JP2020198131A - Posシステム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
つまり、登録装置は、小計操作が行われてから、1取引に対応して登録された商品についての登録情報を利用して精算処理を行う精算装置を指定する操作、またはお会計券(登録商標)の発行を指示する操作が行われるまでの間において商品の登録を禁止する。また、登録装置は、登録操作が行われた場合には登録の可否を確認するための画面を表示するというものである(例えば、特許文献1参照)。このような構成により、登録装置において、或る客の買上商品に加えて、次の客の買上商品が同じ取引に含まれるように登録されてしまうことが防止される。
しかしながら、POSシステムによっては、会員情報の読み取りの有無にかかわらず締め操作が受け付け可能であることから、会員情報が入力されていないのにもかかわらず締め操作が行われた場合には、例えば入金に応じたPOSシステムの動作が実行されてしまっていた。このように会員情報が入力されていないのに締め操作が行われてしまった場合には、締め操作に応じて確定された取引を取り消すなどの作業が生じることになり、円滑な会計の流れを阻害していた。
また、例えば同じ商品について会員と非会員とで異なる価格を設定しているような場合に、POSシステムにて会員と非会員とに応じた価格を設定させるにあたっても、会員であるか否かについて店員が入力を行う必要がある。このような場合にも、会員であるか否かの入力が行われることなく締め操作が行われてしまうと、例えば会員であっても非会員の価格が設定されて精算が行われてしまうため、確定された取引を取り消すなどの作業が生じ、会計の流れが阻害される。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、ストアコントローラ10と、登録装置20と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3とを含んで構成されている。
なお、以降の説明にあたり、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
ストアコントローラ10と、登録装置20と、3台の精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、ストアコントローラ10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、登録装置20、また、2以上の登録装置20がある場合には代表する1台の登録装置20)に、ストアコントローラ10としての機能を兼用させてもよい。
ストアコントローラ10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、精算情報識別情報及び登録装置識別情報が、1次元コードまたは2次元コードのいずれかの形式で印刷されている。
すなわち、精算装置30は、お会計券を読み取った場合には、当該お会計券に対応する精算情報(お会計券から得られる商品登録データ識別情報によって識別される商品登録データ)を、当該お会計券に対応する登録装置20(お会計券から得られる登録装置識別情報によって識別される登録装置20)に要求する(即ち、要求情報を送信する)。精算情報を要求された登録装置20は、要求された精算情報を、要求元の精算装置30に送信する。
なお、本実施の形態では、精算装置30は、直接、登録装置20に精算情報を要求するが、ストアコントローラ10を経由して、登録装置20に精算情報を要求してもよい。
また、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
図2は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図3は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。図4は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷された1次元または2次元コードや、会員カード等に付されているバーコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、カードリーダ313は、第1実施形態においては省略されてよい。
POSシステム1が備えられる店舗に対応する会員には会員カード(会員証)が配布される。会員カードは、例えばICカードの形式であり、RFIDタグが埋め込まれている。RFIDタグには会員情報が記憶されている。会員情報には、例えば会員としての客を一意に示す会員番号が含まれている。
そして、店員が買上商品の登録と会員情報の入力とを終わらせて小計操作を行ったうえで、精算処理を実行させる精算装置30を指定する操作(精算装置指定操作)が行われれば、今回の取引に応じた精算情報が、登録装置20から指定の精算装置30に送信される。あるいは、小計操作の後、お会計券の発行を指示する操作(お会計券発行操作)が行われると、登録装置20は、今回の商品の登録に応じたお会計券を発行する。
本実施形態において精算装置30は、精算情報を受信あるいはお会計券のコードを読み込んで精算処理を開始できるようになる以前の待機モードにおいて釣銭機は動作せず、入金を行うことはできない。従って、本実施形態のように会員情報が入力されずに小計操作が行われた場合には、精算情報の送信が行われないようにする、あるいはお会計券の発行が行われないようにすることで、会員情報を入力せずに商品の登録を受けた客が精算装置30にて釣銭機に入金してしまうことが防止される。即ち、本実施形態のPOSシステム1においては、登録装置20により、精算装置30における釣銭機への入金が行われないように制御(入金禁止制御)が行われる。このように入金禁止制御が行われることで、入金後の締め操作を店員は行うことができない。即ち、入金禁止制御により締め操作が禁止される。
この場合には、店員により客が会員情報を有していることを指定する操作が登録装置20に対して行われていたのであれば、精算情報の送信が行われる。一方、客が会員情報を有しているか否かについての入力の操作が行われなかった場合(あるいは、客が会員情報を有していないことを入力する操作が行われてもよい)、入金禁止制御として精算情報の送信は行われず、締め操作が禁止される。
さらに、同じ商品について会員と非会員とで異なる価格を設定する場合がある。このような場合、店員は、会員情報の有無の入力として、客が会員であるか否かを指定する操作を行うにしてよい。この場合、登録装置20は、登録された商品のうちで会員と非会員とで異なる価格が設定されているものについては、操作により客が会員であると指定されたか否かに応じて今回の取引での価格を設定する。また、客が会員であるか否かを指定する操作が行われることなく小計操作が行われた場合には、登録装置20は、上記のように精算情報の送信が行われないようにする、あるいはお会計券の発行が行われないようにする。
図5は、会員情報未入力報知画面の一例を示している。会員情報を入力しないまま店員が小計操作を行った場合、店員用表示部205は、これまでの商品登録画面から小計画面に表示が切り替わる。そのうえで、小計画面上に重畳されるように、ウィンドウ形式により会員情報未入力報知画面WD1が表示される。同図の会員情報未入力報知画面WD1においては、例えば「会員呼出をして下さい」のように文字によるメッセージが表示される。このように表示されたメッセージを見ることで、店員は、会員情報を入力せずに小計操作を行ったしまったことに気付くとともに、次にすべきことが今回の取引に応じた会員情報の入力であることを即座に把握できる。
ここで、会員情報未入力報知画面WD1が表示されている間は、登録装置20は精算装置指定操作あるいはお会計券発行操作を受け付けない。精算装置指定操作あるいはお会計券発行操作が行われなければ、小計操作は行えない。このようにして本実施形態においては締め操作が禁止される。
登録装置20は、上記のように会員情報が入力されると、会員情報未入力報知画面WD1を消去し、小計画面が通常に表示された状態とする。また、登録装置20は、精算装置指定操作あるいはお会計券発行操作が可能な状態となる。そこで、店員は、精算装置指定操作あるいはお会計券発行操作を行う。精算装置30は、登録装置から送信された精算情報の受信に応じて釣銭機により入金可能な状態を設定する。あるいは、精算装置30は、お会計券に印刷されたコードを読み込んで精算情報を取得することに応じて釣銭機により入金可能な状態を設定する。この結果、客が精算装置30に赴いた際には、釣銭機への入金を行って精算を行うことが可能になる。
ステップS102:ステップS101において商品登録操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、商品登録操作に応じた商品登録処理を行う。
ステップS104:ステップS103により会員情報の読み取りの行われたことが判定された場合、登録装置20は、カードリーダ210により読み取られた会員情報を例えばRAM203に記憶する。このようにして登録装置20への会員情報の入力が行われる。
小計操作の行われないことが判定された場合には、ステップS101に処理が戻される。
ステップS109:ステップS108により会員情報が記憶済みであることが判定された場合、登録装置20は、店員が行う精算装置指定操作を受け付ける。
ステップS110:登録装置20は、ステップS109により受け付けた精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して、今回の取引に応じた精算情報を送信する。つまり、この場合の登録装置20は、精算情報の送信により、精算装置30における釣銭機への入金が許可されるように制御する。
なお、登録装置20は、客用表示部205aにも会員情報未入力報知画面を所定の態様により表示させることで、客にも会員カードが読み取られていないことを報知し、客へは店員への会員カードの提示を促すようにしてもよい。
なお、同図においては示されていないが、ステップS112により会員情報の読み取りが行われるのを待機している状態が一定時間以上継続した場合や、会員情報の入力をキャンセルする操作が行われた場合には、今回の取引に応じた商品登録の情報をクリアして次の取引に応じた商品登録の開始を待機する待機モードに移行すればよい。
ステップS114:また、登録装置20は、ステップS111にて表示させた会員情報未入力報知画面WD1を消去し、店員用表示部205において通常に小計画面が表示された状態とする。そのうえで、ステップS109に処理が進められる。
上記のように登録装置20が処理を実行することで、会員情報の入力が行われない場合には、操作装置指定操作が行えないようにされることで精算情報も精算装置30に送信されない。これにより、登録装置20にて会員情報が入力されないまま、精算装置30の釣銭機に入金の行われてしまうことが防止される。
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態では、登録装置20において会員カードから会員情報を読み取ることにより、会員情報を入力するようにされていた。そのうえで、会員情報が入力されないまま小計操作が行われたことに応じて登録装置20において精算装置指定操作あるいはお会計券発行操作の受け付けを不可とすることで入金禁止制御を行っていた。
これに対して、第2実施形態のPOSシステム1においては、精算装置30にて精算を行うにあたり客がカードリーダ313に会員カードを読み取らせることで、精算装置30に会員情報を入力するようにされている。そのうえで、精算装置30が、会員情報が入力されていない状態のもとでは釣銭機が入金を受け付けないようにし、会員情報が入力されたのであれば釣銭機が入金を受け付けるように制御を行う。
精算装置30にて行われる締め操作とは、例えば支払い金額の入金を終えてレシートの発行や釣銭の排出が行われることに応じて客が取引を終了させるために表示部305に表示される終了ボタンに対する操作である。会員情報が入力されていないことに応じて釣銭機が入金を受け付けない状態となることで、精算処理はレシートの発行や釣銭の排出まで進まないため、終了ボタンは表示されないことから、客が終了ボタンを操作することはできなくなる。本実施形態においては、このようにして精算装置30にて入金禁止制御を行うことで締め操作の禁止が行われるように構成される。
客が精算装置指定操作により指定された精算装置30に赴いた場合、精算装置30の表示部305には、例えば図7に示すように表示が行われている。
つまり、精算装置指定操作により指定された精算装置30は、登録装置20から送信された精算情報を受信(取得)すると、受信された精算情報に基づく入金画面を表示する。入金画面は、今回の取引に応じて客が支払うべき支払金額の表示とともに、客に対して釣銭機への現金の入金を促すメッセージが表示された画面である。しかしながら、この段階ではまだ精算装置30に対して該当の取引に対応する会員情報の入力が行われていない。このため、精算装置30は、表示部305にて表示させた入金画面上に対して、さらに会員情報未入力報知画面WD2を重畳させるように表示させる。
同図の会員情報未入力報知画面WD2においては、例えば「お支払い金額を入金する前にお客様の会員カードを読み取らせて下さい」のように文字によるメッセージが表示されている。上記のように表示されたメッセージを見ることで、客は、代金の支払いにあたり会員カードを読み込ませること(会員情報の入力)が必要なことを即座に把握できる。
ここで、会員情報未入力報知画面WD2が表示されている間は、精算装置30は、釣銭機において入金を受け付けないように制御する。本実施形態においてはこのような態様により精算装置30による入金禁止制御が行われる。このような構成によっても、会員情報が入力されることなく釣銭機に入金が行われてしまうことが的確に防止される。
一方、例えばお会計券を受け取った客が、会員カードをカードリーダ313により読み取らせることなく、先にお会計券のコードを読み取らせた場合には、精算装置30は、会員情報の入力がないまま精算情報を取得することになる。そこで、この場合の精算装置30は、図7に示したように、小計画面上に重畳させた会員情報未入力報知画面WD2を表示させる。
ステップS202:精算情報が取得されたことに応じて、精算装置30は、精算処理に関連する精算画面を表示部305に表示する。先の図7では、精算画面として入金画面を表示した例が示されている。
ステップS203:また、上記のように精算情報の受信に応じて精算画面を表示させた段階においては、受信された精算情報に対応する客の会員情報は入力されていない状態である。そこで、この場合の精算装置30は、ステップS202により表示させた精算画面(入金画面)上に重畳させるように、図7に示したように会員情報未入力報知画面WD2を表示する。
なお、同図においては示されていないが、ステップS204により会員情報の読み取りが行われるのを待機している状態が一定時間以上継続した場合や、会員情報の入力のキャンセルに相当する操作が行われた場合には、今回受信された精算情報に基づく精算処理を中断し、待機モードに移行すればよい。
ステップS206:また、精算装置30は、ステップS204にて会員情報の読み取りが行われたことに応じて、ステップS203にて表示させた会員情報未入力報知画面WD2を消去し、通常の精算画面の表示とする。
ステップS207:また、精算装置30は、ステップS204にて会員情報の読み取りが行われたことに応じて、釣銭機について入金可能な状態となるように設定する。
ステップS209:精算装置30は、ステップS208により行われた精算処理が終了するのを待機する。
ステップS210:例えば釣銭の排出、レシートの発行などが行われて精算処理が終了すると、精算装置30は待機モードを設定する。待機モードにおいて、釣銭機は入金が不可の状態に設定される。
ステップS301:精算装置30を指定する態様が第2の指定態様である場合、精算装置30は、1取引に応じた精算処理の開始にあたり、カードリーダ313による会員情報の読み取りと、スキャナ部304によるお会計券のコードの読み取りとのいずれも受け付け可能である。つまり、お会計券を渡された客は、精算装置30で精算を行うにあたり、はじめに会員カードを読み取らせてもよいし、はじめにお会計券のコードを読み取らせてもよい。
そこで、この場合の精算装置30は、待機状態のもとで、カードリーダ313により会員情報の読み取りが行われたか否かについて判定する。
ステップS302:カードリーダ313により会員情報の読み取りが行われた場合、精算装置30は、カードリーダ313により読み取られた会員情報を入力する。
ステップS303においてお会計券からのコードの読み取りが行われないことが判定された場合には、ステップS301に処理が戻される。
ステップS305:精算装置30は、ステップS304により精算情報が取得されたことに応じて、精算に関する精算画面として、例えば図7に示した入金画面を表示する。
ステップS307:会員情報が入力済みではないと判定された場合、精算装置30は、ステップS305により表示させた精算画面(入金画面)上に重畳させるように、図7に示したように会員情報未入力報知画面WD2を表示する。
なお、同図においては示されていないが、ステップS308により会員情報の読み取りが行われるのを待機している状態が一定時間以上継続した場合や、会員情報の入力のキャンセルに相当する操作が行われた場合には、今回受信された精算情報に基づく精算処理を中断し、待機モードに移行すればよい。
ステップS310:また、精算装置30は、会員情報の読み取りが行われたことに応じて、ステップS307により表示させた会員情報未入力報知画面WD2を消去し、通常の精算画面の表示とする。
ステップS312:精算装置30は、釣銭機に対して入金が行われたことに応じて精算処理を行う。
ステップS313:精算装置30は、ステップS311により行われた精算処理が終了するのを待機する。
ステップS314:例えば入金に応じた釣銭の排出、レシートの発行などが行われて精算処理が終了すると、精算装置30は待機モードを設定する。待機モードにおいて、釣銭機は入金が不可の状態に設定される。
しかしながら、例えば会員情報の入力は登録装置20にて行われるが、入力禁止制御については精算装置30にて行われるように構成することもできる。この場合、登録装置20は、1取引における商品登録にあたってカードリーダ210により会員情報が読み込まれている場合には、精算情報とともに、会員情報(あるいは会員情報の入力が有ったことを示すフラグでもよい)を送信する。
精算装置30は、精算装置を受信した際に、会員情報が付加されていた場合には、そのまま釣銭機を入金が可能な状態として精算処理を開始する。これに対して、精算装置を受信した際に会員情報が付加されていなかった場合には、釣銭機が入金不可の状態を設定し、表示部305に会員情報未入力報知画面WD2を表示させる。そのうえで、登録装置20または精算装置30にて会員カードからの会員情報の読み取りが行われたことに応じて、精算装置30により会員情報の入力が認識されたのであれば、会員情報未入力報知画面WD2を消去し、釣銭機が入金可能な状態を設定すればよい。
しかしながら、代金の支払い種別としては、現金以外に、クレジットカードやポイントカードなどを挙げることができる。本実施形態としては、このような現金以外の支払い種別にも対応させることができる。つまり、例えば、会員情報が入力されていない状態では、クレジットカードやポイントカードとリーダライタの通信が行えないように制御してもよい。
しかしながら、本実施形態のもとで禁止対象となる締め操作は、上記の例に限定されるものではない。例えば、禁止対象となる締め操作は、精算処理を実行させる精算装置30を指定するために登録装置20に対して行われる操作であってもよい。また、禁止対象となる締め操作は、お会計券の発行を指示するために登録装置20に対して行われる操作であってもよい。
また、商品の登録と精算とが1台で行えるようにされたPOSレジスタであれば、禁止対象となる締め操作は、現計操作(現計キーに対する操作)であってもよい。
また、店員が商品の登録を行う登録装置と、別の店員が登録された商品についての精算を行うようにされた二人制のPOSシステムも知られている。このような二人制のPOSシステムの場合には、禁止対象となる締め操作は、登録装置から精算装置への精算情報の送信を指示するために登録装置に対して行われる操作であってもよい。
1つの態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部205に表示された送信ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置20が、例えば精算装置30に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置30を認識し、使用中でない精算装置30のうちから所定の規則(例えば精算装置番号順)に従って、1つの精算装置30を決定する。そして、登録装置20は、決定した精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
また、もう1つの態様として、予め精算装置30について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部205に精算装置30への精算情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置20は、設定された優先順位に従った順で精算装置30の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置30について確認するようにする。そのうえで、登録装置20は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
以上説明したように、本実施形態の一態様は、会員情報の有無を入力する会員情報入力手段と、会員情報入力手段により会員情報の有無が入力されていない場合、締め操作を禁止する制御手段とを備えるPOSシステム1である。
上記構成によれば、例えば会員情報の有無について入力を行ったうえで精算を行うことが求められる場合において、会員情報の有無についての入力が為されないまま締め操作が受け付けられてしまうことが防止される。
また、会員情報の有無について入力が行われるまで商品の登録を開始できないように構成することも可能である。しかしながら、この場合には、例えば登録装置20の前で、客が自分の持ち物から会員カードを探し出して店員に提示するまでの間において、店員が商品の登録を進めることができない。このため、1取引に応じた商品の登録の終了までに無駄に時間を要してしまい、後続の客の待ち時間が伸びてしまうことがある。これに対して、上記構成による本実施形態であれば、禁止対象は締め操作であるため、前述のように、小計操作などの締め操作が行われるまでの間において会員情報の有無についての入力が可能なように構成できる。これにより、本実施形態では、会員カードの提示がない状態でも店員は商品の登録を進めていくことができる。
上記構成によれば、登録装置20が、会員情報の有無についての入力が為されないまま締め操作が受け付けられてしまうことがないように制御する際に、会員情報の有無について入力されていないことを報知することができる。これにより、登録装置20を操作する店員に対して、会員情報の有無について入力されていないことにより締め操作が禁止の状態となっていることを知らせることが可能となり、また、店員に対して、締め操作の受け付けが可能となるように会員情報の有無についての入力を促すことも可能になる。
上記構成によれば、釣銭機への入金が不可となるように制御を行うことで、入金後において行われる締め操作が行えないようにすることが可能となる。これにより、会員情報の有無についての入力が行われていないのにもかかわらず、入金が受け付けられてしまうことがなく、例えば入金されてしまった現金を戻すといった作業を行う必要がなくなる。
上記構成によれば、登録装置20と精算装置30とが分離して構成されるPOSシステムにおいて、登録装置20側で会員情報の有無についての入力を行うようにされている場合に、登録装置20が精算情報の出力を行わないようにすることで、会員情報の有無についての入力が為されないまま釣銭機への入金が行われてしまうことを的確に防止することができる。
上記構成によれば、店員が登録装置20に対して精算装置指定操作を行った段階で会員情報の有無についての入力が為されていないと釣銭機への入金が不可となるように制御を行うことが可能となる。つまり、登録装置20側で締め操作の禁止を行う場合において、適切なタイミングで締め操作の禁止に応じた制御を実行させることができる。
上記構成によれば、登録装置20にて商品登録が終了して例えばお会計券を発行させるべき段階で会員情報の有無について入力が為されていないと、釣銭機への入金が不可となるように制御を行うことが可能となる。つまり、登録装置20側で媒体を発行させる場合に応じて、適切に締め操作の禁止に応じた制御を行うことができる。
上記構成によれば、登録装置20と精算装置30とが分離して構成されるPOSシステムにおいて、精算装置30側で会員情報の有無についての入力を行うようにされている場合において、精算装置30が精算処理を行わないようにすることで、精算処理の過程で行われる締め操作を禁止することができる。
上記構成によれば、精算装置30が、会員情報の有無についての入力が為されないまま釣銭機への入金が行われないように制御する際に、会員情報の有無について入力されていないことを報知することができる。これにより、精算装置30により精算を行おうとする客に対して、会員情報の有無についての入力が為されていないことにより釣銭機への入金が不可の状態となっていることを知らせることが可能となり、また、客に対して、釣銭機への入金が可能となるように会員情報の入力を促すことも可能になる。
Claims (9)
- 会員情報の有無を入力する会員情報入力手段と、
前記会員情報入力手段により会員情報の有無が入力されていない場合、締め操作を禁止する制御手段と
を備えるPOSシステム。 - 前記制御手段は、前記締め操作を禁止するにあたり会員情報の有無が入力されていないことを報知する
請求項1に記載のPOSシステム。 - 前記制御手段は、入金に対応した動作が釣銭機にて実行されないように入金禁止制御を行うことで前記締め操作を禁止する
請求項1または2に記載のPOSシステム。 - 商品を登録する登録装置と、前記登録装置により登録された商品についての精算に関する精算情報に基づいて精算処理を行う精算装置とを備え、
前記登録装置において、前記制御手段は、前記入金禁止制御として前記精算情報の出力を行わないように制御する
請求項3に記載のPOSシステム。 - 前記制御手段は、精算を行わせる精算装置を指定する操作が行われたタイミングにおいて会員情報の有無が入力されていない場合に前記入金禁止制御を行う
請求項4に記載のPOSシステム。 - 前記制御手段は、前記精算情報が対応付けられた媒体の発行を指示する操作が行われたタイミングにおいて会員情報の有無が入力されていない場合に前記入金禁止制御を行う
請求項4に記載のPOSシステム。 - 商品を登録する登録装置と、前記登録装置により登録された商品についての精算情報に基づいて精算処理を行う精算装置とを備え、
前記精算装置において、前記制御手段は、前記入金禁止制御として前記精算処理が行われないように制御する
請求項3に記載のPOSシステム。 - 前記制御手段は、前記入金禁止制御にあたり会員情報の有無が入力されていないことを報知する
請求項7に記載のPOSシステム。 - コンピュータを、
会員情報の有無を入力する会員情報入力手段、
前記会員情報入力手段により会員情報の有無が入力されていない場合、締め操作を禁止する制御手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (2)
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