JP2020195114A

JP2020195114A - 緊急通報装置

Info

Publication number: JP2020195114A
Application number: JP2019101373A
Authority: JP
Inventors: 平　哲也; Tetsuya Taira; 哲也平; 佳之宮嶋; Yoshiyuki Miyajima
Original assignee: Saxa Inc
Current assignee: Saxa Inc
Priority date: 2019-05-30
Filing date: 2019-05-30
Publication date: 2020-12-03
Anticipated expiration: 2039-05-30
Also published as: JP7275867B2

Abstract

【課題】緊急通報装置に接続されている電話回線がナンバーディスプレイのサービスを契約している回線の場合に、緊急通報装置の２次側電話機がオフフック状態でも指令台との逆信通話を可能にする。【解決手段】緊急通報装置１は、２次側電話機２のオフフックが継続しているため、指令台４からの逆信信号として、ナンバーディスプレイの手順によるＣＡＲ信号を検出しても（手順Ｓ７）、２次側電話機２に回線接続せず、ＩＲ信号を検出したときに（手順Ｓ８）、回線を２次側電話機２に接続する（手順Ｓ９）。２次側電話機２はオフフック状態であるため、即時に指令台４との間で逆信通話が可能になる（手順Ｓ１０）。【選択図】図３

Description

本発明は、警察署、海上保安庁、消防署などの緊急通報機関へ緊急通報を行う緊急通報装置に関する。

警察署、海上保安庁、消防署などの緊急通報機関の受付システム（以下、指令台）の電話番号である特番（１１０番、１１８番、１１９番）へ緊急通報を行う緊急通報装置においては、交通事故、火災等の緊急通報要因が発生したとき、電話回線を捕捉して緊急通報を行う。

例えば火災通報装置の場合、火災通報ボタンの押下などに基づいて、火災通報装置から消防指令台の電話番号である１１９番へ発信し、消防指令台の応答後、音声の通報メッセージを送信することで緊急通報を行い、緊急通報後、電話回線を切断する。その後、火災通報装置は消防指令台からの逆信（呼び返し）を一定時間待機し、逆信があったときは、火災通報装置の２次側（後段）に接続されている電話機（火災通報専用電話機や一般電話機）で応答して逆信通話を行い、逆信通話終了後に電話回線を切断する（特許文献１）。なお、消防指令台への発信、通話、及び逆信通話は一般電話機でも可能である。

このようなアナログ電話回線を使用する緊急通報においては、発信側（緊急通報装置）が指令台への緊急通報後、上述した通常の動作ではオンフック状態である火災通報装置の２次側に接続されている電話機（以下、２次側電話機）が誤操作などによりオフフック状態になっていても、指令台側が回線を切断するまで、電話網が回線を保留することで、指令台からの逆信を可能にしている。

また、通常の動作（２次側電話機はオンフック状態）の場合、緊急通報装置に接続されているアナログ電話回線がナンバーディスプレイ（モデムダイヤルインを含む）のサービスを契約している回線であり、指令台からの逆信がナンバーディスプレイの手順で送られてきた場合には、２次側電話機でナンバーディスプレイ情報を受信し、発信者番号を２次側電話機に表示することができる。なお、通常、火災通報専用電話機は発信者番号の表示機能を備えていないので、この場合の２次側電話機は一般電話機である。

ここで、指令台からの逆信がナンバーディスプレイの手順で送られてくる場合について説明する。ナンバーディスプレイのサービスを契約しているアナログ電話回線の場合、緊急通報後に指令台側が回線を切断する（通常、指令台側が回線を切断することはない。指令台側が誤って回線を切断する場合を想定している。）ことにより、回線保留が解除されると、その後の逆信はナンバーディスプレイの手順で送られてくる。また、ＩＰ回線の場合、アナログ電話回線における回線保留機能がないため、ナンバーディスプレイのサービスを契約している場合、網（又は緊急通報装置の前段に接続されたゲートウェイ装置）からの逆信はナンバーディスプレイの手順で送られてくる（特許文献２）。

特開２０００−１０６６０６号公報特開２０１９−４３０７号公報

しかし、緊急通報装置に接続されている電話回線がナンバーディスプレイのサービスを契約している回線であり、緊急通報装置の２次側電話機がオフフック状態のときに、指令台からの逆信がナンバーディスプレイの手順で送られてきた場合、緊急通報装置は逆信信号（着信信号）の検出により、回線を２次側電話機に接続することから、指令台と２次側電話機とが通話状態とならない問題が発生する。

この問題について、図６を参照して説明する。この図に示されている緊急通報装置１００の処理シーケンスで送受される信号を下記の表１に示す。

図６に示されているように、緊急通報装置１００は、緊急通報ボタンの押下等に基づいて、特番へダイヤル（発信）する（手順Ｓ３０１）。より詳しくは電話網３のアナログ電話回線又はメタルＩＰ電話回線へ特番の選択信号を送出する。特番への発信を検出した電話網３は、指令台４へ着信させる（手順Ｓ３０２）。

指令台４は、電話網３を介して緊急通報装置１００へ応答信号を送信する（手順Ｓ３０３，Ｓ３０４）。緊急通報装置１００は、電話網３を介して指令台４へ音声の通報メッセージを送信することで緊急通報を行い（手順Ｓ３０５）、回線を切断する。緊急通報装置１００は、回線切断後の一定時間、指令台４からの逆信を待機する。

指令台４は、電話網３に逆信を行い（手順Ｓ３０６）、電話網３は緊急通報装置１００へ逆信信号として、ナンバーディスプレイの手順でＣＡＲ信号を送信する（手順Ｓ３０７）。このとき、２次側電話機２は誤操作等により、オフフック状態になっている。緊急通報装置１００はＣＡＲ信号の最初の１６Ｈｚ（着信信号）を検出したことで、オフフック状態の２次側電話機２へ回線を接続する（手順Ｓ３０８）。

電話網３は、２次側電話機２がオフフック状態であるため、ＣＡＲ信号に応答したと判断し、ナンバーディスプレイ情報を、緊急通報装置１００を介して２次側電話機２へ送出する（手順Ｓ３０９）。電話網３は２次側電話機２がオフフック状態であるため、話中（ＢＴ：ビジートーン）となり（手順Ｓ３１０，手順Ｓ３１１）、指令台４と２次側電話機２との間の逆信通話はできない。

本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、緊急通報装置に接続されている電話回線がナンバーディスプレイのサービスを契約している回線の場合に、緊急通報装置の２次側電話機がオフフック状態であっても、指令台との逆信通話を可能にすることである。

本発明は、２次側電話機のフック状態を監視するフック状態監視手段と、ナンバーディスプレイのサービスを契約している電話回線に接続されているときに、指令台からの逆信信号を検出する逆信信号検出手段と、前記フック状態監視手段により監視されているフック状態及び前記逆信信号検出手段による検出状態に基づいて、２次側電話機への回線接続を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、２次側電話機がオフフック状態のとき、ＩＲ信号の検出に基づいて、２次側電話機に回線接続するように制御する緊急通報装置である。

本発明によれば、緊急通報装置に接続されている電話回線がナンバーディスプレイのサービスを契約している回線の場合に、緊急通報装置の２次側電話機がオフフック状態であっても指令台との逆信通話が可能になる。

本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの構成を示す図である。本発明の実施の形態に係る緊急通報装置の構成を示すブロック図である。本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第１の処理シーケンスを示す図である。本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第２の処理シーケンスを示す図である。本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第３の処理シーケンスを示す図である。従来の緊急通報システムの処理シーケンスを示す図である。

以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〈緊急通報システムの構成〉
図１は、本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの構成を示す図である。

この緊急通報システムは、電話網３のアナログ電話回線又はメタルＩＰ電話回線に発信して指令台４に緊急通報を行う緊急通報装置１と、緊急通報装置１の２次側（後段）に接続された２次側電話機２である一般電話機２ａ及び緊急通報専用電話機２ｂからなる。電話網３のアナログ電話回線又はメタルＩＰ電話回線はナンバーディスプレイのサービスを契約した回線である。一般電話機２ａと緊急通報専用電話機２ｂは電話回線を共用する。緊急通報装置１が本発明の実施形態に係る緊急通報装置である。

指令台４は、警察署又は海上保安庁又は消防署の受付システムであり、それぞれの電話番号である特番は１１０番、１１８番、１１９番である。緊急通報装置１は、１１０番又は１１８番又は１１９番に発信して、緊急通報を行う機能を備えている。

緊急通報専用電話機２ｂは指令台４と通話を行うための専用の電話機である。一般電話機２ａは、緊急通報装置１の待機中に使用可能な電話機（ビジネスホン、ファクシミリ装置等を含む）である。なお、一般電話機２ａは、指令台４へ発信し、緊急通報の通話を行うこともできる。また、一般電話機２ａは、緊急通報装置１における設定により、指令台４からの逆信に応答し、逆信通話を行うこともできる。また、一般電話機２ａはナンバーディスプレイのサービスに対応している（発信者番号の表示機能を備えている）が、緊急通報専用電話機２ｂはナンバーディスプレイのサービスに対応していない。

〈緊急通報装置の構成〉
図２は、本発明の実施の形態に係る緊急通報装置の構成を示すブロック図である。
緊急通報装置１は、回線制御部１１、一般電話機制御部１２、緊急通報専用電話機制御部１３、及びこれらの各部を制御する主制御部１４を備えている。

回線制御部１１は電話網３のアナログ電話回線又はメタルＩＰ電話回線に接続されており、電話網３との接続制御、各種信号（着信信号、ＣＡＲ信号、ＩＲ信号、ＢＴ等）検出、選択信号送信などを行う。一般電話機制御部１２は、一般電話機２ａと回線制御部１１との間の通話ルートの制御等を行う。緊急通報専用電話機制御部１３は、緊急通報専用電話機２ｂと回線制御部１１との間の通話ルートの制御等を行う。

主制御部１４は、コンピュータのプロセッサ及びメモリにより構成されており、２次側電話機２（一般電話機２ａ及び緊急通報専用電話機２ｂ）のフック状態を監視するとともに、そのフック状態、及び回線制御部１１での電話回線からの逆信信号検出状態をチェックすることで、一般電話機制御部１２、緊急通報専用電話機制御部１３へ回線を接続するタイミングを判断する。

次に本発明の実施形態に係る緊急通報システムの動作について、第１〜第３の処理シーケンスを順番に説明する。

〈第１の処理シーケンス〉
図３は、本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第１の処理シーケンスを示す図である。この処理シーケンスは、逆信を待機中の２次側電話機２がオフフック状態のときに逆信が「ナンバーディスプレイの手順」で送られてきた場合の処理シーケンスである。

図示のように、緊急通報装置１は、緊急通報ボタンの押下等に基づいて、電話網３のアナログ電話回線又はメタルＩＰ電話回線へ特番の選択信号を送信する（手順Ｓ１）。特番への発信を検出した電話網３は、指令台４へ着信させる（手順Ｓ２）。

指令台４は、電話網３を介して緊急通報装置１へ応答信号を送信する（手順Ｓ３，Ｓ４）。緊急通報装置１は、電話網３を介して指令台４へ音声の通報メッセージを送信することで緊急通報を行い（手順Ｓ５）、回線を切断する。緊急通報装置１は、回線切断後の一定時間、指令台４からの逆信を待機する。

指令台４は、電話網３に逆信を行い（手順Ｓ６）、電話網３は緊急通報装置１へ逆信信号として、ナンバーディスプレイの手順でＣＡＲ信号を送信する（手順Ｓ７）。このとき、２次側電話機２は誤操作等により、オフフック状態になっている。
緊急通報装置１は、２次側電話機２がオフフック状態であるため、ＩＲ信号を検出するまで２次側電話機２への回線接続を行わない。したがって、ＣＡＲ信号を検出しても２次側電話機２への回線接続を行わない。このとき、オフフック状態である２次側電話機２は、一般電話機２ａ又は緊急通報専用電話機２ｂの一方である。

電話網３はＣＡＲ信号に対する応答がないため、ナンバーディスプレイ情報等の送出を取りやめ、一般の着信手順のＩＲ信号に切り替えて緊急通報装置１へ送信する（手順Ｓ８）。緊急通報装置１はＩＲ信号を検出したとき、２次側電話機２への回線接続を行う（手順Ｓ９）。この回線接続により、２次側電話機２と指令台４とは即時に通話状態（逆信通話）となる（手順Ｓ１０）。

〈第２の処理シーケンス〉
図４は、本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第２の処理シーケンスを示す図である。この処理シーケンスは、逆信を待機中の２次側電話機２がオンフック状態のときに逆信がナンバーディスプレイの手順で送られてきた場合の処理シーケンスである。

この図において、手順Ｓ１０１からＳ１０７までは図３における手順Ｓ１からＳ７までと同じである。緊急通報装置１はＣＡＲ信号の最初の１６Ｈｚ（着信信号）を検出したとき、２次側電話機２がオンフック状態であるため、２次側電話機２への回線接続を行う（手順Ｓ１０８）。このとき、オンフック状態である２次側電話機２は、一般電話機２ａ及び緊急通報専用電話機２ｂの双方である。緊急通報装置１は設定に基づいて一般電話機２ａに回線接続を行う。

２次側電話機２（ここでは一般電話機２ａ）は、ＣＡＲ信号に自動応答し、その応答が緊急通報装置１を介して電話網３へ送られる（手順Ｓ１０９）。電話網３は、ＣＡＲ信号に対する応答があったため、ナンバーディスプレイ情報を２次側電話機２へ送信し（手順Ｓ１１０）、２次側電話機２は発信者番号である指令台４の電話番号を表示した後、回線を自動切断する（手順Ｓ１１１）。

回線の切断を検出した電話網３は２次側電話機２へ逆信信号としてＩＲ信号を送信し（手順Ｓ１１２）、着信鳴動させる。２次側電話機２のオフフックにより、２次側電話機２と指令台４との間で逆信通話が行われる（手順Ｓ１１３）。

以上説明した第１の処理シーケンス及び第２の処理シーケンスの概要をまとめると下記のようになる。

〔２次側電話機がオフフックの場合〕
図３に示されている第１の処理シーケンスの場合である。緊急通報装置１は、電話網３からのＩＲ信号の検出タイミングで回線を２次側電話機２（一般電話機２ａ又は緊急通報専用電話機２ｂ）に接続する。つまり、図６に示されている処理シーケンスのように着信信号の検出タイミングで接続するのではなく、ＩＲ信号の検出タイミングで接続する。この場合、回線が接続される２次側電話機２が、ナンバーディスプレイのサービスに対応している一般電話機２ａであっても発信者番号は表示されない。

〔２次側電話機がオンフックの場合〕
図４に示されている第２の処理シーケンスの場合である。緊急通報装置１は、電話網３からのＣＡＲ信号の検出タイミングで回線を２次側電話機２に接続する。なお、この処理シーケンスでは、緊急通報装置１における「一般電話機２ａで逆信に応答する設定」を基に一般電話機２ａに回線接続している。「一般電話機２ａで逆信に応答しない設定」の場合については後述する。

〈一般電話機２ａで逆信に応答しない運用の場合の対応〉
一般電話機２ａで逆信に応答しない運用の場合、一般電話機２ａで「ナンバーディスプレイの手順」による着信に応答する必要がないため、「一般電話機を逆信通話に使用する／使用しない」の設定を追加し、下記の動作を行う。
設定＝使用する：図３、図４に示されている動作を行う。
設定＝使用しない：２次側電話機２のフック状態にかかわらず、ＩＲ信号の検出タイミングで２次側電話機２に回線接続する。

図５は、本発明の実施の形態に係る緊急通報システムの第３の処理シーケンスを示す図である。この処理シーケンスは、「一般電話機２ａで逆信に応答しない設定」であり、かつ緊急通報専用電話機２ｂがオンフック状態である場合の処理シーケンスを示す図である。

この図における手順Ｓ２０１からＳ２１０までは、２次側電話機２が緊急通報専用電話機２ｂに変わっており、かつその電話機がオンフック状態に変わっていること以外は、図３における手順Ｓ１からＳ１０までと同じである。

なお、「一般電話機２ａで逆信に応答しない設定」であり、かつ緊急通報専用電話機２ｂがオフフック状態である場合の処理シーケンスは、図３の処理シーケンスにおいて、２次側電話機２を緊急通報専用電話機２ｂに変えたものとなる。

ナンバーディスプレイのサービスを契約している場合、最初の着信（ＣＡＲ信号）からＩＲ信号への変化に時間（６秒）を要するため、緊急通報装置１でＣＡＲ信号に自動応答し、切断することで、ＩＲ信号までの時間短縮も可能となる。

〈逆信待機中は２次側電話機のフック状態を監視できない場合の対応〉
「ナンバーディスプレイ手順＝あり／なし」の設定を追加し、下記の動作を行う。
設定＝あり：２次側電話機２のフック状態にかかわらず、ＩＲ信号の検出タイミングで２次側電話機２に回線接続する。
設定＝なし：２次側電話機２のフック状態にかかわらず、着信信号の検出タイミングで２次側電話機２に回線接続する。

１…緊急通報装置、２…２次側電話機、２ａ…一般電話機、２ｂ…緊急通報専用電話機、３…電話網、４…指令台、１１…回線制御部、１２…一般電話機制御部、１３…緊急通報専用電話機制御部、１４…主制御部。

Claims

２次側電話機のフック状態を監視するフック状態監視手段と、
ナンバーディスプレイのサービスを契約している電話回線に接続されているときに、指令台からの逆信信号を検出する逆信信号検出手段と、
前記フック状態監視手段により監視されているフック状態及び前記逆信信号検出手段による検出状態に基づいて、２次側電話機への回線接続を制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、２次側電話機がオフフック状態のとき、ＩＲ信号の検出に基づいて、２次側電話機に回線接続するように制御する緊急通報装置。
請求項１に記載された緊急通報装置において、
前記制御手段は、２次側電話機がオンフック状態のとき、着信信号の検出に基づいて、２次側電話機に回線接続するように制御する緊急通報装置。
請求項１に記載された緊急通報装置において、
２次側電話機は、緊急通報専用電話機及び一般電話機であり、その一方がオフフック状態である緊急通報装置。
請求項２に記載された緊急通報装置において、
２次側電話機は、緊急通報専用電話機及び一般電話機であり、前記制御手段は、その双方の電話機がオンフック状態のとき、設定に基づいて、一方の電話機に回線接続するように制御する緊急通報装置。