JP2020517372A - 生理感覚変換方法および装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、典型的には脳活動を表す生理信号を、人間のユーザにとって知覚可能な感覚信号の形態、典型的には音響信号に転写できるようにする、方法および装置を提案する。この目的のために、生理信号が取得(E1)され、次いでその中のパターンを検出(E20)するように分析され、これはその後時間領域内でパラメータ化(E30)される。これらのパターンの1つ以上のパラメータは、生成された感覚信号の1つ以上のパラメータを決定するため、および/または感覚信号を変調するために使用される時間エンベロープの1つ以上のパラメータを決定(E40)するために、使用される。特に、神経音響変換に適用。

Description

本発明は、信号処理および感覚刺激の分野に関する。
より具体的には、本発明は、感覚信号への生理信号の変換のための方法および装置に関する。非限定的に、生理信号は人間の脳活動を表すことができ、感覚信号は音響信号であり得る。
個人からの脳活動測定信号に基づいてこの個人の脳波を刺激するように意図される方法および装置が知られている。
たとえば、フランス特許出願第FR3039773A1号明細書では、特に睡眠の状態を表す遅い脳波を識別するために、生理信号において所定のパターンが識別される。これらの低速波は通常、0.3から5Hzの間の周波数を有する。これら所定のパターンに基づいて、音響信号が発信される。音響信号は、ピンクノイズバースト、または低速波周期の前の持続時間が長い信号で構成される。脳波を刺激するために、音響信号は、生理信号内で識別されたパターンと同期する。
本発明の目的は、従来技術の水準と比較して、人間のユーザに知覚可能な、音響などの感覚信号の形態の、特に脳活動を表す生理信号の転写を改善することである。
この目的のために、本発明の第1の態様は、生理感覚変換方法であって、
生物(好ましくは人間)からの生理信号の取得と、
生理信号内の1つ以上のパターンの検出と
を含み、検出された各パターンについて、
検出されたパターンからの少なくとも1つのパターンパラメータの抽出と、
このパターンに関連付けられた感覚信号の生成であって、
・少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定、および/または
・少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータを有する、このパターンに関連付けられた時間エンベロープの関数としての感覚信号の変調
を含む、生成と、
をさらに含む、生理感覚変換方法に関する。
このような方法は、従来技術の水準と比較して、生理信号内で検出された1つまたは複数のパターンのパラメータ化、およびこのパラメータ化の関数として決定された感覚信号の生成によって、感覚信号への生理信号の転写を改善できるようにする。
検出された各パターンはそれ自身の感覚信号を生じるので、一連のパターンを含む生理信号は、それぞれの一連の感覚信号を生じることになる。
好ましくは、このような一連の感覚信号は、生理信号内で検出されたこのような一連のパターンの時間的配置を考慮するように生成され得る。たとえば、生理信号内で検出された3つの連続するパターンは好ましくは、これらのパターンに関連付けられ、生理信号内で検出されたのと同じ順序でパターン間の時間間隔を考慮して生成された、3つの感覚信号を生じる。
生理信号のいくつかの連続するパターンにそれぞれ関連付けられた、いくつかの感覚信号が連続して生成されるとき、本願では、これらの感覚信号の各々が生成される時間は感覚信号パラメータを構成しない、すなわち所与の感覚信号に固有のパラメータを構成しないと考えられる。実際、これらの感覚信号の各々が生成される時間は、これらの感覚信号の時間的配置を支配するパラメータを構成する。このため、本願では、これらの感覚信号の各々が生成される時間は、間隔内信号パラメータを構成せずに間隔間信号パラメータを構成すると考えられる。言い換えると、本願では、感覚信号パラメータは間隔内信号パラメータであることを、デフォルトで意味している。
生理信号は好ましくは、たとえば、脳波記録法、または脳活動を記録するためのその他いずれかの技術によって測定され得る、生物の脳活動を表す。
あるいは、生理信号は、生物の心臓または呼吸または眼または筋肉の活動を表す。
感覚信号は、好ましくは、人間に聞こえる音響信号(たとえば期間および/または1つまたは複数の周波数および/またはこの1つまたは複数の周波数の強度などを信号パラメータとして有する音響波)である。
あるいは、感覚信号は、
視覚信号(たとえば、(画像の場合は各画素の)期間および/または強度または振幅および/または周波数または波長などを信号パラメータとして有する画像または光)または
触覚(たとえば、期間および/または力および/または運動の振幅および/または振動周波数を信号パラメータとして有する機械的圧力)または
嗅覚(たとえば、期間および/または強度または振幅および/または芳香を信号パラメータとして有する匂い)または
味覚(たとえば、期間および/または強度または振幅および/または風味を信号パラメータとして有する味)
であり得る。
好適な実施形態では、
生物は人間であり、
生理信号は前記人間の脳活動を表し、
感覚信号は音響信号である。
一実施形態では、生理信号内で検出された1つまたは複数のパターンは、深い睡眠の状態を表すことができる。検出された1つまたは複数のパターンはこの場合、デルタ波と呼ばれる0.3から5Hzの間の周波数を有する波で構成され得る。
生理信号内の1つ以上のパターンの検出は、以下のいずれか周知の手順で実行され得る。たとえば、パターンの検出は、以下を含むことができる。
第1の時間で第1の所定の振幅以上になる生理信号の振幅の検出。
第2の時間で第2の所定の振幅未満になる生理信号の振幅の検出。
前記第1および第2の時間の間の経過期間が所定の期間以上である場合にパターンが検出される確認試験。
好ましくは、検出された各パターンについて、以下の計算または測定から少なくとも1つのパターンパラメータを得ることができる。
パターン開始時間、および/または
パターン終了時間、および/または
このパターンにおける生理信号の最大振幅、および/または
このパターンにおける感覚信号が最大振幅に到達する最大振幅時間、および/または
前記パターン開始時間と前記パターン終了時間との間の経過期間に対応する合計期間、および/または
前記パターン開始時間と前記最大振幅時間との間の経過期間に対応する上昇期間、および/または
前記最大振幅時間と前記パターン終了時間との間の経過期間に対応する降下期間、および/または
前記パターン開始時間と前記最大振幅時間との間の生理信号の一次および/または二次導関数、および/または
前記最大振幅時間と前記パターン終了時間との間の生理信号の一次および/または二次導関数。
所与のパターンについて、前記パターン開始時間は好ましくは、生理信号の振幅が検出されて前記第1の所定の振幅以上になる、前記第1の時間で構成され得る。
一実施形態では、検出された各パターンについて、このパターンに関連付けられた感覚信号の生成は、このパターンに関連付けられた前記時間エンベロープの関数としてのこの感覚信号の前記変調を含むことができ、少なくとも1つのエンベロープパラメータは以下を含むことができる。
このパターンに関連付けられた時間エンベロープの最大振幅に対応するアタック振幅、および/または
このパターンに関連付けられた時間エンベロープの開始時間と最大振幅時間との間の経過期間に対応するアタック期間、および/または
このパターンに関連付けられた時間エンベロープのリリース開始時間と終了時間との間の経過期間に対応するリリース期間、および/または
最大振幅時間から始まってディケイ終了時間までの経過期間に対応するディケイ期間、および/または
サステイン振幅、および/または
ディケイ終了時間とリリース開始時間との間の経過期間に対応するサステイン期間。
したがって、前記時間エンベロープは「ADSR」型エンベロープ(「アタック、ディケイ、サステイン、リリース(Attack Decay Sustain Release)」の略)であり得る。あるいは、時間エンベロープは「AR」または「ASR」または「ADR」型エンベロープであってもよい。
リリース期間はまた、以下から始まる経過期間にも対応することができる。
AR型エンベロープの場合の最大振幅時間、または
ASRまたはADSR型エンベロープの場合のサステイン期間終了時間、または
ADR型エンベロープの場合のディケイ期間終了時間。
ディケイ期間はまた、以下までの経過期間にも対応することができる。
ADR型エンベロープの場合のリリース開始時間、または
ADSR型エンベロープの場合のサステイン開始時間。
一実施形態では、少なくとも1つのエンベロープパラメータは、アタック振幅、アタック期間、および消滅期間を含むことができる。
好ましくは、
アタック振幅は、このパターンにおける生理信号の最大振幅に依存することができ、および/または
アタック期間は、上昇期間に依存することができ、および/または
消滅期間は、降下期間に依存することができる。
別の実施形態では、検出された各パターンについて、
このパターンに関連付けられた感覚信号の生成は、このパターンに関連付けられた前記時間エンベロープの関数としてのこの感覚信号の前記変調を含むことができ、
少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターンにおける生理信号の最大振幅を含むことができ、
少なくとも1つのエンベロープパラメータは、以下を含むことができる。
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数であるアタック振幅、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数であるアタック期間。
少なくとも1つのエンベロープパラメータがアタック振幅を含むとき、アタック振幅は最大振幅に比例し得る。
少なくとも1つのエンベロープパラメータがアタック期間を含むとき、アタック期間は最大振幅に反比例し得る。
一実施形態では、検出された各パターンについて、感覚信号の生成は、少なくとも1つの感覚信号パラメータの前記決定を含むことができ、少なくとも1つの感覚信号パラメータは、以下を含むことができる。
発振周波数、および/または
遮断周波数、および/または
振幅。
一実施形態では、検出された各パターンについて、
少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターンにおける生理信号の最大振幅を含むことができ、
感覚信号は、
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数としての遮断周波数を有するフィルタでフィルタリングされてもよく、フィルタはたとえばローパスまたはハイパスフィルタであり、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数である周波数で振動することができ、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数である振幅を有することができる。
一実施形態では、検出された各パターンについて、少なくとも1つの感覚信号パラメータは、少なくとも1つのパターンパラメータの変化の関数として変化することができ、少なくとも1つのパターンパラメータは好ましくはこのパターンにおける生理信号の最大振幅である。この後者の実施形態によれば、少なくとも1つの感覚信号パラメータは、発振周波数、および/または遮断周波数、および/または振幅を含むことができる。
一般に、生理信号内でいくつかのパターンが検出される可能性があり、各パターンはパターンパラメータとしてパターン開始時間を含むことができ、検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の開始時間を含むことができ、連続的に生成された各対の感覚信号の開始時間の間の経過期間は、連続的に検出された各対のパターンのパターン開始時間の間の経過期間に比例するかまたは等しくなり得る。
言い換えると、結果的に生成された感覚信号の合計の時間的力学は、生理信号の時間的力学と一致することができる。
一実施形態では、各パターンはまた、パターンパラメータとしてパターン終了時間を含むこともでき、検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の有効期限時間を含むこともでき、検出された各パターンについて生成された各感覚信号の振幅は、この感覚信号の開始時間と有効期限時間との間で一定であり得る。
第1の実施形態変形例によれば、前記感覚信号の生成は、生理信号の取得に対して遅れて実行される。
言い換えると、1つまたは複数の感覚信号の生成の前に、1つまたは複数の感覚信号のその後の生成を可能にするコンピュータデータもしくはデジタルまたは電子または電気またはアナログ信号(たとえば音声ファイル)の記録を行うことができる。
第2の実施形態変形例によれば、1つまたは複数のパターンの検出、前記少なくとも1つのパターンパラメータの抽出、および前記感覚信号の生成は、生理信号の取得に対してリアルタイムで実行され得る。
「リアルタイム」という表現は、生成された感覚信号の変調が、同じ瞬間にプラスまたはマイナスして処理ステップの実施の時間に取得された生理信号を表すように、生理信号の処理(または関連する異なるステップ)が実行されることを意味する。
したがって、たとえば、感覚信号の振幅が所与のパターンのパターン開始時間とパターン終了時間との間では非ゼロにしかならないようにこの感覚信号が調整されるとき、感覚信号は、パターン検出、パターンパラメータ検出、および感覚信号生成のステップを実行する時間に対応する時間差を伴って、生理信号内のこのようなパターンの存在と同期して、非ゼロ振幅を有することになる。
生成された感覚信号は、周期関数(任意選択的に、エンベロープによって変調される場合と変調されない場合がある)または非周期的であり得る。
一実施形態では、生理信号を時間領域から周波数領域に変換するために実施されるステップはない。
本発明の第2の態様は、生理感覚変換装置であって、
生物から生理信号を取得するために配置および/またはプログラムされた取得手段と、
生理信号内の1つ以上のパターンを検出するために配置および/またはプログラムされた検出手段と、
を備え、
検出された各パターンについて少なくとも1つのパターンパラメータを抽出するために配置および/またはプログラムされた抽出手段と、
検出された各パターンについて感覚信号を生成するために配置および/またはプログラムされた生成システムであって、この生成システムは、
・少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての感覚信号の少なくとも1つのパラメータを決定するために配置および/またはプログラムされた決定手段、および/または
・少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータを有する、このパターンに関連付けられた時間エンベロープの関数として感覚信号を変調するために配置および/またはプログラムされた変調手段
を備える生成システムと、
をさらに備える、生理感覚変換装置に関する。
このような装置は、上述の方法を実施することを可能にする。
好適な実施形態では、装置は以下のように配置および/またはプログラムされることが可能である。
生物は人間であってもよく、
生理信号は前記人間の脳活動を表し、
前記感覚信号は音響信号である。
好ましくは、検出手段は以下のために配置および/またはプログラムされ得る。
第1の時間で第1の所定の振幅以上になる生理信号の振幅を検出し、
第2の時間で第2の所定の振幅未満になる生理信号の振幅を検出し、
前記第1および第2の時間の間の経過期間が所定の期間以上である場合にパターンが検出される確認試験を実行する。
好ましくは、検出手段は、検出された各パターンについて、以下の計算または測定を実行するために配置および/またはプログラムされた計算機または測定ツールを備えることができる。
パターン開始時間、および/または
パターン終了時間、および/または
このパターンにおける生理信号の最大振幅、および/または
このパターンにおける感覚信号が最大振幅に到達する最大振幅時間、および/または
前記パターン開始時間と前記パターン終了時間との間の経過期間に対応する合計期間、および/または
前記パターン開始時間と前記最大振幅時間との間の経過期間に対応する上昇期間、および/または
前記最大振幅時間と前記パターン終了時間との間の経過期間に対応する降下期間、および/または
前記パターン開始時間と前記最大振幅時間との間の生理信号の一次および/または二次導関数、および/または
前記最大振幅時間と前記パターン終了時間との間の生理信号の一次および/または二次導関数、
そして前記少なくとも1つのパターンパラメータに対して、この計算またはこの測定の結果を割り当てるためである。
一実施形態では、変調手段は、少なくとも1つのエンベロープパラメータが以下を含むように配置および/またはプログラムされ得る。
このパターンに関連付けられた時間エンベロープの最大振幅に対応するアタック振幅、および/または
このパターンに関連付けられた時間エンベロープの開始時間と最大振幅時間との間の経過期間に対応するアタック期間、および/または
このパターンに関連付けられた時間エンベロープのリリース開始時間と終了時間との間の経過期間に対応するリリース期間、および/または
最大振幅時間から始まってディケイ終了時間までの経過期間に対応するディケイ期間、および/または
サステイン振幅、および/または
ディケイ終了時間とリリース開始時間との間の経過期間に対応するサステイン期間。
一実施形態では、変調手段は、少なくとも1つのエンベロープパラメータがアタック振幅、アタック期間、および消滅期間を含むように配置および/またはプログラムされ得る。
好ましくは、
アタック振幅は、このパターンにおける生理信号の最大振幅に依存することができ、および/または
アタック期間は、上昇期間に依存することができ、および/または
消滅期間は、降下期間に依存することができる。
別の実施形態では、装置は変調手段を備えることができ、装置は、検出された各パターンについて以下のように配置および/またはプログラムされることが可能である。
少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターンにおける生理信号の最大振幅を含み、
少なくとも1つのエンベロープパラメータは以下を含む。
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数であるアタック振幅、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数であるアタック期間。
一実施形態では、装置は、決定手段を備えることができ、検出された各パターンについて、少なくとも1つの感覚信号パラメータが以下を含むように配置および/またはプログラムされることが可能である。
発振周波数、および/または
遮断周波数、および/または
振幅。
一実施形態では、装置は、検出された各パターンについて、以下のように配置および/またはプログラムされることが可能である。
少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターンにおける生理信号の最大振幅を含み、
感覚信号は、
装置のフィルタでフィルタリングされ、このフィルタはこのパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数としての遮断周波数を有し、フィルタはたとえばローパスまたはハイパスフィルタであり、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数である周波数で振動し、および/または
このパターンにおける生理信号の前記最大振幅の関数である振幅。
したがって、一実施形態では、装置は、感覚信号をフィルタリングするために配置および/またはプログラムされたフィルタを備えることができ、フィルタは、前記最大振幅の関数である遮断周波数を有することができ、フィルタはたとえばローパスまたはハイパスフィルタである。
一実施形態では、装置は、検出された各パターンについて、少なくとも1つの感覚信号パラメータは、少なくとも1つのパターンパラメータの変化の関数として変化するように配置および/またはプログラムされることが可能であり、少なくとも1つのパターンパラメータは好ましくはこのパターンにおける生理信号の最大振幅である。
好ましくは、装置は、生理信号内のいくつかのパターンを検出するために配置および/またはプログラムされることが可能であり、各パターンはパターンパラメータとしてパターン開始時間を含むことができ、検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の開始時間を含むことができ、連続的に生成された各対の感覚信号の開始時間の間の経過期間は、連続的に検出された各対のパターンのパターン開始時間の間の経過期間に比例するかまたは等しくなり得る。
一実施形態では、装置は、各パターンがパターンパラメータとしてパターン終了時間を含むように配置および/またはプログラムされ瑠ことが可能であり、検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の有効期限時間を含むこともでき、検出された各パターンについて生成された各感覚信号の振幅は、この感覚信号の開始時間と有効期限時間との間で一定であり得る。
第1の実施形態変形例によれば、生成システムはまた、生理信号の取得に対して遅れて感覚信号を生成するために配置および/またはプログラムされたリターダも備えることができる。
第2の実施形態変形例によれば、生成システムは、1つまたは複数のパターンを検出し、前記少なくとも1つのパターンパラメータを抽出し、生理信号の取得に対してリアルタイムで前記感覚信号を生成するために配置および/またはプログラムされた、リアルタイムジェネレータであり得る。
好ましくは、生成システムは、生成された感覚信号が周期関数となるように、配置および/またはプログラムされることが可能である。
一実施形態では、装置は、生理信号を時間領域から周波数領域に変換するためのいかなるステップも実施しないように、配置および/またはプログラムされることが可能である。
本発明の他の利点および特徴は、決して限定的ではない実施および実施形態の詳細な説明を読むことで、および以下の添付図面から、明らかになるであろう。
図1は、深い睡眠中の被験者に対する脳波記録法で記録した生理信号を示す図である。
図2は、図1の生理信号の一部を示す図である。
図3は、「ADSR」型エンベロープの一例を示す図である。
図4は、第1の実施変形例における本発明による方法の主要なステップを表す図である。
図5は、第2の実施変形例における本発明による方法の主要なステップを表す図である。
図6〜8は、本発明による感覚信号を生成できるようにするステップの異なる組み合わせを表す図である。
図9は、覚醒している被験者に対する脳波記録法で記録した生理信号を示す図である。
図10は、図9の生理信号の一部を示す図である。
図11は、本発明の第1の実施モードによって生成された一連の感覚信号を示す図である。
図12は、本発明の第2の実施モードによって生成された一連の感覚信号を示す図である。
図13は、本発明の第3の実施モードによって生成された一連の感覚信号を示す図である。
図14は、本発明の第4の実施モードによって生成された一連の感覚信号を示す図である。
異なる図において、同一または類似の特性またはステップには同じ参照符号が付される。
以下に説明される実施形態は決して限定的ではないので、この特性の選択が従来技術に対する本発明の技術的利点を付与するかまたは本発明を差別化するのに十分である場合、本発明の変形例は、(この選択が他の特性を含むフレーズ内で分離していたとしても)説明される他の特性から分離して、以下に説明される特性の選択のみを含むと見なされることが可能である。この選択は、構造的詳細を伴わずに、またはその部分のみが従来技術の水準に対する本発明の技術的利点を付与するかまたは本発明を差別化するのに十分である場合は構造的詳細の一部のみを伴う、少なくとも1つの、好ましくは機能的な特性を含む。
本発明は、典型的には、人間のユーザにとって知覚可能な感覚信号の形態の生理信号を転写することを目的とする。
生理信号
生理信号は、好ましくはヒトの脳活動を表す。
生理信号は時間的な信号、すなわち時間能関数である信号である。
生理信号は時間的力学を有し、すなわちこれは経時的に変化する。
生理信号10の第1の例が図1に示されている。図1の信号10は、深い睡眠の状態にある人間の脳活動を記録する脳波図の助けを借りて取得された。
生理信号11の第2の例は、図9に示されている。図9の信号11は、覚醒している人間の脳活動を記録する脳波図の助けを借りて取得された。
深い睡眠または覚醒のこれらの異なる認知状態は、特定の周波数で発振する波の存在によって特徴付けられる。通常、深い睡眠の状態では、脳は、0.3から4Hzの間の周波数を有する、デルタ波と呼ばれる波を生成できる。覚醒の状態では、脳は通常14Hzを超える周波数を有する、ベータ波と呼ばれる波を生成できる。
本発明は、デルタ波またはベータ波の取得または処理に限定されず、たとえば動物または人間など任意の生物の、たとえば脳、心臓、呼吸、眼、もしくは筋肉などの、生理的活動を表す生理信号の取得に基づくことができる。この生物は、特にこれが動物または人間であるとき、たとえば深い睡眠または逆説睡眠、もしくは覚醒あるいはリラックスの状態など、任意の認知状態に置かれることが可能である。
図4および図5を参照すると、本発明による方法は、たとえば図1または図9に表されるような生理信号10または11など、生理信号の取得E1のステップを含む生理感覚変換方法である。生理信号の取得のステップに対応する、図4および図5の図のボックスE1において、「ACQ SG1」は「生理信号の取得」を意味する。
このような取得ステップE1は、生物から生理信号を取得するために配置および/またはプログラムされた取得手段(図示せず)を備える生理感覚変換方法の助けを借りて実行される。
パターン検出
本発明による方法は、生理信号内の1つ以上のパターンの検出を含む。
図4の例では、検出ステップE20は、生理信号の取得E1と同時に実行され、これはこの図4の図中のループR1によって示されている。パターン検出ステップに対応する、図4の図のボックスE20において、「DET PAT」は「パターン検出」を意味し、検出されたパターンは取得されたばかりの生理信号の一部に存在するパターンであることが理解される。
図5の例では、検出ステップE21は、生理信号の完全な取得E1の後に実行される。パターン検出ステップに対応する、図5の図のボックスE21において、「DET PATi」は「パターン検出」を意味し、検出されたパターンは取得された生理信号内に存在するi番目のパターンであることが理解される。
代替的にまたは付加的に、この信号の部分的な取得の後に生理信号内の1つ以上のパターンを検出することが可能である。
図2は、図1の信号10の一部(図1の長方形で示される部分)を表す。図2は、以下で本発明を説明するために例として取り上げられる、パターン100を示す。この例では、パターン100は、深い睡眠の状態を表し、デルタ波に対応する。
図10は、図9の信号11の一部(図9の長方形で示される部分)を示す。図10では、信号11のいくつかのパターンには、これらのパターンの各々の最大振幅の上に位置する黒丸が付されている。この例では、図10のパターンは、覚醒の状態を表し、ベータ波に対応する。
検出ステップE20およびE21を実行するために、生理感覚変換装置は、生理信号内の1つ以上のパターンを検出するために配置および/またはプログラムされた検出手段(図示せず)を備える。
一実施形態では、パターン100の検出E20またはE21は、図2を参照して以下で説明されるサブステップSE1、SE2、およびSE3を含む。
サブステップSE1は、第1の時間ts1で第1の所定の振幅as1以上になる生理信号10の振幅の検出を含む。たとえば、第1の振幅as1は、7μVの値を有することができる。
図2は、前記第1の時間ts1が典型的にはパターン開始時間t1の後に位置することを示しており、これにより、誤検出の数を制限することで検出処理を最適化できるようにする。
サブステップSE2は、第2の時間ts2で第2の所定の振幅as2未満になる生理信号10の振幅の検出を含む。たとえば、第2の振幅as2は、0.89μVの値を有することができる。
as1およびas2の閾値の値は、生理信号10の標準偏差に比例することができる。
サブステップSE3は、前記第1の時間ts1と第2の時間ts2との間の経過期間が所定の期間以上である場合にパターン100が検出される確認試験を含む。たとえば、この所定の期間は、100msの値を有することができる。このような試験により、特に、高周波ノイズにリンクされ得る信号の振幅のあらゆる単純な変化をパターンと見なすのを回避できるようにする。
パラメータ化
検出された各パターン100について、方法は、検出されたこのパターン100からの少なくとも1つのパターンパラメータの抽出を含む。
図4の例では、抽出ステップE30は、この後者の検出ステップ中に検出されたパターン100の検出ステップの後に実行される。少なくとも1つのパターンパラメータの抽出のステップに対応する、図4の図のボックスE30において、「PAR PAT」は「パターンパラメータ化」を意味する。
図5の例では、抽出ステップE31は、生理信号内で検出されたi番目のパターン100の検出のステップの後に実行される。少なくとも1つのパターンパラメータの抽出のステップに対応する、図5の図のボックスE31において、「PAR PATi」は「パターンパラメータ化」を意味し、パラメータ化されたパターンは生理信号内で検出されたi番目のパターンであることが理解される。
抽出ステップは、本発明の装置に含まれる抽出手段によって実行され、この抽出手段は、検出された各パターンから少なくとも1つのパターンパラメータを抽出するために配置および/またはプログラムされている。
図2を参照すると、検出された各パターン100について、少なくとも1つのパターンパラメータは、以下の計算または測定から得られる。
前記パターン開始時間t1、および/または
パターン終了時間t3、および/または
このパターン100における生理信号10の最大振幅a2、および/または
最大振幅時間t2、および/または
前記パターン開始時間t1と前記パターン終了時間t3との間の経過期間に対応する合計期間、および/または
前記パターン開始時間t1と前記最大振幅時間t2との間の経過期間に対応する上昇期間、および/または
前記最大振幅時間t2と前記パターン終了時間t3との間の経過期間に対応する降下期間、および/または
前記パターン開始時間t1と前記最大振幅時間t2との間の生理信号10の一次および/または二次導関数、および/または
前記最大振幅時間t2と前記パターン終了時間t3との間の生理信号10の一次および/または二次導関数。
本文献では、一次導関数は、時間変化に対する振幅変化の比として定義される。たとえば、前記パターン開始時間t1と前記最大振幅時間t2との間の生理信号10の一次導関数は、以下の関係に対応する。
一方では、時間t1および最大振幅a2での生理信号10の振幅a1の差、および
他方では、t1とt2との差。
同様に、前記最大振幅時間t2と前記パターン終了時間t3との間の生理信号10の一次導関数は、以下の関係に対応する。
一方では、最大振幅a2と時間t3における生理信号10の振幅a3との差、および
他方では、t2とt3との差。
本文献では、二次導関数は、前記対応する時間変化に対する前記一次導関数の変形として定義される。
具体例として、パターン100内の生理信号10の最大振幅a2は27μVに等しくてもよく、上昇期間は268msに等しくてもよく、降下期間は348msに等しくてもよい。
一実施形態(図示せず)では、検出手段は、検出された各パターンについて、前記計算または前記測定を実行するために、および前記少なくとも1つのパターンパラメータにこの計算またはこの測定の結果を割り当てるために配置および/またはプログラムされた、計算機または測定ツールを備える。
したがって、本発明の方法は、抽出ステップの間に、時間領域内の生理信号10のパラメータ化を含む。
好ましくは、生理信号10を時間領域から周波数領域に変換するために実施されるステップはない。特に、本発明による方法は、1つまたは複数のパターンパラメータをそこから抽出するために生理信号の周波数表現を取得するためのいかなる処理ステップも実行しない。本発明によれば、パターンパラメータの少なくとも1つ、好ましくは全てが、時間領域内の生理信号からの抽出物である。
時間領域で実行されるこのパラメータ化によって、知覚の観点から、特に時間知覚の観点から比較的忠実に生理信号を転写するように、感覚信号が生成され得る。
感覚信号
本発明によれば、感覚信号が生成される。
この感覚信号は、好ましくは音響信号または波であるが、代替的にまたは付加的に、前記生物にとって知覚可能であれば、任意の他の種類の(視覚、触覚、嗅覚など)信号または波であってもよい。
感覚信号は、好ましくは周期関数である。たとえば、感覚信号は、正弦波、または正弦波の合計で構成され得る。
検出された各パターン100について、本発明の方法は、このような信号を生成するために配置および/またはプログラムされた生成システムによる、このパターン100に関連付けられた感覚信号の生成を含む。
図4の例では、感覚信号の生成のステップE40は、抽出ステップE30の後に実行される。この生成ステップに対応する、図4の図のボックスE40において、「GEN SG2」は「感覚信号の生成」を意味する。
図5の例では、感覚信号の生成のステップE41は、抽出ステップE31の後に実行される。この生成ステップに対応する、図5の図のボックスE41において、「GEN SG2i」は「感覚信号の生成」を意味し、生成された感覚信号はステップE21の間に生理信号内で検出されたi番目のパターンに関連付けられることが理解される。
たとえば図4に示されるものなど、実施形態に関係なく、生成ステップE40は異なるサブステップを含むことができる。ステップE40のサブステップの異なる組み合わせが、図4の実施形態を参照して図6から図8に示されている。これらの異なる組み合わせは当然ながら、図5の実施形態に、または本発明によるその他いずれかの実施形態に、適用され得る。
図6の例では、生成ステップE40は、ステップE30の間に抽出された少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定E401を含む。
図6の図のボックスE401において、「PAR SG2」は「感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定」を意味する。このようにして1つ以上の感覚信号パラメータが決定されると、生成システム(図示せず)の助けを借りてそのように間隔信号が生成され、この効果的な生成は、図6の図のボックスE408に示されている。図6の図のボックスE408において、「SG2」は「感覚信号の効果的な生成」を意味する。
少なくとも1つの感覚信号パラメータは、たとえば、発振周波数、および/または遮断周波数、および/または振幅である。
感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定のこのようなサブステップを実行するために、生成システムは、少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての感覚信号の少なくとも1つのパラメータを決定するために配置および/またはプログラムされた決定手段(図示せず)を備える。
生成ステップE40が、ステップE20およびE30で処理されたパターンに関連付けられた時間エンベロープの関数としての感覚信号の変調E403を含む別の例が、図7に示されている。
このような時間エンベロープは、感覚信号を変調するために構築された特定の信号で構成される。
時間エンベロープ200の一例が、図3に表されている。
本発明によれば、各パターン100について、時間エンベロープ200は、このパターン100に関連付けられ、少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータを有することができる。
したがって、図6の場合とは異なり、図7の場合、
少なくとも1つのパターンパラメータは、そのように1つ以上の感覚信号パラメータに割り当てられないが、
少なくとも1つのパターンパラメータは、少なくとも1つのエンベロープパラメータを決定し、このエンベロープは感覚信号を変調するのに役立つ。
言い換えると、図7の例では、生成ステップE40は、少なくとも1つのエンベロープパラメータの決定のサブステップE402を含む。図7の図のボックスE402において、「PAR SG3」は「少なくとも1つのエンベロープパラメータの決定」を意味する。1つ以上のエンベロープパラメータがこうして決定されると、感覚信号が時間エンベロープ200によって変調され、こうして変調されたこの感覚信号は、その後そのように生成される。この変調された感覚信号生成は、図7の図のボックスE403によって示されている。この図のボックスE403において、「SG2+SG3」は「時間エンベロープによって変調された感覚信号の生成」を意味する。
感覚信号の変調のこのようなサブステップを実行するために、生成システムは、この感覚信号の生成の主題であるパターンに関連付けられた時間エンベロープの関数として感覚信号を変調するために配置および/またはプログラムされた変調手段を備え、この時間エンベロープは、少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータを有する。
図8の図による感覚信号生成は、図6および図7の2つのアプローチを組み合わせている。具体的には、生成ステップE40はこのため、以下の両方を含むことができる。
ステップE30の間に抽出された少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定のサブステップE401、
ステップE30の間に抽出された少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての少なくとも1つのエンベロープパラメータの決定のサブステップE402、および
変調された感覚信号の生成のサブステップE403。
図8の図のボックスE403において、「SG2+SG3」は「時間エンベロープによって変調された感覚信号の生成」を意味し、感覚信号はそれ自体が少なくとも1つのパターンパラメータの関数としてパラメータ化されることが理解される。
非限定例として、生成システムは、増幅器、1つ以上の発振器を備えることができ、たとえば以下のものがある。
正弦波、三角波、方形波などの波を生成することが可能なモノフォニックオシレータ、
「LFO」タイプの発振器(低周波発振器)、
加法または減法または周波数変調合成を実行できるようにするモジュール、
ウェーブテーブル読み取りモジュールなど。
本発明の装置は、アナログおよび/またはデジタル技術を実装することができる。
時間エンベロープ
ここで、ADSR型エンベロープを示す図3を参照して、時間エンベロープの例を説明する。このようなADSRエンベロープは、以下の4つの連続するフェースを含む:アタック、ディケイ(落下とも呼ばれる)、サステイン(維持とも呼ばれる)、リリース(消滅とも呼ばれる)。
所与のパターン100に関連付けられたこのようなADSRエンベロープの場合、少なくとも1つのエンベロープパラメータは以下を含むことができる。
この時間エンベロープ200の最大振幅に対応し、たとえば関連パターンの最大振幅に比例する、アタック振幅a21、
この時間エンベロープ200の開始時間t20と最大振幅時間t21との間の経過期間に対応し、たとえば関連パターンの上昇期間に比例するかまたは等しい、または関連パターンの最大振幅に比例する、アタック期間、
時間エンベロープ200のサステイン期間終了時間t23から終了時間t24までの経過期間に対応し、たとえば関連パターンの最大振幅または降下期間に比例する、リリース期間、
最大振幅t21から始まってサステイン開始時間t22までの経過期間に対応し、たとえば関連パターンの最大振幅または降下期間に比例する、ディケイ期間、
サステイン振幅a22であって、たとえば関連パターンの最大振幅に比例し、
ディケイ終了時間t22(したがってこの場合はサステイン開始時間に対応する)とリリース開始時間t23(したがってこの場合はサステイン終了時間に対応する)との間の経過期間に対応し、たとえば関連パターンの最大振幅または降下期間に比例する、サステイン期間、
ディケイ開始時間t20とディケイ終了時間t22との間の経過期間に対応し、たとえば関連パターンの合計期間に比例するかまたは等しい、または関連パターンの最大振幅に比例する、合計期間、
デフォルトでは、
振幅a22の値は振幅a21の3分の2になることができ、および/または
ディケイ期間およびリリース期間は各々サステイン期間の半分に等しくなることができる。
これらのエンベロープパラメータの値は、本発明による装置においてデフォルトで定義された値によって定義され得る。
図示されていないが、他のタイプのエンベロープ、たとえば以下のタイプのエンベロープが使用され得る。
AR:アタックおよびリリースフェーズのみを含む。
ASR:アタック、サステイン、およびリリースフェーズのみを含む。
ADR:アタック、ディケイ、およびリリースフェーズのみを含む。
これらその他のタイプのエンベロープの場合、利用可能な異なるエンベロープパラメータは、ADSRエンベロープの例として以下に示されるパラメータのリストから推測される。
感覚信号の多様性
上記の記述は、本質的に、生理信号内で検出されたパターンに関連付けられた感覚信号の生成について説明している。
当然ながら、生理信号は一般に、各々がそれ自身の感覚信号の生成を引き起こすことができる、いくつかのパターンを含む。
図4の変形例によれば、生理信号は、その取得と同時に読み取られる(ループR1)。読み取られている生理信号の一部にパターンが存在するとすぐに、このパターンは原則としてE20で検出され、ステップE30およびE40の実行をトリガする。このパターンに関連付けられた感覚信号は、こうして生成される。結果的に、生理信号の異なる部分におけるいくつかのパターンの存在は、これらの異なるパターンに関連付けられた感覚信号の連続的な生成によって反映される。
1つまたは複数のパターンの検出E20、少なくとも1つのパターンパラメータの抽出E30、および前記感覚信号の生成E40のステップはこうして、生理信号10の取得E1に対してリアルタイムで実行されることが可能である。これを行うために、生成システムは、生理信号の取得に対してリアルタイムで、1つまたは複数のパターンを検出し、前記少なくとも1つのパターンパラメータを抽出し、前記感覚信号を生成するために配置および/またはプログラムされた、リアルタイムジェネレータであり得る。
図5の変形例によれば、生理信号は、前のまたは独立したステップE1で取得される。ステップE21の間に生理信号内で検出された各パターンiについて、ステップE31およびE41が実行される。各パターンに関連付けられた感覚信号iは、こうして生成される。このパターンは、ループR2によって示されるように反復的に、または並行して(図示せず)、別々に処理される。結果的に、生理信号の異なる部分におけるいくつかのパターンの存在は、これらの異なるパターンに関連付けられた感覚信号の生成によって反映される。各パターンiが反復的に処理されると、検出された各パターンに関連付けられた感覚信号は、リアルタイムで、または任意選択的に、各感覚信号のその後の生成を可能にするコンピュータデータまたはデジタルまたは電子または電気またはアナログ信号(たとえば音声ファイル)のメモリ内の中間記録を通過することによって、連続的に生成される。検出されたパターンが並行して処理されるとき、またはメモリ内のデータの記録の後にこれらが生成されるとき、感覚信号は、生理信号内のパターンの一時性を考慮して、または考慮せずに、生成されることが可能である。
したがって、感覚信号の生成は、生理信号の取得に対して遅れて実行されることが可能である。これを行うために、生成システムは、生理信号の取得に対して遅れて感覚信号を生成するために配置および/またはプログラムされたリターダを備えることができる。
好ましくは、生理信号10内でいくつかのパターン100が検出される。一実施形態では、各パターン100はパターンパラメータとしてパターン開始時間t1を含み、および検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の開始時間を含むと考えられる。好ましくは、この実施形態によれば、連続的に生成された各対の感覚信号の開始時間の間の経過期間は、連続的に検出された各対のパターンのパターン開始時間t1の間の経過期間に比例するかまたは等しい。
具体例
一実施形態では、時間エンベロープ200は、以下の3つのエンベロープパラメータ:アタック振幅a21、アタック期間、および消滅期間を含む。この実施形態では、所与のパターン100に関連付けられた各エンベロープ200について、
アタック振幅a21は、このパターン100内の生理信号10の最大振幅a2に依存(たとえば比例)し、および/または
アタック期間は上昇期間に依存(たとえば比例)し、および/または
消滅期間は降下期間に依存(たとえば比例)する。
図11の実施形態MDR11では、4つの感覚信号31、32、33、および34が生成され、生理信号、たとえば図1の信号10内で連続的に検出された4つのパターンにそれぞれ対応する。各パターン100は、パターンパラメータとしてパターン終了時間t3を含み、検出された各パターンについて生成された各感覚信号はこの感覚信号の有効期限時間を含む。
図11は、これら4つの感覚信号31、32、33、および34が、開始時間t31、t33、t35、およびt37でそれぞれ生成され、有効期限時間t32、t34、t36、およびt38でそれぞれ終了することを示している。各感覚信号の、y軸に沿って表される振幅が、その開始時間と有効期限時間との間で一定であることもわかる。
このように、実施形態MDR11は、各感覚信号が、この感覚信号に関連付けられたパターンの形状に関係なく同一の振幅を有する単純なケースを示しており、この例では、感覚信号31、32、33、および34に関連付けられたパターンは異なる形状を有し、たとえば異なる最大振幅を有すると仮定される。
図11は、信号ごとに持続時間が異なる感覚信号31、32、33、および34を示す。この例では、感覚信号31、32、33、および34の各々は、これに関連付けられたパターンの持続時間と同じ持続時間を有すると仮定され、感覚信号の持続時間はその開始時間(たとえば信号31ではt31)と有効期限時間(たとえば信号31ではt32)との間の経過期間によって定義される。
この実施形態MDR11では、例示目的のため、連続的に生成された各対の感覚信号の開始時間の間の経過期間は、生理信号10内で連続的に検出された各対の関連パターンのパターン開始時間の間の経過期間に等しいことも想定される。言い換えると、感覚信号31、32、33、および34の連続的な生成は、これらの感覚信号に関連付けられた4つのパターンを含む生理信号の部分の時間的力学を考慮している。
図12の実施形態MDR12は、対応するパターン内の生理信号の最大振幅の関数である(たとえばこれに比例する)、感覚信号35、36、37、および38のそれぞれの振幅を除いて、実施形態MDR11と同様である。したがって、図12から、感覚信号35、36、37、および38に関連付けられたパターンの最大振幅は、それぞれますます小さくなっていることが推測される。
別の実施形態では、感覚信号35、36、37、および38は、対応するパターン内の生理信号の最大振幅に反比例することができ、または任意の他の種類の関数、たとえばこの最大振幅および/または1つ以上の他のパターンパラメータの関数であり得る。
図13は、4つの感覚信号39、40、41、および42が生成される、別の実施形態MDR13を示す。
この実施形態MDR13では、生理信号内で検出された各パターン100について、このパターン100に関連付けられた感覚信号の生成は、このパターン100に関連付けられた前記時間エンベロープ200の関数としてのこの感覚信号の前記変調を含む。結果として、変調された感覚信号39、40、41、および42は各々、経時的に変化するプロファイルを有し、この場合は時間エンベロープ、この例ではARタイプのエンベロープ(異なるタイプのエンベロープの説明については上記を参照)によるこれらの信号の変調のため経時的に変化する振幅を有することが、わかる。この例では、少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターン100内の生理信号10の最大振幅a2を含み、少なくとも1つのエンベロープパラメータは、対応するエンベロープに関連付けられたパターン内の生理信号10の前記最大振幅a2に比例するアタック期間a21を含む。
感覚信号39、40、41、および42は、開始時間t39、t42、t45、およびt48でそれぞれ生成され、有効期限時間t41、t44、t47、およびt50でそれぞれ終了する。これらの信号は、最大振幅時間t40、t43、t46、およびt49をそれぞれ有する。感覚信号39、40、41、および42の各々が到達する最大振幅は、信号間で絶対値が同一であるが、信号間で異なる上昇期間の後に発生する。上昇期間は、開始時間(たとえば信号39ではt39)と最大振幅時間(たとえば信号39ではt40)との間の経過期間によって定義される。
図示されていない別の実施形態では、実施形態MDR13のエンベロープパラメータは、対応するエンベロープに関連付けられたパターン内の生理信号10の前記最大振幅a2に比例するアタック振幅a21を含むエンベロープパラメータに置き換えられる。
図14の実施形態MDR14は、今説明された2つの後者の実施形態を組み合わせており、各感覚信号を変調する時間エンベロープは、エンベロープパラメータとしてアタック期間およびアタック振幅の両方を有する。さらに、実施形態MDR14では、実施される時間エンベロープはADSR型である。
より具体的には、図14の感覚信号43、44、45、および46は、それぞれ以下を有する。
開始時間t51、t55、t57、およびt61、
有効期限時間t55、t57、t61、およびt65(この例では、信号43、44、および45の有効期限時間はそれぞれ信号44、45、および46の開始時間に対応する)、
最大振幅時間t52、t56、t58、およびt62、
ディケイ終了時間t53、t57(信号44では、ディケイ終了時間はこの信号の有効期限時間に対応する)、t59、およびt63、
リリース開始時間t54、t56(信号44では、リリース開始時間はこの信号の最大振幅時間に対応する)、t60、およびt64。
図14の例は、連続して生成された感覚信号が、信号ごとに異なる最大振幅に到達できることを示しており、この最大振幅は、上述のようなパラメータ化によって、信号ごとに異なる上昇期間の後に発生し得る。
実施形態MDR15では、検出された各パターン100について、少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターン100内の生理信号10の最大振幅a2を含み、感覚信号は、このパターン100内の生理信号10の前記最大振幅a2の関数である遮断周波数を有するフィルタでフィルタリングされる。
特に実施形態MDR15と組み合わせ可能な、図示されていない別の実施形態では、検出された各パターン100について、少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターン100内の生理信号10の最大振幅a2を含み、感覚信号は、
このパターン100内の生理信号10の前記最大振幅a2の関数である周波数で発振することができ、および/または
このパターン100内の生理信号10の前記最大振幅a2の関数である振幅を有することができる。
図示されていない別の実施形態では、検出された各パターン100について、少なくとも1つの感覚信号パラメータは、少なくとも1つのパターンパラメータの変化の関数として変化し、少なくとも1つのパターンパラメータは好ましくはこのパターン100内の生理信号10の最大振幅a2である。少なくとも1つの感覚信号パラメータは、発振周波数、および/または遮断周波数、および/または振幅を含むことができる。
当然ながら、本発明は、今説明された例に限定されず、本発明の範囲を越えることなくこれらの例に対して多くの調整がなされてもよい。
たとえば、方法は、生理信号に含まれるパターンの全ての検出のステップと、これに続く特定の認知状態を表す検出されたパターンを選択できるようにする分類ステップとを含むことができる。このような分類ステップは、特に、選択されたパターン検出基準が、区別することが望まれる異なる認知状態を表すパターンを検出できる状況において、有用であり得る。これは、一晩などの長期間にわたる脳活動を表す生理信号の取得後の場合であり得る。
さらに、本発明の異なる特性、形態、変形例、および実施形態は、両立不可能かまたは相互排他的でない程度に、様々な組み合わせで互いに組み合わせられることが可能である。
生理信号は、生物の脳活動(アルファ波、ベータ波、デルタ波など)、もしくは動物または人間の生物の心臓または呼吸または眼または筋肉活動を表すことができる。生理信号は、この動物または人間から侵襲的な方法では取得されず、たとえば脳内プローブによっては取得されない。
上記で説明されたように、感覚信号は、音響または視覚または触覚または嗅覚または味覚信号であり得る。感覚信号は好ましくは、生理信号が発せられるのと同じ動物または人間によって受信される(たとえば聞こえる)。次いで、「個人向け」感覚信号という用語が使用される。
この感覚信号は、感覚信号を発生するのと同じ個人に対して、またはより一般的には別のユーザに対して、個人向けの方法で再生されることが可能である。
当然ながら、本発明の異なる特性、形態、変形例、および実施形態は、様々な組み合わせで互いに組み合わせられることが可能である。

Claims (17)

  1. 生物の生理信号(10)の取得(E1)と、
    前記生理信号(10)の1つ以上のパターン(100)の検出(E20、E21)と、
    を含む、生理感覚変換方法であって、検出された各パターン(100)について、
    検出された前記パターン(100)からの少なくとも1つのパターンパラメータの抽出(E30、E31)と、
    このパターン(100)に関連付けられた感覚信号(31〜46)の生成(E40、E41)であって、
    ・前記少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての前記感覚信号の少なくとも1つのパラメータの決定(E401)、および/または
    ・前記少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータ(a21、a22)を有する、このパターン(100)に関連付けられた時間エンベロープ(200)の関数としての前記感覚信号(31〜46)の変調(E403)
    を含む生成(E40、E41)と、
    をさらに含むことを特徴とする、生理感覚変換方法。
  2. パターン(100)の前記検出(E20、E21)は、
    第1の時間(ts1)に、第1の所定の振幅(as1)以上になる前記生理信号(10)の振幅の検出と、
    第2の時間(ts2)に、第2の所定の振幅(as2)未満になる前記生理信号(10)の振幅の検出と、
    前記第1の時間(ts1)と第2の時間(ts2)との間の経過期間が所定の期間以上である場合にパターン(100)が検出される確認試験と、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 検出された各パターン(100)について、前記少なくとも1つのパターンパラメータは、
    パターン開始時間(t1)、および/または
    パターン終了時間(t3)、および/または
    このパターン(100)内の前記生理信号(10)の最大振幅(a2)、および/または
    最大振幅時間(t2)、および/または
    前記パターン開始時間(t1)と前記パターン終了時間(t3)との間の経過期間に対応する合計期間、および/または
    前記パターン開始時間(t1)と前記最大振幅時間(t2)との間の経過期間に対応する上昇期間、および/または
    前記最大振幅時間(t2)と前記パターン終了時間(t3)との間の経過期間に対応する降下期間、および/または
    前記パターン開始時間(t1)と前記最大振幅時間(t2)との間の前記生理信号(10)の一次および/または二次導関数、および/または
    前記最大振幅時間(t2)と前記パターン終了時間(t3)との間の前記生理信号(10)の一次および/または二次導関数
    の計算または測定から得られる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 検出された各パターン(100)について、このパターン(100)に関連付けられた前記感覚信号(31〜46)の前記生成(E40、E41)は、このパターン(100)に関連付けられた前記時間エンベロープ(200)の関数としてのこの感覚信号(31〜46)の前記変調(E403)を含み、前記少なくとも1つのエンベロープパラメータは、
    このパターン(100)に関連付けられた前記時間エンベロープ(200)の最大振幅に対応するアタック振幅(a21)、および/または
    このパターン(100)に関連付けられた前記時間エンベロープ(200)の開始時間(t20)と最大振幅時間(t21)との間の経過期間に対応するアタック期間、および/または
    このパターン(100)に関連付けられた前記時間エンベロープ(200)の終了時間(t24)までの経過期間に対応するリリース期間、および/または
    前記最大振幅時間(t21)から始まる経過期間に対応するディケイ期間、および/または
    サステイン振幅(a22)、および/または
    ディケイ終了時間(t22)とリリース開始時間(t23)との間の経過期間に対応するサステイン期間
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記少なくとも1つのエンベロープパラメータは、前記アタック振幅(a21)、前記アタック期間、および前記消滅期間を含み、
    前記アタック振幅(a21)は、このパターン(100)内の前記生理信号(10)の最大振幅(a2)に依存し、および/または
    前記アタック期間は前記上昇期間に依存し、および/または
    前記消滅期間は前記降下期間に依存する、
    請求項3に従属するとみなされる請求項4に記載の方法。
  6. 検出された各パターン(100)について、
    このパターン(100)に関連付けられた前記感覚信号(31〜46)の前記生成(E40、E41)は、このパターン(100)に関連付けられた前記時間エンベロープ(200)の関数としてのこの感覚信号(31〜46)の前記変調(E403)を含み、
    前記少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターン(100)内の前記生理信号(10)の最大振幅(a2)を含み、
    前記少なくとも1つのエンベロープパラメータは、
    ・このパターン(100)内の前記生理信号(10)の前記最大振幅(a2)の関数であるアタック振幅(a21)、および/または
    ・このパターン(100)内の前記生理信号(10)の前記最大振幅(a2)の関数であるアタック期間
    を含む、請求項3に従属するとみなされる請求項4に記載の方法。
  7. 検出された各パターン(100)について、前記感覚信号(31〜46)の前記生成(E40、E41)は、少なくとも1つの感覚信号パラメータの前記決定(E401)を含み、この少なくとも1つの感覚信号パラメータは、
    発振周波数、および/または
    遮断周波数、および/または
    振幅
    を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 検出された各パターン(100)について、
    前記少なくとも1つのパターンパラメータは、このパターン(100)内の前記生理信号(10)の最大振幅(a2)を含み、
    前記感覚信号は、
    ・このパターン(100)内の前記生理信号(10)の前記最大振幅(a2)の関数である遮断周波数を有するフィルタでフィルタリングされ、および/または
    ・このパターン(100)内の前記生理信号(10)の前記最大振幅(a2)の関数である周波数で発振し、および/または
    ・このパターン(100)内の前記生理信号(10)の前記最大振幅(a2)の関数である振幅を有する、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 検出された各パターン(100)について、前記少なくとも1つの感覚信号パラメータは、前記少なくとも1つのパターンパラメータの変化の関数として変化し、前記少なくとも1つのパターンパラメータは好ましくはこのパターン(100)内の前記生理信号(10)の最大振幅(a2)である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記生理信号(10)内でいくつかのパターン(100)が検出され、各パターン(100)はパターンパラメータとしてパターン開始時間(t1)を含み、検出された各パターン(100)について生成された各感覚信号(31〜46)は、この感覚信号(31〜46)の開始時間を含み、連続的に生成された各対の感覚信号の前記開始時間の間の前記経過期間は、連続的に検出された各対のパターンの前記パターン開始時間(t1)の間の前記経過期間に比例するかまたは等しい、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 各パターン(100)はパターンパラメータとしてパターン終了時間(t3)を含み、検出された各パターンについて生成された各感覚信号(31〜46)はこの感覚信号(31〜46)の有効期限時間も含み、検出された各パターン(100)について生成された各感覚信号(31〜46)の前記振幅は、この感覚信号(31〜46)の前記開始時間と前記有効期限時間との間で一定である、請求項10に記載の方法。
  12. 前記感覚信号(31〜46)の前記生成(E40、E41)は、前記生理信号(10)の前記取得(E1)に対して遅れて実行される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記1つまたは複数のパターン(100)の前記検出(E20、E21)、前記少なくとも1つのパターンパラメータの前記抽出(E30、E31)、および前記感覚信号(31〜46)の前記生成(E40、E41)は、前記生理信号(10)の前記取得(E1)に対してリアルタイムで実行される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  14. 生成された前記感覚信号(31〜46)は周期関数である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記生理信号(10)を時間領域から周波数領域に変換するために実施されるステップはない、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記生物はヒトであり、
    前記生理信号(10)は前記ヒトの脳活動を表し、
    前記感覚信号(31〜46)は音響信号である、
    請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 生物から生理信号(10)を取得(E1)するために配置および/またはプログラムされた取得手段と、
    前記生理信号(10)内の1つ以上のパターン(100)を検出(E20、E21)するために配置および/またはプログラムされた検出手段と、
    を備える生理感覚変換装置であって、前記生理感覚変換装置は、
    検出された各パターン(100)から少なくとも1つのパターンパラメータを抽出(E30、E31)するために配置および/またはプログラムされた抽出手段と、
    検出された各パターン(100)について感覚信号(31〜46)を生成(E40、E41)するために配置および/またはプログラムされた生成システムであって、この生成システムは、
    ・前記少なくとも1つのパターンパラメータの関数としての前記感覚信号(31〜46)の少なくとも1つのパラメータを決定(E401)するために配置および/またはプログラムされた決定手段、および/または
    ・前記少なくとも1つのパターンパラメータの関数として決定された少なくとも1つのエンベロープパラメータを有する、このパターン(100)に関連付けられた時間エンベロープ(200)の関数として前記感覚信号(31〜46)を変調(E403)するために配置および/またはプログラムされた変調手段
    を備える生成システムと、
    をさらに備えることを特徴とする、生理感覚変換装置。
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