JP2020519307A - エタノール含有飲料を調製するためのシステムおよび方法 - Google Patents

エタノール含有飲料を調製するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

本発明の構想は、一般に、蒸留酒の樽での熟成または仕上げプロセスを急速方式で模倣することに関する。

Description

関連出願データ
本出願は、2017年5月9日出願の米国仮特許出願第62/503,652号の優先権および利益を主張するものであり、この開示を全体として参照により本明細書に援用する。
本発明は、一般に、蒸留酒の樽での熟成または仕上げプロセスを急速方式で模倣することに関する。
伝統的に、アルコール飲料は、木樽に入れて貯蔵されてきた。貯蔵の間、樽と関連付けられる風味がアルコール飲料へと浸出されて、ウッディーな風味が分け与えられる。ワイン、ビールおよび蒸留酒は、このようにして貯蔵および熟成されてきた。一般に、飲料が樽の中に時間をかけて在留するにつれて、より多くの風味が飲料に分け与えられると考えられている(すなわち、熟成または仕上げ)。したがって、長い貯蔵期間によって、より強い風味がもたらされるといってよい。
蒸留酒の中でも、ウイスキーは、一般にウッディーな風味を連想させる蒸留酒の1つである。伝統的なアメリカンタイプのウイスキーでは、蒸留した酒の熟成に、オーク樽が使用される。この熟成プロセスは、一般に2〜23年間続き、この時期の間に、蒸留酒に風味を授ける。加えて、この熟成プロセスの間には、蒸留酒の一部が木樽を介して蒸発し、「天使の分け前」と呼ばれるものとして失われる。失われて天使の分け前となる蒸留酒の割当て分は、熟成条件の温度および湿度、樽の構造、樽の木材などに従って様々となる。しかし、一般に、樽の中の液体の約2〜10%が毎年失われることを想定することができる。ある計算によれば(たとえば、<http://www.alcademics.com/2014/01/how-much-pappy-van-winkle-is-left-after-23-years-in-a-barrel-.html>を参照されたい)、標準の53ガロン樽では、3年の熟成後には約43.9ガロン、6年の熟成後には38.9ガロンの蒸留酒が残る。
Reazinによる研究では、新しいオーク樽におけるウイスキーの熟成プロセスが調べられた(Reazin (1981) Am. J. Enol. Vitic. 32(4), 283-289)。この熟成プロセスの間、木材の成分が抽出されて、液体に風味および色が付与された。このプロセスの間、酢酸エチルが、樽に加えられているエタノールから生成され、木材からは抽出されなかったことが示された。酢酸エチルは、長い熟成プロセスの間にゆっくりと生じる、果実臭のある化学物質である。酢酸エチルは、酢酸とエタノールを合わせることによって生成される。ウイスキーの色は、木材から抽出された材料に由来する。研究では、伝統に従うと、一般にウイスキーを連想させる色を得るのに、約3年かかることも示された。
ウイスキーを熟成させるのに要する時間の長さは、熟成された蒸留酒の製造業者にいくつかの問題を提起する。まず、熟成には、樽、ウイスキー、および貯蔵設備に費やされるかなりの資本が一般に必要となる。最低限受け入れられる製品を得るのに、通常は約3年かかる。第二に、上述のとおり、蒸留酒のかなりの部分が、熟成プロセスの間に失われる。この損失によって、実際の製品の17〜58%が熟成プロセスの間に失われる結果になりかねない。第三に、熟成プロセスは、非常に変わりやすい。同じ条件下で貯蔵した2つの樽から、一方は、消費に相応しく、他方は、価格を下げて販売するか、または他の製品とブレンドする必要のある、劇的に異なる最終製品が得られる場合もある。第四に、リードタイムが長いために、熟成がなされるリックハウス(rickhouse)に収められる時間から2〜23年後のウイスキーの需要を予測できなければならない。
こうした問題は、以前から明らかにされており、幾人かが、こうした課題に対処することを試みている。熟成プロセスを加速させる最も簡単で伝統的な方法は、樽に木材の樽板またはチップを加えることである。これにより、木材対蒸留酒の比が増して、ウイスキーが加速された速度で所望の色に達することが可能になる。このプロセスは、現在、いくつかの蒸留酒製造業者によって実践されているが、しかし、この方法では、ウイスキーに新しい木材の未熟な風味が残る傾向がある。削り屑を加えたり、木材樽板を加えたりしても、不要な集塊の酸化や不要な低分子量材料(たとえば、メタノール、アセトン、アルデヒドなど)の除去は起こらない。
熟成プロセスを加速するために、圧力容器および変動圧力が使用されている。米国特許出願公開第2013/0149423号明細書を参照されたい。他では、光を当てて木材を急速に老化させ、木材の風味を製品に付与することを試みる反応容器が使用されている。他では、超音波(音波処理)を使用して木材を急速に振動させ、木材から木材の風味を取り出すことも試みられている。さらに他では、圧力および温度を使用することにより、木材から木材の風味を抽出する試みがなされている。たとえば、米国特許出願公開第2009/0068308号明細書および第2011/0070330号明細書ならびに国際公開第2015/013704号を参照されたい。しかし、圧力の使用を要するいかなる方法でも、装備にかなりの費用が加算されることを留意すべきであり、この場合では、たとえば、圧力を考えて装備を見積もられなければならない。
他では、ウイスキーを熟成させるのに、蒸留酒がその沸点未満に保たれながらポンプで循環させられる閉鎖系が使用されており、米国特許第2,807,547号明細書を参照されたい。蒸留酒からの蒸気は、チャーリングされた木材と相互に作用することが可能になり、液体がチャーリングされた木材と接触することはない。’547特許は、このプロセスによって、24か月間かけて蒸留酒が改良されることを報告している。24か月の期間は、それでもかなりの時間であり、プロセスを有効に実施するためには、樽に加え、追加の資本が必要となり、そのため、このプロセスは、商業的に実践するには魅力に欠ける。
加えて、一部の蒸留酒製造業者、ワイン製造業者およびビール醸造者は、自らの製品の仕上げに樽を使用している。このプロセスは、熟成の後に行われ、製品にさらなる風味を与えるのに使用される。いくつかの生産者は、独特な木材でできた樽、他の熟成プロセスからの使用済みの樽を使用している(たとえば、使用済みポートワイン樽の中で仕上げたバーボン、使用済みバーボン樽で仕上げたビールおよび使用済みバーボン樽の中で仕上げたスコッチ)。また、生産者によっては、着香料、たとえば、バニラビーンズ、果実、花、ベリーおよび自らの製品に独特な風味または後味を添えることを目的とする他の材料が加えられる。
したがって、アルコール飲料の熟成および/または仕上げを行うさらなる方法が求められている。
本発明は、樽での熟成または仕上げプロセスを急速な形式で模倣する。本発明の側面によれば、こうしたプロセスは、上昇させた温度(たとえば、約50℃〜約100℃)を使用し、および/または反応物の濃度(たとえば、アルコール:約0.05体積%〜約95体積%(ABV)および水:約5%〜約99.5%)を通気および/または触媒使用と連動して使用することにより実現することができる。本発明の別の側面では、樽熟成プロセスは、4つの構成要素、すなわち、1)アルコールに可溶性である木材成分の抽出;2)水に可溶性である木材成分の抽出;3)不要な匂いおよび/または味を付加する化合物の除去;および4)新たな化合物を作り出すための、蒸留酒成分、木材および/または抽出成分の反応に類別することができる。本発明の側面によって、これらのプロセス構成要素が改善され、それが強化される結果、1構成要素以上が、伝統的な熟成技術またはさらに既存の加速熟成技術に比べて、より急速なペースで行われうる。
本発明の特定の側面は、アルコール/水混合物と少なくとも1種の着香成分を含むアルコール源を、アルコール含有飲料を熟成する従来の方法に比較して急速な熟成プロセスでアルコール含有飲料を提供する条件で抽出プロセスにかけることを含む、アルコール含有飲料を調製する方法を提供する。
本発明のさらなる側面は、アルコール含有飲料を調製するための拡張性のあるシステムであって、第1の容器と、冷却器および/または還流構成要素と、第1の容器より小さい第2の容器と、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料と、通気装置とを含むシステムを提供する。
本発明の特定の側面では、アルコールは、エタノールである。別の側面では、アルコール含有飲料は、ここで記載する急速熟成および/または仕上げプロセスの恩恵を受ける、ウイスキー、バーボン、スコッチ、ラム酒、ブランデー、コニャック、ジン、ウオッカ、テキーラ、ワイン、シェリー、ポート、蜂蜜酒、ビールなどである。本発明の特定の側面は、ブレンドされたアルコール含有製品の生産に使用することのできる製品、ならびに結果として得られる、本発明の方法によって生産されたアルコール含有飲料を含まないブレンドされたまたはブレンドされていないアルコール含有製品に匹敵する望ましい味、風味、香りおよび/または色を有するブレンドされたアルコール含有製品も提供する。
このように、ここで開示する主題について一般用語で述べてきたが、これより添付の図面が参照される。
図1は、触媒/吸収剤/フィルターが、冷却器と第2の容器の間に据えられているプロセスの概略図を示す。 図2は、触媒/吸収剤/フィルターが、第1と第2両方の容器と冷却器の間に据えられているプロセスの概略図を示す。 図3は、第2の容器の後に据えられた触媒/フィルター/吸収剤を示す、プロセスの略図を示す。 図4は、第2の容器の内部に据えられた吸収剤/フィルター/触媒を示す、プロセスの略図を示す。それは、層の形でも、または容器全体にわたって分散していてもよい。 図5は、本発明が提供するプロセスを実施するためのシステムの例示的な態様を示す。 図6は、本発明の方法の例示的な態様に従って加工された蒸留酒の、少なくとも2年熟成させたバーボン製品との比較を示すクロマトグラムである。
以下で、本発明の態様について、より十分に記載する。しかし、態様は、多くの異なる形態として具体化されてもよく、ここで明記する態様に限定されると解釈すべきでない。むしろ、そうした態様は、本開示を周到かつ完璧にし、態様の範囲が当業者に十分に伝達されるように提供される。
ここで使用する用語は、特定の態様について述べる目的のものでしかなく、態様を限定するものではない。ここで使用するとき、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈からそうでないことが明らかに規定されない限り、複数形をも包含する。さらに、用語「comprises」および/または「comprising」は、本明細書で使用するとき、表明した特色、数、工程、作業、要素、成分、またはこれらの組合せの存在を指定するが、他の1つ以上の特色、数、工程、作業、要素、成分、またはこれらの組合せの存在または追加を除外しないと理解される。
ここで使用するとき、用語「and/or」は、列挙した関連する細目1つ以上のありとあらゆる組合せを包含する。「at least one of」などの表現は、要素の並びに先行するとき、要素の並び全体を修飾し、並びの個々の要素を修飾しない。
特に指摘しない限り、ここで使用する技術および科学用語を含むすべての用語は、実例態様が属する分野の技術者に一般に理解されているのと同じ意味を有する。さらに、一般に使用されている辞書において定義されているような用語は、当該分野の文脈におけるその意味と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想化されたまたは過度に形式的な概念での解釈は、ここで明確にそのように定義しない限り、なされないと理解される。
本開示は、アルコール含有飲料の調製、より詳しくは、アルコール含有飲料の加速された調製ならびにその仕上げのための方法およびシステムに関する。
一部の態様では、エタノール含有飲料を調製するシステムが提供される。特定の態様によれば、システムは、いくつかの主要な加工構成要素を含むものでよい。第1の構成要素は、加熱されてもよい、比較的大きい第1の容器である。この容器の大きさは、特に限定されない。特定の態様では、容器は、約50ml〜約10,000ガロン(約37.854リットル)の大きさの範囲に及んでよい。この第1の容器に入れるものは、エタノール源、ならびに、風味を付与する、たとえば、オーク材チップ、木材樽板、古いバーボン樽やワイン樽の木材、スパイス、草、たとえば、リンゴ、セイヨウナシ、ペカン、チェリー、メスキート、ヒッコリーなどの樹木でできたチップや樽板、といった木材製品を含む有機材料であってよい。一部の態様では、木材チップおよび/または木材樽板は、第1の容器に入れられる前に、当業者が認めうるいずれかの方法によってチャーリングされ、またはトースティングされていてもよい。チャーリングとは、極度の炭化を指し、エタノール含有飲料に、より甘い、たとえば、カラメルや蜂蜜の風味を付与することができ、ある特定の化合物を吸収する働きをする場合もある。トースティングとは、薄黒くなるレベルを特徴とする、燃焼(すなわち、チャーリング)に比べるとはるかに弱く加熱された製品を指し、結果として、エタノール含有飲料に、バニラおよび/またはスパイシーな風味を付与しうる。当業者が認めるであろう他の有機材料も、風味を付与するためにこの容器に入れられてもよく、非限定的な例としては、コーヒー、コーヒー残渣、茶、葉、くん製肉(たとえば、ベーコンなどの豚肉、牛肉、七面鳥など)、ベリー、果実、野菜、くも類、他の昆虫、ぜん虫などが挙げられる。特定の態様では、天然または有機材料だけが、風味料として使用される。すなわち、特定の態様では、プロセスにおいて人工着香料が使用されない。別の態様では、本発明の態様による方法において、この容器に入れられる着香料の分画は、重量ベースで、使用される全着香料の約1%〜約99%の範囲に及ぶ。
第2の構成要素は、加熱されて第1の容器から蒸発する流体を凝縮させることのできる冷却器および/または還流構成要素である。還流ユニットを配置すると、還流ユニットを出て行く蒸気のプルーフまたはアルコール含有量が、第1の容器中の流体(約0.05%〜約95%ABVのアルコール含有量)より高いプルーフまたはアルコール含有量になるようにすることができる。冷却器は、第1の容器を出て行くエタノールすべてを凝縮させるのに十分な収容力を備えるべきである。この冷却器は、複数の段階から構成されていてもよい。冷却器は、凝縮プロセスの大半を担う第1の段階、および冷却器から大気へと出て行く物質が制御されるように微調整を行う後続の段階と、空気の出口温度を約5℃〜約75℃に制御しうる第2の段階とを含むものでよい。
第3の構成要素は、別の第2の容器である。通常、この第2の容器は、第1の容器の体積の約1%〜約95%のものとなり、一部の態様では、冷却器において凝縮された流体を集める第2の容器は、第1の容器に比べてほぼ同等またはより小さい大きさのものである。第2の容器に集まる流体は、第1の容器中の流体より高いプルーフまたはアルコール含有量のものとなりうる。一定量の着香用材料、たとえば、オーク材チップ、木材樽板、古いバーボン樽やワイン樽の木材、スパイス、草、たとえば、リンゴ、セイヨウナシ、ペカン、チェリー、メスキート、ヒッコリーを、この第2の容器に入れてもよい。一部の態様では、木材チップおよび/または木材樽板は、第2の容器に入れられる前に、当業者が認めるであろういずれかの方法によってチャーリングまたはトースティングされていてもよい。ここで記載するような風味を付与するために、当業者が認めるであろう他の有機材料もこの容器に入れてよい。この容器に入れられる着香料の分画は、重量ベースで、使用される全着香料の約1%〜約100%の範囲に及ぶ。この容器中の液体は、限られた時間で集められるべきである。この第2の容器は、途切れることなく満たされていてもよいが、バッチ操作において、液体が第2の容器中にとどまる平均時間が約10秒以上かつ約3時間以下になるように液体を移してもよい。
第4の構成要素は、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料の少なくとも1つであり、一部の態様では、凝縮された材料が第2の容器に集まる前に触媒/濾過用材料/吸収性材料の上または中を流れるように、冷却器と第2の容器の間に配置される場合がある。他の態様では、触媒/濾過用材料/吸収性材料は、還流ユニットを出て行く蒸気と凝縮された材料の両方が、第2の容器に集まる前に触媒/濾過用材料/吸収性材料の上または中を流れるように配置してもよい。さらに他の態様では、触媒/濾過用材料/吸収性材料は、第2の容器に集められた液体が、第2の容器から移された後に、触媒/濾過用材料/吸収性材料の上または中を流れるように配置してもよい。触媒は、抽出プロセスにおいて溶解しないようなもの(すなわち、固体触媒)である。そのような触媒には、電気、光、または放射線によって活性化される触媒が含まれる。こうした触媒は、酒に、好都合な味および/または香りを付与し、かつ/または不要な化合物を除去する反応の速度を速めるものであり、当業者が認めるであろういずれかの触媒、たとえば、銅および他の金属(米国特許第7,608,744号明細書);銅を主体とする触媒(Santacesaria et al. (2012) "Ethanol dehydrogenation to ethyl acetate by using copper and copper chromite catalysts" Chem. Eng. J. 179, 209-220.;木炭から生成された固体酸触媒;UV光に曝した二酸化チタン;アンバーリスト(Sigma Aldrich);アンバーライト(Sigma Aldrich);酸イオン交換樹脂;スルホン化グラフェン(DOI:10.1039/C0SC00484G);シリカに含ませたヘテロポリ化合物(Izumi et al. (1995) "Silica-included heteropoly compounds as solid acid catalysts" Microporous Mater. 5(4), 255-262);Au/MgAl、Au/TiO(Jorgensen et al. (2007) "Aerobic oxidation of aqueous ethanol using heterogeneous gold catalysts: Efficient route to acetic acid and ethyl acetate" J. Catal. 251(2), 332-337);および金触媒(Christensen et al. (2006) "Formation of acetic acid by aqueous-phase oxidation of ethanol with air in the presence of a heterogeneous gold catalyst" Angew. Chem. Int. Ed. 45(28), 4648-4651)などでよい。一部の態様では、触媒を第1および/または第2の容器にも入れてよいことを留意すべきである。液体に不都合な風味および/または香りを付与する望ましくない分子および化学物質を除去するために、吸収性材料を加えてもよく、例としては、限定はしないが、木炭、活性炭、イオン交換樹脂、改質された天然ポリマー(たとえば、ヘミセルロース、デンプン、セルロース、リグニン、キチン、キトサン)、未改質の天然ポリマー(たとえば、ヘミセルロース、セルロース、リグニン、デンプン、キチン、キトサン)が挙げられる。吸収性材料も、第2の容器の前または第2の容器の後に配置してよい。濾過用材料を加え、不溶性物質の除去に使用してもよく、こうした濾過用材料には、限定はしないが、セルロース繊維フィルター、綿、綿球、プラスチック系フィルター、フリットガラス、ガラス繊維フィルター、連続多孔質発泡体、再生セルロース材料、改質セルロース材料、酢酸セルロース、多孔質金属材料などが含まれる。その不溶性物質には、限定はしないが、望ましくない集塊、塵、微細な木材粒子などが含まれうる。濾過用材料または吸収性材料は、たとえば、当業者が認めるであろう、ガラス、セルロース、木部繊維、綿、細菌性セルロース、プラスチック、セルロース誘導体、多孔質金属材料などからできたものでよい。濾過用材料も、第2の容器の前または第2の容器の後に配置してよい。
第5の構成要素は、空気または他の気体(たとえば、空気、酸素、窒素など)が、液体中を通り、冷却器を通り、大気へと抜けるような通気を第1の容器にもたらす通気装置である。酸化反応が所望される熟成または仕上げプロセスには、空気または酸素が好ましい気体であり、酸化反応が抑制されるべき熟成または仕上げプロセスには、不活性雰囲気、たとえば、二酸化炭素、窒素、またはアルゴンが望ましいことになる。空気は、触媒、吸収剤および/またはフィルターも通り抜けてよい。空気は、プロセスのこの部分については、最初の液体から不要な香りおよび/または風味を運び去るためのものでもあるため、気体の厳密な性質はそれほど重要でない。窒素雰囲気などの不活性雰囲気が装備内部で維持されるように、水トラップを冷却器の出口に添えてもよい。特定の態様では、このステップは、大気圧で実施される。容器へは、スパイス、果実、花、ハーブ、ベリー(イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、アサイーベリー、クランベリー、エルダーベリー、桑の実、コケモモ、ボイゼンベリーなど)、ナッツ、野菜、木材、草、植物および/またはここで記載するような他の有機物質を始めとする、その部位および/もしくは部分を含めた、様々な量の木材または他の着香用材料を加えてよい。装置は、第1の容器に熱が加えられると、装入液体またはアルコール源から流体が蒸発するように作動する。装入液体は、約0.05%〜約95%のアルコール度数(ABV)を有するものでよい。その蒸発した流体は、冷却器において凝縮する。冷却器の端は、不要な蒸気がプロセスを出ることができるように、大気に開放されている。望ましい気体は、凝縮され、触媒/フィルター/吸収性材料を通過した後、第2の容器に送達される。第2の容器には、木材、スパイス、ベリー、草、または他の有機材料の一部分が入れられる。凝縮した流体は、この第2の容器に、限られた時間在留した後、出て行き、第1の容器に戻る。第1の容器から冷却器の出口へと空気または他の気体の流れがもたらされるように、一定量の空気または他の気体が第1の容器に導入される。
上述のとおりのシステムの構成要素は、装置の中に含めてもよい。装置の種類は、特に限定されないが、一部の態様では、装置は、抽出手順の実施に適するものでよく、一部の態様では、抽出手順は、連続抽出手順でよい。したがって、一部の態様では、装置は、当業者が認めるであろういずれかの方式に従って連続抽出手順を実施するのに適するものでよい。一部の態様では、装置は、ソックスレー抽出器、改良型酒蒸留器、または改良型酒単式蒸留器などを含むものでよい。他の態様では、装置は、プロセスの間に第1の容器中に含まれる液体の体積が相対的または実質的に一定のままとなるようにエタノール源が第1の容器に継続的に加えられ、蒸留液は、第2の容器に集められる、蒸留プロセスの実施に適するものでもよい。
特定の態様では、システムは、小型である、かつ/または移動可能である。このような例では、システムは、家庭用または卓上装置でもよい。システムは、拡張性があるので、他の態様では、より大きくなり、マイクロ蒸留所、クラフト蒸留所および/または商業蒸留所を含む、より大規模な商業的用途のために拡張可能となる。一部の態様では、装置は、収容力の大きさが、間にあるすべての数値を含めて1リットル〜2500ガロンの範囲に及ぶ。大きさにかかわらず、装置は、費用効果が高く、従来の方式で熟成および/または仕上げが施されたアルコール含有飲料に匹敵する味、風味、口あたり、こく、香りおよび/または色を有する製品をもたらす、アルコール含有飲料の加速熟成および/または仕上げを実現するものでよい。一般に、システムによって、従来の熟成および/または仕上げ技術で得られたアルコール含有飲料と同様または同一の化学的特徴または知覚プロファイル(たとえば、味、風味、口あたり、こく、香りおよび/または色)を有するアルコール含有飲料が得られる。
蒸留アルコール含有飲料、たとえば、ウイスキーまたはウイスキー風味製品の調製について、例を挙げてここで述べているが、他の蒸留アルコールまたはエタノール含有飲料、限定されないが、たとえば、ブランデー、ジン、ラム酒、スコッチ、テキーラ、ウオッカ、ならびに非蒸留エタノール含有飲料、たとえば、ビール、蜂蜜酒、ワインも、本開示の範囲内にあるとみなしてよい。さらに、エタノールまたはエタノール溶液を、熟成または仕上げの目的で、非エタノール含有溶液と混ぜ合わせることにより作り出される、エタノール含有液体も含めてよい。一例として、酢において、加えられたエタノール分をここで記載する技術によって加工し、次いで、エタノール分を留去して、木材で熟成または仕上げられた酢を残してもよい。
他の態様では、エタノール含有飲料を調製するためのプロセスおよび方法、より詳細には、エタノール含有飲料の加速調製のプロセスおよび方法が提供される。
特定の理論に縛られることを望まないが、アルコール含有飲料を急速および/または加速調製するための方法は、アルコール含有飲料に風味および/または色を付与する成分、限定されないが、たとえば、酢酸エチルおよび/またはアルコール含有飲料に色を付与しうる木材からの材料の生成を、アルコール含有飲料の伝統的な調製方法より加速および/または強化する、ならびに、不要な低分子量材料、たとえば、メタノール、アセトン、アルデヒドなどの除去/抽出を強化および支援する手順および工程を含むものでよい。
したがって、一部の態様では、本発明の方法は、エタノール源、ならびにアルコール含有飲料に風味および/または色を付加しうる成分の供給源を用意することを含むものでよい。エタノール源は、特に限定されず、たとえば、エタノールと水を含む混合物でよく、アルコールの量は、エタノールと水を含む混合物中、またはエタノール/水混合物中に、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、もしくは約95%のアルコール度数(ABV)、または約0.05%〜約95%ABVの範囲内のいずれかの%ABVでよい。一部の態様では、エタノールと水を含む混合物は、水に対して、エタノールが約30%〜約70%ABV、約40%〜約60%、または約45%〜約55%の範囲にあってよい。エタノールと水を含む混合物の供給源は、一部の態様では、低価格かつ/または品質が低めのエタノール含有飲料、限定されないが、たとえば、品質が低めのウオッカ、グレインアルコール、ライトウイスキー、コーンウイスキー、粗蒸留液、熟成ウイスキー、熟成スコッチ、熟成カナディアンウイスキー、未熟成ウイスキー、たとえば、ホワイトウイスキー、未熟成スコッチ、未熟成カナディアンウイスキー、未熟成ラム酒、未熟成テキーラ、ラム酒、テキーラ、新物ワイン、ブライトタンクビール、ビール、ワインなどでよい。一部の態様では、アルコール源を装入液体としてよい。
同様に、アルコール含有飲料に風味および/または色を付加しうる成分も、特に限定されない。一部の態様では、アルコール含有飲料に風味および/または色を付加する成分は、限定されないが、たとえば、オーク材チップおよび/またはオーク材樽板;古いバーボン樽の木材;ワイン樽の木材(木材は、チャーリング、トースティング、酵素による処理、または他のプロセスを含めて、使用の前に処理または改良してもよく、木材は、所望の風味を付与しうる他の種からのもの、たとえば、リンゴ材、チェリー材、ヒッコリー材、ブナ材、メスキート材、カエデ材、ホワイトオーク、レッドオーク、フレンチオーク、ライブオーク、ピンオーク、アカシアおよび当業者に明白となるであろう他の木材でもよい);ワイン、ポート、バーボン、ウイスキー、スパイス、風味抽出物、果汁、ホットソース、他の有機抽出物に浸漬することによって前処理されている木材;スパイス、限定されないが、たとえば、シナモン、ナツメグ、クローブ、オールスパイス、アニス、バジル、ローリエ、キャラウェーシード、カルダモン、セロリシード、チャービル、コリアンダー、クミンシード、ディルシード、フェンネルシード、フェヌグリーク、ショウガ、セイヨウワサビ、メース、マジョラム、マスタード粉、オレガノ、パプリカ、パセリ、黒コショウ、白コショウ;赤トウガラシ、ハラペニョ、ローズマリー、サフラン、セージ、セイバリー、スターアニスシード、タラゴン、タイム、ターメリック、バニラ;草、たとえば、レモングラスや他の草;ならびに、チップまたは樽板の形である、他の樹木からの木材、限定されないが、たとえば、リンゴ、セイヨウナシ、ペカン、チェリー、メスキート、ヒッコリーでよい。特に、アルコール含有飲料に風味および/または色を付加しうる成分は、人工着香料または人工着色料でない。
さらに、アルコール含有飲料に風味および/または色を付加しうる成分の供給源も、特に限定されない。たとえば、木材チップおよび/または樽板は、たとえば、バーボンまたはウイスキー蒸留所、限定されないが、たとえば、Buffalo Trace、Jack Daniels(登録商標)、Jim Beam(登録商標) White Label、Maker's Mark(登録商標)、Knob Creek(登録商標)、Woodford Reserve(登録商標)からの熟成樽から得られるものでよい。
他の態様では、本発明の方法は、たとえば、ここで明記するような5つの加工構成要素を含むシステムの使用を含むものでよい。ここで記載するとおりのシステムは、たとえば、アルコールに可溶性である成分、たとえば、木材成分を抽出して、風味および/または色を付加することと;水に可溶性である成分、たとえば、木材成分を抽出して、風味および/または色を付加することと;不要な匂いおよび/または味を付加する化合物の除去と;アルコール含有飲料に風味および/または色を付加する新たな化合物、たとえば、酢酸エチルを作り出すための成分の反応とを含む手順において使用することができる。
本発明の方法およびここで記載するとおりのシステムの使用は、抽出プロセスを含むものでよい。一部の態様では、抽出プロセスは、少なくとも1回のサイクルを含んでよい連続抽出プロセスでよい。連続抽出プロセスは、本発明から逸脱することなく、1回を超える、たとえば、2回、3回、4回、5回、もしくはより多数のサイクル、または、一定期間内に実施することのできる、決まっていない数のサイクルを含んでもよい。連続抽出プロセスは、当業者が認めるであろういかなる方式で実施してもよい。一部の態様では、連続抽出プロセスは、限定されないが、たとえば、ソックスレー抽出器、または液体中を束縛なく動く着香用材料を含んだ容器、または着香用材料がかご、袋、もしくは網に収められている容器を使用するソックスレー抽出である。他の態様では、抽出プロセスは、蒸留液が取り出され、たとえば第2の容器に集められ、液体、たとえばここで明記するものなどのアルコール源が、第1の容器に継続的に加えられる結果、第1の容器に含まれる液体の体積が、プロセス全体を通して相対的または実質的に一定のままとなりうる、蒸留プロセスを含むものでもよい。
図1は、本発明のプロセスの態様の概略図を示す。この態様では、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料が、冷却器と第2の容器の間に配置され、冷却器からの凝縮液は、第2の容器に集められる前に、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過する。
図2は、プロセスの回りに若干異なった材料の流れを含む、本発明のプロセスの別の態様を示す。この態様では、第1の容器から移動した蒸気は、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過した後、凝縮され、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料をもう一度通過する。加えて、触媒を容器1および/または容器2にも入れてよい。さらに、複数のタイプの触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を使用して、特定の成果を得てもよい。
図3は、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を、第2の容器の後に据える、本発明のプロセスのさらに別の態様を示す。図2および3の概略図を組み合わせて、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を第2の容器の前後に据えることが望ましい場合もある。
図4は、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料が、第2の容器の内部に据えられる、本発明のプロセスのさらに別の態様を示す。これらの材料は、層にすることも、または第2の容器全体にわたって分散させることもできることを留意すべきである。
図5は、本発明のプロセスを実施するためのシステムの例示的な態様を示す。この例示的な態様では、触媒および吸収性材料が、図2に示すとおりの位置に配置されていることが示され、濾過用材料が、図3に示すとおり、蒸留液が第2の容器から第1の容器に戻るための出口管に配置されていることが示されている。しかし、触媒および/または吸収性材料および/または濾過用材料は、図1〜4の略図において明示されるとおりの位置、または図1〜4に明示されるとおりの位置のいずれかの組合せに従う、システム内の位置のいずれに配置されてもよいと認識される。
図6は、ガスクロマトグラフィーによって分析した、ライ麦21%のマッシュビルで134.5プルーフの未熟成バーボンと、市販品として入手可能な、小麦45%のマッシュビルで約115プルーフの熟成バーボンウイスキーとの比較を示す。
以下の例は、当業者がここで開示する主題の典型的な態様を実施する手引きとなるように含めている。本開示および当業者の一般的なレベルを踏まえて、当業者は、以下の例が、例示的なものにすぎないこと、および、ここで開示する主題の範囲から逸脱することなく、数多くの変更、改良および改変を行使できることを認めうる。
例1
基本的な反応器設計は、二口フラスコの上部にソックスレー抽出器が取り付けられ、ソックスレー抽出器の上に冷却器を備えるものから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーの体積は〜200mlである。二口フラスコに入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽から作製された〜90gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)であり、ソックスレー抽出器に入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽の同様の〜20gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)である。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、最大流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77℃〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、刺激のきつい/苦い特質がより弱く、木材の風味が付与されている製品が得られたことが示された。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。
例2
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽から作製された〜50gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)である。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜10gを入れる。抽出器の上部には、〜10gの硬材木炭(Cowboy Charcoal, Duraflame, Inc., Stockton, CA)も挿入した。木炭は、上部の抽出器において木材チップの下に置き、木材チップの下には、ソックスレーの排出口を覆って、材料のフィルターの働きをする綿球を置いた。木炭は、製品に良くない味を付与しうる化合物に対する既知の吸収体である。木炭を管に入れて、吸収体として働くようにした。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、最大流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、水を蒸発させて、フラスコの残りの空間を満たして、ソックスレーを空にする。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、刺激のきつい/苦い特質がより弱く、木材の風味が付与されている製品が得られたことが示された。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。
例3
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽から作製された〜30gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)である。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜10gを入れる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、最大流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、刺激のきつい/苦い特質がより弱く、木材の風味が付与されている製品が得られたことが示された。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。作業に加えた、この少なめの量の木材を用いると、色および風味強度は、通常のバーボンウイスキー、たとえば、Jack Daniel's(登録商標)、Jim Beam(登録商標) White Label、Maker's Mark(登録商標) Knob Creek(登録商標)、Woodford Reserve(登録商標)で認められるであろうものに近い。清澄からかすかに濁りのある、琥珀色/褐色の色合いである。
例4
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、チェリー材から作製された〜30gの木材チップ(Kingsford, Ennis, TX)である。チェリー材チップは、最初に、オーブンにおいて150℃で1時間トースティングした。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜10gを入れる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、最大流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から、琥珀色/赤みがかった色相を有する液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、刺激のきつい/苦い特質がより弱く、木材の風味が付与されている製品が得られたことが示された。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、チェリー材風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。作業に加えた、この少なめの量の木材を用いると、製品は、操作から取り出してそのまま使用することができる。清澄からかすかに濁りのある、琥珀色/赤みがかった色合いである。
例5
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽から作製された〜30gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)である。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜10gを入れる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。木材と共に、長さ約1インチの一片のバニラビーンズをソックスレー抽出器に挿入する。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、最大流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、刺激のきつい/苦い特質がより弱く、木材の風味が付与されている製品が得られたことが示された。加えて、製品は、木材を単純に抽出することから予想されるものよりかなり強い、バニラの独特な匂いを有する。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、バニラウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。作業に加えた、この少なめの量の木材を用いると、色および風味強度は、通常のバーボンウイスキー、たとえば、Jack Daniel's(登録商標)、Jim Beam(登録商標) White Label、Maker's Mark(登録商標)で認められるであろうものに近い。清澄からかすかに濁りのある、琥珀色/褐色の色合いである。
例6
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、Jack Daniels(登録商標)の樽から作製された〜30gの木材チップ(W W Wood Inc., Pleasanton, TX)〜30gである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜10gを入れる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。木材と共に、長さ約1インチの一片のバニラビーンズをソックスレー抽出器に挿入する。下方チャンバーに、長さ約1.5インチのシナモンスティック、ならびに新鮮なナツメグを削ったもの数片を入れる。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。この匂いは、わずかな苦く刺激のきつい匂い成分、ならびにバニラ、シナモンおよびナツメグである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試飲すると、プロセスによって、最初に登録されたような、サンプルに基づく品質の多くを備え、木材/バニラ/シナモン/ナツメグ風味が付与されている製品が得られたことが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と再び組み合わせて、シナモン/ナツメグ/バニラウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および色づきの深さに応じて、1:1から約1:8までの範囲である。作業に加えた、この少なめの量の木材を用いると、色および/または風味強度は、通常のバーボンウイスキー、たとえば、Jack Daniel's(登録商標)、Jim Beam(登録商標)White Label、Maker's Mark(登録商標)で認められるであろうものに近い。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。
例7
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップ〜70gである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜20gを入れる。木材チップは、厚さ1インチ幅6インチのアメリカンホワイトオークの板から作られる。板を、1インチ×6インチ×約1インチのブロックに切断した。このブロックを、次いで、オーブンにおいて180℃で3時間トースティングした。次いで、ブロックを、1インチ×約1/2インチ×約1/4インチの寸法のブロック形状のチップにした。これらのチップは、その全体的な外観が「ミニ」樽板に相当する。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、風味が改良されている製品が得られ、酒の不要な成分が除去され、カラメル、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りと風味が付与されることが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:30までの範囲である。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。
例8
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜20gを入れる。木材チップは、厚さ1インチ幅6インチのアメリカンホワイトオークの板から作られる。板を、1インチ×6インチ×約1インチのブロックに切断した。このブロックを、次いで、オーブンにおいて180℃で3時間トースティングした。次いで、ブロックを、1インチ×約1/2インチ×約1/4インチの寸法のブロック形状のチップにした。これらのチップは、その全体的な外観が「ミニ」樽板に相当する。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、風味が改良されている製品が得られ、酒の不要な成分が除去され、カラメル、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りと風味が付与されることが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および色づきの深さに応じて、1:1から約1:30までの範囲である。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。
例9
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜20gを入れる。木材チップは、厚さ1インチ幅6インチのアメリカンホワイトオークの板から作られる。板を、1インチ×6インチ×約1インチのブロックに切断した。このブロックを、次いで、オーブンにおいて180℃で3時間トースティングした。次いで、ブロックを、1インチ×約1/2インチ×約1/4インチの寸法のブロック形状のチップにした。そうしたチップは、その全体的な外観が「ミニ」樽板に相当する。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、新しいオーク樽で少なくとも1年熟成させた40%(80プルーフ)のホワイトウイスキー(80プルーフのJim Beam(登録商標) White Ghost White Whiskey)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ホワイトウイスキー)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、風味が改良されている製品が得られ、酒の不要な成分が除去され、カラメル、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りと風味が付与されることが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および色づきの深さに応じて、1:1から約1:30までの範囲である。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。
例10
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜20gを入れる。木材チップは、厚さ1インチ幅6インチのアメリカンホワイトオークの板から作られる。板を、1インチ×6インチ×約1インチのブロックに切断した。このブロックを、次いで、オーブンにおいて180℃で3時間トースティングした。次いで、ブロックを、1インチ×約1/2インチ×約1/4インチの寸法のブロック形状のチップにした。これらのチップは、その全体的な外観が「ミニ」樽板に相当する。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、新しいオーク樽で少なくとも1年熟成させた43%(80プルーフ)のストレートバーボンウイスキー(80プルーフのJim Beam(登録商標) White Ghost White Whiskey)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ホワイトウイスキー)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、風味が改良されている製品が得られ、酒の不要な成分が除去され、カラメル、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りと風味が付与されることが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および/または色づきの深さに応じて、1:1から約1:30までの範囲である。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。この製品をビールと合わせて、バーボン樽風味のビールを製造してもよい。
例11
基本的な反応器設計は、冷却器を上に備えたソックスレー抽出器が上部に取り付けられている二口フラスコから構成される。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜20gを入れる。木材チップは、厚さ1インチ幅6インチのアメリカンホワイトオークの板から作られる。板を、1インチ×6インチ×約1インチのブロックに切断した。このブロックを、次いで、オーブンにおいて180℃で3時間トースティングした。次いで、ブロックを、1インチ×約1/2インチ×約1/4インチの寸法のブロック形状のチップにした。これらのチップは、その全体的な外観が「ミニ」樽板に相当する。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。木材チップに加え、固体酸触媒をソックスレーに入れる。この触媒は、約3gの硬材木炭片を5Mの硫酸に3時間浸漬することにより生成した。次いで、触媒を、脱イオン水に終夜浸漬した後、pHが7+/−0.5になるまで脱イオン水で繰り返しすすいだ。固体酸触媒は、酢酸とエタノールを酢酸エチルに変換する反応の触媒として働くことが知られている。フラスコの2番目の口に、ゴム栓を挿入する。フラスコに、木材チップと共に、新しいオーク樽で少なくとも1年熟成させた43%(プルーフ86)のストレートバーボンウイスキー(80プルーフのJim Beam(登録商標) White Ghost White Whiskey)を入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ホワイトウイスキー)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、風味が改良されている製品が得られ、酒の不要な成分が除去され、カラメル、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りと風味が付与されることが示された。製品を試飲しても、この風味は顕著である。この加工された酒をもとの蒸留酒と再び組み合わせて、ウイスキー風味の製品を作り出すことができる。加工された酒を未加工の酒とブレンドする比率は、所望される風味および色づきの深さに応じて、1:1から約1:30までの範囲である。清澄からかすかに濁りのある、濃い琥珀色/褐色の色合いである。この製品をビールと合わせて、バーボン樽風味のビールを製造してもよい。
例12
基本的な反応器設計は、しっかりと密閉する蓋を備えた反応釜から構成される。蓋は、その中に5つの穴を有する。1つは、ソックスレー抽出器に取り付けられており、1つは、液体に気体流を提供するためのガラス管と共にゴム栓に装入された熱電対を有する。他の開口部は、ゴム栓で密閉されている。ソックスレー抽出器には、上に冷却器が取り付けられている。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。反応釜の体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜14gを入れる。木材チップは、Independent Stave Company LLC(Lebanon, MO)からのものであり、Cuvee' 2として知られている。これらは、ホワイトオークチップをトースティングし、種々のトースティングレベルでブレンドしたものであると考えられる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコには、木材チップと共に、Rex Goliath Cabernet Sauvignon赤ワイン(600g)を入れた。冷却器の上部にホースを付ける。ホースの末端を水に沈めて、空気が装置に侵入しないようにする水トラップを作る。栓を貫通するガラス管に、窒素流を加えて、装置内部からの空気を除去する。パージ後、少しの窒素流を出したままにして、装置からの不要な風味および香りの除去を助ける。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、加圧窒素タンクによって供給された少しの窒素流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になって反応釜を満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、著しく薄黒くなっている。ソックスレーのこのサイクルを約30分間繰り返し、空になるサイクルで終えた後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、異なる風味および香りを有する製品が得られたことが示された。ワインは、もとのワインに少量加えたとき、これによって、口当たりが向上し、ワインの色が濃くなり、オーク材風味が加わり、バニラ風味が加わり、ワインがより渋くなるように改変されていた。これらの特徴は、一般に、ワインの風味および香りの向上であると認識される。
例13
基本的な反応器設計は、しっかりと密閉する蓋を備えた反応釜から構成される。蓋は、その中に5つの穴を有する。1つは、ソックスレー抽出器に取り付けられており、1つは、液体に気体流を提供するためのガラス管と共にゴム栓に装入された熱電対を有する。他の開口部は、ゴム栓で密閉されている。ソックスレー抽出器には、上に冷却器が取り付けられている。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。反応釜の体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに入れるのは、作製した〜70gの木材チップである。ソックスレー抽出器には、同じ木材チップ〜14gを入れる。木材チップは、Independent Stave Company LLC(Lebanon, MO)からのものであり、Cuvee'2として知られている。これらは、ホワイトオークチップをトースティングし、種々のトースティングレベルでブレンドしたものであると考えられる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。フラスコには、木材チップと共に、Barefoot Chardonnay白ワイン(600g)を入れた。冷却器の上部にホースを付ける。ホースの末端を水に沈めて、空気が装置に侵入しないようにする水トラップを作る。栓を貫通するガラス管に、窒素流を加えて、装置内部からの空気を除去する。パージ後、少しの窒素流を出したままにして、装置からの不要な風味および/または香りの除去を助ける。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、加圧窒素タンクによって供給された少しの窒素流である。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になって反応釜を満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、著しく薄黒くなっている。ソックスレーのこのサイクルを約30分間繰り返し、空になるサイクルで終えた後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、異なる風味および香りを有する製品が得られたことが示された。ワインの外観は、色が、淡黄色から、蜂蜜または熟成バーボンの色を連想させるであろう琥珀色になっていた。ワインは、もとのワインに少量加えたとき、これによって、口当たりが向上し、ワインに色が加わり、オーク材風味が加わり、バニラ風味が加わり、ワインがより渋くなるように改変されていた。これらの特徴は、一般に、ワインの風味および香りの向上であると認識される。
例14
基本的な反応器設計は、二口フラスコの上部にソックスレー抽出器が取り付けられ、ソックスレー抽出器の上に冷却器を備えるものから構成される。二口フラスコの体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーの体積は〜200mlである。表1に従って、下部のフラスコおよび上部のフラスコに木材を入れる。木材は、装置に入れる前にどれだけトースティングしたかに関して様々である。木材の当初の供給源は、ホワイトオーク板をおよそ1/2インチ×3/4インチ×1/4インチのチップにしたものであった。次いで、チップを、表1に従って0〜3時間トースティングした。フラスコの2番目の口に挿入するのは、熱電対およびガラス管が貫通しているゴム栓である。フラスコの外側のガラス管の端には、空気源を取り付けた。空気は、種々の流量で稼働させた通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給した。流量は、小さい弁を取り付け、これを、全開放(高度の空気)、半開放(中程度の空気)および1/4開放(低度の空気)の1つに動かすことによって制御した。表1に従って空気を適用した。フラスコに、木材チップと共に、エタノールと水の50/50混合物(100プルーフのAristocrat(登録商標)ウオッカ)を、表1に示すとおりに入れた。冷却器には、入口温度を〜14℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77〜100℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。フラスコ中の酒の中の、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)からの気泡は、ソックスレー抽出器の上りアームを通り、冷却器を通り、大気へと抜ける。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部から出て行くのは、鼻で容易に感知できる、苦くて刺激のきつい匂い成分を運ぶ空気の流れである。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、20〜30分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になってフラスコを満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、透明な液体(ウオッカ)から濃褐色/琥珀色の液体へとすでに変化している。ソックスレーのこのサイクルをもう1回繰り返した後、フラスコを熱源から取り外す。次いで、サンプルを以下に従って希釈した。すなわち、濃縮物150mlをもとのウオッカ600mlに加えた(1:4の濃縮物対ウオッカ比)。次いで、サンプルをBrewing and Distilling Analytical Services, LLC(Lexington, Kentucky)に提出した。アルコール度数(%20℃)、アルコール度数(%60°F)、重量アルコール度数(%20℃)、プルーフ(60°F)、全固形物(プルーフでg/100L)、全酸度(g/100L酢酸)、揮発性酸度(g/100L酢酸)、アセトアルデヒド(ppm)、酢酸エチル(ppm)、メタノール(ppm)、n-プロパノール(ppm)、イソブタノール(ppm)、1-ブタノール(ppm)、活性およびイソアミルアルコール(ppm)、フーゼル油(ppm)、pH、色(abs 525nm)について、サンプルを試験した。結果は、表2に示しており、種々の装置稼働条件下での変動性が示される。
例15
基本的な反応器設計は、しっかりと密閉する蓋を備えた反応釜から構成される。蓋は、その中に5つの穴を有する。1つは、ソックスレー抽出器に取り付けられており、1つは、液体に気体流を提供するためのガラス管と共にゴム栓に装入された熱電対を有する。他の開口部は、プラスチック栓で密閉されている。ソックスレー抽出器には、上に冷却器が取り付けられている。冷却器の底には、凝縮液がソックスレーへと戻ると通過しなければならない銅メッシュが挿入されている。この銅は、不要な硫黄化合物を結合することにより除去し、少量で、エタノールから酢酸を作り出す触媒の働きをすることも知られている。反応釜の体積は1000mlであり、ソックスレー抽出器のチャンバーは〜200mlである。下方チャンバーに、出所および種類の異なる様々な量の木材チップを入れる。それらの量は、表3に記載し、「木材−下部」と示している。ソックスレー抽出器には、表3に記載し、「木材−上部」として示すとおりの様々な量の同じ木材チップを入れる。木材チップは、Independent Stave Company LLC(Lebanon, MO)からのものである。こうした木材チップは、様々なトースティングのものであり、「木材タイプ」において、供給会社からの商品名によって確認される。次の木材タイプ、すなわち、ポート、クリームシェリー、ドライシェリーは、チップを関連する液体に浸漬することによって改良されている木材チップであり、+バニラは、下方チャンバーにバニラビーンズが加えられたことを示す。これらは、種々のトースティングレベルのものをブレンドしたホワイトオークのチップと考えられる。木材チップを挿入する前に、綿球を木材チップの下に置き、ソックスレー抽出器の出口を覆う。この綿球は、フィルターの働きをし、抽出物からの粒子を除去する。反応釜に、木材チップと共に、Midwest Grain Products and Ingredients(MGPI)(Atchison, Kansas)からの135プループのライ麦21%未熟成バーボンを入れた。反応釜に入れた量は、表3に示す。冷却器の上部にホースを付ける。栓を貫通するガラス管に、空気流を加える。冷却器の上部から出て行く空気は、通気装置(Whisper 60, Tetra-Fish, Blacksburg, VA)によって供給される空気に加えて、プロセスにおける自然対流によって引き起こされる少しの空気流である。少しの空気流を出したままにして、装置からの不要な風味および/または香りの除去を助ける。冷却器には、入口温度を〜16℃とし、初期出口温度をほぼ同一として、冷水を供給する。フラスコ内部の温度を77℃〜85℃に上昇させるために、熱源をフラスコに当てる。これにより、フラスコの中の液体からエタノールが最初に蒸発し、上昇して冷却器に入り、そこで、液体になり、ソックスレー抽出器へとしたたり落ちて逆戻りする。このプロセスの間、冷却器の上部が約20℃以下に保たれるように注意を払わなければならない。冷却器の上部からは、少しの空気流が出て行く。フラスコに熱が加えられるにつれて、抽出器は、約20〜60分かけて次第にいっぱいになる。この時間の終わりに、抽出器は、元どおり空になって反応釜を満たす。抽出器の中の液体は、下方のフラスコから取り出された高濃度のエタノールである。上方の抽出器の体積が十分に大きい場合、フラスコから全部のエタノールを枯渇させることができ、ソックスレーを空にする残りの手段である水を蒸発させて、フラスコを満たす。この1回目のサイクルの終了時に、下方チャンバーの中の液体は、著しく薄黒くなっている。ソックスレーのこのサイクルを約10〜50分間繰り返し、空になるサイクルで終えた後、フラスコを熱源から取り外す。サンプルを試嗅および試飲すると、プロセスによって、異なる風味および香りを有する製品が得られたことが示された。未熟成バーボンの外観は、透明から、蜂蜜または熟成バーボンの色を連想させるであろう琥珀色になっていた。表4に、選択されたサンプルの、3つの波長での紫外線/可視光吸光度を示す。
サンプルのUV−Vis吸収は、BioRad SmartSpec3000分光光度計を使用して測定した。サンプルを、特に指摘しない限り希釈せずに、1.5mlのポリスチレン製のセルに加えた。吸光度は、280nm、320nmおよび420nmで記録した。280nmおよび320nmは、可視スペクトルを下回り、一般に、木材中に見出されうる芳香族化合物(たとえば、リグニン断片)による吸収と関連付けられる。(Hauser, Marie-Theres, Wimmer, Rupert, "Lignin analysis in ARABIDOPSIS THALIANA using the photometer-microscope MPMSOO", Holzforschung, January 2015.; Kallavus, Urve, Karner, Kristi, Karner, Kart, Elomaa, Matti, "Rapid semi -quantitative determination of aspen lignin in lignocellulosic products", Proceedings of the Estonian Academy of Sciences, 64, I S, 105-112 (2015).)420nmの波長は、可視領域にあり、青紫/紫/青色と関連付けられる。この可視波長領域における吸収も、木材または他の植物材料と関連するリグニン由来である発色団の存在と関連付けられる。こうしたUV−Visスペクトル領域では、木材が吸収をもたらすが、他の有機材料も、抽出プロセスにかけられると、こうした領域において吸収をもたらす。
例16
反応器は、より大きい体積に拡大することができる。サンプルの一例では、380Lの下方容器および約67Lの体積の上方容器を有する反応器を使用した。下方容器に、スクリーンバスケットに収められた4.5kgのトースティングされた木材チップを入れる。上方チャンバーに、1.5kgのトースティングされた木材チップおよび1.5kgの硬材木炭を入れる。装置の上り脚部の中は、銅線メッシュである。下方容器に、窒素パージを加える。ライ麦21%のマッシュビルでプループ134.5として製造されたMidwest Grain Products Ingredients(MGPI)の未熟成バーボン約230Lを下方容器に加える。下方容器の温度は、85℃に設定し、冷却器の温度は22℃である。1回目のサイクルによって、上方容器が約45分で満たされる。次いで、上方容器は、空になって下方容器を満たす。2回目のサイクルによって、上方容器が約35分で満たされる。得られる酒は、一般にウイスキーを連想させる特徴を有する。蒸留酒のこのUV−Vis吸光度は、プルーフを100にしたとき、280nmで0.56、320nmで1.96、420nmで0.92である。この蒸留酒は、ウイスキーまたはバーボンの特徴をもって現れる琥珀色を有する。
このプロセスから生産された蒸留酒をガスクロマトグラフィーによって分析した。ガスクロマトグラフィーは、サンプルを分解せずに材料を特徴付ける手段である。サンプルを気化させ、キャリヤーガスによってカラムを通過させる。カラムを通過する際、異なる化合物によって、異なる時間が費やされる。得られるクロマトグラフは、材料の組成の特性を示している。使用した方法は、Lynam, K.; Zou, Y. Agilent Application Note: "Analysis of Distilled Spirits Using and Agilent J&W DB- WAX Ulra Intert Capillary GC Column," 11 March 2016.に準拠した。機器は、Phenomenex Zebron ZB-WAX Capillary GC Column、30m×0.32mm×0.50μmカラムを備えたAgilent 7820A GC (Santa Clara, CA)であった。入口温度は、250℃とし、20:1のスプリットとした。オーブンプロファイルは、40℃で4分、12℃/分で200℃まで上昇、200℃で5分(合計実施時間22.333分)とした。キャリヤーガスは、ヘリウムとし、流量は、1.2ml/分とした。サンプルの測定にFID検出器を使用した。空気流を450ml/分とし、水素流を40ml/分として、40ml/分でヘリウムを補給した。図6は、この例に記載したとおりに加工した蒸留酒と、少なくとも2年熟成させ、小麦45%のマッシュビルで製造されているバーボン製品の比較を示す。これは、市販品として入手可能な熟成された製品である。2つのクロマトグラフ間の高度な類似性が注目される。実際に、存在する化合物に基づいて2つのサンプルを識別するとしても難しい。
したがって、本発明の方法およびシステムによって、アルコール含有飲料のための急速な熟成、ならびに熟成および非熟成アルコール含有飲料のための急速な仕上げ技術が提供される。プロセスは、一般に、上昇させた温度および濃度の反応物を、通気および/または触媒の使用と共に使用して実現可能である。本発明の技術の恩恵には、限定はしないが、間にある全数値を含めて約2〜35年の範囲に及ぶことのある熟成プロセスにおいて急速に熟成され、または成熟させられた他の製品と比較したとき、それぞれの領域における予想と同等またはそれを超える、口あたり、こく、味、香り、安定性、拡張可能性、急速な熟成、ブレンド適性、低コストおよび/または最終製品と関連する市場への時間の短縮が含まれる。口あたり、こく、味、香りおよび/または色の感知可能な比較は、消費者嗜好パネル官能検査において確認される場合がある。
前述の主題について、理解を明確にする目的で、図表および例を用いて幾分詳細に述べてきたが、当業者には、添付の請求項の範囲内で、ある特定の変更および改良を行うことができるものと理解される。

Claims (63)

  1. エタノール含有飲料を調製する方法であって、エタノール/水混合物を含むエタノール源および少なくとも1種の着香成分を、エタノール含有飲料を熟成する従来の方法と比較して急速な熟成プロセスでエタノール含有飲料を提供する条件で、抽出プロセスにかけることを含む方法。
  2. 前記エタノール源が約35%〜約70%のABVを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記エタノール源が約40%〜約60%のABVを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記エタノール源が約2%〜約20%のABVを含む、請求項1または2に記載の方法。
  5. 前記エタノール源が約20%〜約35%のABVを含む、請求項1または2に記載の方法。
  6. 前記着香成分が木材チップおよび/または木材樽板を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、チャーリングおよび/またはトースティングされている、請求項6に記載の方法。
  8. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、リンゴ材、チェリー材、ヒッコリー材、メスキート材、オーク材、ペカン材およびこれらの組合せからなる群から選択される木材から得られたものである、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、オーク材から得られたものである、請求項6〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、バーボン樽またはウイスキー樽から得られたものである、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、ワイン樽から得られたものである、請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記着香成分が、カラメル、シナモン、ナツメグ、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りまたは風味およびこれらの組合せからなる群から選択される香りおよび/または風味の1つ以上を付与する成分をさらに含む、請求項6〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記抽出プロセスが連続抽出プロセスである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記抽出プロセスがソックスレー抽出プロセスである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記エタノール含有飲料が、ウイスキー、バーボン、スコッチ、ラム酒、ブランデー、コニャック、ジン、ウオッカ、テキーラ、ワイン、シェリー、ポート、蜂蜜酒、またはビールである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. エタノール含有飲料を調製する方法であって、
    少なくとも1種の着香成分を、エタノール/水混合物を含むエタノール源と共に抽出プロセスにかけて、エタノール含有飲料を得ることを含み、
    前記抽出プロセスは、
    前記エタノール源および第1の割当て分の着香成分を第1の容器において加熱および還流させて、蒸気を得ること;
    加熱および還流されたエタノール源から生じた前記蒸気を冷却器において凝縮させて、凝縮液を得ること;
    前記凝縮液を、中に含まれている第2の割当て分の着香成分を含む第2の容器に集めること;および
    前記第2の容器に集められた前記凝縮液を、前記第1の容器中の前記エタノール源と再混合すること
    を含む少なくとも1回のサイクルを含む、方法。
  17. 前記第1の容器中の前記エタノール源に対して通気装置で通気を行う、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第1の割当て分の着香成分および前記第2の割当て分の着香成分が、実質的に同様の組成、実質的に同一の組成、または同一の組成を有する、請求項16または17に記載の方法。
  19. 前記第2の容器に集められた前記凝縮液を、前記第1の容器中の前記エタノール源と直ちには再混合しない、請求項16〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記凝縮液を前記第1の容器中の前記エタノール源と再混合する前に、前記第2の容器を前記凝縮液で部分的に満たす、請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記凝縮液を前記第1の容器中の前記エタノール源と再混合する前に、前記第2の容器を前記凝縮液で完全に満たす、請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記蒸気および/または前記凝縮液が、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過する、請求項16〜21のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記凝縮液を前記第2の容器に集める前に、前記凝縮液が触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過する、請求項16〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記蒸気を前記冷却器において凝縮させる前に、前記加熱および還流されたエタノール源から生じた前記蒸気が、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過する、請求項16〜23のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記第2の容器に集められた前記凝縮液が、前記第1の容器中のエタノール源と再混合される前に、触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料を通過する、請求項16〜24のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記第2の容器が、その中に含まれた触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料をさらに含む、請求項16〜25のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記抽出プロセスが、1回より多いサイクルを含む、請求項16〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 前記抽出プロセスが連続抽出プロセスである、請求項16〜27のいずれか1項に記載の方法。
  29. 前記抽出プロセスがソックスレー抽出プロセスである、請求項16〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 前記エタノール源が約35%〜約70%のABVを含む、請求項16〜29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 前記エタノール源が約40%〜約60%のABVを含む、請求項16〜30のいずれか1項に記載の方法。
  32. 前記エタノール源が約2%〜約20%のABVを含む、請求項16〜28のいずれか1項に記載の方法。
  33. 前記エタノール源が約20%〜約35%のABVを含む、請求項16〜28のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記着香成分が木材チップおよび/または木材樽板を含む、請求項16〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 前記木材チップおよび/または木材樽板がチャーリングおよび/またはトースティングされている、請求項34に記載の方法。
  36. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、リンゴ材、チェリー材、ヒッコリー材、メスキート材、オーク材、ペカン材およびこれらの組合せからなる群から選択される木材から得られたものである、請求項34または35に記載の方法。
  37. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、オーク材から得られたものである、請求項34〜36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、バーボン樽またはウイスキー樽から得られたものである、請求項34〜37のいずれか1項に記載の方法。
  39. 前記木材チップおよび/または木材樽板が、ワイン樽から得られたものである、請求項34〜38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記第1の容器中の前記着香成分および/または前記第2の容器中の前記着香成分が、カラメル、シナモン、ナツメグ、スモーク、バニラ、メープルシロップの香りまたは風味およびこれらの組合せからなる群から選択される香りおよび/または風味の1つ以上を付与する少なくとも1種の成分をさらに含む、請求項34〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記エタノール含有飲料が、ウイスキー、バーボン、スコッチ、ラム酒、ブランデー、コニャック、ジン、ウオッカ、テキーラ、ワイン、シェリー、ポート、蜂蜜酒、またはビールである、請求項16〜40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 第1の容器と;
    冷却器および/または還流構成要素と;
    前記第1の容器より小さい第2の容器と;
    触媒および/または濾過用材料および/または吸収性材料と;
    通気装置と
    を含む、エタノール含有飲料を調製するためのシステム。
  43. 前記システムが抽出装置を含む、請求項42に記載のシステム。
  44. 前記抽出装置が連続抽出装置である、請求項43に記載のシステム。
  45. 前記連続抽出装置がソックスレー抽出装置である、請求項44に記載のシステム。
  46. 前記抽出装置が、プロセス全体を通して実質的に一定の液体の流れをもたらすように構成されている、請求項43に記載のシステム。
  47. 前記抽出装置が、前記第1の容器にエタノール源が継続的に加えられ、プロセスの間に前記第1の容器に含まれる液体の体積が実質的に一定となり、かつ、蒸留液は前記第2の容器に集められる蒸留プロセスを含む、請求項43に記載のシステム。
  48. 前記システムが移動可能である、請求項42〜47のいずれか1項に記載のシステム。
  49. 前記システムが卓上装置である、請求項42〜48のいずれか1項に記載のシステム。
  50. 前記システムが、従来の熟成および/または仕上げプロセスで得られたアルコール含有飲料と同様または同一の化学的特徴および/または知覚プロファイルを有するアルコール含有飲料を提供する、請求項42〜49のいずれか1項に記載のシステム。
  51. 請求項1に記載の方法によって生産された、急速に熟成させたアルコール含有飲料。
  52. 請求項16に記載の方法によって生産された、急速に熟成させたアルコール含有飲料。
  53. 前記急速に熟成させたアルコール含有飲料が、ウイスキー、バーボン、スコッチ、ラム酒、ブランデー、コニャック、ジン、ウオッカ、テキーラ、ワイン、シェリー、ポート、蜂蜜酒、またはビールである、請求項51または52に記載の急速に熟成させたアルコール含有飲料。
  54. 前記急速に熟成させたアルコール含有飲料が、従来の熟成および/または仕上げプロセスで得られたアルコール含有飲料と同様または同一の化学的特徴および/または知覚プロファイルを有する、請求項53に記載の急速に熟成させたアルコール含有飲料。
  55. 前記急速に熟成させたアルコール含有飲料を生産する費用および/または市場に出すための時間が、従来の熟成および/または仕上げプロセスで得られるアルコール含有飲料より少ない、請求項54に記載の急速に熟成させたアルコール含有飲料。
  56. ブレンドされたアルコール含有製品を生産する方法であって、請求項51または52に記載の急速に熟成させたアルコール含有飲料を、(a)従来の熟成および/もしくは仕上げプロセスで得られたアルコール含有飲料、(b)請求項51もしくは52に記載の急速に熟成させたアルコール含有飲料、および/または(c)異なる急速熟成プロセスによって得られたアルコール含有飲料と合わせることを含む方法。
  57. 前記ブレンドされたアルコール含有製品がウイスキーである、請求項56に記載の方法。
  58. 前記ウイスキーが、従来の熟成および/または仕上げプロセスによって得られたウイスキーと同様または同一の知覚プロファイルを有する、請求項57に記載の方法。
  59. 前記ウイスキーが、プレミアムウイスキーと同様または同一の知覚プロファイルを有する、請求項58に記載の方法。
  60. 請求項56に記載の方法によって生産された、ブレンドされたアルコール含有製品。
  61. 前記ブレンドされたアルコール含有製品が、ウイスキー、バーボン、スコッチ、ラム酒、ブランデー、コニャック、ジン、ウオッカ、テキーラ、ワイン、シェリー、ポート、蜂蜜酒、またはビールである、請求項60に記載のブレンドされたアルコール含有製品。
  62. 請求項60に記載のブレンドされたアルコール含有製品が、従来の熟成および/または仕上げプロセスで得られたアルコール含有飲料と同様または同一の化学的特徴および/または知覚プロファイルを有する、請求項61に記載のブレンドされたアルコール含有製品。
  63. 前記ブレンドされたアルコール含有製品がウイスキーである、請求項61または62に記載のブレンドされたアルコール含有製品。
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