JP2020205418A - プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構 - Google Patents

プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構 Download PDF

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Alexander Gieskes Koenraad
クーンラード アレクサンダー ヒースケス,
ジョアン ソリン ニコレスク,
Sorin Nicolescu Joan
ジョアン ソリン ニコレスク,
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Abstract

【課題】カットアンドクリンチ・プロセスによって電子部品が損傷されることがないクリンチ機構を提供する。【解決手段】垂直軸Zに沿って移動するように構成される駆動シャフト102と、駆動シャフトが移動する間は静止したままであるように構成される定置アンビル104と、切断チップ112を有するカッタ106と、カッタのインボリュート台形スロットを転がってカッタに定置アンビルに対する動きを与えるように構成されるインボリュートギヤ形状の歯を含む、トグル回転軸を中心として回転するように構成されるトグルと、を備えるプリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構100において、直線軸に沿った駆動シャフトの動きは、カッタを定置アンビルと相対的に動かし、切断チップを定置アンビルに渡って動かして切断チップと定置アンビルとの間に位置決めされる電子リードを切断し、かつトグルを軸中心に回転させるように構成される。【選択図】図2

Description

本出願は、2019年6月14日に提出された、「ラジアル電子部品挿入機の改良されたカット/クリンチ機構」と題する米国暫定特許出願第62/861,469号明細書に対する優先権を主張するものであり、該暫定特許出願の開示内容は、参照により開示に含まれる。
本発明は、プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構に関する。より具体的には、本発明は、プリント基板へ挿入された後に電子部品のリードを切断するためのクリンチ機構に関する。
プリント基板(PCB)上へ電子部品を組み立てる場合、ラジアルリード挿入機は、電子部品の部品リードをPCBの穴へ挿入し、かつこれと同じ動きで、PCB下のクリンチ機構のカッタとアンビル部との間の開口へ挿入する。カッタは、作用部であって、移動して切断作用を生み出し、アンビルは、静止部であって、切断中のカッタの移動によってリードが静止部に押し付けられる。カッタは、アンビルによってリードの下部が移動された後も押し込み作用を続け、リードが上へ曲がってPCBの底部に当たる。こうして、クリンチ機構は、PCBの底から突き出すリードを所望される長さに切断し、続いてこれをPCBの底の近くで曲げるか、クリンチして曲げ、PCBが流動はんだ付けされるまで、または部品が所定位置に手作業で、または自動選択はんだ付け機によってはんだ付けされるまで、部品を所定位置に保持する。クリンチプロセスの望ましい結果は、リードが短く、PCBの底面近くへぴったりと曲げられていることである。
例えば、従来技術によるクリンチ機構は、空気シリンダにより、またはカム/サーボ機構により発生される垂直直線運動によって駆動される。この垂直運動は、カッタを直に、またはトグルアームを介してアンビルへ向かって、かつアンビルの上を移動させ、その間にリードが切断されかつリードが曲げられて部品のクリンチが生成される。従来技術によるクリンチ機構は、垂直運動をトグルへ、かつカッタへ、平鋼面上を滑動するピンで、または円筒形に成形されたパーツで繋ぐ。これにより、これらのパーツが不要に摩耗されることになる。ある構成において、従来技術によるクリンチ機構は、カッタをPCBの底部と平行に移動させる。これにより、切断およびクリンチプロセスの間にリードに大きな力が加わることになる。多くの場合、カッタおよびアンビルパーツは、精巧に機械加工されかつ硬化鋼から研磨され、よって、これらのウェアラブルパーツの交換は、高価なものになる。
平面上で滑動する丸ピンを用いる1つの欠点は、このような構成によって過度の摩耗が生じ、これらのパーツの頻繁な交換が必要となることにある。硬化工具鋼から機械加工されかつ全面を研磨されるカッタパーツは、製造が高価である。
従来技術による一部のクリンチ機構の別の欠点は、アンビル上でのカッタの水平移動にある。切断段階の間、リードは、カッタとアンビルとの間にピンと張って保持される。カッタが水平運動を続けると、リードに、その結果リードとPCB上の電子部品との間の接続部に強い引張り力が加わる。リードの材料、厚さおよび電子部品への接続タイプの組み合わせによっては、この力が許容し難いほど高くなり、カットアンドクリンチ・プロセスによって電子部品が損傷されることがある。
したがって、プリント基板に電子部品を組み立てるための改良されたクリンチ機構は、技術上十分に受け入れられるであろう。
ある実施形態において、プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構は、垂直軸に沿って移動するように構成される駆動シャフトと、駆動シャフトが移動する間は静止したままであるように構成される定置アンビルと、切断チップを有するカッタであって、直線軸沿いの駆動シャフトの動きは、カッタを定置アンビルと相対的に動かすように構成され、駆動シャフトによるカッタの動きは、切断チップを定置アンビルに渡って動かして切断チップと定置アンビルとの間に位置決めされる電子リードを切断するように構成される、カッタと、トグル回転軸を中心として回転するように構成されるトグルと、を備え、垂直軸に沿った駆動シャフトの動きは、該軸を中心としてトグルを回転させるように構成され、トグルは、カッタの係合部分を転がってカッタに定置アンビルに対する動きを与えるように構成される接触部分を含み、トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつカッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含む。
あるいは、または追加的に、インボリュートギヤ形状の歯は、スライドピンがトグルおよびカッタを介して広がることなく、カッタのインボリュート台形スロットを転がってカッタに定置アンビルに対する動きを与えるように構成される。
あるいは、または追加的に、カッタおよび定置アンビルは、各々、平板から機械加工される。
あるいは、または追加的に、クリンチ機構は、複数のカッタおよび対応する複数の定置アンビルをさらに備え、直線軸に沿った駆動シャフトの動きは、複数のカッタの各々を対応する定置アンビルに対して同時に動かすように構成される。
あるいは、または追加的に、複数のカッタおよび対応する複数の定置アンビルは、第1の積層と第2の積層とを備え、第1の積層および第2の積層は各々、複数のカッタのうちの少なくとも1つと、対応する複数の定置アンビルのうちの少なくとも1つとを含む。
あるいは、または追加的に、カッタは、垂直軸に直交しない軸に沿って直線的に移動するように構成される。
あるいは、または追加的に、クリンチ機構は、駆動シャフトおよびトグルの各々へ回転可能に付着されかつこれらの間で延びるリンクをさらに備え、駆動シャフトは、第1のピンを含み、リンクは、駆動シャフトが垂直軸に沿って動くと第1のピンを中心として回転するように構成され、第2のピンは、トグルおよびリンクの各々を介して延び、トグルおよびリンクは、第2のピンを中心として回転するように構成される。
あるいは、または追加的に、トグルは、トグル回転軸と位置合わせされる固定ピンを中心として回転するように構成され、トグルは、さらに、第2のピンを中心として回転するように構成され、第2のピンは、駆動シャフトが垂直軸に沿って移動すると固定ピンを中心として回転するように構成される。
あるいは、または追加的に、第1のピンは、リンクと相対的に滑動するように構成されない。
別の実施形態において、組立機は、組立機内でプリント基板を移動させるように構成される基板取扱システムと、プリント基板上へ部品をピックアンドプレースするように構成される1つまたは複数の組立ヘッドと、クリンチ機構であって、垂直軸に沿って移動するように構成される駆動シャフトと、駆動シャフトが移動する間は静止したままであるように構成される定置アンビルと、切断チップを有するカッタであって、直線軸沿いの駆動シャフトの動きは、カッタを定置アンビルと相対的に動かすように構成され、駆動シャフトによるカッタの動きは、切断チップを定置アンビルに渡って動かして切断チップと定置アンビルとの間に位置決めされる電子リードを切断するように構成される、カッタと、トグル回転軸を中心として回転するように構成されるトグルと、を含むクリンチ機構とを備え、垂直軸に沿った駆動シャフトの動きは、該軸を中心としてトグルを回転させるように構成され、トグルは、カッタの係合部分を転がってカッタに定置アンビルに対する動きを与えるように構成される接触部分を含み、トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつカッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含む。
別の実施形態において、プリント基板に電子部品を組み立てる方法は、クリンチ機構により、クリンチ機構のカッタと定置アンビルとの間に、少なくとも1つの部品リードを受け入れることと、クリンチ機構の駆動シャフトにより、垂直軸に沿って移動することと、駆動シャフトの移動により、トグルを、トグル回転軸を中心として回転させることと、トグルの回転の結果として、トグルの接触部分により、カッタの接触部分を転がることであって、トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつカッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含むことと、トグルの接触部分により、カッタに定置アンビルに対する動きを与えることと、カッタの切断チップを定置アンビルに渡って移動させることにより、少なくとも1つの部品リードを切断すること、とを含む。
あるいは、または追加的に、該方法は、さらに、ラジアルリード挿入機により、電子部品の少なくとも1つの部品リードを、クリンチ機構の上に位置決めされるプリント基板内の少なくとも1つの穴に挿入することを含む。
あるいは、または追加的に、該方法は、さらに、カッタにより、切断された少なくとも1つの部品リードをプリント基板に当てて曲げることを含む。
あるいは、または追加的に、該方法は、さらに、トグルのインボリュートギヤ形状の歯により、カッタのインボリュート台形スロットを転がることと、トグルのインボリュートギヤ形状の歯により、スライドピンがトグルおよびカッタを介して広がることなく、カッタに定置アンビルに対する動きを与えること、を含む。
あるいは、または追加的に、カッタおよび定置アンビルは、各々、平板から機械加工される。
あるいは、または追加的に、クリンチ機構は、複数のカッタと、対応する複数の定置アンビルとを含み、垂直軸に沿った駆動シャフトの動きは、複数のカッタの各々を対応する定置アンビルに対して同時に動かす。
あるいは、または追加的に、該方法は、さらに、カッタを、垂直軸に直交しない軸に沿って直線的に動かすことを含む。
追加または代替として、該方法は、さらに、駆動シャフトの垂直運動により、駆動シャフトおよびトグルの各々へ付着されかつこれらの間で延びるリンクを回転させることであって、駆動シャフトは、第1のピンを含み、リンクは、駆動シャフトが垂直軸に沿って動くと第1のピンを中心として回転するように構成され、第2のピンは、トグルおよびリンクの各々を介して延び、トグルおよびリンクは、第2のピンを中心として回転するように構成されることと、駆動シャフトの垂直運動により、トグルを、トグル回転軸と位置合わせされる固定ピンを中心として回転させることと、第2のピンが固定ピンを中心として回転されるように、駆動シャフトの垂直運動により、トグルを、第2のピンを中心として回転させること、を含む。
あるいは、または追加的に、第1のピンは、リンクと相対的に滑動するように構成されない。
あるいは、または追加的に、該方法は、さらに、カッタにより、少なくとも1つの部品リードをプリント基板の底に当てて曲げることを含む。
本発明の上述の、およびさらなる利点は、添付の図面に関連して以下の説明を参照すれば、よりよく理解され得る。諸図において、類似の参照数字は、類似のエレメントおよび特徴を示す。明確を期して、あらゆるエレメントを全ての図面で悉くは付番表示しない場合がある。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の原理を例示することに重点が置かれている。
従来技術によるクリンチ機構の一例を示す斜視図である。 ある実施形態による、1つのカッタおよび1つのアンビルより成る4つのセットを有する、プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構の第1の側面を示す斜視図である。 ある実施形態による、カッタが開位置にある、図2のクリンチ機構の第2の側面を示す側面図である。 ある実施形態による、カッタが閉位置にある、図2〜図3のクリンチ機構の第2の側面を示す側面図である。 ある実施形態による、図2〜図4のクリンチ機構の第2の側面を示す斜視図である。 ある実施形態による、図5の円Aで囲まれた部分の拡大図であって、図2〜図4のクリンチ機構のアンビル切断縁およびカッタ縁の部分図を示す。 ある実施形態による、図5の円Bで囲まれた部分の拡大図であって、図2〜図5Aのクリンチ機構のトグルの歯形の部分斜視図を示す。 ある実施形態による、1つのカッタおよび1つのアンビルより成る1セットが追加され、かつ1つのカッタおよび1つのアンビルより成る各セットの間に電子リードが挿入された状態にある、図2〜図6Bのクリンチ機構の第1の側面を示す斜視図である。 ある実施形態による、電子リードを切断しかつ電子リードをPCBに向かって曲げた後の、図2〜図7のクリンチ機構の第1の側面を示す側面図である。 本明細書に記載の実施形態による、図2〜図7のクリンチ機構を含むPCB組立機を示す。
本明細書における「一実施形態」または「ある実施形態」という言及は、該実施形態に関連して記述される特定の特徴、構造または特性が、教示内容の少なくとも1つの実施形態に包含されることを意味する。本明細書における特定の一実施形態の言及は、必ずしも全て同じ実施形態を指すものではない。
次に、本教示を、添付の図面に示すその例示的な実施形態を参照して、より詳細に説明する。本教示を、様々な実施形態および実施例に関連して説明するが、本教示をこうした実施形態に限定する意図はない。逆に、当業者には理解されるであろうが、本教示は、様々な代替例、変更および等価物を包含する。本明細書における教示にアクセスできる一般的な当業者には、本明細書に記載する本開示の範囲内にある追加的な実装、変更および実施形態、ならびに他の利用分野が認識されるであろう。
図1は、従来技術によるクリンチ機構の一例10を示す斜視図である。図示されているように、クリンチ機構10は、少なくとも1つのアンビル12と、少なくとも1つの旋回カッタ14とを含む。具体的には、従来技術によるクリンチ機構10は、4対のアンビル/カッタを備えて示されている。カッタ14は、駆動シャフト16によって駆動され、駆動シャフト16は、空気シリンダ(不図示)によって垂直に、直線状に移動するように構成される。図示されているように、駆動シャフト16の垂直運動は、静止したままであるアンビル12に対してカッタ14を相対的に移動させる。PCBへ挿入されている電子部品のリードが、カッタ14とアンビル12との間に位置合わせされると、カッタ14の動きにより、リードがアンビル12に押し付けられ、移動するカッタ14によってリードが切断される。切断後、カッタ14は、リード下部が切断されていてもはや切断状態であるリードを押し続ける。これにより、リードが、使用中はクリンチ機構10の真上に位置決めされることになるPCBの底に当たって上へ曲がる。これにより、PCBの下面近くのリード線が下側へクリンチされ、部品は、PCBが流動はんだ付けされるまで、または別段で部品が所定位置に手作業で、または自動化されたはんだ付け機によってはんだ付けされるまで、後続のプロセスステップ用に所定位置に保持される。
従来技術によるクリンチ機構10は、駆動シャフト16の垂直運動によって駆動される。この垂直運動は、カッタ14をアンビル12へ向けて移動させる。従来技術によるクリンチ機構10は、垂直運動をピン18へ繋ぐ。ピン18は、平鋼スロット20上を滑動する。経時的なこの滑動動作は、不要な摩耗を生じさせる。さらに、図示されている実施形態において、従来技術によるクリンチ機構10は、カッタ14をPCB(不図示)の底に対して平行に移動させる。カッタ14のこの平行移動により、切断およびクリンチプロセスの間は、リードに多大な力が加わることになる。図示されているように、カッタ14およびアンビル12のパーツは、精巧に機械加工されかつ硬化鋼から研磨され、よって、これらのウェアラブルパーツの交換は、高価なものになる。
図2〜図9に示す実施形態に関連する本開示の主題において、(従来技術によるピン18で示されるような)平面上でのピンの滑動は、カッタ駆動機構において排除されている。これは、アクチュエータと可動カッタとの間にリンクおよびトグルを加えることによって達成される。さらに、図1の従来技術によるカット/クリンチ機構は、スロット内を滑動してカッタを駆動するピンを含むのに対して、新規設計は、インボリュートギヤ形状の歯を有するトグルを提供する。この歯形のトグルは、カッタにおける対応するインボリュート台形スロットまたは接触面に係合する。この形状により、歯形のトグルは、滑動ではなく、カッタの表面を転がる。本明細書に記載の実施形態は、実際のリード切断面の摩耗によるものを除き、カット/クリンチ機構内部のパーツ交換を略排除するように構成される。
さらに、新規カット/クリンチ機構の設計は、平板材料から作製されかつ単に2次元的であるカッタおよびアンビル設計を提供し、全側面が機械加工されかつ研磨される最新技術のパーツに比べて製造プロセスが簡素化される。板形状の設計は、さらに、各々1セットの板および2セットの板を追加することによる、5mmのツーリング(2.5mmまたは1/10”のピッチで2つまたは3つのリードを備える電子部品を挿入するための3セットのカッタおよびアンビルより成る積層を有する)から7.5mmのツーリング(最大4つのリードを備える部品の場合)および10mmのツーリング(最大5つのリードを備える部品の場合)への形状の単純な拡張を見込んでいる。ツーリングの平板設計は、異なるタイプの電子部品用の単に容易な構成を可能にするだけでなく、パーツの製造コストも低減する。
平面上を滑動する円筒ピンを、円筒形のリンク穴内を滑動する円筒ピンによる線接触に置き換えることにより、理論上の接触面積が無限に増加している。本開示の実施形態では、摩耗および遊びの発生が大幅に低減される。本明細書に記載する改良は、特に、機器が1日24時間、週7日稼働する一般的な事例において、高価な交換パーツの必要性を減らすように構成される。さらに、従来技術によるパーツの摩耗は、遊びおよびこれにより生じるパーツ係合時の衝突効果をもたらし、アッセンブリを騒がしくし、頻繁な調整を必要とし、かつカット/クリンチ性能の品質を下げる。
さらに、従来技術によるカッタは、駆動シャフトに対して水平に動く。従来技術とは異なり、以下で説明する本発明によるカッタは、駆動シャフトに対して非垂直の角度で、かつPCBに対して非平行の角度で移動する。これにより、リードに対する引張り力が大幅に低減され、かつ高精度部品またはリード切断が困難な部品の処理能力が向上する。
図2は、ある実施形態による、1つのカッタおよび1つのアンビルより成る4つのセットを有する、プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構100の第1の側面を示す斜視図である。クリンチ機構100は、垂直軸Zに沿って移動するように構成される駆動シャフト102を含む。駆動シャフト102が移動する間は静止したままであるように構成される4つの定置アンビル104a、104b、104c、104dが示されている。同様に、各々が駆動シャフト102の動きに伴って移動するように構成される、4つのカッタ106a、106b、106c、106dが示されている。アンビル104a、104b、104c、104dの各々は、カッタ106a、106b、106c、106dのうちの1つと対を成し、よって、駆動シャフト102による垂直運動は、個々のアンビル104aに渡るカッタ106aの移動、個々のアンビル104bに渡るカッタ106bの移動、個々のアンビル104cに渡るカッタ106cの移動、および個々のアンビル104dに渡るカッタ106dの移動を引き起こす。具体的には、これらのカッタは各々、個々の切断チップ112a、112b、112c、112dを含む。駆動シャフト102による垂直運動により、切断チップ112a、112b、112c、112dは、個々の定置アンビル104a、104b、104c、104dの個々のチップ114a、114b、114c、114dに渡って移動するように構成される。
クリンチ機構100は、カッタおよび/またはアンビルより成る2つの積層108、110を含む。第1の積層108は、カッタ106a、106b、106cと、アンビル104dとを含む。第2の積層110は、アンビル104a、104b、104cと、カッタ106dとを含む。したがって、図中の実施形態において、第1の積層108は、3つのカッタと1つのアンビルとを含み、一方で、第2の積層110は、これとは逆の3つのアンビルと1つのカッタとを含む。その他、全てのカッタを含む積層および全てのアンビルを含む第2の積層、各々が半分のカッタおよび半分のアンビルを含む積層、またはこれらに類似するものなどの実施形態も企図される。如何なる実施形態であれ、駆動シャフト102の運動は、アンビル104a、104b、104c、104dが駆動シャフト102に対して静止したままである間に、全てのカッタ106a、106b、106c、106dを駆動シャフト102に対して同時に移動させるように構成される。
第1および第2の積層108、110は各々、中実材料の平板から機械加工されるカッタ106a、106b、106c、106dおよびアンビル104a、104b、104c、104dで構成されてもよい。したがって、積層108、110の平板を機械加工して仕上げるためには、3次元機械加工ではなく、2次元機械加工が必要とされ得る。積層108、110は、個々の板が互いに積み重ねられた状態で示されている。しかしながら、板パーツのこすれ合い、摩擦、滑りおよび/または摩耗を防止するために、カッタ106a、106b、106c、106dおよびアンビル104a、104b、104c、104dの個々の板同士の間に極小の空間が位置決めされてもよい。
クリンチ機構100は、さらに、第1のトグル116aと、第2のトグル116bとを含む。トグル116a、116bは各々、駆動シャフト102の運動に対して静止したままであるように構成される個々の固定ピン118a、118bによって画定される、またはこれらと位置合わせされる回転軸を中心として回転するように構成される。さらに、クリンチ機構100は、第1のリンク120aと、第2のリンク120bとを含む。リンク120a、120bは各々、駆動シャフト102および個々のトグル116a、116bへ回転可能に付着され、かつこれらの間で延びる。
図3は、ある実施形態による、カッタ106a、106b、106c、106dが開位置にある、図2のクリンチ機構100の第2の側面を示す側面図である。図4は、ある実施形態による、カッタ106a、106b、106c、106dが閉位置にある、図2〜図3のクリンチ機構100の第2の側面を示す側面図である。図3および図4における図では、裏側が見えるように、クリンチ機構100が図2に示す図から回転されている。
垂直軸Zに沿った駆動シャフト102の上方への動き(すなわち、図3と図4との間の動き)は、リンク120a、120bの上部およびトグル116a、116bの底部を外側へ動かすように構成される。駆動シャフトのこの垂直運動は、トグル116aを、固定ピン118aを中心として、図3および図4に示す配景に対して時計回りの方向へ回転させるように構成される。同様に、駆動シャフトのこの垂直運動は、トグル116bを、固定ピン118bを中心として、図3および図4に示す配景に対して反時計回りの方向へ回転させるように構成される。
トグル116a、116bは各々、トグル116a、116bの上端に位置決めされる接触部分122a(図2に示す)、122bを含む。接触部分122a、122bは各々、カッタ106a、106b、106c、106dの各々の係合部分124a(図2に示す)、124bを、トグル116a、116bとカッタ106a、106b、106c、106dとの間に滑り摩擦を引き起こすことなく転がるように構成される。この転がり圧力は、カッタ106a、106b、106c、106dに個々の定置アンビル104a、104b、104c、104dに対する動きを与えるように構成される。
駆動シャフト102は、第1のピン130を含み、駆動シャフト102が垂直軸Zに沿って移動すると、リンク120a、120bは、この第1のピン130を中心として回転するように構成される。駆動シャフトの第1のピン130を中心とする120a、120bのこの動きは、機械的に滑動するピンなしに達成される。したがって、第1のピン130は、リンク120a、120bと相対的に滑動するように構成されない。さらに、図示されているように、第2のピン132a、132bは、個々のトグル116a、116bおよびリンク120a、120bの各々を介して延び、個々のトグル116a、116bおよびリンク120a、120bは、第2のピン132a、132bを中心として回転するように構成される。トグル116a、116bは各々、さらに、その個々の第2のピン132a、132bを中心として回転するように構成される。第2のピン132a、132bは各々、駆動シャフト102が垂直軸Zに沿って移動すると、その個々の固定ピン118a、118bを中心として回転するように個々に構成される。
図示されているように、カッタ106a、106b、106c、106dは各々、軸Aに沿って直線的に移動するように構成される。軸Aは、駆動シャフトの垂直軸Zまたは使用においてクリンチ機構100の上に位置決めされることになる水平のPCBのいずれにも平行でない、非垂直かつ非水平の経路である。代わりに、カッタ106a、106b、106c、106dは、駆動シャフト102の垂直方向Vに沿った運動を介して、軸Aにより画定されるこの角度付き経路に沿って移動するように構成される。軸Aにより画定される経路は、第2の積層110のカッタのための追加のピン134a、136aによって案内され得、かつ第1の積層108のカッタのための追加のピン134b、136bによって案内され得る。上部ガイドピン134a、134bは、カッタがガイドピン134a、134bと相対的に移動できるように、カッタ106a、106b、106c、106dの各々の底部へと切り込まれるチャネルと位置合わせされる。カッタ106a、106b、106c、106dの上には、カッタ106a、106b、106c、106dの軸Aに沿った動きを保持する追加的な案内を提供するために、ガイドプレート(不図示)が作られてもよい。これらのピン134a、134b、136a、136bは、駆動シャフト10の運動に伴って移動しない定置ピンとして示されている。ピン134a、134b、136a、136bは、さらに、定置アンビル104a、104b、104c、104dを駆動シャフト102に対して静止位置に保持するように構成されてもよい。さらに、追加的なピン138a、138bは、アンビル104a、104b、104c、104dのベースに対する静止支持を提供するように構成されてもよい。
図5は、ある実施形態による、図2〜図4のクリンチ機構100の第2の側面を示す斜視図である。クリンチ機構100は、駆動シャフト102が上方へ垂直移動される前の開状態で示されている。図6Aは、ある実施形態による、図5の円Aで囲まれた部分の拡大図であって、図2〜図4のクリンチ機構100の定置アンビル104c、104dおよびカッタ106a、106b、106c、106dの部分図を示す。具体的には、この拡大図は、アンビル104c、104dのチップ114c、114dと、カッタ106c、106dのチップ112c、112dとを示している。個々のチップ112c、114cおよび112d、114dの間には、電気リードが間に置かれることを見込む空間が残っている。さらに、切断チップ112c、112dは、切断中にカッタが軸Aに沿って上向きの角度で移動することを見込む、個々のアンビルチップ114c、114dより下の垂直レベルにおいて示されている。
図6Bは、ある実施形態による、図5の円Bで囲まれた部分の拡大図であって、図2〜図6Aのクリンチ機構100のトグル116bの形状の部分斜視図を示す。具体的には、トグル116bの接触部分122bは、インボリュートギヤ形状の歯を含む。同様に、カッタ106dの接触部分124bは、トグル116bの接触部分122のインボリュートギヤ形状の歯を受け入れるように構成されるインボリュート台形スロットを含む。トグル116bが駆動シャフト102の垂直運動によって回転されると、トグル116bのインボリュートギヤ形状の歯は、カッタ106dのインボリュート台形スロットを転がり、カッタに個々の定置アンビル104dに対する軸Aに沿った動きを与えるように構成される。したがって、この動きは、スライドピンがカッタ106dおよび/またはトグル116bを介して延びることなく生み出される。この図には示されていないが、トグル116aも同様の形状の接触部分122aを含む。さらに、接触部分122a、122bは、積層108、110内の個々のカッタ106a、106b、106c、106dを各々同時に動かすために、個々の積層108、110の厚さ全体に渡って延びる。同様に、1つのカッタ106dおよびその接触部分124bしか示されていないが、他の個々のカッタ106a、106b、106cも、個々のトグル116a、116bのインボリュートギヤ形状の歯を受け入れるための個々の接触部分を含む。
図7は、ある実施形態による、1つのカッタおよび1つのアンビルより成る1セットが追加され、かつ1つのカッタおよび1つのアンビルより成る各セットの間に電子リード199a、199b、199c、199d、199eが挿入された状態にある、図2〜図6Bのクリンチ機構100の第1の側面を示す斜視図である。ここで、クリンチ機構100は、1つのカッタ106eおよび1つのアンビル104eより成る追加の1セットを設置して示されている。図7に示すクリンチ機構100も、図2〜図6に示すものと同じ機構であり得るが、積層108、110の各々にセットを追加する変更がなされている。したがって、クリンチ機構100は、カッタおよびアンビルの5セットを設置して含む。クリンチ機構100は、各アンビル/カッタセットが電子リード199a、199b、199c、199d、199eのうちの1つを間に挿入して有する、切断前の開状態で示されている。図示されていないが、これらのリード199a、199b、199c、199d、199eが、クリンチ機構の上に位置決めされかつ垂直軸Zに直交して配向されるPCBを介して挿入される電子部品の一部であることは、理解されるべきである。図示されているように、クリンチ機構100の構成要素の寸法は、リード199a、199b、199c、199d、199eのための互い違いの受け入れ位置を提供する。具体的には、受け入れ位置は、X軸(左/右)およびY軸(前/後)の双方でずらされる。
図8は、ある実施形態による、電子リードを切断しかつ電子リードをPCB198に向かって曲げた後の、図2〜図7のクリンチ機構100の第1の側面を示す側面図である。図示されているように、電子リード199aは、図7に示すようにカッタ106aとアンビル104aとの間へ挿入された後、カッタ106aによって切断されかつ曲げられた状態で示されている。電子リード199aは、さらに、カッタ106aによってPCBの底へ向かって曲げられている。電子リード199aのこの曲げの後、カッタ106aは、別の電子リードの挿入およびその後の切断および曲げプロセスを待機すべく、開位置へと後退し始めて示されている。
図9は、本明細書に記載の実施形態による、図2〜図7のクリンチ機構100を含むPCB組立機200を示す。PCB組立機200は、第1の開口214および第2の開口216を介してアクセス可能な基板取扱システム212を囲むフレーム210を包含して示されている。PCB組立機は、開口214、216のうちの一方を介してPCBを受け入れ、かつ電子部品を配置するためにPCBをクリンチ機構100の上のステーションへ移送してもよい。PCB組立機は、ヘッドからPCBへ該部品をピックアンドプレースするように構成される1つまたは複数の組立ヘッドを含んでもよい。組立機には、電子部品をヘッドへ提供するためのフィーダシステム(不図示)が取り付けられてもよい。さらに、PCB組立機は、適切なPCB組立プロセスに従って基板処理、ヘッドおよびクリンチ機構100を制御するように構成されるプログラム可能なユーザインタフェース218を含む制御システムを含んでもよい。
本明細書では、さらに、プリント基板に電子部品を組み立てる方法について記述する。本明細書において企図する方法は、クリンチ機構100などのクリンチ機構により、部品リード199のうちの1つなどの少なくとも1つの部品リードを、クリンチ機構のカッタ106a、106b、106c、106d、106eのうちの1つなどのカッタと、定置アンビル104a、104b、104c、104d、104eのうちの1つなどの定置アンビルとの間に受け入れるステップを含む。方法は、駆動シャフト102などのクリンチ機構の駆動シャフトにより、垂直軸Zなどの垂直軸に沿って移動させることを含んでもよい。方法は、トグル116a、116bのうちの1つなどのトグルを、駆動シャフトを動かすことにより、定置ピン118a、118bのうちの一方と位置合わせされる軸などのトグル回転軸を中心として回転させることを含んでもよい。方法は、さらに、トグルの回転の結果として、接触部分122a、122bのうちの1つなどのトグルの接触部分により、係合部分124a、124bのうちの1つなどのカッタの係合部分を転がることを含んでもよい。方法は、トグルの接触部分により、カッタに定置アンビルに対する動きを与えることと、カッタの切断チップ112a、112b、112c、112dのうちの1つなどの切断チップを定置アンビルに渡って動かすことにより、少なくとも1つの部品リードを切断することを含んでもよい。
またさらに、方法は、PCB組立機200などのラジアルリード挿入機により、電子部品の少なくとも1つの部品リードを、クリンチ機構の上に位置決めされるプリント基板内の少なくとも1つの穴に挿入することを含んでもよい。方法は、カッタにより、切断された少なくとも1つの部品リードをプリント基板の底に当てて曲げることを含んでもよい。
本明細書に記載の方法によれば、トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつカッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含む。方法は、トグルのインボリュートギヤ形状の歯により、カッタのインボリュート台形スロットを転がることと、トグルのインボリュートギヤ形状の歯により、スライドピンがトグルおよびカッタを介して広がることなく、カッタに定置アンビルに対する動きを与えること、を含んでもよい。
本明細書に記載の方法によれば、カッタおよび定置アンビルは、各々、平板から機械加工されてもよく、かつクリンチ機構は、垂直軸に沿った駆動シャフトの動きが、複数のカッタの各々を対応する定置アンビルに対して同時に動かすように、複数のカッタと、対応する複数の定置アンビルとを含む。
方法は、さらに、カッタを、垂直軸に直交しない軸Aなどの軸に沿って直線的に動かすことを含んでもよい。
またさらに、方法は、駆動シャフトおよびトグルの各々へ付着されかつこれらの間で延びる、リンク120a、120bのうちの1つなどのリンクを、駆動シャフトの垂直運動によって回転させることを含んでもよい。方法によれば、駆動シャフトは、継手ピン130などの第1のピンであって、駆動シャフトが垂直軸に沿って動くとリンクが第1のピンを中心として回転するように構成される、第1のピンと、トグルおよびリンクの各々を介して延びる第2のピン132a、132bなどの第2のピンであって、トグルおよびリンクが第2のピンを中心として回転するように構成される、第2のピンと、を含んでもよい。第1のピンは、リンクと相対的に滑動するように構成されなくてもよい。方法は、さらに、駆動シャフトの垂直運動により、トグルを、トグル回転軸と位置合わせされる、定置ピン118a、118bなどの固定ピンを中心として回転させることと、第2のピンが固定ピンを中心として回転されるように、駆動シャフトの垂直運動により、トグルを、第2のピンを中心として回転させることを含んでもよい。方法は、さらに、カッタにより、少なくとも1つの部品リードをプリント基板の底に当てて曲げることを含んでもよい。
本発明を、特定の実施形態を参照して示しかつ説明したが、当業者には、本明細書において、添付の特許請求の範囲に記載される本発明の精神および範囲を逸脱することなく、形態および詳細に様々な変更を行い得ることが理解されるべきである。

Claims (20)

  1. プリント基板に電子部品を組み立てるためのクリンチ機構であって、
    垂直軸に沿って移動するように構成される駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトが移動する間は静止したままであるように構成される定置アンビルと、
    切断チップを有するカッタであって、直線軸沿いの前記駆動シャフトの動きは、前記カッタを前記定置アンビルと相対的に動かすように構成され、前記駆動シャフトによる前記カッタの動きは、前記切断チップを前記定置アンビルに渡って動かして前記切断チップと前記定置アンビルとの間に位置決めされる電子リードを切断するように構成される、カッタと、
    トグル回転軸を中心として回転するように構成されるトグルと、を備え、前記垂直軸に沿った前記駆動シャフトの動きは、前記軸を中心として前記トグルを回転させるように構成され、前記トグルは、前記カッタの係合部分を転がって前記カッタに前記定置アンビルに対する動きを与えるように構成される接触部分を含み、前記トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつ前記カッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含む、クリンチ機構。
  2. 前記インボリュートギヤ形状の歯は、スライドピンが前記トグルおよび前記カッタを介して広がることなく、前記カッタのインボリュート台形スロットを転がって前記カッタに前記定置アンビルに対する動きを与えるように構成される、請求項1に記載のクリンチ機構。
  3. 前記カッタおよび前記定置アンビルは、各々、平板から機械加工される、請求項1に記載のクリンチ機構。
  4. 複数のカッタと、対応する複数の定置アンビルとをさらに備え、前記直線軸に沿った前記駆動シャフトの動きは、前記複数のカッタの各々を前記対応する定置アンビルに対して同時に動かすように構成される、請求項1に記載のクリンチ機構。
  5. 前記複数のカッタおよび前記対応する複数の定置アンビルは、第1の積層と第2の積層とを備え、かつ前記第1の積層および前記第2の積層は各々、前記複数のカッタのうちの少なくとも1つと、前記対応する複数の定置アンビルのうちの少なくとも1つとを含む、請求項4に記載のクリンチ機構。
  6. 前記カッタは、前記垂直軸に直交しない軸に沿って直線的に移動するように構成される、請求項1に記載のクリンチ機構。
  7. 前記駆動シャフトおよび前記トグルの各々へ回転可能に付着されかつこれらの間で延びるリンクをさらに備え、前記駆動シャフトは、第1のピンを含み、前記リンクは、前記駆動シャフトが前記垂直軸に沿って動くと前記第1のピンを中心として回転するように構成され、かつ第2のピンは、前記トグルおよび前記リンクの各々を介して延び、前記トグルおよび前記リンクは、前記第2のピンを中心として回転するように構成される、請求項1に記載のクリンチ機構。
  8. 前記トグルは、前記トグル回転軸と位置合わせされる固定ピンを中心として回転するように構成され、前記トグルは、さらに、前記第2のピンを中心として回転するように構成され、前記第2のピンは、前記駆動シャフトが前記垂直軸に沿って移動すると前記固定ピンを中心として回転するように構成される、請求項7に記載のクリンチ機構。
  9. 前記第1のピンは、前記リンクと相対的に滑動するように構成されない、請求項7に記載のクリンチ機構。
  10. 組立機であって、
    前記組立機内でプリント基板を移動させるように構成される基板取扱システムと、
    前記プリント基板上へ部品をピックアンドプレースするように構成される1つまたは複数の組立ヘッドと、
    クリンチ機構であって、
    垂直軸に沿って移動するように構成される駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトが移動する間は静止したままであるように構成される定置アンビルと、
    切断チップを有するカッタであって、直線軸沿いの前記駆動シャフトの動きは、前記カッタを前記定置アンビルと相対的に動かすように構成され、前記駆動シャフトによる前記カッタの動きは、前記切断チップを前記定置アンビルに渡って動かして前記切断チップと前記定置アンビルとの間に位置決めされる電子リードを切断するように構成される、カッタと、
    トグル回転軸を中心として回転するように構成されるトグルと、を含むクリンチ機構とを備え、
    前記垂直軸に沿った前記駆動シャフトの動きは、前記軸を中心として前記トグルを回転させるように構成され、前記トグルは、前記カッタの係合部分を転がって前記カッタに前記定置アンビルに対する動きを与えるように構成される接触部分を含み、前記トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつ前記カッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含む、組立機。
  11. プリント基板に電子部品を組み立てる方法であって、
    クリンチ機構により、前記クリンチ機構のカッタと定置アンビルとの間に、少なくとも1つの部品リードを受け入れることと、
    前記クリンチ機構の駆動シャフトにより、垂直軸に沿って移動することと、
    前記駆動シャフトの移動により、トグルを、トグル回転軸を中心として回転させることと、
    前記トグルの回転の結果として、前記トグルの接触部分により、前記カッタの接触部分を転がることであって、前記トグルの接触部分は、インボリュートギヤ形状の歯を含み、かつ前記カッタの接触部分は、インボリュート台形スロットを含むことと、
    前記トグルの接触部分により、前記カッタに前記定置アンビルに対する動きを与えることと、
    前記カッタの切断チップを前記定置アンビルに渡って移動させることにより、前記少なくとも1つの部品リードを切断すること、とを含む方法。
  12. ラジアルリード挿入機により、電子部品の前記少なくとも1つの部品リードを、前記クリンチ機構の上に位置決めされるプリント基板内の少なくとも1つの穴に挿入することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 前記カッタにより、前記切断された少なくとも1つの部品リードを前記プリント基板に当てて曲げることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記トグルの前記インボリュートギヤ形状の歯により、前記カッタの前記インボリュート台形スロットを転がることと、
    前記トグルの前記インボリュートギヤ形状の歯により、スライドピンが前記トグルおよび前記カッタを介して広がることなく、前記カッタに前記定置アンビルに対する動きを与えること、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記カッタおよび前記定置アンビルは、各々、平板から機械加工される、請求項11に記載の方法。
  16. 前記クリンチ機構は、複数のカッタと、対応する複数の定置アンビルとを含み、垂直軸に沿った前記駆動シャフトの動きは、前記複数のカッタの各々を前記対応する定置アンビルに対して同時に動かす、請求項11に記載の方法。
  17. 前記カッタを、前記垂直軸に直交しない軸に沿って直線的に動かすことをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  18. 前記駆動シャフトの垂直運動により、前記駆動シャフトおよび前記トグルの各々へ付着されかつこれらの間で延びるリンクを回転させることであって、前記駆動シャフトは、第1のピンを含み、前記リンクは、前記駆動シャフトが前記垂直軸に沿って動くと前記第1のピンを中心として回転するように構成され、かつ第2のピンは、前記トグルおよび前記リンクの各々を介して延び、前記トグルおよび前記リンクは、前記第2のピンを中心として回転するように構成されることと、
    前記駆動シャフトの垂直運動により、前記トグルを、前記トグル回転軸と位置合わせされる固定ピンを中心として回転させることと、
    前記第2のピンが前記固定ピンを中心として回転されるように、前記駆動シャフトの垂直運動により、前記トグルを、前記第2のピンを中心として回転させること、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  19. 前記第1のピンは、前記リンクと相対的に滑動するように構成されない、請求項18に記載の方法。
  20. 前記カッタにより、前記少なくとも1つの部品リードを前記プリント基板の底に当てて曲げることをさらに含む、請求項12に記載の方法。
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