JP2020525441A5 - - Google Patents
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[本発明1001]
式(A)
のポリマー性スキャフォールドまたはその塩を製造する方法であって、
(1)第1の反応混合物を形成する条件下で
および
を反応させる工程;ならびに
(2)
またはその塩を第1の反応混合物に加えて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含む第2の反応混合物を形成する工程
より選択される1つまたは複数の工程を含み、
ここで、
化合物Bまたは式(A)のスキャフォールドは、約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有するポリ(1-ヒドロキシメチルエチレンヒドロキシメチル-ホルマール)(PHF)を含み;
mは約20〜約75の整数であり、
nは約7〜約40の整数であり、かつmとnの比は約2:1〜約3:1であり、
m 1 は約5〜約35の整数であり、
m 2 は約3〜約10の整数であり、
m 3 は約1〜約5の整数であり、かつ
m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計は約40〜約75の範囲である、
前記方法。
[本発明1002]
PHFが約6kDa〜約8kDaの範囲の分子量を有する、本発明1001の方法。
[本発明1003]
化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約26〜34%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1004]
化合物Bが約7kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約28〜32%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1005]
化合物Bが約10kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1006]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩を単離する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1007]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩が逆相HPLC分離で単離される、本発明1006の方法。
[本発明1008]
逆相HPLC分離が、酢酸ナトリウム緩衝液とアセトニトリルとを含む移動相を用いて実施される、本発明1007の方法。
[本発明1009]
逆相HPLC分離の前に、第2の反応混合物が、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせに供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1010]
逆相HPLC分離の後に、第2の反応混合物が、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせに供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1011]
逆相HPLC分離の前に、第2の反応混合物が1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離に供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1012]
逆相HPLC分離の後に、第2の反応混合物が1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離に供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1013]
式(A)のスキャフォールドが、約4kDa〜約18kDa、約5kDa〜約17kDa、約6kDa〜約16kDa、または約7kDa〜約14.5kDaの範囲の分子量を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1014]
m 2 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約5%〜約13%、約6%〜約12%、約7%〜約11%、または約7.5%〜約10.5%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1015]
m 2 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約8%〜約10%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1016]
m 3 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約2%〜約4%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1017]
化合物Cまたはその塩が第1の反応混合物に加えられる前には化合物Aの少なくとも80%が消費されている、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1018]
化合物Cまたはその塩が加えられる前には第1の反応混合物が単離されていない、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1019]
化合物Aと化合物Bの反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第1の温度で実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1020]
第1の反応混合物と化合物Cまたはその塩の反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第2の温度で実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1021]
活性化試薬がN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)である、本発明1019または1020の方法。
[本発明1022]
カップリング試薬がエチル(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)である、本発明1019〜1021のいずれかの方法。
[本発明1023]
第1の温度が約0℃と約15℃の間である、本発明1019〜1022のいずれかの方法。
[本発明1024]
第2の温度が約5℃と約15℃の間である、本発明1019〜1023のいずれかの方法。
[本発明1025]
化合物Aの保護形態を脱保護することによって化合物Aを準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1026]
化合物Aの保護形態が
である、本発明1025の方法。
[本発明1027]
約0℃と約25℃の間の温度で3-(2-(2-(3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸2,5-ジオキソピロリジン-1-イルを(2-アミノエチル)カルバミン酸tert-ブチルと反応させることによって化合物AAを準備する工程をさらに含む、本発明1026の方法。
[本発明1028]
PHFを3-イソシアナトプロパン酸メチルと反応させて化合物Bのメチルエステルを形成することおよび該メチルエステルを化合物Bに変換することによって化合物Bを準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1029]
PHFが約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有する、本発明1028の方法。
[本発明1030]
PHFが約6kDa〜約8kDaの範囲の分子量を有する、本発明1028または1029の方法。
[本発明1031]
精製された化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有するようにかつnがmとnの合計の約26〜34%であるように化合物Bを精製する工程をさらに含む、本発明1028〜1030のいずれかの方法。
[本発明1032]
精製された化合物Bが約7kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約28〜32%である、本発明1031の方法。
[本発明1033]
精製された化合物Bが約10kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有する、本発明1031または1032の方法。
[本発明1034]
化合物Bが弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離で精製される、本発明1031〜1033のいずれかの方法。
[本発明1035]
弱陰イオン交換カラム分離が、リン酸ナトリウム緩衝液を含む移動相を用いて実施される、本発明1034の方法。
[本発明1036]
弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離の前に、化合物Bが、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせで精製される、本発明1031〜1035のいずれかの方法。
[本発明1037]
弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離の前に、化合物Bが1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離で精製される、本発明1031〜1035のいずれかの方法。
[本発明1038]
化合物Cの保護形態を脱保護することによって化合物Cまたはその塩を準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1039]
化合物Cの保護形態が
である、本発明1038の方法。
[本発明1040]
化合物Cの塩がトリフルオロ酢酸塩である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1041]
非吸着クロマトグラフィー分離のうちの少なくとも1つが、架橋デキストランを含むカラムを用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1042]
非吸着クロマトグラフィー分離のうちの少なくとも1つが、セファデックスカラムを用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1043]
接線流ろ過のうちの少なくとも1つが、約650Daと1000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記膜が約650Daの分子量カットオフを有する、本発明1043の方法。
[本発明1045]
ナノろ過のうちの少なくとも1つが、約1000Daと4000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記膜が約3500Daの分子量カットオフを有する、本発明1045の方法。
[本発明1047]
ろ過のうちの少なくとも1つが、約50kDaと100kDaの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施されて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含有する透過液が得られる、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1048]
生成された式(A)のスキャフォールドまたはその塩が、少なくとも75%、80%、85%、90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1049]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩が大規模に生成される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1050]
少なくとも100gの式(A)のスキャフォールドまたはその塩が単一のバッチにおいて生成される、本発明1049の方法。
[本発明1051]
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(A)のスキャフォールドまたはその塩が単一のバッチにおいて生成される、本発明1049または1050の方法。
[本発明1052]
PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを製造する方法であって、
(1)式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMとを準備する工程;
(2)還元PBRMを式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩に加えて、式(B)
のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む第3の反応混合物を形成する工程
を含み、
ここで、
X a およびX b の一方はHであり、他方は水溶性マレイミドブロッキング部分であるか、またはX a およびX b はそれらが結合する炭素原子と一緒になって炭素-炭素二重結合を形成し;
PHFは約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有し;
mは20〜75の整数であり、
m 1 は約5〜約35の整数であり、
m 2 は約3〜約10の整数であり、
m 3a は0〜約4の整数であり、
m 3b は1〜約5の整数であり、
m、m 1 、m 2 、m 3a 、およびm 3b の合計は約40〜約75の範囲であり、かつ
m 5 は2〜約10の整数である、
前記方法。
[本発明1053]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が、本発明1001〜1051のいずれかの方法を実施することによって調製される、本発明1052の方法。
[本発明1054]
還元PBRMが、PBRMを還元剤と反応させることによって調製される、本発明1052または1053の方法。
[本発明1055]
PBRMが還元剤と約1:2〜約1:4の範囲のモル比、任意で約1:2.4、約1:2.5、約1:3.0、または約1:3.5のモル比で反応される、本発明1054の方法。
[本発明1056]
PBRMの1つまたは複数のジスルフィド結合が還元剤によって1つまたは複数のチオール基まで還元される、本発明1054または1055の方法。
[本発明1057]
還元剤がトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)またはその塩である、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1058]
還元剤がトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TECP)塩酸塩である、本発明1054〜1057のいずれかの方法。
[本発明1059]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が還元PBRMと約0.5:1〜約1.2:1の範囲の重量比で反応される、本発明1052〜1058のいずれかの方法。
[本発明1060]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が還元PBRMと約0.7:1〜約0.95:1の重量比で反応される、本発明1059の方法。
[本発明1061]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMの反応がマレイミドブロッキング化合物を加えることによって停止される、本発明1052〜1060のいずれかの方法。
[本発明1062]
マレイミドブロッキング化合物が、システイン、N-アセチルシステイン、システインメチルエステル、N-メチルシステイン、2-メルカプトエタノール、3-メルカプトプロパン酸、2-メルカプト酢酸、メルカプトメタノール、ベンジルチオール、およびそれらの塩からなる群より選択される、本発明1061の方法。
[本発明1063]
マレイミドブロッキング化合物がシステインである、本発明1062の方法。
[本発明1064]
第3の反応混合物から式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを単離する工程をさらに含む、本発明1052〜1063のいずれかの方法。
[本発明1065]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがクロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064の方法。
[本発明1066]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがイオン交換クロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064または1065の方法。
[本発明1067]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが強陽イオン交換(SCX)クロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064〜1066のいずれかの方法。
[本発明1068]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む移動相を用いて実施される、本発明1067の方法。
[本発明1069]
移動相が約5〜約7の範囲のpH値を有する、本発明1067または1068の方法。
[本発明1070]
移動相が約5.5〜約6.5の範囲のpH値を有する、本発明1067〜1069のいずれかの方法。
[本発明1071]
移動相が約5.8〜約5.9のpH値を有する、本発明1067〜1070のいずれかの方法。
[本発明1072]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される、PBRMに対するAF HPAの比が高い1つまたは複数の酸性フラクションを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1071のいずれかの方法。
[本発明1073]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される、PBRMに対するAF HPAの比が低い1つまたは複数の塩基性フラクションを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1072のいずれかの方法。
[本発明1074]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、1つまたは複数の凝集種およびあらゆる未反応のPBRMを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1073のいずれかの方法。
[本発明1075]
分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される酸性と塩基性のフラクション間に溶出する、PBRMに対するAF HPAの比が所望のものである1つまたは複数のメインフラクションが、強陽イオン交換クロマトグラフィー分離中に収集され、これによって、精製された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが提供される、本発明1067〜1074のいずれかの方法。
[本発明1076]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、アウリスタチンFヒドロキシルプロピルアミド(AF HPA)およびPBRMを約20:1〜約6:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1075のいずれかの方法。
[本発明1077]
AF HPAとPBRMの比が、約20:1、約19:1、約18:1、約17:1、約16:1、約15:1、約14:1、約13:1、約12:1、約11:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、または約6:1である、本発明1076の方法。
[本発明1078]
AF HPAとPBRMの比が約10:1〜約15:1である、本発明1076または1077の方法。
[本発明1079]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがAF HPAおよびPHFを約6:1〜約2:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1078のいずれかの方法。
[本発明1080]
AF HPAとPHFの比が、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1である、本発明1079の方法。
[本発明1081]
AF HPAとPHFの比が約4:1または約3:1である、本発明1079または1080の方法。
[本発明1082]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがPHFおよびPBRMを約6:1〜約2:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1081のいずれかの方法。
[本発明1083]
PHFとPBRMの比が、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1である、本発明1082の方法。
[本発明1084]
PHFとPBRMの比が約4:1または約3:1である、本発明1082または1083の方法。
[本発明1085]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、少なくとも約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、本発明1052〜1084のいずれかの方法。
[本発明1086]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが大規模に生成される、本発明1052〜1085のいずれかの方法。
[本発明1087]
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが単一のバッチにおいて生成される、本発明1086の方法。
[本発明1088]
本発明1001〜1051のいずれかの方法によって調製された、式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩。
[本発明1089]
本発明1052〜1087のいずれかの方法によって調製された、式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲート。
[本発明1090]
(1)式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを準備する工程;および
(2)1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤を式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートに加えて薬学的組成物を形成する工程
を含む、PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む薬学的組成物を製造する方法。
[本発明1091]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが本発明1052〜1087のいずれかの方法を実施することによって調製される、本発明1090の方法。
[本発明1092]
前記本発明のいずれかの方法によって調製された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む、薬学的組成物。
本明細書において記載される方法の利点の1つは、煩雑な精製工程を伴わない、薬物担持ポリマー性スキャフォールドおよびそれらのコンジュゲートの収率および純度の向上である。例えば、化合物AおよびBからの反応生成物は化合物Cまたはその塩を加える前にワークアップする必要がない。別の利点は、薬物担持ポリマー性スキャフォールドを生成する方法が、少なくとも100gの単一バッチを生成するように容易に拡大可能なことである。さらに別の利点は、本明細書において記載される方法によって製造されたタンパク質-ポリマー-薬物コンジュゲート(例えば、PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲート)または薬物担持ポリマー性スキャフォールドはエンドトキシンを実質的に含まず、かつ実質的に均質なことである。本明細書において記載される方法、スキャフォールドおよびコンジュゲートの他の特徴および利点は、以下の詳細な説明およびクレームから明らかになるであろう。
式(A)
のポリマー性スキャフォールドまたはその塩を製造する方法であって、
(1)第1の反応混合物を形成する条件下で
および
を反応させる工程;ならびに
(2)
またはその塩を第1の反応混合物に加えて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含む第2の反応混合物を形成する工程
より選択される1つまたは複数の工程を含み、
ここで、
化合物Bまたは式(A)のスキャフォールドは、約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有するポリ(1-ヒドロキシメチルエチレンヒドロキシメチル-ホルマール)(PHF)を含み;
mは約20〜約75の整数であり、
nは約7〜約40の整数であり、かつmとnの比は約2:1〜約3:1であり、
m 1 は約5〜約35の整数であり、
m 2 は約3〜約10の整数であり、
m 3 は約1〜約5の整数であり、かつ
m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計は約40〜約75の範囲である、
前記方法。
[本発明1002]
PHFが約6kDa〜約8kDaの範囲の分子量を有する、本発明1001の方法。
[本発明1003]
化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約26〜34%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1004]
化合物Bが約7kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約28〜32%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1005]
化合物Bが約10kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1006]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩を単離する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1007]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩が逆相HPLC分離で単離される、本発明1006の方法。
[本発明1008]
逆相HPLC分離が、酢酸ナトリウム緩衝液とアセトニトリルとを含む移動相を用いて実施される、本発明1007の方法。
[本発明1009]
逆相HPLC分離の前に、第2の反応混合物が、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせに供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1010]
逆相HPLC分離の後に、第2の反応混合物が、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせに供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1011]
逆相HPLC分離の前に、第2の反応混合物が1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離に供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1012]
逆相HPLC分離の後に、第2の反応混合物が1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離に供される、本発明1007または1008の方法。
[本発明1013]
式(A)のスキャフォールドが、約4kDa〜約18kDa、約5kDa〜約17kDa、約6kDa〜約16kDa、または約7kDa〜約14.5kDaの範囲の分子量を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1014]
m 2 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約5%〜約13%、約6%〜約12%、約7%〜約11%、または約7.5%〜約10.5%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1015]
m 2 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約8%〜約10%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1016]
m 3 が、m、m 1 、m 2 およびm 3 の合計の約2%〜約4%である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1017]
化合物Cまたはその塩が第1の反応混合物に加えられる前には化合物Aの少なくとも80%が消費されている、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1018]
化合物Cまたはその塩が加えられる前には第1の反応混合物が単離されていない、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1019]
化合物Aと化合物Bの反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第1の温度で実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1020]
第1の反応混合物と化合物Cまたはその塩の反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第2の温度で実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1021]
活性化試薬がN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)である、本発明1019または1020の方法。
[本発明1022]
カップリング試薬がエチル(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)である、本発明1019〜1021のいずれかの方法。
[本発明1023]
第1の温度が約0℃と約15℃の間である、本発明1019〜1022のいずれかの方法。
[本発明1024]
第2の温度が約5℃と約15℃の間である、本発明1019〜1023のいずれかの方法。
[本発明1025]
化合物Aの保護形態を脱保護することによって化合物Aを準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1026]
化合物Aの保護形態が
である、本発明1025の方法。
[本発明1027]
約0℃と約25℃の間の温度で3-(2-(2-(3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸2,5-ジオキソピロリジン-1-イルを(2-アミノエチル)カルバミン酸tert-ブチルと反応させることによって化合物AAを準備する工程をさらに含む、本発明1026の方法。
[本発明1028]
PHFを3-イソシアナトプロパン酸メチルと反応させて化合物Bのメチルエステルを形成することおよび該メチルエステルを化合物Bに変換することによって化合物Bを準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1029]
PHFが約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有する、本発明1028の方法。
[本発明1030]
PHFが約6kDa〜約8kDaの範囲の分子量を有する、本発明1028または1029の方法。
[本発明1031]
精製された化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有するようにかつnがmとnの合計の約26〜34%であるように化合物Bを精製する工程をさらに含む、本発明1028〜1030のいずれかの方法。
[本発明1032]
精製された化合物Bが約7kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約28〜32%である、本発明1031の方法。
[本発明1033]
精製された化合物Bが約10kDa〜約12kDaの範囲の分子量を有する、本発明1031または1032の方法。
[本発明1034]
化合物Bが弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離で精製される、本発明1031〜1033のいずれかの方法。
[本発明1035]
弱陰イオン交換カラム分離が、リン酸ナトリウム緩衝液を含む移動相を用いて実施される、本発明1034の方法。
[本発明1036]
弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離の前に、化合物Bが、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、またはそれらの組み合わせで精製される、本発明1031〜1035のいずれかの方法。
[本発明1037]
弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離の前に、化合物Bが1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離で精製される、本発明1031〜1035のいずれかの方法。
[本発明1038]
化合物Cの保護形態を脱保護することによって化合物Cまたはその塩を準備する工程をさらに含む、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1039]
化合物Cの保護形態が
である、本発明1038の方法。
[本発明1040]
化合物Cの塩がトリフルオロ酢酸塩である、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1041]
非吸着クロマトグラフィー分離のうちの少なくとも1つが、架橋デキストランを含むカラムを用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1042]
非吸着クロマトグラフィー分離のうちの少なくとも1つが、セファデックスカラムを用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1043]
接線流ろ過のうちの少なくとも1つが、約650Daと1000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1044]
前記膜が約650Daの分子量カットオフを有する、本発明1043の方法。
[本発明1045]
ナノろ過のうちの少なくとも1つが、約1000Daと4000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1046]
前記膜が約3500Daの分子量カットオフを有する、本発明1045の方法。
[本発明1047]
ろ過のうちの少なくとも1つが、約50kDaと100kDaの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施されて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含有する透過液が得られる、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1048]
生成された式(A)のスキャフォールドまたはその塩が、少なくとも75%、80%、85%、90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1049]
式(A)のスキャフォールドまたはその塩が大規模に生成される、前記本発明のいずれかの方法。
[本発明1050]
少なくとも100gの式(A)のスキャフォールドまたはその塩が単一のバッチにおいて生成される、本発明1049の方法。
[本発明1051]
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(A)のスキャフォールドまたはその塩が単一のバッチにおいて生成される、本発明1049または1050の方法。
[本発明1052]
PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを製造する方法であって、
(1)式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMとを準備する工程;
(2)還元PBRMを式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩に加えて、式(B)
のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む第3の反応混合物を形成する工程
を含み、
ここで、
X a およびX b の一方はHであり、他方は水溶性マレイミドブロッキング部分であるか、またはX a およびX b はそれらが結合する炭素原子と一緒になって炭素-炭素二重結合を形成し;
PHFは約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有し;
mは20〜75の整数であり、
m 1 は約5〜約35の整数であり、
m 2 は約3〜約10の整数であり、
m 3a は0〜約4の整数であり、
m 3b は1〜約5の整数であり、
m、m 1 、m 2 、m 3a 、およびm 3b の合計は約40〜約75の範囲であり、かつ
m 5 は2〜約10の整数である、
前記方法。
[本発明1053]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が、本発明1001〜1051のいずれかの方法を実施することによって調製される、本発明1052の方法。
[本発明1054]
還元PBRMが、PBRMを還元剤と反応させることによって調製される、本発明1052または1053の方法。
[本発明1055]
PBRMが還元剤と約1:2〜約1:4の範囲のモル比、任意で約1:2.4、約1:2.5、約1:3.0、または約1:3.5のモル比で反応される、本発明1054の方法。
[本発明1056]
PBRMの1つまたは複数のジスルフィド結合が還元剤によって1つまたは複数のチオール基まで還元される、本発明1054または1055の方法。
[本発明1057]
還元剤がトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)またはその塩である、本発明1054〜1056のいずれかの方法。
[本発明1058]
還元剤がトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TECP)塩酸塩である、本発明1054〜1057のいずれかの方法。
[本発明1059]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が還元PBRMと約0.5:1〜約1.2:1の範囲の重量比で反応される、本発明1052〜1058のいずれかの方法。
[本発明1060]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が還元PBRMと約0.7:1〜約0.95:1の重量比で反応される、本発明1059の方法。
[本発明1061]
式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMの反応がマレイミドブロッキング化合物を加えることによって停止される、本発明1052〜1060のいずれかの方法。
[本発明1062]
マレイミドブロッキング化合物が、システイン、N-アセチルシステイン、システインメチルエステル、N-メチルシステイン、2-メルカプトエタノール、3-メルカプトプロパン酸、2-メルカプト酢酸、メルカプトメタノール、ベンジルチオール、およびそれらの塩からなる群より選択される、本発明1061の方法。
[本発明1063]
マレイミドブロッキング化合物がシステインである、本発明1062の方法。
[本発明1064]
第3の反応混合物から式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを単離する工程をさらに含む、本発明1052〜1063のいずれかの方法。
[本発明1065]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがクロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064の方法。
[本発明1066]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがイオン交換クロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064または1065の方法。
[本発明1067]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが強陽イオン交換(SCX)クロマトグラフィー分離で単離される、本発明1064〜1066のいずれかの方法。
[本発明1068]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む移動相を用いて実施される、本発明1067の方法。
[本発明1069]
移動相が約5〜約7の範囲のpH値を有する、本発明1067または1068の方法。
[本発明1070]
移動相が約5.5〜約6.5の範囲のpH値を有する、本発明1067〜1069のいずれかの方法。
[本発明1071]
移動相が約5.8〜約5.9のpH値を有する、本発明1067〜1070のいずれかの方法。
[本発明1072]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される、PBRMに対するAF HPAの比が高い1つまたは複数の酸性フラクションを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1071のいずれかの方法。
[本発明1073]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される、PBRMに対するAF HPAの比が低い1つまたは複数の塩基性フラクションを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1072のいずれかの方法。
[本発明1074]
強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、1つまたは複数の凝集種およびあらゆる未反応のPBRMを、第3の反応混合物から除去する、本発明1067〜1073のいずれかの方法。
[本発明1075]
分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される酸性と塩基性のフラクション間に溶出する、PBRMに対するAF HPAの比が所望のものである1つまたは複数のメインフラクションが、強陽イオン交換クロマトグラフィー分離中に収集され、これによって、精製された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが提供される、本発明1067〜1074のいずれかの方法。
[本発明1076]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、アウリスタチンFヒドロキシルプロピルアミド(AF HPA)およびPBRMを約20:1〜約6:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1075のいずれかの方法。
[本発明1077]
AF HPAとPBRMの比が、約20:1、約19:1、約18:1、約17:1、約16:1、約15:1、約14:1、約13:1、約12:1、約11:1、約10:1、約9:1、約8:1、約7:1、または約6:1である、本発明1076の方法。
[本発明1078]
AF HPAとPBRMの比が約10:1〜約15:1である、本発明1076または1077の方法。
[本発明1079]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがAF HPAおよびPHFを約6:1〜約2:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1078のいずれかの方法。
[本発明1080]
AF HPAとPHFの比が、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1である、本発明1079の方法。
[本発明1081]
AF HPAとPHFの比が約4:1または約3:1である、本発明1079または1080の方法。
[本発明1082]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがPHFおよびPBRMを約6:1〜約2:1の範囲の比で含む、本発明1052〜1081のいずれかの方法。
[本発明1083]
PHFとPBRMの比が、約6:1、約5:1、約4:1、約3:1、または約2:1である、本発明1082の方法。
[本発明1084]
PHFとPBRMの比が約4:1または約3:1である、本発明1082または1083の方法。
[本発明1085]
生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、少なくとも約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、本発明1052〜1084のいずれかの方法。
[本発明1086]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが大規模に生成される、本発明1052〜1085のいずれかの方法。
[本発明1087]
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが単一のバッチにおいて生成される、本発明1086の方法。
[本発明1088]
本発明1001〜1051のいずれかの方法によって調製された、式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩。
[本発明1089]
本発明1052〜1087のいずれかの方法によって調製された、式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲート。
[本発明1090]
(1)式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを準備する工程;および
(2)1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤を式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートに加えて薬学的組成物を形成する工程
を含む、PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む薬学的組成物を製造する方法。
[本発明1091]
式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが本発明1052〜1087のいずれかの方法を実施することによって調製される、本発明1090の方法。
[本発明1092]
前記本発明のいずれかの方法によって調製された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む、薬学的組成物。
本明細書において記載される方法の利点の1つは、煩雑な精製工程を伴わない、薬物担持ポリマー性スキャフォールドおよびそれらのコンジュゲートの収率および純度の向上である。例えば、化合物AおよびBからの反応生成物は化合物Cまたはその塩を加える前にワークアップする必要がない。別の利点は、薬物担持ポリマー性スキャフォールドを生成する方法が、少なくとも100gの単一バッチを生成するように容易に拡大可能なことである。さらに別の利点は、本明細書において記載される方法によって製造されたタンパク質-ポリマー-薬物コンジュゲート(例えば、PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲート)または薬物担持ポリマー性スキャフォールドはエンドトキシンを実質的に含まず、かつ実質的に均質なことである。本明細書において記載される方法、スキャフォールドおよびコンジュゲートの他の特徴および利点は、以下の詳細な説明およびクレームから明らかになるであろう。
Claims (47)
- 式(A)
のポリマー性スキャフォールドまたはその塩を製造する方法であって、
(1)第1の反応混合物を形成する条件下で
および
を反応させる工程;ならびに
(2)
またはその塩を第1の反応混合物に加えて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含む第2の反応混合物を形成する工程
より選択される1つまたは複数の工程を含み、
ここで、
化合物Bまたは式(A)のスキャフォールドは、約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有するポリ(1-ヒドロキシメチルエチレンヒドロキシメチル-ホルマール)(PHF)を含み;
mは約20〜約75の整数であり;
nは約7〜約40の整数であり、かつmとnの比は約2:1〜約3:1であり;
m1は約5〜約35の整数であり;
m2は約3〜約10の整数であり;
m3は約1〜約5の整数であり;
m、m1、m2およびm3の合計は約40〜約75の範囲である、
前記方法。 - PHFが約6kDa〜約8kDaの範囲の分子量を有する、請求項1に記載の方法。
- 化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有し、かつnがmとnの合計の約26〜34%である、請求項1または2に記載の方法。
- 式(A)のスキャフォールドまたはその塩が逆相HPLC分離で単離される、請求項1に記載の方法。
- 逆相HPLC分離が、酢酸ナトリウム緩衝液とアセトニトリルとを含む移動相を用いて実施される、請求項4に記載の方法。
- 逆相HPLC分離の前または後に、第2の反応混合物が、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離、またはそれらの組み合わせに供される、請求項4または5に記載の方法。
- 式(A)のスキャフォールドが、約4kDa〜約18kDa、約5kDa〜約17kDa、約6kDa〜約16kDa、または約7kDa〜約14.5kDaの範囲の分子量を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
- m2が、m、m1、m2およびm3の合計の約5%〜約13%、約6%〜約12%、約7%〜約11%、約7.5%〜約10.5%、または約8%〜約10%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
- m3が、m、m1、m2およびm3の合計の約2%〜約4%である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 化合物Cまたはその塩が第1の反応混合物に加えられる前には化合物Aの少なくとも80%が消費されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 化合物Cまたはその塩が加えられる前には第1の反応混合物が単離されていない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 化合物Aと化合物Bの反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第1の温度で実施され、
第1の反応混合物と化合物Cまたはその塩の反応が、カルボン酸用活性化試薬およびカップリング剤の存在下において第2の温度で実施される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。 - 活性化試薬がN-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)であり、
カップリング試薬がエチル(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC.HCl)である、請求項12に記載の方法。 - 第1の温度が約0℃と約15℃の間であり、
第2の温度が約5℃と約15℃の間である、請求項12または13に記載の方法。 - 化合物Aの保護形態を脱保護することによって化合物Aを準備する工程をさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
- PHFを3-イソシアナトプロパン酸メチルと反応させて化合物Bのメチルエステルを形成することおよび該メチルエステルを化合物Bに変換することによって化合物Bを準備する工程をさらに含む、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
- PHFが約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有する、請求項17に記載の方法。
- 精製された化合物Bが約6kDa〜約13kDaの範囲の分子量を有するようにかつnがmとnの合計の約26〜34%であるように化合物Bを精製する工程をさらに含む、請求項17または18に記載の方法。
- 化合物Bが、リン酸ナトリウム緩衝液を含む移動相を用いる弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離で精製される、請求項19に記載の方法。
- 弱陰イオン交換クロマトグラフィー分離の前に、化合物Bが、1つまたは複数のろ過、1つまたは複数の接線流ろ過、1つまたは複数の透析ろ過、1つまたは複数の限外ろ過、1つまたは複数のナノろ過、1つまたは複数の非吸着クロマトグラフィー分離、またはそれらの組み合わせで精製される、請求項19または20に記載の方法。
- 化合物Cの塩がトリフルオロ酢酸塩である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の方法。
- 非吸着クロマトグラフィー分離のうちの少なくとも1つが、架橋デキストランを含むカラムを用いて実施されるか、または、セファデックスカラムを用いて実施される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
- 接線流ろ過のうちの少なくとも1つが、約650Daと1000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
- ナノろ過のうちの少なくとも1つが、約1000Daと4000Daの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施される、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
- ろ過のうちの少なくとも1つが、約50kDaと100kDaの間の分子量カットオフを有する膜を用いて実施されて、式(A)のスキャフォールドまたはその塩を含有する透過液が得られる、請求項1〜26のいずれか一項に記載の方法。
- 生成された式(A)のスキャフォールドまたはその塩が、少なくとも75%、80%、85%、90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
- 式(A)のスキャフォールドまたはその塩が大規模に生成され、
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(A)のスキャフォールドまたはその塩が単一のバッチにおいて生成される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。 - PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを製造する方法であって、
(1)請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法によって調製された式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元タンパク質ベースの認識分子(PBRM)とを準備する工程;または、
(2)還元PBRMを式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩に加えるか、または、式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩を還元PBRMに加えて、式(B)
のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む第3の反応混合物を形成する工程
を含み、
ここで、
XaおよびXbの一方はHであり、他方は水溶性マレイミドブロッキング部分であるか、またはXaおよびXbはそれらが結合する炭素原子と一緒になって炭素-炭素二重結合を形成し;
ポリ(1-ヒドロキシメチルエチレンヒドロキシメチル-ホルマール)(PHF)は約5kDa〜約10kDaの範囲の分子量を有し;
mは約20〜約75の整数であり;
m1は約5〜約35の整数であり;
m2は約3〜約10の整数であり;
m3aは0〜約4の整数であり;
m3bは1〜約5の整数であり;
m、m1、m2、m3a、およびm3bの合計は約40〜約75の範囲であり;
m5は2〜約10の整数であり、かつ、
還元PBRMが、PBRMを還元剤と反応させることによって調製される、
前記方法。 - PBRMが還元剤と約1:2〜約1:4の範囲のモル比で反応される、請求項30に記載の方法。
- PBRMの1つまたは複数のジスルフィド結合が還元剤によって1つまたは複数のチオール基まで還元される、請求項30または31に記載の方法。
- 還元剤がトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(TCEP)またはその塩である、請求項30〜32のいずれか一項に記載の方法。
- 式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩が還元PBRMと約0.5:1〜約1.2:1の範囲の重量比で反応される、請求項30〜33のいずれか一項に記載の方法。
- 式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMの反応がマレイミドブロッキング化合物を加えることによって停止され、
該マレイミドブロッキング化合物が、システイン、N-アセチルシステイン、システインメチルエステル、N-メチルシステイン、2-メルカプトエタノール、3-メルカプトプロパン酸、2-メルカプト酢酸、メルカプトメタノール、ベンジルチオール、およびそれらの塩からなる群より選択される、請求項30〜34のいずれか一項に記載の方法。 - 式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩と還元PBRMの反応がシステインを加えることによって停止される、請求項35に記載の方法。
- 第3の反応混合物から式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを強陽イオン交換(SCX)クロマトグラフィー分離で単離する工程をさらに含み、該強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、またはそれらの組み合わせを含む移動相を用いて実施される、請求項30〜36のいずれか一項に記載の方法。
- 移動相が約5〜約7の範囲のpH値を有する、請求項37に記載の方法。
- 強陽イオン交換クロマトグラフィー分離が、分析HPLC WCXクロマトグラフィーによって決定される、PBRMに対するアウリスタチンFヒドロキシルプロピルアミド(AF HPA)の比が高い1つまたは複数の酸性フラクション、PBRMに対するAF HPAの比が低い1つまたは複数の塩基性フラクション、または1つまたは複数の凝集種およびあらゆる未反応のPBRMを、第3の反応混合物から除去する、請求項37または38に記載の方法。
- 生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、AF HPAおよびPBRMを約20:1〜約6:1の範囲の比で含む、請求項30〜39のいずれか一項に記載の方法。
- 生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがAF HPAおよびPHFを約6:1〜約2:1、または約4:1、または約3:1の範囲の比で含む、請求項30〜40のいずれか一項に記載の方法。
- 生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートがPHFおよびPBRMを約6:1〜約2:1の範囲の比で含む、請求項30〜41のいずれか一項に記載の方法。
- 生成された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが、少なくとも約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約98%、または約99%の純度を有する、請求項30〜42のいずれか一項に記載の方法。
- 式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが大規模に生成され、
少なくとも200g、500g、1kg、1.5kg、2kg、または2.5kgの式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートが単一のバッチにおいて生成される、請求項30〜43のいずれか一項に記載の方法。 - 請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法によって調製された、式(A)のポリマー性スキャフォールドまたはその塩、または式(B)のタンパク質ベースの認識分子(PBRM)-ポリマー-薬物コンジュゲート。
- (1)請求項30〜44のいずれか一項に記載の方法によって調製された式(B)のタンパク質ベースの認識分子(PBRM)-ポリマー-薬物コンジュゲートを準備する工程;および
(2)1つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤を式(B)のタンパク質ベースの認識分子(PBRM)-ポリマー-薬物コンジュゲートに加えて薬学的組成物を形成する工程
を含む、PBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む薬学的組成物を製造する方法。 - 請求項30〜44のいずれか一項に記載の方法によって調製された式(B)のPBRM-ポリマー-薬物コンジュゲートを含む、薬学的組成物。
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