JP2020196507A - 着脱部材及び可搬式コンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】交換を容易としつつ容器に確実に固定することができる着脱部材及び可搬式コンテナを提供する。【解決手段】容器の台座部材15に着脱可能なパチン錠40は、ベース部41と、ベース部41により支持され台座部材15の溝部15hに嵌まるロック位置と溝部15hから外れるアンロック位置の間で回転可能なロック部材42と、を備える。ロック部材42は、ロック位置にあるとき、パチン錠40を台座部材15に対してロック部材42の回転軸Axに沿う幅方向Wに固定し、アンロック位置にあるとき、パチン錠40の台座部材15に対する幅方向Wへの固定を解除する。【選択図】図2

Description

本発明は、着脱部材及び可搬式コンテナに関する。
従来から、食品等の収容物を収容した状態で、運搬される可搬式コンテナが知られている。例えば、特許文献1に記載のコンテナは、上面に開口を有するコンテナ本体と、コンテナ本体の開口を覆う蓋と、コンテナ本体の2つの側壁の外面に固定される2つのハンドル取付け部と、各ハンドル取付け部に回動可能に支持される略コ字状のハンドルと、蓋をコンテナ本体に係止するパチン錠と、を備える。パチン錠は、ハンドルの中央部に位置し、ハンドル取付け部にビスにより固定される。
特開2007−302270号公報
上記特許文献1に記載の構成では、パチン錠はハンドル取付け部にビスにより固定されているため、可搬式コンテナに加わる振動等が原因で、ビスが緩み、これにより、パチン錠のハンドル取付け部に対する固定状態が不安定となるおそれがある。一方で、パチン錠を溶着によりハンドル取付け部に固定することも考えられるが、この場合、パチン錠に不具合が生じたときに、パチン錠の交換が困難となる。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、交換を容易としつつ容器に確実に固定することができる着脱部材及び可搬式コンテナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る着脱部材は、容器の台座部材に着脱可能な着脱部材であって、ベース部と、前記ベース部により支持され前記台座部材の溝部に嵌まるロック位置と前記溝部から外れるアンロック位置の間で回転可能なロック部材と、を備え、前記ロック部材は、前記ロック位置にあるとき、前記着脱部材を前記台座部材に対して前記ロック部材の回転軸に沿うスライド方向に固定し、前記アンロック位置にあるとき、前記着脱部材の前記台座部材に対する前記スライド方向への固定を解除する。
また、前記ベース部は、前記台座部材のスライド孔に前記スライド方向に沿って挿入可能に形成されるスライド部を備え、前記スライド部は、前記スライド孔に挿入された状態で前記スライド方向以外の方向において前記着脱部材を前記台座部材に固定することが好ましい。
また、前記ベース部は、前記ロック部材における回転可能に支持される基端部を前記回転軸に沿う方向から挟み込み、前記台座部材に向けて開口するコ字状に形成されるロック収容部を備えることが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る可搬式コンテナは、前記着脱部材と、収容物が収容され、開口部を有する容器と、前記容器の前記開口部を塞ぐ蓋と、前記容器の外周面に固定され、前記着脱部材が着脱可能に装着される前記台座部材と、を備える可搬式コンテナであって、前記着脱部材は前記蓋を前記容器に固定するパチン錠であり、前記台座部材は、前記容器の前記外周面に交わる方向に延びる2つの側壁部と、前記2つの側壁部における前記外周面から遠い端部を連結し、前記外周面に沿って延び、前記溝部が形成される本体板部と、前記本体板部の高さ方向の縁部から前記外周面に向けて延びる防護壁部と、を備え、前記ロック位置にある前記ロック部材の先端部は、前記2つの側壁部、前記本体板部及び前記防護壁部により囲まれている。
また、前記ロック部材は、前記ロック部材の前記先端部に位置し、前記ロック部材の前記回転軸に沿う方向に延び、外部から押されることにより前記ロック部材を前記ロック位置と前記アンロック位置の間で回転させる被押圧部を備え、前記被押圧部は、前記高さ方向から見て、前記防護壁部、前記本体板部及び前記側壁部の間から露出することが好ましい。
また、前記着脱部材は、前記ロック部材を前記アンロック位置から前記ロック位置に向けて付勢する付勢部を備え、前記ロック位置は、前記アンロック位置よりも前記容器の前記開口部から遠い位置に存在することが好ましい。
本発明によれば、着脱部材及び可搬式コンテナにおいて、交換を容易としつつ容器に確実に固定することができる。
本発明の一実施形態に係る可搬式コンテナの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る(a)〜(d)はパチン錠が台座部材に着脱される手順を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチン錠及び台座部材の上部側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るパチン錠及び台座部材の底面側から見た斜視図である。 (a)は図4のA−A線断面図であり、(b)は(a)の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るパチン錠のベース部と台座部材の斜視図である。
本発明に係る着脱部材及び可搬式コンテナの一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る可搬式コンテナは、学校給食又は社員食堂等において、大量の食品等の収容物を収納し運搬するためのものである。
図1に示すように、可搬式コンテナ1は、容器10と、蓋20と、一対のパチン錠40と、一対のハンドル50と、を備える。
容器10は、容器本体11と、パチン錠40が装着される一対の台座部材15と、ハンドル50を支持する一対のハンドル支持部材18と、を備える。
容器本体11は、上方向に向けて開口する有底の円筒状に形成されている。容器本体11は、ステンレス等の金属により形成される。
一対の台座部材15は、ステンレス等の金属により形成される略コ字状(略U字状)の金具である。台座部材15の開口側の端部は容器本体11の外周面に溶接等で固定されている。台座部材15は、高さ方向Hに貫通する空洞部を有する向きに設置される。一対の台座部材15は、容器10の径方向に互いに対向する位置に配置される。台座部材15には、パチン錠40が着脱可能に装着される。台座部材15の具体的な構成については後で詳述する。
一対のハンドル支持部材18は、ステンレス等の金属により形成され、容器本体11の外周面に向けて開口する略コ字状の金具である。一対のハンドル支持部材18の開口側の端部は容器本体11の外周面に固定されている。一対のハンドル支持部材18は、容器10の径方向に互いに対向する位置に配置される。各ハンドル支持部材18における容器本体11の周方向に並ぶ2つの壁部18bには貫通する孔18aが形成されている。ハンドル支持部材18の各孔18aには、ハンドル50が回転可能にハンドル50の端部が挿入されている。例えば、一対のハンドル支持部材18が並ぶ方向と一対の台座部材15が並ぶ方向は直交している。
図1に示すように、蓋20は、ステンレス等の金属により、容器本体11の開口部を塞ぐ略円板状をなす。蓋20は、蓋20の外周面に位置し、パチン錠40の後述するレバー部材43が係止される一対の被係止部材23を備える。被係止部材23は略J字状の金具である。一対の被係止部材23は、蓋20の径方向に沿って互いに対向する位置に配置される。
一対のハンドル50は人の手により把持可能に略U字状に形成される。ハンドル50の開口側の端部は、ハンドル支持部材18の孔18aに挿入されるように内側に折り曲げられてなる。よって、ハンドル50は孔18aを中心に回転可能にハンドル支持部材18に支持される。
図1に示すように、パチン錠40は、台座部材15に着脱可能であり、台座部材15に装着されると、台座部材15を介して容器10の外周面に固定される。パチン錠40は蓋20を容器10に固定する機能を有する。パチン錠40については後で詳述する。
次に、台座部材15について詳述する。
図2(a),(b)に示すように、台座部材15は、本体板部15aと、側壁部15b,15cと、防護壁部15d,15eと、フランジ部15f,15gと、を備える。
本体板部15aは、容器本体11の外周面に隙間を持って対面し、幅方向Wに長い長方形板状をなす。
一対の側壁部15b,15cは、本体板部15aの幅方向Wの両端から、本体板部15aに直交し、容器本体11の外周面に向かう方向に延びる板状をなす。側壁部15bは本体板部15aの幅方向Wの一端部(図2(a)の右端部)に連結され、側壁部15cは本体板部15aの幅方向Wの他端部(図2(a)の左端部)に連結される。
本体板部15aには、側壁部15bとの連結部である角部に位置する溝部15hが形成されている。溝部15hは、上方向に向けて開口し、かつ本体板部15aの厚さ方向に貫通する。溝部15hには、パチン錠40の後述するロック部材42が位置する。
図2(b)に示すように、側壁部15cには、パチン錠40の後述するスライド部41dが挿入される挿入孔15iが形成されている。挿入孔15iは、側壁部15cにおける本体板部15aに近い部位であって、高さ方向Hの中央部に位置する。挿入孔15iは幅方向Wに沿う側壁部15cの厚さ方向に貫通する。挿入孔15iは、パチン錠40の後述するスライド部41dのL字断面を含む面積の長方形状をなす。
また、図2(a)に示すように、本体板部15aには、本体板部15aの厚さ方向に貫通するスライド孔15jが形成されている。スライド孔15jには、パチン錠40が台座部材15に装着される際に、パチン錠40の後述するスライド部41dが挿入される。スライド孔15jは、側壁部15cの挿入孔15iから幅方向Wに沿って延びるように形成され、高さ方向Hの中央部に位置する。スライド孔15jは、側壁部15cの挿入孔15iの下部に対応して位置し、挿入孔15iにつながっている。スライド孔15jのスリットの高さ幅は、高さ方向Hにおいてスライド部41dの厚さよりも大きく形成される。
図2(a)に示すように、各フランジ部15f,15gは、各側壁部15b,15cにおける容器本体11の外周面に近い端部に位置する。各フランジ部15f,15gは、各側壁部15b,15cに対して直交し、容器本体11の外周面に沿うように幅方向Wの外側に向かって延びる。フランジ部15fは側壁部15bの端部から連続して形成され、フランジ部15gは側壁部15cの端部から連続して形成される。フランジ部15f,15gは、例えば、溶接等の固定手段により容器本体11の外周面に固定されている。
防護壁部15d,15eは、本体板部15aの高さ方向Hの両縁部に位置し、本体板部15aに直交する方向に容器本体11の外周面に向かって延びる。防護壁部15d,15eは、幅方向Wに長い長方形板状をなす。防護壁部15dは、本体板部15aの上側縁部における幅方向Wの中央部に位置する。防護壁部15eは、本体板部15aの下側縁部における幅方向Wの中央部に位置する。防護壁部15d,15eは、外部の異物がロック部材42に意図せず接触することを防ぐ機能を有する。また、ロック部材42のロック状態が指などで簡単に解除されることを防ぐ機能を有する。
図3及び図4に示すように、防護壁部15d,15eは、ロック部材42の後述する被押圧部42bを高さ方向Hから見て露出させるために側壁部15bとの間の隙間を有する。
次に、パチン錠40について詳述する。
詳しくは、図2(a)に示すように、パチン錠40は、ベース部41と、ロック部材42と、レバー部材43と、アーム部材44と、回転ピン45と、コイルばね部46と、図3に示すように、トーションばね47と、を備える。
図2(a)に示すように、ベース部41は、台座部材15に装着可能に形成され、レバー部材43とアーム部材44を回転可能に支持する。図6に示すように、ベース部41は、レバー装着部41aと、ロック収容部41bと、ロック回転支持ピン41cと、スライド部41dと、を備える。
レバー装着部41aは、ベース部41の上部に位置し、レバー部材43が回転可能に嵌め込まれる。
図6に示すように、ロック収容部41bは、容器本体11の外周面と上方向に向けて開口する箱状に形成される。ロック収容部41bは、容器本体11の外周面に向けて開口し、高さ方向Hから見てコ字状に形成されるコ字状部41gと、コ字状部41gの下端部に位置する防護壁部41iと、を備える。図4に示すように、防護壁部41iは、コ字状部41g内のロック部材42を外部から隠すように形成される。
図3に示すように、ロック回転支持ピン41cは、幅方向Wに沿って延びる円柱状をなし、コ字状部41gの幅方向Wに並ぶ2つの側壁の間で支持されている。ロック回転支持ピン41cは、ロック部材42の基端部を回転可能に支持する。
図5(a)に示すように、スライド部41dは、ベース部41における容器本体11の外周面に対向する本体面41sに設けられている。
図5(b)に示すように、スライド部41dは、本体面41sから容器本体11の外周面に向かって延びる第1片部41eと、第1片部41eにおける容器本体11の外周面に近い端部から上方向に延びる第2片部41fと、を備え、L字状をなす。
第1片部41eは、台座部材15の挿入孔15i内に位置する。第2片部41fは、台座部材15の本体板部15aの背面(容器本体11の外周面に近い面)に対面し、本体板部15aを本体面41sとの間で挟持する。スライド部41dが挿入孔15i内に位置すると、パチン錠40が幅方向Wを除き台座部材15に固定される。
ロック部材42は、台座部材15の溝部15hに嵌まる図2(d)に示すロック位置と台座部材15の溝部15hから外れる図2(c)に示すアンロック位置の間で回転軸Axを中心に回転可能にロック回転支持ピン41cに支持される。ロック部材42の被押圧部42bは、アンロック位置ではロック位置よりも上方向(重力方向に対向する方向)に位置している。ロック部材42が、図2(d)に示すロック位置にあるとき、ロック部材42は溝部15hに入り、これにより、パチン錠40は幅方向Wに台座部材15に固定される。このとき、ロック部材42はロック状態となる。
詳しくは、図3に示すように、ロック部材42は、本体部42aと、被押圧部42bと、を備える。本体部42aは、ロック回転支持ピン41cに直交する方向に延びる長方形板状をなす。本体部42aの基端部には、ロック回転支持ピン41cが挿通される貫通孔41hが形成されている。これにより、ロック部材42はロック回転支持ピン41cに回転軸Axを中心に回転可能に支持されている。
図3に示すように、被押圧部42bは、ロック部材42の先端部に位置し、ロック回転支持ピン41cに沿う幅広の形状をなす。被押圧部42bは、本体部42aに直交し、台座部材15の幅方向Wの中央部に向けて延びる。
図3に示すように、被押圧部42bは、ロック部材42がアンロック位置に回転可能となるように、上方向から見て、台座部材15、例えば、台座部材15における本体板部15a、側壁部15b及び防護壁部15dの隙間から露出する。
また、図4に示すように、被押圧部42bは、ドライバ等の工具Tlにより下方向(図4の紙面垂直方向)から押圧されてアンロック位置に回転可能となるように、下方向から見て、台座部材15、例えば、台座部材15における本体板部15a、側壁部15b及び防護壁部15eの隙間から露出する。
図3に示すように、トーションばね47は、ロック部材42と幅方向Wに隣り合うようにロック回転支持ピン41cの外周に設けられる。トーションばね47は、ロック部材42を台座部材15の溝部15hに嵌まる方向、すなわち、アンロック位置からロック位置に付勢する。
図2(a)に示すように、レバー部材43は、ベース部41に回転可能に支持されつつ、アーム部材44を回転可能に支持する。レバー部材43は、容器本体11の外周面に向けて開口するコ字状に形成される。
レバー部材43の一端部(図2(a)の上端部)には、ベース部41のレバー装着部41aが嵌め込まれる凹部43aが形成される。レバー部材43の凹部43aにベース部41のレバー装着部41aが嵌め込まれることにより、レバー部材43はベース部41に回転可能に支持される。
レバー部材43の他端部(図2(a)の下端部)は、レバー部材43における幅方向Wに並ぶ2つの側壁の間に回転ピン45を支持する。アーム部材44はU字状をなす。アーム部材44におけるレバー部材43側(図2(a)の上側)の端部はレバー部材43を幅方向Wから挟み込むように位置し、回転ピン45に回転可能に支持される。アーム部材44におけるレバー部材43から遠い先端部44cは、図1に示す蓋20の被係止部材23に係止される。
図2(a)に示すように、アーム部材44は、アーム部材44の長手方向に並ぶ2つの部材44a,44bに分割されて構成される。コイルばね部46は、2つの部材44a,44bの間を連結するように設けられる。コイルばね部46が弾性変形することにより、アーム部材44は伸縮可能となる。
なお、本例に限らず、アーム部材44は、1つの部材により構成され、コイルばね部46が省略されてもよい。
次に、パチン錠40を台座部材15に装着する作業について説明する。この作業は人により行われる。
まず、図2(b)に示すように、パチン錠40を台座部材15に近づけ、パチン錠40のスライド部41dを台座部材15の挿入孔15iにスライド可能(幅方向W)な位置に配置する。そして、ロック部材42の被押圧部42bに上方向への外力を工具又は手指により加えることにより、トーションばね47(図3参照)の付勢力に抗して、ロック部材42をアンロック位置に保持する。この状態で、スライド部41dを台座部材15の挿入孔15iを介してスライド孔15j内に挿入する。
そして、図2(c)に示すように、ロック部材42を溝部15hに高さ方向Hに対向する位置に到達させる。次に、図2(d)に示すように、ロック部材42に加わる外力を解放すると、トーションばね47(図3参照)の付勢力によりロック部材42が溝部15hに嵌まり、ロック部材42がロック位置となる。以上で、パチン錠40の装着が完了する。
パチン錠40のスライド部41dを台座部材15の挿入孔15i内に位置させることにより、パチン錠40がスライド方向(幅方向W)以外の方向では台座部材15に固定される。そして、ロック部材42が溝部15hに嵌まると、パチン錠40がスライド方向(幅方向W)において移動できず台座部材15に固定される。これにより、全ての方向において、パチン錠40が台座部材15に固定される。
次に、パチン錠40を台座部材15から取り外す作業について説明する。この作業は人により行われる。
まず、図2(d)に示すロック部材42が溝部15hに嵌まったロック位置から、図2(c)に示すように、トーションばね47(図3参照)の付勢力に抗して、ロック部材42の被押圧部42bを上方向に回転させる外力を加え、ロック部材42が溝部15hから外れたアンロック位置とする。これにより、ロック部材42のロック状態が解除される。このとき、例えば、被押圧部42bを、図2(d)の一点鎖線で示すドライバ等の工具Tlにより下方向から上方向へ押す。この際、工具Tlは、図4に示すように、台座部材15の側壁部15bと防護壁部15eに干渉しないように、高さ方向Hに沿う向きにする必要がある。
ロック部材42をアンロック位置に維持しつつ、スライド部41dが台座部材15の挿入孔15iから外出するように、パチン錠40を幅方向Wにスライドさせる。これにより、パチン錠40が台座部材15から取り外される。
なお、上述した装着作業と取り外し作業は、例えば、容器10の開口部が下方向を向くように容器10が逆さまに設置された状態で行われてもよい。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)容器10の台座部材15に着脱可能な着脱部材の一例であるパチン錠40は、ベース部41と、ベース部41により支持され台座部材15の溝部15hに嵌まるロック位置と溝部15hから外れるアンロック位置の間で回転可能なロック部材42と、を備える。ロック部材42は、ロック位置にあるとき、パチン錠40を台座部材15に対し幅方向Wに固定し、アンロック位置にあるとき、パチン錠40の台座部材15に対する幅方向Wへの固定を解除する。
この構成によれば、ロック部材42が溝部15hに嵌まることにより、パチン錠40を容器10の台座部材15に固定できる。このように、ビスを用いないため、ビスが振動により弛むことがなく、パチン錠40を容器10に確実に固定することができる。また、ビスが脱落することが抑制され、パチン錠40が容器10から外れることが抑制される。
さらに、ロック部材42をアンロック位置とすることにより、パチン錠40を容器10の台座部材15から取り外しできる。よって、例えば、ロック部材42に不具合が生じたときに、ロック部材42を容易に交換することができる。
(2)ベース部41は、台座部材15のスライド孔15jに幅方向Wに沿って挿入可能に形成されるスライド部41dを備える。スライド部41dは、スライド孔15jに挿入された状態で幅方向W以外の方向においてパチン錠40を台座部材15に固定する。
この構成によれば、ロック部材42とスライド部41dにより、全ての方向からパチン錠40が台座部材15に固定される。よって、パチン錠40を容器10に確実に固定することができる。
(3)ベース部41は、ロック部材42における回転可能に支持される基端部をロック部材42の回転軸Axに沿う方向から挟み込み、台座部材15に向けて開口するコ字状に形成されるロック収容部41bを備える。
この構成によれば、ロック収容部41bにより、ロック部材42の基端部が保護される。このため、ロック部材42が外部から押されることが抑制され、ロック部材42がロック位置からアンロック位置に意図せずに回転することが抑制される。
(4)可搬式コンテナ1は、パチン錠40と、収容物の一例である食品が収容され、開口部を有する容器10と、容器10の開口部を塞ぐ蓋20と、容器10の外周面に固定され、パチン錠40が着脱可能に装着される台座部材15と、を備える。パチン錠40は蓋20を容器10に固定する。台座部材15は、容器10の外周面に交わる方向に延びる2つの側壁部15b,15cと、2つの側壁部15b,15cにおける外周面から遠い端部を連結し、外周面に沿って延び、溝部15hが形成される本体板部15aと、本体板部15aの高さ方向Hの縁部から外周面に向けて延びる防護壁部15d,15eと、を備える。ロック位置にあるロック部材42の先端部(被押圧部42b)は、2つの側壁部15b,15c、本体板部15a及び防護壁部15d,15eにより囲まれている。
この構成によれば、側壁部15b,15c、本体板部15a及び防護壁部15d,15eにより、ロック部材42の先端部が保護される。このため、ロック部材42の先端部が外部から押されることが抑制され、ロック部材42がロック位置からアンロック位置に意図せずに回転することが抑制される。
(5)ロック部材42は、ロック部材42の先端部に位置し、ロック部材42の回転軸Axに沿う幅方向Wに延び、外部から押されることによりロック部材42をロック位置とアンロック位置の間で回転させる被押圧部42bを備える。被押圧部42bは、高さ方向Hから見て、防護壁部15d,15e、本体板部15a及び側壁部15bの間の隙間から露出する。
この構成によれば、被押圧部42bが防護壁部15e、本体板部15a及び側壁部15bの隙間を介して工具Tlにより下方向から押される。これにより、パチン錠40を取り外す際には、ロック部材42をロック位置からアンロック位置に回転させることができる。
(6)パチン錠40は、ロック部材42をアンロック位置からロック位置に向けて付勢する付勢部の一例であるトーションばね47を備える。ロック位置は、アンロック位置よりも容器10の開口部から遠い位置に存在する。
この構成によれば、容器10の向きに関わらず、トーションばね47によりロック部材42がロック位置に保持される。このため、重力によりロック部材42がアンロック位置となることが抑制され、パチン錠40が意図せず台座部材15から外れることが抑制される。
また、ロック位置はアンロック位置よりも下方向に位置する。よって、ロック部材42が重力によりロック位置からアンロック位置に回転することが抑制される。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
上記実施形態においては、容器10は円筒状に形成されていたが、これに限らず、角筒状に形成されてもよい。
上記実施形態において、パチン錠40は、容器10の外周面に設けられていたが、これに限らず、蓋20の外周面に設けられていてもよい。この場合、被係止部材23は、容器10の外周面に設けられる。
上記実施形態においては、着脱部材は、パチン錠40であったが、これに限らず、ハンドル50であってもよい。この場合、ハンドル50は、パチン錠40と同様の構成のベース部と、ロック部材と、人に把持されるコ字状のアーム部材と、を備える。よって、ハンドル50は台座部材に着脱可能となる。これにより、ハンドル50は容器10に着脱容易としつつ、ハンドル50が容器10に確実に固定される。
上記実施形態においては、ハンドル50とパチン錠40は、容器10の外周面において異なる位置に設けられていたが、これに限らず、パチン錠40は、コ字状のハンドル50内の中央に位置していてもよい。
上記実施形態においては、ロック部材42のロック位置は、アンロック位置よりも下方向に位置していたが、これに限らず、アンロック位置よりも上方向に位置していてもよい。この場合、台座部材15の溝部15hは、台座部材15の本体板部15aの下部に位置し、下方向に向けて開口してもよい。
上記実施形態においては、スライド部41dはL字状に形成されていたが、これに限らず、例えば、T字状等の他の形状に形成されてもよい。
また、上記実施形態における防護壁部15d,15eのうち少なくとも何れか一方が省略されてもよい。
また、上記実施形態において、トーションばね47は省略されてもよい。この場合、ロック部材42は、溝部15h内に圧入されることにより、ロック位置に保持されてもよい。
上記実施形態において、スライド部41d、スライド孔15j及び挿入孔15iが省略されてもよい。この場合、ロック部材42が台座部材15の溝部15hに嵌まることにより、パチン錠40が容器10に固定されてもよい。
上記実施形態においては、容器本体11の外周面に一対の台座部材15が設けられていたが、台座部材15の数はこれに限定されない。例えば、3つの台座部材15が容器本体11の外周面に120度間隔で配置されてもよいし、4つの台座部材15が容器本体11の外周面に90度間隔で配置されてもよい。
1…可搬式コンテナ、10…容器、11…容器本体、15…台座部材、15a…本体板部、15b,15c…側壁部、15d,15e…防護壁部、15f,15g…フランジ部、15h…溝部、15i…挿入孔、15j…スライド孔、18…ハンドル支持部材、18a…孔、20…蓋、23…被係止部材、40…パチン錠、41…ベース部、41a…レバー装着部、41b…ロック収容部、41c…ロック回転支持ピン、41d…スライド部、41e…第1片部、41f…第2片部、41i…防護壁部、41g…コ字状部、41h…貫通孔、42…ロック部材、42a…本体部、42b…被押圧部、43…レバー部材、43a…凹部、44…アーム部材、45…回転ピン、46…コイルばね部、47…トーションばね、50…ハンドル、H…高さ方向、W…幅方向、Ax…回転軸、Tl…工具

Claims (6)

  1. 容器の台座部材に着脱可能な着脱部材であって、
    ベース部と、
    前記ベース部により支持され前記台座部材の溝部に嵌まるロック位置と前記溝部から外れるアンロック位置の間で回転可能なロック部材と、を備え、
    前記ロック部材は、前記ロック位置にあるとき、前記着脱部材を前記台座部材に対して前記ロック部材の回転軸に沿うスライド方向に固定し、前記アンロック位置にあるとき、前記着脱部材の前記台座部材に対する前記スライド方向への固定を解除する、
    着脱部材。
  2. 前記ベース部は、前記台座部材のスライド孔に前記スライド方向に沿って挿入可能に形成されるスライド部を備え、
    前記スライド部は、前記スライド孔に挿入された状態で前記スライド方向以外の方向において前記着脱部材を前記台座部材に固定する、
    請求項1に記載の着脱部材。
  3. 前記ベース部は、前記ロック部材における回転可能に支持される基端部を前記回転軸に沿う方向から挟み込み、前記台座部材に向けて開口するコ字状に形成されるロック収容部を備える、
    請求項1又は2に記載の着脱部材。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の着脱部材と、
    収容物が収容され、開口部を有する容器と、
    前記容器の前記開口部を塞ぐ蓋と、
    前記容器の外周面に固定され、前記着脱部材が着脱可能に装着される前記台座部材と、を備える可搬式コンテナであって、
    前記着脱部材は前記蓋を前記容器に固定するパチン錠であり、
    前記台座部材は、
    前記容器の前記外周面に交わる方向に延びる2つの側壁部と、
    前記2つの側壁部における前記外周面から遠い端部を連結し、前記外周面に沿って延び、前記溝部が形成される本体板部と、
    前記本体板部の高さ方向の縁部から前記外周面に向けて延びる防護壁部と、を備え、
    前記ロック位置にある前記ロック部材の先端部は、前記2つの側壁部、前記本体板部及び前記防護壁部により囲まれている、
    可搬式コンテナ。
  5. 前記ロック部材は、前記ロック部材の前記先端部に位置し、前記ロック部材の前記回転軸に沿う方向に延び、外部から押されることにより前記ロック部材を前記ロック位置と前記アンロック位置の間で回転させる被押圧部を備え、
    前記被押圧部は、前記高さ方向から見て、前記防護壁部、前記本体板部及び前記側壁部の間から露出する、
    請求項4に記載の可搬式コンテナ。
  6. 前記着脱部材は、前記ロック部材を前記アンロック位置から前記ロック位置に向けて付勢する付勢部を備え、
    前記ロック位置は、前記アンロック位置よりも前記容器の前記開口部から遠い位置に存在する、
    請求項4又は5に記載の可搬式コンテナ。
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