JP2020196020A - 金属付加製造装置 - Google Patents

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史樹 小川
Fumiki Ogawa
史樹 小川
幸穂 冨田
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【課題】ワークの複数の所定位置に対し効率的に肉盛りの形成が可能であるとともに、簡易で低コストにレーザ光に対する安全対策が行える金属付加製造装置を提供する。【解決手段】金属付加製造装置1によれば、基台10と、ワークWの所定位置に金属粉末MPを供給する粉末供給装置30と、造形光ビームLを照射し基台10に対して移動不能に固定された照射部26を備える造形光ビーム照射装置20と、母材Wを把持し、且つ、基台10に対して移動可能なワーク保持装置40と、粉末供給装置30による金属粉末MPの供給、造形光ビーム照射装置20によるレーザ光Lの照射及びワーク保持装置40による母材Wの移動を制御する制御装置50とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、金属付加製造装置に関する。
従来、金属付加製造装置を用い、ワーク(母材)の所定位置に対して、粉末金属やワイヤ状の金属等を供給するとともにレーザ照射を行ない、供給した金属を溶融させ、その後、固化させて肉盛り(金属付加)を行なう方法が知られている(例えば、特許文献1、2等参照)。特許文献1では、固定の照射部から照射されるレーザ光によって、固定の供給装置から供給した金属粉末を溶融させた後、固化させ、所定位置であるシリンダヘッド(ワーク)のバルブシート部に肉盛りを行なう。
また、特許文献2では、固定の照射部から照射されるレーザ光によって、固定のワイヤ供給装置から供給した金属ワイヤを溶融させた後、固化させ、所定位置であるパイプ(ワーク)の外周面に肉盛りを行なう。このとき、パイプは軸線回りに回転しながら肉盛りされるため、パイプの外周面周方向における全周に肉盛が形成される。
しかしながら、特許文献1、2の技術では、レーザ照射部及び供給装置は何れも固定されている。また、各レーザ照射部は、下方に位置し対向するワークの所定位置に向ってレーザ光を照射するのみである。また、各ワークは、レーザ照射部及び供給装置に対する相対位置が自在に変更可能な構成にはなっていない。
このため、肉盛りすべき所定位置が、追加された場合、既存のレーザ照射部及び供給装置のみでは対応できず、レーザ照射部及び供給装置を必要な分だけ余分に設ける必要がある。このとき、複数の所定位置に対し効率的に肉盛りを行なうためには、レーザ照射部及び供給装置を余分に設けるのではなく、レーザ照射部及び供給装置を一台で構成するとともに、可動式とする方法が考えられる。
特開2008−149326号公報 特開2016−128190号公報
しかしながら、可動式のレーザ照射部は、移動中の位置及び姿勢に応じて、様々な方向にレーザ光の照射が可能である。このため、照射されるレーザ光に対して、適切な安全対策を講じようとした場合、例えば、広い範囲にわたる遮蔽板を備える等、複雑で高価な対策が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ワークの複数の所定位置に対し効率的に肉盛りの形成が可能であるとともに、簡易で低コストにレーザ光に対する安全対策が行える金属付加製造装置を提供することを目的とする。
本発明に係る金属付加製造装置は、ワークの所定位置に金属粉末を供給し、前記所定位置に供給された前記金属粉末に造形光ビームを照射することにより前記ワークに付加製造を施す。金属付加製造装置は、基台と、前記ワークの前記所定位置に前記金属粉末を供給する粉末供給装置と、前記造形光ビームを照射し前記基台に対して移動不能に固定された照射部を備える造形光ビーム照射装置と、前記ワークを把持し、且つ、前記基台に対して前記ワークの移動が可能なワーク保持装置と、前記粉末供給装置による前記金属粉末の供給、前記造形光ビーム照射装置による前記造形光ビームの照射及び前記ワーク保持装置による前記ワークの移動を制御する制御装置とを備える。
このように、ワークを把持し、且つ基台に対して移動可能なワーク保持装置を設けたことにより、造形光ビーム照射装置を固定としたままで、ワーク側を相対移動させ、ワークにおける複数の所定位置に肉盛り(付加製造)を効率的に施すことができる。このとき、造形光ビーム照射装置は固定された状態で保持されるため、レーザ光の照射方向は常に一定方向に維持されるため、レーザ光の照射に対する安全対策が簡易にできる。
第一実施形態に係る金属付加製造装置の全体構成図である。 第一実施形態に係る金属付加製造装置の第一状態におけるレーザトーチ22先端部の拡大図である。 第一実施形態に係る金属付加製造装置によって母材Wに付加製造を施して肉盛りを形成する場合のフローチャートである。 第一実施形態に係る金属付加製造装置の第二状態におけるレーザトーチ22先端部の拡大図である。 第二実施形態に係る金属付加製造装置の全体構成図である。 母材Wの把持方法における変形態様1を説明する図である。 母材Wの把持方法における変形態様2を説明する図である。
以下、本発明に係る金属付加製造装置の実施形態について説明する。なお、具体的には、本実施形態における金属付加製造装置は、ワークである母材Wの所定位置に金属粉末MPを供給し、供給した金属粉末MPに造形光ビームを照射することにより、母材Wに付加製造を施して肉盛りを行なうレーザクラッド装置である。従って、以降の説明においては、金属付加製造装置をレーザクラッド装置1と称して説明する。
(1.第一実施形態)
(1−1.概要)
まず、第一実施形態に係るレーザクラッド装置1の概要について説明する。レーザクラッド装置1は、円筒状の母材Wの内周面W1及び外周面W2の各所定位置に金属のレーザクラッド層(肉盛層)を形成する装置である。本実施形態では、例えば、スズ系金属のレーザクラッド層を内周面W1、及び外周面W2に形成する例について説明する。なお、スズ系金属とは、スズ(Sn)、及びスズを主成分とするスズ合金である。スズ合金としては、例えば、スズとともに、銅(Cu)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)、ビスマス等の金属を組成とするものを挙げることができ、何れを適用してもよい。
上述したように、母材Wは、内周面W1と外周面W2とを有する円筒状部材(筒状のワークに相当する)である。本実施形態においては、母材Wとして、クロムモリブデン鋼(SCM鋼)等の鉄系金属材料からなり、研削盤等の軸を回転可能に支承する軸受金を例に挙げる。ただし、母材Wは、軸受金に限られるものではなく、どのような用途に用いられるものでもよい。
(1−2.レーザクラッド装置1の構成)
第一実施形態に係るレーザクラッド装置1の構成について説明する。図1は、第一実施形態に係るレーザクラッド装置1の構成、及び母材Wとの位置関係を示す全体構成図である。図2は、レーザクラッド装置1によって、肉盛りが母材Wの内周面W1の所定位置に形成される際のレーザトーチ22の先端部の拡大図である。
レーザクラッド装置1は、図1に示すように、基台10、造形光ビーム照射装置20、粉末供給装置30、ワーク保持装置40、及び制御装置50を備える。基台10は、床FL上に固定され、基台10の面板上に造形光ビーム照射装置20、粉末供給装置30の一部及びワーク保持装置40が支持される。
(1−2−1.造形光ビーム照射装置20)
造形光ビーム照射装置20は、図1、図2に示すように、上述したレーザトーチ22、レーザ発振器21、光学系ユニット24及び照射部26を備える。レーザトーチ22は、円筒状のトーチ本体23、及びトーチ本体23に固定される長軸で円筒状(筒状)のノズル28を備える。
レーザ発振器21は、トーチ本体23の基端側の外周面に取り付けられて、レーザ光L(造形光ビームに相当する)をレーザトーチ22の径方向内側へ出射する。レーザ発振器21は、レーザ光Lの照射出力を調整することができる。具体的には、後に詳述するように、制御装置50が、予め設定されたデータに基づいてレーザ発振器21を制御することによりレーザ光Lの出力が調整される。
光学系ユニット24は、レーザトーチ22内、即ちトーチ本体23及びノズル28内に配置される。また、レーザトーチ22は、図1に示す取付部材27を介して基台10に移動不能に固定される。図2に示すように、ノズル28の先端近傍における下側の面にはレーザ光Lの出射口25が形成される。このとき、出射口25を含むノズル28の先端部を照射部26と称す。照射部26は、ノズル28、トーチ本体23及び取付部材27等を介して基台10に移動不能に固定される。
光学系ユニット24は、第一反射部24a、コリメーションレンズ24b、フォーカスレンズ24c及び第二反射部24dを備える。第一反射部24aは、トーチ本体23の基端側の内部に配置され、レーザ発振器21から出射された径方向のレーザ光Lを軸方向先端側へ反射させる。コリメーションレンズ24bは、凸レンズであって、第一反射部24aによって反射され拡散しながら入射したレーザ光Lを平行光に変換し、フォーカスレンズ24cへ導く。フォーカスレンズ24cは、凸レンズであって、コリメーションレンズ24bによって平行光に変換されたレーザ光Lを集光して収束光に変換し、第二反射部24dへ導く。なお、上記態様に限らず、コリメーションレンズ24b及びフォーカスレンズ24cをそれぞれ複数配置する構成としてもよい。
第二反射部24dは、出射口25が配置されたノズル28の先端近傍の内部に配置され、コリメーションレンズ24b、フォーカスレンズ24cを経て集光されたレーザ光Lを斜め下向きに反射させる。具体的には、第二反射部24dは、図2に示すように、入射したレーザ光Lを、例えばノズル28の軸線(方向)に対して下向きの角度θL方向へ反射させ、出射口25を通して母材Wの内周面W1(又は外周面W2)における所定位置に照射する。角度θLは、例えば、120°に設定してもよい。これにより、照射部26は、図2に示すように出射口25から、ノズル28の軸線と所定の角度を有して交差する方向にレーザ光Lを母材Wの所定位置(レーザ光照射面)に照射する。
(1−2−2.粉末供給装置30)
図1に示すように、粉末供給装置30は、金属粉末貯留ユニット32、粉末供給ユニット33、供給部31及び配管34を備える。金属粉末貯留ユニット32及び粉末供給ユニット33は、例えば、床上FLに固定される。そして、金属粉末貯留ユニット32には、供給部31から母材Wの内周面W1(又は外周面W2)における所定位置に噴射する金属粉末MPが貯留される。
粉末供給ユニット33は、制御装置50と電気的に接続されるとともに、金属粉末貯留ユニット32と配管34の一部である第一配管34aによって接続される。そして、粉末供給ユニット33は、制御装置50の制御により金属粉末貯留ユニット32に貯留される金属粉末MPを図略の粉体用ポンプで吸入すると共に、配管34を介して供給部31に送出する。なお、配管34は、帯電を防止するため、伝導性のよい金属で形成されることが好ましい。
配管34の他部である第二配管34bは、粉末供給ユニット33と供給部31とを接続するとともに、第二配管34bのうちの一部がノズル28内に移動不能な状態で配置される。配管34は、内部において金属粉末MPがスムーズに流通するよう形成されている。また、図2に示すように、供給部31は筒状部材であり、ノズル28の軸線と交差する方向に金属粉末MPを噴射するよう出射口25の基端側近傍に配置される。なお、このとき、第二配管34bの一部及び供給部31が内部に配置されるノズル28は、造形光ビーム照射装置20が備えるレーザトーチ22のノズル28と兼用である。
図2に示すように、上記構成において供給部31は、例えば、アルゴン(Ar)等の不活性シールドガスの吹き出しを伴いながら、配管34を介して供給された金属粉末MPをノズル28の軸線に対して下向きの角度θP方向に噴射する。これにより、供給部31は、母材Wの所定位置に金属粉末MPを供給する。なお、このとき、角度θPは、例えば、150°に設定してもよい。また、このとき、供給部31は、照射部26と同様、ノズル28に固定されているとともに、ノズル28、トーチ本体23、及び取付部材27を介して基台10に移動不能に固定されているといえる。
(1−2−3.ワーク保持装置40)
図1に一部を示すワーク保持装置40は、円筒状の母材Wの軸線方向における端部W3をアーム42の先端で把持し、把持した母材Wを基台10に対して自在に相対移動させる公知のロボットである。ワーク保持装置40は、基台10上に固定されるベース部41、前述したアーム42、及びアーム42の作動を制御するコントロール部43を備える。
ワーク保持装置40は、どのようなタイプのロボットでも良いが、本実施形態では、一例として、垂直多関節ロボットを適用するものとする。つまり、ワーク保持装置40は、組み立て操作やダイカスト、バリ取り機、ガス溶接、アーク溶接、スプレー塗装において使用される公知のロボットである。従って、構造等についての詳細な説明については省略する。
ワーク保持装置40のアーム42は、複数の分割アーム42a、42b等(一部のみ記載)によって構成される。本実施形態において、複数の分割アーム42a、42b等は、各分割アーム42a、42b等の間における可動軸を、例えば、六軸備えるとともに、六軸のうち少なくとも三軸は回転軸である。このような構成により、ワーク保持装置40は、基台10に対し移動不能に固定された一つのノズル28からの金属粉末MPの噴射及びレーザ光Lの照射によって、母材W(ワーク)における所定位置に肉盛りが形成できるよう、把持した母材Wをノズル28、延いては基台10に対し相対移動させる。
ただし、ワーク保持装置40は、この態様に限らない。ワーク保持装置40は、母材Wの端部W3を把持した状態で、基台10(つまりノズル28)に対して相対移動させ、母材Wの内周面W1及び外周面W2の所定位置に肉盛りを形成させることができれば、どのような態様のロボットであっても良い。例えば、ワーク保持装置40は、水平多関節ロボットでも良い。また、ワーク保持装置40は、球体ロボット又は極座標ロボットでもよい。また、ワーク保持装置40は、直交ロボット又はガントリーロボットであってもよいし、人型ロボットであってもよい。さらには、ワーク保持装置40は、ロボットに限らず、NC工作機械であってもよい。
また、ワーク保持装置40は、母材Wの搬入出のための搬送装置を兼用する。つまり、ワーク保持装置40は、レーザクラッド装置1によって、母材Wに対して付加製造を施す場合、付加製造を施す工程の一つ前の工程(前工程)が終了した後に所定の載置位置S1(図1参照)に載置された母材Wを、自らのアーム42により把持し取得してもよい。このとき、所定の載置位置S1は、アーム42が母材Wを把持できる位置であればどこでもよい。そして、アーム42による母材Wの取得後、制御装置50により造形光ビーム照射装置20及び粉末供給装置30が制御され、母材Wの所定位置に対して、付加製造が施され、肉盛りが形成される。
また、レーザクラッド装置1により、母材Wに対する所定の肉盛りの形成が終了した後、ワーク保持装置40は、アーム42によって把持している母材Wを、引続き把持したまま、付加製造を施した工程の後工程における所定の載置位置(図略)に移動させ載置する。これにより、前工程及び後工程における搬送工程がそれぞれ省略でき製造工程における効率化を図ることができる。
また、アーム42は、例えば、鉄などの耐熱性を備える金属材料で形成される。これにより、母材Wに対するレーザ光Lの照射により母材Wの温度が上昇しても、アーム42は母材Wを把持し続けることができる。このため、アーム42の耐熱温度を考慮することなく母材Wの内周面W1及び外周面W2に対し肉盛りを形成し続けることができるので効率的である。ただし、金属に限らず、レーザ光Lの照射により上昇する母材Wの温度に耐えることができれば、アーム42は、どのような材料で形成されてもよい。
(1−2−4.制御装置50)
制御装置50は、図示しないCPUと、ROM、RAM等を備えたコンピュータである。制御装置50は、造形光ビーム照射装置20、粉末供給装置30及びワーク保持装置40の動作を制御することにより、レーザクラッド層を形成する。具体的には、制御装置50は、図1に示すように、粉末供給制御部51、造形光ビーム照射制御部52、及びワーク制御部53を備える。
粉末供給制御部51は、粉末供給装置30の粉末供給ユニット33に接続され、粉末供給ユニット33による供給部31への金属粉末MPの供給(量)を制御する。造形光ビーム照射制御部52は、造形光ビーム照射装置20のレーザ発振器21に接続され、造形光ビーム照射装置20によるレーザ光L(造形光ビーム)の照射(出力)を制御する。また、ワーク制御部53は、ワーク保持装置40のコントロール部43に接続され、ワーク保持装置40による母材Wの移動(量)を制御する。
(1−3.作用)
次に、レーザクラッド装置1を用いたレーザクラッド層の形成に係る作用について、図3のフローチャートに基づき説明する。説明においては、初めに、母材Wの内周面W1における所定位置にレーザクラッド層を形成し、その後、外周面W2の所定位置に別のレーザクラッド層を形成するものとして説明する。また、母材Wは、本プログラムの処理が開始される以前においては、前工程終了後に載置される所定の載置位置S1に載置されているものとする。
フローチャートのステップS10では、制御装置50のワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御してアーム42を作動させる。そして、前工程後に所定の載置位置S1に載置された母材Wの端部W3をアーム42の先端によって把持させ、図1に示す状態とする。このとき、母材Wは、上述したように軸線が鉛直方向となるよう所定の載置位置S1に載置されている。従って、ワーク保持装置40は、アーム42の複数の可動軸を作動させ、母材Wの上方の端部W3を把持する。
ステップS20では、制御装置50のワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御することによって母材Wを移動させ、母材Wの状態を、図2に示す第一状態P1に遷移させる。第一状態P1は、以下の二つの状態を満たす。一つ目の状態では、ノズル28が、母材Wの内周面W1の内側に配置されている。二つ目の状態では、ノズル28に配置された供給部31から金属粉末が噴射され、且つ照射部26からレーザ光Lが照射されると、母材Wの内周面W1の所定位置に対して肉盛りの形成が可能となるよう母材Wがノズル28に対して位置している。
このとき、ノズル28に配置された照射部26は、上述した様に、ノズル28、トーチ本体23、及び取付部材27を介して基台10に移動不能に固定されている。従って、照射部26が備える出射口25から照射されるレーザ光Lの照射方向は、常に一定であり、ノズル28の軸線(方向)に対して下向きの角度θL方向である。これにより、遮蔽板を設置する等のレーザ光Lの照射に対する安全対策は簡易なものとすることができ、低コストに対応できる。
ステップS30では、制御装置50が備える粉末供給制御部51、及び造形光ビーム照射制御部52が協働する。これにより、供給部31から母材Wの内周面W1の所定位置に金属粉末を噴射させながら、照射部26から内周面W1の所定位置にレーザ光L(造形光ビーム)を照射させることにより内周面W1の所定位置に付加製造を施し肉盛りが形成される。
なお、内周面W1において肉盛りすべき範囲は、予め制御装置50の図略の記憶部に記憶されている。従って、ステップS30では、記憶部に記憶された肉盛りすべき範囲のデータに基づき、ワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御し母材Wを移動させる。そして、母材Wを移動させながら、粉末供給制御部51、及び造形光ビーム照射制御部52の制御によって、肉盛りすべき範囲の全ての範囲に肉盛りを行なう。
ステップS40では、ワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御することによって母材Wを移動させ、母材Wの状態を、図4に示す第二状態P2に遷移させる。第二状態P2は、以下の二つの状態を満たす。一つ目の状態では、ノズル28が、母材Wの外周面W2の外側に配置されている。二つ目の状態では、ノズル28に配置された供給部31から金属粉末が噴射され、且つ照射部26からレーザ光Lが照射されると、母材Wの外周面W2の所定位置に対して肉盛りの形成が可能となるよう母材Wがノズル28に対して位置している。
なお、上述した第一状態P1と第二状態P2とでは、ノズル28は同一であり、従ってノズル28の絶対位置は同じである。つまり、第一状態P1と第二状態P2とでは、母材Wの絶対位置のみが変化し、これに伴い母材Wとノズル28との相対位置が変化したのみである。このため、第二状態P2においても、第一状態P1と同様、照射部26の出射口25から照射されるレーザ光Lの照射方向は、常に、一定であり、ノズル28の軸線(方向)に対して下向きの角度θL方向である。これにより、第一状態P1と同様、レーザ光Lの照射に対する安全対策は、簡易なものとすることができ、低コストに対応できる。
ステップS50では、母材Wの外周面W2の所定位置に対し、ステップS30と同様の制御が行われる。つまり、制御装置50が備える粉末供給制御部51、及び造形光ビーム照射制御部52が協働する。これにより、供給部31から母材Wの外周面W2の所定位置に金属粉末を噴射させながら、照射部26から外周面W2の所定位置にレーザ光L(造形光ビーム)を照射させることにより外周面W2の所定位置に付加製造を施し肉盛りが形成される。
このとき、外周面W2において肉盛りすべき範囲は、予め制御装置50の図略の記憶部に記憶されている。従って、ステップS50では、記憶部に記憶された肉盛りすべき範囲のデータに基づき、ワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御し母材Wを移動させる。そして、母材Wを移動させながら、粉末供給制御部51、及び造形光ビーム照射制御部52の制御によって、肉盛りすべき範囲の全ての範囲に肉盛りを行なう。このように、ノズル28に対し固定された供給部31及び照射部26を一つずつ備え、母材Wのみをノズル28に対して相対移動させるだけで、母材Wの内周面W1及び外周面W2の複数の所定位置に対し肉盛りが形成できるので効率的であり、低コスト化が図れる。
そして、ステップS60では、ワーク制御部53がワーク保持装置40のコントロール部43を制御し、内周面W1及び外周面W2の肉盛りが形成された母材Wを、後工程における所定の載置位置(図略)に載置する。これによりプログラムを終了する。
なお、上記第一実施形態では、ノズル28の先端部において、ノズル28の軸線近傍から照射部26を介してレーザ光Lが照射され、ノズル28の内周面近傍、即ちレーザ光Lの径方向外側から金属粉末MPが噴射された。しかしながら、この態様には限らず、ノズル28において、レーザ光Lが照射される位置と、金属粉末MPが噴射される位置とを入れ替えてもよい。
また、上記第一実施形態では、説明の都合上、母材Wの内周面W1及び外周面W2に対し、同じ種類の金属粉末MPを噴射し肉盛りを行なうものとして説明を行なった。しかし、この態様には限らない。母材Wの用途に応じて、内周面W1及び外周面W2に異なる種類の肉盛りを行っても良い。例えば、外周面W2には、母材の強度を向上させるため、例えば、超鋼等の金属粉末を噴射しても良い。この場合、例えば、外周面W2に対する肉盛りが終了したのち、金属粉末貯留ユニット32を手動で交換する等して対応すればよい。
(1−4.第一実施形態による効果)
上記第一実施形態のレーザクラッド装置1(金属付加製造装置)によれば、基台10と、母材W(ワーク)の所定位置に金属粉末MPを供給する粉末供給装置30と、レーザ光L(造形光ビーム)を照射し基台10に対して移動不能に固定された照射部26を備える造形光ビーム照射装置20とを備える。そしてレーザクラッド装置1は母材Wを把持し、且つ、基台10に対して移動可能なワーク保持装置40と、粉末供給装置30による金属粉末MPの供給、造形光ビーム照射装置20によるレーザ光Lの照射及びワーク保持装置40による母材Wの移動を制御する制御装置50とを備える。
このように、母材Wを把持し、且つ基台10に対して移動可能なワーク保持装置40を設けた。このため、造形光ビーム照射装置20を固定としたままで、母材Wを基台10に対して相対移動させることにより、母材Wにおける複数の所定位置に付加製造を施し、肉盛りを効率的に形成することができる。
このとき、造形光ビーム照射装置20の照射部26は、基台10に対して相対的に固定されるため、レーザ光Lの照射方向は常に一定方向に維持される。これにより、レーザ光Lの照射方向近傍のみに、例えば遮蔽板を設置すればよく、レーザ光Lの照射に対する安全対策を簡易で低コストに行なうことができる。また、母材Wの所定位置に肉盛りを形成するために母材Wを移動させる場合、母材Wの移動先は常に同一であるので、母材Wは低い負荷の制御によって容易且つ短時間で目的位置に到達できる。
また、母材Wの所定位置に肉盛りを形成する際、母材Wは、ワーク保持装置40のアーム42に把持されたままである。このため、従来においては、母材Wに肉盛りをする際、必要であった母材Wを支持する支持台が廃止できるので、コスト低減が図れる。
また、上記第一実施形態によれば、粉末供給装置30は、金属粉末MPを母材Wの所定位置に噴射によって供給し基台10に移動不能に固定される供給部31を備える。このため、供給部31に金属粉末MPを供給する粉末供給装置30の配管34を基台10に対して移動不能に固定できる。これにより、配管34は、可動式の配管と比べて安価に形成できるので、レーザクラッド装置1(金属付加製造装置)を低コストで製造できる。
また、上記第一実施形態によれば、レーザクラッド装置1は、さらに、筒状に形成されて基台10に固定され供給部31及び照射部26が設けられた一つ(少なくとも一つ)のノズル28を備える。このように、一つのノズル28に供給部31及び照射部26が設けられるので、ノズル28をユニットとして構成しやすいとともに、運搬しやすく、これによって低コスト化が図れる。
また、上記第一実施形態によれば、レーザクラッド装置1は、筒状に形成された母材Wの内周面W1及び外周面W2に付加製造を施すことが可能であり、供給部31は、ノズル28の軸線と交差する方向に金属粉末MPを噴射し、照射部26は、ノズル28の軸線と交差する方向にレーザ光Lを照射する。
そして、制御装置50は、ノズル28が母材Wの内周面W1の内側に位置する状態において、供給部31により内周面W1の所定位置に金属粉末MPを噴射させながら、照射部26により内周面W1にレーザ光Lを照射させることにより、内周面W1に付加製造を施すよう制御する。
また、制御装置50は、ノズル28が母材Wの外周面W2の外側に位置する状態において、供給部31により外周面W2に金属粉末MPを噴射させながら、照射部26により外周面W2にレーザ光L(造形光ビーム)を照射させることにより、外周面W2に付加製造を施すよう制御する。これにより、一つのノズル28に対して、母材Wをワーク保持装置40によって相対移動させるだけで、母材Wの内周面W1及び外周面W2の各所定位置に対し肉盛りが形成できるため効率的であるとともに、レーザクラッド装置1(金属付加製造装置)の低コスト化が図れる。
また、上記第一実施形態によれば、ノズル28は、主に筒状に形成された母材W(ワーク)の内周面W1に付加製造を施すための内周用ノズルである。このため、母材Wの内周面W1において、軸線方向における端部W3側に肉盛りすべき所定位置が設定されても、長軸のノズル28の先端部に設けられた供給部31及び照射部26によって、所定位置に良好に肉盛りを形成できる。なお、このとき、ノズル28は、長軸となるが、基台10に対して移動不能となるよう構成される。このため、ノズル28を移動させる場合と比較して安全性が高い。
また、上記第一実施形態によれば、ワーク保持装置40は、複数の軸数を備え複数の分割アーム42a、42b等(アーム42)を備えた多関節ロボットであり、母材W(ワーク)は、多関節ロボットのアーム42に把持される。このため、ワーク保持装置40に把持された母材Wは、基台10に対して移動不能に固定される照射部26に対して、所望の相対位置関係が形成されるよう容易に配置可能である。これにより、肉盛りを行なう所定位置が自由に設定できるので、対応可能な製品の数は増加し汎用性が向上する。
(2.第二実施形態)
上記第一実施形態では、供給部31及び照射部26は、基台10に対して相対移動不能に固定される一つのノズル28に設けられた。そして、母材Wの内周面W1及び外周面W2に対する肉盛りは、一つのノズル28を兼用することにより形成した。しかしながら、この態様には限らない。第二実施形態として、母材Wの内周面W1に形成する肉盛りは、第一実施形態と同様、ノズル28を用いて行ない、母材Wの外周面W2に形成する肉盛りは、図5に示すように、別のノズル128を用いて行っても良い。
なお、第一実施形態に係るレーザクラッド装置1(金属付加製造装置)と第二実施形態に係るレーザクラッド装置101(金属付加製造装置)とは、ノズル128の有無のみ異なる。このため、異なる部分についてのみ詳細に説明し、同様部分については、説明を省略する。また、同様の構成では同じ符号を付して説明を行なう。
上記において、ノズル28は、母材Wの内周面W1の所定位置に対して肉盛りを行なう内周用ノズルである。ノズル28の軸線は、肉盛りを行なう際の母材Wの軸線と平行である。また、ノズル128は、母材Wの外周面W2の所定位置に対して肉盛りを行なう外周用ノズルである。ノズル128の軸線は、肉盛りを行なう際の母材Wの軸線と直交又は交差する。つまり、ノズル28とノズル128とは、各軸線同士が直交するよう配置される。なお、軸線は直交せずとも、交差するだけでもよい。
第二実施形態に係るレーザクラッド装置101(金属付加製造装置)では、長軸状のノズル28(内周用ノズル)の先端部に設けられた供給部31は、第一実施形態と同様、ノズル28の軸線と交差し、且つ下向きの角度θP方向に金属粉末MPを噴射する。また、ノズル28の先端部に設けられた照射部26は、第一実施形態と同様、ノズル28の軸線と交差し、且つ下向きの角度θL方向にレーザ光L(造形光ビーム)を照射する。
短軸状のノズル128(外周用ノズル)の先端部に設けられた供給部131は、ノズル128の軸線に概ね沿った方向である上方から下方に向って母材Wの外周面W2の所定位置に金属粉末MPを噴射する。また、ノズル128の先端部であって、供給部131の近傍に設けられた照射部126は、ノズル128の軸線に概ね沿った方向である母材Wの外周面W2の所定位置方向にレーザ光Lを照射する。
そして、制御装置150は、第一実施形態における制御装置50と同様の制御によって長軸状のノズル28が母材Wの内周面W1の内側に位置する第一状態とし、ノズル28の供給部31から内周面W1の所定位置へ向って金属粉末MPを噴射させながら、ノズル28の照射部26から内周面W1の所定位置へ向ってレーザ光Lを照射させることにより、内周面W1の所定位置に付加製造を施して肉盛りを形成する。
また、制御装置150は、ワーク保持装置40を制御し、ノズル128(外周用ノズル)が母材Wの外周面W2の外側に位置する第三状態(図5参照)とする。そして、第一実施形態と同様の制御によって、ノズル128の供給部131から外周面W2の所定位置へ向って金属粉末MPを噴射させながら、ノズル128の照射部126から外周面W2の所定位置にレーザ光Lを照射させることにより、外周面W2の所定位置に付加製造を施して肉盛りを形成する。
上記第二実施形態によれば、ノズル28は、筒状に形成された母材W(ワーク)の内周面W1に付加製造を施すための内周用ノズルである。このため、母材Wの内周面W1において、軸線方向における端部W3側に肉盛りすべき所定位置が設定されても、長軸のノズル28の先端部に設けられた供給部31及び照射部26によって、所定位置に良好に肉盛りを形成できる。なお、このとき、ノズル28は、長軸となるが、基台10に対して移動不能となるよう構成される。このため、ノズル28を移動させる場合と比較して安全性が高い。
(3.その他)
上記第一、第二実施形態では円筒状の母材Wの内周面W1及び外周面W2に肉盛りを形成する例を示したが、母材Wの形状や肉盛りを形成する周面はこれらに限らない。筒状の母材における多角形状の内周面を肉盛りの形成対象としてもよいし、多角柱状の母材における外周面を同じく形成対象としてもよい。要するに、母材の中心軸周りの周面を肉盛りの形成対象とすることができる。
さらには、母材Wは、筒状でなくてもよい。例えば、母材Wは、平面、又は曲面を備える板状部材であってもよい。この場合、板状部材にワーク保持装置40のアーム42によって把持可能な部位を設けておく。そして、アーム42に把持された板状部材の表面及び裏面の所定位置に対し、上記第一、第二実施形態と同様の方法によって付加製造を施し、肉盛りを形成すればよい。これによっても、上記第一、第二実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記第一実施形態では、母材Wの外周面W2に対して付加製造を施す場合、アーム42が母材Wの外周面W2の端部W3を把持した状態で付加製造を実施するものとして説明した。しかしながら、この態様では、アーム42が把持する外周面W2の部分に対して付加製造を行なうことはできない。これに対し、母材Wの端部W3の外周面W2に対して付加製造を施したい場合、アーム42による把持方法を図6、図7に示すような変形態様1、2に変更して対応すればよい。
図6に示す変形態様1では、アーム42の母材W側の端部にたとえば円板状の板部材43を設ける。そして、板部材43の母材W側に板部材43の径方向へのスライドが可能な把持部44を設ける。これにより、母材Wの内周側に配置した把持部44を径方向外方に拡径させて母材Wの内周面W1を押圧し母材Wを把持しても良い。なお、このとき、上記実施形態と同様、母材Wの端部W3以外の外周面W2に対して付加製造を施したい場合には、把持部44を母材Wの外周側に配置するとともに、径方向内方に向かって縮径させ母材Wの外周面W1の端部W3を把持してもよい。
また、変形態様2として、図7に示すように、母材Wの端面に筒状の治具45を取り付けてもよい。そして、上記実施形態と同様、アーム42によって、治具45の外周面を把持すればよい。上記により、母材Wの外周面W2の端部W3に対しては、付加製造を良好に施すことができる。
1、101;金属付加製造装置(レーザクラッド装置)、 10;基台、 20;造形光ビーム照射装置、 21;レーザ発振器、 22;レーザトーチ、 28、128;ノズル、 30; 粉末供給装置、 31、131;供給部、 40;ワーク保持装置、 42;アーム、 50、150;制御装置、 51;粉末供給制御部、 52;造形光ビーム照射制御部、 53;ワーク制御部、 L;造形光ビーム(レーザ光)、 MP;金属粉末、 W;ワーク(母材)、 W1;内周面、 W2;外周面。

Claims (9)

  1. ワークの所定位置に金属粉末を供給し、前記所定位置に供給された前記金属粉末に造形光ビームを照射することにより前記ワークに付加製造を施す金属付加製造装置であって、
    基台と、
    前記ワークの前記所定位置に前記金属粉末を供給する粉末供給装置と、
    前記造形光ビームを照射し前記基台に対して移動不能に固定された照射部を備える造形光ビーム照射装置と、
    前記ワークを把持し、且つ、前記基台に対して前記ワークの移動が可能なワーク保持装置と、
    前記粉末供給装置による前記金属粉末の供給、前記造形光ビーム照射装置による前記造形光ビームの照射及び前記ワーク保持装置による前記ワークの移動を制御する制御装置と、
    を備える金属付加製造装置。
  2. 前記粉末供給装置は、前記金属粉末を噴射によって供給し前記基台に移動不能に固定される供給部を備える、請求項1に記載の金属付加製造装置。
  3. 前記金属付加製造装置は、さらに、筒状に形成され前記基台に固定され前記供給部及び前記照射部が設けられた少なくとも1つのノズルを備える、請求項2に記載の金属付加製造装置。
  4. 前記ノズルは、筒状に形成された前記ワークの内周面に付加製造を施すための内周用ノズルである、請求項3に記載の金属付加製造装置。
  5. 前記金属付加製造装置は、筒状に形成された前記ワークの内周面及び外周面に付加製造を施すことが可能であり、
    前記供給部は、前記ノズルの軸線と交差する方向に前記金属粉末を噴射し、
    前記照射部は、前記ノズルの軸線と交差する方向に前記造形光ビームを照射し、
    前記制御装置は、
    前記ノズルが前記ワークの内周面の内側に位置する状態において、前記供給部により前記内周面に前記金属粉末を噴射させながら、前記照射部により前記内周面に前記造形光ビームを照射させることにより、前記内周面に付加製造を施し、
    前記ノズルが前記ワークの外周面の外側に位置する状態において、前記供給部により前記外周面に前記金属粉末を噴射させながら、前記照射部により前記外周面に前記造形光ビームを照射させることにより、前記外周面に付加製造を施す、請求項3に記載の金属付加製造装置。
  6. 前記金属付加製造装置は、筒状に形成された前記ワークの内周面及び外周面に付加製造を施すことが可能であり、
    前記金属付加製造装置は、前記ノズルである内周用ノズルと、前記ノズルである外周用ノズルと、を備え、
    前記内周用ノズルの前記供給部は、前記内周用ノズルの軸線と交差する方向に前記金属粉末を噴射し、
    前記内周用ノズルの前記照射部は、前記内周用ノズルの軸線と交差する方向に前記造形光ビームを照射し、
    前記外周用ノズルの前記供給部は、前記外周用ノズルの軸線に沿った方向に前記金属粉末を噴射し、
    前記外周用ノズルの前記照射部は、前記外周用ノズルの軸線に沿った方向に前記造形光ビームを照射し、
    前記制御装置は、
    前記内周用ノズルが前記ワークの内周面の内側に位置する状態において、前記内周用ノズルの前記供給部により前記内周面に前記金属粉末を噴射させながら、前記内周用ノズルの前記照射部により前記内周面に前記造形光ビームを照射させることにより、前記内周面に付加製造を施し、
    前記外周用ノズルが前記ワークの外周面の外側に位置する状態において、前記外周用ノズルの前記供給部により前記外周面に前記金属粉末を噴射させながら、前記外周用ノズルの前記照射部により前記外周面に前記造形光ビームを照射させることにより、前記外周面に付加製造を施す、請求項3に記載の金属付加製造装置。
  7. 前記ワーク保持装置は、複数の軸数を備え複数のアームを備えた多関節ロボットであり、
    前記ワークは、前記多関節ロボットの前記アームに把持される、請求項1−6の何れか1項に記載の金属付加製造装置。
  8. 前記ワーク保持装置は、前記ワークの搬入出のための搬送装置を兼用する、請求項7に記載の金属付加製造装置。
  9. 前記アームは、耐熱性を備える材料で形成される、請求項7または8に記載の金属付加製造装置。
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