JP2020509004A - Oga阻害剤としての、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジンで置換されている[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジニル誘導体 - Google Patents

Oga阻害剤としての、ピペリジン、モルホリンまたはピペラジンで置換されている[1,2,4]−トリアゾロ[1,5−a]−ピリミジニル誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)阻害剤に関する。本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物、そのような化合物および組成物を調製するプロセスおよびOGAの阻害が有益である障害、例えばタウオパチー、特にアルツハイマー病または進行性核上性麻痺およびタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症または前頭側頭葉型認知症を予防および処置するための、そのような化合物および組成物の使用も対象とする。

Description

本発明は、式(I)
Figure 2020509004

(式中、各基は、本明細書に定義されているとおりである)
で示される構造を有するO−GlcNAc加水分解酵素(OGA)阻害剤に関する。本発明は、そのような化合物を含む医薬組成物、そのような化合物および組成物を調製するプロセスおよびOGAの阻害が有益である障害、例えばタウオパチー、特にアルツハイマー病または進行性核上性麻痺およびタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症または前頭側頭葉型認知症を予防および処置するための、そのような化合物および組成物の使用も対象とする。
O−GlcNAc化とは、N−アセチル−D−グルコサミン残基がセリン残基およびスレオニン残基のヒドロキシル基に転移してO−GlcNAc化タンパク質を産生する、タンパク質の可逆的修飾である。1000を超えるそのような標的タンパク質が真核生物の細胞質基質および核の両方において確認されている。この修飾は、転写、細胞骨格プロセス、細胞周期、プロテアソーム分解および受容体シグナリングを含む広範な細胞プロセスを調節すると考えられている。
O−GlcNAc転移酵素(OGT)およびO−GlcNAc加水分解酵素(OGA)は、O−GlcNAcを標的タンパク質に付加(OGT)または標的タンパク質から除去(OGA)すると説明されている2つのみのタンパク質である。OGAは、1994年に初めて脾臓標本から精製され、1998年に髄膜腫により発現する抗原として同定され、MGEA5と命名された。これは、細胞の細胞質基質コンパートメントにおいて単量体として916アミノ(102915ダルトン)からなるものである。これは、タンパク質の輸送および分泌に重要であるER関連およびゴルジ体関連のグリコシル化プロセスとは区別されるべきであり、これらは、OGAと異なり、至適pHが酸性であるが、OGAは、中性pHで最高活性を示す。
2つのアスパラギン酸触媒中心を有するOGAの触媒領域は、2つの柔軟な領域と隣接している酵素のN−末端部に存在する。C−末端部は、ストーク領域が先にあるHAT(ヒストンアセチル転移酵素領域)と推定されている領域からなる。HAT領域が触媒作用的に活性であることは、依然としてこれから証明される必要がある。
O−GlcNAc化タンパク質ならびにOGTおよびOGA自体は、特に脳および神経細胞に豊富にあり、これは、この修飾が中枢神経系において重要な役割を果たすことを示唆している。実際、研究により、O−GlcNAc化は、神経細胞伝達、記憶形成および神経変性疾患の一因となる重要な調節機序であることが立証された。さらに、いくつかの動物モデルにおいて、OGTは、胚発生に必須であり、ogt欠損マウスは、胚性致死性であることが示されている。OGAも哺乳類の発生に不可欠である。2つの別々の研究により、OGAホモ接合型欠損マウスが生後24〜48時間を過ぎると生存しないことが示されている。Ogaが欠失すると、仔においてグリコーゲン動員が不足し、このため、ホモ接合型ノックアウト胎仔由来のMEFにおいてゲノム不安定性に関連する細胞周期停止が生じた。ヘテロ接合型の動物は、成体になるまで生存したが、転写および代謝の両方に変化が見られた。
O−GlcNAcの循環の撹乱は、糖尿病などの慢性の代謝性疾患およびがんに影響を及ぼすことが知られている。Ogaのヘテロ接合性は、Apc−/+マウスがんモデルにおいて腸腫瘍発生を抑制した。また、Oga遺伝子(MGEA5)は、ヒト糖尿病感受性遺伝子座であることが立証されている。
さらに、O−GlcNAc修飾は、神経変性疾患の発症および進行に関与するいくつかのタンパク質に確認されており、アルツハイマー病では、タウによる神経原線維変化(NFT)タンパク質の形成についてO−GlcNAcレベルの変化量間の相関性が示唆されている。加えて、パーキンソン病では、αシヌクレインのO−GlcNAc化が説明されている。
中枢神経系において、タウの6種のスプライスバリアントが報告されている。タウは、17番染色体上にコードされ、中枢神経系に発現するその最長のアミノ酸数441のスプライスバリアントがその主なものである。これらのアイソフォームは、N−末端側の2つのインサート(エクソン2および3)および微小管結合領域内にあるエクソン10によって異なるものになる。エクソン10は、タウオパチーにおいてかなり重要である。なぜなら、以下で説明するように、それは、タウを凝集しやすくする多重変異を有するためである。タウタンパク質は、神経細胞の微小管細胞骨格に結合し、安定化させる。これは、軸索コンパートメントに沿った細胞小器官の細胞内輸送の調節に重要である。このように、タウは、軸索の形成およびその保全性の維持に重要な役割を果たす。さらに、樹状突起スパインの生理学における役割も示唆されている。
タウの凝集は、種々のいわゆるタウオパチー、例えばPSP(進行性核上性麻痺)、ダウン症候群(DS)、FTLD(前頭側頭葉型認知症)、FTDP−17(17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症)、ピック病(PD)、CBD(大脳皮質基底核変性症)、嗜銀顆粒病(AGD)およびAD(アルツハイマー病)の根底にある原因の1つである。さらに、タウ病変は、C9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症(ALS)またはFTLDのようなさらなる神経変性疾患に伴う。これらの疾患では、タウは、過剰なリン酸化によって翻訳後修飾され、これにより、タウは、微小管から引き離され、凝集しやすくなると考えられる。O−GlcNAc残基を担持するセリン残基またはスレオニン残基は、リン酸化しにくいため、タウのO−GlcNAc化は、リン酸化の程度を調節する。これは、効果的にタウを微小管から離れにくくし、凝集して毒性の神経原線維変化(最終的に神経毒性および神経細胞の細胞死に至る)を起こすことを低減する。この機序は、神経細胞から放出されるタウ凝集体が脳内の相互連結した回路によって細胞から細胞へと拡散することも低減し得る。最近では、この拡散は、タウが関連する認知症において病状を促進すると言われている。実際、AD患者の脳から単離された過リン酸化タウは、O−GlcNAc化のレベルを有意に減少させていたことが示された。
JNPL3タウトランスジェニックマウスに投与したOGA阻害剤は、NFTの形成および神経細胞脱落を低減することに成功し、明らかな有害作用はなかった。この所見は、FTDに見られる変異型タウの発現を誘導することができる別のタウオパチーの齧歯類モデル(tg4510)において確認された。OGAの低分子阻害剤の投与は、タウ凝集の形成の低減に有効であり、皮質萎縮および脳室拡大を減弱させた。
さらに、アミロイド前駆体タンパク質(APP)のO−GlcNAc化は、非アミロイド形成経路によるプロセシングに有利に作用し、可溶性のAPP断片を産生し、AD関連のアミロイドβ(Aβ)を形成する切断を回避する。
OGAの阻害によってタウのO−GlcNAc化を維持することは、上記の神経変性疾患におけるタウのリン酸化およびタウ凝集を低減し、それにより神経変性タウオパチー疾患の進行を減弱または停止するための有望な手法である。
米国特許出願公開第2010/022517号明細書(Richards Lori et al.)は、Rho関連プロテインキナーゼの少なくとも1種の阻害剤を含む眼科用製剤を開示し、N−(1−((2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−6−イル)メチル)ピペリジン−3−イル)−1H−インダゾール−5−アミンを開示しており、国際公開第2015/164508号パンフレット(Dart Neuroscience LLC)は、PDE2阻害剤としての置換[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−イル化合物、特に2−[(3−{5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]キノリン、1−(2H−1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−3−{5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}ピペリジンおよび1−メチル−2−[(3−{5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル}ピペリジン−1−イル)メチル]−1H−1,3−ベンゾジアゾールなどの化合物を開示しており、国際公開第2014/159234号パンフレット(Merck Patent GmbH)は、主として、1位でアセトアミド−チアゾリルメチルまたはアセトアミドキサゾリルメチル置換基で置換されている4−フェニルまたはベンジル−ピペリジンおよびピペラジン化合物ならびに化合物N−[5−(3−フェニル−1−ピペリジル)メチル]チアゾール−2−イル]アセトアミドを開示しており、国際公開第2012/062759号パンフレット(Janssen Pharmaceuticals Inc)は、mGluR2のポジティブアロステリックモジュレーターとしての1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン化合物を開示している。
有利なバランスの性質を有するOGA阻害剤、例えば効力が改善され、選択性、脳透過性がより優れ、および/または副作用プロファイルがより優れたOGA阻害剤が依然として求められている。ここで、本発明による化合物は、OGA阻害活性および良好なバランスの性質を示すことが発見された。
本発明は、式(I)
Figure 2020509004

(式中、
A−Bは、1〜4個の窒素原子を有する9員二環式ヘテロアリール系を表し、
およびXは、それぞれ独立に、CRXA、NおよびNRYAからなる群から選択され、
は、CHであり、
は、CまたはNであり、および
、X、XおよびXは、それぞれ独立に、C、CRXBおよびNからなる群から選択され、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
それぞれのRXAおよびRXBは、存在する場合、水素、ハロ、−CN、1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルオキシからなる群から独立に選択され、
それぞれのRYAは、存在する場合、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、
は、A−B二環の6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHR、OおよびNRからなる群から選択され、
は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、Lが結合、CHR、OまたはNRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
Figure 2020509004

(式中、
mは、0、1または2を表し、
x、yおよびzは、それぞれ独立に、0、1または2を表し、
それぞれのR1aおよびR2aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつハロおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、または2個のR1a置換基もしくは2個のR2a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
Zは、R3aで置換されている場合にはNであり、またはNHであり、
それぞれのR3aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子または窒素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜3アルキルから独立に選択され、または2個のR3a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、
は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、および
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)、(b−4)、(b−5)、(b−6)、(b−7)、(b−8)、(b−9)、(b−10)、(b−11)および(b−12)
Figure 2020509004

(式中、
は、O、NR1zまたはSであり、R1zは、水素またはC1〜4アルキルであり、
およびZは、それぞれ独立に、CHまたはNを表し、
4bは、C1〜4アルキルであり、
4a、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素またはC1〜4アルキルを表す)
からなる群から選択される複素環または複素環系を表し、または
−L−Rは、式(b−13)
Figure 2020509004

(式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
の基である)
からなる群から選択される基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
本発明の実例となるものとして、薬学的に許容される担体および上記の化合物のいずれかを含む医薬組成物がある。本発明の例として、上記の化合物のいずれかと、薬学的に許容される担体とを混合することによって作製される医薬組成物がある。本発明を例示するものとして、医薬組成物を作製するプロセスであって、上記の化合物のいずれかと、薬学的に許容される担体とを混合するステップを含むプロセスがある。
本発明を例示するものとして、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害によって緩和される障害を予防または処置する方法であって、それを必要とする対象に上記の化合物または医薬組成物のいずれかの予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法がある。
本発明をさらに例示するものとして、OGAを阻害する方法であって、それを必要とする対象に上記の化合物または医薬組成物のいずれかの予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法がある。
本発明の一例として、タウオパチー、特にアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーまたはタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患から選択される障害を予防または処置する方法であって、それを必要とする対象に上記の化合物または医薬組成物のいずれかの予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法がある。
本発明の別の例として、タウオパチー、特にアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーまたはタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の予防または処置を、それを必要とする対象において行うのに使用するための、上記のいずれかの化合物がある。
本発明は、上記に定義したとおりの式(I)の化合物ならびにその薬学的に許容される付加塩および溶媒和物を対象とする。式(I)の化合物は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害剤であり、タウオパチー、特にアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーの予防もしくは処置に有用であり得、またはタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の予防もしくは処置に有用であり得る。
ある実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
A−Bは、1〜4個の窒素原子を有する9員二環式ヘテロアリール系を表し、
およびXは、それぞれ独立に、CRXA、NおよびNRYAからなる群から選択され、
は、CHであり、
は、CまたはNであり、および
、X、XおよびXは、それぞれ独立に、C、CRXBおよびNからなる群から選択され、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
それぞれのRXAおよびRXBは、存在する場合、水素、ハロ、−CN、1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルオキシからなる群から独立に選択され、
それぞれのRYAは、存在する場合、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、
は、A−B二環の6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHR、OおよびNRからなる群から選択され、
は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、Lが結合、CHR、OまたはNRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
Figure 2020509004

(式中、
mは、0または1を表し、
x、yおよびzは、それぞれ独立に、0、1または2を表し、
それぞれのR1aおよびR2aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつハロおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、または2個のR1a置換基もしくは2個のR2a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
Zは、R3aで置換されている場合にはNであり、またはNHであり、
それぞれのR3aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子または窒素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜3アルキルから独立に選択され、または2個のR3a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、
は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、および
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)、(b−4)、(b−5)、(b−6)、(b−7)、(b−8)、(b−9)、(b−10)、(b−11)および(b−12)
Figure 2020509004

(式中、
は、O、NR1zまたはSであり、R1zは、水素またはC1〜4アルキルであり、
およびZは、それぞれ独立に、CHまたはNを表し、
4bは、C1〜4アルキルであり、
4a、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素またはC1〜4アルキルを表す)
からなる群から選択される複素環または複素環系を表し、または
−L−Rは、式(b−13)
Figure 2020509004

(式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
の基である)
からなる群から選択される基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
ある実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、CH、NおよびNRYAからなる群から選択され、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CRXBまたはNであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(ハロ)であり、
は、C、CRXBまたはNであり、および
は、C、CHまたはNであり、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAである)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
ある実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、CH、NおよびNRYAからなる群から選択され、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CRXBまたはNであり、
は、C、CHまたはC(ハロ)であり、
は、C、CRXBまたはNであり、および
は、C、CHまたはNであり、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAである)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)からなる群から選択される基であり、または
−L−Rは、本明細書で定義する式(b−13)の基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)
Figure 2020509004

(式中、
は、Sであり、
は、CHであり、
4aは、HまたはCHであり、
4bは、C1〜4アルキルである)
からなる群から選択される基であり、または
−L−Rは、式(b−13)
(式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
の基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、CH、NおよびNRYAからなる群から選択され、RYAは、存在する場合、水素またはC1〜4アルキルであり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(ハロ)であり、
は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、および
は、C、CHまたはNであり、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
は、A−B二環の6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHRおよびNRからなる群から選択され、
は、水素またはC1〜4アルキルであり、
は、Lが結合、CHR、NRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
Figure 2020509004

(式中、
mは、0または1を表し、
xは、0、1または2であり、
yおよびzは、それぞれ独立に0を表し、
それぞれのR1aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、または2個のR1a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
Zは、NHであり、
は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、Rは、水素またはC1〜4アルキルであり、および
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)
Figure 2020509004

(式中、
は、Sであり、
は、CHであり、
4aは、HまたはCHであり、
4bは、C1〜4アルキルである)
からなる群から選択される基であり、または
−L−Rは、式(b−13)
(式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
の基である)
からなる群から選択される基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
特定の実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、
は、CH、NおよびNRYAからなる群から選択され、RYAは、存在する場合、水素またはC1〜4アルキルであり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、
は、C、CHまたはC(ハロ)であり、
は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、および
は、C、CHまたはNであり、
ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
は、A−B二環の6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHRおよびNRからなる群から選択され、
は、水素またはC1〜4アルキルであり、
は、Lが結合、CHR、NRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
Figure 2020509004

(式中、
mは、0または1を表し、
xは、0、1または2であり、
yおよびzは、それぞれ独立に0を表し、
それぞれのR1aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、または2個のR1a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
Zは、NHであり、
は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、Rは、水素またはC1〜4アルキルであり、および
は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)
Figure 2020509004

(式中、
は、Sであり、
は、CHであり、
4aは、HまたはCHであり、
4bは、C1〜4アルキルである)
からなる群から選択される基であり、または
−L−Rは、式(b−13)
(式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
の基である)
からなる群から選択される基である)
の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Lは、結合またはCHである)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Lは、結合、CHまたはNHであり、およびRは、(a−1)である)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Rは、(a−1)であり、mは、0または1であり、xは、0、1または2であり、およびR1aは、メチルであり、または2個のR1a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成する)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Rは、(a−1)であり、mは、0または1であり、およびxは、0である)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Lは、CHである)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、本発明は、本明細書に記載の式(I)(式中、Rは、(b−1)である)の化合物、ならびにその互変異性体および立体異性体型、ならびにその薬学的に許容される塩および溶媒和物を対象とする。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、特に、式(I−A)、(I−B)、(I−C)または(I−D)
Figure 2020509004

の化合物であり、より特定すると、式(I−A)、(I−B)または(I−C)の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、特に、式(I’)
Figure 2020509004

の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IA)(式中、
は、N、NHまたはN(CH)であり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、CHまたはCFであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(CHF)であり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IA)(式中、
は、N、NHまたはN(CH)であり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、CHであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(CHF)であり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IA)(式中、
は、Nであり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、Nであり、
は、CHであり、
は、CH、C(CH)またはNであり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発、明の化合物は、特に、式(IA)(式中、
、XおよびXは、それぞれCHであり、
は、NHまたはN(CH)であり、
は、Cであり、
は、C(CH)であり、
は、Nである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IA)(式中、
、X、XおよびXは、CHであり、
およびXは、Nであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(CHF)である)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
さらなる実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IA’)
Figure 2020509004

の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(IA)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IB)(式中、
は、N、NHまたはN(CH)であり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CH、C(CHF)またはNであり、
は、C、CH、C(CH)またはC(CHF)であり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IB)(式中、
は、CHまたはC(CH)であり、
は、CHであり、
は、CHであり、
は、Cであり、
は、CHであり、
は、C(CH)であり、
は、Nである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IB)(式中、
、XおよびXは、CHであり、
およびXは、Nであり、
は、C、CHおよびC(CHF)であり、
は、C、CH、C(CH)またはC(CHF)である)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IB)(式中、
、X、XおよびXは、CHであり、
およびXは、Nである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
さらなる実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IB’)
Figure 2020509004

の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(IB)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IC)(式中、
は、N、NHまたはN(CH)であり、
は、CHであり、
は、CHまたはNであり、
は、CまたはNであり、
は、C、CH、C(CHF)またはNであり、
は、CまたはCHであり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IC)(式中、
は、NHまたはN(CH)であり、
、X、XおよびXは、それぞれCHであり、
は、Cであり、
は、Nである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IC)(式中、
、XおよびXは、CHであり、
およびXは、Nであり、
は、C、CHまたはC(CHF)であり、
は、CまたはCHである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
別の実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(ID)(式中、
は、NHであり、
は、CHであり、
は、CHであり、
は、Cであり、
は、CHまたはNであり、
は、CHまたはC(CH)であり、
は、CHまたはNである)
の化合物であり、他の変数は、すべて本明細書で式(I)に記載しているとおりである。
さらなる実施形態では、本発明の化合物は、特に、式(IC’)
Figure 2020509004

の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(IC)に記載しているとおりである。
さらなる実施形態では、式(I)の化合物は、特に、式(ID’)
Figure 2020509004

の化合物であり、変数は、すべて本明細書で式(ID)に記載しているとおりである。
さらに別の実施形態では、二環A−Bは、
Figure 2020509004

であり、RXAは、HまたはCHであり、およびRXBは、H、CHまたはCHFである。
さらに別の実施形態では、二環A−Bは、
Figure 2020509004

である。
別の実施形態では、式(I)の化合物は、
Figure 2020509004

またはこれらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である。
定義
「ハロ」は、フルオロ、クロロおよびブロモを指すものとし、「C1〜4アルキル」は、1、2、3または4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の飽和アルキル基、例えばそれぞれメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、ブチル、1−メチル−プロピル、2−メチル−1−プロピルおよび1,1−ジメチルエチルなどを指すものとし、「C1〜4アルキルオキシ」は、C1〜4アルキルが上に定義されているとおりであるエーテル基を指すものとする。
本明細書で使用する「対象」という用語は、処置、観察または実験の目的物となるかまたは目的物となった動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを指す。したがって、本明細書で使用する場合、「対象」という用語は、患者および本明細書で定義する疾患または病態を発症するリスクのある無症候性または症状が出る前の個体を包含する。
「治療有効量」という用語は、本明細書で使用する場合、研究者、獣医師、医師または他の臨床医によって求められている、組織系、動物またはヒトにおける生物学的または医学的反応(処置されている疾患または障害の症状の軽減を含む)を誘発する活性化合物または医薬剤の量を意味する。「予防有効量」という用語は、本明細書で使用する場合、予防されている疾患または障害の発症の可能性を実質的に低減する活性化合物または医薬剤の量を意味する。
本明細書で使用する場合、「組成物」という用語は、特定の成分を特定の量で含む生成物および特定の成分の特定の量での組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含するものとする。
上記および下記では、「式(I)の化合物」という用語は、その付加塩、溶媒和物および立体異性体を含むものとする。
上記および下記では、「立体異性体」または「立体化学的異性体型」という用語は、互換的に使用される。
本発明は、純粋な立体異性体としてまたは2種以上の立体異性体の混合物として式(I)の化合物のすべての立体異性体を含む。
エナンチオマーは、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。エナンチオマーの対の1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置またはZ配置であり得る。化合物が二置換シクロアルキル基を含有する場合、置換基は、cis配置またはtrans配置であり得る。したがって、本発明は、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、cis異性体、trans異性体およびこれらの混合物を含む。
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法に従って特定される。不斉原子における配置は、RまたはSで指定される。絶対配置が不明である分割化合物は、平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)で示すことができる。
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の異性体を実質的に含まない、すなわち他の異性体を50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、より一層好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満のみ伴うことを意味する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)と特定される場合、これは、この化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEと特定される場合、これは、この化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばcisと特定される場合、これは、この化合物がtrans異性体を実質的に含まないことを意味する。
医療で使用される場合、本発明の化合物の付加塩は、毒性のない「薬学的に許容される付加塩」を指す。しかしながら、他の塩は、本発明による化合物またはその薬学的に許容される付加塩の調製に有用であり得る。本化合物の薬学的に許容される好適な付加塩としては、例えば、本化合物の溶液を塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン酸などの薬学的に許容される酸の溶液と混合することによって形成され得る酸付加塩が挙げられる。さらに、本発明の化合物が酸部分を有する場合、その薬学的に許容される好適な付加塩としては、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩またはマグネシウム塩;および好適な有機配位子と形成される塩、例えば第四級アンモニウム塩を挙げることができる。
薬学的に許容される付加塩の調製に使用することができる代表的な酸としては、以下に限定されるものではないが、酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−樟脳酸、樟脳スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、β−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸およびウンデシレン酸が挙げられる。薬学的に許容される付加塩の調製に使用することができる代表的な塩基としては、以下に限定されるものではないが、アンモニア、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、ジメチルエタノール−アミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレン−ジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミンおよび水酸化亜鉛が挙げられる。
化合物の名称は、Chemical Abstracts Service(CAS)によって取り決められた命名規則または国際純正・応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry:IUPAC)によって取り決められた命名規則に従って生成された。
最終化合物の調製
本発明による化合物は、一般に、それぞれが当業者に公知の一連の工程により調製することができる。具体的には、本化合物は、以下の合成方法に従って調製することができる。
式(I)の化合物は、当技術分野で公知の分割法に従って互いに分離することができるエナンチオマーのラセミ混合物の形態で合成することができる。式(I)のラセミ化合物は、好適なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩形態に変換することができる。その後、前記ジアステレオマー塩形態は、例えば、選択的または分別結晶化により分離され、エナンチオマーはアルカリでそれから遊離される。式(I)の化合物のエナンチオマー形態を分離する代替方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。前記純粋な立体化学的異性体型は、反応が立体特異的に起こる場合、適切な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体型から誘導することもできる。
化合物の調製
実験手順1
式(I)による最終化合物(式中、Rは、(b−1)である)は、本明細書では式(I−a)の化合物と称し、反応スキーム(1)に従い、式(II−a)の中間化合物を式(XIX)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンなど)中、好適な塩基(例えばトリエチルアミンなど)の存在下、0℃または室温の温度条件下で例えば1時間行われる。反応スキーム(1)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。
Figure 2020509004
実験手順2
さらに、式(I)の最終化合物(式中、Lは、CHRである)は、本明細書では式(I−b)の化合物と称し、反応スキーム(2)に従い、式(II−a)の中間化合物を式(XX)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えばトリエチルアミンなど)および/またはルイス酸(例えば、チタンテトライソプロポキシドまたは四塩化チタンなど)の存在を0℃、または室温、または140℃などの温度条件下で例えば1時間または24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(2)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。
Figure 2020509004
実験手順3
代替として、式(I−b)の最終化合物は、反応スキーム(3)に従い、式(II−a)の中間化合物を式(XXI)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、アセトニトリルなど)、好適な塩基(例えば、トリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなど)中、0℃または室温または75℃などの温度条件下で例えば1時間または24時間行われる。反応スキーム(3)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、ハロは、クロロ、ブロモまたはヨードであり、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。
Figure 2020509004
実験手順4
さらに、式(I)の最終化合物(式中、Lは、NHである)は、本明細書では(I−c)と称し、反応スキーム(4)に従い、式(III−a)の中間化合物を式(IV)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、アセトニトリルなど)、好適な塩基(例えば、トリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなど)中、例えば100℃などの温度条件下で例えば1時間または24時間行われる。反応スキーム(4)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Lは、NHであり、ハロは、クロロ、ブロモまたはヨードである。
Figure 2020509004
実験手順5
さらに、式(I−d)の最終化合物は、反応スキーム(5)に従い、式(V)の中間化合物の保護基を切断して調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンなど)、好適な酸(例えばトリフルオロ酢酸など)中、例えば室温などの温度条件下で例えば1時間または24時間行われる。反応スキーム(5)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Xは、NHである。PGは、窒素官能基の好適な保護基、例えば2−(トリメチルシリル)エトキシメチル(SEM)などである。
Figure 2020509004
実験手順6
式(II−a)の中間化合物は、反応スキーム(6)に従い、式(VI)の中間化合物の保護基を切断して調製することができる。反応スキーム(6)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表し、PGは、窒素官能基の好適な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などである。このような保護基を除去する好適な方法は、当業者に広く知られており、以下に限定されるものではないが、
− Boc脱保護:反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンなど)中、プロトン酸(例えば、トリフルオロ酢酸など)での処理、
− エトキシカルボニル脱保護:反応不活性溶媒(例えば、含水テトラヒドロフランなど)中、強塩基(例えば、水酸化ナトリウムなど)での処理、
− ベンジル脱保護:反応不活性溶媒(例えば、エタノールなど)中、好適な触媒(例えば、パラジウム担持炭素など)の存在下での接触水素化、
− ベンジルオキシカルボニル脱保護:反応不活性溶媒(例えば、エタノールなど)中、好適な触媒(例えば、パラジウム担持炭素など)の存在下での接触水素化
を含む。
Figure 2020509004
実験手順7
式(VI−a)の中間化合物は、反応スキーム(7)に従い、式(VII)の中間化合物を式(XXII)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、酢酸など)中、例えば120℃などの温度条件下で例えば30分間または1時間行われる。反応スキーム(7)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、X、XおよびXは、Nであり、XおよびXは、CHであり、Xは、CRXBであり、Lは、結合であり、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順8
さらに、式(VI−a)および(VI−b)の中間化合物は、反応スキーム(8)に従い、式(VIII)の中間化合物を式(XXII)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、酢酸またはDMFなど)中、例えば60℃などの温度条件下で例えば3日間行われる。反応スキーム(8)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、X、XおよびXは、Nであり、Xは、化合物(VI−a)ではCであり、化合物(VI−b)ではCRXBであり、Xは、CHであり、Xは、化合物(VI−a)ではCRXBであり、化合物(VI−b)ではCであり、Lは、結合であり、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順9
式(VII)の中間化合物は、反応スキーム(9)に従い、式(IX)の中間化合物を式(XXIII)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、例えば、100℃などの温度条件下で例えば3時間行われる。反応スキーム(9)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順10
式(VIII)の中間化合物は、反応スキーム(10)に従い、式(IX)の中間化合物を式(XXIV)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、トルエンなど)、好適な塩基(例えばカリウムtert−ブトキシドなど)中、例えば−5℃または0℃または室温などの温度条件下で例えば2時間または3時間行われる。反応スキーム(10)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順11
式(IX)の中間化合物は、反応スキーム(11)に従い、式(X)の中間化合物をメチルマグネシウムブロミドと反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)中、例えば0℃または室温などの温度条件下で例えば1時間行われる。反応スキーム(11)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順12
式(X)の中間化合物は、反応スキーム(12)に従い、式(XI)の中間化合物をN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランまたはアセトニトリルなど)、ワインレブアミドの調製に好適な試薬(例えばカルボニルジイミダゾールなど)、好適な塩基(例えばトリエチルアミンなど)中、例えば室温などの温度条件下で例えば3時間行われる。反応スキーム(12)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順13
さらに、式(VI−a)の中間化合物は、反応スキーム(13)に従い、式(XII)の中間化合物の脱炭酸反応によって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、MeOHまたはEtOHおよびHOなど)の混合液、好適な塩基(例えば、水酸化リチウムなど)中、例えば40℃などの温度条件下で例えば24時間行われる。反応スキーム(13)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、X、XおよびXは、Nであり、XおよびXは、C(H)であり、Xは、CRXBであり、Lは、結合であり、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表す。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順14
式(XII)の中間化合物は、反応スキーム(14)に従い、式(III−b)の中間化合物を式(XXV)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)、好適な塩基(例えば、リチウムジイソプロピルアミドなど)中、例えば−78℃または−60℃などの温度条件下で例えば1時間または2時間行われる。反応スキーム(14)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、X、XおよびXは、Nであり、XおよびXは、C(H)であり、Xは、CRXBであり、Lは、結合であり、
Figure 2020509004

は、Rの位置の任意選択により置換されているヘテロ環部分(すなわち本明細書で定義しているとおりの(a−1)のピロリジニル、ピペリジニルもしくはアゼパニル、(a−2)のモルホリニルまたは(a−3)のピペラジニル)を表し、ハロはクロロである。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順15
式(VI−c)の中間化合物は、反応スキーム(15)に従い、式(III−a)のハロ化合物と式(XIII)の有機亜鉛化合物との「根岸カップリング」反応によって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)および好適な触媒(例えば、Pd(OAc)など)、遷移金属の好適な配位子(例えば、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル[CAS:787618−22−8]など)中、例えば室温などの温度条件下で例えば1時間行われる。反応スキーム(15)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、ハロは、好ましくは、ヨードである。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順16
式(XIII)の中間化合物は、反応スキーム(16)に従い、式(XIV)のハロ化合物と亜鉛との反応によって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)および好適な塩(例えば、塩化リチウムなど)中、例えば40℃などの温度条件下で例えば連続流通反応器内において行われる。反応スキーム(16)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、ハロは、好ましくは、ヨードである。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順17
式(VI−d)の中間化合物は、反応スキーム(17)に従い、式(XV)の化合物の還元条件下で調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、エタノールなど)および好適な触媒(例えば、パラジウム担持活性炭など)中、例えば室温で1水素圧などの温度条件下において例えば18時間行われる。反応スキーム(17)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Lは、結合である。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順18
式(XV)の中間化合物は、反応スキーム(18)に従い、式(III−a)のハロ化合物と式(XVI)のボロン酸エステル化合物との「鈴木カップリング」反応によって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジオキサンなど)および好適なPd−錯体触媒(例えば、Pd(PPhなど)、好適な塩基(例えば、炭酸ナトリウム水溶液など)中、例えばマイクロ波照射下で130℃などの温度条件下において例えば30分間行われる。反応スキーム(18)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Lは、結合であり、ハロは、クロロ、ブロモまたはヨードである。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順19
式(IV)の中間化合物は、反応スキーム(19)に従い、式(XVII)の中間化合物の保護基を切断することによって調製することができる。反応スキーム(19)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義される。PGは、窒素官能基の好適な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などである。このような保護基を除去する好適な方法は、実験手順6に記載されている。
Figure 2020509004
実験手順20
式(XVII)の中間化合物は、反応スキーム(20)に従い、式(XVIII)の化合物を式(XX)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなど)の存在を0℃または室温または140℃などの温度条件下で例えば1時間または24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(20)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義される。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順21
式(V)の中間化合物は、反応スキーム(21)に従い、式(II−b)の化合物を式(XX)の化合物と反応させることによって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはMeOHなど)、金属水素化物(例えば、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素ナトリウムなど)中で行われ、好適な塩基(例えば、トリメチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなど)の存在を例えば0℃または室温または140℃などの温度条件下で例えば1時間または24時間にわたって必要とし得る。反応スキーム(21)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Xは、Nである。PGは、式(V)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
実験手順22
式(II−b)の中間化合物は、反応スキーム(22)に従い、式(VI−e)の中間化合物の保護基PGを切断することによって調製することができる。反応スキーム(22)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Xは、Nである。PGは、式(V)と同様に定義されている。PGは、窒素官能基の好適な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)などである。このような保護基を除去する好適な方法は、実験手順6に記載されている。
Figure 2020509004
実験手順23
式(VI−e)の中間化合物は、反応スキーム(23)に従い、式(III−c)のハロ化合物と式(XIII)の有機亜鉛化合物との「根岸カップリング」反応によって調製することができる。反応は、好適な反応不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフランなど)および好適な触媒(例えば、Pd(OAc)など)、遷移金属の好適な配位子(例えば、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル[CAS:787618−22−8]など)中、例えば室温などの温度条件下で例えば1時間行われる。反応スキーム(23)において、変数は、すべて式(I)と同様に定義され、Xは、Nであり、ハロは、好ましくは、ヨードである。PGは、式(V)と同様に定義されている。PGは、式(VI)と同様に定義されている。
Figure 2020509004
式、(III−a)、(III−b)、(III−c)、(XI)、(XIV)、(XVI)、(XVIII)、(XIX)、(XX)、(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXIV)および(XXV)の各中間体は、市販されているか、または当業者に公知の手順によって調製することができる。
薬理学
本発明の化合物およびその薬学的に許容される組成物は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)を阻害し、したがってタウ病変が関わる疾患、別名タウオパチーおよびタウ封入体を伴う疾患の処置または予防に有用であり得る。このような疾患としては、以下に限定されるものではないが、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異を原因とする)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72の変異を原因とする場合がある)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、非グアム型神経原線維変化を伴う運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症およびグリア細胞球状封入体を伴う白質タウオパチーが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「処置」という用語は、疾患の進行の遅延、中断、阻止もしくは停止または症状の軽減があり得るすべてのプロセスを指すものとするが、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではない。本明細書で使用する場合、「予防」という用語は、疾患の発症の遅延、中断、阻止または停止があり得るすべてのプロセスを指すものとする。
本発明は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異を原因とする)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72の変異を原因とする場合がある)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、非グアム型神経原線維変化を伴う運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症およびグリア細胞球状封入体を伴う白質タウオパチーからなる群から選択される疾患または病態の処置または予防に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体型またはその薬学的に許容される酸付加塩もしくは塩基付加塩にも関する。
本発明は、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症/パーキンソン認知症複合、嗜銀顆粒病、慢性外傷性脳症、大脳皮質基底核変性症、石灰化を伴うびまん性神経原線維変化病、ダウン症候群、家族性イギリス型認知症、家族性デンマーク型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症(MAPTの変異を原因とする)、前頭側頭葉変性症(C9ORF72の変異を原因とする場合がある)、ゲルストマン・シュトロイスラー・シャインカー病、グアドループ型パーキンソニズム、筋緊張性ジストロフィー、脳内鉄沈着を伴う神経変性症、ニーマン・ピック病C型、非グアム型神経原線維変化を伴う運動ニューロン疾患、ピック病、脳炎後パーキンソニズム、プリオンタンパク質脳アミロイド血管症、進行性皮質下グリオーシス、進行性核上性麻痺、SLC9A6関連精神遅滞、亜急性硬化性全脳炎、神経原線維変化のみの認知症およびグリア細胞球状封入体を伴う白質タウオパチーからなる群から選択される疾患または病態のリスクの処置、予防、改善、制御または低減に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体型またはその薬学的に許容される酸付加塩もしくは塩基付加塩にも関する。
特に、疾患もしくは病態は、特にタウオパチーから選択することができ、より特定すると、アルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーから選択することができ、または疾患もしくは病態は、特に、タウ病変を伴う神経変性疾患、より特定すると、C9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患であり得る。
アルツハイマー病およびタウオパチー疾患における発症前状態:
近年、米国(US)国立老化研究所(National Institute for Aging)および国際ワーキンググループ(International Working Group)は、発症前(無症候性)段階のADをより明確に定義するためのガイドラインを提案した(Dubois B,et al.Lancet Neurol.2014;13:614−629;Sperling,RA,et al.Alzheimers Dement.2011;7:280−292)。仮説モデルは、Aβの蓄積およびタウ凝集が、明白な臨床的障害が発現する何年も前に始まることを前提とする。アミロイド蓄積、タウ凝集の上昇およびADの発症の重要な危険因子は、年齢(すなわち65歳以上)、APOE遺伝子型および家族歴である。臨床的に正常な75歳より高齢の個体のおよそ3分の1は、アミロイドおよびタウのPET画像診断(タウについて現在あまり進んでいない)でAβまたはタウの蓄積のエビデンスを示す。さらに、CSF測定値においてAβレベルの減少が観察される一方、修飾を受けていないタウおよびリン酸化したタウのレベルは、CSFにおいて上昇している。類似の所見が大規模な剖検調査に見られ、早くも20歳以下で脳内にタウ凝集体が検出されていることが示されている。アミロイド陽性(Aβ+)の臨床的に正常な個体は、一貫して他のバイオマーカーで「AD様中間形質」のエビデンスを示し、これには、機能的磁気共鳴画像法(MRI)と安静時機能的結合との両方における機能的ネットワーク活動の崩壊、フルオロデオキシグルコース18F(FDG)の代謝低下、皮質薄化および萎縮の加速が含まれる。時系列データを積み上げると、やはり、Aβ+の臨床的に正常な個体は、認知機能低下ならびに軽度認知障害(MCI)およびAD認知症への進行のリスクが増大していることが強く示されている。アルツハイマー病の科学界には、これらのAβ+の臨床的に正常な個体がAD病理の連続体の初期段階を呈しているという意見の一致がある。したがって、Aβの産生またはタウの凝集を減少させる治療剤の介入は、広範な神経変性が起こる前の病期で開始すると、より有効になりそうであると主張されてきた。複数の製薬会社が、現在、前駆性ADにおけるBACEの阻害を試験中である。
バイオマーカー研究の発展により、現在、最初の症状が発生する前の発症前段階でのアルツハイマー病を特定することが可能である。発症前アルツハイマー病に関する様々な問題、例えば定義および用語、範囲、自然経過、進行のマーカーならびに無症候性段階での疾患の検出の倫理的重大性などは、すべてAlzheimer’s&Dementia 12(2016)292−323でレビューされている。
発症前アルツハイマー病またはタウオパチーにおいて、個体は、2つのカテゴリーで識別され得る。PETスキャンでアミロイドβまたはタウ凝集のエビデンスがあるか、またはCSF Aβ、タウおよびリン酸タウに変化がある、認知が正常な個体は、「アルツハイマー病のリスク状態にある無症候性(AR−AD)」または「タウオパチーの無症候性状態」にあると定義される。家族性アルツハイマー病の完全浸透性優性常染色体の変異を有する個体は、「症状が出る前のアルツハイマー病」を有すると言われる。タウタンパク質内の優性常染色体の変異は、同様に、多様な形態のタウオパチーについて説明されている。
したがって、ある実施形態では、本発明は、発症前アルツハイマー病、前駆性アルツハイマー病またはタウオパチーの様々な形態に見られるタウ関連の神経変性のリスクの制御または低減に使用するための、一般式(I)による化合物、その立体異性体型またはその薬学的に許容される酸付加塩もしくは塩基付加塩にも関する。
上で既に述べたように、「処置」という用語は、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではないが、上記の障害のいずれかの対症処置を指す場合もある。式(I)の化合物の有効性に鑑みて、上記の疾患のいずれか1つに罹患しているヒトを含む温血動物などの対象を処置する方法または上記の疾患のいずれか1つに罹患しているヒトを含む温血動物などの対象を予防する方法が提供される。
前記方法は、式(I)の化合物、その立体異性体型、その薬学的に許容される付加塩または溶媒和物の予防有効量または治療有効量の、ヒトを含む温血動物などの対象への投与、すなわち全身投与または局所投与、好ましくは経口投与を含む。
したがって、本発明は、上記の疾患のいずれかを予防および/または処置する方法であって、それを必要とする対象に本発明による化合物の予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法にも関する。
本発明は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の活性を調節する方法であって、それを必要とする対象に本発明によるおよび特許請求の範囲で定義される化合物または本発明によるおよび特許請求の範囲で定義される医薬組成物の予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法にも関する。
処置方法は、1日に1〜4回摂取する投薬計画で活性成分を投与するステップも含み得る。これらの処置方法では、本発明による化合物は、投与前に製剤化されることが好ましい。本明細書で下記に記載するように、好適な医薬製剤は、容易に入手可能な周知の成分を使用して既知の手順で調製される。
上記の障害のいずれかまたはそれらの症状を処置または予防するのに好適であり得る本発明の化合物は、単独で投与されるか、または1種もしくは複数種の追加の治療剤と併用投与され得る。併用治療には、式(I)の化合物および1種または複数種の追加の治療剤を含有する単一医薬投与製剤の投与、ならびに式(I)の化合物および各追加の治療剤(それ自体個別の医薬投与製剤中)の投与が含まれる。例えば、式(I)の化合物および治療剤は、患者に錠剤もしくはカプセル剤などの単一経口投与組成物で一緒に投与され得るか、または各薬剤が個別の経口投与製剤で投与され得る。
当業者は、本明細書に記載の疾患または病態の別の命名法、疾病分類および分類体系に精通しているであろう。例えば、American Psychiatric AssociationのDiagnostic&Statistical Manual of Mental Disordersの第5版(DSM−5(商標))は、神経認知障害群(NCD)(重度と軽度の両方)、特にアルツハイマー病による神経認知障害などの用語を使用している。このような用語は、本明細書に記載する疾患または病態の一部の別の名称として当業者が使用する場合がある。
医薬組成物
本発明は、O−GlcNAc加水分解酵素(OGA)の阻害が有益である疾患、例えばアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症、嗜銀顆粒病、C9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症または前頭側頭葉型認知症などを予防または処置するための組成物も提供し、前記組成物は、治療有効量の式(I)による化合物と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む。
活性成分を単独で投与することが可能であるが、それを医薬組成物として提供することが好ましい。したがって、本発明は、本発明による化合物を薬学的に許容される担体または希釈剤とともに含む医薬組成物をさらに提供する。担体または希釈剤は、組成物の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。
本発明の医薬組成物は、薬学の技術分野において周知の任意の方法によって調製することができる。治療有効量の特定の化合物は、活性成分として、塩基形態または付加塩形態において、薬学的に許容される担体と組み合わされて均質な混合物にされるが、これは、投与に所望される製剤の形態に応じて多様な形態をとり得る。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮または非経口投与などの全身投与;あるいは吸入、鼻腔スプレー、点眼剤によるかまたはクリーム、ゲルもしくはシャンプーなどによる局所投与に好適な単位剤形であることが望ましい。例えば、組成物を経口剤形に調製する際、例えば懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤および液剤などの経口液体製剤の場合、水、グリコール類、油およびアルコールなど;または散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合、デンプン、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤および崩壊剤などの固体担体など、通常の医薬媒体のいずれかを使用することができる。錠剤およびカプセル剤は、その投与が容易であるため、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体医薬担体が当然使用される。非経口組成物の場合、担体は、通常、滅菌水を少なくとも大部分含むことになるが、例えば溶解性を促進する他の成分が含まれ得る。例えば、担体が生理食塩水、グルコース溶液または生理食塩水とグルコース溶液との混合物を含む注射用溶液を調製することができる。注射用懸濁剤も調製することができ、その場合、適切な液体担体および懸濁化剤などを使用し得る。経皮投与に好適な組成物では、担体は、皮膚に大きい有害作用を引き起こさない任意の性質の少量の好適な添加剤と任意選択により組み合わせて、浸透促進剤および/または好適な湿潤剤を任意選択により含む。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、かつ/または所望の組成物の調製に役立ち得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば経皮貼付剤、スポットオン製剤または軟膏剤として投与することができる。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、前述の医薬組成物を単位剤形に製剤化することが特に有利である。本明細書および特許請求の範囲で使用される単位剤形とは、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と共同して所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性成分を含有する。そのような単位剤形の例は、錠剤(分割錠剤またはコーティング錠剤を含む)、カプセル剤、丸剤、粉末パケット、ウエハー、注射用溶液または注射用懸濁剤、小さじ1杯分、大さじ1杯分など、およびそれらの分離複合剤である。
正確な投与量および投与頻度は、当業者に周知のとおり、使用される式(I)の特定の化合物、処置される特定の病態、処置される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度および全身の健康状態ならびにその個体が摂取している場合がある他の薬剤に依存する。さらに、前記有効1日量は、処置された対象の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて減少または増加し得ることが明らかである。
投与方式に応じて、医薬組成物は、活性成分を0.05〜99重量%、好ましくは0.1〜70重量%、より好ましくは0.1〜50重量%および薬学的に許容される担体を1〜99.95重量%、好ましくは30〜99.9重量%、より好ましくは50〜99.9重量%含むことになり、パーセンテージは、すべて組成物の総重量に基づく。
本化合物は、経口、経皮もしくは非経口投与などの全身投与;あるいは吸入、鼻腔スプレー、点眼剤によるかまたはクリーム、ゲルもしくはシャンプーなどによる局所投与に使用することができる。本化合物は、経口投与されるのが好ましい。正確な投与量および投与頻度は、当業者に周知のとおり、使用される式(I)による特定の化合物、処置される特定の病態、処置される病態の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度および全身の健康状態ならびにその個体が摂取している場合がある他の薬剤に依存する。さらに、前記有効1日量は、処置された対象の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて減少または増加し得ることが明らかである。
単回剤形を製造するために担体材料と組み合わせることができる式(I)の化合物の量は、処置される疾患、哺乳動物種および特定の投与方式に応じて変動するであろう。しかし、一般的な指針として、本発明の化合物についての好適な単位用量は、例えば、好ましくは0.1mg〜約1000mgの活性化合物を含有し得る。好ましい単位用量は、1mg〜約500mgである。より好ましい単位用量は、1mg〜約300mgである。より一層好ましい単位用量は、1mg〜約100mgである。このような単位用量は、1日2回以上、例えば1日に2、3、4、5または6回、しかし好ましくは1日に1回または2回、70kgの成人に対する総投与量が1回の投与につき対象の体重1kg当たり0.001〜約15mgの範囲となるように投与することができる。好ましい投与量は、1回の投与につき対象の体重1kg当たり0.01〜約1.5mgであり、このような治療は、数週間または数カ月間、場合により数年間にわたり得る。しかし、当然のことながら、当業者によく理解されているように、任意の特定の患者に対する特定の用量レベルは、使用する特定の化合物の活性;処置される個体の年齢、体重、全身の健康状態、性別および食事;投与時間および投与経路;排泄率;以前投与された他の薬物;ならびに治療を受ける特定の疾患の重症度を含む様々な要因に依存することになる。
典型的な投与量は、1mg〜約100mgの錠剤もしくは1mg〜約300mgの錠剤を1錠、1日1回もしくは1日数回服用または活性成分の含量を比較的多く含有する徐放カプセル剤もしくは錠剤を1つ、1日1回服用とすることができる。徐放効果は、異なるpH値で溶解するカプセル材料により、浸透圧で徐々に放出するカプセルにより、または他の既知の任意の放出制御手段により得ることができる。
当業者に明らかであろうように、これらの範囲外の投与量を使用することが必要となる場合があり得る。さらに、臨床医または処置医は、個々の患者の応答に応じて治療を開始、中断、調整または終了する方法および時点を知っているであろうことにも留意されたい。
本発明は、本発明による化合物、「リーフレット」とも呼ばれる処方情報、ブリスターパッケージまたはボトルおよび容器を含むキットも提供する。さらに、本発明は、本発明による医薬組成物、「リーフレット」とも呼ばれる処方情報、ブリスターパッケージまたはボトルおよび容器を含むキットを提供する。処方情報には、本発明による化合物または医薬組成物の投与に関して患者への注意または説明を含めることが好ましい。特に、処方情報には、タウオパチーの予防および/または処置のために、それを必要とする対象において本発明による化合物または医薬組成物がどのように使用されるべきかについて、前記本発明による化合物または医薬組成物の投与に関して患者への注意または説明が含められる。したがって、ある実施形態では、本発明は、式(I)の化合物、またはその立体異性体型、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、または前記化合物を含む医薬組成物およびタウオパチーを予防または処置するための説明書を含むキットオブパーツを提供する。本明細書に記載するキットは、特に、市販用に好適な医薬パッケージであり得る。
上記の組成物、方法およびキットについて、当業者は、それぞれに使用するのに好ましい化合物が上記で好ましいと記載されている化合物であることを理解するであろう。組成物、方法およびキットについてさらに一層好ましい化合物は、下記の非限定的な実施例で提供される化合物である。
実験の部
以下では、「m.p.」という用語は、融点を意味し、「min」は、分を意味し、「AcOH」は、酢酸を意味し、「ACN」は、アセトニトリルを意味し、「aq.」は、水性を意味し、「DMAP」は、4−ジメチルアミノピリジンを意味し、「DIPE」は、ジイソプロピルエーテルを意味し、「DMF」は、ジメチルホルムアミドを意味し、「r.t.」または「RT」は、室温を意味し、「rac」または「RS」は、ラセミを意味し、「sat.」は、飽和を意味し、「SFC」は、超臨界流体クロマトグラフィーを意味し、「SFC−MS」は、超臨界流体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「LC−MS」は、液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを意味し、「PrOH」は、イソプロピルアルコールを意味し、「RP」は、逆相を意味し、「R」は、保持時間(単位は分)を意味し、「[M+H]」は、化合物の遊離塩基のプロトン化質量を意味し、「wt」は、重量を意味し、「TEMPO」は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシルを意味し、「THF」は、テトラヒドロフランを意味し、「EtO」は、ジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」は、酢酸エチルを意味し、「DCM」は、ジクロロメタンを意味し、「MeOH」は、メタノールを意味し、「sat」は、飽和を意味し、「soltn」または「sol.」は、溶液を意味し、「HATU」は、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味し、「MTBE」は、メチル−tert−ブチルエーテルを意味し、「EtOH」は、エタノールを意味し、「VCD」は、振動円二色性を意味し、「THF」は、テトラヒドロフランを意味する。
「RS」という表記が本明細書で示されている場合には常に、別途指示しない限り、その化合物は、示された中心でのラセミ混合物であることを意味する。一部の化合物では、中心の立体化学的配置は、混合物が分離された場合に「R」または「S」と指定されており、一部の化合物では、化合物自体は、単一の立体異性体として単離され、鏡像異性的に/ジアステレオ異性的に純粋であるが、絶対立体化学が未確定の場合、示された中心での立体化学的配置は、「*R」または「*S」と指定されている。本明細書で報告している化合物の鏡像体過剰率は、例えば、超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)によるラセミ混合物の分析と、その後の分離されたエナンチオマーのSFC比較とにより決定した。
結合が太いくさび形または平行線のくさび形で示され、立体中心がRSで指定されている中間体/化合物において、その表示は、その試料が立体異性体の混合物であることを示し、1つの立体異性体は、表示された図の平面の上側または下側に突出した、示された置換基または基を有し、1つの立体異性体は、図の平面の、それとは反対側の下側または上側に突出した置換基または基を有し、例えば、
Figure 2020509004

は、
Figure 2020509004

との50:50混合物を表す。
キラル中心の絶対配置(Rおよび/またはSで示される)は、中間体/化合物におけるVCDによって決定したか、または理論的に説明することができる。最終化合物の合成は、文献による前例に一致する既知の絶対配置の中間体または適切な合成手順により得られた中間体から出発させた。そうすると、追加の立体中心の絶対配置の割り当ては、標準的なNMR法により割り当てることができるであろう。
マイクロ波補助反応は、シングルモード式反応器:Initiator(商標)Sixty EXPマイクロ波反応器(Biotage AB)またはマルチモード式反応器:MicroSYNTH Labstation(Milestone,Inc.)で行った。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、試薬級溶媒を使用して、シリカゲル60 F254プレート(Merck)で行った。オープンカラムクロマトグラフィーは、標準技術を使用して、シリカゲル、粒径60Å、メッシュ=230〜400(Merck)で行った。
自動フラッシュカラムクロマトグラフィーは、そのまま接続できるカートリッジを使用して、粒径15〜40μmの不定形シリカゲル(順相使い捨てフラッシュカラム)において、様々なフラッシュシステム:Armen Instrument製SPOTシステムもしくはLAFLASHシステム、またはInterchim製PuriFlash(登録商標)430evoシステム、またはAgilent製971−FPシステム、またはBiotage製Isolera 1SVシステムにおいて行った。
一部の化合物の絶対立体化学的配置は、振動円二色性(VCD)を使用して決定した。それらは、CDClを溶媒として使用し、KBr液体セルに入れて、PMA 37を備えるBruker Equinox 55で測定した(PEM:1350cm−1、LIA:1mV、分解能:4cm−1)。絶対配置を決定するためのVCDの使用に関する説明は、Dyatkin A.B.et.al,Chirality,14:215−219(2002)に見出すことができる。第一原理計算:徹底的な配座探索を、混合ねじれ/低モードサンプリングをOPLS−2005力場で行うMacromodelを使用して分子力学レベルで行う。突き止めた最小値は、JaguarをB3LYP/6−31G**レベルで使用し、ジクロロメタン溶媒を模倣するポアソン−ボルツマン連続溶媒和モデルを用いて最適化した。10kJ/mol区間以内のすべての配座を使用して、VCDおよびIRスペクトルをシミュレートした。双極子強度および旋光強度を同じB3LYP/6−31G**レベルでJaguarを使用して計算した。計算されたVCDスペクトルは、周波数を0.97倍スケーリングし、ローレンツ型バンドに変換し、ボルツマンアンサンブルを想定する各配座異性体の寄与を合計した後に生成され、これを、正確な立体化学を割り当てるために実験スペクトルと目視比較した。
A.中間体の調製
中間体1の調製
Figure 2020509004

1,1’−カルボニルジイミダゾール(CAS:530−62−1、48g、0.30mol)を1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピペリジンカルボン酸(CAS:84358−12−3、50g、0.22mol)のTHF(250mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。別のフラスコ中でトリエチルアミン(31.78g、0.31mol)をN−メトキシメタンアミン塩酸塩(1:1)(29.27g、0.30mol)のCHCN(200mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。両方の混合物をまとめ、室温で16時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、水、酢酸(20%溶液)および最後にNaCO(飽和水溶液)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させ、真空中でトルエンと共蒸発させて、中間体1(59g、99%)を得た。
中間体2の調製
Figure 2020509004

メチルマグネシウムブロミド(トルエン/THF(75/25)中1.4M、268mL)を0℃の中間体1(59g、0.22mol)のTHF(250mL)溶液に窒素雰囲気下において、温度が15℃を超えないように滴加した。添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を100mLのAcOHとともに氷上に注いだ。生成物をEtOで抽出し、有機層を5%NaHCO溶液で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体2(50g、定量的)を得た。
中間体3の調製
Figure 2020509004

中間体2(50g、0.22mol)をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(110mL)に添加し、この混合物を4日間還流した。反応混合物を蒸発させ、追加のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを添加し、この混合物をさらに4時間還流した。溶媒を蒸発させ、生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、DCM中1%MeOH、2%)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体3(60g、97%)を得た。
中間体4、5および6の調製
Figure 2020509004

3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(CAS:61−82−5、12.28g、0.15mol)を中間体3(33g、0.12mol)のAcOH(75mL)溶液に添加した。反応混合物を130℃で1時間撹拌した。次いで、混合物を氷浴で冷却し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、トルエンと共蒸発させ、EtO(0.7L)で希釈し、氷上に注いだ(0.5L)。層を分離し、水性層をEtO(3×0.3L)で再度抽出した。まとめた有機層をブラインで処理し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体4を褐色油状物として得た(25g、70%)。
次いで、中間体4(25g)をキラルSFC(固定相:Chiralpak Diacel OJ 20×250mm、移動相:CO、MeOH)によってエナンチオマーに分離し、中間体5(10g)および中間体6(10g)を得た。
中間体7の調製
Figure 2020509004

中間体5(3.8g、12.53mmol)をMeOH(100mL)に溶解し、室温においてHCl(100mL;2−プロパノール中6N)で処理し、この混合物をさらに室温で16時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させ、固体をDIPE/PrOH(5/1、100mL)でトリチュレートし、乾燥(真空オーブン、60℃、16時間)した後、中間体7のビス塩酸塩(3.17g、92%)を得た。
中間体8の調製
Figure 2020509004

2−アミノイミダゾール硫酸塩(CAS:1450−93−7、6.083g、23.02mmol)を中間体3(13g、46.04mmol)のAcOH(100mL)溶液に還流しながら添加した。反応混合物を還流しながら6時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させ、NaCO(飽和水溶液)を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣をHCl(2−プロパノール中6N)で処理した。生成物を結晶化させ、結晶を濾別し、乾燥して、中間体8の二塩酸塩(2.08g、16%)を得た。
中間体9の調製
Figure 2020509004

中間体2(2g、8.80mmol)とN,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(3.52g、26.40mmol)との混合物を還流しながら3時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、次の反応工程にそのまま使用した(生成物は、シリカ上で分解する)。
中間体10の調製
Figure 2020509004

AcOH(50mL)中、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(CAS:61−82−5、0.71g、8.43mmol)および中間体9(2.5g、8.43mmol)を120℃で30分間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させ、NaCO(飽和水溶液)を添加し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、DCM中1%MeOH、2%)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体10(2.14g、80%)を得た。
中間体11の調製
Figure 2020509004

HCl(50mL;2−プロパノール中4N)を中間体10(2.14g、6.74mmol)のMeOH(50mL)中混合物に添加し、この混合物をさらに室温で1時間撹拌した。生成物は、反応混合物から結晶化し、これを濾別し、乾燥して、中間体11のビス塩酸塩(1.07g、55%)を得た。
中間体12の調製
Figure 2020509004

中間体6(3.9g、12.86mmol)をMeOH(100mL)に溶解し、室温においてHCl(100mL;2−プロパノール中6N)で処理し、この混合物をさらに室温で16時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させ、固体をDIPE/PrOH(250mL/50mL)でトリチュレートし、乾燥(真空オーブン、60℃、16時間)した後、中間体12のビス塩酸塩(3.18g、90%)を得た。
中間体13の調製
Figure 2020509004

中間体2(20g、0.088mol)のベンゼン(200mL)中混合物を0℃、窒素雰囲気下で撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(12g)、次いでジフルオロ酢酸エチル(13.14g、0.106mol)を0〜5℃で添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いで冷却により温度を15〜20℃に維持しながら、10%HSO(10mL)をpH=7になるまで滴加した。この混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン(2×20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体13(26g、97%)を得た。
中間体14および15の調製
Figure 2020509004

2−アミノイミダゾール硫酸塩(CAS:1450−93−7、22.5g、0.085mol)を中間体13(26g、0.085mol)のAcOH(600mL)溶液に還流しながら添加した。反応混合物を還流しながら6時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をRP HPLC(Vydac Denali C18−10μm、250g、5cm)により精製した。移動相(0.05%TFA水溶液+5%CHCN、MeOH)。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して2つの画分を得、これらをDCM+5%MeOH−NHを用いてシリカで濾過し、中間体14(6.5g、30%)および中間体15(7.9g、37%)を遊離塩基として得た。
遊離塩基としての中間体15(5g)をPrOHに溶解し、HCl(2−プロパノール中6N)で酸性化し、室温で20時間撹拌した。固体が沈殿し、これを濾別し、乾燥(真空オーブン、70℃)して、中間体15のビス塩酸塩(4.9g)を得た。
中間体16の調製
Figure 2020509004

HCl(500mL;2−プロパノール中6N)およびHCl(500mL、1M水溶液)を3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(CAS:61−82−5、50g、0.59mol)のMeOH(500mL)中混合物に添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物を乾燥(真空オーブン、60℃、2時間)して、中間体16の塩酸塩(69.6g、97%)を得た。
中間体17および18および19の調製
Figure 2020509004

手順a:中間体16(55.44g、0.46mol)を中間体13(70.21g、0.23mol)のDMF(800mL)溶液に添加した。反応混合物を60℃で20時間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却した。次いで、DMF(300mL)を添加し、次にトリエチルアミン(160.31mL、1.15mol)を添加した。次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(51.17g、0.23mol)のDMF(300mL)溶液を滴加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDCM(730mL)および20%NHOH(300mL)中で30分間撹拌した。有機層を分離し、水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 30/70)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をDIPEに入れ、室温で終夜撹拌した。沈殿した固体を濾過して、中間体17(45.11g、55.5%)を得た。濾液を真空中で蒸発させて、中間体18(25g、化合物17と18との混合物として)を得た。
手順b:中間体16(15.42g、183.41mmol)を中間体13(56g、183.41mmol)のAcOH(300mL)中混合物に添加した。この混合物を2時間還流した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、NaCOの10%水溶液で、中性pHになるまで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM、2%MeOH−NH)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体18(45g、収率69%)を得た。水性層を真空中で蒸発させた。残渣をDCM中で撹拌し、濾過した。濾液をMgSOで乾燥し、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM、10%MeOH−NH)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体19(11g、収率24%)を得た。
代替として、中間体19は、中間体20の合成について説明するものと類似の手順により、中間体18から出発して調製することができる。
中間体20の調製
Figure 2020509004

HCl/i−PrOH(200mL)を中間体17(15g、42.45mmol)のMeOH(400mL)中混合物に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で蒸発させた。残渣をDIPEとともに撹拌した。沈殿した固体を濾別し、乾燥(真空オーブン、70℃)した後、中間体20のビス塩酸塩(14g、定量的)を得た。
中間体21の調製
Figure 2020509004

手順a:4−メチル−3−ピリジンカルボン酸塩酸塩(1:1)(40g、230.4mmol)を硫酸(20mL)とMeOH(400mL)との還流混合物に添加した。この混合物を終夜還流し、次いでこれを蒸発させ、得られたスラリーをNaHCO(64g)の冷水(360mL)溶液に添加した。生成物をDCMで抽出し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体21(28.70g、83%)を得た。
手順b:金属反応器に3−ブロモ−4−メチル−ピリジン(200g、0.116mol)およびDMF/MeOH(1L/1L)の混合物を入れた。これにEtN(400g、0.395mol)、酢酸パラジウム(II)(8g、0.036mol)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(16g、0.029mol)を添加した。反応器を密閉し、COガス(3MPa)で加圧し、反応混合物を終夜140℃で撹拌し、加熱した。反応混合物を冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:EtOAc/石油エーテル 1/1〜1/0)により精製した。生成物画分を回収し、溶媒を蒸発させて、所望の中間体21(90g、51%)を得た。
中間体22の調製
Figure 2020509004

手順a:水素化フラスコにAcOH(500mL)を入れ、次いでPtO(15.02g、66.2mmol)を添加した。中間体21(50g、330.8mmol)を添加し、この混合物を50℃で7日間水素化した。反応混合物をdicalite(登録商標)で濾過し、濾液を蒸発させて中間体22(52g)を得、これをそれ以上精製せずに次の工程に使用した。
手順b:酸化白金(5g、0.022mol)を中間体21(90g、0.595mol)とAcOH(1L)との溶液に添加した。反応混合物を撹拌し、3.5kPaの加圧下において50℃で5日間水素化した。冷却した反応混合物を真空中で濃縮して、中間体22を酢酸塩(140g、97%、H−NMRにより決定した純度90%)として得た。
中間体23の調製
Figure 2020509004

手順a:中間体22(52g、330.8mmol)のDCM(869mL)溶液にDIPEA(85.5g、661.5mmol)およびDMAP(4.04g、33.08mmol)を添加した。次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(72.19g、330.8mmol)をこの溶液に少量ずつ添加し、反応生成物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水およびブラインで洗浄し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル、溶離液:DCM、DCM中1%MeOH、2%、4%)により精製した。所望の画分を蒸発させて、中間体23(64.1g、75%)を得た。
手順b:撹拌し、冷却(0℃)した中間体22(140g、0.595mol)のDCM(1.5L)溶液に二炭酸ジ−tert−ブチル(130g、0.596mol)、EtN(225g、1.74mol)およびDMAP(10g、0.082mol)を順次添加し、撹拌を室温で2時間継続した。反応混合物をHO(500mL)に注ぎ、DCM(2×100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、溶媒を蒸発させて、粗製中間体23(150g、90%、H−NMRにより決定した純度90%)を得、これを次の工程にそのまま使用した。
中間体24の調製
Figure 2020509004

手順a:中間体23(64.1g、249.1mmol)をMeOH(500mL)に入れ、室温で撹拌した。NaOH(2M、747.3mL)を添加し、この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を1N HClで酸性化し、生成物をEtOで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体24(59.70g)を白色固体として得た。
手順b:中間体23(150g、純度90%、0.524mol)のMeOH(0.9L)中撹拌溶液に2M NaOH溶液(1.8mol)の溶液を添加した。室温で14時間後、反応混合物をMTBE(2×0.8L)で抽出した。水性層を10%クエン酸で酸性化し、次いでEtOAc(4×1L)で抽出した。まとめた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮して、粗製中間体24(142g、H−NMRにより決定した純度90%、100%)を得、これを次の工程にそのまま使用した。
中間体25の調製
Figure 2020509004

手順a:中間体24(59.7g、0.25mol)のTHF(800mL)溶液にジ−1H−イミダゾール−1−イル−メタノン(54g、0.33mol)を添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。別のフラスコ中でN−メトキシ−メタンアミン塩酸塩(1:1)(32.93g、0.34mol)のACN(500mL)中懸濁液にトリメチルアミン(35.75g、0.35mol)を添加した。両方の混合物をまとめ、モニターしながら50℃で撹拌した。中間生成物が反応混合物から結晶化し、N−メトキシ−メタンアミンと反応させずに所望の生成物が形成した。中間体が溶解するまでDCMを添加した。反応生成物を80℃で1週間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、水、20%AcOH溶液および最後にNaHCO飽和溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM中2%MeOH、4%)により精製した。純粋な画分を蒸発させて、中間体25(70g、定量的)を得た。
手順b:撹拌し、氷冷した中間体24(140g、0.518mol)のDCM(2L)溶液にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン(113g、1.16mol)およびEtN(113g、1.79mol)を添加した。次いで、HATU(235g、0.618mol)を添加し、撹拌を14時間継続した。溶媒を蒸発させ、NaHCO溶液(0.5L)を添加し、次いでDCM(3×1L)で抽出した。まとめた有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより石油エーテル中1〜10%EtOAcで溶離して精製し、中間体25(152g、100%)を得た。
中間体26の調製
Figure 2020509004

手順a:THF(250mL)に入れた中間体25(70g、244.4mmol)をN下でフラスコに入れ、−15℃まで冷却した。メチルマグネシウムブロミド(トルエン/THF(75/25)中1.4M、206mL)を、温度が0℃を超えないように滴加した。添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を20mLのAcOHとともに氷上に注いだ。生成物をEtOで抽出し、有機層を5%NaHCO溶液で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体26(53.35g、90%)を得た。
手順b:撹拌し、冷却した中間体25(150g、0.524mol)のTHF(2L)溶液(0℃)にメチルマグネシウムブロミドの3M THF(0.75L、2.25mol)溶液を滴加し、撹拌を室温で2時間継続した。反応混合物をNHCl水溶液に注ぎ、DCMで抽出した。まとめた有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより石油エーテル中1〜5%EtOAcで溶離して精製し、中間体26(120g、95%)を得た。
中間体27の調製
Figure 2020509004

中間体26(53.35g、0.22mol)を0℃のトルエン(1500mL)に入れ、N下で撹拌した。カリウムtert−ブトキシド(34.14g)を0〜5℃で添加し、2,2−ジフルオロ−酢酸エチルエステル(33.01g、0.27mol)を0〜5℃で滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いでHSOの10%水溶液で洗浄し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、中間体27(70.50g、定量的)を得た。
中間体28の調製
Figure 2020509004

中間体27(70.5g、220.8mmol)、1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン塩酸塩(1:1)(53.22g、441.52mmol)およびDMF(1500mL)を80℃で24時間撹拌した。EtN(20g)および二炭酸ジ−tert−ブチル(20g)を添加した。この混合物を30分間撹拌し、蒸発させ、次いでEtOAcに溶解し、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。4種の異性体が観察された。第1の画分は、EtOから結晶化した。この結晶を濾別し、乾燥して、中間体28(24.60g、30%)を得た。母液から化合物の第2の画分が得られた。この結晶を濾別し、乾燥して、中間体28(2.53g、3%)を得た。
中間体29、30および31の調製
Figure 2020509004

中間体28(24.6g、67mmol)のMeOH(350mL)溶液にHCl−iPrOH(350mL)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、生成物をEtOHから結晶化させた。結晶を濾別し、乾燥して、20.33gの粗製物を得、これに水、NaCOおよびDCMを添加した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させて、12.80gの中間体29を得た。この遊離塩基を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm;移動相:CO、((MeOH−iPrOH50/50)に0.4%iPrNHを添加)による精製によってエナンチオマーに分離し、中間体30(5g、19%、R=7.57分)および中間体31(5.13g、19%、R=9.36分)を得た。
中間体30および31を遊離塩基として単離した。または代替として、これらをMeOHに溶解し、次にHCl/i−PrOHを添加し、混合物を蒸発させた。これらの塩酸塩(いずれの場合も.HCl)をACNから結晶化させ、濾別し、乾燥した。
中間体32の調製
Figure 2020509004

ヨウ素(7.45g、29.37mmol)を(R)−(−)−N−Boc−3−ピロリジノール(CAS:103057−44−9;5g、26.70mmol)と、イミダゾール(2.73g、40.06mmol)と、トリフェニルホスフィン(7.70g、29.37mmol)とのTHF(50mL)溶液に0℃(氷浴)で少しずつ添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。過剰なヨウ素をNa(10%水溶液)で反応停止した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/DCM 0/100〜20/80)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体32を無色油状物(7.21g、91%)として得た。
中間体33の調製
Figure 2020509004

中間体32(1.12g、3.77mmol)と塩化リチウム(7.53mL、3.77mmol)とのTHF(1ml)溶液を、活性Zn(15.24g、233.06mmol)を含有するカラムに40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させた。生成物を7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(CAS:24415−66−5;254mg、1.51mmol)と、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(CAS:53199−31−8;38.5mg、0.075mmol)とのTHF(1.5mL)中撹拌溶液に室温、窒素雰囲気下で回収した。この混合物を室温で終夜撹拌した。粗製物をNH(10%水溶液)で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/DCM 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体33を褐色油状物(203mg、43%)として得た。
上記の反応のためにZnを以下のように活性化した:TMSCl(2M)と1−ブロモ−2−クロロエタン(0.3M)とのTHF(10mL)溶液を、Znを含有するカラムに40℃、流速1mL/分で通過させた。
中間体34の調製
Figure 2020509004

HCl(0.41mL;ジオキサン中4M)を中間体33(70mg、0.23mmol)の1,4−ジオキサン(0.5mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で150分間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて、中間体34の塩酸塩(47mg、定量的)を得た。
中間体35の調製
Figure 2020509004

中間体32(600mg、2.02mmol)と塩化リチウム(THF中0.5M;4mL、2mmol)とのTHF(1.2mL)溶液を、活性Zn(15g、229.39mmol)を含有するカラムに40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させた。有機亜鉛試薬は、THF(1.2mL)中塩化リチウム(THF中0.5M;4mL、2mmol)を40℃、流速0.5mL/分でポンプ給送して回収した。生成した溶液をN雰囲気下で回収して中間体35(Iでの滴定後0.2M)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
上記の反応のためにZnを以下のように活性化した:TMSCl(2M)と1−ブロモ−2−クロロエタン(0.3M)とのTHF(10mL)溶液を、Znを含有するカラムに40℃、流速1mL/分で通過させた。
中間体36の調製
Figure 2020509004

中間体35(3.3mL;THF中0.16M)を7−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(PCT国際出願国際公開第2010018868号パンフレットに記載の手順により調製;39mg、0.21mmol)と、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(CAS:53199−31−8;5.4mg、0.01mmol)とのTHF(0.2mL)溶液に室温、窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で終夜撹拌した。粗製物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体36を黄色油状物として得た(24mg、35%)。
中間体37の調製
Figure 2020509004

HCl(0.198mL;ジオキサン中4M)を中間体36(35.6mg、0.11mmol)の1,4−ジオキサン(0.25mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で3時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて、中間体37の塩酸塩(28.5mg、99%)を得た。
中間体38の調製
Figure 2020509004

塩化アセチル(6mL、84.38mmol)を2−アミノ−5−ホルミルチアゾール(10g、78mmol)とジイソプロピルアミン(45mL、261.1mmol)とのDCM(100mL)溶液に0℃で添加した。得られた混合物を室温まで昇温させ、さらに室温で17時間撹拌した。NHCl(飽和水溶液)を添加し、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、MgSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。このようにして得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;乾式充填、EtOAc/DCM 0/100〜50/50)により精製し、所望の画分を真空中で濃縮して、中間体38を黄色固体(8.6g、収率65%)として得た。
中間体39の調製
Figure 2020509004

tert−ブチル3−ヨードピペリジン−1−カルボキシレート(313mg、1mmol)のTHF(2mL)溶液を、活性Znを含有するカラムに40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させた。生成した溶液をN雰囲気下で回収して中間体39を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
上記の反応のためにZnを以下のように活性化した:TMSCl(2M)と1−ブロモ−2−クロロエタン(0.3M)とのTHF(10mL)溶液を、Znを含有するカラムに40℃、流速1mL/分で通過させた。
中間体40の調製
Figure 2020509004

中間体39(249.65mg、1mmol)を5−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン(CAS:69214−09−1;100mg、0.51mmol)と、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシ−1,1’−ビフェニル(CAS:787618−22−8;12mg、0.03mmol)と、Pd(OAc)(11mg、0.05mmol)との混合物に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO(飽和水溶液)を添加し、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体40を黄色油状物として得た(24mg、16%)。
中間体41の調製
Figure 2020509004

HCl(0.3mL;ジオキサン中4M)を中間体40(40mg、0.13mmol)のMeOH(1mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で24時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて、中間体41の塩酸塩(43mg、72%)を得た。
中間体42の調製
Figure 2020509004

7−クロロ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(J.Med.Chem.,2014,57(13),5728−5737に記載の手順により調製;50mg、0.33mmol)と、tert−ブチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシレート(CAS:1251537−34−4;111.5mg、0.36mmol)と、Pd(PPh(CAS:14221−01−3;38mg、0.03mmol)との1,4−ジオキサン(1.29mL)およびNaCO(0.75mL;飽和水溶液)中混合物を封管中、窒素雰囲気下でマイクロ波照射下において150℃で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/DCM 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体42を淡黄色固体として得た(82mg、収率84%)。
中間体43の調製
Figure 2020509004

中間体42(125mg、0.42mmol)のEtOH(10mL)溶液に10%パラジウム担持活性炭素(125mg、0.12mmol)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、この混合物からガス抜きし、これに水素を3回埋め戻した。この混合物を水素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッドで濾過し、EtOHですすいだ。濾液を真空中で濃縮して中間体43(100mg、収率79%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体44の調製
Figure 2020509004

HCl(0.83mL;ジオキサン中4M)を中間体43(100mg、0.33mmol)の1,4−ジオキサン(0.84mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で1時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物44を白色固体として得た(65mg、収率97%)。
中間体45の調製
Figure 2020509004

5−クロロ−7−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリミジン(J.Med.Chem.,2012,55(17),7425−7436に記載の手順により調製;543mg、3.24mmol)と、tert−ブチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシレート(CAS:1251537−34−4;1001.8mg、3.24mmol)と、Pd(PPh(CAS:14221−01−3;374mg、0.32mmol)との1,4−ジオキサン(9.7mL)およびNaHCO(8.1mL;1.2M)中混合物を封管中、窒素雰囲気下でマイクロ波照射下において150℃で15分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体45を無色油状物として得た(256mg、収率44%)。
中間体46の調製
Figure 2020509004

中間体45(256mg、0.81mmol)と10%パラジウム担持活性炭素(173mg、0.16mmol)とのMeOH(6.6mL)中懸濁液に水素をバブリングした。次いで、この混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、中間体46を無色油状物として得た(263mg、定量的)。
中間体47の調製
Figure 2020509004

HCl(2.77mL;PrOH中4M)を中間体46(263mg、0.83mmol)のMeOH(5mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で16時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物47を淡黄色油状物として得た(132mg、収率73%)。
中間体48の調製
Figure 2020509004

POBr(1.54g、5.39mmol)を5−(トリフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オール(J.Med.Chem.,2011,54(11),3935−3949に記載の手順により調製;440mg、2.16mmol)のCHCN(8mL)中懸濁液に添加した。この混合物をマイクロ波照射下において150℃で5分間撹拌した。過剰なPOBrを氷水で反応停止し、混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/DCM 0/100〜25/75)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体48をオフホワイト色の固体として得た(357mg、収率62%)。
中間体49の調製
Figure 2020509004

中間体35(1.87mmol、THF中0.3M)を中間体48(200mg、0.75mmol)と、Pd(OAc)(19.14mg、0.037mmol)と、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル(別名RuPhos)(CAS:787618−22−8;34.95mg、0.075mmol)とのTHF(0.5mL)中混合物に添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。粗製物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。このようにして得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/DCM 0/100〜40/60)により精製し、所望の画分を真空中で濃縮した。得られた残渣を再度フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮して、中間体49を無色油状物として得た(110mg、収率39%)。
中間体50の調製
Figure 2020509004

TFA(0.7mL)を中間体49(123mg、0.345mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を2時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて中間体50のトリフルオロ酢酸塩(89mg、収率99%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体51の調製
Figure 2020509004

中間体35(1.35mmol、THF中0.3M)を7−クロロ−5−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(CAS:16082−27−2;90.5mg、0.54mmol)と、Pd(OAc)(13.8mg、0.027mmol)と、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル(別名RuPhos)(CAS:787618−22−8;25.2mg、0.054mmol)とのTHF(0.36mL)中混合物に添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。粗製物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、真空中で濃縮した。このようにして得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン 0/100〜60/40)により精製した。所望の画分を真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5um)、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が74%と、CHCNが26%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が58%と、CHCNが42%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体51を無色油状物として得た(38mg、収率21%)。
中間体52の調製
Figure 2020509004

TFA(0.19mL)を中間体51(38mg、0.13mmol)のDCM(0.35mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を2時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて中間体52のトリフルオロ酢酸塩(25mg、収率99%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体53および54の調製
Figure 2020509004

中間体18(45g、127.34mmol)を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm;移動相:CO、(0.2% iPrNHを伴うMeOH)による精製によってエナンチオマーに分離して、中間体53(21g、47%)および中間体54(20g、44%)を得た。
中間体55の調製
Figure 2020509004

HCl−PrOH(200mL)を中間体53(21g、59.43mmol)のMeOH(500mL)中混合物に添加した。この混合物を還流しながら30分間撹拌した。溶媒を体積が半分になるまで真空中で蒸発させた。このようにして得られた沈殿物を濾別し、70℃で真空乾燥して、中間体55のビス塩酸塩(17.5g、収率90%)を得た。
中間体56の調製
Figure 2020509004

6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン(CAS:944937−53−5;75mg、0.38mmol)と、tert−ブチル5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキシレート(CAS:1251537−34−4;129.5mg、0.42mmol)と、Pd(PPh(CAS:14221−01−3;44mg、0.04mmol)との1,4−ジオキサン(1.5mL)およびNaCO(0.75mL;飽和水溶液)中混合物を封管中、窒素雰囲気下でマイクロ波照射下において150℃で30分間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/DCM 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体56を淡黄色固体として得た(100mg、収率88%)。
中間体57の調製
Figure 2020509004

中間体56(100mg、0.33mmol)のEtOH(10mL)溶液に10%パラジウム担持活性炭素(100mg、0.09mmol)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、この混合物からガス抜きし、これに水素を3回埋め戻した。この混合物を水素雰囲気下で18時間撹拌した。反応混合物をcelite(登録商標)のパッドで濾過し、EtOHですすいだ。濾液を真空中で濃縮して中間体57(50mg、収率50%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体58の調製
Figure 2020509004

HCl(0.41mL;ジオキサン中4M)を中間体57(50mg、0.17mmol)の1,4−ジオキサン(0.42mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で1時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物58を白色固体として得た(33mg、収率99%)。
中間体59の調製
Figure 2020509004

1,1’−カルボニルジイミダゾール(CAS:530−62−1、32.26g、0.20mol)のTHF(350mL)溶液を4−tert−ブトキシカルボニルモルホリン−2−カルボン酸(CAS:189321−66−2;40g、0.17mol)のTHF(350mL)溶液に0℃で添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(36.06mL、0.26mol)とN−メトキシメタンアミン塩酸塩(1:1)(19.40g、0.20mol)とのCHCN(452mL)中懸濁液を0℃で滴加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDCMに溶解し、水(3×500mL)、酢酸(20%溶液)および最後にNaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体59(46.4g、収率98%)を得た。
中間体60の調製
Figure 2020509004

メチルマグネシウムブロミド(トルエン/THF(75/25)中1.4M、181mL)を中間体59(46.4g、0.17mol)のTHF(500mL)溶液に0℃で窒素雰囲気下において、温度が10℃を超えないように滴加した。添加後、反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物をNHCl飽和溶液で反応停止した。生成物をEtOAcで抽出し、有機層をNHCl飽和溶液で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体60を橙色油状物として得た(41g、定量的)。
中間体61の調製
Figure 2020509004

カリウムtert−ブトキシド(CAS:865−47−4;4.89g、43.62mmol)およびトリフルオロ酢酸エチル(CAS;383−63−1;5.19mL、43.62mmol)を中間体60(4g、17.45mmol)のトルエン(64mL)中混合物に0℃、窒素雰囲気下で添加した。次いで、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NHCl飽和溶液を添加した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体61を黄色油状物として得(5.2g、収率92%)、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体62の調製
Figure 2020509004

中間体16(774.5mg、6.42mmol)を中間体61(1.9g、5.84mmol)のDMF(50mL)中混合物に添加した。この混合物を60℃で72時間撹拌した。次いで、NaCl飽和溶液を添加した。生成物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で蒸発させて、中間体62を黄色油状物として得た(2.2g、定量的)。
中間体63の調製
Figure 2020509004

中間体62(2.2g、5.89mmol)をPrOH(45mL)に溶解し、HCl(2.95mL;2−プロパノール中6M)で室温において処理し、この混合物をさらに100℃で1時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜4/96)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体63(0.58g、36%)を得た。
中間体64の調製
Figure 2020509004

中間体60(25g、109.04mmol)のN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(58mL)中混合物を還流しながら終夜撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて、中間体64(30g、収率97%)を得た。
中間体65、66および67の調製
Figure 2020509004

中間体64(30g、105.50mmol)と中間体16(11.09g、131.88mmol)とのAcOH(52mL)溶液を還流しながら1時間撹拌した。次いで、水を添加し、この混合物をEtOで抽出した。有機層をNaCO(飽和水溶液)、次にブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、溶離液:DCM、DCM中1%MeOH、2%、4%)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体65(19g、収率59%)を得た。
中間体65(2.83g)を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel OJ−H 20×250mm;移動相:CO、(MeOH))による精製によってエナンチオマーに分離し、対応するエナンチオマー66および67を得た。部分ラセミ化が観察され、両方の画分を再度分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel OJ−H 20×250mm;移動相:(CO、MeOH)により精製して、中間体66(1g)および中間体67(1g)を得た。
中間体68の調製
Figure 2020509004

HCl(30mL;EtO中1M)を中間体66(1g、3.27mmol)のMeOH(200mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で終夜撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて、中間体68のビス塩酸塩(0.8g、収率88%)を得た。
中間体69の調製
Figure 2020509004

HCl(30mL;EtO中1M)を中間体67(1g、3.27mmol)のMeOH(200mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で終夜撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。このようにして得られた生成物は、部分ラセミ化し、HCl塩には溶解性の問題があるため、遊離塩基を作製してから、分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel OJ 20×250mm;移動相:(CO、MeOH)により精製して中間体69を得、これをHClのEtO溶液で処理し、35℃で蒸発させて、中間体69のビス塩酸塩(0.5g)を得た。
中間体70の調製
Figure 2020509004

HCl(iPrOH中6M;41mL)を中間体65(6.7g、21.94mmol)のDCM(32mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させて、中間体70のビス塩酸塩(5.8g、収率95%)を得た。
中間体71の調製
Figure 2020509004

3−ヨードメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS:253177−03−6;3.58g、11mmol)と、LiCl(26mL、13mmol、0.5M THF溶液)との溶液を、活性Zn(12g、183.5mmol)を含有するカラムに40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させた。生成した溶液をN雰囲気下で回収して中間体71(Iでの滴定後0.33M)を透明溶液として得、これをそれ以上処理せずに使用した。
上記の反応のためにZnを以下のように活性化した:TMSCl(2M)と1−ブロモ−2−クロロエタン(0.3M)とのTHF(10mL)溶液を、Znを含有するカラムに40℃、流速1mL/分で通過させた。
中間体72の調製
Figure 2020509004

中間体71(5.36mL;THF中0.33M)を7−クロロ−5−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(CAS 16082−27−2;118.7mg、0.71mmol)と、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(CAS:53199−31−8;18.1mg、0.035mmol)とのTHF(0.5mL)溶液に室温、窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で終夜撹拌した。粗製物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜70/30)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体72を橙色油状物として得た(49mg、20%)。
中間体73の調製
Figure 2020509004

TFA(0.13mL)を中間体72(49mg、0.11mmol)のDCM(0.2mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を3時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて中間体73のトリフルオロ酢酸塩(25mg、収率96%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体74の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、5−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピラジン(Org.Lett.,2015,17(12),2886−2889に記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体75の調製
Figure 2020509004

HCl(0.19mL;ジオキサン中4M)を中間体74(25mg、0.08mmol)のMeOH(0.625mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で24時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させて、中間体75の塩酸塩を褐色固体として得た(20mg、定量的)。
中間体76の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンを出発材料として使用して調製した。
中間体77の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体73の合成について説明したものと類似の手順により、中間体76を出発材料として使用して調製した。
中間体78の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、7−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(PCT国際出願国際公開第2010018868号パンフレットに記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体79の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体73の合成について説明したものと類似の手順により、中間体78を出発材料として使用して調製した。
中間体80の調製
Figure 2020509004

3−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS:479622−36−1;4g、12.85mmol)と、LiCl(25mL、12.5mmol、0.5M THF溶液)とのTHF(4mL)溶液を、活性Zn(12g、183.5mmol)を含有するカラムに40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させた。試薬は、カラムにTHF(5mL)を40℃、流速0.5mL/分においてポンプで通過させて回収した。生成した溶液をN雰囲気下で回収して中間体80(Iでの滴定後に0.3M)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
上記の反応のためにZnを以下のように活性化した:TMSCl(2M)と1−ブロモ−2−クロロエタン(0.3M)とのTHF(10mL)溶液を、Znを含有するカラムに40℃、流速1mL/分で通過させた。
中間体(3S)−I−80を、I−80と同様の反応手順に従ったが、3S−ヨードメチルピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS:224168−68−7)から出発して調製した。
中間体81の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンおよび中間体80を出発材料として使用して調製した。
中間体82の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体73の合成について説明したものと類似の手順により、中間体81を出発材料として使用して調製した。
中間体83の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、中間体80および7−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(PCT国際出願国際公開第2010018868号パンフレットに記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体84の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体73の合成について説明したものと類似の手順により、中間体83を出発材料として使用して調製した。
中間体85の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、中間体80および5−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン(CAS:69214−09−1)を出発材料として使用して調製した。
中間体86の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体75の合成について説明したものと類似の手順により、中間体85を出発材料として使用して調製した。
中間体87の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.52mL、3mmol)をtert−ブチルN−(3−ピペリジル)カルバメート(200mg、1mmol)のDCM(30mL)中混合物に添加し、この混合物を室温で10分間撹拌した。次いで、中間体38(203.94mg、1.2mmol)を添加し、得られた懸濁液を2時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(423.29mg、2mmol)を添加し、この混合物を室温で64時間撹拌した。次いで水を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜15/85)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体87を淡黄色油状物として得た(327mg、収率92%)。
中間体88の調製
Figure 2020509004

HCl(4.61mL;ジオキサン中4M)を中間体87(327mg、0.92mmol)の1,4−ジオキサン(25mL)中撹拌溶液に室温で添加し、この混合物をさらに室温で18時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させ、このようにして得られた残渣をEtOAcで処理して淡褐色ガム状物を得、これを有機相から分離し、オーブン中で乾燥して、中間体88のビス塩酸塩(350mg、定量的)を得た。
中間体89の調製
Figure 2020509004

CO(8.83g、63.88mmol)、次にBnBr(6g、35.13mmol)を6−アザスピロ[2.5]オクタン−5,7−ジオン(PCT国際出願国際公開第2010026989号パンフレットに記載の手順により調製;4.44g、31.91mmol)のアセトン(113mL)溶液に添加した。この混合物を50℃で4時間撹拌した。次いで、混合物を室温まで冷却し、室温で終夜撹拌した。白色沈殿物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣をヘプタンから結晶化させた。結晶を濾別し、乾燥して、中間体89(6.06g、収率83%)を得た。
中間体90の調製
Figure 2020509004

水素化ジイソブチルアルミニウム(DCM中1M;99.44mL、99.44mmol)を中間体89(11.4g、49.72mmol)のDCM(252mL)中撹拌溶液に−78℃で添加した。この混合物を−78℃で2時間撹拌した。次いで、混合物を−78℃においてロシェル塩(3M、2mL)で反応停止し、次いでこれを室温まで昇温させた。混合物を水で希釈した。得られた白色塩をcelite(登録商標)で濾過し、DCMで洗浄した。濾液を真空中で蒸発させた。残渣をEtOAcおよび水に入れた。水性層を分離し、さらにEtOAc(×2)で抽出した。まとめた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体90(9g、収率78%)を得た。
中間体91の調製
Figure 2020509004

TFA(19.95mL)、次にトリエチルシラン(19.89mL、124.52mmol)を中間体90(9g、38.91mmol)のDCM(91mL)中混合物に0℃で添加した。次いで、混合物を室温まで昇温させ、さらに1時間撹拌した。反応混合物をNaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜2/98)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体91(6.69g、収率80%)を得た。
中間体92の調製
Figure 2020509004

BuLi(ヘキサン中2.5M;18.57mL、46.42mmol)をジイソプロピルアミン(4.9g、48.44mmol)のTHF(300mL)中混合物に−78℃で添加した。この混合物を−30℃で10分間撹拌し、次いで−78℃まで冷却した。次いで、中間体91(8.69g、40.36mmol)をいくらかのTHFに入れて添加し、この混合物をさらに30分間撹拌した。次いで、クロロギ酸メチル(5.39g、56.51mmol)を添加し、この混合物を室温まで昇温させた。次いで、NHCl(飽和水溶液)を添加し、生成物をEtOで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、中間体92(11g、収率99.7%)を得、これをそれ以上処理せずに使用した。
中間体93の調製
Figure 2020509004

トリメチルオキソニウムテトラフルオロボレート(CAS:420−37−1;17.86g、120.73mmol)を中間体92(11g、40.24mmol)と、2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(CAS:585−48−8;25.41g、132.81mmol)との無水DCM(938mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、この溶液を0℃まで冷却し、無水MeOH(626mL)、次に水素化ホウ素ナトリウム(15.22g、402.44mmol)を添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、混合物をNaHCO(飽和水溶液)の添加により反応停止し、生成物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体93(6.62g、収率63%)を得た。
中間体94の調製
Figure 2020509004

水素化フラスコに10%パラジウム担持炭素(4.07g、3.83mmol)を窒素雰囲気下で入れた。次いで、MeOH(892mL)を添加した。中間体93(6.62g、25.53mmol)、次いで二炭酸ジ−tert−ブチル(6.89g,30.63mmol)およびEtN(4.43mL、31.91mmol)を順次添加した。反応混合物を水素下に置き、室温で撹拌した。反応混合物を濾別し、真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜2/98)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体94(6.06g、収率88%)を得た。
中間体95の調製
Figure 2020509004

1M NaOH(129mL)を中間体94(5.8g、21.53mmol)のMeOH(51mL)中混合物に添加し、この混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を1N HCl(129mL)で酸性化し、生成物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。生成物をDIPEから結晶化させた。結晶を濾別し、乾燥して、中間体95(5.29g、収率96%)を得た。
中間体96の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体72の合成について説明したものと類似の手順により、5−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン(CAS:69214−09−1)を出発材料として使用して調製した。
中間体97の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体75の合成について説明したものと類似の手順により、中間体96を出発材料として使用して調製した。
中間体98の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体51の合成について説明したものと類似の手順により、中間体80および2−[(6−ブロモ−3a,7a−ジヒドロピロロ[3,2−b]ピリジン−1−イル)メトキシ]エチル−トリメチル−シラン(PCT国際出願国際公開第2012037298号パンフレットに記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体99の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体47の合成について説明したものと類似の手順により、中間体98を出発材料として使用して調製した。
中間体100の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(116.99mg、0.55mmol)を中間体99(122mg、0.37mmol)、中間体38(75.15mg、0.44mmol)の、MeOH(0.62mL)とDCM(0.62mL)との溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体100を黄色油状物として得た(80mg、収率45%)。
中間体101の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体51の合成について説明したものと類似の手順により、中間体80および6−ブロモ−1−メチル−3a,7a−ジヒドロピロロ[3,2−b]ピリジン(PCT国際出願国際公開第2015128333号パンプレットに記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体102の調製
Figure 2020509004

TFA(0.9mL)を中間体101(149mg、0.47mmol)のDCM(0.9mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を16時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。次いで、EtOAcを添加し、この混合物をNaHCO(飽和水溶液)で洗浄した。生成物を水性層中に単離し、これをイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体102(36mg、収率35%)を得た。
中間体103の調製
Figure 2020509004

NaH(21.9mg、0.55mmol、鉱油中60%分散体)を中間体43(150mg、0.5mmol)のDMF(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、ヨウ化メチル(0.034mL、0.55mmol)を添加した。この混合物を0℃で30分間および室温で1時間撹拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、NaCl(飽和水溶液)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体103(54mg、収率34%)を得た。
中間体104の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体34の合成について説明したものと類似の手順により、中間体103を出発材料として使用して調製した。
中間体105の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体56の合成について説明したものと類似の手順により、6−クロロ−1−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン(J.Med.Chem.,58(23),9382−9394,2015に記載の手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体106の調製
Figure 2020509004

中間体105(280mg、0.89mmol)のEtOH(20mL)溶液をH−cube(登録商標)反応器(1.3mL/分、70mm Pd/C 10%カートリッジ、フルHモード、50℃、1サイクル)中で水素化した。溶媒を真空中で蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜50/50)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体106を無色油状物として得た(113mg、収率40%)。
中間体107の調製
Figure 2020509004

TFA(0.25mL)を中間体106(104mg、0.33mmol)のDCM(1mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を4時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体107を淡黄色油状物として得た(68.7mg、収率97%)。
中間体108の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体56の合成について説明したものと類似の手順により、5−ブロモ−6−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(PCT国際出願国際公開第2007135398号パンフレットに記載された手順により調製)を出発材料として使用して調製した。
中間体109の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体57の合成について説明したものと類似の手順により、中間体108を出発材料として使用して調製した。
中間体110の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体50の合成について説明したものと類似の手順により、中間体109を出発材料として使用して調製した。
中間体111の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体103の合成について説明したものと類似の手順により、中間体57を出発材料として使用して調製した。
中間体112の調製
Figure 2020509004

この化合物は、中間体34の合成について説明したものと類似の手順により、中間体111を出発材料として使用して調製した。
中間体113の調製
Figure 2020509004

オートクレーブに3−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(CAS:436799−33−6;24g、106.2mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.25g、5.57mmol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(CAS:6737−42−4;1.19g、2.79mmol)、EtN(15.38mL、111mmol)およびMeOH(96mL)を入れた。次いで、これにCOを3回流し、次いで3MPa(30bar)CO(3.13g、111.8mmol)で加圧した。反応混合物を120℃に16時間加熱した。冷却後、混合物をフラスコに移し、真空中で濃縮した。残渣をDCMで希釈し、水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜2/98)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体113(18.81g、収率86%)を得た。
中間体114の調製
Figure 2020509004

水素化フラスコにAcOH(500mL)を入れ、次いで10%パラジウム担持活性炭素(19.52g、18.34mmol)を添加した。中間体113(18.81g、91.69mmol)を添加し、この混合物を50℃で終夜水素化した。混合物をdicalite(登録商標)で濾過し、濾液を蒸発させて中間体114(19.3g、収率99.7%)を得、これをそれ以上精製せずに次の工程に使用した。
中間体115の調製
Figure 2020509004

中間体114(19.3g、91.39mmol)のDCM(240mL)溶液にDIPEA(23.62g、182.78mmol)およびDMAP(1.12g、9.14mmol)を添加した。次いで、二炭酸ジ−tert−ブチル(19.95g、91.39mmol)をこの溶液に少量ずつ添加し、反応生成物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水およびブラインで洗浄し、有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル、溶離液:DCM、DCM中1% MeOH)により精製した。所望の画分を蒸発させて、中間体115(20.1g、71%)を得た。
中間体116の調製
Figure 2020509004

LDA(シクロヘキサン/エチルベンゼン/THF中2M;32.04mL、64.09mmol)を中間体115(19g、61.03mmol)のTHF(244mL)中撹拌溶液に−78℃〜−60℃で窒素雰囲気下において滴加した。この混合物を−60℃で40分間撹拌した。次いで、最小量のTHFに溶解した7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(CAS:24415−66−5;10.29g、61.03mmol)を滴加し、この混合物を−60℃〜−70℃で1時間撹拌した。混合物をNHCl(飽和水溶液)で反応停止し、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcと水とに分配した。層を分離し、水性層をEtOAc(×2)で抽出した。まとめた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、中間体116(27g、収率99.7%)を得、次の反応工程にそのまま使用した。
中間体117の調製
Figure 2020509004

LiOH(21g、877.04mmol)を中間体116(27g、60.89mmol)のMeOH(271mL)とHO(271mL)との溶液に添加した。この混合物を40℃で終夜撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、得られた水性残渣をEtOAc(×3)で抽出した。まとめた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフ(シリカゲル、溶離液:DCM、DCM中2%MeOH)により精製した。所望の画分を蒸発させ、EtOから結晶化させた。結晶を濾別し、乾燥して、中間体117(14.91g、収率63%)を得た。
中間体118の調製
Figure 2020509004

中間体117(14.91g、38.69mmol)をMeOH(408mL)に溶解し、HCl(408mL;2−プロパノール中6N)で室温において処理し、この混合物をさらに室温で終夜撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させ、固体をEtOから結晶化させた。結晶を濾別し、乾燥して、中間体118のビス塩酸塩(15.01g、定量的)を得た。
中間体119〜130の調製
次の各化合物は、中間体7の調製について説明したもののような脱保護手順に従い、対応するBocで保護したアミン中間体から出発し、塩酸またはトリフルオロ酢酸を使用し、当業者に公知の標準的な反応条件下で調製した。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
中間体131、132、136、137および139の調製
次の各化合物は、中間体103の調製について説明したもののような脱保護手順に従い、対応するNH−アザインドール中間体から出発し、ヨウ化メチルを使用し、当業者に公知の標準的な反応条件下で調製した。
Figure 2020509004
中間体133、134、140および143の調製
次の各化合物は、中間体106の調製について説明したもののような脱保護手順に従い、対応するアルケンから出発し、当業者に公知の標準的な水素化反応条件下で調製した。
Figure 2020509004
中間体144〜147の調製
次の各化合物は、中間体42の調製について説明したもののような脱保護手順に従い、対応するハロ−アザインドール(ハロ:ClまたはBr)中間体およびCAS 1251537−34−4から出発し、当業者に公知の標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件下で調製した。
Figure 2020509004
中間体148の調製
Figure 2020509004

中間体149(430mg、1.67mmol)を酢酸(7.16mL)に溶解し、この混合物を110℃に4時間加熱した。揮発分を真空中で蒸発させ、このようにして得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、DCM中MeOH、0/100〜2/98)により精製した。所望の画分をバシオ(vacio)中で蒸発させて、中間体148(330mg、93%)を橙色固体として得た。
中間体149の調製
Figure 2020509004

中間体150(600mg、1.92mmol)とtrans−2−エトキシビニルボロン酸ピナコールエステル(493.7mg、2.49mmol)とのDMF(5mL)中混合物に室温、N雰囲気下で水酸化リチウム(137.7mg、5.75mmol)と、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のジクロロメタン(CAS:95464−05−4;31.66mg、0.038mmol)錯体とを添加した。この混合物を70℃に18時間加熱した。室温まで冷却してから、水およびEtOAcを添加した。有機層を分離し、揮発分を真空中で蒸発させた。このようにして得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン中EtOAc、0/100〜10/90)により精製した。所望の画分をバシオ(vacio)中で蒸発させて、中間体149(430mg、87%)を油状物として得た。
中間体150の調製
Figure 2020509004

(570mg、2.25mmol)およびAgSO(733mg、2.35mmol)を5−ブロモ−6−メチルピリジン−3−アミン(400mg、2.13mmol)のEtOH(10mL)中混合物に室温で添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、固体を濾別し、濾液を真空中で蒸発させた。このようにして得られた残渣をDCMおよびNaOH(1N水溶液)に溶かした。有機層を分離し、NaSOで乾燥し、濾過し、揮発分を真空中で蒸発させて、中間体150(600mg、90%)を固体として得た。
中間体138、141および142の調製
次の各化合物は、中間体72の調製について説明したもののような脱保護手順に従い、対応するハロ−複素環(ハロ:ClまたはBr)および有機亜鉛中間体(3S)−80から出発し、当業者に公知の標準的なパラジウム触媒クロスカップリング反応条件下で調製した。
Figure 2020509004
中間体135の調製
Figure 2020509004

3−ヨードメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(CAS:253177−03−6;0.4g、1.23mmol)のLiCl(1.6mL、THF中0.5M)溶液を、活性亜鉛を含有するカラムに40℃、0.5mL/分においてポンプで通過させた。生成した溶液をN雰囲気で回収して、有機亜鉛中間体71(4mLのTHF/LiCl中)を得た。次いで、tert−ブチル6−ブロモ−1H−ピロロ[3,2−b]ピリジン−1−カルボキシレート(CAS:1820711−82−7;243.6mg、0.82mmol)のLiCl(4mL、THF中0.5M)溶液および有機亜鉛中間体71を含有する溶液を、siliacat DPP−Pd(1g、0.2〜0.3mmol/gを充填)を含有するカラムに70℃、0.2mL/分(各々)においてポンプで通過させた。カラムを20mLのTHFで洗浄した。生成物をEtOAcで希釈し、NHClとNHOHとの飽和混合液(4:1)で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ;EtOAc/ヘプタン:0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、中間体135(205mg、60%)を淡黄色油状物として得た。
中間体153の調製
Figure 2020509004

1,1−ジメトキシ−N,N−ジメチル−メタンアミン([4637−24−5]、10mL)を3−アセチルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カルボン酸1,1−ジメチルエチルエステル([1782629−29−1]、4.21g)に添加し、この混合物を終夜還流した。溶媒を蒸発させて中間体153(5g)を得、これをそれ以上精製せずに使用した。
中間体151の調製
Figure 2020509004

中間体153(5g、18.87mmol)と、1H−1,2,4−トリアゾール−5−アミン(1.77g、21.09mmol)とのAcOH(10mL)溶液を還流しながら1時間撹拌した。水を添加し、生成物をエーテルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、蒸発させた。生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;溶離液:DCM、1%、DCM中2%MeOH)により精製した。所望の画分を蒸発させて、中間体151(1.69g、32%)を得た。
B.最終化合物の調製
生成物1の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を中間体7(61mg、0.22mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.64mmol)とのDCM(7.81mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物1を白色固体として得た(81mg、収率96%)。
生成物2の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、44mg、0.18mmol)を中間体8(50mg、0.18mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.58mmol)とのDCM(0.51mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、NaHCO(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をEtOで洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、生成物2を白色固体として得た(52mg、収率70%)。
生成物3の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、41.5mg、0.17mmol)を中間体11(50mg、0.17mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.095mL、0.55mmol)とのDCM(0.48mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、NaHCO(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をEtOで洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、生成物3を白色固体として得た(42mg、収率58%)。
生成物4の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を中間体12(65mg、0.23mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.64mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物4を白色固体として得た(73mg、収率86%)。
生成物5の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52.5mg、0.22mmol)を中間体14(50mg、0.20mmol)とジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.59mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をEtOでトリチュレートし、濾過し、真空オーブン中で乾燥して、生成物5を白色固体として得た(57mg、収率63%)。
生成物6の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52mg、0.22mmol)を中間体20(50mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.59mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で2時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5um)、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物6を白色固体として得た(12mg、収率13%)。
生成物7の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を中間体30(71mg、0.23mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.64mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が47%と、MeOHが53%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が24%と、MeOHが76%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物7を黄色固体として得た(12mg、収率12%)。
生成物8の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.20mL、1.14mmol)を中間体34(58mg、0.28mmol)と2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、69mg、0.285mmol)とのDCM(0.5mL)溶液に添加し、この混合物をさらに室温で2時間撹拌した。次いで、飽和NHClで反応を停止し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、MeOHが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、MeOHが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物8を得た(13.5mg、収率10%)。
生成物9の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(1.01mL、7.26mmol)を中間体12(0.50g、1.82mmol、ビス塩酸塩)のDCM(10mL)中撹拌懸濁液に封管中で添加した。この混合物を室温で2分間撹拌した。次いで、中間体38(0.38g、2.24mmol)、次にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.53g、2.53mmol)を添加した。この混合物を室温で22時間撹拌した。次いで、追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.23g、1.09mmol)を添加し、この混合物を室温で96時間撹拌した。次いで、混合物をNaHCO(飽和水溶液)で希釈し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物9を黄色固体として得た(227.6mg、収率35%)。
生成物10の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(47mg、0.22mmol)を中間体8(49mg、0.18mmol、ビス塩酸塩)と、中間体38(40mg、0.235mmol)と、トリエチルアミン(0.08mL、0.58mmol)とのDCM(1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で2日間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が47%と、CHCNが53%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が30%と、CHCNが70%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物10を黄色油状物として得た(26mg、収率41%)。
生成物11の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(40mg、0.19mmol)を中間体11(52mg、0.18mmol、ビス塩酸塩)と、中間体38(37mg、0.22mmol)と、トリエチルアミン(0.07mL、0.52mmol)とのDCM(1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で2日間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物11を白色固体として得た(31mg、収率47%)。
生成物12の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(46mg、0.22mmol)を中間体41(43mg、0.18mmol、塩酸塩)と、中間体38(37mg、0.22mmol)と、トリエチルアミン(0.075mL、0.54mmol)とのDCM(1.1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で4日間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×150mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物12を淡橙色固体として得た(6mg、収率9%)。
生成物13の調製
Figure 2020509004

中間体20(50mg、0.15mmol、ビス塩酸塩)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;35mg、0.15mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.11mL、0.77mmol)とのCHCN(0.5mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させて、生成物13を橙色固体として得た(40mg、収率64%)。
生成物14の調製
Figure 2020509004

中間体14(50mg、0.15mmol)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;35mg、0.15mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.06mL、0.46mmol)とのCHCN(0.5mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/EtOAc 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物14を白色固体として得た(15mg、収率24%)。
生成物15の調製
Figure 2020509004

中間体38(60.5mg、0.355mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(205mg、0.97mmol)を中間体44(65mg、0.32mmol)のDCM(5mL)溶液に添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が80%と、CHCNが20%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が0%と、CHCNが100%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらにフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物を50℃で72時間真空乾燥して、生成物15を薄黄色固体として得た(35mg、収率30.5%)。
生成物16の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(46mg、0.22mmol)を中間体30(32mg、0.12mmol)と、中間体38(30mg、0.18mmol)と、トリエチルアミン(0.06mL、0.43mmol)とのDCM(1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が60%と、MeOHが40%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が37%と、MeOHが63%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物16を黄色油状物として得た(8mg、収率16%)。
生成物17の調製
Figure 2020509004

中間体47(45mg、0.21mmol)、中間体38(46mg、0.27mmol)のDCM(0.8mL)中懸濁液を室温で20分間撹拌した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(39mg、0.62mmol)およびMeOH(0.02mL)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、MeOHを添加し、この混合物を5分間撹拌した。混合物を真空中で蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜90/10)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物17を白色固体として得た(21mg、収率27%)。
生成物18の調製
Figure 2020509004

中間体38(119mg、0.70mmol)を中間体34(71mg、0.35mmol)のDCM(2mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(296mg、1.40mmol)を添加した。この混合物を室温まで昇温させ、終夜撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)でpH=7〜8までで反応を停止し、DCM(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が88%と、CHCNが12%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が72%と、CHCNが29%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物18を白色固体として得た(5mg、収率4%)。
生成物19の調製
Figure 2020509004

中間体38(22mg、0.13mmol)を中間体37(14.45mg、0.065mmol)のDCM(0.5mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.13mmol)を添加した。この混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌した。次いで、追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.13mmol)を添加し、反応生成物をさらに2時間撹拌した。NaHCO水溶液(飽和水溶液)でpH=7〜8までで反応を停止し、DCM(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物19を黄色固体として得た(9.6mg、収率39%)。
生成物20の調製
Figure 2020509004

中間体38(116mg、0.68mmol)を中間体50(88mg、0.34mmol)のDCM(2mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を0℃まで冷却し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(290mg、1.37mmol)を添加した。この混合物を室温まで昇温させ、終夜撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物20を白色固体として得た(49.7mg、収率35%)。
生成物21の調製
Figure 2020509004

中間体38(43mg、0.25mmol)を中間体52(25mg、0.13mmol)のDCM(0.7mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(106mg、0.50mmol)を添加し、この混合物をさらに4時間撹拌した。次いで、追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(53mg、0.25mmol)を添加し、反応生成物をさらに終夜撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物21を白色固体として得た(2mg、収率4.5%)。
生成物22の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52mg、0.22mmol)を中間体55(50mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.79mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過して、生成物22を白色固体として得た(27mg、収率30%)。
生成物23の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52mg、0.22mmol)を中間体15(50mg、0.20mmol)とジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.59mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をCHCNでトリチュレートし、濾過して、生成物23を白色固体として得た(22mg、収率24%)。
生成物24の調製
Figure 2020509004

中間体15(50mg、0.20mmol)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;45mg、0.20mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.08mL、0.59mmol)とのCHCN(0.6mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で2時間、次いで40℃で2時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をMeOHでトリチュレートして、生成物24をクリーム色固体として得た(38mg、収率47%)。
生成物25の調製
Figure 2020509004

中間体55(50mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;45mg、0.20mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.11mL、0.79mmol)とのCHCN(0.6mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/EtOAc 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物25を白色固体として得た(35mg、収率44%)。
生成物26の調製
Figure 2020509004

中間体38(31mg、0.18mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(104mg、0.49mmol)を中間体58(33mg、0.16mmol)のDCM(2.2mL)溶液に添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が80%と、CHCNが20%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が0%と、CHCNが100%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物をさらにフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。生成物を50℃で72時間真空乾燥して、生成物26を白色固体として得た(53mg、収率91%)。
生成物27の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を中間体63(74mg、0.21mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.70mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物27を白色固体として得た(55mg、収率55%)。
生成物28、29および30の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52mg、0.22mmol)を2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン(国際公開第2015/164508号パンフレットに記載の手順により調製;50mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.78mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過して、生成物28を得た(63mg、収率76%)。
次いで、生成物28(42.5mg)をキラルSFC(固定相:Chiralcel Diacel OJ 20×250mm、移動相:CO、EtOH+0.4 iPrNH)によってエナンチオマーに分離し、生成物29(10mg)および生成物30(10mg)を得た。
生成物31の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、48mg、0.20mmol)を中間体68(56mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)とジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.70mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物31を白色固体として得た(23mg、収率28%)。
生成物32の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、48mg、0.20mmol)を中間体69(55mg、0.20mmol、ビス塩酸塩)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.70mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をDCM/ヘプタン(1:9)でトリチュレートし、固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物32を白色固体として得た(64mg、収率78%)。
生成物33の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、52mg、0.22mmol)を2−[5−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]モルホリン(50mg、0.20mmol、塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−2−カルボン酸[CAS;189321−66−2]から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.59mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過して、生成物33を得た(81mg、収率90%)。
生成物34の調製
Figure 2020509004

2−[5−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル]モルホリン(50mg、0.17mmol、塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−2−カルボン酸[CAS;189321−66−2]から出発して調製)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;39mg、0.17mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.095mL、0.69mmol)とのCHCN(0.6mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で6時間撹拌した。次いで、追加のN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(11.8mg、0.05mmol、塩酸塩)を添加し、この混合物を40℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をMeOHでトリチュレートし、濾過して、生成物34をクリーム色固体として得た(37mg、収率53%)。
生成物35の調製
Figure 2020509004

2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン(国際公開第2015/164508号パンフレットに記載の手順により調製;40mg、0.14mmol、ビス塩酸塩)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;31mg、0.14mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.076mL、0.55mmol)とのCHCN(0.45mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で6時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をMeOHでトリチュレートし、濾過して、生成物35をクリーム色固体として得た(20mg、収率39%)。
生成物36の調製
Figure 2020509004

シアノ水素化ホウ素ナトリウム(83mg、1.32mmol)を中間体70(90mg、0.44mmol、ビス塩酸塩)と、中間体38(97mg、0.57mmol)と、トリエチルアミン(0.24mL、1.75mmol)とのEtOH(1.5mL)中撹拌懸濁液に添加した。この混合物を80℃で16時間撹拌した。混合物をHOで反応停止し、真空中で濃縮し、CHCNで希釈した。このようにして得られた懸濁液を超音波処理し、濾過して、生成物36を得た(29mg、収率18%)。
生成物37の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(0.12mL、0.87mmol)を中間体63(119mg、0.43mmol)と、N−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;83mg、0.43mmol)とのCHCN(2mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、反応粗製物を濾過し、得られた固体をMeOHでトリチュレートし、濾過して、生成物37を白色固体として得た(50mg、収率27%)。
生成物38の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、40mg、0.17mmol)を2−[7−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]モルホリン(50mg、0.15mmol、中間体19の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−2−カルボン酸[CAS;189321−66−2]から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.46mmol)とのDCM(0.4mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過して、生成物38を白色固体として得た(70mg、収率99%)。
生成物39の調製
Figure 2020509004

2−[7−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−イル]モルホリン(50mg、0.20mmol、中間体19の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として4−(tert−ブトキシカルボニル)モルホリン−2−カルボン酸[CAS;189321−66−2]から出発して調製)をN−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;37mg、0.20mmol、塩酸塩)と、トリエチルアミン(0.054mL、0.39mmol)とのCHCN(0.6mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で6時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、HOで洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をMeOHでトリチュレートし、濾過して、生成物39をクリーム色固体として得た(50mg、収率62%)。
生成物40の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、40mg、0.17mmol)を5−メチル−7−ピペラジン−2−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(52mg、0.16mmol、トリス塩酸塩、中間体11の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸[CAS;173774−48−6]から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.58mmol)とのDCM(0.4mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物40を黄色固体として得た(27mg、収率40%)。
生成物41の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、33mg、0.14mmol)を5−(ジフルオロメチル)−7−ピペラジン−2−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、0.14mmol、トリス塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸[CAS;173774−48−6]から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.071mL、0.41mmol)とのDCM(0.35mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過した。固体をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物41を得た(35mg、収率55%)。
生成物42の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(0.24mL、1.74mmol)を5−メチル−7−ピペラジン−2−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(143mg、0.43mmol、トリス塩酸塩、中間体11の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸[CAS;173774−48−6]から出発して調製)、N−[5−(クロロメチル)チアゾール−2−イル]アセトアミド(国際公開第2014/159234A1号パンフレットに記載の手順により調製;83mg、0.43mmol)のCHCN(1.5mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、反応粗製物を濾過し、得られた固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。得られた油状物をMeOHでトリチュレートし、濾過して、生成物42を白色固体として得た(40mg、収率25%)。
生成物43の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、33mg、0.14mmol)を7−(ジフルオロメチル)−5−ピペラジン−2−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(50mg、0.14mmol、トリス塩酸塩、中間体19の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸[CAS;173774−48−6]から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.095mL、0.55mmol)とのDCM(0.35mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。得られた固体をEtOでトリチュレートし、濾過して、生成物43を白色固体として得た(20mg、収率32%)。
生成物44の調製
Figure 2020509004

中間体38(37mg、0.22mmol)を中間体73(25mg、0.11mmol)のDCM(0.6mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(92mg、0.43mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜撹拌した。追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(46mg、0.22mmol)を添加し、反応生成物をさらに室温で3時間撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物44を粘着性の白色固体として得た(5.5mg、収率13%)。
生成物45の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(20mg、0.095mmol)を中間体75(20mg、0.08mmol、塩酸塩)と、中間体38(16mg、0.095mmol)と、トリエチルアミン(0.03mL、0.24mmol)とのDCM(0.5mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で3日間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 20/80〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物45を黄色油状物として得た(2mg、収率6.8%)。
生成物46の調製
Figure 2020509004

中間体38(131mg、0.77mmol)を中間体77(89mg、0.385mmol)のDCM(2mL)溶液に添加し、この混合物を室温で30分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(326mg、1.54mmol)を添加し、この混合物を室温で2時間撹拌した。追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(163mg、0.77mmol)を添加し、反応生成物をさらに室温で終夜撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜10/90)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物46を白色固体として得た(10mg、収率6.6%)。
生成物47の調製
Figure 2020509004

中間体38(48mg、0.28mmol)を中間体79(35mg、0.14mmol)のDCM(0.8mL)溶液に添加し、この混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(119mg、0.56mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物47を白色固体として得た(12.3mg、収率21%)。
生成物48の調製
Figure 2020509004

中間体38(130.5mg、0.77mmol)を中間体82(127mg、0.38mmol、トリフルオロ酢酸塩)のDCM(2mL)溶液に添加し、この混合物を室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(325mg、1.53mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、AcOH(0.05mL、0.09mmol)および追加のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(163mg、0.77mmol)を添加し、反応生成物をさらに室温で3時間撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が88%と、CHCNが12%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が72%と、CHCNが29%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物48を白色固体として得た(39mg、収率26%)。
生成物49の調製
Figure 2020509004

中間体38(86mg、0.50mmol)を中間体84(88mg、0.25mmol、トリフルオロ酢酸塩)のDCM(1.3mL)溶液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(214mg、1.01mmol)を添加し、この混合物を室温で終夜撹拌した。NH/HOで反応を停止し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0および次にMeOH/EtOAc 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物49を白色固体として得た(19mg、収率18%)。
生成物50の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.05mmol)を中間体86(50mg、0.21mmol、塩酸塩)のDCM(1.1mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、中間体38(43mg、0.25mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(89mg、0.42mmol)を添加し、この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物50を黄色油状物として得た(20mg、収率27%)。
生成物51の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.47mL、2.75mmol)を中間体88(180mg、0.55mmol、ビス塩酸塩)のCHCN(10mL)中懸濁液に封管中で添加した。この混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、7−クロロ−5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(CAS:24415−66−5;102mg、0.605mmol)を添加し、得られた溶液を100℃で16時間撹拌した。反応生成物を室温まで冷却し、揮発分を真空中で蒸発させた。このようにして得られた残渣をEtOAcに溶かし、水を添加した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。このようにして得られた残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 50×150mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が80%と、CHCNが20%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が0%と、CHCNが100%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物51を淡褐色固体として得た(35mg、収率16%)。
生成物52の調製
Figure 2020509004

チタン(IV)イソプロポキシド(0.22mL、0.74mmol)を中間体47(80mg、0.37mmol)と、3’,4’−(メチレンジオキシ)アセトフェノン(CAS:3162−29−6;73mg、0.44mmol)とのTHF(1mL)およびEtOH(0.5mL)中撹拌溶液に封管中、室温で添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(70mg、1.11mmol)を添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が74%と、CHCNが26%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が58%と、CHCNが42%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アセトン100%)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物52を淡黄色固体として得た(21mg、収率27%)。
生成物53の調製
Figure 2020509004

2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン(国際公開第2015/164508号パンフレットに記載の手順により調製;138.5mg、0.54mmol、塩酸塩)と、5−(1−クロロエチル)−1,3−ベンゾジオキソール(PCT国際出願国際公開第2016030443号パンフレットに記載の手順により調製;100mg、0.54mmol)と、トリエチルアミン(0.15mL、1.08mmol)とのDCE(3mL)中混合物を室温で120時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が74%と、CHCNが26%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が58%と、CHCNが42%への勾配)により再度精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物53を白色固体として得た(31mg、収率16%)。
生成物54の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(0.06mL、0.44mmol)を中間体63(60mg、0.22mmol)と、5−(1−クロロエチル)−1,3−ベンゾジオキソール(PCT国際出願国際公開第2016030443号パンフレットに記載の手順により調製;40.5mg、0.22mmol)とのCHCN(0.5mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、追加の5−(1−クロロエチル)−1,3−ベンゾジオキソール(40.5mg、0.22mmol)を添加し、この混合物をさらに室温で72時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物54を黄色固体として得た(20mg、収率22%)。
生成物55の調製
Figure 2020509004

5−(1−クロロエチル)−1,3−ベンゾジオキソール(PCT国際出願国際公開第2016030443号パンフレットに記載の手順により調製;199mg、1.08mmol)を中間体70(300mg、1.08mmol、ビス塩酸塩)とトリエチルアミン(0.75mL、5.39mmol)とのCHCN(2.3mL)中撹拌懸濁液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜100/0)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が74%と、CHCNが26%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が58%と、CHCNが42%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物55を白色固体として得た(80mg、収率31%)。
生成物56および57の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(0.51mL、3.66mmol)を5−メチル−7−ピペラジン−2−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(300mg、0.92mmol、トリス塩酸塩、中間体11の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸[CAS;173774−48−6]から出発して調製)と、5−(1−クロロエチル)−1,3−ベンゾジオキソール(PCT国際出願国際公開第2016030443号パンフレットに記載の手順により調製;169mg、0.92mmol)とのCHCN(3mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で4時間撹拌した。次いで、反応粗製物を濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物56を白色固体として(27mg、収率8%)および生成物57を黄色固体として(14mg、4%)得た。
生成物58の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.05mmol)を中間体86(50mg、0.21mmol、塩酸塩)のDCM(1.1mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、キノキサリン−6−カルボアルデヒド(CAS:130345−50−5;40mg、0.25mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(89mg、0.42mmol)を添加し、この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物58を黄色油状物として得た(18mg、収率25%)。
生成物59の調製
Figure 2020509004

2−クロロ−1−ピロリジン−1−イル−エタノン(CAS:20266−00−6;100mg、0.68mmol)を2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−イル)モルホリン(国際公開第2015/164508号パンフレットに記載の手順により調製;124mg、0.56mmol)とトリエチルアミン(0.25mL、1.81mmol)とのDCM(3.3mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を室温で24時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜3/97)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮し、残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物59を得た(52mg、収率28%)。
生成物60の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を5−(ジフルオロメチル)−7−(3−メチル−3−ピペリジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(65mg、0.21mmol、塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.70mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDCM/ヘプタン(1:9)の混合物でトリチュレートした。固体を濾過し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物60を白色固体として得た(84mg、収率86%)。1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸は、PCT国際出願国際公開第2015083028号パンフレットに記載の手順により調製した。
生成物61の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(104mg、0.49mmol)を5−(ジフルオロメチル)−7−(3−メチル−3−ピペリジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(89mg、0.33mmol、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸から出発して調製)と、中間体38(70mg、0.41mmol)と、トリエチルアミン(0.14mL、1.01mmol)とのDCM(2mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で2日間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×150mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物61を無色フィルム状物として得た(12mg、収率9%)。1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸は、PCT国際出願国際公開第2015083028号パンフレットに記載の手順により調製した。
生成物62の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(48mg、0.23mmol)を7−(ジフルオロメチル)−5−(3−メチル−3−ピペリジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(60mg、0.20mmol、塩酸塩、中間体19の合成について説明したものと類似の合成経路により、出発材料として1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸から出発して調製)と、中間体38(40mg、0.235mmol)と、トリエチルアミン(0.08mL、0.58mmol)とのDCM(2mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物62を白色固体として得た(34mg、収率41%)。1−(1−tert−ブトキシカルボニル−3−メチル−ピペリジン−3−カルボン酸は、PCT国際出願国際公開第2015083028号パンフレットに記載の手順により調製した。
生成物63の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド(CAS:654072−71−6、50mg、0.21mmol)を7−(6−アザスピロ[2.5]オクタン−8−イル)−5−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(72mg、0.23mmol、塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、中間体95から出発して調製)と、ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.64mmol)とのDCM(0.5mL)中撹拌溶液に0℃で少しずつ添加し、この混合物をさらに0℃で1時間撹拌した。次いで、HOを添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物63を白色固体として得た(63mg、収率63%)。
生成物64の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(46mg、0.22mmol)を7−(6−アザスピロ[2.5]オクタン−8−イル)−5−(ジフルオロメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(51mg、0.16mmol、塩酸塩、中間体20の合成について説明したものと類似の合成経路により、中間体95から出発して調製)と、中間体38(37mg、0.22mmol)と、トリエチルアミン(0.07mL、0.50mmol)とのDCM(1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で17時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc/ヘプタン 0/100〜80/20)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物64を黄色油状物として得た(12mg、収率17%)。
生成物65の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(76.74mg、0.36mmol)を中間体7(40mg、0.14mmol、ビス塩酸塩)と、中間体38(37mg、0.22mmol)と、トリエチルアミン(0.075mL、0.54mmol)とのDCM(1mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で3日間撹拌した。次いで、混合物を水で反応停止し、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×150mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物65を淡黄色固体として得た(17mg、収率33%)。
生成物66の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(50.51mg、0.24mmol)を中間体97(50mg、0.20mmol、塩酸塩)と、中間体38(40.56mg、0.24mmol)と、トリエチルアミン(0.08mL、0.60mmol)とのDCM(1.2mL)溶液に窒素雰囲気下で添加した。この混合物を室温で3日間撹拌した。次いで、NaHCO(飽和水溶液)を添加し、この混合物をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×150mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が81%と、CHCNが19%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が64%と、CHCNが36%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物66を淡黄色フィルム状物として得た(5mg、収率7%)。
生成物67の調製
Figure 2020509004

チタン(IV)イソプロポキシド(0.27mL、0.92mmol)を中間体86(90mg、0.45mmol)と、3’,4’−(メチレンジオキシ)アセトフェノン(CAS:3162−29−6;83mg、0.50mmol)と、DIPEA(0.2mL、1.16mmol)とのTHF(2.1mL)中撹拌溶液に封管中、室温で添加した。反応混合物を85℃で5時間撹拌し、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(30mg、0.48mmol)を添加した。反応混合物を50℃で48時間撹拌した。次いで、混合物をNaHCO(飽和水溶液)で処理し、1時間撹拌した。混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が67%と、CHCNが33%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が50%と、CHCNが50%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物67を淡黄色油状物として得た(20mg、収率13%)。
生成物68の調製
Figure 2020509004

TFA(0.3mL)を中間体100(78mg、0.16mmol)のDCM(0.3mL)中撹拌溶液に添加した。この混合物を16時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。次いで、TFA(0.3mL)を添加し、この混合物を50℃で16時間撹拌した。揮発分を真空中で蒸発させた。残渣をイオン交換クロマトグラフィー(isolute(登録商標)SCX2、最初にMeOHで、次にMeOH中7N NHで溶離)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。このようにして得られた固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮した。得られた固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/EtOAc 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物68を白色固体として得た(11mg、収率19%)。
生成物69の調製
Figure 2020509004

トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(53.16mg、0.25mmol)を中間体102(36mg、0.17mmol)と中間体38(34.15mg、0.20mmol)とのMeOH(0.3mL)およびDCM(0.3mL)中溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜6/94)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物69を黄色固体として得た(14mg、収率23%)。
生成物70、71および72の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.85mmol)を中間体104(42.9mg、0.17mmol、塩酸塩)のDCM(0.9mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、中間体38(34.8mg、0.20mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(54.17mg、0.26mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物70を橙色油状物として得た(41.6mg、収率66%)。
生成物70を分取SFC(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250×30mm;移動相:60%CO、40%EtOH)による精製によってエナンチオマーに分離し、生成物71(15mg)および生成物72(17mg)を黄色固体として得た。
生成物73の調製
Figure 2020509004

AcOH(0.02mL)を中間体107(38.7mg、0.18mmol)と中間体38(34mg、0.20mmol)とのMeOH(1mL)中撹拌混合物に室温で4時間かけて封管中で添加した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(66.6mg、1.06mmol)を添加し、この混合物を室温で21時間撹拌した。追加の中間体38(15.1mg、0.09mmol)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(46.1mg、0.73mmol)を添加し、この混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、追加のシアノ水素化ホウ素ナトリウム(50.2mg、0.80mmol)を添加し、この混合物を室温で15時間撹拌した。次いで、溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をNaHCO(飽和水溶液)で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:NHCOHの10mM水溶液pH9が75%と、CHCNが25%から、NHCOHの10mM水溶液pH9が57%と、CHCNが43%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物73を淡黄色油状物として得た(11.9mg、収率18%)。
生成物74、75および76の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.6mL、3.48mmol)を中間体110(150mg、0.70mmol)のDCE(10mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で10分間撹拌した。次いで、中間体38(142.29mg、0.84mmol)を添加し、このようにして得られた懸濁液を2時間撹拌した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(324.86mg、1.53mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、水およびDCMを添加し、有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm、移動相:0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が74%と、CHCNが26%から、0.1%NHCOH/NHOHの水溶液pH9が58%と、CHCNが42%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物74を白色固体として得た(57mg、収率22%)。
生成物74を分取SFC(固定相:Chiralcel OJ−H 5μm 250×20mm;移動相:80%CO、20%MeOH(0.3%PrNH))による精製によってエナンチオマーに分離し、生成物75(21mg)および生成物76(23mg)を得た。
生成物77、78および79の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.43mL、2.49mmol)を中間体112(107.4mg、0.50mmol)のDCM(2.65mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、中間体38(101.88mg、0.60mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(158.59mg、0.75mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物77を黄色油状物として得た(111mg、収率60%)。
生成物77を分取SFC(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250×30mm;移動相:55%CO、45%EtOH(0.3%PrNH))による精製によってエナンチオマーに分離し、生成物78(42mg)および生成物79(44mg)をクリーム色固体として得た。
生成物26、80および81の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.91mL、5.26mmol)を中間体58(250mg、1.05mmol、塩酸塩)のDCM(16mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、中間体38(196.87mg、1.16mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(668.64mg、3.15mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物26を黄色油状物として得た(164.5mg、収率44%)。
生成物26を分取SFC(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250×30mm;移動相:55%CO、45%EtOH(0.3%PrNH))による精製によってエナンチオマーに分離し、生成物80(67mg)および生成物81(68mg)をクリーム色固体として得た。
生成物15、82および83の調製
Figure 2020509004

ジイソプロピルエチルアミン(0.72mL、4.21mmol)を中間体44(200mg、0.84mmol、塩酸塩)のDCM(13mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、中間体38(157.5mg、0.92mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(534.91mg、2.52mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、MeOH/DCM 0/100〜10/90)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物15を黄色固体として得た(116.5mg、収率39%)。
生成物15を分取SFC(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250×30mm;移動相:60%CO、40%PrOH(0.3%PrNH))による精製によってエナンチオマーに分離し、生成物82(44mg)および生成物83(53mg)を黄色固体として得た。
生成物84の調製
Figure 2020509004

AcOH(0.02mL)を中間体118(40mg、0.14mmol)と中間体38(32mg、0.19mmol)とのMeOH(1mL)中撹拌懸濁液に室温で2.5時間かけて封管中で添加した。次いで、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(28mg、0.44mmol)を添加し、この混合物を室温で60時間撹拌した。残渣をNaHCO(飽和水溶液)で処理し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、アンモニアの7M MeOH溶液/DCM 0/100〜5/95)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物84を無色油状物として得た(12mg、収率19%)。
生成物85、88、91、94、97、123、101、105、106、107および108の調製
次の各化合物は、生成物17の調製について説明したもののような還元的アミノ化手順に従い、対応するアミンおよび中間体38から出発し、還元剤を使用して調製した。還元剤、溶媒、添加剤および溶媒の交換は、下の表Aに記載している。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
生成物86および87の調製
Figure 2020509004

生成物85(68mg)をキラルSFC(固定相:CHIRACEL OJ−H 5μm 250*20mm、移動相:80%CO、20%EtOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物87(32mg)および生成物86(34mg)を得た。
生成物89および90の調製
Figure 2020509004

生成物88(96mg)をキラルSFC(固定相:Chiralcel OD−H 5μm 250×21.2mm、移動相:60%CO、40%MeOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物89(26mg)および生成物90(27mg)を得た。
生成物92および93の調製
Figure 2020509004

生成物91(100mg)をキラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:75%CO、25%EtOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物92(35mg)および生成物93(36mg)を得た。
生成物95および96の調製
Figure 2020509004

生成物94(66mg)をキラルSFC(固定相:Chiralcel OD−H 5μm 250×21.2mm、移動相:70%CO、30%EtOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物95(27mg)および生成物96(26mg)を得た。
生成物98および99の調製
Figure 2020509004

生成物97(68mg)をキラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:50%CO、50%MeOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物98(26mg)および生成物99(27mg)を得た。
生成物102および103の調製
Figure 2020509004

生成物101(80mg)をキラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250*30mm、移動相:50%CO、50%MeOH(0.3%iPrNH))に供して、生成物102(32mg)および生成物103(35mg)を得た。
生成物104の調製
Figure 2020509004

トリエチルアミン(0.067mL、0.49mmol)を中間体130(35mg、0.121mmol)のDCM(1mL)中懸濁液に添加し、この混合物を室温で2分間撹拌した。次いで、中間体38(24.7mg、0.15mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(77mg、0.36mmol)を添加し、この混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、NaHCO水溶液(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をRP HPLC(固定相:C18 XBridge 30×100mm 5μm)、移動相:NHHCOの0.25%水溶液が90%と、CH3CNが10%から、NHHCOの0.25%水溶液が65%と、CHCNが35%への勾配)により精製した。所望の画分を回収し、真空中で濃縮して、生成物104を黄色油状物として得た(26.7mg、収率60%)。
生成物109の調製
Figure 2020509004

2−アセチルアミノ−チアゾール−5−スルホニルクロリド([654072−71−6]、41.5mg、0.17mmol)を中間体152(50mg、0.17mmol)とDIPEA(0.095mL、0.55mmol)とのDCM(0.482mL)中撹拌溶液に0℃で1時間かけて添加した。次いで、NaHCO(飽和水溶液)を添加し、有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物をEtOで洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、生成物109(9mg、12%)を淡褐色固体として得た。
次の各化合物は、実験の部で例示した方法に従って調製した。塩形態が示されていない場合、その化合物は、遊離塩基として得られたものである。「Co.No.」は、化合物番号を意味する。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
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Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
C.分析の部
融点
値は、ピーク値であり、得られる値は、この分析法に通常付随する実験的不確実性を伴っている。
DSC823e:いくつかの化合物について、融点をDSC823e(Mettler−Toledo)装置で決定した。融点を10℃/分の温度勾配で測定した。最高温度を300℃とした。値は、ピーク値である。
LCMS
一般手順
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定は、それぞれの方法に記載したLCポンプ、ダイオードアレイ(DAD)検出器またはUV検出器およびカラムを使用して行った。必要に応じて追加の検出器を含めた(下の方法の表を参照されたい)。
カラムからの流れを、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)および/または精密質量モノアイソトピック分子量の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
各化合物は、それらの実測保持時間(R)およびイオンで表される。データの表に別の指定がなければ、報告される分子イオンは、[M+H](プロトン化分子)および/または[M−H](脱プロトン化分子)に対応する。化合物が直接イオン化できなかった場合、付加体の種類を特定する(すなわち[M+NH、[M+HCOO]、[M+CHCOO]など)。複数の同位体パターンを有する分子(Br、Clなど)について、報告される値は、最低同位体質量について得られた値である。得られたすべての結果は、使用される方法に通常付随する実験的不確実性を伴っていた。
以下、「SQD」は、シングル四重極検出器であり、「MSD」は、質量選択検出器であり、「QTOF」は、四重極飛行時間であり、「rt」は、室温であり、「BEH」は、架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッドであり、HSS」は、高強度シリカであり、「CSH」は、表面チャージハイブリッドであり、「UPLC」は、超高速液体クロマトグラフィーであり、「DAD」は、ダイオードアレイ検出器である。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
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Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004
旋光度
旋光度は、ナトリウムランプを備えたPerkin−Elmer 341旋光計で測定し、次のように報告した:[α]°(λ、c g/100ml、溶媒、T℃)。
[α]λ =(100α)/(l×c):式中、lは、経路長(単位:dm)であり、cは、温度T(℃)および波長λ(単位:nm)における試料の濃度(単位:g/100ml)である。使用した光の波長が589nm(ナトリウムD線)である場合、代わりに記号Dが使用され得る。旋光度の符号(+または−)は、常に記載されるべきである。この式を使用する場合、濃度および溶媒を旋光度の後の括弧内に常に記載する。旋光度は、度を使用して報告し、濃度の単位は、記載されない(g/100mLであると想定する)。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
SFCMS法
SFC−MS法の一般手順
SFC測定は、二酸化炭素(CO)およびモディファイヤを供給するバイナリポンプ、オートサンプラー、室温から80℃までカラムを加熱するための切替弁を備えたカラムオーブン、400barまで耐用する高圧フローセルを備えたダイオードアレイ検出器で構成される分析用超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)システムを使用して行った。カラムからの流れを、大気圧イオン源を装備した質量分析計(MS)に導入した。化合物の公称モノアイソトピック分子量(MW)の特定を可能にするイオンを得るために、調整パラメータ(例えば、走査範囲、データ取込時間など)を設定することは、当業者の知識の範囲内である。データ取得は、適切なソフトウェアを用いて行った。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
NMR
いくつかの化合物について、H NMRスペクトルは、300MHz Ultrashield磁石を備えるBruker Avance III、400MHzで動作するBruker DPX−400分光器、500MHzで動作するBruker Avance I、360MHzで動作するBruker DPX−360または600MHzで動作するBruker Avance 600分光器において、溶媒としてクロロホルム−d(重水素化クロロホルム、CDCl)またはDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−d6スルホキシド)を使用して記録した。化学シフト(δ)は、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)に対する百万分率(ppm)で報告する。
Figure 2020509004
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D.薬理学的実施例
1)OGA−生物学的アッセイ
このアッセイは、フルオレセインモノ−β−D−N−アセチル−グルコサミン(FM−GlcNAc)の、組換えヒト髄膜腫発現抗原5(MGEA5)(O−GlcNAcアーゼ(OGA)とも呼ばれる)による加水分解を阻害すること(Mariappa et al.2015,Biochem J 470:255)に基づくものである。FM−GlcNAcが加水分解されると(マーカー遺伝子技術、cat# M1485)、β−D−N−グルコサミンアセテートおよびフルオレセインが形成される。フルオレセインの蛍光は、励起波長485nmおよび発光波長538nmで測定することができる。酵素活性が増加すると、蛍光シグナルが増加する。全長OGA酵素は、OriGeneから購入した(cat# TP322411)。この酵素を25mMトリス.HCl、pH7.3、100mMグリシン、10%グリセリンに入れ、−20℃で保管した。Thiamet GおよびGlcNAcStatinを参照化合物として試験した(Yuzwa et al.2008 Nature Chemical Biology 4:483;Yuzwa et al.2012 Nature Chemical Biology 8:393)。アッセイは、0.005% Tween−20を添加した200mMクエン酸/リン酸緩衝液中で行った。NaHPO 2HO(Sigma、#C0759)35.6gを水1Lに溶解して200mM溶液を得た。クエン酸(Merck、#1.06580)19.2gを水1Lに溶解して100mM溶液を得た。リン酸ナトリウム溶液のpHをクエン酸溶液で7.2に調整した。反応を停止するための緩衝液は、500mM炭酸緩衝液pH11.0からなるものである。FM−GlcNAc 734mgをDMSO 5.48mLに溶解して250mM溶液を得、−20℃で保管した。OGAは、濃度10nM(プロトコルA)または2nM(プロトコルB)で使用し、FM−GlcNAcは、最終濃度100uMで使用した。希釈物は、アッセイ緩衝液に入れて調製した。
化合物50nlをDMSOに溶解して、Black Proxiplate(商標)384 Plusアッセイプレート(Perkin Elmer、#6008269)に分注し、次にfl−OGA酵素混合物3μlを添加した。プレートを室温で60分間プレインキュベートし、次いでFM−GlcNAc基質混合物2μlを添加した。最終DMSO濃度は、1%を超さなかった。プレートを1000rpmで1分間手短に遠心分離し、室温で1時間(10nM OGA、プロトコルA)または6時間(2nM OGA、プロトコルB)インキュベートした。反応を停止するために、停止緩衝液5μlを添加し、プレートを再度1000rpmで1分間遠心分離した。Thermo Scientific Fluoroskan AscentまたはPerkinElmer EnVision中で励起波長485nmおよび発光波長538nmで蛍光を測定した。
分析のため、最小二乗和法により、最良適合曲線をフィットさせる。これによりIC50値およびヒル係数が得られた。高対照(阻害剤なし)および低対照(標準阻害剤の飽和濃度)を使用して、最小値および最大値を決定した。
2)OGA−細胞アッセイ
P301L変異型ヒトタウ(アイソフォーム2N4R)へ誘導可能なHEK293細胞は、Janssenで樹立した。Thiamet−Gを、プレートバリデーション(高対照)のため、および参照化合物(参照EC50アッセイバリデーション)としての両方に使用した。OGAの阻害は、以前に記述されているように(Dorfmueller et al.2010 Chemistry&biology,17:1250)、O−GlcNAc化残基を検出するモノクローナル抗体(CTD110.6;Cell Signaling、#9875)を使用して、O−GlcNAc化タンパク質を免疫細胞化学的(ICC)に検出することによって評価する。OGAを阻害すると、O−GlcNAc化タンパク質レベルが増加することになり、その結果、実験ではシグナルが増加する。細胞核をHoechstで染色して、細胞培養の品質管理を行い、即時の化合物毒性があれば、そのおよその推定を行う。ICC写真は、Perkin Elmer Opera Phenixプレート顕微鏡で画像化し、付属のソフトウェアPerkin Elmer Harmony 4.1で定量化する。
細胞は、標準手順に従って高グルコースDMEM(Sigma、#D5796)中で増殖させた。細胞アッセイの2日前に細胞を分離し、計数し、アッセイ培地(GlcNAc化の基底レベルを低減するために低グルコース培地を使用する)100μl中、細胞密度12,000細胞/cm(4,000細胞/ウェル)で、ポリ−D−リシン(PDL)をコートした96ウェル(Greiner、#655946)プレートに播種する(Park et al.2014 The Journal of biological chemistry 289:13519)。化合物の試験日にアッセイプレートから培地を除去し、新鮮アッセイ培地90μlを補充した。化合物10μlを最終濃度10倍でウェルに添加した。プレートを遠心分離し、直後に細胞インキュベーターに入れて6時間インキュベートした。DMSO濃度を0.2%に設定した。培地は、吸引を適用して廃棄する。細胞を染色するために、培地を除去し、細胞をD−PBS(Sigma、#D8537)100μlで1回洗浄した。次の工程から先では、特に言及しない限り、アッセイ体積は、常に50μlとし、インキュベーションは、撹拌せずに室温で行った。細胞を4%パラホルムアルデヒド(PFA、Alpha aesar、#043368)PBS溶液50μl中に室温で15分間固定した。次いで、PFA PBS溶液を廃棄し、細胞を10mMトリス緩衝液(LifeTechnologies、#15567−027)、150mM NaCl(LifeTechnologies、#24740−0110、0.1% Triton X(Alpha aesar、#A16046)、pH7.5(ICC緩衝液)中で1回洗浄してから、同じ緩衝液中で10分間透過化処理した。次に、5%ヤギ血清(Sigma、#G9023)を含有するICCに試料を入れ、室温で45〜60分間ブロックする。次いで、試料を、一次抗体(市販品供給元からの1/1000、上記参照)を用いて4℃で終夜インキュベートし、次にICC緩衝液に入れて5分間3回洗浄した。試料を、二次蛍光抗体(1/500希釈、Lifetechnologies、#A−21042)を用いて、および核をHoechst 33342で染色して、ICC(Lifetechnologies、#H3570)中1μg/mlの最終濃度で1時間インキュベートした。分析前に試料をICC系緩衝液中において5分間2回手作業で洗浄した。
画像化は、20×水浸対物レンズを使用し、1ウェル当たり9視野を記録するPerkin Elmer Phenix Operaを使用して実施する。488nmでの強度読み取り値をウェル中の総タンパク質のO−GlcNAc化レベルの測定値として使用する。化合物の潜在的毒性を査定するためにHoechst染色を使用して核を計数した。IC50値は、パラメトリックな非線形回帰モデルフィッティングを使用して計算する。最大阻害として、200uM濃度のThiamet Gが各プレートに存在する。さらに、Thiamet Gの濃度反応を各プレートで計算する。
Figure 2020509004
Figure 2020509004
Figure 2020509004

Claims (15)

  1. 式(I)
    Figure 2020509004

    (式中、
    A−Bは、1〜4個の窒素原子を有する9員二環式ヘテロアリール系を表し、
    およびXは、それぞれ独立に、CRXA、NおよびNRYAからなる群から選択され、
    は、CHであり、
    は、CまたはNであり、および
    、X、XおよびXは、それぞれ独立に、C、CRXBおよびNからなる群から選択され、
    ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
    それぞれのRXAおよびRXBは、存在する場合、水素、ハロ、−CN、1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルオキシからなる群から独立に選択され、
    それぞれのRYAは、存在する場合、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、
    は、A−B二環の6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHR、OおよびNRからなる群から選択され、
    は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、Lが結合、CHR、OまたはNRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
    Figure 2020509004

    (式中、
    mは、0、1または2を表し、
    x、yおよびzは、それぞれ独立に、0、1または2を表し、
    それぞれのR1aおよびR2aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつハロおよび1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から独立に選択され、または2個のR1a置換基もしくは2個のR2a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
    Zは、R3aで置換されている場合にはNであり、またはNHであり、
    それぞれのR3aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子または窒素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜3アルキルから独立に選択され、または2個のR3a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
    は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、
    は、水素および1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルからなる群から選択され、および
    は、(b−1)、(b−2)、(b−3)、(b−4)、(b−5)、(b−6)、(b−7)、(b−8)、(b−9)、(b−10)、(b−11)および(b−12)
    Figure 2020509004

    (式中、
    は、O、NR1zまたはSであり、R1zは、水素またはC1〜4アルキルであり、
    およびZは、それぞれ独立に、CHまたはNを表し、
    4bは、C1〜4アルキルであり、
    4a、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素またはC1〜4アルキルを表す)
    からなる群から選択される複素環または複素環系を表し、または
    −L−Rは、式(b−13)
    Figure 2020509004

    (式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
    の基である)
    からなる群から選択される基である)
    の化合物またはその互変異性体もしくは立体異性体型あるいはその薬学的に許容される塩または溶媒和物。
  2. は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)からなる群から選択される基であり、または−L−Rは、式(b−13)の基である、請求項1に記載の化合物。
  3. は、CH、NおよびNRYAからなる群から選択され、RYAは、存在する場合、水素またはC1〜4アルキルであり、
    は、CHであり、
    は、CHまたはNであり、
    は、CまたはNであり、
    は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、
    は、C、CHまたはC(ハロ)であり、
    は、C、CRXBまたはNであり、RXBは、存在する場合、水素または1、2もしくは3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、および
    は、C、CHまたはNであり、
    ただし、XおよびXの少なくとも1つは、NまたはNRYAであり、
    は、前記A−B二環の前記6員B環における任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ結合、CHRおよびNRからなる群から選択され、
    は、水素またはC1〜4アルキルであり、
    は、Lが結合、CHR、NRである場合、(a−1)基であり、またはLが結合またはCHRである場合、(a−2)および(a−3)
    Figure 2020509004

    (式中、
    mは、0または1を表し、
    xは、0、1または2であり、
    yおよびzは、それぞれ独立に0を表し、
    それぞれのR1aは、存在する場合、任意の利用可能な炭素原子に結合され、かつ1、2または3個の独立に選択されるハロ置換基で任意選択により置換されているC1〜4アルキルであり、または2個のR1a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成し、
    Zは、NHであり、
    は、>CHRおよび>SOからなる群から選択され、Rは、水素またはC1〜4アルキルであり、および
    は、(b−1)、(b−2)、(b−3)および(b−8)
    Figure 2020509004

    (式中、
    は、Sであり、
    は、CHであり、
    4aは、HまたはCHであり、
    4bは、C1〜4アルキルである)
    からなる群から選択される基であり、または
    −L−Rは、式(b−13)
    (式中、Rは、水素またはC1〜4アルキルである)
    の基である)
    からなる群から選択される基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. は、CHである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. は、結合、CHまたはNHであり、およびRは、(a−1)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. は、(a−1)であり、mは、0または1であり、xは、0、1または2であり、およびR1aは、メチルであり、または2個のR1a置換基は、同じ炭素原子に結合されかつ一緒にシクロプロピリデン基を形成する、請求項6に記載の化合物。
  7. は、結合またはCHである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 式(I’)
    Figure 2020509004

    を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. Figure 2020509004

    またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物である、請求項1に記載の化合物。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物の予防有効量または治療有効量と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
  11. 医薬組成物を調製するプロセスであって、薬学的に許容される担体を請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物の予防有効量または治療有効量と混合するステップを含むプロセス。
  12. 医薬として使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物。
  13. タウオパチー、特にアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーまたはタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患の処置または予防に使用するための、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物。
  14. タウオパチー、特にアルツハイマー病、進行性核上性麻痺、ダウン症候群、前頭側頭葉型認知症、17番染色体に連鎖しパーキンソニズムを伴う前頭側頭型認知症、ピック病、大脳皮質基底核変性症および嗜銀顆粒病からなる群から選択されるタウオパチーまたはタウ病変を伴う神経変性疾患、特にC9ORF72の変異を原因とする筋萎縮性側索硬化症もしくは前頭側頭葉型認知症から選択される神経変性疾患からなる群から選択される障害を予防または処置する方法であって、それを必要とする対象に請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物の予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法。
  15. O−GlcNAc加水分解酵素を阻害する方法であって、それを必要とする対象に請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物または請求項10に記載の医薬組成物の予防有効量または治療有効量を投与するステップを含む方法。
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