JP2018157088A - リードフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】残留応力が抑制されるリードフレームを提供する。【解決手段】リードフレームは、第1方向に互いに連結されていない第1リード部21aと第2リード部22aとを有するユニットと、第1方向および第1方向と直交する第2方向に複数配置されたユニットと、第1方向において隣接するユニット同士を連結する複数の第1連結部と、第2方向において隣接するユニット同士を連結する複数の第2連結部と、第1連結部25の第1方向の断面上端部に角部を有する第1隆起部と、第2連結部23の第2方向の断面上面に湾曲形状を有する第2隆起部と、を有する。第1連結部25および第2連結部23は、下面において、第1隆起部または第2隆起部の下方に位置し、且つ、下面側から上面側に窪んだ窪み部を有する。【選択図】図2C

Description

本開示は、リードフレームに関する。
一般に、発光ダイオード等の発光素子を用いた発光装置は、照明器具等の各種の光源として広く利用されている。このような発光装置は、例えば、樹脂成形体付リードフレームの上に複数の発光素子が実装された発光装置用基板を製造し、その後、発光装置用基板を切断して個片化することにより得られる。
このような発光装置用基板において、個片化の際にダイサーブレードの摩耗を少なくしてリードフレームの切断を容易にするため、切断位置にプレス加工が施されるリードフレームがある(例えば、特許文献1)。
特開2012−89547号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるリードフレームでは、第1リードとなる部分および第2リードとなる部分の双方が、x方向およびy方向において、リードフレームの他の部分とそれぞれ連結されている。このようなリードフレームにおいて、x方向に位置する連結部と、y方向に位置する連結部とを、同じ条件または同じ設定でプレス加工を施すと、プレス加工で加えられた応力が各加工箇所で残留応力として残りやすく、リードフレームが歪んだり反ったりする可能性がある。その結果、後の製造工程であるリードフレームに樹脂成形体を一体成型する工程や、発光素子を実装する工程の際に製造不良が起こる可能性がある。
そこで、本発明の一実施形態では、残留応力が抑制されるリードフレームを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態のリードフレームは、第1方向に配置され、互いに連結されていない第1リード部と第2リード部とを有するユニットであって、ユニットが第1方向および第1方向と直交する第2方向に複数配置された複数のユニットと、複数の第1連結部と、複数の第2連結部と、を備えるリードフレームであって、複数の第1連結部それぞれは、第1方向において隣接するユニット同士を連結し、複数の第2連結部それぞれは、第2方向において隣接するユニット同士を連結し、第1連結部は、第1リード部および第2リード部の本体部の上面よりも高い位置にある第1隆起部を有し、第1隆起部は、第1方向における断面において、上端部に角部を有し、第2連結部は、第1リード部および第2リード部の本体部の上面よりも高い位置にある第2隆起部を有し、第2隆起部は、第2方向における断面において、上面に湾曲形状を有し、第1連結部および第2連結部それぞれは、下面において、第1隆起部または第2隆起部の下方に位置し、且つ、下面側から上面側に窪んだ窪み部を有する。
本発明の一実施形態により、残留応力が抑制されるリードフレームを提供することが可能となる。
本開示の第1実施形態であるリードフレームを用いた樹脂成形体付リードフレームの模式的上面図である。 図1Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。 図1Aで示す樹脂成形体付リードフレームの1つのブロックBに相当するリードフレームの模式的上面図である。 図2Aのうち4×4の複数のユニット1を示す部分拡大図である。 図2Aのうち2×2の4つのユニット1を示す部分拡大図である。 図2C中の3A−3A線における模式的端面図である。 図2C中の3B−3B線における模式的端面図である。 連結部の幅を説明する模式的上面図である。 プレス加工が施される前のリードフレームの模式的上面図である。 図5Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。 プレス加工の様子を示す模式的端面図である。 プレス加工の様子を示す模式的端面図である。 樹脂成形体付リードフレームを準備する工程で使用する金型を説明する図である。 金型内に樹脂材料が配置されている様子を説明する図である。 各パッケージ相当領域に発光素子が載置されている様子を説明する図である。 発光装置を上面側から見た模式的斜視図である。 発光装置を下面側から見た模式的斜視図である。 図9A中の9C−9C線における模式的端面図である。 図9A中の9D−9D線における模式的端面図である。
以下、図面に基づいて詳細に説明する。複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下は、本発明の技術思想を具体化するためのリードフレームを例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解を容易にする等のために誇張している場合がある。
なお、本明細書中および図面中において、第1方向は、横方向(X方向)を示し、右方向(X方向)および左方向(X方向)の双方を含む。また、第2方向は、縦方向(Y方向)を示し、上方向(Y方向)および下方向(Y方向)の双方を含む。
また、以下に説明する実施形態において、ユニット、パッケージ相当領域および樹脂成形体付リードフレームの用語は発光素子やワイヤ等を設ける前と後において同じ用語を適宜用いることがある。また、樹脂部、第1窪み部および第2窪み部のように個片化する前と後で同じ用語を適宜用いることがある。
[樹脂成形体付リードフレーム50]
本開示の実施形態であるリードフレーム20を用いた樹脂成形体付リードフレーム50について説明する。図1Aは、樹脂成形体付リードフレーム50を上面側から見た模式的上面図であり、図1Bは図1Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。
樹脂成形体付リードフレーム50は、リードフレーム20と、リードフレーム20と一体に形成された樹脂部30とを備える。樹脂成形体付リードフレーム50は、上側に複数の凹部2を備えており、各凹部2の底面には、個片化後に第1リードとなる部分(以下、第1リード部21aという)および第2リードとなる部分(以下、第2リード部22aという)の双方が位置する。なお、凹部2内には後述する発光素子や封止部材が配置される。
樹脂成形体付リードフレーム50は、第1方向Fおよび第1方向Fと直交する第2方向Sに複数のパッケージ相当領域90を有するブロックBを、1又は複数備える。図1Aでは、第1方向Fに4つのブロックBが配置された例を示している。各ブロックBにおいて、各パッケージ相当領域90は、図1Bの第1方向Fおよび第2方向Sに伸びる切断予定ライン(点線部分)に囲まれた領域である。パッケージ相当領域90は、第1リード部21a、第2リード部22aおよび樹脂部30を有する。樹脂部30は、一のパッケージ相当領域90と隣接する他のパッケージ相当領域90に跨って一体的に形成されている。図1Aおよび図1Bで示す樹脂成形体付リードフレーム50では、一のパッケージ相当領域90の上面を構成する樹脂部30、他のパッケージ相当領域90の上面を構成する樹脂部30および2つのパッケージ相当領域90の間の切断予定ライン近傍に位置する樹脂部30は、略同一面となっている。
[リードフレーム20]
図2Aは、図1Aで示す樹脂成形体付リードフレーム50の1つのブロックBに相当するリードフレーム20の模式的上面図であり、図2Bは図2Aのうち4×4の複数のユニット1を示す部分拡大図であり、図2Cは図2Aのうち2×2の4つのユニット1を示す部分拡大図である。リードフレーム20は、前述したように樹脂成形体付リードフレーム50を構成することが可能な一部材であり、平面視において、第1方向Fに長い矩形形状を有する。リードフレーム20は、フレーム27と、互いに連結されていない第1リード部21aと第2リード部22aとを有する複数のユニット1と、複数の第1連結部25と、複数の第2連結部23とを有する。
[複数のユニット1]
リードフレーム20は、第1方向Fおよび第2方向Sに配列された複数のユニット1を備える。一のユニット1において、第1リード部21aおよび第2リード部22aは、第1方向Fに配置され、互いに連結されていない。図2Bで示すリードフレーム20では、第1方向Fに沿って、ユニット1aの第1リード部21aと第2リード部22a、ユニット1bの第1リード部21aと第2リード部22aおよびユニット1cの第1リード部21aと第2リード部22aが順に配置されている。また、第2方向Sにおいて、ユニット1aの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1dの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接しており、ユニット1bの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1eの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接しており、ユニット1cの第1リード部21aおよび第2リード部22aと、ユニット1fの第1リード部21aおよび第2リード部22aとはそれぞれ隣接している。
各ユニット1は、樹脂部30が形成された後は、各ユニット1のそれぞれの領域において、樹脂部30とともにパッケージ相当領域90を構成する。そして、切断予定ライン(点線部分)で切断されることにより、各ユニット1の複数のリード部は、主にパッケージの電極として機能する。また、パッケージ相当領域90は、発光素子が載置されることで発光装置相当領域を構成する。つまり、各ユニット1が有する複数のリード部は、導電性を有し、最終的に発光装置とした際に、パッケージに備えられた発光素子10に給電するための電極として機能する。本実施形態のリードフレーム20では、各ユニット1は、電極として機能する第1リード部21aおよび第2リード部22aを備える。また、各ユニット1は、第1リード部21aおよび第2リード部22aに加えて第3リード部を備えていてもよい。各ユニット1が第1リード部21a、第2リード部22aおよび第3リードを含む場合、第3リード部は、第1リード部21aと第2リード部22aとの間に位置する。この場合、発光装置とした際に、例えば、第3リード部は、放熱部材として機能し、第1リード部21aおよび第2リード部22aは電極として機能する。
図2Cで示すように、第1リード部21aおよび第2リード部22aそれぞれは、本体部210,220と、本体部210,220と連結された第1連結部25の一部および/または第2連結部23の一部を有する。本体部210,220は、発光素子10が載置されたり、ワイヤ等が接続されたりする部位である。第1連結部25は、第1方向Fにおいて隣接するユニット1同士を連結する。第2連結部23は、第2方向Sにおいて隣接するユニット1同士を連結する。具体的には、図2Cで示すように、第1連結部25は、第1方向Fに隣接する2つのユニット1において、一のユニット1の第2リード部22aの本体部220と他のユニット1の第1リード部21aの本体部210とを連結している。また、第2連結部23は、第2方向Sに隣接する2つのユニット1において、一のユニット1の第1リード部21aの本体部210と他のユニット1の第1リード部21aの本体部210とを連結する。
さらに具体的には、図2Bで示すように、ユニット1aの第2リード部22aの本体部220と、ユニット1bの第1リード部21aの本体部210とは第1連結部25で連結されており、ユニット1bの第2リード部22aの本体部220と、ユニット1cの第1リード部21aの本体部210とは第1連結部25で連結されている。
また、ユニット1aの第1リード部21aの本体部210と、ユニット1dの第1リード部21aの本体部210とは第2連結部23aで連結されており、ユニット1bの第1リード部21aの本体部210と、ユニット1eの第1リード部21aの本体部210とは第2連結部23bで連結されており、ユニット1cの第1リード部21aの本体部210と、ユニット1fの第1リード部21aの本体部210とは第2連結部23cで連結されている。
図3Aは図2C中の3A−3A線における模式的端面図であり、図3Bは図2C中の3B−3B線における模式的端面図である。図3Aで示すように、第1連結部25は、第1リード部21aおよび第2リード部22aの本体部210,220の上面よりも高い位置にある第1隆起部28aを有する。また、図3Bに示すように、第2連結部23は、第1リード部21aおよび第2リード部22aの本体部210,220の上面よりも高い位置にある第2隆起部28bを有する。また、第1連結部25および第2連結部23のそれぞれは、下面において、第1隆起部28aまたは第2隆起部28bの下方に位置し、且つ、下面側から上面側に窪んだ窪み部29を有する。
第1隆起部28a、第2隆起部28bおよび窪み部29は、第1連結部25および第2連結部23それぞれの下面を、下面側から上面側に押圧するプレス加工を施すことによって形成される。つまり、第1連結部25および第2連結部23それぞれの下面にはプレス加工によって下面側から上面側に窪んだ部分(窪み部29)が形成され、窪んだ部分の体積分の一部が上面側に隆起する。第1連結部25および第2連結部23が、第1隆起部28a、第2隆起部28bおよび窪み部29を有することで、各部位と樹脂部30とが密着される面積が増大し、リードフレーム20と樹脂部30との密着性を向上させることができる。
第1隆起部28aおよび第2隆起部28bのそれぞれにおける最も高い位置と本体部210,220の上面との高低差は、リードフレーム20の厚みに対して、35〜60%であることが好ましい。これにより、個片化工程において樹脂部30の割れや連結部等の破断を抑制することができる。また、リードフレーム20の強度を保ちつつ、樹脂部30との密着性を向上させることができる。
第1隆起部28aは、第1方向Fにおける断面において、上端部に角部を有する。図3Aで示す第1隆起部28aは、第1リード部21aの本体部210の上面に対して略垂直な側面と、側面と連続し側面に対して略垂直な上面とを有する。換言すると、第1隆起部28aの上面は、第1リード部21aの本体部210の上面と略平行になっている。
第2隆起部28bは、第2方向Sにおける断面において、上面に湾曲形状を有する。図3Bで示す第2隆起部28bは、上面の端部が湾曲し、最も高い位置にある上面は平坦な面となっている。なお、第2隆起部28bは、上面の全体が湾曲した形状であってもよい。
また、一のユニット1の第1リード部21aおよび第2リード部22aの一方は、本体部210,220から1方向に伸びる連結部のみで連結されることが好ましい。このような連結部としては、例えば、ユニット1のX方向に位置する第1連結部25、またはX方向に位置する第1連結部25が挙げられる。あるいは、ユニット1のY方向に位置する第2連結部23、またはY方向に位置する第2連結部23が挙げられる。図2Cで示すリードフレーム20は、第2リード部22aは、X方向に位置する第1連結部25のみで隣接する第1リード部21aと連結している例を示している。換言すると、第2リード部22aは、X方向に位置する第1連結部25以外に連結されておらず、第2連結部23や後述する支持部26とは連結されていない。これにより、リードフレーム20の第1連結部25、第2連結部23および支持部26等にプレス加工が施された場合であっても、第1リード部21aおよび第2リード部22aにかかる応力を、第1リード部21aおよび第2リード部22aの一方側で逃がすことができ、リードフレーム20に残る応力を緩和させることができる。その結果、リードフレーム20の歪みや反りを抑制することができる。
図4で示すように、第1連結部25の第2方向Sにおける幅および第2連結部23の第1方向Fにおける幅は、上面視において、各連結部の内側に位置する幅W1が外側に位置する幅W2よりも狭くなっていることが好ましい。これにより、最終的に発光装置を得る個片化工程において、各連結部の幅が狭い部分を切断することで、各連結部の切断を容易にすることができる。また、各リード部の上面には、溝Gが形成されることが好ましい。溝Gは、リード部の上面において、上面側から下面側に向かって凹む窪みでもよいし、上面から下面に貫通する貫通孔であってもよい。各リード部の上面に溝Gを有し、後述する樹脂部30が溝G内に入り込むことで、樹脂部30と各リード部との密着性が向上する。なお、溝Gは、第1連結部25および第2連結部23の近傍には形成されないことが好ましい。これにより、第1連結部25および第2連結部23の近傍のリードフレーム20の強度を低下させることを抑制することができるので、第1連結部25および第2連結部23に対して信頼性良くプレス加工を施すことが可能となる。
[複数の支持部26]
リードフレーム20は、複数の支持部26を有していてもよい。支持部26は、連結部同士を連結する部位を指す。例えば、複数の支持部26それぞれは、第2方向Sに配列された複数の第1連結部25のうち2つ以上の第1連結部25を連結する、および/又は、第1方向Fに配列された複数の第2連結部23のうち2つ以上の第2連結部23を連結する。支持部26が複数の連結部を連結することで、リードフレーム20全体の強度を向上させることができる。図2Bで示すリードフレーム20では、第1方向Fに位置する2つの第2連結部23を連結する複数の支持部26を有しており、ユニット1の第1リード部21aは、第2方向Sにおいて隣接するユニット1の第1リード部21aと連結されるとともに、第1方向Fにおいて隣接するユニット1の第1リード部21aとも連結される。
また、図2Bで示すように、支持部26は、第1方向Fに配列された第2連結部23のうち、一の第2連結部23と、一の第2連結部23の第1方向Fの両隣の第2連結部23のうち、一方とのみ連結されている。つまり、1本の支持部26は、第1方向Fにおいて全ての第2連結部23と連結されていない。具体的には、第2連結部23a、第2連結部23b、第2連結部23cのうち、1本の支持部26は、第2連結部23bと第2連結部23cと接続されており、第2連結部23aとは接続されていない。このように、1本の支持部26が、第1方向Fにおいて全ての第2連結部23と連結されておらず、特定の位置にある第2連結部23間のみを連結することで、プレス加工等による応力が発生したときに、支持部26と連結されていないユニット等の領域でその応力を緩和させることができる。その結果、リードフレームの強度を確保しつつ、残留応力が抑制されたリードフレームを提供することができる。なお、第2方向Sに配列された第1連結部25を連結する支持部26についても、同様である。
リードフレーム20は、銅等の基材と、基材を被覆する金属層とを有していることが好ましい。基材は、例えば、銅、アルミニウム、金、銀、鉄、ニッケル、又はこれらの合金、燐青銅、鉄入り銅などの金属を含む。これらは単層であってもよいし、積層構造(例えば、クラッド材)であってもよい。特に、基材には安価で放熱性が高い銅を用いることが好ましい。金属層は、例えば、銀、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、ロジウム、金、銅、又はこれらの合金などを含む。なお、リードフレーム20の各リード部において、金属層が設けられていない領域があってもよい。また、各リード部において、上面に形成される金属層と、下面に形成される金属層とは異なっていてもよい。例えば、上面に形成される金属層はニッケルの金属層を含む複数層からなる金属層であり、下面に形成される金属層はニッケルの金属層を含まない金属層とすることができる。また、上面に形成された金属層の厚みは、下面に形成された金属層の厚みよりも厚いほうが好ましい。これにより、発光素子10から出射される光を上面側の金属層で効率よく反射させることができるとともに、下面側の金属層はコストを抑制するために薄くできる。上面の金属層の厚みと、下面の金属層の厚みとを異なる厚みとする場合は、それぞれの金属層の層数は同じで、そのうちの一部又は全ての層の厚みを異ならせることで、全体の厚みを変えてもよい。あるいは、上面の金属層と下面の金属層の層数を異なるようにすることで、全体の厚みを変えてもよい。
また、各リード部の最表面に銀または銀合金のメッキ層が形成される場合は、銀または銀合金のメッキ層の表面に酸化ケイ素等の保護層が設けられることが好ましい。これにより、大気中の硫黄成分等により銀または銀合金のメッキ層が変色することを抑制できる。保護層の成膜方法は、例えばスパッタ、原子層堆積法等の真空プロセスによって成膜することができ、その他の既知の方法を用いてもよい。
[樹脂部30]
樹脂部30は、リードフレーム20と一体に形成され、樹脂成形体付リードフレーム50を構成する部材である。また、樹脂成形体付リードフレーム50において、樹脂部30の一部と第1リード部21aおよび第2リード部22aとともにパッケージ相当領域90を構成する。樹脂部30は、各パッケージ相当領域90の凹部2を形成する内側壁面を有しており、内側壁面は発光素子10から出射される光を上方に反射させ、効率よく取り出させることができる。
樹脂部30は、母材となる樹脂材料として、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。具体的には、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、シリコーン変性エポキシ樹脂などの変性エポキシ樹脂組成物、エポキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂組成物、不飽和ポリエステル樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂組成物、変性ポリイミド樹脂組成物等の硬化体、ポリフタルアミド(PPA)、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ABS樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、PBT樹脂等の樹脂を用いることができる。特に、エポキシ樹脂組成物、シリコーン樹脂組成物、又は変性シリコーン樹脂組成物の熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
樹脂部30は、光反射性物質をさらに含むことが好ましい。光反射性物質としては、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライトなどを挙げることができる。樹脂部30は、光反射性物質を含むことにより、発光素子10から出射される光を効率よく反射させることができる。例えば、酸化チタンを用いる場合は、樹脂部30の全重量に対して、20重量%以上60重量%以下の割合で酸化チタンを含むことが好ましく、25重量%以上55重量%以下の割合で酸化チタンを含むことがより好ましい。樹脂部30は、発光素子10からの光に対し、60%以上の反射率を有することが好ましく、より好ましくは90%以上の反射率を有する。樹脂部30は、固化前の粘度が10pa・s〜40pa・sであることが好ましく、15pa・s〜25pa・sであることがより好ましい。これにより、金型を用いたモールド成形法によって、樹脂部30を流動性良く形成することができる。
また、樹脂部30は、発光装置のコントラストを向上させるために、発光装置の外光(多くの場合、太陽光)に対して光反射率が低いものを用いてもよい。この場合、通常は黒色ないしそれに近似した色であることが好ましい。この時の充填剤としてはアセチレンブラック、活性炭、黒鉛などのカーボンや、酸化鉄、二酸化マンガン、酸化コバルト、酸化モリブデンなどの遷移金属酸化物、もしくは有色有機顔料などを目的に応じて利用することができる。
[発光素子10]
各パッケージ相当領域90の凹部2の底面には、発光素子10が載置される。発光素子10には、発光ダイオード素子などの半導体発光素子を用いることができる。発光素子10は、特に、紫外〜可視域の発光が可能な窒化物半導体(InAlGa1−x−yN、0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことが好ましい。また、1つの凹部に載置される発光素子10は、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。1つの凹部に載置される発光素子が2つである場合は、例えば、それぞれ青色光および緑色光を出射する発光素子であってよい。また、1つの凹部に載置される発光素子が3つである場合は、それぞれ、青色光、緑色光、赤色光を出射する発光素子であってよい。発光素子10が2つ以上ある場合は、各発光素子は直列、並列または直列と並列の組み合わせで電気的に接続される。また、発光素子は、電極形成面を上側にして載置(フェイスアップ実装)する、または、電極形成面を下側にして載置(フリップチップ実装)する、のいずれでもよい。
発光素子10は、リード部の本体部の上に、接合部材を介して載置される。接合部材としては、例えば、樹脂部30で例示した樹脂材料を含む樹脂、錫−ビスマス系、錫−銅系、錫−銀系、金−錫系などの半田、銀、金、パラジウムなどの導電性ペースト、バンプ、異方性導電材、低融点金属などのろう材等を用いることができる。
[保護素子11]
各パッケージ相当領域90の凹部の底面には、保護素子11が設けられてもよい。保護素子11は、静電気や高電圧サージから発光素子を保護するための素子である。具体的には、保護素子11としてツェナーダイオードが挙げられる。発光素子10からの光を保護素子11が吸収することを抑えるために、保護素子11は、白色樹脂などの光反射部材により被覆されていてもよい。パッケージ相当領域90において、保護素子11と発光素子10とは並列で電気的に接続される。
[封止部材3]
発光素子10等が載置された後、各パッケージ相当領域90の凹部内には、封止部材3が配置されてもよい。封止部材3は、凹部2の底面に位置する発光素子10等を被覆し、発光素子10等を外力や埃、水分などから保護することができる。
封止部材3は、発光素子10から出射される光の60%以上を透過するもの、さらに90%以上を透過するものが好ましい。封止部材3の材料としては、樹脂部30で用いられる樹脂材料を用いることができ、母体となる樹脂として熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができ、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂またはこれらを1つ以上含む樹脂を用いることができる。封止部材3は単一層から形成することもできるが、複数層から構成することもできる。また、封止部材3には、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの光散乱粒子を分散させてもよい。
封止部材3は、発光素子10からの光の波長を変換する材料(蛍光体等)を含んでいてもよい。蛍光体としては、具体的には、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット、セリウムで賦活されたルテチウム・アルミニウム・ガーネット、ユウロピウムおよび/若しくはクロムで賦活された窒素含有アルミノ珪酸カルシウム(カルシウムの一部をストロンチウムで置換可)、ユウロピウムで賦活されたサイアロン、ユウロピウムで賦活されたシリケート、ユウロピウムで賦活されたアルミン酸ストロンチウム、マンガンで賦活されたフッ化珪酸カリウムなどを用いることができる。
光散乱粒子および/又は蛍光体の含有量は、例えば、封止部材3の全重量に対して10〜100重量%程度であることが好ましい。
[リードフレーム20を用いた発光装置100の製造方法]
本開示の実施形態であるリードフレーム20を用いた発光装置の製造方法の一実施形態を説明する。本開示の発光装置の製造方法は、リードフレームを準備する工程(A)、樹脂成形体付リードフレームを準備する工程(B)と、樹脂成形体付リードフレームに発光素子を実装する工程(C)と、樹脂成形体付リードフレームを個片化し、複数の発光装置を得る工程(D)とを有する。以下、各工程を詳細に説明する。
(A)リードフレームを準備する工程
まず、プレス加工が施される前のリードフレーム20を準備する。図5Aはプレス加工が施される前のリードフレームの一部の模式的上面図であり、図5Bは図5Aの破線で囲まれた部分を拡大した部分拡大図である。リードフレーム20は、第1リード部21aと第2リード部22aとを有する複数のユニット1と、複数の第1連結部25と、複数の第2連結部23とを有する。図5Aおよび図5Bで示すリードフレーム20は、さらに複数の支持部26を有する。
第2リード部22aは、第1連結部25以外に連結されていない。これにより、リードフレーム20の第1連結部25、第2連結部23および支持部26にプレス加工が施された場合において、第1リード部21aおよび第2リード部22aにかかる応力を第2リード部22a側で逃がすことができ、リードフレーム20に残る応力を緩和させることができる。その結果、リードフレーム20の歪みや反りを抑制することができる。
次に、各第1連結部25の一部、各第2連結部23の一部および各支持部26の一部を、下面側から上面側に向けてプレス加工をする。各部位を下面側から上面側に向けてプレス加工をすることで、各部位の下面には窪み部29が形成され、窪み部29と反対側の上面側には第1隆起部28aまたは第2隆起部28bが形成される。このように、リードフレーム20に窪み部29、第1隆起部28aおよび第2隆起部28bを形成することで、樹脂部30を形成する工程において、樹脂部30とリードフレーム20との接合する面積が増大し、樹脂部30とリードフレーム20との密着性を向上させることができる。また、窪み部29内に樹脂部30を配置することができるので、樹脂部30がリードフレーム20を上面側および下面側から挟み込むことができ、樹脂部30とリードフレーム20との密着性を向上させることができる。
第1隆起部28aは、例えば、以下のような方法で形成することができる。例えば、プレス加工が施される前の平坦なリードフレーム20を、図6Aで示すように、プレス用上金型PUとプレス用下金型PDとで挟み込む。詳細には、リードフレーム20のうち、本体部210,220をプレス用上下金型PU,PDで挟持する。プレス用下金型PDは、上下方向に移動することが可能な押圧部Pを備えている。この押圧部Pは、連結部に対応する位置に配置されている。そして、プレス用上下金型PU,PDでリードフレーム20の本体部210,220を挟持した状態で、押圧部Pを移動させることで、第1連結部25の下面を下面側から上面側に向けて押圧する。これにより第1連結部25の下面には、窪み部29が形成され、窪み部29と反対側の上面側には第1隆起部28aが形成される。なお、第1隆起部28aの上方に対応するプレス用上金型PUには、第1隆起部28aの高さを制御するノックアウト部Nが配置されている。ノックアウト部Nは、プレス用上金型PU内においてバネ等の弾性部材で保持された部品である。そして、押圧部Pで押圧されたリードフレーム20の第1連結部25の上面は、ノックアウト部Nの第5面N5と接した状態でプレス加工が施される。ノックアウト部Nを保持する弾性部材は、隆起されたリードフレーム20を抑える程度の強度を備えている。第1隆起部28aの断面形状は、プレス用上金型PUの第1面PU1、第2面PU2、第3面PU3、第4面PU4およびノックアウト部Nが有する第5面N5により規定される。ノックアウト部Nの第5面N5が平坦な面であるため、第1隆起部28aの上面は、平坦な面となる。ノックアウト部Nの幅を、押圧部Pの幅と略等しくすることで、湾曲部が形成されることを抑制し、第1隆起部28aの上面の大部分を平坦な面とすることができる。
第2隆起部28bは、例えば、以下のような方法で形成することができる。例えば、プレス加工が施される前の平坦なリードフレーム20を、図6Bで示すように、プレス用上金型PUとプレス用下金型PDとで挟み込む。詳細には、リードフレーム20のうち、本体部210をプレス用上下金型PU,PDで挟持する。押圧部Pの位置等は第1隆起部28aの説明と同様である。そして、プレス用上下金型PU,PDでリードフレーム20の本体部210を挟持した状態で、押圧部Pを移動させることで、第2連結部23の下面を下面側から上面側に向けて押圧する。これにより第2連結部23の下面には、窪み部29が形成され、窪み部29と反対側の上面側には第2隆起部28bが形成される。なお、第2隆起部28bの上方に対応するプレス用上金型PUには、第2隆起部28bの高さを制御するノックアウト部Nが配置されている。なお、ノックアウト部Nの高さを、第2連結部23を押圧した後しばらく第2連結部23の上面とは接しない位置に設定する点で、第1連結部25のプレス加工の条件と異なる。つまり、第2連結部23の上面は、押圧直後においてノックアウト部Nの第5面N5と接しない。これにより、第2連結部23の上面は、ノックアウト部Nの高さ方向の制御を受けないため、上面の端部の一部が延び、上面の端部に湾曲部が形成される。なお、押圧の終点においては、第2連結部23の上面の一部はノックアウト部Nの第5面N5と接し、一部平坦な面が形成される。
隆起部の形状の安定性の観点では、第1隆起部28aのように、上面に対して応力をかけながらプレス加工を施したほうが形状は安定する。換言すると、連結部の変形(隆起)が、ノックアウト部Nによって制御されるため、連結部の変形量を一定とすることができる。しかし、一般的に、プレス加工を施す際に、押圧方向の応力および押圧方向と反対方向からの応力の双方がリードフレーム20にかかると、リードフレーム20には応力が残りやすくなる。つまり、リードフレーム20の残留応力を抑制するという観点では、ノックアウト部Nによって変形を抑制しない方法が好ましい。すなわち、第2隆起部28bのプレス加工のほうが第1隆起部28aのプレス加工に比べて残留応力が少なくなるため好ましい。本実施形態のリードフレームは、応力を逃がしやすい構造を有する部位には第1隆起部28aとし、応力が残りやすい構造を有する部位には第2隆起部28bとしている。
具体的には、図2Cで示すように、第1方向Fにおいて隣接するユニット1同士を連結する第1連結部25は、プレス加工による応力は一のユニット1の第1リード部21aと第2リード部22aの離間領域に応力を逃がしやすい構造になっている。したがって、第1連結部25については、第1隆起部28aが形成されるようにプレス加工が施される。一方、第2方向Sに配列される第2連結部23は、第2方向Sにおいて離間領域を有さずユニット1同士を連結しており、プレス加工による応力は第2連結部23近傍に残りやすい構造になっている。したがって、第2連結部23については、第2隆起部28bが形成されるようにプレス加工が施される。これにより、複数の隆起部のうち、隆起部の一部を安定的な形状とし、複数の隆起部の他の一部を、プレス加工で加えられる応力が残りにくい形状とすることができる。その結果、リードフレーム20が歪んだり反ったりする可能性を抑制することができ、後の製造工程であるリードフレーム20に樹脂部30を一体成型する工程や、発光素子10を実装する工程等の際に、反りに起因する製造不良が起こる可能性を抑制することができる。
なお、プレス加工が施される前または後のリードフレーム20には、表面に位置する金属層が形成されている。好ましくは、リードフレーム20の表面に位置する金属層は、プレス加工が施された後に形成される。これにより、プレス加工で発生する応力によって、金属層の表面が荒れたり、金属層が剥がれたりすることを抑制することができる。
また、図5Bで示すリードフレーム20では、第1方向Fに伸びる第1連結部25の近傍に位置する本体部210,220は、第1リード部21aおよび第2リード部22aのそれぞれの側面において内側に凹んだ部分(切り欠き部203)を有する。第1連結部25の近傍に位置する本体部210,220に切り欠き部203を設けることで、第1方向Fにおける第1連結部25の長さを長く確保することができる。これにより、第1連結部25においてプレス加工が可能な領域を広く確保することができ、隆起部28および窪み部29を大きく形成することができる。その結果、リードフレーム20と樹脂部30との密着性を向上させることができる。また、第1リード部21aおよび第2リード部22aのそれぞれの側面に切り欠き部203があることで、樹脂部30と接合する表面積が増大するので、リードフレーム20と樹脂部30との密着性が向上する。
(B)樹脂成形体付リードフレームを準備する工程
次に、プレス加工が施されたリードフレーム20に、図7Aで示す凸部を有する上金型Uと下金型Dを備える金型で挟み込む。そして、図7Bで示すように、上金型Uと下金型Dとで挟み込まれた金型内の空間に、樹脂部30となる未硬化の樹脂材料を注入する。この時、各パッケージ相当領域において、上金型の凸部に挟みこまれる領域は凹部に相当し、凸部に挟みこまれない領域は空隙となりこの空隙に樹脂部30が形成される。樹脂部30は、第1隆起部28a、第2隆起部28bおよび窪み部29を内包するように形成されることが好ましい。これにより、樹脂部30とリードフレーム20との密着性を向上させることができる。リードフレーム20と樹脂部30とを一体成型する方法としては、例えば、トランスファモールド法、射出成形法、圧縮成形法などによって行うことができる。
次に、未硬化の樹脂材料の充填後、金型内において、樹脂材料に所定の温度を加えて仮硬化を行う。その後、金型から抜脱して、仮硬化よりも高い温度を加えて樹脂材料の本硬化を行う。これにより、リードフレーム20に樹脂部30が形成され、上側に複数の凹部を有する樹脂成形体付リードフレーム50が作成される。
なお、プレス工程が施されたリードフレーム20および樹脂成形体付リードフレーム50は、上記の製造工程により製造して準備する以外に、予めプレス工程が施されたリードフレーム20、または製造された樹脂成形体付リードフレーム50を購入する等して準備してもよい。
(C)樹脂成形体付リードフレームに発光素子を実装する工程
次に、図8で示すように、各パッケージ相当領域90の凹部の底面に発光素子10を載置する。発光素子10は、上述した樹脂などの接合部材を用いて、第1リード部21aの本体部210の上に載置される。発光素子10は、第1リード部21aおよび第2リード部22aとワイヤ等で電気的に接続される。保護素子11を備える場合は、保護素子11は、凹部内の第2リード部22aの本体部220に載置され、ワイヤ等で第1リード部21aと電気的に接続される。
次に、凹部内に発光素子10等を被覆する封止部材3を形成することが好ましい。これにより、発光素子10等を外力や埃、水分などから保護することができる。封止部材3には、セリウムで賦活されたイットリウム・アルミニウム・ガーネット等の蛍光体が含有されている。
(D)樹脂成形体付リードフレームを個片化し、複数の発光装置を得る工程
次に、樹脂成形体付リードフレーム50を個片化し、複数の発光装置100を得る。樹脂成形体付リードフレーム50を個片化する方法としては、リードカット金型、ダイシングソーによる切断またはレーザー光による切断等の種々の方法を用いることができる。
なお、樹脂成形体付リードフレーム50を切断により個片化する際は、支持部26に沿って切断することが好ましい。つまり、個片化された後の発光装置100には支持部26が残らないように、樹脂成形体付リードフレーム50を切断することが好ましい。これにより、個片化して得られる発光装置100の外側面に支持部26の一部が位置することを防止でき、外側面に位置する支持部26の一部で電気的な不具合が起きる等の可能性を抑制することができる。
発光装置100に支持部26が残らないようにするために、支持部26を切断するダイシングソー等のブレード幅は、支持部26の幅よりも大きいことが好ましい。また、本実施形態の製造方法では、樹脂成形体付リードフレーム50を個片化する工程において、リードフレーム20と樹脂部30とは同時に切断される。これにより、図9A乃至図9Dに示す発光装置100が複数得られる。
次に、図9A乃至図9Dを参照して、個片化して得られた発光装置100について説明する。図9Aは発光装置100の上面側から見た模式的斜視図であり、図9Bは発光装置100の下面側から見た模式的斜視図であり、図9Cは図9A中の9C−9C線における模式的端面図であり、図9Dは図9A中の9D−9D線における模式的端面図である。
[発光装置100]
上記の製造工程を経て製造される発光装置100は、樹脂部30、第1リード21bおよび第2リード22bを備える樹脂パッケージ80と、樹脂パッケージ80に載置された発光素子10とを備える。発光装置100は、さらに封止部材3を備えていてもよい。
[樹脂パッケージ80]
樹脂パッケージ80は、第1リード21bおよび第2リード22bを含む複数のリードと、複数のリードと一体に形成された樹脂部30とを備える。第1リード21bおよび第2リード22bは、上述のリードフレーム20の第1リード部21aおよび第2リード部22aに対応する。第1リード21bは、本体部210と、本体部210と連結された第1連結部25の一部および第2連結部23の一部とを有する。第2リード22bは、本体部220と、本体部220と連結された第1連結部25の一部とを有する。
図9Aで示す樹脂パッケージ80は、筐体であり、凹部2を有する。凹部2の底面には、第1リード21bの上面の一部および第2リード22bの上面の一部が位置しており、凹部2内に発光素子10が配置されている。樹脂パッケージ80は、上面および上面と反対側に位置する下面とを有する。樹脂パッケージ80は、上面視において略四角形の外形形状を有している。このため、樹脂パッケージ80は、外側面80c、外側面80cと反対側に位置する外側面80d、外側面80e、および外側面80eと反対側に位置する外側面80fの4つの外側面を有する。発光装置100では、外側面80cおよび外側面80dにおいて、第1リード21bの第2連結部23の一部が樹脂部30から露出し、第2連結部23の一部と樹脂部30が略同一面となっている。外側面80eにおいて、第1リード21bの第1連結部25の一部が樹脂部30から露出し、第1連結部25の一部と樹脂部30が略同一面となっている。また、外側面80fにおいて、第2リード22bの第1連結部25の一部が樹脂部30から露出し、第1連結部25の一部と樹脂部30が略同一面となっている。
第1リード21bおよび第2リード22bそれぞれは、上面と、上面と反対側に位置する下面とを有する。第1リード21bの上面と第2リード22bの上面とは略同一面になるように配置され、第1リード21bの下面と第2リード22bの下面とは略同一面になるように配置されている。
図9Bで示すように、樹脂パッケージ80の下面において、第1リード21bの下面および第2リード22bの下面が樹脂部30から露出している。
発光装置100の第1連結部25および第2連結部23は、下面に下面側から上面側に窪んだ窪み部29を有している。そして、図9Cで示すように、第1連結部25は、窪み部29の反対側において、第1リード21bおよび第2リード22bそれぞれの本体部210,220の上面よりも高い位置に隆起する第1隆起部28aを有する。また、図9Dで示すように、第2連結部23は、窪み部29の反対側において、第1リード21bおよび第2リード22bそれぞれの本体部210,220の上面よりも高い位置に隆起する第2隆起部28bを有する。第1リード21bおよび第2リード22bが窪み部29、第1隆起部28aおよび第2隆起部28bを有することで、樹脂部30と第1リード21bおよび第2リード22bが接合される面積が増大し、樹脂部30と第1リード21bおよび第2リード22bとの密着性が向上する。
なお、樹脂パッケージ80の上面視における外形形状は、四角形に限られず、他の形状を有していてもよい。また、樹脂パッケージ80は、上面視において、開口の1つの角部を面取りすることによって形成されたアノードマークまたはカソードマークを有していてもよい。アノードマークまたはカソードマークは、2つのリードの極性を示すマークとして機能する。
100 発光装置
90 パッケージ相当領域
80 樹脂パッケージ
80c,80d,80e,80f 外側面
1,1a,1b,1c,1d ユニット
2 凹部
3 封止部材
6a,6b ワイヤ
10 発光素子
11 保護素子
20,20A リードフレーム
203 切り欠き部
21a 第1リード部
210 本体部
22a 第2リード部
220 本体部
21b 第1リード
22b 第2リード
23,23a,23b,23c 第2連結部
25 第1連結部
26 支持部
27 フレーム
28a 第1隆起部
28b 第2隆起部
29 窪み部
30 樹脂部
50 樹脂成形体付リードフレーム
F 第1方向
S 第2方向
U 上金型
D 下金型
PU プレス用上金型
PD プレス用下金型
G 溝

Claims (5)

  1. 第1方向に配置され、互いに連結されていない第1リード部と第2リード部とを有するユニットであって、前記ユニットが前記第1方向および前記第1方向と直交する第2方向に複数配置された複数のユニットと、
    複数の第1連結部と、
    複数の第2連結部と、を備えるリードフレームであって、
    前記複数の第1連結部それぞれは、前記第1方向において隣接するユニット同士を連結し、
    前記複数の第2連結部それぞれは、前記第2方向において隣接するユニット同士を連結し、
    前記第1連結部は、前記第1リード部および前記第2リード部の本体部の上面よりも高い位置にある第1隆起部を有し、前記第1隆起部は、前記第1方向における断面において、上端部に角部を有し、
    前記第2連結部は、前記第1リード部および前記第2リード部の本体部の上面よりも高い位置にある第2隆起部を有し、前記第2隆起部は、前記第2方向における断面において、上面に湾曲形状を有し、
    前記第1連結部および前記第2連結部それぞれは、下面において、前記第1隆起部または前記第2隆起部の下方に位置し、且つ、前記下面側から上面側に窪んだ窪み部を有する、リードフレーム。
  2. 一の前記ユニットの第2リード部は、前記第1方向および前記第2方向において前記一のユニットと隣接する他のユニットと、前記第1連結部によってのみ連結されている、請求項1に記載のリードフレーム。
  3. 前記ユニットの前記第1リード部および前記第2リード部は、前記第2方向に隣接するユニットの前記第1リード部および前記第2リード部と前記第2方向にそれぞれ隣接している、請求項1または2に記載のリードフレーム。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の前記リードフレームと、
    前記リードフレームと一体に形成された樹脂部と、を備える樹脂付リードフレームであって、
    前記樹脂部は、前記第1隆起部、前記第2隆起部および前記窪み部を内包する、樹脂付リードフレーム。
  5. 前記樹脂部は、固化前の粘度が15pa・s〜25pa・sである、請求項4に記載の樹脂付リードフレーム。
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