JP2014076956A - 天然素材を有効成分とする皮膚用外用剤 - Google Patents

天然素材を有効成分とする皮膚用外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、天然素材を有効成分として含有し皮膚炎の予防および皮膚の改善に効果のある、安全性に優れた皮膚用外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、食用にも供することができるハチ目(膜翅目)に属する昆虫の成虫を生きたままの状態で親水性有機溶媒中に加える。この際の抽出溶媒は、アルコール濃度25容量%以上、とくに35〜70容量%の飲酒用アルコール類、例えば、焼酎、泡盛、白酒、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム酒、テキーラ、アブサンなどの蒸留酒を使用し、10〜50℃、好ましくは20〜40℃の温度で、60日間、好ましくは80〜180日間にわたり密封下に放置することにより得られた抽出物と、ミツバチの働き蜂が蝋分泌腺から分泌し巣房を構成するための、ミツバチ由来成分であるミツロウを混合することにより、皮膚炎の予防および皮膚の改善に優れた効能を示す皮膚用外用剤を見出すに至った。
【選択図】なし

Description


本発明は、皮膚炎の防止および皮膚の改善に優れた効果を有するハチ目(膜翅目)に属する昆虫の親水性有機溶媒による抽出物と、エモリエント効果や保湿効果、抗菌効果に優れた効能を示すミツバチ由来成分のミツロウを含有し、液状、ペースト状または粉状に固化成形した皮膚用外用剤に関するものである。

皮膚炎の予防および皮膚の改善を目的とし、クリーム、乳液、化粧水、軟膏等の各種皮膚用外用剤が使用されている。かかる皮膚用外用剤の薬効成分としては、合成品や天然物からの抽出物、それらの誘導体等の多種多様な薬効成分が提案されており、なかでも安全性の面から天然物が多く提案されている。特許文献1は、漢方生薬の基源動物として、アシナガバチ、スズメバチの幼虫を伴ってもよい巣を、水、エタノールなどの極性溶媒で抽出したエッセンスをストレス軽減剤やストレス軽減剤を含む皮膚外用剤、化粧料として提案している。しかし、ハチの巣から抽出したエキスを開示するのみで、虫体成分の抽出物およびミツロウの配合につては提案されていない。特許文献2は、電気衝撃法を利用したハチ毒採集装置により採取した純粋なハチ毒のみを有効成分とする、創傷又は火傷治療用組成物、皮膚外用剤およびしわ改善又は紫外線遮断用化粧品を開示しているが、ハチ毒以外のタンパク質、アミノ酸、各種ビタミン類、ミネラル成分等、溶媒可溶性の虫体成分を含む抽出物の提案はなされていない。

特開2001−187725号 特開2010−241786号

本発明は、皮膚炎の予防および皮膚の改善に効果のある安全性に優れた薬効成分を、液状、ペースト状または粉状に固化成形された皮膚用外用剤を提供することを目的とする。

天然素材を有効成分として含有し、皮膚炎の予防および皮膚の改善に効果のある安全性に優れた皮膚用外用剤を提供することを目的とする。

本発明者は、安全性が高い天然物の中から皮膚炎の予防および皮膚の改善に有効な物質を見出すべく鋭意探索したところ、食用に供することも可能なハチ目(膜翅目)に属する昆虫を親水性有機溶媒中に保存して得られた抽出物(以下、エキスと称することがある)とミツバチ由来成分であるミツロウを混合することにより、皮膚用外用剤として優れた効能を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の皮膚用外用剤は、天然物であるハチ目(膜翅目)のエキスとミツロウを有効成分としているため安全性に優れ、皮膚炎の予防および皮膚の改善に優れた薬効を示すことから、医薬品として用いられ他、化粧料の有効成分としても提供することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
本発明者は、安全性が高い天然物の中から皮膚炎の予防および皮膚の改善に有効な物質を見出すべく鋭意探索したところ、食用に供することも可能なハチ目(膜翅目)に属する昆虫を親水性有機溶媒中に保存して得られた抽出物(以下、エキスと称することがある)とミツバチ由来成分であるミツロウを混合することによる。

本発明における、ハチ目(膜翅目)に属する昆虫の親水性有機溶媒によるエキスの抽出実施例について、順次その内容を列記する。
本発明において用いるハチ目(膜翅目)に属する昆虫は、ハチまたはアリであり、好ましくは、該昆虫の成虫である。かかる昆虫の具体例としては、オオスズメバチ、ヒメスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、モンスズメバチ、チャイロスズメバチ、ツマグロスズメバチ、クロスズメバチなどのスズメバチ科のハチ;セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、クマバチ、マルハナバチなどのミツバチ科のハチ;クロムネハバチなどのハバチ科のハチ;サトジガネバチなどのアナバチ科のハチ;エゾアカヤマアリ、クロトゲアリ、トゲアリ、ツムギアリ、クロアリ、ミツアリ、クロヤマアリなどの食用に供されることが知られているアリなどが挙げられる。これらの中でも、スズメバチ科のハチが好ましく、とくにスズメバチ属のハチ、とりわけオオスズメバチがもっとも好ましく用いられる。
これらの昆虫は、捕獲してから所望の形状に処理して用いることもできるが、通常は、昆虫本来の形状のまま親水性有機溶媒と混合させる。また、昆虫は死骸として、または冷凍状態にして使用することもできるが、好ましくは、生きたままの状態で親水性有機溶媒中に加えられる。
本発明において使用する昆虫の抽出物は、これらの昆虫を常温又は加温下に抽出溶媒中に放置するか、ソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出溶媒で抽出することにより溶媒抽出液として得ることができる。この抽出液は、所望により、希釈剤を加えて希釈したり、溶媒を揮発させて濃縮したり、抽出溶媒を他の溶媒に置換したり、または、乾燥させた乾燥粉末とすることができる。
上記の抽出溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のモノアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;等の親水性を有する極性溶媒が用いられる。これらの抽出溶媒は、水と混合したときに30容量%以上の濃度で均一に溶解するものが好ましく、抽出操作に当たっては、これらの親水性溶媒を、適宜、水で希釈して使用することができる。
これらの抽出溶媒のなかでは、モノアルコール類が好ましく、とくに安全性の面からエタノールが賞用される。エタノールは、工業用の高純度品をそのまま、または水で希釈して使用することもできるが、アルコール濃度が25容量%以上、とくに35〜70容量%の飲酒用アルコール類、例えば、焼酎、泡盛、白酒、ウイスキー、ブランデー、ウオッカ、ジン、ラム酒、テキーラ、アブサンなどの蒸留酒を使用すると、昆虫体内の有効成分を効率的に抽出することができる。なかでも、黒麹菌を使用して発酵させた泡盛を抽出溶媒として使用すると、皮膚炎の予防および皮膚の改善効果に優れた皮膚用外用剤を得ることができる。
抽出条件は、使用する溶媒や抽出器具を使用するか否かによっても異なるが、例えば、アルコール濃度が43容量%の泡盛の中に昆虫を入れてエキスを抽出する場合、昆虫1重量部に対して0.5〜5重量部、好ましくは1〜3重量部の溶媒を用い、10〜50℃、好ましくは20〜40℃の温度で、60日以上、好ましくは80〜180日間にわたり密封下に放置することにより、昆虫体内からそのエキスが抽出される。
ハチ目(膜翅目)に属する昆虫の体内には、たんぱく質、低分子ペプチド、必須アミノ酸をはじめとする多くのアミノ酸、各種ビタミン類(B1、B2、B12、Eなど)、微量のミネラル成分(カルシウム、リン、鉄、セレン、亜鉛など)などが含まれているが、親水性有機溶媒による抽出により、溶媒可溶性の成分が昆虫のエキスとして抽出される。
抽出エキスは、抽出液のままで皮膚用外用剤とすることもできるが、この抽出液を希釈または濃縮して有効成分の濃度を調整して使用することや、抽出液を凍結乾燥した後、必要に応じて、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。また、液々分配法などの公知の技術により、上記抽出液から不活性な夾雑物を除去して用いることもできる。これらは、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。
本発明においては、他のハチのエキス、例えば西洋ミツバチや日本ミツバチなどのミツバチ属に属するハチのエキスを併用することができる。
アルコール濃度43度(エタノール含量43容量%)の泡盛100重量部を入れたガラス容器に、オオスズメバチの成虫を捕獲するごとに生きた状態で順次投入した。数日間にわたりオオスズメバチの成虫を投入した結果、オオスズメバチの投入量は50重量部となった。オオスズメバチは投入直後には生存していたが2〜3分後には死んでいた。ガラス容器を密封して暗所に室温で約90日間放置したところ、オオスズメバチのエキスが泡盛中に抽出され、泡盛は茶褐色に着色していた。オオスズメバチの死骸を除去したのち、抽出液10gを採取し、エタノールおよび水を揮発させたところ、オオスズメバチのエキス約0.25gが褐色の残渣として得られた。この結果、抽出液中のエキス濃度は、約2.5gであることがわかった。次いで、得られた抽出量35重量部とミネラルウオーター65重量部を混合してエキス濃度0.88質量%の淡黄色の皮膚用外用剤を得た。

なお、オオスズメバチのエキスには、イソロイシン、ロイシン、リジン、バリン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリンなどの各種アミノ酸や分子量約400の低分子ペプチドなどが少量含まれていると推定されるが、上記の残渣には、それら以外にも同定されていない多量の成分が含まれているものと考えられる。

ミツロウ抽出の実施例として、ミツロウはミツバチの巣房を構成するための蝋であり、働き蜂の蝋分泌腺より分泌される。この巣房には蜂蜜をはじめとし花粉やプロポリスも混入しており、ミツロウの有効成分を効率よく抽出させるために煮出し法を繰り返すことにより不純物が取り除かれ、高純度のミツロウを取り出すことができる。

皮膚用外用剤の製造実施例は、上記の煮出し法により抽出したミツロウを速やかに小分け容器内に流し込み固化成形させる。固化成形したミツロウ100gを金属製容器に入れ加熱すると液状に溶解される。 引き続き加熱温度を下げオリーブオイル300gを投入し十分に撹拌する。その後、火を止め、蜂の抽出液を50g投入し十分に撹拌冷却するとペースト状の皮膚用外用剤の完成となる。
本発明の実施形態を示す皮膚用剤組成物のグループ別割合表

Figure 2014076956


本発明は、食用に供することも可能な天然物からの抽出物を有効成分とする安全性に優れた皮膚用外用剤が提供される。また、ハチ目(膜翅目)に属する昆虫をエタノールまたはエタノール水溶液で処理することよって得られる昆虫のエキスを含むエタノール溶液をそのまま、または所望によりエタノール濃度を調整したうえで、エモリエント効果や保湿効果、抗菌効果、治癒特性を持つミツバチ由来成分であるミツロウを混合するという簡単な操作よって、効率よく皮膚用外用剤とすることができる他、化粧料の有効組成物として用いることも可能である。

Claims (4)

  1. ハチ目(膜翅目)に属する昆虫の親水性有機溶媒による抽出物と、ミツバチ由来成分のミツロウを有効成分として含有し、液状、ペースト状または粉状に固化成形した皮膚用外用剤。
  2. 皮膚用外用剤が、希釈剤または不活性な担体を含む塗布可能な組成物である請求項1に記載の皮膚用外用剤。
  3. 親水性有機溶媒が、モノアルコールまたはモノアルコールの水溶液である請求項1〜2のいずれかに記載の皮膚用外用剤。
  4. ハチ目(膜翅目)に属する昆虫を、エタノールまたはエタノール水溶液中に放置した後、所望によりエタノール濃度を調整することを特徴とする請求項3に記載の皮膚用外用剤の製造法。
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