JP2020196594A - 昇降機位置特定システムおよび昇降機位置特定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
エレベーターの異常時に行う対処の一つとして、エレベーターかごに乗客が閉じ込められた際の救助がある。すなわち、地震などの災害が発生した場合や、エレベーターの故障や制御システムの異常が発生した場合に、エレベーターかごに乗客が閉じ込められた状態が発生することがある。しかしながら、監視センタやビルの管理者側では、エレベーターかごに乗客が閉じ込められた状態が発生していることを簡単には確認できないケースが多々ある。
一方、エレベーターの乗場側には、通常、そのような識別番号が記載された札の設置はなく、ビル側からの連絡時に、どの号機で乗客閉じ込めが発生している可能性があるのかを、監視センタで特定するのが困難なケースが多々ある。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、本発明の昇降機位置特定システムは、顧客端末からの通報を受信する通信部と、監視を行う昇降機の乗場の画像を蓄積する乗場画像蓄積部と、通信部が受信した通報に付加された画像と、乗場画像蓄積部が蓄積した乗場の画像との比較により、対象とする昇降機の位置を特定する現場推定部と、現場推定部が位置を特定した昇降機の監視情報を生成して、監視センタの端末または作業員の端末に伝送する監視情報生成部と、を備える。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本例の昇降機位置特定システムの全体構成を示す。
本例の昇降機位置特定システムは、ビルなどに設置された昇降機(ここではエレベーター)を遠隔で統括的に監視する監視システム(以下、本例の「監視システム」ともいう)に適用されるものである。すなわち、図1に示すように、監視システム100が設置され、この監視システム100が、エレベーター210を直接監視する監視装置220と、通信ネットワーク91を経由して通信を行い、エレベーター210の状態を監視する。ここで、エレベーター210および監視装置220が設置された箇所を、現地作業部200と称する。また、図1では説明を簡単にするために、1台のエレベーター210のみを示すが、実際には監視システム100は通信ネットワーク91を経由して多数のエレベーターを監視する。
顧客端末310は、通信ネットワーク92を経由して、監視システム100との通信を行う。
本例の場合、ビルや施設の管理者あるいはエレベーターの利用者は、乗りかごの外(乗場)でエレベーターの故障を発見したとき、その故障の発生を顧客端末310で使って通報することができるようになっている。
なお、図1に示す構成では、通信ネットワーク91,92,93は、それぞれ別のネットワークとしたが、これらの通信ネットワーク91,92,93として、公衆電話回線などの共通の通信ネットワークを使用してもよい。
監視システム100は、故障監視サーバ110、WEBサーバ120、広域災害システム130、現場推定部140、監視情報生成部150、画像解析部160、現場情報蓄積部170、および画像情報蓄積部180を備える。
画像情報制御部122は、顧客端末310から通信部123が取得した情報に含まれる画像情報を取得する。
位置情報制御部121が取得した位置情報と、画像情報制御部122が取得した画像情報は、現場推定部140に送られる。
現場推定部140は、位置情報と画像情報とを使って、顧客端末310から通報があったエレベーター210の位置(現場位置)を特定する(現場推定処理)。このとき、現場推定部140は、現場情報蓄積部170に蓄積された現場情報と、画像情報蓄積部180に蓄積された画像情報とを読み出して、現場位置を推定する。
画像情報蓄積部180には、この監視システム100が監視している全てのエレベーター210の乗場を撮影した画像情報を蓄積した画像情報データベースを保持する(画像蓄積処理)。ここで、乗場の画像情報は、乗場のドアを撮影した画像(静止画像)であり、例えば、1階の乗場のような代表階のドアとその周囲を撮影した画像とする。あるいは、全ての停止階の乗場の画像を乗場の画像情報として用いてもよい。
監視情報生成部150は、特定した位置のエレベーター210に関する故障情報や災害発生情報を、故障監視サーバ110および広域災害システム130から取得し、該当するエレベーター210についての故障状況などの詳細を示す監視情報を生成する。そして、監視情報生成部150は、生成した監視情報を監視センタ400の監視端末410に送り、監視端末410に表示させる。
また、位置を特定したエレベーター210の近傍に現地作業員500がいる場合には、その現地作業員500の作業員端末510に、監視情報生成部150が生成した監視情報を送り、現地作業員500による復旧作業の指示を行う。
図2は、図1に示す監視システム100の各部をコンピュータ装置で構成した場合のハードウェア構成例を示す。
図2に示すコンピュータ装置10は、バスにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)11、ROM(Read Only Memory)12、およびRAM(Random Access Memory)13を備える。さらに、コンピュータ装置10は、不揮発性ストレージ14、ネットワークインタフェース15、入力装置16、および表示装置17を備える。
RAM13には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、この表示装置17によりコンピュータ装置で実行される計算処理の結果が表示される。
図3は、顧客端末310からアクセスがあった際の、監視システム100での処理の流れを示すフローチャートである。
まず、顧客端末310は、登録されたアドレスのサイト(WEBページ)にアクセスする(ステップS11)。このWEBページへのアクセスの代わりに、WEBサーバ120にアクセスするためのアプリケーションプログラムを用意して、そのアプリケーションプログラムを予め顧客端末310に実装しておいてもよい。
図4は、顧客端末310がWEBサーバ120にアクセスしたときに表示される、乗場画像の撮り方である撮影ガイドを示す参考画像の例を示している。
図4に示す参考画像には、エレベーターの乗場のドアがほぼ正面に写っており、ドアの上または脇の各種案内表示灯やかご呼びボタンが含まれている。
また、撮影時の縦幅を示す矢印と共に、「2.かごの上部の行先階表示から、かごの下端までが入るように高さを調整して下さい。※行先表示がない場合はかご上部から下端までで調整してください。」と表示する。
さらに、撮影時の対角線を示す矢印と共に、「3.かごの全体がなるべく大きくなるように調整してください。」と表示する。
顧客端末310から入力された情報は、WEBサーバ120に送信され、WEBサーバ120で抽出される(ステップS15)。すなわち、位置情報制御部121で位置情報が取得され、画像情報制御部122で画像情報が取得される。
現場推定部140により現場のエレベーター210が特定されると、特定されたエレベーター210の情報が監視情報生成部150に送られる。
ステップS19で、インターフォンでの呼び出しを受電済みであると判定した場合には(ステップS19のYES)、監視情報生成部150は、該当するエレベーター210の故障に対する状況データを作成する(ステップS20)。そして、監視情報生成部150は、作成した状況データをWEBサーバ120に送り、顧客端末310の画面上に、故障受付状況と、閉じ込め発生状況の情報を表示させる(ステップS21)。
これらの質問は、例えば監視情報生成部150で予め用意しておき、現場推定部140での推定状況に応じて、いずれかの質問を選ぶ。あるいは、これらの質問を一覧で顧客端末310に送り、顧客300側で、いずれかの項目を選んで入力させてもよい。
また、ステップS19で、インターフォンでの呼び出しを受電していない場合(ステップS19のNO)にも、WEBサーバ120は顧客端末310を監視センタ400の監視端末410に接続する(ステップS22)。このステップS22での顧客端末310と監視端末410との接続があることで、監視センタ400のオペレータと顧客300とが直接通話できる状態になる。
さらに、乗場画像や追加情報によっても現場を特定できない場合には、監視センタ400のオペレータに接続して通話するようにしたため、監視センタ400では画像解析で特定できない場合であっても的確に対処できるようになる。
あるいは、故障などを通報する特定のWEBページは、監視システム100を運営している会社(エレベーターの製造会社)のホームページのトッページから移行できるようにしてもよい。このようにすることで、顧客300はエレベーターの会社名を確認して、その会社名の検索などで簡単に該当するWEBページにたどり着いて、通報できるようになる。
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、図3に示すフローチャートに示す処理の順序についても、一例を示すものであり、処理結果に変更がない範囲で、各ステップの順序を変更したり、複数のステップを同時に実行するようにしてもよい。
Claims (6)
- 顧客端末からの通報を受信する通信部と、
監視を行う昇降機の乗場の画像を蓄積する画像情報蓄積部と、
前記通信部が受信した通報に付加された画像と、前記画像情報蓄積部が蓄積した乗場の画像との比較により、対象とする昇降機の位置を特定する現場推定部と、
前記現場推定部が位置を特定した昇降機の監視情報を生成して、監視センタの端末または作業員の端末に伝送する監視情報生成部と、を備える
昇降機位置特定システム。 - 前記現場推定部は、前記通信部が通報を受信した顧客端末の位置情報に基づいて、前記画像情報蓄積部が蓄積した画像の中の候補画像を抽出し、抽出した候補画像と前記通信部が受信した通報に付加された画像との比較で、対象とする昇降機の位置を特定する
請求項1に記載の昇降機位置特定システム。 - 前記現場推定部が、対象とする昇降機の位置を特定できないとき、前記通信部は、前記顧客端末に対して追加情報の入力要求を通知し、
前記現場推定部は、対象とする昇降機の位置を特定する際に、前記入力要求に基づいて得られた追加情報を参考にする
請求項1に記載の昇降機位置特定システム。 - 前記端末からの通報は、所定のWEBページにアクセスして行われる通報であり、
前記WEBページに前記顧客端末がアクセスしたとき、昇降機の乗場を撮影する際のガイドを前記顧客端末が表示するようにした
請求項1に記載の昇降機位置特定システム。 - 前記監視情報生成部は、位置を特定した昇降機の故障情報を故障監視サーバから取得し、取得した故障情報を監視センタの端末または作業員の端末に伝送する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の昇降機位置特定システム。 - 顧客端末からの通報を受信する通信処理と、
監視を行う昇降機の乗場の画像を蓄積する画像蓄積処理と、
前記通信処理により受信した通報に付加された画像と、前記画像蓄積処理により蓄積した乗場の画像との比較で、対象とする昇降機の位置を特定する現場推定処理と、
前記現場推定処理により位置を特定した昇降機の監視情報を生成する監視情報生成処理と、を含む
昇降機位置特定方法。
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