JP2020503935A - スカフォールド用のx線マーカー - Google Patents

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Abstract

【課題】【解決手段】 本発明は、X線マーカー(1)の製造方法に関し、当該方法において、材料層(2)の一部(22)からX線マーカー(1)を切り離すため、所定の切断点(21)が切断される。更に、本発明は、X線マーカー、医療用インプラント、および半製品にも関する。【選択図】 図8

Description

本発明は、X線マーカーの製造方法並びに少なくとも1つの斯かるX線マーカーを有する医療用インプラントに関する。斯かるタイプのインプラントは、例えば、枠組(スカフォールドとも呼ばれる)、特にステント枠組を有していてもよく、該枠組は分解可能、すなわち移植後、特定の時間をかけて患者の体内において規定の方法で分解するのが好ましい。
特許文献1は、金属マーカー粒子と重合体接着剤との材料組み合わせである複合マーカーを開示している。該複合材内のX線吸収粒子の質量分率が、放射線不透明性を明確に決定する。しかし、上記粒子の質量分率は90重量%を大幅に超えることはできない。質量分率が更に高ければ、混合物は未硬化状態で既に粘性が高いので、アイレットへの注入はもはや可能でなくなる。重合体接着剤の密度(ρ<2g/cm)とタンタルなどのX線吸収金属の密度(ρ>16g/cm)との差の故に、体積比は質量比の全く反対であり、従って、この技術の更なる最適化には限界がある。たとえ95重量%のX線吸収粒子を重合体含有複合材に導入し、それを規定の方法でアイレット内に導入できたと仮定しても、その結果生じる該複合体の密度の故に、固形X線マーカーの放射線不透明性に等しいレベルを達成することはできないであろう。
加えて、固形マーカーを吸収可能スカフォールドのアイレットに単純に接着結合する方法は腐食促進型局所要素の形成を妨げるが、それが可能なのは全分解工程中にマーカーとスカフォールドとの永続的な局所分離を接着剤が保証する場合だけであるが、それは通常多大な努力によってしか達成できない。腐食促進型局所要素は、化学的に不活性および化学的に劣位の金属または合金が、インターフェースなしに直接電気的に接触し合う場合に形成される。
特許文献2も、異金属によって覆われた固形マーカーを開示している。この変形例においては局所要素形成のリスクは大幅に減少するが、この場合も技術的な製造努力は同様に高い。
EP 2 457 601 EP 2 399 619
本発明の目的は、上記を基礎にX線マーカー製造方法を提供することにあり、その場合、当該方法またはマーカーは、製造中のX線マーカーの改善された扱いを可能にするものである。
特に、当該方法は、X線マーカーが最小の準備努力により多量に生産可能とする手段によって提供されるものである。
X線マーカーは、いずれかの側の材料間で相互作用およびそれに関連する腐食効果をもたらすことなく、放射線不透明性はほとんど有さず、特に分解可能である金属枠組、特にステント枠組に可能な限り近接して配列可能であるのが好ましい。
劣化効果が両構成要素の最初の幾何学的位置を変化させる場合、特に中間媒体として重合体接着剤を使用したにも拘わらずそのようになる場合、並びにX線マーカーとスカフォールドとの間の一体化結合が除外できない場合には、この点を確実にするのが好ましい。
本発明の目的は、本明細書記載の特徴を有する方法により並びに本明細書記載の特徴を有するX線マーカーにより達成される。本発明の斯かる態様の有利な実施形態が、対応する従属クレームに特定されており、以下の本明細書にも記載される。本発明の更なる態様も以下の本明細書に記載される。
X線マーカーを製造するための本発明の方法において、少なくとも1つの材料層が提供されるように提案されており、製造対象のX線マーカーを形成する材料層の少なくとも1つの領域は、該領域が、所定の切断点を形成する少なくとも1つのウェブ、すなわち(特に、単に)延伸方向に沿って延伸するウェブを通して、該領域を取り囲む材料層の一部に接続されるように、予備切断される。ウェブを通して材料層に接続されているので、X線マーカーは、材料層から時期尚早に切断されることがない。
更に、少なくとも1つの所定の切断点は、当該所定の切断点が、上記領域の2つの外側末端部分よりもウェブの延伸方向に向けて更に内側に位置するように(すなわち、該領域の中心に近づくように)該領域の1つのセクション(特に予備切断により形成されるセクション)に配置されており、該セクションは上記2つの末端部分間に配置されており、上記所定の切断点は、上記材料層の部分からX線マーカーを分離するために切断される。
言い換えると、少なくとも1つの所定の切断点が、領域またはX線マーカーの核方向すなわち内側にオフセットされて配置されている。この場合、核は例えばX線マーカーの質量の中心であってもよい。少なくとも1つの所定の切断点が、X線マーカーの他の外部末端と比べて更に内側に配置されているので、所定の切断点と例えばインプラントの本体および特にステントストラットとの金属同士の接触は実際的に不可能である。従って、斯かる特徴の結果、腐食促進局所要素の形成は排除されており、その可能性はない。
本明細書提案の方法および本明細書提案のX線マーカーによれば、X線マーカーは、材料層において、所定の切断点の形で、少なくとも1つのウェブに接続されていてもよい。しかし、2つ以上の所定の切断点が材料層とX線マーカーとの間に存在してもよい。従って、本提案の一部として、X線マーカーは、本明細書記載のように、ウェブの形で、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、あるいは必要かつ便利であれば更に多くの所定の切断点を通して、材料層に接続されていてもよい。例えば、2つ以上の所定の切断点を有する実施形態は、マーカーをアイレットへ導入する工程中に取り扱いがより簡単であるという利点を提供することが見出された。従って、例えば、対称的に配置された対向する2つの所定の切断点が、X線マーカーのテーパーを構成してもよい。その後のマーカーアセンブリ工程中、特別製造の取扱装置を斯かるテーパーに用いて、アセンブリ工程をより簡略化してもよい。斯かる取扱装置は、例えばマイクロピンセットやマイクロトングであってよい。更に、マーカーと取扱装置の接触面が内側にあるので、取り扱いによって生じるマーカーへの潜在的損傷場所は、接触腐食にとって重要でない点にあることが保証される。加えて、斯かる取り扱いは、内側向きの所定の切断点が互いに正確に反対側になく、十分大きい角度、例えば所定の切断点が3つある場合には120°離して相互にオフセット状態で配置される場合にも実施できる。
本明細書記載の場合、「予備切断」と言う用語は、特に、領域を取り囲み部分的に材料層を切断しているギャップが、上記少なくとも1つのウェブによって作製および中断されていることを意味する。この点に関し、予備切断と言う用語は、X線マーカーを形成する領域またはX線マーカーそれ自体は材料層から完全に切断されることがなく、それに(すなわち少なくとも1つのウェブを通して、所定の切断点に)接続されていることを意味している。
X線マーカーと材料層との間の本発明による接続の故に、個々のX線マーカーの取り扱いが改善され、その保護も促進される。特に、少なくとも1つの所定の切断点の機械的強度は、マーカーが時期尚早に切断されることなく、十分な輸送貯蔵能力が達成できるほどのものである。しかも大量のX線マーカーが同時に処理可能である。材料層の大きさ次第ではあるが、本明細書に推奨されている方法は、何百もの(何千ものとは言わないが)X線マーカーの同時製造を容易にする。その結果、膨大な数のX線マーカーを製造可能であり、しかも同時製造の故にそれらのマーカーは全く同じ性質を有している。更に、上述したように多数のX線マーカーが材料層から同時に切断でき、斯かる大量のX線マーカーの製造を非常に経済的にしているという意味で、本明細書推奨の方法は効率的かつ的確な方法である。
本発明の実施形態によれば、少なくとも1つの材料層は特に平坦であり、好ましくは平面材料層であり、その厚さは、材料層の厚さ方向に垂直な材料層の幅よりも大幅に小さいのが好ましい。従って、X線マーカーも平面形状であり、X線マーカーの厚さは同様に厚さ方向に垂直なX線マーカー/領域の幅よりも大幅に小さいのが好ましい。更なる実施形態において、少なくとも1つの材料層はチューブ形状である。チューブは、該チューブの円周よりも大幅に小さい幅を有しているはずである。従って、X線マーカーは僅かに曲線形状を有しているが、その場合、X線マーカーの厚さは、同様に、厚さ方向に垂直なX線マーカー/領域の幅よりも大幅に小さいのが好ましい。X線マーカー製造のためのチューブの切断は、マーカーの体積が僅かにコンパクトになり、従ってX線視認性が改善されると言う意味で有利である。更に、曲線形状なので、マーカーの末端は、丸いステントのアイレットの形状に良く適合し、その結果、該末端はアイレットの更に内側に位置するようになる、すなわちアイレットからの延伸は僅かまたは全然存在しない。更に、マーカーの表面が増大するので、接着時にステントへの粘着力がより強力になる。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、上記予備切断はレーザー光(この場合、レーザー光または適切なレーザー光線は、例えば、切断対象の線またはギャップ上を走査される、あるいは方位を固定されたレーザー光線に対して材料層を移動する)を用いて行われる。X線マーカー/領域を予備切断するための他の適切な方法は、水ジェット切断または打ち抜きである。特に、レーザー光による予備切断は、大容量が非常に迅速かつ極めて精確に予備切断できるという利点を有している。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、少なくとも1つの材料層が、いくつかの層から成る金属フォイルまたは金属フォイル複合体あるいはチューブまたは複合素材のチューブであることも提案されており、その場合、上記素材は、以下の放射線不透明材料のいずれかから製造される、あるいは以下の材料のいずれかを含んでいる:タングステン、タンタル、金、プラチナ、イリジウム、またはそれら材料の合金(例えば、プラチナ/イリジウム合金)。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、ウェブの延伸方向に垂直なウェブ幅は1μm乃至20μmの範囲、好ましくは2μm乃至10μmの範囲、特に5μmである。斯かるウェブ幅は、X線マーカーが工程中に材料層から時期尚早に切断されることがないので、血管サポートの大きさであるインプラントの視認にX線マーカーを使用する場合、特に有利である。斯かるウェブ幅は、X線マーカーの不動態化中にウェブの望ましい酸化が迅速に達成でき、その結果、本発明の方法が更に迅速に実施可能であるという意味でも有利である。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、予備切断中に領域の周囲にギャップが作製される(上述も参照)が、そのギャップは、10μm乃至100μmの範囲、好ましくは20μm乃至60μmの範囲であるのが望ましい。斯かるギャップの利点は、材料層が信頼できる方法で切断でき、しかも材料ロスが少なくて済むという事実にある。更に、斯かるギャップは、1つの実施形態においては、上記少なくとも1つのウェブによって中断されているに過ぎない。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、領域またはX線マーカーは細長く形成されており、長軸に沿って延伸している。この場合、ウェブの延伸方向は特に長軸に垂直方向である。しかし、少なくとも1つのウェブの延伸方向は、マーカーの長軸に平行である場合も等しく可能である。上記末端部分も、好ましくは長軸に沿って、特に領域/X線マーカーの長軸に平行に、セクションまたはウェブのいずれかの側に存在する。しかし、上記末端部分が別の点に導入される場合も現在の提案には含まれる。
特に、領域またはX線マーカーは、丸い末端を有する楕円形または細長い形状であってもよい。X線マーカーのx方向およびy方向における領域またはX線マーカーの斯かる面積増大(zは厚さ方向に対応する)により、現在のスカフォールドの場合に使用される二重マーカーを単一マーカーで置き換えることが可能となる。特にこの場合の利点は、ウェブが2つの個々のマーカーを分離する必要がなくなる点にある。その結果、X線マーカーの表面が約22%増大する。
更に、領域またはX線マーカーは、内部に穴や他の切取り部分を含まない連続層として形成される。勿論、連続層内の穴や他の形態の切取り部分は材料ロス、従ってX線の視認性減少に繋がる。更に、本明細書に記載されるような固形マーカー要素は、粉末や多孔性材料のような不連続マーカー素材に比べて、改善されたx線視認性を示す。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、予備切断領域を有する材料層には酸を接触させるので、あるいは特に酸に浸漬させるので、好ましくは、予備切断工程中に領域に生成されるばりは、酸による化学的浸食により分解および除去される。この場合、酸が酸化効果を有するならば特に有利である。本明細書で使用される場合、酸と言う用語には、いくつかの酸の混合物、または希釈酸、または有機溶媒中の酸が含まれる。加えて、酸化性の酸または非酸化性の酸の選択により、材料の浸食は、酸化された境界層または加えて(酸化により)その下の基質にまで延長し得る。
ばりの減少または最善の場合にはばりの除去は、ばりの突出部分の所為でアセンブリ後に材料とスカフォールドとの接触によって生じるリスクをより容易に最小化するという利点を有している。
材料層を酸と接触させることにより、切断ギャップが特に拡大する、および/または上記ウェブ幅が減少する(例えば、約8μmから約3μmへ減少)。
使用される酸または酸混合物の組成は、特にX線マーカーの素材に依存する。純タンタル使用の場合は、80容量%の濃HNOと20容量%の濃HFとの酸混合物が使用できる。金の場合には、濃塩酸と濃硝酸(3対1)が使用される。タングステンおよびプラチナの場合にも同じ酸混合物が使用され、その場合、上述の範囲で材料腐食を生じさせるためには、60℃と80℃の間の温度で数分乃至数時間加熱しなければならない。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、切断領域と一緒に酸で処理される材料層は、酸残渣を除去するため、主に水で洗浄される。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、材料層は、領域またはX線マーカーの不動態化のため、当該材料層に固定された該領域と一緒に酸化される。酸化は、ウェブが所定の切断点として全直径に亘って酸化され、酸化後にウェブが完全に酸化された材料で構成され、金属や金属合金をもはや含まなくなるまで行われるのが好ましい。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、酸化中、所定の切断点は完全酸化により切断され、以前の一体化結合は領域またはX線マーカーをウェブに保持するには十分でなくなる。ウェブの完全酸化後、更に可能な場合には電気化学的酸化後、X線マーカーが材料層から切断されたら、X線マーカーは、適切な手段、例えばメッシュで包まれた容器によって捕捉および濾過できる。
斯かる好ましい実施形態の結果、2つの方法工程が同時に実行されるので、極めて経済的な方法が達成される。一方、X線マーカーには固定的に付着および接着する不動態化層が提供されるが、この層は、腐食促進局所要素に対する絶縁をX線マーカーに提供する、更に、ウェブの腐食とは、X線マーカーが材料層から容易に切断されるほどに、所定の切断点が脆弱化することを意味する。特に、現在の方法は、ウェブ幅を適切に選択することにより、自動制御的実行の可能性を提供する。この場合、自動制御とはウェブの完全酸化が最大酸化時間を規定するのを意味しているのは理解されている。従って、酸化期間もウェブの厚さによって決定できる。ウェブ幅を適切に選択することにより、形成される酸化層がX線マーカー上に理想的かつ有利な厚さを有した時点で、ウェブは完全に酸化され材料層から分離できるようになる。従って、最適な厚さの酸化層がウェブ幅によって制御できる。
あるいは、X線マーカーの酸化を、所定の切断点がX線マーカーの残りの部分と最小の一体化結合を有する時点まで継続するのも可能である。斯かる実施形態においては、所定の切断点は、超音波のような機械的刺激の下に蒸留水中で行われる洗浄工程中、またはその後に切断され、その後マーカーは分離されて洗浄容器の底へ落下し、それは例えば濾過することにより容易に取り出せる。他の刺激としては、振盪、すすぎ、洗い流しがある。
特に本明細書記載の少なくとも1つのウェブの完全酸化またはほぼ完全酸化は、X線マーカーを材料層から分離するのに、分割やレーザーによる新たな切断などの更なる機械的工程または他の工程を行う必要がないという利点を有している。更に、本明細書提案の方法により、均一で完全な付着性の不動態化表面を有するX線マーカーが自動的な製造工程で提供できるという素晴らしい利点も有している。対応する材料層からX線マーカーを分離または切断する場合、そのX線マーカーは外側の分離点または切断点に地金を有する可能性があり、不動態化層には潜在的に引っ掻き傷が生じ、そこに地金が露出する可能性もある。地金の部分は、X線マーカーをインプラントに適用した後で斯かる部分に局所要素が極めて容易に形成され、該インプラントの腐食を促進し、該インプラントの寿命を大幅に減少させるという重大な欠点を有している。しかし、本発明の方法によれば、斯かる部分に地金を有さないX線マーカーが提供される。加えて、斯かるタイプの均一なX線マーカーは、単一の工程で自動的に大量に製造可能である。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、材料層および領域/X線マーカーの表面の酸化は、電解質液中でプラズマ化学的に行われる。
更に、本発明の方法の好ましい実施形態によれば、X線マーカーは、電解質液を除去するため、酸化後(例えば蒸留水で)洗浄される。
あるいは、主に電解質液中におけるプラズマ化学処理により、領域またはX線マーカーの表面を不動態化するにあたり、該表面に電気絶縁層を生成するため、該表面をケイ酸塩水溶液に接触させてもよいが、その場合、上記層は組成MO・nSiO(n=1〜4)(この場合、MはNa、K、またはLiであってよい)のケイ酸ナトリウムを有する。あるいは、主に陽イオンとしてカルシウムを用い、炭酸塩混合物、硫酸混合物、リン酸混合物などの他の陰イオン混合物を用いてもよい。十分な不動態化を達成するには、斯かる方法工程は高温で行われるのが好ましい。1つの実施形態において、不動態化工程は30℃〜80℃の範囲、好ましくは40℃〜60℃の範囲で行われる。
更なる変形例において、不動態化層は、SiOなどの誘電体物質の気相堆積によって達成してもよい。
更なる代替方法は、高いバリヤー効果を有する被覆の使用/適用である。例えば、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、SiC、またはTiNが適用できる。慣用的方法は当業者には周知である。加えて、水性媒体に対して高いバリヤー効果を有するプラスチックであり、主に完全層として使用されるパリレン(パリレンCが好ましい)を有する被覆が有利である。この素材は、気相からの濃縮により、真空中の無孔性透明ポリマーフィルムとして基質に適用されてもよい。この実施形態では、材料層からのX線マーカーの分離は、超音波などの適切な機械的刺激によって達成される。
その後、所定の切断点は、力、特に周期的力の作用によって切断し、従って、領域/X線マーカーを該領域を取り囲む材料層の一部から分離するのが好ましい。特に、斯かる目的のため、所定の切断点にカップリングする超音波を使用してもよい。
プラズマ化学酸化は例えば電解質液内で行われてもよく、その場合、材料層を金属導体(例えば、チタンワイヤ)と接触させ、例えば鉱酸やエタノールを含む電解質液に浸漬させるが、その場合、好ましくは耐錆耐酸性の金属(例えば、適切な耐錆耐酸性スチール)製でカソードとして機能する電極が、該電解質液または電解質液を受容する電解質液容器内に配置されている。斯かるプラズマ化学プロセスにおいて、X線マーカーは、特に約2μm〜4μmの深さまで酸化される。絶縁酸化層は、既に0.5μmの深さから到達可能である。特に、これ(プラズマ化学条件下で実行されるこのプロセス)は所定の切断点自体も酸化するので、プラズマ化学プロセスが完了したら、所定の切断点も酸化されているのが好ましい。結果として、材料付着ロス、および材料層接続からのX線マーカーの切断、またはフォイルやチューブ複合体からの切断が生じる。次に、分離されたX線マーカーは、例えば予め電解質液または容器内に配置されたプラスチック製の捕捉装置により捕捉される。
次に、X線マーカーは電解質液から取り出され洗浄される。(例えば蒸留水中で)洗浄プロセスが完了すると、表面を不動態化し電解質残渣を含まないX線マーカーが得られるが、それは次に(例えば温かい空気で)乾燥後、医療用インプラントに固定されてもよい。
あるいは、プラズマ化学酸化が完了したら、X線マーカーは、十分な酸化のため、プラズマ化学酸化完了後もフォイル/チューブ接続状態を維持してもよい。その後、例えば超音波を連結した容器内の蒸留水で洗浄するだけで分離が生じる。この場合、層への損傷が生じないように、超音波の影響を適切に行なわなければならない。本明細書で特定されている他の機械的刺激も同じく適切であり得る。
この手順は、X線マーカー表面への機械的損傷を防止する一方、所定の切断点における残存金属破損面積も極めて僅かである。斯かる金属破損面積は、例えば屈曲による機械的切断によって生じる破損面積よりもはるかに小さい。加えて、所定の切断点はX線マーカー内に配置されている。これはアイレットとの接触を不可能なものにしている。
本方法は、材料層の使用により、X線マーカー製造の並列化を可能にしている。
本発明の方法の更なる好ましい実施形態によれば、材料層の複数の領域が予備切断され、各領域は製造対象のX線マーカーを形成する。
本発明の方法の好ましい実施形態によれば、個々の領域が、本明細書記載の方法で同時に処理できるので、プロセスの終わりには、対応する複数のX線マーカーが(同時に)製造される。
本発明の更なる態様は、本発明の方法により製造されるX線マーカーに関する。
更に、本発明の更なる態様はX線マーカーに関しており、該X線マーカーは、接触面が該X線マーカーを製造するために切断される切断点を有するように配置された、あるいは少なくとも1つの所定の切断点を切断することにより製造される切断点を有するように配置された少なくとも1つのセクションを有しており、当該切断点は、領域の2つの外側末端部分(その間に該セクションが位置する(上記も参照))よりも更に内側に位置する(すなわちX線マーカーの中心に近づくように配置される)ように、X線マーカーの当該セクションに配置されている。更に、斯かるX線マーカーには、絶縁層、好ましくは材料層を形成する素材の少なくとも1つの酸化物またはケイ酸塩の層が提供されてもよい。1つの実施形態において、当該酸化物またはケイ酸塩の層は0.5μm超の厚さを有している。好ましい実施形態では、当該酸化物またはケイ酸塩の層は1μm乃至8μmの厚さを有しており、更に好ましくは2μm乃至5μmの範囲の厚さを有している。
更に、本発明の更なる態様は、X線マーカー、特に本発明のX線マーカーを製造するための半製品に関しており、その場合、半製品は、特に金属フォイルまたはチューブ(上記を参照)の形態で材料層によって形成されており、製造対象のX線マーカーを形成する材料層の少なくとも1つの領域が、(特に、単に)延伸方向に沿って延びた少なくとも1つのウェブを通して、該領域を取り囲む材料層の一部に接続されるように予備切断されている(その場合、ウェブは所定の切断点を形成する)。上記少なくとも1つの所定の切断点は、所定の切断点がウェブの延伸方向において該領域の2つの末端部分よりも更に内側に位置するように、当該領域の(特に予備切断によって形成された)セクションに位置しているのが好ましい。
材料層は、ウェブの延伸方向に垂直なウェブ幅が1μm乃至20μmの範囲にあるように、好ましくは2μm乃至10μmの範囲にあるように、特に5μm乃至7μmの範囲にあるように形成されるのが好ましい。
更に、所定の切断点は、特に、酸媒体内において他の材料層よりもはるかに迅速に腐食するように形成される。ウェブを上記画成範囲に維持し、ウェブが、本明細書が推奨するように、内側方向でマーカー要素の中心に向かって位置しているX線マーカーに接続されているので、本明細書推奨のスカフォールド用X線マーカーの製造方法は、製造が非常に効率的に実施でき、極めて有利である。数多くのX線マーカーが切断後ウェブを通して材料層に接続されたまま同時に処理できるだけでなく、該X線マーカーを完全に不動態化し、研磨し、材料層から切断するのを1つの工程で実行可能でもある。マーカーを材料層から切り離す操作を別の切断工程によって行う一般的な手順と比較すると、その場合でも、X線マーカーおよびスカフォールドの動作に重大な影響を及ぼす局所要素を回避するため、新鮮でオープンなマーカー材料を示し、絶縁の必要性を有するオープンスポットが提供されるであろう。従って、本明細書が推奨するマーカー要素自体および半製品に関する特定の実施形態によって簡便化される、スカフォールド用X線マーカーの極めて優れた製造手順がここでは提供されている。
半製品の1つの実施形態によれば、複数の領域が材料層において予備切断されるのが好ましく、その場合、各領域が製造対象のX線マーカーを形成する。該領域は、各々少なくとも1つのウェブを通して、材料層の対応する周囲部分に上述の方法で個々に接続されていてもよい。
斯かるタイプの半製品は、複数のX線マーカーを並列的に製造するのを可能にする。
最後に、本発明の更なる態様は特に枠組形態の医療用インプラントに関しており、その場合、医療用インプラントは、特に枠組の収容部(アイレットとして知られる)に配置される少なくとも1つの本発明のX線マーカーを有する。斯かるタイプの収容部は、例えば、枠組のストラット上に形成されてもよい。
少なくとも1つのX線マーカーにより、例えば患者の体内において、移植されたインプラントの位置を放射線撮影により決定できる。
枠組は、例えば患者の血管に移植されるように設計され提供されるステント枠組であるのが好ましく、特に分解可能ステント枠組であるのが好ましい。この場合、ステント枠組は、ステント枠組のセルを形成する複数の相互接続されたストラットを有する。
この場合、ステント枠組は、特に、ステント枠組の入口開口および出口開口を取り囲む2つの末端を有しており、それを通して、ステント枠組によって囲まれたステント枠組の内部から血液が再び流出および流入できる。
2つの末端の少なくとも1つに、好ましくは枠組またはステント枠組のストラットの開口部として形成される収容部(アイレット)が提供されてもよく、その場合、本発明のX線マーカーは該収容部に固定される。もう一方の末端にも、好ましくは枠組またはステント枠組のストラットの開口部として形成される収容部が提供されてもよく、その場合も同様に、本発明のX線マーカーは該収容部に固定されてもよい。
本発明は有利な方法で固形X線マーカーの使用を可能にするが、マグネシウムやマグネシウム合金などの分解可能スカフォールド素材を有する以前の固形X線マーカーでは腐食率が増大し、従ってその寿命を著しく短縮している。
材料層/フォイル/チューブから大量のマーカーを切断するレーザープロセスは、個々のマーカーを製造する場合と比べ、個々の接触のための手段が全て必要でなくなるので、製造面で極めて経済的である。
予備切断X線マーカーを有する全材料層/フォイル/チューブ部分の不動態化は、個々の接触の省略によってもたらされる利点により、酸洗いおよび不動態化の工程を簡便化する。
バルク材料の被覆の場合に生じるような欠点、すなわち不動態化層の相互付着および凝集や粒子摩耗の影響が生じ得るという欠点は存在しない。
内側向きの所定の切断点は、局所要素形成、従って腐食のリスクの増大を促進する金属間の接触が生じないことを保証する。
プラズマ化学酸化または湿式化学酸化のプロセスにより引き起こされる材料層またはフォイル/チューブ複合材からのX線マーカーの分離には、所定の切断点の機械的負荷は一切伴わない。従って、残存金属破損域はたとえそれが所定の切断点に残っていたとしても数μmまで最小化されている。たとえ残存金属破損域があったとしても、内側に向いた位置の故に、金属破損域とスカフォールド素材との間の直接の接触は除外されており、従って、局所要素は生じない。
加えて、本発明の方法は、局所要素の形成が特に生じ易いマーカーの末端領域において、マーカーが機械的に押し出される際にその可能性が否定できない引っ掻き傷などにより生じる不動態化表面への損傷を回避する。
最後に、ニチノールなどのように非分解性で放射線不透明性が不十分なスカフォールド素材においてX線マーカーを組み立てる際に、(例えば、電解析出の場合のように)高い拒絶率を伴う複雑な多段階工程が回避される。
本発明の更なる特徴や利点が、本発明の例示的実施形態の図面を参照して以下に説明される。図面は以下の通りである。
図1aは、所定の切断点を1つ有する本発明のX線マーカーの斜視図を示す。 図1bは、所定の切断点を2つ有する本発明のX線マーカーの斜視図を示す。 図2aは、所定の切断点を1つ有する本発明のX線マーカーの平面図を示す。 図2bは、所定の切断点を2つ有する本発明のX線マーカーの平面図を示す。 図3は、図2のAを詳細に示す。 図4aは、まだ材料層またはフォイル材料に存在し、1つのウェブを通して材料層に接続されているX線マーカーの、走査電子顕微鏡(SEM)により記録された画像を示す。 図4bは、まだ材料層またはフォイル材料に存在し、2つのウェブを通して材料層に接続されているX線マーカーの、光学顕微鏡により記録された画像を示す。 図5は、走査電子顕微鏡により得られた、まだ無処理の、内側にオフセットされている切断点の詳細図を示す。 図6は、レーザー切断末端におけるばり形成を示すものであり、酸洗い加工前すなわち材料層を適切な酸に接触させる前のSEM像である。 図7は、レーザー切断末端におけるばり形成を示すものであり、酸洗い加工後のSEM像である。 図8は、半製品におけるレーザー切断X線マーカーの外観を示すものであり、各マーカーが内向きの所定の切断点を有している。 図9は、内向きの所定の切断点を有する本発明のX線マーカーのアイレットを示しており、マーカーはアイレット内に付着した状態にある(光学顕微鏡により記録された画像)。
図1〜図3は、好ましくは(例えば、タングステンおよび/またはタンタル製である)高い吸収性のX線マーカー表面を有する本発明のX線マーカー1を示しており、該表面は、分解性または非分解性の医療用インプラント100(例えば枠組、特にステント枠組)の収容部(アイレット)101(図4)でアセンブリ後に腐食促進が生じないように、不動態化されるのが好ましい。
特に、図1aは、長軸方向に沿って延伸し所定の切断点23が内側に配置されているセクション21を有する本発明のX線マーカーを図示している。図1bには、2つの相互に対向するセクション23を有する本発明のX線マーカーの実施形態が示してある。
図2aおよび2bは、図1aおよび1bのX線マーカーの平面図である。両図面において、領域Aが円で囲ってあり、その詳細が図3に示してある。例えば、図2aおよび2bの寸法はミリメートルおよびその標準偏差で特定されている。
図3は、図2aおよび2bの領域Aの詳細図を示す。X線マーカー1の外側から内側に向かっているセクション23内に、所定の切断点21の位置が示してある。内側に向かっている位置は、所定の切断点21と比較して更に延伸方向Eの外側に配置されている末端1aおよび1bによって目視できる。以前に提供されたウェブ20は、図3に破線で示されている。
本発明によるこの具体的な配置は、1つのウェブ(図4a)または2つのウェブ(図4b)を通して材料層2に接続されているX線マーカー1の顕微鏡写真を示している図4aおよび4bにおいて目視できる。この場合、ギャップ24は、X線マーカーを材料層2の周囲材料22から分離する。
図5には、SEMによって記録された図2aおよび2bの領域Aの画像が示してあり、この画像では、ウェブ20は、所定の切断点21を通してX線マーカーに依然として接続されている。ここでも、内側に向いた所定の切断点21の位置が1aおよび1bとの比較で明瞭に目視できる。
図6はSEMによって記録された図Aの画像を示す。適切な酸で処理する前のばり25が切断末端に見える。例えば、ギャップ24およびばり25を適切な酸で処理した効果が図7に示される。例えば、ばり25は、粗雑さおよび鋭利な末端が大幅に失われているのが分かる。適切な酸による処理は、素材除去効果として現れている。
本発明の方法が、製造プロセスの高レベル自動化を達成するため、複数のX線マーカー1を材料層2内で予備切断するのに適切であることを図8も示している。複数のX線マーカーが、同じ方法工程で同時に製造できるのが分かる。
図9は、枠組100のストラット102の収容部101(アイレット)に導入された本発明のX線マーカー1を光学顕微鏡によって記録した画像を示す。この図面により、ストラット102との金属間接触が、内側に向けられた所定の切断点の位置により不可能となっていることが明白である。
X線マーカー1は、例えばレーザーにより、平らな材料層2(金属フォイルであるのが好ましい)をほとんど完全に予備切断することにより製造されるのが好ましい(例えば、図4a、4b、または8を参照)。
マーカー1が材料層2から時期尚早に切断されるのを防ぐため、例えば図1〜3および5に示されるように、少なくとも1つの幾何学的に内側にオフセットされた所定の切断点21が提供される。
図1b、2b、および4bに例示されるように、単一の所定の切断点の代わりに、所定の第一切断点に対向する所定の第二切断点が提供される。
上記予備切断は、特に、材料層2の領域1が、延伸方向Eに沿って延伸し所定の(内部)切断点21を形成する少なくとも1つのウェブ20を通して、領域1を取り囲む材料層2の部分22に接続されるように実行されるが、所定の切断点21が「内側」であるのは、それが領域1の外側末端に形成または配置されている(予備切断により形成された)セクション23に配置されているからであり、従って、所定の切断点21またはウェブ20のベースが領域1の2つの末端部分1a、1b(その間にセクション23が位置する)よりもウェブ20の延伸方向E(例えば、図2a、2b、および5)の更なる内側に位置する(すなわち、領域/X線マーカー1の中心により近づくように位置する)からである。
特に、2a、2b、および3に見られるように、領域1またはX線マーカー1は細長く形成され、長軸Lに沿って延伸する。この場合、ウェブ20の上記延伸方向Eは、主に長軸Lに垂直に延びている。更に、上記末端部分1a、1bは、好ましくは領域1/X線マーカー1の長軸Lに沿って、あるいはそれに平行に、セクション23またはウェブ20のいずれかの側に延びている。特に、領域1またはX線マーカー1は、円形の角または半円形の末端を有する楕円形または細長い形状であってよい。
所定の切断点21またはウェブ20(図3および5を参照)のウェブ幅Bは、例えば約8μmである。予備切断中に作製されるギャップ24(特にレーザー切断ギャップ24)は、例えば10μmと100μmの間の幅である。所定の切断点の機械的強度は、マーカー1が時期尚早に切断されることなく、適切な輸送および貯蔵能力を達成するのに十分である。
その後のプロセスにおいて、フィルムまたは材料層2が適切な酸または酸混合物に浸漬される。斯かる酸混合物の組成は、本明細書記載の通り、X線マーカー1の素材に依存する。次に行われる酸洗い効果により、予備切断またはレーザー切断中に生じた非常に粗いばり25(図6および7を参照)の化学的平準化または研磨が生じ、特にレーザー切断ギャップ24の僅かな拡大も生じる。ウェブ幅Bは、斯かる工程により、例えば約8μmから約3μmへ減少する。中間の(好ましくは2段階の)洗浄工程の後、フォイル/材料層2は、例えばチタンワイヤと接触させ、鉱酸およびエタノールを含む電解質の混合物に浸漬する。この場合、電解質容器は、カソードとして構成された耐錆耐酸スチール製の電極を有する。
例えば本発明のいくつかの実施例において以下に詳細に記載されるプラズマ化学プロセスが実施されるが、上記プロセス中、X線マーカーの表面は、例えば約2μm乃至4μmの深さまで酸化または不動態化される。このプロセス(プラズマ化学条件下で行われるのが好ましい(酸化)プロセス)は、同時に、所定の切断点21自体の酸化も引き起こす。それは、プラズマ化学プロセスが完了した時点で完全に酸化されるのが好ましい。対応する材料付着ロス、およびフォイルまたは材料層2の接続からのX線マーカーの切断が生じる。分離されたマーカー1は、電解質液中に予め置かれた(例えばプラスチック製)のネット様の捕捉装置に落下する。次に装置は電解質液から除去され、好ましくは何度か洗浄される。(好ましくは蒸留水中で)洗浄プロセスが完了したら、電解質残渣がなく表面を不動態化されたX線マーカーが得られるが、それは次に(例えば、温かい空気中で)乾燥後、アセンブリプロセスに利用される。
本発明の方法において、図10に示されるように、材料層2または半製品200が使用されるのが好ましい。この場合、数多くのX線マーカーが並行して製造できるように、数多くの領域1/X線マーカー1が(上記方法により)予備切断される。
本発明の完成品であるX線マーカーは、図6および9に従って、例えば医療用インプラント100のストラット102に開口部として形成される(アイレットとして知られる)収容部101に接着されるのが好ましい。斯かるタイプのインプラント100は、好ましくは分解可能な枠組100、特にステント枠組100であるのが好ましい。勿論、X線マーカー1は、非分解性枠組/ステント枠組100と一緒に使用してもよい。
本発明の詳細な実施例が、以下にいくつか記載される。
(実施例1)
分解可能マグネシウム合金(図6を参照)製の枠組(スカフォールド)100は、遠位端および近位端に収容部(アイレット)を有しており、該収容部はX線マーカー1のアセンブリのために提供されるものである。楕円形のアイレット101の直径は約800μmおよび約350μmである。所定の内部切断点21を有するタングステン製の楕円形の減寸固形マーカー1は、斯かるアイレット101にアセンブルされる(図1および2を参照)。斯かるタングステンマーカー1の厚さはスカフォールド100の壁厚と同じであり、例えば100μmである。対応するアイレットの寸法と比較した減寸とは、例えばそれぞれのケースで20μm乃至30μmである。タングステンマーカー1は、フォイル2(図3および5を参照)の残りの部分との関係で所定の切断点21を有しており、従って、レーザー光線(図4および5を参照)によりフォイル2から予め切断されている。切断ギャップ24は例えば10μmと100μmとの間である。レーザー切断中に生成されるばり25は、鉱酸、例えば硝酸および塩酸から調製された温度30℃の酸混合物中で2分乃至5分酸洗いすることにより除去される(図7および8を参照)。その後、温度80℃の蒸留水中で3段階の洗浄が行われる。
フォイル材料2は、空気乾燥された後、硫酸およびリン酸を含む電解質液中でレーザー切断X線マーカーと一緒にプラズマ化学的に酸化される。化学的に安定な要素であるタングステンの酸化は、浴電圧180V超の局所限定プラズマ放電によって行われる。この場合、個別のプラズマ放電がタングステンの表面を組織的に走査する。従って、マーカー1の表面は、主に電気的に非伝導で水にほとんど不溶な、この方法に典型的なWOから成る多孔性表面となる。酸化物層の厚さは2μmと4μmの間である。物質変換的性質すなわちプラズマ放電により一時的に融合された表面の故に、マーカー1の最初の外部幾何形状は維持され、酸化物層は、下部の金属基質への材料の結合の故に高い接着力を有する。プラズマ化学酸化効果は約3μmの幅である所定の切断点21でも効果的であるので、上記所定の切断点も完全に酸化される。分離されたマーカー1は、予め電解質液に配置された網様の捕捉装置に落下する。予めプラズマ化学的に酸化された表面は、電解質液中の最高滞留時間2分に対して十分高い腐食抵抗を有しているので、電解質液中における酸洗い効果はその後生じない。次に、X線マーカー1は電解質液から除去され、温度80℃の温水中で複数回洗浄される。蒸留水中の洗浄プロセスが完了すると、電解質残渣がなく表面を不動態化されたX線マーカー1が得られるが、それは次に温かい空気中で乾燥後、アセンブリプロセスで利用される。
アセンブリプロセス、すなわちX線マーカーを対応するインプラント100に接続するプロセスは、シリコーン接着剤、例えばNUSIL Med2にX線マーカーを湿潤すること、あるいはそれに浸漬することから始まる。それと並行して、アイレット(図6を参照)の内側部分を、予めシリコーン接着剤に浸漬した薄いプラチック製の針の助けを得て湿潤させる。次に、X線マーカー1をピンセットまたは別の適切な取扱装置を用いてアイレット101内に配置する。別の選択は、X線マーカーを材料層から直接収容部へ押し込むことである。次に、シリコーン接着剤を150℃の熱風炉中で15分間硬化する。最終製品であるアセンブルされたX線マーカー1が図9に示してある。
(実施例2)
実施例2によれば、酸化タンタル製の微視的表面を有する、プラズマ化学酸化により作製されたタンタル製のX線マーカーが提供される。
分解可能マグネシウム合金(図6を参照)製のスカフォールド100は、やはり遠位端および近位端にアイレット101を有しており、該アイレットはX線マーカー1のアセンブリのために提供されるものである。対応する楕円形のアイレット101の直径は約800μmおよび約350μmである。所定の内部切断点21を有するタンタル製の楕円形の減寸固形マーカー1は、斯かるアイレット101にアセンブルされる(図1および2を参照)。斯かるタンタルマーカー1の厚さはスカフォールド100の壁厚と同じであり、例えば100μmである。対応するアイレットの寸法と比較した減寸とは、例えばそれぞれのケースで20μm乃至30μmである。タンタルマーカー1は、フォイル2(図3および5を参照)の残りの部分との関係で所定の切断点21を有しており、従って、レーザー光線(図4および5を参照)によりフォイル2から予め切断されている。切断ギャップ24は、この場合も10μmと100μmとの間である。
レーザー切断中に生成されるばり25は、硝酸および塩酸から調製された混合液中、室温で1分乃至3分酸洗いすることにより除去される。その後、温度80℃の蒸留水中で3段階の洗浄が行われる。
フォイル材料2は、空気乾燥された後、リン酸を含む電解質液中でレーザー切断X線マーカーと一緒にプラズマ化学的に酸化される。化学的に安定な要素であるタンタルの酸化は、浴電圧180V超の局所限定プラズマ放電によって行われる。この場合、個別のプラズマ放電がタンタルの表面を組織的に走査する。従って、マーカー1の表面は、主に電気的に非伝導性の、この方法に典型的なTaおよびリン酸タンタルから成る多孔性表面となる。酸化物層の厚さは0.5μmと4μmの間である。物質変換的性質すなわちプラズマ放電により一時的に溶融された表面の故に、マーカー1の最初の外部幾何形状は維持され、酸化物層は、下部の金属基質への材料の結合の故に高い接着力を有する。プラズマ化学酸化効果は約3μmの幅である所定の切断点21でも効果的であるので、上記所定の切断点も完全に酸化される。分離されたマーカー1は、予め電解質液に配置された網様の捕捉装置に落下する。予めプラズマ化学的に酸化された表面は、電解質液中の最高滞留時間数分に対して十分高い腐食抵抗を有しているので、電解質液中における酸洗い効果はその後生じない。次に、X線マーカー1は電解質液から除去され、温度80℃の温水中で複数回洗浄される。蒸留水中の洗浄プロセスが完了すると、電解質残渣がなく表面を不動態化されたX線マーカー1が得られるが、それは次に温かい空気中で乾燥後、アセンブリプロセスで利用される。
アセンブリプロセスは、やはりシリコーン接着剤、例えばNUSIL Med2にX線マーカーを湿潤すること、あるいはそれに浸漬することから始まる。それと並行して、アイレット101(図6を参照)の内側部分を、予めシリコーン接着剤に浸漬した薄いプラチック製の針の助けを得て湿潤させる。次に、X線マーカー1をピンセットまたは別の適切な取扱装置を用いてアイレット101内に配置する。次に、シリコーン接着剤を150℃の熱風炉中で15分間硬化する。最終製品であるアセンブルされたX線マーカー1が図9に示されるように構築される。
(実施例3)
本発明の実施例3によれば、ニチノール製のスカフォールド100に、約5μm幅の所定の切断点21を有する金製のX線マーカー1が提供される。
ニッケルチタン合金ニチノール(図6を参照)製のスカフォールド100は、遠位端および近位端にアイレット101を有しており、該アイレットはX線マーカー1のアセンブリのために提供されるものである。対応する楕円形のアイレット101の直径は約800μmおよび約350μmである。所定の内部切断点21を有する金製の楕円形の減寸固形マーカー1は、斯かるアイレット101にアセンブルされる(図1および2を参照)。斯かる金マーカー1の厚さはスカフォールド100の壁厚と同じであり、例えば100μmである。対応するアイレットの寸法と比較した減寸とは、例えばそれぞれのケースで20μm乃至30μmである。金マーカー1は、フォイル2(図3および5を参照)の残りの部分との関係で所定の切断点21を有しており、従って、レーザー光線(図4および5を参照)によりフォイル2から予め切断されている。切断ギャップ24は、この場合も50μmと100μmとの間である。
レーザー切断中に生成したばり25は、希釈王水(1部のHNO+3部のHCl)を用いた酸洗いにより除去される。約1分の処理後、フォイル2を酸洗い浴槽から取り出し、温度80℃の蒸留水中で三段階の洗浄プロセスにより付着した酸洗い残渣を洗い流す。
次に、フィルム2はナトリウム―ケイ酸塩混合水溶液またはリチウム―ケイ酸塩混合水溶液に浸漬される。この混合液は約50℃の温度を有する。約5分の処理後、ケイ酸塩製で約2μm乃至5μmの厚さを有する電気絶縁層を金表面に堆積させるが、それは例えば経験式として、NaSi、NaSi、NaSi、またはNaSi、あるいはケイ酸リチウムの場合、LiO、SiOまたはLiSiOを有してもよい。次に、以下の2つの方法工程が実施できる。
a)空気乾燥後、レーザー切断X線マーカー1および提供された誘電層を有するフォイル素材2を蒸留水を満たしたプラスチック製容器に移し、この容器に25kHz乃至50kHzの周波数範囲の超音波を当てる。X線マーカー1は機械振動下に置かれる。すなわち、マーカーは所定の切断点で切断され、フォイルとの接続がなくなり、表面を損傷することなく容器に落下する。次に、プラスチック容器から水分を除去し、分離されたX線マーカーを空気乾燥させる。
b)空気乾燥後、レーザー切断X線マーカー1および提供された誘電層を有するフォイル素材2を僅かにアルカリ性の希釈HaOH液に入れる。pH値は8と9の間である。ケイ酸ナトリウムでコーティングされたX線マーカーを有するプラスチック容器を超音波槽へ移す。25kHz乃至50kHzの周波数範囲の超音波を適用することにより、フォイル素材に僅かな振動が加わり、その結果、個々のマーカー1が所定の切断点21でフォイル2との接続を切断される。次に、分離されたマーカー1は容器から取り出され、空気乾燥される。
変形例a)およびb)の両方により、塑性変形および表面損傷が回避された。
アセンブリプロセスは、やはりシリコーン接着剤、例えばNUSIL Med2にX線マーカーを湿潤すること、あるいはそれに浸漬することから始まる。それと並行して、アイレット101(図6を参照)の内側部分を、予めシリコーン接着剤に浸漬した薄いプラチック製の針の助けを得て湿潤させる。次に、X線マーカー1をピンセットまたは別の適切な取扱装置を用いてアイレット101内に配置する。次に、シリコーン接着剤を150℃の熱風炉中で15分間硬化する。最終製品であるアセンブルされたX線マーカー1が図9に示されるように構築される。

Claims (15)

  1. X線マーカー(1)の製造方法であって、
    材料層(2)が提供され、製造対象のX線マーカー(1)を形成する前記材料層(2)の少なくとも1つの領域(1)は、前記領域(1)が、所定の切断点(21)を形成する少なくとも1つのウェブ(20)を通して、前記領域(1)を取り囲む前記材料層(2)の一部(22)に接続されるように、予備切断されるものである
    方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記所定の切断点(21)は、前記所定の切断点(21)が、前記領域(1)の2つの末端部分(1a、1b)よりも前記ウェブ(20)の延伸方向(E)に向けて更に内側に位置するように前記領域(1)の1つのセクション(23)に配置されており、前記セクション(23)は前記2つの末端部分間に配置されており、前記所定の切断点(21)は、前記材料層(2)の前記部分(22)から前記X線マーカー(1)を分離するために切断されるものである方法。
  3. 請求項1または2記載の方法において、前記材料層(2)は、放射線不透明金属製の金属フォイルまたは金属チューブである方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項記載の方法において、前記延伸方向(E)に垂直の前記ウェブ(20)の幅(B)は、1μm乃至20μmの範囲に予備切断されるものである方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項記載の方法において、前記予備切断中、前記領域(1)を取り囲むギャップ(24)が作製され、前記ギャップは10μm乃至100μmの範囲の幅を有するものである方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載の方法において、前記材料層(2)は、前記領域(1)において前記予備切断中に生成されるばり(25)が減少するように、特に研磨されるように、前記予備切断領域(1)と一緒に酸に接触させるものである方法。
  7. 請求項6記載の方法において、前記酸で処理された前記材料層(2)は、前記酸に接触させた後、前記予備切断領域(1)と一緒にすすぎ洗いされるものである方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の方法において、前記材料層(2)に接続された前記領域(1)の外面は、特に以下の手段:
    前記表面の酸化であって、特に電解質液内で実行されるプラズマ化学酸化である酸化と、
    誘電体層による被覆であって、特に気相堆積が薄い酸化ケイ素層を生成する被覆と、
    前記表面に電気的絶縁層を生成するために、ケイ酸塩混合物水溶液を接触させる工程であって、前記層はケイ酸ナトリウムを有するものである工程と、
    パリレン完全層の適用とのうちの1つにより、腐食からの保護のために不動態化されるものである方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項記載の方法において、前記領域(1)は、特に前記不動態化の後、特に以下の手段:
    不動態化のために行われる酸化であって、前記所定の切断点(21)が完全に酸化され、その結果切断されるものである酸化と、
    前記所定の切断点(21)の振動、特に前記所定の切断点(21)の超音波(21)への曝露のうちの1つにより、前記領域(1)を取り囲む前記材料層(2)の前記部分(22)から分離されるものである方法。
  10. X線マーカー(1)であって、
    前記X線マーカーを作製するために切断される切断点(21)の接触面が、前記X線マーカー(1)の2つの末端部分(1a、1b)よりも更に内部に位置するように配置されたセクション(23)を有しており、前記セクション(23)は前記2つの末端部分の間に位置するものである
    X線マーカー。
  11. 請求項10記載のX線マーカーにおいて、0.5μm超の厚さの酸化層またはケイ酸塩層を有するものであるX線マーカー。
  12. X線マーカー(1)、特に請求項11〜12のいずれか一項記載のX線マーカー(1)を製造するための半製品(200)であって、
    前記半製品(200)は材料層(2)によって形成され、製造対象のX線マーカー(1)を形成する前記材料層(2)の少なくとも1つの領域(1)が、延伸方向(E)に沿って延伸し所定の切断点(21)を形成するウェブ(20)を通して、前記領域(1)を取り囲む前記材料層(2)の一部(22)に接続されるように、予備切断されるものである
    半製品。
  13. 請求項12記載の半製品において、前記所定の切断点(21)は、前記所定の切断点(21)が、前記領域(1)の2つの末端部分(1a、1b)よりも前記ウェブ(20)の延伸方向(E)において更に内側に位置するように、前記領域(1)のセクション(23)に配置されており、前記セクション(23)は前記2つの末端部分の間に配置されるものである半製品。
  14. 請求項12または13記載の半製品において、前記延伸方向(E)に垂直の前記ウェブ(20)の幅(B)は、1μm乃至20μmの範囲に位置するものである半製品。
  15. 特に枠組形態の医療用インプラント(100)であって、
    請求項10〜11のいずれか一項記載の少なくとも1つのX線マーカー(1)を有するものである
    医療用インプラント(100)。
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