JP2020514391A - 超長鎖多価不飽和脂肪酸、エロバノイドヒドロキシル化誘導体、および使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、それらの全体が参照により本明細書に援用される、2017年3月20日出願の米国仮特許出願の第米国仮特許出願第62/473,697号、および2017年12月22日出願の米国仮特許出願第62/609,531号の利益を主張する。
本発明は、アメリカ国立衛生研究所によって授与された契約番号第EY005121号および第GM103340号の下、政府の支援により作製された。政府は、本発明において、ある特定の権利を有する。
本開示は、オメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸(n−3 VLC−PUFA)、およびエロバノイドとして知られているそれらのヒドロキシル化誘導体に関係する、器官保護、疾患予防、健康回復、およびアンチエイジングの化合物、組成物、および使用方法に関する。
ヒトの老齢化進行は回避不可能であるが、近年の発見は、恒常性を破壊する、および/あるいは細胞および組織の損傷を加速しかつ加齢に関係する疾患および状態の発現を促進する要因の同定を導いた。例えば、非代償性酸化ストレスへの長期間の曝露、損傷した細胞および細胞残屑の蓄積、ならびに細胞の修復および細胞クリアランスの遅延は、慢性炎症、癌、神経変性疾患、心血管疾患、脳血管疾患などの加齢に関係する状態および疾患の発現に関連する。恒常性を破壊し、細胞損傷および細胞死(細胞老化)を加速する重要な要因を低減することにより、加齢に関係する疾患および状態を予防または遅延させて、生活の質を改善し、ヒトの寿命を増加させることが可能である。
オメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸(n3 VLC−PUFA)、および/またはエロバノイドとして知られているそれらの内因性ヒドロキシル化誘導体を含む、化合物、医薬組成物、美容組成物および皮膚用組成物、または栄養補助組成物が提供される。本開示は、神経保護、器官および組織の保護または回復、加齢に関係する疾患および状態の予防または減速、ならびに老齢化進行中での機能維持のための方法を提供する。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物AまたはBがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルの場合にRはアルキル基であり得る。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物式G、H、I、またはJがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルの場合にRはアルキル基であり得る。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物K、L、M、またはNがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルであり得る場合にRはアルキル基であり得、かつここで、化合物KおよびLは各々、n−3、n−7、n−15、およびn−18の位置で開始する4つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素二重結合を有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物MおよびNは各々、n−3、n−7、およびn−15の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素二重結合を有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物O、P、Q、またはRがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルであり得る場合にRはアルキル基であり得、かつここで、化合物OおよびPは各々、n−3、n−12、n−15、およびn−18で開始する位置に位置する4つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素二重結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物QおよびRは各々、n−3、n−12、およびn−15の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素二重結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する。
からなる群から選択されるアルキニルジヒドロキシル化エロバノイドであり得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物S、T、U、またはVがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルであり得る場合にRはアルキル基であり得、かつここで、化合物SおよびTは各々、n−3、n−15、およびn−18で開始する位置に位置する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11で開始する位置に位置する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物UおよびVは各々、n−3およびn−15の位置で開始する2つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11で開始する位置に位置する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する。
本開示をより詳細に説明する前に、本開示は、記載の特定の実施形態に限定されるものではなく、当然変動し得るものとして理解されるものである。また、本開示の範囲が添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用される用語は、ただ特定の実施形態を説明する目的のためであり、限定を意図するものではないことが理解されるものである。
本明細書で使用される場合、アルキル、アルコキシ、カルボニルなどの命名法を、化学技術分野における当業者によって一般に理解されるように使用する。本明細書で使用される場合、アルキル基としては、最大約20個の炭素、または1〜16個の炭素を含有する、直鎖、分岐鎖、および環状アルキルラジカルを挙げることができ、直鎖または分岐鎖である。本明細書のアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、およびイソヘキシルが挙げられる。
加齢に関係するおよび加齢に関係しない炎症、変性、神経変性、外傷性、皮膚性、および心血管疾患としては、全世界的に非常に多数の人々が冒されている多数の疾患が挙げられる。ほとんどの場合、これらの疾患ならびに関係する状態および障害は、治療が困難であり、生活の質の悪化および/または寿命の低減に至り、依然として主な満たされていない医学的必要性を残している。
「エロバノイド」と称される、オメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸およびそれらのヒドロキシル化誘導体に基づく化合物が、本明細書に記載される。
の構造、またはそれらの誘導体を有し、式中、Aは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に含有し、かつ6個の交互のシス炭素−炭素二重結合がn−3、n−6、n−9、n−12、n−15およびn−18の位置で開始し、かつ、Bは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に含有し、かつ5個の交互のシス炭素−炭素二重結合がn−3、n−6、n−9、n−12およびn−15の位置で開始する。Rは、水素、メチル、エチル、アルキル、または、カチオン、例えば、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオン、もしくは、限定されないがナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、もしくはカルシウムカチオンを含む、金属カチオンであり得、かつ、mは0〜19の数である。
を有する。
によって表される形態で開始して、容易に調製することができ、ここで、CまたはEは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に含有し、かつ6個の交互のシス炭素−炭素二重結合がn−3、n−6、n−9、n−12、n−15およびn−18の位置で開始し、かつ、DまたはEは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に含有し、かつ5個の交互のシス炭素−炭素二重結合がn−3、n−6、n−9、n−12およびn−15の位置で開始する。有利な実施形態では、mは、0〜15からなる群から選択される数である。他の実施形態では、脂肪酸成分が、合計24、26、28、30、32、34、36、または38個の炭素原子をその炭素鎖内に含有する場合、mは、1、3、5、7、9、11、13、または15から選択される数である。さらなる有利な実施形態では、脂肪酸成分が、合計23、25、27、19、31、33、35、または37個の炭素原子をその炭素鎖内に含有する場合、mは、0、2、4、6、8、10、12、または14からなる群から選択される数である。
を有し得、ここで、化合物GおよびHは、n−3、n−9、n−12、n−15、およびn−18の位置で開始する5個のシス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素二重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、化合物IおよびJは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に有し、かつ1つのトランス炭素−炭素二重結合がn−3、n−9、n−12、およびn−15の位置で開始しかつ4個のシス炭素−炭素二重結合がn−7の位置で開始し、Rは、水素、メチル、エチル、アルキル、またはアンモニウムカチオン、イミニウムカチオンからなる群から選択されるカチオン、または、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、もしくはカルシウムカチオンからなる群から選択される金属カチオンであり、かつmは、0〜19からなる群から選択される数であり、かつ、化合物GおよびHは、等モル混合物として存在してもよく、化合物IおよびJは、等モル混合物として存在してもよく、提供される化合物GおよびHは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーであり、かつ、化合物GおよびHは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーである。
を有し得、ここで、化合物KおよびLは、n−3、n−7、n−15、およびn−18の位置で開始する4個のシス炭素−炭素二重結合とn−9、n−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物MおよびNは、n−3、n−7、n−12、およびn−15の位置で開始する3個のシス炭素−炭素二重結合とn−9、n−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、Rは、水素、メチル、エチル、アルキル、または、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオンからなる群から選択されるカチオン、または、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、もしくはカルシウムカチオンからなる群から選択される金属カチオンであり、かつmは、0〜19からなる群から選択される数であり、化合物KおよびLは、等モル混合物として存在してもよく、化合物MおよびNは、等モル混合物として存在してもよく、化合物KおよびLは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーであり、かつ、提供される化合物MおよびNは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーである。
を有し得、ここで、化合物OおよびPは、n−3、n−12、n−15、およびn−18の位置で開始する4個のシス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素結合とn−9の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物IおよびJは、n−3、n−12、およびn−15の位置で開始する3個のシス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内、合計23個〜42個の炭素原子をに有し、Rは、水素、メチル、エチル、アルキル、または、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオンからなる群から選択されるカチオン、または、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、もしくはカルシウムカチオンからなる群から選択される金属カチオンであり、かつmは、0〜19からなる群から選択される数であり、化合物OおよびPは、等モル混合物として存在してもよく、化合物QおよびRは、等モル混合物として存在してもよく、提供される化合物OおよびPは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーであり、かつ、提供される化合物OおよびPは主に、定義される(S)または(R)キラリティをヒドロキシル基を担持している炭素において有する1つのエナンチオマーである。
の構造を有し得、ここで、化合物SおよびTは、n−3、n−12、n−15、およびn−18の位置で開始する3個のシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ、化合物UおよびVは、合計23個〜42個の炭素原子を炭素鎖内に有し、かつ2つのシス炭素−炭素二重結合がn−3およびn−15の位置で開始し、2つのトランス炭素−炭素二重結合がn−9およびn−11の位置で開始しかつ1つの炭素−炭素三重結合がn−7の位置で開始し、Rは、水素、メチル、エチル、アルキル、またはアンモニウムカチオン、イミニウムカチオンからなる群から選択されるカチオン、または、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、もしくはカルシウムカチオンからなる群から選択される金属カチオンであり、かつ、mは、0〜19からなる群から選択される数であり、化合物SおよびTは、等モル混合物として存在してもよく、化合物UおよびVは、等モル混合物として存在してもよい。
からなる群から選択され得、式中、nは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物式G、H、I、またはJがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルの場合にRはアルキル基であり得る。
をそれぞれ有する、(S,14Z,17Z,20Z,23Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,23,25,29−ヘキサエン酸メチル(G1)、(S,14Z,17Z,20Z,23Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,23,25,29−ヘキサエン酸ナトリウム(G2)、(S,16Z,19Z,22Z,25Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,25,27,31−ヘキサエン酸メチル(G3)、および(S,16Z,19Z,22Z,25Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,25,27,31−ヘキサエン酸ナトリウム(G4)からなる群から選択され得る。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、
かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物式K、L、M、またはNがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルの場合にRはアルキル基であり得る。
をそれぞれ有する、(14Z,17Z,20R,21E,23E,25Z,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,25,29−ヘキサエン酸メチル(K1)、(14Z,17Z,20R,21E,23E,25Z,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,25,29−ヘキサエン酸ナトリウム(K2)、(16Z,19Z,22R,23E,25E,27Z,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,27,31−ヘキサエン酸メチル(K3)、および(16Z,19Z,22R,23E,25E,27Z,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,27,31−ヘキサエン酸ナトリウム(K4)からなる群から選択され得る。
からなる群から選択され得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物O、P、Q、またはRがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルであり得る場合にRはアルキル基であり得、かつここで、化合物OおよびPは各々、n−3、n−12、n−15、およびn−18で開始する位置に位置する4つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素二重結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物QおよびRは各々、n−3、n−12、およびn−15の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素二重結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する。
をそれぞれ有する、(S,14Z,17Z,20Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,25,29−ペンタエン−23−イン酸メチル(O1);(S,17Z,20Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−17,20,25,29−テトラエン−23−イン酸ナトリウム(O2);(S,16Z,19Z,22Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,27,31−ペンタエン−25−イン酸メチル(O3);および(S,16Z,19Z,22Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,27,31−ペンタエン−25−イン酸ナトリウム(O4)からなる群から選択され得る。
からなる群から選択されるアルキニルジヒドロキシル化エロバノイドであり得、式中、mは0〜19であり得かつ−CO−ORはカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり得、かつここで、−CO−ORはカルボン酸基であり得かつ化合物S、T、U、またはVがそれらの塩であり得る場合にその塩のカチオンは医薬的に許容可能なカチオンであり得、かつ−CO−ORがエステルであり得る場合にRはアルキル基であり得、かつここで、化合物SおよびTは各々、n−3、n−15、およびn−18の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合とn−9、n−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ化合物UおよびVは各々、n−3およびn−15の位置で開始する2つのシス炭素−炭素二重結合とn−9およびn−11の位置で開始する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する。
をそれぞれ有する、(14Z,17Z,20R,21E,23E,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,29−ペンタエン−25−イン酸メチル(S1);(14Z,17Z,20R,21E,23E,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,29−ペンタエン−25−イン酸ナトリウム(S2);(16Z,19Z,22R,23E,25E,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,31−ペンタエン−27−イン酸メチル(S3);および(16Z,19Z,22R,23E,25E,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,31−ペンタエン−27−イン酸ナトリウム(S4)からなる群から選択され得る。
皮質ニューロンの初代培養物:計画的に妊娠させた生後2か月のSprague−Dawley(SD)ラットから採取した受精後18日の胚(E18)から皮質の初代培養物および海馬ニューロンの初代培養物を採取した(Charles River Lab.、Wilmington、MA)。要するに、計画的に妊娠させたSDラットを安楽死させ、胚を無菌条件で収集した。解剖して、氷で冷やした鉗子によって胚の脳を取り出し、氷冷したハンクス平衡塩(HBSS)(GIBCO)を含有するペトリ皿に置いた。解剖顕微鏡下で髄膜を除去し、皮質組織をマイクロ剪刀で小片に刻んだ。これらの組織を、トリプシン−EDTA(HBSS中0.025%)およびDNase Iを含有する15mlのチューブに移した。チューブを37℃のチャンバで15分間培養し、5分ごとに撹拌した。5mlの10%FBSでトリプシン化を停止させた後、これらの組織を熱加工したパスツールピペットで15回砕いた。細胞集塊を2分間静置し、上清を15mlのエッペンドルフチューブに移した。70μm孔径のフィルター(Corningセルストレーナー)を通して上清を濾過し、1000rpmで5分間遠心分離した。次いで、0.5mMのグルタミン、50U/mlのペニシリン/ストレプトマイシンと共に2%のB27(GIBCO)および2%のN2(GIBCO)サプリメントを含有するNeurobasal培地(GIBCO)に細胞を再懸濁した。
抗体:以下の抗体を使用した:β−カテニン(カタログ#sc−7963、ロット#K0812)Santa Cruz Biotechnology:(使用した濃度1:50)、ZO−1(カタログ#187430、ロット#1633993A)Life Technologies:(使用した濃度1:100)、MITF(カタログ#ab59232、ロット#GR52475−3)ABCAM:(使用した濃度1:250)、RPE65(カタログ#ab78036、ロット3GR254004−1)、ABCAM:(使用した濃度1:250)。
ヒトRPE細胞培養物:眼の病気のないドナーの眼から調製した初代ヒト網膜色素上皮(RPE)細胞をプレートに置き、8代継代後形質転換させた。細胞を、T75フラスコ内の、10%FBS、5%NCS、MEM−NEAA(ThermoFisher Scientific、Waltham、MA)、1×ペニシリン/ストレプトマイシン、および10ng/mlのFGFを含有するMEM培地中で培養し、37℃、5%CO2、相対湿度99%で24〜48時間、続いて10μΜの遊離32:6および34:6脂肪酸混合物で24時間培養した。
UOSおよびVLC−PUFAへのRPE細胞の曝露:細胞生存アッセイ実験用に、同時にhRPE細胞をNPD1(200nM)、32−6、34−6(各々3μΜ)脂肪酸、または32−6および34−6の両方を同時に処理した。全ての実験期間中、hRPE培地に3μΜの32−6および34−6を補給した。OS誘発の1時間前に15lox−1阻害物質(10μΜ)を細胞に添加し、実験期間中ずっと保持した。細胞を4%のPFAで固定し、ヘキストで染色した。
タンパク質の分析:Bcl−2ファミリータンパク質、SIRT1、およびプロインヒビチン(Proinhibitin)(1型)、およびIdunaタンパク質を、ウェスタンブロット分析によって分析した。要するに、20〜25μg当量の各々の細胞抽出物に、125Vで2時間、4〜12%ゲル(Promega)で電気泳動を施した。タンパク質をI−ブロット転写機器によってニトロセルロース膜に転写した。Bcl−2、Bcl−xL、Bax、Bid、Bim、SIRT1、およびプロヒビチン(1型)(Santa Cruz Biotechnology)、およびIduna抗体(Neuro−Mab Lab、UCLA、Los Angeles、CA.)に特異的な初代抗体で、一晩4℃で膜に処理を施し、二次抗体、ヤギ抗マウスIg:ホースラディッシュペルオキシダーゼ、およびホースラディッシュペルオキシダーゼと共役させた抗ビオチン抗体で45分間探索し、次いでECLキット(Amersham)を使用してタンパク質を評価した。
免疫細胞化学法および細胞アポトーシス評価:8ウェルスライドチャンバで、免疫細胞化学アッセイを実施した。要するに、4%のパラホルムアルデヒド(FA)中で20分間細胞を固定し、PBS中0.1%のTriton X−100で透過化処理した。室温の1×PBS中10%のウシ血清アルブミン(BSA)中で1時間、非特異的なエピトープを遮断した。初代抗体を一晩4℃で培養することによって免疫染色した。1:250で希釈したAlexa Fluor555と共役させた二次抗体(MeridianLife Science Inc.、Memphis、TN、USA)で、試料を2時間室温で染色し、核をヘキスト(2μΜヘキスト33258)で染色した。Zeiss LSM510共焦点顕微鏡および Zeiss Axioplan−2デコンボリューション顕微鏡で、写真を撮影した。
RPE細胞中のエロバノイドELV−N32およびELV−N34のLC−MS/MS:ヒトRPE細胞(ABC細胞p#19)をT75フラスコ内で24〜48時間培養し、続いて10μΜの遊離32:6および34:6脂肪酸混合物と24時間培養した。24時間の血清枯渇の後、すぐさま1mMのH2O2で細胞を24時間培養した。液液抽出脂質抽出方法を使用して、収集した細胞培養培地から脂肪酸を抽出し、続いて質量分析した。分析用に、抽出物を液体クロマトグラフィータンデム質量分析器(LC−MS/MS)に充填した。脂肪酸、モノヒドロキシ脂肪酸誘導体(27−ヒドロキシ−脂肪酸C32:6n3および29−ヒドロキシル−脂肪酸34:6n3)、およびELV−N32(20,27−ジヒドロキシ−脂肪酸C32:6n3)、およびELV−N34(22,29−ジヒドロキシ−脂肪酸C34:6n3)を分析した)。ELV−N32およびELV−N34、ならびにそれらの重水素で標識した誘導体ELV−N32−d2およびELV−N34−d2を立体制御した化学合成によって調製し、細胞によって生成された誘導体とマッチさせるために使用した。
光酸化ストレス:C57/Bl6野生型およびAdipoR1ノックアウトマウスを、21〜23℃に温度制御した、12時間:12時間の明−暗サイクルの室内に収容した。光によって誘発された酸化ストレスでは、マウスを1時間の明るい光に曝露させた(8列の22W、10インチ円形白色蛍光灯、FTC8T9/CW;Electric、Fairfield、CT;18 klux;270μΕ m−2s)。光への曝露後、動物を頸椎脱臼によって犠牲にし、眼を摘出した。角膜、光彩、およびレンズを廃棄し、網膜を眼杯の残部から分離した。次いで、これらの組織を瞬間冷凍した。同じ遺伝子型の動物からの網膜を一緒に貯蔵した。脂質抽出、およびLC−MS/MSに基づくリピドーム分析用に試料を処理した。
脱酸素脱グルコース方法(OGD)、NMDA興奮毒性、または非代償性酸化ストレス(UOS)への曝露:インビトロ脱酸素脱グルコース方法(OGD)モデルを確立した。SDラットの胚から初代皮質ニューロンを培養した。インビトロ(DIV)12日目に、リン酸緩衝生理食塩水で細胞を洗浄し、グルコース不含Neurobasal培地(GIBCO)中で30分間培養した。次いで、細胞を、モジュール式培養器チャンバに入れ、OGD用に37℃の嫌気チャンバ(95%N2、5%CO2)で90分間培養した。
ヘキスト染色およびバイアスなしの画像分析:カルシウムまたはマグネシウムを含有しない1×ダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)(GIBCO)で細胞を洗浄し、氷冷した4%パラホルムアルデヒド(PFA)を使用して10分間固定し、続いて100%メタノール中で15分培養した。1×リン酸緩衝生理食塩水(PBS)pH7.4(GIBCO)で細胞を洗浄し、20μΜヘキスト33258(分子プローブ)を含有するPBS中で20分間培養した。次いで、1×PBSで細胞を3回洗浄し、顕微鏡で撮像するまで4℃の1×PBS中で貯蔵した。
カルセインAM−ヨウ化プロピジウム生/死アッセイおよびMTT3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミドアッセイ:20μLの成分A(カルセイン−AM)と20μLの成分B(ヨウ化プロピジウム)と使用する生/死細胞毒性キット(Invitrogen)の両方の成分を組み合わせて、10mLの溶液を調製した。12ウェル細胞培養プレートの各ウェルに、50μLのこの溶液を添加し、正常酸素圧のチャンバ(37℃、5%CO2)で1〜2時間細胞を培養した。次いで、Olympus Fluoviewレーザー共焦点顕微鏡を使用して、細胞を撮像した。NIH画像分析ソフトウェアImageJに画像を取り込み、緑と赤とのチャネルを分離した。セルカウンターを使用して、画像を計数して、生細胞(緑)および死滅した核(赤)の数を決定した。Microsoftエクセルに結果を書き出し、分析した。
中大脳動脈梗塞および右側脳室内へのカニューレのインプラント:体重280〜340gのオスSprague−Dawleyラット(Charles River Lab.、Wilmington、MA)を水は制限せずに一晩絶食させた。麻酔の10分前に、アトロピン硫酸塩(0.5mg/kg、i.p.)を注射した。70%亜酸化窒素および30%酸素の混合物中の3%のイソフルランで、麻酔を誘発した。全てのラットを経口挿管し、機械的に人工呼吸させた。人工呼吸中、動物をパンクロニウム臭化物(0.6mg/kg、i.p.)で麻痺させた。血液サンプリングおよび薬物注入のために、右側脳室および静脈にカテーテルをインプラントした。外科手順前および手順中、動脈血ガス、血漿グルコース、静脈血圧、および心拍数の一連の分析を行った。MCAo中および前後の、直腸(CMA/150温度制御器、CMA/Microdialysis AB、Stockholm、Sweden)および頭蓋(側頭筋;Omega Engineering、Stamford、CT)の温度をしっかりと監視した。犠牲にするまで毎日、直腸温度および体重を監視した。
治療:ナトリウム塩(Na)またはメチルエステル(Me)としてエロバノイド(ELV)を人工脳脊髄液(CSF)に溶解し、2時間のMCAoの1時間後に右側脳室に投与した。以下のELVを使用した:ELV−N32−Na、ELV−N32−Me、ELV−N34−Na、およびELV−N34−Me(5μg/50μl)、またはCSF(50μl)。治療群を隠して、研究者によって全ての治療を施した。
神経学的/挙動試験:次いで、治療群を隠して、MCAo後1、2、3および7日目に60分(MCAo中)の挙動試験を観察者によって実施した。バッテリーは、以前使用した2つの試験からなり、様々な見地の神経学的機能を評価した:(1)動物が尾部で懸垂されている間の上半身の姿勢を調査するための、姿勢反射試験(2)視覚、触覚、および自己受容性感覚刺激に対する前肢運動応答における感覚運動統合を調査するための、前肢運動試験。0〜12(正常スコア=0、最高スコア=12)の尺度で神経学的機能を等級付けた。MCAo中60分で高い等級の反側脳半球の不足(スコア、10〜11)を示さなかったラットを、さらなる研究から除外した。
核磁気共鳴(MRI)画像取得ならびに合計病変体積、コア体積、およびペナンブラ体積の分析:89mm(ID)受信コイル(Bruker Biospin、Billerica、MA)を装備した11.7TBruker Advance 8.9cm水平ボア機器を使用して、4%パラホルムアルデヒドで固定した7日目の脳に高解像度エクスビボMRIを実施した。T2強調画像(T2WI)、拡散強調画像(DWI)、3D体積、および見かけの拡散係数(ADC)マップを収集した。T2およびADCマップをそれぞれ、T2WIおよびDWIから算出した。階層的領域スプリッティング(HRS)を使用して、コアおよびペナンブラ体積(合計病変=コア+ペナンブラ)をT2緩和および水分移動性(ADC)から自動的に同定した。HRSによるペナンブラ組織の決定を、各脳のレベルのPWI/DWIの差分を使用することによって確認した。PWIと異常なADCとの間の差(拡散−灌流の不一致)(正常な組織と比較した2STD上昇または低減)として、ペナンブラを同定した。
組織病理学および免疫組織化学的検査:MCAoの7日後、3%イソフルラン、70%酸化窒素、および残りが酸素でラットに再度麻酔をかけ、0.9%生理食塩水、続いて4%パラホルムアルデヒドで経心腔的灌流した。脳を除去し、MultiBrain.RTM Technology(NeuroScience Associates、Knoxville、TN)を使用して、ゼラチンマトリックスに埋めた。梗塞体積を定量化するために、9つの標準化した冠状レベル(前頂レベル:+5.2、+2.7、+1.2、−0.3、−1.3、−1.8、−3.8、−5.0および−7.3mm)でCCDカメラ(QICAM Fast 1394、QIMAGING、British Columbia、Canada)を使用して、組織学的な断面をデジタル化した(MCIDコア画像化ソフトウェア;InterFocus Imaging Ltd.、Cambridge、England)(30)。電動焦点顕微鏡BX61VS(Olympus、Japan)を10×対物鏡を使用して、脳の断面を画像化した。実験群を隠して、調査者は、皮質および皮質下の梗塞の区域、ならびに各区分の左脳半球および右脳半球の輪郭をはっきりさせた。断面積と区画間の距離、および抑制された脳腫脹との積分の積として、梗塞体積を計算した。
統計的分析:細胞培養物について:全ての結果は、平均±SEMとして表した。一元配置ANOVA(分散分析)、続いてSidak多重比較検定を使用して、全ての実験からのデータを評価した。Graphpad Prismソフトウェア7.02版を使用して、統計的分析を実施した。p<0.05の値を統計的に有効であるとみなした。
混合された神経培養物中のELV−N32およびELV−N34の構造および立体化学:NPD1の全合成のための以前報告した方法論を適合させることによる、立体制御された全有機合成を介して調製した化合物と直接比較することを通じて、新規のエロバノイドELV−N32およびELV−N34の完全な構造および立体化学を確立した。液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC−MS/MS)用に重水素で標識した誘導体を合成することによって、これらの構造的な割り当てのさらなる確証を確立した。
非代償性酸化ストレス、脱酸素/脱グルコース、またはNMDAによって誘発された興奮毒性における、ELVによる神経保護:200nMの濃度で、ナトリウム塩ELV−N32−NaまたはメチルエステルELV−N32−Meは、10ng/mLの腫瘍壊死因子アルファ(TNFα)およびH2O2(50μΜ、100μΜ、または200μΜ)の添加によって誘発した非代償性酸化ストレスに12時間曝露させた培養中の大脳−皮質を混合した神経性細胞に神経保護を引き出した。ELV−N32−NaまたはELV−N32−Meによって和らげられたアポトーシスした細胞は、用量に依存して増加した(図16B)。
虚血性脳卒中後の、ELVによって誘発された神経学的改善および保護の維持:限局性の虚血性脳卒中は、70〜80%の患者に感覚運動および認知機能の障害をもたらし、発作直後に片側不全麻痺を示す。2時間の中大脳動脈梗塞(MCAo)の1時間後、右側脳室に、定位にインプラントした注入カニューレを通して、ELVを投与した。げっ歯類におけるMCAoに続く機能の不足は、感覚運動の不足によく似ており、任意の発作療法の最終目標は、神経学的/挙動機能の回復であるため、感覚運動バッテリーの2つの試験を使用して、実験的虚血性脳卒中に続く神経学的不足を検出した。
ELVによって減衰された細胞損傷、血管統合性、およびBBB破壊:7日目に、免疫組織化学的検査を使用して大脳梗塞と深く関係するニューロン、アストロサイト、および血管を調査した。CSFで治療したラットは、皮質および皮質下の領域に関与する神経性要素、グリア要素、および血管要素の損失を特徴とする、大きな病変を呈した(図21Aおよび21B)。
RPE細胞、ELV構造、および立体化学:DHAに由来する脂質メディエーターノイロプロテクチンD1(NPD1;10R,17S)−ジヒドロキシドコサ−(4Z,7Z,11E,13E,15Z,19Z)−ヘキサエン酸)の、以前報告した全合成の方法論を適合させることによる、立体制御した全な有機合成を介して調製した化合物との直接比較を通じて、新規の32個および34個の炭素のエロバノイドELV−N32およびELV−N34の完全な構造および立体化学を確立した。液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC−MS/MS)用に重水素で標識した誘導体(ELV−N32−d2およびELV−N34−d2)を合成することによって、これらの構造的な割り当てのさらなる確証を確立した。ELV−N32およびELV−N34を、立体制御された全な化学合成によって調製した(図3A)。完全に定義された構造および立体化学を有する合成材料の利用能により、これらのヒト初代RPE細胞に由来するELVにおける、完全なR/S立体構造、ならびにZ/E型の二重結合を決定することが可能になった。特異的マーカーZO−1(閉鎖帯−1)、RPE65、MITF(微小眼炎に関連する転写因子)、およびβ−カテニンを使用した、ならびに培養中の異なる継代の光学顕微鏡形態の初代ヒトRPE細胞の免疫染色の共焦点画像が、図6Aおよび6Bに示されている。
ELV N32およびN34は効力のある細胞保護を誘導する:遊離32:6n3または34:6n3は、ARPE−19細胞でUOSに対する保護を誘導し(図7Aおよび7B)、リポキシゲナーゼ阻害物質がこの効果を遮断する(図10C)ことが示されている。32:6n3および34:6n3VLC−PUFAの、ヒトRPE細胞恒常性および生残率をモジュレートする効力を試験するために、UOSを受けているヒトRPE細胞を両方のVLC−PUFA(各々3μΜ)およびNPD1(200nM)と16時間培養した。H2O2(800μΜ)の添加により、アポトーシスを誘発した(50%の細胞死)。32:6n3および34:6n3の両方は、細胞死を首尾よく予防し(それぞれ4%および18%)、NPD1は、アポトーシスを11%まで低減した(図7Kおよび7L)。
32:6n3および34:6n3 VLC−PUFAは抗アポトーシスおよび生残促進タンパク質発現を向上する:図7A〜7Kでは、32:6n3および34:6n3が、生残促進BcL2およびBcL−xLの発現をアップレギュレーションし(図7Eおよび7F)、アポトーシス促進タンパク質Bax、Bim、およびBidをダウンレギュレーションする(図7G〜7I)。さらに、32:6n3および34:6n3 sの恒常性促進効果は、濃度に依存する(図7J)。サーチュイン−1(SIRT1)の発現は、15−LOX−1阻害物質の存在下で増強された(図7C)一方で、阻害物質のIduna発現に対する効果は影響を受けなかった(図7D)。
ELV N32およびN34はRPEのアポトーシスを減衰する:ELVは、UOSによって誘発されたRPE細胞のアポトーシスを阻害することが可能かどうかを試験した。図10Cに示されるように、ELV−N32−NaおよびELV−N34−Naは、200nMの濃度で、UOSによって媒介されるRPE細胞のアポトーシスの減衰を模倣する。興味深いことに、1μΜの濃度の、2つの異なる15−LOX−1阻害物質(15−LOX−1阻害物質またはPD146176)は、UOSを受けているRPE細胞のアポトーシスの、ELVによって媒介された阻害を補うことが可能であった(図10C)。UOSによって誘発されたアポトーシス細胞死は、RPE細胞中のELV−N32−NaまたはELV−N34−Meによって、濃度(50〜500nM)に依存する様式で減衰され、最も高い阻害は、500nM(ナトリウム塩およびメチルエステルの形態の両方)であり、最も低くは50nMであった(図10G)。
ELVは恒常性促進タンパク質および抗アポトーシスタンパク質をアップレギュレーションする:ELVが、UOSを受けているRPE細胞中で生残促進タンパク質および恒常性促進タンパク質の発現を向上するかどうかを調査した。図10Aaは、ELV−N32−NaおよびELV−N34−Naが、UOS RPE細胞中でサーチュイン1(SIRT1)を用量に依存する様式で(100−200nM)アップレギュレーションし、ELV−N32−Naが、SIRT1のアップレギュレーションにおいてELV−N34−Naよりもより効力があることを示している。ELV−N32−NaおよびELV−N34−Naは、200nMの濃度で、UOS下のRPE細胞中でIdunaの発現を向上した(図10B)。PD−146176、15−LOX−1の阻害物質は、1μΜの濃度で、UOSを受けているARPE−19細胞のこれらの効果を遮断した。プロヒビチン(1型)、細胞生残タンパク質は、UOSを受けているRPE細胞中で、濃度に依存する様式で(100〜200nM)ELV−N32およびELV−N34(ナトリウム塩およびメチルエステルの形態)の両方によってアップレギュレーションされた(図10H)。図10Dでは、ELV−N32−NaまたはELV−N34−Naが、多量の抗アポトーシスタンパク質Bcl−2およびBcl−xLを向上したことが示されている。その一方で、アポトーシス促進Bax、Bim、およびBidは、ELV−N32またはELV−N34(ナトリウム塩またはメチルエステル)によって減少される(図10D〜10F)。ナトリウム塩またはメチルエステルのいずれかによってBcl−2およびBcl−xLがアップレギュレーションされる(図10D)一方で、Bax、Bim、およびBidダウンレギュレーションされる(図10D〜10F)ことに留意すると興味深い。
AdipoR1はDHA取り込みおよびELV形成を調節する:RPE細胞は、PRC機能的統合性を維持し、それらの活動停止は、網膜変性のいくつかの形態の発現に関与している(図11D)。RPE細胞の機能のうちの1つは、PRC再生中にDHAを回収し、新しい外節乳頭膜の生合成のためにそれを光受容体間マトリックスを通してPRC内節に戻すことである37。近年、アディポネクチン受容体1(AdipoR1)は、光受容細胞に対するDHA利用能に必要であり28、単一のアミノ酸の変異は常染色体優性な網膜色素変性の原因となる38ことが見出された。この受容体の遺伝子除去により、PRC変性、および網膜でのVLC−PUFA合成のシャットオフに至る。AdipoR1ノックアウト(KO)マウス(赤)の網膜中の、プールサイズの遊離C32:6n3および34:6n3は、WT(青)のものと比較して、極端に減少している。さらに、KO(赤)のELV−N32およびELV−N34は、検出不能である。モノヒドロキシ32:6n3およびC34:6n3、ELV−N32およびELV−N34のそれぞれのヒドロペルオキシ前駆体の安定誘導体は、野生型(青)とは異なり、KO(赤)において検出可能なシグナルが欠如している(図11Bおよび11C)。
ELVはPRC統合性を維持するRPE細胞を保護する:ELOVL4による光受容体の内節におけるDHA伸長は、VLC−PUFAの生合成、およびPRC乳頭膜内のホスファチジルコリンのC1の位置へのそれらの挿入をもたらす。しかしながら、ストレス条件下では、これらのVLC−PUFAは、モノ−およびジ−ヒドロキシVLC−PUFA(ELV)合成のためにPLA1によって開裂される(図11A)。マウス網膜中の光によって誘発された酸化ストレスは、遊離VLC−PUFA、32:6n3および34:6n3、ならびにそれらのモノ−およびジ−ヒドロキシ誘導体の生成のきっかけとなる(図11A)。AdipoR1 KOマウスでは、検出可能な量のこれらの分子は見られない(図5b、c、赤曲線)。したがって、VLC−PUFA前駆体DHAの欠如は、網膜変性を生じ(図11D)、遊離VLC−PUFAオメガ−3分子種およびELVの生合成の著しいダウンレギュレーションによって進行する。
Claims (57)
- 少なくとも23個の炭素原子をその炭素鎖内に有する少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸を含む、組成物。
- 医薬的に許容可能な担体をさらに含み、かつ、レシピエント対象の組織の病理学的状態またはレシピエント対象の組織の病理学的状態の発現を低減するのに有効な量の前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸を送達するために製剤化されている、請求項1に記載の組成物。
- 前記病理学的状態が、前記レシピエント対象の組織の老齢化または炎症である、請求項1に記載の組成物。
- レシピエント対象の皮膚に前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸組織を局所的に送達するために製剤化されている、請求項2に記載の組成物。
- 前記病理学的状態が、前記レシピエント対象の神経学的組織の病理学的状態である、請求項2に記載の組成物。
- 少なくとも1つの栄養成分をさらに含み、かつ、レシピエント対象に前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸を経口的または非経口的に送達するために製剤化されている、請求項1に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、約26個〜約42個の炭素原子をその炭素鎖内に有する、請求項1に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、32個または34個の炭素原子をその炭素鎖内に有する、請求項7に記載の組成物。
- 前記オメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、5個または6個の二重結合をシス型でその炭素鎖内に有する、請求項1に記載の組成物。
- 前記オメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、14Z,17Z,20Z,23Z,26Z,29Z)−ドトリアコンタ−14,17,20,23,26,29−ヘキサエン酸、または(16Z,19Z,22Z,25Z,28Z,31Z)−テトラトリアコンタ−16,19,22,25,28,31−ヘキサエン酸である、請求項1に記載の組成物。
- 少なくとも23個の炭素原子をその炭素鎖内に有する少なくとも1つのエロバノイドを含む、組成物。
- 医薬的に許容可能な担体をさらに含み、かつ、レシピエント対象の組織の病理学的状態を低減するのにまたはレシピエント対象の組織における老齢化の少なくとも1つの影響を遅延させるのに有効な量の前記少なくとも1つのエロバノイドを送達するために製剤化されている、請求項11に記載の組成物。
- 前記病理学的状態が、前記レシピエント対象の組織の老齢化または炎症である、請求項11に記載の組成物。
- レシピエント対象の皮膚に前記少なくとも1つのエロバノイドを局所的に送達するために製剤化されている、請求項11に記載の組成物。
- 前記病理学的状態が、前記レシピエント対象の神経学的組織の病理学的状態である、請求項11に記載の組成物。
- 少なくとも1つの栄養成分をさらに含み、かつ、レシピエント対象に前記少なくとも1つのエロバノイドを経口的または非経口的に送達するために製剤化されている、請求項11に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのエロバノイドが、モノヒドロキシル化エロバノイド、ジヒドロキシル化エロバノイド、アルキニルモノヒドロキシル化エロバノイド、およびアルキニルジヒドロキシル化エロバノイド、またはそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのエロバノイドが、エロバノイドの組み合わせであり、前記組み合わせが、モノヒドロキシル化エロバノイドおよびジヒドロキシル化エロバノイド;モノヒドロキシル化エロバノイドおよびアルキニルモノヒドロキシル化エロバノイド;モノヒドロキシル化エロバノイドおよびアルキニルジヒドロキシル化エロバノイド;ジヒドロキシル化エロバノイドおよびアルキニルモノヒドロキシル化エロバノイド;ジヒドロキシル化エロバノイドおよびアルキニルジヒドロキシル化エロバノイド;モノヒドロキシル化エロバノイド、ジヒドロキシル化エロバノイド、およびアルキニルモノヒドロキシル化エロバノイド;モノヒドロキシル化エロバノイド、ジヒドロキシル化エロバノイド、およびアルキニルジヒドロキシル化エロバノイド;ならびにモノヒドロキシル化エロバノイド、ジヒドロキシル化エロバノイド、およびアルキニルモノヒドロキシル化エロバノイド アルキニルジヒドロキシル化エロバノイドからなる群から選択され、各エロバノイドが独立して、ラセミ混合物もしくはジアステレオマー混合物、単離されたエナンチオマー、または、1つのエナンチオマーの量が別のエナンチオマーの量よりも多いエナンチオマーの組み合わせである、請求項11に記載の組成物。
- 少なくとも23個の炭素原子をその炭素鎖内に有する少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸をさらに含む、請求項11に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、約26個〜約42個の炭素原子をその炭素鎖内に有する、請求項19に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つのオメガ−3超長鎖多価不飽和脂肪酸が、5個または6個の二重結合をシス型でその炭素鎖内に有する、請求項19に記載の組成物。
- 前記少なくとも1つの超長鎖多価不飽和脂肪酸が、14Z,17Z,20Z,23Z,26Z,29Z)−ドトリアコンタ−14,17,20,23,26,29−ヘキサエン酸、または(16Z,19Z,22Z,25Z,28Z,31Z)−テトラトリアコンタ−16,19,22,25,28,31−ヘキサエン酸である、請求項19に記載の組成物。
- 前記医薬的に許容可能なカチオンが、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオン、または金属カチオンである、請求項23に記載の組成物。
- 前記金属カチオンが、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、またはカルシウムカチオンである、請求項24に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のエナンチオマーGおよびHを含み、前記エナンチオマーが、ヒドロキシル基を担持している炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項23に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のエナンチオマーIおよびJを含み、前記エナンチオマーが、ヒドロキシル基を担持している炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項23に記載の組成物。
- GまたはHの一方のエナンチオマーをGまたはHの他方のエナンチオマーの量を超える量で含む、請求項23に記載の組成物。
- IまたはJの一方のエナンチオマーをIまたはJの他方のエナンチオマーの量を超える量で含む、請求項23に記載の組成物。
- 前記モノヒドロキシル化エロバノイドが、式:
をそれぞれ有する(S,14Z,17Z,20Z,23Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,23,25,29−ヘキサエン酸メチル(G1)、(S,14Z,17Z,20Z,23Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,23,25,29−ヘキサエン酸ナトリウム(G2)、(S,16Z,19Z,22Z,25Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,25,27,31−ヘキサエン酸メチル(G3)、および(S,16Z,19Z,22Z,25Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,25,27,31−ヘキサエン酸ナトリウム(G4)からなる群から選択される、請求項23に記載の組成物。 - 前記医薬的に許容可能なカチオンが、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオン、または金属カチオンである、請求項31に記載の組成物。
- 前記金属カチオンが、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、またはカルシウムカチオンである、請求項32に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のジアステレオマーKおよびLを含み、前記ジアステレオマーが、ヒドロキシル基を担持しているn−6炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項31に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のジアステレオマーMおよびNを含み、前記ジアステレオマーが、ヒドロキシル基を担持しているn−6炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項31に記載の組成物。
- KまたはLの一方のジアステレオマーをKまたはLの他方のジアステレオマーの量を超える量で含む、請求項31に記載の組成物。
- MまたはNの一方のジアステレオマーをMまたはNの他方のジアステレオマーの量を超える量で含む、請求項31に記載の組成物。
- 前記ジヒドロキシル化エロバノイドが、式:
をそれぞれ有する(14Z,17Z,20R,21E,23E,25Z,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,25,29−ヘキサエン酸メチル(K1)、(14Z,17Z,20R,21E,23E,25Z,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,25,29−ヘキサエン酸ナトリウム(K2)、(16Z,19Z,22R,23E,25E,27Z,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,27,31−ヘキサエン酸メチル(K3)、および(16Z,19Z,22R,23E,25E,27Z,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,27,31−ヘキサエン酸ナトリウム(K4)からなる群から選択される、請求項31に記載の組成物。 - 前記アルキニルモノヒドロキシル化エロバノイドが、式O、P、Q、またはR:
からなる群から選択され、
式中、
mが0〜19でありかつ−CO−ORがカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり、
かつここで、
−CO−ORがカルボン酸基でありかつ化合物O、P、Q、またはRがそれらの塩である場合に前記塩のカチオンが医薬的に許容可能なカチオンであり、かつ
−CO−ORがエステルである場合にRがアルキル基であり、
かつここで、
化合物OおよびPが各々、n−3、n−12、n−15、およびn−18の位置で開始する4つのシス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ
化合物QおよびRが各々、n−3、n−12、およびn−15の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つのトランス炭素−炭素結合とn−9の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する、請求項17に記載の組成物。 - 前記アルキニルモノヒドロキシル化エロバノイドが、式:
をそれぞれ有する(S,14Z,17Z,20Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−14,17,20,25,29−ペンタエン−23−イン酸メチル(O1);(S,17Z,20Z,25E,29Z)−27−ヒドロキシドトリアコンタ−17,20,25,29−テトラエン−23−イン酸ナトリウム(O2);(S,16Z,19Z,22Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,27,31−ペンタエン−25−イン酸メチル(O3);および(S,16Z,19Z,22Z,27E,31Z)−29−ヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,22,27,31−ペンタエン−25−イン酸ナトリウム(O4)からなる群から選択される、請求項39に記載の組成物。 - 前記医薬的に許容可能なカチオンが、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオン、または金属カチオンである、請求項39に記載の組成物。
- 前記金属カチオンが、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、またはカルシウムカチオンである、請求項41に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のエナンチオマーOおよびPを含み、前記エナンチオマーが、ヒドロキシル基を担持している炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項39に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のエナンチオマーQおよびRを含み、前記エナンチオマーが、ヒドロキシル基を担持している炭素において(S)または(R)キラリティを有する、請求項39に記載の組成物。
- OまたはPの一方のエナンチオマーをOまたはPの他方のエナンチオマーの量を超える量で含む、請求項39に記載の組成物。
- QまたはRの一方のエナンチオマーをQまたはRの他方のエナンチオマーの量を超える量で含む、請求項39に記載の組成物。
- 前記エロバノイドが、式S、T、U、またはV:
からなる群から選択されるアルキニルジヒドロキシル化エロバノイドであり、
式中、
mが0〜19でありかつ−CO−ORがカルボン酸基またはその塩もしくはエステルであり、
かつここで、
−CO−ORがカルボン酸基でありかつ化合物S、T、U、またはVがそれらの塩である場合に前記塩のカチオンが医薬的に許容可能なカチオンであり、かつ
−CO−ORがエステルである場合にRがアルキル基であり、
かつここで、
化合物SおよびTが各々、n−3、n−15、およびn−18の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9およびn−11で開始する位置に位置する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有し、かつ
化合物UおよびVが各々、n−3およびn−15の位置で開始する3つのシス炭素−炭素二重結合を有しn−9、n−11で開始する位置に位置する2つのトランス炭素−炭素二重結合とn−7の位置で開始する1つの炭素−炭素三重結合とを有する炭素鎖内に、合計23個〜42個の炭素原子を有する、請求項17に記載の組成物。 - 前記医薬的に許容可能なカチオンが、アンモニウムカチオン、イミニウムカチオン、または金属カチオンである、請求項47に記載の組成物。
- 前記金属カチオンが、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、マグネシウムカチオン、亜鉛カチオン、またはカルシウムカチオンである、請求項48に記載の組成物。
- 前記アルキニルモノヒドロキシル化エロバノイドが、式:
をそれぞれ有する(14Z,17Z,20R,21E,23E,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,29−ペンタエン−25−イン酸メチル(S1);(14Z,17Z,20R,21E,23E,27S,29Z)−20,27−ジヒドロキシドトリアコンタ−14,17,21,23,29−ペンタエン−25−イン酸ナトリウム(S2);(16Z,19Z,22R,23E,25E,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,31−ペンタエン−27−イン酸メチル(S3);および(16Z,19Z,22R,23E,25E,29S,31Z)−22,29−ジヒドロキシテトラトリアコンタ−16,19,23,25,31−ペンタエン−27−イン酸ナトリウム(S4)からなる群から選択される、請求項47に記載の組成物。 - 前記組成物が等モル量のジアステレオマーSおよびTを含み、前記ジアステレオマーが、n−6の位置において(S)または(R)キラリティのいずれか、およびn−13の位置において(R)キラリティを有する、請求項46に記載の組成物。
- 前記組成物が等モル量のジアステレオマーUおよびVを含み、前記ジアステレオマーが、n−6の位置において(S)または(R)キラリティのいずれか、およびn−13の位置において(R)キラリティを有する、請求項47に記載の組成物。
- SまたはTの一方のジアステレオマーをSまたはTの他方のジアステレオマーの量を超える量で含む、請求項47に記載の組成物。
- UまたはVの一方のジアステレオマーをUまたはVの他方のジアステレオマーの量を超える量で含む、請求項47に記載の組成物。
- 医薬的に許容可能な担体をさらに含み、かつ、レシピエント対象の組織の病理学的状態またはレシピエント対象の組織の病理学的状態の発現を低減するのに有効な量を送達するために製剤化されている、請求項55に記載の組成物。
- 少なくとも1つの栄養成分をさらに含み、かつ、レシピエント対象に前記少なくとも1つのエロバノイドを経口的または非経口的に送達するために製剤化されている、請求項55に記載の組成物。
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