JP2020197376A - 断熱キャビネット - Google Patents

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【課題】周壁部の屈曲部における真空断熱パネルの折り曲げの必要をなくして、断熱性能の信頼性が高く得られ、且つ、コストアップの回避ができる断熱キャビネットを提供する。【解決手段】実施形態の断熱キャビネットは、周囲の壁部に真空断熱パネルを配設して断熱するようにしたものであり、周囲の壁部の一部は奥壁であり、周囲の壁部であって奥壁に隣接する壁部には真空断熱パネルが設けられており、真空断熱パネルは、一端が奥壁側の角部に延入されて延入部分となっているとともに、当該延入部分が壁部の内皮および外皮と接触していない部分を有する状態で配置されており、延入部分によって分流された発泡断熱材が充填される延入部分と内皮とで挟まれている空間の容積よりも、発泡断熱材が充填される真空断熱パネルと外皮とで挟まれている空間の容積が大きい部位を設けた。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は断熱キャビネットに関する。
近年、例えば家庭用の冷蔵庫は大容量化の傾向にあり、それを外形寸法の増大を抑制しつつ実現するために、断熱キャビネットの周壁の厚さを小さくすることが行われている。この場合、その厚さの小さい周壁でも、キャビネットには断熱性能を充分に確保する必要があり、そのために、キャビネットの周壁には、発泡断熱材を充填するのに加えて、真空断熱パネルを使用することが行われており、更にはキャビネットの周壁を真空断熱パネルを充填するだけで構成するようにしたものもある(例えば特許文献1、2参照)。
真空断熱パネルは、例えば細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールをマット状にしてコア材とし、このコア材をアルミニウム箔と合成樹脂とのラミネートフィルムで製袋したガスバリア容器に挿入し、内部を真空排気して開口を閉塞することにより、容器内部を真空減圧状態に保持したパネルであり、薄くて低い熱伝導率(高い断熱性)を保有しているので、これを使用することで、断熱キャビネットの周壁の厚さを小さくしつつ高い断熱性能を得ることができる。
特許第2728318号公報 特開平6−147744号公報
上述の断熱キャビネットの周壁には屈曲部があり、例えば天井壁部と奥壁部とが接する部分など、2つの壁部が接する部分が屈曲部となっている。この屈曲部に真空断熱パネルを配設すると、真空断熱パネルを折り曲げる必要が生じ、その折り曲げによって、真空断熱パネルのガスバリア容器が破損され、断熱性能の信頼性を低下させてしまう。又、その真空断熱パネルの折り曲げによって、工数が増加し、コストアップを招来してしまう。
そこで、周壁部の屈曲部における真空断熱パネルの折り曲げの必要をなくして、断熱性能の信頼性が高く得られ、且つ、コストアップの回避ができる断熱キャビネットを提供する。
実施形態の断熱キャビネットは、周囲の壁部に真空断熱パネルを配設して断熱するようにしたものであり、周囲の壁部の一部は奥壁であり、周囲の壁部であって奥壁に隣接する壁部には真空断熱パネルが設けられており、真空断熱パネルは、一端が奥壁側の角部に延入されて延入部分となっているとともに、当該延入部分が壁部の内皮および外皮と接触していない部分を有する状態で配置されており、延入部分によって分流された発泡断熱材が充填される延入部分と内皮とで挟まれている空間の容積よりも、発泡断熱材が充填される真空断熱パネルと外皮とで挟まれている空間の容積が大きい部位を設けた。
第1の実施形態を示す断熱キャビネット全体の縦断側面図 図1のII部分の拡大図 図1のIII部分の拡大図 断熱キャビネット全体の斜視図 断熱キャビネット全体の壁部単位の分解斜視図 第2の実施形態を示す図2相当図
以下、第1の実施形態につき、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図4には、断熱キャビネット、中でも冷蔵庫の断熱キャビネット1を模式的に示しており、この断熱キャビネット1は、この場合、図5に示すように、周壁すなわち周囲の壁部を、天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eの別に分割して形成し、それらを接合することにより組成したもので、全体には、図4に示すように、前面に開口部2を有するほゞ直方体の箱状を成し、内部にその開口部に連なる収納室3を有している。収納室3は、冷蔵庫では、冷蔵室や、野菜室、製氷室、冷凍室等となるものであり、その各室別に仕切られるようになっている。
天井壁部1aは、基本的には図1に示すように、これの外皮4と内皮5とのうちの内皮5の外面に真空断熱パネル6を貼着して、該真空断熱パネル6をその内皮5と外皮4との間に配設すると共に、内皮5と外皮4との間の残り外側の空間に発泡断熱材7を充填して構成したものである。
底壁部1bもまた、これの外皮8と内皮9とのうちの内皮9の外面に真空断熱パネル10を貼着して、該真空断熱パネル10をその内皮9と外皮8との間に配設すると共に、内皮9と外皮8との間の残り外側の空間に発泡断熱材7を充填して構成したものである。
すなわち、これら天井壁部1aと底壁部1bは、充填する断熱材をほゞ真空断熱パネルのみとして構成している。
これに対して、奥壁部1eは、これの外皮11と内皮12との間に真空断熱パネル13を配設するだけで構成したものである。すなわち、奥壁部1eは、充填する断熱材を真空断熱パネルのみとして構成している。
なお、図示しないが、左側壁部1cは奥壁部1eと同様の構成であり、右側壁部1dもまた奥壁部1eと同様の構成である。
又、それらの壁部1a〜1eの各外板相当の外皮(4,8,11)は例えば鋼板等の金属製であり、各内板相当の内皮(5,9,12)は例えばプラスチック製である。更に、そのうちの天井壁部1aと、底壁部1b、左側壁部1c、及び右側壁部1dの各内皮(5,9)は成形品であり、奥壁部1eの内皮12はシートである。
真空断熱パネル(6,10,13)は、前述の、例えば細いガラス繊維の綿状物であるグラスウールをマット状にしてコア材とし、このコア材をアルミニウム箔と合成樹脂とのラミネートフィルムで製袋したガスバリア容器に挿入し、内部を真空排気して開口を閉塞することにより、容器内部を真空減圧状態に保持したパネルであり、発泡断熱材7は例えば発泡ポリウレタンである。
以上の構成をもとに、それらの壁部1a〜1eをその各端部で接合して前記断熱キャビネット1を組成している。その結果、それらの壁部1a〜1eがそれぞれに接する部分には屈曲部が構成されている。
ここで、図2は、天井壁部1aと奥壁部1eとが接する部分に構成された屈曲部14を詳細に示しており、この屈曲部14には、基本的に、真空断熱パネルを配設しておらず、発泡断熱材7を充填している。すなわち、この屈曲部14は、充填する断熱材を発泡断熱材7のみとして構成しており、その厚さt,tは、天井壁部1aの厚さt及び奥壁部1eの厚さtとの比較で代表して示すように、他の壁部1a〜1eより大きくしている。
又、この場合、天井壁部1aは後部を一段低め、奥壁部1eは高さを天井壁部1aより低くして、それらの端部を接合することにより、屈曲部14に、上方及び後方に開放する凹部15を形成している。
16は発泡断熱材注入のための注入口を示しており、この注入口16は、天井壁部1aの後部に相当する屈曲部14の上部(凹部15の前面部の上部)の外皮4に形成していて、ここから発泡断熱材7を注入機の注入ヘッドHから矢印Aで示すように注入することにより、屈曲部14から天井壁部1aにかけて発泡断熱材7を充填している。
これに対して、17は整流部材を示しており、この整流部材17は、上記注入口16と対向する位置の内皮5に設けていて、注入口16から注入された発泡断熱材7の流れが整流部材17に当たって分かれ進むことにより、矢印Aで示すように方向づけられると共に、矢印Aで示すように方向づけられるものであり、それによって、注入された発泡断熱材7を天井壁部1aの真空断熱パネル6と外皮4との間に至らしめると共に、屈曲部14内に至らしめて、それぞれ効率良く且つ余すことなく充填している。
又、この場合、天井壁部1aにおいては、真空断熱パネル6を、屈曲部14に延入しない範囲Lに留めて配設している。
更に、屈曲部14の内皮5の端部には突出部18を形成している。この突出部18は、屈曲部14の内皮5の端部から後下方へ斜めに延ばしたもので、更にその先端部18aを上方へ延ばしており、この突出部18を、屈曲部14に連なる壁部である奥壁部1eに取付けている。詳細には、先端部18aを奥壁部1eの内皮12に薄いシール部材(図示せず)を介して面接触させ、この部分をねじ等の締結部品(図示せず)で締結している。
なお、屈曲部14の外皮4と奥壁部1eの外皮11との結合は、屈曲部14の外皮4の端部4aに奥壁部1eの外皮11の端部折曲部11aを同じく薄いシール部材(図示せず)を介して重ね、この部分をねじ等の締結部品(図示せず)で締結することにより、行っている。
屈曲部14にはまた、冷凍サイクルのサクションパイプ19を、例えば蛇行状に配管して内設している。このサクションパイプ19は、冷凍サイクルのエバポレータ(蒸発器・冷却器)と次に述べるコンプレッサ(圧縮機)23とを結ぶものである。なお、図1には、左側壁部1cと、天井壁部1a(屈曲部14)、底壁部1b(後述する屈曲部24)、及び奥壁部1eとの接合に供した連結具20,21,22を示しており、それぞれ接合部分の全長にわたり長く延びていて、そのうちの左側壁部1cと奥壁部1eとの接合に供した連結具22の内部に上記サクションパイプ19の他の部分を配設している。
又、右側壁部1dについても、それらと同様の連結具が存し、そのうちの右側壁部1dと奥壁部1eとの接合に供した連結具の内部には、導電線を配設している。この導電線は、冷蔵庫の作動全般を制御する制御装置(図示せず)と、この制御装置から信号を受けて駆動される冷却ファン等の電装品とをつなぐものである。
そして、前記凹部15には、冷凍サイクルのコンプレッサ23を載置して配設している。詳細には、コンプレッサ23を、その中心23oが凹部15の中心15oより前方に位置するように配置しており、それによるモーメントを、屈曲部14の内皮5の端部に形成した前記突出部18を介して、屈曲部14に連なる壁部である奥壁部1eが受けるようになっている。
一方、図3は、底壁部1bと奥壁部1eとが接する部分に構成された屈曲部24を詳細に示しており、この屈曲部24にも、基本的に、真空断熱パネルを配設しておらず、発泡断熱材7を充填している。すなわち、この屈曲部24も、充填する断熱材を発泡断熱材7のみとして構成しており、その厚さt,tは、底壁部1bの厚さt及び奥壁部1eの厚さtとの比較で代表して示すように、他の壁部1a〜1eより大きくしている。
又、この場合、底壁部1bは後端部を一段高め、奥壁部1eは下端の高さを底壁部1bより高くして、それらの端部を接合することにより、屈曲部24に、下方及び後方に開放する凹部25を形成している。この凹部25は前記屈曲部14の凹部15より小さい。
26は発泡断熱材注入のための注入口を示しており、この注入口26は、底壁部1bの後部に相当する屈曲部24の下部(凹部25の前面部)の外皮8に形成していて、ここから発泡断熱材7を注入機の注入ヘッドHから矢印Bで示すように注入することにより、屈曲部24から底壁部1bにかけて発泡断熱材7を充填している。
これに対して、底壁部1bにおいては、真空断熱パネル10を、屈曲部24に延入する寸法Lの長さで配設しており、その延入寸法はLである。又、この真空断熱パネル10の、屈曲部24に延入した部分10aは、上述の注入口26と対向しており、それによって、注入口26から注入された発泡断熱材7の流れが延入部分10aに当たって分かれ進むことにより、矢印Bで示すように方向づけられると共に、矢印Bで示すように方向づけられるものであり、それによって、注入された発泡断熱材7を底壁部1bの真空断熱パネル10と外皮8との間に至らしめると共に、屈曲部14中の延入部分10aと内皮9との間に至らしめて、それぞれ効率良く且つ余すことなく充填している。従って、この真空断熱パネル10の、屈曲部24に延入した部分10aは、前記整流部材17と同じ整流部材として機能するようになっている。
なお、底壁部1bの内皮9は、屈曲部24において、複数の段を有している。
そして、屈曲部24の内皮9の端部には突出部27を形成している。この突出部27は、屈曲部24の内皮9の端部から後上方へ斜めに延ばしたもので、更にその先端部27aを下方へ延ばしており、この突出部27を、屈曲部24に連なる壁部である奥壁部1eに取付けている。詳細には、前記屈曲部14の突出部18と同様に、先端部27aを奥壁部1eの内皮12に薄いシール部材(図示せず)を介して面接触させ、この部分をねじ等の締結部品(図示せず)で締結している。
なお、屈曲部24の外皮8と奥壁部1eの外皮11との結合は、前記屈曲部14の外皮4と同様に、屈曲部24の外皮8の端部8aに奥壁部1eの外皮11の端部折曲部11bを同じく薄いシール部材(図示せず)を介して重ね、この部分をねじ等の締結部品(図示せず)で締結することにより、行っている。
以上のように本実施形態の断熱キャビネット1は、周囲の壁部1a〜1eに真空断熱パネル(6,10,13)を配設して断熱するようにしたもので、そのものにおいて、上記壁部1a〜1eのうちの屈曲部14,24には、発泡断熱材7を充填して構成している。これにより、屈曲部14,24では、真空断熱パネルを折り曲げて配設する必要がなくなり、その折り曲げによる真空断熱パネルの破損の問題がなくなるので、真空断熱パネルによる断熱性能の信頼性を高く得ることができる。又、真空断熱パネルの折り曲げによる工数が増加もなくなるので、コストアップを回避することができる。
併せて、本実施形態の断熱キャビネット1においては、屈曲部14に発泡断熱材7を注入するための注入口16を有し、この注入口16と対向する位置に発泡断熱材7の流れを方向づける整流部材17を有すると共に、屈曲部24に発泡断熱材7を注入するための注入口26を有し、この注入口26と対向する位置に発泡断熱材7の流れを方向づける整流部材としての真空断熱材10の延入部分10aを有するようにしている。このうち前者により、発泡断熱材7を、天井壁部1aの真空断熱パネル6と外皮4との間に至らしめると共に、屈曲部14内に至らしめて、ともに効率良く且つ余すことなく充填することができる。一方、後者により、発泡断熱材7を底壁部1bの真空断熱パネル10と外皮8との間に至らしめると共に、屈曲部14中の延入部分10aと内皮9との間に至らしめて、ともに効率良く且つ余すことなく充填することができる。
又、本実施形態の断熱キャビネット1の屈曲部14においては、真空断熱パネル6を屈曲部14に延入しない範囲Lで配設している。これにより、屈曲部14に注入した発泡断熱材7の流れを真空断熱パネル6が阻害することのないようにできて、発泡断熱材7を、天井壁部1aの真空断熱パネル6と外皮4との間と、屈曲部14とにやはり効率良く且つ余すことなく充填することができる。
一方、本実施形態の断熱キャビネット1の屈曲部24においては、真空断熱パネル10屈曲部24に延入させて配設している。これにより、上述のように、その真空断熱パネル10の延入部分10aを、注入口26から注入する発泡断熱材7の流れを方向づける整流部材として機能させることができるので、別途整流部材を設ける必要がなく、コストアップの一層の回避ができる。又、この場合、真空断熱パネル10の延入部分10aでそれと底壁部1bの内皮9との間に凹隅部28(図3参照)ができるが、そこにも発泡断熱材7を真空断熱パネル10の延入部分10aで分けて余すことなく充填することができる。
更に、本実施形態の断熱キャビネット1においては、屈曲部14,24の各内皮5,9の端部にそれぞれ突出部18,27を形成し、この突出部18,27を、屈曲部14,24に連なる壁部である奥壁部1eに取付けている。これにより、屈曲部14,24を突出部18,27で支える形態で奥壁部1eに強度高く結合することができる。又、この場合、天井壁部1aと奥壁部1e並びに底壁部1bと奥壁部1eというそれぞれ隣り合う壁部の結合を所定の角度(この場合、直角)で保持するのにも突出部18,27が機能するもので、すなわち、突出部18,27は、隣り合う壁部の結合を所定の角度(この場合、直角)で保持する手段として機能するものでもある。
加えて、本実施形態の断熱キャビネット1においては、屈曲部14,24の内皮5,9が成形品であるのに対して、屈曲部14,24に連なる壁部である奥壁部1eの内皮12をシートとしている。これにより、成形品は作成しやすく、シートは安価であるので、コストアップの一層の回避ができる。
又、本実施形態の断熱キャビネット1においては、屈曲部14,24を他の壁部1a〜1eより厚くしている。これにより、屈曲部14,24の強度を高く確保することができる。
本実施形態の断熱キャビネット1においては、更に、屈曲部14に冷凍サイクルのサクションパイプ19を内設している。冷凍サイクルのサクションパイプ19は、前述のように、冷凍サイクルのエバポレータとコンプレッサ23とを結ぶものであり、低温度の冷媒が流れるものである。この低温度の冷媒が流れるサクションパイプ19を発泡断熱材7が充填される屈曲部14に内設していることにより、サクションパイプ19表面の露付きの問題をなくすことができる。又、屈曲部14をサクションパイプ19の内設場所として利用でき、他に場所を確保する必要がないので、他の場所を厚くしてしまうことも避けることができる。
そして更に、本実施形態の断熱キャビネット1においては、屈曲部14に凹部15が存し、この凹部15に、冷凍サイクルのコンプレッサ23を、その中心23oが凹部15の中心15oより前方に位置するように配置していて、それによるモーメントを、屈曲部14の内皮5の端部に形成した突出部18を介して、屈曲部14に連なる壁部である奥壁部1eが受けるようにしている。これにより、コンプレッサ23の配置によるモーメントに対して、屈曲部14を頑強に保つことができる。
以上に対して、図6は第2の実施形態を示すもので、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
このものにおいては、屈曲部14の凹部15に、冷凍サイクルのコンプレッサ23を、その中心23oが凹部15の中心15oより後方に位置するように配置しており、屈曲部14の内皮5の端部に形成した突出部18を、屈曲部14に連なる壁部である奥壁部1eに先端部18aで面接触させて取付けているのは第1の実施形態と同様である。これにより、コンプレッサ23の重量による荷重を、屈曲部14の内皮5の端部に形成した突出部18を介して、奥壁部1eが受けることにより、屈曲部14を頑強に保つことができる。
なお、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態に限定されるものではなく、例えば屈曲部14には、破損しないで折り曲げが可能で且つ安価な、薄い真空断熱パネルを配設するようにしても良い。
又、左側壁部1c、右側壁部1d、及び奥壁部1eは、充填する断熱材を真空パネルと発泡断熱材とする構成とし、天井壁部1a及び底壁部1bは、充填する断熱材を真空断熱パネルのみとする構成としても良い。更に、それらによって左側壁部1c及び右側壁部1dと奥壁部1eとの間に生じる屈曲部には、上記実施形態の屈曲部24又は屈曲部14と同様の構成を施すと良い。
また、実施形態には、以下の発明が記載されている。
底壁部に設けられている真空断熱パネルは、屈曲部に延入している部分が、前記注入口に対向していることを特徴とする断熱キャビネット。
そのほか、本発明の幾つかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は断熱キャビネット、1aは天井壁部、1bは底壁部、1cは左側壁部、1dは右側壁部、1eは奥壁部、5は内皮、6は真空断熱パネル、7は発泡断熱材、9は内皮、10は真空断熱パネル、12は内皮、13は真空断熱パネル、14は屈曲部、15は凹部、15oは凹部の中心、16は注入口、17は整流部材、18は突出部、19はサクションパイプ、23はコンプレッサ、23oはコンプレッサの中心、24は屈曲部、26は注入口、27は突出部、Lは真空断熱パネルの配設範囲、Lは真空断熱パネルの寸法、t,tは屈曲部の厚さ、tは天井壁部の厚さ、tは奥壁部の厚さ、t,tは屈曲部の厚さ、tは底壁部の厚さを示す。

Claims (1)

  1. 周囲の壁部に真空断熱パネルを配設して断熱するようにした断熱キャビネットにおいて、
    前記周囲の壁部の一部は奥壁であり、
    前記周囲の壁部であって前記奥壁に隣接する壁部には真空断熱パネルが設けられており、
    前記真空断熱パネルは、一端が前記奥壁側の角部に延入されて延入部分となっているとともに、当該延入部分が前記壁部の内皮および外皮と接触していない部分を有する状態で配置されており、
    前記延入部分によって分流された発泡断熱材が充填される前記延入部分と前記内皮とで挟まれている空間の容積よりも、前記発泡断熱材が充填される前記真空断熱パネルと前記外皮とで挟まれている空間の容積が大きい部位を設けた断熱キャビネット。
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