3H)、2.79−2.68(m、1H)、2.23(s、3H)、1.52−1.40(m、2H)、1.19−1.11(m、2H)、0.95(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例23アンモニア;1−[5−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸
1.1−[5−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.251g、0.336mmol)を、1,4−ジオキサン(8mL)および水(1mL)中の4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(0.90g、3.53mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.915g、3.53mmol)、1−(5−ブロモ−2−ピリジル)シクロプロパンカルボニトリル(0.75g、3.36mmol)、および酢酸カリウム(0.842g、8.41mmol)に加える。次に、反応混合物をN下で100℃で12時間撹拌する。反応混合物を濃縮して、黒色固体を得、これをEtOAc:PE(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(150mg、13.4%)を茶色固体として得る。LCMS(m/z):317.0[M+H]
2.1−[5−[6−[5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
水(3mL)中の水酸化ナトリウム(32.0質量%)を、エタノール(3.00mL)および水(1.00mL)中の1−[5−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(150mg、0.450mmol)の溶液に加える。反応混合物を80℃で12時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=6〜7に調整し、CHCl(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、表題化合物(68.0mg、40.6%)を茶色の固体として得る、LCMS(m/z):336.0[M+H]
3.アンモニア1−[5−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
下で、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0173g、0.0183mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0164g、0.0274mmol)を、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[5−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸;塩酸塩(68.0mg、0.183mmol)、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(0.032g、0.201mmol)、および炭酸セシウム(0.179g、0.549mmol)の溶液に加える。反応物を100℃で2時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物をpH=5〜6に酸性化し、濾過し、蒸発させて、粗製物を得る。分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%B(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製し、生成物(90mg)を得る。次に、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のNH.HO、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製して、表題化合物(30mg、34.9%)を白色の固体として得る。LCMS(m/z):456.3[M+H]
H NMR(400MHz、CDOD)δ=8.82−8.68(m、2H)、8.11−7.99(m、4H)、7.87(s、1H)、7.68(d、J=8.0Hz、1H)、7.59(d、J=8.0Hz、1H)、3.82(s、3H)、2.91−2.85(m、1H)、1.78−1.67(m、2H)、1.44−1.41(m、2H)、1.12(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例24 1−[6−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸二塩酸塩
1.1−(6−クロロ−3−ピリジル)シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
テトラヒドロフラン(50mL)中の2−(6−クロロ−3−ピリジル)アセトニトリル(5.00g、32.4mmol)の溶液に、0℃で、水素化ナトリウム(3.89g、97.3mmol、60質量%)を加える。反応物を20℃で20分間撹拌し、次に、1−ブロモ−2−クロロ−エタン(5.64g、38.9mmol)を加える。反応物を10℃で3時間撹拌する。混合物をNaCl水溶液(20mL)に加える。混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(4.20g、72.5%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):178.9[M+H]
2.1−(6−トリブチルスタンニル−3−ピリジル)シクロプロパンカルボニトリルの合成
Figure 2020532550
下で、1、4−ジオキサン(20mL)中の1−(6−クロロ−3−ピリジル)シクロプロパンカルボニトリル(1.2.0g、6.72mmol)、塩化リチウム(1.73g、40.3mmol)、およびヘキサブチルジスズ(6.15g、10.1mmol)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.317g、0.336mmol)、およびトリシクロヘキシルホスフィン(0.192g、0.672mmol)へ加える。反応物を100℃で12時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物を飽和KF(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得る。粗生成物を、石油エーテル:EtOAc(3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、茶色の固体として表題化合物(9.6g、33.0%)を得る。LCMS(m/z):435.1[M+H]
3.1−[6−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル塩酸塩の合成
Figure 2020532550
下で、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−(6−トリブチルスタンニル−3−ピリジル)シクロプロパンカルボニトリル(0.240g、0.560mmol)、塩化リチウム(0.0685g、1.60mmol)、および4−(5−ブロモ−2−ピリジル)−2−メチル−ピラゾール−3−アミン(135mg、0.533mmol)を、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(0.0398g、0.0533mmol)およびヨウ化銅(0.207g、1.07mmol)に加える。反応物を100℃で2時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=6〜7に調整し、EtOAc(20mLx3)で抽出する。水相を10%のEDTA溶液(30mL)で希釈し、20℃で1.5時間撹拌し、濾過し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(112mg、66.4%)を茶色の固体として得る。LCMS(m/z):317.1[M+H]
4.1−[6−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
エタノール(3.00mL)および水(1.00mL)中の1−[6−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボニトリル(112mg、0.354mmol)を、HO(3mL)中の水酸化ナトリウム(32.0質量%)へ加える。反応混合物を100℃で12時間撹拌する。混合物を1NのHClでpH=6〜7に調整し、濃縮して、粗製物を得る。分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150*30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製して、白色固体として表題化合物(70.0mg、50.0%)を得る、LCMS(m/z):336.0[M+H]
5.1−[6−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸二塩酸塩の合成
Figure 2020532550
下で、1,4−ジオキサン(4mL)中の1−[6−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸(70.0mg、0.177mmol)、2−クロロ−6−イソプロピル−ピラジン(0.031g、0.195mmol)、および炭酸セシウム(0.173g、0.531mmol)を、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.0167g、0.0177mmol)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(0.0158g、0.0265mmol)に加える。反応物を100℃で5時間撹拌する。固体を濾過で除く。混合物をpH=5〜6に酸性化し、濾過し、蒸発させて、粗製物を得る。それを、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製して、表題化合物(14.8mg、15.2%)を白色固体として得る。LCMS(m/z):456.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=9.93(brs、1H)、9.15(s、1H)、8.73(d、J=8.4Hz、1H)、8.69(s、1H)、8.32(s、1H)、8.19(s、1H)、8.09(d、J=8.4Hz、1H)、7.97(d、J=8.0Hz、1H)、7.91−7.84(m、2H)、3.75(s、3H)、2.71−2.63(m、1H)、1.54−1.50(m、2H)、1.28−1.25(m、2H)、0.89(d、J=6.8Hz、5H)。
実施例25 1−[4−[4−[5−[(6−シクロプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸アンモニウム
1.1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
パラフィン油中の水素化ナトリウム(0.273g、6.84mmol)を、10℃で、DMF(5mL)中の1−[4−[4−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(500mg、1.37mmol)(実施例17Aに従って調製)の溶液へ加える。反応物を50℃で20分間撹拌し、次に、2,6−ジクロロピラジン(0.247g、1.64mmol)を加える。反応物を50℃で3時間撹拌する。混合物をNHCl(20mL)水溶液に加える。混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出する。次に、水相を1MのHClでpH=4〜5に酸性化する。混合物をCHCl(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、(490mg、80.4%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):446.1[M+H]
2.アンモニア;1−[4−[4−[5−[(6−シクロプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
窒素下で、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0230g、0.0314mmol)を、水(0.5mL)および1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(200mg、0.314mmol、70質量%)、シクロプロピルボロン酸(0.0327g、0.377mmol)、および炭酸セシウム(0.205g、0.628mmol)の混合物へ加える。反応物を90℃に3時間加熱する。混合物を水(20mL)で希釈し、1MのHClでpH=5〜6に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。粗生成物を、分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150x30、5μm;条件:36〜66%のB(A=0.05%のアンモニア、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製し、白色の固体として表題化合物(18.5mg、12.3%)を得る。LCMS(m/z):452.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=7.89(s、1H)、7.86(s、1H)、7.76(s、1H)、7.59−7.53(m、2H)、7.52−7.45(m、4H)、7.29(d、J=8.0Hz、2H)、6.08(brs、4H)、3.60(s、1H)、1.95−1.90(m、1H)、1.28−1.26(m、2H)、0.88−0.85(m、2H)、0.83−0.80(m、2H)、0.63−0.60(m、2H)。
実施例26A 1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル
1.1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
水素化ナトリウム(0.0709g、1.77mmol、60質量%)を、0℃で、DMF(10mL)中の1−[4−[4−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(540mg、1.48mmol)(実施例17Aに従って調製)に加える。反応物を0℃で10分間撹拌し、次いで2,6−ジクロロピラジン(0.267g、1.77mmol)を加える。反応物を30℃に6時間加熱する。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣を得、石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(160mg、90質量%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):460.1[M+H]
2.1−[4−[4−[5−[(6−イソプロペニルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
窒素下で、Pd(dppf)Cl(0.0487g、0.0665mmol)およびCsCO(0.651g、2.00mmol)水(0.5mL)および1,4−ジオキサン(5mL)中の1−[4−[4−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(340mg、0.665mmol、90質量%)および2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.169g、0.998mmol)に加える。反応物を90℃に5時間加熱する。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(1:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(325mg、72.6%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):466.2[M+H]
3.1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチルの合成
Figure 2020532550
MeOH(10mL)中の1−[4−[4−[5−[(6−イソプロペニルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(315mg、0.677mmol、90質量%)を、Pd/C(20.0mg、10質量%)に加え、混合物を水素(15psi)下で18時間撹拌する。固体を濾過し、濾液を蒸発させて、表題化合物(297mg、93.9%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):468.1[M+H]
実施例26B 1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2020532550
THF(5mL)および水(0.5mL)中の1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸メチル(295mg、0.635mmol)を、水酸化リチウム水和物(0.0808g、1.91mmol)に加え、混合物を50℃で18時間撹拌する。次に、1.0MのHCl溶液で混合物のpHを5〜6に調整し、混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。粗生成物を、分取HPLCにより精製する(カラム:Phenomenex Gemini 150x25mmx10μm、勾配:50〜80%のB(A=水/0.05%のHCl、B=アセトニトリル)、流速:25mL/分)。所望の画分を凍結乾燥して、表題化合物(112.6mg、38.3%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):454.2[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=9.19(s、1H)、7.91−7.83(m、3H)、7.61−7.51(m、6H)、7.36(d、J=8.4Hz、2H)、3.65(s、3H)、2.84−2.74(m、1H)、1.48−1.43(m、2H)、1.17−1.13(m、2H)、1.07(d、J=6.8Hz、6H)。
実施例27 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸
1.1−[4−[6−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
20℃で、水素化ナトリウム(0.293g、7.32mmol、パラフィン油中60%)を、DMF(2mL)中の1−[4−[6−(5−アミノ−1−メチル−ピラゾール−4−イル)−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(0.600g、1.46mmol、85質量%)(実施例1Aに従って調製)の溶液に加える。反応物を50℃で20分間撹拌し、次に、2,6−ジクロロピラジン(0.264g、1.76mmol)を加える。反応物を50℃で3時間撹拌する。混合物を水(20mL)に加える。混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出する。次に、水相を1MのHClでpH=4〜5に酸性化する。混合物をEtOAc(20mLx3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、表題化合物(495mg、75%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):447.0[M+H]
2.1−[4−[6−[5−[(6−イソプロペニルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
窒素下で、Pd(dppf)Cl(0.081g、0.111mmol)を、水(0.5mL)および1,4−ジオキサン(5mL)中の2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.282g、1.66mmol)、1−[4−[6−[5−[(6−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(495mg、1.11mmol)、および炭酸ナトリウム(352mg、3.32mmol)の懸濁液に加える。反応物を90℃に3時間加熱する。混合物を水(20mL)で希釈し、1MのHClでpH=5〜6に調整し、EtOAc(30mL×3)で抽出する。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。残渣を、石油エーテル:EtOAc(2:1)で溶出するシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物(293mg、58%)を黄色の固体として得る。LCMS(m/z):453.0[M+H]
3.1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸の合成
Figure 2020532550
室温で、メタノール(10mL)中の1−[4−[6−[5−[(6−イソプロペニルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸(400mg、0.575mmol、65質量%)を、活性炭上のパラジウム(120mg、10質量%)に加え、混合物を水素分子(15psi)下で10℃で18時間攪拌する。固体を濾別し、濾液を蒸発させて粗生成物を得る。粗生成物を分取HPLC[カラム:YMC−Actus Triart C18 150*30、5μm;条件:36〜66%B(A=0.05%のHCl、B=アセトニトリル);流速:25mL/分]により精製して、白色固体として表題化合物(31.1mg、11%)を得る。LCMS(m/z):455.0[M+H]
H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ=9.98(s、1H)、8.87(d、J=2.0Hz、1H)、8.50(d、J=8.0Hz、1H)、8.32(s、1H)、8.21(s、1H)、7.91(s、1H)、7.89−7.83(m、1H)、7.71(d、J=8.4Hz、2H)、7.48(d、J=8.4Hz、2H)、3.78(s、3H)、2.75−2.66(m、1H)、1.53−1.46(m、2H)、1.21−1.16(m、2H)、0.97−0.86(m、6H)。
LPAR1カルシウムフラックスアッセイ
ヒトLPAR1受容体をコードするcDNAを合成し、pDNA3発現プラスミドにクローニングする。リポフェクタミン2000(Invitrogen Corp.,USA)を使用して、プラスミドをU937細胞にトランスフェクトする。ピューロマイシンを使用して、ヒトLPAR1を安定して発現するクローンを選択し、LPAに応答してCaインフラックスを示す細胞として同定する。
ヒトLPAR1を過剰発現しているU937細胞を、60μlのアッセイバッファー(20mMのHEPESおよび0.2%のBSAを含有するHBSS)中、96ウェルフィブロネクチン(10ug/mL)コーティングプレートにウェルあたり100,000細胞で播種し、次に、60分間インキュベートする。次に、50μlのカルシウム指示色素(Fluo−4NW、Molecular Probes)を各ウェルに加え、37℃で30分間、その後、室温で30分間インキュベーションを続ける。4%のDMSO中の試験化合物50μlを細胞に加え、室温で40分間インキュベーションを続ける。128nMのLPA 50μlの添加により細胞を刺激し、FLIPR TETRA(Molecular Devices)を使用して細胞内カルシウムを測定する。IC50値は、「Genedata Screener」分析ツールを使用して決定される。
LPAR3カルシウムフラックスアッセイ
ヒトLPAR3受容体をコードするcDNAを合成し、pDNA3発現プラスミドにクローニングする。リポフェクタミン2000(Invitrogen Corp.,USA)を使用して、プラスミドをU2OS細胞にトランスフェクトする。ネオマイシンを使用して、ヒトLPAR3を安定して発現するクローンを選択し、LPAに応答してCaインフラックスを示す細胞として同定する。
ヒトLPAR3を過剰発現しているU2OS細胞を、アッセイの1日前に96ウェルのポリD−リジンコーティングプレートにウェルあたり20,000〜40,000個の細胞で播種する。アッセイの前に、細胞をアッセイバッファー(20mMのHEPESおよび0.2%のBSAを含有するHBSS)で1回洗浄し、その後、アッセイバッファー50μl中で60分間インキュベートする。次に、50μlのカルシウム指示色素(Fluo−4 NW、Molecular Probes)を各ウェルに加え、37℃で30分間、その後、室温で30分間インキュベーションを続ける。4%のDMSO中の試験化合物50μlを細胞に加え、室温で40分間インキュベーションを続ける。128nMのLPA 50μlの添加により細胞を刺激し、FLIPR TETRA(Molecular Devices)を使用して細胞内カルシウムを測定する。IC50値は、「Genedata Screener」分析ツールを使用して決定される。
LPAR1膜結合アッセイ
リガンド(1−(4’−(4−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)−3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)シクロプロパン−1−カルボン酸)のLPAR1への結合を阻害するための化合物の能力は、膜結合アッセイにより評価される。LPAR1を含有する膜は、Cerep(カタログ番号290312RB)から購入した。アッセイの前に、膜を解凍し、15秒間均質化する。50μlの試験化合物および50μlの放射標識リガンドを96ウェルプレートに加え、次に、50μlの膜(50〜400ug/mL)を加える。次に、50μlのSPA PVT WGAビーズを加え(1〜5mg/mL)、プレートを密封し、室温で5分間インキュベートする。放射能は、ベータカウンターによって測定され、IC50値は、「Genedata Screener」分析ツールを使用して決定される。
ヒト肝星細胞のカルシウムインフラックス(LX−2)
ヒト肝星細胞株LX−2は、EMD Millporeから購入する。LX−2細胞を、アッセイの1日前に96ウェルのポリD−リジンコーティングプレートにウェルあたり20,000〜40,000個の細胞で播種する。アッセイの前に、細胞をアッセイバッファー(20mMのHEPESおよび0.2%のBSAを含有するHBSS)で1回洗浄し、その後、アッセイバッファー50μl中で60分間インキュベートする。次に、50μlのカルシウム指示色素(Fluo−4 NW、Molecular Probes)を各ウェルに加え、37℃で30分間、その後、室温で30分間インキュベーションを続ける。4%のDMSO中の試験化合物50μlを細胞に加え、室温で40分間インキュベーションを続ける。128nMのLPA 50μlの添加により細胞を刺激し、FLIPR TETRA(Molecular Devices)を使用して細胞内カルシウムを測定する。IC50値は、「Genedata Screener」分析ツールを使用して決定される。
LPAR1サイトカイン放出アッセイ
ヒトMG63細胞を96ウェルプレートに1ウェルあたり20,000個播種し、MEM培地でインキュベートする。1日後、細胞培養培地を除去し、試験化合物60μlを各ウェルに加える。30分後、60μlのLPA(10μM)を各ウェルに加える。24時間後、各ウェルから50μlの上清を採取し、ELISAキット(R&D Systems、カタログ番号.D6050)を使用してIL−6レベルを測定する。IC50値は、「Genedata Screener」分析ツールを使用して決定される。
本発明の代表的な活性化合物(エステルプロドラッグ実施例「A」とは対照的に、実施例「B」)を本質的に上記のようにアッセイし、結果を以下の表1に要約した:
Figure 2020532550
げっ歯類の薬物動態
化合物の薬物動態は、雄のSprague−DawleyラットまたはC57マウスで決定される。ラットに、1mg/kgの静脈内(IV)および10mg/kgの経口強制飼養(PO)用量を単回投与する。ビヒクルは、それぞれ静脈内投与および経口投与用に、25mMのNaPO4緩衝液中20%のCaptisol w/v、pH8、ならびに蒸留水中の1%のヒドロキシエチルセルロース/0.25%のポリソルベート80および0.05%の消泡剤1510−USである。血液試料は、投与前(POのみ)、化合物投与の開始後0.08(IVのみ)、0.25、0.5、1、2、4、8、12、および24時間で収集される。血液試料を遠心分離して、血漿を採取する。血漿試料は、LC−MS/MSによって分析され、化合物濃度が決定される。
本発明の代表的な活性化合物(エステルプロドラッグとは対照的に)を、本質的に上記のようにアッセイし、結果を以下の表2Aおよび2Bに要約した:
Figure 2020532550
Figure 2020532550
食餌誘導性の肝炎症および線維症
雄のC57B1/6マウス(7〜8週齢)は、食物および水に自由に接近できる。マウスには、196日間、高脂肪、高スクロース、高コレステロールの餌が与えられる。その後、5mL/kgの容量で77日間、動物にビヒクルまたは試験化合物を1日1回経口投与する。体重および摂食量は週に2回測定され、2週間後、BWおよびFIが週に1回測定される。研究の終わりに、動物をCO2窒息によって安楽死させる。動物の肝臓試料を収集し、10%のNBF中で固定する。肝臓試料は、10%のNBF中で20〜24時間固定した後に調製し、FFPEブロックに調製する。FFPEブロックのスライド切片は、H&EおよびMassonのトリクローム染色で処理される。組織病理学の解釈および結果は、適任の病理学者によって提供される。データは、Graphpad prismを使用してプロットされ、群間の統計的差異が決定される。
活性化合物実施例第27(エステルプロドラッグとは対照的に)を本質的に上記のようにアッセイし、結果を以下の表3に要約した:
Figure 2020532550
マウス静脈内LPA誘発ヒスタミンおよびエイコサノイド放出
マウス静脈内LPA誘発ヒスタミンおよびエイコサノイド放出モデルを利用して、本発明の化合物のインビボ効力を決定する。20〜25グラムの体重の雄のC57BL/6Jマウスは、標準的マウス食餌および水に自由に接近できる。LPAを、0.1%の脂肪酸不含ウシ血清アルブミン中に溶解して、2mg/mLの溶液を作製する。試験化合物を、0.5%のメチルセルロースおよび0.25%のTween80中で製剤化して、実験の1日前に必要な濃度を作製し、使用するまで冷蔵庫で貯蔵する。動物に10ml/kgの試験化合物を経口投与し、その2時間後に、30ゲージの針を用いて尾静脈に静脈内LPA投与(マウスあたり300ug)する。LPA投与の2時間後、動物をCO2窒息により安楽死させる。血液を心臓穿刺により採取する。血液試料を5分間以上氷上に保持し、4℃で4000rpmで10分間遠心分離して、上清血漿を生成する。血漿ヒスタミン、メチルイミダゾール酢酸、エイコサノイドのレベルをLC/MSで測定する。
活性化合物実施例第20および27(エステルプロドラッグとは対照的に)を本質的に上記のようにアッセイし、結果を以下の表4に要約した:
Figure 2020532550

Claims (17)

  1. 以下の式:
    Figure 2020532550
    [式中、
    およびXは、それぞれ独立してCHまたはNであり、Xは、C−RまたはNであり、ただし、XがCHの場合、XはCHで、XはC−Rであり、XがNの場合、XおよびXのうちただ1つがNであることができ、
    およびYは、CHまたはNであり、ただし、YまたはYのうちただ1つがNであることができ、
    は、
    イソプロピル、
    イソブチル、
    t−ブチル、
    2−ヒドロキシプロパ−2−イル、
    シクロプロピル、
    シクロプロピルオキシ、
    t−ブチルオキシ、
    シクロブチルオキシ、
    3,3−ジフルオロシクロブチルオキシ、
    2−フルオロプロパ−2−イル、
    1,1−ジフルオロエチル、
    トリフルオロメチル、
    イソプロピルオキシ、または
    2−メトキシプロパ−2−イルであり、
    は、Hまたはフルオロであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシメチル、CF、シアノメチル、またはシアノであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、CF、またはシアノであり、
    は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである]
    の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. がNである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. がCHである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. がCHである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  5. がイソプロピルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  6. がシクロプロピルオキシである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  7. が水素である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  8. 以下:
    1−[4−[6−[5−[(6−tert−ブトキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(シクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−5−フルオロ−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(3,3−ジフルオロシクロブトキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(1−メトキシ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[2−シアノ−4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(シクロプロポキシ)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[5−フルオロ−6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(1,1−ジフルオロエチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[[6−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)ピラジン−2−イル]アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−(メトキシメチル)フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[3−(シアノメチル)−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[3−シアノ−4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[4−[5−[(6−イソブチルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[2−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピリミジン−5−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[5−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]ピラジン−2−イル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[(6−イソプロポキシピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[1−メチル−5−[[6−(トリフルオロメチル)ピラジン−2−イル]アミノ]ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−メチル−フェニル]シクロプロパンカルボン酸、
    アンモニア;1−[5−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−2−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[6−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]−3−ピリジル]シクロプロパンカルボン酸、
    1−[4−[4−[5−[(6−シクロプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸アンモニウム、
    1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸、もしくは
    1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  9. 1−[4−[6−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]−3−ピリジル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  10. 1−[4−[4−[5−[(6−イソプロピルピラジン−2−イル)アミノ]−1−メチル−ピラゾール−4−イル]フェニル]フェニル]シクロプロパンカルボン酸である、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩、および少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤を含む、薬学的組成物。
  12. 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を治療する方法であって、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療を必要とする哺乳動物に有効量の式:
    Figure 2020532550
    [式中、
    およびXは、それぞれ独立してCHまたはNであり、Xは、C−RまたはNであり、ただし、XがCHの場合、XはCHで、XはC−Rであり、XがNの場合、XおよびXのうちただ1つがNであることができ、
    およびYは、CHまたはNであり、ただし、YまたはYのうちただ1つがNであることができ、
    は、
    イソプロピル、
    イソブチル、
    t−ブチル、
    2−ヒドロキシプロパ−2−イル、
    シクロプロピル、
    シクロプロピルオキシ、
    t−ブチルオキシ、
    シクロブチルオキシ、
    3,3−ジフルオロシクロブチルオキシ、
    2−フルオロプロパ−2−イル、
    1,1−ジフルオロエチル、
    トリフルオロメチル、
    イソプロピルオキシ、または
    2−メトキシプロパ−2−イルであり、
    は、Hまたはフルオロであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシメチル、CF、シアノメチル、またはシアノであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、CF、またはシアノであり、
    は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである]
    の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  13. 繊維症を治療する方法であって、繊維症の治療を必要とする哺乳動物に有効量の式:
    Figure 2020532550
    [式中、
    およびXは、それぞれ独立してCHまたはNであり、Xは、C−RまたはNであり、ただし、XがCHの場合、XはCHで、XはC−Rであり、XがNの場合、XおよびXのうちただ1つがNであることができ、
    およびYは、CHまたはNであり、ただし、YまたはYのうちただ1つがNであることができ、
    は、
    イソプロピル、
    イソブチル、
    t−ブチル、
    2−ヒドロキシプロパ−2−イル、
    シクロプロピル、
    シクロプロピルオキシ、
    t−ブチルオキシ、
    シクロブチルオキシ、
    3,3−ジフルオロシクロブチルオキシ、
    2−フルオロプロパ−2−イル、
    1,1−ジフルオロエチル、
    トリフルオロメチル、
    イソプロピルオキシ、または
    2−メトキシプロパ−2−イルであり、
    は、Hまたはフルオロであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシメチル、CF、シアノメチルまたはシアノであり、
    は、H、ハロゲン、C−Cアルキル、CF、またはシアノであり、
    は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、またはシクロプロピルである]
    の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  14. 前記哺乳動物がヒトである、請求項12または13に記載の方法。
  15. 治療において使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  16. NASHの治療において使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  17. 繊維症の治療において使用するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
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