JP2020203684A - 搬送装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送対象物を安定した状態で搬送することができる搬送装置およびプログラムを提供することである。【解決手段】実施形態の搬送装置は、基台と、車輪と、リフタと、第1検出部と、制御部と、を持つ。車輪は、基台に接続され、回転可能である。リフタは、基台から搬送対象物の方向に昇降可能である。第1検出部は、基台の基準面と車輪の接地面との第1距離を検出する。制御部は、第1検出部で検出した第1距離に基づいて、リフタを昇降させて搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、車輪を回転駆動して搬送対象物を搬送する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、搬送装置およびプログラムに関する。
荷物を積載する台車(搬送対象物)を搬送する搬送装置が開発されている。搬送対象物の重量が大きい場合でも、搬送対象物を安定した状態で搬送することができる搬送装置が求められる。
本発明が解決しようとする課題は、搬送対象物を安定した状態で搬送することができる搬送装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の搬送装置は、基台と、車輪と、リフタと、下側距離検出部と、制御部と、を持つ。車輪は、基台に接続され、回転可能である。リフタは、基台から搬送対象物の方向に昇降可能である。下側距離検出部は、基台の基準面と車輪の接地面との下側距離を検出する。制御部は、下側距離検出部で検出した下側距離に基づいて、リフタを昇降させて搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、車輪を回転駆動して搬送対象物を搬送する。
以下、実施形態の搬送装置およびプログラムを、図面を参照して説明する。
実施形態の搬送装置において、X方向およびZ方向は以下のように定義される。Z方向は鉛直方向であって、+Z方向は鉛直上方である。X方向は水平方向であって、+X方向は搬送対象物の搬送方向である。以下の実施形態では、荷物を積載する台車が搬送対象物である場合を例にして説明する。
実施形態の搬送装置において、X方向およびZ方向は以下のように定義される。Z方向は鉛直方向であって、+Z方向は鉛直上方である。X方向は水平方向であって、+X方向は搬送対象物の搬送方向である。以下の実施形態では、荷物を積載する台車が搬送対象物である場合を例にして説明する。
図1は、台車1を搬送する搬送装置10の側面図である。台車1は、底板2と、枠体4と、キャスター6と、を有する。
底板2は、+Z方向から見て矩形状に形成される。底板2は、アルミニウム等の金属材料や、樹脂材料などで形成される。
枠体4は、棒材を格子状に組み合わせて形成される。枠体4は、底板2の上面の縁辺から、+Z方向に立設される。枠体4の内側には、荷物5が積載可能である。
キャスター6は、底板2の下面に、回転可能に支持される。
底板2は、+Z方向から見て矩形状に形成される。底板2は、アルミニウム等の金属材料や、樹脂材料などで形成される。
枠体4は、棒材を格子状に組み合わせて形成される。枠体4は、底板2の上面の縁辺から、+Z方向に立設される。枠体4の内側には、荷物5が積載可能である。
キャスター6は、底板2の下面に、回転可能に支持される。
搬送装置10は、床面1sに沿って移動し、台車1の底板2と床面1sとの間に進入する。搬送装置10は、リフタ天板20により台車1の重量の一部を支持しつつ、車輪12を回転駆動して台車1を搬送する。
(第1の実施形態)
図2から図14を参照し、第1の実施形態の搬送装置10について説明する。
図2は、第1の実施形態の搬送装置10の内部構成を示す断面図である。図3は、第1の実施形態の搬送装置のブロック図である。図2に示されるように、搬送装置10は、基台11と、車輪12と、サスペンション機構14と、下側距離センサ18と、リフタ天板20と、上側距離センサ28と、制御部30と、を有する。図3に示されるように、制御部30は、車輪駆動制御部38と、下側距離検出部31と、リフタ駆動制御部39と、上側距離検出部32と、を有する。
図2から図14を参照し、第1の実施形態の搬送装置10について説明する。
図2は、第1の実施形態の搬送装置10の内部構成を示す断面図である。図3は、第1の実施形態の搬送装置のブロック図である。図2に示されるように、搬送装置10は、基台11と、車輪12と、サスペンション機構14と、下側距離センサ18と、リフタ天板20と、上側距離センサ28と、制御部30と、を有する。図3に示されるように、制御部30は、車輪駆動制御部38と、下側距離検出部31と、リフタ駆動制御部39と、上側距離検出部32と、を有する。
基台11は、例えば直方体状に形成されている。
車輪12は、サスペンション機構14を介して基台11に接続される。車輪12は、サスペンション機構14のアーム15に、回転可能に支持される。基台11は、車輪12を回転駆動するモータ(不図示)を有する。車輪駆動制御部38は、モータの駆動を制御することにより、車輪12の回転駆動を制御する。
車輪12は、サスペンション機構14を介して基台11に接続される。車輪12は、サスペンション機構14のアーム15に、回転可能に支持される。基台11は、車輪12を回転駆動するモータ(不図示)を有する。車輪駆動制御部38は、モータの駆動を制御することにより、車輪12の回転駆動を制御する。
搬送装置10は、複数の車輪12を有する。実施形態の搬送装置10では、4個の車輪12が、基台11の四隅の近傍に配置される。4個の車輪12は、例えばメカナムホイールを形成する。メカナムホイールは、車輪12の円周上に複数の樽を有する。樽は、車輪12の車軸に対して45度傾いた回転軸の周りを自由回転する。メカナムホイールは、4個の車輪12の回転方向の組み合わせや回転速度を変えることにより、基台11をあらゆる方向に移動させる。4個の車輪12は、通常の2輪独立駆動方式(2個の駆動輪および従動輪)でもよく、アクティブキャスターと呼ばれる操舵輪方式でもよい。
サスペンション機構14は、基台11と車輪12との間に配置される。サスペンション機構14は、アーム15と、バネ部材16と、を有する。これらに加えて、サスペンション機構14は、ダンパーを有してもよい。
アーム15の第1端部は、基台11に対して回転可能に接続される。アーム15の第2端部は、車輪12の車軸に接続される。アーム15は、第1端部を中心に回動して、車輪12の移動方向を上下方向(Z方向)に規制する。
なお、サスペンション機構14は、アーム15のような回転可能に接続するものでなくても、リニアガイドやシリンダ等を用いて直線的に上下動するものであってもよい。
アーム15の第1端部は、基台11に対して回転可能に接続される。アーム15の第2端部は、車輪12の車軸に接続される。アーム15は、第1端部を中心に回動して、車輪12の移動方向を上下方向(Z方向)に規制する。
なお、サスペンション機構14は、アーム15のような回転可能に接続するものでなくても、リニアガイドやシリンダ等を用いて直線的に上下動するものであってもよい。
バネ部材16の第1端部は、基台11に接続される。バネ部材16の第2端部は、車輪12の車軸またはアーム15の第2端部に接続される。バネ部材16は、第1端部から作用する基台11およびリフタ天板20の重量、並びにリフタ天板20により支持される台車1の重量を支持する。バネ部材16は、車輪12が床面1sの凹凸を乗り越えるとき、第2端部から作用する衝撃力を吸収する。
下側距離センサ18は、下側距離aに関する信号を、下側距離検出部31に出力する。下側距離aは、基台11の基準面11sと、車輪の接地面である床面1sとの距離である。基台11の基準面11sは任意であるが、例えば基台11の上面である。例えば、基台11の天板の上面が基準面11sであるとき、下側距離センサ18は天板の下面に配置される。下側距離aは、バネ部材16の伸縮により変化する。そのため下側距離センサ18は、バネ部材16の第1端部の近傍に配置してもいいし、床面1sが測定できる基台11上に設置して、設置面と基準面11sとの距離から下側距離aを算出してもよい。下側距離センサ18は、全ての車輪12のバネ部材16の近傍に設けられてもよく、一部の車輪12のバネ部材16の近傍に設けられてもよい。
下側距離センサ18は、例えばPSD(Position Sensitive Detector)センサである。PSDセンサは、光源と、レンズと、PSD素子と、を有する。光源から出射した光は、床面1sで反射して、PSD素子に入射する。PSD素子は、直線状に延びるフォトダイオードを有し、光源、レンズおよびPSD素子の相対位置情報と、PSD素子への入射光の位置に関する信号を用いて、三角測量により下側距離aを検出する。PSDセンサ18は、入射光の強さではなく、入射光の位置を検出する。そのためPSDセンサ18は、対象物の材質や色彩に関わらず、正確な信号を出力する。したがって下側距離検出部31は、床面1sの表面状態や色彩に関わらず、下側距離aを正確に検出できる。
下側距離センサ18は、レーザの位相差やTOFを用いる距離計であってもよく、超音波を用いるセンサであってもよい。また、下側距離aを直接測定せずに、サスペンション機構14の動きを測定するものであってもよい。例えば、サスペンション機構14にリニアガイドやシリンダを用いる場合には、リニアガイドやシリンダの変位量を計測可能なリニアエンコーダであってもよい。また、回転機構によりサスペンションを構成する場合には、回転軸根元に回転角度を計測するエンコーダやポテンショメータを備え、その角度から下側距離aを推定しても良い。
リフタ天板20は、平板状に形成され、基台11の+Z方向に配置される。リフタ天板20と基台11との間には、リフタ26が配置される。リフタ26の第1端部は基台11に接続され、第2端部はリフタ天板20に接続される。リフタ26のZ方向の伸縮により、リフタ天板20は台車1の方向(Z方向)に昇降する。基台11は、リフタ26をZ方向に伸縮させる動力源(不図示)を有する。動力源は、モータやアクチュエータなどである。リフタ駆動制御部39は、動力源の駆動を制御することにより、リフタ天板20の昇降動作を制御する。リフタ天板20は、台車1の底板2に当接して、台車1の重量を支持する。本願では、リフタ天板20およびリフタ26を総称してリフタと言う場合がある。
上側距離センサ28は、上側距離bに関する信号を、上側距離検出部32に出力する。上側距離bは、前述した基台11の基準面11sと、リフタ天板20の上面20sとの距離である。例えば、基台11の天板の上面が基準面11sであるとき、上側距離センサ28は天板の上面に配置される。上側距離bは、リフタ26の伸縮により変化する。そのため上側距離センサ28は、リフタ26の第1端部の近傍に配置してもよいし、リフタ天板20が測定できる基台11上に設置して、設置面と基準面11sとの距離から上側距離bを算出してもよい。
上側距離センサ28は、下側距離センサ18と同様に、例えばPSDセンサである。上側距離センサ28は、レーザの位相差やTOFを用いる距離計であってもよく、超音波を用いるセンサであってもよい。また、上側距離bを直接測定せずに、リフタ26の動きを測定するものであってもよい。例えば、リフタ26にリニアアクチュエータを用いる場合には、リニアアクチュエータの変位量を計測可能なリニアエンコーダであってもよい。また、回転機構によりリフタ26を構成する場合には、回転軸根元に回転角度を計測するエンコーダやポテンショメータを備え、その角度から上側距離bを推定しても良い。
制御部30について、さらに詳しく説明する。
制御部30は、CPUやGPUなどのプロセッサを備えるマイクロコンピュータである。制御部30は、機能部として、前述した車輪駆動制御部38と、下側距離検出部31と、リフタ駆動制御部39と、上側距離検出部32と、を有する。制御部30は、機能部として、次述する台車支持制御部35と、第1状態検知部35gと、第2状態検知部35hと、最終状態検知部35jと、を有する。これらの機能部は、例えば、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
制御部30は、CPUやGPUなどのプロセッサを備えるマイクロコンピュータである。制御部30は、機能部として、前述した車輪駆動制御部38と、下側距離検出部31と、リフタ駆動制御部39と、上側距離検出部32と、を有する。制御部30は、機能部として、次述する台車支持制御部35と、第1状態検知部35gと、第2状態検知部35hと、最終状態検知部35jと、を有する。これらの機能部は、例えば、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。また、これらの機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
図3に示されるように、制御部30に対して記憶部40が接続される。記憶部40は、各種データを記憶する。制御部30は、記憶部40に対して、データの書込みおよび読出しを行う。
制御部30は、台車支持制御部35を有する。台車支持制御部35は、下側距離aに基づいてリフタ天板20を昇降させて台車1の重量を支持する。台車支持制御部35は、第1状態検知部35gと、第2状態検知部35hと、最終状態検知部35jと、を有する。
図5は、台車支持動作の初期状態の説明図である。制御部30は、車輪駆動制御部38により車輪12を回転駆動する。これにより搬送装置10は、床面1sに沿って移動し、台車1の底板2と床面1sとの間に進入する。図5に示される初期状態において、リフタ天板20は−Z方向の端部に位置している。この状態において、リフタ天板20は台車1の重量を支持していない。このとき、下側距離aは初期値a0であり、上側距離bは初期値b0である。a0およびb0の値は、予め記憶部40に保存されている。
図5は、台車支持動作の初期状態の説明図である。制御部30は、車輪駆動制御部38により車輪12を回転駆動する。これにより搬送装置10は、床面1sに沿って移動し、台車1の底板2と床面1sとの間に進入する。図5に示される初期状態において、リフタ天板20は−Z方向の端部に位置している。この状態において、リフタ天板20は台車1の重量を支持していない。このとき、下側距離aは初期値a0であり、上側距離bは初期値b0である。a0およびb0の値は、予め記憶部40に保存されている。
図6は、台車支持動作の第1状態の説明図である。第1状態は、リフタ天板20が台車1の底板2に初めて当接した状態である。
台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20を上昇させる。リフタ天板20は、台車1の底板2に初めて当接する。この状態では、リフタ天板20は台車1の重量を支持していない。すなわち、サスペンション機構14のバネ部材16は縮んでいない。このとき、下側距離aは初期値a0のままである。一方、リフタ天板20の上昇したため、上側距離bが増加している。下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bは、床面1sから底板2までの高さ(底板高さ)Hに等しくなる。
台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20を上昇させる。リフタ天板20は、台車1の底板2に初めて当接する。この状態では、リフタ天板20は台車1の重量を支持していない。すなわち、サスペンション機構14のバネ部材16は縮んでいない。このとき、下側距離aは初期値a0のままである。一方、リフタ天板20の上昇したため、上側距離bが増加している。下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bは、床面1sから底板2までの高さ(底板高さ)Hに等しくなる。
図9は、下側距離aの時間変化を示すグラフである。図10は、合計距離a+bの時間変化を示すグラフである。なお、図5に示される初期状態が時刻t0であり、図6に示される第1状態が時刻t1である。
図9に示されるように、初期状態t0から第1状態t1にかけて、下側距離aはa0のまま一定である。すなわち、下側距離aの所定時間における変化量(時間変化率)Aの絶対値は、0に近い値である。一方、図10に示されるように、初期状態t0から第1状態t1にかけて、合計距離a+bは、a0+b0からHまで増加する。すなわち、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値は、0より大きい値である。
図9に示されるように、初期状態t0から第1状態t1にかけて、下側距離aはa0のまま一定である。すなわち、下側距離aの所定時間における変化量(時間変化率)Aの絶対値は、0に近い値である。一方、図10に示されるように、初期状態t0から第1状態t1にかけて、合計距離a+bは、a0+b0からHまで増加する。すなわち、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値は、0より大きい値である。
図7は、台車支持動作の第2状態の説明図である。第2状態は、台車1が床面1sから初めて浮上した状態である。
台車支持制御部35は、第1状態t1から、さらにリフタ天板20を上昇させる。これにより、バネ部材16が縮んで台車1の重量を支持する。バネ部材16が支持する台車1の重量Wは、下側距離aに基づいて次の数式1のように表される。
W=k(a0−a) ・・・ (1)
kは、バネ部材16のバネ定数である。複数の車輪12にバネ部材16が存在する場合、kは全てのバネ部材16のバネ定数の合計値である。
台車支持制御部35は、第1状態t1から、さらにリフタ天板20を上昇させる。これにより、バネ部材16が縮んで台車1の重量を支持する。バネ部材16が支持する台車1の重量Wは、下側距離aに基づいて次の数式1のように表される。
W=k(a0−a) ・・・ (1)
kは、バネ部材16のバネ定数である。複数の車輪12にバネ部材16が存在する場合、kは全てのバネ部材16のバネ定数の合計値である。
第1状態t1からさらにリフタ天板20を上昇させると、リフタ天板20の上昇分だけバネ部材16が縮む。すなわち、上側距離bの増加分だけ下側距離aが減少する。そのため合計距離a+bは、底板高さHのまま一定である。
さらにリフタ天板20を上昇させ、バネ部材16が台車1の重量の全部を支持すると、台車1のキャスター6が床面1sから浮上する。そのときのaをa2とし、台車1の全重量をWCとすると、数式1から次の数式2が導かれる。
WC=k(a0−a2) ・・・ (2)
WC=k(a0−a2) ・・・ (2)
図9および図10において、図7に示される第2状態が時刻t2以降である。第1状態t1から第2状態t2にかけて、バネ部材16が縮む。そのため図9に示されるように、下側距離aはa0からa2まで減少する。すなわち、下側距離aの時間変化率Aの絶対値は、0より大きい値である。一方、図10に示されるように、第1状態t1から第2状態t2にかけて、合計距離a+bは底板高さHのまま一定である。すなわち、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値は、0に近い値である。
第1状態検知部35gは、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が初めて第1所定値TH1以上になったとき、第1状態t1を検知する。第1状態t1から第2状態t2にかけて、下側距離aの時間変化率Aの絶対値は、リフタ天板20の上昇速度VLの絶対値と同等である。そこで第1所定値TH1は、リフタ天板20の上昇速度VLの絶対値より少し小さい値に設定される。第1状態検知部35gは、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が初めて第3所定値TH3未満になったとき、第1状態t1を検知してもよい。第3所定値TH3は、0より少し大きい値に設定される。
台車支持制御部35が第2状態t2からさらにリフタ天板20を上昇させた場合、バネ部材16は既に台車1の全部の重量を支持しているので、第2状態t2から縮まない。そのため図9に示されるように、下側距離aはa2のままである。すなわち、下側距離aの時間変化率Aの絶対値は、0に近い値である。一方、第2状態t2からさらにリフタ天板20を上昇させた場合、台車1はより高く浮上する。そのため図10に示されるように、合計距離a+bは底板高さHを超えて増加する。すなわち、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値は、0より大きい値である。
第2状態検知部35hは、第1状態検知部35gが第1状態t1を検知した後に、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が初めて第2所定値TH2未満になったとき、第2状態t2を検知する。第2所定値TH2は、0より少し大きい値に設定される。第2状態検知部35hは、第1状態検知部35gが第1状態t1を検知した後に、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が初めて第4所定値TH4以上になったとき、第2状態t2を検知してもよい。第4所定値TH4は、リフタ天板20の上昇速度VLの絶対値より少し小さい値に設定される。第2状態検知部35hは、第2状態t2を検知したときの下側距離aをa2として、記憶部40に保存する。
図8は、台車支持動作の最終状態の説明図である。最終状態は、搬送装置10が台車1の重量の一部のみを支持した状態である。図9および図10において、図8に示される最終状態が時刻tEである。
台車支持制御部35は、第2状態検知部35hが第2状態t2を検知した後に、リフタ天板20を下降させる。これにより、バネ部材16は台車1の一部の重量のみを支持し、残部の重量の支持から解放される。これに伴って、バネ部材16は第2状態t2から伸びる。そのため図9に示されるように、下側距離aはa2から増加する。一方、リフタ天板20が下降すると、浮上していた台車1が床面1sに着地する。これに伴って、図10に示されるように、合計距離a+bは底板高さHまで減少する。台車1が床面1sに着地した後は、リフタ天板20の下降分だけバネ部材16が伸びる。すなわち、上側距離bの減少分だけ下側距離aが増加する。そのため、合計距離a+bは底板高さHのまま一定である。
台車支持制御部35は、第2状態検知部35hが第2状態t2を検知した後に、リフタ天板20を下降させる。これにより、バネ部材16は台車1の一部の重量のみを支持し、残部の重量の支持から解放される。これに伴って、バネ部材16は第2状態t2から伸びる。そのため図9に示されるように、下側距離aはa2から増加する。一方、リフタ天板20が下降すると、浮上していた台車1が床面1sに着地する。これに伴って、図10に示されるように、合計距離a+bは底板高さHまで減少する。台車1が床面1sに着地した後は、リフタ天板20の下降分だけバネ部材16が伸びる。すなわち、上側距離bの減少分だけ下側距離aが増加する。そのため、合計距離a+bは底板高さHのまま一定である。
バネ部材16は、台車1の重量WCの所定割合を支持する。最終状態検知部35jは、下側距離aが、台車1の重量WCの所定割合に対応する最終所定値になったとき、最終状態を検知する。
図8に示される最終状態は、例えば搬送装置10のバネ部材16が、台車1の重量の半分(WC/2)を支持した状態である。最終状態での下側距離aである最終所定値をaEとすると、最終所定値aEは数式2を展開することにより数式3のように求められる。
WC/2=k(a0−a2)/2=k(a0−aE)
aE=(a0+a2)/2 ・・・ (3)
図8に示される最終状態は、例えば搬送装置10のバネ部材16が、台車1の重量の半分(WC/2)を支持した状態である。最終状態での下側距離aである最終所定値をaEとすると、最終所定値aEは数式2を展開することにより数式3のように求められる。
WC/2=k(a0−a2)/2=k(a0−aE)
aE=(a0+a2)/2 ・・・ (3)
最終状態検知部35jは、記憶部40からa0およびa2を読み出して、最終所定値aEを算出する。最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される下側距離aが、例えば数式3で表される最終所定値aEになったとき、最終状態を検知する。最終状態検知部35jは、下側距離aが最終所定値aE未満になったとき、または下側距離aが最終所定値aEに接近したとき、最終状態を検知してもよい。台車支持制御部35は、最終状態検知部35jが最終状態を検知した後に、リフタ天板20の下降を停止させる。これにより搬送装置10は、台車1の重量の半分を支持する。
以上の説明は、台車1の底板2が剛体の場合を前提にしている。この場合の底板2は、リフタ天板20に押し上げられてもZ方向に撓まない。これに対して、底板2が樹脂や金属薄板で形成される場合には、底板2はZ方向に撓む。この場合には、底板2の撓みを考慮して、各種所定値TH1〜TH4や、底板高さHなどの値を設定する。
第1の実施形態の搬送装置10を使用した搬送方法について説明する。
図4は、搬送方法のフローチャートである。
搬送装置10は、カメラやセンサなどを用いて台車1を検出する。制御部30は、車輪駆動制御部38により車輪12を回転駆動する。これにより搬送装置10は、床面1sに沿って移動する。搬送装置10は、図5に初期状態として示されるように、台車1の底板2と床面1sとの間に進入する(S8)。
図4は、搬送方法のフローチャートである。
搬送装置10は、カメラやセンサなどを用いて台車1を検出する。制御部30は、車輪駆動制御部38により車輪12を回転駆動する。これにより搬送装置10は、床面1sに沿って移動する。搬送装置10は、図5に初期状態として示されるように、台車1の底板2と床面1sとの間に進入する(S8)。
台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20を上昇させる(S10)。これにより、図6に第1状態として示されるように、リフタ天板20が台車1の底板2に初めて当接する。
第1状態検知部35gは、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第1所定値TH1以上か判断する(S12)。S12において、第1状態検知部35gは、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が第3所定値TH3未満か判断してもよい。S12の判断がYESの場合に、第1状態検知部35gは、リフタ天板20が台車1の底板2に初めて当接した第1状態t1を検知する(S13)。
第1状態検知部35gは、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第1所定値TH1以上か判断する(S12)。S12において、第1状態検知部35gは、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が第3所定値TH3未満か判断してもよい。S12の判断がYESの場合に、第1状態検知部35gは、リフタ天板20が台車1の底板2に初めて当接した第1状態t1を検知する(S13)。
S12の判断がNOの場合については後述する。S12の判断がYESの場合は、S14の判断を経て、S16に進む。S14の判断については後述する。
台車支持制御部35は、リフタ天板20をさらに上昇させる。これにより、図7に第2状態として示されるように、台車1が床面1sから初めて浮上する。
第2状態検知部35hは、S13において第1状態検知部35gが第1状態t1を検知した後に、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第2所定値TH2未満か判断する(S16)。S16において、第2状態検知部35hは、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が第4所定値TH4以上か判断してもよい。S16の判断がYESの場合に、第2状態検知部35hは、台車1が床面1sから初めて浮上した第2状態t2を検知する(S18)。第2状態検知部35hは、第2状態t2を検知したときの下側距離aをa2として記憶部40に保存する(S20)。
第2状態検知部35hは、S13において第1状態検知部35gが第1状態t1を検知した後に、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第2所定値TH2未満か判断する(S16)。S16において、第2状態検知部35hは、合計距離a+bの時間変化率ABの絶対値が第4所定値TH4以上か判断してもよい。S16の判断がYESの場合に、第2状態検知部35hは、台車1が床面1sから初めて浮上した第2状態t2を検知する(S18)。第2状態検知部35hは、第2状態t2を検知したときの下側距離aをa2として記憶部40に保存する(S20)。
台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20を下降させる(S22)。これにより、図8に最終状態として示されるように、搬送装置10が台車1の重量の一部のみを支持する。
最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される下側距離aが、次の数式4を満たすか判断する(S24)。
a=aE=(a0+a2)/2 ・・・ (4)
最終状態検知部35jは、記憶部40からa0およびa2を読み出して、最終所定値aEを算出する。S24の判断がYESの場合に、最終状態検知部35jは、搬送装置10のバネ部材16が台車1の重量の半分を支持した最終状態tEを検知する。台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20の下降を停止させる(S26)。
最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される下側距離aが、次の数式4を満たすか判断する(S24)。
a=aE=(a0+a2)/2 ・・・ (4)
最終状態検知部35jは、記憶部40からa0およびa2を読み出して、最終所定値aEを算出する。S24の判断がYESの場合に、最終状態検知部35jは、搬送装置10のバネ部材16が台車1の重量の半分を支持した最終状態tEを検知する。台車支持制御部35は、リフタ駆動制御部39によりリフタ天板20の下降を停止させる(S26)。
制御部30は、車輪駆動制御部38により車輪12を回転駆動する(S28)。これにより搬送装置10は、台車1の重量の半分を支持した状態で、台車1を水平方向に搬送する。搬送装置10が台車1の重量の一部を支持するので、搬送装置10の車輪12に下向きの荷重が負荷される。そのため、台車1の重量が大きい場合でも、搬送装置10の車輪12が空転しない。また、搬送装置10が台車1を接地させた状態で搬送するので、台車1の重量が大きい場合でも、台車1が安定した状態に保持される。したがって、搬送装置10は、台車1を安定した状態で搬送できる。
以上により、搬送方法の処理が終了する。
以上により、搬送方法の処理が終了する。
S12の判断がNOの場合について説明する。
S12において、第1状態検知部35gは、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第1所定値TH1以上か判断する。図9に示されるように、初期状態t0から第1状態t1までの間は、S12の判断がNOになる。第1状態t1を経過したとき、S12の判断がYESになる。
S12において、第1状態検知部35gは、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が第1所定値TH1以上か判断する。図9に示されるように、初期状態t0から第1状態t1までの間は、S12の判断がNOになる。第1状態t1を経過したとき、S12の判断がYESになる。
図11は、台車1の重量が小さい場合の下側距離aの時間変化を示すグラフである。図12は、台車1の重量が小さい場合の合計距離a+bの時間変化を示すグラフである。
台車1に荷物が積載されていない場合など、台車1の重量が、リフタ天板20の許容荷重に比べて著しく小さい場合がある。この場合には、図11および図12に示されるように、第1状態t1の直後に、第2状態(台車1が床面1sから初めて浮上する状態)t2が発生する。第2状態t2を経過すると、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が、0に近い値になる。そのため、第1状態検知部35gは、S12の判断を誤る可能性がある。すなわち、第1状態t1を経過しても、S12の判断がNOになる可能性がある。このとき、第1状態検知部35gは、第1状態t1を検知できない。
台車1に荷物が積載されていない場合など、台車1の重量が、リフタ天板20の許容荷重に比べて著しく小さい場合がある。この場合には、図11および図12に示されるように、第1状態t1の直後に、第2状態(台車1が床面1sから初めて浮上する状態)t2が発生する。第2状態t2を経過すると、下側距離aの時間変化率Aの絶対値が、0に近い値になる。そのため、第1状態検知部35gは、S12の判断を誤る可能性がある。すなわち、第1状態t1を経過しても、S12の判断がNOになる可能性がある。このとき、第1状態検知部35gは、第1状態t1を検知できない。
S12の判断がNOの場合に、第1状態検知部35gは、次の数式5が成立するか判断する(S32)。
a+b>H ・・・ (5)
なお底板高さHは、既知の値として予め記憶部40に保存されている。S32では、合計距離a+bが底板高さHを超えたか判断する。図10および図12に示されるように、合計距離a+bが底板高さHを超えるのは、第2状態t2の経過後である。初期状態t0から第1状態t1までの間は、S32の判断がNOになる。この場合に台車支持制御部35は、S12の判断がYESになるまで(第1状態t1が経過するまで)リフタ天板20の上昇を続ける。
a+b>H ・・・ (5)
なお底板高さHは、既知の値として予め記憶部40に保存されている。S32では、合計距離a+bが底板高さHを超えたか判断する。図10および図12に示されるように、合計距離a+bが底板高さHを超えるのは、第2状態t2の経過後である。初期状態t0から第1状態t1までの間は、S32の判断がNOになる。この場合に台車支持制御部35は、S12の判断がYESになるまで(第1状態t1が経過するまで)リフタ天板20の上昇を続ける。
台車1の重量が小さい場合には、第1状態t1が経過しても、S12の判断がNOになる可能性がある。ただし、図11および図12に示されるように、台車1の重量が小さい場合には、第1状態t1の直後に第2状態t2が発生する。そのため、台車1の重量が小さい場合には、第1状態t1の直後に、S32の判断がYESになる。
ここで台車支持制御部35は、リフタ天板20の上昇を停止させる(S26)。第1状態t1が経過しているので、リフタ天板20は台車1の底板2に当接している。第2状態t2が経過していれば、台車1は床面1sから浮上している。制御部30は、車輪を回転駆動して、台車1を搬送する(S28)。リフタ天板20が台車1の底板2に当接しているので、搬送装置10は台車1を搬送できる。また台車1の重量が小さいので、台車1が床面1sから浮上していても、台車1が不安定にならない。したがって、搬送装置10は、台車1を安定した状態で搬送できる。
なお、S26においてリフタ天板20の上昇を停止させた後に、リフタ天板20を下降させてもよい。これにより搬送装置10は、台車1の重量の一部のみを支持した状態で台車1を搬送する。
なお、S26においてリフタ天板20の上昇を停止させた後に、リフタ天板20を下降させてもよい。これにより搬送装置10は、台車1の重量の一部のみを支持した状態で台車1を搬送する。
第1の実施形態の搬送装置10は、底板高さHを既知の値として取り扱う。これに対して、搬送装置10は、カメラにより台車1を撮影し、画像解析により底板高さHを検出してもよい。
S14の判断について説明する。
図13は、台車1の重量が大きい場合の下側距離aの時間変化を示すグラフである。図14は、台車1の重量が大きい場合の合計距離a+bの時間変化を示すグラフである。
図13に示されるように、第1状態t1の経過後にバネ部材16が縮んで、バネ部材16が台車1の重量を支持する。しかし、台車1に重い荷物が積載されている場合など、台車1の重量が大きい場合には、バネ部材16が圧縮限界まで縮んでも、バネ部材16は台車1の重量の全部を支持できない。バネ部材16が圧縮限界まで縮んだ状態を底付き状態と呼び、底付き状態での下側距離aをamとする。時刻t3において底付き状態が発生した後に、リフタ天板20が上昇を続けても、下側距離aはamのまま一定である。
図13は、台車1の重量が大きい場合の下側距離aの時間変化を示すグラフである。図14は、台車1の重量が大きい場合の合計距離a+bの時間変化を示すグラフである。
図13に示されるように、第1状態t1の経過後にバネ部材16が縮んで、バネ部材16が台車1の重量を支持する。しかし、台車1に重い荷物が積載されている場合など、台車1の重量が大きい場合には、バネ部材16が圧縮限界まで縮んでも、バネ部材16は台車1の重量の全部を支持できない。バネ部材16が圧縮限界まで縮んだ状態を底付き状態と呼び、底付き状態での下側距離aをamとする。時刻t3において底付き状態が発生した後に、リフタ天板20が上昇を続けても、下側距離aはamのまま一定である。
底付き状態t3の発生後でも、リフタ天板20の動力源が台車1の重量を支持できる可能性がある。この場合に、リフタ天板20が上昇を続けると、図14に示されるように、底付き状態t3の発生後に合計距離a+bが増加する。しかし、リフタ天板20の動力源が支持する台車1の重量が、リフタ天板20の許容荷重を超えると、リフタ天板20の動力源が停止する。リフタ天板20の許容荷重を超えた状態を許容超過状態と呼ぶ。時刻t4において許容超過状態が発生した後は、リフタ天板20の上昇が停止する。
図13および図14の例では、底付き状態t3が先に、許容超過状態t4が後に発生している。これに対して、許容超過状態が先に、底付き状態が後に発生する場合もある。
図13および図14の例では、底付き状態t3が先に、許容超過状態t4が後に発生している。これに対して、許容超過状態が先に、底付き状態が後に発生する場合もある。
S14において、台車支持制御部35は、下側距離aがam未満であり(条件1)、かつ、リフタ天板20の動力源が駆動中であるか(条件2)判断する。台車支持制御部35は、センサ等により動力源の駆動状態を判断する。下側距離aがam未満であり、条件1を満たす場合は、底付き状態が発生していない。リフタ天板20の動力源が駆動中であり、条件2を満たす場合は、許容超過状態が発生していない。台車1の重量が標準的な場合には、底付き状態および許容超過状態のいずれも発生しないので、S14の判断がYESになる。この場合には、S16およびS18に進むことにより、第2状態t2が検知される。
これに対して、台車1の重量が大きく、底付き状態または許容超過状態が発生している場合には、S14の判断がNOになる。この場合に、台車支持制御部35は、リフタ天板20の上昇を停止させる(S34)。底付き状態が発生している場合には、サスペンション機構14が機能しない。許容超過状態が発生している場合には、搬送装置10の故障が懸念される。そこで制御部30は、台車1の搬送処理を中止する(S36)。
なお、底付き状態および許容超過状態のうち少なくとも一方が発生している場合でも、搬送装置10のバネ部材16は、台車1の重量の一部を支持している。そこで制御部30は、底付き状態および許容超過状態のうち少なくとも一方が発生している状態で、台車1を搬送してもよい。
なお、底付き状態および許容超過状態のうち少なくとも一方が発生している場合でも、搬送装置10のバネ部材16は、台車1の重量の一部を支持している。そこで制御部30は、底付き状態および許容超過状態のうち少なくとも一方が発生している状態で、台車1を搬送してもよい。
以上に詳述したように、第1の実施形態の搬送装置10は、基台11と、車輪12と、リフタ天板20と、下側距離検出部31と、制御部30と、を持つ。車輪12は、基台11にサスペンション機構14を介して接続され、回転可能である。リフタ天板20は、基台11から台車1の方向に昇降可能である。下側距離検出部31は、基台11の基準面11sと車輪12の接地面である床面1sとの下側距離aを検出する。制御部30は、リフタ天板20の昇降動作および車輪12の回転駆動を制御する。制御部30は、下側距離aに基づいてリフタ天板20を昇降させて台車1の重量の一部を支持しつつ、車輪12を回転駆動して台車1を搬送する。
搬送装置10が台車1の重量の一部を支持するので、搬送装置10の車輪12に下向きの荷重が負荷される。そのため、台車1の重量が大きい場合でも、搬送装置10の車輪12が空転しない。また、搬送装置10が台車1を接地させた状態で搬送するので、台車1の重量が大きい場合でも、台車1が安定した状態に保持される。したがって、搬送装置10は、台車1を安定した状態で搬送できる。搬送装置10は、台車1に積載された荷物の荷崩れを抑制できる。
搬送装置10による台車1の重量の支持状態と、サスペンション機構14の状態と、基台11の基準面11sから床面1sまでの下側距離aとは、相互に関連する。制御部30は、下側距離aに基づいてリフタ天板20を昇降させて台車1の重量の一部を支持する。これにより、台車1の重量の支持状態や台車1の浮上を検知する特別な装置が不要である。したがって、台車1を安定した状態で搬送できる搬送装置10が、低コストで提供される。
制御部30は、リフタ天板20を上昇させ、リフタ天板20の上面が台車1の底板2に当接する第1状態t1を検知した後に、台車1が床面1sから浮上する第2状態t2を検知する。
制御部30は、第1状態を検知した後に第2状態を検知するので、第2状態を正確に検知できる。
制御部30は、第1状態を検知した後に第2状態を検知するので、第2状態を正確に検知できる。
制御部30は、下側距離aの時間変化率の絶対値が第1所定値TH1以上になるとき、第1状態t1を検知する。
制御部30は、下側距離aの時間変化率の絶対値が第2所定値TH2未満になるとき、第2状態t2を検知する。
これにより制御部30は、下側距離aのみに基づいて台車1の浮上を検知できる。そのため、下側距離a以外の物理量の検出が不要である。したがって、搬送装置10が低コストで提供される。
制御部30は、下側距離aの時間変化率の絶対値が第2所定値TH2未満になるとき、第2状態t2を検知する。
これにより制御部30は、下側距離aのみに基づいて台車1の浮上を検知できる。そのため、下側距離a以外の物理量の検出が不要である。したがって、搬送装置10が低コストで提供される。
搬送装置10は、基台11の基準面11sとリフタ天板20の上面20sとの上側距離bを検出する上側距離検出部32を有する。
制御部30は、下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bの時間変化率の絶対値が第3所定値TH3未満になるとき、第1状態t1を検知してもよい。
制御部30は、下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bの時間変化率の絶対値が第4所定値TH4以上になるとき、第2状態t2を検知してもよい。
この場合でも制御部30は、台車1の浮上を検知できる。
制御部30は、下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bの時間変化率の絶対値が第3所定値TH3未満になるとき、第1状態t1を検知してもよい。
制御部30は、下側距離aと上側距離bとの和である合計距離a+bの時間変化率の絶対値が第4所定値TH4以上になるとき、第2状態t2を検知してもよい。
この場合でも制御部30は、台車1の浮上を検知できる。
制御部30は、リフタ天板20を上昇させ、第2状態t2を検知する。その後に制御部30は、リフタ天板20を下降させ、第2状態t2を検知した時点よりも下側距離aを増加させる。これにより制御部30は、台車1の重量の一部を支持する。
制御部30が第2状態t2を検知した時点で、搬送装置10は台車1の重量の一部を支持している。制御部30は、第2状態t2を検知した時点での下側距離a(=a2)との関係で、下側距離aを増加させる。これにより制御部30は、台車1の全重量の所定割合を支持できる。
制御部30が第2状態t2を検知した時点で、搬送装置10は台車1の重量の一部を支持している。制御部30は、第2状態t2を検知した時点での下側距離a(=a2)との関係で、下側距離aを増加させる。これにより制御部30は、台車1の全重量の所定割合を支持できる。
基台11は、PSDセンサ18を有する。下側距離検出部31は、PSDセンサ18の出力信号に基づいて、下側距離aを検出する。
PSDセンサ18は、入射光の強さではなく、入射光の位置を検出する。そのためPSDセンサ18は、対象物の材質や色彩に関わらず、正確な信号を出力する。したがって下側距離検出部31は、床面1sの表面状態や色彩に関わらず、下側距離aを正確に検出できる。
PSDセンサ18は、入射光の強さではなく、入射光の位置を検出する。そのためPSDセンサ18は、対象物の材質や色彩に関わらず、正確な信号を出力する。したがって下側距離検出部31は、床面1sの表面状態や色彩に関わらず、下側距離aを正確に検出できる。
(第2の実施形態)
図15を参照し、第2の実施形態の搬送装置210について説明する。第2の実施形態の搬送装置210は、回転角度センサ218f、218rを有する点と、複数のリフタ天板220f、220rを有する点で、第1の実施形態の搬送装置とは異なる。第2の実施形態の構成のうち、以下に説明する構成以外の構成については、第1の実施形態の構成と同様である。
図15を参照し、第2の実施形態の搬送装置210について説明する。第2の実施形態の搬送装置210は、回転角度センサ218f、218rを有する点と、複数のリフタ天板220f、220rを有する点で、第1の実施形態の搬送装置とは異なる。第2の実施形態の構成のうち、以下に説明する構成以外の構成については、第1の実施形態の構成と同様である。
図15は、第2の実施形態の搬送装置210の内部構成を示す断面図である。
搬送装置210は、第1車輪12fと、第2車輪12rと、を有する。
第1車輪12fは、例えば搬送装置210の+X方向(搬送方向の前方)に配置される。第2車輪12rは、例えば搬送装置210の−X方向(搬送方向の後方)に配置される。
搬送装置210は、第1車輪12fと、第2車輪12rと、を有する。
第1車輪12fは、例えば搬送装置210の+X方向(搬送方向の前方)に配置される。第2車輪12rは、例えば搬送装置210の−X方向(搬送方向の後方)に配置される。
搬送装置210は、第1リフタ天板220fと、第2リフタ天板220rと、を有する。
第1リフタ天板220fは、第1車輪12fの+Z方向(上方)に配置される。第2リフタ天板220rは、第2車輪12rの+Z方向(上方)に配置される。各リフタ天板220f、220rは、個別のリフタ226f、226rと、個別の動力源(不図示)と、を有する。リフタ駆動制御部39は、各動力源を駆動することにより、各リフタ天板220f、220rの昇降動作を個別に制御する。本願では、第1リフタ天板220fおよびリフタ226fを総称して第1リフタと言う場合がある。本願では、第2リフタ天板220rおよびリフタ226rを総称して第2リフタと言う場合がある。
第1リフタ天板220fは、第1車輪12fの+Z方向(上方)に配置される。第2リフタ天板220rは、第2車輪12rの+Z方向(上方)に配置される。各リフタ天板220f、220rは、個別のリフタ226f、226rと、個別の動力源(不図示)と、を有する。リフタ駆動制御部39は、各動力源を駆動することにより、各リフタ天板220f、220rの昇降動作を個別に制御する。本願では、第1リフタ天板220fおよびリフタ226fを総称して第1リフタと言う場合がある。本願では、第2リフタ天板220rおよびリフタ226rを総称して第2リフタと言う場合がある。
搬送装置210は、第1回転角度センサ218fと、第2回転角度センサ218rと、を有する。
第1回転角度センサ218fは、第1車輪12fのサスペンション機構14fにおけるアーム15fの基台11側の第1端部に装着される。第1回転角度センサ218fは、エンコーダやポテンショメータなどである。第1回転角度センサ218fは、アーム15fの回転角度に関する信号を、下側距離検出部31に出力する。下側距離検出部31は、第1回転角度センサ218fの出力信号に基づいて、第1下側距離afを検出する。第1下側距離afは、第1リフタ天板220fの−Z方向における基台11の基準面11sと、第1車輪12fの接地面である床面1sとの距離である。
第1回転角度センサ218fは、第1車輪12fのサスペンション機構14fにおけるアーム15fの基台11側の第1端部に装着される。第1回転角度センサ218fは、エンコーダやポテンショメータなどである。第1回転角度センサ218fは、アーム15fの回転角度に関する信号を、下側距離検出部31に出力する。下側距離検出部31は、第1回転角度センサ218fの出力信号に基づいて、第1下側距離afを検出する。第1下側距離afは、第1リフタ天板220fの−Z方向における基台11の基準面11sと、第1車輪12fの接地面である床面1sとの距離である。
第2回転角度センサ218rは、第1回転角度センサ218fと同様である。第2回転角度センサ218rは、アーム15rの回転角度に関する信号を、下側距離検出部31に出力する。下側距離検出部31は、第2回転角度センサ218rの出力信号に基づいて、第2下側距離arを検出する。第2下側距離arは、第2リフタ天板220rの−Z方向における基台11の基準面11sと、第2車輪12rの接地面である床面1sとの距離である。
台車支持制御部35は、第1下側距離afに基づいて第1リフタ天板220fを昇降させ、第2下側距離arに基づいて第2リフタ天板220rを昇降させる。
例えば、台車1の+X方向の重量が、−X方向の重量より大きい場合について検討する。台車支持制御部35は、第1リフタ天板220fおよび第2リフタ天板220rを上昇させる。第2状態検知部35hは、台車1の+X方向および−X方向のそれぞれについて、第2状態(台車1が床面1sから初めて浮上した状態)を検知する。台車1の+X方向について第2状態を検知したときの第1下側距離af2は、−X方向について第2状態を検知したときの第2下側距離ar2より小さくなる。
例えば、台車1の+X方向の重量が、−X方向の重量より大きい場合について検討する。台車支持制御部35は、第1リフタ天板220fおよび第2リフタ天板220rを上昇させる。第2状態検知部35hは、台車1の+X方向および−X方向のそれぞれについて、第2状態(台車1が床面1sから初めて浮上した状態)を検知する。台車1の+X方向について第2状態を検知したときの第1下側距離af2は、−X方向について第2状態を検知したときの第2下側距離ar2より小さくなる。
台車支持制御部35は、第1リフタ天板220fおよび第2リフタ天板220rを下降させる。これにより搬送装置210は、台車支持動作の最終状態において、台車1の重量の一部のみを支持する。例えば搬送装置210は、台車1の+X方向および−X方向の重量の半分を支持する。初期状態での第1下側距離afをaf0とし、最終状態での第1下側距離afをafEとする。afEは、数式3に基づいて、次の数式6のように求められる。
afE=(af0+af2)/2 ・・・ (6)
同様に、初期状態での第2下側距離arをar0とし、最終状態での第2下側距離arをarEとする。arEは、数式3に基づいて、次の数式7のように求められる。
arE=(ar0+ar2)/2 ・・・ (7)
afE=(af0+af2)/2 ・・・ (6)
同様に、初期状態での第2下側距離arをar0とし、最終状態での第2下側距離arをarEとする。arEは、数式3に基づいて、次の数式7のように求められる。
arE=(ar0+ar2)/2 ・・・ (7)
最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される第1下側距離afが、数式6で表されるafEになったとき、最終状態を検知する。台車支持制御部35は、最終状態検知部35jが最終状態を検知した後に、第1リフタ天板220fの下降を停止させる。これにより搬送装置10は、台車1の+X方向の重量の半分を支持する。
最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される第2下側距離arが、数式7で表されるarEになったとき、最終状態を検知する。台車支持制御部35は、最終状態検知部35jが最終状態を検知した後に、第2リフタ天板220rの下降を停止させる。これにより搬送装置10は、台車1の−X方向の重量の半分を支持する。
最終状態検知部35jは、下側距離検出部31により検出される第2下側距離arが、数式7で表されるarEになったとき、最終状態を検知する。台車支持制御部35は、最終状態検知部35jが最終状態を検知した後に、第2リフタ天板220rの下降を停止させる。これにより搬送装置10は、台車1の−X方向の重量の半分を支持する。
以上に詳述したように、第2の実施形態の搬送装置210において、サスペンション機構14f,14rは、アーム15f,15rと、回転角度センサ218f,218rと、を有する。アーム15f,15rは、基台に対して車輪12f,12rを上下移動可能に接続する。回転角度センサ218f,218rは、基台11に対するアーム15f,15rの回転角度を検知する。下側距離検出部31は、回転角度センサ218f,218rの出力信号に基づいて、下側距離af,arを検出する。
これにより下側距離検出部31は、下側距離af,arを正確かつ安価に検出できる。
これにより下側距離検出部31は、下側距離af,arを正確かつ安価に検出できる。
車輪は、第1車輪12fと、第2車輪12rと、を有する。リフタ天板は、第1リフタ天板220fと、第2リフタ天板220rと、を有する。第1リフタ天板220fは、第1車輪12fの上方に配置される。第2リフタ天板220rは、第2車輪12rの上方に配置される。下側距離検出部31は、第1リフタ天板220fの下方における基台11の基準面11sと第1車輪12fの接地面である床面1sとの第1下側距離afを検出する。下側距離検出部31は、第2リフタ天板220rの下方における基台11の基準面11sと第2車輪12rの接地面である床面1sとの第2下側距離arを検出する。制御部30は、第1下側距離afに基づいて第1リフタ天板220fを昇降させる。制御部30は、第2下側距離arに基づいて第2リフタ天板220rを昇降させる。
これにより搬送装置210は、台車1の重量の分布に応じて、台車1に支持力を作用させることができる。したがって搬送装置210は、台車1を安定した状態で搬送できる。搬送装置210は、台車1の重量の分布に基づいて、台車1の重心位置を推定することもできる。
図1に示される台車1は、4個のキャスター6を有する。これに対して台車1は、6個のキャスターを有してもよい。この場合には、搬送方向の前方に2個、中央に2個、後方に2個のキャスターが配置される。中央の2個のキャスターは常に接地する。台車1を前方に傾斜させて搬送するとき、前方の2個のキャスターが接地し、後方の2個のキャスターは浮上する。台車1を後方に傾斜させて搬送するとき、後方の2個のキャスターが接地し、前方の2個のキャスターは浮上する。搬送装置10は、接地している4個のキャスターの中央部に進入して、リフタ天板20を上昇させ、台車1の重量の一部を支持する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、下側距離aに基づいてリフタ天板20を昇降させて台車1の重量の一部を支持する制御部30を持つことにより、台車1を安定した状態で搬送できる。
実施形態は、以下のように表現することができる。
(1)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記制御部は、前記搬送対象物支持制御部により前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
(1)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記制御部は、前記搬送対象物支持制御部により前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
(2)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する前記第1状態を検知する第1状態検知部と、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する前記第2状態を検知する第2状態検知部と、前記下側距離が前記搬送対象物の重量の所定割合に対応する最終所定値になるとき最終状態を検知する最終状態検知部と、を有し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記リフタを上昇させ、前記第1状態検知部により前記第1状態を検知した後に、前記第2状態検知部により第2状態を検知し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記第2状態検知部により前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記最終状態検知部により前記最終状態を検知し、
前記制御部は、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
前記制御部は、下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する前記第1状態を検知する第1状態検知部と、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する前記第2状態を検知する第2状態検知部と、前記下側距離が前記搬送対象物の重量の所定割合に対応する最終所定値になるとき最終状態を検知する最終状態検知部と、を有し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記リフタを上昇させ、前記第1状態検知部により前記第1状態を検知した後に、前記第2状態検知部により第2状態を検知し、
前記搬送対象物支持制御部は、前記第2状態検知部により前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記最終状態検知部により前記最終状態を検知し、
前記制御部は、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
(3)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な第1車輪および第2車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第1車輪の上方に配置された第1リフタおよび前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第1下側距離および前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第2下側距離を検出する下側距離検出部と、前記第1リフタおよび前記第2リフタの昇降動作および前記第1車輪および前記第2車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記制御部は、前記搬送対象物支持制御部により前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
前記制御部は、前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持する搬送対象物支持制御部を有し、
前記制御部は、前記搬送対象物支持制御部により前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。
(4)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部が、
前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
(5)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部が、
前記リフタを上昇させ、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知した後に、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知し、
前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持し、
前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
前記リフタを上昇させ、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知した後に、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知し、
前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持し、
前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
(6)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な第1車輪および第2車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第1車輪の上方に配置された第1リフタおよび前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第1下側距離および前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第2下側距離を検出する下側距離検出部と、前記第1リフタおよび前記第2リフタの昇降動作および前記第1車輪および前記第2車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部が、
前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置の制御方法。
(7)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部に、
前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持させつつ、前記車輪を回転駆動させて前記搬送対象物を搬送させる、
プログラム。
前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持させつつ、前記車輪を回転駆動させて前記搬送対象物を搬送させる、
プログラム。
(8)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部に、
前記リフタを上昇させ、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知させた後に、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知させ、
前記第2状態を検知させた後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持させる、
プログラム。
前記リフタを上昇させ、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知させた後に、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知させ、
前記第2状態を検知させた後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持させる、
プログラム。
(9)基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され回転可能な第1車輪および第2車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第1車輪の上方に配置された第1リフタおよび前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能であり前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第1下側距離および前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第2下側距離を検出する下側距離検出部と、前記第1リフタおよび前記第2リフタの昇降動作および前記第1車輪および前記第2車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有する搬送装置の前記制御部に、
前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持させつつ、前記車輪を回転駆動させて前記搬送対象物を搬送させる、
プログラム。
前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持させつつ、前記車輪を回転駆動させて前記搬送対象物を搬送させる、
プログラム。
以下に、本願原出願の特許出願時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され、回転可能な車輪前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、搬送装置。
[2]前記制御部は、前記リフタを上昇させ、前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知した後に、前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知する、[1]に記載の搬送装置。
[3]前記制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき、前記第1状態を検知する、[2]に記載の搬送装置。
[4]前記制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき、前記第2状態を検知する、[2]に記載の搬送装置。
[5]前記基台の前記基準面と前記リフタの上面との上側距離を検出する上側距離検出部を有する、[2]に記載の搬送装置。
[6]前記制御部は、前記下側距離と前記上側距離との和の時間変化率の絶対値が第3所定値未満になるとき、前記第1状態を検知する、[5]に記載の搬送装置。
[7]前記制御部は、前記下側距離と前記上側距離との和の時間変化率の絶対値が第4所定値以上になるとき、前記第2状態を検知する、[5]に記載の搬送装置。
[8]前記制御部は、前記リフタを上昇させ、前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持する、[2]から[7]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[9]前記基台は、PSDセンサを有し、前記下側距離検出部は、前記PSDセンサの出力信号に基づいて、前記下側距離を検出する、[1]から[8]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[10]前記サスペンション機構は、前記基台に対して前記車輪を上下移動可能に接続するアームと、前記基台に対する前記アームの回転角度を検知する回転角度センサと、を有し、前記下側距離検出部は、前記回転角度センサの出力信号に基づいて、前記下側距離を検出する、[1]から[8]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[11]前記車輪は、第1車輪と、第2車輪と、を有し、前記リフタは、前記第1車輪の上方に配置された第1リフタと、前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、を有し、前記下側距離検出部は、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第1下側距離と、前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第2下側距離と、を検出し、前記制御部は、前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させる、[1]から[10]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[1]基台と、前記基台にサスペンション機構を介して接続され、回転可能な車輪前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、搬送装置。
[2]前記制御部は、前記リフタを上昇させ、前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知した後に、前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知する、[1]に記載の搬送装置。
[3]前記制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき、前記第1状態を検知する、[2]に記載の搬送装置。
[4]前記制御部は、前記下側距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき、前記第2状態を検知する、[2]に記載の搬送装置。
[5]前記基台の前記基準面と前記リフタの上面との上側距離を検出する上側距離検出部を有する、[2]に記載の搬送装置。
[6]前記制御部は、前記下側距離と前記上側距離との和の時間変化率の絶対値が第3所定値未満になるとき、前記第1状態を検知する、[5]に記載の搬送装置。
[7]前記制御部は、前記下側距離と前記上側距離との和の時間変化率の絶対値が第4所定値以上になるとき、前記第2状態を検知する、[5]に記載の搬送装置。
[8]前記制御部は、前記リフタを上昇させ、前記第2状態を検知した後に、前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記下側距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持する、[2]から[7]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[9]前記基台は、PSDセンサを有し、前記下側距離検出部は、前記PSDセンサの出力信号に基づいて、前記下側距離を検出する、[1]から[8]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[10]前記サスペンション機構は、前記基台に対して前記車輪を上下移動可能に接続するアームと、前記基台に対する前記アームの回転角度を検知する回転角度センサと、を有し、前記下側距離検出部は、前記回転角度センサの出力信号に基づいて、前記下側距離を検出する、[1]から[8]のいずれか一項に記載の搬送装置。
[11]前記車輪は、第1車輪と、第2車輪と、を有し、前記リフタは、前記第1車輪の上方に配置された第1リフタと、前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、を有し、前記下側距離検出部は、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第1下側距離と、前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第2下側距離と、を検出し、前記制御部は、前記第1下側距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第2下側距離に基づいて前記第2リフタを昇降させる、[1]から[10]のいずれか一項に記載の搬送装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
a…下側距離(第1距離)、af…第1下側距離(第3距離)、ar…第2下側距離(第4距離)、b…上側距離(第2距離)、TH1…第1所定値、TH2…第2所定値、TH3…第3所定値、TH4…第4所定値、1…台車(搬送対象物)、1s…床面(接地面)、10…搬送装置、11…基台、11s…基準面、12…車輪、12f…第1車輪、12r…第2車輪、14…サスペンション機構、15,15f,15r…アーム、18…下側距離センサ(PSDセンサ)、20…リフタ天板(リフタ)、30…制御部、31…下側距離検出部(第1検出部)、32…上側距離検出部(第2検出部)、210…搬送装置、218f、218r…回転角度センサ、220f…第1リフタ天板(第1リフタ)、220r…第2リフタ天板(第2リフタ)。
Claims (13)
- 基台と、
前記基台に接続される回転可能な車輪と、
前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、
前記基台の基準面と前記車輪の接地面との第1距離を検出する第1検出部と、
前記第1検出部で検出した前記第1距離に基づいて、前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する制御部と、
を備える搬送装置。 - 前記制御部は、前記リフタを上昇させ、前記リフタが前記搬送対象物に当接する第1状態を検知した後に、前記搬送対象物が前記車輪の前記接地面から浮上する第2状態を検知する、
請求項1に記載の搬送装置。 - 前記制御部は、前記第1距離の時間変化率の絶対値が第1所定値以上になるとき、前記第1状態を検知する、
請求項2に記載の搬送装置。 - 前記制御部は、前記第1距離の時間変化率の絶対値が第2所定値未満になるとき、前記第2状態を検知する、
請求項2に記載の搬送装置。 - 前記基台の前記基準面と前記リフタの上面との第2距離を検出する第2検出部を有する、
請求項2に記載の搬送装置。 - 前記制御部は、前記第1距離と前記第2距離との和の時間変化率の絶対値が第3所定値未満になるとき、前記第1状態を検知する、
請求項5に記載の搬送装置。 - 前記制御部は、前記第1距離と前記第2距離との和の時間変化率の絶対値が第4所定値以上になるとき、前記第2状態を検知する、
請求項5に記載の搬送装置。 - 前記制御部は、
前記リフタを上昇させ、前記第2状態を検知した後に、
前記リフタを下降させ、前記第2状態を検知した時点よりも前記第1距離を増加させて、前記搬送対象物の重量の一部を支持する、
請求項2から7のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記基台は、PSDセンサを有し、
前記第1検出部は、前記PSDセンサの出力信号に基づいて、前記第1距離を検出する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記基台と前記車輪とを接続するサスペンション機構を有し、
前記サスペンション機構は、前記基台に対して前記車輪を上下移動可能に接続するアームと、前記基台に対する前記アームの回転角度を検知する回転角度センサと、を有し、
前記第1検出部は、前記回転角度センサの出力信号に基づいて、前記第1距離を検出する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記車輪は、第1車輪と、第2車輪と、を有し、
前記リフタは、前記第1車輪の上方に配置された第1リフタと、前記第2車輪の上方に配置された第2リフタと、を有し、
前記第1検出部は、前記第1リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第1車輪の接地面との第3距離と、前記第2リフタの下方における前記基台の前記基準面と前記第2車輪の接地面との第4距離と、を検出し、
前記制御部は、前記第3距離に基づいて前記第1リフタを昇降させ、前記第4距離に基づいて前記第2リフタを昇降させる、
請求項1から10のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 基台と、
前記基台にサスペンション機構を介して接続され、回転可能な車輪と、
前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、
前記基台の基準面と前記車輪の接地面との下側距離を検出する下側距離検出部と、
前記リフタの昇降動作および前記車輪の回転駆動を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記下側距離に基づいて前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持しつつ、前記車輪を回転駆動して前記搬送対象物を搬送する、
搬送装置。 - 基台と、前記基台に接続される回転可能な車輪と、前記基台から搬送対象物の方向に昇降可能なリフタと、前記基台の基準面と前記車輪の接地面との第1距離を検出する第1検出部と、を有する搬送装置の制御部に、
前記第1検出部で検出した前記第1距離に基づいて、前記リフタを昇降させて前記搬送対象物の重量の一部を支持させつつ、前記車輪を回転駆動させて前記搬送対象物を搬送させる、
プログラム。
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