JP2020200924A - ボールジョイント、および、ボールジョイントの製造方法 - Google Patents

ボールジョイント、および、ボールジョイントの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容易かつ安価に製造でき、高温時でも多大な負荷に耐えることができるボールジョイントとその製造方法を提供する。【解決手段】本発明では、ハウジング(1)は、ボールスタッド(2)のピン(2.1)の方向を向く第1の縁領域(1.4)に第1の開口部(1.2)を有し、その第1の開口部(1.2)からボールスタッド(2)が突出し、空洞(1.1)の内壁(1.1.1)とベアリングシェル(4)の外壁との間に隙間を有し、その隙間にライニング(5)が注入され、更にハウジング(1)は、第1の開口部(1.2)に対向する第2の縁領域(1.5)に、空洞(1.1)へと通じてライニング(5)を注入するための第2の開口部(1.3)を有し、ライニング(5)を第2の開口部(1.3)の内壁(1.1.1)にクランプするための一つまたは複数の構造要素を有する。【選択図】図2

Description

本明細書によって開示される技術は、ボールジョイント及びその製造方法に関する。
ボールジョイントは、例えば自動車(好ましくは乗用車)の車体のコンポーネントとして適用される。
特許文献1には、ハウジングに収容されたライニングにボールスタッドが旋回可能に支持されるボールジョイントが記載されている。この技術では、ライニングは、熱に反応する合成材料から成り、射出成形または鋳造によってボールスタッドとハウジングとの間に成形される。
特許文献2には、ベアリングシェルが、ハウジングの開口から注入されて硬化するプラスチックから成り、固定手段が一体形成されたハウジングを有するボールジョイントが記載されている。
特許文献3、4には、空洞、上部開口、および、その反対側に設けられた少なくとも一つの注入口を有するハウジングを備えたボールジョイントが記載されている。この技術では、ハウジングの上部開口から挿入されたボールスタッドは、空洞のできるだけ中央に固定され、その後、熱可塑性樹脂等の重合性プラスチックから成るライニングが注入口から注入される。
特許文献5には、ボールスタッドのボールが支えられるベアリングシェルを収容したハウジングを有するボールジョイントが記載されている。この技術では、ボールスタッドを所定の位置に固定した後、ハウジングとボールとの間の隙間に、滑り摩擦特性の良い材料から成るエラストマープラスチックが注入されて、ベアリングシェルが形成される。
特許文献6、7には、ボールスタッドのボールが旋回可能に収容されるベアリングシェルとハウジングとの間の隙間にプラスチックが注入され、ベアリングシェルがボールスタッドとともにハウジング内に位置決めされるボールジョイントが記載されている。これらの技術では、ハウジングは、注入されるプラスチックよりも大きい半径の開口を有するため、注入されたプラスチックがハウジングの底部からボールスタッドを覆う。また、ボールスタッドのピンの方向に向けて、内径が縮径している。特許文献7の技術では、注入材料は、ボールスタッドの方向にハウジングの開口部から飛び出し、シールブーツとの接続部を形成する。
独国実用新案第1796019号明細書 国際公開第1997/41361号 国際公開第1999/09328号 国際公開第1999/28639号 欧州特許出願公開第0860619号明細書 国際公開第2000/26550号 独国特許発明第19830593号明細書
特許文献1の技術において、ライニングがハウジング内で回転するのを防ぐために、ハウジングの内面に、ライニングを固定する一つまたは複数の凹部を設けてもよい。ただし、特許文献1では、凹部をどのように実現すべきかについては説明されていない。特許文献1のボールジョイントでは、引張方向(ボールスタッドの方向)において、直径が比較的鋭利に減少しており、これにより、引張時にライニングを破断させる恐れがある。
特許文献2の技術では、ハウジングに注入されたベアリングシェルを確実に固定すべく、ハウジングの内壁は、粗面化または鋸歯状にされている。
特許文献3、4の技術では、ハウジングもしくは空洞の内壁は、粗い表面または鋳造、板金、冷間押出成形または鍛造等の未加工表面を有している。この表面には、必要に応じて、溝/凹部を追加してもよい。ただし、この粗い表面または未加工表面もしくは溝/凹部をどのように実現すべきかについては説明されていない。
特許文献5では、ベアリングシェルと減衰要素とをハウジングの開口部に注入した後、非常に硬く耐久性のある材料から成る閉鎖要素が注入される。ハウジングの内側に径方向外向きの溝が設けられ、その中に閉鎖要素が係合する。この溝は非常に鋭利なため、軸方向に大きい負荷がかかると、閉鎖要素を破断させる恐れがある。
特許文献6、7のようにベアリングシェルとハウジングとの間の隙間にライニングを注入してボールスタッドをハウジングに位置決めする従来の方法では、特に80℃以上の高温時に、ボールスタッドに大きい軸方向力がかかると、注入されたライニングとハウジングの内側とのクランプが外れ、ハウジングの内側の鋭利なエッジでライニングが破断してボールジョイントの機能不全を招く危険がある。
本発明の目的は、特に自動車のシャシに使用されるボールジョイントに関し、容易かつ安価に製造でき、高温時でも多大な負荷に耐えることができるボールジョイントとその製造方法を提供することである。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
本明細書に開示されるボールジョイントは、ボールスタッドのボールを収容する空洞を有するハウジングを備え、ボールがベアリングシェル内に可動支持されるものであって、ハウジングは、ボールスタッドのピンの方向を向く第1の縁領域に第1の開口部を有し、その第1の開口部からボールスタッドが突出し、ハウジングの内壁とベアリングシェルの外壁との間に隙間を有し、その隙間にライニングが注入され、更にハウジングは、第1の開口部に対向する第2の縁領域に、空洞へと通じてライニングを注入するための第2の開口部を有し、ライニングを第2の開口部の内壁にクランプするための一つまたは複数の構造要素を有する。
本ボールジョイントでは、注入されたライニングをハウジングの内壁にクランプすることにより、たとえ第2の開口部がボールスタッドのボールの外径より大きくても、80℃以上の高温時でもボールスタッドにかかる多大な負荷に耐えることができる。
更に、構造要素は、ボールスタッドとボールに取り付けられたベアリングシェルとから成るサブアセンブリを、ハウジングに嵌め込むための第2の開口部とボールの赤道領域との間に設けられ、第2の開口部は、第1の開口部よりも大きく、かつ、ベアリングシェルの外径よりも大きいと好ましい。
本ボールジョイントは、前記構造要素として、特には以下a)〜d)の構造を単独または任意の組合せで有する。
a)ハウジングの内壁の少なくとも一部に、顕著な表面粗さ/凹凸を有する
b)ライニングのボリュームが、第2の開口部に向かって増大する
c)ハウジングの内壁に、一つまたは複数の溝/凹部および/またはローレットが単独または任意の組合せで形成される
d)第2の開口部に繋がり、第1の開口部の方向へ径方向に拡大する段部が形成される
ハウジングの内壁の算術平均粗さ値Raは、10μm〜75μmであるのが好ましく、特には10μm〜63μmであるのが好ましい。
更に、ライニングのボリュームは、段部の領域において壁厚が最大となるように、第2の開口部に向かって増大する。つまり、第1の段部において最大となる。
更に、ハウジングの内壁に、少なくとも一つの螺旋溝が形成される、および/または、複数の溝/凹部が互いに離間または交差して形成される、および/または、ローレットが形成される。
ハウジングは、第2の開口部の領域に、径方向内向きに曲げられた壁部を有してもよい。
ハウジングの内壁に一つまたは複数の溝/凹部および/またはローレットが形成される場合、それらの深さは好ましくは0.3mm〜1.5mmであり、それらは好ましくは第2の開口部の領域に配設される。
ハウジングは、第1の縁領域が、軸方向へ延びる突起形状で形成され、第2の縁領域が、軸方向へ延びる突起形状で形成され、ライニングが第1の縁領域および/または第2の縁領域を被覆する。
ボールスタッドのボールは、極領域に凹部を有し、この凹部に、ベアリングシェルの突起が係合するのが好ましい。それにより、ベアリングシェルはボールスタッドのボールに確実に取り付けられる。ライニングを注入することによりボールジョイントが完成した後、ボールスタッドが最初に旋回もしくは揺動すると、ボールの凹部に係合する突起が折れ、ボールはベアリングシェル内を自由に旋回できるようになる。
本ボールジョイントの製造方法は、ハウジングの内壁に構造要素を一つまたは複数成形する工程と、構造要素の成形前または後に、ボールスタッドとボールに取り付けられたベアリングシェルとから成るサブアッセンブリをハウジングに嵌め込む工程と、次いで、サブアッセンブリとハウジングの内壁との間の隙間にライニングを注入する工程と、を含む。
更に好ましくは、ボールスタッドをハウジングに嵌めこむ前、かつ、ライニングを注入する前に、ハウジングの内壁の少なくとも一部に、機械加工により、顕著な表面粗さ/凹凸がもたらされる、および/または、ハウジングの内壁に、機械加工により、一つまたは複数の溝/凹部および/またはローレットがもたらされる。
更にハウジングは、第1の開口部の方向へ径方向に拡大する段部が繋がるように、第2の開口部が径方向内向きに成形されてよい。
スウェージング、折り曲げ、据え込みの径方向内向きへの成形方法により、ハウジングの内壁に一つまたは複数の構造要素が形成されてもよい。
第1実施形態におけるハウジングの縦断面図である。 図1のハウジングを備えるボールジョイントの縦断面図である。 第2実施形態におけるハウジングの縦断面図である。 図3のハウジングを備えるボールジョイントの縦断面図である。 第3実施形態におけるハウジングの縦断面図である。 図5のハウジングを備えるボールジョイントの縦断面図である。 ハウジングのプリフォームの縦断面図である。 ボールスタッドとベアリングシートとから成るサブアセンブリとともに成形金型に嵌め込まれたプリフォームを示す図である。 成形金型で成形されたハウジングを示す図である。 ライニング注入後のハウジングを示す図である。 成形金型から抜き取った後のボールジョイントを示す図である。
A.第1実施形態:
図1は、ボールジョイントのハウジング1を示す。ハウジング1は、空洞1.1、および、第1の開口部1.2と第2の開口部1.3との対向する二つの開口部を有する。ハウジング1の図中上側の第1の縁領域1.4に、第1の開口部1.2が、図中下側の第2の縁領域1.5に第2の開口部1.3がある。ハウジング1は、鋳造、板金、冷間押出成形または鍛造等により形成される。
図中上側の第1の開口部1.2は、下側の第2の開口部1.3の内径d1.3より小さい内径d1.2を有する。第1の開口部1.2と第2の開口部1.3との間に、d1.2とd1.3より大きい内径d1.6を有する略筒状の筒状部1.6が延びる。
ハウジング1は外径D1を有する。第1の縁領域1.4は、外径D1より小さい外径D1.4を有し、第1の縁領域1.4の外径D1.4は、それより多少小さい縮小径D1.4‘へ縮径され、第1の縁領域1.4の外側輪郭にアンダーカット部1.4.1が形成される。図中下側の第2の縁領域1.5も、外径D1より小さい外径D1.5を有する。
図2は、ベアリングシェル4に旋回可能に収容されるボールスタッド2のボール3と、ライニング5が注入されたハウジング1とを通るボールジョイントの断面を示す。ボールスタッド2の長手方向軸線Aは、ハウジング1の長手方向軸線と一致する。ハウジング1には、ボールスタッド2(ここでは一部だけ図示される)のボール3とともにベアリングシェル4が配設される。ベアリングシェル4は、POM(ポリオキシメチレン)から成形されるのが好ましい。
ベアリングシェル4とハウジング1の空洞1.1との間の隙間には、プラスチック、好ましくはPA(ポリアミド)等のライニング5が注入され、ベアリングシェル4に収容されたボールスタッド2がハウジング1内に固定される。更に、ベアリングシェル4の下面、ボールスタッド2のピン2.1の方向へ突き出る第1の縁領域1.4、および、第2の縁領域1.5が、ライニング5でオーバーモールドされる。ライニング5は、第1の縁領域1.4、および、アンダーカット部1.4.1の周囲に達し、更に、径方向外向きの第1の肩部1.7まで届くと共に、第2の縁領域1.5の周囲に達し、径方向外向きの第2の肩部1.8まで届く。
ボール3の下部、ここでは不図示の極領域には、ベアリングシェル4の突起4.1が係合する凹部3.1を有する。このため、ベアリングシェル4とボールスタッド2とから成るサブアセンブリがハウジング1に嵌め込まれると、ベアリングシェル4がボール3に確実に位置決めされる。
突起4.1は、不図示の切断箇所を有する。ボールジョイントの製造後、ボールスタッド2に旋回力FSがかかると、切断箇所が破断して、ボールスタッド2のボール3は、ベアリングシェル4内で自由に旋回できるようになる。この際、突起4.1は凹部3.1内に残る。
ボールスタッド2とベアリングシェル4とから成るサブアッセンブリは、図中下側の第2の開口部1.3からハウジング1の中へ所望の位置まで嵌め込まれ、この際、ピン2.1が第1の開口部1.2から突き出る。組立上、ハウジング1の第2の開口部1.3の内径d1.3は、ベアリングシェル4の外径より僅かに大きい必要がある。ハウジング1を、第2の開口部1.3が上に、第1の開口部1.2が下になるようにしてもよい。この場合、ボールスタッド2は、ピン2.1を下向きにしてハウジング1へ嵌め込まれる。
ハウジング1の内壁1.1.1は、第1の構造要素(請求項3の構造a)として、Ra10μm〜Ra63μmの不図示の表面粗さ/凹凸(算術平均粗さ値)を有する。この表面粗さ/凹凸は好ましくは旋盤加工により作られる。この顕著な表面粗さ/凹凸は、筒状部1.6および/または第1の開口部1.2および/または第2の開口部1.3に存在するか、ハウジング1の内壁1.1.1の全域に亘って存在していてもよい。
ここで第1の構造要素は第4の構造要素(請求項3の構造d)と組み合わされ、第4の構造要素は、ハウジング1の第2の開口部1.3に繋がり、第1の開口部1.2の方向へ100°〜130°(図1参照)の第1の角度α1で径方向に拡大する形状で第1の段部1.9として形成される。第1の段部1.9は、比較的大きい第1の半径r1を有する凸湾曲部を有する。第1の半径r1は、1.0mmと6mmの間が好ましく、特には2.0mmと4mmの間であるのが好ましい。
対向して、第1の開口部1.2の方向には、第2の半径r2(図1参照)を有する凹湾曲部があり、第2の半径r2は、4mmと12.5mmの間が好ましく、特には6mmと10mmの間であるのが好ましい。それにより、ハウジング1の内壁1.1.1の内径が、直径d1.6から、第1の開口部1.2の直径d1.2へと縮径する。
内径d1.2は、これとボール3(図2参照)の外径との間に、引張方向、すなわちピン2.1の方向においてオーバーラップbが存在するように設定されるため、引張方向への多大な負荷に耐えることができる。
ハウジング1では、新規設計による内部構造により、ハウジング1の第2の開口部1.3の直径d1.3と、ボール3及びベアリングシェル4の外径との間にオーバーラップが無くとも、ボールスタッド2の押抜き方向への比較的大きい軸方向力/押抜き力F(図2参照)に耐えて、80℃以上の高温時でも、ボールジョイントの破損を防ぐことができる。注入されたライニング5は、ハウジング1の内壁1.1.1の顕著な表面粗さ/凹凸により、内壁1.1.1との良好なクランプもしくは良好なグリップを確実にする。また、凸湾曲部を有する第1の段部1.9により、ライニング5が位置ずれを起こしたり、破断することなく、多大な軸方向力Fに耐えることができる。ボール3の赤道領域Bと第2の開口部1.3との間に配設された第1の段部1.9をこのように設計することにより、ボールスタッド2及びライニング5の軸方向力Fに対する抵抗が増したり、ライニング5の破断が防がれる。
B.第2実施形態:
図3はハウジング1の縦断面図を示し、図4は、図3のハウジング1を備えるボールジョイントを示す。これらは、基本的に図1及び図2の実施形態と同等である。図1及び図2の実施形態との相違点は、ハウジング1が、好ましくは95°〜125°の間の角度α2となる第2の段部1.10を有することにより、ハウジング1の内径が、筒状部1.6の内径d1.6から第2の開口部1.3の直径d1.3に縮径されて、ボール3の赤道領域Bと第2の開口部1.3との間に配設される第4の構造要素(請求項3の構造d)が形成されることである(図4参照)。
ハウジング1は更に、第2の開口部1.3に設けられるローレット6の第3の構造要素(請求項3の構造c)を有する。したがって、ここでは第3の構造要素と第4の構造要素との二つの構造要素がハウジング1に設けられている。しかし、これら構造要素の一つだけ、すなわち、第3の構造要素または第4の構造要素の一つだけを設けたり、第3の構造要素と第4の構造要素との両方を、第1の構造要素(請求項3の構造a)としての顕著な表面粗さ/凹凸(図1及び図2参照)と組み合わせることも可能である。第2の段部1.10は、ボールスタッド2のボール3に第2の開口部1.3の方向へ向けて軸方向力/押抜き力Fがかかるとき(図4参照)、ライニング5の押抜きおよび/または破断を防ぐ或いは遅らせるように作用して、それにより、高温時でもボールスタッド2がベアリングシェル4とともに押抜かれることを防ぐ或いは遅らせる。第2の開口部1.3にローレット6が存在することにより、ライニング5を更にクランプするので、より大きい軸方向力Fに耐えることができる。
ローレット6(第3の構造部)は、別の位置に配置してもよいし、ハウジング1の内壁1.1.1全域に亘って設けてもよい。
図4でも、図2の実施形態と同様に、ボールスタッド2の長手方向軸線Aは、ハウジング1の長手方向軸線と一致する。
C.第3実施形態:
図5はハウジング1の縦断面図を示し、図6は、図5のハウジング1を備えるボールジョイントを示す。これらは、基本的に図1及び図2の実施形態と同等である。図1及び図2の実施形態との相違点は、ハウジング1が、第3の構造要素(請求項3の構造c)としての複数の溝7(ここでは円周状の三つの溝7)を有することである。これらの溝7は、この実施例では、第2の開口部1.3に設けられる。溝7のフランク角βは、好ましくは50°〜70°であり、特には60°である。
ここでは第3の構造要素は、第1の段部1.9(第4の構造部)と組み合わされる。第1の段部1.9は、図1及び図2と同様に、ハウジング1の第2の開口部1.3に繋がり、第1の開口部1.2の方向へ95°〜125°(図1参照)、好ましくは110°の第1の角度α1(図5参照)で径方向に拡大する形状で形成される。第1の段部1.9は、比較的大きい第1の半径r1を有する凸湾曲部を有する。第1の半径r1は、1.0mmと6mmの間が好ましく、特には2.0mmと4mmの間であるのが好ましい。
更に図1及び図2と同様に、第1の構造要素(請求項3の構造a)としての顕著な表面粗さ/凹凸(不図示)が、ハウジング1の内壁1.1.1に一部または全域に亘って設けられていてもよい。
第1の段部1.9は、ボールスタッド2のボール3に第2の開口部1.3の方向へ向けて軸方向力/押抜き力Fがかかるとき(図6参照)、ライニング5の押抜きおよび/または破断を防ぐ或いは遅らせるように作用して、それにより、高温時でもボールスタッド2がベアリングシェル4とともに押抜かれることを防ぐ或いは遅らせる。
第2の開口部1.3に複数の溝7が存在することにより、ライニング5を更にクランプするので、より大きい軸方向力Fに耐えることができる。
D.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
不図示の実施形態として、複数の溝7の代わりに螺子状の螺旋溝を設けることもできる。
図1〜6に示すハウジング1は、内壁1.1.1に構造要素を成形するための機械加工と組み合わせて、押出成形、スウエージング、鋳造等により製造することができる。
本発明の更なる実施形態として、ボールスタッド2をベアリングシェル4とともにハウジング1内にライニング5で固定した後、ハウジング1の一端または両端を径方向内向きに成形してもよい。
図7はハウジング1のプリフォーム1Vの縦断面図である。プリフォーム1Vは略筒状に形成され、空洞1.1、および、図中下側の第1の縁領域1.4に設けられる第1の開口部1.2を有し、第1の縁領域1.4の外周には、アンダーカット部1.4.1が設けられている(図1〜6のハウジング1の実施形態と同様)。第1の開口部1.2の内側には、第2の半径r2が繋がり、第2の半径r2は、前述のハウジング1の実施形態と同様に好ましくは5mmと12mmの間が好ましく、特には6mmと9mmの間であるのが好ましい。第2の半径r2には、プリフォーム1Vの反対側の開口部1.3Vまで延びる筒状部1.6が繋がる。第2の半径r2の外側は、第1の縁領域1.4のアンダーカット部1.4.1に第1の肩部1.7が繋がる。第1の肩部1.7の次に、開口部1.3Vの方向へ、後のハウジング1の外径に実質的に対応する外径D1が延びる。次いで、プリフォーム1Vの外側輪郭は、開口部1.3Vの方向に向かって、例えば、好ましくは20°〜90°、特には30°〜60°の角度γを有する斜面1SVが存在することにより、外径D1から減少する。端面には、0.3mm〜3mmの第3の半径r3Vが存在する。
プリフォーム1Vは後に、第1の開口部1.2と反対側の領域が、ボールスタッド2とベアリングシェル4とから成るサブアセンブリを開口部1.3Vから嵌め込み、ボール3をベアリングシェル4とともに空洞1.1内に位置させた後、径方向内向きに成形される。
図8は、ボールスタッド2とそのボール3に取り付けられたベアリングシェル4とから成るサブアセンブリとともに成形金型10に嵌め込まれたハウジング1のプリフォーム1Vを示す。この場合、ボール3はベアリングシェル4とともにプリフォーム1Vの空洞1.1に収容されるので、プリフォーム1Vの内壁1.1.1Vと、ベアリングシェル4の外側輪郭と、ボール3のベアリングシェル4からはみ出す部分との間に隙間ができる。ベアリングシェル4とボール3の不図示の極領域だけが、開口部1.3Vの端面側領域から少し突出する。ボール3にベアリングシェル4が取り付けられたボールスタッド2は、ピン2.1とともに開口部1.3Vからプリフォーム1Vの空洞1.1の中へ嵌め込まれる。成形金型10は第1の下部体11.1を有し、第1の下部体11.1上にプリフォーム1Vの第1の肩部1.7が載置されて成形時に支持される。第1の下部体11.1の径方向内側に配置される第2の下部体11.2(スライダー形式の複数のパーツで形成されてもよい)は、ボールスタッド2のピン2.1の方向で、かつ第1の縁部1.4から離間してライニング5のための隙間を形成する。プリフォーム1Vは、その略筒状の外周が、環状支持体12によって固定される。更に、第1の上部体13と、内部に配置された第2の上部体14から成る二部品構造の上部体が、ここではまだ開放状態で設けられる。第1の上部体13は、プリフォーム1Vの方向に、ここでは太線で表示された第1の成形輪郭13.1を有する。第2の上部体14もプリフォーム1Vの方向で、径方向外側に太線で表示された第2の成形輪郭14.1を有する。第1の成形輪郭13.1と第2の成形輪郭14.1は、図8に示すように互いに隣り合っている。更に第2の上部体14は、ボールスタッド2の方向に、ここでは太字破線で表示された成形用の輪郭14.2、およびライニング5を注入するための注入口15を有する。
ボールスタッド2とベアリングシェル4とから成るサブアッセンブリを図8の成形金型10に嵌め込んだ後、第1及び第2の上部体13,14を一緒に第1及び第2の下部体11.1,11.2の方向へ動かすことにより、成形金型10は成形力を与えながら閉鎖され、その成形力により、プリフォーム1Vは、第1及び第2の上部体13,14に対向する領域において、成形輪郭13.1,14.1により径方向内向きに成形される。この成形工程において、プリフォーム1Vの斜面1SV(図7参照)が有利に働く。
図9は、成形金型10内でプリフォーム1Vから成形されたハウジング1を、ボール3にベアリグシェル4が取り付けられたボールスタッド2とともに示す。
径方向内向きに成形された領域もオーバーモールドするために、第2の上部体14を第1の上部体13に比べて、太矢印(図9参照)の方向へ動かすことで、互いに隣接していた成形輪郭13.1,14.1が寸法h(図10参照)だけ互いに離間するようになる。ここでの大きな利点は、この成形された領域がスプリングバックできることである。それにより、成形金型10を開放した後、ライニング5に応力が作用しない。
その後、図10のように、注入口15から、ライニング5が空洞1.1内(図9参照)へ注入される。この空洞1.1は、ベアリングシェル4/ボール3とハウジング1の内壁1.1.1との間と、成形金型10の成形輪郭とハウジング1との間に形成される。この場合、第2の上部体14の成形輪郭14.1は、輪郭14.2とともに射出成形のための成形輪郭を形成する。ライニング5は、ベアリングシェル4が取り付けられたボールスタッド2のボール3をハウジング1内に固定し、第1の縁領域1.4は肩部1.7までオーバーモールドされる。更に、ベアリングシェル4の極領域がオーバーモールドされ、かつ、ハウジング1の第2の開口部1.3の径方向内向きに成形された領域もオーバーモールドされる。
図11は、成形金型10から抜き取った後のボールジョイントを示す。第2の開口部1.3の径方向内向きに成形された領域により、ハウジング1の第2の開口部1.3には、好ましくは80°〜140°の間となる第3の角度α3を有する第2の段部1.10が繋がる。第2の段部1.10には、凹状の第3の半径r3(2mm〜9mm)が続き、第3の半径r3は、ハウジング1の空洞1.1の筒状部1.6の内径d1.6へと移行する。ここで第2の段部1.10は、第4の構造要素(請求項3の構造d)として作用し、軸方向力/押抜き力Fがかかるとき、ライニング5の破断やボールスタッド2がそのボール3とベアリングシェル4とともに外れてボールジョイントが破損するのを防ぐ。
ボールスタッド2を、ボール3に取り付けられたベアリングシェル4とともに大きな開口部1.3V(図7参照)に挿入し、径方向内向きに成形することにより、径方向内向きに成形された後のハウジング1の第2の開口部1.3が、ボール3の外径よりも小さくなるため、ハウジング1の第1の開口部1.2、第2の開口部1.3の両方と、ボール3の外径との間に、オーバーラップbが生じることで、ボール3がハウジング1から外れることを防ぐ。
更に不図示の実施形態として、ハウジング1のプリフォーム1Vの内側に、成形前に顕著な表面粗さ/凹凸(請求項3の構造a)および/または溝/凹部および/またはローレット(請求項3の構造c)が設けられてもよい。
上に図示および説明された実施形態の他に、ハウジング1の構造部を互いに任意に組合せてもよい。
上記実施形態によれば、ハウジング1の構造部により、ライニング5とハウジング1の良好なクランプが保証されるため、ボールジョイントは、80℃あるいはそれ以上の高温領域にも耐えられる。
1 ハウジング
1.1 空洞
1.1.1 内壁
1.2 第1の開口部
1.3 第2の開口部
1.4 第1の縁領域
1.4.1 アンダーカット部
1.5 第2の縁領域
1.6 筒状部
1.7 第1の肩部
1.8 第2の肩部
1.9 第1の段部
1.10 第2の段部
1V プリフォーム
1.1.1V プリフォームの内壁
1.3V プリフォームの開口部
1SV 斜面
2 ボールスタッド
2.1 ピン
3 ボール
3.1 凹部
4 ベアリングシェル
4.1 突起
5 ライニング
6 ローレット
7 溝
10 成形金型
11.1 第1の下部体
11.2 第2の下部体
12 支持体
13 第1の上部体
13.1 第1の成形輪郭
14 第2の上部体
14.1 第2の成形輪郭
14.2 輪郭
15 注入口
A 長手方向軸線
B 赤道領域
d1.2 第1の開口部の内径
d1.3 第2の開口部の内径
d1.6 筒状部の内径
D1 ハウジングの外径
D1.4 第1の縁領域の外径
D1.4‘ 第1の縁領域の縮小径
D1.5 第2の縁領域の外径
F 軸方向力/押抜き力
FS 旋回力
r1 第1の半径
r2 第2の半径
r3 第3の半径
r3V 第3の半径
α1 第1の角度
α2 第2の角度
α3 第3の角度
β フランク角
γ 斜面の角度

Claims (15)

  1. ボールスタッド(2)のボール(3)を収容する空洞(1.1)を有するハウジング(1)を備え、前記ボール(3)がベアリングシェル(4)内に可動支持されるボールジョイントであって、
    前記ハウジング(1)は、前記ボールスタッド(2)のピン(2.1)の方向を向く第1の縁領域(1.4)に第1の開口部(1.2)を有し、その第1の開口部(1.2)から前記ボールスタッド(2)が突出し、前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)と前記ベアリングシェル(4)の外壁との間に隙間を有し、その隙間にライニング(5)が注入され、
    更に前記ハウジング(1)は、前記第1の開口部(1.2)に対向する第2の縁領域(1.5)に、前記空洞(1.1)へと通じて前記ライニング(5)を注入するための第2の開口部(1.3)を有し、
    前記ライニング(5)を前記第2の開口部(1.3)の内壁(1.1.1)にクランプするための一つまたは複数の構造要素を有することを特徴とするボールジョイント。
  2. 前記構造要素は、前記ボールスタッド(2)と前記ボール(3)に取り付けられた前記ベアリングシェル(4)とから成るサブアセンブリを、前記ハウジング(1)に嵌め込むための前記第2の開口部(1.3)と前記ボール(3)の赤道領域(B)との間に設けられ、前記第2の開口部(1.3)は、前記第1の開口部(1.2)よりも大きく、かつ、前記ベアリングシェル(4)の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のボールジョイント。
  3. 前記構造要素として、以下a)〜d)の構造を単独または任意の組合せで有することを特徴とする請求項1または2に記載のボールジョイント。
    a)前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)の少なくとも一部に、顕著な表面粗さまたは凹凸を有する
    b)前記ライニング(5)のボリュームが、前記第2の開口部(1.3)に向かって増大する
    c)前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)に、一つまたは複数の溝または凹部(7)およびまたはまたはローレット(6)が単独または任意の組合せで形成される
    d)前記第2の開口部(1.3)に繋がり、前記第1の開口部(1.2)の方向へ径方向に拡大する段部(1.9,1.10)が形成される
  4. 前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)の算術平均粗さ値Raは、10μm〜75μmであることを特徴とする請求項3に記載のボールジョイント。
  5. 前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)の算術平均粗さ値Raは、10μm〜63μmであることを特徴とする請求項4に記載のボールジョイント。
  6. 前記ライニング(5)のボリュームは、前記段部(1.9,1.10)の領域において壁厚(b1)が最大となるように、前記第2の開口部(1.3)に向かって増大することを特徴とする請求項3に記載のボールジョイント。
  7. 前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)に、少なくとも一つの螺旋溝が形成される、および/または、複数の溝または凹部(7)が互いに離間または交差して形成される、および/または、ローレット(6)が形成されることを特徴とする請求項3に記載のボールジョイント。
  8. 前記ハウジング(1)は、前記第2の開口部(1.3)の領域に、径方向内向きに曲げられた壁部を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のボールジョイント。
  9. 前記第2の開口部(1.3)の領域に一つまたは複数の溝または凹部(7)および/またはローレット(6)が形成され、前記溝または凹部(7)および/またはローレット(6)の深さが0.3mm〜1.5mmであることを特徴とする請求項7に記載のボールジョイント。
  10. 前記ハウジング(1)は、前記第1の縁領域(1.4)が、軸方向へ延びる突起形状で形成され、前記第2の縁領域(1.5)が、軸方向へ延びる突起形状で形成され、前記ライニング(5)が前記第1の縁領域(1.4)および/または前記第2の縁領域(1.5)を被覆することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のボールジョイント。
  11. 前記ボールスタッド(2)の前記ボール(3)は、極領域に凹部(3.1)を有し、前記凹部(3.1)に、前記ベアリングシェル(4)の突起(4.1)が係合することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載のボールジョイント。
  12. 請求項1に記載のボールジョイントの製造方法であって、
    前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)に前記構造要素を一つまたは複数成形する工程と、
    前記構造要素の成形前または後に、前記ボールスタッド(2)と前記ボール(3)に取り付けられた前記ベアリングシェル(4)とから成るサブアッセンブリを前記ハウジング(1)に嵌め込む工程と、
    次いで、前記サブアッセンブリと前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)との間の隙間に前記ライニング(5)を注入する工程と、
    を含むことを特徴とするボールジョイントの製造方法。
  13. 前記ボールスタッド(2)を前記ハウジング(1)に嵌めこむ前、かつ、前記ライニング(5)を注入する前に、前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)の少なくとも一部に、機械加工により、顕著な表面粗さまたは凹凸がもたらされる、および/または、前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)に、機械加工により、一つまたは複数の溝または凹部(7)および/またはローレット(6)がもたらされることを特徴とする請求項12に記載のボールジョイントの製造方法。
  14. 前記ハウジング(1)は、前記第1の開口部(1.2)の方向へ径方向に拡大する段部(1.10)が繋がるように、前記第2の開口部(1.3)が径方向内向きに成形されることを特徴とする請求項12または13に記載のボールジョイントの製造方法。
  15. スウェージング、折り曲げ、据え込みの径方向内向きへの成形方法により、前記ハウジング(1)の内壁(1.1.1)に一つまたは複数の前記構造要素が形成されることを特徴とする請求項12から14のいずれかに記載のボールジョイントの製造方法。
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