JP4347109B2 - 鋏、鋏の組付方法及びケース付き鋏 - Google Patents

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Description

本発明は、刃受台に刃体を取り付けた両鋏片を互いに開閉動可能に支持した鋏、その鋏の組付方法、鋏本体をケース内から突出させる状態とケース内に収容させる状態とを取り得るケース付き鋏に関するものである。
下記特許文献1では、互いに分離された刃体4が両鋏片1,2の刃受台の先端側対向面に別々に取着されている。すなわち、一方の鋏片1の刃受台と一方の刃体4とが両鋏片1,2の回動中心線の方向の両側のうち一方の側において開閉動方向の両側で互いに並べられているとともに、他方の鋏片2の刃受台と他方の刃体4とが両鋏片1,2の回動中心線の方向の両側のうち他方の側において開閉動方向の両側で互いに並べられている。
実公平2−28878号公報
両鋏片1,2の刃受台には両刃体4を下記の手順で組み付ける。
まず、一方の鋏片1の刃受台を上向きにするとともに他方の鋏片2の刃受台を下向きにした状態で、一方の鋏片1の刃受台に一方の刃体4を載置して位置決めする。次に、他方の鋏片2の刃受台を上向きにするとともに一方の鋏片1の刃受台を下向きにした状態で、他方の鋏片2の刃受台に他方の刃体4を載置して位置決めする。
上記のような組付け手順であると、両鋏片1,2の刃受台を上下逆向きにする作業と、両鋏片1,2の刃受台に両刃体4を別々に載せて位置決めする作業とを必要とする。そのため、それらの組付け作業に手間がかかる問題があった。
この発明は、両鋏片において刃受台に刃体を組み付ける作業を簡易化することを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜7)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1〜4の発明にかかる鋏
請求項1の発明にかかる鋏(1)は下記のように構成されている。
この鋏(1)においては、刃受台(14,15)に刃体(16,17)を取り付けた両鋏片(2,3)を互いに開閉動可能に支持している。この両鋏片(2,3)の刃受台(14,15)は両鋏片(2,3)の回動中心線(18a)の方向の両側のうち一方の側において開閉動方向(X)の両側で互いに並べられている。この両鋏片(2,3)の刃体(16,17)は両鋏片(2,3)の回動中心線(18a)の方向の両側のうち他方の側において開閉動方向(X)の両側で互いに並べられている。この鋏としては、後記実施形態のように、基端部(28)から先端部へ延設した両刃受台(14,15)の先端部側に刃体(16,17)を取着するとともにこの両刃受台(14,15)を把持柄とした握り鋏(1)以外に、図示しないが、X状に交差させた両刃受台を開閉中心部で互いに回動可能に支持してその開閉中心部よりも先端側で両刃受台に刃体を取着するとともにその開閉中心部よりも基端側の両刃受台を把持柄とした西洋鋏も含む。
従って、両刃受台(14,15)に対し同じ側から両刃体(16,17)を取り付けることができるので、両刃受台(14,15)に対し両刃体(16,17)を容易に組み付けることができる。
また、請求項1の発明にかかる両鋏片(2,3)において、両刃体(16,17)は回動中心軸部(22)により互いに連結された状態(R)で両刃受台(14,15)の載置部(29,30)に載置されている。
従って、両刃体(16,17)を互いに連結した状態(R)で両刃受台(14,15)の載置部(29,30)に対し同時に載置することができるので、両刃受台(14,15)に対し両刃体(16,17)をより一層容易に組み付けることができる。また、両刃体(16,17)を回動中心軸部(22)により緩みなく連結することができるので、両刃体(16,17)の噛合わせ状態を良好にすることができる。
また、請求項1の発明においては、前記両刃受台(14,15)の載置部(29,30)刃体(16,17)が刃受台(14,15)とともに開閉動し得るように位置決めする第一規制部(43,46,36,37)を共に設け、この両刃受台(14,15)の載置部(29,30)のうち、一方の載置部(29)では開閉動方向(X)を含む面に直交する方向(Y)における刃体(16)の移動を規制する第二規制部(43a)を設け、他方の載置部(30)では開閉動方向(X)を含む面に直交する方向(Y)における刃体(17)の移動を許容する許容部(36a,37a)を設けている。
従って、一方の載置部(29)で前記第二規制部(43a)を設けたが、他方の載置部(30)で前記許容部(36a,37a)を設けたので、他方の載置部(30)で刃受台(15)に対し刃体(17)をより一層容易に組み付けることができる。その場合でも、両刃体(16,17)が連結状態(R)にあるので、他方の載置部(30)で刃体(17)の離脱を防止することができる。
また、請求項1の発明において、前記両鋏片(2,3)の開状態では両鋏片(2,3)の回動中心線(18a)側で一方の載置部(29)側の刃体(16)と他方の載置部(30)との間に他方の載置部(30)側の刃体(17)を挟持している。
従って、他方の載置部(30)で前記許容部(36a,37a)を設けた場合でも、一方の載置部(29)側の刃体(16)が他方の載置部(30)側の刃体(17)を挟持しているので、他方の載置部(30)で刃体(17)の離脱を防止することができる。
また、請求項1の発明にかかる両刃受台(14,15)の載置部(29,30)において、一方の載置部(29)における第一規制部及び他方の載置部(30)における第一規制部は、刃体(16,17)に形成した係止孔(23,25,24,26)に係入される係止軸(43,46,36,37)であり、一方の載置部(29)における第二規制部は、この刃体(16)の係止孔(23)の内周縁に係止されて一方の載置部(29)との間で刃体(16)を挟持するこの係止軸(43)の係止頭部(43a)であり、他方の載置部(30)における許容部は、この刃体(17)の係止孔(24,26)の内周縁に対する係止が解除されたこの係止軸(36,37)の端部(36a,37a)である。従って、第一規制部や第二規制部や許容部を簡単な構造にすることができる。
また、請求項1の発明においては、前記両刃受台(14,15)の載置部(29,30)のうち一方の載置部(29)で係止軸(43)の係止頭部(43a)を覆う被冠部(45)を有する蓋(44)を設けている。
従って、係止軸(43)の係止頭部(43a)が蓋(44)により隠されるので、見映えが良くなるとともに、その係止頭部(43a)の損傷を防止することができる。また、この係止軸を雄ねじ(43)にした際にその雄ねじ(43)の係止頭部(43a)に触れにくくなって雄ねじ(43)の緩みを防止することができる。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記蓋(44)は、刃体(16)に形成した係止孔(25)を通して一方の載置部(29)に係止される係止軸(46)を有している。また、請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記一方の載置部(29)の係止軸(43)はこの蓋(44)の係止軸(46)よりも回動中心線(18a)に対し遠い位置にある。すなわち、蓋(44)の係止軸(46)は回動中心線(18a)と一方の載置部(29)の係止軸(43)との間にある。
請求項2及び請求項3の発明では、この蓋(44)の係止軸(46)が前記第一規制部として機能するばかりではなく蓋(44)の止め手段としても機能し、それらの機能を兼用させた簡単な構造にすることができる。また、複数の係止軸(43,46)により一方の載置部(29)に一方の刃体(16)を強固に止めることができる。
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記両鋏片(2,3)の刃受台(14,15)は両鋏片(2,3)の回動中心線(18a)に隣接する基端部(28)で互いに繋がっている。例えば、この両刃受台(14,15)の基端部(28)に嵌め込んだばね(38)により、両刃受台(14,15)を互いに開くように付勢する。請求項4の発明では、握り鋏(1)において基端部(28)で互いに繋がった両刃受台(14,15)に対し両刃体(16,17)をより一層容易に組み付けることができる。
請求項5〜8の発明にかかるケース付き鋏
請求項5の発明にかかるケース付き鋏は、下記のように構成されている。
請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記載の鋏を鋏本体(1)として収容するケース(4)を備えている。この鋏本体(1)は、ケース(4)に設けた案内孔(6)から露出する操作部(47)を有し、その操作部(47)に対する操作により、両鋏片(2,3)をケース(4)内から突出させる突出状態(P)と、両鋏片(2,3)をケース(4)内に収容させる収容状態(Q)との間でケース(4)に対し移動可能に支持されている。請求項5の発明では、携帯や保管に便利であるとともに、請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明の効果を奏するケース付き鋏を提供することができる。
請求項5の発明を前提とする請求項6の発明において、前記操作部(47)は、前記両刃受台(14,15)に対し分離して設けられ、ケース(4)に収容された鋏本体(1)に設けた連結部(31)に対し案内孔(6)を通して取着され、両鋏片(2,3)の突出状態(P)で案内孔(6)の内縁に係止されてケース(4)に対する両鋏片(2,3)の抜け落ちを阻止するストッパとして機能する。
請求項6の発明では、操作部(47)を両刃受台(14,15)に対し分離したので、鋏本体(1)をケース(4)に対し容易に収容することができる。また、この操作部(47)に対しストッパ機能を兼用させたので、簡単かつ確実な抜落防止構造にすることができる。
請求項6の発明を前提とする請求項7の発明において、前記鋏本体(1)の連結部(31)または操作部(47)には両側で固定された両持ち梁状の弾性部(41)を設け、この弾性部(41)に係止部(42)を設けるとともに、前記ケース(4)の案内孔(6)の内縁には前記両鋏片(2,3)の突出状態(P)でこの弾性部(41)の係止部(42)が係合される係止部(12)と前記両鋏片(2,3)の収容状態(Q)でこの弾性部(41)の係止部(42)が係合される係止部(13)とを設けている。
請求項7の発明では、ケース(4)に対し両鋏片(2,3)を簡単な位置決め構造により突出状態(P)及び収容状態(Q)で確実に保持することができる。
請求項8の発明にかかるケース付き鋏は、下記のように構成されている。
請求項1または請求項2または請求項3に記載の鋏を鋏本体(1)として収容するケース(4)を備えている。この鋏本体(1)は、ケース(4)に設けた案内孔(6)から露出する操作部(47)を有し、その操作部(47)に対する操作により、両鋏片(2,3)をケース(4)内から突出させる突出状態(P)と、両鋏片(2,3)をケース(4)内に収容させる収容状態(Q)との間でケース(4)に対し移動可能に支持されている。この突出状態(P)で前記蓋(44)はその一部(44a)がケース(4)から外側へ突出せずにケース(4)内に残っている。
請求項8の発明では、携帯や保管に便利であるとともに、請求項1または請求項2または請求項3の発明の効果を奏するケース付き鋏を提供することができる。また、蓋(44)の一部(44a)がケース(4)に係合するため、蓋(44)の離脱を防止することができる。
本発明にかかる鋏、鋏の組付方法及びケース付き鋏は、両刃受台(14,15)に対し両刃体(16,17)を容易に組み付けることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるケース付き握り鋏について図1〜7を参照して説明する。
このケース付き握り鋏は、互いに開閉動可能な両鋏片2,3を有する握り鋏本体1と、この握り鋏本体1を収容し得るケース4とを備えている。
前記ケース4は、ABS等の合成樹脂(内側が外側から視認し得る透明または半透明な材質や内側が外側から視認し得ない不透明な材質)により一体成形され、細長い案内孔6を有する表壁5と、この表壁5に対向する裏壁7と、この表裏両壁5,7の外周縁間に形成されて相対向する両側壁8と、この表壁5と裏壁7と両側壁8とにより囲まれた収容室9とを備えている。この両側壁8の外側には凹凸状の指当部8aが形成されている。この収容室9は頭部側の出入口10で開放され、この出入口10に対向する側壁8の尻部外側に鎖引掛孔11が形成されている。前記案内孔6は表壁5の頭部付近から尻部付近にわたり延設され、この案内孔6の頭部側内縁と尻部側内縁とにそれぞれ係止凹部12,13(係止部)が形成されている。
前記握り鋏本体1の両鋏片2,3は、それぞれ、ポリアセタール等の合成樹脂により成形された刃受台14,15と、ステンレス鋼により成形された刃体16,17とを備えている。
前記両鋏片2,3の刃体16,17はかしめ孔19を有する基端側の回動支持部18から先端部へ延設され、その回動支持部18と先端部との間で両刃体16,17の腹側に刃先20が形成されているとともに、その刃先20に対し対辺になる両刃体16,17の背側に背縁部21が形成されている。刃体17の刃先20には細かい多数の滑り止め溝20a(セレーション)が刃先20の延設方向に沿って並設されている。この両刃体16,17の回動支持部18が互いに重合され、この両回動支持部18のかしめ孔19に頭22a付きのかしめ軸22(回動中心軸部)が挿嵌されてその両回動支持部18がかしめ軸22によりかしめ着されている。この両刃体16,17にはそれぞれ回動支持部18と先端部との間で先端側の係止孔23,24と基端側の係止孔25,26とが貫設されている。
前記両鋏片2,3の刃受台14,15は、基端部28から先端部へ延設された側壁27と、この側壁27の基端部28と先端部との間で側壁27の表側端縁から内側へ突出する載置壁29,30(載置部)と、この側壁27の基端部28と載置壁29,30との間で基端部28の表側端縁から内側へ突出する連結部31とからなり、この側壁27の基端部28で互いに一体に繋がっている。この両側壁27の外側には載置壁29,30と対応して凹凸状の指当部32が形成されている。この両刃受台14,15の裏側には両側壁27の内面と両載置壁29,30の裏面と連結部31の裏面との間で収容凹所33が形成されている。両刃受台14,15の載置壁29,30のうち、一方の載置壁29の裏面には先端側の雌ねじ孔34と基端側の係止凹部35とが形成されているとともに、他方の載置壁30の裏面には先端側の係止軸36(第一規制部)と基端側の係止軸37(第一規制部)とが突設されている。両側壁27の基端部28の内側にはU状に折曲された棒状のばね38が嵌め込まれ、そのばね38の弾性力により両刃受台14,15の載置壁29,30が互いに開くように付勢されている。前記連結部31においては、止め孔39が貫設されているとともに、スリット40により両側で固定された両持ち梁状の弾性部41が形成され、この弾性部41に係止突起42(係止部)が形成されている。
前記両刃体16,17は回動支持部18により互いに連結された状態Rで前記両刃受台14,15の収容凹所33に嵌め込まれ、一方の刃体16が一方の載置壁29の裏面に載置されるとともに、他方の刃体17が他方の載置壁30の裏面に載置され、両刃体16,17の回動支持部18及びかしめ軸22の頭22aが連結部31の裏面に面する。一方の載置壁29では、一方の刃体16の両係止孔23,25が雌ねじ孔34及び係止凹部35に重合され、一体成形された雄ねじ43(係止軸、第一規制部)がこの係止孔23に挿入されて雌ねじ孔34に螺合され、その雄ねじ43の係止頭部43a(第二規制部)が係止孔23の内周縁に係止されて刃体16を挟持する。図示しないが、この雄ねじ43に代えて頭付き止めピン(係止軸、第一規制部、第二規制部)を刃体16の係止孔23に挿入して載置壁29の止め凹部に締りばめしたり、この雄ねじ43に代えて載置壁29と一体に設けられた止め軸(係止軸、第一規制部)を刃体16の係止孔23に挿入してこの係止孔23から突出した止め軸の端部(第二規制部)を刃体16にかしめたりしてもよい。一方の載置壁29との間で刃体16を挟持する蓋44は刃受台14,15と同一の材質からなり、この蓋44の内側には先端側の凹状の被冠部45と基端側の係止軸46(第一規制部)とが形成され、この被冠部45が雄ねじ43の係止頭部43aを覆うとともに、この係止軸46が刃体16の係止孔25に挿入されて係止凹部35に係入される。他方の載置壁30では、他方の刃体17の両係止孔24,26に両係止軸36,37が係入され、この両係止孔24,26の内周縁に対するこの両係止軸36,37の端部36a,37a(許容部)の係止が解除されているため、両係止孔24,26に対し両係止軸36,37を自在に挿脱し得る。この両係止軸36,37の端部36a,37aはこの両係止孔24,26の内周縁から刃体17の外面よりも外側へ突出しているが、これらの端部36a,37aを両係止孔24,26の内周縁から刃体17の外面よりも内側へ没入させたり、これらの端部36a,37aの端面を刃体17の外面と面一にしたりしてもよい。
このように両刃体16,17を両刃受台14,15に取り付けた状態では、両刃受台14,15が両刃体16,17の回動支持部18の回動中心線18aの方向の両側のうち一方の側において開閉動方向Xの両側で互いに並べられるとともに、両刃体16,17がこの回動中心線18aの方向の両側のうち他方の側において開閉動方向Xの両側で互いに並べられ、両刃体16,17は刃先20が互いに噛合わされた状態で両刃受台14,15とともに開閉動し得る。一方の載置壁29では開閉動方向Xを含む面に直交する方向Y(回動中心線18aの方向と平行な方向)における刃体16の移動が規制される。他方の載置壁30では開閉動方向Xを含む面に直交する方向Yにおける刃体17の移動が許容されるが、両刃体16,17が回動支持部18で互いに連結されているとともに、一方の載置壁29側の刃体16と他方の載置壁30との間に他方の載置壁30側の刃体17が挟持されているため、開閉動方向Xを含む面に直交する方向Yにおける刃体17の移動が規制される。
前記握り鋏本体1は両刃受台14,15の基端部28側から前記ケース4の出入口10を通して収容室9へ挿入され、両刃受台14,15の載置壁29,30の表面及び連結部31の表面がケース4の表壁5の内側に面し、両刃体16,17及びこの連結部31の裏面がケース4の裏壁7の内側に面し、両刃受台14,15の側壁27がケース4の両側壁8の内側に面する。この連結部31に対し分離して形成された操作部47は、ケース4の案内孔6を通してこの連結部31の止め孔39に嵌着されてその案内孔6から露出する。図示しないが、この操作部47に前記弾性部41及びその係止突起42を形成してもよい。この操作部47を案内孔6に沿って移動させると、両鋏片2,3がケース4内から突出する突出状態Pと、両鋏片2,3がケース4内に収容される収容状態Qとを取る。この突出状態Pと収容状態Qとでそれぞれ操作部47における弾性部41の係止突起42が案内孔6における頭部側及び尻部側の係止凹部12,13に係合される。この操作部47は突出状態Pで案内孔6の内縁に係止されてケース4に対する両鋏片2,3の抜け落ちを阻止するストッパとして機能する。この突出状態Pにおいて前記蓋44はその一部44aがケース4の出入口10から外側へ突出せずに刃体16とケース4の裏壁7との間でその裏壁7に重合されて刃受台14から離脱しない。使用時には突出状態Pでケース4を把持して指当部32に指を当て、その指で両鋏片2,3を開閉動させて使用する。その開閉動時には、一方の載置壁29に形成された切込み29aに他方の載置壁30側の刃体17の刃先20が入り込む。
ちなみに、前記ケース付き握り鋏において、最大長さLは突出状態Pで20mm以上300mm以下の範囲にあって実施形態で約66mm、収容状態Qで15mm以上150mm以下の範囲にあって実施形態で約46mmに設定され、ケース4の最大幅Wは8mm以上100mm以下の範囲にあって実施形態で約19mmに設定され、最大厚さTは操作部47を含めた場合4mm以上50mm以下の範囲にあって実施形態で約11.2mmに設定され、全体の重さは実施形態で約8gに設定されている。また、前記両刃体16,17の刃先20の刃角度θについては、切断対象物に応じて種々設定でき、以下の値に限定されないが、例えば、両刃体16,17共に75°以上85°以下に設定するとともに刃体17の刃先20にのみ多数の滑り止め溝20aを形成した場合ポリエチレン糸の切断に適し、両刃体16,17共に75°以上85°以下に設定するとともに前記滑り止め溝20aを形成しない場合金属糸などの硬い糸の切断に適し、一方の刃体16が55°以上65°以下で他方の刃体17が65°以上75°以下に設定するとともに両刃体16,17共に前記滑り止め溝20aを形成しない場合ナイロン糸の切断に適し、両刃体16,17共に55°以上65°以下に設定するとともに前記滑り止め溝20aを形成しない場合ナイロン糸の切断に適するばかりでなくさらに切れ味も向上させることができる。
(a)は本実施形態にかかるケース付き握り鋏において握り鋏本体の収容状態を正面側から見て示す組付斜視図であり、(b)は同じく突出状態を正面側から見て示す組付斜視図である。 (a)は図1のケース付き握り鋏において握り鋏本体をケースから取り出した状態を正面側から見て示す分解斜視図であり、(b)はこの握り鋏本体の背面側を示す斜視図である。 (a)は図2(b)に示す握り鋏本体の分解斜視図であり、(b)は(a)に示す両刃体の刃角度を示す部分断面図である。 (a)は上記ケース付き握り鋏において握り鋏本体の突出状態を示す背面図であり、(b)は同じく平面図である。 (a)は上記ケース付き握り鋏で握り鋏本体の収容状態を正面側から見て示す拡大断面図であり、(b)は同じく収容状態を背面側から見て示す拡大断面図である。 (a)は上記ケース付き握り鋏で握り鋏本体の突出状態を正面側から見て示す拡大断面図であり、(b)は同じく突出状態を背面側から見て示す拡大断面図である。 (a)は図5(a)のA−A線拡大断面図であり、(b)は図6(b)のB−B線部分拡大断面図であり、(b)は図6(b)のC−C線部分拡大断面図である。
符号の説明
1…握り鋏本体、2,3…鋏片、4…ケース、6…案内孔、12,13…係止凹部(係止部)、14,15…刃受台、16,17…刃体、18a…回動中心線、22…かしめ軸(回動中心軸部)、23,24,25,26…係止孔、28…基端部、29,30…載置壁(載置部)、31…連結部、36,37…係止軸(第一規制部)、36a,37a…端部(許容部)、41…弾性部、42…係止突起(係止部)、43…雄ねじ(係止軸、第一規制部)、43a…係止頭部(第二規制部)、44…蓋、44a…蓋の一部、45…被冠部、46…係止軸(第一規制部)、47…操作部、P…突出状態、Q…収容状態、R…連結状態、X…開閉動方向、Y…開閉動方向を含む面に直交する方向。

Claims (8)

  1. 刃受台に刃体を取り付けた両鋏片を互いに開閉動可能に支持した鋏において、この両鋏片の刃受台は両鋏片の回動中心線の方向の両側のうち一方の側において開閉動方向の両側で互いに並べられているとともに、この両鋏片の刃体は両鋏片の回動中心線の方向の両側のうち他方の側において開閉動方向の両側で互いに並べられ
    前記両鋏片において両刃体は回動中心軸部により互いに連結された状態で両刃受台の載置部に載置され、
    前記両刃受台の載置部において刃体が刃受台とともに開閉動し得るように位置決めする第一規制部を共に設け、この両刃受台の載置部のうち、一方の載置部では開閉動方向を含む面に直交する方向における刃体の移動を規制する第二規制部を設けるとともに、他方の載置部では開閉動方向を含む面に直交する方向における刃体の移動を許容する許容部を設け
    前記両刃受台の載置部において、一方の載置部における第一規制部及び他方の載置部における第一規制部は、刃体に形成した係止孔に係入される係止軸であり、一方の載置部における第二規制部は、この刃体の係止孔の内周縁に係止されて一方の載置部との間で刃体を挟持するこの係止軸の係止頭部であり、他方の載置部における許容部は、この刃体の係止孔の内周縁に対する係止が解除されたこの係止軸の端部であり、
    前記両鋏片の開状態において両鋏片の回動中心線側で一方の載置部側の刃体と他方の載置部との間に他方の載置部側の刃体を挟持し、
    前記両刃受台の載置部のうち一方の載置部で係止軸の係止頭部を覆う被冠部を有する蓋を設けた
    ことを特徴とする鋏。
  2. 前記蓋は、刃体に形成した係止孔を通して一方の載置部に係止される係止軸を有していることを特徴とする請求項1に記載の鋏。
  3. 前記一方の載置部の係止軸は前記蓋の係止軸よりも回動中心線に対し遠い位置にあることを特徴とする請求項2に記載の鋏。
  4. 前記両鋏片の刃受台は両鋏片の回動中心線に隣接する基端部で互いに繋がっていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の鋏。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記載の鋏を鋏本体として収容するケースを備え、この鋏本体は、ケースに設けた案内孔から露出する操作部を有し、その操作部に対する操作により、両鋏片をケース内から突出させる突出状態と、両鋏片をケース内に収容させる収容状態との間でケースに対し移動可能に支持されていることを特徴とするケース付き鋏。
  6. 前記操作部は、前記両刃受台に対し分離して設けられ、ケースに収容された鋏本体に設けた連結部に対し案内孔を通して取着され、両鋏片の突出状態で案内孔の内縁に係止されてケースに対する両鋏片の抜け落ちを阻止するストッパとして機能することを特徴とする請求項5に記載のケース付き鋏。
  7. 前記鋏本体の連結部または操作部には両側で固定された両持ち梁状の弾性部を設け、この弾性部に係止部を設けるとともに、前記ケースの案内孔の内縁には前記両鋏片の突出状態でこの弾性部の係止部が係合される係止部と前記両鋏片の収容状態でこの弾性部の係止部が係合される係止部とを設けたことを特徴とする請求項6に記載のケース付き鋏。
  8. 請求項1または請求項2または請求項3に記載の鋏を鋏本体として収容するケースを備え、この鋏本体は、ケースに設けた案内孔から露出する操作部を有し、その操作部に対する操作により、両鋏片をケース内から突出させる突出状態と、両鋏片をケース内に収容させる収容状態との間でケースに対し移動可能に支持され、この突出状態で前記蓋はその一部がケースから外側へ突出せずにケース内に残っていることを特徴とするケース付き鋏。
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