JP2000296151A - 使いすておむつ - Google Patents

使いすておむつ

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JP2000296151A
JP2000296151A JP11104778A JP10477899A JP2000296151A JP 2000296151 A JP2000296151 A JP 2000296151A JP 11104778 A JP11104778 A JP 11104778A JP 10477899 A JP10477899 A JP 10477899A JP 2000296151 A JP2000296151 A JP 2000296151A
Authority
JP
Japan
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nonwoven fabric
back sheet
diaper
film
disposable diaper
Prior art date
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Pending
Application number
JP11104778A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yamaguchi
拓也 山口
Yoshirou Yuuei
由朗 有衛
Yoshie Takahashi
美江 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で風合が良く、かさかさ音がせず、触感や
外観においてあたたかいおむつを提供することを目的と
する。 【解決手段】裏面シートが、不織布にポリオレフィンフ
ィルムを押し出しラミネートしたものであって、該不織
布の目付は10〜40g/m2、該ポリオレフィンフィルムの
厚みは5〜40μmであり、該不織布と該ポリオレフィンフ
ィルムの接着力が25〜360g/50mmであることを特徴とす
る使いすておむつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使いすておむつに関
する。更に詳しくは、安価で風合に優れ、かさかさ音が
せず、触感や外観においてあたたかい裏面シートを有す
る使いすておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使いすておむつの裏面シートとし
ては、ポリオレフィン樹脂等のフィルムやフィルムと不
織布をラミネートしたものが使われている。後者として
は、実開昭59-149903号公報に、合成樹脂フィルムと不
織布の積層裏面シートが開示されている。しかしなが
ら、風合が良く、かさかさ音がしない条件については述
べられていない。また、実開昭62-41006号公報には、合
成樹脂フィルムと不織布との間に開放性自由空間が形成
された特殊な裏面シートが開示されている。また、特開
平6-285114号公報には、合成樹脂フィルムと不織布の積
層裏面シートが述べられているが、これもまた、風合が
良く、かさかさ音がしない条件については述べられてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】裏面シートとして従来
から広く使われているフィルムは、触感や外観において
硬く、冷たい感じがし、更におむつの交換時や使用中に
かさかさ音がする欠点がある。また、フィルムと不織布
をラミネートしたものは、ホットメルト等の接着剤や熱
エンボス等で接着しているため、風合が硬かったり、コ
ストアップになる等の問題点があり、いまだすべての点
で良好なものは得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、裏面シ
ートとして、不織布にポリオレフィン樹脂を押し出しラ
ミネートしたものを用いて、更に不織布とフィルムの接
着力を特定の範囲に保つことによって目的を達成するこ
とを見い出した。
【0005】即ち、本発明は、液透過性の表面シートと
液不透過性の裏面シートと、その間に吸収体を有する使
いすておむつにおいて、該裏面シートは、不織布にポリ
オレフィンフィルムを押し出しラミネートしたものであ
って、該不織布の目付は10〜40g/m2、該ポリオレフィ
ンフィルムの厚みは5〜40μmであり、該不織布と該ポリ
オレフィンフィルムの接着力が25〜360g/50mmであるこ
とを特徴とする使いすておむつに存する。また本発明は
前記裏面シートの不透明度が40%以上であることを特徴
とする使いすておむつであり、更に、前記裏面シート
は、表面がシリコンゴムからなる押付ロールを用いた押
し出しラミネートにより製造したものである使いすてお
むつである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の裏面シートは、不織布に
ポリオレフィンフィルムを押し出しラミネートしたもの
よりなり、不織布はおむつの外面に向けられ、フィルム
は内面である。不織布は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の単一成分繊維や複合成分繊維を単
独あるいは混合して用いたカード、スパンボンド等が用
いられる。不織布の目付は、10〜40g/m2が適当であ
り、好ましくは、15〜25g/m2である。ポリオレフィン
フィルムは水不透過性であり、フィルムを構成する樹脂
としては、低密度ポリエチレン、線形低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合
体等であり、これらは単独、あるいは併用して用いられ
る。添加剤として、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム等を適宜加えて、不透明性を出すこともでき
るが、添加剤を加えず透明性を保つ方がより好ましい。
このような場合おむつは、排尿前は、不織布の外観のみ
を呈し、排尿後は、外側から見やすいためおむつの交換
時がわかりやすくて良い。
【0007】フィルムの厚みは、5〜40μmが適当であ
り、好ましくは10〜25μmである。更に、不織布とフィ
ルムは、接着力が25〜360g/50mm、好ましくは、50〜200
g/50mmが適当である。接着力が弱すぎると、おむつ加工
機上で剥がれたり、おむつ使用中に剥がれて問題が生
じ、また、接着力が強すぎると風合が硬くなったり、か
さかさ音が生じたりする。接着力を好ましい範囲に保つ
ためには、不織布基材やフィルムとなる樹脂によって、
樹脂温度、押付ロール圧力、冷却ロール温度等を適宜選
択する必要があるが、通常、樹脂温度としては、305〜3
50℃、好ましくは310〜325℃、押付ロール圧力は2〜30kg
/cm、好ましくは3〜15kg/cm、冷却ロール温度は、5〜50
℃、好ましくは15〜25℃が適当である。
【0008】接着力の測定方法は、引張試験機を用い
て、巾50mmの裏面シートサンプルの不織布とフィルムの
層間端部を剥離し、両端をチャックでつまみ、剥離速度
200mm/minで剥離し、層間の接着力を求める。(その他
の条件は、JIS Z0237に準ずる)また、おむつの交換
時をわかりやすくするためには、裏面シートの不透明度
を40%以下に保つことが望ましい。不透明度の測定方法
は、JIS P8138に準じ、ハンターレフレクトメーター
を使用し、入射光をフィルム面にあてて測定する。ま
た、押し出しラミネートの押付ロールの材質は、ネオプ
レンゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム等が用いられる
が、とくに好ましくはシリコンゴムであり、ゴム硬度
は、JISK−7215に規定されるデュロメーター硬
度70〜85HDDが適当である。これは熔融した樹脂がロ
ールに溶着し、裏面シートにピンホールを生じるのを防
ぐためである。
【0009】
【実施例】以下に本発明に関して、図面を参照にしなが
ら、更に詳細に説明するが、下記の実施例は本発明を制
限するものではない。図.1,2に本発明のおむつの実
施例を示した。本発明のおむつは、液透過性の表面シー
ト3と液不透過性の裏面シート4と、その間に吸収体7
を有する。表面シート3は、液透過性の、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ポリエチレン等からなるカード、ス
パンボンド不織布や織布、多孔性プラスチックフィルム
等が用いられる。吸収体7は、吸収紙、フラッフパル
プ、高吸水性高分子物質等からなる。裏面シート4は、
不織布6にポリオレフィンフィルム5を押し出しラミネ
ートしたものよりなる。更に、股部弾性体2、ウエスト
部弾性体、ファスニングテープ1、ファスニングテープ
つけはずしのための補強フィルム等通常おむつに使用さ
れるものを適宜使用することができる。また、ウエスト
側部を接着し、あらかじめ閉鎖型となった、いわゆるパ
ンツ型とすることもできる。つぎに製造条件や原材料を
いろいろ変えて、押付ロールには硬度75HDDのシリコ
ンロールを使用し、裏面シートを試作し、これを用いて
おむつを作り、評価した結果を以下に示す。実施例で得
られたおむつは、風合が良く、かさかさ音がせず、良好
であった。
【0010】[テスト1]不織布基材としてスパンボンド
20g/m2(商品名シンテックス:三井石油化学(株)
製)を用いて、これに低密度ポリエチレン(商品名UB
Eポリエチレン:宇部興産(株)製)15μmを押し出し
ラミした。押付ロール圧力を変化させ、樹脂温度310
℃、冷却ロール温度20℃にして接着力の異なるサンプル
を試作し、これを裏面シートに用いておむつを作り評価
した。結果を表1に示す。表における記号は、◎は非常
に良好、○は良好、×は不良を示す。
【0011】
【表1】 [テスト2]更に、スパンボンド不織布の目付を変えて、
低密度ポリエチレン(商品名UBEポリエチレン:宇部
興産(株)製)15μmを押し出しラミした。押付ロール
圧力、樹脂温度、冷却ロール温度等を変えて、接着力の
異なるサンプルを試作し、これを裏面シートに用いてお
むつを作り評価した。結果を表2に示す。
【0012】
【表2】
【0013】[テスト3]更に、目付20g/m2で、不織布
種を変えて、低密度ポリエチレン(商品名UBEポリエ
チレン:宇部興産(株)製)15μmをテスト2同様に押
し出しラミし、これを裏面シートに用いておむつを作り
評価した。結果を表3に示す。
【0014】
【表3】
【0015】[テスト4]更に、スパンボンド20g/m
2(商品名シンテックス:三井石油化学(株)製)にラ
ミ厚を変えて、低密度ポリエチレン(商品名UBEポリ
エチレン:宇部興産(株)製)をテスト2同様に押し出
しラミし、これを裏面シートに用いておむつを作り評価
した。結果を表4に示す。
【0016】
【表4】
【0017】[テスト5]更に、スパンボンド20g/m
2(商品名シンテックス:三井石油化学(株)製)に、
原料樹脂を変えて、低密度ポリエチレン(商品名三菱ポ
リエチLD:三菱化学(株))と線形低密度ポリエチレ
ン(商品名三菱ポリエチLL:三菱化学(株))を用い
て、テスト2同様に押し出しラミし、これを裏面シート
に用いておむつを作り評価した。結果を表5に示す。
【表5】
【0018】
【発明の効果】本発明のおむつは、安価で風合が良く、
かさかさと音がせず、触感や外観においてあたたかい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの実施例の表面シート
側から見た平面展開図。
【図2】図1に示した本発明の使いすておむつの実施例
のX−X’線断面図。
【符号の説明】
1 ファスニングテープ 2 股部弾性体 3 表面シート 4 裏面シート 5 フィルム 6 不織布 7 吸収体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液透過性の表面シートと液不透過性の裏面
    シートと、その間に吸収体を有する使いすておむつにお
    いて、該裏面シートは、不織布にポリオレフィンフィル
    ムを押し出しラミネートしたものであって、該不織布の
    目付は10〜40g/m2、該ポリオレフィンフィルムの厚み
    は5〜40μmであり、該不織布と該ポリオレフィンフィル
    ムの接着力が25〜360g/50mmであることを特徴とする使
    いすておむつ。
  2. 【請求項2】前記裏面シートの不透明度が40%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の使いすておむつ。
  3. 【請求項3】前記裏面シートは、表面がシリコンゴムか
    らなる押付ロールを用いた押し出しラミネートにより製
    造したものである請求項1記載の使いすておむつ。
JP11104778A 1999-04-13 1999-04-13 使いすておむつ Pending JP2000296151A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029243A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品
WO2020241891A1 (ja) * 2019-05-31 2020-12-03 花王株式会社 パッケージ及び吸収性物品の包装体

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