以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明を不利に限定することを意図するものではない。本明細書は本発明を詳細に説明し、具体的な実施形態も開示しているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく本発明の実施形態に様々な変更および改良を加えるのは当業者にとって自明である。
参考例1:断片BB−1
化合物BB−1の合成は、文献(WO2011/020615)を参照した。
実施例1:化合物1
合成経路:
1−1(50g,375mmol)のアセトニトリル(100mL)に4−ジメチルアミノピリジン(6.9g,56mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(90g,413mmol)を加えた。反応液は60℃で16時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)は原料が完全になくなり、主な新しいポイントを形成することを示した。反応液を減圧下で濃縮し溶剤を除去した。残留物を500mLの水で希釈し、酢酸エチルで抽出した(500mL×3)。有機相を合わせ、500mLの飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(石油エーテル/酢酸エチル=50/1)、目的化合物1−2を得た。
1−2(60g,257mmol)をジメチルスルホキシド(600mL)に溶解させ、炭酸カリウム(142g,1.0mol)及び1,2−ジブロモエタン(70.6g,375.5mmol,28mL,1.46当量)を加え、反応液を25℃で12時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし(5000mL)、ろ過して目的化合物1−3を得た。
1−3(60.0g,231.39mmol)をジクロロメタン(600mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(105.5g,925.6mmol,69mL)を加え、反応液を25℃で30分間撹拌した。反応液を飽和炭酸ナトリウム溶液でpH=7〜8になるまで中和し、ジクロロメタン/メタノールで抽出し(10:1,500mL×3)、有機層を食塩水で洗浄し(100mL×2)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を酢酸エチルで洗浄し(20mL)、ろ過して目的化合物1−4を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.89(s,1H),7.17−7.21(m,1H),6.97−6.84(m,2H),6.82−6.84(m,1H),1.76−1.79(m,2H),1.53−1.56(m,2H)。
1−4(6.0g,37.7mmol)をクロロホルム(480mL)に溶解させ、PIFA(19.5g,45.2mmol)及びトリフルオロ酢酸(43g,376.9mmol,28mL)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌した。反応液を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7〜8になるまで中和し、混合物をジクロロメタン/メタノールで抽出した(100mL×3)。有機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を石油エーテル/酢酸エチルで洗浄し(100mL×2)、ろ過して目的化合物1−5を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ6.68−6.70(d,J=8.0Hz 1H),6.55−6.58(m,2H),6.26−6.27(d,J=2.0Hz1H),1.59−1.62(m,2H),1.38−1.41(m,2H)。
1−5(1.50g,8.56mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(2.37g,17.13mmol)及びBB−1(3.11g,10.28mmol)を加え、反応液を60℃で12時間撹拌した。0℃で、水(300mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物1−6を得た。1HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ1.11(m,2H),1.24−1.27(m,2H),1.43(d,J=4.02Hz,2H),1.72(m,2H),2.14(m,1H),4.73(s,2H),6.28(d,J=2.51Hz,1H),6.61(dd,J=8.28,2.26Hz,1H),6.78(d,J=8.53Hz,1H),7.30−7.40(m,3H),8.91(s,1H)。
1−6(100mg,226.6μmol)及び3−(ブロモメチル)カルボン酸メチル(51.9mg,226.6μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)に溶解させ、0℃で水素化ナトリウム(11mg,453μmol)を加え、反応液を0℃で1時間撹拌した。0℃で、水(20mL)を加えて反応をクエンチした。酢酸エチル(20mL×3)で抽出した、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、濃縮して粗生成物1−8を得、精製せずに次のステップで直接使用した。
1−8(100mg,170μmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(41mg,1.7mmol)を加え、反応液を15℃で1時間撹拌した。水(20mL)を加えて反応をクエンチし、1M塩酸でpH=7まで酸性化させ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を濃縮した。残留物をHPLC(TFA)により分離して目的化合物1を得た。1HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ1.02−1.08(m,2H),1.15−1.21(m,2H),1.41−1.47(m,2H),1.74(q,J=4.0Hz,2H),2.01−2.10(m,1H),4.66(s,2H),4.92(s,2H),6.26(d,J=2.0Hz,1H),6.47−6.55(m,2H),7.23−7.26(m,1H),7.28−7.43(m,4H),7.85−7.97(m,2H)。
実施例2:化合物2
手順は化合物1の合成を参照した。1HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ1.07−1.15(m,2H),1.23−1.31(m,2H),1.52(q,J=4.18Hz,2H),1.84(q,J=3.93Hz,2H),2.07−2.16(m,1H),4.72(s,2H)5.02(s,2H)7.29−7.33(m,1H)7.34−7.41(m,4H)8.04(d,J=8.03Hz,2H)。
実施例3:化合物3
合成経路:
1−6(100mg,227μmol)及び6−フルオロニコチン酸メチル(35mg,227μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)に溶解させ、炭酸セシウム(148mg,453μmol)を加えた。反応液を120℃、マイクロ波で0.75時間撹拌した。水(50mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物3−1を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ9.15(s,1H),8.39(dd,J=2.1,8.7Hz,1H),8.12(d,J=8.5Hz,1H),7.97(d,J=8.8Hz,1H),7.43−7.29(m,3H),6.72(dd,J=2.5,8.8Hz,1H),6.33(d,J=2.3Hz,1H),4.79(s,2H),3.97(s,3H),2.22−2.11(m,1H),1.85(d,J=3.5Hz,2H),1.32−1.24(m,3H),1.14(dd,J=2.4,8.2Hz,2H)。
化合物3:手順は化合物1の合成を参照した。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ9.14(br.s.,1H),8.45(d,J=8.3Hz,1H),8.04(d,J=8.3Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.53−7.38(m,3H),6.71(dd,J=2.5,8.8Hz,1H),6.45(d,J=2.3Hz,1H),4.86(s,2H),2.33−2.24(m,1H),1.81(q,J=3.9Hz,2H),1.64(q,J=4.3Hz,2H),1.26−1.16(m,4H)。
実施例4:化合物4
合成経路:
フラスコに4−1(10g,34.2mmol)を置き、水酸化カリウム水溶液(19.2g,342.4mmol,水50mLに溶解)を加え、反応液を100℃で3時間撹拌した。反応液を2molの塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、淡黄色の固体が析出し、ろ過した後、真空下で乾燥した。精製せずに目的化合物4−2を得た。
4−2(8.0g,33.3mmol)をメタノール(20mL)に溶解させ、濃硫酸(32.7mg,333.3μmol,18μL,2滴)を加え、反応液を60℃で24時間撹拌した。濃縮により溶剤を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで分離して目的化合物4−3を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.60(br.s.,1H),8.05(d,J=8.5Hz,1H),7.90(d,J=3.0Hz,1H),7.63−7.56(m,1H),7.43−7.35(m,1H),3.98−3.85(m,3H)。
4−3(400mg,1.57mmol)及び炭酸カリウム(653mg,4.7mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、ヨウ化メチル(2.9g,20.4mmol,1.27mL)を加え、反応液を25℃で6時間撹拌した。反応液にジクロロメタン(20mL)を加えた後、ろ過し、濾液を濃縮して残留物を得、それに石油エーテル/酢酸エチル(10/1,10mL)を加え、ろ過し、得られた固体を真空下で乾燥させ、精製せずに目的化合物4−4を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.02(d,J=8.5Hz,1H),7.73(s,1H),7.50(d,J=1.3Hz,1H),7.37(dd,J=1.8,8.5Hz,1H),3.93−3.87(m,3H),3.84−3.75(m,3H)。
4−4(36.5mg,136μmol)をキシレン(2mL)に溶解させ、X−Phos(5.4mg,11μmol)、炭酸セシウム(74mg,227μmol)及びPd2(dba)3(5.2mg,5.7μmol)を加え、反応液を10分間脱気し、キシレン(1mL)に溶解させた1−6(50mg,113μmol)を加え、系内を窒素气で3分間置換し、反応液を120℃で11時間50分間撹拌した。固体を濾取し、濾液を濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物4−5を得た。1H NMR (400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.27(d,J=8.5Hz,1H),7.85(s,1H),7.44(d,J=1.5Hz,1H),7.42−7.40(m,1H),7.39(s,1H),7.35−7.28(m,2H),6.76−6.72(m,1H),6.64−6.60(m,1H),6.38(d,J=2.5Hz,1H),4.77(s,2H),3.93(s,3H),3.83(s,3H),1.88−1.84(m,2H),1.77−1.69(m,2H),1.63(br.s.,3H),1.54(d,J=3.5Hz,2H)。
4−5(58mg,92μmol)をテトラヒドロフラン(1.0mL)、メタノール(1.0mL)及び水(1.0mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(39mg,922.8μmol)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌し、40℃に昇温して2時間撹拌し続けた。反応液を1molの塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、ジクロロメタン/メタノール(10/1,10mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物4を得た。
1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.30(d,J=8.5Hz,1H),7.92(s,1H),7.47(s,1H),7.43−7.38(m,2H),7.36−7.29(m,2H),6.74(d,J=8.5Hz,1H),6.62(dd,J=2.3,8.5Hz,1H),6.39(d,J=2.3Hz,1H),4.78(s,2H),3.87(s,3H),2.21−2.12(m,1H),1.91−1.81(m,2H),1.61−1.50(m,2H),1.34−1.24(m,2H),1.19−1.07(m,2H)。
実施例5:化合物5
合成経路:
窒素ガス保護下で中間体1−6(50mg,113μmol)、5−ブロモ−2−カルボン酸チオフェン(35mg,170μmol)、リン酸カリウム(72mg,340μmol)、(1S,2S)−シクロヘキシル−1,2−ジアミン(13mg,113μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)溶液にヨウ化カリウム(22mg,113μmol)を加えた。反応系を100℃で12時間反応させた。系を稀塩酸でpH=2〜3まで調整し、水層を酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残留物を分取液体クロマトグラフにより精製して目的化合物5を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ7.79(d,J=4.5Hz,1H),7.56−7.44(m,2H),7.50−7.43(m,1H),7.31−7.17(m,2H),6.76(dd,J=2.3,8.8Hz,1H),6.57(d,J=2.5Hz,1H),2.34(d,J=6.8Hz,1H),1.82−1.77(m,2H),1.72−1.65(m,2H),1.21(d,J=6.5Hz,4H)。
実施例6:化合物6
合成経路:
窒素ガス保護下で1−6(200mg,453μmol)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(163mg,906μmol)、トリエチルアミン(92mg,906μmol)のジクロロメタン(2mL)溶液に酢酸銅(123mg,680μmol)を加えた。反応系を15℃で12時間反応させた。溶剤をロータリーエバポレータにより蒸発乾固させ、水層をジクロロメタン(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して目的化合物6−1を得た。
化合物6:手順は化合物4を参照した。1HNMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ1.10−1.19(m,2H),1.25−1.34(m,2H),1.51−1.61(m,2H),1.84−1.90(m,2H),2.11−2.22(m,1H),4.79(s,2H),6.38(d,J=2.01Hz,1H),6.65(dd,J=8.53,2.01Hz,1H),6.88(d,J=8.53Hz,1H),7.29−7.37(m,1H),7.38−7.45(m,2H),7.60(d,J=8.53Hz,2H),8.25(d,J=8.53Hz,2H)。
実施例7:化合物7
合成経路:
化合物7−1:手順は化合物4−5の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.10−8.14(m, 2H),7.41−7.43(m,2H),7.35−7.37(m,3H),6.76−6.78(d,J=8.8Hz,1H),6.63−6.66(d,J=4.8Hz,1H),6.39(d,J=2.0Hz,1H),4.79(s,2H),3.93(s,3H),2.16(m,1H),1.85−1.86(m,2H),1.55−1.57(m,2H),1.30−1.31(m,2H),1.15−.18(m,2H)。
化合物7:手順は化合物4の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.17(s,1H),8.10−8.12(d,J=4.0Hz,1H),7.41−7.43(m,2H),7.35−7.37(m,3H),6.76-6.78(d,J=8.8Hz,1H),6.63−6.66(d,J=4.8Hz,1H),,6.39(s,1H),4.79(s,2H),2.16(m,1H),1.85−1.86(m,2H),1.55−1.57(m,2H),1.30−1.31(m,2H),1.15−1.18(m,2H)。
実施例8:化合物8
合成経路:
化合物1−6(200.00mg,453.20μmol)をジオキサン(2.00mL)に溶解させ、化合物8−1(128.40mg,543.84μmol)、ヨウ化第一銅(86.31mg,453.20μmol)、無水リン酸カリウム(288.60mg,1.36mmol)及びtrans−1,2−シクロヘキサンジアミン(51.75mg,453.20μmol,55.65μL)を加え、反応系を窒素ガスで6回置換し、反応液を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応液に酢酸エチル(20mL)を加え、ろ過し、濾液を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して(トリフルオロ酢酸)化合物8−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.58(d,J=8.8Hz,1H),7.42−7.38(m,2H),7.34−7.29(m,1H),6.83(dd,J=2.6,8.9Hz,1H),6.33(d,J=2.5Hz,1H),4.81(s,2H),3.96(s,3H),2.76(s,3H),2.18−2.12(m,1H),1.90(q,J=3.9Hz,2H),1.60(q,J=4.4Hz,2H),1.29−1.27(m,2H),1.16−1.13(m,2H)。
化合物8−2(15.00mg、25.15μmol)をテトラヒドロフラン(1.00mL)、メタノール(1.00mL)及び水(1.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(5.28mg、125.74μmol)を加え、反応液を40℃で12時間撹拌した。反応液を1molの塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、ジクロロメタン/メタノール(10/1,10mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物8を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.45−7.41(m,2H),7.38−7.31(m,2H),6.79(br s,1H),6.74(br d,J=8.5Hz, 1H),4.84(s,2H),2.61(s,3H),2.16(br dd,J=3.4,8.7Hz,1H),1.67(br s,2H),1.32(br d,J=4.3Hz,2H),1.18(br d,J=5.0Hz,2H),1.02(br s,1H)。
実施例9:化合物9
合成経路:
目的化合物9−1は、手順が化合物4−5を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.94(d,J=8.3Hz,1H),7.43−7.30(m,3H),7.12(d,J=1.5Hz,1H),7.07(dd,J=1.8,8.3Hz,1H),6.85(d,J=8.8Hz,1H),6.64(dd,J=2.4,8.7Hz,1H),6.37(d,J=2.3Hz,1H),4.78(s,2H),3.91(d,J=0.8Hz,6H),2.22−2.11(m,1H),1.84(q,J=3.9Hz,2H),1.54(q,J=4.2Hz,2H),1.32−1.24(m,3H),1.18−1.10(m,2H)。
目的化合物9は、手順が化合物4を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.31(d,J=8.5Hz,1H),7.45−7.38(m,2H),7.36−7.27(m,2H),7.24(d,J=8.5Hz,1H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),6.66(dd,J=2.1,8.7Hz,1H),6.38(d,J=2.0Hz,1H),4.79(s,2H),4.10(s,3H),2.21−2.11(m,1H),1.85(q,J=3.8Hz,2H),1.56(q,J=3.9Hz,2H),1.32−1.24(m,2H),1.19−1.09(m,2H)。
実施例10:化合物10
合成経路:
目的化合物10−1は、手順が実施例6−1を参照し、LCMS(ESI):計算値C31H23Cl2FN2O5[M+H]+:592、測定値:592である。
目的化合物10は、手順が化合物4を参照した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.18−8.14(m,1H),7.42−7.33(m,5H),6.95−6.93(m,1H),6.68−6.67(m,1H),6.37(s,1H),4.79(s,2H),2.16−2.05(m,1H),1.87−1.86(m,2H),1.57−1.56(m,2H),1.30−1.28(m,2H),1.16−1.14(m,2H)。
実施例11:化合物11
合成経路:
炭酸セシウム(11.17g,34.28mmol)及び1,4−ジブロモブタン(2.78g,12.85mmol)をtert−ブチル2−オキソインドリン−1−カーボネート(1−2)(2.00g,8.57mmol)のDMSO(60.00mL)溶液に加え、20℃で撹拌して12時間反応させた。15℃まで冷却して水200mLを加えてクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせて飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータにより蒸発乾固させて黄色油状生成物を得た。ろ過し蒸発した後、残留物はカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=100:1)により精製して目的化合物11−1を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.85(d,J=8.0Hz,1H),7.32−7.11(m,3H),2.35−2.21(m,2H),2.19−1.84(m,6H),1.72−1.63(m,9H)。
トリフルオロ酢酸(8mL)を0℃で11−1(2g,6.96mmol)のジクロロメタン(50mL)に加えた。20℃まで徐々に昇温して5時間反応させた。反応液をロータリーエバポレータにより蒸発乾固し、ジクロロメタン(100mL)で希釈した溶液を5% 炭酸水素ナトリウム(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、目的化合物11−2を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.14(br.s.,1H),7.25−7.15(m,2H),7.09−7.00(m,1H),6.91(d,J=7.5Hz,1H),2.28−2.16(m,2H),2.15−1.84(m,6H)。
PIFA(3.31g,7.69mmol)を11−2(1.20g,6.41mmol)のトリフルオロ酢酸(4.78mL,64mmol)及びクロロホルム(50.00mL)溶液へ徐々に加え、20℃で12時間反応させた。反応液を5% 炭酸水素ナトリウム(200mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して目的化合物11−3を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ6.79−6.55(m、3H),2.24−1.72(m,8H)。
炭酸カリウム(163.21mg,1.18mmol)を11−3(80mg,393.6mmol)及びBB−1(142.92mg,472.34μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液に加え、60℃で12時間反応させた。15℃まで冷却させ、水50mLを加えてクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物を薄層クロマトグラフィープレート(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)で分離して精製して目的化合物11−4を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.50−7.40(m,3H),7.38−7.31(m,1H),6.74−6.60(m,3H),4.79(s,2H),2.23−2.12(m,3H),2.11−2.01(m,2H),2.00−1.88(m,2H),1.82(dd,J=6.0,12.0Hz,2H),1.34−1.25(m,2H),1.20−1.11(m,2H)。
水素化ナトリウム(11.93mg,298μmol、60%)を窒素ガス保護下での氷浴下で11−4(70mg,149μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)溶液中に加え、0.5時間反応させた後、メチル−3−(ブロモメチル)安息香酸メチル(41mg,179μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)溶液を反応液に滴下し、25℃まで徐々に昇温し、2.5時間反応させた。0℃まで冷却し、水(30mL)を加えてクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物を薄層クロマトグラフィープレート(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により分離して精製して目的化合物11−5を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.02−7.91(m,2H),7.46−7.35(m,4H),7.34−7.26(m,1H),6.71(d,J=2.3Hz,1H),6.59−6.45(m,2H),4.92(s,2H),4.75(s,2H),3.92(s,3H),2.30−2.18(m,3H),2.17−2.08(m,2H),2.03−1.91(m,2H),1.91−1.79(m,2H),1.34−1.23(m,2H),1.18−1.06(m,2H)。
水酸化リチウム一水和物(30.6mg,728μmol)を0℃で11−5(45mg,73μmol)のテトラヒドロフラン(1mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)の混合液に加え、20℃で1時間反応させた。0℃まで冷却し、水(20mL)を加えてクエンチし、1mol/L 稀塩酸でpH=3まで調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物を分取液体クロマトグラフ(トリフルオロ酢酸系)により分離し精製して目的化合物11を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.02−8.04(m,2H),7.56−7.30(m,5H),6.72(d,J=2.0Hz,1H),6.62−6.44(m,2H),4.94(s,2H),4.76(s,2H),2.33−2.07(m,5H),2.02−1.77(m,4H),1.34−1.23(m,2H),1.18−1.06(m,2H)
実施例12:化合物12
合成経路:
DMAP(576mg,4.7mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(10.29g,47.16mmol)を12−1(5g,23.58mmol)のアセトニトリル溶液に加え、反応液を20℃で15時間反応させた。反応液の蒸発後の残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製して目的化合物12−2を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.03(d,J=0.8Hz,1H),7.27−7.30(m,1H),7.10(d,J=8.0Hz,1H),3.59(s,2H),1.65(s,9H)。
炭酸カリウム(1.77g,12.8mmol)及び1,2−ジブロモエタン(901.7mg,4.8mmol)を12−2(1.00g,3.20mmol)のDMSO(30.00mL)溶液に加え、反応液を20℃で12時間反応させた。15℃まで冷却し、水200mLを加えてクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせて飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過してロータリーエバポレータにより蒸発乾固して黄色油状生成物を得た。ろ過し蒸発した後、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製して目的化合物12−3を得た。LCMS(ESI):計算値C15H16BrNO3[M+H]+:338、340、測定値:338、340。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.16(d,J=1.5Hz,1H),7.30(d,J=1.8Hz,1H),6.70(d,J=8.0Hz,1H),1.86(q,J=3.9Hz,2H),1.70−1.61(m,9H),1.53(q,J=3.9Hz,2H)。
12−3(300mg,887μmol)、ボロン酸ピナコールエステル(338mg,1.3mmol)、Pd(dppf)Cl2(130mg,177μmol)、酢酸カリウム(261mg,2.7mmol)をジオキサン(10mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、窒素ガス保護下で、80℃で12時間反応させ、反応液をろ過し、濾液を濃縮して表題化合物である粗生成物12−4を得た。LCMS(ESI):計算値C21H28BNO5[M+H]+:386、測定値:386。
12−4(500mg,1.3mmol)をテトラヒドロフラン(6.0mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(1M、4.0mL)及び過酸化水素(883mg,7.8mmol,含有量30%)を反応系中に加え、20℃で2時間反応させた。0℃まで冷却し、水(50mL)を加えてクエンチし、1N 塩酸水溶液でpH=7まで調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により分離し精製し、目的化合物12−5を得た。LCMS(ESI):計算値C15H17NO4[M+H]+:276、測定値:276。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.54(d,J=2.3Hz,1H),6.73−6.59(m,2H),4.95(s,1H),1.78(q,J=4.1Hz,2H),1.67(s,9H),1.49(q,J=4.2Hz,2H)。
炭酸カリウム(271mg,2.0mmol)を12−5(180mg,654μmol)及びBB−1(237mg,784.6μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に加え、60℃で12時間反応させた。15℃まで冷却し、水50mLを加えてクエンチし、酢酸エチル(40mL×3)で抽出し、有機相を飽和食塩水(30mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し蒸発した後、残留物を薄層クロマトグラフィープレート(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により分離し精製して目的化合物12−6を得た。LCMS(ESI):計算値C28H26Cl2N2O5[M+H]+:541、測定値:541。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.51(d,J=2.0Hz,1H),7.42−7.36(m,2H),7.34−7.28(m,1H),6.66−6.59(m,1H),6.58−6.52(m,1H),4.82(s,2H),2.15−2.22(m,1H),1.75(q,J=3.7Hz,2H),1.64(s,9H),1.48−1.40(m,2H),1.32−1.22(m,2H),1.18−1.10(m,2H)。
12−6(230mg,425μmol)をジクロロメタン(15mL)中に溶解させ、0℃まで冷却し、トリフルオロ酢酸(4.6g,40.5mmol,3.0mL)を反応液中に滴下した。25℃まで徐々に昇温して2時間反応させた。反応液を濃縮し、残留物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5% 炭酸水素ナトリウム(10mL)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過・蒸発して目的化合物12−7を得た。LCMS(ESI):計算値C23H18Cl2N2O3[M+H]+:441、測定値:441。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.67(br.s.,1H),7.45−7.38(m,2H),7.36−7.29(m,1H),6.65(d,J=8.0Hz,1H),6.50−6.38(m,2H),4.78(s,2H),2.25−2.09(m,1H),1.68(q,J=4.0Hz,2H),1.44(q,J=3.8Hz,2H),1.34−1.22(m,2H),1.19−1.07(m,2H)。
12−7(50mg,113μmol)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(41mg,226.6μmol)、トリエチルアミン(22.9mg,226.6μmol)、酢酸銅(31mg,1705μmol)及び4A モレキュラーシーブ(200mg)をジクロロメタン(4mL)に懸濁させ、窒素ガス保護下、25℃で撹拌して12時間反応させた。反応液をろ過し、ろ過し蒸発した後、残留物を薄層クロマトグラフィープレート(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により分離し精製して目的化合物12−8を得た。LCMS(ESI):計算値C31H24Cl2N2O5[M+H]+:575、測定値:575。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.22(d,J=8.5Hz,2H),7.55(d,J=8.5Hz,2H),7.41−7.33(m,2H),7.30(br.s.,1H),6.76(d,J=8.0Hz,1H),6.57−6.43(m,2H),4.78(s,2H),3.99(s,3H),2.12(s,1H),1.81(q,J=3.8Hz,2H),1.55(q,J=4.4Hz,2H),1.34−1.23(m,2H),1.18−1.06(m,2H)。
水酸化リチウム一水和物(7.29mg,173.8μmol)を0℃で12−8(20mg,35μmol)のテトラヒドロフラン(1mL)、メタノール(1mL)及び水(1mL)の混合液中に加え、20℃で2時間反応させた。0℃まで冷却し、水(20mL)を加えてクエンチし、1mol/L 稀塩酸でpH=3まで調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相の蒸発後の残留物を分取液体クロマトグラフ(トリフルオロ酢酸系)により分離し精製して目的化合物12を得た。LCMS(ESI):計算値C30H22Cl2N2O5[M+H]+:561、測定値:561。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.27(d,J=8.5Hz,2H),7.57(d,J=8.5Hz,2H),7.41−7.33(m,2H),7.28(d,J=7.5Hz,1H),6.75(d,J=8.5Hz,1H),6.59−6.42(m,2H),4.77(s,2H),2.19−2.06(m,1H),1.81(q,J=3.7Hz,2H),1.59−1.48(m,2H),1.32−1.21(m,2H),1.15−1.04(m,2H).
実施例13:化合物13
合成経路:
0℃で1−2(2.00g,8.57mmol)のDMSO(20.00mL)の溶液に炭酸カリウム(4.74g,34.28mmol)及びヨウ化メチル(3.04g、21.43mmol,1.33mL)を加えた。反応液を25℃で1時間撹拌した。反応液に水(100mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製した。目的化合物13−1を得た。
13−1(1.80g、6.89mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液にトリフルオロ酢酸(3.14g,27.56mmol)を加えた。反応液を25℃で0.5時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウムでpH=7〜8まで調整し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して目的化合物13−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.18−7.21(m,2H),7.02−7.06(m,1H),6.91−6.93(m,1H),1.40(s,6H)。
13−2(850.00mg,5.27mmol)のクロロホルム(80.00mL)溶液にPIFA(2.72g,6.32mmol)及びトリフルオロ酢酸(6.01g、52.70mmol,3.90mL)を加えた。反応液を25℃で12時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH=7〜8まで調整し、ジクロロメタン/メタノール(10:1)(100mL×3)で抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水洗(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して目的化合物13−3を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ6.73−6.78(m,2H),6.63−6.65(m,1H),1.27(s,6H)。
13−3(50.00mg,282.17μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)の溶液に炭酸カリウム(78.00mg,564.33μmol)及びBB−1(102.45mg,338.60μmol)を加えた。反応液を60℃で12時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(50mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を薄層クロマトグラフィープレート(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により調製し精製した。目的化合物13−4を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.15(s,1H),7.30−7.41(m,3H),6.73−6.75(m,1H),6.61−6.66(m,1H),4.77(s,2H),2.15(m,1H),1.68(m,2H),1.34(s,6H),1.12−1.13(m,2H)。
目的化合物13−5は、手順が化合物6−1を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.18−8.20(m,2H),7.53−7.55(s,2H),7.34−7.44(m,3H),6.78−6.81(m,2H),6.67−6.77(m,1H),4.82(s,2H),3.97(s,3H),2.17(m,1H),1.46(s,6H),1.30−1.32(m,2H),1.15−1.18(m,2H)。
目的化合物13は、手順が化合物4を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.22−8.24(d,J=8.0Hz,2H),7.55−7.57(d,J=8.0Hz,2H),7.33−7.42(m,3H),6.80−6.82(d,J=8.0Hz,2H),6.76−6.77(d,J=2.0Hz,1H),6.65(d,J=2.4Hz,1H),4.81(s,2H),2.16(m,1H),1.45(s,6H),1.28−1.31(m,2H),1.13−1.16(m,2H)。
実施例14:化合物14
合成経路:
13−4(33mg,74.44μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL)溶液に水素化ナトリウム(3.28mg,81.88μmol,純度60%)を加えた。反応液を0〜25℃で30分間撹拌した。メチル−3(ブロモメチル)ベンゾエート(17.05mg,74.44μmol)を反応液に加えた。反応液を1時間撹拌した。0℃で、水20mLを反応液に加え、1N 塩酸でpH=5まで調整し、得られた混合物をジクロロメタン/メタノール(10:1)で(20mL*3)抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL×1)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取式高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により精製し、目的化合物14を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.98(s,2H),7.28−7.46(m,5H),6.71(s,1H),6.48−6.54(m,2H),4.92(s,2H),4.74(s,2H),2.12(m,1H),1.40(s,6H),1.25(m,2H),1.09−1.11(m,2H)。
実施例15:化合物15
合成経路:
13−4(50mg,112.79μmol)、(3−メトキシカルボニルフェニル)ボロン酸(20.30mg,112.79μmol)、酢酸銅(30.73mg,169.19μmol)、3A モレキュラーシーブ(112.79μmol)及びトリエチルアミン(22.83mg,225.58μmol,31.27μL)のジクロロメタン(30mL)溶液を脱気して窒素ガスを3回吹き込んだ。反応液を、窒素ガス雰囲気下で、25℃で12時間撹拌した。反応液をジクロロメタン10mLで希釈し、ろ過し、減圧濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取式シリカゲル薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3:1)により精製し、目的化合物15−1を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.04−8.08(m,1H),7.58−7.61(m,2H),7.30−7.41(m,3H),6.73−6.75(m,1H),6.68−6.70(m,1H),6.62−6.63(d,1H),4.80(s,2H),3.93(s,3H),2.15(m,1H),1.44(s,6H),1.26−1.23(m,4H),1.12−1.13(m,2H)。
目的化合物15は、手順が化合物4を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.13(m,2H),7.62−7.69(m,2H),7.32−7.41(m,3H),6.75−6.76(s,1H),6.70(d,1H),6.63(d,2H),4.80(s,2H),2.10(m,1H),1.45(s,6H),1.26−1.23(m,4H),1.13−1.16(m,2H)。
実施例16:化合物16
合成経路:
1−6(100.00mg,226.60μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解させ、0℃で、水素化ナトリウム(27.19mg,679.80μmol,純度60%)を加え、0℃で0.5時間撹拌し、4−ブロモ酪酸エチル(66.30mg,339.90μmol,48.75μL)をN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解させた溶液を滴下した。反応液を25℃で4.5時間撹拌した。0℃で、反応液に水(50mL)を滴下し、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、濃縮した。粗生成物は、精製せずに次のステップで直接使用し、目的化合物16−1を得た。
16−1(120.00mg,216.04μmol)をテトラヒドロフラン(4.00mL)及び水(4.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(90.65mg,2.16mmol)を加え、反応液を20℃で1時間撹拌した。0℃で、水(40mLを滴下し、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物16を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.44−7.37(m,2H),7.36−7.29(m,1H),6.82(d,J=8.5Hz,1H),6.69(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),6.33(d,J=2.0Hz,1H),4.76(s,2H),3.84(t,J=7.0Hz,2H),2.44(t,J=7.0Hz,2H),2.22−2.10(m,1H),2.02(quin,J=6.9Hz,2H),1.77(q,J=3.7Hz,2H),1.47(q,J=3.8Hz,2H),1.33−1.24(m,2H),1.18−1.08(m,2H)。
実施例17:化合物17
合成経路:
1−6(100.00mg,226.60μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解させ、0℃で、水素化ナトリウム(27.19mg,679.80μmol,純度60%)を加え、0℃で0.5時間撹拌した後、3−ブロモ酪酸エチル(61.53 mg,339.90μL)をN,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解させたものを徐々に滴下し、反応液を15℃で12時間撹拌した。0℃で、反応液に水(40mL)を加え、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物17を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.44−7.37(m,2H),7.35−7.29(m,1H),6.82(d,J=8.5Hz,1H),6.68(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),6.31(d,J=2.5Hz,1H),4.75(s,2H),4.05(t,J=7.3Hz,2H),2.76(t,J=7.3Hz,2H),2.10−2.18(s,1H),1.74(q,J=3.7Hz,2H),1.44(q,J=4.0Hz,2H),1.31−1.24(m,2H),1.17−1.08(m,2H)。
実施例18:化合物18
合成経路:
18−1(5.00g,29.38mmol,4.67mL)をテトラヒドロフラン(60.00mL)に溶解させ、窒素ガス保護下、−78℃で、LiHMDS(1mol/L,44.07mL)を滴下した。滴下終了後、反応液を同温度で0.5時間撹拌し、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−[(トリフルオロメチル)スルホニル]メタンスルホンアミド(11.55g,32.32mmol)をテトラヒドロフラン(20.00mL)に溶解させたものを徐々に滴下し、反応液を−78℃で1.5時間撹拌し、さらに10℃に昇温し、10時間撹拌した。0℃で、水(200mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、濃縮させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により分離して目的化合物18−2を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ5.78(br.s.,1H),4.17(q,J=7.0Hz,2H),2.65−2.55(m,1H),2.50−2.35(m,4H),2.22−2.07(m,1H),1.99−1.83(m,1H),1.33−1.13(m,3H)。
1−6(100.00mg,226.60μmol)、18−2(136.99mg,453.20μmol)、Pd(dba)2(13.03mg,22.66μmol)、炭酸カリウム(93.95mg,679.80μmol)及び2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(19.24mg,45.32μmol)をtert−ブタノール(6.00mL)に溶解させ、反応系を窒素ガスで3回置換し、80℃で12時間撹拌した。15℃で、反応液に水(40mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物18−3を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.46−7.23(m,3H),6.76−6.68(m,1H),6.66−6.57(m,1H),6.30(d,J= 2.5Hz,1H),5.85(br.s.,1H),4.74(s,2H),4.25−4.13(m,2H),2.80−2.65(m,1H),2.61−2.26(m,3H),2.24−2.08(m,2H),2.01−1.88(m,1H),1.72(q,J=3.7Hz,2H),1.43(q,J=3.8Hz,2H),1.34−1.22(m,6H),1.18−1.06(m,2H)。
実施例18−3(40.00mg,67.40μmol)をテトラヒドロフラン(3.00mL)及び水(3.00mL)に溶解させ、0℃で、水酸化リチウム一水和物(14.14mg,337.00μmol)を加え、反応液を15℃で12時間撹拌した。水(40mL)を加えて反応をクエンチし、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を濃縮した。粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物18を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.44−7.30(m,3H),6.79−6.70(m,1H),6.68−6.60(m,1H),6.31(d,J=2.0Hz,1H),5.88(br.s.,1H),4.75(s,2H),2.82(d,J=7.0Hz,3H),2.39(br.s.,2H),2.28−1.95(m,3H),1.75(q,J=3.7Hz,2H),1.45(q,J=4.0Hz,2H),1.33−1.23(m,2H),1.18−1.07(m,2H)。
実施例19:化合物19
合成経路:
19−1(500.0mg,2.71mmol)をテトラヒドロフラン(10.00mL)に溶解させ、0℃で、水素化ホウ素リチウム(60mg,2.71mmol)を加えた。反応液を15℃で15時間撹拌した。0℃で、反応液に水(30mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物19−2を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ3.70(s,3H),3.66(s,2H),2.02(s,6H)。
19−2(290.00mg,1.86mmol)をジクロロメタン(10.00mL)に溶解させ、25℃で、TosCl(531.91mg,2.79mmol)、DMAP(227.24mg,1.86mmol)及びトリエチルアミン(188.21mg,1.86mmol,257.82μL)を加え、反応液を25℃で12時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物19−3を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.80(d,J=8.3Hz,2H),7.37(d,J=8.3Hz,2H),4.06(s,2H),3.69(s,3H),2.48(s,3H),2.06−1.92(m,6H)。
19−3(100.00mg,226.60μmol)をN,Nジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、0℃で、水素化ナトリウム(18.13mg,453.20μmol,純度60%)を加え、0.5時間撹拌した後、1−6(84.39mg,271.92μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させたものを徐々に滴下し、反応液を15℃で23.5時間撹拌した。0℃で、水(20mL)を加えて反応をクエンチし、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物19を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.48−7.30(m,3H),6.74−6.62(m,2H),6.33(s,1H),4.77(s,2H),3.87(s,2H),2.24−2.11(m,1H),2.02(s,6H),1.82−1.68(m,2H),1.46(d,J=3.0Hz,2H),1.29(d,J=2.5Hz,2H),1.15(d,J=5.8Hz,2H)。
実施例20、実施例21:化合物20及び化合物21
合成経路:
20−1(5.00g,24.97mmol)をテトラヒドロフラン(30.00mL)に溶解させ、0℃で水素化ホウ素リチウム(543.87mg,24.97mmol)を少しずつ加え、反応液を15℃で12時間撹拌した。反応系に水(35mL)を加え、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物は精製せずに目的化合物20−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ3.70(s,3H),3.54−3.45(m,2H),2.50(br.s.,1H),2.07−2.01(m,2H),1.94−1.89(m,2H),1.72−1.66(m,3H),1.34−1.28(m,2H).
20−2(500.00mg,2.90mmol)及び四臭化炭素(1.20g,3.62mmol)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解させ、0℃で、トリフェニルホスフィン(950.80mg,3.62mmol)を3回分けて加えた。反応液を15℃で3時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去し、残留物に酢酸エチル/石油エーテル(1:1,20mL)を加え、白色固体が析出した後、ろ過し、濾液を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル)により分離して目的化合物20−3を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ3.61(s,3H),3.28−3.18(m,2H),2.41(br.s.,1H),1.99−1.92(m,2H),1.86−1.81(m,2H),1.70−1.60(m,4H),1.27(d,J=10.5Hz,1H)。
水素化ナトリウム(18.13mg,453.20μmol,純度60%)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に懸濁させ、0℃で実施例1−6(100.00mg,226.60μmol)を加え、10分間後、実施例20−3(79.92mg,339.90μmolをN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させたものを加え、反応液を50℃で12時間撹拌した。反応液を1mol 塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、ジクロロメタン/メタノール(10/1,20mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して、さらに高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物20(保持時間:3.772分間)を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.44−7.39(m,2H),7.37−7.32(m,1H),6.77−6.66(m,2H),6.34(d,J=2.0Hz,1H),4.77(s,2H),3.61(d,J=6.8Hz,2H),2.31(t,J=12.3Hz,1H),2.23−2.13(m,1H),2.06(d,J=14.6Hz,2H),1.83(d,J=11.0Hz,3H),1.75(q,J=3.8Hz,2H),1.50−1.34(m,4H),1.34−1.26(m,2H),1.21−1.04(m,4H)。その他、目的化合物21(保持時間:3.870分間)を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.44−7.39(m,2H),7.37−7.32(m,1H),6.77−6.66(m,2H),6.34(d,J=2.0Hz,1H),4.77(s,2H),3.61(d,J=6.8Hz,2H),2.31(t,J=12.3Hz,1H),2.23−2.13(m,1H),2.06(d,J=14.6Hz,2H),1.83(d,J=11.0Hz,3H),1.75(q,J=3.8Hz,2H),1.50−1.34(m,4H),1.34−1.26(m,2H),1.21−1.04(m,4H)。
実施例22:化合物22
合成経路
22−1(1.00g,5.12mmol)、塩化カルシウム(2.27g,20.48mmol)をテトラヒドロフラン(15.00mL)及びメタノール(15.00mL)に溶解させ、0℃で0.5時間撹拌し、同温度で、水素化ホウ素ナトリウム(484.22mg,12.80mmol)を少しずつ加え、反応液を0℃で5時間を撹拌し続けた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。目的化合物22−2を取得し、粗生成物を次のステップで直接使用した。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ9.19(s,1H),8.32(d,J=7.8Hz,1H),7.38(d,J=8.0Hz,1H),4.86(s,2H),4.05−3.92(m,3H)。
22−2(200.00mg,1.20mmol)及びトリエチルアミン(364.28mg,3.60mmol,499.02μL)をジクロロメタン(10.00mL)に溶解させ、0℃で、TosCl(343.17mg,1.80mmol)を加え、反応液を15℃で4時間撹拌した。0℃で、反応液に水(50mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物22−3を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ9.12(d,J=1.3Hz,1H),8.33(dd,J=2.0,8.3Hz,1H),7.87(d,J=8.3Hz,2H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.38(d,J=8.0Hz,2H),5.21(s,2H),4.04−3.89(m,3H),2.47(s,3H)。
1−6(100.00mg,226.60μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(9.00mL)に溶解させ、0℃、窒素ガス保護下で、水素化ナトリウム(18.13mg,453.20μmol,純度60%)を加え、反応液を0℃で0.5時間撹拌した。22−3(80.10mg,249.26μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させたものを1滴ずつ加え、反応液を15℃で12時間撹拌した。反応液を1mol 塩酸でpH=7まで酸性化し、溶液を濃縮させた。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物22を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ9.13(br.s.,1H),8.15(d,J=6.5Hz,1H),7.40−7.33(m,2H),7.30(br.s.,1H),7.18(d,J=7.0Hz,1H),6.72−6.52(m,2H),6.33(s,1H),5.08(br.s.,2H),4.73(s,2H),2.29−2.06(m,1H),1.80(br.s.,2H),1.49(br.s.,2H),1.26(br.s.,2H),1.11(d,J=6.3Hz,2H)。
実施例23:化合物23
合成経路
1−6(50.00mg,113.30μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2.00mL)に溶解させ、23−1(28.15mg,135.96μmol)、無水リン酸カリウム(72.15mg,339.90μmol)、ヨウ化第一銅(21.58mg,113.30μmol)及びtrans−1,2−シクロヘキサンジアミン(12.94mg,113.30μmol,13.91μL)を加え、反応系を窒素ガスで6回置換し、100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、酢酸エチル(20mL)を反応液に加え、ろ過し、濾液を濃縮させた。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物23を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ 8.14(d,J=1.3Hz,1H),7.55(d,J=1.5Hz,1H),7.43−7.38(m,2H),7.36−7.29(m,1H),7.05(d,J=8.8Hz,1H),6.69(dd,J=2.4,8.7Hz,1H),6.36(d,J=2.5Hz,1H),4.79(s,2H),2.18−2.14(m,1H),1.87(q,J=4.1Hz,2H),1.59−1.55(m,2H),1.31−1.27(m,2H),1.18−1.13(m,2H)。
実施例24:化合物24
合成経路
1−6(100.00mg,226.60μmol)を1,4−ジオキサン(2.00mL)に溶解させ、5−ブロモピリジン−3−カルボン酸メチル(58.74mg,271.92μmol)、ヨウ化第一銅(43.16mg,226.60μmol)、無水リン酸カリウム(144.30mg,679.80μmol)及びtrans−1,2−シクロヘキサンジアミン(25.88mg,226.60μmol,27.83μL)を加え、反応系を窒素ガスで6回置換し、100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、酢酸エチル(20mL)を混合物に加え、ろ過し、濾液を濃縮させた。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物24−1を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ9.21(d,J=1.8Hz,1H),8.93(d,J=2.3Hz,1H),8.42(t,J=2.3Hz,1H),7.43−7.38(m,2H),7.35−7.30(m,1H),6.78(d,J=8.5Hz,1H),6.64(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.38(d,J=2.3Hz,1H),4.83−4.73(m,2H),3.98(s,3H),3.83−3.83(m,1H),3.63−3.57(m,1H),2.21−2.10(m,1H),1.87(q,J=3.9Hz,2H),1.57(q,J=4.4Hz,2H),1.33−1.27(m,3H),1.18−1.10(m,3H),1.07−0.75(m,2H)。
24−1(90.00mg,156.13μmol)をテトラヒドロフラン(1.00mL)、水(1.00mL)及びメタノール(1.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(65.51mg,1.56mmol)を加え、反応液を15℃で12時間撹拌した。反応液を1mol 塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、ジクロロメタン/メタノール(10/1,10mL×3)で抽出した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物24を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ9.27(d,J=1.8Hz,1H),9.05(d,J=2.5Hz,1H),8.61(t,J=2.1Hz,1H),7.43−7.39(m,2H),7.36−7.31(m,1H),6.84(d,J=8.5Hz,1H),6.67(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.40(d,J=2.5Hz,1H),4.80(s,2H),2.16(br t,J=5.0Hz,1H),1.92−1.89(m,2H),1.61(d,J=4.0Hz,2H),1.29(dd,J=2.4,4.9Hz,2H),1.18−1.15(m,2H)。
実施例25:化合物25
合成経路
1−6(50.00mg,113.30μmol)、3−クロロ−4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(36.44mg,169.95μmol)、無水酢酸銅(41.16mg,226.60μmol)、トリエチルアミン(17.20mg,169.95μmol,23.56μL)、ピリジン(13.44mg,169.95μmol,13.71μL)及び4A モレキュラーシーブ(100.00mg)をジクロロメタン(2.00mL)に溶解させ、反応液を15℃で12時間撹拌した。ジクロロメタン(20mL)を反応液に加え、ろ過し、濾液を濃縮させた。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物25−1を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.92(d,J=8.5Hz,1H),7.54(d,J=2.0Hz,1H),7.39(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),7.35−7.30(m,2H),7.28−7.22(m,1H),6.78(d,J=8.5Hz,1H),6.57(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.29(d,J=2.3Hz,1H),4.71(s,2H),3.95−3.83(m,3H),3.41(s,8H),2.08(tt,J=5.0,8.4Hz,1H),1.77(q,J=4.0Hz,2H),1.47(q,J=4.2Hz,2H),1.21(dd,J=2.4,4.9Hz,2H),1.10−1.05(m,2H)。
25−1(45.00mg,73.79μmol)をテトラヒドロフラン(1.00mL)、水(1.00mL)及びメタノール(1.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(30.96mg,737.90μmol)を加え、反応液を18℃で12時間撹拌した。反応液を1mol 塩酸でpH=5〜6まで酸性化し、ジクロロメタン/メタノール(10mL×3)で抽出し、有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物25を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.18(d,J=8.5Hz,1H),7.68(d,J=1.8Hz,1H),7.53(dd,J=1.8,8.5Hz,1H),7.46−7.40(m,2H),7.38−7.32(m,1H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),6.68(dd,J=2.3,8.5Hz,1H),6.39(d,J=2.3Hz,1H),4.81(s,2H),2.20−2.16(m,1H),1.88(q,J=3.9Hz,2H),1.58(q,J=4.3Hz,2H),1.34−1.27(m,2H),1.20−1.11(m,2H)。
実施例26:化合物26
合成経路
1−6(100.00mg,226.60μmol)、2−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(81.56mg,453.20μmol)及び酢酸銅(61.74mg、339.90μmol)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、20℃で1時間撹拌し、トリエチルアミン(68.79mg,679.80μmol,94.23μL)を加え、反応液を20℃で24時間撹拌した。反応液にジクロロメタン(30mL)を加え、水(20mL×2)で洗浄し、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して得到目的化合物26−1。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.01(dd,J=1.3,7.8Hz,1H),7.67−7.56(m,1H),7.46−7.40(m,1H),7.37−7.30(m,4H),6.51(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.45−6.39(m,1H),6.30(d,J=2.3Hz,1H),4.68(s,2H),3.60(s,3H),2.12−2.03(m,1H),1.73(d,J=4.3Hz,2H),1.48−1.43(m,2H),1.23−1.20(m,2H),1.09−1.04(m,2H)。
26−1(55.00mg,95.58μmol)をテトラヒドロフラン(1.00mL)、メタノール(1.00mL)及び水(1.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(40.11mg,955.80μmol)を加え、反応液を20℃で17時間撹拌した。反応液に水(20mL)を加え、1mol 塩酸でpH=4〜5まで酸性化し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し(20mL)、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物26を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.11(br s,1H),7.76−7.64(m,1H),7.51(br s,1H),7.45−7.33(m,3H),7.33−7.24(m,1H),6.63−6.48(m,2H),6.35(br s,1H),4.76(s,2H),2.14(br s,1H),1.78(br s,2H),1.47(br d,J=15.3Hz,2H),1.26(br s,2H),1.12(br d,J=6.3Hz,2H)。
実施例27:化合物27
合成経路
1−6(100.00mg,226.60μmol)、3−フルオロ−5−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(89.72mg,453.20μmol)、トリエチルアミン(68.79mg,679.80μmol,94.23μL)、4A モレキュラーシーブ(200.00mg)及び酢酸銅(61.74mg,339.90μmol)をジクロロメタン(10.00mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、反応液を15℃で12時間撹拌した。反応液を濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物27−1を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.91−7.85(m,1H),7.71−7.63(m,1H),7.41−7.22(m,4H),6.75(d,J=8.5Hz,1H),6.57(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.30(d,J=2.5Hz,1H),4.71(s,2H),3.87(s,3H),2.09(tt,J=5.1,8.4Hz,1H),1.77(q,J=4.1Hz,2H),1.55−1.41(m,2H),1.30−1.15(m,2H),1.15−0.99(m,2H)。
27−1(120.00mg,202.21μmol)をテトラヒドロフラン(5.00mL)及び水(2.00mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(169.69mg,4.04mmol)を加え、反応液を40℃で12時間撹拌した。0℃で水(30mL)を加え、1mol 塩酸でpH=3まで酸性化し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し。有機層を濃縮して粗生成物を得、高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物27を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.02(s,1H),7.81(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.55−7.48(m,1H),7.46−7.40(m,2H),7.39−7.32(m,1H),6.85(d,J=8.5Hz,1H),6.67(dd,J=2.5,8.8Hz,1H),6.40(d,J=2.5Hz,1H),4.81(s,2H),2.24−2.13(m,1H),1.89(q,J=4.1Hz,2H),1.59(q,J=4.4Hz,2H),1.35−1.27(m,2H),1.20−1.09(m,2H)。
実施例28:化合物28
合成経路
ヒドロキシルアミン塩酸塩(8.11g,116.71mmol)及び水酸化ナトリウム(4.63g,115.72mmol)を水(80.00mL)に溶解させ、2−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(28−1)(20.00g,105.20mmol)をエタノール(240.00mL)に溶解させたものを加え、反応液を90℃で1時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去し、水(10mL)を加え、固体をろ過して目的化合物28−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.47〜8.39(m,1H),8.25−8.09(m,1H),7.89(dd,J=1.3,7.8Hz,1H),7.49−7.40(m,1H),7.35−7.27(m,2H)。
N−クロロスクシンイミド(13.02g,97.50mmol)を28−2(20.00g,97.50mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(25.00mL)に溶解させ、反応液を20℃で3時間撹拌した。反応液を氷水(25mL)に注ぎ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して目的化合物28−3を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.60(dd,J=1.4,7.7Hz,1H),7.50−7.44(m,1H),7.38−7.30(m,2H)
28−3(6.80g,28.38mmol)をトリエチルアミン(14.36g,141.90mmol,19.67mL)に溶解させ、3−シクロプロピル−3−オキソ−プロピオン酸エチル(4.43g,28.38mmol)を加え、反応液を20℃で16時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去し、水(200mL)を加え、ろ過し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物28−4を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.54−7.46(m,2H),7.39−7.32(m,2H),4.18−4.13(m,2H),2.92−2.83(m,1H),1.38−1.33(m,2H),1.25−1.21(m,2H),1.07(t,J=7.0Hz,3H)。
28−4(2.90g,8.50mmol)をテトラヒドロフラン(20.00mL)に溶解させ、DIBAH(1M,17.00mL)を加え、反応液を0℃、窒素ガスで保護し、20℃で4時間撹拌した。反応液に水(15mL)及び希塩酸(1M,30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物28−5を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.60−7.50(m,2H),7.44−7.37(m,2H), 4.50(s,2H),2.24−2.15(m,1H),1.28−1.22(m,2H),1.16−1.10(m,2H)。
0℃で、ジクロロスルホキシド(596.04mg,5.01mmol,363.44μL)を1H−ベンゾ[D][1,2、3]トリアゾール(597.09mg,5.01mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に加えた。20℃で1時間撹拌した後、混合物を28−5(1.50g,5.01mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に加え、反応液を20℃で1.5時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物28−6を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.61−7.52(m,2H),7.43(t,J=7.5Hz,2H),4.46(s,2H),2.18−2.10(m,1H),1.30−1.24(m,2H),1.21−1.15(m,2H)
1−5(275.03mg,1.57mmol)をアセトン(10.00mL)に溶解させ、炭酸カリウム(433.98mg,3.14mmol)、ヨウ化ナトリウム(47.07mg,314.00μmol)及び28−6(500.00mg,1.57mmol)を加え、反応液を60℃で12時間撹拌した。反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物28−7を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.63(br.s.,1H),7.56−7.48(m,2H),7.37(t,J=6.9Hz,2H),6.78(d,J=8.3Hz,1H),6.63(dd,J=2.3,8.3Hz,1H),6.27(d,J=2.3Hz,1H),4.82(s,2H),2.16−2.09(m,1H),1.73(q,J=3.8Hz,2H),1.43(q,J=4.2Hz,2H),1.26−1.22(m,2H),1.15−1.08(m,2H)。
目的化合物28−8は、手順が27−1の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.18(d,J=8.5Hz,2H),7.59−7.49(m,4H),7.38(t,J=7.0Hz,2H),6.86(d,J=8.5Hz,1H),6.64(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.35(d,J=2.5Hz,1H),4.85(s,2H),3.95(s,3H),2.19−2.11(m,1H),1.85(q,J=4.0Hz,2H),1.53(q,J=4.0Hz,2H),1.29−1.22(m,2H),1.16−1.09(m,2H)。
目的化合物28は、手順が27の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.25(d,J=8.0Hz,2H),7.61(d,J=8.5Hz,2H),7.57−7.50(m,2H),7.41−7.36(m,2H),6.89(d,J=8.5Hz,1H),6.65(dd,J=2.3,8.8Hz,1H),6.36(d,J=2.0Hz,1H),4.86(s,2H),2.20−2.11(m,1H),1.88(d,J=3.0Hz,2H),1.56(d,J=3.5Hz,2H),1.27−1.24(m,2H),1.17−1.11(m,2H)。
実施例29:合物29
合成経路
ヒドロキシルアミン塩酸塩(789.41mg,11.36mmol)及び水酸化ナトリウム(454.55mg,11.36mmol)を水(8.00mL)に溶解させ、3,5−ジクロロピリジン−4−カルボキシアルデヒド(29−1)(2.00g,11.36mmol)をエタノール(24.00mL)に溶解させたものを加え、反応液を90℃で1時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去し、残留物に水(10mL)を加え、ろ過して目的化合物29−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.56(s,2H),8.38(s,1H),8.05(s,1H)。
N−クロロスクシンイミド(7.38g,55.23mmol)を29−2(10.55g,55.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(25.00mL)溶液に加え、反応液を20℃で3時間撹拌した。反応液を氷水(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物である目的化合物29−3を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.55(s,2H)。
29−3(3.30g,14.64mmol)をトリエチルアミン(10.20g,100.85mmol,13.98mL)に溶解させ、3−シクロプロピル−3−オキソ−プロピオン酸エチル(3.43g,21.96mmol)を滴下し、反応液を20℃で16時間撹拌した。濃縮して溶剤を除去し、水(10mL)を残留物に加え、固体が析出し、ろ過し、固体を石油エーテル(10mL)で洗浄した。固体をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物29−4を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.57(s,2H),4.11(q,J=7.3Hz,2H),1.41−1.29(m,2H),1.31−1.26(m,3H),1.02(t,J=7.2Hz,3H)。
29−4(2.00g,6.11mmol)をテトラヒドロフラン(15.00mL)に溶解させ、0℃、窒素ガス保護下で、DIBAH(1M,12.22mL)を加え、反応液を30℃で4時間撹拌した。反応液に水(10mL)及び塩酸(1M,25mL)を加え、酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物29−5を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.62(s,2H),4.45(s,2H),2.22−2.14(m,1H), 1.31−1.28(m,2H),1.21−1.15(m,2H)。
0℃で、ジクロロスルホキシド(500.70mg,4.21mmol,305.30μL)を1H−ベンゾ[D][1,2、3]トリアゾール(501.33mg,4.21mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に加え、反応液を20℃で1時間撹拌した。20℃で、混合物を29−5(1.20g,4.21mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に加え、反応液を20℃で1.5時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、ジクロロメタン(25mL×3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物29−6を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.65(s,2H),4.36(s,2H),2.20−2.09(m,1H),1.33−1.28(m,2H),1.24−1.19(m,2H)。
29−6(500.00mg,1.65mmol)をアセトン(10.00mL)に溶解させ、炭酸カリウム(456.09mg,3.30mmol)、ヨウ化ナトリウム(49.46mg,330.00μmol)及び1−5(289.05mg,1.65mmol)を加え、反応液を60℃で12時間撹拌した。水(20mL)を反応液に加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して目的化合物29−7を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.59(s,2H),7.59(br.s.,1H),6.76(d,J=8.0Hz,1H),6.58(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.23(d,J=2.0Hz,1H),4.78(s,2H),2.19−2.10(m,1H),1.75(q,J=3.7Hz,2H),1.45(q,J=3.8Hz,2H),1.30(d,J=2.5Hz,2H),1.20−1.15(m,2H)。
目的化合物29−8は、手順が27−1の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.59(s,2H),8.18(d,J=8.5Hz,2H),7.55(d,J=8.0Hz,2H),6.84(d,J=8.5Hz,1H),6.59(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.31(d,J=2.5Hz,1H),4.81(s,2H),3.95(s,3H),2.19−2.11(m,1H),1.85(q,J=3.7Hz,2H),1.55−1.53(m,2H),1.33−1.28(m,2H),1.21−1.15(m,2H)。
目的化合物29は、手順が27の合成を参照した。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ8.60(s,2H),8.24(d,J=8.3Hz,2H),7.60(d,J=8.5Hz,2H),6.87(d,J=8.5Hz,1H),6.59(dd,J=2.4,8.7Hz,1H),6.32(d,J=2.3Hz,1H),4.82(s,2H),2.20−2.11(m,1H),1.87(q,J=3.8Hz,2H),1.56(q,J=4.1Hz,2H),1.34−1.27(m,2H),1.22−1.15(m,2H)。
実施例30:化合物30
合成経路
5−ブロモ−7−アザインドール(5.00g,25.38mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(60.00mL)に溶解させ、0℃、窒素ガス保護下で、水素化ナトリウム(1.22g,30.46mmol,純度60%)を加え、1時間撹拌した後、0℃で、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(5.08g,30.46mmol,5.40mL)を1滴ずつ加えた。反応液を0℃で2時間撹拌し続けた。0℃で、水(300mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し。有機層を飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物である目的化合物30−2を得、次の反応で直接使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.42(d,J=2.0Hz,1H),8.10(d,J=2.0Hz,1H),7.42(d,J=3.5Hz,1H),6.53(d,J=3.5Hz,1H),5.71(s,2H),3.65−3.51(m,2H),1.03−0.90(m,2H),0.01(s,9H)。
30−2(7.00g,21.39mmol)を1,4−ジオキサン(80mL)に溶解させ、15℃でトリブロモピリジン(34.20g,106.95mmol)の1,4−ジオキサン溶液(80mL)に滴下した。反応液を15℃で1時間撹拌した。反応液に水(100mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機層を水(100mL)で洗浄し、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物にジクロロメタン(50mL)を加え、ろ過し、固体をジクロロメタン(600mL)で洗浄した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)で洗浄し、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物である目的化合物30−3を得、次の反応で直接使用した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.43−8.31(m,1H),8.00(d,J=2.0Hz,1H),5.31(s,2H),3.75−3.66(m,2H),1.03−0.92(m,2H),0.01(s,9H)。
30−3(11.50g,22.95mmol)をテトラヒドロフラン(120.00mL)及び飽和塩化アンモニウム水溶液(30.00mL)に溶解させ、15℃で、亜鉛粉(15.01g,229.50mmol)を加え、反応液を15℃で3時間撹拌した。反応液をろ過し、濾液に酢酸エチル(200mL)及び水(100mL)を加え、酢酸エチル(200mL×2)で抽出した。有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物である目的化合物30−4を得、次の反応で直接使用した。
1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.31(s,1H),7.67(s,1H),5.27(s,2H),3.76−3.67(m,2H),3.64(s,2H),1.08−0.94(m,2H),0.03(s,9H)。
30−4(500.00mg,1.46mmol)をジメチルスルホキシド(12.00mL)に溶解させ、炭酸カリウム(403.57mg,2.92mmol)及び1,2−ジブロモエタン(411.41mg,2.19mmol,165.23μL)を加え、反応液を25℃で12時間撹拌した。水(50mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物30−5を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.27(d,J=2.0Hz,1H),7.23(d,J=2.0Hz,1H),5.31(s,2H),3.79−3.62(m,2H),1.89(q,J=4.2Hz,2H),1.62(q,J=4.4Hz,2H),1.09−0.91(m,2H),0.00(s,9H)。
36−5(70.00mg,189.53μmol)、Pin2B2(96.26mg,379.06μmol)、Pd(dppf)Cl2(13.87mg,18.95μmol)、醋酸カリウム(55.80mg,568.60μmol)を1,4−ジオキサン(10.00mL)に溶解させ、反応系を窒素ガスで3回置換し、80℃で12時間撹拌した。固体をろ過し、濾液そ濃縮して目的化合物30−6を得、次の反応で直接使用した。
30−6(300.00mg,720.48μmol)をテトラヒドロフラン(6.00mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(1M,2.16mL)及び水(490.07mg,4.32mmol,415.31μL,純度30%)を加え、反応液を20℃で2時間撹拌した。0℃で、水(50mL)を加え、1mol 塩酸でpH=7まで酸性化し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物30−7を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.84(d,J=2.5Hz,1H),6.76(d,J=2.5Hz,1H),5.34(s,2H),3.76−3.65(m,2H),1.86(q,J=4.1Hz,2H),1.56(q,J=4.4Hz,2H),1.04−0.96(m,2H),0.01(s,9H)。
30−7(50.00mg,163.17μmol)をアセトン(10.00mL)に溶解させ、ヨウ化カリウム(5.42mg,32.63μmol)、4−(クロロメチル)−5−シクロプロピル−3−(2,6−ジクロロフェニル)イソオキサゾール(59.25mg,195.80μmol)及び炭酸カリウム(45.10mg,326.34μmol)を加え、反応液を60℃で12時間撹拌した。反応液をろ過し、濾液を濃縮させた。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物30−8を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.78(d,J=2.5Hz,1H),7.46−7.32(m,3H),6.60(d,J=2.5Hz,1H),5.28(s,2H),4.83(s,2H),3.77−3.62(m,2H),2.21−2.09(m,1H),1.83(q,J=4.1Hz,2H),1.50(q,J=4.2Hz,2H),1.36−1.24(m,2H),1.21−1.12(m,2H),1.05−0.92(m,2H),0.01(s,9H)。
30−8(100.00mg,174.66μmol)を4mol 塩酸/メタノール(10.00mL)に溶解させ、反応液を40℃で6時間撹拌した。反応液を濃縮し、粗生成物である目的化合物30−9を得、次の反応で直接使用した。
30−9(100.00mg,196.55μmol,塩酸塩)をメタノール(8.00mL)に溶解させ、エチレンジアミン(141.75mg,2.36mmol,157.50μL)を加え、反応液を25℃で9時間撹拌した。反応液を濃縮し。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物30−10を得た。1H NMR ES2816−194−p1A:(400MHz,CDCl3)δ8.66(br.s.,1H),7.47−7.39(m,2H),7.38−7.32(m,1H),6.61(s,1H),4.83(s,2H),2.21−2.10(m,1H),1.82(q,J=4.1Hz,2H),1.54−1.45(m,2H),1.37−1.24(m,2H),1.22−1.13(m,2H)。
30−10(30.00mg,67.83μmol)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(24.41mg,135.65μmol)、トリエチルアミン(20.59mg,203.48μmol,28.21μL)、4A モレキュラーシーブ(200.00mg)及び無水酢酸銅(18.48mg,101.74μmol)をジクロロメタン(8.00mL)に溶解させ、窒素ガスで3回置換し、20℃で12時間撹拌した。ろ過し、濾液を濃縮させた。残留物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物30−11を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.17(d,J=8.5Hz,2H),7.74(d,J=8.5Hz,3H),7.47−7.37(m,2H),7.35−7.29(m,1H),6.66(d,J=2.5Hz,1H),4.83(s,2H),3.94(s,3H),2.22−2.09(m,1H),1.91(q,J=4.1Hz,2H),1.64−1.53(m,2H),1.37−1.24(m,2H),1.21−1.10(m,2H)。
30−11(40.00mg,69.39μmol)をテトラヒドロフラン(5.00mL)及び水(1.00mL)に溶解させ、0℃で、水酸化リチウム一水和物(29.12mg,693.90μmol)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌した。1molの塩酸でpH=7まで酸性化し、溶液を濃縮し。残留物を高速液体クロマトグラフィー(トリフルオロ酢酸系)により分離して目的化合物30を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ8.22(d,J=8.5Hz,2H),7.76(d,J=8.3Hz,3H),7.47−7.32(m,3H),6.71(d,J=2.0Hz,1H),4.86(s,2H),2.16(t,J=5.0Hz,1H),1.97(q,J=4.1Hz,2H),1.63(q,J=4.3Hz,2H),1.38−1.26(m,2H),1.24−1.12(m,2H)。
実施例31:化合物31
合成経路:
31−1(1g,6.13mmol)及びBB−1(2.23g,7.35mmol)をアセトン(20mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.69g,12.26mmol)及びヨウ化カリウム(200mg,1.20mmol)を加え、反応液を60℃で12時間撹拌した後、80℃で4時間撹拌した。反応液を直接にろ過し濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物31−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=7.75(br s,1H),7.45−7.38(m,2H),7.37−7.30(m,1H),6.61(s,3H),4.77(s,2H),2.93−2.85(m,2H),2.59(br t,J=7.5Hz,2H),2.21−2.12(m,1H),1.28(br d,J=4.0Hz,2H),1.14(br d,J=6.0Hz,2H)。
31−2(200mg,465.88μmol)及び31−3(190mg,708.67μmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、ヨウ化第一銅(90mg,472.56μmol)、炭酸セシウム(300mg,920.76μmol)及びN1,N2−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(70mg,492.13μmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌し、水(20mL)及びアンモニア水(5mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物31−4を得た。
31−4(50mg,81.10μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(70mg,1.67mmol)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、反応液を1mol/L 希塩酸でpH=6まで調整し、さらに、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物31を得た。
1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=8.20(br d,J=8.5Hz,1H),8.00(s,1H),7.52−7.34(m,4H),7.01(br d,J=8.0Hz,1H),6.69(br s,1H),6.44(br d,J=7.0Hz,1H),6.16(br d,J=8.5Hz,1H),4.82−4.79(m,2H),3.85(s,3H),3.00(br d,J=6.5Hz,2H),2.78(br d,J=7.0Hz,2H),2.35−2.23(m,1H),1.17(br d,J=6.5Hz,4H)。
実施例32:化合物32
合成経路:
31−2(500mg,1.16mmol)及び32−1(470mg,1.75mmol)をトルエン(20mL)に溶解させ、ヨウ化第一銅(220mg,1.16mmol)、炭酸セシウム(760mg,2.33mmol)及びN,N−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(165mg,1.16mmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌し、水(10mL)及びアンモニア水(5mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、粗生成物を薄層クロマトグラフィーにより分離して目的化合物32−2を得た。
32−2(210mg,340.09μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(5mL)及び水(5mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(150mg,3.57mmol)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、1mol/L 希塩酸で反応液のpHを6まで調整し、さらに、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物32を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=8.26(d,J=9.0Hz,1H),7.63(s,1H),7.52−7.38(m,3H),7.14−7.06(m,1H),6.71(d,J=2.5Hz,1H),6.47(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),6.17(d,J=9.0Hz,1H),4.83−4.79(m,2H),4.14(s,3H),3.06−2.98(m,2H),2.82−2.73(m,2H),2.29(quin,J=6.7Hz,1H),1.21−1.13(m,4H)。
実施例33:化合物33
合成経路:
31−2(300mg,698.82μmol)及びp−ブロモ安息香酸メチル(301mg,1.40mmol)のトルエン(5mL)溶液にヨウ化第一銅(133mg,698.82μmol)、リン酸カリウム(445mg,2.10mmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(274mg,698.82μmol)を加え、反応を100℃で14時間撹拌した。反応終了後、ろ過し、濃縮し、濃縮液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物33−1を得た。
33−1(400mg,709.94μmol)のテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(149mg、3.55mmol)を加え、反応液を25℃で0.5時間撹拌した。反応終了後、水(45mL)を加え、系内を1Mの塩酸溶液でpH=5まで調整し、酢酸エチル(50mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)、水(50mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取式高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物33を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=8.22(d,J=8.5Hz,2H),7.47−7.39(m,2H),7.38−7.32(m,3H),6.68(d,J=2.3Hz,1H),6.51(dd,J=2.9,8.9Hz,1H),6.24(d,J=9.0Hz,1H),4.78(s,2H),3.01(br t,J=6.9Hz,2H),2.85−2.79(m,2H),2.19−2.15(m,1H),1.34−1.28(m,2H),1.19−1.12(m,2H).MS m/z:548.9[M+H]+。
実施例34:化合物34
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び34−1(260mg,931.76μmol)のトルエン(5mL)溶液に、ヨウ化第一銅(89mg,465.88μmol)、炭酸セシウム(304mg,931.76μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(183mg,465.88μmol)を加え、100℃で14時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液をろ過し、濃縮した。濃縮液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、その粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により分離して目的化合物34−2を得、MS m/z:581.1[M+H]+。
34−2(45mg,77.40μmol)のテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)溶液に水酸化リチウム一水和物(16mg,386.98μmol)を加え、反応液を25℃で0.5時間撹拌した。反応終了後、水(45mL)を加え、系内を1Mの塩酸溶液でpH=5まで調整し、酢酸エチル(50mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)、水(50mL)のそれぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取式高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物34を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=7.98(br s,2H),7.40(br s,4H),6.84−6.40(m,2H),6.24(br s,1H),4.79(br s,2H),3.24−2.65(m,4H),2.19−2.01(m,1H),1.44−1.02(m,4H)
実施例35:化合物35
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び35−1(162mg,698.82μmol)のトルエン(5mL)溶液にヨウ化第一銅(89mg,465.88μmol)、炭酸セシウム(304mg,931.76μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(183mg,465.88μmol)を加え、100℃で14時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液をろ過し、濃縮した。濃縮液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離して目的化合物35−2を得た。
35−2(50mg,80.07μmol)のジクロロメタン(6mL)溶液にトリフルオロ酢酸(2mL,27.01mmol)を加え、反応液を25℃で0.5時間撹拌した。反応液を濃縮した濃縮液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)のそれぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取式高速液体クロマトグラフィーにより分離して目的化合物35を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=9.00(br s,1H),8.34(br d,J=8.0Hz,1H),7.63−7.33(m,3H),6.77(br s,1H),6.56(br d,J=8.0Hz,1H),6.20(br d,J=8.3Hz,1H),4.83−4.64(m,2H),3.04(br s,2H),2.80(br s,2H),2.32(br s,1H),1.20(br d,J=5.3Hz,4H)MS m/z:568.0[M+H]+
実施例36:化合物36
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び36−1(180mg,605.64μmol)のトルエン(5mL)溶液にヨウ化第一銅(89mg,465.88μmol)、炭酸セシウム(304mg,931.76μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(183mg,465.88μmol)を加え、100℃で14時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液をろ過し、濃縮した。濃縮液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離して目的化合物36−2を得、MS m/z:597.0[M+H]+。
36−2(40mg,67.13μmol)のテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)溶液に水酸化リチウム一水和物(3mg,67.13μmol)を加え、反応液を25℃で14時間撹拌した。反応終了後、水(30mL)を加え、系内を1Mの塩酸溶液でpH=5まで調整し、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)、水(30mL)のそれぞれで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物36を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=8.10(br s,2H),7.59−7.40(m,4H),6.74(s,1H),6.53(br d,J=7.5Hz,1H),6.08(br d,J=9.0Hz,1H),4.77−4.50(m,1H),3.12−2.94(m,2H),2.84−2.72(m,2H),2.40−2.27(m,1H),1.20(d,J=6.8Hz,4H)
実施例37:化合物37
合成経路:
37−1(289mg,1.16mmol)、Pd2(dba)3(85mg,93μmol)、炭酸セシウム(455mg,1.40mmol)及びBINAP(58mg,93μmol)を31−2(200mg,0.47mmol)のトルエン(10mL)溶液に加え、窒素ガス保護下で、120℃まで加熱し、12時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1−3:1)により精製して目的化合物37−2を得た。
25℃で、トリフルオロ酢酸(2mL,27.01mmol)を37−2(138mg,0.22mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に滴下し、25℃で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取式高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物37を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=9.00(br s,1H),8.37(br s,1H),7.28(br s,1H),7.23−7.11(m,2H),6.58(br s,1H),6.39(br d,J=7.3Hz,1H),5.94(br d,J=8.5Hz,1H), 4.63(s,2H),2.93(br d,J=6.3Hz,2H),2.72(br d,J=6.8Hz,2H),2.02(br s,1H),1.15(br s,2H),1.01(br d,J=6.3Hz,2H)。
実施例38:化合物38
合成経路:
38−1(123mg,0.47mmol)、Pd2(dba)3(85mg,93μmol)、炭酸セシウム(455mg,1.40mmol)及びBINAP(58mg,93μmol)を31−2(200mg,0.47mmol)のトルエン(10mL)溶液に加え、窒素ガス保護下で、120℃に加熱し、12時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液を濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1−3:1)により精製して目的化合物38−3を得た。
25℃で、トリフルオロ酢酸(1.5mL,20.26mmol)を38−2(100mg,0.16mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に滴下し、25℃で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、残留物を分取式高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物38を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=8.22(br s,1H),7.63(br d,J=8.3Hz,1H),7.45−7.29(m,3H),6.83−6.62(m,2H),4.80(br s,2H),2.96−2.76(m,3H),2.54(br s,1H),2.16(br s,1H),1.37−1.12(m,4H)。
実施例39:化合物39
合成経路:
31−2(100mg,0.23mmol)、Pd2(dba)3(25mg,27μmol)、炭酸セシウム(230mg,0.71mmol)及びBINAP(29mg,47μmol)を39−1(116mg,0.48mmol)のトルエン(8mL)溶液に加え、窒素ガス保護下で、100℃まで加熱し、16時間撹拌して反応させた。反応終了後、25℃で、水20mLを加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を合わせて飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮した。残留物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して目的化合物39−2を得た。
25℃で、水酸化リチウム一水和物(50mg,1.19mmol)を39−2(70mg,1.19mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)溶液中に少しずつ加え、25℃で2時間撹拌して反応させた。反応終了後、水30mLを加えて反応液を希釈し、1Nの塩酸水溶液でpH=3まで調整した。酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮し、残留物を分取式高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物39を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=8.50(s,1H),8.41(d,J=7.8Hz,1H),7.63−7.31(m,4H),6.73(s,1H),6.54(d,J=7.0Hz,1H),6.11(d,J=8.8Hz,1H),4.79(s,2H),3.17−2.79(m,4H),2.22−2.11(m,1H),1.35−1.26(m,2H),1.21−1.09(m,2H)
実施例40:化合物40
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び40−1(150mg,694.34μmol)のトルエン溶液(10mL)にヨウ化第一銅(90mg,472.56μmol)、炭酸セシウム(300mg,920.76μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(70mg,492.12μmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)及びアンモニア水(3mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離して目的化合物40−2を得た。MS m/z:564.1[M+H]+。
40−2(100mg,177.17μmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に水酸化トリメチルスズ(100mg,553.03μmol)を加え、反応液を70℃で2時間撹拌した。反応終了後、水(20mL)を加え、ジクロロメタン(20mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物40を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=9.12(br s,1H),8.54(br d,J=5.3Hz,1H),7.64−7.38(m,4H),6.73(br s,1H),6.52(br d,J=7.0Hz,1H),6.12(br d,J=7.5Hz,1H),4.83−4.79(m,2H),3.00(br s,2H),2.75(br s,2H),2.30(br s,1H),1.17(br s,4H).MS m/z:550.0[M+H]+。
実施例41:化合物41
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び41−1(190mg,688.23μmol)のトルエン(5mL)溶液に、ヨウ化第一銅(90mg,472.56μmol)、炭酸セシウム(300mg,920.75μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(70mg,492.12μmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(10mL)及びアンモニア水(3mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により分離して目的化合物41−2を得た。MS m/z:577.1[M+H]+。
41−2(200mg,346.35mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)及び水(5mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(145mg,3.46mmol)を加え、反応液を20℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(10mL)を加え、体系を1Mの塩酸溶液でpH=6まで調整し、酢酸エチル(20mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物41を得た。1H NMR (400MHz,METHANOL−d4)δ=8.08(br d,J=7.0Hz,1H),7.84(br s,1H),7.69−7.55(m,1H),7.46(br d,J=11.0Hz,4H),6.70(br s,1H),6.48(br d,J=8.0Hz,1H),6.13(br d,J=8.5Hz,1H),4.83−4.80(m,2H),2.99(br s,2H),2.74(br s,2H),2.29(br s,1H),1.17(br d,J=6.0Hz,4H).MS m/z:549.0[M+H]+。
実施例42:化合物42
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び42−1(155mg,707.74μmol)のトルエン(5mL)溶液に、ヨウ化第一銅(90mg,472.56μmol)、炭酸セシウム(300mg,920.75μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(70mg,492.12μmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)及びアンモニア水(3mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物42を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=7.76(br s,1H),7.54−7.41(m,4H),7.40−7.30(m,1H),6.70(br s,1H),6.50(br d,J=8.0Hz,1H),6.17(br d,J=8.5Hz,1H),4.84−4.83(m,2H),2.98(br s,2H),2.75(br d,J=6.5Hz,2H),2.30(br s,1H),1.17(br s,4H).MS m/z:567.0[M+H]+。
実施例43:化合物43
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び43−1(120mg,709.42μmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)溶液に、炭酸セシウム(455mg,1.40mmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(20mL)を加え、1M 希塩酸でpH=6まで調整し、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物43を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=8.98(s,1H),8.44(s,1H),7.52−7.48(m,2H),7.47−7.41(m,1H),6.75(d,J=2.0Hz,1H),6.52(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),5.98(d,J=8.5Hz,1H),4.84−4.84(m,2H),3.12−2.98(m,2H),2.82−2.73(m,2H),2.30(td,J=6.8,13.6Hz,1H),2.18(s,3H),1.22−1.14(m,4H).MS m/z:564.0[M+H]+。
実施例44:化合物44
合成経路:
31−2(200mg,465.88μmol)及び44−1(200mg,684.77μmol)のトルエン(5mL)溶液に、ヨウ化第一銅(90mg,472.56μmol)、炭酸セシウム(300mg,920.75μmol)及びtrans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(70mg,492.12μmol)を加え、反応液を110℃で12時間撹拌した。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得、粗生成物を薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離して目的化合物44−2を得た。MS m/z:593.0[M+H]+。
44−2(40mg,67.40μmol)のテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(5mL)溶液に水酸化リチウム一水和物(30mg,714.91μmol)を加え、反応液を25℃で12時間撹拌した。反応終了後、水(20mL)を加え、系内を1Mの塩酸溶液でpH=6まで調整し、酢酸エチル(30mL)で3回抽出し、合わせた有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して粗生成物を得た。粗生成物を分取液体クロマトグラフにより分離して目的化合物44を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=7.84−7.69(m,2H),7.53−7.38(m,3H),7.22(br d,J=7.5Hz,1H),6.68(br s,1H),6.47(br d,J=8.5Hz,1H),6.11(d,J=8.5Hz,1H),4.83(br s,2H),3.78(s,3H),3.04−2.92(m,2H),2.78−2.65(m,2H),2.35−2.22(m,1H),1.17(br d,J=6.5Hz,4H).MS m/z:579.2[M+H]+。
実施例45:化合物45
合成経路:
31−2(200mg,0.46mmol)及び45−1(115mg,0.55mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、ヨウ化第一銅(90mg,0.47mmol)、trans−N,N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(67mg、0.47mmol)及び炭酸セシウム(450mg,1.38mmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応液を110℃で14時間撹拌した。系内を1mol 塩酸でpH=3まで調整した。系内を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離し、高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物45を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=8.21(s,1H),7.55−7.39(m,3H),7.29(br s,1H),6.69(d,J=2.5Hz,1H),6.63−6.46(m,2H),4.91−4.89(s,2H),3.02−2.92(m,2H),2.79−2.73(m,2H),2.31(quin,J=6.8Hz,1H),1.20−1.13(m,4H)
実施例46:化合物46
合成経路:
31−2(200mg,0.46mmol)及び46−1(123mg,0.55mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、ヨウ化第一銅(90mg,0.47mmol)、(1S,2S)−(+)−1,2−シクロヘキサンジアミン(56mg,0.49mmol)及び炭酸セシウム(152mg,0.46mmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応液を100℃で16時間撹拌した。反応液に水(50mL)及び25% アンモニア水溶液(1mL)を加えた。系内を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:2)により分離して目的化合物46−2を得た。
46−2(80mg,0.14mmol)のテトラヒドロフラン(0.28mL)溶液に水酸化ナトリウムの水溶液(1mol/L,0.28mL)を加えた。反応液を25℃で3時間撹拌した。系内を1mol 塩酸でpH=3まで調整した。反応系を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により分離し、高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物46を得た。1H NMR(400MHz,METHANOL−d4)δ=7.72(d,J=4.0Hz,1H),7.54−7.39(m,3H),6.97(d,J=4.0Hz,1H),6.70(d,J=2.0Hz,1H),6.62−6.52(m,2H),4.93−4.89(m,2H),3.00−2.92(m,2H),2.79−2.70(m,2H),2.31(quin,J=6.7Hz,1H),1.19(d,J=7.0Hz,4H).
実施例47:化合物47
合成経路:
31−2(200mg,0.46mmol)及び47−1(270mg,0.69mmol)をトルエン(5mL)に溶解させ、ヨウ化第一銅(89mg,0.46mmol)、(1S,2S)−(+)−1,2−シクロヘキサンジアミン(56mg,0.49mmol)及び炭酸セシウム(303mg,0.93mmol)を加えた。窒素ガス保護下で、反応液を110℃で2.5時間撹拌した。反応液に水(50mL)及び25% アンモニア水溶液(0.5mL)を加えた。反応系を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を飽和食塩水(50mL×1)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮した。粗生成物を分取式薄層クロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:2)により分離して目的化合物47−2を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ7.86(d,J=8.5Hz,1H),7.42−7.38(m,2H),7.36−7.29(m,1H),6.83(dd,J=2.0,8.5Hz,1H),6.76(d,J=2.0Hz,1H),6.65(d,J=3.0Hz,1H),6.49(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),6.26(d,J=9.0Hz,1H),4.77(s,2H),3.89(s,3H),3.03−2.88(m,2H),2.83−2.71(m,2H),2.23−2.11(m,1H),1.32−1.28(m,2H),1.18−1.10(m,2H),1.00(s,9H),0.21−0.19(m,6H)。
47−2(152mg,0.22mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液にフッ化テトラブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン溶液(1mol/L,0.45mL)を加えた。反応液を25℃で15分間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、反応系を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した、有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮して目的化合物47−3を得た。
47−3(121mg,0.21mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)、メタノール(2mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム一水和物(88mg,2.1mmol)を加え、反応液を25℃で2時間撹拌した。反応液に水(10mL)を加え、1mol 希塩酸で反応液をpH=2まで調整し、さらに酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し濃縮し、粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ギ酸系)により分離して目的化合物47を得た。1H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δ=11.05(s,1H),7.81(br d,J=8.5Hz,1H),7.44−7.29(m,3H),6.85(s,1H),6.77−6.63(m,2H),6.51(br d,J=9.0Hz,1H),6.32(d,J=8.5Hz,1H),4.77(s,2H),3.00(br t,J=7.0Hz,2H),2.87−2.79(m,2H),2.15(br s,1H),1.29(br s,2H),1.14(br d,J=8.0Hz,2H)。
生物活性の検出
FXR生化学実験
実験目的:
化合物によるFXR結合反応の活性化効果を増幅発光近接ホモジニアスアッセイ(alphascreen)により検出した。
実験材料:
1.タンパク質:グルタチオン−S−トランスフェラーゼ標識FXR ヒトタンパク質(Invitrogen)
2.コアクチベーター:ビオチン標識ステロイド受容体コアクチベーター(Anaspec)
3.検出試薬:増幅発光近接ホモジニアスアッセイ(alphascreen)検出キット(PerkinElmer)
実験方法:
1.化合物の希釈:被験化合物を40μMのDMSO溶液として調製し、その後、化合物を10つの濃度ポイントに3倍希釈した。参照化合物を400μMのDMSO溶液として調製し、その後、10つの濃度ポイントに1.5倍希釈した。希釈されたDMSO溶液を384ウェルプレートに1ウェルあたり150nlずつ加えた。
2.グルタチオン−S−トランスフェラーゼ標識FXRヒトタンパク質及びビオチン標識ステロイド受容体コアクチベーターをそれぞれ濃度0.4nM及び30nMの混合溶液として調製した。384ウェルプレートに1ウェルあたり15μLずつ加えた。室温で1時間インキュベートした。
3.増幅発光近接ホモジニアスアッセイ(alphascreen)検出キット中の受容体ペレットの混合液を125倍希釈し、384ウェルプレートに1ウェルあたり7.5μLずつ加えた。実験プロセスは、光を回避するように操作した。室温で1時間インキュベートした。
4.増幅発光近接ホモジニアスアッセイ(alphascreen)検出キット中のドナーペレットの混合液を125倍希釈し、384ウェルプレートに1ウェルあたり7.5μLずつ加えた。実験プロセスでは、光を回避するように操作した。室温インキュベート1時間。
5.EC50測定:Envisionを使用して680nmの波長で励起させ、520〜620nmでの吸収シグナルを読み取った。
6.データ分析:Prism 5.0によりデータを分析し、化合物の活性化EC50値を計算した。化合物のシグナル最大値と参照化合物のシグナル最大値との比を化合物の活性化効率%(Efficacy)とした。
*実施例31−47の活性化効率%(Efficacy)の参照化合物はオベコール酸(Obeticholic Acid)であり、実施例1−30の活性化効率%(Efficacy)の参照化合物はケノデオキシコール酸である。
表1から分かるように、FXR受容体に対する本発明の化合物のアゴニスト効果が有意であった。
in vivo薬効試験:
本試験は、高脂肪飼育及びCCl4誘発という2つのステップによりマウスでNASHモデルを建築し、さらに、化合物のNASHに対する治療効果を検出した。モデルの建築は、簡単には、まず、高脂肪飼料でC57/BL6マウスを飼育し、マウスで肥満を誘発し非アルコール性脂肪肝を発生させ、80%超えのマウスが35g以上に達したとき、体重35g超えの肥満マウス40匹を選択し、高脂肪飼料を飼育し続けた同時に、CCl4を腹腔内注射し、毎週あたり2回、合計4週間であるが、同じバッチの10匹の正常な動物は、健康対照としてオリーブオイルを腹腔内注射した。CCl4の投与開始当日を0日目とし、CCl4の投与開始時点を第0時間とし、CCl4の投与開始当日に、5mL/kgを、1日1回、胃内投与を開始し、連続4週間、即ち、28日投与し、化合物の被験用量はそれぞれ15mg/kg、30mg/kg、60mg/kgであり、健康対照及び溶媒対照は溶媒に対して1%ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を投与した。実験期間中、毎日動物を秤量し、且つ健康状態をモニタリングし、特別な状況がある場合には、関連するプロジェクトリーダーを迅速に通知し、対応する記録を作成した。28日目に、すべての動物の体重を秤量した後、麻酔して採血した後、安楽死させ、肝臓を採取した。血液サンプルが血清として処理された後、ALT/AST/TG/TCの検出のために供し、肝臓試料の一部は、肝臓TG及びTC、並びにcollagen−1alpha遺伝子の相対発現の検出に供し、他の部分は肝臓を採取して病理学的分析のために用いられた。
実験結果は、本発明の化合物が顕著なin vivo薬効活性を有する。