JP2020196542A - パッケージ及び吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容された吸収性物品の相対的な触り心地を向上させるパッケージを提供する。【解決手段】実施形態にかかるパッケージ10は、おむつ100を包装する包装材2を有している。おむつ100と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、包装材2の外側表面と疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい。第2摩擦音と、第1摩擦音との差が0dB超5dB未満であることが好ましい。【選択図】図2

Description

本発明は、パッケージ及び吸収性物品の包装体に関する。
従来、吸収性物品は、包装材からなるパッケージに収容された状態で、販売されることが多い。特許文献1には、パッケージと、パッケージに収容された吸収性物品とを有する吸収性物品の包装体が記載されている。特許文献1において、吸収性物品と、その吸収性物品を包装しているパッケージには、使用者が吸収性物品の仕様を確認するための情報が表示されている。
特開2011−111165号公報
ところで、パッケージに収容された吸収性物品は、パッケージに表示されている情報から想像するおむつの品質と、パッケージを開封した際に実際に感じる吸収性物品の品質との間に差異が生じることがある。パッケージに収容された吸収性物品は、開封時に初めに触る吸収性物品の印象が重要であり、パッケージを開封する際には、パッケージと吸収性物品を同時に触る場合が多い。このため、パッケージと吸収性物品の相対的な触り心地が重要となる。触り心地は、触感のみならず、対象物に触れたことにより生じる音にも影響される。また、パッケージを触れた時に生じる音よりも、収容された吸収性物品を触れた際に生じる音が大きいと、吸収性物品の素材の品質が劣る印象を抱くことがある。
本発明は、吸収性物品を触れた時に生じる音がパッケージを触れた際に生じる音よりも小さくすることにより、触り心地等、吸収性物品の素材の品質についての印象を向上させることができる、パッケージ及び吸収性物品の包装体を提供することである。
本発明は、吸収性物品を包装する包装材を有し、前記吸収性物品と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、前記包装材と前記疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい、パッケージを提供するものである。
また本発明は、前記パッケージと、該パッケージ内に収容された複数枚の吸収性物品とを備える、吸収性物品の包装体を提供するものである。
本発明のパッケージによれば、収容された吸収性物品に触れたときに感じる、触り心地等の、吸収性物品の素材の品質についての印象を向上させることができる。
本発明の吸収性物品の包装体によれば、パッケージから取り出した吸収性物品に触れたときに感じる、触り心地等の、吸収性物品の素材の品質についての印象を向上させることができる。
実施形態にかかるパッケージ及び吸収性物品の包装体の斜視図である。 パッケージ及び吸収性物品の包装体の一部の斜視図である。 パッケージ及び吸収性物品の包装体の正面の部分の断面図である。 実施形態の変形例1にかかるパッケージ及び吸収性物品の包装体の一部の斜視図である。 実施形態の変形例2にかかるパッケージ及び吸収性物品の包装体の一部の斜視図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づいて説明する。
本発明の実施形態にかかるパッケージ10及び吸収性物品の包装体1について、図1乃至図3を参照しながら説明する。以下、吸収性物品の包装体を単に包装体ともいう。図1は、実施形態にかかるパッケージ10及び包装体1の斜視図である。図2は、パッケージ10及び包装体1の一部の斜視図である。図3は、パッケージ10及び包装体1の正面の部分の断面図である。
包装体1は、パッケージ10と、パッケージ10に収容された吸収性物品100とを備える。より具体的には、パッケージ10には、図1に示すように、複数のおむつ100(吸収性物品)が包装されている。尚、パッケージ10によって包装する吸収性物品は、おむつ100を想定しているが、ナプキン等の他の吸収性物品としてもよい。
パッケージ10は、可撓性のシート材である包装材を、吸収性物品100を内部に収容可能な形状に形成したものである。
好ましい構成の包装材は、基層11、被覆層12及び表示層13を備えている。以下、基層11、被覆層12及び表示層13について説明する。
パッケージ10を構成する包装材は、樹脂製シートからなる基層11を備える。基層11は、袋状に形成され、複数のおむつ100を収納する。パッケージ10の正面11aを形成する基層11には、相対的に剛性が低く使用者が切断して開封する切断部11Kが備えられている。ここで、使用者が、切断部11Kに囲まれた部分を手500でつまんで引っ張ると、切断部11Kを境にして、切断片11Pが形成される。
この切断片11Pの形成によって、パッケージ10に開封口が形成される。基層11は、例えば、柔軟性及び強度のある樹脂製シートからなる。樹脂製シートは、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート等からなる。樹脂製シートは、単層構造でも多層構造でも良い。また層間に遮光性や防湿性を高めるアルミ蒸着層を備えていても良い。
被覆層12は、基層11の外表面側に設けられ、マット印刷によって光を散乱させる凹凸が形成された層である。具体的には、被覆層12は、樹脂12mに粒状のマット剤12nが含有されて構成されている。樹脂12mは、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂又はフェノキシ系樹脂等からなる。マット剤12nは、例えば、シリカ、アルミナ、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム又はカーボンブラック等からなる。
図1に示すパッケージ10及び包装体1における被覆層12は、基層11の切断部11Kと重なる部分に設けられている。切断部11Kと重なる部位に被覆層12が存在する場合、図3に示すように、基層11と被覆層12とを備える切断片11Pが生じるようにすることが好ましい。被覆層12の切断部12Kは、切断部11Kに沿って基層11を切断する際に、被覆層が破断して形成されても良いし、予め切断部11Kに沿って形成されていても良い。
パッケージ10を構成する包装材2の外側表面又は内側表面の摩擦音は、例えば、基層11の外面又は内面に、被覆層12として、マット印刷によりマット印刷層を設け、そのマット印刷層におけるマット濃度及び印刷線数のいずれか一方又は双方を適宜に変更して、表面に形成される凹凸の密度を調整することにより、調節することができる。ここで、外側表面及び外面は、パッケージの外側を向いた面であり、内側表面及び内面は、パッケージの内側を向いた面、すなわち吸収性物品側を向いた面である。
マット濃度とは、マット印刷層の樹脂12m中のマット剤12nの濃度である。この濃度を高めることにより摩擦音は大きくなり得る。印刷線数とは、マット印刷層を印刷層の上に印刷する密度である。印刷線数を増加させることによっても摩擦音は大きくなり得る。被覆層12は、マット印刷層と印刷層とを有することが好ましい。マット印刷層は、マット印刷によって形成された層である。印刷層は、例えば、カーボンブラック、ジアミン、ポリオール、硬化剤及び有機溶媒等を含有してなるインク組成物が、グラビア印刷法等によって、基層11の表面に塗布されて形成されている。有機溶媒は、例えば、トルエン等からなり、印刷後に揮発する。硬化剤は、例えば、イソシアネート等からなる。
包装材と疑似皮膚との摩擦音をおむつ外装と疑似皮膚との摩擦音に近づけるためには、マット剤12nの形状、粒径等にもよるが、マット剤の配合量を増減して適切な量とすることが好ましく、例えばマット剤は、マット剤と樹脂を含む樹脂層中にマット剤と樹脂の合計質量に対して、1質量%以上20質量%以下含有することが好ましく、5質量%以上15質量%以下含有することがより好ましい。
また同様の観点から、マット剤の粒径は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましい。
包装材2と疑似皮膚との接触によって発生する摩擦音について説明する。本実施形態では、摩擦音の一種である擦過音を、摩擦音として次のようにして測定して評価した。
測定機器の測定台の上に使用者の指を想定した疑似皮膚を固定し、1kPaになるように調整した錘(接触面5cmx5cm、質量250g)の下面に、パッケージ10の包装材を固定し、疑似皮膚の上を10cmの距離を人手で1秒間に2往復の速度で20往復させた。パッケージ10の包装材は、外側表面の摩擦音を測定する際には、外側表面を疑似皮膚側に向けて固定し、内側表面の摩擦音を測定する際には、内側表面を疑似皮膚側に向けて固定した。また外側表面及び内側表面に、マット印刷層等のマット層が存在する場合、錘の下面に固定する部分に、マット層ができるだけ広い面積存在するように固定する。
また、錘から10cmの位置に騒音計(リオン株式会社製、精密騒音計、NL−52)を固定し、摩擦により生じる音の測定を行った。1000Hz〜4000Hzの各周波数(1000、1250、1600、2000、2500、3150及び4000Hz)における音量(DB)を記録し、その最大値を算出した。同様に、前記方向と直交する方向についても測定を行なった。それぞれの方向について、各3回ずつ計測し、6点の測定値の平均値を算出した。
疑似皮膚は、株式会社ビューラックス社製のバイオスキンプレートを用いた。疑似皮膚(バイオスキンプレート)は、大きさA4サイズ、素材としてハイブリッドゲル、厚みが5mm、硬度がEタイプ16で、表面改質(さらさら肌)で、平均動摩擦が平均0.866のものを用いた。定圧苛重器には、テクロック製 GS−710を用い、デュロメータには、テクロック製GS−721N(タイプE)を用いた。疑似皮膚の平均動摩擦の測定は、JIS K 6253Eに従って行い、計測時間は15秒、平均動摩擦(面接触子にバイオスキン皮膜100um貼付け)、ハンディーラブテスターType:TL−701を用いて動摩擦係数を測定した。
第1摩擦音の測定は、おむつ(吸収性物品)を、パッケージ10内に収容されている状態、すなわち2つ折り又は3つ折りされている扁平な状態のまま、1kPaになるように調整した錘(接触面5cmx5cm、質量250g)の下面に、該下面に一方の面側を当接させて固定し、他方の面側を疑似皮膚に接触させた以外は、包装材と疑似皮膚との摩擦音の測定と同様にして、測定した。吸収性物品は、吸収体と重なる部分の外装シートが、疑似皮膚に接触させるようにした。図1に、第1摩擦音を測定する際に、疑似皮膚に当接させた部位を符号100aで示した。
本実施形態のパッケージ10及び包装体1は、おむつ100と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、包装材2の外側表面と疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい。すなわち、第1摩擦音cが第2摩擦音aよりも低いことを前提として、第2摩擦音aと第1摩擦音cとの差(a−c)が0超である。その達成のために、基層11の最外層に、疑似皮膚との接触によって摩擦音を発生させるマット印刷層からなる被覆層12が備えられている。
第2摩擦音と第1摩擦音との差は、5dB未満であることが好ましい。具体的には、第2摩擦音aと第1摩擦音cとの差(a−c)は、好ましくは0dB超5dB未満であり、より好ましくは0dB超以上3dB未満である。一般的に、5dB以上の差があると音の大小を認識できることがあり、3dB未満であれば認識されることが殆どない。摩擦音の差が小さいことが好ましい。
また包装材2の内側表面と疑似皮膚との接触によって発生する第3摩擦音と、第1摩擦音との差が5dB未満であることも好ましい。第3摩擦音(b)と第1摩擦音(c)との差(b−c)は、0dB超でも0dB以下でもよいが、吸収性物品の品質の印象を一層向上させる観点から、0dBであることが好ましく、より好ましくは、0dB5dB未満である。
また、本実施形態のパッケージ10は、基層11に、相対的に剛性が低く使用者が切断して開封する切断部11Kが備えられ、切断部11Kと疑似皮膚との接触によって発生する第4摩擦音dと第1摩擦音cとの差(d−c)が0dB以上5dB未満であることが好ましい。第4摩擦音と第1摩擦音とは、どちらが大きくても良いが、第4摩擦音が第1摩擦音よりも大きい方が好ましく、また両者の差が小さい方が、吸収性物品の品質の印象の向上等の観点から好ましい。
おむつ100は、肌対向面を形成する液透過性の表面シートと、非肌対向面を形成する外装シートとを備えている。表面シートと外装シートとの間には、吸収体が配されており、これらの部材がおむつ100を構成している。おむつ100の外装シートとしては、ポリオレフィンやポリエステルなどの樹脂から構成される不織布である。ポリオレフィンとしてはポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられ、ポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、メルトブローン不織布、又はこれらの積層不織布等を用いることができ、スパンボンド不織布、エアスルー不織布が好ましく、エアスルー不織布がより好ましい。おむつ100の吸収体は、パルプやSAPなどから構成される吸収性コアがコアラップシートに被覆されている。コアラップシートとしては、紙又は不織布が好ましく、不織布であることがより好ましい。
ここで、表1を参照しつつ、おむつ100の品質評価法について説明する。ここでは、パッケージ開封時に開封者が感じる、パッケージの中身のおむつの品質を評価する。
パッケージ10をミシン目の開封口を開封し、中身のおむつ100を取り出す際に感じた、おむつ100の品質を左記の5段階で評価した。より具体的には、5名の評価者に対し、開封時の吸収性物品の品質評価を実施し、評価スコアの平均値を算出した。評価者は、吸収性物品の品質評価に関し熟練した者である。
評価スコアは、品質が良くないを評点1、品質がやや良くないを評点2、どちらともいえないを評点3、品質がやや良いを評点4、品質が良いを評点5とし、評点が高い程、品質が高くなるようにした。
実施例1の構成は、次の通りである。パッケージ10の外側面(包装材の外側表面)のみに、マット印刷層からなる被覆層12を設け、ポリエチレンフィルムからなるおむつ10の外装シートには、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチレン(PE)を主成分とする繊維(PETが芯、PEが鞘の芯鞘繊維)からなる坪量20gsmのエアスルー不織布を用いた。吸収性コアを包むコアラップシートとして坪量14gsmの薄葉紙を用いた。実施例2の構成は、次の通りである。パッケージ10の内側面(包装材の内側表面)のみに、マット印刷層からなる被覆層12を設け、またコアラップシートに、坪量13gsmのSMS不織布を用いた。実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。実施例3の構成は、次の通りである。パッケージ10の内側面にも、マット印刷層からなる被覆層12を設けた。実施例3のその他の構成は、実施例2と同様である。
比較例の構成は、次の通りである。パッケージ10の外面及び内面のいずれにも被覆層12を設けていない。比較例のその他の構成は、実施例1と同様である。
表1中では、包装材の外側表面を包装材の外面と表記し、包装材の内側表面を包装材の内面と表記した。
Figure 2020196542
また基層11の切断部11Kと重なる部位に、マット印刷層からなる被覆層12を設けたパッケージ10について、前記切断部と前記疑似皮膚との接触によって発生する第4摩擦音dを測定した結果、第4摩擦音dと第1摩擦音cとの差(d−c)は0dB以上5dB未満、より具体的には0dB超5dB未満であった。
表示層13は、例えば、基層11の右側面11bの下方に設けられ、おむつ100に関する情報がインクによって印刷された層である。情報は、例えば、パッケージ10に包装されているおむつ100のサイズや枚数である。表示層13は、例えば、カーボンブラック、ジアミン、ポリオール、硬化剤及び有機溶媒等を含有してなるインク組成物が、グラビア印刷法等によって、基層11の外表面側に塗布されて形成されている。有機溶媒は、例えば、トルエン等からなり、印刷後に揮発する。硬化剤は、例えば、イソシアネート等からなる。
実施形態の変形例1にかかるパッケージ20について図4を参照しながら説明する。
図4は、実施形態の変形例1にかかるパッケージ20の一部の斜視図である。実施形態の変形例1において、前述した実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示す実施形態の変形例1において、パッケージ20は、基層11の外表面側に設けられた被覆層12に加えて、基層11の内表面側にも被覆層21を設けている。被覆層21の仕様は、被覆層12の仕様と同様である。
実施形態の変形例2にかかるパッケージ30について図5を参照しながら説明する。図5は、実施形態の変形例2にかかるパッケージ30の一部の斜視図である。実施形態の変形例2において、前述した実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示す実施形態の変形例2において、パッケージ30は、基層11の正面11a、右側面11b、左側面11c及び天井面11dの全領域に、被覆層31が設けられている。被覆層31の仕様は、被覆層12の仕様と同様である。
実施形態にかかるパッケージ10、20及び30の作用効果について説明する。
パッケージ10、20及び30は、おむつ100を包装する基層11(包装体)を有している。おむつ100と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、基層11と疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい。
このような構成によれば、パッケージ10を開封する際などにパッケージ10とおむつ100に触れた場合に、発生した音による不快感を抑制することができる。具体的には、おむつ100と疑似皮膚とを擦過した際に生じる摩擦音(1000−4000Hzでの最大デシベル)が、パッケージ10と疑似皮膚とを擦過した際に生じる摩擦音より小さくなるように設定している。ここで、一般的に、人間の耳が感じることのできる周波数領域20Hz〜20000Hzのうち、特に1000Hz〜4000Hzの音域を騒音として感じることが知られている。このため、1000Hz〜4000Hzの音域の音量(dB)を下げることによって、音による不快感を軽減させる。これにより、パッケージ10及び包装体1によれば、触り心地等、吸収性物品の素材の品質についての印象を向上させることができる。
本発明を実施するに当たり、上記の実施形態は、一例であり、具体的な態様を種々に変更して実施できる。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
<1>
吸収性物品を包装する包装材を有し、
前記吸収性物品と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、前記包装材の外側表面と前記疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい、パッケージ。
<2>
前記第2摩擦音と、前記第1摩擦音との差が5dB未満である、前記<1>に記載のパッケージ。
<3>
前記包装材の内側表面と前記疑似皮膚との接触によって発生する第3摩擦音と、前記第1摩擦音との差が0dB超5dB未満である、前記<1>又は<2>に記載のパッケージ。
<4>
前記包装材に、相対的に剛性が低く前記使用者が切断して開封する切断部が備えられ、
前記切断部と前記疑似皮膚との接触によって発生する第4摩擦音と、前記第1摩擦音との差が0dB以上5dB未満である、前記<1>〜<3>のいずれか1に記載のパッケージ。
<5>
前記包装材の最外層に、前記疑似皮膚との接触によって摩擦音を発生させるマット層が備えられている、前記<1>〜<4>のいずれか1に記載のパッケージ。
<6>
前記マット層が、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂又はフェノキシ系樹脂から選択される樹脂と、シリカ、アルミナ、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム又はカーボンブラックから選択されるマット剤を含有している<5>に記載のパッケージ。
<7>
前記包装材の基層が、ポリアミド、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレートから選択される樹脂を含有している、前記<1>〜<4>のいずれか1に記載のパッケージ。
<8>
前記包装材は、樹脂製シートから形成された基層を備え、該基層の一部又は全域にマット層を有する被覆層を備える、前記<1>〜<7>のいずれか1に記載のパッケージ。
<9>
前記吸収性物品が、液透過性の表面シート、吸収体及び外装シートを含む吸収性本体を備える、前記<1>〜<8>のいずれか1に記載のパッケージ。
<10>
前記吸収体の吸収性コアが紙又は不織布、好ましくは不織布で被覆されている、前記<9>に記載のパッケージ。
<11>
前記<1>〜<10>のいずれか1に記載のパッケージと、該パッケージに収容された吸収性物品とを備える、吸収性物品の包装体。
<12>
前記吸収性物品は、外装シートを備え、該外装シートが、ポリオレフィン、ポリエステルから選択される樹脂を含む不織布であり、好ましくはスパンボンド不織布、エアスルー不織布であり、より好ましくはエアスルー不織布である、前記<1>〜<10>のいずれか1に記載の吸収性物品の包装体。
1 吸収性物品の包装体
10,20,30 パッケージ
2 包装材
11 基層
11a パッケージの正面
11b パッケージの右側面
11c パッケージの左側面
11d パッケージの天井面
11K 切断部
11P 切断片
12,21 マット印刷層(被覆層、マット層)
12m 樹脂
12n マット剤
13 表示層
100 おむつ(吸収性物品)
500 手

Claims (9)

  1. 吸収性物品を包装する包装材を有し、
    前記吸収性物品と使用者の手の皮膚を想定した疑似皮膚との接触によって発生する第1摩擦音が、前記包装材の外側表面と前記疑似皮膚との接触によって発生する第2摩擦音よりも小さい、パッケージ。
  2. 前記第2摩擦音と、前記第1摩擦音との差が0dB超5dB未満である、請求項1に記載のパッケージ。
  3. 前記包装材の内側表面と前記疑似皮膚との接触によって発生する第3摩擦音と、前記第1摩擦音との差が0dB超5dB未満である、請求項1又は2に記載のパッケージ。
  4. 前記包装材に、相対的に剛性が低く前記使用者が切断して開封する切断部が備えられ、
    前記切断部と前記疑似皮膚との接触によって発生する第4摩擦音と、前記第1摩擦音と差が0dB以上5dB未満である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパッケージ。
  5. 前記包装材の最外層に、前記疑似皮膚との接触によって摩擦音を発生させるマット層が備えられている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパッケージ。
  6. 前記包装材は、樹脂製シートから形成された基層を備え、該基層の一部又は全域にマット層を有する被覆層を備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のパッケージ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のパッケージと、該パッケージに収容された吸収性物品とを備える、吸収性物品の包装体。
  8. 前記吸収性物品が、肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する外装シート、及び前記表面シートと前記外装シートとの間に位置する吸収体を備え、
    前記外装シートが、エアスルー不織布である、請求項7に記載の吸収性物品の包装体。
  9. 前記吸収性物品が、肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する外装シート、及び前記表面シートと前記外装シートとの間に位置する吸収体を備え、前記吸収体は、吸収性コア及び該吸収性コアを被覆するコアラップシートを有しており、
    前記コアラップシートが、不織布である、請求項7又は8に記載の吸収性物品の包装体。
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