JP2020199693A - 発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置 Download PDF

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圭介 東中川
Keisuke Higashinakagaha
圭介 東中川
金子 満晴
Mitsuharu Kaneko
満晴 金子
小林 めぐみ
Megumi Kobayashi
めぐみ 小林
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Abstract

【課題】成形品の外観不良を抑制する。【解決手段】発泡樹脂成形品100の成形方法は、射出シリンダ21の先端部からキャビティ4まで至る供給通路5内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂90のうち、供給通路5に残留した残留樹脂91から気泡を抜いてソリッド化する工程と、ソリッド化された残留樹脂91が先頭となるようにキャビティ4へ発泡性樹脂90を充填することで、残留樹脂91によってスキン層102を形成する工程と、を備える。【選択図】図5C

Description

ここに開示する技術は、発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置に関する。
特許文献1には、発泡樹脂成形品の成形方法の一例として、金型の成形面にベントを設けておくことで、溶融樹脂を金型内で発泡させた後に、発泡に伴い発生するガスをベントから逃がす方法が開示されている。
また、特許文献2には、発泡樹脂成形品の成形方法の別例として、ゲート弁とシャットオフ弁との間に残留する残留溶融樹脂に圧力を付加することで、この残留溶融樹脂が超臨界圧力以下とならないようにする方法が開示されている。
特開2013−220553号公報 特開2001−17982号公報
ところで、発泡性樹脂を成形する際には、溶融状態にある発泡性樹脂が、射出ノズルから射出されて成形型のキャビティに充填されることになる。ここで、射出成形を複数回にわたって繰り返す場合、射出ノズルの先端部からキャビティに至る供給通路(例えばホットランナー)には、前ショットにおいて射出された樹脂が残留することになる。そうして残留した樹脂が、例えば過飽和等の物理現象に起因して、供給通路内で発泡する可能性がある。供給通路内で発泡した樹脂は、次ショットにおいてキャビティに充填されたときに、キャビティの成形面に接触することになる。その状態で樹脂が固化してしまうと、発泡樹脂成形品の表面に、気泡が破れた痕跡(いわゆるスワルマーク)が残ってしまう。このことは、成形品の外観不良を招くため不都合である。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置において、成形品の外観不良を抑制することにある。
ここに開示する技術は、溶融状態の発泡性樹脂を射出シリンダから射出してキャビティに充填する工程を繰り返し実行することにより、発泡層と、該発泡層の外側に設けられるスキン層と、を備える発泡樹脂成形品を順次成形する発泡樹脂成形品の成形方法に係る。
前記成形方法は、前記射出シリンダの先端部から前記キャビティまで至る供給通路内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂のうち、前記供給通路に残留した残留樹脂から気泡を抜いてソリッド化する工程と、前記ソリッド化された残留樹脂が先頭となるように前記キャビティへ発泡性樹脂を充填することで、前記残留樹脂によって前記スキン層を形成する工程と、を備える。
この方法によれば、供給通路内の圧力を大気圧以下にすることで、供給通路は、大気開放されるか、或いは、減圧されることになる。これにより、供給通路における残存樹脂から気泡を抜いてソリッド化することができる。そして、ソリッド化された残留樹脂が先頭となるようにキャビティへ発泡性樹脂を充填することで、キャビティの成形面には、ソリッド化された残留樹脂が接触するようになる。こうして、ソリッド化された残留樹脂によってスキン層を形成することで、発泡樹脂成形品の表面から、気泡が破れた痕跡を取り除くことができる。これにより、成形品の外観不良を抑制することができる。
また、前記成形方法は、前記供給通路に接続された減圧弁を開くことにより、該供給通路内の圧力を大気圧未満に減圧する、としてもよい。
この方法によれば、供給通路を減圧することができ、ひいては、成形品の外観不良を抑制する上で有利になる。
また、前記供給通路には、該供給通路と前記キャビティとの接続部を開閉する開閉手段が設けられ、前記減圧弁は、前記供給通路における前記開閉手段の上流側に接続されている、としてもよい。
開閉手段には、いわゆるバルブピン等の開閉機構が含まれる。
この方法によれば、成形品の外観不良を抑制する上で有利になる。
また、前記成形方法は、成形時に前記開閉手段を閉じたときに、前記減圧弁を開く、としてもよい。
この方法によれば、発泡性樹脂のキャビティへの充填が不要になったタイミングで減圧弁を開くことになる。樹脂の充填が不要な期間(例えば、キャビティ内に充填された樹脂における気泡の発生・成長期間)を利用して気泡を抜くことで、気泡を抜く工程がサイクルタイムに及ぼす影響を抑制することができる。
また、前記射出シリンダの先端部には、該先端部を開閉する第2の開閉手段が設けられ、前記減圧弁は、前記供給通路における前記第2の開閉手段の下流側に接続されている、としてもよい。
第2の開閉手段には、いわゆるシャットオフ弁等が含まれる。
この方法によれば、成形品の外観不良を抑制する上で有利になる。
また、前記供給通路は、発泡性樹脂を加熱可能なホットランナーを有し、前記ホットランナーは、前記残留樹脂から気泡を抜く際に、該残留樹脂を加熱する、としてもよい。
この方法によれば、残留樹脂を加熱することで、その粘性を低下させ、ひいては気泡をスムースに抜くことができるようになる。
ここに開示する別の技術は、溶融状態の発泡性樹脂を射出する射出シリンダと、該射出シリンダから射出された発泡性樹脂が充填されるキャビティと、を備え、発泡性樹脂を前記射出シリンダから前記キャビティに充填する工程を繰り返し実行することにより、発泡層と、該発泡層の外側に設けられるスキン層と、を備える発泡樹脂成形品を順次成形する発泡樹脂成形品の成形装置に係る。
前記成形装置は、前記射出シリンダの先端部から前記キャビティまで至る供給通路と、前記供給通路内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂のうち、前記供給通路に残留した残留樹脂から気泡を抜いてソリッド化する減圧手段と、を備え、前記ソリッド化された残留樹脂が先頭となるように前記キャビティへ発泡性樹脂を充填することで、前記残留樹脂によって前記スキン層を形成するように構成されている。
この構成によれば、成形品の外観不良を抑制することができる。
また、前記減圧手段は、前記供給通路に接続された減圧弁を有し、前記成形装置は、前記減圧弁を開くことにより、前記供給通路内の圧力を大気未満に減圧する、としてもよい。
前記供給通路には、該供給通路と前記キャビティとの接続部を開閉する開閉手段が設けられ、前記減圧弁は、前記供給通路における前記開閉手段の上流側に接続されている、としてもよい。
この構成によれば、成形品の外観不良を抑制する上で有利になる。
また、前記成形装置は、成形時に前記開閉手段を閉じたときに、前記減圧弁を開く、としてもよい。
この構成によれば、残留樹脂から気泡を抜く工程がサイクルタイムに及ぼす影響を抑制することができる。
また、前記射出シリンダの先端部には、該先端部を開閉する第2の開閉手段が設けられ、前記減圧弁は、前記供給通路における前記第2の開閉手段の下流側に接続されている、としてもよい。
この構成によれば、成形品の外観不良を抑制する上で有利になる。
また、前記供給通路は、発泡性樹脂を加熱可能なホットランナーを有し、前記ホットランナーは、前記残留樹脂から気泡を抜く際に、該残留樹脂を加熱する、としてもよい。
この構成によれば、残留樹脂から気泡をスムースに抜くことができるようになる。
以上説明したように、前記発泡樹脂成形品の成形方法及び成形装置によると、成形品の外観不良を抑制することができる。
図1は、発泡樹脂成形品の成形装置の全体構成を例示する図である。 図2は、発泡層及びスキン層を備えた発泡樹脂成形品を例示する図である。 図3は、残留樹脂からのガス抜きについて説明する図である。 図4は、発泡樹脂成形品の成形方法を例示するフローチャートである。 図5Aは、型締めに係る工程を説明するための図である。 図5Bは、発泡性樹脂の充填に係る工程を説明するための図である。 図5Cは、残留樹脂からのガス抜きに係る工程を説明するための図である。 図5Dは、型開きに係る工程を説明するための図である。
以下、本開示の実施形態の図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は例示である。
(成形装置の構成)
図1は、発泡樹脂成形品100の成形装置1の全体構成を例示する図であり、図2は、発泡層101及びスキン層102を備えた発泡樹脂成形品100を例示する図である。また、図3は、残留樹脂91からのガス抜きについて説明する図である。
図1に例示される成形装置1は、射出シリンダ21から発泡性樹脂90を射出するように構成された射出装置2と、射出シリンダ21から射出された発泡性樹脂90が供給される成形型3と、成形型3に設けられ、かつ射出装置2と成形型3内のキャビティ4とを接続する供給通路5と、を備えている。
本実施形態に係る成形装置1は、溶融状態の発泡性樹脂90を射出シリンダ21から射出してキャビティ4に充填する工程を繰り返し実行することにより、図2に示すように、発泡層101と、該発泡層101の外側に設けられるスキン層102と、を備える発泡樹脂成形品100を順次成形するように構成されている。
射出装置2は、溶融状態の発泡性樹脂90を射出する射出シリンダ21と、射出シリンダ21内に挿入されたスクリュー22と、射出シリンダ21内に樹脂ペレット80を投入するためのホッパー23と、射出シリンダ21内に物理発泡剤を注入するための注入ノズル24と、を有している。
射出シリンダ21は、円筒状に形成されており、その外周面には、樹脂ペレット80を溶融するためのヒータ(不図示)が取り付けられている。図示は省略したが、射出シリンダ21は、成形型3に対して進退可能に構成されており、射出シリンダ21を成形型3に向って前進させると、射出シリンダ21の先端に設けた射出ノズル21aが成形型3に接続される。
ここで、射出ノズル21aは、成形型3に接続された状態にあっては、成形型3に設けた供給通路5を介してキャビティ4に接続されることになる。本実施形態に係る射出ノズル21aは、いわゆるシャットオフノズルとして構成されており、ニードル弁等の開閉機構21bによって開閉される。例えば、成形型3に対して射出シリンダ21が離間しているときには開閉機構21bを閉状態とすることで、発泡性樹脂90のドルーリング等を抑制することができる。射出ノズル21aは、本実施形態における「射出シリンダの先端部」の例示であり、開閉機構21bは、本実施形態における「第2の開閉手段」の例示である。
スクリュー22は、射出シリンダ21内に回転自在にかつ進退可能に挿入されている。スクリュー22の基端側には、該スクリュー22を駆動するための駆動手段(不図示)が設けられている。
ホッパー23は、射出シリンダ21における基端側の上面に開口しており、ポリプロピレン(Polypropylene:PP)等からなる樹脂ペレット80が投入されるようになっている。
注入ノズル24は、射出シリンダ21におけるホッパー23よりも先端側に接続されている。この注入ノズル24には、ボンベ25から送られる二酸化炭素、窒素等の不活性ガスが、超臨界状態発生装置26において超臨界状態にされた上で供給される。注入ノズル24は、そうして供給された不活性ガス(超臨界流体)を、物理発泡剤として射出シリンダ21内に注入することができる。
本実施形態に係る射出装置2が動作すると、ホッパー23から射出シリンダ21内に投入された樹脂ペレット80は、前記ヒータによる加熱とスクリュー22による練り(具体的には、スクリュー22の回転による練り)とによって溶融し、さらに前述の物理発泡剤とともに混練されて、溶融状態の発泡性樹脂90となる。
ここで、溶融状態の発泡性樹脂90は、スクリュー22の回転により、射出シリンダ21内におけるスクリュー22の前方部分(先端側の部分)に押し出される。このとき、その圧力でスクリュー22が後退し、所定位置だけ後退したときにスクリュー22の回転が停止する。これにより、射出シリンダ21内におけるスクリュー22の前方部分には、キャビティ4に充填されるべき発泡性樹脂90が収容されることになる。これを射出する際には、スクリュー22が高速で前進するようになっている。スクリュー22が前進することで、このスクリュー22の前方部分に収容された発泡性樹脂90が射出ノズル21aから射出される。そうして射出された発泡性樹脂90は、後述の供給通路5を介して成形型3に供給されることになる。
一方、成形型3は、固定型31と、該固定型31に向って進退するように設けられた可動型32と、を有してなり、固定型31と可動型32とによってキャビティ4が形成されている。本実施形態に係るキャビティ4は、固定型31及び可動型32それぞれの成形面によって形成されており、射出シリンダ21から射出されて成形型3に供給された発泡性樹脂90が充填されるように構成されている。
また、成形型3には、可動型32を固定型31に向って進退させる駆動手段(不図示)が接続されている。この駆動手段によって、可動型32は、固定型31に対して接近及び離間することになる。
また、成形型3をなす固定型31には、発泡性樹脂90が流通する供給通路5が設けられている。この供給通路5は、射出シリンダ21の先端部(すなわち、射出ノズル21a)からキャビティ4まで至るように延びている。
具体的に、本実施形態に係る供給通路5は、スプルー、ランナー、ゲート等を組み合わせてなり、射出シリンダ21における射出ノズル21aと、成形型3におけるキャビティ4と、を接続している。
供給通路5は、発泡性樹脂90の固化温度よりも高く保たれるホットランナー51と、バルブゲートを構成するバルブピン52と、供給通路5内の圧力を調整するための減圧手段53と、を有している。
このうちホットランナー51は、不図示のヒータを備えており、供給通路5内の発泡性樹脂90を加熱可能に構成されている。このホットランナー51は、射出成形時に、供給通路5内に残留した発泡性樹脂90を溶融状態に保つことができる。
また、バルブピン52は、図1等では簡潔に図示したが、ピン状の部材として構成されており、供給通路5の下流端部、すなわち供給通路5とキャビティ4との接続部を開閉することができる。バルブピン52は、本実施形態における「開閉手段」の例示である。
また、減圧手段53は、供給通路5に接続された減圧弁53aを有する。減圧弁53aを開くことで、供給通路5内の圧力を大気圧未満に減圧することができる。この減圧弁53aは、供給通路5におけるバルブピン52の上流側、かつ開閉機構21bの下流側に接続されている。
ところで、射出成形を複数回にわたって繰り返す場合、前述の如く構成された供給通路5には、前ショットにおいて射出された発泡性樹脂90が残留することになる。供給通路5内に残留した樹脂(以下、単に「残留樹脂」と呼称し、符号「91」を付す)が、例えば過飽和等の物理現象に起因して、供給通路5内で発泡する可能性がある(図3の上図を参照)。
そうして発泡した残留樹脂91は、次ショットにおいてキャビティ4に充填されたときに、キャビティ4の成形面に接触することになる。その状態で残留樹脂91が固化してしまうと、発泡樹脂成形品100の表面に、気泡が破れた痕跡(いわゆるスワルマーク)が残ってしまう。このことは、発泡樹脂成形品100の外観不良を招くため不都合である。
これに対し、前述した減圧手段53は、減圧弁53aによって供給通路5内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂90のうち、供給通路5に残留した残留樹脂91から気泡を抜いてソリッド化することができる(図3の下図を参照)。
成形装置1は、ソリッド化された残留樹脂91が先頭となるようにキャビティ4へ発泡性樹脂90を充填する。ここで、図3の下図中の矢印に示すように、ソリッド化された残留樹脂91の流動は、ファウンテンフローをなす。そのため、キャビティ4の成形面には、ソリッド化された残留樹脂91が接触するようになる。よって、このソリッド化された残留樹脂91によってスキン層102を形成することができる。そのことで、発泡樹脂成形品100の表面から気泡が破れた痕跡を取り除くことができ、発泡樹脂成形品100の外観不良を抑制することができる。
ここで、減圧手段53における減圧弁53aを開くタイミングとしては、例えば、成形時にバルブピン52を閉じた以降のタイミングとしてもよい。これによれば、発泡性樹脂90のキャビティ4への充填が不要になったタイミングで減圧弁53aを開くことになる。樹脂の充填が不要な期間(例えば、キャビティ4に充填された発泡性樹脂90における、気泡の発生・成長期間)を利用して気泡を抜くことで、気泡を抜く工程がサイクルタイムに及ぼす影響を抑制することができる。
また、ホットランナー51は、残留樹脂91から気泡を抜く際に、該残留樹脂91を加熱するようになっている。残留樹脂91を加熱することで、その粘性を低下させ、ひいては気泡をスムースに抜くことができるようになる。
以下、減圧手段53を用いた具体的な成形方法について、図4等を用いて説明する。
(成形方法の具体例)
図4は、発泡樹脂成形品100の成形方法を例示するフローチャートである。また、図5Aは型締めに係る工程を説明するための図であり、図5Bは発泡性樹脂90の充填に係る工程を説明するための図であり、図5Cは残留樹脂91からのガス抜きに係る工程を説明するための図であり、図5Dは型開きに係る工程を説明するための図である。
まず、図4のステップS1において成形が開始すると、成形装置1は、ステップS2〜S9を複数回にわたって繰り返すことにより、発泡樹脂成形品100を順次成形する。説明の便宜上、以下の記載では、2回目以降の成形について説明する。
まず、ステップS2において、成形装置1は、型締めを実行する。具体的に、成形装置1は、可動型32によって固定型31を締め付ける。このとき、バルブピン52は開状態とされ、減圧弁53aは閉状態となる(図5Aを参照)。
続くステップS3において、成形装置1は、発泡性樹脂90の充填を実行する。ここでは、射出シリンダ21が固定型31に向って前進し、固定型31に接続される。これにより、射出シリンダ21とキャビティ4が、供給通路5を介して連通する。そして、射出ノズル21aから新たに射出された発泡性樹脂90と、前回の成形時に射出された発泡性樹脂90のうち、供給通路5内に残留した残留樹脂91と、がキャビティ4内に充填される。ここで、残留樹脂91が先頭となるように充填することで、成形型3における成形面には、ソリッド化された残留樹脂91が接するようになる。また、キャビティ4内への充填後に供給通路5に残留する樹脂(今回の成形に際して射出された発泡性樹脂90のうち、新たに残留樹脂91となった樹脂)は、過飽和等によって発泡した状態となり得る(図5Bを参照)。
続くステップS4においては、シャットオフ(開閉機構21b)と、バルブピン52と、をそれぞれ閉状態とする。
続くステップS5において、減圧弁53aを開状態とする。これにより、供給通路5からガスが排気されて、新たな残留樹脂91から気泡が取り除かれる(図5Cを参照)。これにより、新たな残留樹脂91がソリッド化される。このステップS5においては、減圧弁53aを開状態とするのに併せて、供給通路5におけるホットランナー51が、新たな残留樹脂91を加熱する。
続くステップS6において、キャビティ4内に充填された発泡性樹脂90において気泡を成長させた後に、この発泡性樹脂90を冷却固化させて気泡の成長を停止する。これにより、ソリッド化された残留樹脂91をスキン層102とし、かつ残留樹脂91に続いて充填された発泡性樹脂90を発泡層101とした発泡樹脂成形品100を成形することができる。
続くステップS7において、可動型32を移動させることで型開きを実行し、ステップS8において発泡樹脂成形品100の取出を実行する(図5Dを参照)。
続くステップS8において、発泡樹脂成形品100の成形が完了したか否か、すなわち、発泡樹脂成形品100を成形した数が目標数に達したか否かを判定する。この判定がYESの場合はステップS2へ戻り、ステップS2〜S8を再度実行する一方、この判定がNOの場合はフローを終了する。ステップS2〜S8を再度実行する場合は、新たにソリッド化された残留樹脂91が先頭となるようにキャビティ4へ発泡性樹脂90を充填することで、新たにソリッド化された残留樹脂91によってスキン層102を形成することができる。
《他の実施形態》
前記実施形態では、減圧弁53aを開いて供給通路5内を減圧する構成を例示したが、この構成には限定されない。例えば、減圧弁53aの代わりに、供給通路5に大気開放弁を接続してもよい。この場合、大気開放弁を開くことで、供給通路5が大気に開放されて、同通路5は大気圧となる。
また前記実施形態では、物理発泡剤としての不活性ガスを用いた構成(いわゆる「物理発泡」)について例示したが、この構成には限定されない。本開示は、例えば化学発泡剤を用いた構成(いわゆる「化学発泡」)にも適用することができる。
1 成形装置
2 射出装置
21 射出シリンダ
21a 射出ノズル(射出シリンダの先端部)
21b 開閉機構(第2の開閉手段)
3 成形型
4 キャビティ
5 供給通路
51 ホットランナー
52 バルブピン(開閉手段)
53 減圧手段
53a 減圧弁
90 発泡性樹脂
91 残留樹脂
100 発泡樹脂成形品
101 発泡層
102 スキン層

Claims (12)

  1. 溶融状態の発泡性樹脂を射出シリンダから射出してキャビティに充填する工程を繰り返し実行することにより、発泡層と、該発泡層の外側に設けられるスキン層と、を備える発泡樹脂成形品を順次成形する発泡樹脂成形品の成形方法であって、
    前記射出シリンダの先端部から前記キャビティまで至る供給通路内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂のうち、前記供給通路に残留した残留樹脂から気泡を抜いてソリッド化する工程と、
    前記ソリッド化された残留樹脂が先頭となるように前記キャビティへ発泡性樹脂を充填することで、前記残留樹脂によって前記スキン層を形成する工程と、を備える
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  2. 請求項1に記載された発泡樹脂成形品の成形方法において、
    前記供給通路に接続された減圧弁を開くことにより、該供給通路内の圧力を大気圧未満に減圧する
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  3. 請求項2に記載された発泡樹脂成形品の成形方法において、
    前記供給通路には、該供給通路と前記キャビティとの接続部を開閉する開閉手段が設けられ、
    前記減圧弁は、前記供給通路における前記開閉手段の上流側に接続されている
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  4. 請求項3に記載された発泡樹脂成形品の成形方法において、
    成形時に前記開閉手段を閉じたときに、前記減圧弁を開く
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載された発泡樹脂成形品の成形方法において、
    前記射出シリンダの先端部には、該先端部を開閉する第2の開閉手段が設けられ、
    前記減圧弁は、前記供給通路における前記第2の開閉手段の下流側に接続されている
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された発泡樹脂成形品の成形方法において、
    前記供給通路は、発泡性樹脂を加熱可能なホットランナーを有し、
    前記ホットランナーは、前記残留樹脂から気泡を抜く際に、該残留樹脂を加熱する
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形方法。
  7. 溶融状態の発泡性樹脂を射出する射出シリンダと、該射出シリンダから射出された発泡性樹脂が充填されるキャビティと、を備え、発泡性樹脂を前記射出シリンダから前記キャビティに充填する工程を繰り返し実行することにより、発泡層と、該発泡層の外側に設けられるスキン層と、を備える発泡樹脂成形品を順次成形する発泡樹脂成形品の成形装置であって、
    前記射出シリンダの先端部から前記キャビティまで至る供給通路と、
    前記供給通路内の圧力を大気圧以下にすることで、前回の成形時に射出された発泡性樹脂のうち、前記供給通路に残留した残留樹脂から気泡を抜いてソリッド化する減圧手段と、を備え、
    前記ソリッド化された残留樹脂が先頭となるように前記キャビティへ発泡性樹脂を充填することで、前記残留樹脂によって前記スキン層を形成するように構成されている
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  8. 請求項7に記載された発泡樹脂成形品の成形装置であって、
    前記減圧手段は、前記供給通路に接続された減圧弁を有し、
    前記減圧弁を開くことにより、前記供給通路内の圧力を大気圧未満に減圧する
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  9. 請求項8に記載された発泡樹脂成形品の成形装置において、
    前記供給通路には、該供給通路と前記キャビティとの接続部を開閉する開閉手段が設けられ、
    前記減圧弁は、前記供給通路における前記開閉手段の上流側に接続されている
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  10. 請求項9に記載された発泡樹脂成形品の成形装置において、
    成形時に前記開閉手段を閉じたときに、前記減圧弁を開く
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  11. 請求項8から10のいずれか1項に記載された発泡樹脂成形品の成形装置において、
    前記射出シリンダの先端部には、該先端部を開閉する第2の開閉手段が設けられ、
    前記減圧弁は、前記供給通路における前記第2の開閉手段の下流側に接続されている
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
  12. 請求項7から11のいずれか1項に記載された発泡樹脂成形品の成形装置において、
    前記供給通路は、発泡性樹脂を加熱可能なホットランナーを有し、
    前記ホットランナーは、前記残留樹脂から気泡を抜く際に、該残留樹脂を加熱する
    ことを特徴とする発泡樹脂成形品の成形装置。
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