JP2020202700A - 車載用電気機器ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】ケース本体とカバーの螺子締結にゆるみが生じることを抑制する。【解決手段】車載用電気機器ケースは、ケース本体とカバーと螺子とガスケットを備える。ケース本体とカバーは、導電性を有する。ケース本体には、螺子を受け入れる螺子穴が設けられている。カバーには、螺子穴に対応する位置に貫通孔が設けられている。カバーのケース本体と対向する面は、貫通孔を取り囲む第1領域と、第1領域に隣接し第1領域を取り囲む第2領域とを有する。この対向する面において、第1領域を除く領域には、カバーの母材を被覆する絶縁被膜が設けられている。絶縁被膜には、第1領域と第2領域との境界に、ケース本体に向かって突出するバリが存在する。ケース本体には、螺子穴の周縁に沿って延びているとともに、第1領域内においてカバーに接するボス部が設けられている。ボス部の高さは、母材からバリの頂点までの高さよりも大きい。【選択図】図2
Description
本明細書が開示する技術は、車載用電気機器ケースに関する。
特許文献1に、車載用電気機器ケースが開示されている。この車載用電気機器ケースは、導電性のケース本体と、ケース本体の開口を塞ぐ導電性のカバーと、ケース本体にカバーを固定する螺子を備えている。上記した車載用電気機器ケースでは、カバーとケース本体の間に、ガスケットを介在させる。
この車載用電気機器ケースで用いるカバーは、例えばカチオン電着塗装などの絶縁被膜で被覆する。但し、ケース本体とカバーを導通させる必要があり、導通を確保するためにカバーの一部には絶縁被膜を形成しない。具体的には、カバーのケース本体側の面であって、螺子が貫通する孔の周囲をマスキングして絶縁被膜が形成されないようにしておく。絶縁被膜が形成されない範囲によって、ケース本体とカバーが導通する。
マスキングを外すときに、絶縁被膜の形成範囲と非形成範囲の境界に沿ってバリが形成される。バリが形成されると、ケース内の電気機器が繰り返して動作することに伴って生じる温度変動の繰り返しにより、バリ近傍のガスケットに変形が生じ、ケース本体とカバーとの螺子締結にゆるみが生じることがある。以下では、カバーのケース本体側の面において螺子が貫通する孔の周囲(絶縁被膜が形成されていない)領域を第1領域と称し、それの外側(絶縁被膜が形成されている)領域を第2領域と称する。
マスキングを外すときに、絶縁被膜の形成範囲と非形成範囲の境界に沿ってバリが形成される。バリが形成されると、ケース内の電気機器が繰り返して動作することに伴って生じる温度変動の繰り返しにより、バリ近傍のガスケットに変形が生じ、ケース本体とカバーとの螺子締結にゆるみが生じることがある。以下では、カバーのケース本体側の面において螺子が貫通する孔の周囲(絶縁被膜が形成されていない)領域を第1領域と称し、それの外側(絶縁被膜が形成されている)領域を第2領域と称する。
特許文献1の車載用電気機器ケースでは、絶縁被膜のバリの高さを60マイクロメートル以下にすることによって、螺子締結にゆるみが生じることを抑制している。あるいは、ケース本体に溝を形成し、その溝内にバリの一部を収容することによって、螺子締結にゆるみが生じることを抑制している。
上記した車載用電気機器ケースの場合、上述したがカバーの第1領域では絶縁被膜が形成されていない。従って、カバーの第1領域の厚みは、絶縁被膜の分だけ第2領域の厚みよりも薄い。この場合、締結時に、螺子に近い位置にあるカバーの第1領域がケース本体に当接するまで螺子が締められることにより、カバーが変形することがある。これにより、ケース本体とカバーの螺子締結にゆるみが生じるおそれがある。本明細書では、螺子締結にゆるみが生じることを抑制する技術を提供する。
本明細書が開示する車載用電気機器ケースは、電気機器を収容するケース本体と、ケース本体の開口を塞ぐカバーと、ケース本体にカバーを固定する螺子と、ケース本体とカバーとの間に介在するガスケットを備える。ケース本体とカバーは、導電性を有する。ケース本体には、螺子を受け入れる螺子穴が設けられている。カバーには、螺子穴に対応する位置に貫通孔が設けられている。カバーのケース本体と対向する面は、貫通孔を取り囲む第1領域と、第1領域に隣接するとともに第1領域を取り囲む第2領域とを有する。カバーのケース本体と対向する面において、第1領域を除く領域には、カバーの母材を被覆する絶縁被膜が設けられている。絶縁被膜には、第1領域と第2領域との境界に、ケース本体に向かって突出するバリが存在する。ケース本体には、螺子穴の周縁に沿って延びているとともに、第1領域内においてカバーに接するボス部が設けられている。ボス部の高さは、母材からバリの頂点までの高さよりも大きい。
上記した車載用電気機器ケースのケース本体には、螺子穴の周縁に沿って延びており、第1領域内でカバーに接するボス部が設けられている。このような構成によると、カバーの比較的に厚みが小さい第1領域がケース本体のボス部に当接されることにより、しっかりと支持される。これにより、カバーの変形は抑制される。また、当該ボス部の高さは、カバーの母材からバリの頂点までの高さよりも大きくなるように構成されている。このような構成によると、バリ近傍に位置するガスケットの変形が抑制される。従って、ケース本体とカバーとの螺子締結にゆるみが生じることを抑制することができる。
図面を参照して、実施例の電力変換装置ケース10について説明をする。電力変換装置ケース10は、本明細書が開示する車載用電気機器ケースの一例であり、例えば電力変換装置100を構成する種々の電子機器を収容することができる。電力変換装置100は、電気自動車、ハイブリッド自動車、燃料電池車等の電動車に搭載され、電源とモータジェネレータとの間で電力の変換を行う。図1に示すように、電力変換装置100は、主に、半導体モジュールユニット12、大容量コンデンサ14、リアクトル(図示省略)及び制御基板16を備える。
図1、2に示すように、電力変換装置ケース10は、ケース本体22と、カバー30と、複数のボルト36と、ガスケット38とを備える。ケース本体22は、上側部分22aと下側部分22bとを有している。ケース本体22の上側部分22aには開口24が設けられている。ケース本体22には、開口24に沿って配置される複数のボルト穴26が設けられている。各々のボルト穴26は、それぞれボルト36を受け入れる。カバー30はケース本体22の上側部分22aの開口24を塞ぐように構成されており、カバー30はケース本体22にボルト36を用いて固定される。特に限定されないが、ケース本体22の上側部分22aは、下側部分22bにボルト36によって固定されていてもよい。ケース本体22及びカバー30は、導電性を有する材料を用いて構成されている。ガスケット38は、ケース本体22とカバー30との間に介在する。これにより、ケース本体22とカバー30の間がしっかりと接着され、電力変換装置ケース10が密閉される。一例であるが、ガスケット38は液状のガスケットを用いて形成されてもよい。ここで、ボルト穴26は、本明細書が開示する技術における螺子穴の一例である。
カバー30は、電力変換装置ケース10の外部に露出する表面30aと、表面30aの反対側(本実施例でいうケース本体22側)に位置する裏面30bとを有する。ここで、カバー30の裏面30bは、本明細書が開示する技術におけるケース本体に対向する面の一例である。カバー30には、ケース本体22の各々のボルト穴26に対応する位置にそれぞれ貫通孔32が設けられている。貫通孔32は、表面30aから裏面30bに亘って延びている。カバー30の裏面30bは、第1領域30b1と、第2領域30b2を有する。第1領域30b1は貫通孔32を取り囲む。第2領域30b2は、第1領域30b1に隣接し、第1領域30b1を取り囲む。第2領域30b2は、第1領域30b1を除く裏面30b全体に拡がっている。カバー30の裏面30bにおいて、第1領域30b1を除く領域(即ち、第2領域30b2)には、カバー30の母材(例えば鉄)を被覆する絶縁被膜34が設けられている。絶縁被膜34は、絶縁性を有する材料を用いて構成されており、例えばカチオン電着塗装により形成されていてよい。絶縁被膜34の第1領域30b1と第2領域30b2との境界BLには、ケース本体22に向かって突出するバリ34aが存在する。
カバー30の塗装時に、カバー30の貫通孔32の第1領域30b1は、マスキングして絶縁被膜34が形成されないようにしておく。この絶縁被膜34が形成されない第1領域30b1によって、ケース本体22とカバー30は導通する。このマスキングを外すときに、第1領域30b1と第2領域30b2との境界BLに沿ってバリ34aが形成される。なお、カバー30の表面30aにおいても、母材を覆う絶縁被膜34が設けられている。
ケース本体22には、ボス部28が設けられている。図1、図2に示すように、ボス部28は、概して筒状形状を有しており、ボルト穴26の周縁に沿って延びている。ボス部28は、第1領域30b1内におけるカバー30の裏面30bに接している。ボス部28の高さは、カバー30の母材からバリ34aの頂点までの高さよりも大きい。
特許文献1の車載用電気機器ケースの場合、上述したがカバー30の第1領域30b1では絶縁被膜34が形成されていない。従って、カバー30の第1領域30b1の厚みは、絶縁被膜34の分だけ第2領域30b2の厚みよりも薄い。この場合、締結時に、ボルト穴26に近い位置にあるカバー30の第1領域30b1がケース本体22に当接するまでボルト36が締められることにより、カバー30が変形することがある。これにより、ケース本体22とカバー30のボルト締結にゆるみが生じるおそれがある。
上記課題を解決するために、本実施例の電力変換装置ケース10のケース本体22には、ボルト穴26の周縁に沿って延びており、第1領域30b1内でカバー30に接するボス部28が設けられている。このような構成によると、カバー30の比較的に厚みが小さい第1領域30b1がケース本体22のボス部28に当接されることにより、しっかりと支持される。これにより、カバー30の変形は抑制される。また、ボス部28の高さは、カバー30の母材からバリ34aの頂点までの高さよりも大きくなるように構成されている。このような構成によると、バリ34a近傍に位置するガスケット38の変形が抑制される。従って、ケース本体22とカバー30とのボルト締結にゆるみが生じることを抑制することができる。
本実施例の電力変換装置ケース10におけるボルト36は、本明細書が開示する技術における螺子の一例である。螺子の具体的構成は特に限定されず、頭部と頭部から延びる軸部を有していればよい。本実施例では、ボルト36の頭部がカバー上部(表面30a側)に当接することによって、螺子の長手方向においてカバー30がケース本体22に固定される。螺子は、ボルト36のように頭部と軸部が一体に形成された部品であってもよいし、例えばスタッドボルトとナットといった別個の部品の組み合わせにより構成されていてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書、又は、図面に説明した技術要素は、単独で、あるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書又は図面に例示した技術は、複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:電力変換装置ケース
12:半導体モジュールユニット
14:大容量コンデンサ
16:制御基板
22:ケース本体
24:開口
26:ボルト穴
28:ボス部
30:カバー
30b1:第1領域
30b2:第2領域
32:貫通孔
34:絶縁被膜
34a:バリ
36:ボルト
38:ガスケット
100:電力変換装置
BL:第1領域と第2領域との境界
12:半導体モジュールユニット
14:大容量コンデンサ
16:制御基板
22:ケース本体
24:開口
26:ボルト穴
28:ボス部
30:カバー
30b1:第1領域
30b2:第2領域
32:貫通孔
34:絶縁被膜
34a:バリ
36:ボルト
38:ガスケット
100:電力変換装置
BL:第1領域と第2領域との境界
Claims (1)
- 電気機器を収容するケース本体と、
前記ケース本体の開口を塞ぐカバーと、
前記ケース本体に前記カバーを固定する螺子と、
前記ケース本体と前記カバーとの間に介在するガスケットと、を備え、
前記ケース本体と前記カバーは、導電性を有しており、
前記ケース本体には、前記螺子を受け入れる螺子穴が設けられており、
前記カバーには、前記螺子穴に対応する位置に貫通孔が設けられており、
前記カバーの前記ケース本体と対向する面は、前記貫通孔を取り囲む第1領域と、前記第1領域に隣接するとともに前記第1領域を取り囲む第2領域とを有し、
前記対向する面において、前記第1領域を除く領域には、前記カバーの母材を被覆する絶縁被膜が設けられており、
前記絶縁被膜には、前記第1領域と前記第2領域との境界に、前記ケース本体に向かって突出するバリが存在し、
前記ケース本体には、前記螺子穴の周縁に沿って延びているとともに、前記第1領域内において前記カバーに接するボス部が設けられており、
前記ボス部の高さは、前記母材から前記バリの頂点までの高さよりも大きい、
車載用電気機器ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019109766A JP2020202700A (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 車載用電気機器ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019109766A JP2020202700A (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 車載用電気機器ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020202700A true JP2020202700A (ja) | 2020-12-17 |
Family
ID=73742875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019109766A Abandoned JP2020202700A (ja) | 2019-06-12 | 2019-06-12 | 車載用電気機器ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020202700A (ja) |
-
2019
- 2019-06-12 JP JP2019109766A patent/JP2020202700A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20220817 |