JP2014007793A - ステータコイルの製造装置 - Google Patents

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雄介 原
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Abstract

【課題】設備台数を減らして設備コストを低減するとともに、加工時間の短縮化を図り生産性に優れたステータコイルの製造装置を提供する。
【解決手段】ステータコイルの製造装置1は、導体線Cwに曲げ加工を施す金型24を有する複数の成形ユニット20と、複数の成形ユニット20を搭載して搬送する回転搬送手段10と、所定位置に搬送された成形ユニット20を作動させる作動機構30とを備えている。成形ユニット20は、曲げ加工の準備を行う第1作動要素22と、金型24及び屈曲加工部27を作動させて供給された導体線Cwに曲げ加工を施す第2作動要素23と、曲げ加工後の導体線Cwを排出させる第3作動要素28とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば車両に搭載される回転電機用のステータコイルの製造装置に関する。
例えば特許文献1には、長尺の絶縁被覆導体線を曲げてスロット収容導体部及びコイルエンド導体部を交互に形成するステータコイルの製造方法が記載されている。このステータコイルの製造方法は、絶縁被覆導体線のコイルエンド予定部分を挟んで配置された金型ペアを絶縁被覆導体線の長手方向に所定間隔隔てて少なくとも3ペア配置し、金型ペアを互いに近づく方向に移動させてコイルエンド導体部を形成する動作と、金型ペアを絶縁被覆導体線の長手方向と直角な方向へ移動させつつ絶縁被覆導体線の長手方向へ移動させる動作を同時に行ってスロット収容導体部を形成する動作とを行うものである。
特開2009−194994号公報
ところで、特許文献1に記載の技術は、主に絶縁被覆導体線を直角に曲げてスロット収容導体部を成形する方法である。そのため、特許文献1に示されるコイルエンド導体部は、別個の工程で成形する必要がある。またコイルエンド導体部は、クランク形状(厚さ方向段差)や階段形状に成形する必要がある。さらにコイルエンド導体部は、ステータコアの円周に合わせた円弧形状にも成形する必要がある。
上述した四種類の形状を成形するには、各形状に応じた金型ペアを用いて、四工程で成形を行う必要が生じる。このようにした場合には、設備台数(金型ペアの数)が増加してコスト高になるだけでなく、工程数が増加して加工時間が長くなるため生産性の低下に繋がるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、設備台数を減らして設備コストを低減するとともに、加工時間の短縮化を図り生産性に優れたステータコイルの製造装置を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、導体線を加工して、ステータコアのスロット内に収容されるスロット収容部と、異なる前記スロットに収容される二つの前記スロット収容部の一端同士を前記スロットの外部で接続するコイルエンド部と、を成形するステータコイルの製造装置において、前記導体線に曲げ加工を施す金型を有する複数の成形ユニットと、複数の前記成形ユニットを搬送する回転搬送手段と、所定位置に搬送された前記成形ユニットを作動させる作動機構と、を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、導体線に曲げ加工を施す金型を有する複数の成形ユニットと、複数の成形ユニットを搬送する回転搬送手段と、所定位置に搬送された成形ユニットを作動させる作動機構とを備えている。即ち、本発明では、回転搬送手段により搬送される複数の成形ユニットが所定位置に搬送されたときに、成形ユニットの金型が作動機構により作動され、供給された導体線に対して曲げ加工が施される。これにより、全体で必要な成形ユニットや回転搬送手段及び作動機構などの設備台数を低減することができるので、設備コストを低減することができる。
また、回転搬送手段により搬送される複数の成形ユニットを連続して作動させることができるので、導体線にコイルエンド部とスロット収容部とを効率よく成形することができる。これにより、作業時間の短縮化を図り、生産性の向上を図ることができる。
なお、「導体線」は、導電性を有する線材であれば材質を問わず、絶縁被覆の有無も問わない。「絶縁被覆」は、絶縁皮膜を含み、導体線が他の導体性部材と導通(短絡を含む)しないように絶縁可能な任意の被覆部材である。
請求項2に記載の発明は、前記成形ユニットは、前記曲げ加工の準備を行う第1作動要素と、前記金型を作動させて供給された前記導体線に曲げ加工を施す第2作動要素と、曲げ加工後の前記導体線を排出させる第3作動要素と、を有することを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、成形ユニットが第1〜第3作動要素を有することによって、金型による導体線の曲げ加工を円滑且つ確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、前記第1及び第3作動要素は、加工の軸を変換するリンク部材を有することを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、第1及び第3作動要素のそれぞれの作動工程を統合することができる。これにより、設備コストをより一層低減化することが可能となり、加工時間をより一層短縮化して生産性の向上を図ることが可能となる。
請求項4に記載の発明は、前記金型は、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、加工用の導体線は、一つの金型によって合成加工面に対応する複数の形状が成形される。即ち、金型を一のストロークだけ移動(ダイ部とパンチ部との相対移動)させると、導体線には合成加工面に対応する複数の形状が成形される。よって、全体で必要な金型(設備台数)の数を減らすことができ、コストを低減することができる。また、金型の数が減るので、導体線を掴み変える回数も減り、ピッチ精度を向上させることができる。
なお、コイルエンド部が加工される「相異なる複数の非直線形状」は、上述した階段形状,クランク形状,円弧形状や、他の非直線形状のうちで、二以上の非直線形状を含む。「合成加工面」は、合成する加工面の全てを含む。合成する加工面の形状に応じて、二次元加工面になったり、三次元加工面になったりする。例えば、スロット収容部の加工面と、コイルエンド部の階段形状の加工面とを合成すると、加工方向が同じであるので二次元加工面になる。これに対して、コイルエンド部にかかる階段形状及びクランク形状の各加工面を合成すると、加工方向が異なるので三次元加工面になる。「複数の形状」には、上述した相異なる複数の非直線形状のほか、直線形状を含めてもよい。
請求項5に記載の発明は、前記作動機構は、駆動部により回転駆動されるシャフトと、該シャフトに取り付けられて前記第1〜第3作動要素にそれぞれ動力を伝達するカム部材と、を有することを特徴とする。請求項5に記載の発明によれば、カム部材によってシャフトの動力を第1〜第3作動要素のそれぞれに確実に伝達させることができるので、カム部材による簡単な構成で第1〜第3作動要素を確実に作動させることができる。
請求項6に記載の発明は、前記成形ユニットは、所定位置に搬送された前記成形ユニットの前記第1〜第3作動要素を位置決めする付勢手段を有することを特徴とする。請求項6に記載の発明によれば、所定位置に搬送された成形ユニットの第1〜第3作動要素を付勢手段の付勢力のみで位置決めすることができるので、段取り時間を大幅に短縮することができ、生産性の向上を図ることができる。
請求項7に記載の発明は、前記付勢手段は、ばね部材又はシリンダ装置であることを特徴とする。請求項7に記載の発明によれば、段取り時間の短縮化を可能にする付勢手段を簡単な構成で実現することができる。
請求項8に記載の発明は、前記回転搬送手段は、加工面がそれぞれ異なる前記金型を有する複数種類の前記成形ユニットを搭載して回転可能に設けられたインデックステーブルを備えていることを特徴とする。請求項8に記載の発明によれば、インデックステーブルに搭載された複数種類の成形ユニットのうちから、所望の加工面が形成された金型を有する成形ユニットを選択して使用することができる。この場合、インデックステーブルを回転させることによって、選択した成形ユニットを所定位置に搬送することができるので、段取り時間を短縮化することができる。
請求項9に記載の発明は、前記作動機構は、レールカムと、前記成形ユニットに設けられ前記成形ユニットが前記回転搬送手段により搬送される際に前記レールカムにそれぞれ接触して前記レールカムから動力の伝達を受けるカムフォロアと、を有することを特徴とする。請求項9に記載の発明によれば、レールカムに接触するカムフォロアによって、成形ユニットに動力を確実に伝達させることができるので、レールカムとカムフォロアの組み合わせによる簡単な構成で成形ユニットを確実に作動させることができる。
請求項10に記載の発明は、前記回転搬送手段は、複数の前記成形ユニットを搭載して回転可能に設けられた回転テーブルを備えていることを特徴とする。請求項10に記載の発明によれば、回転テーブルを回転させることによって、回転テーブルに搭載された複数の成形ユニットを搬送しつつ金型を作動させて導体線の曲げ加工を行うことができる。これにより、加工時間をより一層短縮化することができるので、生産性の向上を図ることができる。
実施形態1に係るステータコイルの製造装置の平面図である。 実施形態1に係るステータコイルの製造装置の正面図である。 実施形態1に係るステータコイルの製造装置の側面図である。 実施形態1において用いられる成形ユニットの斜視図である。 実施形態1において用いられる第1連結部材と第1カムフォロアの係合前の状態を示す図であって、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。 実施形態1において用いられる第1連結部材と第1カムフォロアの係合後の状態を示す図であって、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。 実施形態1において第1作動要素の曲げ支点ピン駆動機構の作動前の状態を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。 実施形態1において第1作動要素の曲げ支点ピン駆動機構の作動後の状態を示す図であって、(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。 実施形態1において第1作動要素の導体線保持機構の作動状態を示す図であって、(a)は導体線保持前の状態を示す斜視図であり、(b)は導体線保持後の状態を示す斜視図である。 実施形態1において用いられるダイ部(金型)の正面図である。 実施形態1において用いられるパンチ部(金型)の斜視図である。 実施形態1において用いられるパンチ部(金型)を示す図であって、(a)は上面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 (a)〜(d)は実施形態1において加工の進行に伴う導体線の形状の変化を示す図である。 実施形態1において第2作動要素による導体線の加工開始前の状態を示す図であって、(a)は背面側から見た斜視図であり、(b)は正面図である。 実施形態1において第2作動要素による導体線の90°曲げ加工終了後の状態を示す図であって、(a)は背面側から見た斜視図であり、(b)は正面図である。 実施形態1において第2作動要素による導体線の90°曲げ加工終了後の状態を示す背面側から見た斜視図である。 (a)(b)は実施形態1において第3作動要素の排出チャック駆動機構により導体線をクランプする状態を示す斜視図である。 (a)(b)は実施形態1において第3作動要素の排出プッシャ駆動機構により導体線を排出する状態を示す斜視図である。 実施形態2に係るステータコイルの製造装置を模式的に示す図であって、(a)は模式平面図であり、(b)は模式正面図である。 実施形態2において用いられる成形ユニットを模式的に示す図であって、(a)は模式正面図であり、(b)は模式底面図であり、(c)は模式側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定解釈されるべきではなく、その他の公知技術の組み合わせにより本発明の技術思想を実現してもよい。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
〔実施形態1〕
実施形態1に係るステータコイルの製造装置について図1〜図18を参照して説明する。図1〜図3は、実施形態1に係るステータコイルの製造装置(以下、単に「製造装置」ともいう。)を示し、図1は平面図であり、図2は正面図であり、図3は側面図である。なお、図1〜図3において、矢印Xは製造装置1の幅方向(左右方向)を示し、矢印Yは製造装置1の高さ方向(上下方向)を示し、矢印Zは製造装置1の奥行方向(前後方向)を示す。
実施形態1の製造装置1は、導体線Cwを加工して、ステータコアのスロット内に収容される一対のスロット収容部Cb,Cbと、二つのスロット収容部Cb,Cbの一端同士を接続するコイルエンド部Caと、を有する略U字形状の導体セグメントを作製するものである。加工用の導体線Cwは、導電性を有する線材であれば材質を問わず、絶縁被覆の有無も問わない。本実施形態では、導体線Cwとして、両端部を除く外周表面が絶縁皮膜で被覆された、断面形状が長方形の平角線が用いられる。
<製造装置1の構成>
実施形態1の製造装置1は、図1〜図3に示すように、基台5上に回転可能に設けられた回転搬送手段10と、第1〜第3作動要素22,23,28を有し回転搬送手段10に搭載された複数(本実施形態では6台)の成形ユニット20と、所定位置に搬送された成形ユニット20を作動させる作動機構30と、を備えている。なお、製造装置1の下部に設けられた基台5は、前方側に配置された第1基板5aと、第1基板5aよりも高所に位置して後方側に配置された第2基板5bとを有する。
<回転搬送手段10>
回転搬送手段10は、第2基板5b上に設置された駆動モータ11と、駆動モータ11の駆動軸に連結されて水平面上において回転駆動されるインデックステーブル12とを有する。駆動モータ11は、図示しない制御部によって、インデックステーブル12を所定量回転させるように制御される。これにより、インデックステーブル12は、その上面に搭載された複数(本実施形態では6台)の成形ユニット20のうちから選択された一つを、所定位置(作動機構40で作動される位置)に搬送するようになっている。
インデックステーブル12の下方には、インデックステーブル12の回転方向の位置決めをするエアーシリンダ13が設置されている。即ち、このエアーシリンダ13は、インデックステーブル12が回転して選択された一つの成形ユニット20が所定位置に搬送されたときに、エアーシリンダ13のロッド先端が突出してインデックステーブル12に係合することにより位置決めするようになっている。
<成形ユニット20>
次に、成形ユニット20について図4〜図18を参照して説明する。なお、以下の説明において、左右方向は成形ユニット20の幅方向を意味し、上下方向は成形ユニット20の高さ方向を意味し、前後方向は成形ユニット20の奥行方向を意味する。成形ユニット20は、図4に示すように、ハウジング21と、曲げ加工の準備を行う第1作動要素22と、金型24及び屈曲加工部27を作動させて供給された導体線Cwに曲げ加工を施す第2作動要素23と、曲げ加工後の導体線Cwを排出させる第3作動要素28と、を備えている。
ハウジング21は、それぞれ矩形に形成された底板211、天板212及び左右一対の側板213によりボックス状に形成されており、前後両側が開口している。天板212の前方側端部は、底板211の前端よりも前方側へ突出している。ハウジング21の前方側開口部の上方部、即ち、側板213の前方側端面の上方部には、図示しない導体線供給部(例えばベルトコンベアや把持装置等)から供給される未加工の導体線Cwの両端を保持する一対の保持部214,214が設けられている。
第1作動要素22は、曲げ加工の準備を行うものであって、具体的には、一対の曲げ支点ピン228,228を所定位置に移動させると同時に、導体線供給部から供給された導体線Cwを押圧保持するように作動するものである。この第1作動要素22は、一体的に連結された第1連結部材221、第1プレート222、第1引張りコイルばね223、第1リンク部材224、第1可動体225、ばね部材226、曲げ支点ピン228などにより構成されている。
図4に示すように、第1連結部材221と第1プレート222は、第1連結部材221の上端部と第1プレート222の下端部が成形ユニット20の幅方向において重なり合った状態でボルト221bにより連結されている。これら第1連結部材221及び第1プレート222は、ハウジング21に対して上下方向に相対移動可能に設けられているとともに、第1プレート222とハウジング21に両端が支持された第1引張りコイルばね223によって、常時上方に付勢されている。
そして、第1連結部材221は、成形ユニット20が回転搬送手段10により所定位置に搬送されたときに、後で詳述する作動機構30の第1回転カム32の倣い面に接触するように配置された第1カムフォロア35(図2及び図3参照)と係合可能に構成されている。即ち、図5(a)(b)に示すように、第1連結部材221の下端部には、断面がL字状で成形ユニット20の搬送方向に延びる係合部221aが設けられている。なお、図5には、第1連結部材221及び第1プレート222を常時上方へ付勢する前記の第1引張りコイルばね223(図4参照)が、第1連結部材221に一端が支持された状態で便宜的に示されている。
一方、第1カムフォロア35の正面側の側面には、成形ユニット20の搬送方向に延び第1連結部材221の係合部221aと係合する係合溝351が設けられている。そして、係合溝351の第1連結部材221導入側の開口上方部には、係合溝351の中央部側から開口部側に向かって上昇するように傾斜した曲面状の傾斜部352が設けられている。本実施形態では、第1カムフォロア35に向かって搬送されてくる第1連結部材221の係合部221aが、第1カムフォロア35の傾斜部352に当接するように、第1引張りコイルばね223により第1連結部材221の高さ位置が調整されている。
これにより、第1カムフォロア35に向かって搬送される第1連結部材221は、第1カムフォロア35の傾斜部352に係合部221aの先端が当接した後、傾斜部352に案内されつつ移動して、図6(a)(b)に示すように係合部221aが係合溝351と係合した状態で停止する。このとき、第1連結部材221は、第1引張りコイルばね223により上方へ付勢されているので、係合部221aの上面が係合溝351の下面に圧接した状態となって適正な係合状態が得られる。このように第1連結部材221と第1カムフォロア35とが係合すると、第1連結部材221は、第1回転カム32の動きに同調して上下方向に移動する第1カムフォロア35とともに上下方向への移動が可能となる。
図7(a)(b)に示すように、第1プレート222の上端部には、第1リンク部材224が連結されている。第1リンク部材224は、ハウジング21の側板213(図4参照)の外側に配置された第1リンク杆224aと、ハウジング21の内側に配置された第2リンク杆224bとを有する。ハウジング21の側板213には、両端部が側板213の両側に突出するようにして回動軸224cが回動自在に取り付けられている。第1リンク杆224aと第2リンク杆224bは、それぞれの一端部が回動軸224cにそれぞれ固定されることによって略90°の角度でL字状に連結されている。これにより、第1リンク部材224は、ハウジング21の側板213に対して回動軸224cを中心に回動自在に設けられている。
第1リンク杆224aの他端部には、第1プレート222の上端部に設けられたローラ保持溝222b内に転動可能に配置されたローラ224dが設けられている。また、第2リンク杆224bの他端部には、第1可動体225に設けられたローラ保持溝225a内に転動可能に配置されたローラ224eが設けられている。第1可動体225は、ハウジング21の天板212に固定されたLMガイド229にガイドされつつ、成形ユニット20の前後方向に往復移動可能に設けられている。第1可動体225の成形ユニット20前方側には、圧縮コイルばね226を間に介して第1連動体227が連結されている。この第1連動体227は、LMガイド229にガイドされつつ第1可動体225と一体となって連動可能に設けられている。
第1連動体227の成形ユニット20前方側の先端には、一対の曲げ支点ピン228,228が設けられている。この曲げ支点ピン228,228は、第1連動体227が成形ユニット20前方側に移動したときに、成形ユニット20前方側に対向配置された後述するダイ部25に設けられた一対の挿入孔252,252(図10参照)に挿入可能とされている。また、第1連動体227の両曲げ支点ピン228,228の上方部には、第1連動体227が成形ユニット20前方側に移動したときに、ダイ部25の合成加工面251に対して導体線供給部から供給された導体線Cwを押圧保持する押圧部227a,227aが設けられている。
上記のように構成された第1作動要素22は、図8(a)(b)に示すように、第1プレート222が下方に移動したときに、第1リンク杆224aの他端部が第1プレート222とともに下方に移動することによって、第1リンク部材224が回動軸224cを中心に回動する。これにより、第2リンク杆224bの他端部が成形ユニット20前方側に回動し、第1可動体225及び第1連動体227がLMガイド229に沿って成形ユニット20前方側へ押し出される。これにより、第1可動体225及び第1連動体227は、第1連動体227の先端に設けられている一対の曲げ支点ピン228,228が、ダイ部25の挿入孔252,252に挿入された状態で停止する。
このとき、第1連動体227は、圧縮コイルばね226で成形ユニット20前方側へ付勢されていることによって、両曲げ支点ピン228,228の上方部に設けられた押圧部227a,227aが、図9(a)(b)に示すように、ダイ部25の合成加工面251に供給された導体線Cwを押圧保持する。この押圧部227a,227aによる導体線Cwの押圧保持状態は、その導体線Cwの成形加工が終了するまで維持される。
第2作動要素23は、金型24及び屈曲加工部27を作動させて供給された導体線Cwに曲げ加工を施すものである。この第2作動要素23は、一体的に連結された第2連結部材231、第2プレート232、第2引張りコイルばね(図示せず)、ダイ部25及びパンチ部26よりなる金型24、一対の屈曲加工部27,27などにより構成されている。
第2連結部材231と第2プレート232は、第2連結部材231の上端部と第2プレート232の下端部が成形ユニット20の前後方向において重なり合った状態でボルト231bにより連結されている(図4参照)。これら第2連結部材231及び第2プレート232は、ハウジング21に対して上下方向に相対移動可能に設けられているとともに、第2プレート232とハウジング21に両端が支持された第2引張りコイルばねによって、常時上方に付勢されている。
そして、第2連結部材231は、成形ユニット20が回転搬送手段10により所定位置に搬送されたときに、後で詳述する作動機構30の第2回転カム33の倣い面に接触するように配設された第2カムフォロア36(図2及び図3参照)と係合可能に構成されている。なお、第2連結部材231と第2カムフォロア36との係合構造は、上記の第1連結部材221と第1カムフォロア35との係合構造と同様であるので、詳しい説明は省略する。従って、第2作動要素23の場合にも、第2連結部材231と第2カムフォロア36とが係合すると、第2連結部材231は、第2回転カム33の動きに同調して上下方向に移動する第2カムフォロア36とともに上下方向への移動が可能となる。
第2プレート232の上端部には、金型24のパンチ部26が固定されているとともに、ハウジング21の天板212には、金型24のダイ部25が固定されている。即ち、本実施形態では、天板212に固定されたダイ部25に対して、第2プレート232の上端部に固定されたパンチ部26が上下方向に相対移動可能に設けられている。金型24を構成するダイ部25とパンチ部26には、導体線Cwを挟んで加工するべく対向して加工面が形成されている。即ち、ダイ部25の加工面とパンチ部26の加工面との間には、導体線Cwの厚さや幅に相当する間隙が確保されている。以下、ダイ部25については図10を参照しながら説明し、パンチ部26については図11及び図12(a)〜(c)を参照しながら説明する。
ダイ部25は、図10に示すように、導体線Cwを複数の形状に加工する合成加工面251を有する。一方、パンチ部26は、図11及び図12に示すように、ダイ部25の合成加工面251と対応する合成加工面261を有する。この場合、ダイ部25の合成加工面251はハウジング21の後方側を向き、パンチ部26の合成加工面261はハウジング21の前方側を向くように配置されている。これらダイ部25の合成加工面251とパンチ部26の合成加工面261とは、導体線Cwの厚さや幅に相当する間隙を確保しながら、複数の形状に加工する凸形状と凹形状との関係にある。
ダイ部25の合成加工面251には、円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Sc、徐変加工面Sdが設けられている。また、パンチ部26の合成加工面261には、ダイ部25の合成加工面251と対応して、円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Sc、徐変加工面Sdが設けられている。合成加工面251,261に形成された円弧形状加工面Saは、導体線Cwを図13(a)に示す円弧形状Paに加工する。また、クランク形状加工面Sbは、導体線Cwを図13(b)に示すクランク形状Pbに加工する。また、階段形状加工面Scは、導体線Cwを図13(c)に示す階段形状Pcに加工する。
徐変加工面Sdは、円弧形状加工面Sa、クランク形状加工面Sb、階段形状加工面Scの相互間に設けられている。この徐変加工面Sdは、二以上の加工面どうしが滑らかに接続するように徐々に面形状が変化するように形成された加工面である。換言すれば、加工面の相互間において徐々(連続的)に変化する接続面である。この徐変加工面Sdが設けられていることによって、パンチ部26の1方向(本実施形態では上方)への1ストロークの動作による複数形状の一括成形が可能となる。
なお、ダイ部25の合成加工面251の所定位置(下端部)には、第1作動要素22の第1連動体227に設けられた一対の曲げ支点ピン228,228が挿入される一対の挿入孔252,252が設けられている。
一対の屈曲加工部27,27は、金型24により円弧形状Pa、クランク形状Pbおよび階段形状Pcを形成した導体線Cwに対して、所定角度(略90°)曲げる曲げ加工を施して一対のスロット収容部Cb,Cbを形成するものである。即ち、一対の屈曲加工部277,27は、図13(d)に示す屈曲形状Pd,Pdを形成するべく曲げ加工を施すものである。なお、屈曲形状Pd,Pdは、スロット収容部Cb,Cbとコイルエンド部Caの境界となる「角部」に相当する。また、「所定角度」は、加工後におけるステータコイルの先端どうしが当たらない範囲であれば、任意に設定可能である。
一対の屈曲加工部27,27は、図14(a)(b)に示すように、パンチ部26の背面に固定された一対の第1支持部271,271と、ハウジング21の天板212に固定された一対の第2支持部272,272と、各第1支持部271,271にそれぞれの一端が回動自在に支持されるとともにそれぞれの中間部が各第2支持部272,272の回動軸273,273に回動自在に支持された一対の回動部材274,274と、各回動部材274,274の他端部にそれぞれ固定された一対の曲げ治具275,275とから構成されている。
即ち、一対の屈曲加工部27,27は、ダイ部25の合成加工面251の左右両側に配置されて上下方向に回動可能に構成された一対の曲げ治具275,275を有する。そして、図15(a)(b)に示すように、パンチ部26が上方へ移動するのに伴って各回動部材273,273が中間部を中心に回動したときに、各回動部材273,273の他端部に固定された各曲げ治具275,275は、上方から下方に向かって所定角度(略90°)回動する。これにより、図16に示すように、ダイ部25の合成加工面251の所定位置(下端部)に保持された導体線Cwに対して、一対の曲げ支点ピン228,228に当接する箇所で所定角度(略90°)曲げられた屈曲形状Pd,Pdを形成するように構成されている。
第3作動要素28は、金型24及び屈曲加工部27による曲げ加工後の導体線Cwを排出させるものである。この第3作動要素28は、一体的に連結された第3連結部材281、第3プレート282、第3引張りコイルばね283、第2リンク部材284、第2可動体285、カム部材286などにより構成されている。
第3連結部材281と第3プレート282は、第3連結部材281の上端部と第3プレート282の下端部が成形ユニット20の幅方向において重なり合った状態でボルト281bにより連結されている(図4参照)。これら第3連結部材281及び第3プレート282は、ハウジング21に対して上下方向に相対移動可能に設けられているとともに、第3プレート282とハウジング21に両端が支持された第3引張りコイルばね283によって、常時上方に付勢されている。
そして、第3連結部材281は、成形ユニット20が回転搬送手段10により所定位置に搬送されたときに、後で詳述する作動機構30の第3回転カム34の倣い面に接触するように配置された第3カムフォロア37(図2及び図3参照)と係合可能に構成されている。なお、第3連結部材281と第3カムフォロア37との係合構造も、上記の第1連結部材221と第1カムフォロア35との係合構造と同様であるので、詳しい説明は省略する。従って、第3作動要素28の場合にも、第3連結部材281と第3カムフォロア37とが係合すると、第3連結部材281は、第3回転カム34の動きに同調して上下方向に移動する第3カムフォロア37とともに上下方向への移動が可能となる。
図17(a)(b)に示すように、第3プレート282の上端部には、第2リンク部材284が連結されている。第2リンク部材284は、ハウジング21の側板213の外側に配置された第1リンク杆284aとハウジング21内に配置された第2リンク杆284bとを有する。ハウジング21の側板213には、両端部が側板213の両側に突出するようにして回動軸284cが回動自在に取り付けられている。第1リンク杆284aと第2リンク杆284bは、それぞれの一端部が回動軸284cの両端部にそれぞれ固定されることによって略90°の角度でL字状に連結されている。これにより、第2リンク部材284は、ハウジング21の側板213に対して回動軸284cを中心に回動自在に設けられている。
第1リンク杆284aの他端部には、第3プレート282の上端部に設けられたローラ保持溝282b内に転動可能に配置されたローラ284dが設けられている。また、第2リンク杆284bの他端部には、第2可動体285に設けられたローラ保持溝(図示せず)内に転動可能に配置されたローラ(図示せず)が設けられている。第2可動体285は、ハウジング21の底板211に固定されたLMガイド285bにより、成形ユニット20の前後方向に往復移動可能に設けられている。即ち、この第2可動体285は、第3プレート282が上方に移動したときに、第2リンク部材284が回動軸284cを中心に回動することによって、成形ユニット20の前方側へ移動するように構成されている。
第2可動体285の左右方向両側の前方側先端部には、一対のカム部材286が固定されている。なお、図17(a)(b)には、一方のカム部材286のみが示され、他方のカム部材286は図示を省略されている。各カム部材286には、左右方向に延びるローラ保持溝286aがそれぞれ設けられている。各ローラ保持溝286aには、各リンクバー287の一端に回転自在に取り付けられたローラ287aがそれぞれ転動可能に保持されている。
そして、各リンクバー287の他端は、両ローラ保持溝286aの内側に設けられた第1軸部材287bの下端部に支持されている。これにより、図18(a)(b)に示すように、第2可動体285が前方側に移動したときに、第2可動体285とともに一対のカム部材286が前方側に移動することによって、各リンクバー287が一端部の各ローラ287aを中心に互いに反対方向へ回動するように構成されている。即ち、図示されている一方のリンクバー287は、時計回り方向に回動し、図示されていない他方のリンクバーは、反時計回り方向に回動するようになっている。
図17(a)(b)に示すように、各第1軸部材287bの中間部には、各第1軸部材287bの外周に同軸状に嵌合された排出チャック288がそれぞれ取り付けられている。この排出チャック288は、導体線Cwへの曲げ加工により形成された一対のスロット収容部Cb,Cbをパンチ部26の基部に押圧保持するチャック爪288aを有する。チャック爪288aは、図示しない弾性部材(例えばばねやゴム等)によって、パンチ部26の基部に接近する方向に常時付勢されている。
そして、図18(a)(b)に示すように、図示されている一方のチャック爪288aは、第1軸部材287bが時計回り方向に回動したときに、前記弾性部材の付勢力に抗して第1軸部材287bとともに時計回り方向に回動することによりスロット収容部Cbから離間し、これにより導体線Cwの押圧保持を解除するようにされている。なお、図示されていない他方のチャック爪は、図示されている一方のチャック爪288aと同期して第1軸部材とともに反時計回り方向に回動し、導体線Cwの押圧保持を解除する。
また、図17(a)(b)に示すように、各第1軸部材287bの他端部には、各第1軸部材287bの外周に偏心した状態に嵌合された楕円カム288bがそれぞれ取り付けられている。各楕円カム288bの側方には、各第1軸部材287bと平行な状態に配置された第2軸部材289が設けられている。各第2軸部材289には、楕円カム288bの外周面に先端部が当接する排出バー289aがそれぞれ取り付けられている。この排出バー289aは、先端部が楕円カム288bの外周面に常時当接するように、図示しない弾性部材(例えばばねやゴム等)によって付勢されている。
そして、図18(a)(b)に示すように、各第1軸部材287bの回動に伴って各楕円カム288bが回動すると、各楕円カム288bの外周面に先端部が当接している排出バー289aは、各楕円カム288bの長径側外周面に押圧されることによって第2軸部材289を中心に互いに反対方向へ回動する。即ち、図示されている一方の排出バー289aは、時計回り方向に所定角度回動し、図示されていない他方の排出バーは、反時計回り方向に所定角度回動する。これにより、屈曲加工部27による曲げ加工を終了した導体線Cwの両スロット収容部Cb,Cbを、両排出バー289aでハウジング21の前方側へ押し出すように構成されている。
成形ユニット20は、上記のように構成されている。なお、本実施形態では、6台の成形ユニット20が、インデックステーブル12の外周端部に周方向に所定距離を隔てて搭載されている。各成形ユニット20は、それぞれの第1〜第3連結部材221,231,281がインデックステーブル12の外周面よりも外側に位置する状態で、ハウジング21の底板211がインデックステーブル12の上面に固定されている。そして、6台の成形ユニット20は、ダイ部25及びパンチ部26の合成加工面251,261がそれぞれ異なる金型24を搭載している。即ち、6台の成形ユニット20には、合成加工面251,261が異なる6種類の金型24のうちの1種類の金型24がそれぞれ搭載されている。
<作動機構30>
次に、作動機構30について図1〜図3を参照して説明する。本実施形態の作動機構30は、基台2上に設置された駆動モータ38と、駆動モータ38により回転駆動されるシャフト31と、シャフト31の外周面に固定された第1〜第3回転カム32〜34と、第1〜第3回転カム32〜34の倣い面にそれぞれ接触するように配置された第1〜第3カムフォロア35〜37とを備えている。第1〜第3回転カム32〜34は、それぞれ所定の倣い面を有する円板カムが用いられている。第1回転カム32の上方には、第1回転カム32の倣い面に接触するようにして第1カムフォロア35が配置されている。また、第2回転カム33の上方には、第2回転カム33の倣い面に接触するようにして第2カムフォロア36が配置されている。また、第3回転カム34の上方には、第3回転カム34の倣い面に接触するようにして第3カムフォロア37が配置されている。
これにより、第1〜第3カムフォロア35〜37は、駆動モータ38によりシャフト31が回転駆動されたときに、第1〜第3回転カム32〜34の倣い面の形状に従ってそれぞれ上下方向に移動するように構成されている。即ち、第1回転カム32の回転運動は、第1カムフォロア35の上下運動に変換され、第2回転カム33の回転運動は、第2カムフォロア36の上下運動に変換され、第3回転カム34の回転運動は、第3カムフォロア37の上下運動に変換される。
本実施形態では、第1〜第3回転カム32〜34がシャフト31とともに1回転すると、第1〜第3カムフォロア35〜37は、それぞれ独立して所定のタイミングで上下方向に1往復するように設定されている。これにより、第1カムフォロア35の上下運動は、第1作動要素22に動力として伝達され、第2カムフォロア36の上下運動は、第2作動要素23に動力として伝達され、第3カムフォロア37の上下運動は、第3作動要素28に動力として伝達される。
<製造装置1の作用>
次に、本実施形態の製造装置1を用いてステータコイルを製造する際の作用について説明する。
本実施形態の製造装置1では、先ず、インデックステーブル12上に搭載された6台の成形ユニット20のうちから目的とする合成加工面251,261を有する金型24を備えた成形ユニット20を選択する。選択された成形ユニット20は、インデックステーブル12を回転させることにより、所定位置(作動機構30で作動される位置)に搬送される。その成形ユニット20が所定位置に到着した際には、成形ユニット20の第1〜第3連結部材221,231,281と作動機構30の第1〜第3カムフォロア35〜37とがそれぞれ自動的に係合する(図6参照)。その後、インデックステーブル12は、エアーシリンダ13の作動により停止位置で位置決めされる。
その状態で、先ず、所定の導体線供給部(図示せず)からダイ部25の合成加工面251近傍の所定位置に未加工の導体線Cwが供給され、ハウジング21に設けられた一対の保持部214,214(図4参照)に両端部を保持された状態にセットされる(図9(a)参照)。
次いで、作動機構30の駆動モータ38によりシャフト31が回転駆動され、シャフト31とともに第1〜第3回転カム32〜34が回転する。シャフト31が回転を開始すると、最初に、第1回転カム32の倣い面に接触する第1カムフォロア35が下方に移動する。これにより、第1カムフォロア35に係合している第1作動要素22の第1連結部材221が下方に移動し、第1リンク部材224の回動を介して第1可動体225及び第1連動体227がLMガイド229にガイドされつつ前方側へ移動する(図7及び図8参照)。
第1可動体225及び第1連動体227が前方側へ移動すると、第1連動体227の前方側の先端に設けられた一対の曲げ支点ピン228,228が所定位置に移動して、ダイ部25に設けられた一対の挿入孔252,252に挿入される(図10参照)。これにより、屈曲加工部27による曲げ加工が可能な状態となる。また、これと同時に、第1連動体227の両曲げ支点ピン228,228の上方部に設けられた一対の押圧部227a,227aにより、ダイ部25の合成加工面251に対して導体線Cwが押圧された状態で保持される(図9(b)参照)。その後、一対の屈曲加工部27,27による曲げ加工が開始される前までの間に、一対の保持部214,214による導体線Cwの両端部の保持状態が解除される。
次いで、第2回転カム33の倣い面に接触する第2カムフォロア36が上方に移動する。これにより、第2カムフォロア36に係合している第2作動要素23の第2連結部材231が上方に移動し、第2連結部材231とともに第2プレート232及びパンチ部26も上方に移動する。
パンチ部26が上方(加工方向)に移動すると、ダイ部25の合成加工面251の下方部所定位置に保持されている導体線Cwがダイ部25及びパンチ部26の円弧形状加工面Sa(図10〜図12参照)に挟持された状態で押し付けられる。この押し付けによって、導体線Cwは円弧形状加工面Saに沿った円弧形状に加工される。図13(a)には、円弧形状Paを有する導体線Cwが示されている。
この状態からパンチ部26が上方(加工方向)にさらに移動し続けてゆくと、円弧形状加工面Saと、クランク形状加工面Sb及び階段形状加工面Scとの相互間に形成された徐変加工面Sdに沿って、導体線Cwは徐々に形状が変化してゆく。導体線Cwがクランク形状加工面Sbに押し付けられると、図13(b)に示す導体線Cwの形状に加工される。即ち、図13(a)の円弧形状Paに加えてクランク形状Pbを有する形状となる。
そして、導体線Cwが階段形状加工面Scに押し付けられると、図13(c)及び図13(d)に示す導体線Cwの形状に加工される。即ち、円弧形状Paとクランク形状Pbとに加えて、さらに階段形状Pcを有する形状となる。このように、本実施形態の製造装置1では、パンチ部26の1方向(本実施形態では上方)への1ストロークの動作により、導体線Cwに対して複数の形状が一括成形される。
その後、パンチ部26が上方(加工方向)に更に移動し続けてゆくと、円弧形状Pa,クランク形状Pb及び階段形状Pcが加工された導体線Cwに対して、一対の屈曲加工部27,27の各回動部材273,273が回動し、各曲げ治具275,275が各曲げ支点ピン228,228に沿って屈曲方向に回動する(図14〜図16参照)。これにより、図13(d)に示すように、更に屈曲形状Pdを有する形状の導体線Cwに加工される。即ち、コイルエンド部Caと一対のスロット収容部Cb,Cbとからなる略U字形状の導体線Cwが形成される。
次いで、第3回転カム34の倣い面に接触する第3カムフォロア37が上方に移動する。これにより、第3カムフォロア37に係合している第3作動要素28の第3連結部材281が上方に移動し、第2リンク部材284の回動を介して第2可動体285がLMガイド285bにガイドされつつ前方側へ移動する(図17及び図18参照)。
第2可動体285が前方側へ移動すると、第2可動体285とともに一対のカム部材286が前方側に移動することによって、各ローラ287aの各ローラ保持溝286a内での転動を介して各リンクバー287が一端部の各ローラ287aを中心に互いに反対方向へ回動する。これにより、各リンクバー287の他端に支持されている各第1軸部材287bは、各ローラ287aを中心に互いに反対方向へ回動する。この場合、図示されている一方のリンクバー287及び第1軸部材287bは、時計回り方向に回動し、図示されていない他方のリンクバー及び第1軸部材は、反時計回り方向に回動する。
これにより、各第1軸部材287bの外周に取り付けられた各排出チャック288が、チャック爪288aで導体線Cwの両スロット収容部Cb,Cbをパンチ部26の基部に押圧保持する(図17(b)参照)。この状態で、第1回転カム32の倣い面に接触する第1カムフォロア35が初期位置に戻るべく上方に移動し、第1作動要素22の第1連結部材221が上方に移動することによって、第1リンク部材224の回動を介して第1可動体225及び第1連動体227がLMガイド229にガイドされつつ後退し初期位置に戻る。これにより、第1連動体227に設けられた一対の曲げ支点ピン228,228がダイ部25の一対の挿入孔252,252から抜き出され、これとともにダイ部25の合成加工面251に対する押圧部227a,227aによる導体線Cwの押圧保持状態が解除される。
その後、第2回転カム33の倣い面に接触する第2カムフォロア36が初期位置に戻るべく下方への移動を開始する。これにより、第2カムフォロア36に係合している第2作動要素23の第2連結部材231、第2プレート232及びパンチ部26も下方への移動を開始する。そして、パンチ部26が下方の所定位置まで移動すると、各排出チャック288のチャック爪288aにより、パンチ部26の基部に押圧保持されている導体線Cwの押圧保持状態が解除される。
このとき、第3作動要素28の第2可動体285が更に前方側へ移動し続けている。そして、導体線Cwの押圧保持状態が解除されるのと同期して、各第1軸部材287bの回動に伴って各楕円カム288bが回動する。これにより、各楕円カム288bの外周面に先端部が当接している排出バー289aが、各楕円カム288bの長径側外周面に押圧されることによって第2軸部材289を中心に互いに反対方向へ回動し、両排出バー289aによって導体線Cwの両スロット収容部Cb,Cbがハウジング21の前方側へ押し出される。排出バー289aで押し出された導体線Cwは、図示しない所定の搬送機構によって所定位置に搬送される。
その後、第3回転カム34の倣い面に接触する第3カムフォロア37が下方に移動して初期位置に戻る。これにより、第3カムフォロア37に係合している第3作動要素28の第3連結部材281が下方に移動し、第2リンク部材284の回動を介して第2可動体285がLMガイド285bにガイドされつつ後方側へ後退して、初期位置に戻る(図17参照)。
以上の第1〜第3作動要素22,23,28の動作は、シャフト31が1回転して第1〜第3回転カム32〜34が1回転する毎に完結する。よって、シャフト31の連続した回転と導体線Cwの連続的な供給を繰り返すことにより、シャフト31が1回転する毎に略U字形状に成形された1個の導体線Cwを連続的に製造することができる。
なお、上記の成形ユニット20により製造される導体線CWとは形状や大きさが異なる別の導体線Cwを製造する場合には、インデックステーブル12に搭載された他の5台の成形ユニット20のうちから選択した所望の合成加工面251,261を有する金型24を備えた成形ユニット20にインデックステーブル12を回転させて交換し、上記と同様に導体線Cwの加工を行うことによって所望の導体線Cwを製造することができる。
上記のようにして製造されたコイルエンドCa及び一対のスロット収容部Cb,Cbよりなる略U字形状の導体線Cwは、セグメント型ステータコイルの導体セグメントとして用いられる。即ち、セグメント型ステータコイルは、周方向に配列された複数のスロットを有するステータコアに対して、複数の導体セグメントのスロット収容部を軸方向一端側からスロット内に挿入し、軸方向他端側に延出した所定の導体セグメントの端部同士を溶接などで接合することにより形成される。
<実施形態1の効果>
本実施形態の製造装置1によれば、導体線Cwに曲げ加工を施す金型24を有する複数の成形ユニット20と、複数の成形ユニット20を搬送する回転搬送手段10と、所定位置に搬送された成形ユニット20を作動させる作動機構30とを備えている。即ち、回転搬送手段10により搬送される複数の成形ユニット20が所定位置に搬送されたときに、成形ユニット20の金型24が作動機構30により作動され、供給された導体線Cwに対して曲げ加工が施される。これにより、全体で必要な成形ユニット20や回転搬送手段10及び作動機構30などの設備台数を低減することができるので、設備コストを低減することができる。
また、回転搬送手段10により搬送される複数の成形ユニット20を連続して作動させることができるので、導体線Cwにコイルエンド部Caとスロット収容部Cbとを効率よく成形することができる。これにより、作業時間の短縮化を図り、生産性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の成形ユニット20は、曲げ加工の準備を行う第1作動要素22と、金型24を作動させて供給された導体線Cwに曲げ加工を施す第2作動要素23と、曲げ加工後の導体線Cwを排出させる第3作動要素28とを有するため、金型24による導体線Cwの曲げ加工を円滑且つ確実に行うことができる。
また、本実施形態では、第1及び第3作動要素22,28は、加工の軸を変換するリンク部材224,284を有するため、第1及び第3作動要素22,28のそれぞれの作動工程を統合することができる。これにより、設備コストをより一層低減化することが可能となり、加工時間をより一層短縮化して生産性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、金型24を構成するダイ部25及びパンチ部26は、コイルエンド部Caの形状に加工する相異なる複数の加工面のうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面251,261を有する。そのため、加工用の導体線Cwは、一つの金型24によって合成加工面251,261に対応する複数の形状が成形される。即ち、金型24を一のストロークだけ移動(ダイ部25とパンチ部26との相対移動)させると、導体線Cwには合成加工面251,261に対応する複数の形状が成形される。よって、全体で必要な金型24(設備台数)の数を減らすことができ、コストを低減することができる。また、金型24の数が減るので、導体線Cwを掴み変える回数も減り、ピッチ精度を向上させることができる。
また、本実施形態の作動機構30は、駆動モータ38により回転駆動されるシャフト31と、該シャフト31に取り付けられて第1〜第3作動要素22,23,28にそれぞれ動力を伝達する第1〜第3回転カム32〜34とを有する。そのため、第1〜第3回転カム32〜34によってシャフト31の動力を第1〜第3作動要素のそれぞれに確実に伝達させることができるので、第1〜第3回転カム32〜34による簡単な構成で第1〜第3作動要素を確実に作動させることができる。
また、本実施形態の成形ユニット20は、所定位置に搬送された成形ユニット20の第1〜第3作動要素22,23,28を位置決めする第1〜第3引張りコイルばね(付勢手段)223,228を有する。そのため、所定位置に搬送された成形ユニット20の第1〜第3作動要素22,23,28を第1〜第3引張りコイルばね223,228の付勢力のみで位置決めすることができるので、段取り時間を大幅に短縮することができ、生産性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、回転搬送手段10は、加工面がそれぞれ異なる金型24を有する複数種類(6種類)の成形ユニット20を搭載して回転可能に設けられたインデックステーブル12を備えている。そにため、インデックステーブル12に搭載された6種類の成形ユニット20のうちから、所望の加工面が形成された金型24を有する成形ユニット20を選択して使用することができる。この場合、インデックステーブル12を回転させることによって、選択した成形ユニット20を所定位置に搬送することができるので、段取り時間を短縮化することができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係るステータコイルの製造装置2について図19及び図20を参照して説明する。実施形態2の製造装置2は、実施形態1の製造装置1と同様に、導体線Cwを加工して、一対のスロット収容部Cb,Cbとコイルエンド部Caとを有する略U字形状の導体セグメントを作製するものである。
<製造装置2の構成>
実施形態2の製造装置2は、図19(a)(b)に示すように、基台7上に回転可能に設けられた回転搬送手段50と、第1〜第3作動要素62,63,68を有し回転搬送手段50に搭載された複数(本実施形態では8台)の成形ユニット60と、所定位置に搬送された成形ユニット60を作動させる作動機構70とを備えている。以下、各構成要素について、実施形態1と異なる点を中心に説明する。
<回転搬送手段50>
実施形態2の回転搬送手段50は、基台7の中央部に立設された支柱51と、支柱51の上部に設置されて図示しない駆動モータにより水平面上において回転駆動される回転テーブル52とを有する。回転テーブル52を回転駆動する駆動モータは、図示しない制御部によって制御される。実施形態2の場合、回転テーブル52は、支柱51を中心にして反時計回り方向(図19(a)の矢印X方向)に回転し、回転テーブル52が回転することによって、回転テーブル52の外周部下面に設置された複数の成形ユニット60を循環させつつ搬送するようになっている。なお、基台7の所定位置には、回転テーブル52で搬送される成形ユニット60に対して導体線Cwを供給する導体線供給部78が設置されている。
<成形ユニット60>
実施形態2の成形ユニット60は、図20(a)〜(c)に示すように、実施形態1の成形ユニット20と基本的構成が同じであり、実施形態1の成形ユニット20における第1〜第3作動要素22,23,28の第1〜第3連結部材221,231,281に代えて、第1〜第3ローラフォロア74〜76が用いられている点で、実施形態1の成形ユニット20と異なる。よって、実施形態1の成形ユニット20と共通する部材や構成についての詳しい説明は省略し、異なる点及び重要な点を説明する。なお、実施形態1の成形ユニット20と共通する部材については、同じ符号を用いる。
実施形態2の成形ユニット60で用いられる第1〜第3ローラフォロア74〜76は、実施形態1の作動機構30で用いられていた第1〜第3カムフォロア35〜37に代わるものでもある。即ち、実施形態2の成形ユニット60には、第1〜第3カムフォロア35〜37に代わる第1〜第3ローラフォロア74〜76が、成形ユニット60の第1〜第3作動要素に直接取り付けられている。具体的には、第1ローラフォロア74は、第1作動要素22の第1プレート222の下端部に固定され、第2ローラフォロア75は、第2作動要素23の第2プレート232の下端部に固定され、第3ローラフォロア76は、第3作動要素28の第3プレート282の下端部に固定されている。
なお、第1〜第3プレート222,232,282は、実施形態1では、ハウジング21の幅方向(左右方向)に1列に配置されていたのに対して、実施形態2では、ハウジング21の後方側から前方側に所定距離ずつずれた段違い状に配置されている。即ち、実施形態2では、第1プレート222がハウジング21の最後方側に位置し、第3プレート282がハウジング21の最前方側に位置するようにされている。そして、第1〜第3プレート222,232,282の下端部にそれぞれ取り付けられている第1〜第3ローラフォロア74〜76は、成形ユニット60が幅方向(左右方向)に移動するように転動可能に設けられている。
実施形態2では、加工面が同一の金型24を備えた8台の成形ユニット60が用いられている。これら8台の成形ユニット60は、回転テーブル52の外周部下面にハウジング21の天板212が固定されることにより釣り下げられた状態で、周方向に所定距離を隔てて設置されている。
そして、各成形ユニット60は、第1〜第3ローラフォロア74〜76が、基台7上に設けられた第1〜第3レールカム71〜73上にそれぞれ接触するように設けられている。即ち、各成形ユニット60は、回転テーブル52が回転した際に、第1〜第3ローラフォロア74〜76が、それぞれ第1〜第3レールカム71〜73上を転動するように構成されている。これにより、第1〜第3レールカム71〜73上をそれぞれ転動する第1〜第3ローラフォロア74〜76は、第1〜第3レールカム71〜73に設定された高低差により上下方向に位置が変動する。この第1〜第3ローラフォロア74〜76の上下方向への位置変動に基づいて、第1〜第3作動要素22,23,28がそれぞれ独立して作動するように構成されている。
<作動機構70>
実施形態2の作動機構70は、図19(a)(b)に示すように、基台7上に設けられた第1〜第3レールカム71〜73と、成形ユニット60の第1〜第3プレート222,232,282にそれぞれ取り付けられた上記の第1〜第3ローラフォロア74〜76とにより構成されている。
第1〜第3レールカム71〜73は、基台7の上面の外周端部に沿って周回するように円環状に形成された3列のレールにより構成されている。これら第1〜第3レールカム71〜73上には、回転テーブル52に搭載された各成形ユニット60の第1〜第3ローラフォロア74〜76がそれぞれ接触して転動可能なように載置されている。即ち、第1レールカム71上には第1ローラフォロア74が載置され、第2レールカム72上には第2ローラフォロア75が載置され、第3レールカム73上には第3ローラフォロア76が載置されている。
第1〜第3レールカム71〜73には、これらに載置された第1〜第3ローラフォロア74〜76が転動する際に、所定の位置で上下方向の位置が変動するようにそれぞれ高低差が設定されている。実施形態2の場合、導体線供給部78の設置箇所から所定範囲に導体線Cwを投入する投入区間(A)が設けられ、その直後の所定範囲に導体線Cwに加工を施す加工区間(B)が設けられ、その直後の所定範囲に加工後の導体線Cwを排出する排出区間(C)が設けられている。
よって、第1〜第3レールカム71〜73には、第1〜第3ローラフォロア74〜76が投入区間(A)、加工区間(B)及び排出区間(C)の各区間を通過する際に、成形ユニット60の第1〜第3作動要素22,23,28を適切に作動させるべく上下方向に位置が変動するように高低差が設定されている。
即ち、第1レールカム71の投入区間(A)には、第1ローラフォロア74が所定位置で下降するように下降傾斜部が設けられており、第1レールカム71の排出区間(C)には、第1ローラフォロア74が所定位置で上昇するように上昇傾斜部が設けられている。また、第2レールカム72の加工区間(B)には、第2ローラフォロア75が所定位置で上昇するように上昇傾斜部が設けられており、第2レールカム72の排出区間(C)には、第2ローラフォロア75が所定位置で下降するように下降傾斜部が設けられている。また、第3レールカム73の加工区間(B)には、第3ローラフォロア76が所定位置で上昇するように上昇傾斜部が設けられており、第3レールカム73の排出区間(C)には、第3ローラフォロア76が所定位置で下降するように下降傾斜部が設けられている。
<製造装置2の作用>
次に、実施形態2の製造装置2を用いてステータコイルを製造する際の作用について説明する。
本実施形態の製造装置2では、駆動モータにより回転テーブル52が回転すると、回転テーブル52に搭載されている8台の成形ユニット60は、第1〜第3ローラフォロア74〜76が第1〜第3レールカム71〜73に沿って転動しつつ搬送される。そして、各成形ユニット60が導体線供給部78の前を通過する際に、導体線供給部78からダイ部25の合成加工面251近傍の所定位置に未加工の導体線Cwが供給され、投入区間(A)の範囲内で、ハウジング21に設けられた一対の保持部214,214(図4参照)に両端部を保持された状態にセットされる(図9(a)参照)。
また、成形ユニット60が投入区間(A)の終端付近に差し掛かると、第1レールカム71上を転動する第1ローラフォロア74が所定量下降する。これにより、第1ローラフォロア74に連結している第1作動要素22の第1プレート222が下方に移動し、第1リンク部材224の回動を介して第1可動体225及び第1連動体227がLMガイド229にガイドされつつ前方側へ移動する(図7及び図8参照)。
第1可動体225及び第1連動体227が前方側へ移動すると、第1連動体227の前方側の先端に設けられた一対の曲げ支点ピン228,228が所定位置に移動して、ダイ部25に設けられた一対の挿入孔252,252に挿入される(図10参照)。これにより、屈曲加工部27による曲げ加工が可能な状態となる。また、これと同時に、第1連動体227の両曲げ支点ピン228,228の上方部に設けられた一対の押圧部227a,227aにより、ダイ部25の合成加工面251に対して導体線Cwが押圧された状態で保持される(図9(b)参照)。その後、一対の屈曲加工部27,27による曲げ加工が開始される前までの間に、一対の保持部214,214による導体線Cwの両端部の保持状態が解除される。
次いで、第2レールカム72上を転動する第2ローラフォロア75が所定量上昇する。これにより、第2ローラフォロア75に連結している第2作動要素23の第2プレート232及びパンチ部26も上方に移動する。パンチ部26が上方(加工方向)に移動すると、ダイ部25の合成加工面251の下方部所定位置に保持されている導体線Cwがダイ部25及びパンチ部26の円弧形状加工面Sa(図10〜図12参照)に挟持された状態で押し付けられる。この押し付けによって、導体線Cwは、円弧形状加工面Saに沿った円弧形状に加工される。図13(a)には、円弧形状Paを有する導体線Cwが示されている。
この状態からパンチ部26が上方(加工方向)にさらに移動し続けてゆくと、円弧形状加工面Saと、クランク形状加工面Sb及び階段形状加工面Scとの相互間に形成された徐変加工面Sdに沿って、導体線Cwは徐々に形状が変化してゆく。導体線Cwがクランク形状加工面Sbに押し付けられると、図13(b)に示す導体線Cwの形状に加工される。即ち、図13(a)の円弧形状Paに加えてクランク形状Pbを有する形状となる。
そして、導体線Cwが階段形状加工面Scに押し付けられると、図13(c)及び図13(d)に示す導体線Cwの形状に加工される。即ち、円弧形状Paとクランク形状Pbとに加えて、さらに階段形状Pcを有する形状となる。このように、実施形態2の製造装置2においても、パンチ部26の1方向(本実施形態では上方)への1ストロークの動作により、導体線Cwに対して複数の形状が一括成形される。
その後、パンチ部26が上方(加工方向)に更に移動し続けてゆくと、円弧形状Pa,クランク形状Pb及び階段形状Pcが加工された導体線Cwに対して、一対の屈曲加工部27,27の各回動部材273,273が回動し、各曲げ治具275,275が各曲げ支点ピン228,228に沿って屈曲方向に回動する(図14〜図16参照)。これにより、図13(d)に示すように、更に屈曲形状Pdを有する形状の導体線Cwに加工される。即ち、コイルエンド部Caと一対のスロット収容部Cb,Cbとからなる略U字形状の導体線Cwが形成される。
次いで、第3レールカム73上を転動する第3ローラフォロア76が所定量上昇する。これにより、第3ローラフォロア76に連結している第3作動要素28の第3プレート282が上方に移動し、第2リンク部材284の回動を介して第2可動体285がLMガイド285bにガイドされつつ前方側へ移動する(図17及び図18参照)。
第2可動体285が前方側へ移動すると、第2可動体285とともに一対のカム部材286が前方側に移動することによって、各ローラ287aの各ローラ保持溝286a内での転動を介して各リンクバー287が一端部の各ローラ287aを中心に互いに反対方向へ回動する。これにより、各リンクバー287の他端に支持されている各第1軸部材287bは、各ローラ287aを中心に互いに反対方向へ回動する。この場合、図示されている一方のリンクバー287及び第1軸部材287bは、時計回り方向に回動し、図示されていない他方のリンクバー及び第1軸部材は、反時計回り方向に回動する。
これにより、各第1軸部材287bの外周に取り付けられた各排出チャック288が、チャック爪288aで導体線Cwの両スロット収容部Cb,Cbをパンチ部26の基部に押圧保持する(図17(b)参照)。この状態で、第1レールカム71上を転動する第1ローラフォロア74が初期位置の高さに戻るべく上昇し、第1作動要素22の第1プレート222が上方に移動することによって、第1リンク部材224の回動を介して第1可動体225及び第1連動体227がLMガイド229にガイドされつつ後退し初期位置に戻る。これにより、第1連動体227に設けられた一対の曲げ支点ピン228,228がダイ部25の一対の挿入孔252,252から抜き出され、これとともにダイ部25の合成加工面251に対する押圧部227a,227aによる導体線Cwの押圧保持状態が解除される。
その後、第2レールカム72上を転動する第2ローラフォロア75が初期位置に戻るべく下降を開始する。これにより、第2ローラフォロア75に連結している第2作動要素23の第2プレート232及びパンチ部26も下方への移動を開始する。そして、パンチ部26が下方の所定位置まで移動すると、各排出チャック288のチャック爪288aにより、パンチ部26の基部に押圧保持されている導体線Cwの押圧保持状態が解除される。
このとき、第3作動要素28の第2可動体285が更に前方側へ移動し続けている。そして、導体線Cwの押圧保持状態が解除されるのと同期して、各第1軸部材287bの回動に伴って各楕円カム288bが回動する。これにより、各楕円カム288bの外周面に先端部が当接している排出バー289aが、各楕円カム288bの長径側外周面に押圧されることによって第2軸部材289を中心に互いに反対方向へ回動し、両排出バー289aによって導体線Cwの両スロット収容部Cb,Cbがハウジング21の前方側へ押し出される。排出バー289aで押し出された導体線Cwは、図示しない所定の搬送機構によって所定位置に搬送される。
その後、第3レールカム73上を転動する第3ローラフォロア76が下降して初期位置に戻る。これにより、第3ローラフォロア76に連結している第3作動要素28の第3プレート282が下方に移動し、第2リンク部材284の回動を介して第2可動体285がLMガイド285bにガイドされつつ後方側へ後退して、初期位置に戻る(図17参照)。
以上の第1〜第3作動要素22,23,28の動作は、第1〜第3ローラフォロア74〜76が第1〜第3レールカム71〜73の投入区間(A)、加工区間(B)及び排出区間(C)を転動する間に行われる。その後、第1〜第3ローラフォロア74〜76が第1〜第3レールカム71〜73の排出区間(C)を通過して導体線Cwの加工を終了した成形ユニットは、導体線供給部78の設置位置へ回転テーブル52により搬送されるまで、次の準備をして待機する状態となる。そして、導体線供給部78の前を通過する際に、導体線供給部78から未加工の導体線Cwが供給され、次の加工作業を開始する。
このようにして、第1〜第3レールカム71〜73に沿って転動しつつ周回する成形ユニット60で、導体線Cwの成形加工が繰り返し行われることにより、略U字形状に成形された導体線Cwを連続的に製造することができる。実施形態2の製造装置2では、回転テーブル52に8台の成形ユニット60が搭載されているので、生産性が極めて良好となる。なお、上記のようにして製造された略U字形状の導体線Cwは、実施形態1の場合と同様に、セグメント型ステータコイルの導体セグメントとして用いられる。
<実施形態2の効果>
実施形態2の製造装置2によれば、導体線Cwに曲げ加工を施す金型24を有する複数の成形ユニット60と、複数の成形ユニット60を搬送する回転搬送手段50と、所定位置に搬送された成形ユニット60を作動させる作動機構70とを備えている。そのため、全体で必要な成形ユニット60や回転搬送手段50及び作動機構70などの設備台数を低減することができるので、設備コストを低減することができるなど、実施形態1の製造装置1と同様の効果を奏する。
特に、実施形態2の製造装置2の作動機構70は、第1〜第3レールカム71〜73と、成形ユニット60に設けられ成形ユニット60が回転搬送手段50により搬送される際に第1〜第3レールカム71〜73にそれぞれ接触して第1〜第3レールカム71〜73から動力の伝達を受ける第1〜第3ローラフォロア74〜76とを有する。そのため、第1〜第3レールカム71〜73に接触する第1〜第3ローラフォロア74〜76によって、成形ユニット60に動力を確実に伝達させることができるので、第1〜第3レールカム71〜73と第1〜第3ローラフォロア74〜76の組み合わせによる簡単な構成で成形ユニット60を確実に作動させることができる。
また、実施形態2の製造装置2の回転搬送手段50は、複数の成形ユニット60を搭載して回転可能に設けられた回転テーブル52を備えている。そのため、回転テーブル52を回転させることによって、回転テーブル52に搭載された複数の成形ユニット60を搬送しつつ金型24を作動させて導体線Cwの曲げ加工を行うことができる。これにより、加工時間をより一層短縮化することができるので、生産性の向上を図ることができる。
なお、実施形態2の製造装置2において、回転テーブル52に搭載された8台の成形ユニット60は、加工面が同一の金型24を備えた同じ構成のものであるが、加工面がそれぞれ異なる金型24を有する複数種類の成形ユニット60を搭載するようにしてもよい。このようにすれば、形状や大きさが異なる複数種類の導体線Cwを同時に製造することができる。但し、成形加工を終了した導体線Cwが排出区間(C)で排出される際に、形状や大きさが同じものを仕分けして排出できるようにする必要がある。
1,2…製造装置、 5,7…基台、 10,50…回転搬送手段、 11…駆動モータ、 12…インデックステーブル、 13…エアーシリンダ(付勢手段)、 20,60…成形ユニット、 21…ハウジング、 22…第1作動要素、 223…第1引張りコイルばね(付勢手段)、 228…曲げ支点ピン、 23…第2作動要素、 24…金型、 25…ダイ部、 251…合成加工面、 26…パンチ部、 261…合成加工面、 27…屈曲加工部、 275…曲げ治具、 28…第3作動要素、 283…第3引張りコイルばね(付勢手段)、 30,70…作動機構、 31…シャフト、 32…第1回転カム(カム部材)、 33…第2回転カム(カム部材)、 34…第3回転カム(カム部材)、 35…第1カムフォロア、 36…第2カムフォロア、 37…第3カムフォロア、 52…回転テーブル、 71…第1レールカム、 72…第2レールカム、
73…第3レールカム、 74…第1ローラフォロア(カムフォロア)、 75…第2ローラフォロア(カムフォロア)、 76…第3ローラフォロア(カムフォロア)、 Cw…導体線、 Ca…コイルエンド部、 Cb…スロット収容部、 Sa…円弧形状加工面、 Sb…クランク形状加工面、 Sc…階段形状加工面、 Sd…徐変加工面。

Claims (10)

  1. 導体線を加工して、ステータコアのスロット内に収容されるスロット収容部と、異なる前記スロットに収容される二つの前記スロット収容部の一端同士を前記スロットの外部で接続するコイルエンド部と、を成形するステータコイルの製造装置において、
    前記導体線に曲げ加工を施す金型を有する複数の成形ユニットと、
    複数の前記成形ユニットを搬送する回転搬送手段と、
    所定位置に搬送された前記成形ユニットを作動させる作動機構と、
    を備えていることを特徴とするステータコイルの製造装置。
  2. 前記成形ユニットは、前記曲げ加工の準備を行う第1作動要素と、前記金型を作動させて供給された前記導体線に曲げ加工を施す第2作動要素と、曲げ加工後の前記導体線を排出させる第3作動要素と、を有することを特徴とする請求項1に記載のステータコイルの製造装置。
  3. 前記第1及び第3作動要素は、加工の軸を変換するリンク部材を有することを特徴とする請求項2に記載のステータコイルの製造装置。
  4. 前記金型は、前記スロット収容部の形状に加工する加工面と前記コイルエンド部の形状に加工する相異なる複数の加工面とのうちで、二以上の加工面を合成した合成加工面を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
  5. 前記作動機構は、駆動部により回転駆動されるシャフトと、該シャフトに取り付けられて前記第1〜第3作動要素にそれぞれ動力を伝達するカム部材と、を有することを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
  6. 前記成形ユニットは、所定位置に搬送された前記成形ユニットの前記第1〜第3作動要素を位置決めする付勢手段を有することを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
  7. 前記付勢手段は、ばね部材又はシリンダ装置であることを特徴とする請求項6に記載のステータコイルの製造装置。
  8. 前記回転搬送手段は、加工面がそれぞれ異なる前記金型を有する複数種類の前記成形ユニットを搭載して回転可能に設けられたインデックステーブルを備えていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
  9. 前記作動機構は、レールカムと、前記成形ユニットに設けられ前記成形ユニットが前記回転搬送手段により搬送される際に前記レールカムに接触して前記レールカムから動力の伝達を受けるカムフォロアと、を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
  10. 前記回転搬送手段は、複数の前記成形ユニットを搭載して回転可能に設けられた回転テーブルを備えていることを特徴とする請求項1〜4及び9の何れか一項に記載のステータコイルの製造装置。
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