JP2020516257A - 凍結保存方法 - Google Patents

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Abstract

ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)が、肝硬変を有する患者の細胞療法に使用される。凍結保存方法を確立し、これらの臨床プログラムのためのhBTSCsの供給を至適化した。それは、10%ジメチルスルホキシド(DMSO)、約3%組換えヒトアルブミンおよび0.1%ヒアルロナンを添加された無血清クボタ培地(KM)を含む。凍結保存されたhBTSCsと新たに単離されたhBTSCsとは、自己複製、幹性特性、および多分化能に関してインビトロで類似していた。それらは、機能的な肝細胞、胆管細胞または膵島に分化でき、類似するレベルのアルブミンまたはグルコース誘導レベルのインスリンの分泌物を産出する。凍結保存されたhBTSCsと新たに単離されたhBTSCsとは、免疫無防備状態マウスに等しく移植でき、新たに単離されたhBTSCsよりも凍結保存されたhBTSCsでより高いヒト特異的遺伝子発現およびマウス血清中のヒトアルブミンレベルを有する細胞を産出した。hBTSCsの凍結保存の成功により、肝疾患の治療のための臨床プログラムにロジスティックス上の利点を提供するhBTSCs細胞バンクの確立が促進される。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で2017年4月6日に出願の米国特許出願第62/482,644号の優先権を主張し、その全体を参照により本明細書に組み込む。
本発明は、一般に、細胞の凍結保存方法の分野に関する。
以前の研究で、出願人らは、肝臓外胆管の(周囲の)胆管における一群の内胚葉マーカーを発現する細胞の存在を実証した[1〜4]。これらのヒト組織中のインサイチューでの観察は、胆嚢上皮から単離された幹細胞の亜集団(SOX9+/Pdx1+/Sox17+/EpCAM+;SOX9+/PDX1+/SOX17+/EpCAM−)が、長期(インビトロ)維持され、自己複製され、異なる成熟した肝臓および膵臓系統のより限定的な子孫を生じる可能性があるとのインビトロでのデモンストレーションによって補足されている[1〜4]。これらの細胞(ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)と命名された)の発見により、肝臓、胆嚢上皮および膵臓の発生学、胆嚢系、肝胆道および膵臓発癌の病態生理学ならびに最終的に肝臓および膵臓の再生医学を含む異なる問題点に関連する示唆を伴う新しいシナリオが開かれる[1〜4]。この点において、ヒト胆嚢幹/前駆細胞(hGSCs)と命名された[5]、胆嚢のクリプト内に見出されるhBTSCsの対応物(hBTSCsの子孫であると推定される)の最近のデモンストレーションにより、これらの肝臓疾患の細胞療法のための多分化能および分化能力を有する内胚葉幹/前駆細胞(hBTSCsおよびhGSCs)の集団の臨床使用の可能性が増加する。これらの細胞が、容易に単離可能および培養可能であり、低またはヌル免疫原性および発癌ポテンシャルを有することは重要である[6]。再生医学のため細胞を供給することにおける様々な障害を考慮すると[7]、胆嚢系が、再生医学の幹細胞および前駆細胞の理想的な供給源となる可能性がある。実際、出願人らは、新たに単離されたhBTSCsを硬変患者に成功裏に移植し、肝臓機能の改善の点で利益があった。
ヒト組織は得るのが困難であり、現在、臨床プログラムで細胞が新たに単離されることが要求されるため、患者の治療のために細胞を供給することが阻まれている。凍結保存は、細胞療法の臨床プログラムにおける細胞産物の通常的な使用のための義務的なステップとなっている。凍結保存剤[8、9]、細胞コーティング技術[10〜12]、プリコンディショニング技術[13]、および段階的凍結[14、15]の使用を含む、幾つかの異なる凍結保存技術が提案されている。残念なことに、肝臓細胞のような固形器官から単離された細胞型に関しては、解凍後の細胞生存率および移植効率の点で変動性が大きいことが報告されている[13,16,17]。例えば、Terryら[18]は、高い生存率を保存し、規定の凍結保存条件を達成するために、血清を代替するものとして精製されたヒト血清アルブミンを使用することを提案した。より最近では、Turnerら[19]は、2つの無血清で、ヒアルロナン(HA)を添加された完全に規定された緩衝剤である、Crystor−10(CS10; Biolife Solutions、Bothell、WA、USA)またはクボタ培地(PhoenixSongs Biologicals、Branford、CT)のいずれかを使用する、ヒト肝臓幹細胞(hHpSC)の凍結保存の間に接着分子発現を保存する効率的な戦略を開発した。
ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)の凍結保存のための方法に関する本開示の態様は、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を採取すること;(a)脂質を含む基礎培地、(b)ヒアルロナン(HA)、(c)凍結保護物質、(d)抗酸化剤、および(e)血清代用因子、場合によりアルブミンを含む凍結保存溶液を細胞に添加すること;ならびに(iii)細胞を初期温度から細胞が凍結される最終温度に冷却することを含む。
一部の実施形態では、ヒアルロナンは、約0.05%から0.15%の間の濃度、場合により約0.1%の濃度である。
一部の実施形態では、凍結保護物質は、1つまたは複数の糖、グリセロール、およびDMSOを含む。一部の実施形態では、凍結保護物質は、約1%から20%の間の濃度、場合により約10%の濃度である。
一部の実施形態では、抗酸化剤は、1つまたは複数のセレン、ビタミンE、ビタミンC、および還元グルタチオンを含む。
一部の実施形態では、アルブミンは、精製されたアルブミンおよび/またはヒトアルブミン、場合によりヒト血漿由来アルブミンまたは組換えヒトアルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、約1%から5%の間の濃度、場合により約3%の濃度である。
一部の実施形態では、凍結保存溶液は、1つまたは複数の市販されているまたは他の開示された緩衝剤であり、これは、1つまたは複数の構成要素(a)から(e)を含み得る。非限定的な例は、クボタ培地、Cryostor、Viaspan、RPMI−1640、DME/F12、およびGIBCO’s Knockout Serum Replacement Mediumを含む。
一部の実施形態では、ステップ(iii)は、緩徐なプログラム可能な凍結を使用して達成される。さらなる実施形態では、ステップ(iii)は、最終温度に達するまで毎分約1℃の割合での初期温度の低下を含む。一部の実施形態では、ステップ(iii)は:
(a)細胞を初期温度から約−80℃の最終温度にドライアイス(solid carbon dioxide)を使用して冷却すること、または(b)細胞を初期温度から約−196℃の最終温度に液体窒素を使用して冷却することを含む。ある特定の実施形態では、ステップ(iii)が、本明細書に開示された急速凍結方法を使用して達成され得ることが認識される。
さらなる態様は、本明細書に開示された凍結保存ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)の解凍の方法に関する。適切な解凍の非限定的な例は、例えば、(i)本明細書に開示された方法に従って凍結保存された細胞を解凍すること、(ii)第一の緩衝液を添加すること;(iii)細胞を凍結保存培地および第一の緩衝液から分離すること;および(iv)細胞を第二の緩衝液に再懸濁することである。
一部の実施形態では、第一および/または第二の緩衝液は、血清または血清代用培地を含む。一部の実施形態では、血清は、ウシ胎児血清である。一部の実施形態では、血清代用培地は、1つまたは複数のGIBCO’s Knockout Serum Replacement Mediumおよびクボタ培地であってもよく、場合によりアルブミンを添加され、同様に、場合によりヒト血清由来アルブミンを添加される。一部の実施形態では、血清は、約2%から20%の間、場合により、約10%から20%の間、約10%、または約20%の濃度である。非等張性緩衝剤が使用される場合、この「高血清」解凍法が、氷晶形成を最小化するのに有利であり得ることが認識される。このプロセスに高脂質含量が要求されることが理由である。一部の実施形態では、血清は、約2%から5%の間の濃度である。等張性緩衝剤が使用される場合、この「低血清」解凍法が、使用されてもよいことが認識される。高脂質含量が要求されないことが理由である。一部の実施形態では、血清代用培地は、約1%から5%の間の濃度でアルブミンを含む。
一部の実施形態では、第一および/または第二の緩衝液は、解凍緩衝剤を含む。一部の市販されている解凍緩衝剤が、血清または血清代用物を含むことが認識される。一部の実施形態が、上記の本明細書に定められたもの以外の手段による解凍を含み得ることも認識される。
培地、例えば、培養培地、緩衝液、および/または凍結保存溶液から細胞を分離するのに複数の様式が存在することがさらに認識される。非限定的な例は、細胞を遠心分離すること;篩またはフィルターを通す細胞の濾過;およびフレンチプレスタイプの濾過を含む。
追加の態様は、本明細書に開示された方法に従って解凍された細胞をプレーティングすること;細胞をインキュベーターで培養すること;緩衝液を除去すること;および緩衝液を、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された培養培地で置き換えることを含む、解凍された、凍結保存ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を培養する方法に関する。
一部の実施形態では、細胞は、インキュベーター中で約6から7時間の間インキュベートされる。
一部の実施形態では、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された培養培地は、クボタ培地および/または細胞の分化のための(例えば、肝細胞への系統の限定のための、この場合HDM−H)ホルモン規定培地(HDM)を含む。
さらなる態様は、本明細書に開示された方法に従う複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞を含む組成物に関する。一部の実施形態では、これらの細胞は、解凍または凍結され得る。
凍結保存/解凍後の生物学的な細胞の機能を図示する。A)細胞生存率を、異なる溶液で凍結保存した細胞の解凍後のトリパンブルー排除試験により評価した(N=9実験)。生存率は、Sol2A、Sol2B、対照溶液(CTRL)、ならびに新たに単離された(No Cryo)に対し溶液1(Sol1)およびSol3で有意に高かった。Sol1とSol3の間に差はなかった。データは、9実験の平均±SDとして表される;○=p<0.001 Sol1およびSol3対Sol2A、Sol2B、およびCTRL;○=p<0.001 No Cryo対全ての他の溶液。溶液組成:Sol1=クボタ培地(KM)、DMSO(10%)、組換えヒトアルブミン(15%)、ヒアルロン酸 (0.1% W/V);Sol2A=KM、ヒアルロン酸(0.1% W/V)、DMSO(10%);Sol2B=KM、ヒアルロン酸(0.05% W/V)、DMSO(10%);Sol3=KM、DMSO(10%)、組換えヒトアルブミン(15%);CTRL=KM、DMSO(10%)、組換えヒトアルブミン(1.5%)。B)細胞老化を、凍結保存から得られた培養におけるまたは同じドナーから得られた新たに単離された細胞(No Cryo)におけるX−Gal試験により評価した。グラフは、X−Gal陰性細胞(非老化細胞)のパーセンテージを示す。X−Gal陰性細胞は、凍結保存後95%を超えた。Sol1とSol3の間ならびに凍結保存された細胞と新鮮な対照細胞(No Cryo)との間に差は観察されなかった。Sol2Aは、培養し、解凍した細胞のはなはだしい老化を実証した(δ=p<0.0001対他)。データは、3実験の平均±SDとして表される。C)増殖率は、Sol1、Sol3で凍結保存されたhBTSCsの培養および新たに単離された対照(No Cryo)における集団倍加(PD)週率(week rate)として表される。凍結保存細胞(Sol1およびSol3)は、非凍結保存細胞(§=p<0.01)を基準に、より高いPD週率を実証した。データは、8実験の平均±SDとして表される。D)集団倍加時間(PDT)は、Sol3(HAなし)および新たに単離された対照(No Cryo)よりもSol1(ヒアルロン酸/HA有り)において(○=p<0.001対他)ならびにSol3対新たに単離された対照(No Cryo)において(δ=p<0.0001対No Cryo)より低く見えた。データは、8実験の平均±SDとして表される。E)コロニーの数を、培養の3日目に計数した。HAコーティングhBTSCsおよび未コーティングhBTSCsを比較した。グラフは、Sol1およびSol3で凍結保存された細胞の解凍後に形成されたコロニーの数を説明する。より多数のコロニー(31.56±8.43)が、Sol3よりもSol1からの培養で発生した (10.11±3.85) ($=p<0.000001)。データは、18実験の平均±SDとして表される。 溶液1(Sol1)、Sol3中の凍結保存細胞からの培養物、または新たに単離された、すなわち、凍結保存されていない(No Cryo)ヒト胆嚢系幹細胞(hBTSCs)における多能性および接着分子遺伝子の発現を示す。SOX2の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、9実験の平均±標準誤差(SE)として表される;*=p<0.05。PDX1の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、9実験の平均±SEとして表される;*=p<0.05。NANOGの相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、9実験の平均±SEとして表される;§=p<0.01。SOX17の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、9実験の平均±SEとして表される;*=p<0.05。OCT4の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、9実験の平均±SEとして表される;§=p<0.01。CD44の相対的な遺伝子発現。データは、6実験の平均±標準誤差(SE)として表される。ITGβ1の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の減少を示した。データは、6実験の平均±SEとして表される;*=p<0.05。ITGβ4の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の増加を示した。データは、6実験の平均±SEとして表される;*=p<0.05 No Cryo対他。CDH1の相対的な遺伝子発現。Sol1および3の両方とも、凍結保存されたhBTSCsは、発現の減少を示した。データは、6実験の平均±SEとして表される;§=p<0.01。 複数の内胚葉成熟運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に対する自己複製(KM)またはホルモン規定培地下で凍結保存されたまたは新たに単離されたhBTSCsの培養における多能性および多分化能性遺伝子の発現を示す。A)異なる培養条件下、Sol1およびSol3中で凍結保存されたhBTSCsにおけるSOX2、EpCAM、OCT4、PDX1、SOX17、SOX2の相対的な遺伝子発現(示さず)。クボタ培地(KM)で自己複製条件下で培養された、以前に凍結保存されたhBTSCsは、特定の内胚葉成熟運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に対するホルモン規定培地に移した場合に、多能性および多分化能性遺伝子の発現を減少させた。データは、3実験の平均±SDとして表される;*=p<0.05;§=p<0.01;**=p<0.05 HM対CMおよびPM;§§=p<0.05 PM対CMおよびHM。B)異なる規定条件で培養された新たに単離された(FI)hBTSCsにおけるNanog、SOX2、EpCAM、OCT4、PDX1、SOX17、SOX2の相対的な遺伝子発現。クボタ培地(KM)で自己複製条件下で培養された、新たに単離されたhBTSCsは、特定の内胚葉成熟運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に対するホルモン規定培地に移した場合に、多能性および多分化能性遺伝子の発現を減少させた。データは、3実験の平均±SDとして表される;*=p<0.05;§=p<0.01**=p<0.05 HM対CMおよびPM;§§=p<0.05 PM対CMおよびHM。 特定の内胚葉成熟運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に対する自己複製条件(クボタ培地−KM)またはホルモン規定培地で凍結保存されたまたは新たに単離されたhBTSCsの培養における特異的な成熟運命遺伝子の発現を示す。A)異なる規定条件で培養された凍結保存hBTSCsにおけるCYP3A4、アルブミン(ALB)、トランスフェリン(TRANSF)、インスリン(INS)、グルカゴン、セクレチン受容体(SR)、CFTR、ASBTの相対的な遺伝子発現。クボタ培地(KM)で自己複製条件で培養された以前に凍結保存されたhBTSCsは、適切なホルモン規定培地に移した場合に、成体運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に関連する特異的な遺伝子の発現を増加させた。データは、3実験の平均±SDとして表される;*=p<0.05;§=p<0.01;○=p<0.001;δ=p<0.0001。B)異なる規定条件で培養された新たに単離されたhBTSCsにおけるCYP3A4、アルブミン(ALB)、トランスフェリン(TRANSF)、インスリン(INS)、グルカゴン、セクレチン受容体(SR)、CFTR、ASBTの相対的な遺伝子発現。クボタ培地(KM)で自己複製条件で培養された新たに単離されたhBTSCsは、関連するホルモン規定培地に移した場合に、成熟運命(肝細胞性/HM、胆管細胞性/CM、膵島/PM)に関連する特異的な遺伝子の発現を増加させた。データは、3実験の平均±SDとして表される;*=p<0.05;§=p<0.01;○=p<0.001;δ=p<0.0001。 凍結保存されたhBTSCsの効果的な分化を実証する、クボタ培地/KM(基礎条件)と比較したホルモン規定培養培地によって誘導された形態、表現型および機能的な変化を図示する。A)凍結保存されたhBTSCsを、解凍し、次いで、肝細胞(HM)、胆管細胞(CM)または膵臓細胞(PM)で分化を誘導するため特異的に適合させた培地で培養した。HMで15日後、アルブミン(肝細胞マーカー)を発現する立方形状細胞が、顕在化していた(N=5)。CMで15日後、CK19を発現する細胞のクラスターが、出現した(N=5)。14日後、コロニーの端部から出芽し、インスリンを発現する細胞を含有する、凝集性細胞の高密度球へのPM遷移での単層(図10)(N=5)。図は、Sol1で凍結保存された細胞の培養物の代表である(N=5)。B)解凍し、肝細胞培地(HM)で培養した凍結保存hBTSCsの分化を、クボタ培地(KM)で自己複製条件で培養した対照細胞を基準にアルブミン分泌によって実証した(データは、6実験の平均±SDとして表される;§=p<0.01 HM対KM)、これはHepG2を基準にして低いが(*=p<0.05 HepG2対KM)、新たに単離された細胞と類似する(示さず)。C)膵臓培地(PM)では、凍結保存および新たに単離されたhBTSCsの両方とも、グルコース濃度によって制御されるインスリン(Cペプチド)分泌特性を獲得した(データは、7実験の平均±SDとして表される;§=p<0.01 低対高グルコース濃度、○=p<0.001 低対高グルコース濃度)。 SCIDマウスに脾臓内移植後のhBTSCs(凍結保存対新たに単離された)のインビボ肝臓移植および肝細胞分化を図示する。脾臓へのhBTSC注射の30日後、肝臓および血清を分析した。A)肝臓の切片を、抗ヒトミトコンドリアを利用する免疫組織化学によって分析した。新たに単離されたおよび凍結保存されたhBTSCsは、マウス肝実質への類似した移植効率を示した(N=3)。SCIDマウスの肝実質でのヒトミトコンドリアの発現は、2.626±1.530%および3.722±0.639%の宿主の実質細胞塊が、それぞれ、移植され、新たに単離されたおよび凍結保存されたhBTSCsに由来することを示した(データは、3実験の平均±SDとして表される)。B)肝臓の切片を、ヒトアルブミン遺伝子発現に関してRT−qPCRによって分析した。SCIDマウスの肝実質でのヒトアルブミンの遺伝子発現は、新たに単離されたhBTSCs(1.90*10−10±1.09*10−10)が移植された場合と比較して、凍結保存されたhBTSCs (5.19*10−7±3.06*10−7)が移植された場合に、より高かった(§=p<0.01)。(データは、3実験の平均±SDとして表される)。C)SCIDマウスでのヒト血清アルブミンのレベルは、新たに単離されたhBTSCs(24.13±1.44ng/mL)を基準に、凍結保存されたhBTSCs(76.39±17.04ng/mL)が移植された場合に、有意に高かった(δ=p<0.0001)。(データは、3実験の平均±SDとして表される)。 異なる培養時間での単一コロニーの位相画像(倍率10x)により単一細胞クローン原性を図示する。A)1日目、B)3日目、C)7日目、D)10日目。
本開示に従う実施形態は、以下により完全に記載される。しかしながら、開示の態様は、異なる形態に具体化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。どちらかといえば、これらの実施形態は、本開示が、徹底的かつ完全に、かつ本発明の範囲が当業者に完全に伝達されるように提供される。本明細書の記載で使用される専門用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのものにすぎず、限定されることは意図されていない。本明細書および本出願を通して言及される全ての参照は、参照により組み込まれる。
他に規定されない限り、本明細書で使用された全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書で規定されているもの等の用語が、本出願および関連性のある技術分野の文脈中のそれらの意味と一致する意味を有すると解されるべきこと、ならびに、本明細書に明示的にそのように規定されない限り、理想的または過度に公式な意味に解されるべきではないことがさらに理解される。以下で明確に規定されないが、そのような用語は、それらの一般的な意味に従って解されるべきである。
本明細書の記載で使用される専門用語は、特定の実施形態を記載する目的のためのものにすぎず、本発明が限定されることは意図されていない。本明細書で言及した全ての公開、特許出願、特許、および他の参考は、その全体が参照により組み込まれる。
本技術の実行は、他に示されない限り、技術分野の当業者の範囲内にある、組織培養、免疫学、分子生物学、微生物学、細胞生物学、および組換えDNAの従来技術を採用する。例えば、Sambrook and Russell eds. (2001) Molecular Cloning: A Laboratory Manual、3rd edition;the series Ausubel et al. eds. (2007) Current Protocols in Molecular Biology; the series Methods in Enzymology (Academic Press、Inc.、N.Y.); MacPherson et al. (1991) PCR 1: A Practical Approach (IRL Press at Oxford University Press); MacPherson et al. (1995) PCR 2: A Practical Approach; Harlow and Lane eds. (1999) Antibodies、A Laboratory Manual;Freshney (2005) Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique、5th edition;Gait ed. (1984) Oligonucleotide Synthesis;米国特許第4,683,195号;Hames and Higgins eds. (1984) Nucleic Acid Hybridization;Anderson (1999) Nucleic Acid Hybridization;Hames and Higgins eds. (1984) Transcription and Translation; Immobilized Cells and Enzymes (IRL Press (1986));Perbal (1984) A Practical Guide to Molecular Cloning; Miller and Calos eds. (1987) Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells (Cold Spring Harbor Laboratory);Makrides ed. (2003) Gene Transfer and Expression in Mammalian Cells;Mayer and Walker eds. (1987) Immunochemical Methods in Cell and Molecular Biology (Academic Press、London);およびHerzenberg et al. eds (1996) Weir’s Handbook of Experimental Immunologyを参照されたい。
文脈が他を示さない限り、本明細書に記載された本発明の様々な特徴が、任意の組合せで使用することができることが特異的に意図される。さらに、一部の実施形態では、本明細書に記載される任意の特徴または特徴の組合せが、除外または省略され得ることも本開示は企図している。説明のために、複合体が構成要素A、BおよびCを含むことを明細書が述べている場合、任意のA、B もしくはC、またはその組合せが、単独でまたは任意の組合せで、省略および放棄され得ることが特異的に意図される。
全ての数値指定、例えば、それぞれの範囲を含めて、pH、温度、時間、濃度、および分子量は、近似であり、これは、必要に応じて、1.0もしくは0.1の増分によって、または代替的に+/−15%、もしくは代替的に10%、もしくは代替的に5%、もしくは代替的に2%の変動によって、(+)もしくは(−)に変動する。常に明確に述べられるわけではないが、全ての数値指定には、「約」という用語を先立たせていることが理解される。常に明確に述べられるわけではないが、本明細書で記載される試薬は、単に例示的なものであり、このような試薬の同等物が当技術分野で公知であることも理解される。
定義
本発明の記載および添付の特許請求の範囲に使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「この(the)」は、文脈が他に明らかに示さない限り、複数形を同様に含むことが意図される。
本明細書で使用される、用語「約」は、量または濃度(例えば、バイオマトリックス足場における総タンパク質中のコラーゲンのパーセンテージ)などの測定可能な値を指す場合に、指定量の20%、10%、5%、1%、0.5%、またはさらに0.1%の変動を包含することを意味する。
本明細書に開示された任意の構成要素、範囲、用量形態などの選択を記載するのに使用する場合に、用語「許容される」、「有効な」または「十分な」は、前記構成要素、範囲、用量形態などが、開示される目的に適切であることが意図される。
また、本明細書で使用される、「および/または」は、1つまたは複数の関連する列挙された項目の任意および全ての可能な組合せ、ならびに代替の(「または」)に解される場合に組合せの欠如を指しかつ包含する。
用語「緩衝剤」および/または「すすぎ洗い培地」は、バイオマトリックス足場の調製に使用される試薬を指すために本明細書で使用される。
本明細書で使用される、用語「細胞」は、真核生物細胞を指す。一部の実施形態では、この細胞は、動物起源であり、幹細胞または体細胞であり得る。用語「細胞の集団」は、同じまたは異なる起源の同じまたは異なる細胞型の1つまたは複数の細胞の群を指す。一部の実施形態では、この細胞の集団は、細胞株に由来してもよい;一部の実施形態では、この細胞の集団は、器官または組織のサンプルに由来してもよい。
本明細書で使用される、用語「含む(comprising)」は、組成物および方法が、列挙された要素を含むが、他のものが除外されないことを意味することが意図される。本明細書で使用される、移行句「から本質的になる(consisting essentially of)」(および文法上の変形)は、列挙した材料またはステップならびに列挙した実施形態の「基礎および新規特性に実質的に影響しないもの」を包含すると解される。In re Herz、537 F.2d 549、551〜52、190 U.S.P.Q. 461、463 (CCPA 1976)(原本で強調)を参照されたい;MPEP§2111.03も参照されたい。したがって、本明細書で使用される、用語「から本質的になる」は、「含む(comprising)」と同等と解されるべきではない。「からなる(consisting of)」は、本明細書に開示された組成物を投与するステップについて、他の成分および実質的な方法ステップの微量要素を超えるものを除外することを意味するものとする。これらの移行用語のそれぞれによって規定された態様は、本開示の範囲内である。
用語「培養」または「細胞培養」は、人工的な、インビトロまたはエクスビボの二次元(2D、単層)または三次元(3D)環境(マトリックスのある特定の形態にある場合または浮游の場合に、細胞の極性形状)での、一部の実施形態では、スフェロイドまたはオルガノイドの付着細胞(例えば、単層培養)としてまたは浮游凝集物培養としての細胞の維持を意味する。用語「スフェロイド」は、全てが同じ細胞型である細胞の浮游凝集物(例えば、細胞株からの凝集物)を示す;「オルガノイド」は、複数細胞型から構成される細胞の浮游凝集物である。一部の実施形態では、オルガノイドは、上皮ならびに内皮および/または間質または星状細胞を含む1つまたは複数の間葉細胞型の凝集物であってもよい。「細胞培養システム」は、細胞の集団が、生存または成長することができる培養条件を指すために本明細書で使用される。
「培養培地」は、細胞の培養、成長、または増殖のための栄養液を指すために本明細書で使用される。一部の実施形態では、培養培地は、1つまたは複数のアミノ酸、ビタミン、塩、脂質、ミネラル、微量元素を含み、間質液の化学成分を模倣する。培養培地は、限定されないが、細胞を特定の状態(例えば、多能性状態、静止状態など)に維持する、細胞を成熟させる、一部の例では、特異的に、幹/前駆細胞を特定系統の細胞への分化を促進する能力などの機能的な特性によって特徴づけられ得る。幹/前駆細胞に使用される培養培地の限定されることがない例は、クボタ培地であり、以下、本明細書にさらに規定される。一部の実施形態では、培地は、所与の環境に細胞を提示または導入するのに使用される「播種培地(seeding medium)」であってもよい。
より具体的には、基礎培地は、アミノ酸、糖、脂質、ビタミン、ミネラル、塩、微量元素および細胞の周囲の間質液の化学成分を模倣する組成物中の様々な栄養分から構成される緩衝剤である。このような培地は、場合により、生物学的プロセス(例えば、増殖、分化)を駆動させるのに必要とされる必須のシグナル伝達分子(ホルモン、増殖因子)を提供するため、または細胞懸濁液の調製に典型的に使用される酵素に対する阻害剤の供給源として提供される、血清を添加され得る。血清は培養に使用される細胞型に対して自己であり得るが、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマなどの農業または食物上の目的で日常的に屠殺される動物の血清が最も一般的である。血清を添加された培地は、場合により血清補充培地(SSM)と称されてもよい。
本明細書で使用される、「分化」は、特異的な条件が、成体特異的遺伝子産物を産生する成体細胞型に細胞を成熟させることを意味する。
用語「均等物」または「生物学的均等物」は、特定の分子、生物、または細胞材料を指す場合に、互換的に使用され、所望の構造または機能性を維持するうえに最低限の相同性を有するものを意図する。
本明細書で使用される、用語「発現」は、ポリヌクレオチドをmRNAへと転写するプロセスおよび/または転写されたmRNAをその後、ペプチド、ポリペプチド、もしくはタンパク質へと翻訳するプロセスを指す。ポリヌクレオチドがゲノムDNAに由来する場合、発現は、真核細胞でのmRNAのスプライシングを含み得る。遺伝子の発現レベルは、細胞または組織サンプル中のmRNAまたはタンパク質の量を測定することによって決定され得る;さらに、複数の遺伝子の発現レベルを決定して、特定のサンプルについての発現プロファイル確立することができる。
本明細書で使用される、用語「機能的」は、任意の分子、生物学的、または細胞材料を修飾するのに使用されてもよく、特定の指定される効果が達成されることが意図される。
本明細書で使用される、用語「遺伝子」は、RNAがコード(例えば、mRNA)であろうとまたは非コード(例えば、ncRNA)であろうと、RNA分子に転写される任意の核酸配列を含むことを広く意味する。
本明細書で使用される、用語「生成(generate)」およびその均等な用語(例えば、生成する、生成される、など)は、特定のモデルのコロニー、器官、またはオルガノイドを産出する方法ステップを指す場合に、「産生」およびその均等な用語と互換的に使用される。
本明細書で使用される、用語「単離」は、他の材料から実質的に遊離している分子または生物または細胞材料を指す。
本明細書で使用される、クボタ培地は、内胚葉幹細胞のために設計され、それらを自己複製モードの分裂(特に、ヒアルロナン基層または3Dでの場合、ヒアルロナンが培地に添加される場合)クローン原性で増殖させるのを可能にする、無血清で、完全に規定された培地を指す。クボタ培地は、銅を含有しない、低カルシウム(<0.5mM)、インスリン、トランスフェリン/Fe、精製アルブミンに結合した精製遊離脂肪酸の混合物を含有し、場合により高密度リポタンパク質も含有する任意の基礎培地を指してもよい。クボタ培地およびその均等物は、無血清で、特に内胚葉幹細胞に関する培養選択に使用され、精製されたシグナル(インスリン、トランスフェリン/Fe)、脂質、および栄養分の規定された混合物のみを含有する。一部の実施形態では、それは、一過性に、細胞をマトリックス足場に導入する接種プロセスのために低(典型的に5%以下)レベルの血清を使用するSSMとしておよび細胞懸濁液の調製に使用される酵素を不活化するために使用することができる;できるだけ急速(例えば、5〜6時間内)に無血清のクボタ培地に転換することが至適である。
ある特定の実施形態では、培地は、銅を含有せず、低カルシウム(<0.5mM)を含有し、インスリン(5μg/mL)、トランスフェリン/Fe(5μg/mL)、高密度リポタンパク質(10μg/mL)、セレン(10−10M)、亜鉛(10−12M)、ニコチンアミド(5μg/mL)、および精製アルブミンの形態に結合した精製遊離脂肪酸の混合物を添加された、無血清基礎培地(例えば、RPMI1640またはDME/F12)から構成される。この培地の調製のための非限定的な例示的な方法は、Kubota H、Reid LM、Proceedings of the National Academy of Sciences (USA) 2000; 97:12132〜12137、Y. Wang、H.L. Yao、C.B. Cui et al. Hepatology. 2010; 52(4):1443〜54、Turner et al; Journal of Biomedical Biomaterials. 2000; 82(1): pp. 156〜168; Y. Wang、H.L. Yao、C.B. Cui et al. Hepatology. 2010 Oct 52(4):1443〜54など他で公開されており、その開示が参照により本明細書に組み込まれる。クボタ培地の変形は、無血清条件下での増殖を可能にする追加の因子および補助剤(supplement)を提供することによってある特定の細胞型に使用することができる。例えば、クボタ培地を修飾して、細胞の移行的な増幅または幹細胞集団よりも遅れて、コミットした前駆体(例えば、肝芽細胞)および他の成熟系統段階を無血清条件下エクスビボでの生存および増殖を可能にし得る。この一例は、肝芽細胞ならびに肝芽細胞およびそれらの子孫、コミットした前駆体のエクスビボ増殖のために修飾したクボタ培地である:無血清のクボタ培地は、肝細胞増殖因子(HGF)、上皮増殖因子(EGF)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)、および時には血管内皮増殖因子(VEGF)でさらに添加される。結果として起こる細胞増殖は、(たとえあったにしても)自己複製は最小限で発生する。培地は、細胞が、IV型コラーゲンおよびラミニンの基層上にあるまたは50%より多くIV型コラーゲンおよびラミニンを含有している3Dヒドロゲル中に包埋される場合に特に有効である。
用語「核酸」、「ポリヌクレオチド」、および「オリゴヌクレオチド」は、互換的に使用され、デオキシリボヌクレオチドもしくはリボヌクレオチドまたはこれらの類似体のいずれかである、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形態を指す。ポリヌクレオチドは、任意の三次元構造を有することが可能であり、既知または未知の任意の機能を果たしうる。遺伝子または遺伝子断片(例えば、プローブ、プライマー、ESTまたはSAGEタグ)、エキソン、イントロン、メッセンジャーRNA(mRNA)、トランスファーRNA、リボソームRNA、RNAi、リボザイム、cDNA、組換えポリヌクレオチド、分枝状ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、単離DNAの任意の配列、単離RNAの任意の配列、核酸プローブおよびプライマーは、ポリヌクレオチドの非限定例である。
ポリヌクレオチドは、メチル化ヌクレオチドなどの修飾ヌクレオチド、およびヌクレオチド類似体を含み得る。存在する場合、ヌクレオチド構造に対する修飾は、ポリヌクレオチドのアセンブリーの前または後に付与することができる。ヌクレオチドの配列は、ヌクレオチド以外の構成要素により中断することができる。ポリヌクレオチドは、標識化構成要素とのコンジュゲーションなどにより、重合化の後でさらに修飾することができる。この用語はまた、二本鎖および一本鎖分子の両方を指す。他に指定または要請されない限り、ポリヌクレオチドである、本技術の任意の態様は、二本鎖形態、および二本鎖形態を作り出すことが公知であるかまたは予測される2つの相補的な一本鎖形態の各々の両方とも包含する。
略語
以下の略語は、以下に開示される実施例に使用される。
ALB、アルブミン;ASBT、アピカルナトリウム依存性胆汁酸トランスポーター;bFGF、塩基性線維芽細胞増殖因子;CDH1、カドヘリン1;CFTR、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子;CK、サイトケラチン;CYP3A4、チトクロムP450 3A4;DMSO、ジメチルスルホキシド;DPBS、Dulbeccoのリン酸緩衝食塩水;EGF、上皮増殖因子;EpCAM、上皮細胞接着分子;FBS、ウシ胎仔血清;GAPDH、グリセルアルデヒド3−リン酸デヒドロゲナーゼ;GMP、Good Manufacturing Pratice;HA、ヒアルロナン;hBTSCs、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞;HGF、肝細胞増殖因子;hGSCs、ヒト胆嚢幹/前駆細胞:hHpSC、ヒト肝臓幹細胞;HDM、無血清ホルモン規定培地;HSA、ヒト血清アルブミン;INS、インスリン;ITGB1、インテグリンβ1;ITGB4、インテグリンβ4;KM、クボタ培地;MKM、修飾クボタ培地;NANOG、Nanogホメオボックス;OCT4、Octamer−binding Transcription factor4;OSM、オンコスタチンM;PBG、周胆嚢腺;PD、集団倍加;PDT、集団倍加時間;PDX1、膵臓十二指腸ホメオボックス1;RT−qPCR、定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応;SCID、重症複合免疫不全症;SD、標準偏差;SOX、Sry関連HMGボックス;SR、セクレチン受容体;T3、トリヨードサイロニン3;TRANSF、トランスフェリン;VEGF、血管内皮増殖因子。
開示の実施の形態
一般に、凍結保存の技術は、等張性緩衝剤の使用に頼っている。このような緩衝剤は、浸透圧効果に起因する水のシフトがないことから、氷晶形成を生成する性向が最も少ないことが公知である。
この例は、Cryostorであり、Biolife Solutionsによって販売された凍結保存緩衝剤であり、University of Wisconsinの器官保存緩衝剤の誘導体である。基礎緩衝剤は、等張性であり、不凍化タンパク質(例えば、極寒地に生存している動物で発見された)+凍結保存剤(DMSO)+糖(特定サイズのデキストラン)を添加される。
出願人らは、非等張性緩衝剤の使用が凍結保存にも適切であり得ることを発見した。例えば、クボタ培地は等張性ではないが、浸透圧効果はヒアルロナンによって軽減される。ヒアルロナンは、接着分子に関する表面受容体と複合体を形成し、それらの内部移行を遮断する。したがって、細胞が解凍される場合、それらは直ちに付着できる。さらに、出願人らは、幹細胞が、必ずしも1つのタイプから別のタイプの緩衝剤にスイッチされなければならないわけではない点において幹細胞にとって理想的であることを実証した。むしろ、それらは、任意の浸透圧効果を最小化する補助剤を使用するとともに同じ培地中に保持される。実際、細胞がクボタ培地中で凍結保存される場合、それらはその中で解凍され、プレーティングされてもよく、ユーザーが遠心分離ステップを回避するのを可能にする(例えば、付着の間の数時間の間に培地にDMSOを有していることについての懸念を排し、単純に細胞を付着させ、次いで、数時間に穏やかに培地を除去する。培地は、次いで、新鮮な無血清のクボタ培地で置き換えてもよい)。凍結保存中のクボタ培地の使用に関連する態様は、参照により本明細書に組み込まれる、PCT/US2011/035498に開示される。
一般に、全ての凍結保存緩衝剤は、DMSOなどの凍結保存剤を使用する。天然の凍結保存剤は、糖(例えば、グルコース)またはグリセロールを含む;これらは、幾つかの動物種における天然の凍結保存剤である。グリセロールを使用してもよいが、グリセロールはかなり粘稠性である。過去、研究者は、DMSOがより可溶性である傾向にあり、より簡便に使用されることを発見した。一部の凍結保存緩衝剤は、極寒地の気候で発見された動物に由来する不凍化タンパク質を添加される。これらのタンパク質は、特徴づけられ、クローニングされており、それらの商業上の利用が可能となっている。
多くの凍結保存緩衝剤は、抗酸化剤を使用する。非限定的な例は、セレン、ビタミンE、およびビタミンCを含む。
緩徐凍結および急速凍結保存技術は、当技術分野において知られている。急速凍結保存に関して、典型的な方法は、細胞を凍結保存緩衝剤に添加し、アンプルまたは容器をコットンでパックし、それを−80℃のフリーザーに置くことである。細胞の生存率は、緩徐凍結ほどに良好(例えば、およそ60〜70%)ではないが、一部の目的では、この粗雑な方法が許容される。至適な凍結に関して、解凍で80〜90%を超える細胞生存率を達成するために、緩徐凍結法を使用しなければならない。温度を−80℃に達するまでの時間で、1度ずつ温度を低下させるコンピュータ化した凍結チャンバーの多くの形態が存在する;それらは、氷が形成し始める温度で若干長期にわたる細胞リンガー(cells linger)を有する、コンピュータ化戦略を多くの場合に含み、細胞に対する氷晶ダメージが最小化される。
幹細胞を凍結保存する場合、緩衝剤中の脂質が高レベルである必要がある。出願人らは、これを精製アルブミンと複合化された遊離脂肪酸で満たされたクボタ培地を使用して達成した。別の培地(GIBCO’s Knockout Serum Replacement Medium)は、同様に多くの脂質を使用し、ES細胞およびiPS細胞を凍結保存するために採用されることが知られている。
出願人らは、凍結保存の間に、より高レベル(インビボでのレベルに近いレベル)の高度に精製された組換えヒトアルブミンを使用することが、予想外に優れた結果を産み出すことをさらに発見した。
ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)の凍結保存のための方法に関する本開示の態様は、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を採取すること;(a)脂質を含有する基礎培地、(b)ヒアルロナン(HA)、(c)凍結保護物質、(d)抗酸化剤、および(e)血清代用因子、場合によりアルブミンを含む凍結保存溶液を細胞に添加すること;ならびに(iii)細胞を初期温度から細胞が凍結される最終温度に冷却することを含む。
一部の実施形態では、ヒアルロナンは、約0.05%から0.15%の間の濃度、場合により約0.1%の濃度である。
一部の実施形態では、凍結保護物質は、1つまたは複数の糖、グリセロール、およびDMSOを含む。一部の実施形態では、凍結保護物質は、約1%から20%の間の濃度、場合により約10%の濃度である。
一部の実施形態では、抗酸化剤は、1つまたは複数のセレン、ビタミンE、ビタミンC、および還元グルタチオンを含む。
一部の実施形態では、アルブミンは、精製されたアルブミンおよび/またはヒトアルブミン、場合によりヒト血漿由来アルブミンまたは組換えヒトアルブミンである。一部の実施形態では、アルブミンは、約1%から5%の間の濃度、場合により約3%の濃度であり、血清中のアルブミンの既知濃度(3〜5%)を模倣する。
一部の実施形態では、凍結保存溶液は、1つまたは複数の市販されているまたは他の開示された緩衝剤であり、これは、1つまたは複数の構成要素(a)から(e)を含み得る。非限定的な例は、クボタ培地、Cryostor、RPMI−1640、DME/F12、およびGIBCO’s Konckout Serum Replacement Mediumを含む。
一部の実施形態では、ステップ(iii)は、緩徐なプログラム可能な凍結を使用して達成される。さらなる実施形態では、ステップ(iii)は、最終温度に達するまで毎分約1℃の割合での初期温度の低下を含む。一部の実施形態では、ステップ(iii)は:(a)細胞を初期温度から約−80℃の最終温度にドライアイスを使用して冷却すること、または(b)細胞を初期温度から約−196℃の最終温度に液体窒素を使用して冷却することを含む。ある特定の実施形態では、ステップ(iii)が、本明細書に開示された急速凍結方法を使用して達成され得ることが認識される。
さらなる態様は、本明細書に開示された凍結保存ヒト胆嚢系幹/前駆細胞(hBTSCs)の解凍の方法に関する。適切な解凍の非限定的な例は、例えば、(i)本明細書に開示された方法に従って凍結保存された細胞を解凍すること、(ii)第一の緩衝液を添加すること;(iii)細胞を凍結保存培地および第一の緩衝液から分離すること;および(iv)細胞を第二の緩衝液に再懸濁することである。
一部の実施形態では、第一および/または第二の緩衝液は、血清または血清代用培地を含む。一部の実施形態では、血清は、ウシ胎児血清である。一部の実施形態では、血清代用培地は、1つまたは複数のGIBCO’s Knockout Serum Replacement Mediumおよびクボタ培地であってもよく、場合によりアルブミンを添加され、同様に、場合によりヒト血清由来アルブミンを添加される。一部の実施形態では、血清は、約2%から20%の間、場合により、約10%から20%の間、約10%、または約20%の濃度である。非等張性緩衝剤が使用される場合、この「高血清」解凍法が、氷晶形成を最小化するのに有利であり得ることが認識される。このプロセスに高脂質含量が要求されることが理由である。一部の実施形態では、血清は、約2%から5%の間の濃度である。等張性緩衝剤が使用される場合、この「低血清」解凍法が、使用されてもよいことが認識される。高脂質含量が要求されないことが理由である。一部の実施形態では、血清代用培地は、約1%から5%の間の濃度でアルブミンを含む。
一部の実施形態では、第一および/または第二の緩衝液は、解凍緩衝剤を含む。一部の市販されている解凍緩衝剤が、血清または血清代用物を含むことが認識される。一部の実施形態が、上記の本明細書に定められたもの以外の手段による解凍を含み得ることも認識される。
上清、例えば、培養培地、緩衝液、および/または凍結保存溶液から細胞を分離するのに複数の様式が存在することがさらに認識される。非限定的な例には、細胞を遠心分離すること;篩またはフィルターを通す、細胞の濾過;およびフレンチプレスタイプの濾過が含まれる。
追加の態様は、本明細書に開示された方法に従って解凍された細胞をプレーティングすること;細胞をインキュベーターで培養すること;緩衝液を除去すること;および緩衝液を、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された培養培地で置き換えることを含む、解凍された、凍結保存ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を培養する方法に関する。
一部の実施形態では、細胞は、インキュベーター中で約6から7時間の間インキュベートされる。
一部の実施形態では、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された培養培地は、クボタ培地および/または細胞の分化のためのホルモン規定培地(HDM)(例えば、肝細胞への系統に限定するためのもの、この場合HDM−H)を含む。
さらなる態様は、本明細書に開示された方法に従う複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞を含む組成物に関する。一部の実施形態では、これらの細胞は、解凍または凍結され得る。
以下の実施例は、非限定的であり、開示を実施する様々な例に使用することができる手順の例示である。加えて、以下に本明細書に開示された全ての参照は、その全体が参照によって組み込まれる。
実施例1 凍結保存研究
I.材料および方法
ヒト組織の供給。
インビトロ実験に関して、総肝管、胆管、胆嚢管、胆嚢、および胆膵管膨大部を含むヒト肝臓外胆嚢系を、General Surgery and Organ Transplantation、Sapienza University of Rome、Rome、Italyの「Paride Stefanini」部門の臓器提供者から得た。研究目的のために組織を使用するとのインフォームドコンセントを、発明者らの移植プログラムから得た。全てのサンプルは、19から73歳の間の成人に由来した。インビボ実験に関して、胎児肝臓から単離されたhBTSCsが、利用された。ヒト胎児(16〜22週の在胎月齢)を、婦人科学部門(Sapienza、University of Rome、Italy)の選択的な妊娠終結によって得た。インフォームドコンセントを、中絶前に母親から得た。研究は、Sapienza University Hospitalの地域倫理委員会によって承認された。プロトコールは本発明者らの治験審査委員会の承認を受け、処理手続きは現行のGood Manufacturing Practice(cGMP)に準拠した。研究プロトコールは、Ethic Committee of Umberto I University Hospital、Romeの倫理委員会によって審査および承認された。
組織処理。
組織検体を、以前に記載されているように処理した1、5、6、28〜30。簡潔に述べると、組織を、0.1% Octalbin 20%(Octapharma #5400454)、1nMセレン、抗生物質、300U/mlコラゲナーゼNB1 GMP(Serva #17452.01)、100U/ml Pulmozyme(Roche #18450.02)を添加されたGMP Serum−free Dendritic Cell Medium(CellGro #20801〜0500)で、37℃で30〜45分間頻繁に撹拌して消化した。懸濁液を、800ミクロンの金属性メッシュフィルター(IDEALE ACLRI9 inoxステンレススチール)を通して濾過し、再懸濁前に270gで10分間回転させた。その後、細胞懸濁液を、100および30ミクロン(μ)メッシュフィルターを通して続けて通過させた;次いで、細胞計数をFast−Read 102 (BiosigmaSrl、Venice、Italy)によって行い、細胞生存率をトリパンブルーアッセイ測定による細胞生存率を測定した(全細胞に対する生存細胞の%として表される)。細胞生存率(トリパンブルー排除)は、一貫して95%超であった。
EpCAMソーティング手順。
細胞を、製造者(MiltenyiBiotec Inc.、Germany)によって示された通り磁気ビーズを使用することによって上皮細胞接着分子(EpCAM)の発現に関してソートした。簡単に説明すると、EpCAM+細胞を、EpCAMマイクロビーズ(MiltenyiBiotec Inc.、カタログ#130−061−101)で磁気的に標識した。次いで、細胞懸濁液を、MACS Separatorの磁場に配置したMACS LSカラム(Miltenyi Biotec Inc.、カタログ#130−042−401)にロードした。EpCAM+細胞を、1mL当たり300,000個細胞の濃度で基礎培地に懸濁し、最終的な細胞懸濁液として使用した。
GMP条件および無菌試験での細胞単離。
将来的な臨床応用に関してcGMP条件でhBTSCsを産生するために、胆嚢を「欧州連合の医薬品管理規則」およびヒト使用に関する医薬品のためのgood manufacturing practicesの欧州ガイドライン(EudraLex − 4巻Good manufacturing practiceガイドライン)に従って処理した。
培地および溶液。
全ての培地を、滅菌濾過(0.22μmフィルター)し、使用前に暗所で4℃に保持した。RPMI−1640(全ての細胞培養に使用される基礎培地)およびウシ胎児血清(FBS)は、GIBCO/Invitrogen (Carlsbad、CA)から得た。全ての試薬は、他に指定されない限り、Sigma(St. Louis、MO)から得た。増殖因子(注記されるもの以外)は、R&D Systems (Minneapolis、MN)から購入した。
クボタ培地(KM)は、内胚葉幹/前駆細胞31の生存および増殖のために開発された無血清培地であり、その後、ヒト肝臓幹細胞28、29、ヒト胆嚢系幹細胞1、3、4、ヒト膵臓幹/前駆細胞25およびげっ歯類肝臓幹細胞32で成功したことが示されている。クボタ培地は、銅を含有せず、低カルシウム(0.3mM)、10−9Mセレン、4.5mMニコチンアミド、0.1nM硫酸亜鉛七水和物、10−8Mヒドロコルチゾン(またはデキサメサゾン)、5μg/mLトランスフェリン/Fe、5μg/mLインスリン、10μg/mL高密度リポタンパク質、0.1%ヒト(またはウシ)血清アルブミン(HSAまたはBSA)、および精製HSAに添加され結合した精製遊離脂肪酸の混合物を有する、任意の基礎培地(ここでは、RPMI1640)からなる。その調製の詳細なプロトコールは、クボタおよびReid31によって最初に報告され、その後、様々な総説28に要約された。その培地は、現在PhoenixSongs Biologicals(Branford、CT)を通して市販されている。
分化研究に関して、無血清クボタ培地は、カルシウム(最終濃度0.6mM)、銅(10−12M)および20ng/mL塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)を添加され、修飾クボタ培地(MKM)と称される。3つの異なるHDMが、hBTSCsの選択的な分化を誘導するために調製された:
・肝細胞分化(HM)に関するHDMは、MKMに7μg/Lグルカゴン、2g/Lガラクトース、1nMトリヨードサイロニン3(T3)、10ng/mLオンコスタチンM(OSM);10ng/mL上皮細胞増殖因子(EGF)、20ng/mL肝細胞増殖因子(HGF)、および1μMデキサメタゾンを補充することによって調製された4、6
・胆管細胞分化(CM)に関するHDM:MKMに20ng/mL血管内皮細胞増殖因子(VEGF)165および10ng/mL HGFを補充4、6
・膵島細胞分化(PM)に関するHDM:MKMにヒドロコルチゾンなしで2% B27、0.1mMアスコルビン酸、0.25μMシクロパミン、1μMレチノイン酸を補充;bFGFを、最初の4日間添加しておき、次いで、50ng/mLエキセンジン−4および20ng/mLのHGFで置き換えた4、5
凍結保存のための方法および緩衝剤
細胞を、様々なプラスチック基層から解離させて採取し、凍結保存した。解離させた細胞培養を270gで10分間遠心分離し、凍結保存の溶液の1mLを細胞ペレットに添加した。最終的に細胞を含有する緩衝液を、Nuncバイアル(Unimed #6302598)に移した。これらを、Nalgene Cryo 1℃ Freezing Container(Nalgene、CAT No. 5100−0001)に配置した。使用した凍結保存の方法は、温度を毎分1℃で−80℃に低下させることによってであり;24時間後、細胞を、−196℃で液体窒素に配置した。
凍結保存緩衝剤の異なる候補を、試験した。それらを、使用日に、それぞれ10mLの量で調製した。緩衝剤は、Turnerら19によって確立されたものの誘導体である。それらは全て内胚葉幹/前駆細胞に関して開発されたクボタ培地からなり、10% DMSOを添加された;加えて、KMは、精製遊離脂肪酸の混合物を結合する、精製アルブミンを含有する。緩衝剤の一部では、追加の、より高レベルのアルブミンを、添加した。アルブミンは、組換えヒトアルブミン溶液(Octalbin 20%;Octapharma#5400454)から調製される。したがって、15%溶液は、15%の20% Octalbin調製物または3%の最終パーセンテージであり;1.5%は、したがって0.3%である。緩衝剤の間の区別は、以下の通りである:
*Sol1:組換えヒトアルブミン(15%)、HA(0.1%)
*Sol2A:HA(0.1%)
*Sol2B:HA(0.05%)、
*Sol3:組換えヒトアルブミン(15%)、
*CTRL:組換えヒトアルブミン(1.5%)、
HAを、30mLのKM中に懸濁した200mgのヒアルロン酸ナトリウムを使用して調製した。
細胞の解凍。
Nunc(Unimed #6302598)中で凍結した細胞を解凍し、20%ヒト血清由来アルブミンを有する1mLの培養培地を徐々(一滴ずつ)に添加した。次いで、内容物を15mLファルコンチューブに移し;容量をKMで徐々に5mLにし、次いで、270gで10分間の遠心分離に供した。遠心分離後、上清を除去し、凍結保存に使用されたDMSOを排除した。細胞ペレットを、10%血清を補充したKMでのプレーティングに必要な容量まで再懸濁した。分析研究には、異なる凍結保存溶液で凍結されていた解凍した細胞の細胞生存率、ならびに多能性幹細胞のマーカーである接着分子(ITGB1、ITGB4、CD44、CDH1)および内胚葉幹細胞のマーカー(PDX1、OCT4、SOX17、SOX2、Nanog)の両方のRT−qPCRの使用による遺伝子発現を評価するものが含まれる。
細胞培養およびクローン増殖。
胆嚢組織検体から得られた、未ソートおよびソートされたEpCAM+細胞(およそ3X10)を、3cm直径プラスチック培養皿に播種し、10%FBSを有するKM中に一晩(約12時間)保持した。その後、細胞培養を無血清KM中に維持し、少なくとも2カ月観察した。hBTSCsのクローン増殖の試験に関して、単一細胞の懸濁液を得て、細胞を、無期限に約36〜40時間毎に自己複製する条件(特に低(2%)酸素条件での場合)で、KM中でクローン接種密度(500/cm)33で培養プラスチックにプレーティングした。肝芽細胞は、これらの条件下で約5〜7日間のみ継続する(それらは、より長期の生存および増殖のために追加の因子を必要とする)。肝臓、胆嚢系および膵臓の成熟上皮細胞は、無血清KM中で一週を超えて生存しない。
細胞生存率。
細胞生存度を、トリパンブルー排除アッセイ(Sigma #302 643−25G)により決定した。青色に染色された細胞が死細胞であった;生存細胞は染色されなかった。この色素は、細胞溶液と1:1 v/vで使用された。細胞計数を、FAST−READ 102(Biosigma#BSV100)の使用により実施した。細胞生存率を、細胞の解凍後に直ちに計算した。
老化。
解凍した細胞の老化を、X−Gal試験(Sigma #CS0030)34によって決定した。本発明者らは2.6X10細胞/cmの細胞密度を使用し、細胞を試験前に三日間成長させた。解凍において最高の生存率であることが実証されたものである、Sol1およびSol3中に凍結保存させた細胞を、X−Gal試験でさらに分析した。結果を、凍結保存されていなかった細胞である対照と比較した。対照は、新たに単離された細胞を生成するプロセスを模倣するアッセイのために、培養され、解離させられ、および、次いで、プレーティングさせられた細胞から構成された。
集団倍加。
増殖率を、1×10細胞/cmの密度で6マルチウェルプレートに播種し、7日間培養した、同じhBTSC集団で分析した。細胞計数は、以下の培養条件下で実施された:
・Sol1中で凍結保存されたhBTSCs
・Sol3中で凍結保存されたhBTSCs
・新たに単離されたhBTSCs(凍結保存されなかった)
培地を、無血清KMを使用して、三日毎に交換した。細胞数の平均を、各条件について3つの実験サンプルで計算し、細胞密度を、細胞/cm±標準偏差(SD)の平均として表した。細胞を、支持体から解離し、トリパンブルーアッセイで計数した。これらの実験に関して、本発明者らは、生存細胞のみを使用した。
PDTを、以下の式(1)35によって指数成長期に計算した:
(24)PDT=log10xΔT/log10(N7d)−log10(N1d
7dは7日目での細胞数であり、N1dは1日目での細胞数である。
PD率を決定するために、hBTSCsを、培養培地中で1×10細胞/cmの密度で最初に播種した。各条件について3つのサンプルを使用した。以下の式(2)35を適用した:
(2)PD=log10(N)−log10(N)/log10(2)
Nは採取された細胞数であり、Nsは初期のプレーティングした細胞数である。
コロニー計数
hBTSCコロニーは、プレーティング後の1から2週の間に出現し始め、光学顕微鏡で10Xで検査することによって容易に同定した。任意のサイズのコロニーを、大きいもので>3,000細胞または小さいもので<200細胞として計数した。8ウェルチャンバースライドの各ウェルを、コロニーについて10X拡大率を使用して評価し、培養の2〜3週間後に計数した。コロニー数、サイズ、および形態学の観察を注記した。解凍における最高の生存率が、緩衝剤Sol1およびSol3中で凍結保存された細胞によって与えられることを考慮して、これらの細胞をさらなるアッセイに供して凍結に対するそれらの応答を評価した19
定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−qPCR)分析。
RNA抽出を、マウス肝臓またはhBTSC培養物からの組織で実施した。肝内および肝臓外胆嚢系由来細胞培養からの全RNAを、ChomczynskiおよびSacchiI36の手順によって抽出した。本発明者らは、それぞれインビトロおよびインビボデータの参照遺伝子としてGAPDHおよびβアクチンを使用した。
RNAの質および量を、以前に記載されている通り、RNA StSens Analysis Chip(Bio−Rad Laboratories、Hercules、CA、USA)を備えた、Experion Automated Electrophoresis System RNAで評価した。遺伝子の発現を、細胞および組織から抽出された全RNAサンプルにおいて閉鎖チューブ(OneStep RT−qPCR by Qiagen、Hamburg、Germany)中で実施された逆転写およびqPCR増幅によって行った。これらの遺伝子を、参照として使用されるGAPDHハウスキーピング遺伝子と共増殖(co−amplified)した。遺伝子発現を、Experion System(Bio−Rad、UK)で実施されるオンチップキャピラリー微量電気泳動で単位複製配列を定量することによって測定した。目的の遺伝子の発現を、目的の遺伝子と参照遺伝子GAPDH(インビトロ)およびβアクチン(インビボ)との濃度の比によって計算した(機器によってnmol/Lで報告)。
以下の目的の遺伝子(GOI)を、それらのそれぞれについて報告されたプライマー対を使用して増幅した。GOIと参照遺伝子(すなわち、CDH1、CD44、ITGB1/4、SOX2/17、PDX1、EpCAM、NANOG、OCT、CYP3A4、トランスフェリン、SR、ASBT、CFTR、INS、グルカゴンに関してGAPDH、ならびにヒトおよびマウスアルブミンに関してベータアクチン)との濃度の比を、GOI相対発現であると仮定した。

hBTSCsでのアルブミン分泌の測定
hBTSCsは、培養プラスチックにプレーティング後に無血清クボタ培地(KM)で自己複製期間を経験した。細胞を、KM中に3.8×10細胞/cmの密度で播種した。培地を、3日毎に交換した。KMで1週間培養した後、培養物を、KM(対照)または肝細胞に適合させたHDMのいずれかに供した。アルブミン分泌実験を、培養のさらに2週間後に実施した。アッセイの全期間、細胞は継代されなかった。
24時間にわたって採取された細胞培養培地を、ヒトアルブミン特異的ELISAキット(Albumin Human ELISA Kit、Abcam、Cambridge、UK、カタログ#ab108788)によって三連で分析した。培地を、採取し、−20℃で保存した。値は、28ミリリットルの培養培地当たり百万個細胞当たりのマイクログラムとして表される。培地上清中のヒトアルブミン分泌の評価を、陽性対照として利用された、高分化型ヒト肝臓癌細胞株であり、Lonza(Basel、Switzerland)から購入したHepG2細胞でも実施した。
hBTSCsでのCペプチド分泌の測定
hBTSCsは、培養プラスチックにプレーティング後に無血清KMで自己複製期間を経験した。細胞を、KM中に5.2×10細胞/cmの密度で播種した。培地を、3日毎に交換した。KMで1週間培養した後、培養物を、KM(対照)または膵島に対する幹細胞の分化に適合させたHDMのいずれかに供した。グルコースチャレンジ実験を、培養のさらに2週間後に実施した。アッセイの全期間について、細胞は継代されなかった。
細胞を、Dulbeccoのリン酸緩衝食塩水(DPBS、GIBCO、カタログ#14190144)で三回洗浄した。その後、細胞を、5.5mMグルコースおよび抗生物質を有するConnaught Medical Research Laboratories培地(CMRL)で2時間インキュベートした;CMRLは、より高レベルのヌクレオシドおよびビタミンを有し、ヒトおよび霊長類細胞に有用であることが発見された、化学的に規定された無タンパク質培地である。インキュベーション培地を、採取し、−20℃で保存した。細胞を、DBPSで三回再び穏やかに洗浄し、次いで、28mMグルコースおよび抗生物質を補充した無グルコースCMRLで2時間インキュベートした。再び、各ウェルから培地を、採取し、−20℃で保存した。細胞を、トリパンブルーアッセイを使用して計数した。5.5mM対28mMグルコースでの培養からのサンプルを、Cペプチド合成のアッセイに関して使用した。培地中のヒトCペプチド含量を、ELISAキット(R&D、Ref DICP00)によって測定し、各サンプルの細胞数に対して標準化した。高グルコースチャレンジに応答して生成されるCペプチドの量を、低グルコースチャレンジによって生成される量で割り、平均Cペプチド分泌指数を算出した。Cペプチド分泌の刺激指数は、高グルコース濃度下の培地で分泌されたCペプチドと基礎(低)グルコース濃度下で分泌されたCペプチドとの間の比として計算される;培地中のCペプチド濃度を、同じ細胞サンプルでおよび固定期間(2時間)の間、ELISAによって定量した。
SCIDマウスにおける細胞移植。
全ての動物実験は、動物実験に関するEU指令2010/63/EUおよびSapienza施設ガイドラインに基づき実施された。動物実験プロトコールは、Sapienza University of Rome and Umberto I University Hospital of Rome (Prot. 541)の倫理委員会によって審査および承認された。SCIDマウス(T/SOPF NOD.CB17 PRKDC/J)(N=4)は、雄性4週齡動物であり、ヒト細胞の移植に関する宿主として使用された。動物を、麻酔薬(2,2,2−トリブロモエタノール)で鎮静化した。その後、新たに単離されたまたは凍結保存および解凍された2×10個のhBTSCsを、100μl食塩水で懸濁し、脾臓を介して肝臓に注射した。シャム対照は、100μl食塩水のみを注入された。全ての動物を、回復するまで厳重にモニターし、食物および水を自由に与えた。全ての動物プロトコールは、本発明者らの施設ガイドラインを順守した。死亡は発生しなかった。細胞移植の30日後、マウスを屠殺し、さらなる分析のために肝臓を除去した。肝臓サンプルを、遺伝子分析のためにTrizol試薬または病理および免疫組織化学分析のために4%ホルマリンに配置した。血液サンプルを、心臓から採取し、遠心分離し、血清サンプルをELISA(ABCAM #ad108788)によるヒトアルブミンの定量のために−20℃で保存した。
光学顕微鏡(LM)、免疫組織化学(IHC)および免疫蛍光(IF)
検体を、10%緩衝ホルマリンに2〜4時間固定し、低温度融解パラフィン(55〜57℃)に包埋し、3〜4μm切片を、標準的なプロトコールに従って、ヘマトキシリンエオシンおよびSiriusレッド/Fastグリーンで染色した。IHCに関して、内因性ペルオキシダーゼ活性を、メタノール性過酸化水素(2.5%)中で30分間インキュベーションすることによってブロックした。販売会社によって示された通り、抗原を、プロテイナーゼK(Dako、コードSol3020)で10分間室温で適用することによって回復させた。切片を、次いで、一晩4℃、一次抗体でインキュベートした。
一次抗体
サンプルを、PBSで5分間で二回すすぎ洗いし、二次ビオチン化抗体(LSAB+System−HRP、Dako、コードK0690;Glostrup、Denmark)、次いで、ストレプトアビジン−HRP(LSAB+System−HRP、Dako、コードK0690)で室温で20分間インキュベートした。ジアミノベンジジン(Dako)を基質として使用し、切片をヘマトキシリンで対比染色した。細胞培養の免疫蛍光に関して、スライドチャンバーをアセトンで10分間室温で固定し、次いで、PBS−Tween 20ですすぎ洗いした。非特異的なタンパク質結合を、5%正常ヤギ血清によりブロックした。固定された細胞を、一次抗体でインキュベートした。次いで、細胞を、洗浄し、標識アイソタイプ特異的二次抗体(抗マウス AlexaFluor−546、抗マウス Alexafluor−488、抗ウサギ Alexafluor−488、抗ヤギ AlexaFluor−546、Invitrogen、Life Technologies Ltd、Paisley、UK)で1時間インキュベートし、細胞核の可視化については4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール(DAPI)で対比染色した。全ての免疫反応に関して、陰性対照(一次抗体を免疫前血清で置き換えた)も、含めた。切片/培養を、Leica Microsystems DM 4500 B LightおよびJenoptikProg Res C10 Plus Videocam(Jena、Germany)を備えた蛍光顕微鏡(Weltzlar、Germany)によって、コード様式(coded fashion)で検査した。IF染色も、共焦点顕微鏡(Leica TCS−SP2)によって分析した。LM、IHCおよびIF観察を、イメージ分析システム(IAS − Delta Sistemi、Roma− Italy)で処理し、二名の病理学者が盲検様式で独立に実施した。
陽性および陰性対照
全ての計数を、各スライドについて6つのオーバーラップしない視野(拡大率x20)で実施し;少なくとも3つの異なるスライドを各検体から取得した。IHC/IF染色に関して、陽性細胞の数を、各スライド/培養について6つのオーバーラップしない視野(拡大率x20)でランダムな盲検様式で計数し、データを、%陽性細胞として表した。
統計解析
データを、平均±SDとして表した。統計学的分析を、SPSS統計ソフトウェア(SPSS Inc. Chicago IL、USA)によって実施した。非正規分布パラメータに関する群間の差を、Mann−Whitney U検定によって検定した。統計学的な有意性を、p値<0.05に設定した。
II.結果
凍結保存されたhBTSCsによる生存率、老化およびコロニー形成。
hBTSCsを、基礎対照溶液(KM中の10% DMSO、1.5%ヒトアルブミン)で4〜12週間凍結保存し、次いで、解凍し、プラスチックに10,000細胞/mLの密度で播種した。図1および7は、基礎対照溶液での凍結保存の4週間後のhBTSC培養物の細胞生存率および形態を示す。解凍後、細胞を、クボタ培地(KM)で30日の期間成長させた。hBTSCsは、新たに単離された細胞によって生成されたものに形態学的に類似する細胞コロニーを形成できる(図7)。本発明者らは、様々な凍結保存緩衝剤を試験した。それらの全ては、10%ジメチルスルホキシド(DMSO)を添加された無血清KMから構成され、異なる濃度のヒトアルブミンおよびHA含有することで区別された。生存細胞のパーセントを、凍結保存の4週間後および解凍直後に評価した(N=9)。溶液1(Sol1:0.1% HA+15%組換えヒトアルブミンをさらに補充した)中の細胞は、72.78±5.65%の平均生存率を有していた。溶液3(Sol3:15%組換えヒトアルブミンをさらに補充した)中の細胞は、78.89±6.51%の平均生存率を有していた。Sol1およびSol3は、他の緩衝剤中の細胞よりも有意に高い(p<0.001)解凍後の生存率をもたらした。溶液2A(Sol2A:0.1% HAを補充した)の平均生存率は、53.33±13.23%であり;溶液2B(Sol2B:0.05% HAを補充した)の細胞は、50.56±5.27%であり、および対照溶液(CTRL:1.5%組換えヒトアルブミンを補充した)の細胞は、50.00±6.61%である。Sol1とSol3の間に細胞生存率の有意差は認められなかった(図1A)。
出願人らは、次に、凍結保存から得られた培養または同じドナーから新たに単離された細胞における細胞老化(X−Gal)を評価した。X−Gal陰性細胞(老化ではない)の数は、凍結保存後95%を超えた(図1B)。Sol1(HA有;98.57±0.36;N=9)とSol3(HA無; 96.72±0.66;N=9;p>0.05)との間、および凍結保存と新たに単離された細胞(98.00±0.53;N=9;p>0.05)との間に差は観察されなかった。老化陰性細胞は、他の条件よりもSol2Aで著明に低かった(4.85±0.80;N=9;p<0.0001)。培養の細胞集団倍加(PD)により、Sol1およびSol3で凍結保存されたhBTSCsのインビトロでの機能的な特性が至適に維持されることが確認された。実際に、PDは、新たに単離されたもの(0.81±0.01)と比較して、Sol1(1.11±0.01)およびSol3 (0.98±0.01)で有意に高かった(N=8;p<0.01)(図1C)。PD時間(PDT)は、新たに単離された細胞(8.67±0.03日)と比較して、Sol3で、およびSol3(HA無)よりもSol1(HA有)(6.32±0.02対7.14±0.02日;N=8;p<0.001)で有意に低かった(N=8;p<0.0001)(図1D)。
コロニー形成は、接種および移植能力の代用マーカーである。200〜3,000個の細胞によって形成されるコロニーの数は、Sol3での凍結保存された細胞(HA無、10.11±3.85、N=18;p<0.000001)と比較して、Sol1での細胞(HA有、31.56±8.43、N=18)で劇的に増加した(図1E)。
凍結保存されたhBTSCsでの幹細胞マーカーおよび接着分子の発現。
凍結保存が幹細胞表現型に影響するかどうかを評価するために、内胚葉幹細胞によって一般的に発現される中心的な遺伝子の発現を評価した。これらには、多能性遺伝子(OCT4、NANOG、SOX2)および内胚葉転写因子(SOX17、PDX1)が含まれる。これらを、凍結保存の前後1カ月で評価した。興味深いことに、幹細胞遺伝子は、新たに単離された細胞よりもSol1およびSol3で凍結保存されたhBTSCsで、より高度に発現した[SOX2(p<0.05)、PDX1(p<0.05)、NANOG(p<0.01)、SOX17(p<0.05)、およびOCT4(p<0.01);N=5](図2)。
Turnerら20によって示される通り、細胞移植後の移植は、接着分子の発現のレベルとよく相関する。したがって、出願人らは、CD44(ヒアルロナン受容体)、ITGB1(インテグリンベータ1)、ITGB4(インテグリンベータ4)、およびCDH1(カドヘリン1)を含む、接着分子をコードする異なる遺伝子の遺伝子発現のRT−qPCRによって分析した。新たに単離された細胞に対し、異なる凍結保存緩衝剤に供した細胞において、CD44の発現に関して有意差は認められない(図2)、他方でITGB1およびCDH1の発現は、新たに単離されたhBTSCsと比較して、凍結保存された細胞で減少し(ITGB1、p<0.05;CDH1N=5;p<0.01)(図6Bおよび6C);ITGB4発現は、凍結保存されたhBTSCsで増加した(p<0.05)(図2)。
多分化能は、凍結保存で保存される。
多分化能遺伝子は、自己複製条件下でhBTSCsで発現され、次いで、成熟細胞に分化した際に消失する。出願人らは、Sol1(図3A、4A)、Sol3(データ示さず)対新たに単離された細胞(図3B、4B)での凍結保存後のhBTSCsの培養を試験した。分化条件に関して、出願人らは、成熟肝細胞(HM)、胆管細胞(CM)または膵島(PM)へのhBTSCsの分化を誘導するため特異的に適合させた、異なるホルモン規定培地(HDM)を使用した。ヒドロコルチゾンなしのKMを対照として使用した、というのも、この培地が細胞増殖を許容し、肝臓および膵臓の両方に向かう分化に関して中立的であるからである(糖質コルチコイドは、膵臓分化については回避しなければならない)。凍結保存されたhBTSCs(図3A)ならびに新たに単離された細胞(図3B)は、肝細胞(HM)、膵臓(PM)または胆嚢(CM)運命への幹細胞の分化に適合させたHDMでの培養の二週間後に、多能性遺伝子(NANOG、OCT4、およびSOX2)および内胚葉幹細胞遺伝子(EpCAM、PDX1、およびSOX17)の発現の減少を示した(p<0.05)。hBTSCs(Sol1および新たに単離された)がKMからHMに2週間移された場合に、成熟肝細胞特異的遺伝子の発現の有意な増加が観察された(例えば、アルブミン(Alb);N=5;p<0.01対KM;トランスフェリン(Transf);N=5;p<0.05対KMおよびチトクロムP450 3A4(CYP3A4);N=5;p<0.01対KMを含む)(図4)。同様に、hBTSCs(Sol1および新たに単離された)がPMまたはCMに2週間移された場合に、膵島特異的遺伝子発現(インスリン(Ins)、N=5、p<0.05;グルカゴンN=5、p<0.01 PM対KM)、および大胆管細胞特異的遺伝子発現(セクレチン受容体(SR)、N=5、p<0.01;嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR),N=5、p<0.01;アピカルナトリウム依存性胆汁酸トランスポーター(ASBT)、N=5、p<0.05 CM対KM)(図4)の有意な増加が観察された。HDM中のhBTSCsは、形態および表現型特性の特徴的な変化を発生させた。具体的には、HMで15日後、アルブミン(肝細胞マーカー)を発現する立方状細胞を観察し(図5A)(N=5);CMで15日後、サイトケラチン19(CK19)を発現する細胞のクラスターが出現した(図5A)(N=5);他方で、14日後、PMでのhBTSCsは、コロニーの端部から出芽し、インスリンを発現する細胞を含有する、凝集性細胞の高密度球を産生した(図5A)(N=5)。Sol1、Sol3および新たに単離された細胞の間に有意差は観察されなかった(N=5)。
出願人らは、次いで、どのようにして、凍結保存されたhBTSCsが、インビトロで肝細胞様細胞または膵島様細胞に効果的に分化することができるかを機能的なレベルで評価した。HMで培養された凍結保存hBTSCsは、アルブミンを産生および分泌する能力を獲得したが(N=7;p<0.01 HM対KM)、HepG2を基準にして若干程度は低かった(p<0.05)(図5B)。PMで培養された場合に、hBTSCsは、グルコース濃度によって制御されるインスリン分泌を獲得した(低対高グルコース濃度;N=7;p<0.01 対低グルコース)(図5C)。
凍結保存されたhBTSCsの効果的なインビボ移植。
凍結保存されたhBTSCsが免疫無防備状態マウス(immune−compromised mice)の肝臓に効果的に移植され、増殖することができるかどうかを決定するために、細胞をSCIDマウスの脾臓に移植した。次いで、肝臓を、以前に記載されている通り細胞移植の30日後、ヒトミトコンドリアに対する抗体での免疫組織化学によって分析した。図6Aに示される通り、凍結保存された(Sol1)hBTSCsは、新たに単離された細胞と同じ効率で肝実質に移植された(N=3;p>0.05)。実際、SCIDマウスの肝実質でのヒトミトコンドリアの発現は、2.626±1.530%および3.722±0.639の宿主の実質細胞塊が、それぞれ、新たなまたは凍結保存されたhBTSCsに由来するヒト細胞を含んでいたことを示した(図6A)。移植された凍結保存hBTSCsのマウス肝臓への効果的な移植および分化を確認するために、本発明者らは、肝臓中のヒトアルブミンmRNAおよび血清中のヒトアルブミン(タンパク質)を測定した。肝臓でのヒトアルブミンmRNAの発現は、新たに単離されたhBTSCs(1.90*10−10±1.09*10−10)で移植されたマウスよりも、凍結保存されたhBTSCs(5.19*10−7±3.06*10−7)で移植されたマウスで有意に高かった(N=3;p<0.01)(図6B)。したがって、同じ動物での、ヒト血清アルブミンレベルは、新たに単離されたhBTSCs(24.13±1.44ng/mL)で移植されたマウスよりも、凍結保存されたhBTSCs(76.39±17.04ng/mL)で移植されたマウスで、有意に高かった(N=3;p<0.0001)(図6C)。
III.考察
出願人らは、DMSO(10%)、HA(0.1%)および高濃度の組換えヒトアルブミン(15%)を補充した無血清クボタ培地(KM)から構成される、hBTSCsのための、成功を収めた凍結保存プロトコールを確立した。この結論が導かれる鍵となる所見は、以下である:1)hBTSCsは、この凍結保存緩衝剤に供した場合、120日間の凍結保存後の解凍時に、生存し、高い生存率(約80%)を有し得る;2)インビトロでの増殖率(集団倍加時間)およびコロニー形成能力は、HA(0.1%)を有する凍結保存緩衝剤の補充によって改善された;3)高アルブミン濃度±HAを含有する緩衝剤で凍結保存されたhBTSCsは、インビトロで成熟運命(肝細胞、胆管細胞、または機能的な膵臓β細胞)に効率的に分化した;4)高アルブミン濃度+HAを含有する緩衝剤で凍結保存されたhBTSCsは、SCIDマウスに効果的に移植され、移植後にインビボで分化した。
出願人らは、GMP条件下で細胞単離および凍結保存/解凍プロセスを行ったこと;インビトロ実験のみが、GMPグレード戦略の細胞凍結保存ではなかったことを注記している。出願人らは、細胞生存率および増殖能力の機構を防御することを目的とし、等張性緩衝剤、不凍化タンパク質(極寒地の動物からの)、抗酸化剤および凍結試薬、例えば、DMSOまたはグリセロールの使用に基づいた。現存する方法は、造血性細胞亜集団に対して良好に働く、というのも、造血性細胞亜集団が細胞結合ドメインを欠損する細胞外マトリックス構成要素を本来的に有しており、そのため細胞が浮遊できるからである。したがって、それらの接着および他のマトリックス依存的な機能は、インタクトであり、凍結保存によって有害な影響を及ぼされない。対照的に、固形器官からの細胞の単離には、マトリックスを溶解する酵素活性が要求され、これにより細胞が細胞懸濁液に分散されるのを可能にし、これらの細胞をマトリックス依存性活性での凍結保存の有害作用に脆弱にする20。肝細胞を含む肝臓細胞は、固形器官からの細胞の代表であり、凍結保存が遭遇する多大の困難が実証されている14。加えて、幹/前駆細胞の凍結保存は、成熟細胞の凍結保存に比べ、追加の障害がある、というのも、血清などの凍結保存緩衝剤の多くの添加物が、幹性(stemness)の特性を排除するのと並行して分化を誘発することができるからである20。出願人らは、これらの障害が、等張性培地、例えば、Cryostor(Crystor−10)または完全に規定され、無血清の幹細胞培地、KMにヒアルロナン(幹細胞ニッチのマトリックス化学の主要な成分)を補充したものを使用することによって克服することができることを以前に実証した21。この研究で、本発明者らは、高レベルの組換えヒトアルブミン(最終濃度:約3%)を添加することによってさらに条件を改善できた。出願人らは、凍結保存後、生存率、接種、増殖率および分化潜在能力などの鍵となる細胞の表現型特性の維持を評価した1、19。最初に、出願人らは、高レベルの組換えヒトアルブミン(約3%)を含有するいずれかの無血清緩衝剤(Sol1またはSol3)での凍結保存が、他の緩衝剤で試験した細胞と比較して解凍後に有意に良好な細胞生存率をもたらすことを観察した。したがって、高濃度のヒトアルブミン(0.3%と比較して約3%)での補充は、解凍後の細胞生存率の維持を促進する。以前に、Terryら14は、ヒト血清アルブミンが胎児血清の代替物となることができ、血清中に含有される高レベルのアルブミンが血清凍結保護作用の主要な決定要因であると仮定することを提案した;本発明者らの結果は、凍結保護剤としてのアルブミンの役割を確認した。
出願人らは、高アルブミン濃度±HAを含有する溶液での凍結保存がhBTSCsを細胞老化から防御することをさらに実証した。細胞老化は、細胞分裂の間のテロメア短縮と相関しているが、幹細胞は高テロメラーゼ活性により老化に対抗しており22、23、このことは肝臓幹細胞でReidらによって実証された22、23。本発明者らは、インビトロでの増殖率を集団倍加アッセイによって分析し、新たに単離された細胞を基準にして、凍結保存されたhBTSCsによる増殖能力の保存を実証した。接種および増殖は、両方ともコロニー形成能力と相関している20。出願人らは、コロニー形成特性が何らかの凍結保存緩衝剤によって影響されるかどうかを試験した。一部の接着分子(例えば、ITGB4)の発現は改善され、CD44の発現は影響されないが、一方、他は減少した(ITGB1、CDH1)。さらにSol3に対しSol1で凍結保存された細胞での増殖は類似していたが、高いアルブミンレベルとHAとを両方とも含有するSol1での細胞でのコロニー形成を劇的に増加させる。肝臓での幹細胞および前駆体の全ての亜集団がHAに対する受容体であるCD44を発現すること、ならびにアポトーシスが解凍後に急速に接着タンパク質を回復することができない細胞で増加することに注目すべきである20。HAは、肝臓幹細胞ニッチの主な成分を代表する24。Turnerら20は、ヒアルロナン補充の使用により、ヒト肝臓幹/前駆細胞(hHpSC)の至適な凍結保存に成功する選択肢が構成されることを観察した。ここで、出願人らは、凍結保存後の細胞の移植に有利であり得るプリコンディショニング剤としてのHAの積極的な役割を実証した。実際、RT−qPCRによって得られたデータは、Sol1で凍結保存されたhBTSCsでは、新たに単離された細胞での発現と比較して、接着分子の発現は部分的に保存されるが、多能性および内胚葉幹細胞の遺伝子は全体的に保存されることを実証した。これらのデータは、Turnerら20による以前の結果と一致する。最後に、最も重要なこととして、hBTSCsの分化ポテンシャルは、高アルブミン濃度±HAを含有するSol1または3で凍結保存された場合に影響されず、新たに単離された細胞のものに類似する1〜4、25。実際、出願人らは、インビトロで、肝細胞、胆管細胞または膵臓細胞へのhBTSCsの選択的な分化を誘導するため特異的に適合させた培地では、分化能力も、本発明者らの凍結保存のプロトコールによって良好に保存されることを示した。それらは、HAによって影響されない。これは、肝細胞に分化する細胞のアルブミン合成/分泌能力ならびに膵臓細胞に分化する細胞での、基礎状態およびグルコースチャレンジ後の両方ともでインスリン産生を評価することにより機能的なレベルでも実証された。
最後に、最も重要なこととして、出願人らは、高アルブミン+HAを含有する緩衝剤(Sol1)で凍結保存され、SCIDマウスに移植されたhBTSCsが、新たに単離された細胞よりも良好な移植および分化効率を提示することを実証した。マウス肝臓にホストするヒト細胞ならびにヒトアルブミンの合成および分泌のパーセントは、実際に凍結保存で、新たに単離されたhBTSCsよりも良好であった(Sol1対新たに単離された)。この驚くべき結果は、新たに単離された細胞よりも、HAが細胞移植を改善するとのインビトロでの観察およびHAでコーティングした細胞が、移植後、より高率の肝臓移植を示したとのインビボでの観察に沿うものである26
hBTSCsは、任意の年齢のドナーのヒト組織からGMP条件下で容易に単離され、進行性肝硬変を有する患者の細胞療法のため既に使用されている27。胆嚢系組織の単離の非常に広範囲の利用可能性およびそれらの生物学的特性を考慮すると、hBTSCsは糖尿病を含む肝臓および膵臓の再生医学に多大な応用潜在力を有している。この研究では、hBTSCsは、重大な細胞機能を失うことなく、成功裏に凍結保存された;これにより、保存され、迅速に使用することができ、肝臓疾患の細胞療法にロジスティックス上の利点を提供するhBTSCsの細胞バンクの確立が促進される。
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Claims (24)

  1. ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の凍結保存のための方法であって、
    (i)ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を採取すること;
    (ii)(a)脂質を含む基礎培地、(b)約0.05%から0.15%の間の濃度のヒアルロナン(HA)、(c)凍結保護物質、(d)抗酸化剤、および(e)約1%から5%の間の濃度のアルブミンを含む凍結保存溶液を前記細胞に添加すること;ならびに
    (iii)前記細胞を初期温度から前記細胞が凍結される最終温度に冷却することを含む方法。
  2. 前記ヒアルロナンが、約0.1%の濃度である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記凍結保護物質が、場合により約1%から20%の間の濃度の、糖、グリセロール、およびジメチルスルホキシド(DMSO)から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記凍結保護物質が、約10%の濃度のDMSOである、請求項4に記載の方法。
  5. 前記抗酸化剤は、セレン、ビタミンE、ビタミンC、および還元グルタチオンから選択される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記アルブミンが、約3%の濃度である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記アルブミンが、精製アルブミンである、請求項1に記載の方法。
  8. 前記アルブミンが、ヒトアルブミン、場合によりヒト血漿由来アルブミンまたは組換えヒトアルブミンである、請求項1に記載の方法。
  9. 前記凍結保存溶液が、クボタ培地、RPMI−1640、DME/F12、またはGIBCO’s Knockout Serum Replacement Mediumを含む、請求項1に記載の方法。
  10. ステップ(iii)が、最終温度に達するまで毎分約1℃の割合で前記初期温度を低下させることを含む、請求項1に記載の方法。
  11. ステップ(iii)が:
    (a)細胞を前記初期温度から約−80℃の前記最終温度にドライアイスを使用して冷却すること、または
    (b)細胞を前記初期温度から約−196℃の前記最終温度に液体窒素を使用して冷却することを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞を解凍する方法であって:
    (i)請求項1に記載の方法に従って凍結保存された細胞を解凍すること;
    (ii)血清または血清代用培地を含む第一の緩衝液を添加すること;
    (iii)前記細胞を凍結保存培地および前記第一の緩衝液から分離すること;および
    (iv)前記細胞を、血清または血清代用培地を含む第二の緩衝液に再懸濁することを含む方法。
  13. 前記血清がウシ胎児血清である、または前記血清代用培地がGIBCO’s Knockout Serum Replacement Medium、もしくはアルブミン、場合によりヒト血清由来アルブミン、を添加されたクボタ培地である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記血清が、約2%から20%の間、場合により、約10%から20%の間、約10%、または約20%の濃度である、請求項12に記載の方法。
  15. 前記血清代用培地は、約1%から5%の間の濃度でアルブミン、場合によりヒト血清由来アルブミン、を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 培養培地および/または緩衝液が、解凍緩衝剤を含む、請求項12に記載の方法。
  17. ステップ(ii)が:
    (a)前記細胞を遠心分離すること;
    (b)篩またはフィルターを通す、前記細胞の濾過;または
    (c)フレンチプレスタイプの濾過を使用することを含む、請求項12に記載の方法。
  18. 解凍された、凍結保存ヒト胆嚢系幹/前駆細胞を培養する方法であって:
    (i)請求項12に従って解凍された細胞をプレーティングすること;
    (ii)前記細胞をインキュベーターで培養すること;
    (iii)前記緩衝液を除去すること;および
    (iv)前記緩衝液を、ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された培養培地で置き換えることを含む方法。
  19. ステップ(ii)が、約6から7時間の間で行われる、請求項18に記載の方法。
  20. ヒト胆嚢系幹/前駆細胞の成長および/または分化のために設計された前記培養培地は、クボタ培地および/または細胞の分化のためのホルモン規定培地(HDM)(例えば、肝細胞への系統に限定するためのもの、この場合HDM−H)を含む、請求項18に記載の方法。
  21. 請求項1に記載の方法によって産生された複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞を含む組成物。
  22. 前記複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞が、解凍される、請求項21に記載の組成物。
  23. 前記複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞が、請求項12に記載の方法に従って解凍される、請求項22に記載の組成物。
  24. 前記複数の凍結保存されたヒト胆嚢系幹/前駆細胞が、凍結される、請求項21に記載の組成物。
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