JP2008229338A - 血管x線透視装置用マーカー - Google Patents

血管x線透視装置用マーカー Download PDF

Info

Publication number
JP2008229338A
JP2008229338A JP2008065617A JP2008065617A JP2008229338A JP 2008229338 A JP2008229338 A JP 2008229338A JP 2008065617 A JP2008065617 A JP 2008065617A JP 2008065617 A JP2008065617 A JP 2008065617A JP 2008229338 A JP2008229338 A JP 2008229338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marker
radiopaque marker
radiopaque
cutout
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008065617A
Other languages
English (en)
Inventor
Robert Murray
マーレイ ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Medtronic Vascular Inc
Original Assignee
Medtronic Vascular Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Medtronic Vascular Inc filed Critical Medtronic Vascular Inc
Publication of JP2008229338A publication Critical patent/JP2008229338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/04Hollow or tubular parts of organs, e.g. bladders, tracheae, bronchi or bile ducts
    • A61F2/06Blood vessels
    • A61F2/07Stent-grafts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2250/00Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
    • A61F2250/0058Additional features; Implant or prostheses properties not otherwise provided for
    • A61F2250/0096Markers and sensors for detecting a position or changes of a position of an implant, e.g. RF sensors, ultrasound markers
    • A61F2250/0098Markers and sensors for detecting a position or changes of a position of an implant, e.g. RF sensors, ultrasound markers radio-opaque, e.g. radio-opaque markers

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】患者体内の管状器官の部位を視認するのを支援する放射線不透過性マーカーにおいて、経年劣化を抑えるとともに滑り防止を施しながら厚みが増すことがないようにした改良例を提案する。
【解決手段】放射線不透過性マーカーの構成は、患者体内に導入するのに適した管状部材に固着することができるようにするとともに、複数の緩衝部を設けて直径寸法すなわち周方向長さを低減するのに局所的に適するように設定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者体内の管状器官の部位を視認するのを支援する管状部材に適用することができる放射線不透過性マーカーの幾つかの特殊形状に関するものである。
X線透視装置用マーカー(X線透視装置で明瞭に認識することができるマーカー)は、多様な医療処置用の管状装置に設置して使用されることで、患者の体内の管状器官の一部を画像化し、追跡し、または、その両方を行うのを容易にしている。これは、医者がカテーテルなどのような管状装置を搬送するのを支援することができる。
例えば、X線透視装置用マーカーは、管状補綴を搬送する目的で設計されているカテーテルに設置して使用されている。人体内の通路の障害を治療するにあたり、ステント、グラフト、ステント・グラフト(例えば、内側被覆、外側被覆、または、内外被覆を共に有しているステントで、被覆がグラフト材を含んでおり、被覆ステントとも呼ばれるもの)などのような管状補綴が広く使用されている。血管適用例では、これらの装置は、狭窄血管または動脈瘤のある血管などのような閉塞血管、罹患血管、または、損傷した血管を置換または迂回するために使用されることが多い。例えば、動脈瘤を治療または隔絶する目的で、枠(例えば、1個以上のステントまたはステント状構造体)によって支持された生体適合性グラフト材(例えば、ダクロン(登録商標)(Dacron)または発泡ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE))を含むステント・グラフトを使用することは周知である。この枠は機械的支持を供与し、グラフト材すなわち裏打ち材が血液障壁となる。
一般に、動脈瘤は血管などのような導管または流路が異常膨張することに関与しており、導管または血管の異常拡張によって形成された嚢の形態で発現するのが一般的である。異常拡張した血管の壁は、通常は、脆弱化し、破裂する恐れがある。動脈瘤は腹部大動脈のような血管で起こり、この場合、一般に、動脈流は腎臓血管の下(腎臓血管より遠位)に延びているか、または、腸骨動脈に向けて延びている。
ステント・グラフトを使って動脈瘤を治療する際には、ステント・グラフトは、通例、その一方端が血管の患部より近位または上流側に置かれ、他方端が血管の患部より遠位または下流側に置かれるように設置される。このような態様で、ステント・グラフトは動脈瘤嚢の中を通って延び、動脈瘤嚢の近位端と遠位端に跨って、これら両端を封鎖することで、脆弱化した部分を置換し、または、脆弱化した部分を迂回するように図っている。グラフト材は、通例、血液不透過性管腔を形成しており、血管内で動脈瘤を容易に隔離することができる。
このような補綴は切開外科手術処置で移植することもできるし、または、観血を最小限に抑えた血管内アプローチを使って移植することもできる。観血を最小限に抑えた血管内ステント・グラフトは、罹患血管が外科手術で切開されたうえでグラフトが動脈瘤を迂回する位置に縫合される、従来の切開外科手術技術にも増して、多くの医者によって優先的に採用されている。血管内アプローチは、これまでステント、グラフト、および、ステント・グラフトを搬送する目的で利用されてきたが、一般的には、皮膚を切り開いて血管の管腔に接近する処置を含んでいる。これに代わる例として、管腔接近法または血管接近法は、外傷が少なくて済む体内エントリ点で連続組織拡張により経皮的に達成することができる。接近が達成されると、ステント・グラフトを血管内の経路を辿って目標部位に向かわせることができる。例えば、ステント・グラフトが装填されたステント・グラフト搬送用カテーテルが経皮的に血管に導入され(例えば、大腿部動脈に導入され)、ステント・グラフトは、配備予定部位である動脈瘤を横断して跨る位置まで血管内を搬送される。
バルーンにより拡張可能なステント・グラフトを使う場合、一般に、目標部位にステント・グラフトが設置された後で、バルーンカテーテルを使ってステント・グラフトを拡張させる。しかしながら、自己拡張型ステント・グラフトが使用される場合、一般に、ステント・グラフトは放射方向に圧縮され、または、放射方向に折畳まれて、鞘部材または搬送用カテーテルの遠位端に装填され、目標部位で鞘部材が後退させられると、または、鞘部材が取り出されると、自己拡張する。より詳細に説明すると、互いに同軸の内側管材と外側管材が互いに相対軸線方向運動を行えるように配置されている搬送用カテーテルが利用され、このような搬送用カテーテルには圧縮された自己拡張型ステント・グラフトが装填される。ステント・グラフトは、外側管材(鞘部材)の遠位端の内側で、内側管材の遠位端に固定された制止部材の正面に設置されている。
ここで言及されている近位の位置と遠位の位置に関しては、配備中の補綴(例えば、ステント・グラフト)の近位端は心臓に最も近接した端部のことであり(血流を経由する場合)、遠位端は心臓から最も遠い端部のことである。これに比べて、カテーテルの遠位端は、通常は、操作者から最も遠い端部として認識され、カテーテルの近位端は操作者に最も近い端部として認識される。
目標部位にステント・グラフトを配備する目的でカテーテルが設置されてしまうと、内側管材は静止状態に保たれ、外側管材(鞘部材)は引き出され、ステント・グラフトは徐々に露出されて拡張する。具体的なステント・グラフト搬送システムは米国特許出願公開第2004-0093063号に記載されているが、これはライト(Wright)ほかの出願において2004年5月13日に公開されたものであり、「制御式配備搬送システム(Controlled Deployment Delivery System)」という名称であり、その開示内容は、その全体をここに援用することにより本件の一部をなすものとする。
切開外科手術と比較すると、血管内アプローチは観血の程度が遥かに少ないうえに、通常は、必要な回復時間も短くなり、合併症の危険も小さくなるけれども、この血管内アプローチの1つの果敢な取り組みは、所望部位にカテーテルを設置することである。X線透視装置用マーカーはカテーテルなどに固定されて、患者の体内でカテーテルの画像化、追跡、または、その両方を行えるようにする。
米国特許出願公開第2004-0093063号
固定寸法の放射線不透過性金属帯がカテーテル等に取り付けられて放射線不透過性マーカーとして機能し、従来の放射線透視技術を利用してカテーテルの位置を確認するのを支援する。このような金属帯は、通例は、襞が寄ったり捩れることはあっても、管状カテーテルを圧迫してカテーテルに固定されることはなく、結果的に、望ましくない状態に輪郭が大きくなることがある。マーカーに襞が寄る(または、マーカーに隆起部が存在する)のは、局所的に不連続面が存在していることを意味し、この不連続面は、放射方向寸法が実質的に等しい、マーカー帯の互いに隣接し合う半径と半径の間の高い点または低い点で測定できるマーカーの半径が、0.0381mm(0.0015インチ)よりも大きくなっている部分として存在し(直径にして、0.0762mm(0.003インチ)よりも大きい部分として存在し)、マーカー環が第1の大きい名目直径から第2の小さい名目直径まで圧縮されると、襞(隆起部)が設けられるようになっている。したがって、このような固定した直径の帯は、一般に、カテーテルに緊密に嵌合しなければならず、マーカーを埋設状態にした構成にする場合にカテーテルを多段階的に積層する間に滑って移動するのを避けるために、カテーテルに糊付けし、カテーテルをかしめて、または、カテーテルを圧搾することが必要な場合もある。これ以外のアプローチとして、放射線不透過性素材でドーピングされた重合体管材を切断してカテーテルなどに固定することができる帯を形成するアプローチが挙げられる。管材は、重合体を融解して金属粉末を添加することで素材の体積が管材の体積の約50%から75%になるようにすることにより作成される。帯は、管材から切断されてカテーテルに被せて設置された後、周知のような熱処理を利用して、積層部を有するカテーテルに接着される。これに代わる例として、帯は、周知のように熱でカテーテルに当接させて溶接するようにしてもよい。しかしながら、そのような金属粉末をベースにした環を使うことに付随する欠点の1つは、帯に本来的に含まれていた重合体の劣化を金属粉末が引き起こし、経年により帯の強度に有害な衝撃を与えることである。更に、帯は純粋金属ではないため、通常は、金属帯と同程度の放射線不透過性を示すのに、帯の厚みを増す必要がある。
従って、放射線透視装置用マーカーを発展させ、改良し、または、発展させて改良を加える必要がある。
本発明は、放射線不透過性マーカー構造の改良に関与する。
本発明による一実施形態では、患者の体内に導入するのに適した管状部材に放射線不透過性マーカーを固着する方法は、患者体内に導入するのに適した管状部材に被せる放射線不透過性マーカーを滑動させる段階と、マーカーに襞を寄せることなく放射線不透過性マーカーの直径を低減する段階とを含んでいる。
本発明によるまた別な実施形態では、放射線不透過性マーカーは、サイドエッジが設けられた帯の形態を呈している部分が少なくとも一部に含まれている環状部材と、サイドエッジとサイドエッジの間の領域と、上記領域からサイドエッジのうちの少なくとも一方まで延びる2つの端縁部に挟まれた空隙を帯に形成する少なくとも1つの空隙形成部とを備えている。
本発明によるまた別な実施形態では、放射線不透過性マーカーは、少なくとも1個の切取り部を有している、放射線不透過性素材を含む環状部材を備えており、環状部材が放射方向に圧縮すると、上記切取り部が応力を吸収するようになっている。
本発明によるまた別な実施形態では、患者に導入するのに適した管状装置は、患者体内の管腔に導入するのに適した管状部材と、管状部材の一部を包囲しているとともに、少なくとも1個の周方向に圧縮される切取り部を有している放射線不透過性マーカーとを備えている。
本発明による上記以外の特徴、利点、および、実施形態は、後段の説明および添付の図面から当業者には明白となる。
以下において、添付の図面を参照しながら説明を行うが、多数の図を参照すれば、同一参照番号または参照符号が同一構成部材を示しているのがわかる。
本発明の多様な実施形態によれば、帯の形態を呈しているマーカーの構成は、患者の体内に導入するのに適した形状の管材または管腔に容易に固着することができるようになっている。マーカーは、管材または管腔に被さって放射方向に圧縮し、直径を減じ、または、放射方向に圧縮して直径を減じることができるようになっていると同時に、捩れたり襞が寄ったりする危険を最小限に抑え、または、そのような危険を排除する構成になっている。マーカーは、その直径または周辺長さを低減するのに適する緩衝部を有している。一実施形態では、マーカーには1個以上の切取り部が設けられており、放射方向に圧縮されると、直径または周方向長さを減じることができるようになっている。複数の切取り部が採用されている場合には、これら切取り部は互いに非対称に配置されてもよいし、或いは、対称に配置されてもよい。
マーカーを取り付けた管材または管腔は、どのような管材または管腔であってもよいが放射線不透過性マーカーを必要とし、例えば、ステント・グラフト、鞘部材(例えば、大腿部動脈の導入用鞘部材)、ガイドカテーテル(例えば、心臓血管、抹消血管、または、それ以外の適用部位に適合する、経皮装置用のガイドカテーテル)、ガイドワイヤ管腔(例えば、バルーンまたはステントバルーンのような各種の経皮経管血管形成装置(PTA装置)に適したガイドワイヤ管腔)、または、上記以外の好適な管材または管腔を搬送するのに適したグラフトカバーであってもよい。
図1を参照すると、本発明によるマーカーの一実施形態が例示されており、全体で、参照番号20で示されている。例示の実施形態では、マーカー20は環状の帯の形状を有しており、しかも、複数の切取り部が互いに対称的に配置されている。3対の切取り部22aと22b、24aと24b、および、26aと26bが設けられており、これらは概ね互いから等距離だけ離隔されている。切取り部は各々が閉鎖端と開放端とを有しており、マーカー帯の互いに対向するサイドエッジ20aとサイドエッジ20bの間の点から、両サイドエッジのうちの一方に向かって延びて、その先で開放状態にある。切取り部の各対の領域では(例えば、図2Aおよび図3を参照のこと)、マーカー帯は正弦形状に似ている形状を有しており、この形状に略U字型に定められた切取り部が設けられている。3対のU字型切取り部が例示されているが、これ以外の配置、形態、または、形状を採用してもよい。切取り部の対の数を変えてもよいし、すなわち、1グループごとに切取り部の数が異なっていてもよいし、それぞれの位置も異なっていてもよい。例えば、3つの切取り部を含む3つのグループ、または、2つの切取り部(1対の切取り部)を含む4つのグループを採用してもよい。更に、切取り部は1個だけでもよい。切取り部の形状または形態を変えてもよく、V字型やそれ以外の形状でも好適な形状であればどんなものでもよい。
図2Aおよび図2Bを参照すると、非圧縮状態のマーカー20の断面図(図2A)と放射方向に圧縮状態のマーカー20の断面図(図2B)が例示されているが、ここでは、切取り部の幅または角度が低減されており、マーカーの直径はD1からD2に減じられている。例示の切取り部の角度は、内周面と外周面を相互接続している端面またはリングによって規定されるが、圧縮状態になって、正弦部を定める切取り部が変形すると、約5度から10度の変動があるのが通例である。図2Cは、マーカー20が図2Aの第1直径寸法および図2Bの第2直径寸法を呈しているのを例示した側面図である。図3は、マーカー20が切り開かれて展開された場合の、帯の切取り部と正弦部を例示している。
図2Aから図2Cに例示されている具体例で分かるように、マーカーの周方向長さまたは直径は、マーカー環の内側面または外側面に放射状に延びる隆起部(例えば、畝状部)を生じるのに十分な局所的な素材の屈曲を引き起こすことない程度に縮めることができる。
図4Aから図4Cはマーカー20を製造する段階を例示しており、図4Aは1本の管材30を描いたものであり、図4Bは管材30の一端部32に所望の切取り部が設けられているのを描いたものであり、図4Cは、管材が切断されて形成されるマーカー20の切り取り線34と、管材の反対の切断端部が残って、また別な帯を形成しているのとを破線で描いたものである。このような切断処理は、例えば、レーザーまたは高圧水噴射によって実施することができる。
マーカーは、プラチナ・イリジウム(PtIr)、タングステン、金、または、それ以外の何であれ好適な放射線不透過性素材から作成されていればよく、また、適用例しだいで、半延性を示すものから選択されてもよい。図2Aを参照すると、マーカーの幅Wは約1 mmから5 mmであり、通例は約3 mmである。厚さtは、通例、約0.127mm(約0.005インチ)から約0.762mm(約0.030インチ)の範囲である。適用例しだいで、直径D1は、通例、約0.254mm(約0.010インチ)から約6.35mm(約0.250インチ)の範囲である。例えば、約0.356mm(0.014インチ)の直径は心臓血管用ガイドワイヤ管腔に利用することができ、約0.508mm(0.020インチ)の直径は心臓血管用ステントまたはバルーン血管形成術に利用することができ、更に、約6.35mm(0.250インチ)の直径は、腹部大動脈瘤用のAAAグラフトのような血管グラフトに利用することができる。
図5は、本発明によるマーカーのまた別な実施形態を例示しており、全体で、参照番号40で示されている。この実施形態では、マーカー40はC字型の形状を有しており、具体的なマーカー20として帯の形態を呈していてもよい。マーカー40は、放射方向に圧縮されると、その両端部が互いに向けて移動して直径を減じるとともに、両端の間の空隙を減じ、同時に、マーカー帯に襞が寄るのを最小限に抑え、または、襞が形成されるのを阻む。マーカー20と関連付けて説明してきた寸法および素材を利用するようにしてもよい。
図6および図7は、管材または管腔にマーカー20を固着する段階を例示している。使用時に、環状マーカー20は管材50に被せて所望部位まで滑らされ、この所望部位ではマーカーは放射方向に圧縮されて(例えば、帯が切取り部と切取り部の間に有している中実部の数と少なくとも同じ数の内向きに圧縮する部材を有している放射方向圧縮具を使って)、直径を減じて、選択された位置にマーカーを保持し、または、選択された場所にマーカーを固着させる。この位置にマーカー20の中心軸線がくるが、この中心軸線は管材50の中心軸線と概ね同軸である。この実施形態では、マーカー20における切取り部はマーカー20の中心軸線に概ね平行な方向に延びており、それゆえに、切取り部は管材50の中心軸線にも概ね平行に延びている点に更に注目するべきである。
積層管材(例えば、積層管材60)は管材50およびマーカー20に被せて滑らされ、マーカー20を被覆する。積層管材は、通例、その長さがマーカー20の幅の約3倍であり、重合体素材(例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、または、ペバックス(Pebax))のような何であれ好適な素材を含んでいる。積層部は、従来の収縮包装処理中に、管材50の素材と溶着するものから選択される。次いで、収縮包装管材70は、通例は積層管材の長さの約2倍の長さを有しているが、積層管材に被せて設置されてから加熱され、積層管材60を熱して収縮させることにより、管材60が加熱されている間に積層管材を圧縮させる。次に、収縮包装管材が除去される。通例は、収縮包装管材は、約148.9°C(華氏約300度)から約176.7°C(華氏約350度)に加熱され、積層管材とは異なる素材から作成されており、例示の実施形態では、例えば、ポリエステルまたはポリエチレンから作成されている。しかしながら、収縮包装処理はよく知られており、上記以外の任意の好適な収縮包装処理を採用することができる。
マーカーを管状部材に取付けるまた別な方法によると、マーカーは波形に縮められて、管状部材の中に埋設される。これには、ポリウレタン、ナイロン、または、ペバックスから作成されて壁厚さが約0.254mm(約0.010インチ)以上あるものなどのような、厚みを増した比較的柔軟な管状部材を必要とする。この実施形態では、積層材および積層処置を利用する必要はない。
図8を参照すると、また別な管状部材の構成が例示されているが、ここでは、上記説明に従ってマーカー20の固着先である管状部材はグラフトカバー80である。グラフトカバー80は、一般的な管材50という一具体的事例に対応しており、従来の拡張可能なステント・グラフト90を包囲するが、包囲されたステント・グラフトは放射方向に収縮した状態であるとともに、ガイドワイヤ管材100の一部を包囲している。ガイドワイヤ管材100は、当該技術で周知のように、ガイドワイヤ110の上を伝って追従する形状になっている。積層材60は、上述のようにマーカー20および管材80に適用される。マーカー20は、任意の好適なグラフトカバーおよび搬送システムに固着されてもよい。
マーカー20を取り付けるステント・グラフト搬送システムの一例は、カテーテル管材またはグラフトカバー80(外側管材)および内側ガイドワイヤ管材100を備えており、これらは互いに同軸であり、相互の間で相対的に軸線方向に運動することができるような配置になっている。補綴(例えば、ステント・グラフト90)は、当該技術で知られているように、外側管材80の遠位端の内側で押し部材または制止部材(図示せず)の正面に設置されるが、押し部材または制止部材は内側ガイドワイヤ管材100と同心でそこに固着されており、中心の接近用穿孔を通してガイドワイヤ管材100に接近することができるようにした円盤状または環状の形態を有しているようにするとよい。マーカー20を使って所望部位に補綴を配備するためにカテーテルの設置が完了すると、制止部材を設置した内側部材またはガイドワイヤ管腔100が静止状態に維持され、外側管材またはグラフトカバー80が引き出されて、グラフトカバー80が従来の先細り先端部または塞栓具から取り外されて(先端部または塞栓具は図示されておらず、また、この先端部または塞栓具にはステント・グラフトが従来の態様で接続される)、ステント・グラフトは徐々に露出させられて拡張することができるようにされる。それ故、制止部材は、ステント・グラフトが配備されると、ステント・グラフトの遠位端に係合する寸法に設定されている。鞘部材80の近位端と内側管材またはガイドワイヤ管腔100の近位端は、ハンドル(図示せず)に接続されて、ハンドルで操作される。先細り先端部または塞栓具は任意でステント・グラフト先端部捕捉機構を備えており、ステント・グラフトの近位端を受容して保持することで、操作者は配備の最終段階でステント・グラフト近位端を拡張させることができるようになる。この点で、上述した米国特許出願公開第2004-0093063号に記載されているいずれのステント・グラフト配備システムでも、マーカー20を、その中に組み込んで使用することができる。
本件に記載されているどの実施形態に記載されているいかなる特徴であれ、いずれか好ましいか否かに関わらず、他のどの実施形態のいかなる別な特徴とでも組み合わせることができる。
本件に開示されている装置および方法の変形および修正は、本件の開示内容から当業者には容易に想起できる。
本発明によるマーカーの一実施形態を例示した図である。 図1のマーカーの断面図である。 図1のマーカーが放射方向に圧縮された状態にあるのを例示した断面図である。 図1のマーカーが放射方向に圧縮する前の第1直径と圧縮した後の第2直径を例示した側面図である。 図1のマーカーを切り開いて展開したのを例示した図である。 図1のマーカーを製造するにあたり、1本の管材を例示した図である。 図1のマーカーを製造するにあたり、管材の端部に所望の切取り部が設けられているのを例示した図である。 図1のマーカーを製造するにあたり、管材が切断されて形成されるマーカーの第2のサイドエッジを破線で示した図である。 本発明によるまた別な実施形態を例示した図である。 図1のマーカーを管状部材に固着するにあたり、収縮包装法で管状部材の周囲にマーカーを固着させる段階を例示した図である。 図1のマーカーを管状部材に固着するにあたり、収縮包装後に管状部材にマーカーを固着させる段階を例示した図である。 また別な管状部材において、図1のマーカーが固着されている構成を例示した図である。

Claims (18)

  1. 患者の体内に導入するのに適した管状部材に放射線不透過性マーカーを固着する方法であって、前記方法は、
    患者体内に導入するのに適した管状部材に被せる放射線不透過性マーカー環を滑動させる段階を含み、マーカー環は、外側面と、前記管状部材に接触する内側面と、前記内側面と前記外側面の間に延びる少なくとも1つの端面とを有しており、
    前記方法は、さらに、マーカー面に隆起部を形成することなく放射線不透過性マーカー環の直径を低減する段階を含む、
    ことを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の、患者の体内に導入するのに適した管状部材に放射線不透過性マーカーを固着する方法であって、
    放射線不透過性マーカー環の直径を低減する前記段階において、前記隆起部はマーカーの半径が、0.0381mm(0.0015インチ)よりも大きくなっている局所的不連続面として定めることができ、
    前記不連続面の半径は、放射方向寸法が実質的に等しく、かつ、マーカー帯の互いに隣接し合う半径と半径の間の高い点または低い点で測定できる寸法であり、マーカー環が第1の大きい名目直径から第2の小さい名目直径まで圧縮されると、前記隆起部が形成されるようになっている、
    ことを特徴とする方法。
  3. サイドエッジが設けられた帯の形態を呈している部分が少なくとも一部に含まれている環状部材と、サイドエッジとサイドエッジの間の領域と、前記領域からサイドエッジのうちの少なくとも一方まで延びる2つの端縁部に挟まれた空隙を帯に形成する少なくとも1つの空隙形成部とを備えることを特徴とする、放射線不透過性マーカー。
  4. 複数の空隙形成部が前記帯に設けられることを特徴とする、請求項3に記載の放射線不透過性マーカー。
  5. 前記空隙は、前記マーカーに形成された切取り部であることを特徴とする、請求項4に記載の放射線不透過性マーカー。
  6. 前記切取り部はU字型の形状を有することを特徴とする、請求項5に記載の放射線不透過性マーカー。
  7. 前記帯は少なくとも1対の切取り部を有することを特徴とする、請求項5に記載の放射線不透過性マーカー。
  8. 前記1対の切取り部のうちの一方の切取り部は、前記サイドエッジのうちの一方まで達して開いており、他方の切取り部は、前記サイドエッジのうちの他方の位置まで達して開いていることを特徴とする、請求項7に記載の放射線不透過性マーカー。
  9. 複数の前記切取り部が前記帯に設けられることを特徴とする、請求項8に記載の放射線不透過性マーカー。
  10. 前記マーカー環は、途中に途絶部のある、開いた環であることを特徴とする、請求項3に記載の放射線不透過性マーカー。
  11. 前記マーカー環はC字型リングであることを特徴とする、請求項3に記載の放射線不透過性マーカー。
  12. 放射線不透過性素材を含む環状部材を備えており、環状部材が放射方向に圧縮すると、少なくとも1個の切取り部が応力を吸収するようになっている、放射線不透過性マーカー。
  13. 前記環状部材には、前記切取り部の輪郭を定める正弦形状を有する部分が設けられることを特徴とする、請求項12に記載のマーカー。
  14. 患者の体内に導入するのに適した管状装置であって、前記管状装置は、
    患者体内の管腔に導入するのに適した管状部材と、
    管状部材の一部を包囲しているとともに、少なくとも1個の周方向に圧縮される切取り部を有する放射線不透過性マーカーと、
    を備えることを特徴とする管状装置。
  15. 前記放射線不透過性マーカーには、複数の周方向に圧縮する切取り部が設けられることを特徴とする、請求項14に記載の管状装置。
  16. 前記放射線不透過性マーカーは、第1端縁および第2端縁が設けられた帯と、長手方向軸線の方向に延びる長尺部と、前記長手方向軸線に概ね平行な方向に延びる複数対の切取り部とを備えており、前記複数対の各々の前記切取り部は互いに隣接し合っており、各対の前記切取り部はそれぞれが、前記第1端縁および前記第2端縁のうちの互いに異なるいずれか一方の側まで達して開いていることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
  17. 前記切取り部は概ねU字型であることを特徴とする、請求項16に記載の管状装置。
  18. 前記放射線不透過性マーカーを包囲する積層材を更に備えることを特徴とする、請求項14に記載の管状装置。
JP2008065617A 2007-03-16 2008-03-14 血管x線透視装置用マーカー Pending JP2008229338A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/687,026 US7967807B2 (en) 2007-03-16 2007-03-16 Vascular fluoroscopic marker

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008229338A true JP2008229338A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39400401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008065617A Pending JP2008229338A (ja) 2007-03-16 2008-03-14 血管x線透視装置用マーカー

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7967807B2 (ja)
EP (1) EP1970027B1 (ja)
JP (1) JP2008229338A (ja)
AT (1) ATE532481T1 (ja)
ES (1) ES2378518T3 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010826A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd カテーテル
JP2014500093A (ja) * 2010-12-01 2014-01-09 アビオメド インコーポレイテッド 放射線不透過性カニューレマーカー
JP2018050818A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 ニプロ株式会社 医療用積層構造体および医療器具
JP2020503935A (ja) * 2017-01-11 2020-02-06 バイオトロニック アクチェンゲゼルシャフト スカフォールド用のx線マーカー
JP7403617B1 (ja) * 2022-12-09 2023-12-22 日本ライフライン株式会社 カテーテル

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8721713B2 (en) 2002-04-23 2014-05-13 Medtronic, Inc. System for implanting a replacement valve
US20140094901A1 (en) * 2007-03-30 2014-04-03 DePuy Synthes Products, LLC Radiopaque marker for vascular devices
US8545548B2 (en) 2007-03-30 2013-10-01 DePuy Synthes Products, LLC Radiopaque markers for implantable stents and methods for manufacturing the same
JP5525513B2 (ja) * 2009-03-03 2014-06-18 マニー株式会社 マーカー及びステント
US9233015B2 (en) 2012-06-15 2016-01-12 Trivascular, Inc. Endovascular delivery system with an improved radiopaque marker scheme
US20140276644A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Hlt, Inc. Elastic Catheter
US10232082B2 (en) 2015-06-29 2019-03-19 480 Biomedical, Inc. Implantable scaffolds for treatment of sinusitis
WO2017004209A1 (en) 2015-06-29 2017-01-05 480 Biomedical, Inc. Scaffold loading and delivery systems
EP3313325B1 (en) 2015-06-29 2023-09-06 Lyra Therapeutics, Inc. Implantable scaffolds for treatment of sinusitis
US9375189B1 (en) * 2015-08-18 2016-06-28 Abdulmuhsen A. Alsahhaf X-ray stick marker
US10973664B2 (en) 2015-12-30 2021-04-13 Lyra Therapeutics, Inc. Scaffold loading and delivery systems
US10201639B2 (en) 2017-05-01 2019-02-12 480 Biomedical, Inc. Drug-eluting medical implants

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5421832A (en) 1989-12-13 1995-06-06 Lefebvre; Jean-Marie Filter-catheter and method of manufacturing same
EP0592726B1 (de) 1992-10-12 1997-03-05 Schneider (Europe) Ag Katheter mit einer Gefässstütze
US5405402A (en) * 1993-04-14 1995-04-11 Intermedics Orthopedics, Inc. Implantable prosthesis with radiographic marker
AU1091095A (en) 1993-11-08 1995-05-29 Harrison M. Lazarus Intraluminal vascular graft and method
US5556413A (en) 1994-03-11 1996-09-17 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Coiled stent with locking ends
US5824044A (en) 1994-05-12 1998-10-20 Endovascular Technologies, Inc. Bifurcated multicapsule intraluminal grafting system
US7264632B2 (en) * 2002-06-07 2007-09-04 Medtronic Vascular, Inc. Controlled deployment delivery system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010826A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd カテーテル
JP2014500093A (ja) * 2010-12-01 2014-01-09 アビオメド インコーポレイテッド 放射線不透過性カニューレマーカー
JP2018050818A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 ニプロ株式会社 医療用積層構造体および医療器具
JP2020503935A (ja) * 2017-01-11 2020-02-06 バイオトロニック アクチェンゲゼルシャフト スカフォールド用のx線マーカー
JP7093356B2 (ja) 2017-01-11 2022-06-29 バイオトロニック アクチェンゲゼルシャフト スカフォールド用のx線マーカー
JP7403617B1 (ja) * 2022-12-09 2023-12-22 日本ライフライン株式会社 カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
US7967807B2 (en) 2011-06-28
EP1970027A1 (en) 2008-09-17
ES2378518T3 (es) 2012-04-13
US20080228170A1 (en) 2008-09-18
EP1970027B1 (en) 2011-11-09
ATE532481T1 (de) 2011-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008229338A (ja) 血管x線透視装置用マーカー
US7238197B2 (en) Endoprosthesis deployment system for treating vascular bifurcations
CA2575306C (en) Reduced deployment force delivery device
JP5619703B2 (ja) 脈管分岐部を治療する内部人工器官展開システム
EP1901797B1 (en) Apparatus for delivering a stent into an ostium
US6949121B1 (en) Apparatus and methods for conduits and materials
EP1061985B1 (en) Delivery system for deployment and endovascular assembly of multi-stage stent graft
US7717950B2 (en) Double sheath deployment system
US7686846B2 (en) Bifurcation stent and method of positioning in a body lumen
US20070173921A1 (en) Flared stents and apparatus and methods for delivering them
JP2007190381A (ja) 管腔内ステントグラフト
EP3244828A1 (en) Self-curving stent-graft
JP2007203048A (ja) 医療用植え込み装置の配備カテーテル