JP2020511570A - 可燃性プロファイルを低下させた冷媒 - Google Patents

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Abstract

本発明は、可燃性プロファイルを低下させた冷媒組成物に関する。この低可燃性冷媒は、冷媒及び添加剤を含む。冷媒の最小発火エネルギーを上昇させる方法及び冷媒の可燃性下限を上昇させる方法も開示される。本発明はまた、冷媒中のラジカルを掃去する方法にも関する。

Description

本発明は、可燃性プロファイルを低下させた冷媒組成物及び冷媒の可燃性を低下させる方法に関する。
安全性の懸念から、可燃性冷媒を商業用途及び住宅用途に広く採用することは現在規制されている。蒸気圧縮式HVAC&Rシステム用の冷媒の選択は、性能と安全性と環境への影響との間のトレードオフ(妥協、釣合)を必要とする。R−410A及びR−404Aのような現世代の冷媒は、一般的に可燃性流体と不燃性流体とのブレンドであって、全体の組成物が不燃性として分類されるものから成る。これらの冷媒は、R−11やR−22のような従来用いられていた単一分子流体のドロップイン(一時的、暫定的)代替品に近いものである。しかしながら、R−410A及びR−404Aは高い〜非常に高い地球温暖化係数(GWP)を有している。低いGWPをも有していながら効果的で、無毒性で且つ不燃性である冷媒を見出すのは困難だった。
環境上許容できる冷媒のほとんどは可燃性のものであり、今日までの研究は、可燃性冷媒流体を最適に取り扱うために冷凍システム及び空調システムの設計を適合させることに焦点を合わせてきた。これらの研究では、冷媒の充填を制限したり、換気を追加してシステムを設計したりすることによって、可燃性を弱める方法が特定された。これらの近年の研究はいずれも、ベースラインの冷媒の性能及びGWPの影響を変化させることなく冷媒の可燃性を制限する本質的な方法には焦点を合わせていない。実際、冷媒の可燃性を抑えるための従来の方法は、冷媒を許容できる熱力学的特性を有する既知の不燃性冷媒とブレンドして不燃性ブレンドを生じさせることである。これまでの例は、格付2LのR−32と格付1のR−125との不燃性ブレンドであるR−410Aである。しかしながら、R−125はGWPが高いので、少量しか添加することができず、他の可燃性冷媒とのブレンドにおいて可燃性を低下させる可能性が制限される。
ヒドロフルオロカーボン(HFC)は、オゾン層を破壊しない空調及び冷凍用冷媒として、クロロフルオロカーボン(CFC)及びヒドロクロロフルオロカーボン(HCFC)に取って代わった。しかしながら、ある種のHFCは二酸化炭素より数千倍高い地球温暖化係数(GWP)を有しており、その結果、それらを広く用いることはさらなる監視の対象となっている。産業界ではオゾン層を破壊しない低GWPの代替冷媒が開発されてきているが、これらの冷媒は可燃性であるため、安全な使用を保証するために、冷媒の充填量が制限され又は使用場所が制限される。
R−1234yfのような不飽和フッ素化分子は、炭化水素及びアンモニアのような従来の可燃性冷媒とは有意に異なる可燃性プロファイルを有しているので、産業界は燃焼速度に基づいて冷媒を区別する新しい格付2Lを創設した。2Lと格付されるためには、冷媒は0.1m/秒未満の燃焼速度を有していることが必要である。さらに、産業界は、様々な用途において様々な可燃性冷媒を用いるためのリスク評価を行い、これがEN378やASHRAE15のような安全性基準の変更をもたらした。産業界はまた、可燃性冷媒を安全に使用及び配備する方法をよりよく理解するために、DOEを含むいくつかの主要機関と提携した。安全性の基準は非常に複雑であるが、それらは、検出、換気又は充填の要件の新たなセットを通じて、事象の確率及び過酷さを低減させることを求めている。
オゾン層を破壊しない低GWPの可燃性冷媒を用いる際の安全性のリスクを軽減する努力において、本出願人は、それらの可燃性プロファイルを低下させるために添加剤を使用することを提唱する。本明細書には、可燃性冷媒の可燃性プロファイルを低下させる分子の試験が報告される。ある実施形態においては、これらの分子を冷媒中に添加剤レベル(0.6%未満)で用いることによって、燃焼プロセスを妨害することができる。
プラスチック産業においてポリマー製品に防火性を提供するために又は航空産業においてあらゆる火災を食い止めるために、火炎の減速や抑制がたくさん研究されてきた。多くの化学的に活性な難燃剤が文献に報告されている。最も有望な分子は、触媒モードの防火に基づくものだった。それらのほとんどは、ハロゲン化有機リン酸塩又は有機金属分子の類の中に見出すことができる。
今日までは、可燃性冷媒は2つのカテゴリーに分類されるだけだった。もしもその可燃性を抑えるために不燃性冷媒とブレンドすることができれば、ブレンド成分のカテゴリーに分類される。もしも非常に好ましい熱力学的特性故にそれ自体で用いることができれば、可燃性と分類され、その可燃性特徴は、冷媒の性状のみに依存する。
この研究では、産業界において可燃性冷媒を採用することを支持する第3のカテゴリーが創り出される。火炎抑制添加剤を用いることにより、可燃性冷媒の可燃性特徴を変化させて、空調及び冷凍システムにおいてそれらを使用することに関連するリスクを軽減する手助けとなることが可能である。
このアプローチは、安全性及び低GWPについての社会のニーズに応えるだけでなく、環境上の義務に沿った効率要件を満たすためのより多くのツールを産業界に提供することもできる。
本明細書に開示される発明の主題事項の様々な例及び実施形態が可能であり、本明細書を読めば当業者には明らかであろう。本明細書において、「特定実施形態」、「ある実施形態」、「ある例示的実施形態」等の文言はそれぞれ、これら実施形態が本発明の主題事項の非限定的な例であり、存在する可能性がある別の実施形態も排除されないことを意味するものとする。
冠詞「a」、「an」及び「the」は、本明細書では、冠詞の文法的対象の1つまたは複数(すなわち、少なくとも1つ)を指すために使用される。例えば「an element」はone element又はmore than one elementを意味する。
本明細書で使用される「約」という用語は、記載された値の±10%を意味する。ほんの一例として、「約30重量%」の化合物を含む組成物は、27重量%から33重量%までの化合物を含むことができる。
「含む」という言葉は、その無制限の意味と一致する態様で用いられ、即ち、特定の物質又は方法が明示的に説明されたもの以外の追加の特徴又は要素を随意に有することができることを意味する。実施形態が「含む」という文言で説明されている場合はいつでも、「から成る」及び/又は「から本質的に成る」という用語で説明される類似の実施形態も考えられ、本開示の範囲内であるものとする。
本明細書において用いた時、用語「可燃性下限」(LFL)とは、23.0℃、101.3kPaの特定の試験条件下で、冷媒と空気との均一な混合物によって火炎を伝播できる冷媒の最小濃度を意味する。
本明細書において用いた時、用語「最小発火エネルギー」(MIE)は、可燃性蒸気が例えば静電放電によって発火するために必要なエネルギーの最小量を意味する。
本明細書において用いた時、用語「燃焼速度」(BV)は、組成、温度、および圧力の所定の条件下での層流火炎の速度を意味する。
本出願人は、発火事象の可能性及び過酷さを低減させるために、冷媒の可燃性領域を狭め、最小発火エネルギー(MIE)を低下させ且つ/又は冷媒火災の燃焼速度を低下させる、費用対効果の高い添加剤を使用することによって、軽度に可燃性の(2L)冷媒の漏れの影響を弱めることを提唱する。
格付2Lの冷媒の可燃性が低下すれば、現存のHVAC&Rシステム及び新たなHVAC&Rシステムの両方においてそれらを安全に採用することが可能になる;追加の利点として、冷媒の充填量を増やすことができ、輸送及び取扱い費用を下げることができる。また、この軽減戦術は、火災を鎮めるため及び隣接区域から人々を避難させるための追加の時間をも提供する。これらの添加剤の実施形態は、1)冷媒の毒性格付に影響を及ぼさず、2)冷媒の気相中に存在する蒸気圧を十分高いものに、3)HVAC&Rシステムが用いる熱機械的循環条件において分解せず、4)システムの金属若しくはプラスチック部品に対する腐食や膨潤のような劣化作用がほとんど若しくは全くなく、且つ/又は5)冷媒の安定性に悪影響を及ぼさない。かかる添加剤の影響は、R−32、HFO−1234yf、R−32及び/若しくはHFO−1234yfを含有するブレンドのような弱可燃性冷媒に対して有用であることができる;添加剤を含む組成物は、新たなシステム及び現存するシステムにとって好適であることができる。これらの添加剤を含有させた冷媒の性能は、商用空調ユニットにおいて試験したところ、添加剤の存在がシステムの性能及び運転条件に悪影響を及ぼさないことが確認できた。
本出願人は、ラジカル掃去用添加剤、例えば有機金属、有機リン、ジスルフィド、ハロゲン化イオウ分子、又は希釈用添加剤、例えばハロゲン化炭化水素若しくは不活性ガスを用いることによって、格付2L(及び場合により格付2及び格付3)の冷媒の全体的可燃性プロファイルを低下させて、現存する装置設計及び新たな装置設計において低GWP冷媒を用いることを可能にするための新たな方法を提唱する。添加剤を用いることにより、R−1234yfをベースとする冷媒を、ASTM681−09で23℃において試験した時に不燃性することができる。これにより、これらの冷媒は米国運輸省(及びグローバルハーモナイゼーションシステム)によって不燃性と分類され、従ってそれらの貯蔵及び輸送が容易になる。さらに、より一層高い最小発火エネルギー(MIE)は、蒸気圧縮システムにおける冷媒のリスク評価に対する直接的な影響を有する。例えば、本開示の実施形態は、R−32(30mJ)ブレンドのMIEを1000のファクターだけ上昇させて、不飽和フルオロカーボンのR−1234zeと同様のレベルに到達させることができる。R−1234zeは約60000mJのMIEを示す。本出願人は、可燃性領域を狭めてMIEを上昇させるためにラジカルスカベンジャー又は希釈用添加剤を使用する。本開示は、2L冷媒中に用いられるこのような添加剤は冷媒の燃焼速度を、R−1234yfのような地球温暖化係数が非常に低い冷媒の値(0.015m/秒)に近い0.02m/秒未満に下げることができるということを示す。
組成物
ある実施形態において、本発明は、冷媒及び可燃性低下用添加剤を含む冷媒組成物を提供する。
ある実施形態において、前記添加剤は、ラジカル掃去用添加剤であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、有機金属化合物、有機リン化合物、ハロゲン化イオウ化合物、モノ若しくはマルチスルフィド化合物、リモネンオキシド、α−メチルスチレン、リモネンオキシド、p−メトキシフェノール、4−t−ブチルカテコール又は2,6−ジ−t−ブチルフェノールであることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、有機金属化合物であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、有機リン化合物であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、ハロゲン化イオウ化合物であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、ジスルフィド化合物であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、リモネンオキシドであることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、α−メチルスチレンであることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、p−メトキシフェノールであることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、4−t−ブチルカテコールであることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、2,6−ジ−t−ブチルフェノールであることができる。
ある実施形態において、前記添加剤は、希釈用添加剤であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、ハロゲン化炭化水素化合物、二酸化炭素又は窒素であることができる。
ある実施形態において、前記添加剤は、ハロゲン化炭化水素化合物であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、二酸化炭素であることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、窒素であることができる。
本発明の組成物において有用な好適な有機金属化合物には、当技術分野において周知の任意の有機金属化合物が含まれる。有機金属化合物は一般的に有機化合物の炭素原子と金属との間の結合を少なくとも1つ有する。この金属は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属及び遷移金属であることができる。好適な有機金属化合物にはまた、遷移金属水素化物及び金属ホスフィン錯体も含まれ得る。
本発明の組成物において有用な好適な有機リン化合物には、当技術分野において周知の任意の有機リン化合物が含まれる。有機リン化合物は、リンを含有する有機化合物である。本発明の組成物において有用な好適な有機リン化合物には、例えば、リン酸エステル及びアミド;ホスホン酸及びホスフィン酸並びにそれらのエステル;ホスフィンオキシド、イミド及びカルコゲニド;ホスホニウム塩及びホスホラン類;ホスファイト、ホスホナイト及びホスフィナイト;ホスフィン類;並びにホスファアルケン及びホスファアルキンが含まれる。
本発明の組成物において有用な好適なハロゲン化イオウ化合物には、当技術分野において周知の任意のハロゲン化イオウ化合物が含まれる。ハロゲン化イオウ化合物は、少なくとも1個のイオウ及び少なくとも1個のハロゲン原子を含有する有機化合物である。
本発明の組成物において有用な好適なジスルフィド化合物には、当技術分野において周知の任意のジスルフィド化合物が含まれる。ジスルフィド化合物は、ジスルフィド結合を含有する有機化合物である。
本発明の組成物において有用な好適なハロゲン化炭化水素には、当技術分野において周知の任意のハロゲン化炭化水素が含まれる。ハロゲン化炭化水素化合物は、少なくとも1個のハロゲン原子を含有する有機化合物である。
ある実施形態において、前記冷媒組成物は、1種類の添加剤又は少なくとも1種類の添加剤を含む。ある実施形態において、前記冷媒組成物は、2種類の添加剤又は少なくとも2種類の添加剤を含む。ある実施形態において、前記冷媒組成物は、3種類の添加剤又は少なくとも3種類の添加剤を含む。
ある実施形態において、前記組成物は、1種類又はそれ以上の有機金属化合物及び1種類又はそれ以上の有機リン化合物を含む。
ある実施形態において、前記添加剤は、約0.00001重量%〜約10重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.00001重量%〜約5重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.00001重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.01重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.01重量%〜約0.6重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.05重量%〜約0.6重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.1重量%〜約0.6重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.6重量%〜約2重量%の範囲の量で存在させることができる。ある実施形態において、前記添加剤は、約0.00001重量%、約0.00005重量%、約0.0001重量%、約0.0005重量%、約0.001重量%、約0.005重量%、約0.01重量%、約0.05重量%、約0.1重量%、約0.15重量%、約0.2重量%、約0.25重量%、約0.3重量%、約0.35重量%、約0.4重量%、約0.45重量%、約0.5重量%、約0.55重量%、約0.6重量%、約0.65重量%、約0.7重量%、約0.85重量%、約0.9重量%、約0.95重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%若しくは約5重量%、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲の量で存在させることができる。
ある実施形態において、前記冷媒組成物は、1種類の冷媒を含む。ある実施形態において、前記冷媒組成物は、2種類の冷媒又は少なくとも2種類の冷媒を含む。ある実施形態において、前記冷媒組成物は、3種類の冷媒又は少なくとも3種類の冷媒を含む。
ある実施形態において、前記冷媒は、格付2L、格付2又は格付3の冷媒である。ある実施形態において、前記冷媒は、格付2Lの冷媒である。ある実施形態において、前記冷媒は、格付2の冷媒である。ある実施形態において、前記冷媒は、格付3の冷媒である。
冷媒の格付は、国際標準化機構やモントリオール議定書等の標準化組織及び/又は国際条約によって設定される。ISO817:2014は特定冷媒格付を規定している。格付1の冷媒は、不燃性であり、又は燃焼環境において火炎の拡散をサポートしない。格付2Lの冷媒は、100g/m3超のLFL、19000kJ/kg未満の燃焼熱(HOC)及び0.1m/秒未満の燃焼速度を有する。格付2の冷媒は、100g/m3超のLFL及び19000kJ/kg未満の燃焼熱を有する。格付3の冷媒は、100g/m3未満のLFL及び19000kJ/kg超の燃焼熱を有する。
ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が100g/m3超のLFL及び/又は19000kJ/kg未満の燃焼熱を有し、前記冷媒が100g/m3未満のLFL及び/又は19000kJ/kg超の燃焼熱を有する、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、前記組成物は、冷媒のLFLより少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%若しくは少なくとも約50%高いLFL、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲のLFLを有することができる。ある実施形態において、前記組成物は、冷媒の燃焼熱より少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%若しくは少なくとも約50%低い燃焼熱、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲の燃焼熱を有することができる。
ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が100g/m3超のLFL、19000kJ/kg未満のHOC及び/又は0.1m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が100g/m3未満のLFL、19000kJ/kg超のHOC及び/又は0.1m/秒超の燃焼速度を有する、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、前記組成物は、冷媒のLFLより少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%若しくは少なくとも約50%高いLFL、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲のLFLを有することができる。ある実施形態において、前記組成物は、冷媒の燃焼熱より少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%若しくは少なくとも約50%低いHOC、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲のHOCを有することができる。ある実施形態において、前記組成物は、冷媒の燃焼速度より少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%,若しくは少なくとも約50%低い燃焼速度、又はこれらの特定された値の間の任意の範囲の燃焼速度を有することができる。
ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が不燃性であり且つ/又は燃焼環境において火炎の拡散をサポートせず、前記冷媒が可燃性であり且つ/又は燃焼環境において火炎の拡散をサポートする、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、前記冷媒は格付2L、格付2又は格付3の冷媒であることができる。
ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、前記組成物が0.02m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が格付1、2L又は2の冷媒組成物であり、前記冷媒が格付3の冷媒である、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が格付1又は2Lの冷媒組成物であり、前記冷媒が格付2の冷媒である、前記冷媒組成物を提供する。ある実施形態において、本発明は、冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が格付1の冷媒組成物であり、前記冷媒が格付2Lの冷媒である、前記冷媒組成物を提供する。
好適な冷媒には、当技術分野において周知の任意の冷媒が含まれる。好適な冷媒には、下記の式Iの1種以上のヒドロハロオレフィンが含まれ得る。
Figure 2020511570
ここで、各Rは独立してCl、F、Br、I又はHであり;R’は(CR2)nYであり;YはCRF2であり、nは0、1、2又は3、好ましくは0又は1である。非常に好ましい実施形態において、YはCF3であり、nは0又は1(特に好ましくは0)であり、残りのRの少なくとも1つはFである。
好適な冷媒には、炭化水素、クロロカーボン、クロロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ヒドロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、フルオロエーテル、HFPO、SF6、塩素、ヘキサフルオロアセトン及びそれらの混合物が含まれ得る。
好適な冷媒には、以下のものが含まれ得る:
R−32:ジフルオロメタン(CH22);
HCC−40:クロロメタン(CH3Cl);
HCFC−115:クロロペンタフルオロエタン(C25Cl);
HCFC−124:クロロテトラフルオロエタン(C2HF4Cl);
HFC−125:ペンタフルオロエタン(C2HF5);
HCFC−133a:1−クロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(C223Cl);
HFC−134a:1,1,1,2−テトラフルオロエタン(C224);
HFC−134:1,1,2,2−テトラフルオロエタン(C224);
HCFC−142b:1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(C232Cl);
HFC−143a:1,1,1−トリフルオロエタン(C233);
HFC−152a:1,1−ジフルオロエタン(C242);
HFO−1132:1,2−ジフルオロエチレン(C222);
HFO−1141:フルオロエチレン(C23F);
HFO−1234yf:2,3,3,3−テトラフルオロプロペン(CH2=CF−CF3);
HFC−245cb:1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン(CF3−CF2−CH3);
HFO−1234zeE:E−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(E−CF3−CH=CHF);
HFO−1234zeZ:Z−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(Z−CF3−CH=CHF);
HFO−1243zf:3,3,3−トリフルオロプロペン(CF3−CH=CH2);
HCFO−1233xf:3,3,3−トリフルオロ−2−クロロプロペン(CF3−CCl=CH2);
HCFO−1233zdE:E−3,3,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン(E−CF3−CH=CHCl);
HCFO−1233zdZ:Z−3,3,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン(Z−CF3−CH=CHCl);
HFO−1225yeZ:Z−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペン(Z−CHF=CF−CF3);
HFO−1225yeE:E−1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロペン(E−CHF=CF−CF3);
HFO−1225zc:1,1,3,3,3−ペンタフルオロプロペン(CF2=CH−CF3);
HFO−1225yc:1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロペン(CF2=CF−CF2);
HCFC−1214:ジクロロテトラフルオロプロペン(C34Cl2);
HCFO−1215:クロロペンタフルオロプロペン(C35Cl);
HFO−1216:ヘキサフルオロプロペン(C36);
HCFO−1223:ジクロロトリフルオロプロペン(C3HF3Cl2);
HCFO−1224:クロロテトラフルオロプロペン(C3HF4Cl);
HCFO−1232:ジクロロジフルオロプロペン(C322Cl2);
HCFO−1233xc:1,1,3−トリフルオロ−2−クロロプロペン(CH2F−CCl=CF2);
HCFO−1233xe:1,3,3−トリフルオロ−2−クロロプロペン(CHF2−CCl=CHF);
HCFO−1233yb:1,2,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン(CH2F−CF=CFCl);
HCFO−1233yc:1,1,2−トリフルオロ−3−クロロプロペン(CH2Cl−CF=CF2);
HCFO−1233yd:2,3,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン(CHF2−CF=CHCl);
HCFO−1233ye:1,2,3−トリフルオロ−3−クロロプロペン(CHClF−CF=CHF);
HCFO−1233yf:2,3,3−トリフルオロ−3−クロロプロペン(CClF2−CF=CH2);
HCFO−1233zb:1,3,3−トリフルオロ−1−クロロプロペン(CHF2−CH=CFCl);
HCFO−1233zc:1,1,3−トリフルオロ−3−クロロプロペン(CHClF−CH=CF2);
HCFO−1233ze:1,3,3−トリフルオロ−3−クロロプロペン(CClF2−CH=CHF);
HFO−1234yc:1,1,2,3−テトラフルオロプロペン(CF2=CF−CH2F);
HFO−1234ye:1,2,3,3−テトラフルオロプロペン(CHF=CF−CHF2);
HFO−1234zc:1,1,3,3−テトラフルオロプロペン(CF2=CH−CHF2);
HCFO−1242:クロロジフルオロプロペン(C332Cl);
HFO−1243yc:1,1,2−トリフルオロプロペン(CH3−CF=CF2);
HFO−1243ye:1,2,3−トリフルオロプロペン(CH2F−CF=CHF);
HFO−1243yf:2,3,3−トリフルオロプロペン(CHF2−CF=CH2);
HFO−1243zc:1,1,3−トリフルオロプロペン(CH2F−CH=CF2);
HFO−1243ze:1,3,3−トリフルオロプロペン(CHF2−CH=CHF);
HCFO−1251:クロロフルオロプロペン(C34FCl);
HFO−1252:ジフルオロプロペン(C342);
HFO−216:ヘキサフルオロプロペン(C36Cl2);
HCFO−217:クロロヘプタフルオロプロパン(C37Cl);
HFC−218:オクタフルオロプロパン(C38);
HCFC−225:ジクロロペンタフルオロプロパン(C3HF5Cl2);
HCFC−226:クロロヘキサフルオロプロパン(C3HF6Cl);
HFC−227:ヘプタフルオロプロパン(C3HF7);
HCFC−234:ジクロロテトラフルオロプロパン(C324Cl2);
HCFC−235:クロロペンタフルオロプロパン(C325Cl);
HFC−236:ヘキサフルオロプロパン(C326);
HCFC−243:ジクロロトリフルオロプロパン(C333Cl2);
HCFC−244:クロロテトラフルオロプロパン(C334Cl);
HCFC−244bb:2−クロロ,1,1,1,2−テトラフルオロプロパン(CF3−CFCl−CH3);
HFC−245fa:1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン(CF3−CH2−CHF2);
HFC−245ea:1,1,2,3,3−ペンタフルオロプロパン(CHF2−CHF−CHF2);
HFC−245eb:1,1,1,2,3−ペンタフルオロプロパン(CF3−CHF−CH2F);
HFC−245ca:1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(CHF2−CF2−CH2F);
HCFC−253:クロロトリフルオロプロパン(C343Cl);
HFC−254:テトラフルオロプロパン(C344);
HCFC−262:クロロジフルオロプロパン(C352Cl);
HFC−263:トリフルオロプロパン(C353);及び
トリフルオロプロピン(CF3−C≡CH)。
ある実施形態において、前記冷媒は、R−32、HFO−1234yf、HFO−1234ze及びHFC−143a並びにそれらの混合物の内の1種以上を含む。ある実施形態において、前記冷媒は、R−32であることができる。ある実施形態において、前記冷媒は、HFO−1234yfであることができる。ある実施形態において、前記冷媒は、HFO−1234zeであることができる。ある実施形態において、前記冷媒は、HFC−143aであることができる。
方法
ある実施形態において、本発明は、冷媒に添加剤を加えることを含む、冷媒の最小発火エネルギーを上昇させる方法を提供する。
ある実施形態において、本発明は、冷媒に添加剤を加えることを含む、冷媒の可燃性下限を上昇させる方法を提供する。
ある実施形態において、本発明は、冷媒に添加剤を加えることを含む、冷媒中のラジカルを掃去する方法を提供する。
ある実施形態において、本発明は、冷媒組成物における化学的に活性な火災を防止する方法であって、冷媒に添加剤を加えることを含み、前記添加剤がラジカル化学種を掃去する、前記方法を提供する。
ある実施形態において、本発明は、冷媒組成物の可燃性を低下させる方法であって、冷媒に添加剤を加えることを含み、前記添加剤が可燃性冷媒を希釈する、前記方法を提供する。
局面1:冷媒及び可燃性低下用添加剤を含む冷媒組成物。
局面2:前記添加剤がラジカル掃去用添加剤である、局面1に従う組成物。
局面3:前記添加剤が希釈用添加剤である、局面1の組成物。
局面4:前記添加剤がハロゲン化炭化水素化合物である、局面1の組成物。
局面5:前記添加剤が有機金属化合物、有機リン化合物、ハロゲン化イオウ化合物又はモノ若しくはマルチスルフィド化合物である、局面1又は2のいずれかに従う組成物。
局面6:前記添加剤がリモネンオキシド、α−メチルスチレン、p−メトキシフェノール、4−t−ブチルカテコール又は2,6−ジ−t−ブチルフェノールである、局面1又は2のいずれかに従う組成物。
局面7:少なくとも2種の添加剤を含む、局面1〜6のいずれかに従う組成物。
局面8:少なくとも3種の添加剤を含む、局面1〜7のいずれかに従う組成物。
局面9:少なくとも2種の冷媒を含む、局面1〜8のいずれかに従う組成物。
局面10:少なくとも3種の冷媒を含む、局面1〜9のいずれかに従う組成物。
局面11:前記冷媒が格付2L、格付2又は格付3の冷媒である、局面1〜10のいずれかに従う組成物。
局面12:前記冷媒が格付2Lの冷媒である、局面1〜11のいずれかに従う組成物。
局面13:前記冷媒がR−32、HFO−1234yf、HFO−1234ze及びHFC−143a及びそれらの混合物の内の1種以上を含む、局面1〜11のいずれかに従う組成物。
局面14:1種以上の有機金属化合物及び1種以上の有機リン化合物を含む、局面1〜13のいずれかに従う組成物。
局面15:前記添加剤を約0.00001重量%〜約5重量%の範囲の量で存在させた、局面1〜14のいずれかに従う組成物。
局面16:前記添加剤を約0.00001重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させた、局面1〜15のいずれかに従う組成物。
局面17:前記添加剤を約0.01重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させた、局面1〜16のいずれかに従う組成物。
局面18:前記添加剤を約0.1重量%〜約0.6重量%の範囲の量で存在させた、局面1〜17のいずれかに従う組成物。
局面19:前記添加剤を約0.6重量%〜約2重量%の範囲の量で存在させた、局面1〜16のいずれかに従う組成物。
局面20:冷媒に添加剤を加えることを含む、冷媒中のラジカルを掃去する方法。
局面21:冷媒組成物における化学的に活性な火災を防止する方法であって、冷媒に添加剤を加えることを含み、前記添加剤がラジカル化学種を掃去する、前記方法。
局面22:冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、冷媒の可燃性下限(LFL)より少なくとも10%高い可燃性下限を有する、前記冷媒組成物。
局面23:冷媒のLFLより少なくとも15%高いLFLを有する、局面22に従う組成物。
局面24:冷媒のLFLより少なくとも20%高いLFLを有する、局面22又は23のいずれかに従う組成物。
局面25:冷媒のLFLより少なくとも30%高いLFLを有する、局面22〜24のいずれかに従う組成物。
局面26:冷媒のLFLより少なくとも40%高いLFLを有する、請求項22〜25のいずれかに従う組成物。
局面27:冷媒のLFLより少なくとも20%高いLFLを有する、局面22〜26のいずれかに従う組成物。
局面28:冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が0.02m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、前記冷媒組成物。
局面29:該組成物が0.015m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、局面28に従う組成物。
局面30:該組成物が0.01m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、局面28又は29のいずれかに従う組成物。
局面31:該組成物が0.005m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、局面28〜30のいずれかに従う組成物。

Claims (30)

  1. 冷媒及び可燃性低下用添加剤を含む冷媒組成物。
  2. 前記添加剤がラジカル掃去用添加剤である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記添加剤が希釈用添加剤である、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記添加剤がハロゲン化炭化水素化合物である、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記添加剤が有機金属化合物、有機リン化合物、ハロゲン化イオウ化合物又はモノ若しくはマルチスルフィド化合物である、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記添加剤がリモネンオキシド、α−メチルスチレン、p−メトキシフェノール、4−t−ブチルカテコール又は2,6−ジ−t−ブチルフェノールである、請求項1に記載の組成物。
  7. 少なくとも2種の添加剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  8. 少なくとも3種の添加剤を含む、請求項1に記載の組成物。
  9. 少なくとも2種の冷媒を含む、請求項1に記載の組成物。
  10. 少なくとも3種の冷媒を含む、請求項1に記載の組成物。
  11. 前記冷媒が格付2L、格付2又は格付3の冷媒である、請求項1に記載の組成物。
  12. 前記冷媒が格付2Lの冷媒である、請求項1に記載の組成物。
  13. 前記冷媒がR−32、HFO−1234yf、HFO−1234ze及びHFC−143a及びそれらの混合物の内の1種以上を含む、請求項1に記載の組成物。
  14. 1種以上の有機金属化合物及び1種以上の有機リン化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  15. 前記添加剤を約0.00001重量%〜約5重量%の範囲の量で存在させた、請求項1に記載の組成物。
  16. 前記添加剤を約0.00001重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させた、請求項1に記載の組成物。
  17. 前記添加剤を約0.01重量%〜約1重量%の範囲の量で存在させた、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記添加剤を約0.1重量%〜約0.6重量%の範囲の量で存在させた、請求項1に記載の組成物。
  19. 前記添加剤を約0.6重量%〜約2重量%の範囲の量で存在させた、請求項1に記載の組成物。
  20. 冷媒に添加剤を加えることを含む、冷媒中のラジカルを掃去する方法。
  21. 冷媒組成物における化学的に活性な火災を防止する方法であって、冷媒に添加剤を加えることを含み、前記添加剤がラジカル化学種を掃去する、前記方法。
  22. 冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、冷媒の可燃性下限(LFL)より少なくとも10%高い可燃性下限を有する、前記冷媒組成物。
  23. 冷媒のLFLより少なくとも15%高いLFLを有する、請求項22に記載の組成物。
  24. 冷媒のLFLより少なくとも20%高いLFLを有する、請求項22に記載の組成物。
  25. 冷媒のLFLより少なくとも30%高いLFLを有する、請求項22に記載の組成物。
  26. 冷媒のLFLより少なくとも40%高いLFLを有する、請求項22に記載の組成物。
  27. 冷媒及び添加剤を含む冷媒組成物であって、該組成物が0.02m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、前記冷媒組成物。
  28. 該組成物が0.015m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、請求項27に記載の組成物。
  29. 該組成物が0.01m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、請求項27に記載の組成物。
  30. 該組成物が0.005m/秒未満の燃焼速度を有し、前記冷媒が0.02m/秒超の燃焼速度を有する、請求項27に記載の組成物。
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