JP2020198360A - リードフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】切断バリの発生が抑制されるリードフレームを提供する。【解決手段】各々が2つのリード部を有し、第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置された複数のユニットと、前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、その両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、を含み、前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、前記一の吊り部における2つの側面の少なくとも1つにおいて、前記接続領域と、前記2つのリード部の少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部が設けられている、リードフレーム。【選択図】図2A

Description

本開示は、リードフレームに関する。
一般に、発光ダイオード等の発光素子を用いた発光装置は、照明器具等の各種の光源として広く利用されている。このような発光装置は、例えば、樹脂成形体付リードフレームの上に複数の発光素子が実装された発光装置用基板を製造し、その後、発光装置用基板を切断して個片化することにより得られる。
このような発光装置用基板において、切断位置にプレス加工が施されるリードフレームがある(例えば、特許文献1)。
特開2012−89547号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるリードフレームでは、樹脂成形体付リードフレームをダイシングソー等で切断して個片化する際に、リードフレームの切断面が切断方向に沿って延び、切断バリが発生する可能性がある。その結果、切断バリによってリードフレームと樹脂成形体とが剥離し、製品不良が起こる可能性がある。
そこで、本発明の一実施形態では、切断バリの発生が抑制されるリードフレームを提供することを目的とする。
本開示のある実施形態に係るリードフレームは、第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、を含み、前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、前記一の吊り部における、前記支持部側にある第1側部、および前記第1側部と反対の側の第2側部のうちの少なくとも1つにおいて、前記接続領域と、前記2つのリード部の少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部が設けられている。
本開示のある実施形態に係る発光装置の製造方法は、上記リードフレームに樹脂部材が一体成型された樹脂成形体付リードフレームを準備する工程と、前記樹脂成形体付リードフレームにおける前記リードフレームの前記複数のユニットに、複数の発光素子をそれぞれ実装する工程と、前記第2方向における前記支持部の幅よりも広いブレードで、前記ブレードが、前記第1方向に沿って、前記支持部および前記少なくとも1つの凹部の一部を通るように、前記樹脂部材および前記リードフレームを切断する工程とを含む。
本開示のある実施形態に係るリードフレームは、第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、を含み、前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、前記第1方向において、前記接続領域の長さは、前記一の吊り部における前記2つのリード部の少なくとも一方と連結する部分の長さよりも短い。
本開示のある実施形態に係るリードフレームは、第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、を含み、前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、前記第1方向および前記第2方向に垂直な方向において、前記接続領域と前記2つのリード部の少なくとも一方との間の少なくとも一部の厚さは、前記一の吊り部における他の部分の厚さよりも薄い。
本発明の一実施形態により、切断バリの発生が抑制されるリードフレームを提供することが可能となる。
本開示の実施形態であるリードフレームを用いた樹脂成形体付リードフレームを上面側から見た模式的上面図である。 図1Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。 図1Aで示す樹脂成形体付リードフレームの1つのブロックBに相当するリードフレームの模式的上面図である。 図2Aのうち4×4の複数のユニット1を示す部分拡大図である。 図2Aのうち2×2の4つのユニット1を示す部分拡大図である。 図2C中の3A−3A線における模式的端面図である。 図2C中の3B−3B線における模式的端面図である。 図2C中の3C−3C線における模式的端面図である。 連結部の別の好ましい形態を示す模式的上面図である。 図2Bに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す構成から第1方向Fに沿って延びる2つの破線によって挟まれた部分が除去された例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の第1の変形例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の第2の変形例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の第3の変形例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の第4の変形例を示す模式的上面図である。 図5Aに示す第1吊り部と支持部とが連結した構成の第5の変形例を示す模式的上面図である。 図8Aに示す第1吊り部を第2側面から見た模式的側面図である。 図8Aに示す第1吊り部を第4側面から見た模式的側面図である。 プレス加工が施される前のリードフレームの模式的上面図である。 図9Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。 樹脂成形体付リードフレームを準備する工程で使用する金型を説明する図である。 金型内に樹脂材料が配置されている様子を説明する図である。 各パッケージ相当領域に発光素子が載置されている様子を説明する図である。 発光装置を上面側から見たときの模式的斜視図である。 発光装置を下面側から見たときの模式的斜視図である。 図12A中の12C−12C線における模式的端面図である。 図12A中の12D−12D線における模式的端面図である。
以下、図面に基づいて詳細に説明する。複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下は、本発明の技術思想を具体化するためのリードフレームを例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解を容易にする等のために誇張している場合がある。また、本開示において「垂直」または「直交」とは、特に他の言及がない限り、2つの直線、辺、面等が90°から±3°程度の範囲にある場合を含む。本開示において「平行」とは、特に他の言及がない限り、2つの直線、辺、面等が0°から±3°程度の範囲にある場合を含む。
なお、本明細書中および図面中において、第1方向は、横方向(X方向)を示し、右方向(X方向)および左方向(X方向)の双方を含む。また、第2方向は、縦方向(Y方向)を示し、上方向(Y方向)および下方向(Y方向)の双方を含む。
また、以下に説明する実施形態において、ユニット、パッケージ相当領域および樹脂成形体付リードフレームの用語は発光素子やワイヤ等を設ける前と後において同じ用語を適宜用いることがある。また、樹脂部のように個片化する前と後で同じ用語を適宜用いることがある。
(実施形態)
[樹脂成形体付リードフレーム50]
本開示の実施形態であるリードフレーム20を用いた樹脂成形体付リードフレーム50について説明する。図1Aは、樹脂成形体付リードフレーム50を上面側から見た模式的上面図であり、図1Bは図1Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。
樹脂成形体付リードフレーム50は、リードフレーム20と、リードフレーム20と一体に形成された樹脂部30とを備える。樹脂成形体付リードフレーム50は、上側に複数の凹部2を備えており、各凹部2の底面には、個片化後に第1リードとなる部分(以下、第1リード部21aという)および第2リードとなる部分(以下、第2リード部22aという)の双方が位置する。なお、凹部2内には後述する発光素子や封止部材が配置される。
樹脂成形体付リードフレーム50は、第1方向Fおよび第1方向Fと直交する第2方向Sに複数のパッケージ相当領域90を有するブロックBを、1又は複数備える。図1Aでは、第1方向Fに4つのブロックBが配置された例を示している。各ブロックBにおいて、各パッケージ相当領域90は、図1Bの第1方向Fおよび第2方向Sに伸びる切断予定ライン(破線部分)に囲まれた領域である。パッケージ相当領域90は、第1リード部21a、第2リード部22aおよび樹脂部30の一部を有する。樹脂部30は、一のパッケージ相当領域90と隣接する他のパッケージ相当領域90に跨って一体的に形成されている。図1Aおよび図1Bで示す樹脂成形体付リードフレーム50では、一のパッケージ相当領域90の上面を構成する樹脂部30、他のパッケージ相当領域90の上面を構成する樹脂部30および2つのパッケージ相当領域90の間の切断予定ライン近傍に位置する樹脂部30は、略同一面となっている。
[リードフレーム20]
図2Aは、図1Aで示す樹脂成形体付リードフレーム50の1つのブロックBに相当するリードフレーム20の模式的上面図であり、図2Bは図2Aのうち4×4の複数のユニット1を示す部分拡大図であり、図2Cは図2Aのうち2×2の4つのユニット1を示す部分拡大図である。リードフレーム20は、前述したように樹脂成形体付リードフレーム50を構成することが可能な一部材であり、平面視において、第1方向Fに長い矩形形状を有する。リードフレーム20は、フレーム27と、第1リード部21aと第2リード部22aとを有する複数のユニット1と、複数の第1吊り部23と、複数の連結部25とを有する。
[複数のユニット1]
リードフレーム20は、第1方向Fおよび第2方向Sに配列された複数のユニット1を備える。各ユニット1は、第1方向Fに配置された第1リード部21aと第2リード部22aとを備える。また、各ユニット1の第1リード部21aおよび第2リード部22aは、第2方向Sに隣接するユニット1の第1リード部21aおよび第2リード部22aと第2方向Sにそれぞれ隣接している。具体的には、図2Bで示すリードフレーム20では、第1方向Fに沿って、ユニット1aの第1リード部21aと第2リード部22a、ユニット1bの第1リード部21aと第2リード部22aおよびユニット1cの第1リード部21aと第2リード部22aが順に配置されている。また、第2方向Sにおいて、ユニット1aの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1dの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接しており、ユニット1bの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1eの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接しており、ユニット1cの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1fの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接している。
各ユニット1は、樹脂部30が形成された後は、各ユニット1のそれぞれの領域において、樹脂部30とともにパッケージ相当領域90を構成する。そして、切断予定ライン(破線部分)で切断されることにより、各ユニット1の複数のリード部は、主にパッケージの電極として機能する。また、パッケージ相当領域90は、発光素子が載置されることで発光装置相当領域を構成する。つまり、各ユニット1が有する複数のリード部は、導電性を有し、最終的に発光装置とした際に、パッケージに備えられた発光素子10に給電するための電極として機能する。実施形態のリードフレーム20では、各ユニット1は、電極として機能する第1リード部21aおよび第2リード部22aを備える。また、各ユニット1は、第1リード部21aおよび第2リード部22aに加えて第3リード部を備えていてもよい。各ユニット1が第1リード部21a、第2リード部22aおよび第3リードを含む場合、第3リード部は、第1リード部21aと第2リード部22aとの間に位置する。この場合、発光装置とした際に、例えば、第3リード部は、放熱部材として機能し、第1リード部21aおよび第2リード部22aは電極として機能する。
図2Cで示すように、第1リード部21aおよび第2リード部22aそれぞれは、発光素子10が載置されたり、ワイヤ等が接続されたりする部位である。第1吊り部23は、第2方向Sにおいて隣接する2つのユニット1の2つの第1リード部21aを第2方向Sに連結するものである。2つの第1リード部21aの代わりに、2つの第2リード部22aであってもよい。換言すれば、第1吊り部23は、第2方向Sにおいて隣接する2つのユニット1の2つのリード部を第2方向Sに連結するものである。ここで、「2つのリード部」とは、2つの第1リード部21a、または2つの第2リード部22aを意味する。連結部25は、ユニット1の第1リード部と、ユニット1と第1方向Fに隣接するユニット1の第2リード部22aとを連結する。
さらに具体的には、図2Bで示すリードフレーム20では、ユニット1aの第1リード部21aと、ユニット1dの第1リード部21aとは第1吊り部23aで連結されており、ユニット1bの第1リード部21aと、ユニット1eの第1リード部21aとは第1吊り部23bで連結されており、ユニット1cの第1リード部21aと、ユニット1fの第1リード部21aとは第1吊り部23cで連結されている。
また、ユニット1aの第2リード部22aと、ユニット1bの第1リード部21aとは連結部25で連結されており、ユニット1bの第2リード部22aと、ユニット1cの第1リード部21aとは連結部25で連結されている。ユニット1d〜1f間にある連結部25についても、同様である。
第2リード部22aは、連結部25のみで隣接する第1リード部21aと連結する。換言すると、第2リード部22aは、連結部25以外に連結されておらず、第1吊り部23や後述する支持部26とは連結されていない。これにより、リードフレーム20の連結部25、第1吊り部23および支持部26等にプレス加工が施された場合であっても、第1リード部21aおよび第2リード部22aにかかる応力を第2リード部22a側で逃がすことができ、リードフレーム20に残る応力を緩和させることができる。その結果、リードフレーム20の歪みや反りを抑制することができる。なお、リードフレーム20にプレス加工が施されない場合であっても、製造工程内においてリードフレーム20を運搬する際等に、リードフレーム20に応力がかかる可能性がある。このような場合であっても、リードフレーム20にかかる応力を第2リード部22a側で逃がすことができ、リードフレーム20の歪みや反りを抑制することができる。
図3Aは図2C中の3A−3A線における模式的端面図であり、図3Bは図2C中の3B−3B線における模式的端面図であり、図3Cは図2C中の3C−3C線における模式的端面図である。図3Cは図3Aと同じ位置における端面の変形例を示す。図3Aおよび図3Bで示すように、連結部25および第1吊り部23は、第1リード部21aおよび第2リード部22aの上面よりも高い位置にある隆起部28を有していてもよい。隆起部28は、連結部25および第1吊り部23それぞれの下面を、下面側から上面側に押圧するプレス加工を施すことによって形成される。つまり、連結部25および第1吊り部23それぞれの下面にはプレス加工によって下面側から上面側に窪んだ部分(窪み部29)が形成され、窪んだ部分の体積分の一部が上面側に隆起する。連結部25および第1吊り部23それぞれが、隆起部28および窪み部29を有することで、樹脂部30と密着される面積が増大し、リードフレーム20と樹脂部30との密着性を向上させることができる。隆起部28の高さは、第1リード部21aおよび第2リード部22aの厚みに対して、35〜60%であることが好ましい。これにより、個片化工程において樹脂部30の割れを抑制することができる。また、リードフレーム20の強度を保ちつつ、樹脂部30との密着性を向上させることができる。なお、連結部25および第1吊り部23の上面は、第1リード部21aおよび第2リード部22aの上面と同じ高さであっても構わない。その場合は、リードフレームを、プレス加工ではなくエッチング加工する。詳細には、連結部25および第1吊り部23に相当するリードフレームの下面側からエッチングする。エッチング方法としては、ドライエッチング又はウエットエッチングのいずれでもよく、ウエットエッチングが好ましい。
なお、隆起部28は、図3Aおよび図3Bでは上面の少なくとも一部が湾曲した形状でもよく、図3Cで示すように上面の端部に角を有する形状であってもよい。図3Aに示す隆起部28は、上面の全体が湾曲した形状であり、図3Bに示す隆起部28は上面の端部が湾曲し、最も高い位置にある上面は平坦な面となっている。図3Cで示す隆起部28は、第1リード部21aの上面に対して略垂直な内側面と、内側面と連続し内側面に対して略垂直な上面とを有する。換言すると、図3Cに示す隆起部28の最も高い位置にある上面は、第1リード部21aおよび第2リード部22aの上面と略平行である。
第2リード部22aは前述の通り連結部25のみで連結されている。そのため、第2リード部22aと連結される連結部25は、以下の形態であることが好ましい。
第2リード部22aと連結される連結部25は、第2リード部22aの1つの側面において、少なくとも2つの小連結部251を有することが好ましい。図2Cで示す第2リード部22aは、1つの側面において2つの小連結部251を備える。そして、2つの小連結部251の双方は、第2リード部22aと、第2リード部22aと隣接する第1リード部21aとを連結している。連結部25が複数の小連結部251を備えることで、1つの小連結部251の幅を狭くすることができ、個片化工程において、リードフレームの切断を容易にすることができる。また、小連結部251を複数備えることで、第2リード部22aとリードフレーム20の他の部分との連結強度を保つことができ、第2リード部22aと第1リード部21aとの間の部分が折れ曲がったりすることを抑制することができる。なお、図2Cで示す連結部25では、1つの小連結部251の第2方向Sにおける幅は、平面視において、第1吊り部23の第1方向に沿った幅よりも狭い。これにより、切断の際、各小連結部251の切断面において、バリの発生が抑制される。ダイシングソー等のブレードは、各小連結部251の平坦な側面から、第2方向Sに沿って入る。ブレードの接触面が平坦であることから、ブレードの摩耗が低減される。また、2つの小連結部251それぞれの第2方向Sにおける幅の合計は、平面視において、第1吊り部23の第1方向に沿った幅よりも広くなっている。
複数の小連結部251は、第2リード部22aの1つの側面の中心に対して、対称となるように配置されることが好ましい。
また、第2リード部22aと連結される連結部25の別の好ましい形態を図4に示す。図4で示すリードフレーム20では、第2リード部22aの1つの側面において連結部25は1つである。平面視において、連結部25の第2方向Sに沿った幅は、第1吊り部23の第1方向Fに沿った幅よりも大きいことが好ましい。これにより、第2リード部22aとリードフレーム20の他の部分とを連結する連結部25の幅を大きく確保することができ、第2リード部22aの強度を保つ観点では有利になる。連結部25の第2方向Sに沿った幅は、平面視において、第1吊り部23の第1方向Fに沿った幅の1.5〜3倍であることが好ましく、2〜2.5倍であることがより好ましい。
[複数の支持部26]
リードフレーム20は、複数の支持部26を有する。複数の支持部26それぞれは、第1吊り部23と第1方向Fにおいて隣接する第1吊り部23とを連結し、リードフレーム20全体の強度を向上させる役割を有する。リードフレーム20が複数の第1吊り部23等に加えて複数の支持部26を有していることで、ユニット1の第1リード部21aは、第2方向Sにおいて隣接するユニット1の第1リード部21aと連結されるとともに、第1方向Fにおいて隣接するユニット1の第1リード部21aとも連結される。
図2Bで示すリードフレームでは、複数の第1吊り部23は第1方向Fおよび第2方向Sに配列されており、複数の支持部26は第1方向Fに配列された第1吊り部23のうち、一の第1吊り部23と、一の第1吊り部23の第1方向Fの両隣の第1吊り部23のうち、一方とのみ連結されている。つまり、1本の支持部26は、第1方向Fにおいて全ての第1吊り部23と連結されていない。具体的には、第1吊り部23a、第1吊り部23b、第1吊り部23cのうち、1本の支持部26は、第1吊り部23bと第1吊り部23cと接続されており、第1吊り部23aとは接続されていない。このように、1本の支持部26が、第1方向Fにおいて全ての第1吊り部23と連結されておらず、特定の位置にある第1吊り部23間のみを連結することで、プレス加工等の応力が発生したときに、支持部26と連結されていないユニット等の領域でその応力を緩和させることができる。その結果、リードフレームの強度を確保しつつ、残留応力が抑制されたリードフレームを提供することができる。
[第1吊り部23の側部における凹部]
本実施形態におけるリードフレーム20では、第1吊り部23の側部において、凹部が設けられている。以下に、第1吊り部23の側部における凹部の効果を説明する。
図5Aは、図2Bに示す第1吊り部23b,23cと支持部26とが連結した構成の例を示す模式的上面図である。図5Aに示すように、第1吊り部23b,23cは、接続領域231b,231cを有する。第1吊り部23b,23cを第2方向Sに並ぶ3つの領域に分割するとき、真中の領域である接続領域231b,231cは、第1方向Fから見たとき、支持部26のうち、第2方向Sにおける幅が第1方向Fに沿って一定である部分と重なる。支持部26のうち、第2方向Sにおける幅が第1方向Fに沿って一定である部分がない場合もあり得る。この場合、接続領域231b,231cは、第1方向Fから見たとき、支持部26のうち、第2方向Sにおける最小の幅を有する部分と重なるとしてもよい。このように、接続領域231b,231cは、第1方向Fから見たとき、支持部26の少なくとも一部と重なる。
本実施形態におけるリードフレーム20では、第1吊り部23bにおける第1側部23b1、および第2側部23b2、ならびに、第1吊り部23cにおける第3側部23c1、および第4側部23c2のうちの少なくとも1つにおいて、接続領域231b,231cと、2つの第1リード部21aの少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部232b,232cが設けられている。少なくとも1つの凹部232b,232cは、接続領域231b,231cに隣接していてもよい。凹部232b,232cは、例えば、パンチングによって設けられる。図5Aに示すように、第1吊り部23b,23cの第1方向Fにおける幅は、凹部232b,232cが設けられている部分では、凹部232b,232cが設けられていない部分よりも狭くなる。これにより、第1方向Fに沿って延びる2つの破線によって挟まれた部分が除去されるとき、第1方向Fにおける第1吊り部23b,23cの切断面23b3,23c3の幅が狭くなることが期待できる。
図5Bは、図5Aに示す構成から第1方向Fに沿って延びる2つの破線によって挟まれた部分が除去された例を示す模式的上面図である。図5Bに示す第1吊り部23b,23cの切断面23b3,23c3の幅は、第1方向Fに沿って延びにくい。これは、図5Aで示すように、第1吊り部23b,23cの第1方向Fにおける幅が、凹部232b,232cによって狭くなることに起因する。これにより、切断の際、第1吊り部23b,23cにかかる応力が低減し、第1吊り部23b,23cの切断面23b3,23c3の幅が延びにくくなる。その結果、第1吊り部23b,23cの切断面23b3,23c3においてバリの発生が抑制され、製品不良が起きにくくなる。第1吊り部23b,23cの第1方向Fにおける幅が最小になる箇所が、切断面23b3,23c3になることが好ましい。
図5Aに示す例では、第1側部23b1において、接続領域231bと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232bが設けられ、第3側部23c1において、接続領域231cと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232cが設けられている。樹脂成形体付リードフレーム50の切断において、ダイシングソー等のブレードは、平坦な面を有する第2側部23b2、または第4側部23c2から入る。したがって、図5Aに示す構成は、ブレードの摩耗を低減することができる点においても有効である。
図6A乃至図6Cは、それぞれ、図5Aに示す第1吊り部23b,23cと支持部26とが連結した構成の第1から第3の変形例を示す模式的上面図である。
図6Aに示す例では、第1側部23b1において、接続領域231bと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232bが設けられ、第4側部23c2において、接続領域231cと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232cが設けられている。図6Aに示す構成は、図5Aに示す構成と同様に、バリの発生を抑制することができる。さらに、図6Aに示す構成は、ダイシングソー等のブレードが第2側部23b2から入る場合に有効である。ブレードは、第2側部23b2から入り、第1吊り部23bを切断した後、第3側部23c1から入り、第1吊り部23cを切断する。このとき、ブレードは、平坦な面を有する第2側部23b2、および緩やかな曲面を有する第3側部23c1から入る。これにより、図5Aに示す構成と比較して、ブレードの摩耗をさらに低減することができる。
図6Bに示す例では、第2側部23b2において、接続領域231bと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232bが設けられ、第4側部23c2において、接続領域231cと、2つの第1リード部21aの各々との間に凹部232cが設けられている。図6Bに示す構成は、図5Aに示す構成と同様に、バリの発生を抑制することができる。ブレードの摩耗の低減を考慮しないのであれば、図6Bに示す構成でもよい。
図6Cに示す例では、図5Aに示す構成に加えて、凹部232bが接続領域231bに達して設けられ、凹部232cが接続領域231cに達して設けられている。実際には、パンチングによって凹部232b,232cを設けると、図3Cに示す構成が得られる可能性がある。この構成でも、図5Aに示す構成と同様に、バリの発生を抑制し、ブレードの摩耗を低減することができる。
本実施形態におけるリードフレーム20では、図5A、および図6A乃至図6Cに示すように、第1吊り部23bにおける第1側部23b1および/または第2側部23b2において、接続領域231bと、一対の第1リード部21aの少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部232bが設けられるのに加えて、第1吊り部23cにおける第3側部23c1および/または第4側部23c2において、接続領域231cと、2つの第1リード部21aの少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部232cがさらに設けられていてもよい。
また、凹部232b,232cを設ける以外の方法により、第1吊り部23b,23cの第1方向Fにおける幅を狭くしてもよい。
図7は、第1吊り部23b,23cと支持部26とが連結した構成の第4の変形例を示す模式的上面図である。図7に示す例では、第1方向Fにおいて、接続領域231b,231cの長さ(幅)は、第1吊り部23b,23cにおける2つの第1リード部21aの各々と連結する部分の長さ(幅)よりも短い。具体的には、第1吊り部23b,23cのうち、接続領域231b,231cと、2つの第1リード部21aの各々との間の部分の第1方向Fにおける幅は、接続領域231b,231cに近づくにつれて単調に短い。図7に示す例では、第1吊り部23bにおける第1側部23b1、および第1吊り部23cにおける第3側部23c1は、第2方向Sに平行ではない。図7に示す例に限らず、第1吊り部23bにおける第1側部23b1および第2側部23b2、ならびに第1吊り部23cにおける第3側部23c1および第4側部23c2の少なくとも1つの側面は、第2方向Sに平行でなくてもよい。図7に示す構成は、図5Aに示す構成と同様に、バリの発生を抑制し、ブレードの摩耗を低減することができる。
以上のように、第1吊り部23b,23cのうち、接続領域231b,231cと、2つの第1リード部21aの少なくとも一方との間の少なくとも一部の第1方向Fにおける幅は、接続領域231b,231cに近づくにつれて短くなる。
また、第1方向Fにおける第1吊り部23b,23cの幅を狭くする以外の方法により、バリの発生を抑制してもよい。
図8Aは、第1吊り部23b,23cと支持部26とが連結した構成の第5の変形例を示す模式的上面図である。図8Bは、図8Aに示す第1吊り部23bを第2側部23b2から見た模式的側面図である。図8Cは、図8Aに示す第1吊り部23cを第4側部23c2から見た模式的側面図である。
図8Aに示すように、平面視において、第1吊り部23b,23cのうち、接続領域231b,231cと、2つの第1リード部21aの少なくとも一方との間の少なくとも一部の第1方向Fにおける幅は、略一定となっている。一方、図8Bおよび図8Cに示すように、第1方向Fおよび第2方向Sに垂直な方向において、接続領域231b,231cと2つの第1リード部21aの少なくとも一方との間の少なくとも一部の厚さは、第1吊り部23b,23cにおける他の部分の厚さよりも薄くなっている。このような構成は、前述したエッチング加工によって実現され得る。図8A乃至図8Cに示す構成は、図5Aに示す構成と同様に、バリの発生を抑制し、ブレードの摩耗を低減することができる。
次に、リードフレーム20の構成部材について説明する。
リードフレーム20は、銅等の基材と、基材を被覆する金属層とを有していることが好ましい。基材は、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、鉄、ニッケル、又はこれらの合金、燐青銅、鉄入り銅などの金属を含む。これらは単層であってもよいし、積層構造(例えば、クラッド材)であってもよい。特に、基材には安価で放熱性が高い銅を用いることが好ましい。金属層は、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、ロジウム、金、銅、又はこれらの合金などを含む。なお、リードフレーム20の各リード部において、金属層が設けられていない領域があってもよい。また、各リード部において、上面に形成される金属層と、下面に形成される金属層とは異なっていてもよい。例えば、上面に形成される金属層はニッケルの金属層を含む複数層からなる金属層であり、下面に形成される金属層はニッケルの金属層を含まない金属層とすることができる。また、上面に形成された金属層の厚みは、下面に形成された金属層の厚みよりも厚いほうが好ましい。これにより、発光素子10から出射される光を上面側の金属層で効率よく反射させることができるとともに、下面側の金属層はコストを抑制するために薄くできる。上面の金属層の厚みと、下面の金属層の厚みとを異なる厚みとする場合は、それぞれの金属層の層数は同じで、そのうちの一部又は全ての層の厚みを異ならせることで、全体の厚みを変えてもよい。あるいは、上面の金属層と下面の金属層の層数を異なるようにすることで、全体の厚みを変えてもよい。
また、各リード部の最表面に銀または銀合金のめっき層が形成される場合は、銀または銀合金のめっき層の表面に酸化ケイ素等の保護層が設けられることが好ましい。これにより、大気中の硫黄成分等により銀または銀合金のめっき層が変色することを抑制できる。保護層の成膜方法は、例えばスパッタ、原子層堆積法等の真空プロセスによって成膜することができ、その他の既知の方法を用いてもよい。
[樹脂部30]
樹脂部30は、リードフレーム20と一体に形成され、樹脂成形体付リードフレーム50を構成する一部材である。また、樹脂成形体付リードフレーム50において、樹脂部30の一部と第1リード部21aおよび第2リード部22aとともにパッケージ相当領域90を構成する。樹脂部30は、各パッケージ相当領域90の凹部2を形成する内側壁面を有しており、内側壁面は発光素子10から出射される光を上方に反射させ、効率よく取り出させることができる。
樹脂部30は、母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。具体的には、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、シリコーン変性エポキシ樹脂などの変性エポキシ樹脂組成物、エポキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂組成物、変性ポリイミド樹脂組成物等の硬化体、ポリフタルアミド(PPA)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ABS樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、PBT樹脂等の樹脂を用いることができる。特に、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、又は変性シリコーン樹脂組成物の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
樹脂部30は、光反射性物質をさらに含むことが好ましい。光反射性物質としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライトなどを挙げることができる。樹脂部30は、光反射性物質を含むことにより、発光素子10から出射される光を効率よく反射させることができる。例えば、酸化チタンを用いる場合は、樹脂部30の全重量に対して、20重量%以上60重量%以下の割合で酸化チタンを含むことが好ましく、25重量%以上55重量%以下の割合で酸化チタンを含むことがより好ましい。樹脂部30は、発光素子10からの光に対し、60%以上の反射率を有することが好ましく、より好ましくは90%以上の反射率を有する。樹脂部30は、未硬化の状態で粘度が10pa・s〜40pa・sであることが好ましく、15pa・s〜25pa・sであることがより好ましい。これにより、金型を用いたモールド成形法によって、樹脂部30を流動性良く形成することができる。
また、樹脂部30は、発光装置のコントラストを向上させるために、発光装置の外光(多くの場合、太陽光)に対して光反射率が低いものを用いてもよい。この場合、通常は黒色ないしそれに近似した色であることが好ましい。この時の充填剤としてはアセチレンブラック、活性炭、黒鉛などのカーボンや、酸化鉄、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化モリブデンなどの遷移金属酸化物、もしくは有色有機顔料などを目的に応じて利用することができる。
[発光素子10]
各パッケージ相当領域90の凹部2の底面には、発光素子10が載置される。発光素子10には、発光ダイオード素子などの半導体発光素子を用いることができる。発光素子10は、特に、紫外〜可視域の発光が可能な窒化物半導体(InAlGa1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことが好ましい。また、1つの凹部に載置される発光素子10は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。1つの凹部に載置される発光素子が2つである場合は、例えば、それぞれ青色光および緑色光を出射する発光素子であってよい。また、1つの凹部に載置される発光素子が3つである場合は、それぞれ、青色光、緑色光、赤色光を出射する発光素子であってよい。発光素子10が2つ以上ある場合は、各発光素子は直列、並列または直列と並列の組み合わせで電気的に接続される。また、発光素子は、電極形成面を上側にして載置(フェイスアップ実装)する、または、電極形成面を下側にして載置(フリップチップ実装)する、のいずれでもよい。
発光素子10は、リード部の上に、接合部材を介して載置される。接合部材としては、例えば、樹脂部30で例示した樹脂材料を含む樹脂、錫−ビスマス系、錫−銅系、錫−銀系、金−錫系などの半田、銀、金、パラジウムなどの導電性ペースト、バンプ、異方性導電材、低融点金属などのろう材等を用いることができる。
[保護素子11]
各パッケージ相当領域90の凹部の底面には、保護素子11が設けられてもよい。保護素子11は、静電気や高電圧サージから発光素子を保護するための素子である。具体的には、保護素子11としてツェナーダイオードが挙げられる。発光素子10からの光を保護素子11が吸収することを抑えるために、保護素子11は、白色樹脂などの光反射部材により被覆されていてもよい。パッケージ相当領域90において、保護素子11と発光素子10とは並列で電気的に接続される。
[封止部材3]
発光素子10等が載置された後、各パッケージ相当領域90の凹部内には、封止部材3が配置されてもよい。封止部材3は、凹部2の底面に位置する発光素子10等を被覆し、発光素子10等を外力や埃、水分などから保護することができる。
封止部材3は、発光素子10から出射される光の60%以上を透過するもの、さらに90%以上を透過するものが好ましい。封止部材3の材料としては、樹脂部30で用いられる樹脂材料を用いることができ、母体となる樹脂として熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができ、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはこれらを1つ以上含む樹脂を用いることができる。封止部材3は単一層から形成することもできるが、複数層から構成することもできる。また、封止部材3には、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの光散乱粒子を分散させてもよい。
封止部材3は、発光素子10からの光の波長を変換する材料(蛍光体等)を含んでいてもよい。蛍光体としては、具体的には、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット、ユウロピウムおよび/若しくはクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(カルシウムの一部をストロンチウムで置換可)、ユウロピウムで賦活されたサイアロン、ユウロピウムで賦活されたシリケート、ユウロピウムで賦活されたアルミン酸ストロンチウム、マンガンで賦活されたフッ化珪酸カリウムなどを用いることができる。
光散乱粒子および/又は蛍光体の含有量は、例えば、封止部材3の全重量に対して9〜50重量%程度であることが好ましい。
[リードフレーム20を用いた発光装置100の製造方法]
本開示の実施形態であるリードフレーム20を用いた発光装置の製造方法の一実施形態を説明する。本開示の発光装置の製造方法は、リードフレームを準備する工程(A)、樹脂成形体付リードフレームを準備する工程(B)と、樹脂成形体付リードフレームに発光素子を実装する工程(C)と、樹脂成形体付リードフレームを個片化し、複数の発光装置を得る工程(D)とを有する。以下、各工程を詳細に説明する。
(A)リードフレームを準備する工程
まず、凹部が形成されたリードフレーム20を準備する。図9Aはリードフレームの一部を示す模式的上面図であり、図9Bは図9Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。リードフレーム20は、第1リード部21aと第2リード部22aとを有する複数のユニット1と、複数の第1吊り部23と、複数の連結部25とを有する。図9Aおよび図9Bで示すリードフレーム20は、さらに複数の支持部26を有する。
複数の第1吊り部23のうち、第1吊り部23bの、支持部材26が接続された部分の両側には、それぞれ凹部232bが設けられ、第1吊り部23cの、支持部材26が接続された部分の両側には、それぞれ凹部232cが設けられている。凹部232bおよび凹部232cにより、支持部材26を切断しても、第1吊り部23bおよび第2吊り部23cの切断面におけるバリの発生を抑制することができる。
次に、各連結部25の一部、各第1吊り部23の一部および各支持部26の一部を、下面側から上面側に向けてプレス加工をする。各部位を下面側から上面側に向けてプレス加工をすることで、各部位の下面には窪み部29が形成され、窪み部29と反対側の上面側には隆起部28が形成される。このように、リードフレーム20に窪み部29および隆起部28を形成することで、樹脂部30を形成する工程において、樹脂部30とリードフレーム20との接合する面積が増大し、樹脂部30とリードフレーム20との密着性を向上させることができる。また、窪み部29内に樹脂部30を配置することができるので、樹脂部30がリードフレーム20を上面側および下面側から挟み込むことができ、樹脂部30とリードフレーム20との密着性を向上させることができる。
なお、プレス加工が施される前または後のリードフレーム20には、表面に位置する金属層が形成されている。好ましくは、リードフレーム20の表面に位置する金属層は、プレス加工が施された後に形成される。これにより、プレス加工で発生する応力によって、金属層の表面が荒れたり、金属層が剥がれたりすることを抑制することができる。
(B)樹脂成形体付リードフレームを準備する工程
次に、リードフレーム20に、図10Aで示す凸部を有する上金型Uと下金型Dを備える金型で挟み込む。そして、図10Bで示すように、上金型Uと下金型Dとで挟み込まれた金型内の空間に、樹脂部30となる未硬化の樹脂材料を注入する。この時、各パッケージ相当領域において、上金型の凸部に挟みこまれる領域は凹部に相当し、凸部に挟みこまれない領域は空隙となりこの空隙に樹脂部30が形成される。リードフレーム20と樹脂部30とを一体成型する方法としては、例えば、トランスファモールド法、射出成形法、圧縮成形法などによって行うことができる。
次に、未硬化の樹脂材料の充填後、金型内において、樹脂材料に所定の温度を加えて仮硬化を行う。その後、金型から成形品を取り出して、仮硬化よりも高い温度を加えて樹脂材料の本硬化を行う。これにより、リードフレーム20に樹脂部30が形成され、上側に複数の凹部を有する樹脂成形体付リードフレーム50が作成される。
なお、樹脂成形体付リードフレーム50は、上記の製造工程により製造して準備する以外に、予め製造された樹脂成形体付リードフレーム50を購入する等して準備してもよい。
(C)樹脂成形体付リードフレームに発光素子を実装する工程
次に、図11で示すように、各パッケージ相当領域90の凹部の底面に発光素子10を載置する。発光素子10は、上述した樹脂などの接合部材を用いて、第1リード部21aの上に載置される。発光素子10は、第1リード部21aおよび第2リード部22aとワイヤ6a,6b等で電気的に接続される。保護素子11を備える場合は、保護素子11は、凹部内の第2リード部22aに載置され、ワイヤ等で第1リード部21aと電気的に接続される。
次に、凹部内に発光素子10等を被覆する封止部材3を形成することが好ましい。これにより、発光素子10等を外力や埃、水分などから保護することができる。封止部材3には、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット等の蛍光体が含有されている。
(D)樹脂成形体付リードフレームを個片化し、複数の発光装置を得る工程
次に、樹脂成形体付リードフレーム50を個片化し、複数の発光装置100を得る。樹脂成形体付リードフレーム50を個片化する方法としては、リードカット金型、ダイシングソーによる切断またはレーザー光による切断等の種々の方法を用いることができる。
なお、樹脂成形体付リードフレーム50を切断により個片化する際は、支持部26に沿って切断することが好ましい。つまり、個片化された後の発光装置100には支持部26が残らないように、樹脂成形体付リードフレーム50を切断することが好ましい。これにより、個片化して得られる発光装置100の外側面に支持部26の一部が位置することを防止でき、外側面に位置する支持部26の一部で電気的な不具合が起きる等の可能性を抑制することができる。
発光装置100に支持部26が残らないようにするために、支持部26を切断するダイシングソー等のブレード幅は、第2方向Sにおいて、支持部26の幅よりも広いことが好ましい。さらに、図5A、および図6A乃至図6Cに示す例では、第1吊り部23bの切断面23b3にバリを発生させないために、ブレード幅は、第2方向Sにおいて、接続領域231bの幅と、接続領域231bと凹部232bとの間隔と、凹部232bの幅と、の合計よりも狭いことが好ましい。凹部232bが接続領域231bに隣接している場合、接続領域231bと凹部232bとの間隔はゼロである。凹部232cについても同様である。また、図6Cに示すように、凹部232bが、接続領域231bに達して設けられている場合、接続領域231bの第2方向Sにおける幅は、図6Cに示す接続領域231bの第1側部23b1における最小の幅231bwを意味する。ブレード幅は、例えば、図5Aに示す、第1方向Fに沿って延びる2つの破線の第2方向Sにおける間隔に等しい。図7、および図8Aに示す例では、ブレード幅は、第2方向Sにおいて、支持部26の幅よりも広いことが好ましい。また、本実施形態の製造方法では、樹脂成形体付リードフレーム50を個片化する工程において、リードフレーム20と樹脂部30とは同時に切断される。その際、図5A、および図6A乃至図6Cに示す例では、ブレードが、第1方向Fに沿って、支持部26および凹部232b,232cの一部を通るように動かされる。例えば、ブレードは、支持部26の全部、および少なくとも1つの凹部232bの一部と、平面視において重なるように、第1方向Fに沿って動かされる。図7、および図8Aに示す例では、ダイシングソー等は、平面視において、ブレードが、支持部26と重なるように、第1方向Fに沿って動かされる。これにより、図12A乃至図12Dに示す発光装置100が複数得られる。
次に、図12A乃至図12Dを参照して、個片化して得られた発光装置100について説明する。図12Aは発光装置100の上面側から見た模式的斜視図であり、図12Bは発光装置100の下面側から見た模式的斜視図であり、図12Cは図12A中の12C−12C線における模式的端面図であり、図12Dは図12A中の12D−12D線における模式的端面図である。なお、図12Cおよび図12Dの端面図において、ワイヤ等の図示は省略している。
[発光装置100]
上記の製造工程を経て製造される発光装置100は、樹脂部30、第1リード21bおよび第2リード22bを備える樹脂パッケージ80と、樹脂パッケージ80に載置された発光素子10とを備える。発光装置100は、さらに封止部材3を備えていてもよい。
[樹脂パッケージ80]
樹脂パッケージ80は、第1リード21bおよび第2リード22bを含む複数のリードと、複数のリードと一体に形成された樹脂部30とを備える。第1リード21bは、本体部210と、本体部210と連結された連結部25の一部および第1吊り部23の一部とを有する。第2リード22bは、本体部220と、本体部220と連結された連結部25の一部とを有する。
図12Aで示す樹脂パッケージ80は、筐体であり、凹部2を有する。凹部2の底面には、第1リード21bの上面の一部および第2リード22bの上面の一部が位置しており、凹部2内に発光素子10が配置されている。樹脂パッケージ80は、上面および上面と反対側に位置する下面とを有する。樹脂パッケージ80は、上面視において略四角形の外形形状を有している。このため、樹脂パッケージ80は、外側面80c、外側面80cと反対側に位置する外側面80d、外側面80e、および外側面80eと反対側に位置する外側面80fの4つの外側面を有する。発光装置100では、外側面80cおよび外側面80dにおいて、第1リード21bの第1吊り部23の一部が樹脂部30から露出し、第1吊り部23の一部と樹脂部30が略同一面となっている。本実施形態では、図5A、図6A乃至図6C、図7、および図8A乃至図8Cに示す構成により、第1吊り部23の切断面おいて、バリの発生が抑制される。これにより、第1吊り部23の一部が露出した箇所からの樹脂部30の剥離が抑制される。外側面80eにおいて、第1リード21bの連結部25の一部が樹脂部30から露出し、連結部25の一部と樹脂部30が略同一面となっている。また、外側面80fにおいて、第2リード22bの連結部25の一部が樹脂部30から露出し、連結部25の一部と樹脂部30が略同一面となっている。本実施形態では、図2Cに示す幅の狭い各小連結部251により、連結部25の切断面において、バリの発生が抑制される。これにより、連結部25の一部が露出した箇所からの樹脂部30の剥離が抑制される。
第1リード21bおよび第2リード22bそれぞれは、上面と、上面と反対側に位置する下面とを有する。第1リード21bの上面と第2リード22bの上面とは略同一面になるように配置され、第1リード21bの下面と第2リード22bの下面とは略同一面になるように配置されている。
図12Bに示すように、樹脂パッケージ80の下面において、第1リード21bの下面および第2リード22bの下面が樹脂部30から露出している。
発光装置100の連結部25および第1吊り部23は、図12Cおよび図12Dに示すように、下面に下面側から上面側に窪んだ窪み部29を有している。そして、連結部25および第1吊り部23は、窪み部29の反対側において、第1リード21bおよび第2リード22bそれぞれの本体部210,220の上面よりも高い位置に隆起する隆起部28を有する。第1リード21bおよび第2リード22bが窪み部29および隆起部28を有することで、樹脂部30と第1リード21bおよび第2リード22bが接合される面積が増大し、樹脂部30と第1リード21bおよび第2リード22bとの密着性が向上する。
なお、樹脂パッケージ80の上面視における外形形状は、四角形に限られず、他の形状を有していてもよい。また、樹脂パッケージ80は、上面視において、開口の1つの角部を面取りすることによって形成されたアノードマークまたはカソードマークを有していてもよい。アノードマークまたはカソードマークは、2つのリードの極性を示すマークとして機能する。
以上説明した実施形態における構成の一部の配置関係は、次のように言うこともできる。図2Cに示すように、複数の支持部26のそれぞれは、第1方向Fに配列された各第1吊り部23のうち、一の第1吊り部23と、一の第1吊り部23の第1方向Fの両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する。両隣の他の吊り部のうちの一方は、他の2つのリード部を連結する。両隣の他の吊り部のうちの一方は、第1方向Fから見たとき、支持部の少なくとも一部と重なる他の接続領域を有する。両隣の他の吊り部のうちの一方における、支持部側にある第3側部、および第3側部と反対の側の第4側部のうちの少なくとも1つにおいて、他の接続領域と、他の2つのリード部の少なくとも一方との間に、少なくとも1つの他の凹部が設けられている。
「両隣の他の吊り部のうちの一方」は、図2Cに示す例では、第1吊り部23に相当する。「他の2つのリード部」は、図2Cに示す例では、2つの第1リード部21aに相当する。
100 発光装置
90 パッケージ相当領域
80 樹脂パッケージ
80c,80d,80e,80f 外側面
1,1a,1b,1c,1d ユニット
2 凹部
3 封止部材
6a,6b ワイヤ
10 発光素子
11 保護素子
20,20A リードフレーム
21a 第1リード部
210,220,230 本体部
22a 第2リード部
21b 第1リード
22b 第2リード
23,23a,23b,23c 第1吊り部
23b1 第1側部
23b2 第2側部
23c1 第3側部
23c2 第4側部
23b3、23c3 切断面
231b、231c 接続領域
231bw、231cw 接続領域の第2方向における最小の幅
232b、232c 凹部
233b、233c 凹部
24 第2吊り部
25 連結部
251 小連結部
26 支持部
26a 第1支持部
26b 第2支持部
27 フレーム
28 隆起部
29 窪み部
30 樹脂部
50 樹脂成形体付リードフレーム
F 第1方向
S 第2方向
U 上金型
D 下金型

Claims (12)

  1. 第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、
    前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、
    それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、
    を含み、
    前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、
    前記一の吊り部における、前記支持部側にある第1側部、および前記第1側部と反対の側の第2側部のうちの少なくとも1つにおいて、前記接続領域と、前記2つのリード部の少なくとも一方との間に、少なくとも1つの凹部が設けられている、
    リードフレーム。
  2. 前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、他の2つのリード部を前記第2方向に連結し、
    前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる他の接続領域を有し、
    前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方における、前記支持部側にある第3側部、および前記第3側部と反対の側の第4側部のうちの少なくとも1つにおいて、前記他の接続領域と、前記他の2つのリード部の少なくとも一方との間に、少なくとも1つの他の凹部が設けられている、
    請求項1に記載のリードフレーム。
  3. 前記第1側部において、前記接続領域と、前記2つのリード部の各々との間に、凹部が設けられ、
    前記第3側部において、前記他の接続領域と、前記他の2つのリード部の各々との間に、他の凹部が設けられている、
    請求項2に記載のリードフレーム。
  4. 前記第1側部において、前記接続領域と、前記2つのリード部の各々との間に、凹部が設けられ、
    前記第4側部において、前記他の接続領域と、前記他の2つのリード部の各々との間に、他の凹部が設けられている、
    請求項2に記載のリードフレーム。
  5. 前記第2側部において、前記接続領域と、前記2つのリード部の各々との間に、凹部が設けられ、
    前記第4側部において、前記他の接続領域と、前記他の2つのリード部の各々との間に、他の凹部が設けられている、
    請求項2に記載のリードフレーム。
  6. 前記凹部は、前記接続領域に達して設けられ、および/または
    前記他の凹部は、前記他の接続領域に達して設けられている、
    請求項1から5のいずれかに記載のリードフレーム。
  7. それぞれが、前記ユニットの前記第1リード部と、前記第1方向に隣接するユニットの前記第2リード部とを連結する、複数の連結部をさらに備える、
    請求項1から6のいずれかに記載のリードフレーム。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のリードフレームに樹脂部材が一体成型された樹脂成形体付リードフレームを準備する工程と、
    前記樹脂成形体付リードフレームにおける前記リードフレームの前記複数のユニットに、複数の発光素子をそれぞれ実装する工程と、
    前記第2方向における前記支持部の幅よりも広いブレードで、平面視において、前記ブレードが、前記第1方向に沿って、前記支持部および前記少なくとも1つの凹部の一部を通るように、前記樹脂部材および前記リードフレームを切断する工程と、
    を含む、
    発光装置の製造方法。
  9. 第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、
    前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、
    それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、
    を含み、
    前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、
    前記第1方向において、前記接続領域の長さは、前記一の吊り部における前記2つのリード部の少なくとも一方と連結する部分の長さよりも短い、
    リードフレーム。
  10. 前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、他の2つのリード部を前記第2方向に連結し、
    前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる他の接続領域を有し、
    前記第1方向において、前記他の接続領域の長さは、前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方における、前記他の2つのリード部の少なくとも一方と連結する部分の長さよりも短い、
    請求項9に記載のリードフレーム。
  11. 第1方向に配置された第1リード部と第2リード部とをそれぞれ含む複数のユニットであって、前記複数のユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に配置され、各ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、複数のユニットと、
    前記第1方向および前記第2方向に配列された複数の吊り部であって、それぞれが、前記第2方向において隣接するユニットの2つのリード部を前記第2方向に連結する、複数の吊り部と、
    それぞれが、前記第1方向に配列された各吊り部のうち、一の吊り部と、前記一の吊り部の前記第1方向の両隣の他の吊り部のうちの一方とのみ連結する、複数の支持部と、
    を含み、
    前記複数の吊り部のそれぞれは、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる接続領域を有し、
    前記第1方向および前記第2方向に垂直な方向において、前記接続領域と前記2つのリード部の少なくとも一方との間の少なくとも一部の厚さは、前記一の吊り部における他の部分の厚さよりも薄い、
    リードフレーム。
  12. 前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、他の2つのリード部を前記第2方向に連結し、
    前記両隣の他の吊り部のうちの前記一方は、前記第1方向から見たとき、各支持部の少なくとも一部と重なる他の接続領域を有し、
    前記第1方向および前記第2方向に垂直な方向において、前記他の接続領域と前記他の2つのリード部の少なくとも一方との間の少なくとも一部の厚さは、前記他の吊り部における他の部分の厚さよりも薄い、
    請求項11に記載のリードフレーム。
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