JP2020516436A - 固着型かかり縫合糸及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させる固着型かかり縫合糸に関するものである。【選択図】 図2

Description

本発明は多様な医療環境で動物組職を連結するか固定するための固着型かかり縫合糸に係り、より詳しくは、縫合の際、動物組職に挿入した後に固着力を極大化し、縫合糸の適用による有効性及び安全性を図ることができる固着型かかり縫合糸及びその製造方法に関する。
一般に、縫合糸は、皮膚、筋肉、筋、内部器官、骨組職、神経、血管などの動物組職の多様な損傷部位及び外科手術による切開部位を連結又は縫合する用途に使われている。
このような縫合糸は、一般的に、シルク(Silk)、綿(Cotton)、ナイロン(Nylon)、ダフィロン(Dafilon)、ポリエステル(Polyester)、ポリプロピレン(Polypropylene)又はステンレススチール(Stainless steel)のような素材から構成された非吸収性縫合糸と、ラクチド(L−lactide)重合体、グリコリド(Glycolide)重合体、ラクチドとグリコリドの共重合体又はこれらそれぞれの重合体及び共重合体とカプロラクトン(Caprolactone)又はトリメチレンカーボネート(Trimethylene carbonate)間の共重合体又はポリジオキサノン(Polydioxanone)又はキトサン(Chitosan)及びその誘導体のような素材からなる生体吸収性縫合糸に大別されている。特に、生体吸収性縫合糸は患者から縫合糸を除去する必要性がないので、その使用上の便宜性を提供している。
ここで、切開された組職を縫うために通常の縫合糸を使うのには、使用者から少なくとも一つ以上の結び目を形成するための使用過程が要求される。しかし、縫合糸に結び目を作るための結び方法が非常に多様に存在しており、その方法も非常に複雑であって使用者である医者に多くの訓練が要求され、さらに手術中に縫合糸で結び目を作ることのみにも相当な時間がかかるため、心臓手術などのように多くの縫合及び結び目が必要な手術において手術時間及び開腹時間の最小化を図るのには限界があるという問題があった。
また、結び目には破損、滑り又は解れなどが発生することがあり、これによる縫合の破壊が発生することがあり、さらに美容の面では外部傷あとを発生させることがあると知られている。したがって、縫合糸の結び目を形成せずに使うことができる縫合糸に対する技術開発の必要性が台頭している。
このような問題の解決のためのかかり縫合糸(barbed suture)はその思想の開示以後に多い発展過程を経て商品化されており、通常の結び目が必要な縫合糸において上述した問題点を補って多くの利点を提供している。これらのかかり縫合糸は本体の長さに沿って本体の表面に一定の間隔で一つ以上の突出したかかりを形成したものであり、かかり縫合糸はかかりの構造及び作用によって単方向移動性を有することが特徴である。
すなわち、一方向への移動を抑制することができるかかりの構造によって、かかり縫合糸は組職を通して一方向に挿入された後、反対方向への移動は抑制される。結果的に、このような属性により、かかり縫合糸は、通常的な縫合糸とは違い、結び目なしに使用可能になる。
商業上の利用可能性を有するかかり縫合糸の基本的な思想及び設計は1950年代中盤にアルカモ(J.H.Alcamo)のアメリカ特許第3,123,077号に開示されている。このような従来の技術は単方向移動性(すなわち、一方向に組職を通過することができるが、反対方向への移動を抑制する)を有する人体組職を縫合するためのコードについて記述している。これはかかり縫合糸の基本的な属性にあたるものである。このための手段として、胴体に対して鋭角で本体から突出る急激な先端部の弾性かかり及び本体を有する伸長されたコードを記述した。しかし、このような構造は、縫合糸の結び目の必要性はなくしたが、アンカー部がないから、移動可能な一方向への滑りが発生することができる構造なので、通常のループ(loop)を形成するか正弦波(sinusoidal)形の縫合を形成する縫合法自体に対する簡素化には限界を持っている構造である。
また、アメリカ特許第5,053,047号では、一側端に球形のアンカーを含む生分解性かかり縫合糸について記述した。このような構造は、連続縫合法のような通常的なループを形成するか正弦波形の縫合を形成しなくて、縫合糸を単純に挿入する方法によっても縫合をなすことができる利点を提供することができる。しかし、このような縫合糸のアンカー部による一側末端部がアンカー作用を果たすことができる縫合糸構造を提供しているが、固定された縫合糸の一部が外部に露出されなければならない限界点を持っている。このような欠点は、美観上の欠点を含めて縫合部管理の難しさ、縫合部の破損、出血、炎症、感染などの副作用発生の可能性を高めることができる。
そして、アメリカ特許第5,374,268号では縫合糸の両側先端部に突出したかかりが互いに向き合うことができるように両方向配列に配置された生分解性素材のアンカー部を含む手術道具について記述した。また、アメリカ特許第5,931,855号ではかかりが形成されたかかり縫合糸において全長の約半分にあたる部分のかかりが互いに向き合うように形成された両方向配列のかかり縫合糸を記述している。韓国特許登録第10−0545105号(国際公報WO2005/096956号として公開)ではかかりが形成されたかかり縫合糸において中央部位はかかりが形成されないクリア部分を含み、残りの両側に形成されたかかりはクリアゾーンに向かって互いに向き合うように形成された両方向配列のかかり縫合糸を記述している。
前記アメリカ特許第5,374,268号、アメリカ特許第5,931,855号、韓国特許登録第10−0545105号(国際公報WO2005/096956号として公開)のような構造はそれぞれの両側先端部がそれぞれ患部の他の地点に挿入されることができる構造であり、これにより通常の縫合法又は単純な縫合法によって縫合可能であり、韓国特許登録第10−0545105号に開示しているように、施術方法によっては縫合糸の中央部が一側縫合部でアンカリングの役割をすることができる利点がある。このような特徴は組職挙上のような成形手術に有効な利点になることができる。しかし、患部の縫合時、縫合糸の構造と縫合法によって縫合部及び追加的な2次患部が広く発生し、組職挙上のような成形手術時にも互いに異なる2個の針が組職を貫通するので、手術による患部が追加的に広く発生する問題点がある。
一方、かかり縫合糸は、かかりの形成において、縫合糸の胴体に突出部を形成して作るか又は縫合糸の胴体を削って形成したものなどであり、いずれも組職を通して一方向に挿入された後、反対方向への移動は抑制されるかかりの基本的な設計及び構造に充実なものである。しかし、これらのかかり縫合糸は、かかり縫合糸の基本特性のため、組職に挿入後に依然として一方向への滑り特性は保有しており、このような特徴によって縫合糸の変位による突出(Protrusion)又はディンプル(Dimple)などの副作用が頻繁に発生する問題が現れた。よって、より理想的な縫合糸として、組職に挿入された後、両方向への移動に対する抵抗力を有する固着型縫合糸の要求が発生した。
したがって、国際公報WO2006/061868号では互いに向き合うように両方向に形成されたかかりセグメントが配列された固定型かかり縫合糸が公開された。これは、縫合糸の挿入後に縫合糸の両方向への移動に対する抵抗力を有する固定型縫合糸としての性能は有効であり得るが、縫合糸を組職に挿入するときにスムーズに挿入されることができなく、よって縫合部の正確な縫合地点に対する縫合性能自体が問題点になる構造である。
また、韓国特許登録第10−1043179号には、芯線と芯線の長手方向に螺旋形に巻線されている滑り防止用外線を含んでなる手術用縫合糸が公開されている。そして、韓国特許登録第10−1237481号には、縫合糸胴体の外周面に沿って連続的な螺旋形突起を形成し、一側突起区間は外向フランジ形態のものを含んでなる医療用縫合糸が公開された。前記両従来技術は、縫合糸を組職に挿入するにあたり、スムーズに挿入することができ、縫合糸の挿入後、組職の再生過程によって、縫合糸に形成された螺旋形凹凸部分に纎維組職が生長及び生着しながら入るので、組職の固定効果をより堅たく提供することができる構造である。しかし、纎維組職の生長及び生着による固定効果を成すまで、すなわち縫合糸の組職挿入直後には稠密な組職を物理的に固定することができるように鋭く形成されたかかりなどの固定部要素がないため、意図する目的である組職固定の効果自体が足りない大きな問題点があるものである。
特に、上述した従来のかかり縫合糸を含めた突起の形成された縫合糸は、縫合糸の固定力が特別に要求される顔面部挙上術のような組職挙上術に適用するにあたり、組職を挙上するのに適したかかりがないため、挙上効果が足りないか、又は組職の挙上が可能なかかりが存在して組職挙上ができるといっても、挙上された位置での縫合糸と挙上された組職及び周辺組職間の結合が弱いから、時間が経つにつれて重力と筋肉の動きなどの作用によって挿入された縫合糸自体が挙上方向の逆方向に滑り、挙上された組職が初期の位置に再び下る問題点が存在した。これは、既存のかかり縫合糸、すなわち単方向には容易な移動性を有する縫合糸が有する根本的な問題点であろう。このような現象を補うために、挿入部の縫合糸の末端部又は縫合糸のいずれか一部を組職とともに束ってアンカリングするなどのより複雑な方法の手術を行っている実情であり、これによる傷あとの発生、炎症、感染などの副作用の危険が増加することは自明である。
前記のような副作用に対して縫合糸の性能を向上させるための努力として、縫合糸の胴体を中心に360°の全方向にかかりを構成しようとする発明及び努力が試みられて来たが、これはかかりによる固定力を強くし、かかり縫合糸に加わる荷重を均一に分配するためのものであり、これにより縫合糸の固定力の強化はもちろんのこと、荷重を均一に分配することができるので耐久性が向上し、さらに特定部位のみのかかり破損によるディンプル副作用を防止しようとするものである。しかし、胴体を中心に360°の全方向にかかりを構成した前記かかり縫合糸はこのような肯定的な効果とともに否定的な問題点を有する。すなわち、胴体を中心に360°にわたる全方位的かかり破損が発生することがあり、このような場合、縫合糸の強度を維持させる縫合糸胴体の外径が余りにも小さくなるため、極度の物性低下を引き起こすという問題があった。
以上のような従来の諸般問題点を解決するために、韓国特許登録第10−1172829号には縫合糸の外周面に螺旋形のかかりを形成したかかり縫合糸が開発されたことがあり、本出願人が2016年5月17日付で出願した固着型かかり縫合糸の外周面に螺旋形のかかりを形成したかかり縫合糸が出願されたことがあるが、図1に示すように、前述した螺旋形のかかり縫合糸は、従来のかかり縫合糸のように、反対方向への外力によって縫合糸が滑るか、螺旋形方向の外力によって組職から滑って離脱する問題点があった。
アメリカ特許第3,123,077号 アメリカ特許第5,053,047号 アメリカ特許第5,374,268号 アメリカ特許第5,931,855号 韓国特許登録第10−0545105号 国際公報WO2006/061868号 韓国特許登録第10−1043179号 韓国特許登録第10−1237481号 韓国特許登録第10−1172829号
本発明は前記のような問題点を解決するためになされたもので、縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させる固着型かかり縫合糸及びその製造方法を提供することを技術的課題とする。
本発明は、前記技術的課題を解決するために、縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させる固着型かかり縫合糸を技術的解決方法とする。
前記かかりの他側先端部に対する前記かかり溝の他側先端部の螺旋角は3〜80度の範囲に形成されることを技術的解決方法とする。
前記かかりとかかり溝が前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるとき、その間隔は前記縫合糸胴体の直径の3倍以内の間隔で形成されることを技術的解決方法とする。
前記かかりの他側先端部と前記かかり溝の他側先端部は一定の厚さに角度をなすように形成されることを技術的解決方法とする。
前記かかりとかかりの長手方向の間隔には縫合糸胴体の外周面に、楔形突起かかり、直角三角形突起かかり、楔円錐形突起かかり、直角円錐形突起かかり、及び結び目形突起かかりから選択される一つ又は二つ以上の突起かかりが形成されることを技術的解決方法とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面に一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角をなして前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように形成された縫合糸胴体の形状を有する金型キャビティに縫合糸素材の液状樹脂を注入して一定の長さの縫合糸を射出成形する固着型かかり縫合糸の製造方法を技術的解決方法とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面にブレード切削機又はレーザー切削機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝を一定の間隔で切開して、前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを形成するにあたり、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度で上向きに斜めに離隔するように形成した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚る固着型かかり縫合糸の製造方法を技術的解決方法とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚る固着型かかり縫合糸の製造方法を技術的解決方法とする。
また、本発明は、縫合糸胴体外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させながら圧着成形する固着型かかり縫合糸の製造方法を技術的解決方法とする。
本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法によれば、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させるので、使用上結び目が必要でなく、縫合時に組職及び周辺組職と縫合糸間の固定力を極大化して早くて強く固着することができる効果を得る。
それだけでなく、本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法は、縫合糸の挿入部位又は縫合部位に対する動きなどによって発生する引張方向の外力によっても縫合周辺組職にねじりモーメントを加えることができる効果があり、これは縫合糸の挿入部位又は縫合部位の動きなどに対しても強い固着効果で堅く縫合することができる効果がある。
また、本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法は、縫合糸と縫合された組職及び周辺組職間の強い固着力によって縫合部位の破裂などの深刻な副作用の可能性を低め、より安全性に優れた縫合性能を図ることができる効果がある。
また、本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法は、縫合糸かかりの破れのような理由で発生する縫合糸胴体の損傷を最小化することができ、これによる使用後の縫合糸の耐久力維持を極大化することができる効果がある。
また、本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法は、固着型かかり縫合糸の製造工程を単純化するとともに商業的に効用性に優れた縫合糸を提供することができる効果がある。
従来の螺旋形構造のかかり縫合糸構造を示した斜視図である。 本発明の固着型かかり縫合糸構造を示した部分斜視図である。 本発明の固着型かかり縫合糸構造を示した縦断面図である。 本発明の固着型かかり縫合糸構造を示した全体斜視図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の2方向応力作用の概念図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の平面構成図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の実物製品を示した図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の楔形突起かかりの構成図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の直角三角形突起かかりの構成図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の楔円錐形突起かかりの構成図である。 は本発明の固着型かかり縫合糸の直角円錐形突起かかりの構成図である。 本発明の固着型かかり縫合糸の結び目形突起かかりの構成図である。
本発明は、縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させる固着型かかり縫合糸を技術構成の特徴とする。
前記かかりの他側先端部に対する前記かかり溝の他側先端部の螺旋角は3〜80度の範囲に形成されることを技術構成の特徴とする。
前記かかりとかかり溝が前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるとき、その間隔は前記縫合糸胴体の直径の3倍以内の間隔で形成されることを技術構成の特徴とする。
前記かかりの他側先端部と前記かかり溝の他側先端部は一定の厚さに角度をなすように形成されることを技術構成の特徴とする。
前記かかりとかかりの長手方向の間隔には縫合糸胴体の外周面に、楔形突起かかり、直角三角形突起かかり、楔円錐形突起かかり、直角円錐形突起かかり、及び結び目形突起かかりから選択される一つ又は二つ以上の突起かかりが形成されることを技術構成の特徴とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面に一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角をなして前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように形成された縫合糸胴体の形状を有する金型キャビティに縫合糸素材の液状樹脂を注入して一定の長さの縫合糸を射出成形する固着型かかり縫合糸の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面にブレード切削機又はレーザー切削機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝を一定の間隔で切開して、前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを形成するにあたり、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度で上向きに斜めに離隔するように形成した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚る固着型かかり縫合糸の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、本発明は、縫合糸胴体の外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚る固着型かかり縫合糸の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、本発明は、縫合糸胴体外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させながら圧着成形する固着型かかり縫合糸の製造方法を技術構成の特徴とする。
以下では本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように本発明の好適な実施例を示す図面に基づいて詳細に説明する。しかし、本発明は様々な相違なる形態に具現されることができ、ここで説明する図面に限定されない。
まず、本発明による固着型かかり縫合糸は、図2〜図7に示したように、縫合糸胴体10と、かかり溝30と、かかり20とを含んでなり、前記かかり20とかかり溝30はそれぞれ対応して形成された一側端部21、31及び他側先端部22、32を含んでなる。
前記固着型かかり縫合糸は、皮膚、筋肉、筋、内部器官、骨組職、神経、血管などの動物組職の多様な損傷部位及び外科手術による切開部位を連結又は縫合するのに適切な柔軟性及び強度を有し、形状が変形されるか破線されないほどの剛性とともに生体適合性を有する素材から形成される。
例えば、前記固着型かかり縫合糸の素材は、最も好ましくは一定の時間が経てば組職内に吸収される生体吸収性高分子素材であり、ラクチド(L−lactide)重合体、グリコリド(Glycolide)重合体、カプロラクトン(Caprolactone)重合体、トリメチレンカーボネート(Trimethylene carbonate)重合体、ジオキサノン(Dioxanone)重合体、キトサン(Chitosan)及びその誘導体が単独又はこれらの共重合体又は混合素材のいずれも使われることができ、非吸収性素材としては、シルク(Silk)、綿(Cotton)、ナイロン(Nylon)、ダフィロン(Dafilon)、ポリエステル(Polyester)、ポリプロピレン(Polypropylene)、ステンレススチール(Stainless steel)などが使われることができるが、必ずしもこれらに制限されるものではない。
このように生体吸収性高分子素材がより適した理由は、非吸収性素材とは違い、本発明の固着型かかり縫合糸の使用において、かかり溝30とかかり20が微細な切れに破れるか分離されて体内に存在しても全部が副作用なしに吸収されることができるからである。これは、非吸収性素材の場合、前記微細縫合糸の切れが体内で持続的に神経を刺激して痛症を誘発するなどの副作用を引き起こすおそれもあるからである。
前記縫合糸胴体10は断面円形になり、長手方向に延設され、前記縫合糸胴体10の先端には縫合部位に挿入するようにする外科用針(図示せず)が連結又は結合される。ここで、一般的に針に形成されたフック又は係止突起を活用した縛り(Binding)、ボンディング材(Bonding agent)を用いた接合、針の末端に形成されたチューブ(Tube)を用いた圧着(Compression)、スエージング(swaging)、フォーミング(Forming)又はラッピング(wrapping)などの付着方法及び原理は当業者であれば易しく理解可能であるので、それについての具体的な説明は省略する。
特に、本発明の固着型かかり縫合糸は、図2〜図7を参照すると、前記縫合糸胴体10の外周面上に一側端部31及び他側先端部32を有するかかり溝30が前記縫合糸胴体10の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記一側端部31及び他側先端部32を有するかかり溝30に対応する形態の一側端部21及び他側先端部22を有するかかり20が前記縫合糸胴体10の軸方向に前記かかり溝30の間隔に合わせて形成されることにより、前記一側端部31及び他側先端部32を有するかかり溝30に作用する螺旋傾斜方向の外力に対する応力と前記一側端部21及び他側先端部22を有するかかり20に作用する軸方向の外力に対する応力が複合的に作用して固着力を増大させることを特徴的な技術構成とする。
すなわち、図1に示すように、従来の韓国特許登録第10−1172829号に開示された縫合糸の外周面に螺旋形に形成されたかかり及び切開溝のいずれも縫合糸胴体の同軸方向に向かうか、螺旋形傾斜角に配向されて形成されているので、縫合糸の縦軸方向又は螺旋方向に発生する一方の荷重に耐えることができず、かかりが破れる現象が発生する問題点があった。
よって、本発明の固着型かかり縫合糸は、図5を参照すると、かかり溝30は螺旋傾斜方向の外力に対する応力に対応するように螺旋傾斜方向に配向され、かかり20は軸方向の外力に対する応力に対応するように軸方向に配向されているので、縫合糸の縦軸方向に発生する荷重に対して2方向の応力として抵抗力が発生して固着力を増大させるようになる。
このような作用原理により、前記かかり溝30及びかかり20が形成された縫合糸を体内に挿入すれば、一般的に少なくとも数日から1ヶ月以内に生体反応及び再生作用によって生体組職が前記かかり溝30の内部に再生及び生着して縫合糸と周辺組職間の螺旋形の力強い固定を可能にする。
また、このようなかかり溝30による縫合糸と縫合周辺組職間の螺旋形構造の固定は引張方向への縫合糸の滑り又は移動に対する物理的摩擦力を高める構造であり、縫合糸が挿入された部位又は縫合された部位の動きなどによって発生する引張方向の外力によっても縫合周辺組職にねじりモーメントを加える構造である。
通常的に生体組職内に挿入された長細い物体(一例として、針又は縫合糸のような物体)の回転は引張方向への移動に対する抵抗力を増加させるというのは、“grasp”現象などに対する多くの研究(Helene M. Langevin, David L. Churchill, Junru Wu, Gary J. Badger, Jason A. Yandow, James R. Fox, and Martin H. Krag, Evidence of Connective Tissue Involvement in Acupuncture, The FASEB Journal, Published online April 10, 2002.)にも広く知られている。
それだけでなく、前記かかり20が軸方向に配向されることにより、軸方向に作用する外力に対してはかかりの抵抗力が直角に作用して最大抵抗モーメントが作用することにより、軸方向への滑りに対する抵抗力が極大化する。
これにより、本発明の固着型かかり縫合糸は、前記かかり溝30による螺旋方向抵抗力及びかかり20による軸方向抵抗力が同時に2方向に作用して固着力を極大化させる。
前記のような原理により、本発明の固着型かかり縫合糸は、通常のかかり縫合糸が有する欠点である時間経過による挿入方向への縫合糸の滑りや移動の現象なしに、該当手術部位に対する堅固な固着力を維持することができるものである。
特に、このような固着特性は、縫合された部位の破裂などの深刻な副作用の可能性を低め、より安全な縫合になるようにすることができる効果があり、挿入された縫合糸が挙上の逆方向に再び滑ることを防止して挙上組職の固定を維持することにより、組職挙上術のような施術にもっと要求される有用な性能である。
一方、前記かかり溝30及びかかり20は、図2及び図3に示すように、縫合糸胴体10の外周面に接する前記かかりの一側端部21及び前記かかり溝の一側端部31は縫合糸胴体の外周面上の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかり20の他側先端部22は前記かかり溝30の他側先端部32に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成される。
また、図4及び図6に示すように、前記かかり20とかかり溝30は前記縫合糸胴体10の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかり20の他側先端部22は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝30の他側先端部32は長手方向に前記かかり20の他側先端部22に対して螺旋角aをなすように前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列される。
ここで、前記かかりの他側先端部に対する螺旋角aは3〜80度の範囲に形成されることが固着力の極大化に好ましいが、3度未満であれば螺旋角傾斜方向の外力に対する応力が充分でなく、80度を超える場合にはかかり及びかかり溝が過多に形成されることによって縫合糸胴体が損傷されることがある。
また、前記かかりとかかり溝は、前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成される場合、その間隔は前記縫合糸胴体の直径の3倍以内の間隔で形成されることが好ましいが、3倍以上の場合にはかかり及びかかり溝の間隔が余りにも長くてかかり及びかかり溝の数が少なくなり、固着力が弱化する問題点がある。
また、前記かかりの他側先端部と前記かかり溝の他側先端部は一定の厚さに角度をなすように形成される。すなわち、図2を参照すると、前記かかりの他側先端部22は一定の厚さに角度をなすように形成され、前記かかり溝30は前記縫合糸胴体10の長手方向に沿って外面を取り囲み、螺旋形経路に沿って互いに間隔を置いて形成される。前記かかり溝30は前記縫合糸胴体10の全体外径部から内側方向に凹むように一定の深み及び長さに形成され、その他側先端部32は一定の厚さに角度をなすように形成されることが好ましい。
一方、本発明の固着型かかり縫合糸は、縫合糸胴体の外周面に一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角をなして前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように形成された縫合糸胴体の形状を有する金型キャビティに縫合糸素材の液状樹脂を注入して一定の長さの縫合糸を射出成形することによって製造されることができる。
また、本発明の固着型かかり縫合糸は、縫合糸胴体の外周面にブレード切削機又はレーザー切削機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝を一定の間隔で切開して、前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを形成するにあたり、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度で上向きに斜めに離隔するように形成した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚ることによって製造されることができる。
また、本発明の固着型かかり縫合糸は、縫合糸胴体の外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚ることによって製造されることもできる。
ここで、かかり溝30が前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って形成され、前記かかり20が縫合糸胴体の軸方向により確かに形成されるために、熱処理過程をさらに隋伴することができる。より詳細に、前記かかり20が撚りなしに軸方向に配向されるためにねじりを最小化するようにする熱処理過程を経て前記かかりが軸方向に完全に配向されることができる。
すなわち、熱処理過程は、高分子の融点以下のガラス転移温度付近の温度条件で一定時間熱処理して所望の形状に変形させる方法である。
このような方法は、ガラス転移温度付近で高分子鎖の再配列が可能であるとともに、物理的力を加えて高分子を配向することができることを用いる方法である。また、類似した熱処理方式として、高分子をガラス転移温度以上の高温で一定時間熱処理してから冷却して所望の形状に成形する方法であり、これは高分子の再結晶化を用いる方法である。
前記のような熱処理により、前記かかり溝30は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って形成され、前記かかり20は縫合糸胴体の軸方向に配向されることができる。
また、本発明の固着型かかり縫合糸は、縫合糸胴体外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させながら圧着成形することにより、別途の熱処理過程なしに製造することができるのは言うまでもない。
また、本発明のさらに他の実施例として、本発明の縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させる固着型かかり縫合糸には、前記かかりとかかりの長手方向への間隔には縫合糸胴体の外周面に楔形突起かかり、直角三角形突起かかり、楔円錐形突起かかり、直角円錐形突起かかり、及び結び目形突起かかりから選択される一つ又は二つ以上の突起かかりが形成されて構成されることができる。
より詳細に、図8に示すように、かかりとかかりの長手方向の間隔に縫合糸胴体外周面に楔形突起かかり40、図9に示すように、かかりとかかりの長手方向の間隔に縫合糸胴体の外周面に直角三角形突起かかり40、図10に示すように、かかりとかかりの長手方向の間隔に縫合糸胴体の外周面に楔円錐形突起かかり40、図11に示すように、かかりとかかりの長手方向の間隔に縫合糸胴体の外周面に直角円錐形突起かかり40、図12に示すように、かかりとかかりの長手方向の間隔に縫合糸胴体外周面に結び目形突起かかり50が形成されることができる。
前記突起かかりは本発明の固着型かかり縫合糸のかかりが軸方向の外力に対する応力に対応するように軸方向に配向されているので、縫合糸の縦軸方向に発生する荷重に対して2方向の応力として抵抗力が発生して固着力を増大させるようになる効果に加え、前記突起かかりによる固着力をもっと倍加させる効果がある。
また、前記突起かかりは、射出成形、圧着成形、接合成形又は結び目成形によって形成されることができるのは言うまでもない。
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎないものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性から逸脱しない範疇内で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明に開示された図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は以下の請求範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものに解釈されなければならないであろう。
本発明による固着型かかり縫合糸及びその製造方法は、縫合糸胴体の外周面に接するかかりの一側端部及びかかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力が作用して固着力を増大させるので、使用上結び目が必要でなく、縫合時に組職及び周辺組職と縫合糸間の固定力を極大化して早くて強く固着することができる効果を得るので、医療器機の分野に産業上利用可能性がある。

Claims (9)

  1. 縫合糸胴体の外周面にかかり及びかかり溝が形成されたかかり縫合糸であって、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝は前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されることにより、前記かかりの他側先端部に加わる軸方向の外力に対する応力と前記かかり溝の他側先端部に加わる螺旋方向の外力に対する応力が同時に作用する2軸複合応力によってかかり縫合糸の固着力を増大させることを特徴とする、固着型かかり縫合糸。
  2. 前記かかりの他側先端部に対する前記かかり溝の他側先端部の螺旋角は3〜80度の範囲に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の固着型かかり縫合糸。
  3. 前記かかりとかかり溝が前記縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるとき、その間隔は前記縫合糸胴体の直径の3倍以内の間隔で形成されることを特徴とする、請求項1に記載の固着型かかり縫合糸。
  4. 前記かかりの他側先端部と前記かかり溝の他側先端部は一定の厚さに角度をなすように形成されることを特徴とする、請求項1に記載の固着型かかり縫合糸。
  5. 前記かかりとかかりの長手方向の間隔には縫合糸胴体の外周面に、楔形突起かかり、直角三角形突起かかり、楔円錐形突起かかり、直角円錐形突起かかり、及び結び目形突起かかりから選択される一つ又は二つ以上の突起かかりが形成されることを特徴とする、請求項1に記載の固着型かかり縫合糸。
  6. 縫合糸胴体の外周面に一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔して形成され、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成され、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角をなして前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように形成された縫合糸胴体の形状を有する金型キャビティに縫合糸素材の液状樹脂を注入して一定の長さの縫合糸を射出成形することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固着型かかり縫合糸の製造方法。
  7. 縫合糸胴体の外周面にブレード切削機又はレーザー切削機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝を一定の間隔で切開して、前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを形成するにあたり、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度で上向きに斜めに離隔するように形成した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚ることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固着型かかり縫合糸の製造方法。
  8. 縫合糸胴体の外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させて撚ることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固着型かかり縫合糸の製造方法。
  9. 縫合糸胴体外周面に圧着成形機を用いて一側端部及び他側先端部を有するかかり溝と前記一側端部及び他側先端部を有するかかり溝に対応する形態の一側端部及び他側先端部を有するかかりを一定の間隔で形成するとともに、縫合糸胴体の外周面に接する前記かかりの一側端部及び前記かかり溝の一側端部は縫合糸胴体の外周面の同一位置で縫合糸胴体と一体に接合され、前記かかりの他側先端部は前記かかり溝の他側先端部に対して縫合糸胴体の外周面から一定の角度に上向きに斜めに離隔するように圧着成形した後、前記かかりとかかり溝が縫合糸胴体の螺旋形経路に沿って一定の間隔で形成されるようにし、前記かかりの他側先端部は長手方向に前記縫合糸胴体の軸方向に整列され、前記かかり溝の他側先端部は長手方向に前記かかりの他側先端部に対して螺旋角を持って前記縫合糸胴体の螺旋方向に整列されるように縫合糸胴体を軸回転させながら圧着成形することにより、別途の熱処理過程なしに製造することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の固着型かかり縫合糸の製造方法。
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