JP2020508492A - 反射屈折レンズと、そのようなレンズを含む光学システム - Google Patents

反射屈折レンズと、そのようなレンズを含む光学システム Download PDF

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Abstract

光学軸(12)に沿って配置される少なくとも2つの光学要素(M1,M2;M1’,M2’)を含む反射屈折レンズ(10,10’)であって、両方の光学要素(M1,M2;M1’,M2’)は、基板(19,21;49,53)と基板(19,21;49,53)の境界につけられる高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)を有するミラーとして構成され、高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)が、基板(19,21;49,53)の境界から面法線に沿ってのびており、高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)の少なくとも1つが、1又は複数の層(レイヤ)を含み、1つの又は複数の層(レイヤ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、内側エリアから外に放射状に増大する、反射屈折レンズ。【選択図】図1

Description

本出願は、2017年2月21日に出願されたドイツ特許出願番号10 2017 202 802.5の優先権を主張し、その完全な内容が、明示された参照により本出願の開示内において包含される。
本出願は、光学軸(optical axis)に沿って配置された少なくとも2つの光学要素を含む反射屈折レンズ(catadioptric lens:カタジオプトリックレンズ)に関し、ここにおいて両方の光学要素は、基板(substrate)と、基板の境界層(boundary layer:境界レイヤ)につけられる(applied)高い反射性のコーティング(coating)を含むミラーとして具現化され、ここにおいて、高い反射性のコーティングはミラー面から面の法線(surface normal)に沿ってのびる。
さらに、当該発明は、そのようなレンズを含む光学システムに関する。
最初に述べられるタイプのレンズは、US5,717,518から知られる。
そのようなレンズは、フォトリソグラフィの分野において、例えば顕微鏡において、ウェーハ又はマスクを検査する目的のために用いられる。さらに、そのレンズは、ウェーハ上でのマスクのフォトリソグラフィ結像(photolithographic imaging)のための投影レンズ(projection lens)として用いることができる。
そのような顕微鏡又は投影レンズは、高い結像品質を有するために、光学結像収差(optical imaging aberrations)に関して補正されなければならない。光学結像収差は、光学軸の方向における(longitudinal chromatic aberration:軸上色収差)又は光学軸に対して横断する(transverse)方向における(transverse chromatic aberration:横方向色収差)異なる波長の光のオフセット(offset)で表される色収差(chromatic aberrations)を含む。通常、色収差は、そのレンズにおいて用いられる光学要素の、より詳細には屈折性の(refractive)光学ユニットの光学特性へと元をたどることができる。
しかしながら、結像品質に対する高い要件(ストレールレシオ(Strehl ratio)>85%)の場合、境界層上の高い反射性の(HR: highly reflective)、及び反射防止(AR: anti−reflection)コーティングはまた、全体のシステムの軸上色収差への相当な影響を有する。
境界層上のHR及びARコーティングは、さらに、光の偏光状態(polarization state)における変化をもたらし、それはまた、点結像(point imaging)のスミアリング(smearing)の意味内での結像収差に、そしてしたがってストレールレシオの低減につながる。
先行技術は、光学材料の分散(dispersion)から結果として生じる色収差に対抗するための多数の解決法を開示している。例として、最初に特定される先行技術は、そこにおいて、2又はそれを超える異なる屈折性材料から形成される複数の光学要素から作られる収色性視野レンズ(アクロマティックフィールドレンズ:achromatic field lens)グループが使用される反射屈折結像システムを開示する。
しかしながら、既知の反射屈折結像システムは、広いスペクトルの範囲、例えば200nmと450nmとの間の波長範囲からの光が使用される場合、あらゆる光学的に有効な(optically effective)面の上において複雑なコーティングが要求されるという点で不利であり、そして上記コーティングは同様に、色収差を引き起こすかもしれない。光学要素の適切な選択経由で、これら色収差を補正することは、可能ではないか、あるいは大きな困難を有して可能なのみである。コーティングは、良好な反射性を有してミラー面を設計するために、又はレンズ面を通っての透過(transmission)を最大化するために必要である。DE10 2010 004 827 A1は、暗視野(dark field)におけるウェーハを検査するための反射屈折高開口(catadioptric high aperture)レンズを開示している。そのレンズは、マンギンミラー(Mangin mirror)を含む反射屈折レンズ部分からなる。マンギンミラーは、穿孔(perforation)を有し、それを通ってウェーハが照明されてウェーハによって後方散乱させられた光(light scattered back)が通過させられる。後方散乱光は、前面ミラー(front surface mirror)において反射され、その後、マンギンミラーにおいて反射され、そしてジオプトリックレンズ部分(dioptric lens portion: 光屈折レンズ部分)を用いて検出器上に結像される(imaged)。既知の反射屈折レンズにおいて、レンズの線形色収差(linear chromatic aberrations)を補正するために、レンズ要素ペアが与えられ、アクロマート(achromat)として具現化され、そして異なる材料から作られる。ここにおいて、ミラー面は、よく反射する層(レイヤ)(HRコーティング)を有して与えられなければならず;レンズ面は、反射低減層(レイヤ)(ARコーティング)を有して与えられなければならない。
しかしながら、各々が適切なHRコーティングを有して与えられるマンギンミラーと前面ミラーを含む既知の高開口レンズの不利な点は、広いスペクトル範囲、特に、200nmと450nmの間のスペクトル範囲の波長における光によってレンズに当たるときに、3次、及びそれより高次の非線形スペクトルプロファイル(nonlinear spectral profile)を有する色収差が発生するということである。たとえば収色性レンズダブレット(achromatic lens doublet:収色性二重レンズ)のような、従来の屈折光学要素を用いてそのような色収差を補正することは、その構造のために可能ではない。さらに、そのような補正は、しばしば、200nmと450nmの間の波長の望まれるスペクトル範囲のための既知の屈折光学要素を生産するために適当な光学材料が利用可能ではないという事実のせいで、すでに失敗する。
さらに、US7,333,271は、2つの二色性の(dichroic:ダイクロイック)マンギンミラーを用いる結像システムの色収差の補正を記載する。両方のマンギンミラーは、各場合において第1の面と第2の面とを有し、ある遷移波長(transition wavelength)を越えて各々の第1の面における光の反射が大きく低減している。各々の第1の面を通って通過する光は、その後、各々のマンギンミラーにおける各々の第2の面に入射し、そしてそこで反射される。このシステムにおいて、遷移波長と各々のマンギンミラーの面の間の距離は、全体システムにおける光経路(light path)が波長から独立してとどまるように選択される。
しかしながら、この装置(arrangement)の不利な点は、色収差を補正するために、2つのマンギンミラーが常に必要とされるということである。さらに、その現行のシステムにおけるさらなる不利な点は、後者が、色収差の補正をもたらすために、その少なくとも2つの使用される波長が遷移波長から明確に分離されなければならないから、連続的スペクトル範囲を有する光のために用いられることができないということである。その装置のさらなる不利な点は、遷移波長を越えての追加的な光経路が、第2のマンギンミラーによって正確に補償(相殺:compensate)されなければならないということである。その設計のために、色収差の非線形スペクトルプロファイルの補正は、このシステムに基づいてセットすることができない。
米国特許第5,717,518号明細書
それゆえに、広い、そして連続的なスペクトル範囲からの光を用いる時に、最小の可能な数の光学構成要素(optical components:光学コンポーネント)を用いて光の偏光状態における変化と色収差が効果的に補正可能であるという程度まで、補正機能(correct function)のために要求される全ての層(レイヤ)を有して与えられる、最初に述べられるタイプの反射屈折レンズを開発することは本発明の目的である。
発明により、1又は2以上の層(プライ)(one or more plies)を含むHRコーティングのおかげで最初に特定される反射屈折レンズに関してこの目的が達成され、ここにおいて1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、内側から外に(from the inside out)放射状に(radially:半径方向に)増加する。
少なくとも2つの光学要素は、ウェーハ又はマスクを物体平面(object plane)から像平面(image plane)上へと結像する(image)ために役立つ。この目的のために、光は光学要素を用いて物体平面から像平面へと光学軸に沿って誘導(guide:ガイド)される。
光の誘導の範囲内で、光は、光学材料であってそこから光学要素とそれらのコーティングが形成される光学材料(単数/複数)と相互に作用する。さらに、コーティングは、薄い部分的な層(プライ)内での多くの反射(multiple reflections)の結果として干渉(interferences)を生成し、その多くの反射は、位相シフトに大きな影響を有し、それゆえ、軸上色収差と偏光状態に大きな影響を有する。広帯域の光の場合、異なる波長の光の重なり(superposition)が存在し、それは、光学材料、境界層の上のコーティング、そして周囲にあるものの間の境界層において、波長に依存して異なって屈折させられ、そしてそれは波面位相において異なって影響を受ける。
発明により、位相シフトを伴う色収差を、ミラーを用いて効果的に補正することができる。この目的のために、ミラーは各場合においてHRコーティングを有し、入射光はそこで反射される。HRコーティングは、光学軸に沿ってのびる、単独の層(プライ)、好ましくは誘電性の(dielectric)層(プライ)、又は代わりに、複数の(好ましくは誘電性の)層(プライ)の連続(sequence; シーケンス)を含んでよい。さらに、HRコーティングは、光学軸に関し、1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが放射方向(radial direction)において外側へと相当に増大するようなやり方で具現化される。
単独の層(プライ)の場合、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、単独の層(プライ)の光学的な層(レイヤ)の厚さから明らかになり(emerge)、それは単独の層(プライ)の幾何学的な層(レイヤ)の厚さと、光学材料であって上記単独の層(プライ)が当該光学材料に基づいているような当該光学材料の屈折率(refractive index)との積によって与えられる。複数の層(プライ)の場合、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、個々の層(プライ)における各々の光学的な層(レイヤ)の厚さの和である。異なる層(プライ)は、少なくとも2つの異なる屈折率を有してよい。
1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、放射方向において内側から外に相当に増大する。例として、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、放射方向において外側へと連続的に増大してよい。代わりに、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、HRコーティングにおける内側から外側の端へと、HRコーティングの外側の端における光学的な全体の層(レイヤ)の厚さがHRコーティングの内側区域よりも大きく、望まれるとおり変化することができる。光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが内側から外に放射状に増大するような、好ましくは誘電性の層(プライ)に加えて又は複数の好ましくは誘電性の層(プライ)に加えて、HRコーティングは、少なくとも1つのさらなる層(プライ)、例えば金属層(レイヤ)を含んでよい。
このやり方で増大する又は変化する光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、ミラー面の異なる放射(半径)位置(radial positions:ラジアル位置)において反射された光が、1又は2以上の好ましくは誘電性の層(プライ)を通過するときに異なる光路長(optical path lengths)に沿って進むことを確かにする。これは、コーティングを有しない光学要素の位相シフト上で重ねされる(superposed)さらなる位相シフトをもたらす。有利なことに、これは単純なやり方で色収差を補正する。さらに有利なことに、その補正は、広帯域の、そして連続的なスペクトル範囲からの、特に400nmよりも下、好ましくは300nmよりも下、さらに好ましくは200nmよりも下の光に対して特に効果的である。スペクトル範囲は、好ましくは、最小波長と、最小波長の1.1倍よりも大きい最大波長とを含む。
好ましい構成において、最大と最小の、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの間の差異は、そのHRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの平均値の2%を超える。
この方策(measure)は、HRコーティングの少なくとも1つの層(プライ)における光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、放射方向(半径方向)において十分に増大することを確かにする。有利なことに、この方策は、ミラー面のさまざまな放射(半径)点(radial points)において反射された光線の間で十分に大きい色変化可能な(chromatically variable)位相シフトをもたらし、当該位相シフトは、したがって、特に効果的に上記光線間の位相シフトを補償(相殺)し、色収差の補正をさらに改善する。
さらなる好ましい構成において、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、光学軸に関して放射方向について対称(radially symmetric:放射対称)なプロファイルを有する。
その結果として、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、光学軸に関しての回転に関して同じままである放射方向におけるプロファイルを有する。この方策は、レンズの回転対称な構造に照らして特に有利である。
光学軸に関して、さらなる好ましい構成において、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは放射方向において内側から外に単調に増大する。
その結果として、ミラー面において反射された光は、光学軸からの測定される進行のように(as measured proceeding from the optical axis)、反射位置の放射方向距離(radial distance)とともに単調に増大する光路長を渡る(traverse)。これは有利に、広帯域そして連続的な波長スペクトルを有する光の色収差の特に効果的な補正をもたらす。
さらなる好ましい構成において、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、光学軸から定められる放射方向距離の2次(quadratic)及び/又は4次のべき(冪)に依存する。
この構成において、放射方向距離に依存して大きく変化するHRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さがもたらされ、上記光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが複雑な色収差の補正のために有利である。好ましくは、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、放射方向距離の二乗のべき(square power)と4次のべき(fourth power)の和に比例し(proportional)、ここにおいて、二乗及び/又は4次のべきに、係数を掛けてよい。さらに好ましくは、HRコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが依存する和は、追加的に定数、例えば1を含む。
さらなる好ましい構成において、レンズは、使用される波長範囲のために使用されるように設計され、その低い方の限界は400nmより下にあり、好ましくは300nmより下にあり、さらに好ましくは200nmより下にある。ここにおいて、最大波長は、最小波長の少なくとも1.1倍とすることができる。
さらなる好ましい構成において、少なくとも1つの光学要素が反射防止コーティングを含むか、又は少なくとも1つのさらなる光学要素が高い反射性のコーティングを含む。
この方策は、全体システムを通過した後の、放射方向において偏光している光と、接線方向(tangential direction:タンジェンシャル方向)において偏光している光との間の位相リタデーション(phase retardation)における低減をもたらす。この位相リタデーションにおける低減は、偏光状態の変化に同等(tantamount)である。ここにおいて、偏光状態を不可避的に変化させる第1のHRコーティングの効果は、単数又は複数のさらなるコーティングの効果によって補償(相殺)される。例として、先行技術に対応する場合に関し、使用される波長範囲、特に広帯域波長範囲の少なくとも1つの波長に対して、放射方向において偏光している光と接線方向において偏光している光との間の位相リタデーションを少なくとも2の因子(factor:除数)によって低減させることが可能である。先行技術は、複数の面上での同じHRコーティングの使用によって特徴づけられる。高い反射性の、及び/又は反射防止のコーティングを、少なくとも1つの光学要素に、より詳細にはレンズのさらなる光学要素につけることができる。さらなる好ましい構成において、レンズは少なくとも1つのさらなるミラー、マンギンミラー、及び/又はレンズ要素を含む。
その結果として、発明によるレンズは、少なくとも2つのミラーを含み、2つのミラーのうち少なくとも1つは、色収差の補正が有利にさらに効果的であるように、好ましくはマンギンミラーとして具現化される。それへの代案として、あるいはそれに加えて、レンズは少なくとも1つのレンズ要素を含んでよい。有利なことに、これは、放射方向において偏光している光と接線方向において偏光している光との間の位相リタデーションの結果としてのレンズの結像特性における悪化が低減されるような反射屈折システムを実現する。
さらなる好ましい構成において、光学要素の少なくとも1つは、光の通過のための穿孔を有する。
好ましくは円形であるような穿孔を用いて、光に、少なくとも1つの光学要素を容易に通過させることができる。さらに、穿孔の実質的に円形の構成は、発明によるレンズの放射方向について対称(放射対称)な構造のために有利である。好ましくは、穿孔は、光学軸のまわりに放射方向について対称(放射対称)なやり方で配置される。
さらなる好ましい構成において、光学要素の少なくとも1つは、誘電性の材料と金属とを含むHRコーティングを含む。
誘電性の材料、例えばフッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化カルシウム(CaF2)、石英(SiO2)、フッ化ランタン(LaF3)、フッ化ガドリニウム(GdF3),フッ化アルミニウム(AlF3),フッ化イットリウム(YF3)、フッ化イッテルビウム(YbF3)、チオライト(chiolite)(Na5Al314)、酸化アルミニウム(Al23)、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)が、広帯域光に対する低い吸収と十分な屈折力コントラスト(refractive power contrast)によって区別される。有利なことに、発明によるレンズは、広いスペクトル範囲からの、特に、紫外(UV)及び/又は真空紫外(VUV)スペクトル範囲からの光を用いる適用に特に適している。誘電性の材料は、レンズのミラーの、例えば、放射方向に増大する光学的な全体の層(レイヤ)の厚さを有する前述のミラーの、HRコーティングの1又は複数の層(プライ)内に含まれてよい。代わりに、異なる層(プライ)は異なる誘電性の材料を含んでよい。HRコーティングは、もっぱら1又は2以上の誘電性の材料で形成されることができる。それの代わりに、あるいはそれに加えて、少なくとも1つの金属がHRコーティング内に含まれてよい。HRコーティングの反射特性は、有利に改善される。
さらなる好ましい構成において、発明によるレンズは、少なくとも1つの平面境界層(レイヤ)を有する少なくとも1つの透過プレート(transparent plate)を含み、ここにおいて透過プレートはビームスプリッタとして作用する。
反射光顕微鏡(reflected light microscope)のビームスプリッタとして作用する透過プレートは、例えば、好ましくは、照明光の、発明によるレンズ内への入力結合(input coupling:入力カップリング)を容易にする。さらに、平面境界層は、レンズの単純な設計の目的のために有利である。
さらなる好ましい構成において、少なくとも1つの光学要素、好ましくはマンギンミラーは、非球面化された(aspherized)ミラー面及び/又はレンズ面を含む。
光学収差の補正は、少なくとも1つのミラー面及び/又はレンズ面の非球面化(aspherization)を用いて有利に特に効果的である。好ましくは、発明によるレンズの2つのミラー面が非球面化される。
さらなる好ましい構成において、発明によるレンズの開口数(numerical aperture)は0.75よりも大きい。
有利なことに、発明によるレンズは、広帯域の波長スペクトルからの特に効果的な光のフォーカシング(focusing:焦点を合わせること)を容易にする。それに代わって、あるいはそれに加えて、レンズは回転対称な構造を有してよい。
さらなる好ましい構成において、発明によるレンズは、85%より大きいストレールレシオを有する。
特に、このストレールレシオは、コーティングによる結像品質における損失を考慮せずに到達される。発明によるコーティングの構成は、コーティングの付与の後でさえ、このストレールレシオが得られることを可能にする。この方策は、レンズの光学要素による光の誘導に従って像平面における結像品質が有利に特に高いようなレンズを容易にする。例として、そのようなストレールレシオを、400nmより下の、好ましくは300nmより下の、さらに好ましくは200nmより下の、使用される波長範囲における全ての波長に対して得ることができる。これが達成することは、(コーティングの)層(レイヤ)の厚さが可変であることができるようなコーティング有りの光学要素の場合においてコーティング無しの値との関係でストレールレシオが相当には(実質的には)低減されないということである。
さらなる好ましい構成において、少なくとも最大及び最小の使用される波長の間の波長に対し、好ましくは、使用される波長範囲内の波長帯に対し、光学要素(M1,M2;M1’,M2’)のうちの少なくとも1つのさらなる1つの高い反射性のコーティングにおける光の反射、又は、光学要素(M1’,M2’,59,63,67,71,75,79,83,87,91,95)のうちの1つの反射防止コーティング(ARコーティング)を通る光の透過によって、光学要素(M1,M2;M1’,M2’)のうちの1つの高い反射性のコーティングにおける光の反射に続く(従う)、放射方向において、及び接線方向において偏光している光の間の位相リタデーションを少なくとも2の因子(factor:除数)によって低減するよう、レンズは設計される。
この構成の結果として、最初に特定されるレンズに関する偏光状態は、HR及びARコーティングの特定の構成を経由して大いに維持される。ここにおいて、不可避的に偏光状態を変化させるコーティングの効果は、さらなる1又は複数のコーティングの効果により補償(相殺)される。
ウェーハ又はマスクを検査するための、又は、マスクをウェーハ上でフォトリソグラフィ結像するための発明による光学システムは、上述のとおり特定される構成のいずれかによるレンズを含む。特に、光学システムは、半導体を製造するための、又は構成要素(component:コンポーネント)を製造するための、ウェーハ又はマスク検査装置として、及び/又は顕微鏡として、具現化することができる。代わりに、半導体の製造における光感受性レジスト(light−sensitive resists)の露光のための投影露光装置として光学システムを具現化することができ、ここにおいて、投影露光装置は、レンズに加えて、照明デバイスと転写(transfer)されるべき構造を有するマスクとを含む。
さらなる利点と特徴は、引き続く説明および随伴する図面から明らかとなる。
前述の特徴と、まだ説明されていない後述の特徴は、各々特定される組み合わせにおいてだけではなく、他の組み合わせにおいても、又はそれら自身で、本発明の範囲から外れることなく用いられることができることは言うまでもない。
発明の例として役立つ実施形態が図面において説明され、そしてそれを参照しつつ以下に記載される。図面において:
図1は、4つのミラーを含むレンズの概要断面図を示す。 図2は、表形式で図1のレンズの設計データの要約を示す。 図3は、表形式で、図1のレンズの回転対称な円錐形(conic)セクション非球面(section asphere)の係数の要約を示す。 図4は、表形式で、図1のレンズの層(レイヤ)の厚さプロファイル係数の要約を示す。 図5は、表形式で、図1のレンズの複数の高い反射性のコーティングの層(レイヤ)の設計パラメータの要約を示す。 図5は、表形式で、図1のレンズの複数の高い反射性のコーティングの層(レイヤ)の設計パラメータの要約を示す。 図6は、光波長の関数として、図1のレンズを通過した後の光の位相リタデーションの概要線図(グラフ)を示す。 図7は、2つのマンギンミラーを含むさらなるレンズの概要断面図を示す。 図8は、表形式で、図7のレンズの設計データの要約を示す。 図9は、表形式で、図7のレンズの層(レイヤ)の厚さプロファイル係数の要約を示す。 図10は、表形式で、図7のレンズの複数の反射防止コーティングの層(レイヤ)の設計パラメータの要約を示す。 図11は、表形式で、図7のレンズの複数の高い反射性のコーティングの層(レイヤ)の設計パラメータの要約を示す。 図12は、光波長の関数として、瞳の端(pupil edge)における図7のレンズを通過した後の光の位相リタデーションの概要線図(グラフ)を示す。そして、 図13は、図1と図7とのレンズに対する位相リタデーションの関数としてストレールレシオの概要線図(グラフ)を示す。
図1は、光学軸12に沿って続いて配置されるミラーとして具現化される、4つの光学要素M1,M2,M3,M4を含むレンズ10を示す。検査されるべき物体15、例えば物体平面14に配置されるウェーハ又はマスクは、レンズ10を用いて像平面上へと結像される(imaged)ことができる。この結果として、検査されるべき物体の面状態についての情報を得ることが可能である。明確性を理由に、検査されるべき物体と像平面は図1において示されていない。
全ての4つのミラーM1−M4は、光学軸12に関して回転対称な実施形態を有する。ミラーM1−M4は、各々、基板19,21,31,33と、面20b,22b,32b,34bを含む。面20b,22b,32b,34bは、各々の基板19,21,31,33に適用され、高い反射性のコーティング(HRコーティング)19s,21s,31s,33sを含み、それは各々の基板19,21,31,33の境界層(レイヤ)20b,22b,32b,34bから面の法線に沿ってHRコーティングの第2の境界層20a,22a,32a,34aまで、周囲媒質(ambient medium)、例えば空気へとのびる。
物体平面14の方向で光を反射する目的のために、ミラーM1,M3の面20b,32bは同じものに向いて(facing same)具現化される。物体平面14から離れる方向で光を反射する目的のために、ミラーM2,M4のミラー面22b,34bは、同じものから離れる方を向いて(facing away from same)具現化される。
各々のHRコーティング19s,21s,31s,33sは1又は2以上の誘電性の層(プライ)を含む。面20b,22b,32b,34bのHRコーティング19s,21s,31s,33sのうち少なくとも1つは、もっぱら1つ又は複数の誘電性の材料から形成される。光学軸12に関して、少なくとも1つの誘電性の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、内側から外に放射方向において増大する。好ましくは、少なくとも1つのHRコーティングにおける最大と最小の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの間の差異は、このコーティングにおける光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの平均値の2%を超える。図1において、ミラーM1−M4の面20b,22b,32b,34bのHRコーティングは、各々、ハッチングされた描写(hatched depiction)を有しており、ここにおいてこれらは、改善された可視性のために大きくされた層(レイヤ)の厚さを有して示されるが、しかしながら、それは縮尺に合致しない。外側へと放射方向に増大している層(レイヤ)の厚さプロファイルは、明確性の理由のために示されていない。
物体15から発する光線11,13はミラーM2の穿孔16の想像される面18を通過する。穿孔16は、光学軸12がを円の中心を通ってのびるような円形の構成を有する。光線11,13は、それから、ミラーM1の面20b上の高い反射性のコーティング19sによって、ミラーM2のコーティングされた面22bへと反射される。光線11,13は、コーティングされた面22bにおいて、ミラーM1とM4の2つの穿孔26,28の2つのさらなる想像される面24,30を通って上記光線がミラーM3に達する前に再び反射される。上記ミラーM3において、光線11,13は、コーティングされた面32bにおいてミラーM4へと反射される。最後に、光線11,13は、ミラーM4のコーティング33sを有する面においてミラーM3の穿孔37の方向に反射され、光線11,13はその想像される面36を通過する。
例として役立つ様式において、そして単純化された絵の表現の目的のために、図1は、光線11,13が基板19,21,31,33の境界層(レイヤ)において反射されることを示す。
図1において示されるレンズ10のさまざまな光学要素の設計データが図2において表形式で要約される。半径は、面20b,22b,32b,34bの曲率半径(radius of curvature)に関係する。曲率半径は、残りの面に対しては定義されず、そして0の値が特定される。厚さは、光線11,13が当たる2つの隣り合う面の間の光学軸12に沿った範囲(extent)を特定する。
例として、コーティングされた面22bにおいて反射された光線11,13はミラーM1,M2の間の間隔(interstice)を通過する。面22bは、−274.08664mmの曲率半径を有し、間隔は、光学軸12の方向において94.147mmの範囲を有する。ここにおいて、正/負の符号を有する曲率半径(正の符号は明示的には示されない)は、光の入射方向とは逆の(counter to)/光の入射方向に、アーチ状にされる光学面に対応する。
ミラーM1,M2,M3,M4のコーティングされた面20b,22b,32b,34bは、回転対称な円錐形セクション非球面として具現化され、その係数が、図3において表形式で要約される。円錐形セクション非球面関数と、そのパラメータは、DIN ISO 10110 part 12において記載される。
放射(半径)方向における面20b,22b,32b,34b上のコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、光学軸12のまわりの回転に関して不変にとどまるプロファイルを有する。
さらに、ミラーM2とM4の面22bと34b上のコーティングの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さdは、以下の依存性に従う:
Figure 2020508492
(1)
ここにおいて、dは、面22bと34b上の各々のコーティングの少なくとも1つの誘電性の層(プライ)の、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さのスケーリング因子(scaling factor)を示し、そしてhは、光学軸12から定義される放射方向距離を示し、a,bは定数係数である。係数a,bのための値は、図4に表形式で要約される。コーティング21s,33sの光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、それゆえ、放射方向について対称(放射対称)な様式で内側から外に増大する。
ミラーM1−M4のコーティングされた面20b,22b,32b,34bは、各々、高い反射性の(HR)コーティング19s,21s,31s,33sを有し、それは基板19,21,31,33からのびる。各HRコーティング19s,21s,31s,33sは、複数の薄い層(プライ)を含む。図5は、ミラーM1−M4の各々のHRコーティング19s,21s,31s,33sのマルチ構造(multiply structure)を表形式で示し、複数の層(プライ)が基板から始まって番号付けされている。
このように、光線11,13は全てのコーティングされた面20b,22b,32b,34bに突き当たる(strike)。この結果として、放射方向に、及び接線方向に偏光している光の間の位相リタデーションは、好ましくは広帯域の使用される波長範囲の、最大と最小の使用される波長の間の少なくとも1つの波長に対して少なくとも2の因子(factor:除数)によって低減される。先行技術からのHRコーティングの層(レイヤ)構造が、比較の目的のために、また示される。
図6は、実線曲線(solid curve)として、図1のレンズ10を通過した後に接線方向に偏光した光と放射方向に偏光した光の間の瞳の端における光の位相リタデーションのプロファイルを、光波長の関数として模式的に示す。280nmから420nmの全体波長範囲にわたって、位相リタデーションはゼロ付近で変化する値を有する。比較の目的のために、先行技術から知られるレンズを通過した後の光の位相リタデーションが、破線曲線(dashed curve)として示される。図6から明らかなとおり、図1のレンズ10における位相リタデーションは、先行技術からのレンズと比較して、全体の波長範囲にわたって著しく低減される。
これは、発明によるレンズ10における、接線方向に偏光した光と放射方向に偏光した光との間の位相リタデーションの効果的な補正を示す;これはHRコーティングの構成へと元をたどる(trace back)ことができる。全ての4つのHRコーティングは、好ましくは異なる構造を有する。異なる構造は、符号及び大きさという点で異なる位相リタデーションを生み出す。位相リタデーションのこれら異なる値は、全ての4つのHRコーティングを通過した後に、ゼロに近い値に加える。その結果として、レンズ10を通過した後の全体の相対的位相リタデーションにおける低減が存在する。
図6から明らかに、波長に独立な、そしてその結果として収色性の位相リタデーションにおける低減は、HRコーティングの波面の振る舞いの効果的な収色法(achromatization)を、特にフォーカス成分(focus component)に関して、式(1)と図4において記載される層(レイヤ)の厚さプロファイルとともにもたらす。これは、HRコーティングによって生み出される軸上色収差の補正と同等である。
図7は、さらなるレンズ10’の概要断面図を示す。レンズ10’は、反射屈折部分Iと、ジオプトリック部分IIを含み、両方の部分I,IIは各々、光学軸12に沿って配置される多数の光学要素を含む。
レンズ10’の反射屈折部分Iは、2つのマンギンミラーM1’,M2’とレンズ要素配置58とから構成され、マンギンミラーM1’,M2’は各々HRコーティング49s,53sを含む面50b,56bと、それに加わるレンズ要素49,53とを含む。HRコーティング49s,53sはレンズ要素49,53の境界層(レイヤ)50a,56aから面の法線に沿ってレンズ要素49,53から離れる方向にのびる。同時に、第2の境界層(レイヤ)50b,56bは、最も外部の反射面であり、ここにおいてレンズ要素49,53は、マンギンミラーM1’,M2’の基板として役立つ。
マンギンミラーM1’のHRコーティング49sは、円形の穿孔46を有する。マンギンミラーM2’は、物体平面14に向けてしだいに細くなる円形の断面(cross section)を有して、マンギンミラーM2’の全体の厚さにわたってのびる穿孔57を有する。穿孔46,57は、光学軸12との関係で同心の(concentric)実施形態を有する。
マンギンミラーM1’のHRコーティング49sは、基板49の境界層(レイヤ)50a上に配置されており、光を反射するために役立つ。光は、それがマンギンミラーM2’のHRコーティング53sにおいて反射される前に、マンギンミラーM1’の基板49の終わりの面(end surface)52を通過する。マンギンミラーM2’において、光は、それが反射される前に終わりの面54と基板53を通過するであろう。
マンギンミラーM1’,M2’の各々のHRコーティング49s,53sは各々、1又は2以上の誘電性の層(プライ)を含む。光学軸12に関して、少なくとも1つの誘電性の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さは、内側から外に、この場合において放射方向において増大する。好ましくは、2つのマンギンミラーM1’,M2’のうち少なくとも1つにおける最大と最小の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの間の差異は、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの平均値の2%を超える。2つのHRコーティング49s,53sのうちの少なくとも1つは、追加的に、1又は2以上の金属の層(プライ)を含む。図7において、マンギンミラーM1’,M2’のHRコーティング49s,53sは各々、ハッチングされた描写を有し、ここにおいて、これらは改善された可視性のために、拡大された層(レイヤ)の厚さを有して示される。
レンズ要素配置58は、マンギンミラーM2’の穿孔57において位置させられ、拡大された図で示される。レンズ要素配置58は、3つのレンズ要素59,63,67を含み、それらは光学軸12に沿って互いに間隔をあけて配置される。レンズ要素59,63,67は、それぞれ第1のレンズ要素面60,64,68から第2のレンズ要素面62,66,70へと光学軸12に沿ってのびる。
レンズ10’のジオプトリック部分IIは、複数のレンズ要素71,75,79,83,87,91,95を含み、それらは各々、光学軸12に沿って、第1のレンズ要素面72,76,80,84,88,92,96から第2のレンズ要素面74,78,82,86,90,94,98へとのびる。
物体15、例えば物体平面14に位置づけられたウェーハ又はマスクから発する光線41,43は、マンギンミラーM1’,のレンズ要素49のレンズ要素面48,52を通過して、マンギンミラーM2’に達する。レンズ要素53を通過した後、光線41,43は、HRコーティング53sにおいてマンギンミラーM1’へと反射される。そこで、光線41,43は、HRコーティング49sにおいてレンズ要素配置58の方向に反射される。そこで、光線41,43は全てのレンズ要素59−67を通過し、ジオプトリック部分IIのレンズ要素71−95によって像平面44上で焦点に集められる(focused)。
例として役立つ様式において、そして単純化された絵の表現の目的のために、図7は、光線41,43が、境界層(レイヤ)50a,56aの反対にあるHRコーティング49s,53sの終わりの面において反射されることを示す。
図7において示されるレンズ10’のさまざまな光学要素の設計データが図8において表形式で、図2と類似のやり方で要約されている。例として、面56bにおいて反射された光線41,43は、マンギンミラーM1’,M2’の間の間隔を通過する。面56bは−63.204mmの曲率半径を有し、間隔は、光学軸12の方向において36.000mmの範囲を有する。HRコーティングを与えられる2つの面50b,56bのうち少なくとも1つは、非球面として具現化されてよい。
マンギンミラーM1’,M2’の各々のHRコーティング49s,53sに含まれる少なくとも1つの誘電性の層(プライ)は、光学軸12に関して、上述の依存性(1)に従う、内側から外への放射方向について対称(放射対称)な様式で単調に増大する、光学的な全体の層(レイヤ)の厚さを有する。図9は、マンギンミラーM1’,M2’に対する対応する係数a,bを表形式で示す。
HRコーティングを与えられる面49s,53sの例外を有して、反射防止(AR)コーティングは各場合において図8に示されるレンズ10’のさまざまな光学要素の光学面上にある。図10は、ARコーティングの組成を表形式で示し、各々のARコーティングの複数の層(プライ)には、基板から始まる番号が付けられている。
このようにして、各々の面50b,56bにおける反射に続いて、光線41,43は、レンズ10’のさらなる光学要素上の少なくとも1つのARコーティングを通過する。この結果として、放射方向に、及び接線方向に偏光した光の間の位相リタデーションは、好ましくは広帯域の使用される波長範囲の、最大と最小の使用される波長の間の少なくとも1つの波長に対して少なくとも2の因子(factor:除数)によって低減される。先行技術からのARコーティングの組成が、比較の目的のために、また示される。
マンギンミラーM1’,M2’のHRコーティング49s,53sは、少なくとも1つの誘電性の層(プライ)から続けてレンズ要素49,53の方向にのびる。図11は、多層(multi−ply)HR層(レイヤ)の組成を表形式で示し、各々のHR層(レイヤ)の複数の層(プライ)には光の入射方向に番号が付けられている。2つのマンギンミラーM1’,M2’のHRコーティングは、異なる実施形態を有する。ここにおいて、M2’上のHRコーティングは、M1’上のHRコーティングにおける反射と、AR層(レイヤ)が与えられる全てのさらなる面の透過とによって引き起こされる、放射方向に、及び接線方向に偏光した光の間での位相リタデーションの補償(相殺)が存在するように構成されている。先行技術からのHRコーティングの組成は、また比較の目的のために示される。レンズ10’とは対照的に、同じHRコーティングが、先行技術においては2つのマンギンミラーM1’,M2’の両方の面50b,56bに対して用いられる。したがって、示される先行技術による配置において位相リタデーションを補償(相殺)することは可能ではない。
図12は、実線曲線として、光波長の関数として、図7のレンズ10’を通過した後の瞳の端における光の位相リタデーションのプロファイルを概略的に示す。280nmから420nmの全体的波長範囲にわたって、位相リタデーションは、ゼロ付近でほとんど一定の値を有する。比較の目的のために、破線曲線として、先行技術から知られるレンズを通過した後の光の位相リタデーションが示される。図12から明らかなとおり、先行技術からのレンズと比較しての、図7のレンズ10’における位相リタデーションは、全体的な波長範囲にわたって著しく低減される。これは、放射方向に偏光した光と接線方向に偏光した光との間の位相リタデーションの、レンズ10’を用いた効果的な補正を示し、これは、2つのHRコーティングとARコーティングによる位相分離(phase splitting)の効果的な補償(相殺)へと、図1におけるレンズ10と類似のやり方で元をたどることができる。
以下の類似等式(quasi−equation)(2)がストレールレシオに適用されることが、Ross et al. Appl. Opt. V48, p1812 (2008)から一般的に知られ、それはレンズの結像品質を特定する:
Figure 2020508492
(2)
ここにおいてσは
Figure 2020508492
として定義され、そしてPは位相シフトの絶対値である。
ここにおいて、システムの、例えばレンズの結像品質は、像平面における点光源(point source)の観測される最大強度の、完全な、又は少なくとも回折制限された(diffraction−limited)光学システムの理論的最大強度に対する比を用いて測定される。ストレールレシオは、高まる結像品質を有して1の値に近づく。これは、光学収差の効果的補正により達成することができる。
レンズの瞳平面において、位相リタデーションPの絶対値(absolute value of the phase retardation P)は、(3)による瞳座標rへの2次の依存性を有することができる:
Figure 2020508492
(3)
σに対する上記定義が、(3)において特定される位相リタデーションの2次のプロファイルを採用する場合、(2)のストレールレシオSは、
Figure 2020508492
において特定されることができる。このことから、全体のシステムを通過した後の光の位相リタデーションに対するストレールレシオは、
Figure 2020508492
(4)
によって明らかになる。
位相リタデーションPは、度(degrees)の単位を採用し、ストレールレシオは、無次元の変数である。図13は、(4)によって確かめられるストレールレシオが位相リタデーションの関数として描かれる図(グラフ)を示す。
図13から明らかなとおり、63%のストレールレシオは、式(4)からの120°の位相リタデーションに対して現れる。これは、結像特性における悪化に対応し、接線方向に偏光した光によって形成される点像(point images)と、放射方向に偏光した光によって形成される点像の重なりによる結像収差である。これら点像は、お互いに関してぼかされる(defocused:デフォーカスされる)。重なりは、点像のスミアリングにつながり、そしてしたがって、ストレールレシオにおける上述の低減につながる。例として、これは、先行技術からのレンズにおける場合である。位相リタデーションは、発明によるレンズ10,10’を用いて、少なくとも2の因子(factor:除数)によって低減させることが可能である。120°のもとの(original)位相リタデーションから続いて、後者は、その結果として、60°を超えないよう(たったの60°に)低減させることができ、ストレールレシオは少なくとも85%であり、その結果として、結像特性における著しい改善を表す。
レンズ10,10’は最小が少なくとも400nm、好ましくは300nm,さらに好ましくは200nmであるような使用される波長範囲に対して使用されることができる。ここにおいて、最大波長は、最小波長の少なくとも1.1倍とすることができる。代わりに、あるいはそれに加えて、レンズ10,10’は、少なくとも0.75の開口数(NA)を有してよい。
検査されるべき物体15、例えば物体平面14に配置されるウェーハ又はマスクは、レンズ10,10’を用いて像平面上へと結像されることができる。検出ユニット、例えばCCDカメラは、プロセス中で生じる物体15の像(image)をとらえる(capture:キャプチャする)ために用いられることができる。この結果として、物体の面プロファイルに関する情報は、要求に応じて、面欠陥(surface defects)を補正する目的のために利用(アクセス)可能である。
例として、レンズ10,10’は、顕微鏡及び/又はウェーハ又はマスク検査装置において、例えば半導体又は構成要素の製造中に、ウェーハの面状態を試験するために用いられることができる。代わりに、レンズ10,10’は、例えば、半導体製造における光感受性レジストの露光のための、又は、ウェーハ上でのマスク構造のフォトリソグラフィ結像のための投影露光装置の光学システム、において用いることができる。マイクロエレクトロニクスとナノエレクトロニクス(nanoelectronics)に対しては、ウェーハにとって、それを用いて生産される電子構成要素(電子コンポーネント、電子部品)の高い性能を確かにするために、可能な限り少ない面欠陥を有するよう処理されることが非常に重要である。

Claims (16)

  1. 光学軸(12)に沿って配置される少なくとも2つの光学要素(M1,M2;M1’,M2’)を含む反射屈折レンズ(10,10’)であって、
    両方の光学要素(M1,M2;M1’,M2’)は、基板(19,21;49,53)と該基板(19,21;49,53)の境界層(レイヤ)につけられる高い反射性のコーティング(20,22;50,56)を含むミラーとして具現化され、
    高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)が、前記基板(19,21;49,53)の前記境界層(レイヤ)から面法線に沿ってのびており、
    前記高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)の少なくとも1つが、1又は2以上の層(プライ)を含み、1つの又は複数の該層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、内側から外に放射状に増大することを特徴とする、
    反射屈折レンズ。
  2. 前記1又は2以上の層(プライ)の最大の及び最大の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの間の差異が、前記高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さの平均値の2%を超える、ことを特徴とする請求項1に記載の反射屈折レンズ。
  3. 前記1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、前記光学軸(12)に関して放射対称なプロファイルを有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の反射屈折レンズ。
  4. 前記光学軸に関して、前記1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、放射方向において外側へと単調に増大することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  5. 前記1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、前記光学軸から定義される放射位置の2次及び/又は4次のべき(冪)に依存することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  6. 前記1又は2以上の層(プライ)の光学的な全体の層(レイヤ)の厚さが、前記放射位置の2次のべきと4次のべきとの和に線形に依存することを特徴とする、請求項5に記載の反射屈折レンズ。
  7. 低い方の限界が400nmより下、好ましくは300nmより下、さらに好ましくは200nmより下にあるような、使用される波長範囲に対して使用されるように設計されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  8. 少なくとも1つのさらなるミラー(M3,M4)、マンギンミラー(M1’,M2’)及び/又はレンズ要素(59,63,67)によって特徴付けられる、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  9. 前記光学要素の少なくとも1つが、光の通過のための穿孔(16,26)を有することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  10. 前記光学要素の少なくとも1つが、誘電性の材料及び/又は金属を含む高い反射性のコーティング(19s,21s;49s,53s)を含むことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  11. 平面境界層(レイヤ)を有し、ビームスプリッタとして振る舞う少なくとも1つの透過プレートによって特徴付けられる、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  12. 前記光学要素の少なくとも1つが非球面化されたミラー面及び/又はレンズ面を含むことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  13. 0.75よりも大きい開口数によって特徴付けられる、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  14. 85%よりも大きいストレールレシオによって特徴付けられる、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  15. 少なくとも最大及び最小の使用される波長の間の波長に対し、好ましくは、使用される波長範囲内の波長帯に対し、光が光学要素(M1,M2;M1’,M2’)のうちの1つの高い反射性のコーティングにおいて以前に反射された後に、光学要素(M1,M2;M1’,M2’)のうちの少なくとも1つのさらなる1つの高い反射性のコーティングにおける光の反射によって、又は、光学要素(M1’,M2’,59,63,67,71,75,79,83,87,91,95)のうちの1つの反射防止コーティングを通る光の透過によって、少なくとも2の因子(factor:除数)によって、放射方向において及び接線方向において偏光している光の間の位相リタデーションを低減させるように設計されることを特徴とする、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ。
  16. ウェーハ又はマスクを検査するための、又は、該ウェーハ上での該マスクのフォトリソグラフィ結像のための光学システムであって、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の反射屈折レンズ(10,10’)を含む、光学システム。
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