JP2020202704A - 回転電機のステータコア及び回転電機のステータコアの製造方法 - Google Patents

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忠伸 高橋
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Abstract

【課題】打ち抜き加工をすることなく、ティース部を有するステータコアを形成することができる、回転電機のステータコア及び回転電機のステータコアの製造方法を提供する。【解決手段】回転電機のステータコア10は、略円環形状のヨーク部20と、ヨーク部20の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、ヨーク部20の周方向に沿って複数設けられたティース部30と、を有する。回転電機のステータコア10は、金属繊維100で形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、電動車両などに搭載される回転電機のステータコア及び回転電機のステータコアの製造方法に関する。
従来から、回転電機のステータコアは、電磁鋼鈑が軸方向に積層することによって構成されているものが知られている。例えば、特許文献1には、電磁鋼鈑を打ち抜き加工することによって成形し、成形された電磁鋼鈑を軸方向に積層することによってステータコアを製造する技術が開示されている。
一方で、省エネルギー、小型化の観点から、回転電機には、より一層の高効率化が求められている。高効率なステータコアとしては、例えば、特許文献2に、材料にアモルファス合金を用いたステータコアが開示されている。
特開2007−318831号公報 特開2012−210106号公報
しかしながら、アモルファス合金は、従来の電磁鋼鈑よりも硬度が高いため、アモルファス合金を打ち抜き加工することによってステータコアを製造すると、打ち抜き金型の寿命が短くなり、ステータコアのコストが上昇する。さらに、アモルファス合金は、従来の電磁鋼鈑よりも高価であるため、アモルファス合金を打ち抜き加工することによってステータコアを製造すると、打ち抜き加工によって打ち抜かれた廃材によって、ステータコアのコストが上昇する。
このように、アモルファス合金を打ち抜き加工することによってステータコアを製造すると、ステータコアのコストが上昇してしまうという課題があった。
本発明は、打ち抜き加工をすることなく、ティース部を有するステータコアを形成することができる、回転電機のステータコア及び回転電機のステータコアの製造方法を提供する。
本発明は、
略円環形状のヨーク部と、
前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部と、を有する回転電機のステータコアであって、
前記ステータコアは、金属繊維で形成されている。
また、本発明は、
略円環形状のヨーク部と、
前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部と、を有する回転電機のステータコアの製造方法であって、
金属繊維を軸方向に積層させて円筒形状に成形した円筒部材を形成する、円筒部材形成工程と、
前記円筒部材形成工程で形成した前記円筒部材を径方向に複数積層し、径方向に所定の厚さを有する円環部材を形成する、円環部材形成工程と、
前記円環部材形成工程で形成した前記円環部材を、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲させて前記ティース部を形成する、ティース部形成工程と、を含む。
本発明によれば、打ち抜き加工をすることなく、ティース部を有するステータコアを形成することができる。
本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの斜視図である。 図1のステータコアを斜めから見た要部拡大図である。 図1のステータコアを軸方向から見た要部拡大図である。 本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの製造方法における、円筒部材形成工程を説明する図である。 本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの製造方法における、円環部材形成工程を説明する図である。 本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの製造方法における、ティース部形成工程を説明する図である。 本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの製造方法における、ティース部形成工程を説明する図である。 本発明の一実施形態の回転電機のステータコアの製造方法における、ティース部形成工程を説明する図である。
以下、本発明の回転電機のステータコアの一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
<ステータコア>
図1に示すように、本実施形態の回転電機のステータコア10は、略円環形状のヨーク部20と、該ステータヨーク部の内周面から径方向に中心へ向かって突出する複数のティース部30と、を備える。複数のティース部30は、ステータコア10の周方向に沿って互いに等間隔に配置されている。ステータコア10の周方向に隣接するティース部30の間には、スロット部40が形成されている。スロット部40は、ステータコア10の周方向に沿って互いに等間隔に複数形成されている。各ティース部30及びスロット部40は、ステータコア10の中心軸CL方向に沿って延びている。
なお、本明細書等では、説明を簡単且つ明確にするために、軸方向、径方向、周方向というときは、ステータコア10の中心軸CLを基準にした方向をいう。また、本明細書等では、中心というときは、ステータコア10を軸方向から見た中心軸CLの位置をいう。
図2及び図3に示すように、ステータコア10は、金属繊維100で形成されている。本実施形態の金属繊維100は、アモルファス合金によって形成されている。
ステータコア10は、内径側ステータコア11と、内径側ステータコア11の外周面に配置された外径側ステータコア12と、を有する。
内径側ステータコア11は、金属繊維100を軸方向に積層された略円筒形状の円筒部材110が、径方向にn層積層して形成されている。nは2以上の整数である。本実施形態では、略円筒形状の円筒部材110が、径方向に9層積層して形成されている。本明細書では、最内径側を1層目と定義し、外径側に向かって、2層目、3層目、・・・、n層目と定義する。
内径側ステータコア11は、金属繊維100が周方向に延びる円筒部11Aと、円筒部11Aを構成する金属繊維100が、円筒部11Aから径方向に中心へ向かって突出するように屈曲して形成される突出部11Bと、を有する。
突出部11Bは、円筒部11Aを構成するn層の金属繊維100が、第1屈曲部11Baにおいて径方向内側に屈曲して、径方向内側に向かって延び、折り返し部11Cで、径方向外側に向かって略180度折り返され、折り返し部11Cから径方向外側に向かって延び、第1屈曲部11Baと径方向略同位置で周方向で対向する第2屈曲部11Bbにおいて、n層の金属繊維100が、周方向で対向する第1屈曲部11Baから離れる側に周方向に屈曲して形成されている。
よって、突出部11Bは、金属繊維100が周方向に2×n層(本実施形態では2×9=18層)積層されて構成されている。本実施形態では、突出部11Bは、径方向に中心へ向かって略矩形状に突出している。
外径側ステータコア12は、金属繊維100を軸方向に積層された略円筒形状の円筒部材120が、径方向にm層積層して形成されている。mは2以上の整数である。本実施形態では、略円筒形状の円筒部材120が、径方向に5層積層して形成されている。本明細書では、最内径側を1層目と定義し、外径側に向かって、2層目、3層目、・・・、m層目と定義する。
外径側ステータコア12は、内径側ステータコア11の外周面に配置されている。すなわち、内径側ステータコアのn層目(本実施形態では9層目)と、外径側ステータコア12の1層目とが、径方向で隣接するように配置されている。
ステータコア10は、内径側ステータコア11の突出部11Bによって、折り返し部11Cを先端部31とするティース部30が形成されている。ステータコア10は、内径側ステータコア11の円筒部11Aによって内径側ヨーク部21が形成されており、外径側ステータコア12によって外径側ヨーク部22が形成されている。ステータコア10は、内径側ヨーク部21と外径側ヨーク部22とによってヨーク部20が形成されている。
すなわち、ヨーク部20は、金属繊維100が径方向に(n+m)層積層して形成されており、ティース部30は、金属繊維100が周方向に2×n層積層して形成されている。
このように、ステータコア10は、金属繊維100が積層することによって形成されており、ティース部30は、円筒部11Aを構成する金属繊維100が、円筒部11Aから径方向に中心へ向かって突出するように屈曲して形成される突出部11Bによって形成されているので、打ち抜き加工をすることなく、ティース部30を有するステータコア10を形成することができる。
また、金属繊維100でステータコア10を形成することにより、アモルファス合金を材料に用いたステータコア10を形成することができるので、高効率なステータコア10を得ることができる。
さらに、ステータコア10は、金属繊維100を軸方向に積層された略円筒形状を有する内径側ステータコア11の円筒部材110と、金属繊維100を軸方向に積層された略円筒形状を有する外径側ステータコア12の円筒部材120と、によって構成されているので、円筒部材110及び円筒部材120の金属繊維100を軸方向に積層する厚さを変更することによって、ステータコア10の軸方向の厚さを容易に変更することができる。
また、ティース部30は、金属繊維100が周方向に2×n層積層して形成されているので、内径側ステータコア11の径方向への金属繊維100の積層数nを変更することによって、ティース部30の周方向の厚さを容易に変更することができる。
同様に、ヨーク部20は、金属繊維100が径方向に(n+m)層積層して形成されているので、内径側ステータコア11の径方向への金属繊維100の積層数n、及び外径側ステータコア12の径方向への金属繊維100の積層数mを変更することによって、ヨーク部20の径方向の厚さを容易に変更することができる。
さらに、内径側ステータコア11と外径側ステータコア12とは、内径側ステータコア11の径方向への金属繊維100の積層数nと、外径側ステータコア12の径方向への金属繊維100の積層数mとを、互いに独立して自由に変更することができる。これにより、ティース部30の周方向の厚さに依存することなくヨーク部20の径方向の厚さを変更することができる。したがって、ステータコア10は、内径側ステータコア11と外径側ステータコア12とを有することにより、ティース部30の周方向の厚さと、ヨーク部20の径方向の厚さとを、自由に設定することができる。
また、ティース部30は、円筒部11Aを構成する金属繊維100が、円筒部11Aから径方向に中心へ向かって突出するように屈曲して形成される突出部11Bによって形成されているので、突出部11Bの径方向の突出長さを調整することによって、ティース部30の径方向の長さを容易に変更することができる。
また、ステータコア10は、金属繊維100が積層することによって形成されているので、任意の位置で金属繊維100間に隙間を形成することができる。この隙間に冷媒を流すことによって、隙間を冷媒流路とすることができるので、金属繊維100間に隙間を形成することによって、任意の位置に冷媒流路を形成することができる。
本実施形態では、軸方向から見て、内径側ステータコア11の突出部11Bにおいて、n層目(本実施形態では9層目)すなわち最外径側に配置された金属繊維100が、折り返し部11Cで折り返されて隣接するn層目の金属繊維100間で周方向に延びる隙間部11Dが形成されている。隙間部11Dに冷媒を流すことによって、隙間部11Dを冷媒流路とすることができる。
このように、ティース部30は、金属繊維100が周方向に積層されて構成された突出部11Bによって形成されているので、突出部11Bの金属繊維100間に隙間部11Dを形成することによって、冷媒をティース部30の先端部31側に導く冷媒流路を形成することができる。
<ステータコアの製造方法>
次に、図4〜図6Cを用いて、ステータコア10の製造方法を説明する。
まず、図4に示すように、円筒部材形成工程により、アモルファス合金によって形成された金属繊維100を軸方向に積層させて、円筒形状に成形したn個の円筒部材110を形成する。本実施形態では、軸方向の長さLの9個の円筒部材1101〜1109を形成する(図5参照)。円筒部材1102は、円筒部材1101よりも金属繊維100の径方向厚さtだけ半径が大きい略円筒形状となっており、円筒部材1103は、円筒部材1102よりも金属繊維100の径方向厚さtだけ半径が大きい略円筒形状となっている。以下同様に、9個の円筒部材1101〜1109は、順に金属繊維100の径方向厚さtだけ、半径が大きい略円筒形状となっている(図5参照)。
次に、図5に示すように、円環部材形成工程により、円筒部材形成工程で形成した円筒部材1101〜1109を径方向に積層して、円環部材111を形成する。本実施形態では、円環部材111は、金属繊維100の径方向厚さtによって形成された円筒部材110が、円筒部材1101〜1109の9層積層して形成されているので、径方向に9tの厚さを有する円環部材111が形成される。
次に、図6A〜図6Cに示すように、ティース部形成工程により、円環部材形成工程で形成した円環部材111を、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲させてティース部30を形成する。
まず、図6A及び図6Bに示すように、円環部材111の径方向外側に、薄板形状の押圧部材71を、周方向に沿って複数配置する。本実施形態では、押圧部材71を、周方向に沿って等間隔に48個配置する。各押圧部材71は、薄板面が軸方向及び径方向に延びるように配置する。各押圧部材71の軸方向長さは、円環部材111の軸方向の厚さよりも長くなっている。
さらに、円環部材111の径方向内側に、軸方向に略円筒状に延びる縮径部材72を、円環部材111の全周に亘って、円環部材111の内周面と対向するように配置する。縮径部材72は、円環部材111を挟んで各押圧部材71と対向する位置に配置された挟持部720を備える。すなわち、縮径部材72は、周方向に沿って押圧部材71と同数(本実施形態では48個)の挟持部720を備える。
挟持部720は、周方向で対向するように配置された一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bを備える。一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bは、共に軸方向に延びている。
挟持部720は、軸方向から見て、一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bが、円環部材111の中心軸CLに向かって凸の略V字状に配置される、略V字形状となっている。
一端側挟持部材720aは、軸方向から見て、径方向内側端部721aが、対向する他端側挟持部材720bの側に向かって略垂直に突出する、略L字形状を有する。他端側挟持部材720bは、軸方向から見て、径方向内側端部721bが、対向する一端側挟持部材720aの側に向かって略垂直に突出する、略L字形状を有する。
一端側挟持部材720aの径方向内側端部721aと他端側挟持部材720bの径方向内側端部721bとは、回動可能に連結されている。また、一端側挟持部材720aの径方向外側端部722aは、挟持部720の一端側に隣接する挟持部720の他端側挟持部材720bの径方向外側端部722bと回動可能に連結されている。さらに、他端側挟持部材720bの径方向外側端部722bは、挟持部720の他端側に隣接する挟持部720の一端側挟持部材720aの径方向外側端部722aと回動可能に連結されている。
略V字状に開いた一端側挟持部材720aの径方向外側端部722aと他端側挟持部材720bの径方向外側端部722bとが閉じるように、各挟持部720の一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bを回動させると、挟持部720の一端側挟持部材720aの周方向外側面が一端側に隣接する挟持部720の他端側挟持部材720bの周方向外側面と当接し、挟持部720の他端側挟持部材720bの周方向外側面が他端側に隣接する挟持部720の一端側挟持部材720aの周方向外側面と当接して、縮径部材72は縮径する。このとき、一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bは、共に径方向に延びるように配置される。一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bは、径方向内側端部721a、721bが、共に対向するように突出した略L字形状であるので、一端側挟持部材720aと他端側挟持部材720bとの間には略矩形状の挟持空間723が形成される。
そして、図6Aに示すように、各押圧部材71によって、円環部材111を径方向外側から、中心へ向かって径方向に押圧する。
すると、図6Bに示すように、円環部材111は、各押圧部材71が押圧された部分が中心へ向かって径方向に突出するように屈曲する。これにより、円環部材111に、中心へ向かって径方向に突出するように屈曲した突出部11Bが形成される。
それと同時に、各押圧部材71によって、円環部材111を径方向外側から、中心へ向かって径方向に押圧すると、押圧部材71は、縮径部材72の挟持部720の一端側挟持部材720aと他端側挟持部材720bとの間に入り込む。すると、一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bは、一端側挟持部材720aの径方向内側端部721aと他端側挟持部材720bの径方向内側端部721bとが、押圧部材71によって径方向内側に押圧され、略V字状に開いた一端側挟持部材720aの径方向外側端部722aと他端側挟持部材720bの径方向外側端部722bとが閉じるように、一端側挟持部材720a及び他端側挟持部材720bが回動する。
略V字状に開いた一端側挟持部材720aと他端側挟持部材720bとが閉じるように回動すると、円環部材111の突出部11Bは、一端側挟持部材720aと他端側挟持部材720bとの間に形成された略矩形状の挟持空間723で、挟持部720に挟持される。そして、縮径部材72は、略V字状に開いた一端側挟持部材720aと他端側挟持部材720bとが閉じる回動するのに伴って、縮径する。これにより、円環部材111は縮径し、円環部材111の突出部11Bは、中心へ向かって径方向に突出した略矩形状のティース部30に成形される。
このようにして、図6Cに示すように、金属繊維100が径方向にn層(本実施形態では9層)積層し、径方向の厚さが9tの内径側ヨーク部21を有し、金属繊維100が周方向に2×n層(本実施懈怠では2×9=18層)積層し、周方向の厚さが18tのティース部30が形成された内径側ステータコア11が作製される。
これにより、打ち抜き加工をすることなく、かつ、容易な加工によって、ステータコア10のティース部30を形成することができる。
図4に戻って、内径側ステータコア11の作製と並行して、円筒部材形成工程により、アモルファス合金によって形成された金属繊維100を軸方向に積層させて、円筒形状に成形したm個の円筒部材120を形成する。本実施形態では、軸方向の長さLの5個の円筒部材1201〜1205を形成する。円筒部材1201は、内周面が、ティース部形成工程によって縮径された内径側ステータコア11の外周面と略同一径となるように形成される。円筒部材1202は、円筒部材1201よりも金属繊維100の径方向厚さtだけ半径が大きい略円筒形状となっており、円筒部材1203は、円筒部材1202よりも金属繊維100の径方向厚さtだけ半径が大きい略円筒形状となっている。以下同様に、5個の円筒部材1201〜1205は、順に金属繊維100の径方向厚さtだけ、半径が大きい略円筒形状となっている(図5参照)。
次に、図5に示すように、円環部材形成工程により、円筒部材形成工程で形成した円筒部材1201〜1205を径方向に積層して、円環部材121を形成する。本実施形態では、円環部材121は、金属繊維100の径方向厚さtによって形成された円筒部材120が、円筒部材1201〜1205の5層積層して形成されているので、径方向に5tの厚さを有する円環部材121が形成される。これにより、径方向にm層(本実施形態では5層)積層した外径側ヨーク部22を有し、径方向の厚さが5tの外径側ステータコア12が作製される。
そして、内径側ステータコア11の外周面に、外径側ステータコア12を嵌合することで、ステータコア10が形成される。したがって、ステータコア10は、金属繊維100が径方向に(n+m)層(本実施形態では9+5=14層)積層したヨーク部20と、金属繊維100が周方向に2×n層(本実施形態では2×9=18層)積層したティース部30と、を有する(図1〜図3参照)。
このように、円筒部材形成工程と、円環部材形成工程と、ティース部形成工程と、によって、ステータコア10を形成することができるので、打ち抜き加工をすることなく、ティース部30を有するステータコア10を形成することができる。
また、アモルファス合金によって形成された金属繊維100でステータコア10を形成することにより、高効率なステータコア10を得ることができる。
また、円環部材111、121は、円筒部材形成工程及び円環部材形成工程において、径方向の積層数n、mを容易に変更することができるので、ティース部の周方向の厚さと、ヨーク部の径方向の厚さとを、自由に設定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、金属繊維100は、アモルファス合金によって形成されているものとしたが、アモルファス合金に限らず任意の材料で形成してもよい。
また、例えば、円筒部材110、120は、1本の金属繊維100がらせん状に軸方向に積層されることによって形成されていてもよいし、複数のリング状の金属繊維100が軸方向に積層されることによって形成されていてもよい。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 略円環形状のヨーク部(ヨーク部20)と、
前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部(ティース部30)と、を有する回転電機のステータコア(ステータコア10)であって、
前記ステータコアは、金属繊維(金属繊維100)で形成されている、回転電機のステータコア。
(1)によれば、ステータコアは、金属繊維で形成されているので、打ち抜き加工をすることなく、ティース部を有するステータコアを形成することができる。また、ステータコアは、金属繊維で形成されているので、金属繊維間に隙間を形成することによって、任意の位置に冷媒流路を形成することができる。
(2) (1)に記載の回転電機のステータコアであって、
前記ステータコアは、前記金属繊維が軸方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
(2)によれば、ステータコアは、金属繊維が軸方向に積層されて構成されているので、軸方向の厚さを容易に変更することができる。
(3) (1)または(2)に記載の回転電機のステータコアであって、
前記ヨーク部は、前記金属繊維が径方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
(3)によれば、ヨーク部は、金属繊維が径方向に積層されて構成されているので、径方向の厚さを容易に変更することができる。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の回転電機のステータコアであって、
前記ティース部は、前記金属繊維が周方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
(4)によれば、ティース部は、金属繊維が周方向に積層されて構成されているので、金属繊維間に隙間を形成することによって、冷媒をティース部30の先端部側に導く冷媒流路を形成することができる。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の回転電機のステータコアであって、
前記ティース部は、周方向に延びる前記金属繊維の一部が、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲することによって形成されている、回転電機のステータコア。
(5)によれば、ティース部は、周方向に延びる金属繊維の一部が、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲することによって形成されているので、ティース部の径方向の長さを容易に変更することができる。
(6) (5)に記載の回転電機のステータコアであって、
前記ステータコアは、内径側ステータコア(内径側ステータコア11)と、前記内径側ステータコアの外周面に配置された外径側ステータコア(外径側ステータコア12)と、を備え、
前記内径側ステータコアは、前記金属繊維が周方向に延びる円筒部(円筒部11A)と、前記円筒部を構成する前記金属繊維が径方向に中心へ向かって突出するように屈曲して形成される突出部(突出部11B)と、を有し、前記円筒部によって内径側ヨーク部(内径側ヨーク部21)が形成され、前記突出部によって前記ティース部が形成されており、
前記外径側ステータコアは、周方向に延びる前記金属繊維によって外径側ヨーク部(外径側ヨーク部22)が形成されている、回転電機のステータコア。
(6)によれば、ステータコアは、ティース部が形成された内径側ステータコアと、外径側ステータコアと、を有するので、ティース部の周方向の厚さと、ヨーク部の径方向の厚さとを、自由に設定することができる。
(7) 略円環形状のヨーク部(ヨーク部20)と、
前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部(ティース部30)と、を有する回転電機のステータコア(ステータコア10)の製造方法であって、
金属繊維(金属繊維100)を軸方向に積層させて円筒形状に成形した円筒部材(円筒部材110)を形成する、円筒部材形成工程と、
前記円筒部材形成工程で形成した前記円筒部材を径方向に複数積層し、径方向に所定の厚さを有する円環部材(円環部材111)を形成する、円環部材形成工程と、
前記円環部材形成工程で形成した前記円環部材を、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲させて前記ティース部を形成する、ティース部形成工程と、を含む、回転電機のステータコアの製造方法。
(7)によれば、円筒部材形成工程と、円環部材形成工程と、ティース部形成工程と、によって、ステータコアのティース部を形成することができるので、打ち抜き加工をすることなく、ティース部を有するステータコアを形成することができる。
(8) (7)に記載の回転電機のステータコアの製造方法であって、
前記ティース部形成工程では、
前記円環部材の径方向外側に配置され、周方向に沿って複数配置された軸方向に延びる押圧部材(押圧部材71)と、
前記円環部材の径方向内側に配置され、前記円環部材の全周に亘って軸方向に略円筒状に延びる縮径部材(縮径部材72)と、を用い、
前記縮径部材は、前記円環部材を挟んで前記押圧部材と対向する位置に配置された軸方向に延びる挟持部(挟持部720)を備え、
前記押圧部材によって、前記円環部材を中心へ向かって径方向に押圧することによって、前記円環部材に、中心へ向かって径方向に突出するように屈曲した突出部(突出部11B)を形成し、
前記縮径部材の前記挟持部が前記円環部材の前記突出部を挟持して、前記縮径部材が縮径することによって、前記円環部材を縮径し前記ティース部を形成する、回転電機のステータコアの製造方法。
(8)によれば、押圧部材が円環部材を中心へ向かって径方向に押圧することによって、円環部材に、中心へ向かって径方向に突出するように屈曲した突出部を形成し、縮径部材の挟持部が円環部材の突出部を挟持して、縮径部材が縮径することによって、円環部材を縮径しティース部を形成することができるので、容易な加工によってステータコアのティース部を形成することができる。
(9) (7)または(8)に記載の回転電機のステータコアの製造方法であって、
前記円筒部材形成工程と、前記円環部材形成工程と、前記ティース部形成工程と、によって、前記ティース部が形成された内径側ステータコア(内径側ステータコア11)を作製し、
前記円筒部材形成工程と、前記円環部材形成工程と、によって、径方向に所定の厚さを有する略円環形状の外径側ステータコア(外径側ステータコア12)を作製し、
前記内径側ステータコアの外周面に前記外径側ステータコアを嵌合することによって、前記ステータコアを形成する、回転電機のステータコアの製造方法。
(9)によれば、ティース部が形成された内径側ステータコアと、円環形状の外径側ステータコアと、を作製し、内径側ステータコアの外周面に外径側ステータコアを嵌合することによって、ステータコアを形成するので、ティース部の周方向の厚さと、ヨーク部の径方向の厚さとを、自由に設定することができる。
10 ステータコア
100 金属繊維
11 内径側ステータコア
11A 円筒部
11B 突出部
110 円筒部材
111 円環部材
12 外径側ステータコア
20 ヨーク部
21 内径側ヨーク部
22 外径側ヨーク部
30 ティース部
71 押圧部材
72 縮径部材
720 挟持部

Claims (9)

  1. 略円環形状のヨーク部と、
    前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部と、を有する回転電機のステータコアであって、
    前記ステータコアは、金属繊維で形成されている、回転電機のステータコア。
  2. 請求項1に記載の回転電機のステータコアであって、
    前記ステータコアは、前記金属繊維が軸方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機のステータコアであって、
    前記ヨーク部は、前記金属繊維が径方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機のステータコアであって、
    前記ティース部は、前記金属繊維が周方向に積層されて構成されている、回転電機のステータコア。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機のステータコアであって、
    前記ティース部は、周方向に延びる前記金属繊維の一部が、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲することによって形成されている、回転電機のステータコア。
  6. 請求項5に記載の回転電機のステータコアであって、
    前記ステータコアは、内径側ステータコアと、前記内径側ステータコアの外周面に配置された外径側ステータコアと、を備え、
    前記内径側ステータコアは、前記金属繊維が周方向に延びる円筒部と、前記円筒部を構成する前記金属繊維が径方向に中心へ向かって突出するように屈曲して形成される突出部と、を有し、前記円筒部によって内径側ヨーク部が形成され、前記突出部によって前記ティース部が形成されており、
    前記外径側ステータコアは、周方向に延びる前記金属繊維によって外径側ヨーク部が形成されている、回転電機のステータコア。
  7. 略円環形状のヨーク部と、
    前記ヨーク部の内周縁から径方向に中心へ向かって突出し、前記ヨーク部の周方向に沿って複数設けられたティース部と、を有する回転電機のステータコアの製造方法であって、
    金属繊維を軸方向に積層させて円筒形状に成形した円筒部材を形成する、円筒部材形成工程と、
    前記円筒部材形成工程で形成した前記円筒部材を径方向に複数積層し、径方向に所定の厚さを有する円環部材を形成する、円環部材形成工程と、
    前記円環部材形成工程で形成した前記円環部材を、径方向に中心へ向かって突出するように屈曲させて前記ティース部を形成する、ティース部形成工程と、を含む、回転電機のステータコアの製造方法。
  8. 請求項7に記載の回転電機のステータコアの製造方法であって、
    前記ティース部形成工程では、
    前記円環部材の径方向外側に配置され、周方向に沿って複数配置された軸方向に延びる押圧部材と、
    前記円環部材の径方向内側に配置され、前記円環部材の全周に亘って軸方向に略円筒状に延びる縮径部材と、を用い、
    前記縮径部材は、前記円環部材を挟んで前記押圧部材と対向する位置に配置された軸方向に延びる挟持部を備え、
    前記押圧部材によって、前記円環部材を中心へ向かって径方向に押圧することによって、前記円環部材に、中心へ向かって径方向に突出するように屈曲した突出部を形成し、
    前記縮径部材の前記挟持部が前記円環部材の前記突出部を挟持して、前記縮径部材が縮径することによって、前記円環部材を縮径し前記ティース部を形成する、回転電機のステータコアの製造方法。
  9. 請求項7または8に記載の回転電機のステータコアの製造方法であって、
    前記円筒部材形成工程と、前記円環部材形成工程と、前記ティース部形成工程と、によって、前記ティース部が形成された内径側ステータコアを作製し、
    前記円筒部材形成工程と、前記円環部材形成工程と、によって、径方向に所定の厚さを有する略円環形状の外径側ステータコアを作製し、
    前記内径側ステータコアの外周面に前記外径側ステータコアを嵌合することによって、前記ステータコアを形成する、回転電機のステータコアの製造方法。
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