JP2020530031A - 前立腺癌治療における新しいアジュバント療法 - Google Patents

前立腺癌治療における新しいアジュバント療法 Download PDF

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Abstract

本発明は、前立腺癌治療の分野、特にアンドロゲン除去療法(ADT)による前立腺癌治療の分野に関する。この治療は、ADTと併用したエストロール成分の経口投与を含む。

Description

本発明は、前立腺癌治療の分野、特にアンドロゲン除去療法(ADT)による前立腺癌治療の分野に関する。この治療は、ADTと併用したエステトロール成分の経口投与を含む。
前立腺がんは、米国では男性のがんによる死亡の第2の原因である。過去60年間、ホルモン療法は進行性前立腺癌の重要な治療法である。そのような方法の1つは、ジエチルスチルベストロール(DES)による内因性アンドロゲン産生の抑制である。DESは、エストロゲン活性を示すことが知られている物質である。しかし、DESの使用は、重大な心血管毒性により損なわれる。投与量の削減やワルファリンナトリウムの使用といった血栓塞栓を減らす方法は満足できるものではなかった(Malkwiczら, "前立腺癌治療におけるジエチルスチルベストロールの役割", Urology 2001 August; 58(2 Suppl 1): 108-13)。さらに、DESの使用は、男性の乳がんのリスクを高めると考えられている。
現在、DES及び他のエストロゲンの使用は、ゴナドトロピンホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト(現在は第一選択治療)、アンタゴニスト、及び最近利用可能となった抗アンドロゲン剤(Xtandi(登録商標)として販売されているエンザルタミドなど)による治療に置き換えられた。
GnRHアゴニストによる治療が始まると、最初の2〜3週間は、黄体形成ホルモン(LH)及びテストステロン(T)の濃度が大幅に増加するが、これは非常に望ましくない副作用で、症状の悪化、特に骨転移による痛みを引き起こす可能性がある。その後、GnRH受容体はダウンレギュレートされ、LH及びTは抑制される。
(男性のエストロゲンはアンドロゲンの芳香族化から生じるため)アンドロゲン除去療法(ADT)はエストロゲン濃度を低下させ、次いで、ホットフラッシュと発汗、関節痛、睡眠障害、認知障害と記憶喪失、好ましくない脂質の変化、気分変化(うつ病/いらいら)、疲労、体組成の変化、そして非常に重要なこととして、骨量減少(骨粗鬆症及び骨減少症)並びに骨折を誘発する。ADTで治療された患者をエストロゲンで補うことが提案されている。
しかしながら、経口エストロゲン投与は、初回通過肝代謝のために血栓塞栓及び心血管事象のリスクの増加を誘発する。このため、これは実行可能とは見なされていない。
一部の研究者は、代わりに経皮エストロゲンの使用を提案している(Phillips et al, Oncology and Hematology Review, 2014; 10(1):42-47)。これは、毎日投与のパッチ又はゲルの形態で送達することができる。しかし、この投薬方法は毎日の大きな負担となるため、患者の服薬コンプライアンスが問題である。
例えば、国際公開第2004/096259号では、アンドロゲン除去による前立腺癌治療の文脈でエストロゲンを投与する他の方法が提案されている。この出願は、「GnRH、GnRHのアゴニスト又はGnRHのアンタゴニスト」の持続放出製剤と共に、一般にGnRH組成物の投与によって引き起こされる、骨密度低下の増大又はホットフラッシュを低減する、エストロゲン組成物を含む第2の持続放出製剤を投与することを教示している。
しかし、国際公開第2004/096259号の出願人が明記しているように、放出の第2段階では、エストロゲン成分の放出を1日あたり約10〜100μgのエストラジオール当量に制限する必要があり、1日あたり約50μgのエストラジオール当量を超えないことが好ましい。これは、エストロゲン投与で誘発される心血管リスクの増加を理由とするものであることから、国際公開第2004/096259号の出願人は、高濃度のエストロゲンに関連するリスクを不必要に増加させることなく、GnRH投与の副作用に効果的に対抗するのに十分なエストロゲンを投与するというジレンマを解決しなければならない(国際公開第2004/096259号の10ページ21行〜11ページ4行)。彼らは、約10pg/mL〜約50pg/mLの血清エストラジオール等量となる徐放性製剤を提案している。ここで、エストラジオールは約40%の高い親和性でSHBGに結合するため(Hammond GLら, Climacteric. 2008;11 Suppl 1:41-6)、国際公開第2004/096259号の製剤で送達される量の60%のみが生物学的に利用可能であることに注意する価値がある。
Dutmanら(前立腺癌治療への使用可能性を推定する健康な男性におけるヒト胎児エストロゲン エステトロール(E4)の効果。Eur Urol Suppl (2017), 16(3))は、健康な男性(40〜70歳)を対象に実施された、単一施設、二重盲検、無作為化プラセボ対照、複数回投与試験について報告している。最初のコホートには20mgのエステトロールが、2番目のコホートには40mgが毎日1回投与された。総テストステロン、遊離テストステロン、FSH及びエストラジオールの濃度が減少し、LHの濃度は変化せず、SHBGの濃度が増加することがわかった。この観察された変化は、用量依存性を示唆する。体重と安全性のパラメーターは変化しなかった。エステトロールによる処置中、男性20人中8人で性欲が減少し、男性20人中7人で乳首の圧痛が報告された。
本発明は、総テストステロン及び遊離テストステロン濃度をさらに減少させ、効果的なエストロゲン補充を実現し、かつ、ADTの副作用を軽減する、ADTによる前立腺癌治療に用いるアジュバント療法を提供する。
最も好ましくは、本発明は、1日当たり少なくとも20mgという高用量のエステトロール成分の少なくとも4週間の経口投与を、ADTと同時に行うことを含む、前立腺癌の治療に関するものであり、当該エステトロール成分は、エステトロール;少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル;及びその組合せから選択される。本発明は、出願人によるかなりの驚くべき発見を主題とする。
第1に、少なくとも20mgという毎日の高い経口用量で、少なくとも4週間、エステトロール成分を同時に投与することは、T濃度、特に生物学的に活性な遊離T濃度のさらなる顕著な減少をもたらす。
第2に、本発明によるエステトロール成分を同時に投与することは、ADTによって前立腺癌患者に誘発される低エストロゲン様症状を効果的に緩和する。
第3に、本明細書に記載されたエステトロール成分を同時に投与することは、動脈・心血管疾患のリスクを減少する。これは、以下の「脂質プロファイルの改善」の項でさらに説明されており、本発明に従って治療された前立腺癌患者で観察されるものである。
ADTでGnRHアゴニストを使用する場合、GnRHアゴニスト投与開始とエステトロール成分の経口投与の組合せは、LH合成が直ちに抑制されるという利点があり、これにより、LH濃度及びT濃度の初期増加(フレア)を抑制する。このフレアは去勢を遅らせ、症状の悪化を引き起こす。
図1は、実施例1の臨床試験で測定された重要な性ホルモンパラメーターを示す。図1の全てにおいて、プラセボ、エステトロール20mg、エステトロール40mg、及びエステトロール60mgの、第1日及び第28日に測定した値を示す。 図1Aは遊離テストステロンに関する。 図1Bは総テストステロンに関する。 図1Cは性ホルモン結合性グロブリン(SHBG)に関する。 図1Dは黄体形成ホルモン(LH)に関する。 図1Eは卵胞刺激ホルモン(FSH)に関する。 図2は、実施例1の臨床試験で測定された重要な脂質、止血及び骨パラメーターを示す。図2の全てにおいて、プラセボ、エステトロール20mg、エステトロール40mg、及びエステトロール60mgの、第1日及び第28日に測定した値を示す。 図2Aは体重に関する。 図2Bは総コレステロールに関する。 図2CはHDLコレステロールに関する。 図2DはLDLコレステロールに関する。 図2Eはトリグリセリド(TG)に関する。 図2FはDダイマーに関する。 図2Gはフラグメント1+2に関する。 図2HはAPCr比に関する。 図2Iはオステオカルシンに関する。 図2JはC-テロペプチド(CTX−1)に関する。
発明の詳細な説明
本発明の第1の側面は、患者の前立腺癌の治療であり、当該治療は、アンドロゲン除去療法と、1日当たり少なくとも20mgのエステトロール成分の少なくとも4週間の同時投与(アジュバント療法)を含み、当該エステトロール成分は、エステトロール;少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル;及びその組合せから選択される。
定義
本明細書中の「エステトロール成分」という用語は、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル;及びその組合せから成る群から選択された物質を指す。さらにより好ましくは、エステトロール成分はエステトロール(エステトロール水和物を含む)である。最も好ましくは、投与単位に含まれるエステトロール成分はエステトロール1水和物である。
本明細書では、「用量」又は「投与量」は、特に断らない限り、エステトロール1水和物の特定された経口用量と同等のエステトロール成分の投与量を指す。したがって、例えば、特定のエステトロール成分の40mgの1日の経口投与量は、エステトロール1水和物の40mgの1日の経口投与量と同等のエステトロール成分の投与量である。
治療方法
この治療方法では、エステトロール成分はADTを受けている前立腺癌患者に、1日あたり、好ましくは80mg以下の投与量で、より好ましくは60mg以下の投与量で投与される。
エステトロール成分の投与は、ADTが行われている限り、ADTと同時に行われることが好ましい。
好ましい態様では、エステトロール成分は12週間、最も好ましくは少なくとも50週間投与される。
特に好ましい態様では、エステトロール成分は、便利な1日1回という単位用量で、1日1回、同時に投与される。
この治療方法において、エステトロール成分は、少なくとも600pg/mL、好ましくは少なくとも1000pg/mL、より好ましくは少なくとも1500pg/mL、さらにより好ましくは少なくとも2000pg/mLというエステトロールの血漿トラフ濃度を達成するのに十分な量で好ましくは投与される。
通常、投与の結果のエステトロールの血漿トラフ濃度は、20000pg/mL、好ましくは18000pg/mL、より好ましくは16000pg/mL、さらにより好ましくは14000pg/mLを超えない。本明細書では、「トラフ濃度」は、次の投薬の前に薬物が到達する最低濃度を意味する。
他のエストロゲンを使用して実現できるよりもはるかに効果的なエストロゲン補充を可能にするため、エステトロール成分の安全性は、この治療方法の重要な側面である。さらに、エステトロール成分の同時投与により達成される顕著なテストステロン低下効果のため、この治療方法は、ADT自体より効果的である。
この治療方法で用いられるアンドロゲン除去療法は、好ましくは、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤の投与を含む。より好ましくは、当該ADTは、GnRHアゴニストの投与を含む。
エステトロール成分がT濃度低下効果を示す結果、特定の態様では、本発明による治療は、同じTの去勢レベルを維持しながら、GnRHアゴニスト、アンタゴニスト又は抗アンドロゲン剤の用量の5%、好ましくは10%、より好ましくは20%減少の達成を可能にする。この効果は、図1A及び1Bに示され、さらに。実施例1で説明されている。
本発明によるエステトロール成分の同時投与は、ADTの副作用、特に脂質プロファイルへの好ましくない影響を軽減するという利点を提供する。別の態様では、本発明の治療は、以下の「脂質プロファイルの改善」の項で述べるように、患者の脂質プロファイルに好ましい影響を与える。
この治療方法は、エステトロール成分の同時投与を行わないADTよりも、患者の血漿中の総テストステロン濃度及び/又は遊離テストステロン濃度を効果的に低下させるという利点を提供する。
この治療方法は、エステトロール成分の同時投与を行わない場合よりも、そして、エストロゲンで通常見られるようなTG濃度の望ましくない増加がない場合よりも、患者のLDLコレステロール濃度が低いレベルで維持されるという利点をさらに提供する。この効果は、本明細書では「脂質プロファイルの改善」と呼ばれる。
LDLコレステロールへのプラスの影響と並び、エステトロール成分の同時投与は、以下の実施例1に示すように、より高いHDLコレステロール濃度の維持に貢献する。これらの3つの同時に生じる効果(LDLコレステロールの減少、HDLコレステロールの増加及び安定なTG濃度)は、動脈・心血管疾患のリスクの減少に関連する。本明細書では、「動脈・心血管疾患」には、動脈硬化や動脈血栓症のような症状が含まれる。「動脈・心血管疾患」には、末梢動脈疾患が含まれるが、これに限定されない。
この治療方法におけるエステトロール成分の同時投与は、本発明による組合せ治療において、患者の、骨ミネラル密度によって測定される骨量の減少であって、ADTのみによる治療において通常患者に観察される骨量の減少を効果的に防ぐ。言い換えると、ADTのみによる治療は骨量減少を引き起こすところ、本発明による組合せ治療は、骨量減少の防止を観察することを可能にする。
さらに、エステトロール成分の同時投与は、ADTのみによる治療中の患者の1日のホットフラッシュスコアの中央値と比較して、本発明による組合せ治療中の患者の1日のホットフラッシュスコアの中央値を少なくとも40%、少なくとも60%、少なくとも80%減少させる。本明細書では、「1日のホットフラッシュスコアの中央値」という用語は、ホットフラッシュの回数に7日間測定した1日あたりの平均重症度を掛けた数に相当する。このスコアの測定の詳細は、2010年のIraniらによる論文(Lancet Oncol. 2010, 11, 147-54)に記載されている。
フレアが去勢を遅らせる場合、ADT治療がGnRHアゴニストの投与を含む態様では、GnRHアゴニストのみによる治療と比較して、本発明によるエステトロール成分の同時投与により、患者のPSA応答が速くなる。
組成物
本発明の別の側面は、第1有効成分として、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される、20〜80mgのエステトロール成分を含み、第2有効成分として、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む、経口投与に適した医薬品投与単位に関する。
好ましくは、エステトロール成分はエステトロール(エステトロール水和物を含む)である。最も好ましくは、投与単位に含まれるエステトロール成分はエステトロール1水和物である。
本発明のエステトロール成分は、60mgを超えない量で投与単位に含まれることが好ましい。
本発明による経口投与単位は、錠剤、カプセル剤、カシェ剤、埋め込み剤、丸剤、散剤及び顆粒剤などの固体製剤又は半固体製剤である。「固体製剤又は半固体製剤」という用語は、本発明のエステトロール成分が溶解又は分散されている液体、例.油を含むカプセル剤も含む。錠剤並びに同等の固体製剤及び半固体製剤は、結合剤(例.ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリジン、その他のセルロース系材料及びデンプン)、賦形剤(例.乳糖及びその他の糖、デンプン、リン酸二カルシウム、並びにセルロース系材料)、崩壊剤(例.デンプンポリマー及びセルロース系材料)及び滑沢剤(例.ステアリン酸塩及びタルク)などの材料を適切に含むことができる。
エンザルタミド(Xtandi(登録商標)として販売)などの抗アンドロゲン剤は、本発明に従って適切に使用することができる。
GnRHアンタゴニスト及びアゴニストは、本発明に従って使用することもできる。アゴニスト治療は最初にLHとFSH両者の分泌を刺激し、その後、大幅に抑制するため、GnRHアンタゴニストは好ましい。GnRHアゴニストと比較したGnRHアンタゴニストの利点は、最初にゴナドトロピン放出を増加する(フレア)ことなく、直ちにゴナドトロピン濃度の減少を引き起こすことである。したがって、LH及びFSH分泌に関するGnRHアゴニスト治療の望ましくない影響は、アンタゴニスト治療で回避される。
エステトロール成分とGnRHアゴニストの同時投与は望ましくないフレアも抑制する。上述したように、GnRHアゴニストによる治療開始時にエステトロール成分を同時に投与すると、LH合成が直ちに阻害され、それにより、フレアが抑制される。
セトロレリックス、ガニレリックス、アバレリックス又はデガレリックスといった、多くのそのようなGnRHアンタゴニストが利用できる。対応する市販の薬剤の承認された用量及び投与経路は以下のとおりである:
・セトロレリックス:0.25mgの皮下注射、1日1回;
・ガニレリックス:0.25mgの皮下注射、1日1回;
・アバレリックス:4週間ごとに100mgの筋肉内投与;
・デガレリックス:初回投与量240mgの皮下投与、その後、4週間ごと維持量80mgで皮下投与。
治療がGnRHアンタゴニストの使用を含む態様では、1日あたり0.05〜5mgの用量、好ましくは1日あたり0.1〜1mgの用量が使用される。
治療が注入可能な長時間作用型GnRHアンタゴニストの使用を含む別の態様では、毎週、2週間ごと、4週間ごと、2か月ごと、3か月ごと、又は6か月ごとに、10〜500mgの用量、好ましくは50〜250mgの用量が使用される。
加えて、非ペプチド性の経口活性GnRHアンタゴニストであって、現在、第III相臨床試験中のエラゴリックスなど、経口GnRHアンタゴニストが当該技術分野で知られている。エラゴリックスの用量は、1日150mg(経口)と1日2回200mg(経口)である。開発中の非ペプチド性の経口活性GnRHアンタゴニストには、レルゴリックス(TAK-385)、KLH-2109及びASP-1707がある。
加えて、ブセレリン、ゴセレリン、リュープロリド、ナファレリン又はトリプトレリンといった、多くのGnRHアゴニストが利用できる。対応する市販の薬剤の承認された用量及び投与経路は以下のとおりである:
・ブセレリン:初回投与量(皮下投与)、8時間ごとに500μgを7日間。維持量は、皮下投与では200μg/日又は鼻腔内投与では400μg(各鼻孔に200μg)を1日3回;
・ゴセレリン:4週間ごとに3.6mgの皮下投与;
・リュープロリド:4週間ごとに7.5mgの筋肉内又は皮下投与、3か月ごとに22.5mg、4か月ごとに30mg、6か月ごとに45mg;
・ナファレリン:1日2回200〜400μgの鼻腔内噴霧;
・トリプトレリン:4週間ごとに3.75mgの筋肉内投与、3か月ごとに11.25mg、6か月ごとに22.5mg。
経口GnRHアンタゴニスト又は抗アンドロゲンを使用することにより、本発明の治療方法は、例えば、GnRHアンタゴニストとエステトロール成分の毎日の投与量を含む錠剤のような、意図的に開発された経口製剤を使用して適用することができる。
本発明の特に好ましい態様では、投与単位は、GnRHアンタゴニスト又は抗アンドロゲン剤をエステトロール成分ともに含む複合経口製剤である。
キット
本発明のさらに別の側面は、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む第1医薬組成物、並びに、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される20〜80mgのエステトロール成分を含む経口投与に適した第2医薬組成物を、本明細書に記載されている前立腺癌処置で使用するための説明書とともに含むキットに関する。
本発明は、いくつかの例示的な形態を参照して上述されている。いくつかの部分又は要素の変更及び代替実施が可能であり、それは、特許請求の範囲による保護の範囲に含まれる。
実施例1: 健康な男性におけるエステトロールの安全性、薬物動態及び薬力学
健康な男性にエステトロールを複数回投与した場合の安全性、薬物動態及び薬力学を評価するための、第1相、二重盲検、無作為化、プラセボ対照、複数回投与試験。
40〜70歳の男性参加者を、以下のグループのいずれかに割り当てた:
・グループ1:20mgのE4(エステトロール)又はプラセボ;
・グループ2:40mgのE4(エステトロール)又はプラセボ;
・グループ3:60mgのE4(エステトロール)又はプラセボ;
各用量グループに合計15人の被験者を割り当てた:無作為に選ばれた10人の被験者が積極的な処置(E4)を受け、無作為に選ばれた5人の被験者がプラセボ処置を受けた。合計60人の被験者がこの研究に参加した。グループへの無作為な割り当ては、参加者が適格であることが判明した後の訪問2で行われた。
投与はグループ1から開始した。他のグループも連続して投与された。有害事象(AE)、SHBG濃度、脂質及び止血パラメーターに基づいて、次のE4用量グループへの用量増加が進められた。次の高いE4用量を続けるか否かの決定は、独立した専門家である治験責任医師とスポンサーによって行われた。
E4は錠剤として提供され、午前8:00〜10:00までの毎朝、28日間、経口で摂取された。スクリーニングを含む研究の合計期間は、各被験者で84日間であった。(スクリーニングが第−28日〜第−1日で、臨床が第1日〜第56日。)
評価方法
主要パラメーター
この研究では二つの主要パラメーターがあった。
第1の主要パラメーターは、E4の安全性評価であった。安全性の変数には、バイタルサイン、定期的な臨床検査、身体検査、ECG測定、及び(S)AEの監視が含まれた。
第2の主要パラメーターは、前立腺機能に関連するホルモンであった。FSH、LH、E2、総テストステロン、遊離テストステロン及び性ホルモン結合性グロブリン(SHBG)を測定した。
副次的パラメーター
副次的パラメーターには、他の薬力学及び薬物動態パラメーターが含まれた。評価された薬力学パラメーターは以下のとおり:
・止血因子:(外因性)APC抵抗性、プロトロンビンフラグメント1+2、遊離組織因子経路インヒビター(TFPI)、抗トロンビン活性、プロテインS活性、Dダイマー、アンジオテンシノーゲン;
・脂質及びリポタンパク質:総コレステロール、トリグリセリド、HDLコレステロール、LDLコレステロール及びリポタンパク質(a)(Lp(a));
・炭水化物:空腹時血糖;
・骨代謝マーカー:オステオカルシン、I型コラーゲンテロペプチド(CTX−1)及び副甲状腺ホルモン(PTH);
・前立腺特異抗原(PSA)。
第2、7、14、及び28日にE4のトラフ濃度を測定することで、薬物動態を評価した。さらに、第28日の投与前及び投与後のいくつかの時点で、E4濃度を測定した。
結果
20mg、40mg又は60mgのE4の1日の量は、40〜70歳の健康な男性に十分に許容された。バイタルサイン、ECG、身体検査及び体重の変化は認められなかった。
図1及び2に、前立腺機能に関連するいくつかのホルモン、及び脂質、止血、骨のパラメーターのそれぞれについて、第1日と第28日のマーカーの濃度を示す。
図1a及び1bから、テストステロン濃度(遊離テストステロン及び総テストステロン)が処置により減少したことがわかる。さらに、図1cは、SHBGの増加が処置により誘発されたことを示す。FSH濃度(図1e)は減少したが、LH(図1d)には大きな変化は見られなかった。E4投与後にLH濃度が数時間だけ減少したことから、後者は、サンプリングの時間に起因する可能性がある。(このホルモンは、男性では2時間間隔で拍動性の分泌があることが知られている。)
図2で報告されているさまざまなパラメーターは、骨に対するE4の有益なエストロゲン効果と、これらの用量での処置の安全性を確認する。脂質に関しては、HDLコレステロールはわずかに増加し、TGは変化せず、LDLコレステロールは約20%の大幅な低下効果が観察された。
実施例2: 投与量の関数としてのエステトロール血漿濃度
2、10、20、40、60mgのエステトロールが毎日投与(経口投与)された各グループで、7〜10人の男性患者の第7日と第14日のエステトロールの血漿含有量を試験した。各グループで、両方の日のすべての患者の平均トラフ濃度を計算した。
表1のとおり、結果は、良好な用量直線性を示す。
実施例3: アンドロゲン除去療法が行われた前立腺癌患者におけるエステトロールの効果と忍容性
組織学的に前立腺の腺癌が確認され、アンドロゲン除去療法(ADT:GnRHアゴニスト)を受ける資格のある男性患者が選ばれた。この試験は無作為化プラセボ対照である。
無作為な割り当ては、患者が訪問時に適格であることが判明した後に行われる。被験者は、合計24週間、薬物が投与される。
被験者は以下のように盲検薬(経口投与)が投与される:
・治験薬:GnRHアゴニストと1日あたり40mgのエステトロール(E4);
・プラセボ:GnRHアゴニストとプラセボ。
薬物は午前8:00〜10:00の間に服用する必要がある。すべての患者は、予防的用量のダビガトラン(1日1回220mg)又は別の抗凝固薬が同時に投与される。
合計30人の患者が以下のように投薬される:エステトロールグループの20人の患者、及び参照治療グループ(プラセボ)の10人の患者。
主要な目的は、総T及び遊離Tに対するE4追加の影響を評価することである。副次的な目的は、SHBG、PSA応答、並びに、脂質及びリポタンパク質に対する、E4の影響の評価である。
他の副次的な目的には、ADT中の前立腺がん患者の健康関連の生活の質(欧州がん研究・治療機構の生活の質に関する質問票EORTC QLQ-C30(バージョン3.0)及び略式拡張前立腺指数(EPIC 26)の使用による)に対するE4の影響、及び、ホットフラッシュと骨代謝回転(骨マーカーとDEXA測定)に対する影響の評価である。
処方された用量でのエステトロールの毎日の投与は、前立腺癌のADTの有効性及び生活の質を改善する効果的な治療法であることが示される。
実施例4: アンドロゲン除去療法が行われた前立腺癌患者におけるテストステロン抑制と生活の質に対するエステトロールの効果
組織学的に前立腺の腺癌が確認され、アンドロゲン除去療法(ADT:GnRHアゴニスト)を受ける資格のある男性患者が、無作為化プラセボ対照試験に参加する。無作為な割り当ては、患者が訪問時に適格であることが判明した後に行われる。被験者は、合計24週間、薬物が投与される。
被験者は盲検薬が投与される:
・治験薬:GnRHアゴニストと1日あたり経口で40mgのエステトロール一水和物(E4);
・プラセボ:GnRHアゴニストとプラセボ。
GnRHアゴニストの選択は、個々の患者を治療する医師に任される。
薬物は午前8:00〜10:00の間に服用される。
合計60人の患者が以下のように投薬される:エステトロールグループの40人の患者、及び参照治療グループ(プラセボ)の20人の患者。
総T、遊離T、SHBG、ホットフラッシュ、PSA反応、内分泌パラメーター、副腎アンドロゲン及び脂質プロファイルに対する薬物の影響を評価する。健康関連の生活の質への影響(前立腺癌治療の機能評価(FACT-P)質問票及びと内分泌関連症状の有無に関する簡単な質問票(Q-man質問票)の使用による)及び骨代謝回転(骨マーカー)への影響がさらに評価される。
毎日の40mgのエステトロールの経口投与は、ADTの有効性を改善し、前立腺がん患者の生活の質を改善することが見いだされる。
毎日の40mgのエステトロールの経口投与は、ADTの有効性を改善し、前立腺がん患者の生活の質を改善することが見いだされる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 患者の前立腺癌の治療に使用するためのエステトロール成分であって、当該エステトロール成分は、エステトロール;少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル;及びその組合せから選択され、当該治療は、アンドロゲン除去療法と、1日当たり少なくとも20mgの前記エステトロール成分の少なくとも4週間の経口による同時投与を含む、エステトロール成分。
[2] 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤の投与を含む、[1]に記載の使用のためのエステトロール成分。
[3] 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアゴニストの投与を含む、[2]に記載の使用のためのエステトロール成分。
[4] 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアンタゴニスト又は抗アンドロゲン剤をエステトロール成分とともに含む投与単位の経口投与を含む、[2]に記載の使用のためのエステトロール成分。
[5] 前記エステトロール成分が、80mg以下の1日用量で同時に投与される、[1]〜[4]のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
[6] 前記エステトロール成分が、60mg以下の1日用量で同時に投与される、[5]に記載の使用のためのエステトロール成分。
[7] 前記エステトロール成分が、少なくとも12週間、1日1回、同時に投与される、[1]〜[6]のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
[8] 前記エステトロール成分がエステトロールである、[1]〜[7]のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
[9] 経口投与に適合した医薬品投与単位であって、第1有効成分として、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される、20〜80mgのエステトロール成分を、第2有効成分として、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む、医薬品投与単位。
[10] 前記エステトロール成分がエステトロールである、[9]に記載の医薬品投与単位。
[11] 前記投与単位が、60mg以下の前記エステトロール成分を含む、[9]又は[10]に記載の医薬品投与単位。
[12] 前記アンドロゲン不活性化剤が、GnRHアゴニスト又は抗アンドロゲン剤である、[9]〜[11]のいずれか一項に記載の医薬品投与単位。
[13] GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む第1医薬組成物、並びに、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される20〜80mgのエステトロール成分を含む経口投与に適した第2医薬組成物を、前立腺癌の治療方法で使用するための説明書とともに含む、キット。
[14] 前記エステトロール成分がエステトロールである、[13]に記載のキット。
[15] 前記第2医薬組成物が60mg以下の前記エステトロール成分を含む、[13]又は[14]に記載のキット。
[16] 前記アンドロゲン不活性化剤がGnRHアゴニストである、[13]〜[15]のいずれか一項に記載のキット。

Claims (16)

  1. 患者の前立腺癌の治療に使用するためのエステトロール成分であって、当該エステトロール成分は、エステトロール;少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル;及びその組合せから選択され、当該治療は、アンドロゲン除去療法と、1日当たり少なくとも20mgの前記エステトロール成分の少なくとも4週間の経口による同時投与を含む、エステトロール成分。
  2. 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤の投与を含む、請求項1に記載の使用のためのエステトロール成分。
  3. 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアゴニストの投与を含む、請求項2に記載の使用のためのエステトロール成分。
  4. 前記アンドロゲン除去療法が、GnRHアンタゴニスト又は抗アンドロゲン剤をエステトロール成分とともに含む投与単位の経口投与を含む、請求項2に記載の使用のためのエステトロール成分。
  5. 前記エステトロール成分が、80mg以下の1日用量で同時に投与される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
  6. 前記エステトロール成分が、60mg以下の1日用量で同時に投与される、請求項5に記載の使用のためのエステトロール成分。
  7. 前記エステトロール成分が、少なくとも12週間、1日1回、同時に投与される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
  8. 前記エステトロール成分がエステトロールである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用のためのエステトロール成分。
  9. 経口投与に適合した医薬品投与単位であって、第1有効成分として、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される、20〜80mgのエステトロール成分を、第2有効成分として、GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む、医薬品投与単位。
  10. 前記エステトロール成分がエステトロールである、請求項9に記載の医薬品投与単位。
  11. 前記投与単位が、60mg以下の前記エステトロール成分を含む、請求項9又は10に記載の医薬品投与単位。
  12. 前記アンドロゲン不活性化剤が、GnRHアゴニスト又は抗アンドロゲン剤である、請求項9〜11のいずれか一項に記載の医薬品投与単位。
  13. GnRHアゴニスト、GnRHアンタゴニスト、抗アンドロゲン剤及びその組合せから選択されるアンドロゲン不活性化剤を含む第1医薬組成物、並びに、エステトロール、少なくとも1つの水酸基の水素原子が、1〜25個の炭素原子を有する、カルボン酸、スルホン酸、又はスルファミン酸のアシル基で置換されているエステトロールのエステル、及びその組合せから選択される20〜80mgのエステトロール成分を含む経口投与に適した第2医薬組成物を、前立腺癌の治療方法で使用するための説明書とともに含む、キット。
  14. 前記エステトロール成分がエステトロールである、請求項13に記載のキット。
  15. 前記第2医薬組成物が60mg以下の前記エステトロール成分を含む、請求項13又は14に記載のキット。
  16. 前記アンドロゲン不活性化剤がGnRHアゴニストである、請求項13〜15のいずれか一項に記載のキット。
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