JP2020520064A - 火工式回路遮断器 - Google Patents
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Abstract
本発明は、火工式回路遮断器(1)に係わり、この火工式回路遮断器(1)は、本体(10)と、該本体において第1の方向(Z)に沿って摺動可能に設置されたピストン(40)であって、該ピストンが、刃先(42a)を具備する第1の突起(42)を有する、ピストン(40)と、火工式点火器(30)と、導電性母線(50)と、を具備する。ピストンは、火工式点火器(30)の作動時に母線を2つの別個の部分(50a、50b)に切断するために、上昇位置から下降位置に移動するように適合される。ピストンは、下面(43)から第1の突起(d2)よりも長い距離(d1)にわたって延びる、第2の突起(44a)を更に具備する。母線(50)は、第1の方向(Z)に沿って、該第2の突起(44a)に整列する、開口部(50a)を具備しており、第2の突起及び開口部は、ピストンが第1の位置から第2の位置に移動する時に、第2の突起が開口部に係合するように協働するように適合される。【選択図】図1A
Description
本発明は、火工式回路遮断器の分野に関する。
火工式回路遮断器は、例えば、異常な使用状況に対応して、電気回路を作動不能にするために広く使用される。従来の火工式回路遮断器は、導電要素として作用する、母線を使用しており、母線は、母線の2つの部分の間の導電性を停止することにより回路を開くために、ピストンによりその横方向に沿って2つの別個の部分に切断又は破壊可能である。本書において、私達は、ピストンによる母線の切断又は破壊のいずれかを指定するように、ピストンによる母線の切断又は破壊を参照する。特許文献1〜3(国際公開第2016/038043号、国際公開第2016/038044号及び国際公開第2016/038050号)は、既知の火工式回路遮断器を開示する。
ピストンが火工式点火器により推進される場合に、ピストンの母線への衝撃は、ピストンの変位軸線の周りのピストンの回転運動を与えてもよい。また、母線の材料が柔らかい場合か又は母線が薄い場合に、ピストンが、母線を曲げて更に母線を不適切に切断してもよい。その結果として、回路遮断器の信頼性が低下する。
従って、より信頼性の高い火工式回路遮断器に対する必要性が、依然として存在する。
本発明は、上述の技術的問題に対応するための改良された作動機を提供することを目的とする。本発明の目的は、以下を具備する火工式回路遮断器を提供することであり、この火工式回路遮断器は、
本体と;
前記本体において第1の方向に沿って摺動可能に取り付けられたピストンであって、刃先を具備していて且つピストンの下面から延びる、第1の突起を前記ピストンが有するピストンと;
前記ピストンを推進するように適合された火工式点火器と;
第1の方向に対して横方向の第2の方向において延びる導電性母線と;を具備しており、
ピストンは、火工式点火器の作動時に母線を2つの別個の部分に切断するために、上昇位置に対応する第1の位置から下降位置に対応する第2の位置に移動するように適合されており、
ピストンが、ピストンの下面から第1の突起よりも長い距離にわたって延びる、第2の突起を更に具備しており、更に母線は、第1の方向に沿って、前記第2の突起に整列する、開口部を具備しており、第2の突起及び開口部は、ピストンが第1の位置から第2の位置に移動する時に、第2の突起が開口部に係合するように協働するように適合されることを特徴とする。
本体と;
前記本体において第1の方向に沿って摺動可能に取り付けられたピストンであって、刃先を具備していて且つピストンの下面から延びる、第1の突起を前記ピストンが有するピストンと;
前記ピストンを推進するように適合された火工式点火器と;
第1の方向に対して横方向の第2の方向において延びる導電性母線と;を具備しており、
ピストンは、火工式点火器の作動時に母線を2つの別個の部分に切断するために、上昇位置に対応する第1の位置から下降位置に対応する第2の位置に移動するように適合されており、
ピストンが、ピストンの下面から第1の突起よりも長い距離にわたって延びる、第2の突起を更に具備しており、更に母線は、第1の方向に沿って、前記第2の突起に整列する、開口部を具備しており、第2の突起及び開口部は、ピストンが第1の位置から第2の位置に移動する時に、第2の突起が開口部に係合するように協働するように適合されることを特徴とする。
第1の位置において、ピストンの第1の突起は、先ず、第1の突起の所定の距離(ゼロとは異なる)において母線から分離される。火工式点火器が作動すると、ピストンは、第1の位置から第2の位置への移動を素早くに開始する。第1と第2の位置の間の中間位置において、ピストンの第2の突起は、母線の開口部に係合する一方で、刃先はまだ母線と接触しない(第2の突起が、ピストンの下面から、第1の突起よりも長い距離にわたって延びるので)。その後、ピストンが動き続けると、刃先が母線と接触して、2つの異なる部分に母線を破断し、それにより母線の導電性を停止させる。母線の切断中に、第2の突起は、ピストンが回転することを防止するように開口部に係合する。従って、刃先が母線を切断すると、ピストンは案内され、そしてもはや回転可能ではない。
第2の突起は、母線が効果的に切断されるまで、母線の切断の開始時において係合しており、それは、ピストンが第2の又は下降位置に達する前に一般的に発生することが理解されるべきである。ピストンが第2の位置にある時に、第2の突起は、母線の2つの切断部分の開口部の残る部分に係合する。
その様な構成により、刃先が母線を切断し始める時に、ピストンが回転することが防止されており、そして母線の切断は、より正確になる。従って、本発明による火工式回路遮断器は、信頼性がより高い。
本発明の火工式回路遮断器の別の利点は、第2の突起が開口部に係合し更に両者が協働するので、母線がやはり、切断手順中に所定の位置に保持されることである(特に、母線は第2の方向において移動可能ではない)。第2の突起が開口部と協働して上述の技術的効果を得ることができる限り、第2の突起及び開口部は、相補的な形状(即ち、実質的に同じ形状)又は異なる形状を有してもよいことが理解されるべきである。
本体及びピストンは、電気絶縁材料により製作されてもよい。一実施の形態によれば、ピストンは、円筒形状であり、封止ガスケットが保持される、周辺凹部を更に具備可能である。
一実施の形態によれば、火工式回路遮断器は、母線を支持していて且つ第1の方向に沿って母線の開口部に整列するスロット(長穴)を具備する、引き出しを更に具備しており、第2の突起は、ピストンが第2の位置にある時に前記スロットに係合する。前記引き出しは、本体内で第2の方向において延びるハウジング内に挿入可能である。その様な構成において、母線が切断された後に、ピストンの第2の突起が、母線を通過し、引き出しのスロットに直ぐ後に係合する。従って、母線は長時間にわたって及び母線が完全に切断されるまで、所定の位置に保持されており、そしてピストンは、ピストンが第2の位置に達するまで長時間にわたって案内される。
一実施の形態によれば、引き出しは、母線を支持する引き出しの面上に受容溝を更に具備しており、前記受容溝は、ピストンの第1の突起と協働して、更に一旦母線が切断されると、母線の別個の部分の内の1つを受容するように構成される。その様な構成において、母線が、その切断中に、ピストンの第2の突起によりしっかりと保持されるので(特に、母線は、ピストン及び引き出しに対して第2の方向において移動可能ではない)、刃先を具備する第1の突起は、引き出しの受容溝と協働するので、従って第1の突起と受容溝は、母線を切断するように、はさみのように一緒に作用可能である。従って、この構成は、母線の切断を更に改善する。
一実施の形態によれば、母線の第2の突起及び開口部は、第2の方向において細長い形状を有する。その様な構成により、母線の導電性特性に対する開口部の影響が低減される。実際には、第2の方向(即ち、母線が延びる方向において)における細長い形状により、母線の断面は、開口部が第2の方向に対して横の方向において延びる場合に比べてより減少し難い。
一実施の形態によれば、ピストンは、ピストンの下面から延びる第3の突起を更に具備しており、母線は、ピストンの第2と第3の突起と協働するように適合された、2つの開口部を具備する。第2と第3の突起は、火工式回路遮断器の長手軸線に対して対称に配置されてもよい(その様な長手軸線は、第1の方向に平行であり、且つピストンの中心にあってもよい)。ピストンは、ピストンを案内するための3つより多い突起(即ち、第2と第3の突起より多い)を具備してもよく、母線は、多くの対応する開口部を具備してもよいことが理解されるべきである。
一実施の形態によれば、母線の開口部は、面取りされた縁部を有する。追加的又は代替的に、第2の突起は、面取りされた縁部を有する。その様な構成により、第2の突起及び/又は母線は、ピストンの僅かな変位を補償して、第2の突起が開口部と係合することを確保することができる。言い換えると、この形態により、ピストンの第1の位置から第2の位置への移動の間にピストンが僅かに変位した場合において、ピストン及び/又は母線を正しい軌道に戻すことを可能にする。従って、火工式回路遮断器の信頼性は、やはり更に改善される。
一実施の形態によれば、ピストン及び本体の一方は、少なくとも1つのスリット(裂け目)を具備しており、ピストン及び本体のもう一方は、少なくとも1つの対応するリブ(肋材)を具備しており、スリット及び対応するリブは、ピストンが第1の位置にある時に協働するように構成される。その様な構成により、本発明による火工式回路遮断器において、ピストンが動き始めると直ぐにピストンが案内されることがやはり可能であるので、従って火工式回路遮断器の信頼性を更に向上させる。更に、もし第1の方向におけるスリットとリブの寸法が、第1の位置において母線から第2の突起を分離する距離(存在すれば)よりも大きい場合には、ピストンは、刃先が母線を切断するまで、第1の位置から常に案内される。更に、もし火工式回路遮断器がまた上述のような引き出しを具備する場合には、ピストンは、第1の位置から第2の位置までずっと案内されて、更にその変位のあらゆる段階においてピストンの任意の回転を防止可能である。
本発明の別の目的は、保護された電気回路を提供することであり:この保護された電気回路は、保護された電力供給システムと、前記保護された電力供給システムにより電力供給される電気装置と、を具備しており、前記保護された電力供給システムは、前述の火工式回路遮断器と、火工式回路遮断器の母線の両端部に接続する電力供給回路と、電力供給システム内の電流が所定の閾値に達すると、火工式回路遮断器の火工式点火器を作動させるように適合された制御装置と、を具備する。
本発明の更に別の目的は、上記の保護された電気回路を具備する、装置を提供することであり、この装置は、自動車と風車と太陽光電力供給ユニット(装置)と、移動式車両電力供給ユニットとの内の1つである。
本発明の別の特徴と目的と利点とは、純粋に例示であって且つ限定的な方法で解釈されるべきではなくて且つ添付の図面を考慮して読まれるべきである、以下の説明において詳述される。
図1A及び1Bは、本発明の実施の形態による火工式回路遮断器1の異なる分解図を示す。図2A及び3Aは、火工式回路遮断器1の平面II及びIII(図1A)に沿った断面図をそれぞれ示す。図面に示される火工式回路遮断器1は、本体10と、保持器20と、点火器30と、ピストン40と、導電性母線50と、引き出し60と、具備する。
本体10は、点火器30及びピストン40を内側容積又は内部空洞11内に収容するように適合される。内部空洞11は、図示の実施の形態において、円筒形状を有するが、しかし空洞11は、別の形状を有することができる。保持器20は一般的に、本体10の外面に作られた凹部内に配置されており、本体10の内側に点火器30を保持するように適合される。
ピストン40は、この例において、図面に表示される長手方向軸線Z(第1の方向)を中心とする円筒形状を有する。ピストン40はまた、シールガスケット41a、例えばOリング、が保持される、円周溝41を具備する。ピストン40は、図2A及び図3Aに示されるような上昇位置(第1の位置)と図2C及び図3Cに示されるような下降位置(第2の位置)との間において、長手方向軸線Zに沿って移動可能である。点火器30が使用されていない、即ち作動していない限り、ピストン40はその上昇位置に留まる。ピストン40は、内部空洞11の形状及び火工式回路遮断器1の意図される目的に応じて、別の形状を有してもよいことが留意されるべきである。
図示の実施の形態において、点火器30は、ガス発生器として作用する火工式チャージ(充填器)31と、例えば制御装置C(図4)に接続するように適合された導電ピン32と、を具備する。導電ピン32は、所定の作動信号に応答して火工式チャージ31を点火するように適合されてもよい。点火器30は、作動すると、母線50の導電性を破壊するために、ピストン40をその上昇位置からその下降位置に駆動するように構成されており、下降位置では、ピストン40は、母線50を2つの異なる部分50aと50bに分離する(図2Cと3C)。
本体10は、軸線Zに対して横方向の軸線X(第2の方向)に沿って、本体10を通り延びる、スロット(長穴)12を具備する。このスロット11は、引き出し60及び母線50が本体10内に収容できるように適合される。引き出し60は、母線50を支持し、更にスロット12に摺動可能に挿入されるように適合される。母線50はまた、母線50の両端部51に電気回路を接続することにより、本体10を通る導電性を確立する(図4)ために、本体10の2つの対向する側から突出するように、引き出し60上で本体10を通り摺動可能に挿入可能である。
母線50の切断を実現するために、ピストン40は、ピストン40の下面43から突出していて且つ母線50と接触するように適合された、刃先42aを有する第1の突起42を具備して、ピストン40がそれに沿って摺動するように適合された、軸線Zにより与えられる方向に垂直な軸線Yにより与えられる方向に沿って母線50を切断又は破壊する。この例において、軸線Yにより与えられる方向はまた、軸線Xで与えられる方向にも垂直である。この例において、第1の突起42はまた、軸線Yにより与えられる方向において延びており、更に同じ方向におけるピストン40の幅(即ち直径)に実質的に等しい、前記方向Yの長さを有しており、言い換えれば、第1の突起42は、前記方向Yにおいて、ピストン40の全幅にわたって延びる。
本明細書において、用語「方向Z」(それぞれX及びY)は、軸線Zにより与えられる方向を指定することが留意されるべきである。
本発明によれば、ピストン40は、ピストン40の下面43から延びる第2の突起44aを具備する。図示の実施の形態において、ピストン40はまた、第2の突起44aと同様の第3の突起44bをも具備する。2つの突起44a及び44bは、下面43から距離d1にわたって延びる(図2A)。第1の突起42は、距離d1よりも小さくて且つ距離d1とは異なる、距離d2にわたって下面43から延びる。言い換えると、ピストン40が第1の位置又は上昇位置にある時に、第1の突起42は、第2と第3の突起44a及び44bを母線50から分離する距離d4(もしあれば)よりも大きい、距離d3だけ母線50から分離される。図示の実施の形態において、ピストンは絶縁材料製である。第1と第2の突起44a及び44bは同様である。
更に本発明によれば、母線50は、2つの開口部52a及び52bを具備する。開口部52a及び52bはそれぞれ、方向Zに沿って突起44a及び44bと整列する。この例において、2つの開口部52a及び52bは、突起144a及び144bと実質的に同じ形状を有しており、従ってピストンが第1の位置(図2A及び3A)から第2の位置(図2C及び3C)に移動する際に、開口部52a及び52bと突起144a及び144bは協働可能である。図示されない別の実施の形態において、開口部及び第2と第3の突起は、異なるがしかし協働する形状を有しており、即ち、第2と第3の突起は、ピストンが第1の位置から第2の位置に移動する時に、開口部に係合するように適合される。
この例において、回路遮断器1を組み立てるために本体10内で母線50を摺動させることは、さもなければ可能ではないため、距離d4をゼロに等しくできないことが認識されるべきである。しかし、図示されない別の実施の形態において、前記距離d4はゼロであってもよいか又は、ピストン40が上昇位置にある時に、突起44a及び44bは、開口部52a及び52bにおいて既に係合してもさえよい。それどころか、母線50の適切な切断を確実にするために、第1の突起42を母線50から分離する距離d3は、ゼロより大きくそしてゼロに等しくないはずである。
図に示す実施の形態において、第2と第3の突起44a及び44bと開口部52a及び52bとは、方向Xにおいて、即ち、母線50が延びる同じ方向において及び軸線Y及び第1の突起42に垂直な方向において、細長い形状を有する。その様な構成は、母線50の導電率に対する開口部の影響を減らすのに有利である。その様な形状は、ピストン40が母線50を切断する時に、ピストン40の回転を減少させるのに依然として有利である。図示の実施の形態において、第2と第3の突起44a及び44bは、軸線Zに垂直な方向のピストン50の幅(即ち直径)の3分の1より大きく且つ前記幅に比べて厳密により小さい、距離にわたって方向Xに延びる。
図示の実施の形態において、第2と第3の突起44a及び44bは、面取りされた縁部を有する。即ち、突起44a及び44bは、ピストン40の下面43上の突起44a及び44bの基部においてに比べて母線50に面する突起44a及び44bの端部においてより狭い。更に、開口部52a及び52bはまた、ピストン40に面する開口部52a及び52bの縁部において面取りされた縁部を有してもよい。言い換えると、開口部52a及び52bは、ピストン40に面する側において、対向する側においてに比べてよりも大きくてもよい。その様な構成により、火工式回路遮断器1は、本体10の空洞11内のピストン40の小さな誤配置に適応可能であり、更に依然として意図したように機能する。
図面に示される実施の形態によれば、引き出し60は、母線50を支持するその面62において、軸線Yに平行な方向において延びる、受容溝61を具備する。溝61は、母線50の切断又は破壊部分を受容するように構成されており、更に母線50を介してピストン40の第1の突起42が移動することを可能にするように構成される。受容溝61は、三角形又は全体的に三角形の断面を有する。上昇位置から下降位置へのその移動の際に、その刃先42aを有するピストン140の第1の突起42は、受容溝61の表面と接触する。第1の突起42と受容溝61との間のこの連続的な接触は、一旦、母線が切断されてしまうと、母線50の2つの部分50a及び50bをお互いに分離することを可能にし、それにより関連回路を信頼可能に分断するための、母線50の2つの部分50a及び50bの間の電気的絶縁を向上させる。その様な構成はまた、アーチ(架橋)現象を防止する。その様な構成により、受容溝61と第1の突起42の刃先42aとは、母線50を切断するために、ハサミを形成するように協働する。
引き出し60は、図1Bと図3A〜3Cに示されるように、ピストン40の第2と第3の突起44a及び44bにZ方向において整列する、2つのスロット63a及び63bを更に具備してもよい。前記スロット63a及び63bはまた、母線50の開口部52a及び52bとZ方向において整列する。従って、ピストン40がその下降位置に達すると(図2C及び3C)、第2と第3の突起44a及び44bは、スロット63a及び63bに係合して、ピストン40の更なる移動を防止する。スロットはまた、母線60が切断された後にピストン40を案内し続けることを可能にする。
一般的には、図1Bに示されるように、ピストン40は、ピストン40の上部に形成されたスリット(裂け目)45(図1B〜2C)を更に具備しており、更に本体の上壁は、対応するリブ(肋材)13を備える(図2A〜2C)。リブ13は、ピストン40が第1又は上昇位置にある時に,スリット45に係合するように適合される。リブ13及びスリット45は、空洞11内のピストン40の角度位置を割り出すための割り出し手段を形成する。リブ13及びスリット45は、また、ピストン40が点火器30の作動時にその上昇位置から離れ始める時に、ピストン40が軸線Zの周りで回転することを防止する案内部を形成する。もちろん、スリット45及びリブ13の位置は、ピストン40と本体10との間において逆にしてもよい。リブ13は、本体から、第2と第3の突起44a及び44bを母線50から分離する距離d4以上の距離d5(図2A)にわたって延びてもよいことが有利である。その様な構成により、ピストン40は、その上昇位置からその下降位置までずっと案内されてもよい。
火工式回路遮断器1の機能を、図2A〜3Cを参照して簡単に説明する。火工式回路遮断器1が、図2Aと3Aとの間と、図2Bと3Bとの間と、図2Cと3Cとの間とにおいて、同じ状態にあることが理解されるべきである。
図2A及び3Aにおいて、火工式回路遮断器1のピストン40は、装置の保管又は輸送構成に対応する、第1の位置又は上昇位置にある。この構成において、点火器30は、まだ作動していない。
その後、例えば制御装置Cから来る、作動信号に応答して、点火器30が作動し、更にガスが火工式回路遮断器1の加圧室14内において発生するように、火工式チャージ31を点火する。図2B及び図3Bに示すように、加圧室内の圧力が増加し、ピストン40は、上昇位置を離れるように動き始める。図2B及び図3Bに図示されるように、第2と第3の突起44a及び44bは、第1の突起42及び第1の突起42の刃先42aが母線50の切断を開始する前に、母線50の開口部52a及び52bと係合する。
最後に、第1の突起42は、母線50と接触し、そして図2C及び3Cに示すように、母線を2つの部分50a及び50bに効果的に切断する。母線50が切断されている間に、第2と第3の突起44a及び44bは、母線50を通過し、引き出し60のスロット63a及び63bと係合し始める。最後において、母線50の2つの部分50a及び50bは、良好に分離される。
図4は、本発明の実施の形態による保護された電気回路100を示す。回路100は、火工式回路遮断器1の母線50の端部51に接続する電力供給回路Sと電力供給回路S及び火工式回路遮断器1の導電ピン32に接続する制御装置Cとを有する、保護された電力供給システム110と、電力供給システム2により電力が供給される電気装置Dと、を具備する。
制御装置Cは、電力供給システム110の故障に応じて適切な信号を送信することにより火工式回路遮断器100を作動するように適合されてもよい。例えば、制御装置Cは、電力供給回路2の電流が所定の閾値に達する場合に、火工式回路遮断器1を作動するように構成されてもよい。もちろん、制御装置Cは、別の故障指示器、例えば電気装置Dの異常温度、に反応するように構成されてもよい。
本発明による保護された電気回路100は、車と、風車と、太陽光電力ユニット(装置)と、移動車両電力供給ユニット等のような装置に適してもよい。
Claims (10)
- 火工式回路遮断器(1)であって、
本体(10)と、
前記本体において第1の方向(Z)に沿って摺動可能に取り付けられたピストン(40)であって、刃先(42a)を具備していて且つ前記ピストンの下面(43)から延びる、第1の突起(42)を前記ピストンが有する、ピストン(40)と、
前記ピストンを推進するように適合された火工式点火器(30)と、
前記第1の方向に対して横方向の第2の方向(X)において延びる導電性母線(50)と、を具備し、
前記ピストンは、前記火工式点火器(30)の作動時に前記母線を2つの別個の部分(50a、50b)に切断するために、上昇位置に対応する第1の位置から下降位置に対応する第2の位置に移動するように適合されている、火工式回路遮断器(1)において、
前記ピストンは、前記ピストンの前記下面(43)から前記第1の突起(d2)よりも長い距離(d1)にわたって延びる、第2の突起(44a)を更に具備しており、
前記母線(50)は、前記第1の方向(Z)に沿って、前記第2の突起(44a)に整列する、開口部(50a)を具備しており、
前記第2の突起及び前記開口部は、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置に移動する時に、前記第2の突起が前記開口部に係合するように協働するように適合される、ことを特徴とする火工式回路遮断器(1)。 - 前記母線を支持していて且つ前記第1の方向に沿って前記母線(50)の前記開口部(50a)に整列する、スロット(63a)を具備する、引き出し(60)を更に具備しており、
前記ピストンが前記第2の位置にある時に、前記第2の突起は前記スロットに係合する、ことを特徴とする請求項1に記載の火工式回路遮断器。 - 前記引き出し(60)は、前記母線(50)を支持する前記引き出しの面(62)において受容溝(61)を更に具備しており、前記受容溝は、前記ピストンの前記第1の突起(42)と協働して更に一旦前記母線(50)が切断されると前記母線の前記別個の部分(50b)の内の1つを受容するように構成される、ことを特徴とする請求項2に記載の火工式回路遮断器。
- 前記第2の突起(44a)及び前記母線(50)の前記開口部(52a)は、前記第2の方向(X)において細長い形状を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
- 前記ピストン(40)は、前記ピストン(40)の前記下面(43)から延びる第3の突起(44b)を更に具備しており、前記母線(50)は、前記ピストンの前記第2の突起(44a)及び前記第3の突起(44b)と協働するように適合される、2つの開口部(52a、52b)を具備する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
- 前記母線の前記開口部(52a)は、面取りされた縁部を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
- 前記第2の突起(44a)は、面取りされた縁部を有する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。
- 前記ピストン(40)及び前記本体(10)の内の一方が、少なくとも1つのスリット(45)を具備しており、
前記ピストン及び前記本体のもう一方が、少なくとも1つの対応するリブ(13)を具備しており、
前記スリット及び前記対応するリブは、前記ピストンが前記第1の位置にある時に協働するように構成される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器。 - 保護された電力供給システム(110)と、
前記電力供給システムにより電力供給される電気装置(D)と、を具備する、保護された電気回路(100)であって、
前記保護された電力供給システムが、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の火工式回路遮断器(1)と、
前記火工式回路遮断器(1)の前記母線(50)の両端部(51)に接続する電力供給回路(S)と、
前記電力供給システム内の電流が所定の閾値に達すると、前記火工式回路遮断器の前記火工式点火器(30)を作動させるように適合された制御装置(C)と、を具備することを特徴とする保護された電気回路(100)。 - 請求項9に記載の保護された電気回路(100)を具備する装置であって、前記装置は、自動車と、風車と、太陽光電力供給ユニットと、移動式車両電力供給ユニットの内の1つである、ことを特徴とする装置。
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