JP2020512379A - (s)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態 - Google Patents

(s)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態 Download PDF

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Abstract

本発明は、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態、ならびに、それを作る方法およびその医薬組成物および使用に関する。

Description

本発明の背景
本発明は、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態、ならびに、それを作る方法およびその医薬組成物および医学的使用に関する。
下記に表される化合物、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールは、価値のある薬理学的特性を有すると見出されたアリールキナゾリンのファミリーの一員として、WO2014/183850において例136として開示されている。
(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールは、がん細胞株におけるDNA−PK自己リン酸化の強力な阻害へ転換する、DNA−依存性プロテインキナーゼ(DNA−PK)活性の強力かつ選択的な阻害剤であり、それはin vitroならびにin vivoのデータの両方によって実証されている。ゆえに、とりわけ、それはがん細胞の抗がん剤および/または電離放射への感作のために使用され得る。
DNAの形態におけるヒトの遺伝材料は、主に酸化的代謝の副生成物として形成される活性酸素種(ROS)による攻撃に定常的にさらされる。ROSは、一本鎖切断の形態におけるDNA損傷を引き起こすことが可能である。二本鎖切断は、先行する一本鎖切断が極めて近接して生じる場合に起こり得る。加えて、一本および二本鎖切断は、DNA複製フォークが損傷したベースパターンに遭遇した場合に引き起こされる可能性がある。さらに、電離放射(例えば、ガンマまたは粒子放射)などの外因性の影響、およびある抗がん医薬(例えば、ブレオマイシン)は、DNA二本鎖切断を引き起こすことが可能である。さらにDSBは、体細胞組み換えの中間体として生じる可能性があり、プロセスは全ての脊髄動物の機能的な免疫システムの形成のために重要である。
DNA二本鎖切断が修復されないか不正確に修復される場合、変異および/または染色体異常が生じる可能性があり、それは結果的に細胞死をもたらす可能性がある。DNA二本鎖切断からもたらされる深刻な危機に対抗するために、真核性細胞はそれらを修復するための多数のメカニズムを開発した。高等真核生物は、大部分はいわゆる非相同末端結合を使用し、ここでDNA−依存性プロテインキナーゼ(DNA−PK)が主要な役割を果たしている。DNA−依存性プロテインキナーゼ(DNA−PK)は、DNAと共に活性化されるセリン/トレオリンプロテインキナーゼである。生化学的な調査は、DNA−PKがDNA−DSBの発生によって最も効果的に活性化されることを示している。DNA−PK成分が変異し、かつ、非機能的である細胞株は、放射線感受性であることが証明されている(Smith and Jackson, 1999)。DSBは、未修復のままにされる場合、DNA損傷の最も致死型であると考えられている。
WO 2014/183850は、化合物136(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール遊離塩基の調製が以前の例に類似して行われたことを開示し、および、あるキラル設定を使用してSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)によってキラル分離が行われたことを教示している。しかしながら、光学異性体の固体形態は開示されていない。
本発明の目的は、有益な固体状態の特性を有する(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの形態およびその製造のための好適なプロセスを開発することであった。
本発明は、かかるとおりの:
(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態および結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを対象とする。
本発明はさらに、結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけその特定の結晶性形態を調製する方法、かかる結晶性形態を含む医薬組成物、がんの処置における単独または放射線治療および/もしくは化学療法との組み合わせのいずれかにおける使用のための結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールならびに医薬投与形態の調製における結晶性化合物の使用に関連する。
図の簡単な説明
図1は、非晶質(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの粉末X線ディフラクトグラム(PXRD)を示し(比較例)、 図2は、非晶質(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、A:可逆熱流、B:不可逆熱流のDSC走査を示し(比較例)、 図3は、非晶質(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの水蒸気収着等温線を示し(比較例)、 図4は、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの形態Iの粉末X線ディフラクトグラム(PXRD)を示し、 図5は、形態Iの結晶構造の略図を表し、 図6は、形態IのDSC走査を示し、 図7は、形態IのTGAプロファイルを表し、 図8は、形態Iの水蒸気収着等温線を示す。
発明の詳細な説明
上記で述べたとおり、かかるとおりの(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの合成は、WO 2014/183850において記載されており、その全体が参照によって本明細書中に開示される。
光学異性体の固体状態形態は、該出願において開示されていない。光学異性体がアセトニトリルおよび水の溶液から凍結乾燥された場合、光学異性体が分離されたラセミ混合物について記載されたとおり、光学異性体は非晶質形態において得られ、比較例1においてより詳細に記載されるだろう。
しかしながら、かかる(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの非晶質固体形態は好ましくない粒子特性を呈する。
そのようにして得られる材料は、例として、吸湿性であり、非常に多量であり、および静電的に荷電されており、よって固体製剤へのさらなる加工の観点において理想からかけ離れている。
ここで本発明は、結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを提供する。より特には、本発明は、新規な(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を提供する。下記に記載されるとおり特徴付けされる、前記新規な(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態は、有益な固体状態特性を呈することが示されている。容易に参照できるように、この結晶性形態はまた、以下において「形態I」と称する場合もある。
本明細書中で使用されるとおり、「結晶性」という化合物の呼称は、純粋な、および、実質的に純粋な結晶性化合物を、両方包含すべきであり、「実質的に純粋な結晶性」化合物は、25%未満、より好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、および最も好ましくは5%未満、2.5%未満または1%未満の、結晶性ではない、または、具体的な多形形態の文脈において、異なる結晶性形態、すなわち化合物の異なる多形体を有する化合物を含有する化合物を包含する。異なって表現される、具体的な「結晶性」形態は、他の形態または他の多形体に関して少なくとも75%純粋であり、すなわちその具体的な多形形態中には少なくとも75%の化合物が存在する。より好ましくは、少なくとも80%、例として少なくとも90%、例として少なくとも95%、最も好ましくは少なくとも97.5%、例として少なくとも99%の化合物が、本発明による形態Iである具体的な多形形態中に存在する。定量的な相分析は、当該技術分野において既知の方法に従って行われ得る(例として欧州薬局方第6版、2.9.33章、「定量的な相分析」節)。
(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールについての本明細書中のいずれの言及も、塩形態よりもむしろ、上記に表されたとおりの分子の遊離形態を指す。
さらに、本発明は、それぞれ化合物の無水結晶性形態の、無水結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを提供する。
とりわけ、本発明は、4.1、5.2、6.1、8.3、8.5、10.1、10.9、12.7、13.0、13.8、14.7、15.0、18.6、19.2、20.0、20.5、20.8、21.3、22.0、22.4、22.8、23.4、24.4から選択される度2シータ(°2θ)、各々±0.2度2シータで2つのピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴付けられ、ここで少なくとも2つのピークの少なくとも1つは、4.1、5.2、8.3、8.5、10.1、10.9、12.7、13.0および21.3度2シータ(°2θ)、各々ピーク±0.2度2シータから選択される、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態に関する。前記「形態I」の粉末X線ディフラクトグラムは図4において表される。
(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール(形態I)の結晶性形態はさらに:4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θで、粉末X線回折パターンにおいて、少なくとも3つ、好ましくは4つ、5つまたは6つのピークを有し、ここでピークの少なくとも1つが4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、および21.3±0.2°2θから選択されるものとして特徴付けられてもよい。
例として、形態Iは、4.1±0.2°2θでのピーク、ならびに5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される、少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けられ得る。
代替的に、形態Iは、5.2±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、形態Iは、5.2±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される、少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、形態Iは、8.3±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、形態Iは、8.5±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、形態Iは、10.1±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、形態Iは、10.9±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、12.7±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
代替的に、13.0±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
さらに代替的に、21.3±0.2°2θでのピーク、ならびに4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択される少なくとも1つより多く、好ましくは2つより多く、好ましくは3つまたは4つより多いピークを有する、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
異なって表現される、形態Iは、4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ,6.1±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、13.8±0.2°2θ、14.7±0.2°2θ、15.0±0.2°2θ、18.6±0.2°2θ、19.2±0.2°2θ、20.0±0.2°2θ、20.5±0.2°2θ、20.8±0.2°2θ、21.3±0.2°2θ、22.0±0.2°2θ、22.4±0.2°2θ、22.8±0.2°2θ、23.4±0.2°2θ、24.4±0.2°2θから選択されるいくつかの、好ましくは3つ、4つ、または、最も好ましくは5つもしくは6つのピークを有し、その少なくとも2つのピーク、より好ましくは3つのピークまたは4つのピークが4.1±0.2°2θ、5.2±0.2°2θ、8.3±0.2°2θ、8.5±0.2°2θ、10.1±0.2°2θ、10.9±0.2°2θ、12.7±0.2°2θ、13.0±0.2°2θ、および21.3±0.2°2θから選択される、粉末X線回折パターンによって特徴付けされ得る。
好ましくは、形態Iを特徴付けするピークは、以下:4.1±0.1°2θ、5.2±0.1°2θ,6.1±0.1°2θ,8.3±0.1°2θ、8.5±0.1°2θ、10.1±0.1°2θ、10.9±0.1°2θ、12.7±0.1°2θ、13.0±0.1°2θ、13.8±0.1°2θ、14.7±0.1°2θ、15.0±0.1°2θ、18.6±0.1°2θ、19.2±0.1°2θ、20.0±0.1°2θ、20.5±0.1°2θ、20.8±0.1°2θ、21.3±0.1°2θ、22.0±0.1°2θ、22.4±0.1°2θ、22.8±0.1°2θ、23.4±0.1°2θ、24.4±0.1°2θの1つ以上であり、ここで少なくとも1つのピーク、例として1つ、2つまたは3つのピークが4.1±0.1°2θ、5.2±0.1°2θ、8.3±0.1°2θ、8.5±0.1°2θ、10.1±0.1°2θ、10.9±0.1°2θ、12.7±0.1°2θ、13.0±0.1°2θ、14.7±0.1°2θ、19.2±0.1°2θ、および21.3±0.1°2θから選択される。
上記で言及した粉末X線回折パターンピークは、Cu−Kα1放射(λ=1.54Å)に基づいて記録されるものである。一般的に、粉末X線回折パターンは、欧州薬局方第6版2.9.33節などに記載される、当該技術分野において既知の標準的な技術によって得られ得る。上記の値についての基礎を形成する粉末X線回折パターンピークの記録において採用される粉末X線回折方法に係るさらなる詳細は、さらに下記に記載されるだろう。
用語「ピーク」は、本明細書中において、当該技術分野において確立された意味に従って、および、用語「最大」と同義で使用される。
さらなる側面において、本発明による(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態、とりわけ上記に記載され、かつ、特徴付けされた結晶性「形態I」は、無水である。
本発明(形態I)による(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態は、当然に、図4に実質的に従う粉末X線回折パターンによって特徴付けされてもよい。
図1および4に表される粉末X線回折パターンは、欧州薬局方第6版2.9.33節において記載されるとおりの、例として、下記のより実験的な詳細において提示されるだろうとおりの標準的な技術によって得られた。当業者によって理解されるだろうとおり、かかる回折パターンにおける相対強度(強度I)は、比較的大部分、例として20パーセントまで変動する可能性がある。よって、指し示された回折角度で−約±0.2°2θの実験的な誤差内の−ピークがある場合、回折パターンは図4におけるそれに「実質的に従う」だろう。
以下の表1は、結晶性形態IのX線ピークのリストを提示する。
表1:結晶性形態IのX線ピークのリスト
比較として、比較例1に従って調製されるとおりの非晶質(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールのX線回折「パターン」は、図1において示される。非晶質材料について予想されるとおり、測定におけるアーチファクトである約5.5°2eでのピークを除いて、ブロードなバックグラウンドの隆起を示すのみである。
鮮明なピークから明らかなとおり、結晶性形態の回折パターンは規則結晶性格子を例示していることがさらに注目される。よって、4.1、5.2、6.1、8.3、8.5、10.1、10.9、12.7、13.0、13.8、14.7、15.0、18.6、19.2、20.0、20.5、20.8、21.3、22.0、22.4、22.8、23.4、および/または24.4、各々±0.2度2シータから選択されるいずれのピークも、0.2°2θ未満の半値全幅(FWHM)を有するように、任意に個々に特徴付けされてもよい。
結晶性形態Iは、格子パラメータa=4.8Å,b=27.5Å,c=33.3Åおよびα=β=γ=90°で斜方空間群P2において結晶化する。形態は、単位セルあたり8式単位あることおよび単位セル体積が4436Åであることにおいてさらに特徴付けされてもよい。結晶性形態は、1.44g/cmの計算された密度によってさらに記載されてもよい。これらのデータは、200KでCu−Kα放射を使用するCCD検出器を備えたRigaku SuperNova回折装置を使用して、単一の結晶X線構造データに基づいて生成された。
形態Iの結晶構造は、図5において例示される。
化合物の結晶性形態は、好ましい固体状態特性を有する。とりわけ、それは非晶質材料の多量な性質および静電気的な帯電がない。下記のより詳細において説明されるとおり、それはまた熱および水吸収作用に関して有利である。
熱的作用の観点において、図6および7において表されるとおりのDSCおよびTGAのプロファイルから明白なとおり、形態Iは、200℃より高い溶融/分解の前に熱的事象がないことを示す。一方で、非晶質材料は、170℃で分解する(図2)。ゆえに、結晶性材料は、それ自体が加熱溶融射出および溶融造粒などの、高温が関与するさらなる加工に役立つ。
水蒸気収着作用は、40〜80%rhの相対湿度(rh)範囲において<1%m/mの極めて小さな水吸収レベルのみを示す。ゆえに、形態Iは、吸湿性ではないものとしてPh.Eur.基準(5.11.節)によって分類され得る。形態Iのmax.水吸収レベル(98%でのΔMmax)は、<1%m/mである。形態Iの水蒸気収着等温線(25℃)は図8において表示される。
対照的に、非晶質材料は、顕著な水吸収を示す(図3)。形態Iのこの非吸湿性の作用は、それがそれ自体容易に貯蔵に役立つように、出発材料としての材料を使用する場合、ならびに、医薬投与形態においてそれを「そのままで」使用する場合の両方において有利である。
本発明による結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけ結晶性「形態I」は、生体関連の腸管媒体についてもまた好適な状態にする溶解特性を有している。結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールは、以下の1つ以上によって特徴付けられ得る:
溶解度測定は、さらなる下記に記載される方法(単数または複数)に従って行われた。
無水結晶性形態Iは、非晶質材料に関してのみではなく、主に調製され得る他の結晶性形態に関しても特に有利であることが注目される。他の得られ得る形態は、例として、格子パラメータa=29.26Å、b=4.96Å,c=19.2Åならびにα=γ=90°およびβ=127.14°で単斜空間群C2において結晶化し、ならびに単位セルあたり4式単位あることおよび単位セル体積が2221Åであることにおいて特徴付けられてもよいさらなる無水形態を包含する。前記形態は、純粋な1,4−ジオキサンからの結晶体を冷却することによって得ることができ、および準安定的である。さらなる得られ得る結晶性形態は、1,4−ジオキサン溶媒和物であり、それは1,4−ジオキサン/水が関与する有機蒸気収着によって調製することができ、格子パラメータα=28.67Å,b=5.09Å,c=20.86Åならびにα=γ=90°およびβ=114.18°で単斜空間群C2によって特徴付けされ、さらにそれは単位セルあたり4式単位あることおよび単位セル体積が2779Åであることにおいてさらに特徴付けされ得る。しかしながら、前記溶媒和物は、医薬目的に好適ではない。
本発明はさらに、結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、最も好ましくは無水結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを調製するためのプロセスであって、以下
a)溶媒または溶媒混合物中の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの透明な溶液を、任意に加熱することを伴って、調製すること、
b)透明な溶液を冷却すること、
c)溶媒または溶媒混合物から結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを分離すること、および
d)結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イル−キナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)−メタノールを乾燥させること
を含む、前記プロセスに関連する。
好ましい態様において、上記のプロセスは、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの無水結晶性形態、とりわけ形態I、すなわち上記に特徴付けされるとおりの(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を調製するためのプロセスである。
とりわけ、前記結晶性形態(形態I)を調製するためのプロセスは、以下:
a)溶媒または溶媒混合物中の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの透明な溶液を、任意に加熱することを伴って、調製すること、
b)溶液を十分に低い速度で冷却し、結晶性形態の形成を可能にすること、
c)溶媒または溶媒混合物から結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを分離すること、および
d)結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを乾燥させて、形態Iを製造すること
を含んでもよい。
本発明によるプロセスにおいて、溶媒または溶媒混合物は、例として、メタノール、エタノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルアセタート、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、およびこれらの2つ以上の混合物、ならびにとりわけ水/1,4−ジオキサン、水/ピリジン、メタノール/テトラヒドロフラン、メタノール/クロロホルム、メタノール/N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール/ピリジン、2−プロパノール/テトラヒドロフラン、2−プロパノール/ピリジン、アセトン/1,4−ジオキサン、アセトン/クロロホルム、アセトン/N,N−ジメチルホルムアミド、およびアセトン/ピリジンの混合物から選択されてもよい。
特定の好適な溶媒混合物は、とりわけ、例として、水/1,4−ジオキサン(1:1 v:v)、水/ピリジン(1:0.4 v:v)、メタノール/テトラヒドロフラン(1:0.4 v:v)、メタノール/クロロホルム(1:0.2 v:v)、メタノール/N,N−ジメチルホルムアミド(1:0.3 v:v)、メタノール/ピリジン(1:0.2 v:v)、2−プロパノール/テトラヒドロフラン(1:0.7 v:v)、2−プロパノール/ピリジン(1:0.4 v:v))、アセトン/1,4−ジオキサン(1:0.6 v:v)、アセトン/クロロホルム(1:1.2 v:v)、アセトン/N,N−ジメチルホルムアミド(1:0.2 v:v)およびアセトン/ピリジン(1:0.2 v:v)を包含する。
水へのいずれの言及も、脱イオン化されて蒸留された水を指すものと解される。略記v:vは、当該技術分野における慣習どおりの、体積あたりの体積を意味する(それに応じると、m:mは、質量あたりの質量を意味する)。
例として、ステップb)における冷却速度は、0.2K/min以下などの、1K/min以下、例として0.05K/min以下などの、0.15K/minであってもよい。
本発明によるプロセスのステップa)は、好ましくは加熱することを伴って、例として40℃以上、例として45℃以上、より好ましくは50℃以上まで加熱することを伴って行われる。これは、とりわけ上記に言及された溶媒および溶媒混合物に適用する。エタノール/水混合物の場合、加熱することは、好ましくは70℃以上、例として75℃以上、好ましくは80℃以上までである。
透明な溶液の調製は、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを含有する溶媒または溶媒混合物をろ過することを包含してもよい。それは代替的に、例として蒸発の手段によって、溶液を濃縮することを含んでもよい。
本発明によるステップb)には、溶液を冷却すること、および、撹拌することが関与してもよい。溶液の冷却は、例として、25℃以下、例として20℃以下、例として15℃以下、例として10℃以下または5℃以下の温度までであってもよい。
分離するステップc)は、2つの例を挙げると、ろ過または遠心分離によって達成されてもよい。
当該プロセスのステップd)による結晶性化合物の乾燥は、例として、真空下などの、減圧下、または、窒素、とりわけ乾燥窒素などの、不活性ガス下であってもよい。さらに、乾燥は、室温で、または、昇温で、例として少なくとも40℃以上、例として50℃以上、例として60℃以上、または70℃以上であってもよい。乾燥条件は、一般的に、結晶性材料の調製において使用される溶媒/溶媒混合物に依存して選択され、それは下記の詳細に記載される例示的な態様に関してさらに例示されるだろう。
したがって、本発明はさらに、上記に記載されるプロセスに従って得られ得る、結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールに関連する。
さらなる側面において、本発明は、結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけその形態Iを、任意におよび好ましくは1種以上の薬学的に許容し得る賦形剤との組み合わせにおいて含む、医薬製剤を提供する。
好ましくは、医薬投与形態は、経口投与である。医薬投与形態は、いずれの投与形態を含んでもよく、ここで材料は、とりわけカプセル、錠剤、ドロップ、丸薬、粉末、顆粒もしくは軟膏などの固体投与形態またはスプレーを包含する、結晶性形態において含有される。典型的には、医薬投与形態は、1種以上の賦形剤を含む。
1つの側面において、医薬投与形態は、錠剤であり、および、結晶性化合物、とりわけその形態I、ならびに、例として、以下:a)充填剤、b)結合剤、c)保湿剤、d)崩壊剤、e)ウィッキング剤(wicking agent)、f)マトリックス形成剤、およびg)潤滑剤から選択される1種以上の賦形剤を含む。好適な賦形剤は、当該技術分野において既知である。
本発明はさらに、医薬投与形態の調製における、本発明による結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけ形態Iの使用に関連し、ここで該調製には、溶融ポリマー(melting or molten polymer)中に溶結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを溶解すること、または、分散することが関与してもよい。
したがって、本発明はさらに、本発明による結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけ形態Iの、医薬投与形態の調製における使用を対象とし、これには(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの固体分散体を製造するための(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールおよびポリマーの溶融造粒または加熱溶融射出が関与する。
本発明はさらに、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを含む医薬製剤を調製する方法であって、その形態Iを溶融造粒または加熱溶融射出のためにポリマーとの組み合わせで使用して、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの固体分散体を製造するステップを含む、前記方法に関する。
したがって、本発明はさらに、がんの処置における使用のための、好ましくは上記に言及されるとおりの医薬投与形態の形態における、本発明による結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけ形態Iに関する。
いくつかの態様において、がん処置はさらに、少なくとも1つの放射線治療および化学療法を含む。例として、本発明による結晶性化合物、とりわけ形態Iは、放射線治療との組み合わせにおいて有利に使用されてもよい。別の態様において、がん処置は、化学療法、すなわち少なくとも1種の別の抗がん剤の投与をさらに含む。例として、別の抗がん剤は、シスプラチンおよびカルボプラチンから選択されてもよい。よりさらなる態様において、がん処置は、放射線治療および化学療法の両方、例として、シスプラチンまたはカルボプラチンの投与および放射線治療を含む。
したがって、本発明は、本発明による結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノール、とりわけ形態Iを含む医薬製剤を、患者に投与することを含む、それを必要とする患者を処置する方法を提供する。上記に開示されているものの類似において、患者を処置することは、放射線治療および化学療法による少なくとも1つの処置をさらに含んでもよい。
分析方法
−粉末X線回折(XRPD)は、欧州薬局方第7版2.9.33節において記載されるとおりの標準的な技術(Cu−Kα1放射、λ=1.5406Å、Stoe StadiP 611 KL透過型回折装置、大気温度)およびとりわけ以下によって得られた:
●非晶質形態について:XRPD測定は、Mythen1K Si-strip検出器(PSD)を備えたStoe StadiP 611回折装置上でCu−Kα1放射を用いて透過幾何学において実施された。おおよそ5〜20mgの試料が、ウェルの底部上のほとんど非晶質のKapton(登録商標)ホイルを含む連結96−ウェルプレート試料上に調製された。測定が以下のパラメータを設定することによって行われた:
●角度範囲:−36°〜36°2θ倍から0〜36°2θ倍
●角度分解能:0.03°2θ
●PSDステップ:4°2θを用いる
●測定時間:30s/PSD−ステップ
●発電機設定:40mA、40kV
●結晶性形態Iについて:測定は、Mythen1K Si-strip検出器(PSD)を備えたStoe StadiP 611回折装置上でCu−Kα1放射を用いて透過幾何学において実施された。おおよそ10〜100mgの試料が、非晶質フィルム間で調製された。測定は、以下のパラメータを設定することによって行われた:
●角度範囲:1°〜41°2θ
●角度分解能:0.015°2θ
●PSDステップ:0.49°2θを用いる
●測定時間:15s/PSD−ステップ
●発電機設定:40mA、40kV
−DSC
●非晶質形態について:
温度調節されたDSC(TOPEM(登録商標))は、Mettler-Toledo熱流束型示差走査熱量計DSC1システム上で取得された。おおよそ0.5mgの試料量は、40μlアルミニウムの鍋中で正確に量られ、これは蓋によって密封して閉じられた。スキャンは、2K/minの線形加熱速度と共に0℃〜250℃で行われ、±0.5Kのパルス高さおよび15s(min)〜45s(max)の確率パルス幅を有する非線形のパルス調節された温度プログラムと重ねられた。50mL/minで窒素パージガスが使用された。
●結晶性形態Iについて:
DSC測定は、Mettler-Toledo 熱流束型示差走査熱量計システムDSC821e上で取得された。おおよそ1〜5mgの試料量は、穴のあいた蓋を有する40μlアルミニウムの鍋中で正確に量られた。スキャンは、5K/minの線形加熱速度および50mL/minでの窒素パージガスを伴って25℃〜350℃で行われた。
TGA:
試料は、窒素不活性ガス雰囲気(流量50mL/min)を使用して、オートサンプラーを有するMettler-Toledo熱重量分析計TGA851上で調査された。おおよそ5〜20mgの試料量を、100μlアルミニウムの鍋中で正確に量り、アルミニウムの蓋によって密封して閉じた。オーブンに挿入する直前に、蓋はオートサンプラーシステムのニードルによって穴があけられた。スキャンは、5K/minで25℃〜350℃で行われた。結果について、同一の温度プロファイルを使用して、同じ型の空の100μlアルミニウムの鍋からブランクランで基準値を修正した。
−水蒸気収着等温線:
おおよそ1〜40mgの試料量を、100μlAl鍋中で正確に量り、微量てんびんおよびインキュベータを備えるDVS機器の試料位置中へ取り付けた(DVS-Intrinsic;表面測定システム、SMS)。20ml/minの窒素全体の流速(統合された乾燥および湿潤流れ)は、制御された加湿のために使用された。水蒸気収着等温線は、以下の脱着−収着−脱着サイクルを使用して、25℃で取得された:
−最初の脱着:40%rh〜0%rh(10%rhステップ)
−収着:0%rh〜98%rh(10%rhステップおよび最終の8%rhステップ)
−第2の収着:98%rh〜0%rh(最初の8%rhステップおよび連続的な10%rhステップを伴う)
(rhは相対湿度を意味する)
全てのrhステップに対して、dm/dt≦0.0005wt%/minの平衡条件が、10分の最小rhステップ時間および360分の最大rhステップ時間(中断時間)と共に使用された。
Ph.Eurによると、固体API粉末の吸湿性は、80%rhでの水吸収に基づいて分類される(大気条件での水吸収と比較される)。40%rhは大気条件に対して予想される最も低いrhレベルとしてみなされ得ることを想定すると、以下の閾値レベルが決定され得る:
−dm(80%rh〜40%rh)<0.2wt%:吸湿性ではない
−0.2wt%≦dm(80%rh〜40%rh)<2.0wt%:わずかに吸湿性
−2.0wt%≦dm(80%rh〜40%rh)<15.0wt%:吸湿性
−15.0wt%≦dm(80%rh〜40%rh):極めて吸湿性
−溶解度測定:
試験媒体:
SGF(ペプシンなしの擬似胃液)pH1.2:
2.0gの塩化ナトリウムは1L容積フラスコ中に置かれ、約500mLの水中に溶解された。80mLの1M塩酸溶液が加えられ、体積が1Lまでにされた。
その結果得られたSGF溶液は以下を含有する:34.2mM塩化ナトリウム
FaSSIF(絶食状態模擬腸液)pH6.5:
0.224gのSIF粉末(biorelevant.comから得られる)が100ML容積フラスコ中でFaSSIF緩衝剤中に溶解され、体積までにされた。FaSSIF媒体は、大気室温で2h平衡化させられ、調製の48h以内に使用された。FaSSIF緩衝剤は、0.42gのNaОHペレット、3.44gの無水リン酸一ナトリウムおよび6.19gの塩化ナトリウムを、約0.9Lの精製された水中に溶解し、pHを1NのNaОHまたは1NのHClを用いて6.5に調整し、体積を1Lまでにすることによって作られ得る。
その結果得られたFaSSIFは、以下を含有する:3mMのタウロコール酸ナトリウム;0.75mMのレシチン;105.9mMの塩化ナトリウム;28.4mMのリン酸一ナトリウムおよび8.7mMの水酸化ナトリウム。
FeSSIF(摂食状態模擬腸液)pH5.0:
1.12gのSIF粉末(biorelevant.com)を、100mL容積フラスコ中でFeSSIF緩衝剤中に溶解し、体積までにした。それは、調製の48h以内に使用された。FeSSIF緩衝剤は、4.04gのNaOHペレット、8.65gの氷酢酸および11.87gの塩化ナトリウムを、約0.9Lの精製された水中に溶解し、pHを1NのNaOHまたは1NのHClを用いて6.5に調整し、体積を1Lまでにすることによって作られ得る。
その結果得られたFeSSIFは、以下を含有する:15mMのタウロコール酸ナトリウム;3.75mMのレシチン;203.2mMの塩化ナトリウム;101.0mMの水酸化ナトリウムおよび144.1mMの酢酸。
溶解度測定:過剰量の物質が量られ、Uniprep(登録商標)Whatmanバイアルに入れられ、それに1mLの試験媒体が添加された。懸濁液が、37℃で、450rpmで(1分間あたりの回転)、24h振とうされた。pHが1h、6h、24hで測定され、バイアルが溶解されていない化合物について確認された。媒体のpHが必要な場所で調整された。24h後、溶液が0.2μmPTFEメンブレンフィルターを通してろ過され、好適な希釈後にろ過物がHPLCを使用して分析された。
HPLC:
装置:Agilent 1100
カラム:Chromolith(登録商標)Performance RP-18e100-3mm、Art。
1.52001 (h)
波長: 282nm
注入体積: 5μL
カラムオーブン: 37℃
オートサンプラー: 37℃
HPLCのための溶離剤A:ギ酸:超純水(1:999;v/v)
HPLCのための溶離剤B:ギ酸+アセトニトリル(1:999;v/v)
HPLC勾配:
H NMR:NMR測定は、TCI低温冷却プローブヘッドを備えたBruker AV500 分光計上で実行された。おおよそ5〜20mgの試料は、0.7ml DMSO−d中で溶解された。H NMR実験は、500MHzプロトン共振周波数および303ケルビンで実施された。
本発明はここで、本発明の例示的な態様に係って記載されるが、それは本発明、および比較例を限定するものとしてみなされるべきではない。本明細書中で使用されるとおり、「物質」または「化合物」は、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを指す。
比較例1:凍結乾燥による非晶質材料の調製
14mgの物質を、RTで90mLアセトニトリル/水、1:3(v/v)中で溶解した。得られた溶液を、0.45μmシリンジフィルターを通してろ過して、250mL丸底フラスコへ入れ、異物の粒子を除去した。透明な溶液を、液体窒素中への押し込みによってクエンチした。凍結した溶媒混合物を、真空下の凍結乾燥によって完全に除去した(約0.04mbar)。
例1:
4.7kgの粗物質を、透明な溶液が得られるまで(108.1リットル)、還流で(IT=78℃)、エタノール/水、9:1(v/v)の撹拌された溶液へ添加した。その後、温度傾斜を8時間を超えて80℃〜10℃へ設定した(約0.146K/min)。得られた結晶体を、10℃で終夜撹拌した。固体/液体分離をろ過によって行い、固体材料を70℃で真空下で乾燥させた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.12 (s, 1H), 7.92 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 9.4, 3.4 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 9.5, 2.5 Hz, 1H), 7.24 − 7.19 (m, 2H), 6.64 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 6.23 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 3.82 − 3.69 (m, 4H), 3.48 − 3.39 (m, 4H)
例2:
480gの物質を、6Lのジクロロメタン/メタノール、5:1中で溶解し、ろ過した。ろ過物を、ロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣を、3Lのアセトン中で再結晶化させた。得られた固体材料を4Lのアセトン中で懸濁し、50℃で1h撹拌した。25℃で冷却した後、黄色固体材料をろ過し、一部真空乾燥器において40℃で24h乾燥させた。
例3:
約20mgの物質を、50℃でいくつかの溶媒(下記の表2を参照)中で溶解または懸濁した。溶液/懸濁液を0.2μmシリンジフィルターを通してろ過した。得られた透明な溶液を、約0.05K/minの傾斜を伴って、5℃まで冷却した。冷却している間、溶液をマグネチックスターラーによってPTFE被覆された撹拌子を用いて撹拌した。得られた懸濁液の固体/液体分離は遠心分離によって行われ、固体材料を乾燥窒素流を用いて室温で終夜乾燥させた。これらの実験において使用した溶媒は、下記の表2にまとめられている。
表2:

Claims (15)

  1. (S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  2. 4.1、5.2、6.1、8.3、8.5、10.1、10.9、12.7、13.0、13.8、14.7、15.0、18.6、19.2、20.0、20.5、20.8、21.3、22.0、22.4、22.8、23.4、24.4から選択される度2シータ、各々±0.2度2シータで、少なくとも2つのピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  3. 4.1、5.2、6.1、8.3、8.5、10.1、10.9、12.7、13.0、13.8、14.7、15.0、18.6、19.2、20.0、20.5、20.8、21.3、22.0、22.4、22.8、23.4、24.4から選択される度2シータ、各々±0.2度2シータで、少なくとも2つのピーク、好ましくは4つ、5つ、6つのピークを有する粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項2に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  4. 無水物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  5. 図4に実質的に従う粉末X線回折パターンによって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  6. 1.2のpHでSGF中、850μg/mLより大きい溶解度を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を調製するためのプロセスであって、以下
    a)溶媒または溶媒混合物中の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの透明な溶液を、任意に加熱することを伴って、調製すること、
    b)透明な溶液を冷却すること、
    c)溶媒または溶媒混合物から結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを分離すること、および
    d)結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを乾燥させること
    を含む、前記プロセス。
  8. 請求項2、3、4、5および6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を調製するためのプロセスである、請求項7に記載のプロセス。
  9. 溶媒または溶媒混合物が、メタノール、エタノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルアセタート、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、およびこれらの混合物、水/1,4−ジオキサン、水/ピリジン、メタノール/テトラヒドロフラン、メタノール/クロロホルム、メタノール/N,N−ジメチルホルムアミド、メタノール/ピリジン、2−プロパノール/テトラヒドロフラン、2−プロパノール/ピリジン、アセトン/1,4−ジオキサン、アセトン/クロロホルム、アセトン/N,N−ジメチルホルムアミド、ならびにアセトン/ピリジンから選択される、請求項7または8に記載のプロセス。
  10. 請求項2〜6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を含む、医薬製剤。
  11. 医薬投与形態の調製における、請求項2〜6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態の使用。
  12. 医薬投与形態の調製における、請求項2〜6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態の使用であって、溶融ポリマー(melting or molten polymer)中に結晶性(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを溶解すること、または、分散することが関与する、前記使用。
  13. 請求項12に記載の使用であって、ポリマー中における(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの固体分散体を製造するための、(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールおよびポリマーの加熱溶融射出または加熱溶融造粒が関与する、前記使用。
  14. (S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールを含む医薬製剤を調製する方法であって、請求項2、3、4、5および6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態を、加熱溶融造粒または加熱溶融射出のためにポリマーと組み合わせて使用して、ポリマー中における(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの固体分散体を製造するステップを含む、前記方法。
  15. がんの処置における、任意に放射線治療および化学療法の少なくとも1つと組み合わせた使用のための、請求項2、3、4、5および6のいずれか一項に記載の(S)−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(7−モルホリン−4−イルキナゾリン−4−イル)フェニル]−(6−メトキシ−ピリダジン−3−イル)メタノールの結晶性形態。
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