JP2021004082A - パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、商品に表情豊かで且つ優しい印象を与え、消費者の購買意欲を高めるパッケージの提供を目的とする。【解決手段】 本発明のパッケージ10は、吸収性物品100を包装するためのパッケージ10である。パッケージ10は、最外層にマット印刷層13を備え、マット印刷層13は、その表面の動摩擦係数が連続的に変化する摩擦グラデーション領域20を有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、パッケージに関する。
従来から、おむつなどの吸収性物品を収容するパッケージとして、基材であるフィルムにインクで吸収性物品の情報が印刷されたものが一般的に用いられている。吸収性物品の使用者は、より美観に優れる商品を購入しやすい傾向にあることから、使用者の購買意欲をより高めるような美観に優れるパッケージが求められている。
特許文献1には、透明フィルム層と、着色層と、艶消し層を備え、高級感のある吸収性物品のパッケージ部材が開示されている。
本発明は、商品に表情豊かで且つ優しい印象を与え、消費者の購買意欲を高めるパッケージの提供を目的とする。
本発明のパッケージは、吸収性物品を包装するためのパッケージである。パッケージは、最外層にマット印刷層を備え、マット印刷層は、その表面の動摩擦係数が連続的に変化する摩擦グラデーション領域を有する。
本発明のパッケージによれば、商品に表情豊かで且つ優しい印象を与え、消費者の購買意欲を高めることができる。
第1実施形態のパッケージ10を備えた商品1について図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態のパッケージ10に複数のおむつ100(吸収性物品)を包装して構成された商品1の斜視図である。図2は、図1の商品1の一部の斜視図である。図3は、図1のパッケージ10のA−Aの断面図である。
商品1は、図1に示すように、パッケージ10に複数のおむつ100(吸収性物品)を包装して構成されている。尚、パッケージ10によって包装する吸収性物品は、おむつ100を想定しているが、ナプキン等としてもよい。パッケージ10は、基材11、印刷層12、マット印刷層13、表示部14及び持手15を含んでいる。
図1及び図2に示すように、パッケージ10の正面10aに、相対的に剛性が低く使用者が切断して開封する切断部10pが備えられている。切断部10pは、上下を反転させたU字状からなる。図2に示すように、使用者が、切断部10pの先端を手200でつまんで引っ張ると、切断部10pを境にして、使用者がつまむ切断片10qが形成される。この切断片10qによって、基材11及び印刷層12に開封口が形成される。
図1乃至図3に示すように、基材11(包装体)は、袋状に形成され、おむつ100を包装する層である。基材11は、複数のおむつ100を収納する。基材11は、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート又はポリエチレンテレフタレート等からなる。
図1及び図3に示すように、印刷層12は、所定の色、模様、絵柄、文字等によっておむつ100の情報が表された層である。印刷層12は、インク組成物からなる。インク組成物は、例えば、カーボンブラック、ジアミン、ポリオール、硬化剤及び有機溶媒等を含有している。硬化剤は、例えば、イソシアネートからなる。有機溶媒は、例えば、トルエンからなる。印刷層12は、例えばグラビア印刷法等を用い、基材11の表面に所定の色、模様、絵柄、文字等をインク組成物によって印刷する(塗布する)ことによって形成されている。第1実施形態では、印刷層12は、例えば、白色(単色)のインク組成物によって形成されている。
図1及び図3に示すように、マット印刷層13は、パッケージ10の最外層として印刷層12の外表面側に設けられ、マット印刷によって光を散乱させる凹凸が形成された層である。マット印刷層13は、パッケージ10の正面10aに設けられている。マット印刷層13は、樹脂13mに粒状のマット剤13nが含有されて構成されている。樹脂13mは、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂又はフェノキシ系樹脂等からなる。マット剤13nは、例えば、シリカ、アルミナ、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム又はカーボンブラック等からなる。
図1に示すように、表示部14は、パッケージ10の側面を構成する右側面10b及び左側面10cのうち、少なくとも右側面10bの下方に設けられ、おむつ100に関する情報がインクによって印刷された層である。情報は、例えば、パッケージ10に包装されているおむつ100のサイズや枚数である。表示部14は、例えば、カーボンブラック、ジアミン、ポリオール、硬化剤及び有機溶媒等を含有してなるインク組成物が、グラビア印刷法等によって、印刷層12又は基材11の外表面側に塗布されて形成されている。
図1及び図2に示すように、持手15は、パッケージ10の天面10dに設けられ、使用者が商品1を搬送するとき等に掴むものである。
パッケージ10の最外層(マット印刷層13)の動摩擦係数は、例えば、マット印刷層13のマット濃度及び/又は印刷線数を変更し、表面に形成される凹凸の密度を調整することにより、調節することができる。マット濃度とは、マット印刷層13の樹脂13m中のマット剤13nの濃度である。この濃度を高めることにより動摩擦係数は高くなり得る。印刷線数とは、マット印刷層13を印刷層12の上に印刷する密度である。印刷線数を増加させることにより動摩擦係数は低くなり得る。
マット印刷層13の動摩擦係数は、人肌を想定した疑似皮膚に対する動摩擦係数を基準に調節され、例えば、0.75〜1.0である。人肌を想定した疑似皮膚は、ヒトの皮膚の質感を模倣した人工的な皮膚、すなわち人肌の表面凹凸パターン、弾力性、水分量、油分量等の物性を再現した物質をいい、例えばバイオスキンプレート(株式会社ビューラックス社製、A4ハイブリッドゲル5T−11×0.21S、ウェットコーティング)等を用いることができる。動摩擦係数の測定方法については、後述する。
図1に示すように、パッケージ10は、マット印刷層13の動摩擦係数がグラデーション状に変化した摩擦グラデーション領域20を有する。各摩擦グラデーション領域20では、その周縁20aから中心20bにかけて放射状に動摩擦係数が連続的(徐々)に低くなっている。摩擦グラデーション領域20のマット印刷層13では、図3に示すように、周縁20aから中心20bに向かうにつれマット印刷層13に含まれるマット剤13nが少なくなっている。例えば、各摩擦グラデーション領域20では、その周縁20aから中心20bにかけて、疑似皮膚に対する動摩擦係数が0.05〜2.0変化する。
便宜上、図3では摩擦グラデーション領域20内の動摩擦係数が異なる領域を段階的に示したが、連続的に変化するものであってもよい。摩擦グラデーション領域20は、少なくとも1つ設けられ、2つ以上設けられてもよい。動摩擦係数のグラデーションは、図3に示すものと反対方向であってもよい。即ち、周縁20aから中心20bにかけて放射状に動摩擦係数が高くなっていてもよい。また、グラデーションの種類は図1及び図3の例のように放射グラデーションでなくともよく、線形グラデーションなど他の種類のグラデーションであってもよい。
パッケージ10の摩擦グラデーション領域20以外の領域の最外層には、均一な動摩擦係数のマット印刷層13が設けられていてもよいし、マット印刷層13が設けられていなくともよいし、動摩擦係数が位置によって変化するマット印刷層13が設けられていてもよい。
第2実施形態において、図4に示すように、摩擦グラデーション領域20の位置又は形状は、前記絵柄の位置又は形状と対応しない。即ち、摩擦グラデーション領域20は、絵柄(又は図柄)を有する領域30の位置及び形状と関係のない位置又は形状で配置される。
商品1に抱く印象は、視覚情報のみならず触感にも左右されるが、動摩擦係数が商品1全体にわたって均一である場合、扁平でありふれた印象を与えることがある。しかしながらシールなどにより異なる触り心地の領域を設けると、その境界において違和感を覚えることがある。一方で、実施形態のパッケージ10によれば、連続的に動摩擦係数が変化している摩擦グラデーション領域20を有するため、商品1に表情豊かで且つ優しい印象を与えることが可能である。
また、印刷層12の領域30等の絵柄を有する領域は、情報を分かりやすく伝えるために明確な輪郭部を有する場合が多いが、実施形態のパッケージ10のようにこれらの領域とは関係のない領域に摩擦グラデーション領域20を設けることにより、輪郭部をやさしい印象にすることができる。
上述した動摩擦係数は、例えば、図5に示すような測定装置40を用いて測定することができる。測定装置40は、試験台41と、試験台41上に設置された滑車42と、滑車42に架けられたワイヤ43と、ワイヤ43の一端に取り付けられた重り44と、重り44に巻き付けて固定された第1サンプル45と、第1サンプル45及び試験台41の間に配置された第2サンプル46とを備える。滑車42は、回転の軸を固定した定滑車である。
ワイヤ43の他端には、引張試験機(図示せず)に接続されている。引張試験機は、例えばオートグラフ(株式会社島津製作所、型番AG−X)である。
重り44は、190gの重量を有し、30mm×100mm(縦×横)の測定面(接触面)寸法を有する。
第1サンプル45がフィルム状である場合、第1サンプル45の非測定面(重り45)側にエアスルー不織布(坪量:20g/m2)を貼り付けてから重り45に固定する。第2サンプル46がフィルム状である場合、第2サンプル46の非測定面(試験台41)側にエアスルー不織布(坪量:20g/m2)を貼り付けてから試験台41上に配置する。
測定装置40の引張試験機を駆動させて、ワイヤ43を介して、第1サンプル45を巻き付けて固定した重り45に300mm/分の引張速度で外力を加える。外力は徐々に増加して第1サンプル45に摩擦を与え、最大荷重に達する。最大荷重に達した直後、重りが動き始める。この最大荷重を無視し、接触面間の相対ずれ運動を開始して10mmから30mmまでの平均荷重を動摩擦力とする。
続いて、下記式(1)によって動摩擦係数を求める。
μK=FK/FP (1)
上記式(1)において、μKは動摩擦係数であり、FKは動摩擦力[N]であり、FPは重り45の質量によって生じる法線力(=1.86[N])である。
μK=FK/FP (1)
上記式(1)において、μKは動摩擦係数であり、FKは動摩擦力[N]であり、FPは重り45の質量によって生じる法線力(=1.86[N])である。
1…商品、
10…パッケージ、10a…正面、10b…右側面、10c…左側面、10d…天面、
10p…切断部、10q…切断片、11…基材、12…印刷層、13…マット印刷層、
13m…樹脂、13n…マット剤、14…表示部、15…持手、
20…摩擦グラデーション領域、30…絵柄領域
100…おむつ(吸収性物品)、200…手
10…パッケージ、10a…正面、10b…右側面、10c…左側面、10d…天面、
10p…切断部、10q…切断片、11…基材、12…印刷層、13…マット印刷層、
13m…樹脂、13n…マット剤、14…表示部、15…持手、
20…摩擦グラデーション領域、30…絵柄領域
100…おむつ(吸収性物品)、200…手
Claims (2)
- 吸収性物品を包装するためのパッケージであって、最外層にマット印刷層を備え、前記マット印刷層は、その表面の動摩擦係数が連続的に変化する摩擦グラデーション領域を有するパッケージ。
- 前記パッケージは絵柄領域を有し、前記摩擦グラデーション領域の位置又は形状は、前記絵柄領域の位置又は形状と対応しない請求項1に記載のパッケージ。
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---|---|---|---|---|
JP2008100500A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-05-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 液体紙容器用積層材及び液体紙容器 |
JP2009536069A (ja) * | 2006-05-16 | 2009-10-08 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 半透明領域を有するパッケージ化吸収性製品 |
JP2016083922A (ja) * | 2014-10-24 | 2016-05-19 | Dicグラフィックス株式会社 | 印刷物 |
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