JP2001198997A - 衛生用植毛シート - Google Patents
衛生用植毛シートInfo
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Abstract
に不快感を与えることがない衛生用植毛シートを提供す
る。 【解決手段】 基材シート2の少なくとも一方のシート
面に該シート面と交差する方向へ複数の短繊維3が植毛
された衛生用植毛シートであって、基材シート2が、縦
横方向と斜め方向とへ弾性的な伸縮性を有する熱可塑性
の合成樹脂シートであり、短繊維3が、合成樹脂シート
のシート面に形成されたゴム状弾性を有する接着層に植
毛されている。
Description
する開放型やパンツ型の使い捨ておむつ、おむつカバー
等の体液処理物品のシート部材として使用する衛生用植
毛シートに関する。
加工を施したポリエチレンシートのシート面に浸透剤を
混入した接着剤を塗布し、ポリエチレンシートの接着剤
塗布面に短繊維を植毛した植毛シートを開示している。
接着剤には、ポリエチレンシートのシート面に接着剤を
浸透させる機能を有する浸透剤を混入してあるので、接
着剤に馴染まないポリエチレンシートのシート面に短繊
維を容易に植毛することができる。
シートは、弾性的な伸縮性を有するものではなく、その
ままでは、着用者に対する密着性が必要な使い捨ておむ
つやおむつカバー等の体液処理物品のシート部材として
使用することはできない。体液処理物品のシート部材と
して使用するには、着用者に対する締付け手段を植毛シ
ートに別途取り付ける必要がある。
伸縮性を有するプラスチックシートや不織布を使用する
場合では、体液処理物品を着用したときにゴム独特の触
感が着用者に不快感を与える。
段を取り付ける必要がなく、体液処理物品のシート部材
として使用することができ、かつ、優れた風合いと良好
な触感とを有して着用者に不快感を与えることがない衛
生用植毛シートを提供することにある。
ための本発明は、基材シートの少なくとも一方のシート
面に該シート面と交差する方向へ複数の短繊維が植毛さ
れた衛生用植毛シートを改良することにある。
ートが、縦横方向と斜め方向とへ弾性的な伸縮性を有す
る熱可塑性の合成樹脂シートであり、前記短繊維が、前
記合成樹脂シートのシート面に形成されたゴム状弾性を
有する接着層に植毛されていることにある。
短繊維の繊維長が0.3〜4.0mm、繊度が0.33
〜4.44DTEXの範囲にあり、前記合成樹脂シート
のシート面に対する前記短繊維の植毛数が、100〜4
00本/cm2の範囲にある。
前記合成樹脂シートが、ポリオレフィン系、ポリエステ
ル系、ポリウレタン系、スチレンジブロック系のいずれ
かからなる熱可塑性エラストマーを押出成形することに
より得られた少なくとも一層の伸縮性透湿フィルムであ
る。伸縮性透湿フィルムは、その坪量が5〜300g/
m2の範囲にあり、30%伸長後の弾性回復率が縦横方
向ともに80%以上、かつ、透湿度が1000g/m2
・24Hr以上である。
合成樹脂シートが、ポリオレフィン系、ポリエステル
系、ポリウレタン系、スチレンジブロック系のいずれか
からなる熱可塑性エラストマーを溶融・紡糸することに
より得られる極細の熱可塑性合成樹脂繊維で形成された
メルトブローン不織布であり、前記合成樹脂繊維の繊度
が0.03〜0.33DTEX、坪量が5〜300g/
m2の範囲にある。メルトブローン不織布は、30%伸
長後の弾性回復率が縦横方向ともに80%以上、かつ、
透湿度が1000g/m2・24Hr以上である。
植毛シートには、前記合成樹脂シートの両シート面と前
記接着層とを貫通する微細な複数の通気孔が形成されて
いる。
接着層が、前記合成樹脂シートのシート面に塗布された
ポリウレタン系接着剤、ニトリルゴム系接着剤、SBR
系接着剤、クロロプレン系接着剤、スチレンジブロック
共重合体系接着剤、α・オレフィン系接着剤のうちの少
なくとも一種類によって形成されている。
ては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS)接着剤、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体(SIS)接着剤、スチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)
接着剤、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブ
ロック共重合体(SEPS)接着剤を例示することがで
きる。
係る衛生用植毛シートの詳細を説明すると、以下のとお
りである。
毛シート1の一部を省略して示す図1のA−A線断面図
とであり、図1では、植毛シート1を使い捨ておむつ2
0(図3参照)のシート部材である裏面シート1として
示し、おむつ20の輪郭形状に合わせるために植毛シー
ト1があらかじめ砂時計型に成形されている。
へ弾性的な伸縮性を有する基材シート2と、複数の短繊
維3とから構成されている。基材シート2は、熱可塑性
の合成樹脂シートである。
基材シート2のシート面2aと交差する方向へ延びる短
繊維3が、基材シート2のシート面2aに形成されたゴ
ム状弾性を有する接着層4に植毛されている。図2で
は、短繊維3の繊維軸と基材シート2のシート面2aと
が略直交した状態で短繊維3の一部が接着層4に進入し
ている。
に塗布されたポリウレタン系接着剤、ニトリルゴム系接
着剤、SBR系接着剤、クロロプレン系接着剤、スチレ
ンジブロック共重合体系接着剤、α・オレフィン系接着
剤のうちの一種類またはそれら接着剤を配合したものに
よって形成されている。
ては、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS)接着剤、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体(SIS)接着剤、スチレン−エチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)
接着剤、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブ
ロック共重合体(SEPS)接着剤を使用することがで
きる。
形成された接着層4がゴム状弾性を有するので、基材シ
ート2の伸縮性が接着層4によって拘束されることはな
く、短繊維3が植毛された状態においても縦横方向と斜
め方向とへ伸縮することができる。
は、静電植毛の技術を利用することができる。静電植毛
の技術としては、短繊維3を静電植毛装置の上方から下
方へ飛翔させて電着するDOWN法、短繊維3を静電植
毛装置の下方から上方へ飛翔させて電着するUP法、短
繊維3を静電植毛装置の下方から上方と上方から下方と
へ同時に飛翔させて電着するUP−DOWN法、短繊維
3を静電植毛装置の横方向へ飛翔させて電着するSID
E法とのいずれかの方法を利用することができる。
しては、伸縮性透湿フィルムを使用することができる。
伸縮性透湿フィルムは、熱可塑性エラストマーをTダイ
法またはインフレーション法等の成形加工技術により押
出成形して製造される。
フィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、スチレン
ジブロック系のいずれかを使用することができる。ポリ
エステル系およびポリウレタン系の熱可塑性エラストマ
ーを使用したフィルムでは、フィルム自体が透湿性を有
するので、フィルムに微細孔を形成する必要はない。ポ
リオレフィン系およびスチレンジブロック系の熱可塑性
エラストマーを使用したフィルムでは、熱可塑性エラス
トマーに無機充填剤を加えることでフィルムに微細孔を
形成し、透湿性を付与することができる。それら熱可塑
性エラストマーで形成されたフィルムは、優れた耐水圧
と透湿性を有する。
る伸縮性透湿フィルムを積層した多層フィルムや無孔の
伸縮性透湿フィルムと微細孔を有する伸縮性透湿フィル
ムとを積層した多層フィルムを使用することもできる。
性回復率が縦横方向ともに80%以上、かつ、透湿度が
1000g/m2・24Hr以上であることが好まし
い。弾性回復率が80%未満の場合では、それを使い捨
ておむつやおむつカバー等のシート部材として使用した
ときに、おむつが着用者の動作に追従できずフィット性
が低下してしまう。透湿度が1000g/m2・24H
r未満の場合では、着用中におむつの内部が蒸れてしま
い不快感やかぶれの原因となる。伸縮性透湿フィルム
は、その坪量が5〜300g/m2の範囲に在ることが
好ましく、より好ましくは10〜50g/m2の範囲で
ある。
しては、メルトブローン不織布を使用することができ
る。メルトブローン不織布は、溶融した熱可塑性エラス
トマーを紡糸ノズルから放出しつつ、ノズルリップを挟
むように配置された気体噴出口から空気を噴出し、放出
したエラストマーを気流によって極細の熱可塑性合成樹
脂繊維に紡糸するとともに、紡糸した繊維をノズルの下
方に配置されたメッシュ状の移動コンベアで捕集するこ
とにより製造される。コンベア上では、互いに交絡する
繊維どうしが繊維自身の持つ熱によって接合され、繊維
ウェブとなる。繊維ウェブは、必要により繊維ウェブの
冷却前に加圧ローラで加圧して接合を強化することや繊
維ウェブの冷却後に加圧加熱ローラで加圧して接合を強
化することがある。メルトブローン不織布は、熱可塑性
エラストマーを溶融・紡糸して製造されるので、エラス
トマーの有する弾性伸縮性をそのまま活用することがで
きるとともに、単位体積当たりの繊維密度が高いので、
優れた耐水性を有する。
エラストマーとしては、ポリオレフィン系、ポリエステ
ル系、ポリウレタン系、スチレンジブロック系のいずれ
かを使用することができる。
弾性回復率が縦横方向ともに80%以上、かつ、透湿度
が1000g/m2・24Hr以上であることが好まし
い。弾性回復率が80%未満の場合では、それを使い捨
ておむつやおむつカバー等のシート部材として使用した
ときに、おむつが着用者の動作に追従できずフィット性
が低下してしまう。透湿度が1000g/m2・24H
r未満の場合では、着用中におむつの内部が蒸れてしま
い不快感やかぶれの原因となる。
03〜0.33DTEXの範囲、その坪量が5〜300
g/m2の範囲ある。熱可塑性合成樹脂繊維の繊度が
0.03DTEX未満の場合は、繊維それぞれが破断し
易く、メルトブローン不織布の引張り強度が著しく低下
してしまう。繊度が0.33DTEXを超過する場合
は、メルトブローン不織布に適度な柔軟性を付与するこ
とができず、地合いのよいメルトブローン不織布を得る
ことができない。
未満の場合は、メルトブローン不織布の弾性回復率が不
足して柔軟性や形態安定性が低下してしまう。繊維の坪
量が300g/m2を超過する場合は、メルトブローン
不織布が嵩高となり、植毛シート1をおむつ20の裏面
シート1として使用したときに、強い締付け圧で着用者
に不快感を与えてしまう。
mm、その繊度が0.33〜4.44DTEXの範囲に
ある。短繊維3としては、ポリプロピレンやポリエチレ
ン等のポリオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
繊維、ナイロン66やナイロン6等のポリアミド系繊
維、アクリル系繊維、レーヨン繊維のうちのいずれかを
使用することができる。
は、繊維の繊度にもよるが、短繊維3の座屈抵抗が高く
なるので、短繊維3に触れたときに不快な刺激を与える
ことがある。短繊維3の繊維長が4.0mmを超過する
場合では、接着層4から延出する短繊維3の寸法が長く
なり、短繊維3が接着層4に倒伏して互いに絡み合い、
植毛シート1の伸縮性を妨げてしまうことがある。
場合は、接着層4の抵抗によって、短繊維3の一部が接
着層4に進入することができないことがあり、短繊維3
を接着層4に植毛することができない場合がある。短繊
維3の繊度が4.44DTEXを超過する場合は、短繊
維3の剛性が高くなり、短繊維3に触れたときに不快な
刺激を与えることがある。
維3の植毛数は、100〜400本/cm2の範囲にあ
る。植毛数は、シート面4aの一平方センチメートル当
たりに植毛される短繊維3の本数である。短繊維3の植
毛数が100/cm2未満の場合は、植毛された短繊維
3の間から接着層3が露出することがあるので、植毛シ
ート1を裏面シート1として使用したときに、露出した
接着層4が着用者の肌に接して接着層4のゴム独特の触
感が着用者に不快感を与えてしまう。短繊維3の植毛数
が400本/cm2を超過する場合は、短繊維3が束に
なって接着層4に植毛されてしまうことがあり、接着層
4に短繊維3を均一に植毛することができず、不織布2
のシート面2aに短繊維3の粗密が生じてしまうことが
ある。
向とへ伸縮性を有するものであればよく、メルトブロー
ン不織布の他に、スパンレース、ニードルパンチ、サー
マルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド等の不織布
を使用することができる。
て使用したパンツ型の使い捨ておむつ20の部分破断斜
視図であり、おむつ20を縦方向と横方向とヘ伸長させ
た状態で示す。おむつ20は、透液性表面シート5と、
不透液性裏面シート1と、表面シート5と裏面シート1
との間に介在し、表面全域がティッシュペーパー(図示
せず)で被覆、接合された吸液性コア6とから構成され
ている。
内面に接着剤(図示せず)を介して間欠的に接合され、
裏面シート1を縦方向と横方向とヘ伸長させた状態で、
コア6の周縁から周り方向外方へ延びる表面シート5と
裏面シート1との互いに重なり合う部分が接着剤(図示
せず)を介して間欠的に接合されている。
と、後胴周り域23と、前後胴周り域21,23の間に
位置する股下域22とを有する。おむつ20は、前後胴
周り域21,23における両側縁部20aが合掌状に重
なり合い、容易に剥離することがないように一体化され
て胴周り開口部7と、左右一対の脚周り開口部8とを形
成している。
向とへ伸縮性を有する図1に示す植毛シート1が使用さ
れている。裏面シート1では、その外面の側に基材シー
ト2のシート面2aから延びる短繊維3が位置し、その
内面の側に基材シート2が位置している。おむつ20の
着用時では、股下域22に位置する裏面シート1の外面
が着用者の肌に接したとしても、短繊維3によって良好
な触感が保たれる。裏面シート1の内面の側には、表面
シート5が位置し、裏面シート1の内面が直接着用者の
肌に接することがないので、着用者に基材シート2のゴ
ム独特の触感が伝わることはない。
基材シート2が排泄物の滲入を阻止する。さらに、基材
シート2に排泄物が滲入したとしても、接着層4が排泄
物の滲入を阻止する。ゆえに、裏面シート1の内面から
外面へ向って排泄物が滲出することはない。
周り用弾性伸縮性部材9が表面シート5と裏面シート1
との間に介在し、それらシート5,6の少なくとも一方
の内面に伸長状態で取り付けられている。裏面シート1
は、それ自体伸縮性を有するのでおむつ20に脚周り用
弾性部材9を取り付ける必要はないが、股下域22から
の排泄物の漏れ防止を向上させるためには、脚周り開口
部8の周縁部に脚周り用弾性部材9を取り付けることが
好ましい。
スチックフィルム等の透液性のシート、好ましくは透液
性であって親水性のシートが使用される。コア6は、フ
ラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物であ
り、所要の厚みに圧縮されている。
とは異なる態様の植毛シート1の斜視図と、植毛シート
1の一部を省略して示す図4のB−B線断面図とであ
る。植毛シート1は、縦横方向および斜め方向へ伸縮性
を有する基材シート2と、複数の短繊維3とから構成さ
れ、基材シート2が熱可塑性の合成樹脂シートで形成さ
れている点において図1のそれと同様である。
は、基材シート2のそれらシート面2a,2bと交差す
る方向へ延びる短繊維3が、基材シート2の両シート面
2a,2bに塗布されたポリウレタン系接着剤、ニトリ
ルゴム系接着剤、SBR系接着剤、クロロプレン系接着
剤、スチレンジブロック共重合体系接着剤、α・オレフ
ィン系接着剤のうちの一種類またはそれら接着剤を配合
したものによって形成された接着層4に植毛されてい
る。図5では、短繊維3の繊維軸と基材シート2のシー
ト面2a,2bとが略直交した状態で短繊維3の一部が
接着層4に進入している。
ムまたはメルトブローン不織布を使用することができ
る。伸縮性透湿フィルムとメルトブローン不織布とは、
30%伸長後の弾性回復率が縦横方向ともに80%以
上、かつ、透湿度が1000g/m2・24Hr以上で
あることが好ましい。
00g/m2の範囲に在ることが好ましく、より好まし
くは10〜50g/m2の範囲である。メルトブローン
不織布を形成する熱可塑性合成樹脂繊維は、その繊度が
0.03〜0.33DTEX、その坪量が5〜300g
/m2の範囲である。
m、繊度が0.33〜4.44DTEXの範囲にある。
不織布2のシート面2a,2bに対する短繊維3の植毛
数は、100〜400本/cm2の範囲にある。
ト面2a,2bと接着層4とを貫通する微細な複数の通
気孔10が形成されている。通気孔10は、周面に複数
の突起を有するエンボスロールと、クラウンロールとを
使用し、互いに対向して回動するそれらロールの間で植
毛シート1を圧接することで形成することができる。
繊維3を植毛した植毛シート1は、その内面に体液吸収
性物品を止着して使用するおむつカバーに好適である。
おむつカバーとして使用した場合、植毛シート1が伸縮
性を有するので、カバーに胴周り弾性部材や脚周り弾性
部材を別途取り付ける必要はない。カバーが着用者の胴
周りと脚周りとに密着したとしても、植毛シート1に通
気孔10が形成されているので、カバー内面の湿気を外
部へ逃がすことができる。カバーの内面が着用者の肌に
接したとしても、不織布2から延びる短繊維3によって
良好な触感が保たれる。
ば、基材シートが縦横方向と斜め方向とヘ弾性的な伸縮
性を有する熱可塑性の合成樹脂シートで形成され、か
つ、ゴム状弾性を有する接着層に短繊維が植毛されてい
るので、基材シートの伸縮性が接着層によって拘束され
ることはなく、短繊維が植毛された状態において、縦横
方向と斜め方向とへ伸縮することができる。また、基材
シートのシート面に植毛された短繊維が、基材シートと
接着層とのゴム独特の触感の伝わりを防ぎ、優れた風合
いと良好な触感とを有する植毛シートを得ることができ
る。
成形して得られる伸縮性透湿フィルムや熱可塑性エラス
トマーを溶融・紡糸することにより得られる合成樹脂繊
維から形成されたメルトブローン不織布の場合では、エ
ラストマーの有する弾性伸縮性をそのまま活用すること
ができるとともに、優れた耐水性を有する植毛シートを
得ることができる。
して使用したときでは、植毛シートが弾性的な伸縮性を
有するので、着用者に対する締付け手段を別途設ける必
要はなく、基材シートのシート面から延びる短繊維が着
用者に良好な触感を与える。
視図。
線断面図。
つの部分破断斜視図。
態様の植毛シートの斜視図。
線断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方のシート面
に該シート面と交差する方向へ複数の短繊維が植毛され
た衛生用植毛シートにおいて、 前記基材シートが、縦横方向と斜め方向とへ弾性的な伸
縮性を有する熱可塑性の合成樹脂シートであり、前記短
繊維が、前記合成樹脂シートのシート面に形成されたゴ
ム状弾性を有する接着層に植毛されていることを特徴と
する前記植毛シート。 - 【請求項2】 前記短繊維の繊維長が0.3〜4.0m
m、繊度が0.33〜4.44DTEXの範囲にあり、
前記合成樹脂シートのシート面に対する前記短繊維の植
毛数が、100〜400本/cm2の範囲にある請求項
1記載の植毛シート。 - 【請求項3】 前記合成樹脂シートが、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリウレタン系、スチレンジブロ
ック系のいずれかからなる熱可塑性エラストマーを押出
成形することにより得られた少なくとも一層の伸縮性透
湿フィルムである請求項1または請求項2に記載の植毛
シート。 - 【請求項4】 前記合成樹脂シートが、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリウレタン系、スチレンジブロ
ック系のいずれかからなる熱可塑性エラストマーを溶融
・紡糸することにより得られる極細の熱可塑性合成樹脂
繊維で形成されたメルトブローン不織布であり、前記合
成樹脂繊維の繊度が0.03〜0.33DTEX、坪量
が5〜300g/m2の範囲にある請求項1または請求
項2に記載の植毛シート。 - 【請求項5】 前記植毛シートには、前記合成樹脂シー
トの両シート面と前記接着層とを貫通する微細な複数の
通気孔が形成されている請求項1ないし請求項4いずれ
かに記載の植毛シート。 - 【請求項6】 前記接着層が、前記合成樹脂シートのシ
ート面に塗布されたポリウレタン系接着剤、ニトリルゴ
ム系接着剤、SBR系接着剤、クロロプレン系接着剤、
スチレンジブロック共重合体系接着剤、α・オレフィン
系接着剤のうちの少なくとも一種類によって形成されて
いる請求項1ないし請求項5いずれかに記載の植毛シー
ト。
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