JP2020523361A - ポリ(adp−リボース)ポリメラーゼ阻害剤、調製方法および使用 - Google Patents

ポリ(adp−リボース)ポリメラーゼ阻害剤、調製方法および使用 Download PDF

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Abstract

本発明には、一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグが開示され、本発明の化合物は、強力なPARP阻害活性を有し、癌、炎症性疾患などのPARPに関連する疾患の治療に使用することができる。

Description

本出願は、2017年6月14日に出願された中国特許出願であるCN201710454485.5の優先権を主張する。本出願は、前記中国特許出願の全文を引用する。
本発明は、ポリ(ADPリボース)ポリメラーゼ阻害剤、調製方法および使用に関する。
ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(poly(ADP−ribose)polymerase、PARP)は、DNA損傷修復、ゲノム安定性、プログラム細胞死などさまざまな細胞プロセスに関与する真核生物細胞におけるリボザイムの一種であり、最初に報告されたのは1963年であり、PARPファミリーには、PARP−1、PARP−2、PARP−4、タンキラーゼ−1と2およびほかのPARP−3〜16を含む構造および細胞機能が異なる少なくとも18種類のサブタイプが含まれている。PARPは、DNA結合ドメイン、カスパーゼカットドメイン、自己修飾ドメイン、触媒ドメインを含む4つのドメインで構成されている。その中で、PARP−1が最初に発見され、PARP−1とPARP−2の構造は似ているが、DNA損傷修復のプロセスのほとんどがPARP−1によって行われるため、PARP阻害剤の薬物研究は主にPARP−1阻害剤に集中している。
多くの種類の癌細胞は、正常な細胞よりもさらにPARPに依存しているため、PARP阻害薬は癌治療において最も魅力的な標的となっている。PARP−1阻害剤は、抗がん剤の効果を向上させる増感剤として使用でき、化学療法薬または放射線療法薬は、腫瘍細胞のDNA構造を破壊することにより、細胞を阻害しまたは殺し、PARP−1によって腫瘍細胞は損傷を受けたDNA細胞に対して修復することができるため、化学療法薬に対する耐性が生じる。したがって、PARP−1阻害薬を化学療法薬と組み合わせて薬物耐性に対処し、それにより用量を減らして有効性を改善することができる。また、PARP−1阻害剤のみを使用すると、DNA修復欠損がん細胞、特にBRCA−1/2欠失または突然変異がん細胞を殺すことができることが研究で明らかになった。
PARP阻害剤に関する長年の研究に基づいて、目前でPARP−1阻害剤は抗癌剤の開発におけるホットスポットの1つになり、このターゲットの信頼性と実現可能性が確認された。AstraZenecaのオラパリブ(Olaparib)、商品名Lynparzaは、2014年に、EMAとFDAにより、BRCAゲノム突然変異に関連した進行卵巣癌の化学療法後の単剤療法について前後に承認された。その後、ファイザーのRucaparibとTesaroのNiraparibは、相次いで化学療法後の治療についてFDAにより承認され、それ以外に、TalazoparibやVeliparibなどの他の研究されている薬が臨床試験中にある。これらの最近の研究結果も、BRCA遺伝子欠失またはゲノム突然変異関連癌の治療において、PARP阻害剤が大きな利点を持っていることが裏付けられた。
本発明の目的は、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ阻害剤、調製方法および使用を提供することにある。本発明の化合物は、強力なPARP阻害活性を有し、癌、炎症性疾患などのPARPに関連する疾患の治療に使用することができる。
第1の態様において、本発明は、一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグを提供する;
ただし、
は、水素、重水素、フッ素、置換または非置換C1−6アルキル、または置換または非置換シクロアルキルから選択され、
は、水素、重水素、置換または非置換C1−6アルキル、または置換または非置換シクロアルキルから選択され、
、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素、重水素またはフッ素から選択される。且つ、Rが水素である場合、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも一つは重水素またはフッ素であり、
が水素である場合、nは1であり、且つRが5位のフッ素である場合、R、R、R、R、R、R及びRは同時に水素ではなく、
が水素である場合、mは0ではなく、且つRがフッ素である場合、R、R、R、R、R、R及びRは同時に水素ではなく、
mはRの数量であり、且つ0、1、2、3または4であり、
nはRの数量であり、且つ0、1、2または3である。
本発明の一つの好ましい実施形態では、Rは水素または重水素である。
本発明の一つの好ましい実施形態では、上記の一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りである:
ただし、Rは、重水素、フッ素、または置換または非置換C1−6アルキル基から選択され、R、R、R、mおよびnは上記で定義した通りである。
本発明の一つの好ましい実施形態では、上記の一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りである:
ただし、R、R、R、R、RおよびRの中には、少なくとも1つの重水素またはフッ素が含まれ、R、R、R、mおよびnは上記で定義したとおりである。
本発明の一つの好ましい実施形態では、上記の一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りである:
ただし、Rは、重水素、フッ素、または置換または非置換のC1−6アルキル基から選択される。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式Iで示される化合物の構造は一般式I−4で示される化合物である:
ただし、Rはメチル、フッ素または重水素であり、
7a、R7b、R、R9a、R9bおよびR9cは、それぞれ独立に、水素またはフッ素である。
上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはフッ素または重水素であってもよく、フッ素であってもよい。
上記の一般式I−4で示される化合物において、上記R7bは水素であってもよい。
上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rは水素であってもよい。
上記の一般式I−4で示される化合物において、上記R9aは水素であってもよい。
上記の一般式I−4で示される化合物において、上記R9cは水素であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはメチル、フッ素または重水素であり、R7a、R7b、R、R9a、R9bおよびR9cは、それぞれ独立に、水素またはフッ素であり、且つ多くても2つのフッ素がある。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはメチル、フッ素または重水素であり、上記Rは水素であり;上記R7b、R9aおよびR9cは、それぞれ独立に、水素またはフッ素であり、且つ多くとも1つのフッ素のみがあり;上記R7aおよびR9bは、それぞれ独立に、水素またはフッ素である。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはフッ素または重水素であり、R、R9aおよびR9cは水素であり、上記R7b、R7aおよびR9bは、それぞれ独立に、水素またはフッ素であり、且つ上記R7bがフッ素である場合、上記R9bはフッ素である。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはフッ素または重水素であり、上記R7b、R、R9aおよびR9cは水素であり、上記R7aおよびR9bはそれぞれ独立に、水素またはフッ素である。
本発明のいくつかの実施形態では、上記の一般式I−4で示される化合物において、上記Rはフッ素であり、上記R7b、R、R9aおよびR9cは水素であり、上記R7aおよびR9bはそれぞれ独立に、水素またはフッ素である。
本発明の一つの好ましい実施形態では、上記の一般式Iで示される化合物は、以下の構造のいずれかから選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、以下のキラル分離条件下で化合物101から得ることができる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
10.7分または11.6分のRTで別々に収集して、上記の一般式(I)で示される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態では、一般式Iで示される化合物は、化合物101において以下の試験条件下で5.8分または7.7分のRT値に対応するキラル化合物であってもいい。
上記検出条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 4.6mm×250mmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は1.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmである。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物102から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
12.2分または10.8分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物103から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
15.2分または13.4分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物104から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
12.3分または10.9分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物105から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはCHIRALCEL OD−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンでであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり;
流速は3.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
20.5分または23.8分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態では、一般式Iで示される化合物は、化合物105において以下の試験条件下で15.02分または16.71分のRT値に対応するキラル化合物であってもいい。

上記検出条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはCHIRALCEL OD−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり;
流速は0.5mL/minであり;
検出波長はUV210nmである。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iの化合物は、化合物106から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはCHIRALCEL OD−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり;
流速は3.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
22.5分または24.5分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iの化合物は、以下のキラル分離条件下で化合物107から得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはCHIRALCELOD−H10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり;
流速は3.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
24.3分または26.8分のRTで別々に収集して、式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物108から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはCHIRALCEL OD−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり;
流速は3.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
21.3分または23.3分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物109から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンでであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
13.6分または15.8分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態では、一般式Iで示される化合物は、化合物109において以下の試験条件下で8.9分または11.3分のRT値に対応するキラル化合物であってもいい。
上記検出条件には以下のことが含まれる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 4.6mm×250mmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンでであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は1.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmである。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iで示される化合物は、化合物110から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことを含むことができる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
16.7分または14.2分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iの化合物は、化合物111から以下のキラル分離条件下で得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことを含むことができる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
18.7分または16.9分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
本発明のいくつかの実施形態において、一般式Iの化合物は、以下のキラル分離条件下で化合物112から得ることができる。
上記キラル分離条件には以下のことを含むことができる。
キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり;
カラム温度は40℃であり;
移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり;
移動相Bはエタノールであり;
勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり;
流速は6.0mL/minであり;
検出波長はUV210nmであり;
15.8分または14.2分のRTで別々に収集して、一般式(I)で表される化合物を得た。
他のキラル分離、精製方法または検出方法が使用される場合であっても、本発明に記載のキラル分離または検出方法において対応する保持時間でキラル単一化合物を得る限り、本発明の範囲内にある。
第2の態様において、本発明は、さらに一般式Iで示される化合物の調製方法を提供し、これは以下の工程を含む:
a1)塩基性および金属触媒条件下で一般式I−Aで示される化合物と一般式I−Bで示される化合物をカップリング反応させ、一般式I−Cで示される化合物を得る。
b1)酸性条件下で一般式I−Cで示される化合物を脱保護させ、一般式Iで示される化合物を得る;
ただし、Xはハロゲンであり、Rはアミン保護基であり、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、mおよびnの定義は上記の通りである。
上記の式Iで表される化合物の調製方法において、上記Xは臭素であってもよい。
上記の式Iで表される化合物の調製方法において、上記Rはtert−ブチル基であってもよい。
上記工程a1において、塩基性条件を提供するための試薬は、有機塩基類および無機塩基類を含む当該技術分野におけるそのような反応に通用な塩基性試薬であってもよい。上記有機塩基類は、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、リチウムジイソプロピルアミド、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、トリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、N、N−ジイソプロピルエチルアミン、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムt−ブトキシド、リチウムt−ブトキシド、フッ化テトラブチルアンモニウムおよびN−メチルモルホリンのなかの一種又は多種であってもよい。上記無機塩基類は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、フッ化セシウム、炭酸セシウム、炭酸リチウム、リン酸カリウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムのうちの一種又は多種(例えば、炭酸カリウム)であってもよい。
上記工程a1において、上記金属触媒は、当該技術分野におけるそのような反応に通用な触媒であってよく、例えば、ヨウ化第一銅、臭化第一銅、塩化第一銅、銅粉、酸化第一銅、酸化銅、臭化銅、塩化銅、酢酸銅、酢酸第一銅、トリフルオロ酢酸銅、トリフルオロスルホン酸銅及び塩化第二鉄のうちの一種又は多種(例えば、ヨウ化第一銅)。
上記工程b1において、酸性条件を提供するための試薬は、有機酸類および無機酸類を含む当該技術分野におけるそのような反応に通用な酸性試薬であってもよい。上記有機酸類は、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリクロロ酢酸、ギ酸、酢酸及びシュウ酸のうちの一種又は多種であってもよい。上記無機酸類は、塩酸、硫酸、スルホン酸、リン酸およびメタリン酸のうちの一種又は多種であってもよい(例えば、メタンスルホン酸)。
第3の態様において、本発明は、有効量の上記の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、および多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
本発明はまた、上記の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記医薬組成物のPARP阻害剤により緩和され得る疾患を予防、緩和および/または治療するための薬剤の調製における応用を提供する。
本発明はまた、上記の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記上記医薬組成物のPARP阻害剤の調製における応用を提供する。
本発明はまた、一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記医薬組成物の癌、炎症性疾患、血管疾患、脳卒中、腎不全、糖尿病、パーキンソン病、敗血症性ショック、神経毒性、虚血性ショックまたは傷害、移植拒絶、再灌流傷害、網膜損傷、UV−誘発皮膚損傷、ウイルス感染または多発性硬化症を予防、軽減及び/または治療するための医薬の調製における応用を提供する。
本発明はまた、一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記医薬組成物のがん治療の補助医薬品の調製、または放射線治療および/または化学療法によるがん治療を強化するための医薬品の調製における応用を提供する。
本発明はまた、一般式Iで示される化合物、その医薬的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記医薬組成物の癌治療医薬品の調製における応用を提供し、上記癌が、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、メラノーマ、脳腫瘍(例えば、神経膠腫)、鼻咽頭癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、膵臓癌、結腸直腸がん(例えば、結腸がん、直腸がんなど)、肺がん(例えば、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、扁平上皮がん、最終分化がんなど)、腎臓がん、皮膚がん、膠芽腫、神経芽腫、肉腫、脂肪肉腫、骨軟骨腫、骨がん、骨肉腫、セミノーマ、精巣腫瘍、子宮腫瘍(例えば、子宮頸がん、子宮内膜がんなど)、頭頸部腫瘍(例えば、喉頭がん、咽頭がん、舌がんなど)、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫(例えば、網状肉腫、溶解物リンパ肉腫、ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫など)、真性赤血球増加症、白血病(例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病など)、甲状腺腫瘍、尿管腫瘍、膀胱腫瘍、胆嚢がん、胆管がん、絨毛上皮がんまたは小児腫瘍(例えば、神経芽細胞腫瘍、胚精巣がん、網膜芽細胞腫など)から選択される。
本発明はまた、上記の一般式Iで示される化合物、その医薬的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または上記医薬組成物の癌治療医薬品の調製における応用を提供し、上記癌は、固形腫瘍、急性または慢性白血病、リンパ腫、中枢神経系がん、脳がん、血液由来がん、腹膜がん、胃がん、肺がん、相同組換え依存性DNA二本鎖切断修復活性を欠く癌、BRCA−1またはBRCA2の欠陥または突然変異表現型癌(例えば、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膵臓癌)から選択される。
上記の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、またはその薬物組成物は、別の1つまたは複種の抗癌剤と組み合わせて使用することができる。上記抗癌剤は、アルキル化剤、白金系薬、トポイソメラーゼ阻害薬、代謝拮抗薬、アルカロイド、抗体薬、ホルモン抗がん剤、プロテアソーム阻害剤、HDAC阻害剤、CDKキナーゼ阻害剤、VEGFRまたはEGFR阻害剤、m−TOR阻害剤、PI3Kキナーゼ阻害剤、B−Raf阻害剤、PARP阻害剤、c−Metキナーゼ阻害剤、ALKキナーゼ阻害剤、AKT阻害剤、ABL阻害剤、FLT3阻害剤、PD−1モノクローナル抗体またはPD−L1モノクローナル抗体から選択される。
本発明はまた、一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、その異性体またはその混合物、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または医薬組成物の癌治療医薬品の調製における応用を提供する。上記医薬品は、別の1つまたは複種の抗癌剤と組み合わせて使用することができる。上記抗癌剤は、アルキル化剤(シクロホスファミド、塩酸マスタード、ジブロモマンニトール、カルムスチン、ダカルバジン、メルファランなど)、白金系薬(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、シクロスルフォプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン、ロバプラチンなど)、トポイソメラーゼ阻害薬(トポテカン、イリノテカン、ルピジン、エクセナチド、レチコン、ギマチルカン、ジフルトリン)、代謝拮抗薬(例えば、メトトレキサート、5−フルオロウラシル、カペシタビン、ペメトレキセドなど)、アルカロイド(例えば、ドセタキセル、パクリタキセル、ビンブラスチンなど)、抗体薬(トラスツズマブ、パルトロズマブ、ベバシズマブなど)、ホルモン系抗がん剤(例えば、ロイプロリド、デュタステリド、デキサメタゾンなど)、プロテアソーム阻害剤(ボルテゾミブ、イキサゾミブ、レナリドミドなど)、CDKキナーゼ阻害剤(palbociclib、ribociclibなど)、VEGFRまたはEGFR阻害剤(アファチニブ、イマチニブ、ゲフィチニブ、エルロチニブなど)、m−TOR阻害剤(エベロリムス、シロリムスなど)、PI3Kキナーゼ阻害剤(イデラリシブなど)、B−Raf阻害剤(ソラフェニブ、ベムラフェニブ、レゴラフェニブなど)、他のPARP阻害剤(olaparib、niraparibなど)、HDAC阻害剤(チダミド、パノビノスタット、ボリノスタットなど)、c−Metキナーゼ阻害剤(クリゾチニブ)、ALKキナーゼ阻害剤(セリチニブ、アレクチニブなど)、AKT阻害剤(ペリホシンなど)、ABL阻害剤、FLT3阻害剤、PD−1モノクローナル抗体(Opdivo、Keytrudaなど)またはPD−L1モノクローナル抗体(Atezolizumab)から選択される。
それとは反対に述べられない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される以下の用語は以下の意味を有する:
「アルキル」という用語は、1〜20個の炭素原子の直鎖または分岐鎖の基を含む飽和脂肪族炭化水素基を指す。1〜10個の炭素原子のアルキル基が好ましく、より好ましくは1〜8個の炭素原子のアルキル基であり、非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、3,3−ジメチルペンチル、3,4−ジメチルペンチル、2−エチルブチル、3−エチルペンチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、およびそれらの様々な異性体などが含まれるが、これらに限定されない。アルキル基は置換または非置換であってもよく、置換された場合、任意の利用可能な結合点で置換されてもよく、上記置換基好ましくはアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルカノイル、アルキルアミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルフルオレニルチオル基、ヘテロシクロアルキルチオル基、オキソ基、アミノ基、ハロゲン化アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基またはカルボキシレート基などから独立して選択される1つまたは複数の基である。「アルキル」およびその接頭辞が本明細書で使用される場合、直鎖および分岐の飽和炭素結合の両方が含まれる。
「シクロアルキル」という用語は、3〜20個の炭素原子、好ましくは3〜12個の炭素原子、より好ましくは3〜10個の炭素原子、最も好ましくは3〜6個の炭素原子を含む飽和または部分不飽和の単環式または多環式環状置換基を指し、単環式シクロアルキル基の非限定的な例にはには、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキシルジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが含まれるが、これらに限定されない。多環式シクロアルキル基の非限定的な例には、スピロ、縮合、および架橋シクロアルキル基が含まれるが、これらに限定されない。シクロアルキル基は、置換または非置換であってもよく、置換された場合、上記置換基は、好ましくは、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、ニトロ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロアルキルチオ、オキソ、アミノ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、カルボキシまたはカルボキシレート基などから独立して選択される1つ又は複数の基である。
用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード、好ましくはブロモまたはヨードを意味する。
「置換」とは、基中の1つ以上の水素または重水素原子、好ましくは1〜5個の水素または重水素原子が、対応する数量の置換基によって互いに独立して置換されたことを意味する。
「薬学的に許容される塩」とは、酸性基、塩基性基または両性基であり得る他の毒性副作用を持たせずに遊離塩基の生物有効性を保持できる基を指し、非限定的な例には以下が含まれるがこれらに限定されない:酸性塩には、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、オクタン酸塩、ギ酸塩、アクリル酸塩、イソ酪酸塩、ヘキサン酸塩、ヘプタン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、安息香酸塩、安息香酸メチル、フタル酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、(D、L)−酒石酸、クエン酸塩、マレイン酸塩、(D、L−)リンゴ酸塩、フマル酸塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩、ケイ皮酸塩、ラウリン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、トンシレート、アスコルビン酸塩、サリチル酸塩など。本発明の化合物が酸性基を含む場合、その薬学的に許容される塩は、さらに、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩)、有機塩基塩(例えば、アルキル芳香族アミン類、アミノ酸など)を含んでもよい。
「溶媒和物」は、1つまたは複数の溶媒分子と本発明の化合物から形成された凝集体(または会合体)を意味する。形成される溶媒和物の溶媒には、水、ジメチルスルホキシド、メタノール、エタノール、イソプロパノール、酢酸などが含まれるが、これらに限定されない。
「多結晶形態」とは、2つ以上の異なる分子配列の存在により固体状態で生成される本発明の化合物の異なる固体結晶相を指し、単結晶または多結晶混合物として存在し得る。
「安定同位体誘導体」とは、本発明化合物の任意の水素原子を1〜5個重水素原子で置換した同位体置換誘導体、または任意の炭素原子を1〜3個のC14原子で置換して得られた同位体置換誘導体、または任意の酸素原子を1〜3個のO18原子で置換して得られた同位体置換誘導体を意味する。
「プロドラッグ」は、生理学的条件下(例えば、生体内)または加溶媒分解により本発明の生物学的に活性な化合物に変換することができる化合物を意味し、薬学的に許容される代謝前駆体であると理解されてもよい。プロドラッグは、不活性化合物であり、または活性親化合物より活性が低いが、生体内で急速に変換されて本発明の親化合物を生成することができ、これにより、動物への溶解性およびある代謝特性を改善することができ、例えばアミノ保護基、カルボキシル保護基、リン脂質など。
「医薬組成物」とは、本明細書に記載の1つ以上の化合物、またはその生理学的に薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグ、および他の化学成分、ならびに生理学的に薬学的に許容される担体および賦形剤などの他の成分を含む混合物を意味する。医薬組成物の目的は、生物の投与を促進し、活性成分の吸収に有利であり、生物学的活性を発揮することである。
「異性体」は、鏡像異性体およびジアステレオマーを含む立体異性体を意味し、シス−トランス異性体はジアステレオマーの1つであり;本化合物の異性体は、それらの鏡像異性体、ジアステレオマー、およびそれらの混合物であってよく、遊離または塩形態を含む。
本発明で使用される任意の保護基、アミノ酸、および他の化合物の略語は、特に明記しない限り、通常使用される一般的に受け入れられている略語に準じ、またはIUPAC−IUBC Commission on Biochemical Nomenclature(Biochem. 1972, 11, 942−944を参照)を参照する。
当該技術分野の通常知識から逸脱しない範囲で、上記の好ましい条件は、任意に組み合わせることができ、本発明の各好ましい実施例を得た。
本発明で使用される試薬および原材料は市販から入手できる。
本発明の積極的な進歩は、本発明の化合物が強力なPARP阻害活性を有し、癌、炎症性疾患などのPARPに関連する疾患の治療に使用できることである。
図1は、MDA−MB−436細胞の腫瘍体積に対する対照群、化合物実施例23およびNiraparibの阻害効果を示す。
以下の実施例により本発明をさらに説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
本発明の実施例に特定の条件を特定しない実験方法は、一般に、従来の方法および条件に従うか、または原材料または商品製造業者によって推奨される条件に従う。具体的な出処を表明していない試薬は、市場から購入した通常的な試薬である。
本発明のすべての化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)または質量分析(MS)により確定することができる。NMRシフト(δ)は、10−6(ppm)を単位として記録された。NMR測定機器は、Bruker AVANCE−400分光計で実行された。検定した重水素化溶媒は、重水素化クロロホルム(CDCl)、重水素化メタノール(MeOD)、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO−d)で、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)である。
低分解能質量スペクトル(MS)は、Agilent 6120 quadruple LCMS質量分析計によって検定された。
HPLC純度は、Agilent高速液体クロマトグラフAgilent 1260/1220クロマトグラフ(AgilentZorbax BonusRP 3.5μm×4.6mm×150mmまたはBoston pHlex ODS 4.6mm×150mm×3μm)で検出された。
本発明の化合物およびそれらの中間体の精製は、従来の分取HPLC、シリカゲルプレート、カラムクロマトグラフィーまたはフラッシュセパレーターで分離精製が行われた。
薄層クロマトグラフィーシリカゲルプレートには、煙台黄海、煙台XinnuoChemicalのHSGF254、または青島のGF254シリカゲルプレートが使用された。薄層クロマトグラフィー(TLC)に使用されたシリカゲルプレートは、2.5×5cm、0.2mm〜0.25mmの規格であり;薄層クロマトグラフィー(pre−TLC)で製品を精製するのに使用された仕様は、1mmまたは0.4mm〜0.5mmおよび20×20cmである。
カラムクロマトグラフィー(シリカゲルカラムクロマトグラフィー)は、一般に100〜200メッシュまたは200〜300メッシュまたは300〜400メッシュの仕様を使用した。
高速分離器で使用される機器はAgela Technologies MP200であり、カラムの仕様は一般にFlash column silica−CS (12g〜330g)である。
分取HPLC(Pre−HPLC)に使用した機器は、GilsonGX−281、カラムタイプWelch ultimateXB−C18 21.2mm×250mm×10μmである。
キラルテストカラムモデルは、CHIRALCEL OD−H、OJ−HまたはCHIRALPAK AD−H、AS−H4.6mm×250mm×5μm、分取カラムタイプCHIRALCEL OD−H、OJ−HまたはCHIRALPAK AD−H、AS−H 10mm×250mm×5μmである。
本発明の既知の出発材料は、当該技術分野で既知の方法により、またはそれらに従って合成することができ、またはサプライヤーであるシグマ・アルドリッチ、アクロス、アルファ・エーザー、TCI、ベリング、アン・ケミカル、スイユアン・ケミカル、マクリーン、シヤン・ケミカルなどの企業から購入し得る。
無水テトラヒドロフラン、無水ジクロロメタン、無水N、N−ジメチルアセトアミドなどの無水溶媒は、すべて上記の化学会社から購入した。
実施例で特に明記しない限り、反応は一般に窒素またはアルゴン雰囲気下で実施され、窒素またはアルゴン雰囲気とは、反応フラスコが約1L容積の窒素またはアルゴンのバルーンに接続され、3回の抽気置換を行うことを意味する。
実施例には特に記載はなく、反応温度は室温であり、温度は15〜25℃である。
実施例の反応は、一般にLCMSまたはTLCによって監視され、そのうち、LCMS機器は上記のとおりであり;TLCで使用される展開溶媒システムは、一般に、ジクロロメタンとメタノール、石油エーテルと酢酸エチル、ジクロロメタンと酢酸エチル、石油エーテルとジクロロメタン、酢酸エチルとメタノールの系であり、溶媒の体積比は、化合物の極性によって調製され、少量(0.1%〜10%)の塩基(例えば、トリエチルアミンまたは37%アンモニア水など)または酸(例えば、酢酸など)を入れて、調整を行ってもよい。
精製された化合物は、Prep−TLC、カラムクロマトグラフィー、またはAgela調製システムにより調製された。溶出溶媒系は一般的に:ジクロロメタンとメタノール、石油エーテルと酢酸エチル、ジクロロメタンと酢酸エチル、石油エーテルとジクロロメタン、酢酸エチルとメタノールなどの系であり、溶媒の体積比は、化合物の極性によって調節され、少量(0.1%〜10%)の塩基(たとえば、トリエチルアミンまたは28%アンモニア水など)または酸(たとえば、酢酸など)を添加し、調整を行ってもよい。
本発明の略語は以下の意味を有する。
DMAc:N、N−ジメチルアセトアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
MTBE:メチルtert−ブチルエーテル
THF:テトラヒドロフラン
PE:石油エーテル
EA:酢酸エチル
DAST:三フッ化N,N−ジエチルアミノ硫黄
(Boc)O:二炭酸ジ−tert−ブチル
NaHCO:重炭酸ナトリウム
NaOH:水酸化ナトリウム
NaH:水素化ナトリウム
DEA:ジエチルアミン
ヘキサン:n−ヘキサン
RT:保持時間
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TLC:薄層クロマトグラフィー
Prep−TLC:分取薄層クロマトグラフィー
Prep−HPLC:分取高速液体クロマトグラフィー
実施例1:
2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
ステップ1:エチル2−(4−ブロモフェニル)−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタン酸エチル
2−(4−ブロモフェニル)酢酸エチル(24.3g、0.1mol)を室温でDMSO(60mL)に溶解し、60%NaH(4.3g、0.107mol)をバッチに加え、添加が完了した後、混合物を20分間撹拌し、(3−ブロモプロピル)カルバミン酸tert−ブチルエステル(21.4g、0.09mol)のDMSO(60mL)溶液を滴下し、滴下完了後、混合物を40〜45℃に加熱し、且つ撹拌しながら2時間反応させた。TLCにより新しい物質が形成されたが、少量の原料(TLC条件:EA:PE=1:10)が残っていることが分かった。反応系に塩化アンモニウム溶液100mLを入れ、反応をクエンチさせ、酢酸エチルで抽出(300mL+100mL)し、有機相を乾燥させ、濃縮して37.0gの粗生成物を得た。その粗生成物を混合して、100〜200メッシュのシリカゲルでカラムクロマトグラフィー(溶出条件:石油エーテル勾配で酢酸エチル:石油エーテル1:4まで溶出)、中間体として得られたエチル2−(4−ブロモフェニル)−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタン酸エチルは18.0gの油状物であり、収率は45%であった。
MS (ESI), m/z, 300.0 [M−100]
H NMR (400 MHz, CDCl) δ (ppm) 7.48 − 7.43 (m, 2H), 7.22 − 7.17 (m, 2H), 4.52 (s, 1H), 4.13 (dd, J = 13.6, 7.1 Hz, 2H), 3.52 (s, 1H), 3.13 (s, 2H), 2.07 (s, 1H), 1.87 − 1.73 (m, 1H), 1.47 − 1.37 (m, 4H), 1.22 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:3−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン
エチル2−(4−ブロモフェニル)−5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ペンタノエート(45.0g、0.11mol)の200mLのエタノールに、2M塩酸エタノール溶液(200mL)を滴下した。滴下完了後、撹拌しながら30分間反応させた。LC−MSで、出発物質の消失が示され、濃縮を行った得た残渣を炭酸カリウム(23.0 g、0.15mol)と混合し、混合物をエタノール(500 mL)で18時間加熱還流し、LC−MSでは、出発物質の消失が示され、濃縮を行った得た残渣を200 mLの水と混合し、6 N塩酸でpHを1〜2に調整し、酢酸エチル(500 mL × 2)で抽出し、乾燥させ、濃縮し、残渣を石油エーテルで精製して白色固体を得、真空乾燥により、3−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン、23.7gを得た。収率は83%であった。
MS (ESI), m/z, 254.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD) δ (ppm) 7.53 − 7.42 (m, 2H), 7.23 − 7.13 (m, 2H), 3.64 (dd, J = 8.2, 6.2 Hz, 1H), 3.49 − 3.35 (m, 2H), 2.19 (tdd, J = 8.7, 6.1, 2.6 Hz, 1H), 1.96 − 1.75 (m, 3H).
ステップ3:3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−2−オン
3−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン(7.6g、30mmol)をジュウテロメタノール(100g)に混合し、窒素ガスの保護で、40〜45℃まで加熱し、ナトリウムメトキシド(3.2g、60mmol)を入れ、40〜45℃で16時間反応させ、LCMS検出で90%の重水素化率が示され、反応溶液を20〜25℃まで冷却し、塩化アンモニウム溶液100mLを加え、反応をクエンチさせ、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これを石油エーテルでスラリー化し、濾過して、白色固体である3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−2−オン7.0gを得、収率は92%であり、LCMS分析重水素化率は92%であり、核磁気で重水素化率は94%であると示された。
MS (ESI), m/z, 255.0 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD) δ (ppm) 7.46 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 3.38 (dd, J = 12.6, 7.0 Hz, 2H), 2.15 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.97 − 1.70 (m, 3H).
ステップ4:3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン
3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−2−オン(7.0g、27.5mmol)をテトラヒドロフラン(140mL)に溶解し、0〜5℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(3.15g、82.9mmol)をバッチに加え、撹拌しながら30分間反応させ、エタノールを加え、撹拌しながら30分間反応させ、三フッ化ホウ素エチルエーテル(11.7g、82.9mmol)を滴下し、添加完了後、温度を自然に20〜25℃に上昇し、撹拌しながら18時間反応させ、LCMSでは出発物質のほとんどが消失したことを示した。反応液を水100mLでクエンチさせ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を濃縮乾固させ、残渣を濃塩酸30mLおよびメタノール60mLと混合し、40〜45℃で30分間反応させ、水を入れ反応液を希釈させ、さらに、2NのNaOH水溶液でpH8〜9に中和し、酢酸エチルで抽出し、乾燥濃縮して、粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン6.0gを得、収率は90%であった。
MS (ESI), m/z, 241.0 [M+H]
ステップ5:3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
20〜25℃、3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン(1.1g、3.3mmol)、1N NaOH(10mL)のMTBE(20 mL)溶液に、BocO(0.73 g,3.3 mmol)を入れ、添加完了後、混合物を1時間攪拌し、MTBEの50mLを添加し、有機相を収集し、乾燥させ、濃縮して粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.22gを得、収率は95%であった。
MS (ESI), m/z, 241.0 [M+H]
ステップ6:3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
20〜25℃で、3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3mmol)、N−tert−ブチル−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(0.65 g 、3 mmol)、炭酸カリウム(1.2g、9mmol)、臭化第一銅(0.1g、0.7mmol)および8−ヒドロキシキノリン(0.1g、0.68mmol)をDMAc(30 mL)溶液に混合し、窒素ガスの雰囲気に置換して、保護を行い、110〜120℃、撹拌しながら18時間反応させ、LCMSは原料の一部が残り、生成物が形成されたことを示し、反応液を室温まで冷却し、50 mLの水を加えて反応をクエンチさせ、MTBE(200 mL×2)で抽出し、有機相をクエン酸で洗浄し、乾燥濃縮して、泡状の粗生成物3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル1.6 gを得、次のステップで、直接に使用した。
ステップ7:2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをトルエン(3mL)に混合し、メタンスルホン酸(6mL)を室温で加えた。添加完了後、温度を40〜45℃に上げ、撹拌しながら30分間反応させた。LCMSは、出発物質が消失し、生成物が形成されたことが示し、水で希釈され、2N NaOH水溶液でpHを8〜9に中和した。酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、乾燥濃縮して、粗生成物(1.1g)を得た。上記粗生成物をHPLCにより分離し、調製液を得た。調製し得た約400mLの分離液を1N NaOHでpH8〜9までに中和し、次いで酢酸エチル(400mL×2)で抽出し、乾燥濃縮して、粗生成物である2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド114mgを得た。上記粗生成物と64mgのp−トルエンスルホン酸がエタノールに完全に溶解するまで加熱することができ、エタノールを濃縮で除去した。残渣をテトラヒドロフランでスラリー化し、濾過し、乾燥して110mgのp−トルエンスルホネートを得た。
MS (ESI), m/z, 322.2 [M+H]
H NMR (400 MHz, MeOD) δ (ppm) 9.00 (s, 1H), 8.18 (dd, J = 7.0, 0.8 Hz, 1H), 8.05 (t, J = 9.1 Hz, 3H), 7.74 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.34 − 7.17 (m, 3H), 3.48 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 3.22 − 3.01 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.09 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 1.99 − 1.80 (m, 2H).
実施例2および3:
(RまたはS)−2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
実施例1で得られたラセミ化合物をキラルカラムChrialpak AS−H (10mm×250mm、5μm)により分離し、カラム温度は40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は30分間であり、勾配は移動相A/移動相B(50/50、v/v)であり、流速は6.0mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、10.7分(実施例2の化合物)と11.6分(実施例3の化合物)のRTでそれぞれに収集して分離して、単一配置の2つの化合物を得、キラルカラムChrialpak AS−H (4.6mm×250mm)によって検出して、カラム温度は40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は20分間であり、勾配は移動相A/移動相B(50/50)であり、流速は1.0mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、第一番目の単一配置化合物は実施例2であり、RTは5.8 minであり、ee値は99%であり、第二番目の単一配置化合物は実施例3であり、RTは7.7 minであり、ee値は99%であった。
実施例4〜21:
実施例1〜3の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例4〜21の化合物を調製した:

実施例22
2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
ステップ1: 3−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃で1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(29.0g、0.10mol)を無水テトラヒドロフラン(500mL)に溶解し、窒素ガスの保護で、−78℃まで冷却し、反応系に2.5M n−ブチルリチウム溶液(45mL)を滴下し、滴下過程に温度が−75℃を超えないようにコントロールし、滴下完了後15分間攪拌し、反応系に3−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルのテトラヒドロフラン溶液(19.5g、50mL THF)を添加し、滴下過程に温度が−75℃を超えないようにコントロールし、滴下完了後30分間攪拌し、TLCは、TLCで出発物質の1−ブロモ−4−ヨードベンゼンがほとんど消失したことを示し(EA:PE=1:4、254nm)、反応系に塩化アンモニウム水溶液100mLを加えることにより反応をクエンチさせた。酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を水で洗浄し、乾燥させ、粗生成物(35g)を得、カラムクロマトグラフィーにより生成物である19.0gの3−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを得、収率は51.9%であった(カラム分離条件:石油エーテルで石油エーテル:PE=1:4まで溶出)。
MS (ESI), m/z, 283.0 [M−72]
ステップ2:3−(4−ブロモフェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン−1−tert−ブチル(26.0g、0.074mol)を無水ジクロロメタン(500mL)に溶解し、窒素ガスの保護で、−78℃まで冷却し、DAST(57.0g、0.353mol)を反応系に滴下し、滴下過程に温度が−75℃を超えないようにコントロールし、滴下完了後、2時間撹拌した。LC−MSで、原料が消失したことを示し、100mLの水を反応系に加え、反応をクエンチさせ、2M aq.NaOH水溶液でpHを7〜8に調整し、有機相を収集し、水相をジクロロメタン(300mL)で抽出し、有機相を合わせた。有機相を水で洗浄し、乾燥させて、粗生成物21.5gを得、カラムクロマトグラフィーにより、生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル12.5gを得、収率は47.8%であった(カラム分離条件:石油エーテルでEA:PE=1:10まで溶出)。
MS (ESI), m/z, 283.0 [M−74]
H NMR (400 MHz, CDCl) δ (ppm) 7.52 (t, J = 10.4 Hz, 2H), 7.32 − 7.24 (m, 2H), 4.17 (dd, J = 23.5, 16.4 Hz, 2H), 3.35 − 2.69 (m, 2H), 2.27 − 1.86 (m, 3H), 1.57 − 1.33 (m, 9H).
ステップ3:3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−フルオロピペリジン−2−オン(2.45g、6.8mmol)、N−tert−ブチル−1H−インダゾール−7−ホルムアミド(1.5g、6.8mmol)、炭酸カリウム(2.95g、20.5 mmol)、臭化第一銅(0.2g、1.5 mmol)および8−ヒドロキシキノリン(0.2g、1.36 mmol)をDMAc(60mL)に混合し、窒素ガスで雰囲気を置換して、保護を行い、110〜120℃に加熱して18時間撹拌し、LCMSでは原料の一部が残っていることを示した。反応溶液を室温に冷却し、50mLの水を加えて反応をクエンチさせ、MTBE(500mL×2)で抽出し、有機相をクエン酸水で洗浄し、乾燥濃縮して泡状の粗生成物(3.5g)を得、および上記粗生成物からカラムクロマトグラフィー(PEからEA/PE=3:2)により生成物である3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル1.56gを得た。
MS (ESI), m/z, 283.0 [M−43]
H NMR (400 MHz, CDCl) δ (ppm) 9.31 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.29 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.90 (dd, J = 34.5, 8.3 Hz, 3H), 7.64 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.38 − 7.12 (m, 2H), 4.34 (d, J = 58.7 Hz, 2H), 3.46 − 2.69 (m, 2H), 2.33 − 1.95 (m, 4H), 1.84 − 1.37 (m, 21H).
ステップ4:2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
20〜25℃の条件で、3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.68g、1.4mmol)をトルエン(1.5mL)に混合し、メタンスルホン酸(3mL)をゆっくり加え、添加完了後、温度を30〜35℃に上げ、反応物を撹拌しながら30分間反応させた。反応溶液を水で希釈し、2N NaOH水溶液でpH8〜9まで中和し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、粗生成物である2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド600mgを得、pre−HPLCで分離して、生成物のトリフルオロ酢酸塩370mgを得た。
MS (ESI), m/z, 339.2 [M+H]
H−NMR (400 MHz, MeOD) δ (ppm) 9.02 (s, 1H), 8.21 − 8.12 (m, 3H), 8.02 (dd, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.27 (dd, J = 8.4, 7.1 Hz, 1H), 3.75 − 3.39 (m, 3H), 3.22 (td, J = 12.5, 2.6 Hz, 1H), 2.26 (s, 4H).
実施例23および24:
(RまたはS)−2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
実施例22で得られたラセミ化合物を、キラルカラムChrialpak ODS−H (10mm×250mm、5μm)により分離し、カラム温度は40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は35分間であり、勾配は移動相A/移動相B(60/40、v/v)であり、流速は3.0mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、20.5分(実施例23の化合物)と23.8分(実施例24の化合物)のRTでそれぞれに収集して分離し、単一配置の2つの化合物を得、キラルカラムChrialpak OD−H (4.6mm×250mm)によって検出して、カラム温度が40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は25分間であり、勾配は移動相A/移動相B(60/40)であり、流速は0.5mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、第一番目の単一配置化合物は実施例23であり、RTは15.02 minであり、ee値は99%であり、第二番目の単一配置化合物は実施例24であり、RTは16.71 minであり、ee値は99%であった。
実施例25〜42:
実施例22〜24の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例25〜42の化合物を調製した:
実施例43
2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
ステップ1: 3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(15.0g、42.3mmol)をDMSO(180mL)に溶解し、それぞれに60%NaH(2.2g、55.0 mmol)を添加し、添加完了後、40〜45℃までに昇温し、且つ30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(6.3g、44.4mmol)のDMSO(20mL)溶液を反応系に滴下し、添加完了後、40〜45℃で30分間撹拌し続け、LCMSでは出発物質の消失を示し、反応系に塩化アンモニウム水溶液(150mL)を入れて反応をクエンチさせ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を水で洗浄し(100mL×2)、乾燥し、濃縮して、粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン16.0gを得、収率は99%であった。
MS (ESI), m/z, 314.0 [M−55]
H NMR (400 MHz, CDCl) δ (ppm) 7.51 − 7.44 (m, 2H), 7.24 − 7.18 (m, 2H), 3.71 (ddd, J = 12.9, 8.5, 5.7 Hz, 1H), 3.49 − 3.40 (m, 1H), 2.39 (ddd, J = 14.1, 4.8, 4.1 Hz, 1H), 1.96 (ddd, J = 14.1, 11.0, 5.1 Hz, 1H), 1.88 − 1.68 (m, 2H), 1.56 (s, 9H), 1.50 (s, 3H).
ステップ2:3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(16.0g、0.044mol)をエタノール(200mL)に混合し、塩酸エタノール(200mL)をゆっくりと滴下し、添加完了後、撹拌しながら30分間反応させ、反応系を濃縮乾固し、残渣を濃縮し、aq. NaHCOで遊離させ、酢酸エチル(500mL×2)で抽出し、有機相を乾燥し、濃縮して、生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン1.1gを得、収率は95%であった。
MS (ESI), m/z, 268.0 [M+H]
ステップ3:3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン
20〜25℃で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−2−オン(11.5g、43mmol)をテトラヒドロフラン(250mL)に溶解し、0〜5℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(4.9g、130mmol)をバッチに添加し、且つ撹拌しながら30分間反応させ、三フッ化ホウ素エチルエーテル(19.0g、130mmol)を滴下し、添加完了後、自然に20〜25℃まで昇温し、撹拌しながら18時間反応させた。反応溶液に濃塩酸60mLを加え、且つ30分間攪拌し、LCMSでは、反応が完了したことを示し、50mLの水を反応溶液に添加し、2M NaOH溶液を添加することによりpHを8〜9に調整し;酢酸エチル(500mL×2)で、有機相を水で洗浄し、乾燥し、濃縮して粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン10.0gを得、収率は91.7%であった。
MS (ESI), m/z, 254.0 [M+H]
ステップ4:3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン(3.0g、11.8mmol)、1N NaOH(18mL)およびMTBE(100mL)を混合し、よく攪拌して、BocO(2.6g、11.9 mmol)を加え、添加完了後、1時間攪拌し、反応溶液に100mLのMTBEを加え、有機相を収集し、乾燥し、濃縮して粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル3.6gを得、収率は86.1%であった。
MS (ESI), m/z, 298.0 [M−55]
ステップ5:3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−ジュウテロピペリジン(2.56g、7.2mmol)、N−tert−ブチル−1H−インダゾール−7−ホルムアミド(1.56g、7.2 mmol)、炭酸カリウム(3.0g、21.7mmol)、臭化第一銅(0.2g、1.48mmol)および8−ヒドロキシキノリン(0.2g、1.36mmol)をDMAc(60mL)に混合し、窒素ガスで雰囲気を置換して、保護を行い、110〜120℃に加熱して18時間撹拌し、LCMSでは、出発物質の一部が残り、生成物が形成されたことを示し、反応溶液を室温まで冷却し、50mLの水を入れ、反応をクエンチさせ、MTBE(200mL×2)で抽出し、有機相をクエン酸で洗浄し、乾燥し、濃縮して、3.5gの泡状の粗生成物を得、上記粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテルでEA/PE=3:2まで溶出)で分離し精製し、生成物である3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル))−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル1.8gを得、収率は47%であった。
MS (ESI), m/z, 435.0 [M−100]
ステップ6:2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
20〜25℃の条件で、3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.0g、2mmol)をトルエン(2mL)と混合し、メタンスルホン酸(4mL)をゆっくりと加え、添加完了後、30〜35℃まで昇温し、撹拌しながら30分間反応させた。LCMSでは、出発物質が消失し、生成物が形成されたことを示した。反応溶液を水で希釈し、aq.NaOHでpH8〜9に中和し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、乾燥し、濃縮して750mgの粗生成物を得、これをHPLCにより分離し精製して、生成物である2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミドのトリフルオロ酢酸塩470mgを得た。
MS (ESI), m/z, 335.2 [M+H]
H−NMR (400 MHz, MeOD) δ (ppm) 8.94 (s, 1H), 8.21 − 7.96 (m, 4H), 7.69 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.27 (dd, J = 8.3, 7.1 Hz, 1H), 3.74 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 3.53 − 3.29 (m, 2H), 3.20 − 3.17 (m, 1H), 2.41 (t, J = 13.0 Hz, 1H), 1.94 (d, J = 12.1 Hz, 3H), 1.42 (s, 3H).
実施例44および45:
(RまたはS)−2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−ホルムアミド
上記ラセミ化合物をキラルカラムにより分離し、単一配置のR配置生成物(実施例44)およびS配置生成物(実施例45)を得た。
実施例43で得られたラセミ化合物を、キラルカラムChrialpak AS−H (10mm×250mm、5μm)により分離し、カラム温度は40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は30分間であり、勾配は移動相A/移動相B(50/50、v/v)であり、流速は6.0mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、13.6分(実施例44の化合物)と15.8分(実施例45の化合物)のRTでそれぞれに収集して分離し、単一配置の2つの化合物を得、キラルカラムChrialpak AS−H (4.6mm×250mm)によって検出して、カラム温度は40℃であり、移動相Aは0.1%DEA(v/v)のヘキサンであり、移動相Bはエタノールであり、実行時間は20分間であり、勾配は移動相A/移動相B(50/50)であり、流速は1.0mL/minであり、検出波長はUV210nmであり、第一番目の単一配置化合物は実施例44であり、RTは8.9minであり、ee値は99%であり、第二番目の単一配置化合物は実施例45であり、RTは11.3 minであり、ee値は99%であった。
実施例46〜63:
実施例43〜45の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例43〜45の化合物を調製した:
生物学的試験の実施形態:
実験例1PARPキナーゼ活性の測定
PARP1キナーゼ活性は、次の方法で測定された。
この実験で使用した材料と機器:
多機能マイクロプレートリーダー SpectraMax M5 Microplate Reader (Molecular Devices)
PARP1 Colorimetric Assay Kit(BPS、Cat#80580)
PBS (Life Technologies、Cat# 003000)
Tween−20(Sigma、 Cat#P9416−100 mL)
SO4 (Guoyao、Cat#10021618)
実験方法と手順
1. PARP1比色分析
1.1 以下のものを含むPARP1 Colorimetric Assay Kit:
PARP1 5 μg
5x ヒストン混合物(histone mixture) 1 mL
ビオチン化基質300μLを含む10xアッセイ混合物
10x PARP アッセイバッファー 1 mL
ブロッキングバッファー25 mL
活性化 DNA 500 μL
ストレプトアビジン−HRP 100 μL
比色 HRP 基質 10 mL96穴プレート一つ
1.2試薬の調製:
1×PBS:一バッグのPBSパウダーを取り、1Lの脱イオン水を加え完全に溶解させた。
PBST: 1×PBSにTween−20を入れ;
2M HSO:HSOを脱イオン水で2Mに希釈し;
1× PARP Pアッセイバッファー:10×PARPアッセイバッファーを脱イオン水で1:10の比例で希釈し、1×PARPアッセイバッファーを得た。
1.3化合物の希釈
化合物をDMSOに溶解し、100μMに希釈し予備した。
試験の時、100μM化合物ストック溶液を1×PARPアッセイバッファーで10μMに希釈し、10%DMSOを含む1×PARPアッセイバッファーで化合物を順次に3倍の勾配で希釈して、一連濃度の化合物を得た。各ウェルに5μLの希釈された化合物(総容量50μL)を加え、このようにして、化合物の最終濃度が1μMから3倍希釈の一連濃度であった。
1.4反応ステップ
1.4.1コーティング
1)1×PBSで1:5の比率で5×ヒストン混合物を希釈して、1×コーティング溶液を得た。
2)各ウェルに50μLの希釈されたコーティング溶液を加え、4℃で一晩コーティングした。
3)コーティング溶液を廃棄し、ウェルあたり200μLPBSTバッファーで3回洗浄した。
4)200μLのブロッキングバッファーを各ウェルに加え、室温で90分間インキュベートした。
5)ブロッキングバッファーを廃棄し、PBSTで3回洗浄した。
1.4.2 PARP1反応実験
1)ウェルあたり2.5μLの10×PARPバッファー+2.5μLの10×PARPアッセイ混合物+5μLの活性化DNA+15μLの脱イオン水の比率で反応溶液を調製し、25μLの反応溶液を各ウェルに入れた(表1を参照)。
2)5μLの希釈された化合物をサンプルテストウェルに加え、10%DMSOを含む等量の1×PARPバッファーを全活コントロールウェルとブランクウェルに加えた。
3)20μLの1×PARPバッファーをブランクウェルに加えた。
4)PARP1を氷上で解凍し、1×PARPバッファーで2.5ng/μLに希釈し、20μLの希釈されたPARP1をブランクウェルを除くすべての反応ウェルに加え、よく混合し、室温で1時間反応させた
5)反応液を捨て、PBSTで3回洗浄した。
1.4.3検出
1)ストレプトアビジン−HRPをブロッキングバッファーで1:50に希釈し、50μLの希釈されたストレプトアビジン−HRPをすべてのウェルに加え、室温で30分間インキュベートした。
3)HRPを廃棄し、PBSTで3回洗浄した。
4)100μLのcolorimetric HRP substrateを各ウェルに加え、室温で20分間反応させた。
5)ウェルあたりに100μLの2M HSOを加えることにより、マイクロプレートリーダーでOD 450nmを読み取った。
2.阻害率とIC50を計算した
阻害率は、次の式を使用して計算された。
阻害率=(ODsample−OD0%)/(OD100%−OD0%)×100%
ODsample:サンプルテストウェルのOD値;
OD0%:ブランクウェルのOD値;
OD100%:全活コントロールウェルのOD値。
本発明の化合物のPARP−1キナーゼ阻害活性は、上記の実験方法により測定され、化合物のインビトロ酵素阻害活性(IC50)は、以下の表2に示された:+は10〜100、++は1−10μm、+++は0.5〜1μm、++++は0.1〜0.5μm、+++++は<0.1μmをを表した。
実験例2 実施例2、23および24の化合物のラット薬物動態学測定
1.実験概要
SDラットを試験動物として使用し、実施例の化合物の静脈内投与および胃内投与後の異なる時点での血漿中の薬物濃度をLC/MS/MS法により測定して、本発明の化合物のラット体内薬物動態学行為を研究し、その薬物動態学特性を評価した。
2.実験プログラム
2.1試験薬:
本発明の実施例3、23、24および陽性対照ニラパリブ(niraparib)化合物
2.2試験動物
試験化合物あたりShanghai SlackLaboratory Animals Co.、Ltdから購入された6〜9週齢で体重が250±50gの健康な成体雄SD(Sprague−Dawley)ラット3匹を使用した。
2.3試験薬の調製
適切な量のサンプルを秤量し、0.5%Methocel/2%tween80を最終体積まで入れ、胃内投与用に2mg/mLを調製した。
2.4薬物投与
3つの試験化合物にそれぞれ雄のSDラット3匹を使い、10mg/kgの用量で絶食一晩後に胃内投与された。
3.実験操作
ラットは、投与の前後の0.083〜24時間の異なる時点で頸静脈穿刺により採血された。K2−EDTAで抗凝固処理し、遠心分離し、血漿が採取し、LC/MS/MS分析まで−70℃で保存された。
4.薬物動態学データの結果
本発明の化合物のラット薬物代謝パラメーターを以下の表3に示す。
結果に基づき、実施例3の化合物および実施例24の化合物の曝露量が陽性化合物(ニラパリブ)の曝露量よりも有意に高く、実施例23の化合物のT1/2が陽性化合物(ニラパリブ)よりも有意に大きいことが示された。
実施例3 本発明の化合物23のinvitro代謝安定性評価
本発明の化合物のinvitro肝臓ミクロソーム安定性の評価は、以下の方法により試験された:
試験化合物原液の調製:一定量の実施例化合物粉末を正確に秤量し、DMSOで10mMに溶解し希釈した。
緩衝液:100mMリン酸カリウム緩衝液、pH7.4;10nM MgCl
NADPH:β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸塩還元型、四ナトリウム塩、NADPH・4Na、サプライヤー:sigma、カタログ番号616。
肝ミクロソーム:ヒト肝ミクロソーム、Corning Cat No.452117;ラット肝ミクロソーム、Xenotech Cat No.R000;マウス肝臓ミクロソーム、Xenotech Cat No.M1000;イヌ肝臓ミクロソーム、Xenotech Cat No.D1000;マカカ・ファシキュラリス(Macaca fascicularis)の肝臓ミクロソーム、Corning Cat No.452413、0.5mgタンパク質/mLの濃度に最終製剤化された、
製剤停止溶液:内部標準として100ng/mLトルブタミドと100ng/mLラベタロールを含む冷アセトニトリル溶液。
化合物の希釈:
1.中間溶液:5μLのストック溶液(10mM)中の化合物またはコントロールを495μLのメタノール(濃度:100μM、99%MeOH)で希釈した。
2.操作溶液:100mMリン酸カリウム緩衝液(濃度:10μM、9.9%MeOH)450μLで中間溶液を50μLに希釈された。
実験手順:
1.マトリックスブランクを除くすべてのプレート(T0、T5、T10、T20、T30、T60、NCF60)に10μLの化合物またはコントロールワーキング溶液/ウェルを加えた。
2.680μL/ウェルのミクロソーム溶液をPlatemapに従って96ウェルプレートに分注し、予備として、ミクロソーム溶液と化合物の混合物を37℃で約10分間インキュベートした。
3.10μLの100mMリン酸カリウムバッファー/ウェルをNCF60に加え、37℃でインキュベートしてタイマーを開始した。
4.予熱後、90μL/ウェルのdのNADPH再生システムをPlatemapに従って96ウェルプレートに分注し、予備として、次に各プレートに10μL/ウェルを加えて反応を開始した。インキュベーション培地中の各成分の最終濃度には、0.5mgタンパク質/mLミクロソーム、1μM試験化合物、1μM人参、0.99%メタノールおよび0.01%DMSOが含まれた。
5.37℃でインキュベートし、タイマーを開始した。
6.300μL/ウェルの上記で調製した停止液を添加して(4℃冷却)、反応を終了させた。
7.サンプリングプレートを約10分間振とうした。
8.サンプルを4℃で4000rpmで20分間遠心分離した。
9.遠心分離の時点で、8つの新しい96ウェルプレートに300μLのHPLC水をロードし、その後、100μLの上清を移して混合し、LC/MS/MSで検出を行った。
10.データ分析:対応する化合物と内部標準のピーク面積はLC−MS/MSシステムによって検出され、化合物のT1/2は次の式によって計算された。
本発明の実施例23の化合物およびniraparibを上記手順に従って分析し、結果を以下の表4に示した。
11.実験結果:表4に示すように、本発明の化合物23は、ヒト肝ミクロソーム、イヌ肝ミクロソーム、およびマカカ・ファシキュラリス肝ミクロソーム実験において優れた代謝安定性を示した。
実施例4 マウスMDA−MB−436モデルでの本発明の化合物23の薬力学的研究
4.1実験動物
BALB/cヌードマウス、6〜8週齢、体重18〜22g、メス、Shanghai Xipuer−Beikai Eperimental Animal Co.、Ltd.から提供され、動物合格書番号:20130016001914。
4.2飼育条件
動物が到着した後、実験環境で3〜7日飼育した後実験を開始した。動物は、SPFレベルの動物部屋で、IVC(独立した空気供給システム)ケージに収容された(ケージあたり4匹)。各ケージ動物情報カードには、ケージ内の動物の数、性別、品系、受領日、投与スケジュール、実験番号、グループ、および実験の開始日が示された。すべてのケージ、パッド料、飲料水は使用前に滅菌され、ケージ、飼料、飲料水は週2回交換された。
4.3腫瘍細胞接種方法
ヒト乳癌MDA−MB−436細胞(ATCC、バージニア州マナッサス、カタログ番号ATCC−HTB−130)をinvitro単層培養し、培養条件はRPMI1640培地に10%ウシ胎児血清を入れ、37℃5%COでインキュベートした。週に2回にトリプシン−EDTAで通常の消化処理され継代培養した。セルの飽和度が80%〜90%の場合、数量が要件に達した後、セルを収集し、カウントし、接種した。0.2mL(1×10個)MDA−MB−436細胞(マトリゲルを入れ、体積比1:1)を各マウスの右背中に皮下接種し、平均腫瘍体積は157mmに達した時、グループを分けて投薬を始めた。
4.4試験サンプルの調製
80mLの脱イオン水を秤量し適切な容器に入れ、2.5gのメチルセルロースを秤量し、攪拌しながらゆっくり脱イオン水に加え、均一になるまで攪拌し、10mLのTween80を吸い取り、溶液に加え、均一になるまで攪拌し、体積が500mLになるまで脱イオン水を加え続け、均一になるまで攪拌し、Vehicle溶媒を得た。適切な量の実施例23のp−トルエンスルホネートを秤量し、適切な量の上記Vehicle溶媒を加え、均一になるまでボルテックスした。
4.5試験薬剤投与
投与量と投与スケジュールを表5に示した。
ヌードマウスの皮下の腫瘍体積を週に2〜3回測定し、ラットの体重を測定し、データを記録した。
4.6分析と評価
実験評価指標:腫瘍成長阻害率TGI(%)または相対腫瘍成長率T/C(%)で、評価を行った。ここで、Tは実験群、Cは対照群であった。
相対腫瘍成長率T/C(%)の計算:T>Tの場合、T/C(%)=(T−T)/(C−C)×100%、T<Tの場合、T/C(%=(T−T)/T×100%であり、ここで、TとCは実験終了時の腫瘍体積、TとCは実験開始時の腫瘍体積であった。
腫瘍成長阻害率TGI(%)の計算:TGI(%)=(1−T/C)×100%。
評価基準:T/C(%)>40(即ち、TGI(%)<60%)は無効であり;T/C(%)≦40(即ち、TGI(%)≧60%)は有効であり、統計的に処理され、P<0.05場合に有効になった。
4.7薬力学的試験結果
MDA−MB−436細胞の腫瘍体積に対するコントロール群、実施例23およびniraparibの阻害効果を表6および図1に示した。
結果に基づき、本発明の化合物実施例23およびNiraparibが、50mg/kgの用量で18日間続けてPO投与の場合、MDA−MB−436細胞ヌードマウスモデルの腫瘍成長に対して非常に強力な阻害効果を有し、且つ、本発明の化合物実施例23の抗腫瘍活性は陽性対照niraparibよりも強く、投与は18日目で中止され、観察は39日目まで継続され、化合物実施例23およびniraparibは腫瘍の成長を阻害し続けることができることが見出され、および本発明の化合物実施例23は、観察期間の抗腫瘍効果が、陽性対照のniraparibの抗腫瘍効果よりも著しく強く、本発明の化合物実施例23は一部の動物の腫瘍を完全に退縮することができ、本発明の化合物実施例23で腫瘍を完全に退縮した試験動物の比率は50%であり、陽性対照のniraparibで腫瘍を完全に退縮した試験動物の比率は0であった。
実施例5 本発明の化合物実施例23によるヒト肝臓ミクロソームCYP450酵素の阻害効果の評価
6つのヒトサブタイプのCYP450酵素に対する本発明の化合物の阻害効果は、以下の実験方法により検定された。
各サブタイプ参照化合物:CYP1A2:α−ナフトフラボン;CYP2C9:スルファフェナゾール;CYP2C19:オメプラゾール;CYP3A4:ケトコナゾール;CYP2D6:キニジン。
基質濃度:CYP1A2:30μMのフェナセチン(Phenacetin) ;CYP2C9:10μMのジクロフェナク(Diclofenac);CYP2C19:35μMのS−メフェニトイン(S−Mephenytoin);CYP3A4:5μMのミダゾラム(Midazolam)と80μMのテストステロン(Testosterone);CYP2D6:10μMのブフラロール(Bufuralol)。
実験手順:
1.0.1Mリン酸カリウムバッファー(Kバッファー)を予熱し、pHは7.4である;
100mM Kバッファー:9.5mLのストックAと40.5mLのストックBを混合し、Milli−Q超純水で500mLに希釈し、バッファーのpHが7.4になるまでKOHまたはHPOを滴下した。
ストックA(1Mリン酸二水素カリウム):136.5gのリン酸二水素カリウムを1LのMilli−Q超純水に溶解し;
ストックB(1Mリン酸水素二カリウム):174.2gのリン酸水素二カリウムを1LのMilli−Q超純水に溶解した。
2. 96ウェルプレートに試験化合物と参照阻害剤の濃度勾配(400×)を準備し;
2.1. 10mMの試験化合物8μLをアセトニトリル12μLに加えて、混合し;
2.2. CYP1A2、CYP2C9、およびCYP2D6のために阻害剤標準溶液を調製した:12μLの1mMα−ナフトフラボン+10μLの40mMスルファフェナゾール+10μLの10mMキニジン+8μLのDMSO;
2.3. CYP3A4およびCYP2C19のために個別の阻害剤標準溶液を調製した:8μL DMSO+12μL CAN;
2.4. DMSO/ACN(v/v:40:60)混合液に3倍勾配希釈を行い;
3. 4×NADPHコエンザイムを準備し(66.7mgのANDPHを10mLの0.1MKバッファーに溶解し、pH=7.4);
4. 4×基質濃度(各サブタイプに2mLが必要)を準備し、HLMを添加する際に氷上で操作し;
5. 氷上で0.2mg/mLのHLM溶液(10μL 20mg/mLから990μL 0.1MKバッファー)を調製し;
6. 0.2mg/mLのHLMを1ウェルあたり400μLでテストウェルに追加した後、勾配希釈した400×試験化合物を対応するウェルに追加し;
7. 0.2mg/mLのHLMを1ウェルあたり200μLでテストウェルに追加した後、勾配希釈した参照阻害剤を対応するウェルに追加し、ステップ6、7はすべて氷上で実行し;
8. 96ウェルのテストプレートを氷上に置き、次の溶液(マルチウェル)をテストプレートに追加した;
8.1. 0.2mg/mLのHLM溶液に30μLの試験化合物と参照化合物を混合し(ステップ6および7を参照);
8.2. 4×基質溶液15μLを添加し(ステップ4を参照);
9. 96ウェルアッセイプレートとNADPH溶液を37℃で5分間プレインキュベートし;
10. 予熱した8mM NADPH溶液(ステップ3を参照)を15μL/ウェルで96ウェルアッセイプレートに追加して、反応を開始させ;
11. テストプレートを37℃でインキュベートした:3A4を5分間、1A2、2C9および2D6をそれぞれ10分間、2C19を45分間インキュベートした;
12. 120μL/ウェルで内部参照を含むACNを添加して、反応を停止させ;
13. クエンチングした後、プレートを振動機(IKA、MTS2/4)で10分間(600rpm)振とうした後、15分間遠心分離した(Thermo Multifuge×3R)。
14.各ウェルからの上清液50μLを、50μL超純水(Millipore、ZMQS50F01)を含む96ウェルサンプルプレートに移し、LC/MS分析に使われた。
データ分析:GraphPad Prism5.0またはXlfitモデル205を使用して、データ計算に基づいて、以下の式を使用して曲線あてはめにより、IC50を計算し;
Xは濃度の対数であり;Yは、高濃度から低濃度に相応する阻害剤濃度であった;
ヒト肝臓ミクロソームCYP450酵素の様々なサブタイプに対する本発明化合物のIC50を以下の表7に示した。
結果に基づき、本発明の化合物実施例23のCYP450の6つの主なサブタイプに対する阻害半減期がすべて10μMを超えることが示され、化合物がCYP450酵素代謝において良好な安全性を有することが示された。
実施例6 本発明の化合物実施例23のhERGカリウムチャネル阻害活性の測定
6つのヒトサブタイプのCYP450酵素に対する本発明の化合物の阻害効果に関する評価は、以下の実験方法により測定された:
6.1細胞の調製
CHO−hERG細胞を175cmフラスコで培養し、細胞密度を60〜80%に増加させた時、培養液を除去し、7mL PBS(Phosphate Buffered Saline、リン酸塩緩衝液)で1回洗浄し、次に3mLのDetachinを加え、消化を行った。
消化完了後、7mLの培養液を加えて中和し、そして遠心分離し、上清を吸引し、さらに5mLの培養液を再懸濁して、細胞密度が2〜5×10/mLになるようにした。
6.2 溶液の調製(表8に示したとおり)
6.3電気生理学的記録プロセス
単一セルの高インピーダンスシーリングと全セルのパターニングはすべて、Qpatch装置によって自動的に行われ、全細胞記録モードを取得した後、細胞を−80mVで固定し、5秒の+40mV脱分極刺激を与える前に、予め、50ミリ秒の−50mVのプリアンプを与え、その後−50mVに再分極して5秒間保持してから、−80mVに戻した。この電圧刺激を15秒ごとに印加し、2分間記録した後細胞外液を5分間記録し、そして、投与プロセスを開始し、化合物濃度は最低試験濃度から開始され、各試験濃度について2.5分間与えられ、すべての濃度が連続的に投与された後、陽性対照化合物3μM Cisaprideの投与が行われた。各濃度で少なくとも3つのセルをテストした(n≧3)。
6.4 化合物の調製
20mM化合物の母液を細胞外液で希釈し、5μLの20mM化合物の母液を2495μLの細胞外液に加え、500倍で40μMに希釈してから、0.2%DMSOを含む細胞外液で3倍連続希釈を続けて、試験の最終濃度を得た。最高試験濃度は40μMで、それぞれ40、13.33、4.44、1.48、0.49、0.16μMの6つ濃度であった。最終試験濃度におけるDMSO含有量は0.2%を超えず、この濃度のDMSOはhERGカリウムチャネルに影響しなかった。
6.5データ分析
実験データはXLFitソフトウェアによって分析された。
6.6品質管理
環境:湿度20〜50%、温度22〜25℃;
試薬:使用した実験試薬はSigmaから購入し、純度>98%であり;
レポートの実験データは、次の基準を満たす必要がある:
全体セルのシーリングインピーダンス>100MΩ
テール電流振幅>400pA
薬理学的パラメータ:hERGチャネルに対する多濃度Cisaprideの阻害効果は、陽性対照として設定された。
6.7実験結果
本化合物の実施例23によるhERG電流の阻害結果を以下の表9に示した。
結果に基づき、心臓hERGカリウムイオンチャネルに対する本発明化合物の阻害半減期が40μMよりも大きいことが示され、実質的に阻害がないことが明らかであった。
本発明の好ましい実施形態を説明したが、当業者にとって、これらは単なる例であり、本発明の実施形態に対して本発明の原理と本質を逸脱しない範囲内で種々の変更或いは修正を行うことは明らかである。したがって、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって限定される。
実施例1:
2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
ステップ7:2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをトルエン(3mL)に混合し、メタンスルホン酸(6mL)を室温で加えた。添加完了後、温度を40〜45℃に上げ、撹拌しながら30分間反応させた。LCMSは、出発物質が消失し、生成物が形成されたことが示し、水で希釈され、2N NaOH水溶液でpHを8〜9に中和した。酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、乾燥濃縮して、粗生成物(1.1g)を得た。上記粗生成物をHPLCにより分離し、調製液を得た。調製し得た約400mLの分離液を1N NaOHでpH8〜9までに中和し、次いで酢酸エチル(400mL×2)で抽出し、乾燥濃縮して、粗生成物である2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド114mgを得た。上記粗生成物と64mgのp−トルエンスルホン酸がエタノールに完全に溶解するまで加熱することができ、エタノールを濃縮で除去した。残渣をテトラヒドロフランでスラリー化し、濾過し、乾燥して110mgのp−トルエンスルホネートを得た。
(RまたはS)−2−(4−(3−ジュウテロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
実施例4〜21:
実施例1〜3の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例4〜21の化合物を調製した:
[表1]
実施例22
2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−フルオロピペリジン−2−オン(2.45g、6.8mmol)、N−tert−ブチル−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(1.5g、6.8mmol)、炭酸カリウム(2.95g、20.5 mmol)、臭化第一銅(0.2g、1.5 mmol)および8−ヒドロキシキノリン(0.2g、1.36 mmol)をDMAc(60mL)に混合し、窒素ガスで雰囲気を置換して、保護を行い、110〜120℃に加熱して18時間撹拌し、LCMSでは原料の一部が残っていることを示した。反応溶液を室温に冷却し、50mLの水を加えて反応をクエンチさせ、MTBE(500mL×2)で抽出し、有機相をクエン酸水で洗浄し、乾燥濃縮して泡状の粗生成物(3.5g)を得、および上記粗生成物からカラムクロマトグラフィー(PEからEA/PE=3:2)により生成物である3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル1.56gを得た。
ステップ4:2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
20〜25℃の条件で、3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.68g、1.4mmol)をトルエン(1.5mL)に混合し、メタンスルホン酸(3mL)をゆっくり加え、添加完了後、温度を30〜35℃に上げ、反応物を撹拌しながら30分間反応させた。反応溶液を水で希釈し、2N NaOH水溶液でpH8〜9まで中和し、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、乾燥し、濃縮し、粗生成物である2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド600mgを得、pre−HPLCで分離して、生成物のトリフルオロ酢酸塩370mgを得た。
(RまたはS)−2−(4−(3−フルオロピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
実施例25〜42:
実施例22〜24の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例25〜42の化合物を調製した:
[表2]
実施例43
2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
ステップ1: 3−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(15.0g、42.3mmol)をDMSO(180mL)に溶解し、それぞれに60%NaH(2.2g、55.0 mmol)を添加し、添加完了後、40〜45℃までに昇温し、且つ30分間撹拌し、次に、ヨードメタン(6.3g、44.4mmol)のDMSO(20mL)溶液を反応系に滴下し、添加完了後、40〜45℃で30分間撹拌し続け、LCMSでは出発物質の消失を示し、反応系に塩化アンモニウム水溶液(150mL)を入れて反応をクエンチさせ、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を水で洗浄し(100mL×2)、乾燥し、濃縮して、粗生成物である3−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−2−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル16.0gを得、収率は99%であった。
ステップ5:3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
20〜25℃の条件で、3−(4−ブロモフェニル)−3−メチルピペリジン(2.56g、7.2mmol)、N−tert−ブチル−1H−インダゾール−7−カルボキサミド(1.56g、7.2 mmol)、炭酸カリウム(3.0g、21.7mmol)、臭化第一銅(0.2g、1.48mmol)および8−ヒドロキシキノリン(0.2g、1.36mmol)をDMAc(60mL)に混合し、窒素ガスで雰囲気を置換して、保護を行い、110〜120℃に加熱して18時間撹拌し、LCMSでは、出発物質の一部が残り、生成物が形成されたことを示し、反応溶液を室温まで冷却し、50mLの水を入れ、反応をクエンチさせ、MTBE(200mL×2)で抽出し、有機相をクエン酸で洗浄し、乾燥し、濃縮して、3.5gの泡状の粗生成物を得、上記粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテルでEA/PE=3:2まで溶出)で分離し精製し、生成物である3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル))−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル1.8gを得、収率は47%であった。
ステップ6:2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
20〜25℃の条件で、3−(4−(7−(tert−ブチルカルバモイル)−2H−インダゾール−2−イル)フェニル)−3−ジュウテロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.0g、2mmol)をトルエン(2mL)と混合し、メタンスルホン酸(4mL)をゆっくりと加え、添加完了後、30〜35℃まで昇温し、撹拌しながら30分間反応させた。LCMSでは、出発物質が消失し、生成物が形成されたことを示した。反応溶液を水で希釈し、aq.NaOHでpH8〜9に中和し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、乾燥し、濃縮して750mgの粗生成物を得、これをHPLCにより分離し精製して、生成物である2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミドのトリフルオロ酢酸塩470mgを得た。
実施例44および45:
(RまたはS)−2−(4−(3−メチルピペリジン−3−イル)フェニル)−2H−インダゾール−7−カルボキサミド
実施例46〜63:
実施例43〜45の合成方法に従っておよび対応する出発物質を採用して、以下の表のような実施例43〜45の化合物を調製した:
[表3]
1)ウェルあたり2.5μLの10×PARPバッファー+2.5μLの10×PARPアッセイ混合物+5μLの活性化DNA+15μLの脱イオン水の比率で反応溶液を調製し、25μLの反応溶液を各ウェルに入れた(表を参照)。
2)5μLの希釈された化合物をサンプルテストウェルに加え、10%DMSOを含む等量の1×PARPバッファーを全活コントロールウェルとブランクウェルに加えた。

本発明の化合物のPARP−1キナーゼ阻害活性は、上記の実験方法により測定され、化合物のインビトロ酵素阻害活性(IC50)は、以下の表に示された:+は10〜100、++は1−10μm、+++は0.5〜1μm、++++は0.1〜0.5μm、+++++は<0.1μmを表した。

4.薬物動態学データの結果
本発明の化合物のラット薬物代謝パラメーターを以下の表に示す。

本発明の実施例23の化合物およびniraparibを上記手順に従って分析し、結果を以下の表に示した。

11.実験結果:表に示すように、本発明の化合物23は、ヒト肝ミクロソーム、イヌ肝ミクロソーム、およびマカカ・ファシキュラリス肝ミクロソーム実験において優れた代謝安定性を示した。
4.5試験薬剤投与
投与量と投与スケジュールを表に示した。

4.7薬力学的試験結果
MDA−MB−436細胞の腫瘍体積に対するコントロール群、実施例23およびniraparibの阻害効果を表および図1に示した。

ヒト肝臓ミクロソームCYP450酵素の様々なサブタイプに対する本発明化合物のIC50を以下の表10に示した。

6.2 溶液の調製(表11に示したとおり)

6.7実験結果
本化合物の実施例23によるhERG電流の阻害結果を以下の表12に示した。

Claims (16)

  1. 一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。

    [ただし、
    は、水素、重水素、フッ素、置換または非置換C1−6アルキル、または置換または非置換シクロアルキルから選択され、
    は、水素、重水素、置換または非置換C1−6アルキル、または置換または非置換シクロアルキルから選択され、
    、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、それぞれ独立に、水素、重水素またはフッ素から選択され、且つ、Rが水素である場合、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRの少なくとも一つは重水素またはフッ素であり、
    が水素である場合、nは1であり、且つRは5位のフッ素である場合、R、R、R、R、R、R及びRは同時に水素ではなく、
    が水素である場合、mは0ではなく、且つRはフッ素である場合、R、R、R、R、R、R及びRは同時に水素ではなく、
    mはRの数量であり、且つ0、1、2、3または4であり、
    nはRの数量であり、且つ0、1、2または3である。]
  2. は水素または重水素であることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。
  3. 以下の構造であることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。

    [ただし、Rは、重水素、フッ素または置換または非置換C1−6アルキル基から選択され、R、R、R、mおよびnは請求項1で定義した通りである。]
  4. 前記一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りであることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。

    [ただし、R、R、R、R、RおよびRにおいて、少なくとも1つの重水素またはフッ素が含まれ、R、R、R、mおよびnは請求項1で定義したとおりである。]
  5. 前記一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りであることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。

    [ただし、Rは、重水素、フッ素、または置換または非置換のC1−6アルキル基から選択される。]
  6. 前記一般式Iで示される化合物の構造は以下の通りであることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。

    [ただし、Rはメチル、フッ素または重水素であり、
    7a、R7b、R、R9a、R9bおよびR9cは、それぞれ独立に、水素またはフッ素である。]
  7. 前記Rはフッ素または重水素であり;
    及び/或いは、前記R7bは水素であり;
    及び/或いは、前記Rは水素であり;
    及び/或いは、前記R9aは水素であり;
    及び/或いは、前記R9cは水素であることを特徴とする請求項6に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。
  8. 前記一般式Iで示される化合物は、以下の構造のいずれかから選択されることを特徴とする請求項1に記載の一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ。











  9. 一般式Iで示される化合物は、化合物101をキラル分離条件1下で10.7分または11.6分のRTで別々に収集し得られたものであり、

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物102をキラル分離条件2下で12.2分または10.8分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物103をキラル分離条件1下で15.2分または13.4分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物104をキラル分離条件1下で12.3分または10.9分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物105をキラル分離条件1下で20.5分または23.8分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iの化合物は、化合物106をキラル分離条件2下で22.5分または24.5分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iの化合物は、化合物107をキラル分離条件2下で24.3分または26.8分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物108をキラル分離条件2下で21.3分または23.3分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物109をキラル分離条件1下で13.6分または15.8分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iで示される化合物は、化合物110を以下のキラル分離条件1下で16.7分または14.2分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iの化合物は、化合物111をキラル分離条件1下で18.7分または16.9分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    或いは、一般式Iの化合物は、化合物112をキラル分離条件1下で15.8分または14.2分のRTで別々に収集して得られたものであり;

    前記キラル分離条件1には以下のものが含まれ:
    キラルカラムはChrialpak AS−H 10mm×250mm、5μmであり、
    カラム温度は40℃であり、
    移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり、
    移動相Bはエタノールであり、
    勾配は移動相A/移動相B=50/50であり、比は体積比であり、
    流速は6.0mL/minであり、
    検出波長はUV210nmであり;
    前記キラル分離条件2には以下のものが含まれ:
    キラルカラムはCHIRALCEL OD−H 10mm×250mm、5μmであり、
    カラム温度は40℃であり、
    移動相Aは0.1%DEAのヘキサンであり、パーセントは体積パーセントであり、
    移動相Bはエタノールであり、
    勾配は移動相A/移動相B=60/40であり、比は体積比であり、
    流速は3.0mL/minであり、
    検出波長はUV210nmである。
  10. a1)塩基性および金属触媒条件下で一般式I−Aで示される化合物と一般式I−Bで示される化合物をカップリング反応させ、一般式I−Cで示される化合物を得る;
    b1)酸性条件下で一般式I−Cで示される化合物を脱保護させ、一般式Iで示される化合物を得る;
    工程を含むことを特徴とする一般式Iで示される化合物の調製方法。

    [ただし、Xはハロゲンであり、Rはアミン保護基であり、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R、mおよびnの定義は請求項1〜9のいずれかに記載の通りである。]
  11. 有効量の請求項1〜9のいずれかに記載の前記一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、および多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、および薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
  12. PARP阻害剤により緩和され得る疾患を予防、緩和および/または治療するための薬剤の調製における請求項1〜9のいずれかに記載の前記一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、或いは請求項11に記載の医薬組成物の応用。
  13. 癌、炎症性疾患、血管疾患、脳卒中、腎不全、糖尿病、パーキンソン病、敗血症性ショック、神経毒性、虚血性ショックまたは傷害、移植拒絶、再灌流傷害、網膜損傷、UV−誘発皮膚損傷、ウイルス感染または多発性硬化症を予防、緩和及び/または治療するための医薬の調製における請求項1〜9のいずれかに記載の前記一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、或いは請求項11に記載の前記医薬組成物の応用であるを特徴とする請求項12に記載の応用。
  14. がん治療の補助医薬品の調製、または放射線治療および/または化学療法によるがん治療を強化するための医薬品の調製における請求項1〜9のいずれかに記載の前記一般式Iで示される化合物、その薬学的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、または請求項11に記載の前記医薬組成物の応用であるを特徴とする請求項12に記載の応用。
  15. 癌治療医薬品の調製における請求項1〜9のいずれかに記載の前記一般式Iで示される化合物、その医薬的に許容される塩、異性体またはその混合物形態、溶媒和物、多結晶形態、安定同位体誘導体またはプロドラッグ、或いは請求項11に記載の前記医薬組成物の応用であって、前記癌は、固形腫瘍、急性または慢性白血病、リンパ腫、中枢神経系がん、脳がん、血液由来がん、腹膜がん、胃がん、肺がん、相同組換え依存性DNA二本鎖切断修復活性を欠く癌、BRCA−1またはBRCA2の欠陥または突然変異表現型癌から選択されることを特徴とする応用。
  16. 前記薬物を、別の1つまたは複種の抗癌剤と組み合わせて使用し、前記抗癌剤は、アルキル化剤、白金薬、トポイソメラーゼ阻害薬、代謝拮抗薬、アルカロイド、抗体薬、ホルモン抗がん剤、プロテアソーム阻害剤、HDAC阻害剤、CDKキナーゼ阻害剤、VEGFRまたはEGFR阻害剤、m−TOR阻害剤、PI3Kキナーゼ阻害剤、B−Raf阻害剤、PARP阻害剤、c−Metキナーゼ阻害剤、ALKキナーゼ阻害剤、AKT阻害剤、ABL阻害剤、FLT3阻害剤、PD−1モノクローナル抗体またはPD−L1モノクローナル抗体から選択されることを特徴とする請求項15に記載の応用。
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