JP2020513258A - 食品プロセッサの熱管理 - Google Patents

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Abstract

液状食品物質を処理するためのマシン(1)は、液状食品物質を収容するためのキャビティ(10’)を画定する容器(10)と、容器(10)内の液状食品物質を移動させるための攪拌器(20)と、攪拌器(20)を駆動するためのモータ(30)と、モータ(30)を収容するためのモータチャンバ(40)と、モータチャンバ(40)から熱を排出するための手段と、を組み込む。そのような手段は、1つ以上の可動部材(50)を備え、この1つ以上の可動部材(50)は、モータ(30)によって駆動され、モータチャンバ(40)内で空気(2a、2b)を流通させてそこから熱を排出するように構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明の分野は、ミルク又はミルク含有物質などの食品物質を加熱するためのマシンに関する。例えば、マシンは、攪拌器及び熱管理装置を備えている。
少なくとも一部が泡立てられた又は加熱されたミルクからなる特製飲料がますます流行している。最もよく知られたこのタイプの飲料は、カプチーノタイプのコーヒーである。それは、密度が非常に低いために液体の表面の上に浮く、泡立てられたミルクの層に覆われたコーヒーからなる液体部分を含む。一般的に、この一杯をいれるには、時間、巧みな操作、及び洗浄が必要となる。
ミルクベースの泡を作る最も一般的な方法は、所望の量のミルクを容器に注ぎ、コーヒーマシンからの蒸気出口パイプを容器内に浸し、それを上下に揺り動かして泡を形成するために必要な空気を導入することである。
卵、氷、ジュースなどの多かれ少なかれ粘性のある食品製品を泡立てるための、一般に家庭内で使用することを意図された機械的な撹拌器具も存在する。これらの器具は、ミルクなどの微生物学的に傷みやすい液体を泡立てるのには、一般的に適していない。固体の食品残留分を除去するためには、器具のタンクの定期的な洗浄を想定しておく必要がある。更に、ミルクを加熱すると、調理された又は焦げた蛋白質が表面に堆積して付着する程度が増える傾向がある。既存の器具は、ほとんどの場合、この固体残留物の付着を減少させることにあまり適しておらず、洗浄が困難である。これらの器具は、固定されてタンク内に侵入する撹拌及び駆動機構も有しており、これがいくつかの欠点を与える。すなわち、取り外し/再取り付け時間が短いとは言えず、より急速に汚れる傾向があり、構成要素が多くなる結果として更なるコストを必要とし、撹拌手段を洗浄することが難しい。
米国特許第6,318,247号は、撹拌によって、例えばホットチョコレートなどの温かい飲料又は食品を作るための器具に関する。食品製品を撹拌するための他のデバイスは、特許文献国際公開第2004/043213号又は独国特許第19624648号に記載されている。磁気係合タイプを有する撹拌システムは、米国特許第2,932,493号、独国特許第1131372号、米国特許第4,537,332号及び同第6,712,497号に記載されている。独国特許第8915094号は、ミルクベースの飲料を分配するための冷蔵ポットに関する。米国特許第3,356,349号は、加熱されたタンクと、タンクの中央に配置されたハブを駆動するためにタンクの下に配置された磁気駆動手段とを有する撹拌装置を開示している。
ミルクベースの液体又はミルクから泡を調製するための改善された器具が、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2011/039222号及び同第2011/039224号に提案されている。このデバイスは、回転可能な撹拌器が配置されている、泡立てられた液体を受けるための内側タンクと、タンクを保持する外部スタンドと、内部タンクと外部スタンドとの間に位置するキャビティ内にあり、スタンドの外面に配置されたスイッチ及び電気接続部と接続された駆動及び制御手段と、泡立て中のミルクの循環を最適化するための撹乱手段と、を有する。国際公開第2010/023313号では、蒸気源が撹拌効果と関連付けられている。
より最近では、国際公開第2009/074555号及び同第2011/144647号に記載のように、このタイプのミルク調整タンクを備えたコーヒーマシンを提供することが提案されている。
ミルク泡立て器具の電気部品の動作によって生成される望ましくない熱の排出を有利にするためのアーキテクチャが、国際出願PCT/EP16/063668号に開示されている。
本発明の好ましい目的は、より信頼性の高い熱管理構成を提供する、食品物質を加熱するためのマシンを提供することである。
したがって、本発明は、ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を処理するためのマシンに関する。液状食品物質は、水性であってもよく、例えば、コーヒー及び/又はチョコレート及び/又はカカオを含有する。
マシンはスタンドアローンマシンであってもよく、例えば電気コードを介して電源に直接接続することができ、又は他の食品を処理するように若しくは異なる食品調整プロセスを実行するように構成された食品プロセッサに一体化されてもよく、食品プロセッサ自体は一般に電気コードを介して電源に接続することができるのに対して、マシンは食品プロセッサのサブパートである。そのような食品プロセッサは、コーヒーメーカーなどの飲料メーカー、例えば、原材料カプセルから飲料(コーヒーなど)を調製するように構成された飲料メーカーなどの飲料メーカー、であってもよい。
本発明のマシンは、有利には、ミルクを泡立て及び/又は加熱し、任意選択的に、スタンドアローンマシンとして、又は一体型マシンとしてコーヒーメーカーに関連付けられるように構成され得る。ミルク泡立てマシン及びコーヒーメーカーのスタンドアローン型及び一体型の関連付けは、例えば、国際公開第2006/050900号、同第2008/142154号、同第2009/074555号、同第2010/023312号及び同第2010/023313号に開示されている。
したがって、マシンは、微細に分割された気泡、例えば、エア気泡をミルクに組み込むことによって作動するミルク泡立て器であってもよい。マシンが気泡をミルクに組み込むように構成されている場合、気泡を組み込まない動作モードを含んでいてもよい。
本発明のマシンは、キャビティを覆うための取り外し可能な蓋を備えた容器などの、液状食品物質を収容するためのキャビティを画定する容器と、容器内の液状食品物質を駆動するための攪拌器と、攪拌器を駆動するためのモータと、モータ、並びに任意選択的に、制御ユニット並びに/又は、例えばヒータ及び/若しくは冷却器などの熱調節器などの、更なる構成要素、を収容するためのモータチャンバと、モータチャンバから熱を排出するための手段と、を備える。
容器は、そのキャビティを画定するための側壁及び底壁を有してもよい。
容器は、例えば、国際公開第2008/142154号に教示されるように、キャビティを覆う蓋を有してもよい。
容器は、概ねカップ形状又はボウル形状又は円筒形状であってよく、側壁は概ね直立しており、底壁は概ね平坦であるか又は湾曲している。
人間の手による容器の捕捉及び任意選択の移動のために、容器には、断熱性の外側材料及び/又はハンドルを設けることができる。そのような構成は、食品が例えば50℃を超える高温で、又は10℃未満で、処理されるときに特に有利である。
熱排出手段は、モータによって駆動され、モータチャンバ内の空気を流通させてそこから熱を排出するように構成された1つ以上の可動部材を備える。
例えば、熱排出手段は、キャビティから隔てられた1つ以上の通路を主に介して、流通する空気によってモータチャンバからマシンの外に熱を排出するように構成されている。熱排出手段は、キャビティによって排出される熱に対する通路によって排出される熱の比が、5を超える、例えば10を超える、例えば30を超えるなど、2.5を超えるように構成することができる。
そのような熱の容器内への移動を最小限に抑えるための優先的な熱排気経路を設けることによって、容器内の温度は主に熱調節器(もしあれば)から生じ、例えばモータ及び/又は他の電気デバイスによって発生する、モータチャンバ内で発生する望ましくない熱によって影響を受けないか、又はわずかに影響を受けるだけである。実際に、そのような望ましくない熱は、大部分は、容器を通過することなく、マシンの外側に熱排出手段によって排出される。
同じモータが、一方ではマシンの攪拌器を、他方では、熱排出手段の可動部材を駆動することになる。したがって、熱排出手段の動作は、モータの動作の増減、ひいてはモータによって消費される電力の増減に追従するように容易に構成することができる。
熱排出手段は、例えば国際出願PCT/EP16/063668号に開示されているように、熱を排出するための更なる構成を含んでもよい。例えば、熱排出手段は、ラジエータ、放熱器、例えばベンチレータ、及び/又はヒートシンクを含む。
マシンは、液状食品物質を加熱するためのヒータを有することができる。
マシンは、攪拌器のモータを制御するためのような液状食品物質の処理を制御するための制御ユニットを含むことができる。制御ユニットは、存在する場合、熱調節器、例えばヒータ及び/又は冷却器を制御するために使用されてもよい。
例えば、制御ユニットは、ヒータを制御するように構成され、経時的に及び/又は一定又は可変加熱の1つ以上の加熱プロファイルを実行するために、異なる加熱プロファイルを実行し、及び/又は、液状食品物質を一定又は可変に冷却するために、ヒータを無効にし、任意選択的に冷却器(存在する場合)を作動させる。
モータチャンバは、チャンバとチャンバの外側の空間、例えばそのようなマシンの外側の空間との間で可動部材によって駆動される空気を交換するための少なくとも1つの開口部、を有することができる。
モータチャンバは、1つ以上の可動部材がモータによって駆動されるときに、空気をチャンバに流入させるための1つ以上の空気入口開口部、及びチャンバの外に空気を排出するための1つ以上の空気出口開口部を有することができる。そのような空気入口開口部は、マシン外部底面及び/又はマシン外部側面に配置することができる。
モータチャンバのそのような開口部又は他のパーツは、チャンバからの熱の排出に寄与するために、ラジエータ又はヒートシンクとして形成することができる。
空気流通部材の少なくとも1つは、ウイング、ブレード、又は羽根として形成され得る。
空気流通部材の少なくとも1つは、円筒形、円錐形、球形、楕円形、螺旋形の弧状部分の一般的な形状などの、概ねアーチ形状若しくは湾曲形状、及び/又は、単一の平面部分若しくは複数の角度付き平面部分、任意選択的に少なくとも1つの平面部分、例えば全ての平面部分から形成された、流通部材の運動方向に対して(ゼロでない)角度を有するほぼ真っ直ぐな形状を有することができる。
空気流通部材は、モータの出力シャフト又は前記出力シャフトによって駆動される軸、例えば、歯付きギアトランスミッションのようなギアトランスミッションなどのトランスミッションを介して前記出力シャフトによって駆動される軸など、モータによって駆動される軸に取り付けられてもよい。
空気流通部材及び攪拌器は、モータによって、同じ回転速度で、又は異なる回転速度で駆動されてもよい。例えば、ギア装置は、モータから、第1の変速比で空気流通部材へ回転速度を伝達し、第1の変速比とは異なる第2の変速比で攪拌器へ回転速度を伝達する。第1の変速比は、第2の変速比よりも大きくても小さくてもよい。それがより大きいかより小さいか、及びどの程度それがより大きいかより小さいかは、(例えば、攪拌器の形状及び液状食品加工の所望の結果に応じた)容器内の攪拌器の所望の回転速度に基づくことができる一方で、(例えば空気流通部材の形状、移動経路及び数、並びにモータチャンバ内の所望の空気流に応じた)空気流通部材の所望の回転速度に基づくことができる。
複数の空気流通部材は、回転軸線を中心として、リング又はディスク上などに、円形状などのループ形態に取り付けられており、任意選択的に空気流通部材はループに沿って概して均等に分布し得る。
例えば、空気流通部材は、モータによって駆動されるファンを形成するように構成される。
モータチャンバは、ほぼ中心に配置された軸線と周辺側壁とを有することができ、空気流通部材は、中心に配置された軸と側壁との間で、例えば、空気流通部材のレベルにおいて、中心に配置された軸から側壁までの間隔の1/4〜3/4の範囲内の、中心に配置された軸からの距離で、例えばそのような間隔の1/3〜2/3の範囲内の距離などで、中心に配置された軸を中心にモータチャンバ内でモータによって駆動される。
モータは、容器内の攪拌器を駆動するために、一般的な形状のリング若しくはディスクを有する結合部材及び/又は空気流通部材の少なくとも1つを支持する結合部材などの、駆動部材を駆動することができる。
駆動部材は、容器の底壁及び/又は側壁などの壁を介して攪拌器を磁気的に駆動するように、攪拌器の磁気要素と協働する1つ以上の磁気要素を組み込むことができる。例えば、磁気部材は、プラットフォーム壁及び/又は側壁などのチャンバの壁を介して攪拌器を駆動する。
駆動部材の少なくとも1つの磁気要素は、攪拌器の対応する強磁性要素に磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素であってもよい。
駆動部材の少なくとも1つの磁気要素は、攪拌器の対応する磁界発生要素に磁気的に結合されるように配置された強磁性要素であってもよい。
駆動部材の少なくとも1つの磁気要素は、攪拌器の対応する磁界発生要素に磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素であってもよい。
そのような磁界発生要素は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、希土類金属例えばランタニド、並びにそのような金属を含む合金及び酸化物、並びにそのような元素及び成分を担持するポリマー(例えばプラスチック)のうちの少なくとも1つからなる、電磁石要素又は永久磁石要素を含んでもよい。
そのような強磁性要素は、Co、Fe、Fe、FeOFe、NiOFe、CuOFe、MgOFe、NdFe14B、Mn、Bi、Ni、MnSb、MnOFe、YFe12、CrO、MnAs、Gd、Dy、EuO、CuMnAl、CuMnIn、CuMnSn、NiMnAl、NiMnIn、NiMnSn、NiMnSb、NiMnGa、CoMnAl、CoMnSi、CoMnGa、CoMnGe、SmCo、SmCo17、PdMnAl、PdMnIn、PdMnSn、PdMnSb、CoFeSi、FeSi、FeVAl、MnVGa及びCoFeGeのうちの少なくとも1つから作製することができる。
攪拌器の、例えば低慣性攪拌器の磁気結合は、国際公開第2006/050900号又は同第2008/142154号に教示されているように達成することができる。
攪拌器、例えば、高慣性攪拌器の磁気結合は、国際出願PCT/EP16/063664号に教示されているように達成することができる。
高い伝達トルクが磁気結合(すなわち強い結合)を介して攪拌器に伝達されるとき、例えば国際出願PCT/EP16/063665号に教示されているように、磁気結合解除機構が設けられてもよい。
容器支持面、例えば容器の底部と接触している場合及びそのとき、攪拌器の移動を容易にするために、国際出願PCT/EP16/063666号に教示されているような構成を実施することができる。
あるいは、攪拌器は、モータと攪拌器との間の連続的な機械的トランスミッションのためのモータから攪拌器まで延びる機械的トランスミッションなどの、モータチャンバからキャビティ内へ延びる機械的トランスミッションを介してモータによって駆動されてもよい。
本発明のマシンは、ベース部、例えば電気コードを介して電源に電気的に接続されるベースなどの電気的に接続されるベース部と、容器を収容する受器例えばハンドルを有する受器と、を含んでもよい。例えば、受器は、液状食品物質を処理するために前記ベース部に接続可能であり、処理後に前記食品物質を分配するために及び/又は受器を洗浄するために前記ベース部から分離可能である。
一実施形態では、ベース部は、モータチャンバを収容してもよい。別の実施形態では、モータは受器に含まれ、ベース部はモータに電力を供給するための電気コネクタを形成する。
一実施形態では、受器は受動部品から作製されているが、ベース部は、能動部品、例えばモータ、制御ユニット、並びに/又は、ヒータ及び/若しくは冷却器、例えば放射又は誘導型の熱調節器など、の熱調節器を備える。ベース部は、受器を受けるための凹みを形成することができる。
容器は機械的に受動的であってもよい。したがって、食品物質を収容するため及びマシン内に一体化若しくは組み立てるための構造を作製する材料の固有の機械的特性を超えて、容器は、衛生又は洗浄目的のために特別な注意を必要とし得るモータ又は運動変換システムなどのいかなる機械的に活性な部分も含まなくてもよい。
容器は電気的に受動的であってもよい。したがって、食品物質を収容するため及びマシン内に一体化若しくは組み立てるための構造を作製する材料の固有の電気特性を超えて、容器は、衛生又は洗浄目的のために特別な注意を必要とする別個又は一体化された構成要素(例えば、抵抗器、誘導器、トランジスタ、など)の電気回路などのいかなる電気的活性部品も含まなくてもよい。
機械的に及び/又は電気的に受動的な容器(任意選択的に、等しく受動的な蓋を有する)容器を提供することによって、電気的及び/又は機械的構成要素を損傷する危険性がない、例えば、皿を洗った後のよごれ水で容易に洗浄することができる。
攪拌器は、液状食品物質を別の流体、例えば空気と混合するためなど、液状食品物質に機械的作用を及ぼすための表面を含むことができる。
例えば、攪拌器は、国際公開第2006/050900号又は同第2008/142154号に開示されているタイプのばね状構造を有し、並びに/又は、攪拌器は、国際出願PCT/EP16/063667号に教示されるような波状及び/若しくは開放ディスク形状構造を有する。
攪拌器は、例えば脚部の磁気要素を介して、モータに接続される脚部を有することができる。
攪拌器は、攪拌器がモータによって駆動されるときに、容器の口に向かって延びる軸、例えば容器から攪拌器を取り外すためにユーザによって掴める軸など、口の高さまで延びる軸を含むことができる。
ここで、本発明を概略図を参照して説明する。
本発明に係るマシンの一例のモータチャンバから熱を排出するための一連の可動部材の斜視図である。 図1に示す可動部材を組み込んだ本発明に係るマシンの断面図である。
ミルク又はミルクベースの物質などの液状食品物質を処理するためのマシン1の一例を図2に示す。そのようなマシン1のための移動可能な熱排出部材50の構成の一例を図1に示す。図1には複数の可動部材10を有する構成が示されているが、本発明の原理は、任意の数の可動部材を有する構成に、1つの可動部材のみを有する構成にさえも、適用される。
マシン1は、液状食品物質を収容するためのキャビティ10’を画定する容器10であって、キャビティ10’を覆うための取り外し可能な蓋(図示せず)を取り付けることができる容器10と、容器10内の液状食品物質を駆動するための攪拌器20と、攪拌器20を駆動するためのモータ30と、モータ30、並びに任意選択的に、制御ユニット35並びに/又は、例えばヒータ及び/若しくは冷却器などの熱調節器36などの、更なる構成要素、を収容するためのモータチャンバ40と、モータチャンバ40から熱を排出するための手段とを有する。
熱排出手段は、モータ30によって駆動され、モータチャンバ40内で空気2a、2bを流通させてそこから熱を排出するように構成された1つ以上の可動部材50を備える。
熱排出手段は、キャビティ10’から隔てられた1つ以上の通路40、41、42を主に介して、流通する空気によってモータチャンバ40からマシン1の外に熱を排出するように構成することができる。
図2の左側には、吸気口2aから排気口2bへの完全な空気流通が示されている。図2の右側には吸気口2aのみが示されている。そのような空気流通は、もちろん、モータチャンバ40内の選択された場所で、又は実質的にチャンバ40全体で起こり得る。
熱排出手段は、キャビティ10’によって排出される熱に対するそのような通路40、41、42によって排出される熱の比が、5を超える、例えば10を超える、例えば30を超えるなど、2.5を超えるように構成することができる。
モータチャンバ40が、チャンバ40とチャンバ40の外側の空間2、例えばそのようなマシン1の外側の空間2との間で、可動部材50によって駆動される空気2a、2bを交換するための少なくとも1つの開口部41、42、を有することができる。
チャンバ40の開口部41、42又は他のパーツは、放熱に寄与するためにラジエータ又はヒートシンクとして形成することができる。
モータチャンバ40は、可動部材50がモータ30によって駆動されるときに、空気2aをチャンバ40に流入させるための1つ以上の空気入口開口部41、及びチャンバ40の外に空気2bを排出するための1つ以上の空気出口開口部42を有することができる。例えば、空気入口開口部41は、マシンの外部底面40’及び/又はマシンの外部側面(単数又は複数)40’’に配置される。
空気流通部材50の少なくとも1つはウイング、ブレード、又は羽根として形成されてもよい。
空気流通部材50の少なくとも1つは、円筒形、円錐形、球形、楕円形、螺旋形の弧状部分の一般的な形状などの、概ねアーチ形状若しくは湾曲形状、及び/又は、単一の平面部分若しくは複数の角度付き平面部分、任意選択的に少なくとも1つの平面部分、例えば全ての平面部分から形成された、流通部材の運動方向に対して(ゼロでない)角度を有するほぼ真っ直ぐな形状、を有することができる。
空気流通部材50は、モータの出力シャフト又は出力シャフトによって駆動される軸など、モータ30によって駆動される軸31に取り付けることができる。軸は、ギアトランスミッション、例えば歯付きギアトランスミッションを介してなど、出力シャフトによる伝動を介して駆動されてもよい。
図1に示す例に示すように、複数の空気流通部材50を、回転軸31’を中心として、リング又はディスク51などの、円形状などのループ状に取り付けることができる。例えば、部材50は、ループに沿って概ね均一に分布している。
モータチャンバ40は、ほぼ中心に配置された軸線31’及び周辺側壁45を有することができ、流通部材50は、中心に配置された軸31’と側壁45との間で、例えば、空気流通部材50のレベルで中心に配置された軸線31’から側壁45までの間隔の1/4〜3/4の範囲の、中心に配置された軸線31’からの距離で、例えばそのような間隔の1/3〜2/3の範囲の距離でなど、中心に配置された軸線31’を中心にモータチャンバ40内でモータ30によって駆動される。
モータ30は、容器10内の攪拌器20を駆動するために、リング若しくはディスク51の概略形状を有する連結部材及び/又は空気流通部材50の少なくとも1つを支える連結部材などの、駆動部材51を駆動することができる。
駆動部材51は、容器10の、底壁11及び/又は側壁12などの、壁11、12を介して攪拌器20を磁気的に駆動するように、攪拌器20の磁気要素21と協働する1つ以上の磁気要素52を組み込むことができる。例えば、磁気部材52は、プラットフォーム壁43及び/又は側壁44などのチャンバ40の壁43、44を介して攪拌器20を駆動する。
駆動部材51の少なくとも1つの要素52は、攪拌器20の対応する強磁性要素21に磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素、攪拌器20の対応する磁界発生要素21と磁気的に結合されるように配置された強磁性要素、又は、攪拌器20の対応する磁界発生要素21と磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素、であることができる。
そのような磁界発生要素は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、希土類金属例えばランタニド、並びにそのような金属を含む合金及び酸化物、並びにそのような元素及び成分を担持するポリマー(例えばプラスチック)のうちの少なくとも1つからなる、電磁石要素又は永久磁石要素を含んでもよい。
そのような強磁性要素は、Co、Fe、Fe、FeOFe、NiOFe、CuOFe、MgOFe、NdFe14B、Mn、Bi、Ni、MnSb、MnOFe、YFe12、CrO、MnAs、Gd、Dy、EuO、CuMnAl、CuMnIn、CuMnSn、NiMnAl、NiMnIn、NiMnSn、NiMnSb、NiMnGa、CoMnAl、CoMnSi、CoMnGa、CoMnGe、SmCo、SmCo17、PdMnAl、PdMnIn、PdMnSn、PdMnSb、CoFeSi、FeSi、FeVAl、MnVGa及びCoFeGeのうちの少なくとも1つから作製することができる。
マシン1は、ベース部4、例えば電気コードを介して電源に電気的に接続されるベースなどの電気的に接続されるベース部と、容器10を収容する受器10a、例えばハンドル15を有する受器10aとを含むことができる。受器10aは、液状食品物質を処理するためにベース部4に接続可能であってもよく、処理後に食品物質を注出するために及び/又は受器10aを洗浄するためにベース部4から分離可能であってもよい。
ベース部4は、モータチャンバ40を収容することができる。
受器10aは受動部品10から作製することができ、ベース部4は、モータ30、制御ユニット35、並びに/又は、典型的にはヒータ及び/若しくは冷却器、例えば放射若しくは誘導型の熱調節器36、の熱調節器36、などの、能動部品を備える。
例えば、ベース部4は、受器10aを受けるための凹みを形成する。
攪拌器20は、別の流体、例えば空気と混合するためなど、液状食品物質に機械的作用を及ぼすための表面20’を有してもよい。
攪拌器20は、例えば脚部23内の磁気要素21を介してモータ30に接続するための脚部23を含むことができる。
攪拌器20は、攪拌器20がモータ30によって駆動されると、容器10の口10’に向かって延びる軸24、例えば容器10から攪拌器20を取り外すためにユーザによって固定可能な軸24など、口10’’の高さまで延びる軸24、を有することができる。

Claims (15)

  1. ミルク又はミルクベース物質などの液状食品物質を処理するためのマシン(1)であって、
    キャビティ(10’)を覆うための取り外し可能な蓋を備えた容器などの、前記液状食品物質を収容するための前記キャビティを画定する容器(10)と、
    前記容器(10)内の前記液状食品物質を移動させるための攪拌器(20)と、
    前記攪拌器(20)を駆動するためのモータ(30)と、
    前記モータ(30)を収容するための、任意選択的に、制御ユニット(35)並びに/又は、ヒータ及び/若しくは冷却器などの熱調節器(36)などの更なる構成要素を収容するための、モータチャンバ(40)と、
    前記モータチャンバから熱を排出するための手段と、を備えた、マシン(1)において、
    前記熱排出手段は、1つ以上の可動部材(50)を備えており、前記1つ以上の可動部材(50)は、前記モータ(30)によって駆動され、前記モータチャンバ(40)内の空気(2a、2b)を流通させて前記モータチャンバ(40)から熱を排出するように構成されており、前記熱排出手段は任意選択的に、前記キャビティ(10’)から隔てられた1つ以上の通路(40、41、42)を主に介して、流通する前記空気によって前記モータチャンバから前記マシン(1)の外に熱を排出するように構成されており、前記熱排出手段は、例えば、前記キャビティによって排出される前記熱に対する前記通路(40、41、42)によって排出される前記熱の比が、5を超える、例えば10を超える、例えば30を超えるなど、2.5を超えるように構成されていることを特徴とする、マシン(1)。
  2. 前記モータチャンバ(40)が、前記チャンバ(40)と前記チャンバ(40)の外側の空間(2)、例えば前記マシン(1)の外側の空間(2)との間で、前記1つ以上の可動部材(50)によって移動される空気(2a、2b)を交換するための少なくとも1つの開口部(41、42)を有する、請求項1に記載のマシン。
  3. 前記モータチャンバ(40)は、前記1つ以上の可動部材(50)が前記モータ(30)によって駆動されるときに、空気(2a)を前記チャンバ(40)に流入させるための1つ以上の空気入口開口部(41)、及び前記チャンバ(40)の外に空気(2b)を排出するための1つ以上の空気出口開口部(42)を有し、例えば、前記空気入口開口部(41)は、マシン外部底面(40’)及び/又はマシン外部側面(40’’)に配置されている、請求項2に記載のマシン。
  4. 前記空気流通部材(50)の少なくとも1つが、ウイング、ブレード、又は羽根として形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマシン。
  5. 前記空気流通部材(50)の少なくとも1つが、
    円筒形、円錐形、球形、楕円形、螺旋形の弧状部分の一般的な形状などの、ほぼアーチ形状若しくは湾曲形状、及び/又は、
    単一の平面部分若しくは複数の角度付き平面部分、任意選択的に、少なくとも1つの平面部分、例えば全ての平面部分から形成された、前記流通部材の運動方向に対して(ゼロでない)角度を有するほぼ真っ直ぐな形状を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマシン。
  6. 前記1つ以上の空気流通部材(50)が、モータの出力シャフト、又は前記出力シャフトによって駆動される軸、例えば、歯付きギアトランスミッションのようなギアトランスミッションなどのトランスミッションを介して前記出力シャフトによって駆動される軸など、前記モータ(30)によって駆動される軸(31)に取り付けられており、任意選択的に、前記空気流通部材及び前記攪拌器(20)は、前記モータ(30)によって同じ回転速度で、又は異なる回転速度で駆動される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマシン。
  7. 複数の空気流通部材(50)が、回転軸線(31’)を中心として、リング又はディスク(51)などに、円形状などのループ状に取り付けられており、任意選択的に前記空気流通部材(50)は前記ループに沿って概して均等に分布している、請求項1〜6のいずれか一項に記載のマシン。
  8. 前記モータチャンバ(40)が、ほぼ中心に配置された軸線(31’)と周辺側壁(45)とを有し、前記1つ以上の空気流通部材(50)は、前記中心に配置された軸線(31’)と前記側壁(45)との間で、例えば、前記空気流通部材(50)のレベルにおいて、前記中心に配置された軸線(31’)から前記側壁(45)までの間隔の1/4〜3/4の範囲内の、前記中心に配置された軸線(31’)からの距離で、例えば前記間隔の1/3〜2/3の範囲内の距離などで、前記中心に配置された軸線(31’)を中心に前記モータチャンバ(40)内で前記モータ(30)によって駆動される、請求項1〜7のいずれか一項に記載のマシン。
  9. 前記モータ(30)は、前記容器(10)内の前記攪拌器(20)を駆動するために、リング若しくはディスク(51)の概略形状を有する連結部材及び/又は前記空気流通部材(50)の少なくとも1つを支える連結部材などの、駆動部材(51)を駆動する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のマシン。
  10. 前記駆動部材(51)は、前記容器(10)の、底壁(11)及び/又は側壁(12)などの、壁(11、12)を介して前記攪拌器(20)を磁気的に駆動するように前記攪拌器(20)の磁気要素(21)と協働する1つ以上の磁気要素(52)を組み込んでおり、任意選択的に、前記磁気部材(52)は、プラットフォーム壁(43)及び/又は側壁(44)などの、前記チャンバ(40)の壁(43、44)を介して前記攪拌器(20)を駆動する、請求項9に記載のマシン。
  11. 前記駆動部材(51)の少なくとも1つの磁気要素(52)は、前記攪拌器(20)の対応する強磁性要素(21)に磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素であり、
    前記駆動部材(51)の少なくとも1つの磁気要素(52)は、前記攪拌器(20)の対応する磁界発生要素(21)と磁気的に結合されるように配置された強磁性要素であり、
    又は、
    前記駆動部材(51)の少なくとも1つの磁気要素(52)は、前記攪拌器(20)の対応する磁界発生要素(21)と磁気的に結合されるように配置された磁界発生要素であり、
    任意選択的に、
    前記磁界発生要素は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、希土類金属例えばランタニド、並びにそのような金属を含む合金及び酸化物、並びにそのような元素及び成分を担持するポリマー(例えばプラスチック)のうちの少なくとも1つからなる、電磁石要素又は永久磁石要素を含み、並びに/又は
    前記強磁性要素は、Co、Fe、Fe、FeOFe、NiOFe、CuOFe、MgOFe、NdFe14B、Mn、Bi、Ni、MnSb、MnOFe、YFe12、CrO、MnAs、Gd、Dy、EuO、CuMnAl、CuMnIn、CuMnSn、NiMnAl、NiMnIn、NiMnSn、NiMnSb、NiMnGa、CoMnAl、CoMnSi、CoMnGa、CoMnGe、SmCo、SmCo17、PdMnAl、PdMnIn、PdMnSn、PdMnSb、CoFeSi、FeSi、FeVAl、MnVGa及びCoFeGeのうちの少なくとも1つからなる、請求項10に記載のマシン。
  12. ベース部(4)、例えば電気コードを介して電源に電気的に接続されるベース部などの電気的に接続されるベース部と、
    容器(10)を収容する受器(10a)、例えばハンドル(15)を有する受器(10a)と、を備え、
    任意選択的に、前記受器(10a)は、前記液状食品物質を処理するために前記ベース部に接続可能であり、処理後に前記食品物質を注出するために及び/又は前記受器(10a)を洗浄するために前記ベース部から分離可能である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のマシン。
  13. 前記ベース部(4)が、前記モータチャンバ(40)を収容する、請求項12に記載のマシン。
  14. 前記受器(10a)は受動部品(10)から作製されている一方で、前記ベース部は、能動部品、例えば前記モータ(30)、制御ユニット(35)、並びに/又はヒータ及び/若しくは冷却器、例えば放射若しくは誘導型の熱調節器(36)などの熱調節器(36)を備えており、任意選択的に、前記ベース部(4)は、前記受器(10a)を受けるための凹みを形成している、請求項12又は13に記載のマシン。
  15. 前記攪拌器(20)が、
    前記液状食品物質を他の流体、例えば空気と混合するためなど、前記液状食品物質に機械的作用を及ぼすための表面(20’)、
    脚部(23)であって、例えば、前記脚部(23)内の磁気要素(21)を介して、前記モータに接続される脚部(23)、及び
    前記攪拌器(20)が前記モータ(30)によって駆動されるときに、前記容器(10)の口(10’’)に向かって延びる軸(24)、例えば前記容器から前記攪拌器を取り外すためにユーザが掴める軸など、前記口の高さまで延びる軸(24)
    のうちの1つ以上を備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載のマシン。
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