一実施形態に係わる蒸気化器は、液状組成物を保存する液体保存部、該液体保存部と結合し、液体保存部の液状組成物が流入される通孔を有する上部キャップ部、該上部キャップ部と結合し、上部キャップ部と共に、エアロゾル生成空間を形成する下部キャップ部、当該の上部キャップ部と下部キャップ部との間でエアロゾル生成空間に配置され、液体保存部から伝達された液状組成物を吸収する液体伝達手段、該液体伝達手段の両側端部の少なくとも一つを支持する結合溝を具備し、当該の上部キャップ部と下部キャップ部との間に配置され、通孔に連結され、液体保存部から流入された液状組成物を液体伝達手段の両側端部の少なくとも一つに伝達する密封部、液体伝達手段を加熱し、エアロゾルを生成する加熱要素、及び上部キャップ部から下部キャップ部に向けて延長し、液体伝達手段の少なくとも一部と接触し、密封部からエアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れを遮断するように、密封部の結合溝と、液体伝達手段の両側端部の少なくとも一つとの結合部位を閉鎖する脚部を具備する。
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、あるいは新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
明細書全体において、どんな部分がどんな構成要素を「具備」または「具備する」というとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除ものではなく、他の構成要素をさらに具備してもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの結合によって具現されてもよい。
以下では、添付した図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係わる蒸気化器130の構成要素の分解図を図示する。蒸気化器130は、液状組成物を保存する液体保存部1300、液状組成物を吸収するための液体伝達手段135、及び液体伝達手段135を加熱し、エアロゾルを生成する加熱要素136を具備する。
また、本実施形態に係わる蒸気化器130は、液体保存部1300の液状組成物が液体伝達手段135に流動されるとき、該液状組成物が流動する流動経路の外部に流出する液漏れを防止するための液漏れ防止構造体を具備する。該液漏れ防止構造体は、液体保存部1300と結合する上部キャップ部132、上部キャップ部132と結合し、エアロゾル生成空間を形成する下部キャップ部134、及び上部キャップ部132と下部キャップ部134との間に配置される密封部138を具備することができる。
液体保存部1300は、液状組成物を保存する形状を有することができる。液体保存部1300は、例えば、円筒状を含む角柱型でもあり、球形でもある。液体保存部1300は、また保存している液状組成物が液体伝達手段135に流し出す出口を有する。該液状組成物は、液体保存部1300の出口を介して、上部キャップ部132方向に流れる。
上部キャップ部132は、液体保存部1300と結合され、出口から流れ出た液状組成物が、蒸気化器130の外部に流出することを防止する。上部キャップ部132は、上部キャップ部132の一面に、液体保存部1300と緊密に結合されるための形状を有することができる。液体保存部1300に緊密に結合されるために、上部キャップ部132は、栓形状、または一面がネジ山を有する形状を有することができる。
上部キャップ部132の素材は、弾性を有する素材であり、例えば、ゴムやシリコンでもある。上部キャップ部132が弾性を有する素材から形成されることにより、上部キャップ部132は、液体保存部1300に緊密な密封を提供することができる。
上部キャップ部132は、液体保存部1300から流動した液状組成物が流入される通孔1321を有する。通孔1321は、上部キャップ部132の一面に形成され、複数個でもある。例えば、通孔1321は、2個でもあり、上部キャップ部132の上面において、両側端部部分にも形成される。通孔1321は、上部キャップ部132の一面において、下部キャップ部134方向に延長される。液体保存部1300を流れ出し、上部キャップ部132方向に流れる液状組成物は、通孔1321を介して、エアロゾル生成空間内に流動する。
下部キャップ部134は、上部キャップ部132と結合することができる構造であり、結合を介して、上部キャップ部132と下部キャップ部134との間に、エアロゾル生成空間を形成する。下部キャップ部134の素材は、弾性を有する素材であり、例えば、ゴムやシリコンでもある。該エアロゾル生成空間は、上部キャップ部132と下部キャップ部134とが結合されたとき、内部に形成される空洞でもあり、内部に液体伝達手段135が配置される。
上部キャップ部132と下部キャップ部134は、エアロゾル生成空間に外部空気が流入されるようにする貫通部を有する。例えば、該貫通部は、上部キャップ部132と下部キャップ部134とが結合したとき、エアロゾル生成装置100の気流パスとして開放された間隙でもある。該貫通部を介して、外部空気がエアロゾル生成空間内に流入する。また、該貫通部を介して生成されたエアロゾルが、蒸気化器130外に流出され、エアロゾル生成装置100の気流通路に流動する。該貫通部は、液状組成物が流動する経路と分離される。
液体伝達手段135は、上部キャップ部132及び下部キャップ部134の間に形成されたエアロゾル生成空間に配置される。液体伝達手段135は、液体保存部1300からの液状組成物を吸収する。液体伝達手段135は、液状組成物を吸収することができる素材からも形成されるが、例えば、木綿、シリカウィック、ステンレスメッシュ及びガラスファイバのうち少なくとも一つを含んでもよい。液体伝達手段135は、円筒状を具備する角柱型でもあるが、液体伝達手段135が有することができる形状は、それによって制限されるものではない。
液体保存部1300から上部キャップ部132を介して流入された液状組成物を、液体伝達手段135に伝達する密封部138は、上部キャップ部132と下部キャップ部134との間に配置される。密封部138は、上部キャップ部132または下部キャップ部134とも結合される。
例えば、下部キャップ部134と結合された密封部138は、下部キャップ部134の両側に配置され、下部キャップ部134の両側から、下部キャップ部134の中心方向に向けても延長される。密封部138は、弾性を有する素材でもあり、例えば、ゴムまたはシリコンでもある。
密封部138は、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つを支持する結合溝1381を具備することができる。結合溝1381は、下部キャップ部134の両側に配置された密封部138それぞれに具備されるが、例えば、液体伝達手段135が円筒状である場合、液体伝達手段135の一端部が1つの結合溝1381によって支持され、液体伝達手段135の他の端部が、他の結合溝1381によっても支持される。
結合溝1381の上部キャップ部132に向かう上端は、開放された形態でもあり、下部キャップ部134に向かう下端は、閉鎖された形態でもある。結合溝1381は、液体伝達手段135の端部の外周面の少なくとも一部を取り囲みながら支持するようにも形成される。
密封部138は、上部キャップ部132の通孔1321と連結され、液体保存部1300から通孔1321を介して流動する液状組成物を、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つに伝達することができる。例えば、液状組成物は、液体保管部から流出され、上部キャップ部132の通孔1321と、密封部138の結合溝1381とを通過する。
液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つは、結合溝1381によって支持され、液体伝達手段135は、液状組成物を吸収することができる素材からも形成される。従って、結合溝1381を通過した液状組成物が、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つによって吸収され、その結果、液体伝達手段135に液状組成物が含有される。
液体伝達手段135を加熱し、エアロゾルを生成する加熱要素136は、液体伝達手段135の一部を覆い包むようにも形成される。例えば、加熱要素136は、コイル形状またはフィラメント形状を有することができ、液体伝達手段135の中央部分を覆い包むようにも形成される。加熱要素136は、加熱要素136の素材として、ニクロム、カンタル、タンタル、ステンレス、タングステン、ニッケル及びチタンのうち少なくとも一つを含んでもよい。
ユーザが、エアロゾル生成装置100を使用するとき、加熱要素136は、高温にも加熱される。液体伝達手段135に含有されている液状組成物と、貫通部を介して流入された外部空気は、エアロゾル生成空間内において、加熱要素136によって加熱されて混合され、エアロゾルが生成される。
上部キャップ部132は、上部キャップ部132から下部キャップ部134に向けて延長する脚部133を具備する。上部キャップ部132と下部キャップ部134とが結合し、エアロゾル生成空間を形成すれば、脚部133は、密封部138の液体伝達手段135の少なくとも一部と接触することができる。また、脚部133は、密封部138の結合溝1381と、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも1つとの結合部位を閉鎖することができる。
それと係わり、本実施形態に係わる蒸気化器130の断面図を図示している図2を参照し、さらに詳細に説明する。
下部キャップ部134は、液体伝達手段135を、両側端部の少なくとも一つを支持する結合溝1381を具備するが、結合溝1381の上部キャップ部132に向かう上端は、開放された形態でもあり、結合溝1381の残り部分は、液体伝達手段135の端部の外周面の少なくとも一部分を取り囲み、液体伝達手段135の端部を支持するようにも形成される。
脚部133は、液体伝達手段135の外周面の少なくとも一部分を取り囲むように、液体伝達手段135の外周面の少なくとも一部分に沿い、下部キャップ部134方向に延長することができる。脚部133と密封部138は、液体伝達手段135の長手方向に対して、互いに対しても密着される。例えば、脚部133の外側面の一部は、密封部138の内側面の一部と密着することができる。
脚部133により、密封部138の結合溝1381と、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つとの結合部位が閉鎖される。それを介して、密封部138の結合溝1381を介して、エアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れが遮断され、液状組成物の液漏れが防止される。該液状組成物は、液体伝達手段135に吸収され、液体伝達手段135を経由し、エアロゾル生産空間に移動することができ、加熱要素136によって加熱されて気化される。
蒸気化器130は、液体保存部1300と上部キャップ部132との間、または上部キャップ部132と密封部138との間に配置され、前記液体伝達手段135に吸収される前記液状組成物の流れを遅延させる液状組成物吸収型部材139をさらに具備することができる。
液状組成物吸収型部材139は、液体保存部1300から流れ出た液状組成物を吸収した後、所定量を一定に排出し、液状組成物の急激な流れを防止する。例えば、液状組成物吸収型部材139は、上部キャップ部132と密封部138との間に配置され、上部キャップ部132の通孔1321を通過し、密封部138の結合溝1381に流動する液状組成物を吸収することができる。
液状組成物吸収型部材139は、吸収した液状組成物を所定量で一定に密封部138の結合溝1381に排出することができ、液状組成物の急激な流れによる液漏れを防止することができる。液状組成物吸収型部材139は、液状組成物を吸収した後、所定量を一定に排出することができる素材を具備するが、該素材は、例えば、織物(fabric)、フェルト(felt)やガラスファイバでもある。
図1及び図2に図示された実施形態に係わる蒸気化器130内での液状組成物の流れについて述べれば、液体保存部1300から流れ出た液状組成物は、上部キャップ部132の通孔1321に向けて流れることができる。上部キャップ部132の通孔1321を通過した液状組成物は、密封部138の結合溝にすぐに流れるか、あるいは液状組成物吸収型部材139によって吸収された後、所定量ずつ密封部138の結合溝1381にでれる。
密封部138の結合溝1381と、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つとの結合部位は、脚部133によって閉鎖される。密封部138からエアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れが遮断される。該液状組成物は、液体伝達手段135に吸収され、エアロゾル生成空間に向かう。
液体伝達手段135に吸収された液状組成物は、液体伝達手段135に含有された状態において、液体伝達手段135を加熱する加熱要素136によって加熱されて気化される。外部空気は、蒸気化器130の貫通部を介してエ、アロゾル生成空間に流入され、気化された液状組成物と共に、エアロゾルを生成する。
生成されたエアロゾルは、貫通部を介して、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って流動することができる。気流通路に沿って流動するエアロゾルは、シガレットを通過し、ユーザに伝達される。
図3は、他の実施形態に係わる蒸気化器130の構成要素の分解図を図示する。図3に図示された他の実施形態に係わる蒸気化器130の詳細な説明は、図1及び図2に図示された実施形態に係わる蒸気化器130の説明と重複する範囲で省略される。
図3を参照すれば、密封部138は、液体保存部1300から、上部キャップ部132を介して流入された液状組成物を、液体伝達手段135に伝達することができる。密封部138は、上部キャップ部132と下部キャップ部134との間に配置される。
密封部138は、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つを支持する結合溝1381を具備することができる。結合溝1381は、両側端部の少なくとも一つを取り囲む形状を有することができる。例えば、液体伝達手段135が円筒状である場合、該結合溝は、液体伝達手段135の端部を取り囲む円形でもある。
密封部138は、上部キャップ部132と下部キャップ部134との間において、上部キャップ部132及び下部キャップ部134とそれぞれ分離自在にも配置される。密封部138は、上部キャップ部132の方向から下部キャップ部134の方向に突出した端部を両側に有することができる。
密封部138は、上部キャップ部132の通孔1321と連結される上部開口1382を具備することができる。例えば、上部開口1382は、上部キャップ部132方向に開放され、上部キャップ部132の通孔1321を通過した液状組成物が、上部開口1382に流体流動することができる。
液体伝達手段135は、液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つが、密封部138の結合溝1381に取り囲まれたまま、上部キャップ部132と下部キャップ部134との間のエアロゾル生成空間にも配置される。エアロゾル生成空間に配置された液体伝達手段135は、液状組成物を吸収し、吸収された液状組成物は、加熱要素136によっても加熱される。
液体伝達手段135を加熱し、エアロゾルを生成する加熱要素136は、液体伝達手段135の一部を覆い包むようにも形成される。例えば、加熱要素136は、コイル形状またはフィラメント形状を有することができ、液体伝達手段135の中央部分を覆い包むようにも形成される。
図4を参照し、図3に図示された蒸気化器130のそれぞれの構成要素が結合されたときについて説明すれば、密封部138が、上部キャップ部132の通孔1321から、通孔1321と連結された密封部138の上部開口1382を介して伝達された液状組成物を保存する保存空間をさらに具備することができるということが分かる。
該保存空間は、結合溝1381と連結され、結合溝1381を介して挿入された液体伝達手段135の両側端部の少なくとも一つに、液状組成物を伝達することができる。例えば、該保存空間は、密封部138の上部開口1382と、結合溝との間の所定空間でもあり、該液状組成物は、上部開口1382を通過し、結合溝1381を通過する前、保存空間に留まる。
液体保存部1300から流れる液状組成物は、上部キャップ部132の通孔1321と、密封部138の上部開口1382とを通過し、密封部138の保存空間にも保存される。該保存空間は、結合溝1381と連結されており、結合溝1381は、液体伝達手段135の端部を取り囲む形状でもある。
結合溝1381は、液体伝達手段135の端部を覆い包み、液体が保存空間から結合溝1381を介してエアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れを遮断することができる。エアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れが遮断され、液状組成物の液漏れが防止される。
蒸気化器130は、液体保存部1300と上部キャップ部132との間、または上部キャップ部132と密封部138との間に配置され、前記液体伝達手段135に吸収される前記液状組成物の流れを遅延させる液状組成物吸収型部材139をさらに具備することができる。
液状組成物吸収型部材139は、液体保存部1300から流れ出た液状組成物を吸収した後、所定量を一定に排出し、液状組成物の急激な流れを防止する。例えば、液状組成物吸収型部材139は、上部キャップ部132と密封部138との間に配置され、上部キャップ部132の通孔1321を通過し、密封部138の上部開口1382と、保存空間とに流動する液状組成物を吸収することができる。
液状組成物吸収型部材139は、吸収した液状組成物を所定量で一定に密封部138の保存空間に排出することができ、保存空間に向かう液状組成物の過多な流出を防止することができる。従って、密封部138の保存空間において、結合溝1381を通過して流出する液漏れを防止することができる。液状造成液状組成物吸収型部材139は、液状組成物を吸収した後、所定量を一定に排出することができる素材を具備するが、該素材は、例えば、織物(fabric)、フェルト(felt)やガラスファイバでもある。
図5Aは、図3に図示された実施形態に係わる蒸気化器130の構成要素において、密封部138の結合溝1381を図示している。密封部138は、上部キャップ部132の方向において、下部キャップ部134の方向に突出した端部を両側に有することができ、結合溝1381は、突出した端部の内面にも形成される。
密封部138の結合溝1381は、液体伝達手段135の両側端部のうち少なくとも一つを支持することができる。結合溝1381は、液体伝達手段135の両側端部のうち少なくとも一つを取り囲む形状でもある。例えば、液体伝達手段135は、円筒状でもあり、該結合溝は、液体伝達手段135の端部を取り囲む円形でもある。液体伝達手段135の端部は、結合溝1381に嵌め込まれ、液体伝達手段135を経由せず、結合溝1381を通過する液状組成物の流れが遮断される。
図5Bは、図3に図示された実施形態に係わる蒸気化器130の構成要素において、密封部138の上部開口1382を示した平面図である。密封部138は、上部キャップ部132の通孔1321と連結される上部開口1382を具備することができる。上部開口1382は、上部キャップ部132方向に開放され、上部キャップ部132の通孔1321を通過した液状組成物が上部開口1382に流体流動することができる。
上部開口1382の形状には、制限がなく、上部開口1382は、液状組成物を保存することができる保存空間と連結されている。上部開口1382を通過した液状組成物は、密封部138内の保存空間に流動し、保存空間に留まる。
図3及び図4に図示された実施形態に係わる蒸気化器130内での液状組成物の流れについて述べれば、液体保存部1300から流れ出た液状組成物は、上部キャップ部132の通孔1321に向けて流れる。上部キャップ部132の通孔1321を通過した液状組成物は、通孔1321と連結された密封部138の上部開口1382にすぐ流れるか、あるいは液状組成物吸収型部材139によって吸収された後、所定量ずつ密封部138の上部開口1382に流れることができる。
上部開口1382を通過した液状組成物は、密封部138の保存空間に保存されて留まる。結合溝1381は、液体伝達手段135の端部を緊密に覆い包みながら、液体伝達手段135の端部を支持する。液体伝達手段135を経由せず、保存空間から結合溝1381を介してエアロゾル生成空間に向かう液状組成物の流れを遮断し、該液状組成物は、液体伝達手段135に吸収され、液体伝達手段135を介して、エアロゾル生成空間に流動することができる。
液体伝達手段135に吸収された液状組成物は、液体伝達手段135に吸収された状態で、液体伝達手段135を加熱する加熱要素136によって加熱されて気化される。外部空気は、蒸気化器130の貫通部を介して、エアロゾル生成空間に流入され、気化された液状組成物と共に、エアロゾルを生成する。
生成されたエアロゾルは、貫通部を介して、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って流動することができる。気流通路に沿って流動するエアロゾルは、シガレットを通過し、ユーザに伝達される。
図6及び図7は、実施形態に係わる蒸気化器を具備するエアロゾル生成装置に、シガレットが挿入された例を図示した図面である。
図6及び図7を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、ヒータ140及び蒸気化器130を具備する。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、シガレット200が挿入される。
図6及び図7に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が、エアロゾル生成装置100にさらに具備されてもよいということは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
また、図6及び図7には、エアロゾル生成装置100にヒータ140が具備されているように図示されているが、必要により、ヒータ140は、省略されてもよい。
図6には、バッテリ110、制御部120、蒸気化器130及びヒータ140が一列に配置されているように図示されている。また、図7には、蒸気化器130及びヒータ140が並列に配置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図6または図7に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置100の設計により、バッテリ110、制御部120、蒸気化器130及びヒータ140の配置は、変更されてもよい。
シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、蒸気化器130を作動させ、蒸気化器130からエアロゾルを発生させる。蒸気化器130によって生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達される。
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ140または蒸気化器130が加熱されるように、電力を供給することができ、制御部120が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
制御部120は、エアロゾル生成装置100の動作を制御する。具体的には、制御部120は、バッテリ110、ヒータ140及び蒸気化器130だけではなく、エアロゾル生成装置100に具備された他の構成の動作を制御する。また、制御部120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを具備する。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
ヒータ140は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ140は、シガレットの外部に位置することができる。従って、加熱されたヒータ140は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
ヒータ140は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ140には、電気伝導性トラック(track)を具備し、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ140が加熱される。しかし、ヒータ140は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されるものであるならば、制限なしに該当する。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置100に既設定されており、ユーザによって所望される温度にも設定される。
一方、他の例として、ヒータ140は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ140には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを具備することができ、該シガレットは、誘導加熱式ヒータによっても加熱されるサセプタを具備することができる。
エアロゾル生成装置100は、外部空気がエアロゾル生成装置100の内部に流入されるようにする気流入口150をさらに具備することができる。気流入口150は、エアロゾル生成装置100の一面にも形成される。外部空気は、気流入口150を介し、エアロゾル生成装置100内に流入され、エアロゾル生成装置100内の構成要素のうち少なくとも一つに移動することができる。
例えば、外部空気は、気流入口150を介して、エアロゾル生成装置100に流入され、蒸気化器130に移動することができる。蒸気化器130に移動した外部空気は、気化された液状組成物と共に、エアロゾルを形成することができる。
また、エアロゾル生成装置100は、気流入口150に、撥水加工処理された撥水コーティング部155をさらに具備することができる。撥水コーティング部155は、気流入口150に配置され、気流入口150を介して、液状組成物が流出する液漏れを防止すると共に、外部空気が気流入口150を介して、エアロゾル生成装置100内に流入される。
撥水コーティング部155の形状は、網状またはメッシュ状でもあるが、形状に係わる制限なしに、多様な形状にも製造される。撥水コーティング部が製造された形状により、エアロゾル生成装置100内に流入される外部空気の量を調節することができる。エアロゾル生成装置100内に流入される外部空気の量を調節することにより、蒸気化器130が良質のエアロゾルを生成することになる。
撥水コーティング部155の素材は、ステンレススチール(stainless steel)のような耐食性を有する金属、またはゴアテックスのような織物でもあるが、それらに制限されるものではない。
図6及び図7には、ヒータ140がシガレット200の外部に配置されるように図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、ヒータ140は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素、または棒型加熱要素を具備することができ、該加熱要素の形態により、シガレット200の内部または外部を加熱することができる。
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ140が複数個配置される。このとき、複数個のヒータ140は、シガレット200の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット200の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ140のうち一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット200の外部にも配置される。また、ヒータ140の形状は、図6及び図7に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
蒸気化器130は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器130によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動し、該気流通路は、蒸気化器130によって生成されたエアロゾルが、シガレットを通過し、ユーザに伝達されるようにも構成される。
例えば、蒸気化器130は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を備えてもよいが、それらに限定されるものではない。例えば、当該の液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置100にも備えられる。
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を備えるタバコ含有物質を備える液体でもあり、非タバコ物質を備える液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器130から脱着されるようにも作製され、蒸気化器130と一体としても作製される。
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を備えてもよい。該香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを備えてもよいが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を備えてもよい。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を備えてもよい。
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。該加熱要素は、電流供給によって加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
例えば、蒸気化器130は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それに限定されるものではない。
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120及びヒータ140130以外に、汎用的な構成をさらに備えてもよい。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを備えてもよい。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を備えてもよい。また、エアロゾル生成装置100は、シガレット200が挿入された状態でも、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
図6及び図7には図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110充電にも利用される。または、該クレードルとエアロゾル生成装置100とが結合された状態で、ヒータ140が加熱されもする。
シガレット200は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレット200は、エアロゾル生成物質を備える第1部分と、フィルタなどを備える第2部分とにも区分される。または、シガレット200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が備えられてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置100の内部に、第1部分の一部だけ挿入され、第1部分及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。このとき、該エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの気流入口150を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された気流入口150の開閉、及び/または気流入口150の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他の例として、外部空気は、シガレット200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介し、シガレット200の内部に流入される。
以下、図8を参照し、シガレット200の一例について説明する。
図8は、シガレットの一例を図示した図面である。
図8を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を備える。図6及び図7を参照して説明した第1部分は、タバコロッド210を備え、第2部分32000は、フィルタロッド220を備える。
図8には、フィルタロッド220が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド220は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に備えられた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを備えてもよい。また、必要により、フィルタロッド220には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに備えてもよい。
シガレット200は、少なくとも1つのラッパ240によっても包装される。ラッパ240には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔が形成される。一例として、シガレット200は、1つのラッパ240によっても包装される。他の例として、シガレット200は、2以上のラッパ240によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパにより、タバコロッド210が包装され、第2ラッパにより、フィルタロッド220が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパにより、シガレット200全体が再包装される。もしタバコロッド210またはフィルタロッド220それぞれが、複数のセグメントによって構成されるならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパにより、包装されたセグメントが結合されたシガレット200全体が他のラッパによっても再包装される。
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を備える。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを備えてもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることによって添加される。
タバコロッド210は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を押しなべて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに備えてもよい。
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を備えるチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド220が複数のセグメントによって構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
フィルタロッド220は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、該加香液が塗布された別途の纎維が、フィルタロッド220の内部にも挿入される。
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が備えられてもよい。ここで、カプセル230は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル32400は、香料を備える内容液を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル32400は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
もしフィルタロッド220に、エアロゾルを冷却するセグメントが備えられる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔が穿孔された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルを冷却する機能を遂行することができものであるならば、制限なしに該当する。
一方、図8には、図示されていないが、一実施形態によるシガレット200は、前段フィルタをさらに備えてもよい。該前段フィルタは、タバコロッド210において、フィルタロッド220に対向する一側に位置する。該前段フィルタは、タバコロッド210が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド210から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置100(図6及び図7)に流れて行くことを防止することができる。
該蒸気化器において、液状組成物が流動する経路が緊密に密封されない場合、液状組成物がエアロゾル生成装置内の他の構成、またはエアロゾル生成装置外部に流出する液漏れが発生してしまう。
そのような液漏れが反復的に発生する場合、該エアロゾル生成装置の構成が汚染され、性能が弱化され、はなはだしくは、該エアロゾル生成装置の作動が不可能にもなる。また、エアロゾル生成装置の気流入口から液状組成物が流出する場合、流出された液状組成物がエアロゾルユーザに不快感を与えてしまう。
本実施形態に係わる蒸気化器は、液状組成物の液漏れを防止する構造を有し、蒸気化器外部への液状組成物の液漏れを防止する。液漏れが防止されることにより、液漏れによって発生しうる前述の問題点も防止され、当該のエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置を使用するユーザに便宜性を提供することができる。
他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、気流入口に撥水加工処理された撥水コーティング部をさらに具備して配置され、気流入口を介して液状組成物が流出する液漏れを防止すると共に、外部空気をして、気流入口を介してエアロゾル生成装置内に流入させる。また、該撥水コーティング部は、エアロゾル生成装置内に流入される外部空気の量を調節することにより、該蒸気化器をして、良質のエアロゾルを生成させる。
本実施形態と係わる技術分野で当業者であるならば、前述の記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態にも具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないのである。