JP2020513079A - 洪水に対する建物の保護方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、第1の側縁に沿って浮きに接続された膜を使用して洪水に対して建物を保護する方法を提供する。この方法は、建物から第1の距離に詰め込まれた形状で膜を配置する工程と、第2の側縁に沿って出発位置で地面に膜を固定する工程と、水が膜を解放して建物に向かって浮きを移動させ、これにより出発位置と建物との間の領域内で地面に向かう下面を有するように膜の第1部分を配置する工程と、建物の外面に沿って第2の距離だけ浮きを上昇させる共に、さらに膜を解放し、これにより建物に向かう下面を有するように膜の第2部分を配置する工程とを含む。第1部分は、反対の上面の上で水により、地面の上に保持される保持部分を形成する。

Description

本発明は、膜を用いた洪水に対する建物の保護方法、建物を保護するための洪水保護設備、および洪水保護装置に関する。
伝統的に、洪水は、川、湖、および海に沿った堤防および同様の障害物の建設により防がれる。しかしながら、大雨中に、堤防が破壊され、または水が堤防を乗り越えて、建物が水に満たされて、損傷を受けるかもしれない。建物の構内を守るために、乗り越えた水が建物に中に入るのを遅らせるために、砂袋を使用してもよい。建物の外面に沿って引き上げられるように形成された異なった膜も存在する。しばしば、それは、建物の持ち主が在宅であることを必要とする。さらに、外面に沿って引き上げた場合に、建物と膜との間の摩擦力により膜が傷つくかも知れない。
本発明の具体例の目的は、膜を用いた洪水に対する建物の保護方法、建物を保護するための洪水保護設備、および洪水保護装置を提供することである。
本発明の具体例のさらなる目的は、保護されるべき建物に対して膜の形状を調整するために増水を用いる洪水保護設備を提供することである。
本発明の具体例のさらなる目的は、地面の高さより下の建物に対して洪水を遅らせる保護方法および膜保護設備を提供することである。
第1の形態では、本発明は、流れの第1の側縁に沿って浮きに接続された膜を使用して洪水に対して建物を保護するための方法を提供する。この方法は、建物から第1の距離に詰め込まれた形状(packed configuration)で膜を配置する工程と、第2の側縁に沿った出発位置で地面に膜を固定する工程と、水が膜を解放して(unpack)建物に向かって浮きを移動させ、これにより出発位置と建物との間の領域内で地面に向かって下面を有するように膜の第1部分を配置する工程と、建物の外面に沿って第2の距離だけ浮きを上昇させると共に、膜をより解放し、これにより建物に向かって下面を有する膜の第2部分を配置する工程とを含み、第1部分は、反対の上面の上で水により、地面の上に保持される保持部分を形成する。
このように、本発明は、第1の形態として、膜が建物から第1の距離で配置される、建物を保護する方法を提供する。膜は、動力駆動手段の使用を必要とせず、増水を利用して、その形状を建物の形状に適用させるように形成される。
さらに、本発明は、建物に膜を取り付けること無しに建物の保護を可能にする。このように、本発明は、建物に取り付けられた膜が浮力の問題を形成するため、この浮力の問題の危険性を除去または少なくとも低減する。
このように、水が膜を解放し建物に向かって浮きを移動させることによって建物を保護するように、膜が配置される。膜を解放した場合、膜の第1部分は、第1の位置と建物との間の領域内で、地面に向かってより下面を有するように配置することができる。水が膜を解放する場合、水は膜の反対の上面の上に配置され、これにより、第1部分は、反対の上面の上の水により地面の上に保持される保持部分を形成する。このように、膜の上面の上に配置された水は、膜の持ち上げを防止するため、第1の距離は、地面の上に膜を保持する特徴、および浮力の問題を回避する特徴を提供する。
保持部分、即ち地面の上に配置された第1部分で膜の上に配置された水は、このように地面に膜を保持することにより、膜を1つの場所に保持できる。
膜は、第1の側縁、および反対の第2の側縁を形成する。膜は、第1の側縁に沿って浮きに接続される。第1の具体例では、浮きは第1の側縁に沿って連続して延び、他の具体例では、浮きは、第1の側縁に沿って不連続に延びる。もし第1の側縁に沿って不連続に配置された場合、2つの隣り合った浮きの間の距離は変化すると理解すべきである。しかしながら、浮きを形成する異なった浮きの部分は、また、第1の側縁に沿って等間隔でも良い。もし連続して延びるのであれば、浮きはその全体の長さに沿って取り付けられても良く、または浮きの長さに沿った複数の取り付け位置で取り付けられても良い。
最良の保護を達成するために、膜は洪水が発生する前に配置されなければならない。このように、洪水に対して保護される建物から第1の距離に詰め込んだ形状で配置される。第1の距離は、地面の種類、建物の大きさ、樹木、植物ベッド、電灯の柱等のような周囲の配置に依存して変化しても良い。
本発明の文脈では、「詰め込まれた形状(packed configuration)」の文言は、膜が、巻かれ、折りたたまれ、または他に配置され、これにより、膜の大きさが、地面の上に詰め込まれない形状で平坦に配置された場合より小さくなるような形状であると理解すべきである。
膜は、原則的に、屋根への使用に適した膜のような防水膜である。膜は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されるような、固いプラスチック膜でも良い。膜は、100μm〜500μmの範囲の膜厚を有しても良い。例えば、デュポン社製のタイベック(Tyvek)(登録商標)が用いられても良い。
第1の側縁は、保護される建物の外面に実質的に平行に配置されても良い。
建物のすべての側面が洪水から保護されるように、膜は、建物の周囲に回って配置されても良い。膜はこのように建物を囲む閉じた輪を形成しても良い。この輪は、任意の形状からなっても良い。好適な具体例では、膜は、建物の周りを囲んで配置され、第1の側縁は、建物の外側面のそれぞれに実質的に平行に配置される。しかしながら、建物の外面のより小さい凹凸に関しては、膜の第1の側縁は、しばしば建物の形状には従わない。
膜は、建物から第1の距離で、建物の周囲を囲むように配置されても良く、水が膜を解放し浮きを建物に向かって移動させた場合、膜の周囲は、より小さな建物の周囲に取り付けられても良い。続いて、浮きは、建物の外面に沿って移動すると共に、膜を更に解放する。
膜は、第1の側縁と交差する端部に沿って取り付けられた複数の膜のシートから形成されても良い。膜のシートは、例えば接着して取り付けられる、しかしながら、縫い付けまたは溶接の接続のような、他の種類の接続を適用しても良い。例えば防水シールの提供のように、接続が実質的に防水であれば有利である。なぜならば、接続は、膜の下の地面に、保持部分の上の水が漏れるのを防止するためである。
この方法は、膜の第2の側縁に沿った出発位置で、膜を地面に固定する工程を含む。第2の側縁は、実質的に第1の側縁と平行であり、これにより、浮きは固定位置に対して、膜の反対の端部に接続されても良い。本発明の文脈では、「出発位置において地面に固定する」の文言は、膜が地面に直接固定される実施例と、例えば地面に固定されたカプセル封入に膜を固定するような、地面に間接的に膜を固定する具体例の双方を包含するものと理解すべきである。1つの具体例では、地面への膜の固定は、膜自身の重さにより達成されても良い。
本発明の文脈では、「第2の側縁に沿って」の文言は、膜が第2の側縁に固定される具体例だけでなく、膜が端部から所定の距離をおいて第2の側縁に固定される具体例も包含するものと理解すべきである。
膜が解放された場合、第1の側縁と第2の側縁との間の距離は増加する。このように、第2の側縁において膜が固定される出発位置から建物に向かう方向に、即ち出発位置から建物に向かう解放で、解放が起きる。
出発位置は、建物から所定の距離に位置し、その距離は第1の距離に対応する。第1の距離は、一般には、0.2メータ〜3.5メータの範囲であり、例えば建物の外面から0.5メータから2.0メータの距離である。第1の距離は、建物の外面に沿って変化し、これにより、1つの位置での例示としての第1の距離は、0.5メータであり、他の位置では、1.5メータでも良い。
詰め込まれた形状では、膜は、第1の距離に平行な幅のような大きさを有しても良い。膜が巻くことにより詰め込まれて、外観が実質的に円筒の具体例では、幅は、巻かれた膜の直径に対応する。膜が埋め込まれた形態に折りたたまれた場合は、幅は折りたたみ部の大きさに対応する。
第1の距離は、幅の少なくとも1.5倍でも良い。詰め込まれた形状の膜の幅の、少なくとも1.5倍の大きさの第1の距離を提供することにより、出発位置と建物の間の領域で、膜の十分な部分が地面に向かう下面を有し、膜の反対の上面の上に水が配置される配置が達成され、これにより、反対の上面の上の水により、第1部分が、地面の上に保持される保持部分を形成するのを確実にする。
1つの具体例では、膜は第2の側縁に沿って連続して固定され、一方、代わりの具体例では、膜は第2の側縁に沿って不連続に固定されても良い。不連続に固定された場合、2つの隣り合った固定点の間の距離は変わるものと理解すべきである。しかしながら、異なる固定点は、第2の側縁に沿って等間隔でも良い。
固定点の数および/または固定の種類は、地面の種類、膜の大きさ、および使用される固定具の種類に依存しても良い。一例として、アース棒が用いられても良い。追加または代替えとして、地面の高さより下に第2の側縁の少なくとも一部を配置することにより、または第2の側縁に土嚢、石、または他の要素を配置することにより、膜を固定しても良い。カプセル封入の適用のような、他の種類の固定が用いられても良い。
膜は、少なくとも出発位置で地面の上に配置されても良く、または出発位置で、地面の高さより少なくとも部分的に下方に配置されても良い。地面の高さより少なくとも部分的に下方に膜を配置することにより、膜は少なくとも部分的にその場に組み込まれる。
この方法は、水が膜を解放し、浮きを建物の方向に移動させ、これにより出発位置と建物との間の領域で、地面に向かって下面を押しつけるように、膜の第1部分を配置する工程を含む。
増水して洪水が建物に向かった場合、水は浮きを建物に向かって移動させても良い。第1の側縁に沿って膜が浮きに接続されているため、膜は続いて建物に向かって移動し、一方、同時に、開始位置で地面に固定される。結果として、膜は解放され、これにより詰め込まれた形状より広い領域を覆い、膜の第1部分は、出発位置と建物との間の領域で、地面に向かって下面を有するように配置され、これにより水により保持される保持部を形成する。
さらに、建物の外面に沿って第2の距離だけ浮きが上昇し、一方、さらに膜が解放され、これにより建物に対して、下面を有する膜の第2部分を配置する。
これにより、増水した場合、浮きが建物の外面に沿って上方に移動し、これにより、膜は、建物に向かって膜の第2部分を有するように配置され、これにより洪水から建物を保護する。このように、建物は、電気の使用の無い方法の使用により保護され、例えば、悪天候により電気の供給が遮断されたような場合でも、建物を効果的に保護する信頼性のある方法を提供する。
建物を保護するように膜が配置され、実質的に自動的に膜が解放されても、1つの具体例の膜は、望むなら手動により解放しても良い。
浮きは建物の1つの側で1つの距離で上方に移動しても良く、建物の他の側で他の距離で上方に移動しても良い。一例として、地面の高さは、建物の1つの側で、建物の他の側より低くても良い。もし、膜が建物の周囲を囲んで配置された場合、膜の第1部分は、建物の双方の側で、出発位置と建物との間の領域で、地面に向かう下面を有するように配置されても良い。増水が浮きの上昇する高さを決定するため、膜の第2部分が建物に向かう下面を有するように配置される第2の距離は、このように、建物の1つの側において、建物の他の側より小さくても良い。
上昇する水の高さの違いにより、膜は、1つの側で、地面に向かう第1部分と、建物に向かう第2部分とを有するように配置され、膜の他の側で、地面に向かう第1部分のみを有するように配置されても良いことを理さらに解すべきである。第1部分は、出発位置から建物まで延びても良く、または出発位置から建物に向かうが建物に到達しないように延びても良い。
建物から第1の距離に出発位置を配置することにより、膜の解放中に、膜が建物の形状に適用されることが達成される。さらに、電灯の棒、換気ダクト等が、膜により覆うこともできる。第1の距離は、膜の上面の上に水が配置された場合、浮力の問題を回避できるという長所を提供する。即ち、保持部分で、膜の持ち上がりおよび地面からの立ち上がりが回避できる。さらに、膜が建物に取り付けられた場合、同様の浮力の問題を形成する。ここに関連する浮力の問題は、建物から第1の距離に出発位置を配置することにより回避できる。
建物の外面に沿って第2の距離だけ水が浮きを上昇させた場合、この第2の距離は、水の量により決定される。1つの具体例では、第1の距離の1.5倍またはそれ以上のように最大の第2の距離が第1の距離の少なくとも4分の3になるように膜の大きさを提供してもよい。第1の巨利は、地面の種類、建物の大きさ、木、植木のベッド、電灯の柱のような周囲のレイアウトに依存しても良いことは理解すべきである。加えて、第2の距離は、建物の大きさ、建物の構造、歴史的な天候のデータ等に依存しても良い。
もし、水が重大な値を超えて上昇した場合、水から建物の外面に向かう圧力は、建物が耐えることができない重大な値を超えても良い。これにより、建物は、重大な値が増加するように強化され、これにより第2の距離が大きくなっても良い。
1つの具体例では、膜は浮きの周囲に巻かれても良い。このように、水が、膜を解放し、浮きを建物に向かわせる工程は、膜を展開する工程を含んでも良い。
浮きの周囲に膜を巻いて、詰め込まれた形状が少なくとも部分的に展開された形状になることにより、膜の損傷が避けられ、または、少なくとも十分に低減される。これは、建物の外面に沿って膜が引っ張られないため、展開中の建物と膜との間の摩擦力が避けられ、または少なくとも十分に減らされるためである。
浮きは、例えば中空の管のような1または複数の管、複数のリング状の要素、中空のボールのような複数のボールを含んでも良い。他の要素もまた適用可能である。本発明の文脈では、「浮き」の用語は、沈まずに水に浮かぶことができる要素または複数の要素であると理解されるべきである。
一例として、浮きは、例えばPETから形成される少なくとも1つの管を含む。しかしながら、他の材料を用いても構わない。直径は、一例として、90mm〜210mmの範囲内である。直径は、浮きの長さおよび/または膜の大きさ、建物の大きさ、テラス、電灯の柱、外部階段等を含む建物の形状に依存して、より小さくても、より大きくても構わない。
浮きは、内部の空洞、又は複数の空洞を形成しても良い。1つの具体例では、連続した空洞は、第1の側縁に沿って形成され、これにより建物の周囲を囲んで延びる空洞を形成する。
1つの具体例では、浮きは、湾曲可能な部分により接続された固い部分を含んでも良い。固い部分は、湾曲可能な部分より可撓性の少ない部分と理解される。一例として、固い部分は、他追えばPET管のようなプラスチック管により形成され、一方、湾曲可能な部分は、1またはそれ以上の可撓性のあるホースでも良い。代わりの具体例では、固い部分は、ボール/球体により形成され、一方湾曲可能部分は、ロープ、ケーブル、ワイヤ等で形成されても良い。他の組み合わせを使用しても良い。
1つの具体例では、湾曲可能部分は、保護されるべき建物の角部の領域に配置されても良い。これは、膜が回付されてその形状が建物の形状に適用された場合に、建物の周囲を囲むような膜の配置を可能にする。膜の角部の浮きの長さは、浮きの接続された第1の側縁の膜より長く、これにより建物の角部において、浮きの長さは、建物からの第1の距離に配置されるのに十分な長さを確保する。
建物から第1の距離の出発位置に膜を固定することにより、増水が膜の下を建物に向かって流れるのを回避または少なくとも遅らすことが可能になる。これを達成するために、地面の種類に依存して距離が変化する。例えば、粘土からなる地面に比較して砂からなる地面の場合、距離はより大きくなる。
1つの具体例では、水は、膜の下面と反対側の、膜の上面の上のみを実質的に流れる。
これは、例えば、少なくとも第2の側縁の一部を、地面より下の配置することにより達成できる。
第2の形態では、本発明は、建物を保護するように形成された洪水保護設備を提供し、この設備は、第1の側縁に沿って浮きに接続された膜であって、建物から第1の距離において詰め込まれた形態に配置されるように形成され、第2の側縁に沿って出発位置において地面に固定されるように形成された膜を含み、この膜は解放されるように形成され、浮きは水により建物に向かって移動するように形成され、これにより、膜の第1部分は、出発位置と建物との間の領域内で下面が地面に向かう配置となるように形成され、浮きは、建物の外面に沿って上昇するように形成され、膜の第2部分は、下面が建物に向かう配置となるように形成され、第1部分は、反対側の上面の上の水により、地面の上に保持される保持部分を形成する。
当業者は、本発明の第1の形態との組み合わせで記載されたいずれの特徴も、また、本発明の第2の形態と組み合わせることが可能であり、さらにその逆も可能であることを認識するものと理解すべきである。
本発明の第2の形態にかかる洪水保護設備は、本発明の第1の形態にかかる方法の工程を行うのに非常に適している。本方法に関連する上述の意見は、それゆえに、洪水保護設備に関して等しく適用可能である。
洪水保護設備は、保護されるべき建物に取り付けることなく配置することができ、それゆえに洪水保護設備は、建物に取り付けられた洪水保護設備は浮力の問題を生じるため、浮力の問題の危険性を除去または少なくとも大きく低減することができる。
建物の全ての側面で洪水から建物を保護できるために、膜が、建物の周囲を囲むように配置されても良い。膜は、このように、建物の周囲に閉じたリングを形成しても良い。このリングは、いずれの任意の形状でも良い。保護される建物から第1の距離に膜を配置することにより、膜の形状および大きさが、より小さい建物の形状および大きさに適用することができる。
洪水保護設備は、さらに膜と浮きのための空間を備えたカプセル封入を含んでも良い。膜は、カプセル封入の中で、詰め込まれた形態に配置されても良い。カプセル封入は、建物から第1の距離の出発位置に、地面の上に配置されても良い。代わりに、カプセル封入は、地面の高さより少なくとも部分的に下方に配置されても良い。1つの具体例では、カプセル封入は、実質的に地面の高さにある上面を有するように配置され、これにより、周囲に溶け込んでも良い。
カプセル封入は、開口部と、開いた形状と閉じた形状との間で開口部に対して可動な蓋部を有しても良い。蓋部は開口部を覆い、これによりカプセル封入を閉じても良い。開いた形状では、膜はカプセル封入の中に配置され、カプセル封入から移動しても良い。
膜の解放を容易にするために、カプセル封入は、上を向くような蓋部を備えた開口部となるように、配置されても良い。
カプセル封入は、例えば、PVC、PE、コンクリート、または地面との接続による摩耗および/または気象状態の変化による摩耗に少なくとも長期間耐えることができる他の材料でも良い。
膜は、例えば第2の側縁に沿って、カプセル封入の内面に取り付けられても良い。これは、例えば、接着剤の使用、テープの使用、または膜の一部がカプセル封入の一部と噛み合うスナップフィットロッキングにより達成できる。
カプセル封入それ自体は、アース棒または他の固定要素を用いて地面に固定することにより配置することができる。しかしながら、地面への固定は膜とカプセル封入の重さにより達成しても良いことは理解すべきである。
洪水保護設備は、さらに水を検出した場合に膜を解放し、それにより解放を可能にするように形成された解放構造を含んでも良い。解放構造は、自動解放を可能にする水検出要素を含んでも良い。代わりの具体例では、水の検出は手動で行われる。
1つの具体例では、解放構造は、管と加圧手段を含んでも良い。水を検出した場合に、加圧手段が管を膨らませ、これにより膜は、水が膜を解放し、浮きを建物に向かって移動させる位置に配置されても良い。例えば、膜は、詰め込まれた形態のカプセル封入の外に持ち上げられても良く、水は、浮きを建物に向かって移動させることにより、膜を実質的に解放しても良い。
即ち、解放構造は、膜の解放を容易にするために、水を検出した場合に、膜と浮きをカプセル封入の外に持ち上げるように形成しても良い。洪水保護設備がカプセル封入を含まない場合、解放構造は、例えば地面の溝のような地面から、膜と浮きを持ち上げるように形成しても良い。
地面および建物に下面が向かうような膜の保持を容易にするために、膜は、水により建物の角に向かって配置されるように形成された少なくとも1つの角部を含む。「角に向かって配置される」とは、ここでは、角部の膜が、出発位置と建物との間の地面と、建物の外面の少なくとも一部の双方を覆うのに十分な長さおよび幅を有することを意味する。長さは、第1の側縁と第2の側縁に沿った膜の大きさを規定し、幅は、第1の側縁から第2の側縁までの膜の大きさを規定する。
配置をより容易にするために、膜は洪水に対して保護されるべき建物のそれぞれの角の対応する角部を含む。
建物の角において建物の形状に膜を容易に適用できるようにするために、少なくとも1つの角部は、膜の少なくとも一部を折りたたむことにより形成されても良い。このように、角部は、実質的に長方形で、複数の折りたたみを含む膜の部分を含み、これにより、膜が解放された形状の場合、実質的に三角形の形状を形成し、折りたたみ部は解放方向に延びる。実質的に長方形の膜部分は、最初は折りたたまれて、実質的に三角形の形状を形成することを理解すべきである。これは、例えば、それぞれが5センチメートル、8センチメートル、10センチメートル、またはそれ以上の折りたたみ部を用いて、平行な折りたたみ部を有する膜部分を折りたたむことで達成される。膜部分を折りたたんだ後、例えば第1の側縁に沿って膜部分を縮めることにより、三角形の形状にし、これにより2つの隣り合う折りたたみ部の距離は、第1の側縁から、膜が実質的に地面に固定される第2の側縁に向かって大きくなる。三角形の形状は、折りたたみ部により、扇形形状を形成しても良い。
このように、1つの具体例では、解放された場合に、少なくとも1つの角部は実質的に三角形である。膜を折りたたむことにより実質的に三角形の角部を提供した場合、折りたたみ部は平行ではなく、これにより、2つの隣り合った折りたたみ部の間の距離は、1つの側縁から反対側の側縁に向かって大きくなる。外側の角では、2つの隣り合った折りたたみ部の間の距離は、第1の側縁から第2の側縁に向かって大きくなる。建物の内側の角では、2つの隣り合った折りたたみ部の間の距離は、第2の側縁から第1の側縁に向かって大きくなる。外側の角は、建物の外方に突き出した縁として定義されることを理解すべきである。
このように、角部は、膜が解放された形状の場合に、実質的に三角形の形状を形成するための複数の折りたたみ部を含む、実質的に長方形の膜部分から形成されても良い。
角部は、代わりに、実質的に長方形で、第1の側縁および第2の側縁の1つにおいて縮められ、これにより実質的に三角形の形状を形成する膜部を含んでも良いことが理解されるであろう。外側の角に取り付けるために、膜は第1の側端で縮められ、内側の角に取り付けるために、膜は第2の側端で縮められても良い。
角部では、第1の側縁と第2の側縁の一方の長さは、解放形状で、第1の側縁と第2の側縁のうちの他方の長さの少なくとも2倍でも良い。このように、解放形状で、1つの側縁の長さは、他の側縁の長さの少なくとも2倍、例えば、3倍の長さ、4倍の長さ、またはより長い長さでも良い。
詰め込まれた形状に膜が配置された場合、角部の形状は変化しても良いことを理解すべきである。例えば、膜を巻いて詰め込まれた形状とした場合、折りたたみ部または収縮部は真っ直ぐになり、これにより、第1の側縁および第2の側縁の長さは、詰め込まれた形状で、実質的に等しくても良い。
さらに、水が膜を解放し浮きを建物に向かって移動させた場合、角部の形状は変化しても良い、即ち、第1の側縁と第2の側縁の長さが実質的に同一で、これによりロールの中で実質的に長方形の形状を形成する詰め込まれた形状から、膜が解放された形状で浮きが建物の角に移動した場合の実質的に三角形の形状まで変化しても良いことを理解すべきである。
第1の側縁および第2の側縁の長さは詰め込まれた形状で実質的に同一であるため、解放された形状での、第1の側縁および第2の側縁の1つのより短い長さは、「有効長さ(effective length)」と呼んでも良い。
膜を折りたたむことにより、より多くの膜の材料が建物の角に存在し、これにより角においても建物を保護するために十分な材料を確保する。
折りたたまれた膜部分は、また、地面、またはテラス端、またはバルコニー端における高低差のような、縦の角の保護を可能にしても良いことを理解すべきである。
角部は、膜を横切って配置され、第1の側縁から第2の側縁まで延びた複数の可撓性の要素を含んでも良い。可撓性の要素は、追加の浮きとして機能しても良く、これにより、角において膜の配置を容易にしても良い。例えば、可撓性の要素は、可撓性のあるホースや同様の可撓性のある要素を含んでも良い。
膜が解放された形状の場合、可撓性の要素は扇形形状を形成しても良い。扇形形状では、可撓性要素は平行ではなく、隣り合う2つの可撓性要素の間の距離が1つの側縁から反対の側縁まで大きくなることを理解すべきである。
外側の角において膜の配置を容易にするために、2つの隣り合う可撓性の要素の間の距離が、第1の側縁から第2の側縁まで大きくなれば、有利であろう。反対に、建物の内側の角において膜の配置を容易にするために、2つの隣り合う可撓性の要素の間の距離が、第2の側縁から第1の側縁まで大きくなれば、有利であろう。
建物の周囲を囲む膜の配置を容易にするために、浮きの湾曲可能部分は、少なくとも角部に配置されるのが良い。
少なくとも1つの角部は、さらに、建物の角において、建物の外面への膜の取り付けを容易にする弾性のある形状の要素を含んでも良い。弾性のある形状の要素は、角部において、膜の少なくとも一部において接触可能なゴムバンド、または他の好ましい弾性要素を含んでも良い。弾性要素は、1つの具体例では、浮きの、例えば浮きの湾曲可能部分に取り付けられても良い。
第3の形態では、本発明は、洪水保護装置を提供し、この洪水保護装置は、詰め込まれた形状と解放された形状との間で可動な膜と、第1の側縁に沿って膜に固定された浮きと、膜と浮きを収納し、開口部と、空気圧により閉じた形状と開いた形状との間で開口部に対して可動な蓋部とを有するカプセル封入とを含み、開いた形状は、開口部を通って、詰め込まれた形状から解放された形状に膜の移動を可能にし、この装置はさらに水を検出した場合に空気圧を形成する加圧手段を含む。
当業者は、本発明の第1および第2の形態と組み合わせて記載されたいずれの特徴も、本発明の第3の形態と組み合わせることができ、さらに逆も可能であることを知るであろうことを理解すべきである。
本発明の第3の形態にかかる洪水保護装置は、第1の形態にかかる方法の工程を実施するために非常に適しており、本発明の第2の形態にかかる洪水保護設備に関連して適している。方法および洪水保護設備に関して上で述べた意見は、それゆえに同様に洪水保護装置についても適用可能である。
洪水保護装置は、さらに、膜の第2の側縁とカプセル封入の内面との間に接続するように形成された取り付け構造を含んでも良い。取り付け構造は、接着剤、テープ、膜の一部がカプセル封入の一部と噛み合うスナップフィットロッキングを含んでも良い。
1つの具体例では、洪水保護装置は、さらに、カプセル封入と地面との間を固定するように形成された固定構造を含んでも良い。固定構造は、例えば複数のアース棒を含む。
第4の形態では、本発明は、第1の側縁に沿って、浮きと接続された膜を使用して、洪水に対して建物を保護する方法を提供し、この方法は、建物から第1の距離において詰め込まれた形状で膜を配置する工程と、第2の側縁に沿って出発位置において地面に膜を固定する工程と、水が膜を解放し、建物に向かって浮きを移動させ、これにより出発位置と建物との間の領域内で地面に向かって下面を有するように、膜の第1部分を配置する工程と、建物の外面に沿って第2の距離だけ水が浮きを上昇させ、さらに膜を解放してこれにより建物に向かう下面を有するように膜の第2部分を配置する工程とを含み、浮きは、湾曲可能部分により接続された固い部分を含む。
当業者は、本発明の第1、第2および第3の形態と組み合わせて記載されたいずれの特徴も、本発明の第4の形態と組み合わせることができ、さらに逆も可能であることを知るであろうことを理解すべきである。
第1、第2および第3の形態に関して上で述べた意見は、それゆえに同様に本発明の第4の形態にかかる方法についても適用可能である。
本発明の具体例は、以下の図面を参照しながらさらに説明する。
洪水保護設備の具体例を示す。 洪水保護設備の断面を示す。 解放された洪水保護設備の断面を示す。 解放された洪水保護設備を示す。 解放された洪水保護設備を他の図を示す。 解放された洪水保護設備の図を示す。 取り付け前の洪水保護設備の詳細を示す。 取り付け前の洪水保護設備を示す。 解放前の洪水保護設備の詳細を示す。 詰め込まれた形状の洪水保護設備を示す。 解放された形状の洪水保護設備を示す。
1 洪水保護設備
2 建物
3 膜
3A 膜の第1部分
3B 膜の第2部分
3’ 膜シート
4 第1の側縁
5 浮き
5A 浮きの固い部分
5B 浮きの湾曲可能部分
6 地面
7 第2の側縁
8 カプセル封入
8A カプセル封入の内面
9 開口部
10 蓋部
11 接着剤
12 チューブを含む解放構造
13 角部
14 折りたたみ部
X 第1の距離
Y 第2の距離
S 出発位置
W 水
Z 取り付け前の膜の詰め込み方向(解放方向と反対)
図面の詳細な説明
本発明の具体例を示すと共に、詳細な説明および特定の例は、単に例示として示されることを理解すべきである。なぜならば、本発明の精神および範囲内の様々な変化や変形は、この詳細な説明から当業者にとって明らかになるからである。
図1は、建物2(例えば図4参照)を保護するために形成された洪水保護設備1の具体例を示す。設備1は、第1の側縁4(図7参照)に沿って、浮き5(図7参照)に接続される膜3を含む。
膜3は、建物2から第1の距離X(図3参照)において、詰め込まれた形状で配置されるように形成される。さらに、膜3は、第2の側縁7(図7参照)に沿って、出発位置(例えば図3参照)において、地面6に固定されるように形成される。
膜3は、詰め込まれて形成され、浮き5は、図3の矢印Aにより示されるように、水により建物2に向かって動くように形成され、これにより、膜の第1の位置3Aは、出発位置Sと建物2との間の領域内で、地面6に向かって下面を有するように形成される。浮き5は、さらに建物2の外面に沿って第2の距離Y(図4参照)だけ上昇するように形成され、膜の第2部分3Bは、建物2に向かう下面を有するような配置となるように形成される。
図3、4、5、および6において、上方の水面が点線Wで示されている。
洪水保護設備1は、さらに詰め込まれた形状の膜と浮きのために空間を有するカプセル封入8を含む。示された具体例では、詰め込まれた形状は、膜3が浮き5の周囲に巻かれた形状を規定する。
図3、4、5、および6に示すように、カプセル封入8の示された具体例は、上側の面が実質的に地面の高さになるように配置される。
カプセル封入8は、開口部9と、開いた形状と閉じた形状との間で開口部8に対して移動可能な蓋部10を有する。膜3の解放を確実にするために、カプセル封入8は、開口部9が上方に面するように配置される。
膜3は、第2の側縁7に沿ってカプセル封入8の内面8Aに取り付けられる。示された具体例では、膜3は、接着剤11を用いて取り付けられている。
洪水保護設備1は、さらに水を検出した場合に、膜を解放するように形成された解放構造を含み、解放を可能にする。解放構造12は、自動解放を行うための、水検出要素を含んでも良い。
示された具体例では、解放構造12は、管12および加圧手段(図示せず)を含む。水を検出した場合、加圧手段が管12を膨らませて、これにより、膜は、カプセル封入8の外に持ち上げられ、そして、水が膜3を解放し建物に向かって浮き5を移動させることができる位置に、配置される。
洪水保護設備1は、さらに、カプセル封入8と地面との間に固定を形成するように形成された固定構造(図示せず)を含む。
図2に示すように、膜3が巻くように配置された、即ち、カプセル封入8の中に詰め込まれた形状における、洪水保護設備1の断面を示す。蓋部10は、閉じた形状である。
図3は、解放された洪水保護設備1の断面を示す。図の右部分において、解放構造12により、即ち管12が空気により満たされることにより、蓋部10が動かされており、これにより、カプセル封入8の外に膜を持ち上げる。図の左部分では、膜3がカプセル封入8の外に持ち上げられ、水が建物2に向かって浮き5を動かし、これにより、膜3は建物に向かって転がり、膜の第1部分3Aが、出発位置Sと建物2との間の領域内で、地面に向かった下面を有するように配置される。第1部分3Aは、これにより、上面の上の水により地面の上に保持される保持部分を形成する。
図4、5は、解放された洪水保護設備1の異なった図を示す。浮き5は、矢印Aにより示されるように、水により建物2に向かって移動させられ、これにより、膜3の第1部分3Aは、出発位置Sと建物2との間の領域内で、地面に向かった下面を有するように配置される。浮き5は、さらに建物2の外面に沿って第2の距離Yだけ上昇し、これにより膜の第2部分3Bは、建物2に向かった下面を有するように配置される。
図6は、地面の高さが建物2の周囲で変化する場合の、解放された洪水保護設備1を示す。建物2の左側では、地面の高さは、建物2の右側の地面の高さより低くなっている。建物2の両側で、膜の第1部分3Aは、出発位置Sと建物2との間の領域内で下面が地面6に向かうように配置されている。上昇する水は、浮きが上昇する高さYを決定するため、建物2に向かう下面を有するように膜の第2部分3Bが配置された第2の距離3Bは、建物の右側において、建物の左側より小さい。
図7は、取り付け前の洪水保護設備1の詳細を示し、図8は、取り付け前に、建物の周囲を囲んで配置されるように適用された洪水保護設備1を示す。膜3は、接着して接続された複数の膜シート3’を含む。
浮き5は、湾曲可能部分5Bにより接続された固い部分5Aを含む。湾曲可能部分は、膜の角部に配置される。膜3は、第1の側縁のみが、浮きの固い部分5Aに接続されている。
膜3は、水により建物の角に向かって配置されるように形成された角部13を含む。図7、8に示すように、角部13は、解放された場合に、実質的に三角形である。三角形の形状は、建物の角において、建物の形状への膜3の適用を容易にする。示された具体例では、三角形の形状は、膜3の折りたたみ部分により得られる。膜3を折りたたむことにより、より多くの膜の材料が建物の角に存在し、これにより、角において建物を保護するのに十分な材料を確保する。
図7、8に示すように、角における三角形の形状は、複数の折りたたみ部14により得られ、これにより、膜3が解放された形状の場合に、扇形状を形成する。
このように、角部13のそれぞれは、実質的に長方形で、複数の折りたたみ部14を含む膜部分を含み、これにより折りたたみが(方向Zと反対方向の)解放方向に延びた場合に、実質的に三角形の形状を形成する。
即ち、解放された場合に、それぞれの角部は実質的に三角形である。実質的に三角形の角部13は、膜を折りたたむことで形成されるため、折りたたみ部14は、互いに平行ではなく、2つの隣り合う折りたたみ部14の間の距離は、1つの側縁から反対側の側縁に向かって増加する。外側の角では、2つの隣り合う折りたたみ部14の間の距離は、第1の側縁から第2の側縁に向かって増加する。内側の角では、2つの隣り合う折りたたみ部14の間の距離は、第2の側縁から第1の側縁に向かって増加する。
示された具体例では、角部13は、複数の折りたたみ部14を含む実質的に長方形の膜部分から形成され、これにより、解放された形状で、それぞれの角部の実質的に三角形の形状を形成する。
角部は、膜3を横切るように配置され、第1の側縁4から第2の側縁7に延びる、複数の可撓性のある細長い要素(図示せず)を含んでも良い。
洪水保護設備を準備する場合、膜3を巻くことにより、膜3は詰め込まれた形状に配置される。膜3は、第1の側縁4から第2の側縁7に向かって、矢印Zの方向に、浮き5の周囲に巻かれる。
図9は、解放される前の、即ち、詰め込まれた形状の洪水保護設備1の詳細を示し、図10は、上方から見て、第1の側縁4から第2の側縁7に向かって、膜3が浮き5の周囲に巻かれた場合の、詰め込まれた形状の洪水保護設備1を示す。膜13と比較した角部13の大きさは縮尺通りではなく、単に例示であることを理解すべきである。
図11は、解放された形状の洪水保護設備1を示す。膜3は、カプセル封入8の外に持ち上げられ、浮き5は、水により建物2に向かって移動し、これにより、膜の第1部分3Aは、出発位置Sと建物2との間の領域中で下面が地面6に向かい、上面の上に水を有して地面に保持されるように配置される。
浮き5は、さらに建物2の外面に沿って第2の距離Yだけ上昇し、これにより、膜の第2部分3Bは、建物2に向かう下面を有するように配置される。

Claims (19)

  1. 第1の側縁に沿って浮きに接続された膜を使用して洪水に対して建物を保護するための方法であって、この方法は、建物から第1の距離に詰め込まれた形状で膜を配置する工程と、第2の側縁に沿って出発位置で地面に膜を固定する工程と、水が膜を解放して建物に向かって浮きを移動させ、これにより出発位置と建物との間の領域内で地面に向かう下面を有するように膜の第1部分を配置する工程と、建物の外面に沿って第2の距離だけ浮きを上昇させる共に、膜をより解放し、これにより建物に向かう下面を有するように膜の第2部分を配置する工程とを含み、第1部分は、反対の上面の上で水により、地面の上に保持される保持部分を形成する方法。
  2. 詰め込まれた形状の膜は、第1の距離と実質的に平行な幅を有し、第1の距離はこの幅の少なくとも1.5倍である請求項1に記載の方法。
  3. 膜は、浮きの周りに巻かれた請求項1または2に記載の方法。
  4. 浮きは、湾曲可能部分により接続された固い部分を含む請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 建物を保護するように形成された洪水保護設備であって、この設備は、第1の側縁に沿って浮きに接続された膜であって、建物から第1の距離において詰め込まれた形態に配置されるように形成され、第2の側縁に沿って出発位置において地面に固定されるように形成された膜を含み、この膜は解放されるように形成され、浮きは水により建物に移動するように形成され、これにより、膜の第1部分は、出発位置と建物との間の領域内で下面が地面に向かうように形成され、浮きは、建物の外面に沿って第2の距離だけ上昇するように形成され、膜の第2部分は、下面が建物に向かうように形成され、第1部分は、解放された形状で、反対側の上面の上の水により、地面の上に保持される保持部分を形成する洪水保護設備。
  6. 膜は、建物の周囲を囲むように配置された請求項5に記載の洪水保護設備。
  7. さらに、膜と浮きのための空間を備えたカプセル封入を含み、カプセル封入は、開口部と、開いた形状と閉じた形状との間で開口部に対して移動可能な蓋部とを有する請求項5または6に記載の洪水保護設備。
  8. さらに、水を検出した場合に、膜を離して、これにより解放を可能とする解放構造を含む請求項5〜7のいずれかに記載の洪水保護設備。
  9. 解放構造は、さらに、水を検出した場合に、膜を持ち上げて、浮きをカプセル封入から取り出すように形成された請求項7または8に記載の洪水保護設備。
  10. 膜は、水により建物の角に向かって配置されるように形成された少なくとも1つの角部を含む請求項5〜9のいずれかに記載の洪水保護設備。
  11. 角部は、第1の側縁と第2の側縁の一方の長さが、解放形状で、第1の側縁と第2の側縁のうちの他方の長さの少なくとも2倍である長さを有する請求項10に記載の洪水保護設備。
  12. 少なくとも1つの角部は、解放された形状で、複数の折りたたみ部を含む請求項10または11に記載の洪水保護設備。
  13. 少なくとも1つの角部は、解放された状態で、実質的に三角形である請求項10〜12のいずれかに記載の洪水保護設備。
  14. 角部は、膜を横切り、第1の側縁から第2の側縁まで延びるように配置された複数の可撓性要素を含む請求項10〜13のいずれかに記載の洪水保護設備。
  15. 可撓性要素は、扇形形状を形成する請求項14に記載の洪水保護設備。
  16. 浮きは、湾曲可能部分により接続された固い部分を含み、湾曲可能部分は、少なくとも角部に配置される請求項10〜15のいずれかに記載の洪水保護設備。
  17. 洪水保護装置であって、この洪水保護装置は、詰め込まれた形状と解放された形状との間で可動な膜と、第1の側縁に沿って膜に固定された浮きと、膜と浮きを収納し、開口部と、空気圧により閉じた形状と開いた形状との間で開口部に対して可動な蓋部とを有するカプセル封入とを含み、開いた形状は、開口部を通って、詰め込まれた形状から解放された形状に膜の移動を可能にし、この装置はさらに水を検出した場合に空気圧を形成する加圧手段を含む洪水保護装置。
  18. さらに、膜の第2の側縁とカプセル封入の内面との間に接合を形成する取り付け構造を含む請求項17に記載の洪水保護装置。
  19. さらに、カプセル封入と地面との間を固定する固定構造を含む請求項17または18のいずれかに記載の洪水保護装置。
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