JP2020528037A - エレベータの手挟み防止用安全装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、反射板無しにエレベータのケージに光センサを設けてドアとドアフレーム間の間隙における手挟みを防止する安全装置に関し、ケージにのみ発光センサと受光センサを1:1の対応関係で設け、建物の全ての階に光センサを設ける非効率性を無くしたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、エレベータの手挟み防止用安全装置に関し、具体的には、エレベータのケージドアでないケージ自体の前方に光センサを設けてドアとドアフレーム間の間隙における手挟みを防止する安全装置に関する。
エレベータドアの円滑な開閉動作のために、ホールドア(HD)とドアフレーム30との間に間隙が存在しており、エレベータに搭乗するために乗り場で待機する乗客が手をドア表面に当てている場合、ホールドア(HD)が開かれるのを認識できず手をドア表面に当てている状態で、ドアフレーム30とホールドア(HD)間の間隙に手が挟まって傷害を受ける事故が頻繁に発生する。特に、子供の場合、注意力が不足しており、このような手挟み事故が発生する場合が多い。
国民安全処が2016年2月19日に発行した統計資料によれば、過去10年間総319件の不注意による事故が発生して365人の死傷者が発生し、この中で死亡者は91人であった。この中、手挟み事故の場合、3週以上の治療が必要な重大事故は毎年1件ほど発生し、韓国消費者院に申告された軽微な事故は、2013年に79件、2014年に103件、2015年に92件に達した。このような事故を防止するために、国内昇降機法は、エレベータドアとドアフレーム間の間隙基準を従来の10mmから5mmに強化したりもした。
一方、手挟みの他にもこのような間隙に異質物が挟まることもあり、この場合、エレベータの円滑な開閉動作が妨害されたりもする。
このような問題を解決するための従来の装置が図1に示されており、この装置は、両側のドアフレーム30に複数の発光センサ(LES)と受光センサ(LRS)を一列に1:1対応するように並んで設置し、これらのセンサに配線を連結して、発光センサと受光センサの光が遮断されると、手挟み事故が起こったと判断してドアの開閉を調節する装置である。
このようにドアフレームにセンサを設ける場合、各階ごとにセンサに連結される電気配線が必要である。図2は、このような配線関係を示す正面図である。
図示されたように、各階ごとにセンサに連結される電気配線を施さなければならないため、特に高層建物の場合、電気配線が非常に複雑になり、費用も相当上昇することは勿論、電気配線の維持管理にも多くの人力が必要となるという問題がある。
それを改善するために、本出願人が2017年3月6日に出願して2017年8月11日に登録された特許第1769732号の「エレベータの手挟み防止用安全装置」においては、ケージドア側にセンサと反射板を設けて全ての階に装置を設置し配線しなければならないという問題を克服したものの、この発明も、反射板を昇降路内部のコンクリート壁に設けなければならないため、作業者が危険な昇降路で作業しなければならないという問題があり、反射板を全ての階に設けなければならないという問題もあった。
本発明は、従来のこのような問題を考慮して導き出されたものであり、従来の反射板を無くして構造を単純化すると共にエレベータのドアフレームでないケージドア側にセンサを設けることによって、全ての階にセンサと関連の配線を設けなければならない煩わしさと費用を節減し、設置作業の危険も無くし、維持管理の便宜性も図り、且つ、手挟み事故を確実に防止することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明は、
エレベータのケージ(C)の両側に設けられる一つ以上のセンサ固定ブラケット40、
前記ケージの一方の複数のセンサ固定ブラケット40の端部に設けられる一つ以上の発光センサ(LES;Light Emitting Sensors)、
前記ケージの他方のセンサ固定ブラケット40の端部に設けられ、前記発光センサと1:1の対応関係で位置する一つ以上の受光センサ(LRS:Light Receiving Sensors)、
前記発光センサ(LES)と受光センサ(LRS)に連結されて光の遮断有無に応じてエレベータドアの開閉動作を制御し、エレベータの全体動作を制御するエレベータコントローラ(EC)に連結されたドアコントローラ(DC)、および
前記ドアコントローラ(DC)に連結され、ドアコントローラの命令を受けてエレベータドアの開閉速度を制御するドア開閉アクチュエータ(DA)を含み、
前記発光センサ(LES)から出た光がドアフレーム30とホールドア(HD)間の間隙を通して受光センサ(LRS)に伝達され、このように伝達される光が遮断されると、それを検知したエレベータコントローラ(EC)の命令により、ドア開閉アクチュエータ(DA)がエレベータドアの開閉動作を停止させるかまたは開閉速度を遅らせるエレベータの手挟み防止用安全装置を提供する。
本発明の装置は、エレベータホールドア(HD)と両側ドアフレーム30間の間隙の入口に位置するように前記ドアフレーム30に各々付着され、光を透過する材料からなり、乗客の手が前記間隙に進入するのを防ぐ長いバー形態の挟み防止部材50をさらに含んでもよい。
一方、このような挟み防止部材50は、光を透過できない材料からなり、光が通過する部分ごとに光を通過させる孔が形成されるようにしてもよい。
また、ホールドア(HD)のエッジ側の両側面部に可燃性固定紐62により支持され、防火機能をする2個の長い防火板60がさらに設けられ、火災による高熱で前記可燃性固定紐62が切れると、防火板60の自重によって防火板が下降してホールドアとドアフレーム30間の間隙を遮断するようにしてもよい。
このように構成された本発明の安全装置によれば、反射板無しにエレベータのケージにのみ発光センサと受光センサを設ければよいため、作業者の安全を確保することができ、全ての階にセンサと電気配線を配置しなければならない費用を節減し構造を単純化することができ、維持管理も従来より遥かに簡単にすることができる。
従来の手挟み事故を防止する装置の断面図である。 図1の装置の配線関係を示す正面図である。 従来の装置と本発明を比較して示す断面図である。 本発明の一例を示す平面図である。 図4の2点鎖線部分の拡大図である。 センサ固定ブラケットが両側に複数設けられた状態の後方斜視図である。 本発明の全体構成の連結関係を簡単に示すブロック図である。 防火板の詳細図であって、火災発生の前後状態を示す側面図である。 防火板の詳細図であって、火災発生の前後状態を示す斜視図である。
図3は、従来の装置と本発明を比較して示す断面図であり、左側は従来の装置であり、毎階のドアフレームごとにセンサ(LES、LRS)を設け、これらのセンサをエレベータコントローラ(EC)に連結する破断線で表示された電気配線が全ての階に備えられなければならず複雑であるのを示している。
図3の右側は本発明の一例を示す断面図であり、エレベータのケージにのみセンサ(LES、LRS)を設けることによって破断線で表示された電気配線も非常に簡単であるのを示している。
図4は、本発明の一例を示す平面図であり、図5は、図4の2点鎖線の部分の拡大図であり、図6は、センサ固定ブラケット40が両側に配置された状態を詳しく示す後方斜視図である。
図示されたように、エレベータのケージ(C)の両側に、例えば、両側面に一つ以上のセンサ固定ブラケット40が設けられ、両側のセンサ固定ブラケットに各々後述する光センサが上下に並んで配置されるように設けられる(図6参照)。
ケージの一方のセンサ固定ブラケット40の端部に発光センサ(LES;Light Emitting Sensors)が一つ以上設けられ、ケージの他方のセンサ固定ブラケット40の端部に受光センサ(LRS:Light Receiving Sensors)が設けられる。勿論、各々の発光センサ(LES)と受光センサ(LRS)は1:1に対応し、図6の破断線45のように光のやりとりをすることができる。
図7は、本発明の全体構成の連結関係を簡単に示すブロック図である。
エレベータの全体動作、特にドアの開閉動作を制御するエレベータコントローラ(EC)がエレベータドアの作動を制御するドアコントローラ(DC)に連結され、ドアコントローラ(DC)は発光センサ(LES)と受光センサ(LRS)に連結されて光の遮断有無に応じてエレベータドアの開閉動作を制御する。また、エレベータドアの開閉速度を調節する電動機のようなドア開閉アクチュエータ(DA)がドアコントローラ(EC)に連結され、ドアコントローラの命令を受けてエレベータドアの開閉速度を制御する。
また、必要であれば、ドアコントローラ(DC)にスピーカー(SP)を連結することもできる。この場合、発光センサから受光センサに移動する光が遮断されて手挟み事故が発生したと判断されれば、ドアコントローラ(EC)の命令によってスピーカー(SP)から警告音が発生して乗客に音により警報をすることができる。
すなわち、発光センサ(LES)から出た光がドアフレーム30とホールドア(HD)間の間隙を通して受光センサ(LRS)に伝達され、このように伝達される光が手挟みなどによって遮断されると、それを検知したエレベータコントローラ(EC)の命令により、ドア開閉アクチュエータ(DA)がエレベータドアの開閉動作を停止させるかまたは開閉速度を遅らせて乗客の安全を確保できる。
また、エレベータホールドア(HD)と両側ドアフレーム30間の間隙の入口に位置するようにドアフレーム30の各々に長いバー形態の挟み防止部材50を設けることが好ましい。このような挟み防止部材50は、光を透過する材料、特に透明なアクリルのような材料からなり、乗客の手がドアフレームとホールドア間の間隙に進入するのを防ぐ役割をする。透明な材料であるため、両側の光センサ間の光の伝達は全く妨害しない。しかし、挟み防止部材50として光を透過できない材料や不透明材料を用いてもよく、この場合には、光が通過する部分に孔を穿孔して光を遮断しないようにすれば良い。
一方、火災が発生した場合、エレベータドアは防火壁の機能をしなければならず、そのためには、火災の発生時、ドアフレームとホールドア間の間隙に火炎が伝播するのを防ぐために火災時にこのような間隙を遮断することが好ましい。このために、本発明においては、火災時に間隙を遮断する防火板を設ける。
図4〜5に示すように、ホールドア(HD)のエッジ側の両側面部に防火機能をする2個の長い防火板60が設けられる。
図8〜9は、このような防火板60を詳しく示す図であり、左側は火災発生前の状態を、右側は火災発生後の状態を示す側面図と斜視図である。
図8〜9に詳しく図示されたように、防火板60は、可燃性固定紐62により支持された状態で、複数の回転ブラケット66によって固定板64に支持されている。火災が発生すれば、高熱によって可燃性固定紐62が切れ、防火板60の自重によって矢印方向に下降して外部に突出してホールドアとドアフレーム30間の間隙を遮断するようになる。

Claims (2)

  1. エレベータのケージの両側に設けられる一つ以上のセンサ固定ブラケット、
    前記ケージの一方の複数のセンサ固定ブラケットの端部に設けられる一つ以上の発光センサ(LES;Light Emitting Sensors)、
    前記ケージの他方のセンサ固定ブラケットの端部に設けられ、前記発光センサと1:1の対応関係で位置する一つ以上の受光センサ(LRS:Light Receiving Sensors)、
    前記発光センサと受光センサに連結されて光の遮断有無に応じてエレベータドアの開閉動作を制御し、エレベータの全体動作を制御するエレベータコントローラに連結されたドアコントローラ、および
    前記ドアコントローラに連結され、ドアコントローラの命令を受けてエレベータドアの開閉速度を制御するドア開閉アクチュエータを含み、
    前記発光センサから出た光がドアフレームとホールドア間の間隙を通して受光センサに伝達され、このように伝達される光が遮断されると、それを検知したエレベータコントローラの命令により、ドア開閉アクチュエータがエレベータドアの開閉動作を停止させるかまたは開閉速度を遅らせ、
    エレベータホールドアと両側ドアフレーム間の間隙の入口に位置するように前記ドアフレームに各々付着され、光を透過する材料または光を透過しない材料からなり、乗客の手が前記間隙に進入するのを防ぐ長いバー形態の挟み防止部材をさらに含み、
    前記挟み防止部材が光を透過しない材料からなる場合、光が通過する部分ごとに光を通過させる孔が形成されることを特徴とするエレベータの手挟み防止用安全装置。
  2. 前記ホールドアのエッジ側の両側面部に可燃性固定紐により支持され、防火機能をする2個の長い防火板がさらに設けられ、火災による高熱で前記可燃性固定紐が切れると、防火板の自重によって防火板が下降してホールドアとドアフレーム間の間隙を遮断することを特徴とする、請求項1に記載のエレベータの手挟み防止用安全装置。
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