JP2020203792A - 糸結合装置用の摩擦ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦ディスクの耐用期間を延長することが可能な構成を提供する。【解決手段】2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置用の摩擦ディスク16であって、該摩擦ディスクが、結合すべき糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために互いに対して相対的に回転可能に支承されていて、それぞれ1つの支持体34と、該支持体上に配置された摩擦ライニング35とを含んでいる、摩擦ディスクにおいて、前記摩擦ディスクのうちの一方の摩擦ディスクが、多部分から構成されていて、軸方向で移動可能に支承されている中心部材17、内側リング18および外側リング19を有していて、他方の摩擦ディスクが、少なくとも中心部材17およびリング23を有していて、少なくとも1つの摩擦ディスクが、少なくとも2つの摩擦領域36を有する摩擦ライニングを含んでいる。【選択図】図3

Description

本発明は、糸結合装置用の摩擦ディスクと、このような摩擦ディスクを含む糸結合装置と、このような糸結合装置を含む、巻取りパッケージを製造する繊維機械とに関する。さらに本発明は、糸結合装置用のこのような摩擦ディスクを製造する方法に関する。
繊維産業において、糸結合装置は、久しく以前から先行技術に属していて、多数の特許権出願において詳細に説明されている。糸結合装置は、2つの糸端部を交絡する、もしくは撚ることによって、ほぼ糸と同一の糸結合部を形成する。このような糸結合部は、糸品質にとって重要な基準であり、糸に似た強度を有しているだけではなく、できるだけ糸と同一の外見を有していることも望まれる。
製造プロセス中に、巻取りパッケージを製造する繊維機械において糸破断が生じた場合、または繊維機械の複数の作業ユニットのうちの1つの作業ユニットにおいて糸異常に基づいて定義されたクリアリング切断が実施された場合に、分離された糸の糸端部は、まず専用のニューマチック式の装置により、糸結合装置またはスプライシング装置の領域へと戻される。この場合に、サクションノズルは、いわゆる上糸を綾巻きパッケージから戻して、この上糸を、場合によっては糸異常をクリアリングした後、つまり取り除いた後に、糸結合装置内に挿入する。対応して、たとえば繰出し位置に位置決めされた1つの粗糸ボビンから来るいわゆる下糸も、負圧が供給可能なグリッパ管により糸結合装置内に挿入される。
機械的なスプライシングもしくは糸継ぎの原理は、上糸および下糸を、2つの摩擦ディスクの逆向きの回転により解撚し、次いで再び加撚する/撚ることである。解撚後に、糸端部は、制限された領域内のみで重なり、互いにスプライシングされ得るように、短く切断される。
欧州特許出願公開第0120523号明細書によれば、2つの糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために逆向きに駆動可能な2つの摩擦ディスクを含む糸結合装置が開示されている。糸端部は、まず、糸結合工程の開始時に、2つの摩擦ディスク間に位置決めされ、解撚され、引きちぎられる。もはや撚りを有しておらず、繊維が互いに対してほぼ平行に存在している今や筆状の糸端部を局所的に制限し、束ねるために、糸端部は、いわゆるコームにより束ねられ、次いで互いにスプライシングされる、つまり一緒に撚られる。
欧州特許出願公開第0120523号明細書による糸結合装置は、少なくとも一時的に加撚手段と協働するそれぞれ1つの解撚・加撚リング手段を備えた2つの摩擦ディスクと、糸を引きちぎりまたはむしり取る手段と、撚りを保持するために、糸が引き裂かれない領域において糸をクランプする手段と、少なくとも短時間だけ糸に作用する内部緊締手段とを含んでいる。さらに、ガイド手段と、このガイド手段を収容する中空チャンバとから成る、少なくとも短時間だけ互いに接近する糸連結手段と、少なくとも一時的に糸端部に作用する撚り補償手段と、糸端部の繊維を纏め、隣接する完全な糸の近傍に糸端部をもたらすガイド手段と、少なくとも一時的に糸端部の軸線に沿った方向で直接に作用するむしり取りおよび/または引きちぎり手段とが存在している。
摩擦ディスクは、摩擦ディスクが互いに反対方向に回転させられる角度領域に対応する制限された角度領域内でのみ使用される。摩擦ライニングの摩耗は、専らこの領域で生じる。その結果、摩擦ディスクのための単に短い耐用期間が生じる。
したがって、本発明の第1の態様は、2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置用の摩擦ディスクに関し、摩擦ディスクは、結合すべき糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために互いに対して相対的に回転可能に支承されていて、それぞれ1つの支持体と、支持体上に配置された摩擦ライニングとを含んでいる。
摩擦ディスクは、これらの摩擦ディスクのうちの一方の摩擦ディスクが、多部分から形成されていて、軸方向で移動可能に支承されている中心部材、内側リングおよび外側リングを有していて、他方の摩擦ディスクが少なくとも中心部材およびリングを有していて、少なくとも1つの摩擦ディスクが、少なくとも2つの摩擦領域を有する摩擦ライニングを含んでいることにより優れている。
摩擦ディスクのうちの一方の摩擦ディスクが多部分から形成されていて、個別部材が軸方向で移動可能に支承されていると、糸端部の解撚と、糸の撚り/加撚とを信頼性よく保証することができる。摩擦ディスクの軸方向で移動可能な中心部材により、引きちぎり中の糸の確実なクランプをさらに保証することができる。少なくとも1つの摩擦ディスクのこのような構成により、個別部材は個別に、または少なくとも部分的に一緒に、第2の摩擦ディスクに対して送ることができるか、もしくは第2の摩擦ディスクに接触させることができる。第2の摩擦ディスクは、少なくとも中心部材およびリングを有している。この摩擦ディスクは、ワンピースに、つまり一体的に、または多部分から形成されていてよい。本発明の枠内では、両方の摩擦ディスクが多部分から、かつ/または軸方向で移動可能に支承可能に形成されていることも同様に可能である。
巻取りプロセスまたは紡績プロセス中には、摩擦ディスクが開放した位置において互いに対して離間して位置決めされている。糸結合工程が開始されると、上糸も下糸も糸結合装置内に挿入される。糸の解撚および加撚のために、かつクランプのために、少なくとも1つの摩擦ディスクの少なくとも複数の部材が第2の摩擦ディスクに接触させられるか、もしくは作用結合される。このためには、両方の摩擦ディスクは、互いに対応する対称領域を有している。本発明の枠内では、摩擦ディスクがいわゆる切欠きを有して構成されていることも、切欠きなしに構成されていることも可能である。このような切欠きを含む摩擦ディスクでは、切欠きは通常、切断された筆状の糸端部の繊維を束ねるためのガイド手段の係合のために設けられている。
支持体上に被着されているか、支持体自体を形成する摩擦ライニングは、少なくとも2つの摩擦領域を含んでいる。この場合、糸が挿入され、解撚かつ加撚される局所的に制限された領域が摩擦領域として理解される。これらの糸は上糸および下糸であるので、それぞれの摩擦ディスクもしくはそれぞれの摩擦ライニング上の摩擦領域は、互いに反対側に位置する2つのエリアにより形成される。摩擦ライニングは、中心部材、内側リングおよび外側リングならびにリング上に配置されていてよい。代替的には、中心部材を摩擦ライニングなしに構成することも可能である。
本発明の利点は、特に、両方の摩擦ディスクが対称的に少なくとも2つの摩擦領域を有している場合に発揮される。なぜならば、これにより摩擦ディスクの耐用期間を少なくとも二倍にすることができるからである。従来は、摩擦ライニングの摩耗に基づいて摩擦ディスクを完全に交換しなければならなかったが、今や摩擦ディスクはずらされた新たな挿入により再び使用することができる。
有利な構成では、少なくとも1つの摩擦ディスクは、その表面全体が摩擦領域として形成されている摩擦ライニングを含んでいる。
摩擦ディスクの耐用期間をさらに延長するために、本発明の枠内では、摩擦ライニング全体が、摩擦領域として使用することができるように構成されていることが可能である。摩擦ディスクが、切断された筆状の糸端部の繊維を束ねるためのガイド手段の係合のための切欠きを含んでいる場合、糸端部の解撚および引きちぎり後に、切断された筆状に形成された糸端部を束ねるためのガイド手段が摩擦ディスクの切欠き内に係合することができることを保証するために、切欠きはほぼ摩擦ディスクの環状面全体にわたって延びていなければならない。したがって、摩擦ディスクは、ほぼ、ウェブを介して互いに結合されている複数の同心的なリングから成っているので、たとえばリング、外側リングもしくは内側リングのような摩擦ディスクの個別の構成部材は、いまだにそれぞれ一体的であると見なすことができる。この構成の利点は、摩擦ディスクの環状面全体を摩擦領域として使用することができることである。
好適には、少なくとも1つの摩擦ディスクが、2つの機能面を有している。摩擦ディスクの、摩擦ライニングを有する面が、機能面として作用する。
摩擦ディスクの耐用期間をさらに延長することは、摩擦ディスクが構造的に、それぞれ2つの機能面を有しているように構成される場合に、達成することができる。このためには、摩擦ディスクの支持体が、両側で摩擦ライニングを備えている。摩擦ディスクの交換が必要となると、摩擦ディスクを取り出し、表裏反転して改めて挿入することができる。
有利には、摩擦ライニングはプラスチックから形成されている。
プラスチックから成る摩擦ライニングは、プラスチックの種々異なる硬度および/または種々異なる摩擦値を必要に応じて選択することができるという利点を提供する。糸の信頼性のよい解撚および/加撚を保証することができるようにするために、一方では糸に多くの摩擦を加えることができ、他方では摩擦ディスク間もしくは摩擦ライニング間で互いに対して少ない摩擦が発生する摩擦ライニングが必要となる。この場合、摩擦ライニングは、たとえば接着または加硫のような公知の接合技術により支持体に取り付けることができる。
特に、摩擦ライニングはエッチングされた構造体を含んでいる。
光化学エッチング法により製造されている、少なくとも部分的に構造化された面を有する摩擦ライニングは、面も構造体自体も定義しかつ要求に応じて形成することができるという利点を提供する。微細エッチングは、構造化された表面を形成する公知の技術である。ばね鋼金属薄板には、たとえば短波の光線により、極めて正確な材料除去をばね鋼の露光箇所においてもたらす光化学プロセスを開始するこの製造方法により、定義されて構造化された面を備えることができる。さらに、光化学エッチング法は廉価に実行可能である。
光化学エッチングは、公差をもってマイクロメートル範囲で構造体を形成することができるので有利である。この構造体は、他の方法では形成可能ではない。したがって、特に摩擦ライニングのために廉価かつ簡単な形式で、解撚および/または加撚のためにそれぞれの糸に十分な摩擦を加えるために適している表面を備えた種々異なる構造体が形成される。光化学エッチングにより、一方ではそれぞれの糸にできるだけ多くの摩擦を加え、他方では摩擦ライニング同士の摩擦を小さくするべきという相容れぬ両方の主な要求を必要に応じて互いに適合させることができる本発明による摩擦ライニングを製造することができる。
代替的には、摩擦ライニングは発泡させられている。
発泡させられたプラスチックから製造されている摩擦ライニングは、材料がその高い弾性に基づいて、極めて小さな押付け力でも糸を良好に埋め込むことができるという利点を提供する。さらに、それぞれの糸は、微小な形状結合により、容易に解撚および加撚される。プラスチックの発泡は、独立気泡、連続気泡または混合気泡の発泡材を形成するために自体公知の方法である。発泡させられたプラスチックから成る摩擦ライニングにより、廉価に摩擦ライニングを製造することができる。
使用された材料および製造法により、特別な要求形状(プロフィール)を有する発泡材を製造することができる。従来の製造プロセスでは、発泡はポリマ溶融物およびガス状の発泡剤から獲得されることが多い。しかしたとえば、泡に特定の構造を付与するために、微視的に小さな型を使用することも可能である。基本的に、発泡材の処理および加工は小さな工具コストで簡単に可能である。
したがって、本発明の第2の態様は、摩擦ディスクを備えた、2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置であって、摩擦ディスクが、結合すべき糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために互いに対して相対的に回転可能に支承されていて、それぞれ1つの支持体と、支持体上に配置された摩擦ライニングとを含んでいる、糸結合装置に関する。
糸結合装置は、この糸結合装置が、上述の実施形態のうちの1つの実施形態のように形成されている少なくとも1つの摩擦ディスクを含んでいることにより優れている。
これにより、摩擦ディスクに関連して説明した利点および効果を達成することができる。糸結合装置のこのような構成は、摩擦ディスクの著しく延長された耐用期間により、糸結合装置の運転のためのコストを全体的に低下させることができるという大きな利点を提供する。製造技術的に、それぞれ1つの摩擦領域を備えた複数の摩擦ディスクよりも、複数の摩擦領域および/または2つの機能面を備えた摩擦ディスクを製造するほうが有利である。
このように構成された摩擦ディスクを備えた糸結合装置の有利な構成は、簡単に実施することができ、常に信頼性のよい高品質の糸結合部を保証する。
したがって、本発明の第3の態様は、2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置を備えた、巻取りパッケージを製造する繊維機械に関する。
巻取りパッケージを製造する繊維機械は、少なくとも1つの糸結合装置が、上述の実施形態のうちの1つの実施形態のように形成されていることにより優れている。
糸結合装置のこのような構成により、一方では糸結合装置を運転するためのコストは減じられる。なぜならば、摩擦ディスクは、対応する構成および糸結合装置内での新たな位置決めによって、より長く使用することができる一方で、摩擦ディスクのより長い使用によるスプライシング部(結合部)への品質的な損傷は発生しないからである。
本発明は、さらに上述の実施形態のうちの1つの実施形態による摩擦ディスクを製造する方法にも関する。
提案された方法は、前記摩擦ディスクのうちの一方の摩擦ディスクを、軸方向で移動可能に支承されている中心部材、内側リングおよび外側リングを備えるように構成し、他方の摩擦ディスクを、少なくとも中心部材およびリングを備えるように構成し、少なくとも1つの摩擦ディスクが、少なくとも2つの摩擦領域を備えるように形成した摩擦ライニングを含むことにより優れている。
摩擦ディスクのうちの少なくとも一方の摩擦ディスクが多部分から形成されていることにより、摩擦ライニング全体がより包括的に使用される。両摩擦ディスクが少なくとも2つの摩擦領域を含む摩擦ライニングを有していると特に有利に作用する。摩擦ライニングの比較的小さな部分のみを摩擦領域として使用していて、摩擦領域の摩耗の発生時には摩擦ディスク全体を交換しなければならなかった従来技術とは異なり、摩擦ライニングの表面全体にわたるより大きな部分を、糸端部を機械的に処理するために使用することができる。
本発明の別の特徴および利点は、本発明にとって重要な詳細を示した図および図面に関する本発明の好適な実施例の以下の説明および特許請求の範囲から明らかである。個別の特徴はそれぞれ、本発明の1つの有利な実施形態において、それ自体個別にも、複数で任意の組み合わせにおいても実現されていてよい。
本発明の好適な実施例を以下に添付の図面につき詳しく説明する。
糸結合装置を備えた巻取り機の作業ユニットを示す側面図である。 本発明により形成された摩擦ディスクを備えた糸結合装置の概略図である。 2つの摩擦領域と2つの機能面とを備えた摩擦ディスクセットの概略図である。 表面全体が摩擦領域として形成されている摩擦ディスクの概略図である。
図1には、全体を参照符号1で示された、巻取りパッケージを製造する繊維機械、本実施例では巻取り機が概略的に側面図において図示されている。
このような巻取り機1は、通常はその(図示しない)端部位置の間で同一の種類の複数の作業ユニット2を有している。この作業ユニット2では、公知であるので詳しく説明しないが、たとえばリング紡績機において製造された紡績コップ9が大容量の綾巻きパッケージ15に巻き返される。
この綾巻きパッケージ15は、製造後に、自動的に作業するサービスユニットにより、好適には綾巻きパッケージ交換機(図示せず)により、機械長さにわたる綾巻きパッケージ搬送装置21に引き渡され、機械端部側に配置されたパッケージ積込みステーション等に搬送される。
このような巻取り機1は、通常、さらにボビン・巻管搬送システム3の形の物流装置を有している。このボビン・巻管搬送システム内では、搬送皿8上で鉛直方向の配向で紡績コップ9もしくは空管が循環している。このボビン・巻管搬送システム3のうち、図1には、コップ供給区間4、反対方向に駆動可能な貯蔵区間5、作業ユニット2に向かってガイドされる横方向搬送区間6のうちの1つの横方向搬送区間、ならびに巻管戻し区間7しか図示されていない。
さらに、このような巻取り機1は、通常は、中央制御ユニット(図示せず)を有している。この中央制御ユニットは、機械バスを介して、個別の作業ユニット2の作業ユニットコンピュータ29にも、サービスユニットの制御装置にも接続されている。
上記で示唆したように、供給される紡績コップ9は、作業ユニット2においてそれぞれ横方向搬送区間6の領域に位置する繰出し位置ASにおいて、大容量の綾巻きパッケージ15に巻き返される。
個別の作業ユニット2は、この目的のためには、公知であるので単に示唆されているように、種々異なる装置を有している。これらの装置は、この作業ユニットの規定通りの運転を保証する。これらの装置は、たとえば、第1の旋回軸線13を中心として制限されて回転可能な、上糸31を操作するためのサクションノズル12、第2の旋回軸線20を中心として回転可能な、下糸32を操作するためのグリッパ管25および上糸31および下糸32が糸結合工程を実施するために挿入される糸結合装置10である。
このような作業ユニット2は、通常、さらに、糸テンショナ、糸クリアラ、油剤塗布装置、糸切断装置、糸張力センサならびに下糸センサのような図示されていない別の装置を有している。
綾巻きパッケージ15の巻成は、巻取り装置24において行われる。このような巻取り装置24は、特に第3の旋回軸線22を中心として可動に支承されているパッケージフレーム28と、綾巻きパッケージ巻管を回転可能に保持するための装置とを有している。巻取りプロセス中に、パッケージフレーム28内で自由に回転可能に支承された綾巻きパッケージ15の表面はパッケージ駆動ドラム14上に載置し、このパッケージ駆動ドラム14により摩擦結合を介して駆動される。
図2は、ケーシング11を備えた糸結合装置10を概略図で示しており、摩擦ディスク16のうちの1つの摩擦ディスク16、摩擦ディスク16の間の領域、ならびに摩擦ディスク16の上側および下側の領域が確認可能である。
2つの糸端部を結合するために、つまり上糸31と下糸32とを結合するために、上糸31は、サクションノズル12により、下糸32はグリッパ管25により摩擦ディスク16間に位置決めされる。このためには、糸は、糸結合装置10内への糸端部の規定通りの挿入を保証するための糸ガイド手段30と、糸を後に切断するための糸分離手段33とを介してガイドされる。
糸結合装置10の最も簡単な構成では、多部分から形成された摩擦ディスク16の一部だけが軸方向で移動可能に支承されているのに対して、他方の摩擦ディスク16は固定的に支持されている。しかし基本的には、両方の摩擦ディスク16が軸方向で移動可能に支承されていてもよい。この実施例では、多部分から形成された摩擦ディスク16のうち中心部材17、内側リング18および外側リング19が個別に軸方向で移動可能である。
摩擦ディスク16間での上糸31および下糸32の位置決め後に、外側リング19が、反対側に位置する摩擦ディスク16のリング23に対して送られるので、両糸は、摩擦ディスク16間に直に接触して位置している。両方の摩擦ディスク16は、上糸31および下糸32を解撚する、もしくはその撚りを解除するために、逆向きの回転方向で駆動させられる。
これに続いて、移動可能な中心部材17が、上糸31および下糸32をクランプするために、反対側に位置する摩擦ディスク16の中心部材17に対して送られる。外側リング19は、短時間、リング23と非接触にされ、その間に、糸分離手段33が上糸31および下糸32を引きちぎるか、または切断する。糸分離手段33内に位置する残留糸は、サクションノズル12およびグリッパ管25により吸い取られ、取り除かれる。摩擦ディスク16間には上糸31および下糸32の糸端部が残ったままである。これらの糸端部は、撚りを有しておらず、これによりそれぞれ筆状の糸端部を形成する。この筆状の糸端部内には、個別化された繊維が存在している。
切断後に、内側リング18も外側リング19も軸方向に移動させられ、反対側に位置する摩擦ディスク16の中心部材17およびリング23に対して送られる。両方の摩擦ディスク16は、切欠き26を有している。この切欠き26内に、ガイド手段27が係合することができる。このガイド手段27は、糸撚りの除去および上糸31および下糸32の切断後に、繊維のほぼ平行な配向が維持されて、筆状の糸端部がセンタリングされるか、もしくは束ねられるように作用するので、糸端部の繊維を、摩擦ディスク16の新たな逆向きの回転により一緒に撚ることができる。
上糸31および下糸32の糸端部を撚り合わせるために、もしくは撚りを加えるために摩擦ディスク16を再び逆向きの回転方向で駆動させる前に、中心部材17は、この中心部材17が反対側に位置する中心部材17と非接触となるように、軸方向に移動させられる。
図3には、摩擦ディスク16のセットが示されている。摩擦ディスク16のうちの、図3で右側の摩擦ディスク16は、多部分で形成されていて、中心部材17と、内側リング18と、外側リング19とを有している。摩擦ライニング35が、支持体34上に被着されている。摩擦ディスク16の、摩擦ライニング35を有する面は、機能面37に一致する。左側に図示された摩擦ディスク16につき確認することができるように、支持体34は、両側で摩擦ライニング35を備えているので、この実施例では、2つの機能面37が存在している。さらに、この摩擦ディスク16は、中心部材17およびリング23を有している。
図3において図示された各摩擦ディスク16は、2つの摩擦領域36を有している。1つの摩擦領域36は、摩擦ディスク上の互いに反対側に位置する2つの領域により形成されている。この領域内で、上糸31および下糸32が、摩擦ディスク16の間で重なって位置決めされる。
図4には、摩擦ディスク16の代替的な構成が図示されている。例示的に、中心部材17、内側リング18および外側リング19を有する多部分から形成された摩擦ディスク16のみが図示されている。支持体34には、摩擦ライニング35が被着されている。
したがって、摩擦ディスク16は、機能面37の表面全体にわたって延びる摩擦領域36を有している。摩擦ディスク16の切欠き26は、ほぼ一貫して半径方向に形成されていて、ウェブ38によってのみ分割される。
1 巻取りパッケージを製造する繊維機械
2 作業ユニット
3 ボビン・巻管搬送システム
4 コップ供給区間
5 貯蔵区間
6 横方向搬送区間
7 巻管戻し区間
8 搬送皿
9 紡績コップ
10 糸結合装置
11 ケーシング
12 サクションノズル
13 第1の旋回軸線
14 パッケージ駆動ドラム
15 綾巻きパッケージ
16 摩擦ディスク
17 中心部材
18 内側リング
19 外側リング
20 第2の旋回軸線
21 綾巻きパッケージ搬送装置
22 第3の旋回軸線
23 リング
24 巻取り装置
25 グリッパ管
26 切欠き
27 ガイド手段
28 パッケージフレーム
29 作業ユニットコンピュータ
30 糸ガイド手段
31 上糸
32 下糸
33 糸分離手段
34 支持体
35 摩擦ライニング
36 摩擦領域
37 機能面
38 ウェブ

Claims (9)

  1. 2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置(10)用の摩擦ディスク(16)であって、該摩擦ディスク(16)が、結合すべき糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために互いに対して相対的に回転可能に支承されていて、それぞれ1つの支持体(34)と、該支持体(34)上に配置された摩擦ライニング(35)とを含んでいる、摩擦ディスク(16)において、
    前記摩擦ディスク(16)のうちの一方の摩擦ディスク(16)が、多部分から構成されていて、軸方向で移動可能に支承されている中心部材(17)、内側リング(18)および外側リング(19)を有していて、
    他方の摩擦ディスク(16)が、少なくとも中心部材(17)およびリング(23)を有していて、
    少なくとも1つの摩擦ディスク(16)が、少なくとも2つの摩擦領域(36)を有する摩擦ライニング(35)を含んでいることを特徴とする、摩擦ディスク(16)。
  2. 少なくとも1つの摩擦ディスク(16)が、その表面全体が摩擦領域(36)として形成されている摩擦ライニング(35)を含んでいる、請求項1記載の摩擦ディスク(16)。
  3. 前記摩擦ディスク(16)の、前記摩擦ライニング(35)を有している面が、機能面(37)を構成しており、少なくとも1つの摩擦ディスク(16)が、2つの機能面(37)を有している、請求項1記載の摩擦ディスク(16)。
  4. 前記摩擦ライニング(35)が、プラスチックから形成されている、請求項1記載の摩擦ディスク(16)。
  5. 前記摩擦ライニング(35)が、エッチングされた構造体を含んでいる、請求項1記載の摩擦ディスク(16)。
  6. 前記摩擦ライニング(35)が、発泡させられている、請求項1記載の摩擦ディスク(16)。
  7. 摩擦ディスク(16)を備えた、2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置(10)であって、前記摩擦ディスク(16)が、結合すべき前記糸端部に機械的な摩擦作用を加えるために互いに対して相対的に回転可能に支承されていて、それぞれ1つの支持体(34)と、該支持体(34)上に配置された摩擦ライニング(35)とを含んでいる、糸結合装置(10)において、
    該糸結合装置(10)が、請求項1から6までのいずれか1項記載のように形成されている少なくとも1つの摩擦ディスク(16)を含んでいることを特徴とする、糸結合装置(10)。
  8. 2つの糸端部を結節点なしに結合するための糸結合装置(10)を備えた、巻取りパッケージを製造する繊維機械であって、
    請求項7記載の少なくとも1つの糸結合装置(10)が設けられていることを特徴とする、繊維機械。
  9. 請求項1記載の摩擦ディスク(16)を製造する方法であって、
    前記摩擦ディスク(16)のうちの一方の摩擦ディスク(16)を、軸方向で移動可能に支承されている中心部材(17)、内側リング(18)および外側リング(19)を有するように多部分から構成し、
    他方の摩擦ディスク(16)を、少なくとも中心部材(17)およびリング(23)を有するように構成し、
    少なくとも1つの摩擦ディスク(16)に少なくとも2つの摩擦領域(36)を有する摩擦ライニング(35)を備えることを特徴とする、
    摩擦ディスク(16)を製造する方法。
JP2020104332A 2019-06-18 2020-06-17 糸結合装置用の摩擦ディスク Pending JP2020203792A (ja)

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